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特開2023-105600情報設定装置、制御プログラム、システム及び設定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023105600
(43)【公開日】2023-07-31
(54)【発明の名称】情報設定装置、制御プログラム、システム及び設定方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/19 20200101AFI20230724BHJP
   H05B 47/165 20200101ALI20230724BHJP
   H05B 47/105 20200101ALI20230724BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20230724BHJP
【FI】
H05B47/19
H05B47/165
H05B47/105
H04Q9/00 301B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022006530
(22)【出願日】2022-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100150072
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 賢司
(74)【代理人】
【識別番号】100185719
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 悠樹
(72)【発明者】
【氏名】尾形 大輔
(72)【発明者】
【氏名】稲村 公孝
【テーマコード(参考)】
3K273
5K048
【Fターム(参考)】
3K273PA03
3K273QA29
3K273QA37
3K273RA16
3K273SA17
3K273SA35
3K273SA38
3K273SA46
3K273SA58
3K273SA60
3K273TA15
3K273TA18
3K273TA47
3K273TA54
3K273TA62
3K273TA66
3K273TA69
3K273UA12
3K273UA14
3K273UA17
3K273UA22
3K273UA27
5K048AA04
5K048AA09
5K048BA07
5K048DB01
5K048EB01
5K048EB02
5K048EB06
5K048FB10
5K048FB15
5K048HA01
5K048HA02
(57)【要約】
【課題】複数の照明装置の各々の実空間における位置に関連する位置情報の設定時の誤操作を抑制可能な情報設定装置、制御プログラム、システム及び設定方法を提供する。
【解決手段】第1領域には、複数の照明装置情報が表示される。第2領域には、マップ情報が表示される。情報設定装置は、マップ情報における発信部の位置に照明装置情報が指定されると、照明装置情報が指定された位置と照明装置情報とを対応付けて位置情報を設定する設定モードと、設定モードで設定された位置情報を変更可能な変更モードとに切り替えて設定可能である。制御部は、情報設定装置が変更モードに設定されている場合に、複数の照明装置情報を表示しないように表示部を制御し、又は、マップ情報における発信部の位置への照明装置情報の指定が不能となる制御を行なう。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の照明装置の各々の実空間における位置に関連する位置情報の設定に用いられる情報設定装置であって、
前記複数の照明装置の各々には、ビーコン信号を間欠的に発信する発信部が対応付けられており、
前記ビーコン信号は、前記発信部を識別するための識別情報を含み、
前記情報設定装置は、
前記複数の照明装置の各々から前記ビーコン信号を受信する受信部と、
前記実空間に対応するマップ情報を記憶する記憶部と、
第1領域及び第2領域を含む画像を表示する表示部と、
前記表示部を制御する制御部とを備え、
前記第1領域には、複数の照明装置情報が表示され、
前記複数の照明装置情報の各々においてには、少なくとも前記識別情報が対応付けられており、
前記第2領域には、前記マップ情報が表示され、
前記情報設定装置は、前記マップ情報における前記発信部の位置に前記照明装置情報が指定されると、前記照明装置情報が指定された位置と前記照明装置情報とを対応付けて前記位置情報を設定する設定モードと、前記設定モードで設定された前記位置情報を変更可能な変更モードとに切り替えて設定可能であり、
前記制御部は、前記情報設定装置が前記変更モードに設定されている場合に、前記複数の照明装置情報を表示しないように前記表示部を制御し、又は、前記マップ情報における前記発信部の位置への前記照明装置情報の指定が不能となる制御を行なう、情報設定装置。
【請求項2】
複数の照明装置の各々の実空間における位置に関連する位置情報の設定に用いられる情報設定装置を含むシステムの制御プログラムであって、
前記複数の照明装置の各々には、ビーコン信号を間欠的に発信する発信部が対応付けられており、
前記ビーコン信号は、前記発信部を識別するための識別情報を含み、
前記制御プログラムは、前記情報設定装置の制御部に、
前記複数の照明装置の各々から前記ビーコン信号を受信するステップと、
第1領域及び第2領域を含む画像を表示するステップとを実行させ、
前記第1領域には、複数の照明装置情報を表示させ、
前記複数の照明装置情報の各々においには、少なくとも前記識別情報が対応付けられており、
前記第2領域には、前記実空間に対応するマップ情報を表示させ、
前記情報設定装置は、前記マップ情報における前記発信部の位置に前記照明装置情報が指定されると、前記照明装置情報が指定された位置と前記照明装置情報とを対応付けて前記位置情報を設定する設定モードと、前記設定モードで設定された前記位置情報を変更可能な変更モードとに切り替えて設定可能であり、
前記制御プログラムは、前記情報設定装置が前記変更モードに設定されている場合に、前記複数の照明装置情報を表示しないステップ、又は、前記マップ情報における前記発信部の位置への前記照明装置情報の指定を不能とするステップを前記制御部にさらに実行させる、制御プログラム。
【請求項3】
複数の照明装置と、
情報設定装置と、
制御装置とを備え、
前記複数の照明装置の各々には、ビーコン信号を間欠的に発信する発信部が対応付けられており、
前記ビーコン信号は、前記発信部を識別するための識別情報を含み、
前記情報設定装置は、
前記複数の照明装置の各々から前記ビーコン信号を受信する第1受信部と、
前記ビーコン信号の受信強度を測定する測定部と、
照明装置の点灯状態又は消灯状態を制御するための点灯制御信号を前記測定部の測定結果に応じて前記複数の照明装置に送信する送信部と、
前記複数の照明装置が設置されている実空間に対応するマップ情報を記憶する第1記憶部と、
第1領域及び第2領域を含む画像を表示する表示部と、
前記表示部を制御する制御部とを含み、
前記第1領域には、複数の照明装置情報が表示され、
前記複数の照明装置情報の各々においてには、少なくとも前記識別情報が対応付けられており、
前記第2領域には、前記マップ情報が表示され、
前記情報設定装置は、前記マップ情報における前記発信部の位置に前記照明装置情報が指定されると前記位置と前記照明装置情報とを対応付けて位置情報を設定する設定モードと、前記設定モードで設定された前記位置情報を変更可能な変更モードとに切り替えて設定可能であり、
前記制御部は、前記情報設定装置が前記変更モードに設定されている場合に、前記複数の照明装置情報を表示しないように前記表示部を制御し、又は、前記位置への前記照明装置情報の指定が不能となる制御を行ない、
前記送信部は、前記位置情報を前記制御装置へ送信し、
前記制御装置は、
前記位置情報を受信する第2受信部と、
前記位置情報を記憶する第2記憶部とを含む、システム。
【請求項4】
複数の照明装置の各々の実空間における位置に関連する位置情報の設定方法であって、
前記複数の照明装置の各々には、ビーコン信号を間欠的に発信する発信部が対応付けられており、
前記ビーコン信号は、前記発信部を識別するための識別情報を含み、
前記位置情報の設定には情報設定装置が用いられ、
前記情報設定装置は、
前記複数の照明装置の各々から前記ビーコン信号を受信する受信部と、
前記ビーコン信号の受信強度を測定する測定部と、
前記実空間に対応するマップ情報を記憶する記憶部と、
第1領域及び第2領域を含む画像を表示する表示部と、
前記表示部を制御する制御部とを備え、
前記第1領域には、複数の照明装置情報が表示され、
前記複数の照明装置情報の各々においてには、少なくとも前記識別情報が対応付けられており、
前記第2領域には、前記マップ情報が表示され、
前記情報設定装置は、前記マップ情報における前記発信部の位置に前記照明装置情報が指定されると前記照明装置情報が指定された前記位置と前記照明装置情報とを対応付けて前記位置情報を設定する設定モードと、前記設定モードで設定された前記位置情報を変更可能な変更モードとに切り替えて設定可能であり、
前記設定方法は、
前記表示部が前記画像を表示するステップと、
前記受信強度の値が最も大きい前記ビーコン信号を発信した前記発信部に対応付けられた照明装置の点灯状態又は消灯状態を制御するための点灯制御信号を前記情報設定装置が送信するステップと、
ユーザが、前記点灯状態を目視で確認し、前記複数の照明装置情報のいずれかを前記マップ情報上の所望の位置に指定して対応付けを行なうステップと、
前記対応付けが正しいか否かをユーザが判断するステップと、
前記対応付けが正しくない場合に、前記ユーザが、前記情報設定装置を前記変更モードに設定し、前記マップ情報上において照明装置情報が対応付けられた位置を変更するステップと、
前記情報設定装置が前記変更モードに設定されている場合に、前記表示部が前記複数の照明装置情報を表示しない、又は、前記情報設定装置において前記マップ情報における前記発信部の位置への前記照明装置情報の指定が不能となるステップと、
前記位置情報を前記情報設定装置が制御装置へ送信し、前記制御装置において前記位置情報が記憶されるステップとを含む、設定方法。
【請求項5】
前記制御部は、前記情報設定装置が前記設定モードに設定されている場合に、前記第1領域に位置する各照明装置情報を第1表示態様で表示するように前記表示部を制御する一方、前記情報設定装置が前記変更モードに設定されている場合に、前記第1領域に位置する各照明装置情報を前記第1表示態様と異なる第2表示態様で表示するように前記表示部を制御する、請求項1に記載の情報設定装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報設定装置、制御プログラム、システム及び設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2020-107480号公報(特許文献1)は、情報設定装置を開示する。この情報設定装置は、次のようなシステムに適用される。このシステムにおいては、照明装置にビーコン発信部が設けられており、実空間における照明装置の設置位置にビーコン発信部が設置される。情報設定装置においては、照明装置が設置される実空間に対応した画像と、照明装置を少なくとも一度点灯させるスイッチとが表示部に表示される。また、情報設定装置においては、ビーコン発信部を識別するビーコン識別情報が生成される。スイッチの操作に従って点灯した照明装置の位置に関連する画像上の位置が指定されると、指定された位置とビーコン識別情報とが対応付けられる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-107480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示されているような情報設定装置においては、例えば、ユーザの誤操作が生じる可能性がある。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、複数の照明装置の各々の実空間における位置に関連する位置情報の設定時の誤操作を抑制可能な情報設定装置、制御プログラム、システム及び設定方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある局面に従う情報設定装置は、複数の照明装置の各々の実空間における位置に関連する位置情報の設定に用いられる。複数の照明装置の各々には、ビーコン信号を間欠的に発信する発信部が対応付けられている。ビーコン信号は、発信部を識別するための識別情報を含む。情報設定装置は、受信部と、記憶部と、表示部と、制御部とを備える。受信部は、複数の照明装置の各々からビーコン信号を受信する。記憶部は、実空間に対応するマップ情報を記憶する。表示部は、第1領域及び第2領域を含む画像を表示する。制御部は、表示部を制御する。第1領域には、複数の照明装置情報が表示される。複数の照明装置情報の各々においては、少なくとも識別情報が対応付けられている。第2領域には、マップ情報が表示される。情報設定装置は、マップ情報における発信部の位置に照明装置情報が指定されると、照明装置情報が指定された位置と照明装置情報とを対応付けて位置情報を設定する設定モードと、設定モードで設定された位置情報を変更可能な変更モードとに切り替えて設定可能である。制御部は、情報設定装置が変更モードに設定されている場合に、複数の照明装置情報を表示しないように表示部を制御し、又は、マップ情報における発信部の位置への照明装置情報の指定が不能となる制御を行なう。
【0007】
この情報設定装置においては、情報設定装置が変更モードに設定されている場合に、ユーザが、第1領域に表示されている複数の照明装置情報のいずれかをマップ情報上の所望の位置に指定できない。したがって、この情報設定装置によれば、マップ情報上における照明装置情報の位置の変更を意図するユーザが第1領域に表示されている複数の照明装置情報のいずれかをマップ情報上に配置する操作を誤って行なう事態の発生を抑制することができる。
【0008】
本発明の他の局面に従う制御プログラムは、複数の照明装置の各々の実空間における位置に関連する位置情報の設定に用いられる情報設定装置を含むシステムの制御プログラムである。複数の照明装置の各々には、ビーコン信号を間欠的に発信する発信部が対応付けられている。ビーコン信号は、発信部を識別するための識別情報を含む。制御プログラムは、情報設定装置の制御部に、複数の照明装置の各々からビーコン信号を受信するステップと、第1領域及び第2領域を含む画像を表示するステップとを実行させる。第1領域には、複数の照明装置情報が表示される。複数の照明装置情報の各々においては、少なくとも識別情報が対応付けられている。第2領域には、実空間に対応するマップ情報が表示される。情報設定装置は、マップ情報における発信部の位置に照明装置情報が指定されると、照明装置情報が指定された位置と照明装置情報とを対応付けて位置情報を設定する設定モードと、設定モードで設定された位置情報を変更可能な変更モードとに切り替えて設定可能である。制御プログラムは、情報設定装置が変更モードに設定されている場合に、複数の照明装置情報を表示しないステップ、又は、マップ情報における発信部の位置への照明装置情報の指定を不能とするステップを制御部にさらに実行させる。
【0009】
この制御プログラムが実行されると、情報設定装置が変更モードに設定されている場合に、ユーザは、複数の照明装置情報のいずれかをマップ情報上の所望の位置に指定できない。したがって、この制御プログラムによれば、マップ情報上における照明装置情報の位置の変更を意図するユーザが第1領域に表示されている複数の照明装置情報のいずれかをマップ情報上に配置する操作を誤って行なう事態の発生を抑制することができる。
【0010】
本発明の他の局面に従うシステムは、複数の照明装置と、情報設定装置と、制御装置とを備える。複数の照明装置の各々には、ビーコン信号を間欠的に発信する発信部が対応付けられている。ビーコン信号は、発信部を識別するための識別情報を含む。情報設定装置は、第1受信部と、測定部と、送信部と、第1記憶部と、表示部と、制御部とを含む。第1受信部は、複数の照明装置の各々からビーコン信号を受信する。測定部は、ビーコン信号の受信強度を測定する。送信部は、照明装置の点灯状態又は消灯状態を制御するための点灯制御信号を測定部の測定結果に応じて複数の照明装置に送信する。第1記憶部は、複数の照明装置が設置されている実空間に対応するマップ情報を記憶する。表示部は、第1領域及び第2領域を含む画像を表示する。制御部は、表示部を制御する。第1領域には、複数の照明装置情報が表示される。複数の照明装置情報の各々においては、少なくとも識別情報が対応付けられている。第2領域には、マップ情報が表示される。情報設定装置は、マップ情報における発信部の位置に照明装置情報が指定されると該位置と照明装置情報とを対応付けて位置情報を設定する設定モードと、設定モードで設定された位置情報を変更可能な変更モードとに切り替えて設定可能である。制御部は、情報設定装置が変更モードに設定されている場合に、複数の照明装置情報を表示しないように表示部を制御し、又は、マップ情報における発信部の位置への照明装置情報の指定が不能となる制御を行なう。送信部は、位置情報を制御装置へ送信する。制御装置は、第2受信部と、第2記憶部とを含む。第2受信部は、位置情報を受信する。第2記憶部は、位置情報を記憶する。
【0011】
このシステムにおいては、情報設定装置が変更モードに設定されている場合に、ユーザが、複数の照明装置情報のいずれかをマップ情報上の所望の位置に指定できない。したがって、このシステムによれば、マップ情報上における照明装置情報の位置の変更を意図するユーザが第1領域に表示されている複数の照明装置情報のいずれかをマップ情報上に配置する操作を誤って行なう事態の発生を抑制することができる。
【0012】
本発明の他の局面に従う設定方法は、複数の照明装置の各々の実空間における位置に関連する位置情報の設定方法である。複数の照明装置の各々には、ビーコン信号を間欠的に発信する発信部が対応付けられている。ビーコン信号は、発信部を識別するための識別情報を含む。位置情報の設定には情報設定装置が用いられる。情報設定装置は、受信部と、測定部と、記憶部と、表示部と、制御部とを備える。受信部は、複数の照明装置の各々からビーコン信号を受信する。測定部は、ビーコン信号の受信強度を測定する。記憶部は、実空間に対応するマップ情報を記憶する。表示部は、第1領域及び第2領域を含む画像を表示する。制御部は、表示部を制御する。第1領域には、複数の照明装置情報が表示される。複数の照明装置情報の各々においては、少なくとも識別情報が対応付けられている。第2領域には、マップ情報が表示される。情報設定装置は、マップ情報における発信部の位置に照明装置情報が指定されると照明装置情報が指定された位置と照明装置情報とを対応付けて位置情報を設定する設定モードと、設定モードで設定された位置情報を変更可能な変更モードとに切り替えて設定可能である。設定方法は、表示部が画像を表示するステップと、受信強度の値が最も大きいビーコン信号を発信した発信部に対応付けられた照明装置の点灯状態又は消灯状態を制御するための点灯制御信号を情報設定装置が送信するステップと、ユーザが、点灯状態を目視で確認し、複数の照明装置情報のいずれかをマップ情報上の所望の位置に指定して対応付けるステップと、照明装置情報とマップ情報上の所望の位置との対応付けが正しいか否かをユーザが判断するステップと、対応付けが正しくないと判断された場合に、ユーザが、情報設定装置を変更モードに設定し、マップ情報上において照明装置情報が対応付けられた位置を変更するステップと、情報設定装置が変更モードに設定されている場合に、表示部が複数の照明装置情報を表示しない、又は、情報設定装置においてマップ情報における発信部の位置への照明装置情報の指定が不能となるステップと、位置情報を情報設定装置が制御装置へ送信し、制御装置において位置情報が記憶されるステップとを含む。
【0013】
この設定方法においては、情報設定装置が変更モードに設定されている場合に、ユーザが、複数の照明装置情報のいずれかをマップ情報上の所望の位置に指定できない。したがって、この設定方法によれば、マップ情報上における照明装置情報の位置の変更を意図するユーザが第1領域に表示されている複数の照明装置情報のいずれかをマップ情報上に配置する操作を誤って行なう事態の発生を抑制することができる。また、この設定方法においては、照明装置情報とマップ情報上の所望の位置との対応付けが正しくないと判断された場合に、ユーザが、情報設定装置を変更モードに設定し、マップ情報上において照明装置情報が対応付けられた位置を変更する。したがって、この設定方法によれば、照明装置情報とマップ情報上の所望の位置との対応付けの修正を適宜行なうことができる。
【0014】
上記情報設定装置において、制御部は、情報設定装置が設定モードに設定されている場合に、第1領域に位置する各照明装置情報を第1表示態様で表示するように表示部を制御する一方、情報設定装置が変更モードに設定されている場合に、第1領域に位置する各照明装置情報を第1表示態様と異なる第2表示態様で表示するように表示部を制御してもよい。
【0015】
この情報設定装置によれば、モードに応じて第1領域に位置する各照明装置情報の表示態様が変わるため、第1領域に位置する各照明装置情報をマップ情報上の所望の位置に対応付けられるか否かをユーザに視覚的に認識させることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、複数の照明装置の各々の実空間における位置に関連する位置情報の設定時の誤操作を抑制可能な情報設定装置、制御プログラム、システム及び設定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】照明システムの概略構成を模式的に示す図である。
図2】情報設定装置のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。
図3】照明装置の電気的構成を模式的に示す図である。
図4】制御装置の電気的構成を模式的に示す図である。
図5】情報設定装置が設定モードに設定されている場合に、情報設定装置の表示部に表示される初期設定画面の一例を模式的に示す図である。
図6】照明装置情報の表示部における表示態様の一例を模式的に示す図である。
図7】情報設定装置が変更モードに設定されている場合に、情報設定装置の表示部に表示される初期設定画面の一例を模式的に示す図である。
図8】初期設定における動作手順をまとめたフローチャートである。
図9】フロア情報の一例を模式的に示す図である。
図10】マップ情報の一例を模式的に示す図である。
図11】照明システム全体における初期設定に関する動作の概要を示すシーケンス図である。
図12】情報設定装置における初期設定開始時の動作を示すフローチャートである。
図13】モードの設定手順を示すフローチャートである。
図14】照明装置情報の生成手順を示すフローチャートである。
図15】設定モード中における表示手順等を示すフローチャートである。
図16】設定モードから変更モードへの移行時の動作手順を示すフローチャートである。
図17】変更モード中における表示手順の一部を示すフローチャートである。
図18】初期設定の終了処理の手順を示すフローチャートである。
図19】各照明装置における初期設定時の動作手順を示すフローチャートである。
図20】制御装置における初期設定時の動作手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施の形態」とも称する。)について、図面を用いて詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図面は、理解の容易のために、適宜対象を省略又は誇張して模式的に描かれている。
【0019】
[1.構成]
<1-1.照明システムの全体構成>
図1は、本実施の形態に従う照明システム10の概略構成を模式的に示す図である。図1に示されるように、照明システム10は、情報設定装置100と、複数の照明装置200と、制御装置300とを含んでいる。
【0020】
照明システム10においては、例えば、複数の照明装置200の各々の点灯制御が、制御装置300によって行なわれる。制御装置300は、例えば、複数の照明装置200のうちの一部の照明装置200のみを点灯又は点滅させ、残りの照明装置200を消灯させるような制御を行なうことができる。また、制御装置300は、例えば、複数の照明装置200のうちの一部の照明装置200の照度を他の照明装置200の照度よりも高めるような制御を行なうことができる。
【0021】
このような制御には、位置情報PI1が用いられる。位置情報PI1は、複数の照明装置200の各々が設置空間におけるどの位置に設置されているかに関連する情報である。設置空間とは、複数の照明装置200の各々が設置された実空間のことをいう。制御装置300は、例えば、位置情報PI1を参照することによって、複数の照明装置200の各々の点灯制御を個別に行なうことができる。
【0022】
位置情報PI1は、照明システム10における初期設定を経て生成される。初期設定は、例えば、設置空間において複数の照明装置200の設置が完了した後に作業者(ユーザ)によって行なわれる。複数の照明装置200の各々はビーコン発信部260を含み、各ビーコン発信部はビーコン信号を間欠的に発信する。ビーコン信号は、例えば、該ビーコン信号を発信したビーコン発信部260の識別情報、及び、タイムスタンプを含む。
【0023】
ここでいう「間欠的に」とは、一定の時間をおいて、ビーコン信号を発信することである。また、ビーコン信号は、等間隔で発信されてもよいし、予め定められた不規則な間隔で発信されてもよい。
【0024】
照明システム10における初期設定には、情報設定装置100が用いられる。情報設定装置100は、情報設定装置本体101と、通信部130とを含む。通信部130は、例えば、ケーブルを通じて情報設定装置本体101に接続される。なお、通信部130は、情報設定装置本体101内に収容されていてもよい。通信部130には、アンテナ131が設けられている。アンテナ131は、例えば、無線通信の指向性を向上させる指向性アンテナによって構成される。
【0025】
通信部130は、各ビーコン発信部260によって発されるビーコン信号を受信する。情報設定装置100においては、各ビーコン信号の受信強度が測定され、測定結果情報が生成される。また、ビーコン信号に含まれる識別情報、及び、該ビーコン信号に関する測定結果情報に基づいて、該ビーコン信号に対応する照明装置200の照明装置情報が生成される。情報設定装置100においては、複数の照明装置情報と、設置空間のレイアウトを示すマップ情報とを含む初期設定画面が表示される。
【0026】
また、通信部130は、受信強度の値が最も大きいビーコン信号に対応する照明装置200へ点灯制御信号を送信する。点灯制御信号が受信されると、照明装置200は点灯、点滅又は消灯する。作業者は、点灯又は点滅した照明装置200の設置空間における位置を目視で確認し、情報設定装置100において表示されている複数の照明装置情報のうち測定結果情報が最も大きい値を示す照明装置情報を、点灯又は点滅した照明装置200の位置に対応するマップ情報上の位置に指定して配置する。その後、通信部130は、受信強度の値が次に大きいビーコン信号に対応する照明装置200へ点灯制御信号を送信する。このような作業を繰り返すことによって、各照明装置情報のマップ情報への対応付けが行なわれる。
【0027】
このように、通信部130が最も受信強度の値が大きいビーコン信号に対応した照明装置200へ点灯制御信号を送信するため、ユーザは、照明装置200の点灯状態だけを確認することで、照明装置情報のマップ情報への対応付けを容易に行うことができる。
【0028】
各照明装置情報のマップ情報への対応付けが完了すると、位置情報PI1が完成する。位置情報PI1が完成すると、位置情報PI1は、情報設定装置100から制御装置300へ送信される。位置情報PI1は、制御装置300において管理される。
【0029】
本実施の形態に従う照明システム10においては、各照明装置情報をマップ情報に対応付ける場合に生じ得る作業者の誤操作を抑制するための工夫が取り入れられている。以下、照明システム10について詳細に説明する。
【0030】
<1-2.情報設定装置の構成>
図2は、情報設定装置100のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。情報設定装置100は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット又はスマートフォンによって構成される。
【0031】
図2に示されるように、情報設定装置100は、制御部110と、通信部130と、表示部140と、受付部150と、電源部160と、記憶部120とを含んでいる。情報設定装置100において、各構成はバスを通じて電気的に接続されている。
【0032】
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112及びROM(Read Only Memory)113等を含み、情報処理に応じて各構成要素の制御を行なうように構成されている。
【0033】
通信部130は、例えば、複数の照明装置200及び制御装置300の各々と直接的又は間接的に通信するように構成されている。上述のように、通信部130は、例えば、ビーコン発信部260によって発信されたビーコン信号を受信するように構成されている。また、通信部130は、例えば、受信されたビーコン信号の受信強度を測定するように構成されている。通信部130は、例えば、有線通信又は無線通信が可能である。無線通信の一例としては、例えば、920MHz帯、2.4GHz帯、5GHz帯を用いた通信が挙げられる。このような通信を実現する通信規格の一例としては、BLE(Bluetooth Low Energy)を含むBluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)及びWi-Fi(登録商標)が挙げられる。
【0034】
なお、通信部130は、各ビーコン発信部260からビーコン信号を受信するため、本発明における「受信部」及び「第1受信部」の一例である。また、アンテナ131も、各ビーコン発信部260からビーコン信号を直接的に受信するため、本発明における「受信部」及び「第1受信部」の一例である。
【0035】
表示部140は、画像を表示するように構成されている。表示部140は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイで構成される。表示部140は、例えば、上述の初期設定画面を表示する。受付部150は、ユーザからの入力を受け付けるように構成されている。受付部150は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス及びマイクの一部又は全部で構成される。電源部160は、例えば、リチウムイオン電池等の二次電池によって構成される。電源部160によって供給される電力によって情報設定装置100は作動する。
【0036】
記憶部120は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の補助記憶装置である。記憶部120は、例えば、制御プログラム121を記憶している。制御プログラム121がCPU111によって実行されることによって、情報設定装置100における各種機能が実現される。
【0037】
なお、記憶部120は、複数の照明装置が配置されている実空間に対応するマップ情報を記憶しているため、本発明における「記憶部」及び「第1記憶部」の一例である。
【0038】
<1-3.照明装置の構成>
図3は、照明装置200の電気的構成を模式的に示す図である。図3に示されるように、照明装置200は、通信部210と、光源部220と、電源部230と、記憶部240と、制御部250と、ビーコン発信部260とを含んでいる。
【0039】
通信部210は、例えば、他の照明装置200、情報設定装置100及び制御装置300の各々と直接的又は間接的に通信するように構成されている。通信部210は、例えば、情報設定装置100及び制御装置300の各々から点灯制御信号を受信する。通信部210は、例えば、有線通信又は無線通信が可能である。無線通信の一例としては、例えば、920MHz帯、2.4GHz帯、5GHz帯を用いた通信が挙げられる。このような通信を実現する通信規格の一例としては、BLEを含むBluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)及びWi-Fi(登録商標)が挙げられる。例えば、照明装置200及び情報設定装置100間において用いられる通信プロトコルと、照明装置200間において用いられる通信プロトコルとは異なっていてもよい。
【0040】
光源部220は、電源部230から電力供給を受けることによって発光するように構成されている。光源部220は、例えば、LED(Light Emitting Diode)によって構成される。電源部230は、商用電源(100V)から供給される交流電力(AC)を直流電力(DC)に変換し、照明装置200の各構成要素に直流電力を供給するように構成されている。
【0041】
記憶部240は、例えば、照明装置200の制御プログラム(不図示)を記憶する。また、記憶部240には、照明装置200を識別可能な灯具IDを記憶していてもよい。なお、灯具IDの形式は特に限定されない。灯具IDには、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスが用いられてもよい。
【0042】
制御部250は、例えば、CPU、RAM及びROMを含んでいる。制御部250は、情報処理に応じて、照明装置200内の各構成要素を制御するように構成されている。制御部250は、例えば、点灯制御信号を受信した場合に、点灯制御信号に従って光源部220を制御する。
【0043】
ビーコン発信部260は、間欠的にビーコン信号を発信するように構成されている。上述のように、ビーコン信号が発信される間隔は、例えば、100ms-500msであるが、これに限定されない。ビーコン信号が発信される間隔を長くすることによって、消費電力を抑制することができる。なお、ビーコン発信部260は、必ずしも照明装置200の内部に設けられている必要はなく、照明装置200の外部に設けられていてもよい。ビーコン発信部260によって発信されたビーコン信号が特定の照明装置200に紐づくように、ビーコン発信部260と照明装置200とが対応付けられていればよい。
【0044】
<1-4.制御装置の構成>
図4は、制御装置300の電気的構成を模式的に示す図である。図4に示されるように、制御装置300は、表示部310と、通信部320と、電源部330と、記憶部340と、制御部350とを含んでいる。
【0045】
表示部310は、画像を表示するように構成されている。表示部310は、例えば、液晶モニタ又は有機ELモニタ等のモニタで構成される。
【0046】
通信部320は、例えば、情報設定装置100及び複数の照明装置200の各々と直接的又は間接的に通信するように構成されている。通信部320は、例えば、情報設定装置100から位置情報PI1を受信する。また、通信部320は、複数の照明装置200の各々へ点灯制御信号を送信する。通信部320は、例えば、有線通信又は無線通信が可能である。無線通信の一例としては、例えば、920MHz帯、2.4GHz帯、5GHz帯を用いた通信が挙げられる。このような通信を実現する通信規格の一例としては、BLEを含むBluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)及びWi-Fi(登録商標)が挙げられる。
【0047】
なお、通信部320は、情報設定装置100から位置情報PI1を受信するため、本発明における「第2受信部」の一例である。
【0048】
電源部330は、商用電源(100V)から供給される交流電力(AC)を直流電力(DC)に変換し、制御装置300の各構成要素に直流電力を供給するように構成されている。記憶部340は、各種データを記憶するように構成されている。記憶部340は、例えば、情報設定装置100から受信された位置情報PI1を記憶する。記憶部340は、例えば、ROM、RAM、EEPROM、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブの少なくとも一部によって構成される。
【0049】
なお、記憶部340は、情報設定装置100から受信した位置情報PI1を記憶するため、本発明における「第2記憶部」の一例である。
【0050】
制御部350は、例えば、CPU、RAM及びROMを含んでいる。制御部350は、情報処理に応じて、制御装置300内の各構成要素を制御するように構成されている。制御部350は、例えば、記憶部340に記憶された位置情報PI1に基づいて点灯制御信号を生成する。
【0051】
[2.照明システムにおける初期設定]
上述のように、設置空間に複数の照明装置200が設置された後に、照明システム10の初期設定(以下、単に「初期設定」とも称する。)が行なわれる。初期設定においては、情報設定装置100が用いられる。詳細については後述するが、情報設定装置100は、「設定モード」と「変更モード」とに設定可能である。
【0052】
図5は、情報設定装置100が設定モードに設定されている場合に、情報設定装置100の表示部140に表示される初期設定画面の一例を模式的に示す図である。図5に示されるように、初期設定画面には、ボタンB1,B2が表示されている。ボタンB1は情報設定装置100を設定モードに設定するためのボタンであり、ボタンB2は情報設定装置100を変更モードに設定するためのボタンである。図5に示される例においては、ボタンB1が選択されている。なお、モード設定のためのボタンの形態はボタンB1,B2に限定されず、例えば、プルダウン形式のボタンであってもよいし、スライド形式のボタンであってもよい。
【0053】
初期設定画面は、互いに左右方向に並ぶ領域T1,T2を含む。なお、領域T1は本発明における「第1領域」の一例であり、領域T2は本発明における「第2領域」の一例である。領域T1には互いに異なる複数の照明装置情報IN1が上下方向に並んだ状態で表示され、領域T2には設置空間のレイアウトを示すマップ情報M1が表示される。なお、マップ情報M1の生成方法については後程説明する。
【0054】
設定モードにおいては、領域T1に表示されている各照明装置情報IN1のマップ情報M1上の各位置P1への対応付け(以下、「位置設定」とも称する。)が行なわれる。これにより、各照明装置200が設置空間におけるどの位置に設置されているかを示す位置情報PI1(図1)が生成される。上述のように、複数の照明装置情報IN1の各々は、互いに異なるビーコン発信部260から発信されたビーコン信号に基づいて生成されている。
【0055】
図6は、照明装置情報IN1の表示部140における表示態様の一例を模式的に示す図である。図6に示されるように、照明装置情報IN1には、識別情報C1と、測定結果情報C2とが含まれている。識別情報C1は、対応するビーコン信号を発信したビーコン発信部260を識別可能な情報である。測定結果情報C2は、対応するビーコン信号の受信強度の測定結果を示す情報である。この例において、測定結果情報C2は、対応するビーコン信号のRSSI(Received Signal Strength Indicator)を示す。情報設定装置100が設定モードに設定されている場合に、照明装置情報IN1の背景色は、例えば、白色である。
【0056】
再び図5を参照して、領域T1においては、複数の照明装置情報IN1がビーコン信号の受信強度の値が大きい順に上から下へ向かって並んでいる。例えば、領域T1において上側に表示されている照明装置情報IN1程、対応するビーコン信号の受信強度の値が大きい。領域T1においては、所定数の照明装置情報IN1が表示されている。すなわち、領域T1においては、対応するビーコン信号の受信強度の値が上位所定数以内の照明装置情報IN1が表示される。
【0057】
初期設定においては、領域T1の最も上に表示されている照明装置情報IN1に対応する照明装置200へ情報設定装置100が点灯制御信号を送信する。これにより、領域T1の最も上に表示されている照明装置情報IN1に対応する照明装置200が点灯、点滅又は消灯する。作業者は、設置空間において点灯、点滅又は消灯した照明装置200の位置を目視で確認し、その位置に対応する領域T2(マップ情報M1)の位置へ領域T1の最も上に表示されている照明装置情報IN1を指定して移動させる。このような操作によって、各照明装置情報IN1の位置設定が行なわれる。なお、領域T1から領域T2への移動により、移動され、設定された照明装置情報IN1は領域T1から消える。
【0058】
図7は、情報設定装置100が変更モードに設定されている場合に、情報設定装置100の表示部140に表示される初期設定画面の一例を模式的に示す図である。図7に示されるように、この例においては、ボタンB2が選択されている。
【0059】
変更モードにおいては、既にマップ情報M1上に配置されている照明装置情報IN1がマップ情報M1上の他の位置P1へ移動可能となる。すなわち、既にマップ情報M1上に配置されている照明装置情報IN1の位置P1がマップ情報M1上の他の位置P1へ変更可能となる。これにより、照明装置情報IN1と位置P1との対応付けの修正が可能となっている。一方、領域T1に表示されている各照明装置情報IN1のマップ情報M1上への作業者(ユーザ)の移動指示は不能となる。マップ情報M1上における照明装置情報IN1の位置の変更を目的とする作業者が、領域T1に表示されている照明装置情報IN1を意図せずマップ情報M1上へ移動させてしまう誤操作の発生を抑制するためである。
【0060】
ここで、領域T1に表示されている各照明装置情報IN1のマップ情報M1上への作業者(ユーザ)の移動の操作を不能とする制御の一例としては、移動の操作をしようとした各照明装置情報IN1が表示部140上で移動しないように(動かないように)する制御、及び、移動の操作をしようとした各照明装置情報IN1が表示部140上では移動するが、領域T2上に設定できない(対応付けて設定できない)ようにする制御が挙げられる。
【0061】
つまり、変更モードは、設定モードにて設定された位置情報PI0の内容をマップ情報M1上で変更可能なモードである。
【0062】
また、変更モードにおいて、各照明装置情報IN1の背景色は、例えば、灰色である。すなわち、設定モードと変更モードとで、各照明装置情報IN1の背景色が異なる。これにより、領域T1に位置する各照明装置情報IN1をマップ情報M1上の所望の位置P1に対応付けられるか否かを作業者に視覚的に認識させることができる。なお、各モードで異なるのは、必ずしも各照明装置情報IN1の背景色である必要はない。例えば、各照明装置情報IN1に含まれる文字の色が異なっていてもよいし、文字の大きさが異なっていてもよいし、字体が異なっていてもよい。要するに、モード毎に、照明装置情報IN1の表示態様が異なっていればよい。
【0063】
各照明装置情報IN1の位置設定が完了すると、作業者は、ボタンB3を選択する。
【0064】
ボタンB3は、照明装置情報IN1の位置設定を完了させるためのボタンである。ボタンB3が選択されると、各照明装置情報IN1の位置設定の結果に基づいて位置情報PI1が生成され、生成された位置情報PI1が情報設定装置100から制御装置300へ送信される。
【0065】
なお、設定モードで設定した照明装置情報IN1の位置の情報を位置情報PI0とし、ボタンB3が選択されたことに基づき、生成される位置情報を位置情報PI1として定義する。
【0066】
図8は、初期設定における動作手順の概要をまとめたフローチャートである。図8を参照して、情報設定装置100において初期設定画面が表示される(ステップS100)。例えば、情報設定装置100は、設定モードに設定される。位置設定が終わっていない照明装置200のうち受信強度の値が最も大きいビーコン信号に対応する照明装置200へ情報設定装置100が点灯制御信号を送信する(ステップS110)。
【0067】
作業者は、点灯、点滅又は消灯する照明装置200の位置を目視で確認する(ステップS120)。作業者は、ステップS120において確認された位置に対応するマップ情報M1上の位置に最も受信強度の値が大きいビーコン信号に対応する照明装置情報IN1を配置する(ステップS130)。作業者は、必要に応じて情報設定装置100を変更モードに設定することもできる。
【0068】
作業者は、マップ情報M1上における各照明装置情報IN1の配置が完了したか否かを判断する(ステップS140)。完了していないと判断されると(ステップS140においてNO)、ステップS110の処理が再び行なわれる。一方、完了したと判断され、作業者によってボタンB3(図5,7)が選択されると(ステップS140においてYES)、位置情報PI1が情報設定装置100から制御装置300へ送信される(ステップS150)。位置情報PI1が受信されると、制御装置300において位置情報PI1が記憶される(ステップS160)。
【0069】
[3.マップ情報の生成手順]
マップ情報M1は、例えば、複数の照明装置200の各々が設置された実空間(設置空間)のレイアウト情報を含む建築図面に基づいて生成される。例えば、建築図面は、複数の照明装置200の各々が設置された実空間を含む建物(ビル、マンション、一戸建て等)の管理者から取得され、デジタルデータに変換される。デジタルデータ化された建築図面に基づいて、フロア情報MB1が生成される。
【0070】
図9は、フロア情報MB1の一例を模式的に示す図である。図9を参照して、フロア情報MB1は、例えば、デジタルデータ化された建築図面のうち設置空間のみを切り出す等の加工を経て生成される。フロア情報MB1は、設置空間における複数の照明装置200以外のレイアウトを示す。フロア情報MB1は、例えば、情報設定装置100に取り込まれ、情報設定装置100の記憶部120に記憶される。マップ情報M1は、フロア情報MB1に基づいて生成される。
【0071】
図10は、マップ情報M1の一例を模式的に示す図である。図10を参照して、マップ情報M1においては、フロア情報MB1上に複数の位置P1が配置されている。各位置P1には、識別アドレスが割り当てられている。例えば、識別アドレスに共通のアルファベット(例えば、A、B、C、D)が含まれている各位置P1に設置される照明装置200は無線ネットワークにおけるクラスタを構成する。また、各クラスタにおいて識別アドレスに「01」が含まれている位置P1に設置される照明装置200はゲートウェイモジュール(GM)として設定される。
【0072】
各位置P1への識別アドレスの割り当ては、作業者によって手動で行なわれてもよいし、例えば、情報設定装置100において自動的に行なわれてもよい。各位置P1への識別アドレスの割り当てを経て、マップ情報M1が生成される。生成されたマップ情報M1は、例えば、情報設定装置100の記憶部120に記憶される。
【0073】
[4.初期設定時における動作]
<4-1.照明システム全体における動作の概要>
図11は、照明システム10全体における初期設定に関する動作の概要を示すシーケンス図である。図11を参照して、各照明装置200に対応付けられたビーコン発信部260は、間欠的にビーコン信号を発信する(ステップS200)。
【0074】
情報設定装置100においては、受信された各ビーコン信号に基づいて複数の照明装置情報が生成され、照明システム10の初期設定のための処理が行なわれる(ステップS210)。初期設定を通じて、位置情報PI1が生成される。
【0075】
情報設定装置100は、生成された位置情報PI1を制御装置300へ送信する(ステップS220)。制御装置300においては、受信された位置情報PI1が記憶される。これにより、制御装置300において、例えば、位置情報PI1を用いた各照明装置200の制御が可能となる。
【0076】
<4-2.情報設定装置の動作>
図12は、情報設定装置100における初期設定開始時の動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、情報設定装置100の制御部110によって繰り返し実行される。
【0077】
図12を参照して、制御部110は、初期設定の開始指示があったか否かを判定する(ステップS300)。初期設定の開始指示は、例えば、受付部150を通じて作業者によって行なわれる。初期設定の開始指示がないと判定されると(ステップS300においてNO)、処理はリターンへ移行する。
【0078】
一方、初期設定の開始指示があったと判定されると(ステップS300においてYES)、制御部110は、初期設定における処理を実行する(ステップS310)。ステップS310においては、例えば、複数の処理が並列して実行される。以下、ステップS310において実行される複数の処理のうちの少なくとも一部(図13-18)について説明する。
【0079】
図13は、モードの設定手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、図12のステップS310の処理中に情報設定装置100の制御部110によって繰り返し実行される。
【0080】
図13を参照して、制御部110は、作業者によって設定モードが選択されたか否かを判定する(ステップS400)。設定モードが選択されたと判定されると(ステップS400においてYES)、制御部110は、情報設定装置100を設定モードに設定する(ステップS410)。一方、作業者によって設定モードが選択されていないと判定されると(ステップS400においてNO)、制御部110は、情報設定装置100を変更モードに設定する(ステップS420)。
【0081】
図14は、照明装置情報の生成手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、図12のステップS310の処理中であり、かつ、情報設定装置100が設定モードに設定されている場合に情報設定装置100の制御部110によって繰り返し実行される。
【0082】
図14を参照して、制御部110は、通信部130を通じてビーコン信号が受信されたか否かを判定する(ステップS500)。ビーコン信号が受信されていないと判定されると(ステップS500においてNO)、処理はリターンへ移行する。
【0083】
一方、ビーコン信号が受信されたと判定されると(ステップS500においてYES)、制御部110は、通信部130による受信強度の測定結果に基づいて測定結果情報を生成する(ステップS510)。制御部110は、受信されたビーコン信号に含まれる識別情報C1及び測定結果情報C2に基づいて照明装置情報IN1を生成する(ステップS520)。
【0084】
図15は、設定モード中における表示手順等を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、図12のステップS310の処理中であり、かつ、情報設定装置100が設定モードに設定されている場合に情報設定装置100の制御部110によって繰り返し実行される。
【0085】
図15を参照して、制御部110は、初期設定画面を表示するように表示部140を制御する(ステップS600)。例えば、初期設定画面の領域T1(図5)において、複数の照明装置情報IN1がビーコン信号の受信強度の値が大きい順に並ぶように表示部140が制御される。また、各照明装置情報IN1の背景色が白色(第1表示態様の一例)になるように表示部140が制御される。
【0086】
制御部110は、領域T1に表示されている複数の照明装置情報IN1の各々に対応する照明装置200のうち受信強度の値が最も大きいビーコン信号に対応する照明装置200へ点灯制御信号を送信するように通信部130を制御する(ステップS610)。
【0087】
制御部110は、領域T1に表示された複数の照明装置情報IN1のうち最も上に表示されている照明装置情報IN1のマップ情報M1上への対応付けの指示を作業者から受け付けたか否かを判定する(ステップS620)。対応付けの指示がないと判定されると(ステップS620においてNO)、処理はリターンへ移行する。
【0088】
一方、対応付けの指示があったと判定されると(ステップS620においてYES)、制御部110は、対象の照明装置情報IN1がマップ情報M1上の所望の位置に配置された画像を表示するように表示部140を制御する(ステップS630)。また、制御部110は、マップ情報M1上に配置された照明装置情報IN1が領域T1から消えるように表示部140を制御する(ステップS640)。これにより、領域T1に表示されている各照明装置情報IN1は、領域T1において一つ上の行に繰り上げるように表示されることとなる。すなわち、領域T1において上から2番目の行に表示されていた照明装置情報IN1が最も上の行に表示されることとなる。
【0089】
図16は、設定モードから変更モードへの移行時の動作手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、図12のステップS310の処理中において、設定モードから変更モードへの切り替えの度に情報設定装置100の制御部110によって実行される。
【0090】
図16を参照して、制御部110は、領域T1において表示される各照明装置情報IN1の背景色が灰色(第2表示態様の一例)になるように表示部140を制御する(ステップS700)。制御部110は、領域T1における各照明装置情報IN1の移動の操作を不能にする(ステップS710)。不能化後再び設定モードに設定されるまでの間、制御部110は、領域T1において表示されている複数の照明装置情報IN1のいずれかをマップ情報M1上の所望の位置P1に移動して設定できることを不能に制御する。
【0091】
ここで、領域T1に表示されている各照明装置情報IN1のマップ情報M1上への作業者(ユーザ)の移動の操作を不能にする制御の一例としては、移動の操作をしようとした各照明装置情報IN1が表示部140上で移動しないように(動かないように)する制御、及び、移動の操作をしようとした各照明装置情報IN1が表示部140上では移動するが、領域T2上に設定できないようにする制御が挙げられる。
【0092】
情報設定装置100によれば、マップ情報M1上における照明装置情報IN1の位置の変更を意図する作業者が領域T1に表示されている複数の照明装置情報IN1のいずれかをマップ情報M1上に配置する操作を誤って行なう事態の発生を抑制することができる。なお、情報設定装置100のモードが変更モードから設定モードへ移行されると、領域T1における各照明装置情報IN1の移動の操作が再び可能となる。
【0093】
図17は、変更モード中における表示手順の一部を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、図12のステップS310の処理中であり、かつ、情報設定装置100が変更モードに設定されている場合に情報設定装置100の制御部110によって繰り返し実行される。
【0094】
図17を参照して、制御部110は、マップ情報M1上における照明装置情報IN1移動の操作を作業者から受け付けたか否かを判定する(ステップS800)。移動の操作がないと判定されると(ステップS800においてNO)、処理はリターンへ移行する。一方、移動の操作があったと判定されると(ステップS800においてYES)、制御部110は、所望の移動の操作が行なわれた画像を表示するように表示部140を制御する(ステップ810)。
【0095】
図18は、初期設定の終了処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、図12のステップS310の処理中に、情報設定装置100において設定中のモードにかかわらず、情報設定装置100の制御部110によって繰り返し実行される。
【0096】
図18を参照して、制御部110は、作業者から初期設定の完了指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS900)。具体的には、ボタンB3(図5,7)が選択されたか否かが判定される。初期設定の完了指示を受け付けていないと判定されると(ステップS900においてNO)、処理はリターンへ移行する。
【0097】
一方、初期設定の完了指示を受け付けたと判定されると(ステップS900においてYES)、制御部110は、初期設定を通じて行なわれた各照明装置情報IN1のマップ情報M1上への対応付けの結果に基づいて位置情報PI1を生成し、生成された位置情報PI1を制御装置300へ送信するように通信部130を制御する(ステップS910)。その後、制御部110は、初期設定処理を終了する(ステップS920)。
【0098】
<4-3.照明装置の動作>
図19は、各照明装置200における初期設定時の動作手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、照明システム10の初期設定時に照明装置200の制御部250によって繰り返し実行される。
【0099】
図19を参照して、制御部250は、通信部210を通じて情報設定装置100から点灯制御信号を受信したか否かを判定する(ステップS1000)。点灯制御信号を受信していないと判定されると(ステップS1000においてNO)、処理はリターンへ移行する。
【0100】
一方、点灯制御信号を受信したと判定されると(ステップS1000においてYES)、制御部250は、点灯、点滅又は消灯するように光源部220を制御する(ステップS1010)。これにより、情報設定装置100における受信強度の値が最も大きいビーコン信号に対応する照明装置200の位置を作業者に視認させることができる。
【0101】
<4-4.制御装置の動作>
図20は、制御装置300における初期設定時の動作手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、照明システム10の初期設定時に制御装置300の制御部350によって繰り返し実行される。
【0102】
図20を参照して、制御部350は、通信部320を通じて情報設定装置100から位置情報PI1を受信したか否かを判定する(ステップS1100)。位置情報PI1を受信していないと判定されると(ステップS1100においてNO)、処理はリターンへ移行する。
【0103】
一方、位置情報PI1を受信したと判定されると(ステップS1100においてNO)、制御部350は、受信された位置情報PI1を記憶するように記憶部340を制御する(ステップS1110)。これにより、制御装置300において、例えば、位置情報PI1を用いた各照明装置200の制御が可能となる。
【0104】
[5.特徴]
以上のように、本実施の形態に従う情報設定装置100においては、情報設定装置100が変更モードに設定されている場合に、領域T1に表示されている複数の照明装置情報IN1のいずれかをマップ情報M1上の所望の位置に対応付ける作業者の指示が不能となる。したがって、情報設定装置100によれば、マップ情報M1上における照明装置情報IN1の位置の変更を意図するユーザによって、領域T1に表示されている複数の照明装置情報IN1のいずれかをマップ情報M1上に移動する操作が誤って行なわれることを抑制することができる。
【0105】
また、情報設定装置100によれば、モードに応じて領域T1に位置する各照明装置情報IN1の表示態様が変わるため、領域T1に位置する各照明装置情報IN1をマップ情報M1上の所望の位置に移動する操作ができるか否かを作業者に視覚的に認識させることができる。
【0106】
[6.他の実施の形態]
上記実施の形態の思想は、以上で説明された実施の形態に限定されない。以下、上記実施の形態の思想を適用できる他の実施の形態の一例について説明する。
【0107】
<6-1>
上記実施の形態においては、図12-18に示される各フローチャートに含まれる各ステップが情報設定装置100の制御部110によって実行された。しかしながら、これらの各ステップは、必ずしも情報設定装置100の制御部110によって実行されなくてもよい。例えば、一部のステップが情報設定装置100の外部のサーバにおいて実行されてもよい。
【0108】
<6-2>
また、制御装置300の一部の機能がサーバにおいて実現されてもよい。この場合に、例えば、情報設定装置100において生成された位置情報PI1が、サーバへ送信され、サーバにおいて記憶されてもよい。
【0109】
<6-3>
また、上記実施の形態に従う照明システム10においては、情報設定装置100が変更モードに設定されている場合に、マップ情報M1におけるいずれかの位置P1への領域T1に表示されている複数の照明装置情報IN1のいずれかの指定が不能となった。これにより、変更モード時の誤操作が抑制された。しかしながら、変更モード時の誤操作抑制方法はこれに限定されない。例えば、情報設定装置100の制御部110は、情報設定装置100が変更モードに設定されている場合に、初期設定画面に領域T1(複数の照明装置情報IN1)が表示されないように表示部140を制御してもよい。この場合であっても、上記実施の形態においては領域T1に表示されていた複数の照明装置情報IN1が表示部140に表示されないため、ユーザは、複数の照明装置情報IN1のいずれかの移動の操作をすることができない。したがって、このような構成によれば、マップ情報M1上における照明装置情報IN1の位置の変更を意図するユーザによって、上記実施の形態においては領域T1に表示されていた複数の照明装置情報IN1のいずれかをマップ情報M1上に移動する操作が誤って行なわれることを抑制することができる。
【0110】
以上、本発明の実施の形態について例示的に説明した。すなわち、例示的な説明のために、詳細な説明及び添付の図面が開示された。よって、詳細な説明及び添付の図面に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須でない構成要素が含まれることがある。したがって、それらの必須でない構成要素が詳細な説明及び添付の図面に記載されているからといって、それらの必須でない構成要素が必須であると直ちに認定されるべきではない。
【0111】
また、上記実施の形態は、あらゆる点において本発明の例示にすぎない。上記実施の形態は、本発明の範囲内において、種々の改良や変更が可能である。すなわち、本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じて具体的構成を適宜採用することができる。
【符号の説明】
【0112】
10 照明システム、100 情報設定装置、101 情報設定装置本体、110,250,350 制御部、111 CPU、112 RAM、113 ROM、120,240,340 記憶部、121 制御プログラム、130,210,320 通信部、131 アンテナ、140,310 表示部、150 受付部、160,230,330 電源部、200 照明装置、220 光源部、260 ビーコン発信部、300 制御装置、B1,B2,B3 ボタン、C1 識別情報、C2 測定結果情報、IN1 照明装置情報、M1 マップ情報、MB1 フロア情報、P1 位置、PI1 位置情報、T1,T2 領域。

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