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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023105378
(43)【公開日】2023-07-31
(54)【発明の名称】飛沫防止具
(51)【国際特許分類】
   A61G 10/00 20060101AFI20230724BHJP
【FI】
A61G10/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022006165
(22)【出願日】2022-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】520383957
【氏名又は名称】有限会社ティークラフト
(72)【発明者】
【氏名】徳永 等
【テーマコード(参考)】
4C341
【Fターム(参考)】
4C341KK05
(57)【要約】
【課題】横たわる病傷者の上半身を覆う飛沫防止具を提供する。
【解決手段】
飛沫防止具100は、背板600と、背板600に脱着が可能なシールド110と、吸引装置700とで構成される。背板600は、傷病者200の背面に配置されたマットレス220と、ストレッチャー又はバックボード210との間に幅を合わせて設置する。シールド110は、交換可能なシート状部材300を内側からフレーム400で保持して傷病者200の上半身を覆うことで飛沫の拡散を抑制し、支持骨F410と、支持骨H420は、背板600に対して立った状態と寝た状態との間で揺動することができる。吸引装置700は、フィルタ740を通してシート状部材300の内側を吸引して外側に排気することによって飛沫の拡散を抑制する効果を高めることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
横たわる傷病者の上半身を覆う飛沫防止具において、
背板と、シールドと、を備え、
前記背板は、第一連結具を有する第一板状部材と、第二連結具を有する第二板状部材と、を備え、さらに前記第一板状部材と、前記第二板状部材と、を重なった状態でスライドさせることによって前記第一連結具と、前記第二連結具と、の間隔を変更することができるように構成され、
前記シールドは、シート状部材と、フレームと、を備え、
前記シート状部材は、前記フレームによって支持され、
前記フレームは、アーチ状をした支持骨を有し、
前記支持骨は、両端に第一支持具と、第二支持具を有し、
前記第一連結具は、前記第一支持具を脱着可能に構成され、
前記第二連結具は、前記第二支持具を脱着可能に構成され、
前記背板と、前記シールドと、は脱着可能であって、傷病者の背面に配置された前記背板に、前記シールドを支持させることで、傷病者の上半身を前記シールドで覆うように構成されていることを特徴とする飛沫防止具。
【請求項2】
前記支持骨は、前記第一支持具と、前記第二支持具と、によって、前記第一支持具と、前記第二支持具と、を結ぶ軸回りに揺動可能に支持され、
前記シート状部材は、その内側面に前記支持骨を挿脱することができる通し穴を有し、
前記通し穴は、前記支持骨の挿入によって前記シート状部材を保持することができ、
前記支持骨は、前記背板に対して立った状態と寝た状態との間で揺動できることを特徴とする請求項1に記載の飛沫防止具。
【請求項3】
請求項1に記載の飛沫防止具において、さらに吸引装置を備え、
前記吸引装置は、
通過する空気に含まれる飛沫を捕らえることができるフィルタと、
前記フィルタを前記シート状部材内側に配置して前記支持骨に脱着することができるフィルタ固定具と、
一端を前記フィルタに接続され、他端が前記シート状部材の外側に位置する吸引ホースと、
前記吸引ホースの途中又は他端に設置された、前記吸引ホース内の空気を外側に排気する前記吸引ファンと、
を備えることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、横たわる病傷者の上半身を覆う飛沫防止具に関する。
【背景技術】
【0002】
飛沫(5マイクロメートル以上の飛沫粒子)は、咳、くしゃみ、会話等によって生じる。飛沫によって伝播される微生物に感染している、又は感染の可能性がある病傷者に対し、想定される感染症の感染経路に応じて、換気や、傷病者との間仕切り(養生)又はアイソレーターの使用が検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3228736号
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】救急隊の感染防止マニュアルVer.2.0総務省消防庁、p.1、p.11、p.22、p.23、p.24、[online]、[2022年1月19日検索]、インターネット<URL:https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/prevention/items/counterplan002_kansenboushi_01.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
救急隊の感染防止マニュアルVer.2.0によると、想定される感染症の感染経路に応じて、換気や、傷病者との間仕切り(養生)又はアイソレーターの使用が検討されている。感染症が疑われる傷病者に対し、救急隊の出動前に傷病者との間仕切り(養生)又はアイソレーターをあらかじめ準備しておくことが望ましいが、救急隊が到着した後に傷病者の感染症が疑われた場合は、準備に時間を要するという問題があった。(非特許文献1)
【0006】
装着した飛沫防止具のズレや脱落を防ぐためには固定が必要だが、飛沫防止具が傷病者に対する処置の妨げとなる場合は飛沫防止具を収納するか、外さなければならないという問題があった。(特許文献1)
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、飛沫防止具の脱着を容易にして準備の時間を短縮し、装着したシールドのズレや脱落を防ぎ、飛沫防止具が傷病者に対する処置の妨げにならず、傷病者から生じた飛沫を捕らえて拡散を抑制する効果を高めた飛沫防止具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、横たわる傷病者の上半身を覆う飛沫防止具において、背板と、シールドと、を備え、前記背板は、第一連結具を有する第一板状部材と、第二連結具を有する第二板状部材と、を備え、さらに前記第一板状部材と、前記第二板状部材と、を重なった状態でスライドさせることによって前記第一連結具と、前記第二連結具と、の間隔を変更することができるように構成され、前記シールドは、シート状部材と、フレームと、を備え、前記シート状部材は、前記フレームによって支持され、前記フレームは、アーチ状をした支持骨を有し、前記支持骨は、両端に第一支持具と、第二支持具を有し、前記第一連結具は、前記第一支持具を脱着可能に構成され、前記第二連結具は、前記第二支持具を脱着可能に構成され、前記背板と、前記シールドと、は脱着可能であって、傷病者の背面に配置された前記背板に、前記シールドを支持させることで、傷病者の上半身を前記シールドで覆うように構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る飛沫防止具によれば、トレッチャー又はバックボードとマットレスの間に背板の幅を合わせて設置しておき、背板にシールドの脱着を可能とすることでシールドの装着を容易にして準備時間を短縮すると共に、装着したシールドの不用意なズレや脱落を防ぐという効果を奏することができる。
【0010】
また、支持骨が背板に対して立った状態において、シート状部材が傷病者の上半身を覆うとき、支持骨がシート状部材を内側から保持して傷病者の右側、左側、頭側、足側のシート状部材を捲って傷病者への処置を行うことができ、また、支持骨が背板に対して寝た状態において、シート状部材が邪魔にならないよう傷病者の頭側にまとめることができ、また、シート状部材から支持骨を挿脱してシート状部材を交換することができる。
【0011】
また、吸引装置は、シート状部材の内側で傷病者の顔近くにフィルタを配置し、フィルタによって飛沫を取り除かれた空気を吸引ファンがシート状部材の外側へ排気して傷病者から生じた飛沫の拡散を抑制する効果を高めると共に、フィルタが飛沫による吸引装置の内部汚染を防いで清掃消毒作業を容易にし、汚染されたフィルタを交換することで吸引装置の効果を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、飛沫防止具使用時の一例を示した図である。
図2図2は、飛沫防止具構成要素の一例を示した図である。
図3図3は、飛沫防止具外観の一例を示した図である。
図4図4は、飛沫防止具構成の一例を示した図である。
図5図5は、シールド構成の一例を示した図である。
図6図6は、図5におけるA-A線断面図である。
図7図7は、支持具と支持骨の組み立ての一例を示した図である。
図8図8は、背板と連結具の構成の一例を示した図である。
図9図9は、背板の構成と組立の一例を示した図である。
図10図10は、背板と支持骨を立てた状態の一例を示した図である。
図11図11は、図10におけるA-A線断面図である。
図12図12は、まとめたシート状部材などの構成の一例を示した図である。
図13図13は、連結具に支持具を取り付けの一例を示した図である。
図14図14は、連結具から支持具を取り外しの一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明について実施形態を示して詳細に説明するが本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
【0014】
図1は、飛沫防止具使用時の一例を示した図である。飛沫防止具100は、傷病者200の上半身を覆うようにシールド110を設置して傷病者200の咳、くしゃみ、会話等によって生じた飛沫の拡散を抑制することができる。背板600は、傷病者200の背面に位置するストレッチャー又はバックボード210とマットレス220の間にあらかじめ設置しておくことでシールド110の脱着を容易にし、シールド110の不用意なズレや脱落を防止することができる。吸引装置700は、傷病者200の顔近くを吸引して排気することによって飛沫の拡散を抑制する効果を高めることができる。
【0015】
図2は、飛沫防止具構成要素の一例を示した図である。飛沫防止具100は、背板600と、シールド100と、吸引装置700で構成されている。背板600は、第一板状部材610と、第一板状部材610に組付けられた第一連結具510と、第一板状部材610に組付けられた第一固定具611と、第二板状部材620と、第二板状部材620に組付けられた第二連結具530と、第二板状部材620に組付けられた第二固定具621で構成されている。第一連結具510と、第二連結具530の間隔は、第一板状部材610と、第二板状部材620を重なった状態でスライドさせることによって調整することができ、第一固定具611と、第二固定具621によって固定することができる。シールド110は、フレーム400と、シート状部材300で構成されている。フレーム400は、支持骨F410と、支持骨H420と、第一支持具500と、第二支持具520で構成されている。第一支持具500は、支持骨F410の一端と、支持骨H420の一端を揺動可能に支持することができ、第二支持具520は、支持骨F410の他端と、支持骨H420の他端を揺動可能に支持することができる。第一支持具500は、第一連結具510に脱着することができ、第二支持具520は、第二連結具530に脱着することができる。シート状部材300は、通し穴F301と、通し穴H302を有している。通し穴F301は、支持骨F410を通すことができ、通し穴H302は、支持骨H420を通すことができ、支持骨F410と、支持骨H420は、シート状部材300を保持することができる。吸引装置700は、フィルタ740と、フィルタ固定具730と、吸引ホース720と、吸引ファン710で構成されている。フィルタ740は、通過する空気に含まれる飛沫をとらえることができる。フィルタ固定具730は、フィルタ740を支持骨F410に脱着することができる。吸引ホース720は、一端をフィルタ740に接続して他端をシート状部材300の外側に出すことができる。吸引ファン710は、吸引ホース720の他端に設置され、吸引ホース720内の空気を外側に排気することができる。
【0016】
図3は、飛沫防止具外観の一例を示した図である。フレーム400がシート状部材300を内側から保持した状態のシールド110は、図3に示すように、シート状部材300の右側を捲ることができる。同様にして、左側を捲ること、頭側を捲ること、足側を捲ることができ、必要に応じてシート状部材300を捲り、傷病者200に接して処置することができる。
【0017】
図4は、飛沫防止具構成の一例を示した図である。図4に示すように、背板600は、第一板状部材610と、第一板状部材610に組付けられた第一連結具510と、第二板状部材620と、第二板状部材620に組付けられた第二連結具530とで構成される。第一支持具500は、支持骨F410の一端と、支持骨H420の一端を揺動可能に支持することができ、第二支持具520は、支持骨F410の他端と、支持骨H420の他端を揺動可能に支持することでフレーム400を構成する。第一支持具500が第一連結具510に装着され、第二支持具520が第二連結具530に装着されることで背板600にフレーム400を装着することができる。図4における支持骨F410と、支持骨H420は、背板600に対して立った状態を示している。支持骨F410と、支持骨H420は、中央の一部を直線としたアーチ状にすることが望ましい。支持骨は複数本で構成することが望ましいが、支持骨H420を省略し、支持骨F410のみで構成しても良い。通過する空気に含まれる飛沫をとらえることができるフィルタ740は、例えば、人工呼吸器などで用いる呼吸回路除菌用フィルタなどを用いることが望ましい。支持骨F410に脱着することができるフィルタ固定具730は、フィルタ740をシート状部材300の内側で、かつ傷病者200の顔の近くに配置することが望ましい。又は吸引ホース720の一端をシート状部材300の内側で、かつ傷病者200の顔の近くに配置するようにしてもよい。吸引ホース720は、一端をフィルタ740に接続され、他端はシート状部材300の外側に位置するよう設置される。吸引ファン710は、吸引ホース720の他端に設置される。又は吸引ホース720の途中に吸引ファン710を設置してもよい。フィルタ740によって飛沫を取り除かれた吸引ホース720内の空気を吸引ファン710がシート状部材300の外側に排気することで傷病者から生じた飛沫の拡散を抑制する効果を高めると共に、フィルタ740は、飛沫による吸引装置700の内部汚染を防いで清掃消毒作業を容易にし、汚染されたフィルタ740を交換することで吸引装置700の効果を維持することができる。
【0018】
図5は、シールド構成の一例を示した図である。シート状部材300は、例えば、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、塩化ビニル、などの透明でしなやかなシート状の素材を用いて構成する。又はこれらの素材を組み合わせて構成することが望ましい。通し穴F301は、支持骨F410を通すことができ、通し穴H302は、支持骨H420を通すことができる。通し穴F301と、通し穴H302は、例えば、細長い長方形をした部材の長辺となる二辺をシート状部材300に接着剤、又は粘着材で貼り付け、又は溶着して通し穴を構成してもよい。通し穴F301は、支持骨F410の中央部の一部を直線とした範囲を通すことが望ましい。通し穴H302は、支持骨H420の中央部の一部を直線とした範囲を通すことが望ましい。錘RA310と、錘RC312と、錘LA313と、錘LC315は、シート状部材300の四隅に取り付けられ、錘RB311は、錘RA310と、錘RC312の間に取り付けられ、錘LB314は、錘LA313と、錘LC315の間に取り付けられ、シート状部材300の浮き上がりを防ぐことができる。
【0019】
図6は、図5におけるA-A線断面図である。図6に示すように支持骨F410の揺動によって通し穴F301が連れて移動し、通し穴F301と通し穴H302の間隔をもって支持骨H420が引っ張られて揺動することによってシート状部材300を展開することができる。通し穴F301は、支持骨F410を通すこと、抜くことが可能な大きさとし、通し穴H302は、支持骨H420を通すこと、抜くことが可能な大きさとすることによってシート状部材300の交換を可能とすることが望ましい。
【0020】
図7は、支持具と支持骨の組み立ての一例を示した図である。第一支持具500は、第一支持具軸受F505に支持骨F軸心A411を矢印の方向に押し込む事で軸を構成して支持骨F410を揺動可能に支持することができ、第一支持具軸受H506に支持骨H軸心A421を矢印の方向に押し込むことで軸を構成して支持骨H420を揺動可能に支持することができる。第二支持具520は、第一支持具500と同様にして支持骨F410と、支持骨H420を支持することができる。また、支持骨F410と、支持骨H420は、第一支持具500と、第二支持具520から引き抜いて分解することができる。
【0021】
図8は、背板と連結具の構成の一例を示した図である。第一連結具プレスフィット511と、第一連結具フック512と、第一連結具溝513を有する第一連結具510は、第一板状部材610に組付けられている。第一連結具510と同様にして第二連結具530は、第二板状部材620に組付けられている。ストレッチャー又はバックボード210に背上げ(不図示)や、サイドパネル(不図示)の機能を持つ場合、これらが背板と干渉することを防ぐため、第一連結具510と、第二連結具530の組付け位置を第一板状部材610と、第二板状部材620の短辺中央より足側に寄せることが望ましい。
【0022】
図9は、背板の構成と組立の一例を示した図である。互いに設けられた切れ込みに挿入しあうことで重なった状態の第一板状部材610と、第二板状部材620は、スライドすることによって第一連結具510と、第二連結具530の間隔を変更することができる。また、第一固定具611と、第二固定具621によって第一連結具510と、第二連結具530の間隔を固定することができる。第一固定具611と、第二固定具621は、例えば、面ファスナー、粘着剤、粘着テープ、などを用いて脱着可能に構成することが望ましい。背板600は、第一連結具510と、第二連結具530の間隔を変更してストレッチャー又はバックボード210とマットレス220の幅に合わせることができる。
【0023】
図10は、背板と支持骨を立てた状態の一例を示した図である。支持骨F410と、支持骨H420は、その撓りによって第一連結具510と、第二連結具530の間隔変更に沿うことができる。支持骨F410と、支持骨H420は、例えば、金属、樹脂、ガラス繊維、などの適度に撓る素材を用いて構成する。又はこれらの素材を組み合わせて構成してもよい。
【0024】
図11は、図10におけるA-A線断面図である。支持骨F410は、第一板状部材610に対して立った状態と寝た状態との間で矢印のように揺動できるよう第一支持具500によって支持される。支持骨F410は、第一支持具連結部502によって揺動角が制限され、支持骨F410の揺動に抵抗を加える第一支持具内突起501によって第一板状部材610に対して立った状態を保持することができる。支持骨H420は、第一板状部材610に対して立った状態と寝た状態との間で矢印のように揺動することができるよう第一支持具500によって支持される。第一連結具510は、第一支持具連結部502が第一連結具プレスフィット511に引っ掛かることで第一支持具500を保持することができる。又は磁石(不図示)と、強磁性体(不図示)を第一連結具510と、第一支持具500に設けて磁力を用いて保持してもよい。第一連結具固定ネジF515と、第一連結具固定ネジH516は、第一連結具510を、第一板状部材610にネジ止めして固定する。第一連結具510と、第一板状部材610の固定は、例えば、リベット止め、ピン止め、接着などの方法でもよい。
【0025】
図12は、まとめたシート状部材などの構成の一例を示した図である。図12における支持骨F410と、支持骨H420は、背板600に対して寝た状態を示している。シート状部材300は、通し穴F301と通し穴H302の間隔が狭まり、シート状部材300の右側と、左側と、頭側と、足側を捲り、折りたたむことによって図12で示すように小さくまとめることができる。
【0026】
図13は、連結具に支持具を取り付けの一例を示した図である。図13で示すように第一支持具ピンF503を第一連結具フック512に引掛け、第一支持具ピンH504を第一連結具溝513に向けて押し込む。第一連結具510は、第一支持具連結部502が第一連結具プレスフィット511に引っ掛かることで第一支持具500を保持することができ、同様にして、第二連結具530は、第二支持具520を保持することができ、背板600にシールド110を装着することができる。
【0027】
図14は、連結具から支持具を取り外しの一例を示した図である。図14で示すように第一連結具510は、第一連結具プレスフィット511を矢印方向にスライドすることによって第一支持具連結部502の保持が解かれ、第一支持具500を取り外すことができ、同様にして、第二連結具530は、第二支持具520を取り外すことができ、背板600に装着されたシールド110を取り外すことができる。
【符号の説明】
【0028】
100 飛沫防止具
110 シールド
200 傷病者
210 ストレッチャー又はバックボード
220 マットレス
300 シート状部材
301 通し穴F
302 通し穴H
310 錘RA
311 錘RB
312 錘RC
313 錘LA
314 錘LB
315 錘LC
400 フレーム
410 支持骨F
411 支持骨F軸心A
420 支持骨H
421 支持骨H軸心A
500 第一支持具
501 第一支持具内突起
502 第一支持具連結部
503 第一支持具ピンF
504 第一支持具ピンH
505 第一支持具軸受F
506 第一支持具軸受H
510 第一連結具
511 第一連結具プレスフィット
512 第一連結具フック
513 第一連結具溝
515 第一連結具固定ネジF
516 第一連結具固定ネジH
520 第二支持具
530 第二連結具
600 背板
610 第一板状部材
611 第一固定具
620 第二板状部材
621 第二固定具
700 吸引装置
710 吸引ファン
720 吸引ホース
730 フィルタ固定具
740 フィルタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14