(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023105230
(43)【公開日】2023-07-28
(54)【発明の名称】美肌、化粧品用および医療用機器
(51)【国際特許分類】
A61M 37/00 20060101AFI20230721BHJP
【FI】
A61M37/00 510
A61M37/00 520
A61M37/00 530
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023095240
(22)【出願日】2023-06-09
(62)【分割の表示】P 2021553394の分割
【原出願日】2020-04-24
(31)【優先権主張番号】20-2019-0001734
(32)【優先日】2019-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】521404059
【氏名又は名称】ディーエステック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】弁理士法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミン ソー ジャン
(57)【要約】
【課題】使いやすさを向上させた美肌、化粧品用および医療用機器を提供する。
【解決手段】美肌、化粧品用および医療用機器は、マイクロニードルと結合されるローラと、ローラと結合されてローラを移動させる移動ハンドル部とを含む。移動ハンドル部は、ローラが脱着されるローラ結合部と、ローラ結合部の幅を調整する弾性圧力部と、弾性圧力部から突出延長される取っ手部とを含むことができる。これにより、ローラを容易に着脱することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロニードルと結合されるローラと、
前記ローラと結合されて前記ローラを移動させる移動ハンドル部とを含み、
前記移動ハンドル部は、
前記ローラが脱着されるローラ結合部と、
前記ローラ結合部の幅を調整する弾性圧力部と、
前記弾性圧力部から突出延長される取っ手部とを含み、
前記弾性圧力部は、圧力が印加される弾性レバーと、前記弾性レバーと向き合って離隔して配置されるレバー支持部とを含み、
前記ローラ結合部は、前記ローラを挟んで互いに対向する一対のローラ支持部を含み、
前記弾性レバーに圧力が印加される前の前記ローラ支持部間の幅距離に対する、前記弾性レバーに圧力が印加された後の前記ローラ支持部間の幅距離の比率が1.1~1.5である、美肌、化粧品用および医療用機器。
【請求項2】
前記ローラは、前記マイクロニードルが形成されたマイクロニードルシートと結合される、請求項1に記載の美肌、化粧品用および医療用機器。
【請求項3】
前記ローラと結合され、前記ローラに加えられた衝撃を緩和させる緩衝シリンダーをさらに含む、請求項1に記載の美肌、化粧品用および医療用機器。
【請求項4】
前記マイクロニードルは、前記ローラと結合された前記緩衝シリンダー上に結合される、請求項3に記載の美肌、化粧品用および医療用機器。
【請求項5】
前記ローラ結合部は、前記弾性圧力部に印加された圧力が転換されて伝達された張力によって前記ローラが脱着可能なように変形される、請求項1に記載の美肌、化粧品用および医療用機器。
【請求項6】
前記ローラは回転軸部を含み、
前記ローラ支持部は、前記回転軸部と結合されるローラ連結部を含む、請求項1に記載の美肌、化粧品用および医療用機器。
【請求項7】
前記一対のローラ支持部間の領域は、前記ローラが挿入される結合領域と、
前記ローラ支持部間の領域における前記結合領域を除いた第1スペースとを含む、請求項1に記載の美肌、化粧品用および医療用機器。
【請求項8】
前記弾性レバーと前記レバー支持部との間に第2スペースが形成される、請求項1に記載の美肌、化粧品用および医療用機器。
【請求項9】
前記取っ手部は、前記レバー支持部から突出して延長する、請求項1に記載の美肌、化粧品用および医療用機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、美肌、化粧品用および医療用機器に関する。より詳細には、ローラを含む美肌、化粧品用および医療用機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、皮膚の痛点を刺激せず、表皮層や真皮層まで美肌物質を効率的に伝達するための方法として、マイクロニードルが注目を集めている。特に、マイクロニードルは、パッチ型またはローラ型に製作されて市販されている。
【0003】
例えば、韓国公開特許10-2015-0028248号では、生分解性の美容物質自体でマイクロニードルを加工したパッチ型の製品を開示している。
【0004】
しかしながら、パッチ型のマイクロニードルは、顔の屈曲、大きさ等によって求められる様々な形態およびサイズの製品を生産するのに限界がある。また、パッチ型は、大量生産が困難な問題や、金型の製作などに多くの費用がかかる問題が存在する。
【0005】
そこで、顔の屈曲、大きさ等に制限されることなく用いることができる形態のマイクロニードル製品を開発する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、使いやすさを向上させた美肌、化粧品用および医療用機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1.マイクロニードルと結合されるローラと、前記ローラと結合されて前記ローラを移動させる移動ハンドル部とを含み、前記移動ハンドル部は、前記ローラが脱着されるローラ結合部と、前記ローラ結合部の幅を調整する弾性圧力部と、前記弾性圧力部から突出延長される取っ手部とを含む、美肌、化粧品用および医療用機器。
【0008】
2.前記項目1において、前記ローラは、前記マイクロニードルが形成されたマイクロニードルシートと結合される、美肌、化粧品用および医療用機器。
【0009】
3.前記項目1において、前記ローラと結合され、前記ローラに加えられた衝撃を緩和させる緩衝シリンダーをさらに含む、美肌、化粧品用および医療用機器。
【0010】
4.前記項目3において、前記マイクロニードルは、前記ローラと結合された前記緩衝シリンダー上に結合される、美肌、化粧品用および医療用機器。
【0011】
5.前記項目1において、前記ローラ結合部は、前記弾性圧力部に印加された圧力が転換されて伝達された張力によって前記ローラが脱着可能なように変形される、美肌、化粧品用および医療用機器。
【0012】
6.前記項目5において、前記ローラ結合部は、前記ローラを挟んで互いに対向する一対のローラ支持部を含む、美肌、化粧品用および医療用機器。
【0013】
7.前記項目6において、前記張力によって前記ローラ支持部間の幅が変化する、美肌、
化粧品用および医療用機器。
【0014】
8.前記項目6において、前記ローラは回転軸部を含み、前記ローラ支持部は、前記回転軸部と結合されるローラ連結部を含む、美肌、化粧品用および医療用機器。
【0015】
9.前記項目6において、前記一対のローラ支持部間の領域は、前記ローラが挿入される結合領域と、前記ローラ支持部間の領域における前記結合領域を除いた第1スペースとを含む、美肌、化粧品用および医療用機器。
【0016】
10.前記項目1において、前記弾性圧力部は、圧力が印加される弾性レバー、及び前記弾性レバーと向き合って離隔している支持部を含む、美肌、化粧品用および医療用機器。
【0017】
11.前記項目10において、前記弾性圧力部と前記支持部との間に第2スペースが形成される、美肌、化粧品用および医療用機器。
【0018】
12.前記項目10において、前記取っ手部は、前記支持部から突出して延長する、美肌、化粧品用および医療用機器。
【発明の効果】
【0019】
本発明の実施形態に係る美肌、化粧品用および医療用機器では、ローラ結合部の幅を調整してローラを容易に結合または分離することができる。これにより、ユーザは必要によってローラの種類を簡単に変更することができる。
【0020】
また、ローラの交換過程でローラが汚染される問題を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】例示的な実施形態に係る美肌、化粧品用および医療用機器を示す概略的な模型図である。
【
図2】いくつかの例示的な実施形態に係るローラを示す概略的な断面図である。
【
図3】いくつかの例示的な実施形態に係るローラを示す概略的な模型図である。
【
図4】いくつかの例示的な実施形態に係るローラを示す概略的な模型図である。
【
図5】いくつかの例示的な実施形態に係るローラ結合部を示す概略的な模型図である。
【
図6】いくつかの例示的な実施形態に係るローラ結合部の幅の調整方法を示す概略的な模式図である。
【
図7】いくつかの例示的な実施形態に係るローラの結合方法を説明するための概略的な模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施形態に係る美肌、化粧品用および医療用機器は、マイクロニードルと結合されるローラが脱着されるローラ結合部の幅を調整することにより、前記ローラを美肌、化粧品用および医療用機器に簡単に結合または分離させることができる。
【0023】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態をより具体的に説明する。ただし、本明細書に添付される図面は、本発明の好適な実施形態を例示するものであって、発明の詳細な説明とともに本発明の技術思想をさらに理解する一助となる役割を果たすものであるため、本発明は図面に記載された事項のみに限定されて解釈されるものではない。
【0024】
図1は、例示的な実施形態に係る美肌、化粧品用および医療用機器を示す概略的な模型図である。
【0025】
図1を参照すると、美肌、化粧品用および医療用機器100は、マイクロニードル153と結合されるローラ150と、ローラ150に結合され、ローラ150を移動させる移動ハンドル部140とを含むことができる。
【0026】
例えば、ローラ150はマイクロニードル153と結合され、マイクロニードル153が皮膚内に挿入されるように支持する役割を果たすことができる。
【0027】
ローラ150の形状は、例えば、円柱形状、三角柱形状、四角柱形状または多角柱形状であってもよい。
【0028】
マイクロニードル153は、例えば、ローラ150の表面から突出した針状であってもよい。
【0029】
図2は、いくつかの例示的な実施形態に係るローラを示す概略的な断面図である。
図3及び
図4は、いくつかの例示的な実施形態に係るローラを示す概略的な模型図である。
【0030】
図2を参照すると、ローラ150は、ローラ150の両側面に位置し、移動ハンドル部140と結合する一対の回転軸部155を含むことができる。
【0031】
いくつかの例示的な実施形態では、ローラ150は、ローラ150に加えられた衝撃を緩和させる緩衝シリンダー157と結合することができる。
【0032】
図3を参照すると、例えばローラ150は、シリンダー形状の緩衝シリンダー157の内部に挿入されて結合することができる。例えば、バンド形状の緩衝シリンダー157をローラ150の円周面上に巻き取って結合させることもできる。
【0033】
緩衝シリンダー157の材質は、ローラ150に加えられた衝撃を緩和できる材質であれば特に制限されない。緩衝シリンダー157の材質は、例えばシリコン又はウレタンなどを含むことができる。
【0034】
いくつかの例示的な実施形態では、マイクロニードル153は、ローラ150と結合された緩衝シリンダー157上に結合することができる。例えば、緩衝シリンダー157上にマイクロニードル153が形成されたマイクロニードルシート151が結合できる。
【0035】
一実施形態では、マイクロニードルシート151は、緩衝シリンダー157の円周面上に巻き取られて結合することができる。
【0036】
この場合には、緩衝シリンダー157によって皮膚とローラ150の密着性がより向上し、マイクロニードル153を皮膚内に、より容易に挿入することができる。
【0037】
いくつかの例示的な実施形態では、ローラ150は、マイクロニードル153が形成されたマイクロニードルシート151と結合することができる。
【0038】
図4を参照すると、ローラ150の円周面上にマイクロニードル153が形成されたマイクロニードルシート151が直接結合することができる。
【0039】
例えば、マイクロニードルシート151は、ローラ150上に巻き取られて結合することができる。例えば、シリンダー形状のマイクロニードルシート151内にローラ150を挿入して結合させることもできる。
【0040】
例示的な実施形態では、マイクロニードルシート151は、ローラ150または緩衝シリンダー157から分離することができる。
【0041】
これにより、破損したマイクロニードル153を含むマイクロニードルシート151を除去した後、新しいマイクロニードルシート151に交換することができる。この場合には、美肌、化粧品用および医療用機器100の使用寿命を増加させることができる。
【0042】
例えば、マイクロニードルシート151は、ローラ150または緩衝シリンダー157の円周面上に結合されてローラ150または緩衝シリンダー157と一体をなすことができる。例えば、マイクロニードル153をローラ150または緩衝シリンダー157の円周面上に直接形成することもできる。
【0043】
マイクロニードル153がローラ150または緩衝シリンダー157の円周面から突出した高さは、例えば約100μm~850μmであってもよい。マイクロニードル153がマイクロニードルシート151の表面から突出した高さは、例えば約100μm~850μmであってもよい。前記範囲では、マイクロニードル153を皮膚の角質層の下まで容易に挿入することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、マイクロニードル153は生分解性物質を含むことができる。マイクロニードル153は、例えばヒアルロン酸、ゼラチン又はグリセリンなどを含むことができる。
【0045】
いくつかの実施形態では、マイクロニードル153は、薬剤(図示せず)を含むことができる。例えば、前記薬剤は、マイクロニードル153の内部に位置することができる。例えば、前記薬剤は、マイクロニードル153の表面にコーティングすることができる。
【0046】
例えば、前記薬剤とは、皮膚に吸収されて美肌の効果、皮膚治療の効果および皮膚改善の効果を発生させる物質または化合物を総称するものである。前記薬剤は、例えば美肌剤、医薬製剤または皮膚改善剤などを含むことができる。
【0047】
前記美肌剤は、例えば、皮膚保湿剤、皮膚美白剤、シワ改善剤、ニキビ改善剤、しみ・そばかす改善剤、脱毛防止剤、発毛剤、および抗老化剤などからなる群より選択される少なくともいずれか一つであってもよい。
【0048】
前記医薬製剤は、例えば、鎮痛剤、関節炎治療剤、骨粗しょう症治療剤、インスリン、ワクチン、ニコチンおよび免疫性皮膚疾患の治療剤などからなる群より選択される少なくともいずれか一つであってもよい。
【0049】
前記皮膚改善剤は、例えば、ボトックス、フィラー、局所脂肪分解剤、皮膚炎治療剤、ウオノメ除去剤及びイボ除去剤などからなる群より選択される少なくともいずれか一つであってもよい。
【0050】
図1を参照すると、ローラ150は、移動ハンドル部140と結合することができる。例えば、ローラ150は、移動ハンドル部140によって移動できる。
【0051】
一実施形態では、ローラ150は、一対の回転軸部155を通過する軸を中心に回転して移動できる。
【0052】
移動ハンドル部140は、ローラ150を移動させ、ローラ150に結合されたマイクロ
ニードル153が皮膚に容易に挿入されるように支持することができる。これにより、皮膚に塗布された薬剤または化粧品などの吸収率をより向上させることができる。
【0053】
移動ハンドル部140の材質は特に限定されず、例えば、金属、プラスチック、木材、陶器または炭素繊維などを含むことができる。
【0054】
図1を参照すると、移動ハンドル部140は、ローラ150が脱着されるローラ結合部110と、ローラ結合部110の幅を調整する弾性圧力部120と、弾性圧力部120から突出延長される取っ手部130とを含むことができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、ローラ結合部110は、弾性圧力部120に印加された圧力が転換されて伝達された張力によってローラ150が脱着可能なように変形され得る。
【0056】
例えば、弾性圧力部120に印加された前記圧力は、ローラ結合部110に伝達され、ローラ結合部110の幅を変化させることができる。
【0057】
例えば、前記張力は、弾性圧力部120に印加された前記圧力と反対方向に作用される力を意味し得る。例えば、前記張力は、ローラ結合部110の幅が増加する方向に加えられる力を意味し得る。
【0058】
例えば、ローラ結合部110の幅は、ローラ150が挿入されて結合される結合領域の幅を意味し得る。例えば、ローラ結合部110の幅は、ローラ150の幅よりも大きいかまたはそれに等しくてもよい。
【0059】
例えば、前記圧力が弾性圧力部120に印加される場合には、前記張力によってローラ結合部110の幅が増加して、ローラ150をローラ結合部110から分離できる。
【0060】
例えば、前記印加された圧力が除去され、前記張力が除去される場合には、ローラ結合部110の幅が狭くなり、ローラ150をローラ結合部110に結合することができる。
【0061】
これにより、ユーザはテコの原理を利用して、ローラ結合部110にローラ150を容易に結合または分離させることができる。
【0062】
また、ローラ150の結合または分離時にローラ150に直接的に力を加える必要がないため、ローラ150の結合または分離過程でローラ150が汚染される問題を防止することができる。
【0063】
図5は、いくつかの例示的な実施形態に係るローラ結合部110を示す概略的な模型図である。
【0064】
図1及び
図5を参照すると、ローラ結合部110は、ローラ150を挟んで互いに対向する一対のローラ支持部111を含むことができる。
【0065】
例えば、ローラ150は、ローラ支持部111を介してローラ結合部110と結合することができる。この場合、ローラ支持部111は、ローラ150を移動させる過程でローラ150が進行方向の左右に動くことを防止することができる。これにより、ローラ150を皮膚上で一定の方向に容易に移動させることができる。
【0066】
いくつかの例示的な実施形態では、前記張力によってローラ支持部111間の幅が変化され得る。
【0067】
例えば、前記張力によってローラ支持部111間の幅が変化され得る。例えば、前記張力によってローラ支持部111間の幅がローラ150の幅よりも大きいかまたはそれに等しいように変化され得る。
【0068】
図6は、いくつかの例示的な実施形態に係るローラ結合部の幅の調整方法を示す概略的な模式図である。
【0069】
図6を参照すると、ローラ支持部111aに伝達された前記張力によって、ローラ支持部111a,111b間の幅が増加(例えば、W1→W2)し得る。この場合、ローラ支持部111a,111b間の幅(W2)は、ローラ150の幅よりも大きくてもよい。
【0070】
例えば、ローラ支持部111aに伝達された前記張力が除去される場合には、ローラ支持部111a,111b間の幅が減少(例えば、W2→W1)し得る。この場合、ローラ支持部111a,111b間の幅(W1)は、ローラ150の幅と等しくてもよい。
【0071】
例えば、前記張力によってローラ支持部111a,111b間の幅が増加する場合には、ローラ150がローラ結合部110から分離され、前記張力が除去されてローラ支持部111a,111b間の幅が減少する場合には、ローラ150がローラ結合部110に結合することができる。
【0072】
いくつかの例示的な実施形態では、ローラ150は回転軸部155を含み、ローラ支持部111は、回転軸部155と結合されるローラ連結部117を含むことができる。
【0073】
図2および
図5を参照すると、例えば回転軸部155は、ローラ150の側面から内部に陥没した形状を有し、ローラ連結部117は、ローラ支持部111から突出した形状を有することができる。この場合には、ローラ連結部117が回転軸部155に挿入されて結合することができる。
【0074】
一実施形態では、回転軸部155は、ローラ150の側面から突出した形状を有し、ローラ連結部117は、ローラ支持部111の内部に陥没した形状を有することもできる。この場合には、回転軸部155がローラ連結部117に挿入されて結合することができる。
【0075】
一実施形態では、回転軸部155は、ローラ150の内部に陥没した形状を有し、ローラ連結部117もまた、ローラ支持部111の表面から陥没した形状を有することができる。この場合には、バーの軸(図示せず)が回転軸部155及びローラ連結部117にそれぞれ挿入され、ローラ150とローラ結合部110を結合させることができる。
【0076】
いくつかの実施形態では、
図5を参照すると、一対のローラ支持部111間の領域は、ローラ150が挿入される結合領域113と、ローラ支持部111間の前記領域における結合領域113を除いた第1スペース領域115とを含むことができる。
【0077】
例えば、結合領域113にはローラ150が挿入され、ローラ150は、一対のローラ支持部111と結合することができる。
【0078】
例えば、第1スペース領域115は、一対のローラ支持部111間の領域のうち、ローラ150が位置していない残りの領域を意味し得る。例えば、第1スペース領域115は、ローラ150と弾性圧力部140との間の領域を意味し得る。
【0079】
この場合には、第1スペース領域115によって弾性圧力部140とローラ150との間
に十分な距離を確保することができる。これにより、ローラ支持部111間の幅変化率が増加し得る。
【0080】
例えば、前記幅変化率は、圧力印加前のローラ支持部111間の幅距離に対する、圧力印加後のローラ支持部111間の幅距離の比率を意味し得る。
【0081】
いくつかの例示的な実施形態では、前記幅変化率は1.1~1.5であってもよい。前記範囲では、ローラ150をローラ結合部110に、より容易に結合または分離させることができる。
【0082】
いくつかの例示的な実施形態では、結合領域113の長さに対する第1スペース領域115の長さの比率は2~4であってもよい。前記範囲では、前記幅変化率が適切で、ローラ150をローラ結合部110に、より容易に結合または分離させることができる。
【0083】
また、前記長さの比率の範囲内では、移動ハンドル部140のローラ150に対する支持力を優れたものとすることができる。
【0084】
いくつかの例示的な実施形態では、
図6(a)を参照すると、弾性圧力部120は、圧力(F)が印加される弾性レバー121と、弾性レバー121と向き合って離隔しているレバー支持部123とを含むことができる。
【0085】
例えば、弾性レバー121は、ローラ支持部111から突出延長することができる。
【0086】
例えば、弾性レバー121には圧力(F)を印加することができる。例えば、弾性レバー121に印加された圧力(F)が転換され、ローラ支持部111に張力を印加することができる。
【0087】
例えば、レバー支持部123は、弾性レバー121を支持し、弾性レバー121に圧力(F)をより容易に印加させることができる。
【0088】
例えば、ユーザは、弾性レバー121及びレバー支持部123を同時に把持したまま、弾性レバー121及びレバー支持部123に横圧力を加えることにより、弾性レバー121に圧力を印加することができる。
【0089】
例えば、前記横圧力は、弾性レバー121及びレバー支持部123が互いに収束する方向に加えられる力を意味し得る。
【0090】
この場合、レバー支持部123は固定されて動かず、弾性レバー121のみがレバー支持部123の方向に移動することができる。これにより、前記
図6で説明したように、ローラ支持部111a,111b間の幅(W1→W2)が増加し得る。
【0091】
図7は、いくつかの例示的な実施形態に係るローラの結合方法を説明するための概略的な模式図である。
【0092】
図7を参照すると、例えば、弾性レバー121に印加された圧力(F)によってローラ支持部111a,111b間の幅が増加し得る。その後、ローラ150は、ローラ支持部111a,111b間の領域に挿入することができる。
【0093】
例えば、挿入されたローラ150に含まれている回転軸部155bは、ローラ支持部111bに形成されたローラ連結部117bと結合することができる。その後、弾性レバー1
21に印加された圧力(F)が除去され、弾性レバー121が元の状態に回復することにより、残りの回転軸部155aにローラ連結部117aが結合できる。
【0094】
いくつかの実施形態では、
図6及び
図7を参照すると、弾性レバー121とレバー支持部123との間には、第2スペース125を形成することができる。
【0095】
例えば、第2スペース125は、圧力(F)が印加された弾性レバー121が移動する領域であり得る。例えば、第2スペース125の内部へ弾性レバー121が移動することにより、ローラ支持部111aに張力を印加することができる。
【0096】
この場合には、ローラ支持部11a,111b間の幅をより容易に変更することができる。これにより、ユーザは、より容易にローラ150を結合または分離させることができる。
【0097】
例えば、第2スペース125には、レバー固定部(図示せず)を挿入することができる。この場合には、美肌、化粧品用および医療用機器100の使用中にローラ150が不本意に分離される問題を防止することができる。