(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023105770
(43)【公開日】2023-07-31
(54)【発明の名称】圧縮空気多目的利活用法
(51)【国際特許分類】
F04B 35/01 20060101AFI20230724BHJP
F04B 41/02 20060101ALI20230724BHJP
【FI】
F04B35/01 Z
F04B41/02 Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022016743
(22)【出願日】2022-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】592120748
【氏名又は名称】新城 泰彦
(72)【発明者】
【氏名】新城 泰彦
【テーマコード(参考)】
3H076
【Fターム(参考)】
3H076AA02
3H076AA35
3H076BB50
3H076CC01
3H076CC43
3H076CC46
3H076CC91
(57)【要約】 (修正有)
【課題】耐圧容器中の高温高圧の赤熱空気の多目的利活用の実現。
【解決手段】滑車1で錘を吊り上げて自然落下させ、錘がピストン5を押打してシリンダー3内に高温高圧の赤熱空気を発生させる。高温高圧の赤熱空気により、耐圧容器10に木材を入れて速燃性の薪炭を生成する薪炭の生成、耐圧容器に用水管13を通して用水管の中の水を温めて湯浴用等に供する温水供給、耐圧容器に冷却用円管8を取付け赤熱空気を噴射放出して冷房機用等の冷却用熱源に供する冷却用熱源、赤熱空気の噴射放出によって得られた冷却用熱源で冷媒ガスを循環させた温度差発電、耐圧容器に取付けた風車用円管9の中に配した羽根車に赤熱空気を噴射放出した多連装風力発電、等を実施する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
密閉した耐圧容器に下記の加工を施す、
1 耐圧容器の上部に開口部を設け、開口部にシリンダーを上向きに垂直に取付ける、
2 シリンダーの中にバネ付きピストンを配し、ピストンの先端頭部に衝撃緩衝材を配 し、及びシリンダーの下部に逆止弁を設ける、
3 耐圧容器とシリンダーの間に逆止弁を設ける、
4 シリンダーの真上中空に滑車を配し、滑車にワイヤー付きの錘を取付ける、
5 耐圧容器の表面に開閉扉を設ける、
6 耐圧容器の中に用水管を通す、
7 耐圧容器に風車用円管を取付ける、
8 耐圧容器に先端がノズルになり且つ開閉自在の冷却用円管を取付ける、
以上で構成する耐圧容器で、重力加速度落下エネルギーを動力源にして空気を圧縮する、滑車で錘を中空に吊り上げて自然落下させると重力加速度落下エネルギーにより錘はピストンを押打し、シリンダー内の空気を押圧して耐圧容器に送り込む、次いで錘を吊り上げると連動してピストンは元に戻り、耐圧容器の逆止弁は閉じて空気は閉じ込められ、シリンダーの逆止弁は開いて新たに空気がシリンダーに入り込む、錘の連打とピストンの往復繰返しで耐圧容器の中に高温高圧の赤熱空気が発生する、
上記高温高圧の赤熱空気を手段として用いて、耐圧容器による多目的利活用を図る方法の発明として、次に記載する項目を特許請求の範囲の対象とする、
1 耐圧容器の中に木材を入れ高温高圧の赤熱空気に晒して速燃性の薪炭を生成する方法 、
2 耐圧容器の中に用水管を通して高温高圧の赤熱空気に晒して用水管の中の水を温めて 湯浴用、屋内暖房用、農作物ハウス暖房用等の温水を供給する方法、
3 耐圧容器に先端がノズルになった冷却用円管を取付け、ノズル先端から高温高圧の赤 熱空気を噴射放出して冷房機、温度差発電等の冷却用熱源に供する方法、
4 耐圧容器で発生した高温高圧の赤熱空気の熱と高温高圧の赤熱空気の噴射放出で生じ た冷却用熱源とで冷媒ガスを循環させて温度差発電を行う方法、
5 耐圧容器に風車用円管を取付け、風車用円管の中に複数の羽根車を縦列に配し、高温 高圧の赤熱空気を風車用円管から噴射放出して羽根車を回し、風車用円管の外で羽根車 の軸に取付けられた発電機で多連装風力発電を行う方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は圧縮空気を用いて、薪炭の生成、温水の供給、冷却用熱源の創出、温度差発電の稼働、風力発電の稼働等の圧縮空気多目的利活用を図る方法に関する。
【背景技術】
、
【0002】
従来、空気の圧縮は電動力、木炭は有酸素燃焼、温水は燃料焚、温度差発電は特定物温度差、風力発電は自然風で行われていた。
【先行技術文献】
【技術文献】
【0003】
圧縮空気の発熱現象は既存の公開済み技術である。この発明は圧縮した高温高圧の赤熱空気を手段として用い、多目的利活用を図る方法の発明である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電動力による空気の圧縮は圧縮力が弱く蓄熱効率が小さい。薪は遅燃性で、木炭は生産性が低い。温水は燃料で焚くのでコストが掛かる。冷却用熱源は電動力噴射放出により効率が小さい。温度差発電は特定物質間の温度差が小さい。風力発電は常時性が無い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の手段
重力加速度落下エネルギーで空気を圧縮する。滑車で錘を吊り上げて自然落下させ、重力加速度落下エネルギーの強力な力で錘がピストンを押打してシリンダー内の空気を押圧して耐圧容器に高温高圧の赤熱空気を発生させる。滑車の力率を大きくして小さな力で滑車を動かす、錘を重く、吊る高さを高くして出力を大きくする、逆止弁で圧縮空気を閉じ込み耐圧容器の限界強度まで空気を圧縮出来る、耐圧容器が飽和状態になると蓄熱効果が高まり連続加圧の頻度も少なくて済む。
【0006】
発明の方法
高温高圧の赤熱空気で以って、次の項目について生成方法、供給方法、創出方法、稼働方法、発電方法等の多目的利活用を図る。
【0007】
薪炭の生成
耐圧容器に木材を入れて高温高圧の赤熱空気に晒して速燃性の薪炭を生成する。
希薄酸素で燃焼するので木材が灰化しなく、高温で木材の不燃性物は除去され、木材の乾燥により着火の良い速燃性の薪炭となる。木質を問わない。
【0008】
温水供給
耐圧容器に用水管を通して高温高圧の赤熱空気に晒して用水管の中の水を温めて湯浴用、屋内暖房用、農作物ハウス暖房用等に供する。
【0009】
冷却用熱源
耐圧容器に先端がノズルになった冷却用円管を取付け、ノズルの先端から高温高圧の赤熱空気を噴射放出して冷房機用、温度差発電等の冷却用熱源に供する。
【0010】
温度差発電
耐圧容器で発生した高温高圧の赤熱空気の熱と高温高圧の赤熱空気の噴射放出によって得られた冷却用熱源とで冷媒ガスを循環させて温度差発電を行う。
【0011】
風力発電
耐圧容器に風車用円管を取付け、風車用円管の中に複数の羽根車を縦列に配し高温高圧の赤熱空気を噴射放出し羽根車を通して発電機を回し多連装風力発電をする。強力な風圧速と発電機の集合は大量起電力を生じる。
【発明の効果】
【0012】
無限資源で枯渇なく、環境に良好、低コストで高収益を上げる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
単一の機器又は複数の機器を同時並行して稼働出来る。
【実施例0015】
高温高圧の赤熱空気を低廉で効率的に創出できるかが大前提で、滑車の力率を高く、錘を重く、吊り上げる高さを高くすることで実現出来、多目的利活用で果実が得られる。