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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023105441
(43)【公開日】2023-07-31
(54)【発明の名称】空容器回収ボックス
(51)【国際特許分類】
   B65F 1/14 20060101AFI20230724BHJP
   B65F 1/00 20060101ALI20230724BHJP
   B65F 1/16 20060101ALI20230724BHJP
【FI】
B65F1/14 Z
B65F1/00 A
B65F1/16
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022006267
(22)【出願日】2022-01-19
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-07-13
(71)【出願人】
【識別番号】505331683
【氏名又は名称】株式会社acs
(74)【代理人】
【識別番号】100080746
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 武嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100217881
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 由美
(72)【発明者】
【氏名】古川 勝英
【テーマコード(参考)】
3E023
【Fターム(参考)】
3E023AA06
3E023AA20
3E023MA09
3E023MB02
3E023MB03
(57)【要約】
【課題】空容器回収ボックス内への紙コップ等の異物の投入を防止する。
【解決手段】ボックス本体1の前面壁2に、上下スライド自在に開閉するスライド扉5を、取付けて、空き容器投入孔を閉鎖可能とすると共に近接センサー20によって、使用者Pが接近して手HP をかざせば、開いて、使用可能とする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦長直方体形状のボックス本体(1)の前面壁(2)に、凹窪部(10)を形成すると共に、該凹窪部(10)の前方開口部を、上下にスライドして開放・閉鎖自在にスライド扉(5)を、取付け、
該凹窪部(10)の奥側に、空き容器投入孔(8)を開設し、
さらに、上記前面壁(2)の上方部位には、使用者(P)が手(HP )をかざせば該手(HP )を感知する、近接センサー(20)を、設け、
該近接センサー(20)が使用者(P)の手(HP )を感知した際に、上記スライド扉(5)を上方へ開放させて、上記空き容器投入孔(8)へ、空き容器(B)の投入を可能とした、
ことを特徴とする空容器回収ボックス。
【請求項2】
上記近接センサー(20)が使用者(P)の手(HP )を感知した瞬間から、上記スライド扉(5)が上方への開放完了状態(O1 )に達するまでの時間(T1 )を、2秒~3秒に設定した請求項1記載の空容器回収ボックス。
【請求項3】
上記近接センサー(20)が使用者(P)の手(HP )を感知した瞬間から、上記スライド扉(5)が上方への開放完了状態(O1 )に達するまでの時間(T1 )を、2秒~3秒に設定すると共に、上記スライド扉(5)が上記開放完了状態(O1 )に達した瞬間から下方閉鎖作動開始の瞬間までの開放時間(T2 )を、4秒~5秒に設定した請求項2記載の空容器回収ボックス。
【請求項4】
上記ボックス本体(1)の前面壁(2)に於て、上記近接センサー(20)の配設位置に手形図形(22)を描くと共に、上記凹窪部(10)よりも上方かつ近傍位置に、紙コップ及び一般ゴミを捨てないように注意を喚起するためのキャッチフレーズが表示されている請求項1,2又は3記載の空容器回収ボックス。
【請求項5】
上記スライド扉(5)は、使用者(P)の手(HP )の傷付き防止のための軽量な板材とした請求項1,2,3又は4記載の空容器回収ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空容器回収ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲料を飲んでしまった空き缶、ペットボトル、ビン等の空容器を回収する回収ボックスが、道路わき、駅等の広場(ホーム)、公園等に、設置されている(特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6-179501号公報
【特許文献2】特開2009-18874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1では、飲み残しを分離したり、アルミ缶とスチール缶とを区分できる等の優れた発明ではあるが、使用者が、紙コップ、あるいは、紙屑等のゴミを投入することを防止できず、内部で故障を発生する虞れは高いという問題が残されていた。
【0005】
また、特許文献2の発明は、図10図11に示したように、前面壁31に凹窪部32を形成して、下方を向いた上半壁33に円形孔34を開設して、投入口としていた。しかも、短円筒型シュート35を内方突出状に付設した構成である。
【0006】
この図10図11に示した発明では、紙コップやゴミ等の投入を減少できるといえども、使用者は回収ボックス36の前を歩いて通過しつつ、すばやく、紙コップや一般ゴミ等の異物を、円形孔34へ、押し込むことが、可能であった。
【0007】
そこで、本発明は、このような従来の問題点を解決して、回収ボックスの前を(全く立ち止まらずに)通過しつつ、紙コップや一般ゴミ等の異物を、投入することができないようにすることを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明は、縦長直方体形状のボックス本体の前面壁に、凹窪部を形成すると共に、該凹窪部の前方開口部を、上下にスライドして開放・閉鎖自在にスライド扉を、取付け;該凹窪部の奥側に、空き容器投入孔を開設し;さらに、上記前面壁の上方部位には、使用者が手をかざせば該手を感知する、近接センサーを、設け;該近接センサーが使用者の手を感知した際に、上記スライド扉を上方へ開放させて、上記空き容器投入孔へ、空き容器の投入を可能としたものである。
【0009】
また、上記近接センサーが使用者の手を感知した瞬間から、上記スライド扉が上方への開放完了状態に達するまでの時間を、2秒~3秒に設定した。
また、上記近接センサーが使用者の手を感知した瞬間から、上記スライド扉が上方への開放完了状態に達するまでの時間を、2秒~3秒に設定すると共に、上記スライド扉が上記開放完了状態に達した瞬間から下方閉鎖作動開始の瞬間までの開放時間を、4秒~5秒に設定した。
【0010】
また、上記ボックス本体の前面壁に於て、上記近接センサーの配設位置に手形図形を描くと共に、上記凹窪部よりも上方かつ近傍位置に、紙コップ及び一般ゴミを捨てないように注意を喚起するためのキャッチフレーズが表示されている。
また、上記スライド扉は、使用者の手の傷付き防止のための軽量な板材とした。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、使用者は、必ず、一旦立ち止まって、近接センサーに手を近づける必要があり、スライド扉が上方へ開放するまで待たねばならない。従って、回収ボックスの前で、他者の目線を意識せざるを得ず、一般ゴミ等の異物投入を思いとどめさせることが可能である。さらに、スライド扉が上方へ開放されるのを待っている間にも、分別回収の意識を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の一形態を示す正面図である。
図2】側面図である。
図3】使用状態を説明する一部断面側面図である。
図4】使用者が回収ボックスに近づいて近接センサーに手をかざした状態を示す使用状態説明用斜視図である。
図5】スライド扉が上方へスライドして開放されつつある状態を示す斜視図である。
図6】スライド扉が上方へ開放されて使用者が空き容器を投入しようとしている状態を示す斜視図である。
図7】空き容器投入の完了の後に、スライド扉が上方へ閉鎖されつつあり、使用者が立ち去ろうとしている状態を示す斜視図である。
図8】横軸に時間(秒)をとり、縦軸にスライド扉の開放割合を示したグラフ図である。
図9】本発明の一実施形態の正面図である。
図10】従来例の正面図である。
図11】従来例を示した図10の断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1図2図3に於て、1は、縦長直方体形状のボックス本体である。このボックス本体1の前面壁2は、(図示省略のヒンジ等を介して)側方に開放自在な扉3をもって構成されている。また、ボックス本体1の高さ寸法は、一般の大人の身長と略同じとするのが好ましい。
【0014】
そして、前面壁2には、凹窪部10が形成されている。ボックス本体1の高さ寸法の略半分の高さ位置に、この凹窪部10を設ける。
この凹窪部10の前方開口部を、開放・閉鎖自在として、上下スライド自在なスライド扉5が、取付けられている。
【0015】
この凹窪部10の奥側には、空き容器投入孔8が開設されている。図1では、投入孔8が2個の場合を例示するが、空き容器の回収すべき種類に応じて、1個としたり、3個とすることも、自由である。
【0016】
また、図1図3の実施例では、凹窪部10の側面視は、倒立三角形状である。つまり、凹窪部10は、天井板11と、天井板11の内方端縁を斜め前方下方へ折曲げた傾斜板12と、倒立三角形状の左右側板13とをもって、形成され、かつ、傾斜板12に、上記空き容器投入孔8が開設されている。
【0017】
そして、前面壁2の上方部位には、図3図4に示した如く、使用者Pが手HP をかざせば、この手HP を感知する近接センサー20が、設けられている。
近接センサー20が使用者Pの手HP を感知した際に、スライド扉5を、矢印V5図3図5参照)のように上方へスライドしつつ開放させて、投入孔8を露出させ、図6に示す如く、空き容器Bを投入孔8へ、投入できる。
【0018】
図2図3に於て、ボックス本体1の内部下方に投入された空き容器Bを受ける中容器14が設置されている。なお、投入孔8が複数あれば、それに対応した個数の中容器14を設置する。
【0019】
また、図1図3に於て、15は電気モータであり、(図示省略の取付部材をもって)この電気モータ15は前面壁2の上方部位に、設けられている。下方の扉5を吊下げるワイヤ6が、モータ15の出力軸に固設のプーリ7に巻上され、制御器16(図3参照)によって、巻上・巻下・停止の制御が行われる。上記近接センサー20が手HP を感知すると、制御器16は巻上作動開始の(指令)信号を発し、スライド扉5は矢印V5 方向へ引上げられてゆく(図3図5参照〉。
【0020】
なお、図2図3に於て、ボックス本体1の中間高さに棚板18が設けられ、レーザー又は超音波の発信受信器(センサー等)19が棚板18に付設され、上方開口状の中容器14に向けて超音波又はレーザーを発信すると共に、この中容器14内に投入された空き容器Bの上端面からの反射超音波又はレーザーを、受信する。
【0021】
21は、超音波又はレーザーの発信受信器19からの信号を受けて、空き容器Bの上端面の位置(高さ)を演算する演算装置である。この演算装置21が、空き容器B内が満杯になったこと(又は満杯に近づいていること)を検知すると、遠方の制御室(又は携帯電話やパソコン)へ通報する。これによって、中容器14を交換すべきことを遠方の制御室(又は携帯電話やパソコン)にて、知ることができる。
【0022】
次に、図8は、横軸に時間T(秒)をとり、縦軸にスライド扉5のストロークS(mm)をとったグラフ図である。
点Oは、図4に示すように、近接センサー20が(使用者Pの)手HP を感知して、扉5が上昇を開始する点である。即ち、点Oでは扉5は全閉状態であって、図4に示すように、近接センサー20が手HP を感知(検知)した瞬間を示す。
【0023】
傾斜線L1 は、扉5がしだいに上昇して開いてゆく状況を示している。図8に於て、近接センサー20が使用者Pの手HP図3参照)を検知した瞬間点Oから、スライド扉5が上方開放完了状態O1 に達するまでの時間を、T1 とすれば、2秒≦T1 ≦3秒となるよう(制御器16にて)設定する。
【0024】
点O1 と点O2 の間の水平線L2 は、図6に示す如く、扉5が全開状態を維持している状況を示す。つまり、点O2 は扉5が下方へ閉じる閉作動の開始点である。図3の制御器16のタイマー制御によって、点O1 と点O2 までの(全開状態の)開放時間T2 が決定される。
この扉開放時間T2 を、4秒≦T2 ≦5秒となるように、設定する。
【0025】
次に、点O2 と点O3 の間の傾斜線L3 は、扉5がしだいに下降しつつ閉じてゆく状況を示している。つまり、点O2 は扉5の下方閉作動開始点であり、点O3 は扉5の全閉状態を示す。この点O2 から点O3 までの(閉鎖のための)時間T3 を、2秒≦T3 ≦3秒となるように、設定する。
【0026】
そして、図9に示したように、ボックス本体1の前面壁2に於て、近接センサー20の配設位置には、目印のための手形図形22を描くのが、好ましい。使用者Pが空き容器Bを捨てようと立ち止まっても、空き容器投入孔8が完全にスライド扉5にて封鎖され、一瞬、どうすれば良いのか戸惑う。
しかし、手形図形22の中心に、近接センサー20の先端が露出しているので、使用者Pは、この手形図形22に自分の手HP を近づければ(かざせば)良いと、気付く。
【0027】
さらに、図9に示したように、凹窪部10よりも上方かつ近傍位置に、「紙コップ及び一般ゴミ」を捨てないように注意を喚起するため、(図9における2点鎖線23内に)キャッチフレーズが表示するのが望ましい。例えば、「正しい“捨てる”は地球にやさしい」等のキャッチフレーズをステッカーで貼付して表示する。
【0028】
また、図9に示すような、地球と、地球をプラスチックゴミ等で汚染することを防止することを示したマーク24等の表現図形を、前面壁2の上部に表示(ステッカー貼付)するのも、望ましい。
【0029】
図4図7に従って、本発明に係る空容器回収ボックスの使用方法及び手順等に関して、追加説明する。
図4に示すように、片手に空き容器Bを持った人(使用者P)が本発明に係る空容器回収ボックスに近づいても、投入孔8が(扉5にて)閉鎖状態を常時維持している。
【0030】
使用者Pは、一旦立ち止まる。即ち、何処にどのように、空き容器Bを投入できるのか疑問を感じつつボックス本体1に近づき、前面壁2の近接センサー20に手HP をかざせば良いことを知る。
特に、図9に示す手形図形22を使用者Pが見ることで、手HP を手形図形22に重なり合うように、接近させれば良いということを認識する。
【0031】
捨てる物(投入物)がペットボトルや空き缶等の正しい(正規の)物であれば、図8におけるT1 秒後に、投入孔8が開放されるので、図6に示す如く容易に空き容器Bを投入孔8へ捨てることができる。
【0032】
そして、図7に示すように使用者が投入後に立ち去れば、自動的に扉5が、矢印V7 のように降下して、閉じる。
図4から図7までのスライド扉5の作動は、図8で既に説明したように、T1 ,T2 ,T3 の各時間(秒)をもって、自動的に制御されつつ、上昇と停止と下降を、順に行う。
【0033】
以上、図4図7をもって、正規の空き容器Bを投入する方法と作動を、順に説明した。しかしながら、世の中には、空容器回収ボックスの投入孔8へ、紙コップ,新聞紙,紙袋,チラシ,その他の一般ゴミ(これを「指定外の物」と言う)を、投入する癖のある人も存在する。
【0034】
本発明に係る空容器回収ボックスでは、必ず一旦立ち止まり、近接センサー20に手をかざし、その後、図8に示したように、2秒~3秒の扉開放までの待ち時間T1 の後に、やっと投入可能な状態となるため、使用者Pに考える時間(良識を問う時間)を与えることができて、「指定外の物」を投入することを躊躇及び中止させることができる。
【0035】
駅の構内や広い公共広場や道路等において、本発明に係る空容器回収ボックスを利用するには、図8にて説明した比較的長い秒時間だけ、回収ボックス前に、「立ち止まる」必要が生じ、指定外の廃棄物を投入することを十分に躊躇させ得る効果を奏する。
【0036】
本発明は、以上詳述したように、縦長直方体形状のボックス本体1の前面壁2に、凹窪部10を形成すると共に、該凹窪部10の前方開口部を、上下にスライドして開放・閉鎖自在にスライド扉5を、取付け;該凹窪部10の奥側に、空き容器投入孔8を開設し;さらに、上記前面壁2の上方部位には、使用者Pが手HP をかざせば該手HP を感知する、近接センサー20を、設け;該近接センサー20が使用者Pの手HP を感知した際に、上記スライド扉5を上方へ開放させて、上記空き容器投入孔8へ、空き容器Bの投入を可能とした構成であるので、使用者Pは一旦立ち止まって、近接センサー20に手HP をかざして、扉5の上方への開放を待たねばならないので、使用者Pに良識を問う短い時間が与えられ、「指定外の物」を投入することを躊躇させることができる。
【0037】
また、上記近接センサー20が使用者Pの手HP を感知した瞬間から、上記スライド扉5が上方への開放完了状態O1 に達するまでの時間T1 を、2秒~3秒に設定したので、使用者Pが近接センサー20に手HP をかざす時間、及び、2秒~3秒のスライド扉5が開放完了状態O1 に達するまでの時間T1 の合計時間(秒)だけは、回収ボックス前に、立ち止まらなければならず、使用者Pが、「指定外の物」を投入することを躊躇(中止)させることができる。
【0038】
また、上記近接センサー20が使用者Pの手HP を感知した瞬間から、上記スライド扉5が上方への開放完了状態O1 に達するまでの時間T1 を、2秒~3秒に設定すると共に、上記スライド扉5が上記開放完了状態O1 に達した瞬間から下方閉鎖作動開始の瞬間までの開放時間T2 を、4秒~5秒に設定したので、使用者Pが近接センサー20に手HP をかざす時間、及び、2秒~3秒のスライド扉5が開放完了状態O1 に達するまでの時間T1 の合計時間(秒)だけは、回収ボックス前に、立ち止まらなければならず、使用者Pが、「指定外の物」を投入することを躊躇(中止)させることができる。しかも、図8において水平線L2 にて示した十分な(4秒~5秒の)開放時間T2 が設定されているので、本来のペットボトルや空き缶等の空き容器Bを、投入孔8から落ち着いて投入できる。
【0039】
また、上記ボックス本体1の前面壁2に於て、上記近接センサー20の配設位置に手形図形22を描くと共に、上記凹窪部10よりも上方かつ近傍位置に、紙コップ及び一般ゴミを捨てないように注意を喚起するためのキャッチフレーズが表示されているので、初めての使用者Pでは見付けることの難しい小さな近接センサー20の位置を、容易に見付けて、手HP を確実・迅速にかざすことができる。また、キャッチフレーズによって、分別回収への意識が高まる。
【0040】
また、上記スライド扉5は、使用者Pの手HP の傷付き防止のための軽量な板材としたので、電気モータ15を小容量(小型)のもので十分となり、プーリ7とワイヤ6等も強度を要さない薄い又は細いもので済む。しかも、使用者Pにとって、怪我無く安心して使用できる。
【符号の説明】
【0041】
1 ボックス本体
2 前面壁
5 スライド扉
8 空き容器投入孔
10 凹窪部
20 近接センサー
22 手形図形
B 空き容器
P
1 開放完了状態
P 使用者
1 開放完了状態に達するまでの時間
2 全開状態の開放時間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2022-03-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦長直方体形状のボックス本体(1)の前面壁(2)に、凹窪部(10)を形成すると共に、該凹窪部(10)の前方開口部を、上下にスライドして開放・閉鎖自在にスライド扉(5)を、取付け、
該凹窪部(10)の奥側に、空き容器投入孔(8)を開設し、
さらに、上記前面壁(2)の上方部位には、使用者(P)が手(HP )をかざせば該手(HP )を感知する、近接センサー(20)を、設け、
該近接センサー(20)が使用者(P)の手(HP )を感知した際に、上記スライド扉(5)を上方へ開放させて、上記空き容器投入孔(8)へ、空き容器(B)の投入を可能とし
上記近接センサー(20)が使用者(P)の手(H P )を感知した瞬間から、上記スライド扉(5)が上方への開放完了状態(O 1 )に達するまでの時間(T 1 )を、2秒~3秒に設定すると共に、上記スライド扉(5)が上記開放完了状態(O 1 )に達した瞬間から下方閉鎖作動開始の瞬間までの開放時間(T 2 )を、4秒~5秒に設定し、
上記スライド扉(5)は、使用者(P)の手(H P )の傷付き防止のための軽量な板材
としたことを特徴とする空容器回収ボックス。
【請求項2】
上記ボックス本体(1)の前面壁(2)に於て、上記近接センサー(20)の配設位置に手形図形(22)を描くと共に、上記凹窪部(10)よりも上方かつ近傍位置に、紙コップ及び一般ゴミを捨てないように注意を喚起するためのキャッチフレーズが表示されている請求項1記載の空容器回収ボックス
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空容器回収ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲料を飲んでしまった空き缶、ペットボトル、ビン等の空容器を回収する回収ボックスが、道路わき、駅等の広場(ホーム)、公園等に、設置されている(特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6-179501号公報
【特許文献2】特開2009-18874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1では、飲み残しを分離したり、アルミ缶とスチール缶とを区分できる等の優れた発明ではあるが、使用者が、紙コップ、あるいは、紙屑等のゴミを投入することを防止できず、内部で故障を発生する虞れは高いという問題が残されていた。
【0005】
また、特許文献2の発明は、図10図11に示したように、前面壁31に凹窪部32を形成して、下方を向いた上半壁33に円形孔34を開設して、投入口としていた。しかも、短円筒型シュート35を内方突出状に付設した構成である。
【0006】
この図10図11に示した発明では、紙コップやゴミ等の投入を減少できるといえども、使用者は回収ボックス36の前を歩いて通過しつつ、すばやく、紙コップや一般ゴミ等の異物を、円形孔34へ、押し込むことが、可能であった。
【0007】
そこで、本発明は、このような従来の問題点を解決して、回収ボックスの前を(全く立ち止まらずに)通過しつつ、紙コップや一般ゴミ等の異物を、投入することができないようにすることを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明は、縦長直方体形状のボックス本体の前面壁に、凹窪部を形成すると共に、該凹窪部の前方開口部を、上下にスライドして開放・閉鎖自在にスライド扉を、取付け;該凹窪部の奥側に、空き容器投入孔を開設し;さらに、上記前面壁の上方部位には、使用者が手をかざせば該手を感知する、近接センサーを、設け;該近接センサーが使用者の手を感知した際に、上記スライド扉を上方へ開放させて、上記空き容器投入孔へ、空き容器の投入を可能とし;上記近接センサーが使用者の手を感知した瞬間から、上記スライド扉が上方への開放完了状態に達するまでの時間を、2秒~3秒に設定すると共に、上記スライド扉が上記開放完了状態に達した瞬間から下方閉鎖作動開始の瞬間までの開放時間を、4秒~5秒に設定し;上記スライド扉は、使用者の手の傷付き防止のための軽量な板材としたものである。
【0009】
また、上記ボックス本体の前面壁に於て、上記近接センサーの配設位置に手形図形を描くと共に、上記凹窪部よりも上方かつ近傍位置に、紙コップ及び一般ゴミを捨てないように注意を喚起するためのキャッチフレーズが表示されている
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、使用者は、必ず、一旦立ち止まって、近接センサーに手を近づける必要があり、スライド扉が上方へ開放するまで待たねばならない。従って、回収ボックスの前で、他者の目線を意識せざるを得ず、一般ゴミ等の異物投入を思いとどめさせることが可能である。さらに、スライド扉が上方へ開放されるのを待っている間にも、分別回収の意識を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の一形態を示す正面図である。
図2】側面図である。
図3】使用状態を説明する一部断面側面図である。
図4】使用者が回収ボックスに近づいて近接センサーに手をかざした状態を示す使用状態説明用斜視図である。
図5】スライド扉が上方へスライドして開放されつつある状態を示す斜視図である。
図6】スライド扉が上方へ開放されて使用者が空き容器を投入しようとしている状態を示す斜視図である。
図7】空き容器投入の完了の後に、スライド扉が上方へ閉鎖されつつあり、使用者が立ち去ろうとしている状態を示す斜視図である。
図8】横軸に時間(秒)をとり、縦軸にスライド扉の開放割合を示したグラフ図である。
図9】本発明の一実施形態の正面図である。
図10】従来例の正面図である。
図11】従来例を示した図10の断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1図2図3に於て、1は、縦長直方体形状のボックス本体である。このボックス本体1の前面壁2は、(図示省略のヒンジ等を介して)側方に開放自在な扉3をもって構成されている。また、ボックス本体1の高さ寸法は、一般の大人の身長と略同じとするのが好ましい。
【0013】
そして、前面壁2には、凹窪部10が形成されている。ボックス本体1の高さ寸法の略半分の高さ位置に、この凹窪部10を設ける。
この凹窪部10の前方開口部を、開放・閉鎖自在として、上下スライド自在なスライド扉5が、取付けられている。
【0014】
この凹窪部10の奥側には、空き容器投入孔8が開設されている。図1では、投入孔8が2個の場合を例示するが、空き容器の回収すべき種類に応じて、1個としたり、3個とすることも、自由である。
【0015】
また、図1図3の実施例では、凹窪部10の側面視は、倒立三角形状である。つまり、凹窪部10は、天井板11と、天井板11の内方端縁を斜め前方下方へ折曲げた傾斜板12と、倒立三角形状の左右側板13とをもって、形成され、かつ、傾斜板12に、上記空き容器投入孔8が開設されている。
【0016】
そして、前面壁2の上方部位には、図3図4に示した如く、使用者Pが手HP をかざせば、この手HP を感知する近接センサー20が、設けられている。
近接センサー20が使用者Pの手HP を感知した際に、スライド扉5を、矢印V5図3図5参照)のように上方へスライドしつつ開放させて、投入孔8を露出させ、図6に示す如く、空き容器Bを投入孔8へ、投入できる。
【0017】
図2図3に於て、ボックス本体1の内部下方に投入された空き容器Bを受ける中容器14が設置されている。なお、投入孔8が複数あれば、それに対応した個数の中容器14を設置する。
【0018】
また、図1図3に於て、15は電気モータであり、(図示省略の取付部材をもって)この電気モータ15は前面壁2の上方部位に、設けられている。下方の扉5を吊下げるワイヤ6が、モータ15の出力軸に固設のプーリ7に巻上され、制御器16(図3参照)によって、巻上・巻下・停止の制御が行われる。上記近接センサー20が手HP を感知すると、制御器16は巻上作動開始の(指令)信号を発し、スライド扉5は矢印V5 方向へ引上げられてゆく(図3図5参照〉。
【0019】
なお、図2図3に於て、ボックス本体1の中間高さに棚板18が設けられ、レーザー又は超音波の発信受信器(センサー等)19が棚板18に付設され、上方開口状の中容器14に向けて超音波又はレーザーを発信すると共に、この中容器14内に投入された空き容器Bの上端面からの反射超音波又はレーザーを、受信する。
【0020】
21は、超音波又はレーザーの発信受信器19からの信号を受けて、空き容器Bの上端面の位置(高さ)を演算する演算装置である。この演算装置21が、空き容器B内が満杯になったこと(又は満杯に近づいていること)を検知すると、遠方の制御室(又は携帯電話やパソコン)へ通報する。これによって、中容器14を交換すべきことを遠方の制御室(又は携帯電話やパソコン)にて、知ることができる。
【0021】
次に、図8は、横軸に時間T(秒)をとり、縦軸にスライド扉5のストロークS(mm)をとったグラフ図である。
点Oは、図4に示すように、近接センサー20が(使用者Pの)手HP を感知して、扉5が上昇を開始する点である。即ち、点Oでは扉5は全閉状態であって、図4に示すように、近接センサー20が手HP を感知(検知)した瞬間を示す。
【0022】
傾斜線L1 は、扉5がしだいに上昇して開いてゆく状況を示している。図8に於て、近接センサー20が使用者Pの手HP図3参照)を検知した瞬間点Oから、スライド扉5が上方開放完了状態O1 に達するまでの時間を、T1 とすれば、2秒≦T1 ≦3秒となるよう(制御器16にて)設定する。
【0023】
点O1 と点O2 の間の水平線L2 は、図6に示す如く、扉5が全開状態を維持している状況を示す。つまり、点O2 は扉5が下方へ閉じる閉作動の開始点である。図3の制御器16のタイマー制御によって、点O1 と点O2 までの(全開状態の)開放時間T2 が決定される。
この扉開放時間T2 を、4秒≦T2 ≦5秒となるように、設定する。
【0024】
次に、点O2 と点O3 の間の傾斜線L3 は、扉5がしだいに下降しつつ閉じてゆく状況を示している。つまり、点O2 は扉5の下方閉作動開始点であり、点O3 は扉5の全閉状態を示す。この点O2 から点O3 までの(閉鎖のための)時間T3 を、2秒≦T3 ≦3秒となるように、設定する。
【0025】
そして、図9に示したように、ボックス本体1の前面壁2に於て、近接センサー20の配設位置には、目印のための手形図形22を描くのが、好ましい。使用者Pが空き容器Bを捨てようと立ち止まっても、空き容器投入孔8が完全にスライド扉5にて封鎖され、一瞬、どうすれば良いのか戸惑う。
しかし、手形図形22の中心に、近接センサー20の先端が露出しているので、使用者Pは、この手形図形22に自分の手HP を近づければ(かざせば)良いと、気付く。
【0026】
さらに、図9に示したように、凹窪部10よりも上方かつ近傍位置に、「紙コップ及び一般ゴミ」を捨てないように注意を喚起するため、(図9における2点鎖線23内に)キャッチフレーズが表示するのが望ましい。例えば、「正しい“捨てる”は地球にやさしい」等のキャッチフレーズをステッカーで貼付して表示する。
【0027】
また、図9に示すような、地球と、地球をプラスチックゴミ等で汚染することを防止することを示したマーク24等の表現図形を、前面壁2の上部に表示(ステッカー貼付)するのも、望ましい。
【0028】
図4図7に従って、本発明に係る空容器回収ボックスの使用方法及び手順等に関して、追加説明する。
図4に示すように、片手に空き容器Bを持った人(使用者P)が本発明に係る空容器回収ボックスに近づいても、投入孔8が(扉5にて)閉鎖状態を常時維持している。
【0029】
使用者Pは、一旦立ち止まる。即ち、何処にどのように、空き容器Bを投入できるのか疑問を感じつつボックス本体1に近づき、前面壁2の近接センサー20に手HP をかざせば良いことを知る。
特に、図9に示す手形図形22を使用者Pが見ることで、手HP を手形図形22に重なり合うように、接近させれば良いということを認識する。
【0030】
捨てる物(投入物)がペットボトルや空き缶等の正しい(正規の)物であれば、図8におけるT1 秒後に、投入孔8が開放されるので、図6に示す如く容易に空き容器Bを投入孔8へ捨てることができる。
【0031】
そして、図7に示すように使用者が投入後に立ち去れば、自動的に扉5が、矢印V7 のように降下して、閉じる。
図4から図7までのスライド扉5の作動は、図8で既に説明したように、T1 ,T2 ,T3 の各時間(秒)をもって、自動的に制御されつつ、上昇と停止と下降を、順に行う。
【0032】
以上、図4図7をもって、正規の空き容器Bを投入する方法と作動を、順に説明した。しかしながら、世の中には、空容器回収ボックスの投入孔8へ、紙コップ,新聞紙,紙袋,チラシ,その他の一般ゴミ(これを「指定外の物」と言う)を、投入する癖のある人も存在する。
【0033】
本発明に係る空容器回収ボックスでは、必ず一旦立ち止まり、近接センサー20に手をかざし、その後、図8に示したように、2秒~3秒の扉開放までの待ち時間T1 の後に、やっと投入可能な状態となるため、使用者Pに考える時間(良識を問う時間)を与えることができて、「指定外の物」を投入することを躊躇及び中止させることができる。
【0034】
駅の構内や広い公共広場や道路等において、本発明に係る空容器回収ボックスを利用するには、図8にて説明した比較的長い秒時間だけ、回収ボックス前に、「立ち止まる」必要が生じ、指定外の廃棄物を投入することを十分に躊躇させ得る効果を奏する。
【0035】
本発明は、以上詳述したように、縦長直方体形状のボックス本体1の前面壁2に、凹窪部10を形成すると共に、該凹窪部10の前方開口部を、上下にスライドして開放・閉鎖自在にスライド扉5を、取付け;該凹窪部10の奥側に、空き容器投入孔8を開設し;さらに、上記前面壁2の上方部位には、使用者Pが手HP をかざせば該手HP を感知する、近接センサー20を、設け;該近接センサー20が使用者Pの手HP を感知した際に、上記スライド扉5を上方へ開放させて、上記空き容器投入孔8へ、空き容器Bの投入を可能とし;上記近接センサー20が使用者Pの手H P を感知した瞬間から、上記スライド扉5が上方への開放完了状態O 1 に達するまでの時間T 1 を、2秒~3秒に設定すると共に、上記スライド扉5が上記開放完了状態O 1 に達した瞬間から下方閉鎖作動開始の瞬間までの開放時間T 2 を、4秒~5秒に設定し;上記スライド扉5は、使用者Pの手H P の傷付き防止のための軽量な板材とした構成であるので、使用者Pは一旦立ち止まって、近接センサー20に手HP をかざして、扉5の上方への開放を待たねばならず、使用者Pに良識を問う短い時間が与えられ、「指定外の物」を投入することを躊躇させることができる。さらに、使用者Pが近接センサー20に手H P をかざす時間、及び、2秒~3秒のスライド扉5が開放完了状態O 1 に達するまでの時間T 1 の合計時間(秒)だけは、回収ボックス前に、立ち止まらなければならず、使用者Pが、「指定外の物」を投入することを躊躇(中止)させることができる。しかも、図8において水平線L 2 にて示した十分な(4秒~5秒の)開放時間T 2 が設定されているので、本来のペットボトルや空き缶等の空き容器Bを、投入孔8から落ち着いて投入できる。また、電気モータ15を小容量(小型)のもので十分となり、プーリ7とワイヤ6等も強度を要さない薄い又は細いもので済む。しかも、使用者Pにとって、怪我無く安心して使用できる。
【0036】
また、上記ボックス本体1の前面壁2に於て、上記近接センサー20の配設位置に手形図形22を描くと共に、上記凹窪部10よりも上方かつ近傍位置に、紙コップ及び一般ゴミを捨てないように注意を喚起するためのキャッチフレーズが表示されているので、初めての使用者Pでは見付けることの難しい小さな近接センサー20の位置を、容易に見付けて、手HP を確実・迅速にかざすことができる。また、キャッチフレーズによって、分別回収への意識が高まる
【符号の説明】
【0037】
1 ボックス本体
2 前面壁
5 スライド扉
8 空き容器投入孔
10 凹窪部
20 近接センサー
22 手形図形
B 空き容器
P
1 開放完了状態
P 使用者
1 開放完了状態に達するまでの時間
2 全開状態の開放時間