(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023105375
(43)【公開日】2023-07-31
(54)【発明の名称】電気機器及び電気機器取付方法
(51)【国際特許分類】
H04N 23/50 20230101AFI20230724BHJP
F21V 21/03 20060101ALI20230724BHJP
【FI】
H04N5/225 100
F21V21/03 250
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022006159
(22)【出願日】2022-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114306
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 史郎
(74)【代理人】
【識別番号】100148655
【弁理士】
【氏名又は名称】諏訪 淳一
(72)【発明者】
【氏名】中田 誠二
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 孝一
(72)【発明者】
【氏名】中尾 幸司
(72)【発明者】
【氏名】玉越 一寛
(72)【発明者】
【氏名】北 勇真
【テーマコード(参考)】
5C122
【Fターム(参考)】
5C122DA11
5C122EA58
5C122GE06
5C122HA82
(57)【要約】
【課題】電気機器の取付作業を容易にする。
【解決手段】電気部品を含む本体部と、該本体部を天井面に取り付けるために天井面に固定される取付部材とを含む電気機器を、取付部材と本体部の一方に支持軸が設けられて、他方に支持軸に引っ掛けるための引掛部が設けられ、取付部材と本体部の一方に規制穴が形成されて、他方に規制穴と嵌合することにより上下方向の動きが規制される規制部材が設けられ、取付部材に設けられた固定側部材と本体部に設けられた本体側部材とが固定及び固定解除が可能なキャッチ構造を構成し、引掛部を支持軸に引っ掛けて取付部材に吊り下げた本体部を回動し、規制部が規制穴と嵌合するように取付部材に対して本体部をスライド移動することにより、規制部材及び規制穴によって本体部の上下方向の動きが規制されると共に、本体側部材が固定側部材にキャッチされて本体部の位置が所定位置に固定されるよう構成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気部品を含む本体部と、前記本体部を天井面に取り付けるために前記天井面に固定される取付部材とを含む電気機器であって、
前記取付部材と前記本体部の一方に支持軸が設けられて、他方に前記支持軸に引っ掛けるための引掛部が設けられ、
前記取付部材と前記本体部の一方に規制穴が形成されて、他方に前記規制穴と嵌合することにより上下方向の動きが規制される規制部材が設けられ、
前記取付部材に設けられた固定側部材と、前記本体部に設けられた本体側部材とが、固定及び固定解除が可能なキャッチ構造を構成し、
前記引掛部を前記支持軸に引っ掛けて前記取付部材に吊り下げた前記本体部を回動し、前記規制部材が前記規制穴と嵌合するように前記取付部材に対して前記本体部をスライド移動することにより、前記規制部材及び前記規制穴によって前記本体部の上下方向の動きが規制されると共に、前記本体側部材が前記固定側部材にキャッチされて前記本体部の位置が所定位置に固定される
ことを特徴とする電気機器。
【請求項2】
前記規制穴は前記支持軸の軸方向と直交する方向に長い長穴形状を有し、
複数の前記規制部材と、各規制部材に対応する複数の前記規制穴とが、前記引掛部を前記支持軸に引っ掛けて前記本体部を前記取付部材に吊り下げた状態から、前記支持軸周りに前記本体部を回動させた際に、各規制部材を対応する各規制穴に挿入可能な位置に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
【請求項3】
前記本体部は、カメラ及び前記カメラを駆動するカメラ駆動部を含む監視カメラである
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気機器。
【請求項4】
一端が前記取付部材に取り付けられて他端が前記本体部に取り付けられ、前記引掛部が前記支持軸から離間した状態で前記本体部を前記取付部材から吊り下げるワイヤをさらに備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の電気機器。
【請求項5】
前記ワイヤの長さは、床面に立つ作業者が、前記取付部材から前記ワイヤによって吊り下げられた前記本体部で前記電気部品に係る作業を実行可能な長さであることを特徴とする請求項4に記載の電気機器。
【請求項6】
前記本体部は、前記ワイヤの一部を巻き取る巻取部をさらに有し、
前記ワイヤの一部を前記巻取部に巻き取ることにより、前記取付部材から吊り下げられた前記本体部の前記床面からの高さを変更可能である
ことを特徴とする請求項5に記載の電気機器。
【請求項7】
電気部品を含む本体部と取付部材とを含む電気機器を天井面に取り付けるための電気機器取付方法であって、
前記天井面に前記取付部材を固定する工程と、
前記取付部材と前記本体部の一方に設けられた支持軸に、他方に設けられた引掛部を引っ掛けて前記本体部を前記取付部材に吊り下げる工程と、
前記取付部材に吊り下げた前記本体部を回動して、前記取付部材に対して前記本体部をスライド移動することにより、前記取付部材と前記本体部の一方に設けられた規制部材を他方に形成された規制穴に嵌合させる工程と、
前記本体部のスライド移動により、前記規制部材が前記規制穴と嵌合して前記本体部の上下方向の動きが規制されると共に、固定及び固定解除が可能なキャッチ構造の一方を構成する前記本体部の本体側部材が前記キャッチ構造の他方を構成する前記取付部材の固定側部材にキャッチされて前記本体部の位置が所定位置に固定される工程と
を含む
ことを特徴とする電気機器取付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電気部品を含む電気機器及び該電気機器を所定面に取り付けるための電気機器取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、様々な電気機器が部屋の壁面や天井に固定して利用されている。例えば、天井への電気機器の取付作業は、日常生活ではあまりとらない姿勢での作業となったり、高所作業となったりすることがある。取付作業を容易に行えるように、特許文献1には、天井に固定された取付部材を利用して取付可能な照明器具が開示されている。作業者は、照明器具の一端を取付部材に取り付けて、照明器具と取付部材を吊り紐で連結する。照明器具と取付部材が二枚貝状に開いた状態で、作業者は照明器具に電力を供給するための配線作業を行う。配線を終えた作業者は、開いていた照明器具を閉じて、照明器具を取付部材にネジ止めして固定する。特許文献2には、予め天井に固定された補助金具と、電気機器の取付金具との間をワイヤで連結することにより、電気機器の落下を防ぐ方法が開示されている。
【0003】
特許文献3には、器具本体を天井に取り付けるための方法が開示されている。作業者は、フックを設けた取付金枠を予め天井に固定し、器具本体に設けた吊下げ金具を取付金枠のフックに引っ掛ける。取付金枠の一端側には器具本体を固定するための2本のボルトが設けられている。これら2本のボルトに対応して器具本体に2つの切欠きが形成されている。作業者は、フックに吊り下げた器具本体を回動して、予めナットを取り付けた取付金枠の2つのボルトを器具本体の切欠きに通し、ナットを締めることによって器具本体を固定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-133257号公報
【特許文献2】特開平6-88596号公報
【特許文献3】実開平1-113696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術では、ネジ止め作業やボルトとナットの締め付け作業を行う必要がある。電気機器の取付時はもとよりメンテナンス時にも、電気機器の取り外しと取り付けの両方の作業が行われるが、これらの作業には工具が必要となる。作業者は、少なくとも片手に工具を持った状態で作業を行う必要があり、作業中に工具が落下する可能性もある。
【0006】
本発明は、上記従来技術による課題に鑑みてなされたもので、取付作業を容易に行うことができる電気機器及び電気機器取付方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る電気機器は、電気部品を含む本体部と、前記本体部を天井面に取り付けるために前記天井面に固定される取付部材とを含む電気機器であって、前記取付部材と前記本体部の一方に支持軸が設けられて、他方に前記支持軸に引っ掛けるための引掛部が設けられ、前記取付部材と前記本体部の一方に規制穴が形成されて、他方に前記規制穴と嵌合することにより上下方向の動きが規制される規制部材が設けられ、前記取付部材に設けられた固定側部材と前記本体部に設けられた本体側部材とが固定及び固定解除が可能なキャッチ構造を構成し、前記引掛部を前記支持軸に引っ掛けて前記取付部材に吊り下げた前記本体部を回動し、前記規制部材が前記規制穴と嵌合するように前記取付部材に対して前記本体部をスライド移動することにより、前記規制部材及び前記規制穴によって前記本体部の上下方向の動きが規制されると共に、前記本体側部材が前記固定側部材にキャッチされて前記本体部の位置が所定位置に固定される。
【0008】
上記構成において、前記規制穴は前記支持軸の軸方向と直交する方向に長い長穴形状を有し、複数の前記規制部材と、各規制部材に対応する複数の前記規制穴とが、前記引掛部を前記支持軸に引っ掛けて前記本体部を前記取付部材に吊り下げた状態から、前記支持軸周りに前記本体部を回動させた際に、各規制部材を対応する各規制穴に挿入可能な位置に設けられていてもよい。
【0009】
上記構成において、前記本体部は、カメラ及び前記カメラを駆動するカメラ駆動部を含む監視カメラであってもよい。
【0010】
上記構成において、一端が前記取付部材に取り付けられて他端が前記本体部に取り付けられ、前記引掛部が前記支持軸から離間した状態で前記本体部を前記取付部材から吊り下げるワイヤがさらに備えられていてもよい。
【0011】
上記構成において、前記ワイヤの長さは、床面に立つ作業者が、前記取付部材から前記ワイヤによって吊り下げられた前記本体部で前記電気部品に係る作業を実行可能な長さであってもよい。
【0012】
上記構成において、前記本体部は、前記ワイヤの一部を巻き取る巻取部をさらに有し、前記ワイヤの一部を前記巻取部に巻き取ることにより、前記取付部材から吊り下げられた前記本体部の前記床面からの高さを変更可能であってもよい。
【0013】
本開示に係る電気機器取付方法は、電気部品を含む本体部と取付部材とを含む電気機器を天井面に取り付けるための電気機器取付方法であって、前記天井面に前記取付部材を固定する工程と、前記取付部材と前記本体部の一方に設けられた支持軸に、他方に設けられた引掛部を引っ掛けて前記本体部を前記取付部材に吊り下げる工程と、前記取付部材に吊り下げた前記本体部を回動してスライド移動することにより、前記取付部材と前記本体部の一方に設けられた規制穴に、他方に設けられた規制部材を嵌合させる工程と、前記本体部のスライド移動により、前記規制部材が前記規制穴と嵌合して前記本体部の上下方向の動きが規制されると共に、固定及び固定解除が可能なキャッチ構造の一方を構成する前記本体部の本体側部材が、前記キャッチ構造の他方を構成する前記取付部材の固定側部材にキャッチされて前記本体部の位置が所定位置に固定される工程とを含むことを特徴とする電気機器取付方法。
【発明の効果】
【0014】
本開示に係る電気機器及び電気機器取付方法によれば、電気機器が、電気部品を含む本体部と、本体部を天井面に取り付けるための取付部材とを有し、予め天井面に固定した取付部材に本体部を取り付ける作業と取り外す作業とを容易に行うことが可能で、延いては電気機器のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る電気機器の構成を説明するための図である。
【
図2】
図2は、電気機器の吊下方法を説明するための模式図である。
【
図3】
図3は、電気機器の固定方法を説明するための模式図である。
【
図4】
図4は、電気機器の一例である監視カメラの構成を説明するための図である。
【
図5】
図5は、監視カメラの取付部材の上面図である。
【
図6】
図6は、監視カメラの本体部の上面図及び側面図である。
【
図7】
図7は、監視カメラの本体部の斜視図である。
【
図8】
図8は、監視カメラの取付作業を説明するための図である。
【
図9】
図9は、監視カメラを取付部材に吊り下げる方法を説明するための図である。
【
図10】
図10は、監視カメラの固定方法を説明するための図である。
【
図11】
図11は、規制穴及び規制部材を説明するための図である。
【
図13】
図13は、電気機器の別の構成例を説明するための図である。
【
図14】
図14は、電気機器の別の取付例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る電気機器及び電気機器取付方法の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る電気機器1の構成を説明するための図である。
図2及び
図3はそれぞれ電気機器1の吊下方法及び固定方法を説明するための模式図である。本実施形態で説明する各図面には、図示された構成部の関係が分かるように、直交するX、Y、Zの3軸を示している。本実施形態では、XY平面が天井と平行であるものとし、Z軸正方向を上、X軸正方向を右、Y軸正方向を前として方向を示しながら説明する。
【0017】
電気機器1は、天井面、すなわち天井下面に取り付けて利用することができる。電気機器1の取付場所は特に限定されず、例えば、玄関、部屋、廊下、トイレ、浴室、倉庫等、様々な場所の天井面に電気機器1を取り付けて利用することができる。以下、天井面を単に天井と記載して説明を続ける。
【0018】
図1に示すように、電気機器1は、電気部品を含む本体部200と、本体部200を天井に取り付けるための取付部材100とを含む。取付部材100は予め天井に固定される。取付部材100の固定方法は特に限定されないが、例えば、取付部材100に形成された複数の貫通穴101を利用して、締結部材によって取付部材100が天井に固定される。締結部材の種類も特に限定されないが、例えば、ネジ、ボルト及びナット等が締結部材として使用される。
【0019】
図1に示す取付部材100は、薄板矩形形状の金属板をコの字形状に折り曲げて、さらに断面コの字形状の開口側縁部を両外側に折り曲げた本体形状を有する。取付部材100は、天井に接する基体部100aと、基体部100aの両端から下方(Z軸負方向)へ延びる2つの支持部100bと、天井と離間した支持部100bの端部から天井と並行に前後方向(Y軸方向)に延設された2つの取付部100cとを含む。取付部材100を天井に固定した際、取付部100cの下面が、基体部100aと平行、すなわち天井と平行になる。
【0020】
取付部材100は、支持部100bの間を連結する支持軸110を含む。支持軸110は、取付部100cの延設方向と直交する左右方向(X軸方向)に長い棒形状を有する。支持軸110は例えば丸棒形状を有する。取付部材100を天井に固定した際 支持軸110の軸方向が天井と平行になる。本体部200を天井へ取り付ける際、支持軸110が本体部200を支持することによって本体部200が取付部材100に吊り下げられる。
【0021】
取付部材100の取付部100cに複数の規制穴130が設けられている。規制穴130は、支持軸110の軸方向と交わる方向に長い長穴形状の貫通穴である。規制穴130は、長穴方向において、長穴方向と直交する方向の幅が異なる複数の領域を含む。
図1に示す規制穴130は、後方側(Y軸負方向側)の円形穴と前方側の方形穴とが連結された、支持軸110の軸方向と直交する前後方向(Y軸方向)に長い長穴形状を有し、後方側の円形穴に比べて、前方側の方形穴で左右方向の幅が狭くなっている。
【0022】
取付部材100の基体部100aには、配線ケーブル300を通すための貫通穴150が形成されている。例えば、天井裏から延びる配線ケーブル300が、基体部100aの貫通穴150を通って、本体部200に配線される。基体部100aの下面には、ワイヤ400を取り付けるためのワイヤ取付部140と、キャッチ構造の一方を構成する固定側部材120とが設けられている。
【0023】
図1は、表面に電気部品を有する本体部200の背面を示している。本体部200の背面には、背面から鉤型形状に折り返された引掛部210と、キャッチ構造の他方を構成する本体側部材220と、複数の規制部材230とが設けられている。また、本体部200の背面には、ワイヤ400を取り付けるためのワイヤ取付部240と、ワイヤ400を巻き取るための巻取部260と、配線ケーブル300を接続するための端子250とが設けられている。
【0024】
引掛部210は、
図1に実線矢印で示すように、取付部材100の支持軸110に引っ掛けられるように形成されている。複数の規制部材230はそれぞれが、取付部材100の規制穴130に対応して設けられており、
図1に破線矢印で示すように規制穴130後方側の円形穴に挿入できるようになっている。
【0025】
本体部200の本体側部材220と、取付部材100の固定側部材120とがキャッチ構造を構成している。
図1に破線矢印で示すように本体側部材220が固定側部材120と嵌合係止されることにより、天井に固定された取付部材100に対して、本体部200の位置を固定できるようになっている。キャッチ構造により、本体側部材220に対して、固定側部材120から離間する方向へ所定の力を加えなければ、本体側部材220と固定側部材120との固定が解除されないようになっている。
【0026】
図1には、固定側部材120が軸の先端に該軸より左右方向(X軸方向)の幅が大きい頭部を有し、本体側部材220が付勢部材で付勢された2つのボールを含む、ボールキャッチと呼ばれるキャッチ構造の例を示している。ボールキャッチの構造は従来知られているため詳細な説明は省略するが、本体側部材220の2つのボールの間に固定側部材120の頭部を挿入することにより、固定側部材120の頭部が、付勢部材で付勢された2つのボールにキャッチされた係止状態となる。
【0027】
図1に示したキャッチ構造は例示であって、取付部材100に対して本体部200を固定可能、かつ、この固定を所定の力を加えることによって解除可能な構造であれば、キャッチ構造の種類は特に限定されない。例えば、円柱形状のローラを利用したローラキャッチと呼ばれるキャッチ構造であってもよいし(
図12参照)、磁石を利用したキャッチ構造であってもよいし、ラッチを利用したキャッチ構造であってもよい。
【0028】
図1に示すように、取付部材100のワイヤ取付部140と、本体部200のワイヤ取付部240との間がワイヤ400で連結される。本体部200の引掛部210が取付部材100の支持軸110から離間した状態にあるときは、本体部200がワイヤ400によって取付部材100から吊り下げられる。
【0029】
例えば、ワイヤ400の長さは、作業者が配線、調整、点検等の作業に用いる作業台の上に本体部200を置いた状態で、本体部200と天井に固定された取付部材100とを連結可能な長さとなっている。
【0030】
本体部200を取付部材100に取り付ける際、余ったワイヤ400が作業の邪魔にならないように、作業者は、ワイヤ400の一部を巻取部260に巻き付けることができる。巻取部260は、本体部200の背面から離間する方向へ延びる軸部と、背面から離間した軸部の一端に、該軸部の軸径よりも外径が大きい円板を取り付けた構造を有する。巻取部260は、この円板と本体部200の背面との間で、軸部にワイヤ400を巻き取り可能な糸巻き構造を形成している。
【0031】
図1に示すワイヤ取付部140、240及び巻取部260の構成は例示であって、本体部200と取付部材100とをワイヤ400で連結し、ワイヤ400の少なくとも一部を巻き取ることができれば、これらの構成は特に限定されない。例えば、巻取部260が、付勢部材を利用してワイヤ400を自動的に巻き取る構成であってもよい。また、例えば、巻取部260がワイヤ巻き取り用のハンドルを有し、作業者がハンドルを手動で回してワイヤを巻き取る構成であってもよい。本体部200に設けた自動又は手動の巻き取り式の巻取部260からワイヤ400を引き出して利用する場合は、ワイヤ400の固定及び解除を実行可能なワイヤ固定部を設けて、作業者がワイヤ400の長さを調整できるようにすればよい。
【0032】
本体部200の端子250には、電気機器1へ電力を供給する電源線が接続されている。配線ケーブル300の端子350と、本体部200の端子250とを接続することにより、配線ケーブル300から本体部200の電気部品に電力が供給される。各端子250、350が、電気機器1と外部装置との通信に利用される一又は複数の信号線を含んでいてもよい。
【0033】
図2は、電気機器1の吊下方法を説明するための図である。
図3は、電気機器1の固定方法を説明するための模式図である。
図2及び
図3には、吊下方法の説明に必要な構成を模式的に示している。
【0034】
本体部200のケース200a内に、本体部200が有する電気部品が収められている。作業者は、
図2(a)に示すように、天井10に取付部材100を固定した状態で、取付部材100のワイヤ取付部140と、本体部200のワイヤ取付部240をワイヤ400で連結することができる。
【0035】
作業者は、ワイヤ400の一部を巻取部260に巻き付けることにより、取付部材100と本体部200の間の距離、すなわち天井10の取付部材100から吊り下がった本体部200の床面からの高さを調整することができる。ワイヤ400の長さを調整することにより、本体部200が落下し、床面と衝突して破損することを回避することができる。作業者は、天井から本体部200を吊り下げた状態で、本体部200の端子250に配線ケーブル300の端子350を接続する配線、電気機器1の調整、点検等の作業を行うことができる。
【0036】
作業者は、
図2(b)に矢印で示すように、本体部200の引掛部210を、取付部材100の支持軸110に引っ掛ける。作業者は、
図2(c)に示すように、取付部材100に本体部200を吊り下げた状態で、配線ケーブル300の配線、電気機器1の調整、点検等の作業を行うことができる。作業者は、ワイヤ400の一部を巻取部260に巻き付けてワイヤ400を収納することができる。作業者は、
図2(c)に矢印で示すように本体部200を回動して、本体部200を取付部材100に固定する固定作業を行う。
【0037】
作業者は、取付部材100の支持軸110周りに本体部200を回動し、
図3(a)に示すように、取付部材100の各規制穴130に、それぞれに対応する本体部200の規制部材230を挿入し、本体部200の背面一部を、取付部100cの下面に、すなわち取付部材100の下面一部に接触させる。
【0038】
取付部材100の規制穴130と、本体部200の規制部材230は、支持軸110周りに本体部200を回動した際に、各規制部材230が、対応する各規制穴130に挿入される位置に設けられている。規制穴130と規制部材230は、例えば
図2(c)に示すように、支持軸110の上部が引掛部210に当接し、支持軸110の側部が本体部200の背面に当接した状態で本体部200が回動した際に、規制部材230が規制穴130後方の円形穴に挿入される位置関係にある。このため、作業者は、複数の規制部材230を対応する各規制穴130に挿入する作業を容易に行うことができる。
【0039】
図1に示したように、取付部材100の取付部100cは天井から下方に離間した位置にある。このため、本体部200の背面が取付部100cに接触した状態で、本体部200背面と取付部材100の基体部100aとの間に空間が形成される。この空間内に、取付部材100のワイヤ取付部140及び固定側部材120と、本体部200のワイヤ取付部240、端子250及び巻取部260とが収まるようになっている。
【0040】
本体部200の各規制部材230は、軸部と該軸部の軸径より外径が大きい頭部とを含む。本体部200の背面を取付部100cに接触させると、
図3(a)に示すように、取付部材100の規制穴130後方側の円形穴に挿入された規制部材230の頭部が、円形穴から天井側に露出した状態となる(
図11(a)参照)。
【0041】
作業者は、本体部200の背面を取付部材100の下面に押し当てた状態、すなわち規制部材230の頭部が規制穴130から天井側に露出した状態で、
図3(a)に矢印で示すように本体部200を前方(Y軸正方向)へスライド移動する。この結果、
図3(b)に示すように、規制部材230の頭部は、規制穴130の円形穴から方形穴へスライド移動する(
図11(b)参照)。
【0042】
規制穴130前方側の方形穴は円形穴に比べて左右方向(X軸方向)の幅が狭いために、規制部材230の頭部は方形穴を下方へ通過できず、規制部材230と規制穴130とによって、本体部200の上下方向(Z軸方向)の動きが規制される。また、規制穴130の方形穴に挿通された規制部材230の軸部によって、本体部200の左右方向(X軸方向)の動きも規制される。本体部200が前方へスライド移動すると、
図3(b)に示すように、キャッチ構造を構成する固定側部材120が本体側部材220をキャッチして本体部200の位置が固定され、本体部200の前後方向(Y軸方向)の動きも規制される。こうして、天井10に固定された取付部材100に対して、本体部200の位置が所定位置に固定される。
【0043】
本体部200を取り外す際、作業者は、本体部200を後方(Y軸負方向)へスライド移動してキャッチ構造による固定を解除する。この結果、本体側部材220が固定側部材120から外れると共に、規制部材230が規制穴130内を後方へスライド移動して、規制部材230の頭部が、規制穴130後方の円形穴を下方へ通過できるようになる。このとき、例えば、
図3(a)に示すように、本体部200の引掛部210が、取付部材100の支持軸110と接触する。また、引掛部210と支持軸110は、引掛部210が下方へ移動した場合でも支持軸110によって支持される位置関係となる。作業者は、後方へスライド移動した本体部200の引掛部210が支持軸110と接触したことから、規制穴130及び規制部材230による規制及びキャッチ構造による固定が解除されたことを認識することができる。作業者が、本体部200の規制部材230を規制穴130から外すように本体部200を下方へ移動させると、引掛部210が支持軸110と係合して本体部200を取付部材100に吊下可能な状態となり、本体部200が落下しないようになっている。作業者は、本体部200を支持軸110周りに回動して取付部材100に吊り下げた状態から、引掛部210を支持軸110から取り外し、巻取部260からワイヤ400を外して延ばすことにより、本体部200を降ろすことができる。
【0044】
このように、作業者は、予め天井に固定された取付部材100に本体部200を取り付ける作業及び取り外す作業を、工具を用いることなく行うことができる。作業者は、本体部200の取付作業及び取外作業を、両手を使って容易に行うことができる。
【0045】
次に、電気機器1が監視カメラである場合を例に、電気機器1の具体的な構造及び取付方法を説明する。
図4は、監視カメラ1(電気機器)の構成を説明するための図である。
図5は、
図4に示す取付部材100の上面図である。
図6は、
図4に示す本体部200の上面図及び側面図である。
図7は、
図4に示す本体部200を斜め下方から見た斜視図である。
【0046】
取付部材100は、貫通穴101を利用して天井に固定される。
図4に示すように、取付部材100の貫通穴150を通した配線ケーブル300の端子350が、監視カメラ1の本体部200にある端子250と接続される。配線ケーブル300が金属製の取付部材100と接触して損傷しないように、貫通穴150にはゴム製又は樹脂製のグロメットが取り付けられている。
【0047】
取付部材100には、左右方向(X軸方向)両外側かつ前後方向(Y軸方向)両外側の位置4箇所に規制穴130が形成されている。取付部材100の前方側(Y軸正方向側)に、ワイヤ取付部140と、固定側部材120とが設けられている。取付部材100の前方端部には左右方向(X軸方向)を軸方向とする円柱形状の支持軸110が設けられている。
【0048】
監視カメラ1である本体部200の背面には、前方端部に引掛部210が形成され、取付部材100の固定側部材120とキャッチ構造を構成する本体側部材220と、取付部材100の各規制穴130に対応する4つの規制部材230とが設けられている。また、本体部200の背面には、ワイヤ取付部240及び巻取部260と、監視カメラ1の本体部200に電力を供給するための端子250とが設けられている。
【0049】
図6に示すように、本体部200の内部には、カメラ201、制御部202、電源部203及びカメラ駆動部204が設けられている。カメラ201は、赤外光を利用して被写体を立体的に捉えることができるTOF(Time of Flight)カメラ及び可視光カメラを含む。ただし、カメラ201の数及び種類は特に限定されない。例えば、カメラ201が、可視光カメラのみで構成されてもよいし、TOFカメラのみで構成されてもよいし、カメラ201が3種類以上のカメラを含んでいてもよい。また、例えば、カメラ201が、TOFカメラ、可視光カメラに加えて、暗所撮影用の赤外カメラを含んでいてもよい。
【0050】
カメラ駆動部204は、モータ、ソレノイド等のアクチュエータを含んで構成され、
図7に矢印で示すように、カメラ201を所定の軸線201a周りに回動させることができる。監視カメラ1を天井に取り付けた状態で、カメラ駆動部204がカメラ201を回動させることにより、カメラ201の位置が固定されている場合に比べて広範囲を撮像できるようになっている。
【0051】
電源部203は、背面の端子250を介して配線ケーブル300から供給される電力を所定の電力に変換して制御部202に供給する。例えば、電源部203は、配線ケーブル300から供給される交流電源の電圧変換、整流、平滑化等を行って制御部202に所定電圧(例えば5V)の直流電圧を供給する。電源部203が供給する電力が制御部202を介してカメラ201及びカメラ駆動部204に供給されることにより、カメラ駆動部204によるカメラ201の駆動及びカメラ201による撮像が可能となっている。
【0052】
制御部202は、カメラ201及びカメラ駆動部204を制御する。例えば、記憶部及び通信部を備えるボード型コンピュータが制御部202として利用される。作業者は、制御部202の通信部と通信可能に接続された外部装置を操作することにより、監視カメラ1の動作に係る設定を変更したり、監視カメラ1で得られた画像及び記憶部に保存された画像を外部装置に受信して目視確認したりすることができる。外部装置はコンピュータ装置であってもよいし、スマートフォン、タブレット等の携帯端末であってもよい。また、制御部202と外部装置との通信方法も特に限定されず、無線通信であってもよいし、配線ケーブル300に含まれる通信線を介した有線通信であってもよい。
【0053】
本体部200の内部には様々な電気部品が設けられている。例えば、発熱対策として大型のヒートシンクが設けられる場合や、冷却ファンが設けられる場合もある。本体部200の重量が大きい場合でも、作業者は、ワイヤ400及び引掛部210を利用して容易に監視カメラ1の取付作業を行うことができる。
【0054】
図8は監視カメラ1の取付作業を説明するための図である。
図9は、
図8(b)の一部を拡大した図である。作業者は、予め取付部材100を天井に固定する。取付部材100は本体部200に比べて軽量であるため作業者は取付部材100の固定作業を容易に行うことができる。作業者は、天井に固定した取付部材100のワイヤ取付部140にワイヤ400の一端を取り付けて、ワイヤ400が天井からぶら下がった状態にする。
【0055】
作業者は、ぶら下がったワイヤ400の床面側先端を、本体部200のワイヤ取付部240に取り付ける。例えば、作業者は、このワイヤ400の取付作業を、本体部200を作業台の上に置いた状態で行うことができる。なお、ワイヤ400を取付部材100及び本体部200と連結するタイミングは特に限定されない。例えば、取付部材100を天井に固定する前に、ワイヤ400と取付部材100とが連結されていてもよいし、本体部200とワイヤ400とが先に連結されて、その後、取付部材100とワイヤ400とが連結されてもよい。
【0056】
作業者は、
図8(a)に示すように、天井に固定された取付部材100から、ワイヤ400で連結された本体部200を吊り下げた状態とすることができる。このとき、作業者は、ワイヤ400の一部を巻取部260に巻き付けることにより、取付部材100から本体部200までの距離、すなわち床面から本体部200までの高さを調整することができる。
【0057】
例えば、作業者は、脚立を利用して、本体部200を取付部材100に取り付ける作業を行う。作業者は脚立に上る前に床面に立った状態で、ワイヤ400の一部を巻取部260に巻き付け、適切な高さに本体部200が吊り下げられた状態とした後、手に本体部200を持つことなく、脚立に上ることができる。作業者は、脚立に上った後、ワイヤ400で吊り下げられた本体部200を、
図8(b)に示すように、取付部材100に吊り下げる。具体的には、
図9に示すように、本体部200の引掛部210を、取付部材100の支持軸110に引っ掛けることにより、本体部200を取付部材100から吊り下げた状態とする。この作業に工具は必要ないため、作業者は両手を使って作業を行うことができる。本体部200はワイヤ400によって床面に接しない高さに吊り下げられているため、作業者が本体部200から手を離した場合でも本体部200が落下して床面に衝突することはない。本体部200を支持軸110に引っ掛けて吊り下げた後、作業者は、ワイヤ400が作業の邪魔にならないように、ワイヤ400を巻取部260に巻き付けることができる。
【0058】
作業者は、
図8(b)に示すように、本体部200を取付部材100から吊り下げた状態で、天井裏から延びる配線ケーブル300の端子350を本体部200の端子250と接続する配線作業を行うことができる。配線作業は、配線ケーブル300の長さに応じて、床面に設置された作業台に本体部200を置いて行うこともできるし、
図8(a)に示すように本体部200をワイヤ400で吊り下げて行うこともできるし、
図8(b)に示すように本体部200を取付部材100に吊り下げて行うこともできる。
【0059】
配線作業を終えて、配線ケーブル300が接続された本体部200が取付部材100に吊り下げたられた状態から、本体部200の固定作業が行われる。
図10は、本体部200の固定方法を説明するための図である。
図11は、
図10に示す規制穴130及び規制部材230の拡大図である。
図12は、
図10に示すキャッチ構造部の拡大図である。
図11(a)及び
図12(a)が
図10(b)に対応し、
図11(b)及び
図12(b)が
図10(c)に対応している。
【0060】
作業者は、
図10(a)に矢印で示すように本体部200を支持軸110周りに回動する。作業者が、本体部200の4つの規制部材230を、
図11(a)に示すように、それぞれに対応する取付部材100の規制穴130に挿入することにより、本体部200の背面一部が取付部材100の下面一部と接触する。
【0061】
作業者は、本体部200の背面一部が取付部材100の下面一部と接触した状態のまま、
図10(b)に矢印で示すように本体部200を前方(Y軸正方向)へスライド移動させる。本体部200が前方へスライド移動すると、本体部200の4つの規制部材230は、
図11(b)に示すように規制穴130前方側へ移動して、本体部200の上下方向及び左右方向の移動が規制される。本体部200が前方へスライド移動すると、
図12(a)に示すように離れた位置にあった固定側部材120と本体側部材220とが、
図12(b)に示すように嵌合係止されて本体部200が固定され、本体部200の前後方向(Y軸方向)の移動が規制される。こうして、本体部200は、天井に固定された取付部材100に対して、前後方向、左右方向及び上下方向への移動が規制された固定状態となる。
【0062】
本実施形態では、取付部材100が一本の支持軸110を有する例を説明したが、
図13(a)に示すように、支持軸110が複数の軸110a、110bを含む態様であってもよい。同様に、本体部200の引掛部210が、複数の引掛部210a、210bを含む態様であってもよい。
【0063】
本実施形態では、取付部材100の支持軸110と直交する方向に本体部200をスライド移動する例を説明したが、スライド方向がこれに限定されるものではない。例えば、
図13(b)に示すように、取付部材100の規制穴130を支持軸110の軸方向(X軸方向)に長い長穴として、本体部200の規制部材230を規制穴130に挿入した後、矢印で示すように本体部200を左右方向にスライド移動する態様であってもよい。この場合、本体部200を左右方向にスライド移動した際に、本体部200の本体側部材220が取付部材100の固定側部材120にキャッチされて、取付部材100に対して本体部200が固定されるように、キャッチ構造を構成すればよい。
【0064】
本実施形態では、取付部材100に支持軸110を設けて、本体部200に引掛部210を設ける例を説明したが、
図13(c)に示すように、取付部材100に引掛部210を設けて、本体部200に支持軸110を設ける態様であってもよい。この場合も、取付部材100の引掛部210に本体部200の支持軸110を引っ掛けて本体部200を取付部材100に吊り下げ、本体部200を支持軸110周りに回動してスライド移動することにより、上述したように本体部200を取付部材100に取り付けることができる。
【0065】
本実施形態では、取付部材100に規制穴130を形成して、本体部200に規制部材230を設ける例を示したが、
図13(c)に示すように、取付部材100に規制部材230を設けて、本体部200に規制穴130を形成する態様であってもよい。この場合も、取付部材100に吊り下げた本体部200を回動して規制部材230を規制穴130に挿入することにより、上述したように本体部200を取付部材100に取り付けることができる。
【0066】
本実施形態では、部屋の天井面に電気機器1を取り付ける例を説明したが、これは電気機器1の取付場所を限定するものではない。本実施形態で言う天井面への取り付けには、天井のように部屋を見下ろす高い位置への取り付けが含まれる。例えば、吹き抜けのホール等で床面から天井までの距離が離れ過ぎる場合は、
図14に示すように、壁面12に固定した取付部材100に本体部200を取り付けてもよい。このような電気機器1の取り付けも本実施形態で言う天井面への取り付けに含まれる。
【0067】
上述したように、電気機器1は、本体部200及び取付部材100を含み、予め取付部材100を天井に固定すれば、作業者は、工具を用いることなく本体部200を取付部材100に取り付けることができる。作業者は、工具を用いることなく、両手を使って、本体部200を回動したりスライド移動したりすることができる。本体部200を取付部材100から吊り下げた状態とすることができるため、作業者は、電気機器1の取付作業を容易に行うことができる。同様に、作業者は、電気機器1の取外作業も容易に行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0068】
以上のように、本発明に係る電気機器及び電気機器取付方法は、所定面への取付作業を容易に行うために有用である。
【符号の説明】
【0069】
1 電気機器、監視カメラ
10 天井
100 取付部材
110(110a、110b) 支持軸
120 固定側部材
130 規制穴
140、240 ワイヤ取付部
150 貫通穴
200 本体部
201 カメラ
202 制御部
203 電源部
204 カメラ駆動部
210(210a、210b) 引掛部
220 本体側部材
230 規制部材
250、350 端子
260 巻取部
300 配線ケーブル
400 ワイヤ