(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023010551
(43)【公開日】2023-01-20
(54)【発明の名称】折り畳み機構、ロール可能なスクリーン構造及び電子機器
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20230113BHJP
F16H 21/04 20060101ALI20230113BHJP
【FI】
G09F9/00 351
F16H21/04
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022030087
(22)【出願日】2022-02-28
(31)【優先権主張番号】202110767807.8
(32)【優先日】2021-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】常 橙
(72)【発明者】
【氏名】孫 承芳
【テーマコード(参考)】
3J062
5G435
【Fターム(参考)】
3J062AA35
3J062AB05
3J062AB21
3J062AB27
3J062AC07
3J062BA12
3J062CB02
3J062CB14
3J062CB27
3J062CB32
3J062CB45
5G435AA18
5G435BB05
5G435EE02
5G435EE16
5G435EE18
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本開示は、折り畳み機構、ロール可能なスクリーン構造及び電子機器を提供する。
【解決手段】折り畳み機構は、第1の移動板、第2の移動板及びリンク機構を含む。第1の移動板がロール対象の物体の下方に支持される。第2の移動板が第1の方向に沿って第1の移動板と間隔を空けて設けられる。第2の移動板がロール対象の物体の第1の端部に接続されてロール対象の物体の下方に支持される。リンク機構が第1の移動板と第2の移動板との間に可動に接続される。第1の移動板が、第2の方向に沿って移動して、リンク機構を折り畳みまたは展開するように駆動し、リンク機構が、第2の移動板を第1の方向に沿って第1の移動板に近づいてまたは離れて移動するように駆動して、ロール対象の物体が折り畳み状態と展開状態との間で切り替わるようにする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳み機構であって、
ロール対象の物体の下方に支持される第1の移動板と、
第1の方向に沿って前記第1の移動板と間隔を空けて設けられ、前記ロール対象の物体の第1の端部に接続されて前記ロール対象の物体の下方に支持される第2の移動板と、
前記第1の移動板と前記第2の移動板との間に可動に接続されるリンク機構と、を含み、
前記第1の移動板が、第2の方向に沿って順方向に移動して、前記リンク機構を折り畳むように駆動し、前記リンク機構が、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板に近づいて移動するように駆動して、前記ロール対象の物体が展開状態から折り畳み状態に切り替わるようにし、前記第2の方向は前記第1の方向に垂直であり、
前記第1の移動板が、第2の方向に沿って逆方向に移動して、前記リンク機構を展開するように駆動し、前記リンク機構が、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板から離れて移動するように駆動して、前記ロール対象の物体が折り畳み状態から展開状態に切り替わるようにする、
ことを特徴とする折り畳み機構。
【請求項2】
前記第1の移動板に接続され、前記第1の移動板を前記第2の方向に沿って移動するように駆動する駆動アセンブリをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み機構。
【請求項3】
前記駆動アセンブリは、モータと、前記モータに接続される第1の伝動部材と、前記第1の伝動部材に接続される第2の伝動部材と、を含み、前記第2の伝動部材が前記第1の移動板に接続され、
前記モータが時計回りに回転して、前記第1の伝動部材を時計回りに回転するように駆動し、前記第1の伝動部材が、前記第2の伝動部材を前記第2の方向に沿って前記モータから離れて移動するように駆動し、前記第2の伝動部材が前記第1の移動板を前記第2の方向に沿って順方向に移動するように駆動し、
前記モータが反時計回りに回転して、前記第1の伝動部材を反時計回りに回転するように駆動し、前記第1の伝動部材が、前記第2の伝動部材を前記第2の方向に沿って前記モータに近づいて移動するように駆動し、前記第2の伝動部材が前記第1の移動板を前記第2の方向に沿って逆方向に移動するように駆動する、
ことを特徴とする請求項2に記載の折り畳み機構。
【請求項4】
前記第1の伝動部材はスクリューであり、前記第2の伝動部材は前記スクリューに結合されるナットであり、前記スクリューが前記第2の方向に沿って延在して設けられ、または、
前記第1の伝動部材はスクリューであり、前記第2の伝動部材は前記スクリューに結合されるギアであり、前記スクリューが前記第2の方向に沿って延在して設けられ、または、
前記第1の伝動部材はギアであり、前記第2の伝動部材は前記ギアに結合されるラックであり、前記ラックが前記第2の方向に沿って延在して設けられる、
ことを特徴とする請求項3に記載の折り畳み機構。
【請求項5】
前記リンク機構が、
前記第1の移動板の第1の端部と前記第2の移動板の第1の端部に可動に接続される第1のリンクアセンブリと、
前記第1の移動板の第2の端部と前記第2の移動板の第2の端部に可動に接続される第2のリンクアセンブリと、を含み、
前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って順方向に移動し、前記第1のリンクアセンブリと前記第2のリンクアセンブリとを折り畳むように駆動して、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板に近づいて移動するように駆動し、
前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って逆方向に移動し、前記第1のリンクアセンブリと前記第2のリンクアセンブリとを展開するように駆動して、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板から離れて移動するように駆動する、
ことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み機構。
【請求項6】
前記第1のリンクアセンブリが、
第1の端部が前記第1の移動板にヒンジで連結される第1のリンクと、
第1の端部が前記第2の移動板にヒンジで連結され、第2の端部が前記第1のリンクの第2の端部にヒンジで連結される第2のリンクと、を含み、
前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って順方向に移動して、前記第1のリンクを時計回りに回転するように駆動し、前記第1のリンクが前記第2のリンクを反時計回りに回転するように駆動して前記第1のリンクアセンブリを折り畳み、
前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って逆方向に移動し、前記第1の移動板が前記第1のリンクを反時計回りに回転するように駆動し、前記第1のリンクが前記第2のリンクを時計回りに回転するように駆動して前記第1のリンクアセンブリを展開させる、
ことを特徴とする請求項5に記載の折り畳み機構。
【請求項7】
前記第1の移動板には第1の歯部が設けられており、前記第1のリンクアセンブリは前記第1の歯部に結合される第1のギアをさらに含み、前記第1のギアが前記第1のリンクの第1の端部に接続されて前記第1の歯部に接続され、及び/又は、
前記第2の移動板には第2の歯部が設けられており、前記第1のリンクアセンブリは前記第2の歯部に結合される第2のギアをさらに含み、前記第2のギアが前記第2のリンクの第1の端部に接続されて前記第2の歯部に接続され、及び/又は、
前記第1のリンクアセンブリは、前記第1のリンクと前記第2のリンクとの間に接続される第1のヒンジをさらに含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の折り畳み機構。
【請求項8】
前記第2のリンクアセンブリが、
第1の端部が前記第1の移動板にヒンジで連結される第3のリンクと、
第1の端部と前記第2の移動板にヒンジで連結され、第2の端部と前記第3のリンクの第2の端部にヒンジで連結される第4のリンクと、を含み、
前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って順方向に移動して、前記第3のリンクを反時計回りに回転するように駆動し、前記第3のリンクが前記第4のリンクを時計回りに回転するように駆動して前記第2のリンクアセンブリを折り畳み、
前記第1の移動板が前記第2の方向に沿って逆方向に移動し、前記第1の移動板が前記第3のリンクを時計回りに回転するように駆動し、前記第3のリンクが前記第4のリンクを反時計回りに回転するように駆動して前記第2のリンクアセンブリを展開させる、
ことを特徴とする請求項5に記載の折り畳み機構。
【請求項9】
前記第1の移動板には第3の歯部が設けられており、前記第2のリンクアセンブリは前記第3の歯部に結合される第3のギアをさらに含み、前記第3のギアが前記第3のリンクの第1の端部に接続されて前記第3の歯部に接続され、及び/又は、
前記第2の移動板には第4の歯部が設けられており、前記第2のリンクアセンブリは前記第4の歯部に結合される第4のギアをさらに含み、前記第4のギアが前記第4のリンクの第1の端部に接続されて前記第4の歯部に接続され、及び/又は、
前記第2のリンクアセンブリは、前記第3のリンクと前記第4のリンクとの間に接続される第2のヒンジをさらに含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の折り畳み機構。
【請求項10】
ロール可能なスクリーン構造であって、
ロール可能なスクリーンと、
前記ロール可能なスクリーンの下方に支持される第1の移動板と、
第1の方向に沿って前記第1の移動板と間隔を空けて設けられ、前記ロール可能なスクリーンの第1の端部に接続されて前記ロール可能なスクリーンの下方に支持される第2の移動板と、
前記第1の移動板と前記第2の移動板との間に可動に接続されるリンク機構と、を含み、
前記第1の移動板が、第2の方向に沿って順方向に移動して、前記リンク機構を折り畳むように駆動し、前記リンク機構が、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板に近づいて移動するように駆動して、前記ロール可能なスクリーンが展開状態から折り畳み状態に切り替わるようにし、前記第2の方向は前記第1の方向に垂直であり、
前記第1の移動板が、第2の方向に沿って逆方向に移動して、前記リンク機構を展開するように駆動し、前記リンク機構が、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板から離れて移動するように駆動して、前記ロール可能なスクリーンが折り畳み状態から展開状態に切り替わるようにする、
ことを特徴とするロール可能なスクリーン構造。
【請求項11】
回転軸をさらに含み、前記ロール可能なスクリーンの第2の端部が前記回転軸に接続され、前記回転軸の周りに巻込可能に設けられ、
前記ロール可能なスクリーンが展開状態から折り畳み状態に切り替わる場合、前記回転軸が回転し、前記ロール可能なスクリーンの第2の端部が前記回転軸に巻き込まれ、
前記ロール可能なスクリーンが折り畳み状態から展開状態に切り替わる場合、前記回転軸が回転し、前記ロール可能なスクリーンの第2の端部が前記回転軸から巻き出される、
ことを特徴とする請求項10に記載のロール可能なスクリーン構造。
【請求項12】
前記回転軸は前記折り畳み機構の前記ロール可能なスクリーンから離れる側に位置し、または、
前記回転軸は前記第1の方向に沿って前記折り畳み機構と間隔を空けて設けられる、
ことを特徴とする請求項11に記載のロール可能なスクリーン構造。
【請求項13】
電子機器であって、
ハウジングと、
前記ハウジングに設けられるロール可能なスクリーン構造と、を含み、
前記ロール可能なスクリーン構造が、
ロール可能なスクリーンと、
前記ロール可能なスクリーンの下方に支持される第1の移動板と、
第1の方向に沿って前記第1の移動板と間隔を空けて設けられ、前記ロール可能なスクリーンの第1の端部に接続されて前記ロール可能なスクリーンの下方に支持される第2の移動板と、
前記第1の移動板と前記第2の移動板との間に可動に接続されるリンク機構と、を含み、
前記ロール可能なスクリーンが展開状態から折り畳み状態に切り替わる場合、前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って順方向に移動して、前記リンク機構を折り畳むように駆動し、前記リンク機構が、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板に近づいて移動するように駆動して、前記ロール可能なスクリーンの第1の端部を前記ハウジングに撤回させ、前記第2の方向は前記第1の方向に垂直であり、
前記ロール可能なスクリーンが折り畳み状態から展開状態に切り替わる場合、前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って逆方向に移動して、前記リンク機構を展開するように駆動し、前記リンク機構が、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板から離れて移動するように駆動して、前記ロール可能なスクリーンの第1の端部が前記ハウジングから離れるようにする、
ことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、スクリーン表示の分野に関し、特に折り畳み機構、ロール可能なスクリーン構造及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ロール可能なスクリーンとは、フレキシブルoled(Organic Light-Emitting Diode有機発光ダイオード)を指す。ロール可能なスクリーンの量産成功は、新世代のハイエンドスマートフォンの製造にとって大きなメリットである。将来、ロール可能なスクリーンは、パーソナルスマート端末の継続的な普及とともに広く使用される。
【0003】
関連技術におけるロール可能な携帯電話は、表示の一部の拡大、すなわち平面領域の拡大または縮小を実現する折り畳みスクリーンに基づくアップグレードである。関連技術における電子製品は、表示領域の大きさを切り替える機能を実現できるが、当該電子製品の機器全体の形態は、スクリーンを完全に収縮または伸張することを可能にせず、部分的な収縮または伸張機能しか実現できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、機械全体の形態を縮小することを目的としている折り畳み機構、ロール可能なスクリーン構造及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によれば、本開示は、折り畳み機構を提供し、
ロール対象の物体の下方に支持される第1の移動板と、
第1の方向に沿って前記第1の移動板と間隔を空けて設けられ、前記ロール対象の物体の第1の端部に接続されて前記ロール対象の物体の下方に支持される第2の移動板と、
前記第1の移動板と前記第2の移動板との間に可動に接続されるリンク機構と、を含み、
前記第1の移動板が、第2の方向に沿って順方向に移動して、前記リンク機構を折り畳むように駆動し、前記リンク機構が、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板に近づいて移動するように駆動して、前記ロール対象の物体が展開状態から折り畳み状態に切り替わるようにし、前記第2の方向は前記第1の方向に垂直であり、
前記第1の移動板が、第2の方向に沿って逆方向に移動して、前記リンク機構を展開するように駆動し、前記リンク機構が、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板から離れて移動するように駆動して、前記ロール対象の物体が折り畳み状態から展開状態に切り替わるようにする。
【0006】
選択的に、前記第1の移動板に接続され、前記第1の移動板を前記第2の方向に沿って移動するように駆動する駆動アセンブリをさらに含む。
【0007】
選択的に、前記駆動アセンブリは、モータ、前記モータに接続される第1の伝動部材、及び前記第1の伝動部材に接続される第2の伝動部材を含み、前記第2の伝動部材が前記第1の移動板に接続され、
前記モータが、時計回りに回転して、前記第1の伝動部材を時計回りに回転するように駆動し、前記第1の伝動部材が、前記第2の伝動部材を前記第2の方向に沿って前記モータから離れて移動するように駆動し、前記第2の伝動部材が、前記第1の移動板を前記第2の方向に沿って順方向に移動するように駆動し、
前記モータが、反時計回りに回転して、前記第1の伝動部材を反時計回りに回転するように駆動し、前記第1の伝動部材が、前記第2の伝動部材を前記第2の方向に沿って前記モータに近づいて移動するように駆動し、前記第2の伝動部材が、前記第1の移動板を前記第2の方向に沿って逆方向に移動するように駆動する。
【0008】
選択的に、前記第1の伝動部材はスクリューであり、前記第2の伝動部材は前記スクリューに結合されるナットであり、前記スクリューは前記第2の方向に沿って延在して設けられ、または、
前記第1の伝動部材はスクリューであり、前記第2の伝動部材は前記スクリューに結合されるギアであり、前記スクリューは前記第2の方向に沿って延在して設けられ、または、
前記第1の伝動部材はギアであり、前記第2の伝動部材は前記ギアに結合されるラックであり、前記ラックは前記第2の方向に沿って延在して設けられる。
【0009】
選択的に、前記リンク機構は、
前記第1の移動板の第1の端部と前記第2の移動板の第1の端部とに可動に接続される第1のリンクアセンブリと、
前記第1の移動板の第2の端部と前記第2の移動板の第2の端部とに可動に接続される第2のリンクアセンブリと、を含み、
前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って順方向に移動し、前記第1のリンクアセンブリと前記第2のリンクアセンブリとを折り畳むように駆動して、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板に近づいて移動するように駆動し、
前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って逆方向に移動し、前記第1のリンクアセンブリと前記第2のリンクアセンブリとを展開するように駆動して、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板から離れて移動するように駆動する。
【0010】
選択的に、前記第1のリンクアセンブリは、
第1の端部が前記第1の移動板にヒンジで連結される第1のリンクと、
第1の端部が前記第2の移動板にヒンジで連結され、第2の端部が前記第1のリンクの第2の端部にヒンジで連結される第2のリンクと、を含み、
前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って順方向に移動して、前記第1のリンクを時計回りに回転するようにを駆動し、前記第1のリンクが、前記第2のリンクを反時計回りに回転するように駆動して前記第1のリンクアセンブリを折り畳み、
前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って逆方向に移動し、前記第1の移動板が、前記第1のリンクを反時計回りに回転するように駆動し、前記第1のリンクが、前記第2のリンクを時計回りに回転するように駆動して前記第1のリンクアセンブリを展開させる。
【0011】
選択的に、前記第1の移動板には第1の歯部が設けられ、前記第1のリンクアセンブリは前記第1の歯部に結合される第1のギアをさらに含み、前記第1のギアが前記第1のリンクの第1の端部に接続されて前記第1の歯部に接続され、及び/又は、
前記第2の移動板には第2の歯部が設けられ、前記第1のリンクアセンブリは前記第2の歯部に結合される第2のギアをさらに含み、前記第2のギアが前記第2のリンクの第1の端部に接続されて前記第2の歯部に接続され、及び/又は、
前記第1のリンクアセンブリは、前記第1のリンクと前記第2のリンクとの間に接続される第1のヒンジをさらに含む。
【0012】
選択的に、前記第2のリンクアセンブリは、
第1の端部が前記第1の移動板にヒンジで連結される第3のリンクと、
第1の端部が前記第2の移動板にヒンジで連結され、第2の端部が前記第3のリンクの第2の端部にヒンジで連結される第4のリンクと、を含み、
前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って順方向に移動して、前記第3のリンクを反時計回りに回転するように駆動し、前記第3のリンクが、前記第4のリンクを時計回りに回転するように駆動して前記第2のリンクアセンブリを折り畳み、
前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って逆方向に移動して、前記第1の移動板が、前記第3のリンクを時計回りに回転するように駆動し、前記第3のリンクが、前記第4のリンクを反時計回りに回転するように駆動して前記第2のリンクアセンブリを展開させる。
【0013】
選択的に、前記第1の移動板には第3の歯部が設けられ、前記第2のリンクアセンブリは前記第3の歯部に結合される第3のギアをさらに含み、前記第3のギアが前記第3のリンクの第1の端部に接続されて前記第3の歯部に接続され、及び/又は、
前記第2の移動板には第4の歯部が設けられ、前記第2のリンクアセンブリは前記第4の歯部に結合される第4のギアをさらに含み、前記第4のギアが前記第4のリンクの第1の端部に接続されて前記第4の歯部に接続され、及び/又は、
前記第2のリンクアセンブリは、前記第3のリンクと前記第4のリンクとの間に接続される第2のヒンジをさらに含む。
【0014】
第2の態様によれば、本開示は、ロール可能なスクリーン構造をさらに提供し、
ロール可能なスクリーンと、
前記ロール可能なスクリーンの下方に支持される第1の移動板と、
第1の方向に沿って前記第1の移動板と間隔を空けて設けられ、前記ロール可能なスクリーンの第1の端部に接続されて前記ロール可能なスクリーンの下方に支持される第2の移動板と、
前記第1の移動板と前記第2の移動板との間に可動に接続されるリンク機構と、を含み、
前記第1の移動板が、第2の方向に沿って順方向に移動して、前記リンク機構を折り畳むように駆動し、前記リンク機構が、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板に近づいて移動するように駆動して、前記ロール可能なスクリーンが展開状態から折り畳み状態に切り替わるようにし、前記第2の方向は前記第1の方向に垂直であり、
前記第1の移動板が、第2の方向に沿って逆方向に移動して、前記リンク機構を展開するように駆動し、前記リンク機構が、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板から離れて移動するように駆動して、前記ロール可能なスクリーンが折り畳み状態から展開状態に切り替わるようにする。
【0015】
選択的に、回転軸をさらに含み、前記ロール可能なスクリーンの第2の端部が前記回転軸に接続され、前記回転軸の周りに巻込可能に設けられ、
前記ロール可能なスクリーンが展開状態から折り畳み状態に切り替わる場合、前記回転軸が回転し、前記ロール可能なスクリーンの第2の端部が前記回転軸に巻き込まれ、
前記ロール可能なスクリーンが折り畳み状態から展開状態に切り替わる場合、前記回転軸が回転し、前記ロール可能なスクリーンの第2の端部が前記回転軸から巻き出される。
【0016】
選択的に、前記回転軸は前記折り畳み機構の前記ロール可能なスクリーンから離れる側に位置し、または、
前記回転軸は前記第1の方向に沿って前記折り畳み機構と間隔を空けて設けられる。
【0017】
第3の態様によれば、本開示は、電子機器をさらに提供し、
ハウジングと、
前記ハウジングに設けられるロール可能なスクリーン構造と、を含み、
前記ロール可能なスクリーン構造が、
ロール可能なスクリーンと、
前記ロール可能なスクリーンの下方に支持される第1の移動板と、
第1の方向に沿って前記第1の移動板と間隔を空けて設けられ、前記ロール可能なスクリーンの第1の端部に接続されて前記ロール可能なスクリーンの下方に支持される第2の移動板と、
前記第1の移動板と前記第2の移動板との間に可動に接続されるリンク機構と、を含み、
前記ロール可能なスクリーンが展開状態から折り畳み状態に切り替わる場合、前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って順方向に移動して、前記リンク機構を折り畳むように駆動し、前記リンク機構が、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板に近づいて移動するように駆動して、前記ロール可能なスクリーンの第1の端部を前記ハウジングに撤回させ、前記第2の方向は前記第1の方向に垂直であり、
前記ロール可能なスクリーンが折り畳み状態から展開状態に切り替わる場合、前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って逆方向に移動して、前記リンク機構を展開するように駆動し、前記リンク機構が、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板から離れて移動するように駆動して、前記ロール可能なスクリーンの第1の端部が前記ハウジングから離れるようにする。
【0018】
本開示は、折り畳み機構を提供し、第1の移動板の水平移動によってリンク機構を折り畳みまたは展開するように駆動し、さらに第2の移動板を第1の移動板に近づいてまたは離れて移動するように駆動する。このように設置することにより、ロール対象の物体が折り畳み状態と展開状態との間で切り替わるようにし、ロール対象の物体はスクリーンであってもよく、スクリーンと機器全体のロール状態の協働の機能を実現し、完全な状態のスクリーンスケーリング機能の目的を達成し、機器全体の外観の形態を縮小する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本開示の電子機器のロール可能なスクリーンの展開状態の概略構成図である。
【
図2】
図1に示される電子機器のロール可能なスクリーンが収縮状態になる概略構成図である。
【
図3】
図1に示される電子機器のロール可能なスクリーン構造の断面図である。
【
図4】
図2に示される電子機器のロール可能なスクリーン構造の断面図である。
【
図5】電子機器のリンク機構の第1のリンクアセンブリと第2のリンクアセンブリの折り畳みまたは伸張中の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
ここで、例示的な実施形態を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施形態に記載の実施形態は、本開示と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳細に記載された、本開示のいくつかの態様に一致する装置の例にすぎない。
【0021】
本開示に使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、本開示を制限することを意図していない。別途定義しない限り、本開示で使用される技術用語または科学用語は、本開示の属する分野において一般的な技能を有する者に理解される通常の意味べきである。本開示の明細書及び請求項で使用される「第1」、「第2」及び類似の言葉は、任意の順序、数量または重要性を表さず、異なる構成部分を区別するためにのみ使用される。同様に、「1つ」又は「一」などの類似語も数量制限を表さず、少なくとも1つがあることを表す。「複数」または「いくつかの」は2つ以上を表す。別途に明記しない限り、「前部」、「後部」、「下部」、及び/又は「上部」などの類似語は、説明の便宜上のものであり、1つの位置または1種の空間的方向性に限定されるものではない。「含む」または「包含」などの類似語は、「含む」または「包含」の前に現れる要素または物件が、「含む」または「包含」の後に列挙される要素または物件とその同等物をカバーすることを意味し、他の要素や物件を除外するものではない。「接続」または「連結」などの類似語は物理的または機械的な接続に限定されず、直接または間接を問わず、電気的な接続を含むことができる。本開示の説明書と添付の特許請求の範囲に使用される単数形の「一種」、「前記」及び「当該」も、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことも意図する。なお、本明細書で使用される用語の「及び/又は」とは、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意の組み合わせ又は全ての可能な組み合わせを指す。
【0022】
本開示は、折り畳み機構を提供し、第1の移動板、第2の移動板及びリンク機構を含む。第1の移動板がロール対象の物体の下方に支持される。第2の移動板が第1の方向に沿って第1の移動板と間隔を空けて設けられる。第2の移動板がロール対象の物体の第1の端部に接続されてロール対象の物体の下方に支持される。リンク機構が第1の移動板と第2の移動板との間に可動に接続される。第1の移動板が第2の方向に沿って移動して、リンク機構を折り畳みまたは展開するように駆動し、リンク機構が、第2の移動板を第1の方向に沿って第1の移動板に近づいてまたは離れて移動するように駆動して、ロール対象の物体が折り畳み状態と展開状態との間で切り替わるようにする。第2の方向は第1の方向に垂直である。
【0023】
本開示によって提供される折り畳み機構は、第1の移動板の水平移動によってリンク機構を折り畳みまたは展開するように駆動し、さらに第2の移動板を第1の移動板に近づいてまたは離れて移動するように駆動する。このように設置することにより、ロール対象の物体が折り畳み状態と展開状態との間で切り替わるようにし、ロール対象の物体はスクリーンであってもよく、スクリーンと機器全体のロール状態の協働の機能を実現し、完全な状態のスクリーンスケーリング機能の目的を達成し、機器全体の外観の形態を縮小する。
【0024】
本開示は、ロール可能なスクリーン構造をさらに提供し、ロール可能なスクリーンと前記折り畳み機構とを含む。前記第1の移動板が前記ロール可能なスクリーンの下方に支持される。前記第2の移動板が前記ロール可能なスクリーンの第1の端部に接続されて前記ロール可能なスクリーンの下方に支持される。前記第1の移動板が、第2の方向に沿って移動して、前記リンク機構を折り畳みまたは展開するように駆動し、前記リンク機構が、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板に近づいてまたは離れて移動するように駆動して、前記ロール可能なスクリーンが折り畳み状態と展開状態との間で切り替わるようにする。以下、ロール対象の物体がロール可能なスクリーンであることを例として説明する。
【0025】
本開示によって提供されるロール可能なスクリーン構造は、第1の移動板の水平移動によってリンク機構を折り畳みまたは展開するように駆動し、さらに第2の移動板を第1の移動板に近づいてまたは離れて移動するように駆動する。このように設置することにより、ロール可能なスクリーンが折り畳み状態と展開状態との間で切り替わるようにし、スクリーンと機器全体のロール状態の協働の機能を実現し、完全な状態のスクリーンスケーリング機能の目的を達成し、機器全体の外観の形態を縮小する。
【0026】
本開示は、電子機器をさらに提供し、ハウジングとハウジングに設けられるロール可能なスクリーン構造とを含む。前記ロール可能なスクリーンが展開状態から折り畳み状態に切り替わる場合、前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って順方向に移動して、前記リンク機構を折り畳むように駆動し、前記リンク機構が、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板に近づいて移動するように駆動して、前記ロール可能なスクリーンの第1の端部を前記ハウジングに撤回させる。前記ロール可能なスクリーンが折り畳み状態から展開状態に切り替わる場合、前記第1の移動板が、前記第2の方向に沿って逆方向に移動して、前記リンク機構を展開するように駆動し、前記リンク機構が、前記第2の移動板を前記第1の方向に沿って前記第1の移動板から離れて移動するように駆動して、前記ロール可能なスクリーンの第1の端部が前記ハウジングから徐々に離れるようにする。
【0027】
本開示によって提供される電子機器は、第1の移動板の水平移動によってリンク機構を折り畳みまたは展開するように駆動し、さらに第2の移動板を第1の移動板に近づいてまたは離れて移動するように駆動し、ロール可能なスクリーンの折り畳みまたは展開を実現する。このように設置することにより、ロール可能なスクリーンが折り畳み状態と展開状態との間で切り替わるようにし、スクリーンと機器全体のロール状態の協働の機能を実現し、完全な状態のスクリーンスケーリング機能の目的を達成し、機器全体の外観の形態を縮小する。
【0028】
図1は、本開示によって提供される電子機器1のロール可能なスクリーン2の展開状態になる概略構成図である。
図2は、
図1に示す電子機器1のロール可能なスクリーン2が収縮状態になる概略構成図である。
図1、
図2と併せて、電子機器1はハウジング10及びロール可能なスクリーン構造11を含む。ロール可能なスクリーン構造11は、ロール可能なスクリーン2、第1の移動板3、第2の移動板4及びリンク機構5を含む。第1の移動板3がロール可能なスクリーン2の下方に支持される。第2の移動板4が第1の方向(
図1における鉛直方向)に沿って第1の移動板3と間隔を空けて設けられる。第2の移動板4がロール可能なスクリーン2の第1の端部(
図1におけるロール可能なスクリーン2の上端)に接続されてロール可能なスクリーン2の下方に支持される。リンク機構5が第1の移動板3と第2の移動板4との間に可動に接続される。第1の移動板3が、第2の方向(
図1における水平方向)に沿って移動して、リンク機構5を折り畳みまたは展開するように駆動し、リンク機構5が、第2の移動板4を第1の方向に沿って第1の移動板3に近づいてまたは離れて移動するように駆動して、ロール可能なスクリーン2が折り畳み状態と展開状態との間で切り替わるようにする。ここで、第2の方向は第1の方向に垂直である。関連技術では、スマート端末の機器全体の状態が完全に収縮することができず、一部だけ収縮することができるため、当該形態の機器全体の体積が大きく、さらなる改善が必要である。当該実施例では、ハウジング10がロール可能なスクリーン構造11に接続される。具体的に、第1の移動板3がハウジング10に近づいて接続される。第2の移動板4が第1の方向(
図1における鉛直方向)に沿って第1の移動板3と間隔を空けて設けられ、ロール可能なスクリーン2に接続される。また、第1の移動板3と第2の移動板4との間にはリンク機構5が接続される。第1の方向は水平左方向と水平右方向とを含む。第2の方向は鉛直上方向と鉛直下方向とを含む。図に示す例では、ロール可能なスクリーン2が展開状態から収縮状態に切り替わる場合、第1の移動板3が水平左方向に移動して、リンク機構5を折り畳むように駆動し、さらに第2の移動板4を水平右方向に移動して第1の移動板3に近づいて移動するように駆動する。ロール可能なスクリーン2が収縮状態から展開状態に切り替わる場合、第1の移動板3が水平右方向に移動して、リンク機構5を展開するように駆動し、さらに第2の移動板4を水平左方向に移動して第1の移動板3から離れて移動するように駆動する。すなわち、第1の移動板3が左へ移動して、ロール可能なスクリーン2を折り畳むように駆動する。第1の移動板3が右へ移動して、ロール可能なスクリーン2を展開するように駆動する。このように、ロール可能なスクリーン2が折り畳み状態と展開状態との間で切り替わるようにし、スクリーンと機器全体のロール状態の協働の機能を実現し、完全な状態のスクリーンスケーリング機能の目的を達成し、機器全体の外観の形態を縮小する。なお、別の実施例では(図示せず)、第1の移動板3が左へ移動して、ロール可能なスクリーン2を展開するように駆動する。第1の移動板3が右へ移動して、ロール可能なスクリーン2を折り畳むように駆動し、運動の全過程は、上記実施例と逆であり、以下に詳細に説明する。
【0029】
いくつかの実施例では、ロール可能なスクリーン2は、ポリイミドフィルム材料及び/又はポリエステルフィルム材料及び/又はシクロオレフィンポリマーフィルム材料及び/又は液晶ポリマーフィルム材料及び/又はPE保護フィルム材料及び/又はポリジメチルシロキサンフィルム材料を含む。ロール可能なスクリーン2の品質向上に有利である。
【0030】
図3は、
図1に示す電子機器1のロール可能なスクリーン構造11の断面図である。
図4は、
図2に示す電子機器1のロール可能なスクリーン構造11の断面図である。
図3、
図4と併せて、いくつかの実施例では、ロール可能なスクリーン構造11はハウジング10に設けられる回転軸28をさらに含む。ロール可能なスクリーン2の第2の端部(
図1におけるロール可能なスクリーン2の上端に対向する一端)は回転軸28に接続され、回転軸28の周りに巻込可能に設けられる。ロール可能なスクリーン2が展開状態から折り畳み状態に切り替わる場合、回転軸28が回転し、ロール可能なスクリーン2の第2の端部が回転軸28に徐々に巻き込まれ、すなわち、ロール可能なスクリーン2の第2の端部及びロール可能なスクリーン2の第2の端部に隣接する部分が回転軸28に徐々に巻き込まれる。ロール可能なスクリーン2が折り畳み状態から展開状態に切り替わる場合、回転軸28が回転し、ロール可能なスクリーン2の第2の端部が回転軸28から徐々に巻き出され、すなわち、ロール可能なスクリーン2の第2の端部及びロール可能なスクリーン2の第2の端部に隣接する部分が回転軸28に徐々に巻き出される。当該実施例では、回転軸28はハウジング10の内部に設けられ、ロール可能なスクリーン2の第2の端部に接続され、当該第2端部がロール可能なスクリーン2の第1の端部に対向して設けられる。ロール可能なスクリーン2が展開状態から折り畳み状態に切り替わる場合、ロール可能なスクリーン2の第1の端部がハウジング10に撤回し、回転軸28を回転するように駆動してロール可能なスクリーン2の第2の端部が回転軸28に徐々に巻き込まれる。ロール可能なスクリーン2が折り畳み状態から展開状態に切り替わる場合、ロール可能なスクリーン2の第1の端部がハウジング10から徐々に離れて移動し、回転軸28を回転するように駆動してロール可能なスクリーン2の第2の端部が回転軸28から徐々に巻き出される。
【0031】
さらに、回転軸28は折り畳み機構のロール可能なスクリーン2から離れる側に位置し、すなわちロール可能なスクリーン2が折り畳み機構の一方側に位置し、回転軸28が折り畳み機構の他方側に位置し、ハウジング10の内部空間を合理的に利用することができる。
図3と
図4に示す例では、回転軸28は第1の方向に沿って折り畳み機構と間隔を空けて設けられる。本実施例では、回転軸28は第1の方向に沿って折り畳み機構間隔を空けて設けられ、第1の移動板3に近い側に位置し、ロール可能なスクリーン2の撤回または展開を容易にし、ハウジング10内部の縦方向空間を占有しなく、機械全体の小型化の構造設計に有利である。
【0032】
回転軸28を設定することにより、第2の移動板4が第1の移動板3に近接するとともに、ロール可能なスクリーン2が、回転軸28を介してハウジング10内に収縮され、またはハウジング10から伸張し、回転軸28は折り畳み機構に合わせて作動して、ロール可能なスクリーン2の折り畳みまたは展開をより良く実現することができる。また、回転軸28はロール可能なスクリーン2を収縮し整理して、ロール可能なスクリーン2が収縮または展開中にジャミングが発生し、破損しやすいことを回避する。なお、回転軸28は、ロール可能なスクリーン2の展開または折り畳みに伴って回転するローラーとして機能することができる。なお、ロール可能なスクリーン2の収縮または展開の動作原理は、巻尺の動作原理と類似している。
【0033】
いくつかの実施例では、ロール可能なスクリーン2が展開状態から折り畳み状態に切り替わる場合、第1の移動板3が、第2の方向に沿って順方向に移動して、リンク機構5を折り畳むように駆動し、リンク機構5が、第2の移動板4を第1の方向に沿って第1の移動板3に近づいて移動するように駆動して、ロール可能なスクリーン2の第1の端部をハウジング10に徐々に撤回させる。ロール可能なスクリーン2が折り畳み状態から展開状態に切り替わる場合、第1の移動板3が、第2の方向に沿って逆方向に移動して、リンク機構5を展開するように駆動し、リンク機構5が、第2の移動板4を第1の方向に沿って第1の移動板3から離れて移動するように駆動して、ロール可能なスクリーン2の第1の端部をハウジング10から離れて移動させる。当該実施例では、ロール可能なスクリーン2が展開状態から収縮状態に切り替わる場合、第1の移動板3が、第2の方向に沿って順方向に移動し(
図1に示すように第1の移動板3が水平左方向に移動する)、リンク機構5を折り畳むように駆動し、さらに第2の移動板4を水平右方向に移動して第1の移動板3に近づいて移動するように駆動する。ロール可能なスクリーン2が収縮状態から展開状態に切り替わる場合、第1の移動板3が第2の方向に沿って逆方向に移動し(
図1に示すように第1の移動板3が水平右方向に移動する)、リンク機構5を展開するように駆動し、さらに第2の移動板4を水平左方向に移動して第1の移動板3から離れて移動するように駆動する。このように、ロール可能なスクリーン2が折り畳み状態と展開状態との間で切り替わるようにし、スクリーンと機器全体のロール状態の協働の機能を実現し、完全な状態のスクリーンスケーリング機能の目的を達成し、機器全体の外観の形態を縮小する。
【0034】
図1を引き続き参照して、いくつかの実施例では、ロール可能なスクリーン構造11は第1の移動板3に接続され、第1の移動板3を第2の方向に沿って移動するように駆動するための駆動アセンブリ6をさらに含む。この実施例では、駆動アセンブリ6は第1の移動板3に接続される。駆動アセンブリ6が時計回りに回転する時、第1の移動板3を水平左方向に移動するように駆動する。駆動アセンブリ6が反時計回りに回転する時、第1の移動板3を水平右方向に移動するように駆動する。このように設置することにより、駆動アセンブリ6と第1の移動板3との協働の効果が良い。
【0035】
いくつかの実施例では、駆動アセンブリ6は、モータ7、モータ7に接続される第1の伝動部材8、及び第1の伝動部材8に接続される第2の伝動部材9を含み、第2の伝動部材9が第1の移動板3に接続される。モータ7が時計回りに回転して、第1の伝動部材8を時計回りに回転するように駆動し、第1の伝動部材8が第2の伝動部材9を第2の方向に沿ってモータ7から離れて移動するように駆動し(すなわち左へ平行移動)、第2の伝動部材9が第1の移動板3を第2の方向に沿って順方向に移動するように駆動する。モータ7が反時計回りに回転して、第1の伝動部材8を反時計回りに回転するように駆動し、第1の伝動部材8が、第2の伝動部材9を第2の方向に沿ってモータ7に近づいて移動するように駆動し(すなわち右へ平行移動)、第2の伝動部材9が第1の移動板3を第2の方向に沿って逆方向に移動するように駆動する。この実施例では、駆動アセンブリ6は、モータ7、第1の伝動部材8及び第2の伝動部材9を含む。ここで、第1の伝動部材8がモータ7と第2の伝動部材9との間に接続される。第2の伝動部材9は、第1の移動板3に固着されている。モータ7によって第1の伝動部材8を駆動して、第2の伝動部材9を回転するように駆動する。さらに、第2の伝動部材9が第1の移動板に接続されているため、第2の伝動部材9が回転する時、第1の移動板3を押して水平に移動させる。具体的には、ロール可能なスクリーン2が展開状態から収縮状態に切り替わる場合、モータ7が時計回りに回転して、第2の伝動部材9を時計回りに回転するように駆動して、第1の移動板3を水平左方向に移動させる。ロール可能なスクリーン2が収縮状態から展開状態に切り替わる場合、モータ7が反時計回りに回転する時、第2の伝動部材9を反時計回りに回転するように駆動して、第1の移動板3を水平右方向に移動させる。このように、モータ7と2つの伝動部材とによって水平左方向または水平右方向に移動するように第1の移動板3を制御し、モータ7と、第1の伝動部材8と、第2の伝動部材9とを順番に協働して回転せ、これによって第1の移動板3を押して水平に移動させ、構造が簡単で伝動効果が良い。いくつかの実施例では、第2の伝動部材9は、溶接によって第1の移動板3に固着される。
【0036】
いくつかの実施例では、第1の伝動部材8はスクリューである。第2の伝動部材9はスクリューに結合されるナットである。スクリューは第2の方向に沿って延在して設けられる。この実施例では、第1の伝動部材8は円柱状であるスクリューである。第2の伝動部材9はナットであってもよい。モータ7によってスクリューを回転するように駆動し、これによってナットに動力を伝達して、ナットを回転させ、さらに第1の移動板3を押して水平方向に沿って移動させる。また、スクリューは第2の方向に沿って延在して設けられ、つまりスクリューの延在方向が第1の移動板3の延在方向と同一の直線上にある。このように、スクリューを介してモータ7の駆動力をナットに伝達し、さらに第1の移動板3に伝達し、駆動力の伝達中に、損失を低減させ、第1の移動板3を押す効果をより良くにする。
【0037】
いくつかの実施例では、第1の伝動部材8はスクリューである。第2の伝動部材9はスクリューに結合されるギアであり、スクリューは第2の方向に沿って延在して設けられる。この実施例では、第1の伝動部材8は円柱状であるスクリューであるが、第2の伝動部材9はギアであってもよい。いわゆるギアとは、縁にギアが連続的に噛み合って運動と動力を伝達する機械要素を指す。モータ7がスクリューが回転するように駆動して、ギアを回転するように駆動する。ギアを設けて回転させることにより、動力伝導を向上させる。上記のナットに比べて、ギアは第1の移動板3を押す動力をより満たし、ロール可能なスクリーン2の収縮または展開の安定性を効果的に向上させることができる。
【0038】
いくつかの実施例では、第1の伝動部材8はギアである。第2の伝動部材9はギアに結合されるラックであり、ラックは第2の方向に沿って延在して設けられる。この実施例では、第1の伝動部材8をギアとして設定する。第2の伝動部材9はラックである。モータ7によってギアを回転するように駆動して、ラックに動力を伝達し、ラックを回転させ、さらに第1の移動板3を押して水平方向に沿って移動させる。同様に、ラックの延在方向は第1の移動板3の延在方向と同じである。このように、ギアを介してモータ7の駆動力をラックに伝達し、さらに第1の移動板3に伝達することにより、駆動力の伝達中に、損失を低減させ、第1の移動板3を押す効果をより良くする。
【0039】
いくつかの実施例では、リンク機構5は第1のリンクアセンブリ12と、第2のリンクアセンブリ13とを含む。第1のリンクアセンブリ12は第1の移動板3の第1の端部(例えば
図1における第1の移動板3の左端)と第2の移動板4の第1の端部(例えば
図1における第2の移動板4の左端)に可動に接続される。第2のリンクアセンブリ13は第1の移動板3の第2の端部(例えば
図1における第1の移動板3の右端)と第2の移動板4の第2の端部(例えば
図1における第2の移動板4の右端)に可動に接続される。第1の移動板3は第2の方向に沿って順方向に移動し(
図1に示す左方向)、第1のリンクアセンブリ12と第2のリンクアセンブリ13とを折り畳むように駆動して、第2の移動板4を第1の方向に沿って第1の移動板3に近づいて移動するように駆動する。第1の移動板3が第2の方向に沿って逆方向に移動し(
図1に示す右方向)、第1のリンクアセンブリ12と第2のリンクアセンブリ13とを展開するように駆動して、第2の移動板4を第1の方向に沿って第1の移動板3から離れて移動するように駆動する。この実施例では、2組のリンクアセンブリを設けることによってロール可能なスクリーン2の折り畳みまたは展開を実現する。具体的には、第1のリンクアセンブリ12と第2のリンクアセンブリ13とは、それぞれ第1の移動板3と第2の移動板4との間に相対的に接続される。ロール可能なスクリーン2が展開状態から収縮状態に切り替わる場合、駆動アセンブリ6が時計回りに回転して、第1の移動板3を押して第2の方向に沿って順方向に移動させ(
図1に示すように第1の移動板3が水平左方向に移動する)、これによって第1のリンクアセンブリ12と第2のリンクアセンブリ13とを折り畳むように駆動し、さらに第2の移動板4を鉛直方向に沿って第1の移動板3に近づいて移動するように駆動し、さらにロール可能なスクリーン2をハウジング10内に収縮させることができる。ロール可能なスクリーン2が収縮状態から展開状態に切り替わる場合、駆動アセンブリ6が反時計回りに回転して、第1の移動板3を押して第2の方向に沿って逆方向に移動させ(
図1に示すように第1の移動板3が水平右方向に移動する)、これによって第1のリンクアセンブリ12と第2のリンクアセンブリ13とを折り畳み状態から伸張状態に切り替わるように駆動し、さらに第2の移動板4を鉛直方向に沿って第1の移動板3から離れて移動するように駆動し、さらにロール可能なスクリーン2をハウジング10から伸張させることができる。
【0040】
図5は、折り畳みまたは伸張中の
図1に示すリンク機構5の第1のリンクアセンブリ12と第2のリンクアセンブリ13との概略構成図である。
図5に示すように、いくつかの実施例では、第1のリンクアセンブリ12は第1のリンク14と第2のリンク15とを含む。第1のリンク14の第1の端部が第1の移動板3にヒンジで連結される。第2のリンク15の第1の端部が第2の移動板4にヒンジで連結される。第2のリンク15の第2の端部が第1のリンク14の第2の端部にヒンジで連結される。第1の移動板3が第2の方向に沿って順方向に移動して、第1のリンク14を時計回りに回転するように駆動する。第1のリンク14が、第2のリンク15を反時計回りに回転するように駆動して第1のリンクアセンブリ12を折り畳む。第1の移動板3が第2の方向に沿って逆方向に移動する。第1の移動板3が第1のリンク14を反時計回りに回転するように駆動する。第1のリンク14が第2のリンク15を時計回りに回転するように駆動して第1のリンクアセンブリ12を展開させる。この実施例では、2本のリンクがヒンジで連結されることにより、第1のリンクアセンブリ12の折り畳み及び展開を実現する。具体的には、第1のリンク14の第1の端部(例えば
図1における第1のリンク14の下端)が第1の移動板3の左端に接続される。第2のリンク15の第1の端部(例えば
図1における第2のリンク15の上端)が第2の移動板4に接続される。第1のリンク14の第2の端部(例えば
図1における第1のリンク14の上端)が第2のリンク15の第2の端部(例えば
図1における第2のリンク15の下端)にヒンジで連結される。ロール可能なスクリーン2が展開状態から収縮状態に切り替わる場合、駆動アセンブリ6が時計回りに回転して、第1の移動板3を押して水平左方向に移動させ、さらに第1のリンク14を時計回りに回転するように駆動し、第2のリンク15を反時計回りに回転するように駆動し、これによって第1のリンクアセンブリ12が折り畳み状態になるようにする。ロール可能なスクリーン2が収縮状態から展開状態に切り替わる場合、駆動アセンブリ6が反時計回りに回転して、第1の移動板3を押して水平右方向に移動させ、さらに第1のリンク14を反時計回りに回転するように駆動し、第2のリンク15を時計回りに回転するように駆動し、これによって第1のリンクアセンブリ12が伸張状態になるようにする。
【0041】
いくつかの実施例では、第1の移動板3には第1の歯部16が設けられている。第1のリンクアセンブリ12は、第1の歯部16に結合される第1のギア17をさらに含む。第1のギア17は第1のリンク14の第1の端部に接続されて第1の歯部16に接続される。この実施例では、第1のリンク14の下端に第1のギア17が接続され、当該第1のギア17が第1の移動板3の左端に当接する。ロール可能なスクリーン2が展開状態から収縮状態に切り替わる場合、駆動アセンブリ6が時計回りに回転して、第1の移動板3を押して水平左方向に移動させる。さらに、第1の移動板3が第1のギア17を回転するように駆動して、第1のリンクアセンブリ12を折り畳む。
【0042】
いくつかの実施例では、第2の移動板4には第2の歯部18が設けられている。第1のリンクアセンブリ12は第2の歯部18に結合される第2のギア19をさらに含む。第2のギア19は第2のリンク15の第1の端部に接続されて第2の歯部18に接続される。この実施例では、第2のリンク15の上端に第2のギア19が接続され、当該第2のギア19が第2の移動板4の左端に当接する。ロール可能なスクリーン2が展開状態から収縮状態に切り替わる場合、駆動アセンブリ6が時計回りに回転して、第1の移動板3を押して水平左方向に移動させる。さらに、第1の移動板3が第1のギア17を回転するように駆動し、第1のリンクアセンブリ12を折り畳む。さらに、第1のリンクアセンブリ12が第2のギア19に動力を伝達して、第2のギア19を回転させ、第2の移動板4を押して水平右方向に第1の移動板3に近づいて移動させる。ロール可能なスクリーン2が収縮状態から展開状態に切り替わる場合、駆動アセンブリ6が反時計回りに回転して、第1の移動板3を押して水平右方向に移動させる。さらに、第1の移動板3が第1のギア17を回転するように駆動して、第1のリンクアセンブリ12を伸張させる。さらに、第1のリンクアセンブリ12が第2のギア19に動力を伝達して、第2のギア19を回転させ、さらに第2の移動板4を押して水平左方向に第1の移動板3から離れて移動させる。
【0043】
いくつかの実施例では、第1のリンクアセンブリ12は、第1のリンク14と第2のリンク15との間に接続される第1のヒンジ20をさらに含む。第1のリンク14と第2のリンク15との間に第1のヒンジ20を設けることにより、第1のリンク14と第2のリンク15とが協働して折り畳みまたは伸張する機能を実現する。
【0044】
いくつかの実施例では、第2のリンクアセンブリ13は第3のリンク21と第4のリンク22を含む。第3のリンク21の第1の端部が第1の移動板3にヒンジで連結される。第4のリンク22の第1の端部が第2の移動板4にヒンジで連結される。第4のリンク22の第2の端部が第3のリンク21の第2の端部にヒンジで連結される。第1の移動板3が第2の方向に沿って順方向に移動して、第3のリンク21を反時計回りに回転するように駆動する。第3のリンク21が、第4のリンク22を時計回りに回転するように駆動して、第2のリンクアセンブリ13を折り畳む。第1の移動板3が第2の方向に沿って逆方向に移動する。第1の移動板3が第3のリンク21を時計回りに回転するように駆動する。第3のリンク21が第4のリンク22を反時計回りに回転するようにして、第2のリンクアセンブリ13を展開させる。この実施例では、2本のリンクがヒンジで連結されることにより、第2のリンクアセンブリ13の折り畳み及び展開を実現する。具体的には、第3のリンク21の第1の端部(例えば
図1における第3のリンク21の下端)が第1の移動板3の右端に接続される。第4のリンク22の第1の端部(例えば
図1における第4のリンク22の上端)が第2の移動板4に接続される。第3のリンク21の第2の端部(例えば
図1における第3のリンク21の上端)が第4のリンク22の第2の端部(例えば
図1における第4のリンク22の下端)にヒンジで連結される。ロール可能なスクリーン2が展開状態から収縮状態に切り替わる場合、駆動アセンブリ6が時計回りに回転して、第1の移動板3を押して水平左方向に移動させ、さらに第3のリンク21を反時計回りに回転するように駆動し、第4のリンク22を時計回りに回転するように駆動し、これによって第2のリンクアセンブリ13が折り畳み状態になるようにする。ロール可能なスクリーン2が収縮状態から展開状態に切り替わる場合、駆動アセンブリ6が反時計回りに回転して、第1の移動板3を押して水平右方向に移動させ、さらに第3のリンク21を時計回りに回転するように駆動し、第4のリンク22を反時計回りに回転するように駆動し、これによって第2のリンクアセンブリ13が伸張状態になるようにする。
【0045】
いくつかの実施例では、第1の移動板3には第3の歯部23が設けられている。第2のリンクアセンブリ13は第3の歯部23に結合される第3のギア24をさらに含む。第3のギア24は第3のリンク21の第1の端部に接続されて第3の歯部23に接続される。この実施例では、第3のリンク21の下端に第3のギア24が接続され、当該第3のギア24が第1の移動板3の右端に当接する。ロール可能なスクリーン2が展開状態から収縮状態に切り替わる場合、駆動アセンブリ6が時計回りに回転して、第1の移動板3を押して水平左方向に移動させる。さらに、第1の移動板3が第3のギア24を回転するように駆動して、第2のリンクアセンブリ13を折り畳む。
【0046】
いくつかの実施例では、第2の移動板4には第4の歯部25が設けられている。第2のリンクアセンブリ13は第4の歯部25に結合される第4のギア26をさらに含む。第4のギア26は第4のリンク22の第1の端部に接続されて第4の歯部25に接続される。この実施例では、第4のリンク22の上端に第4のギア26が接続され、当該第4のギア26が第2の移動板4の右端に当接する。ロール可能なスクリーン2が展開状態から収縮状態に切り替わる場合、駆動アセンブリ6が時計回りに回転して、第1の移動板3を押して水平左方向に移動させる。さらに、第1の移動板3が第3のギア24を回転するように駆動して、第2のリンクアセンブリ13を折り畳む。さらに、第2のリンクアセンブリ13が第4のギア26に動力を伝達して、第4のギア26を回転させ、さらに第2の移動板4を押して水平右方向に第1の移動板3に近づいて移動させる。ロール可能なスクリーン2が収縮状態から展開状態に切り替わる場合、駆動アセンブリ6が反時計回りに回転して、第1の移動板3を押して水平右方向に移動させる。さらに、第1の移動板3が第3のギア24を回転するように駆動して、第2のリンクアセンブリ13を伸張させる。さらに、第2のリンクアセンブリ13が第4のギア26に動力を伝達して、第4のギア26を回転させ、さらに第2の移動板4を押して水平左方向に第1の移動板3から離れて移動させる。
【0047】
いくつかの実施例では、第2のリンクアセンブリ13は、第3のリンク21と第4のリンク22との間に接続される第2のヒンジ27をさらに含む。第3のリンク21と第4のリンク22との間に第2のヒンジ27を設けることにより、第3のリンク21と第4のリンク22とが協働して折り畳みまたは伸張する機能を実現する。
【0048】
図に示す例では、第1の移動板3の左側部の第2の移動板4に面する一端には第1の歯部16が設けられており、第1の移動板3の右側部の第2の移動板4とは反対側に面する一端には第3の歯部23が設けられている。第2の移動板4の左側部の第1の移動板3とは反対側に面する一端には第2の歯部18が設けられており、第2の移動板4の右側部の第1の移動板3に面する一端には第4の歯部25が設けられている。
【0049】
このように設置することにより、第1の移動板3が左へ移動する時、第1のギア17を時計回りに回転、第3のギア24を反時計回りに回転するように駆動し、これによって第1のリンクアセンブリ12と第2のリンクアセンブリ13を折り畳むように駆動する。さらに、第2のギア19を反時計回りに回転、第4のギア26を時計回りに回転するように駆動し、第2の移動板4を第1の移動板3に近づいて移動させ、ロール可能なスクリーン2を折り畳むように駆動する。第1の移動板3が右へ移動する時、第1のギア17を反時計回りに回転、第3のギア24を時計回りに回転するように駆動し、これによって第1のリンクアセンブリ12と第2のリンクアセンブリ13を展開するように駆動する。さらに、第2のギア19を時計回りに回転、第4のギア26を反時計回りに回転するように駆動し、第2の移動板4を第1の移動板3から離れて移動させ、ロール可能なスクリーン2を展開するように駆動する。
【0050】
別の例(図示せず)では、第1の移動板の左側部の第2の移動板とは反対側に面する一端には第1の歯部が設けられており、第1の移動板の右側部の第2の移動板に面する一端には第3の歯部が設けられている。第2の移動板の左側部の第1の移動板に面する一端には第2の歯部が設けられており、第2の移動板の右側部の第1の移動板とは反対側に面する一端には第4の歯部が設けられている。すなわち、第1の移動板が移動する時に各ギアの回転方向は、上記図示した実施例における各ギアの回転方向と逆である。
【0051】
このように設置することにより、第1の移動板が左へ移動する時、第1のギアを反時計回りに回転、第3のギアを時計回りに回転するように駆動し、これによって第1のリンクアセンブリと第2のリンクアセンブリを展開するように駆動する。さらに、第2のギアを時計回りに回転、第4のギアを反時計回りに回転するように駆動し、第2の移動板を第1の移動板から離れて移動させ、ロール可能なスクリーンを展開するように駆動する。第1の移動板が右へ移動する時、第1のギアを時計回りに回転、第3のギアを反時計回りに回転するように駆動し、これによって第1のリンクアセンブリと第2のリンクアセンブリを折り畳むように駆動する。さらに、第2のギアを反時計回りに回転、第4のギアを時計回りに回転するように駆動し、第2の移動板を第1の移動板に近づいて移動させ、ロール可能なスクリーンを折り畳むように駆動する。
【0052】
図示した実施例を例として、第1の伝動部材8がスクリューであり、前記第2の伝動部材9がギアであることを例として説明する。ロール可能なスクリーン2が展開状態から収縮状態に切り替わる場合、モータ7が時計回りに回転して、スクリューを時計回りに回転するように駆動し、これによってギアを時計回りに回転するように駆動して、第1の移動板3を押して水平左方向に移動させる。さらに第1のリンクアセンブリ12と第2のリンクアセンブリ13とを折り畳むように駆動し、さらに第2の移動板4を鉛直方向に沿って第1の移動板3に近づいて移動するように駆動し、さらにロール可能なスクリーン2をハウジング10内に収縮させることができる。ロール可能なスクリーン2が収縮状態から展開状態に切り替わる場合、モータ7が反時計回りに回転して、スクリューを反時計回りに回転するように駆動し、これによってギアを反時計回りに回転するように駆動し、第1の移動板3を押して水平右方向に移動させる。さらに第1のリンクアセンブリ12と第2のリンクアセンブリ13とを伸張するように駆動し、さらに第2の移動板4を押して鉛直方向に沿って第1の移動板3から離れて移動させ、ロール可能なスクリーン2をハウジング10から伸張させることができる。
【0053】
以上の説明は、本開示の好ましい実施形態にすぎず、本開示に対して任意の形態の限定をするものではなく、本開示が好ましい実施形態で上記のように開示されているが、本開示を限定するためのものではなく、当業者は、本開示の技術案から逸脱しない範囲で、上記開示された技術内容を利用して、同等の変化の等価な実施形態に若干の変更または修正を加えることができる場合、本開示の技術案から逸脱していない内容は、本開示の技術的実質に基づいて上記の実施形態に対する任意の簡単な修正、同等の変化及び修飾も、本開示の技術案の範囲内に属する。