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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023105783
(43)【公開日】2023-07-31
(54)【発明の名称】容器供給装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/08 20060101AFI20230724BHJP
   B65G 47/31 20060101ALI20230724BHJP
   B65G 47/82 20060101ALI20230724BHJP
   B65G 25/02 20060101ALI20230724BHJP
【FI】
B65G47/08 C
B65G47/31 E
B65G47/82 C
B65G25/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022153766
(22)【出願日】2022-09-27
(31)【優先権主張番号】P 2022006231
(32)【優先日】2022-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000238005
【氏名又は名称】株式会社フジシールインターナショナル
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 晃守
(72)【発明者】
【氏名】宮城 成郎
【テーマコード(参考)】
3F017
3F036
3F080
3F081
【Fターム(参考)】
3F017AA02
3F017AA08
3F017BA16
3F036AA04
3F036CB02
3F036CB10
3F036DB01
3F036DD07
3F080AA21
3F080BA01
3F080BA02
3F080BD12
3F080CE15
3F080DA08
3F080EA10
3F080FA01
3F081AA18
3F081BA01
3F081BD08
3F081CC21
3F081DA02
3F081FA01
(57)【要約】
【課題】受け渡し位置にスムーズに容器を供給することができる容器供給装置を提供する。
【解決手段】容器供給装置2は、第1容器90Aおよび第2容器90Bの移動を案内する第1ガイド部10と、搬送方向において第1ガイド部90Aの下流側に配置され、受け渡し位置P0への第1容器90Aまたは第2容器90Bの移動を案内する第2ガイド部20と、第1ガイド部10から第1容器90Aおよび第2容器90Bを順に第2ガイド部20に送り出すための送り出し装置30と、第2ガイド部20に送り出された第1容器90Aまたは第2容器90Bを受け渡し位置P0に払い出す払い出し装置40と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受け渡し位置に容器を供給する容器供給装置であって、
搬送方向に沿って第1容器および第2容器をこの順で受入れ、前記第1容器および前記第2容器の移動を案内する第1ガイド部と、
前記搬送方向において前記第1ガイド部の下流側に配置され、前記受け渡し位置への前記第1容器または前記第2容器の移動を案内する第2ガイド部と、
前記第1ガイド部から前記第1容器および前記第2容器を順に前記第2ガイド部に送り出すための送り出し装置と、
前記第2ガイド部に送り出された前記第1容器または前記第2容器を前記受け渡し位置に払い出す払い出し装置と、を備えた、容器供給装置。
【請求項2】
前記第2ガイド部は、自身が有する搬送経路が前記第1ガイド部に連続し、かつ、前記受け渡し位置に不連続となる第1状態と、前記搬送経路が前記受け渡し位置に連続する第2状態との間で回動可能に設けられている、請求項1に記載の容器供給装置。
【請求項3】
前記払い出し装置は、スライド移動可能に設けられ、前記第2ガイド部に送り出された前記第1容器または前記第2容器を押圧しながら移動させる押圧部材を有し、
前記第2ガイド部に送り出された前記第1容器または前記第2容器は、前記第2ガイド部が前記第1状態から前記第2状態に回動した状態において、前記受け渡し位置へ向かう前記押圧部材の移動方向において、前記押圧部材よりも下流側に位置する、請求項2に記載の容器供給装置。
【請求項4】
前記第1状態、かつ、前記第1ガイド部が、第1位置で前記第1容器を受入れ、前記第1位置よりも前記搬送方向の上流側に位置する第2位置で前記第2容器を受入れた状態から、前記送り出し装置は、前記第2ガイド部に前記第1容器を搬送し、かつ、前記搬送方向において前記第2位置よりも下流側かつ前記第2ガイド部よりも上流側に位置する待機位置に前記第2容器を搬送し、
前記第1容器が搬送された前記第2ガイド部は、前記待機位置で前記第2容器が待機した状態で、前記第1状態から前記第2状態に回動し、
前記第2状態において前記第2ガイド部から前記受け渡し位置に前記第1容器が払い出された後に、前記第2ガイド部は、前記第2状態から前記第1状態に回動する、請求項2または3に記載の容器供給装置。
【請求項5】
前記送り出し装置は、前記搬送方向に平行な方向に間隔をあけて配置され、前記搬送方向に平行な方向に移動可能に設けられた第1プッシュ部および第2プッシュ部を含み、
前記第1状態、かつ、前記第1ガイド部が、第1位置で前記第1容器を受入れ、前記第1位置よりも前記搬送方向の上流側に位置する第2位置で前記第2容器を受入れた状態から、
前記第1プッシュ部は、前記第1容器を押しながら前記第1位置から前記第2ガイド部に前記第1容器を移動させ、
前記第2プッシュ部は、前記第2容器を押しながら前記第2位置から、前記搬送方向において前記第2位置よりも下流側かつ前記第2ガイド部よりも上流側に位置する待機位置に、前記第2容器を移動させる、請求項2または3に記載の容器供給装置。
【請求項6】
前記第1プッシュ部および前記第2プッシュ部は、前記第1ガイド部が有する搬送経路上に少なくとも一部が位置する搬送可能状態と、前記第1ガイド部が有する搬送経路上から退避した退避状態とを切替可能に設けられ、
前記第1プッシュ部で前記第1位置から前記第2ガイド部に前記第1容器を移動させ、かつ、前記第2プッシュ部で前記第2位置から前記待機位置に前記第2容器を移動させた後、前記第1プッシュ部および前記第2プッシュ部は、前記退避状態となって前記第2容器を避けつつ、前記搬送方向において前記第2容器よりも上流側に移動し、
前記第1容器が搬送された前記第2ガイド部が、前記第1状態から前記第2状態に回動して、前記第2ガイド部から前記受け渡し位置に前記第1容器が払い出された後に、前記第1状態に回動した状態から、
前記第1プッシュ部が、前記第2容器を押しながら前記待機位置から前記第2ガイド部に前記第2容器を移動させる、請求項5に記載の容器供給装置。
【請求項7】
前記第1ガイド部と前記第2ガイド部とを接続し、前記第1ガイド部から前記第2ガイド部への前記第1容器または前記第2容器の移動を案内する第3ガイド部を備え、
前記送り出し装置は、第1搬送機構と、第2搬送機構とを含み、
前記第1搬送機構は、前記第1ガイド部から前記第3ガイド部に前記第1容器または前記第2容器を搬送し、
前記第2搬送機構は、前記第3ガイド部から前記第2ガイド部に向けて前記第1容器または前記第2容器を搬送する、請求項1に記載の容器供給装置。
【請求項8】
前記第3ガイド部から前記第2ガイド部への前記第1容器または前記第2容器の進入を可能とする進入可能状態と、前記第3ガイド部から前記第2ガイド部への前記第1容器または前記第2容器の進入を不能とする進入不能状態とを切り替える切替機構を備える、請求項7に記載の容器供給装置。
【請求項9】
前記払い出し装置は、スライド移動可能に設けられ、前記第2ガイド部に送り出された前記第1容器または前記第2容器を押圧しながら移動させる押圧部材を有し、
前記切替機構は、前記押圧部材の一部によって構成されている、請求項8に記載の容器供給装置。
【請求項10】
前記第3ガイド部に位置する前記第1容器または前記第2容器を検知する検知部と、
前記検知部の検知結果に基づき、前記切替機構の動作を制御する制御部と、を備え、
前記検知部が前記第1容器または前記第2容器を検知した場合に、前記制御部は、前記進入不能状態から前記進入可能状態となるように前記切替機構の動作を制御する、請求項8または9に記載の容器供給装置。
【請求項11】
前記受け渡し位置に位置する前記第1容器または前記第2容器が受け渡されたことを検知する下流側検知部と、
前記下流側検知部の検知結果に基づき、前記切替機構の動作を制御する制御部と、を備え、
前記下流側検知部によって前記第1容器または前記第2容器が受け渡されたことが検知されるまで、前記制御部は、前記進入不能状態を維持するように前記切替機構の動作を制御する、請求項8または9に記載の容器供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、容器供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パウチ容器を搬送する搬送装置として、国際公開第2019/026349号公報(特許文献1)には、パウチ容器が有するスパウトを支持レールで支持した状態で、支持レールに沿って複数のパウチ容器を直線状に搬送する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2019/026349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1には、搬送装置が次の後工程に容器を供給することについては、十分に考慮されていない。搬送装置から次の工程に容器を受け渡す位置が、搬送装置の搬送経路と連続しない場合には、搬送装置で搬送される容器を受け渡し位置に供給するための供給装置が必要となる。さらに、2つの容器が竿送りで所定のピッチで搬送され、次の工程では、複数の容器が個々連続して搬送される場合には、供給装置において工夫が必要となる。
【0005】
本開示は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本開示の目的は、受け渡し位置にスムーズに容器を供給することができる容器供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に基づく容器供給装置は、受け渡し位置に容器を供給する装置である。当該容器供給装置は、搬送方向に沿って第1容器および第2容器をこの順で受入れ、上記第1容器および上記第2容器の移動を案内する第1ガイド部と、上記搬送方向において上記第1ガイド部の下流側に配置され、上記受け渡し位置への上記第1容器または上記第2容器の移動を案内する第2ガイド部と、上記第1ガイド部から上記第1容器および上記第2容器を順に上記第2ガイド部に送り出すための送り出し装置と、上記第2ガイド部に送り出された上記第1容器または上記第2容器を上記受け渡し位置に払い出す払い出し装置と、を備える。
【0007】
上記本開示に基づく容器供給装置にあっては、上記第2ガイド部は、自身が有する搬送経路が上記第1ガイド部に連続し、かつ、上記受け渡し位置に不連続となる第1状態と、上記搬送経路が上記受け渡し位置に連続する第2状態との間で回動可能に設けられていてもよい。
【0008】
上記本開示に基づく容器供給装置にあっては、上記払い出し装置は、スライド移動可能に設けられ、上記第2ガイド部に送り出された上記第1容器または上記第2容器を押圧しながら移動させる押圧部材を有していてもよい。この場合には、上記第2ガイド部に送り出された上記第1容器または上記第2容器は、上記第2ガイド部が上記第1状態から上記第2状態に回動した状態において、上記受け渡し位置へ向かう上記押圧部材の移動方向において、上記押圧部材よりも下流側に位置することが好ましい。
【0009】
上記本開示に基づく容器供給装置にあっては、上記第1状態、かつ、上記第1ガイド部が、第1位置で上記第1容器を受入れ、上記第1位置よりも上記搬送方向の上流側に位置する第2位置で上記第2容器を受入れた状態から、上記送り出し装置は、上記第2ガイド部に上記第1容器を搬送し、かつ、上記搬送方向において上記第2位置よりも下流側かつ上記第2ガイド部よりも上流側に位置する待機位置に上記第2容器を搬送することが好ましい。この場合には、上記第1容器が搬送された上記第2ガイド部は、上記待機位置で上記第2容器が待機した状態で、上記第1状態から上記第2状態に回動することが好ましい。さらに、上記第2状態において上記第2ガイド部から上記受け渡し位置に上記第1容器が払い出された後に、上記第2ガイド部は、上記第2状態から上記第1状態に回動することが好ましい。
【0010】
上記本開示に基づく容器供給装置にあっては、上記送り出し装置は、上記搬送方向に平行な方向に間隔をあけて配置され、上記搬送方向に平行な方向に移動可能に設けられた第1プッシュ部および第2プッシュ部を含んでいてもよい。この場合には、上記第1状態、かつ、上記第1ガイド部が、第1位置で上記第1容器を受入れ、上記第1位置よりも上記搬送方向の上流側に位置する第2位置で上記第2容器を受入れた状態から、上記第1プッシュ部は、上記第1容器を押しながら上記第1位置から上記第2ガイド部に上記第1容器を移動させることが好ましい。また、上記第2プッシュ部は、上記第2容器を押しながら上記第2位置から、上記搬送方向において上記第2位置よりも下流側かつ上記第2ガイド部よりも上流側に位置する待機位置に、上記第2容器を移動させることが好ましい。
【0011】
上記本開示に基づく容器供給装置にあっては、上記第1プッシュ部および上記第2プッシュ部は、上記第1ガイド部が有する搬送経路上に少なくとも一部が位置する搬送可能状態と、上記第1ガイド部が有する搬送経路上から退避した退避状態とを切替可能に設けられていてもよい。この場合には、上記第1プッシュ部で上記第1位置から上記第2ガイド部に上記第1容器を移動させ、かつ、上記第2プッシュ部で上記第2位置から上記待機位置に上記第2容器を移動させた後、上記第1プッシュ部および上記第2プッシュ部は、上記退避状態となって上記第2容器を避けつつ、上記搬送方向において上記第2容器よりも上流側に移動することが好ましい。さらに、上記第1容器が搬送された上記第2ガイド部が、上記第1状態から上記第2状態に回動して、上記第2ガイド部から上記受け渡し位置に上記第1容器が払い出された後に、上記第1状態に回動した状態において、上記第1プッシュ部が、上記第2容器を押しながら上記待機位置から上記第2ガイド部に上記第2容器を移動させることが好ましい。
【0012】
上記本開示に基づく容器供給装置は、上記第1ガイド部と上記第2ガイド部とを接続し、上記第1ガイド部から上記第2ガイド部への上記第1容器または上記第2容器の移動を案内する第3ガイド部を備えていてもよい。この場合には、上記送り出し装置は、第1搬送機構と、第2搬送機構とを含んでいてもよい。さらにこの場合には、上記第1搬送機構は、上記第1ガイド部から上記第3ガイド部に上記第1容器または上記第2容器を搬送することが好ましく、上記第2搬送機構は、上記第3ガイド部から上記第2ガイド部に向けて上記第1容器または上記第2容器を搬送することが好ましい。
【0013】
上記本開示に基づく容器供給装置は、上記第3ガイド部から上記第2ガイド部への上記第1容器または上記第2容器の進入を可能とする進入可能状態と、上記第3ガイド部から上記第2ガイド部への上記第1容器または上記第2容器の進入を不能とする進入不能状態とを切り替える切替機構を備えていてもよい。
【0014】
上記本開示に基づく容器供給装置にあっては、上記払い出し装置は、スライド移動可能に設けられ、上記第2ガイド部に送り出された上記第1容器または上記第2容器を押圧しながら移動させる押圧部材を有していてもよい。この場合には、上記切替機構は、上記押圧部材の一部によって構成されていてもよい。
【0015】
上記本開示に基づく容器供給装置は、上記第3ガイド部に位置する上記第1容器または上記第2容器を検知する検知部と、上記検知部の検知結果に基づき、上記切替機構の動作を制御する制御部と、を備えていてもよい。この場合には、上記検知部が上記第1容器または上記第2容器を検知した場合に、上記制御部は、上記進入不能状態から上記進入可能状態となるように上記切替機構の動作を制御することが好ましい。
【0016】
上記本開示に基づく容器供給装置は、上記受け渡し位置に位置する上記第1容器または上記第2容器が受け渡されたことを検知する下流側検知部と、上記下流側検知部の検知結果に基づき、上記切替機構の動作を制御する制御部と、を備えていてもよい。この場合には、上記下流側検知部によって上記第1容器または上記第2容器が受け渡されたことが検知されるまで、上記制御部は、上記進入不能状態を維持するように上記切替機構の動作を制御することが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、受け渡し位置にスムーズに容器を供給することができる容器供給装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施の形態1に係る容器搬送システムを示す概略図である。
図2】実施の形態1に係る容器供給装置を示す概略図である。
図3】実施の形態1に係る容器の上面図である。
図4】実施の形態1に係る容器供給装置において、第1ガイド部が第1容器および第2容器を受け入れる様子を示す図である。
図5】実施の形態1に係る容器供給装置において、送り出し装置が第1容器および第2容器を搬送可能となる様子を示す図である。
図6】実施の形態1に係る容器供給装置において、送り出し装置が第1容器および第2容器を搬送する様子を示す図である。
図7】実施の形態1に係る容器供給装置において、送り出し装置が搬送経路から退避し、第2ガイド部が第1状態から第2状態に回動する様子を示す図である。
図8】実施の形態1に係る容器供給装置において、送り出し装置が、待機位置に位置する第2容器よりも上流側に移動し、払い出し装置が第1容器を受け渡し位置に払い出す様子を示す図である。
図9】実施の形態1に係る容器供給装置において、送り出し装置が搬送可能状態となり、第2ガイド部が第2状態から第1状態に回動する様子を示す図である。
図10】実施の形態1に係る容器供給装置において、払い出し装置の押圧部材が元の位置に戻り、送り出し装置が第2容器を第2ガイド部に搬送する様子を示す図である。
図11】実施の形態1に係る容器供給装置において、送り出し装置が搬送経路から退避し、第2ガイド部が第1状態から第2状態に回動する様子を示す図である。
図12】実施の形態1に係る容器供給装置において、送り出し装置が待機ポジションに戻り、払い出し装置が第2容器を受け渡し位置に払い出す様子を示す図である。
図13】実施の形態1に係る容器供給装置において、第2ガイド部が第1状態に回動し、押圧部材が元の位置に戻り、第1ガイド部が第1容器および第2容器を受け入れる様子を示す図である。
図14】実施の形態2に係る容器供給装置において、第1ガイド部が第1容器および第2容器を受け入れる様子を示す図である。
図15】実施の形態2に係る容器供給装置において、送り出し装置の第1搬送機構が第1容器および第2容器を搬送する様子を示す図である。
図16】実施の形態2に係る容器供給装置において、送り出し装置の第2搬送機構が第1容器を搬送する様子を示す図である。
図17】実施の形態2に係る容器供給装置において、第1容器が第2ガイド部に搬送され、かつ、第1搬送機構が、搬送経路から退避して、待機位置に位置する第2容器よりも上流側に移動した状態を示す図である。
図18】実施の形態2に係る容器供給装置において、払い出し装置が第1容器を受け渡し位置に払い出し、第1搬送機構が第2容器を第3ガイド部に搬送する様子を示す図である。
図19】実施の形態2に係る容器供給装置において、第2ガイド部に第2容器が搬送され、第1ガイド部が第1容器および第2容器を受け入れた状態を示す図である。
図20】実施の形態2に係る容器供給装置において、第3ガイド部に複数の第1容器および第2容器が滞留している状態を示す図である。
図21】実施の形態3に係る容器供給装置を示す図である。
図22】実施の形態3に係る第2搬送機構が第1容器を搬送する様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本開示の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
(容器搬送システム)
図1は、実施の形態1に係る容器搬送システムを示す概略図である。図1を参照して、実施の形態1に係る容器搬送システム100について説明する。図1において、矢印は、容器90(図3参照)の移動を示している。また、一点鎖線は、後述する搬送装置3の搬送経路を示している。
【0020】
図1に示すように、容器搬送システム100は、前工程1、容器供給装置2、検査工程5、および後工程6を備える。
【0021】
前工程1においては、容器90が製造される。容器90の構成については、図3を用いて後述する。容器供給装置2は、前工程1で製造されて搬送されて来た容器90を検査工程5の受け渡し位置P0(図2参照)に供給する。前工程1からは、後述するように、竿送りで2個の容器が順次搬送される。すなわち、第1容器90A(図2参照)および第2容器90B(図2参照)が、所定のピッチで同時に搬送される。なお、第1容器90Aおよび第2容器90Bは、同様の構成を有するため、特に区別しない場合は、上述のように単に容器90と称する。
【0022】
検査工程5は、搬送装置3および検査装置4を含んでいる。搬送装置3は、円弧状の搬送経路を有し、容器供給装置2から供給された容器90を検査装置4に導入し、検査された容器90を後工程6に搬送する。搬送装置3は、容器供給装置2から供給された容器90を連続送りで後工程6に搬送する。検査装置4は、容器90を撮像し、撮像された画像に基づいて容器90の外観品質等を検査する。
【0023】
(容器供給装置)
図2は、実施の形態1に係る容器供給装置を示す概略図である。図2を参照して、実施の形態1に係る容器供給装置2について説明する。
【0024】
図2に示すように容器供給装置2は、第1ガイド部10、第2ガイド部20、送り出し装置30、および払い出し装置40を備える。第2ガイド部20、送り出し装置30、および払い出し装置40の動作は、容器供給装置2に設けられた不図示の制御部によって制御される。
【0025】
第1ガイド部10は、前工程1から搬送されてくる容器90の搬送方向(矢印AR1方向)に沿って直線状に延在する。第1ガイド部10は、搬送方向に沿って第1容器90Aおよび第2容器90Bをこの順で受入れ、第1容器90Aおよび第2容器90Bの移動を案内する。
【0026】
第1ガイド部10は、一対のレール部11,12と、レール溝13とを有する。一対のレール部11、12は、上記搬送方向に沿って直線状に延在する。レール溝13は、一対のレール部11,12の間に設けられている。当該レール溝13によって第1ガイド部10の搬送経路が構成されており、第1容器90Aおよび第2容器90Bは、レール溝13に沿って移動可能となる。
【0027】
第2ガイド部20は、上記搬送方向において第1ガイド部10の下流側に配置される。第2ガイド部20には、単一の容器90が搬送される。第2ガイド部20は、受け渡し位置P0への第1容器90Aまたは第2容器90Bの移動を案内する。受け渡し位置P0は、第1ガイド部10が有する搬送経路の延長線上からはずれた位置に位置する。
【0028】
第2ガイド部20は、直線状に延在する一対のレール部21,22と、レール溝23とを有する。レール溝23は、一対のレール部21,22の間に設けられている。当該レール溝23によって第2ガイド部20の搬送経路が構成されている。第1容器90Aまたは第2容器90Bは、レール溝23に沿って移動可能となる。
【0029】
第2ガイド部20は、回転軸C1周りに回動可能に設けられている。回転軸C1は、第2ガイド部20が回動する際に、第1ガイド部10に干渉しない位置に設けられている。回転軸C1は、たとえば、第2ガイド部20と第1ガイド部10との境界部であって、かつ、レール溝23の溝幅の略中央に位置している。第2ガイド部20は、第1状態と第2状態と間で回動可能に設けられている。
【0030】
第1状態は、第2ガイド部20が有する上記搬送経路が、第1ガイド部10(より特定的には、第1ガイド部10が有する搬送経路)に連続し、かつ、上記受け渡し位置P0に不連続となる状態である。第2状態は、第2ガイド部20が有する上記搬送経路が受け渡し位置P0に連続する状態である。
【0031】
送り出し装置30は、第1ガイド部10から第1容器90Aおよび第2容器90Bを順に第2ガイド部20に送り出すための装置である。
【0032】
送り出し装置30は、アーム部34、移動体35、および駆動部36を含む。移動体35は、駆動部36を介してアーム部34を支持している。移動体35は、上記搬送方向と平行な方向(DR1方向)に移動可能に設けられている。
【0033】
駆動部36は、アーム部34と移動体35とを接続している。駆動部36は、アーム部34を上記搬送方向(AR1方向)と直交する直交方向(DR2方向)に移動可能に設けられている。駆動部36は、たとえばエアシリンダによって構成されており、上記直交方向に伸縮可能に構成されている。
【0034】
アーム部34は、移動体35が搬送方向に平行な方向に移動することにより、移動体35とともに搬送方向に平行な方向に移動する。アーム部34は、駆動部36の伸縮に伴って、上記直交方向に移動する。
【0035】
アーム部34は、第1プッシュ部31、第2プッシュ部32、および接続部33を有する。第1プッシュ部31および第2プッシュ部32は、上記搬送方向と平行な方向に間隔をあけて配置されている。第1プッシュ部31は、第2プッシュ部32よりも搬送方向の下流側に位置する。
【0036】
第1プッシュ部31および第2プッシュ部32は、上記直交方向に延在するように設けられている。第1プッシュ部31および第2プッシュ部32は、上記駆動部36の伸縮に伴って、搬送可能状態と、退避状態とを切替可能に設けられている。
【0037】
搬送可能状態は、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32の各々の一部が第1ガイド部10の有する搬送経路上に位置する状態である。この状態においては、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32は、移動体35の移動に伴って搬送方向の下流側に向けて移動することで、各々の搬送方向下流側に位置する容器90を押しながら移動させることができる。
【0038】
退避状態は、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32の各々が、第1ガイド部10が有する搬送経路上から退避した状態である。この状態においては、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32は、第1容器90Aおよび第2容器90Bに干渉することなく、上記搬送方向に平行な方向に移動することができる。
【0039】
払い出し装置40は、送り出し装置30によって第2ガイド部20に送り出された第1容器90Aまたは第2容器90Bを受け渡し位置P0に払い出す装置である。
【0040】
払い出し装置40は、押圧部材41と、スライドガイド部42と、固定部43とを含む。押圧部材41は、受け渡し位置P0に向けてスライド移動可能に設けられている。具体的には、押圧部材41は、搬送装置3が有する円弧状の搬送経路に直交する方向(DR3方向)に移動可能に設けられている。押圧部材41は、スライド移動することにより、第2ガイド部20に送り出された第1容器90Aまたは第2容器90Bを押圧しながら受け渡し位置P0に移動させる。
【0041】
スライドガイド部42は、押圧部材41のスライド移動を案内する。スライドガイド部42は、上記DR3方向に沿って延在する。固定部43は、スライドガイド部42に接続されており、所定の位置に固定されている。
【0042】
(容器)
図3は、実施の形態1に係る容器の上面図である。図3を参照して、実施の形態1に係る容器90について説明する。
【0043】
図3に示すように、容器90は、たとえばパウチ容器である。容器90は、スパウト92と袋体91とを含む。
【0044】
袋体91は、合成樹脂フィルム等のフレキシブルシートによって袋状に形成されたものである。また、袋体91は、アルミ箔またはアルミニウム蒸着層等の遮光層または酸素バリア層が複数の合成樹脂層の間に配置された積層フィルムによって構成されてもよい。
【0045】
スパウト92は、筒状の口部93、およびフランジ部94を有する。フランジ部94は、第1端部94aおよび第2端部94bを有する。第1端部94aおよび第2端部94bは、上方から見た場合に、スパウト92から袋体91が突出する方向において、互いに対向するように設けられている。第1端部94aは、上記第1プッシュ部31または第2プッシュ部32、および押圧部材41に押圧される。
【0046】
また、受け渡し位置P0においては、第1端部94aおよび第2端部94bは、搬送装置3に具備される不図示の把持装置によって挟持され、挟持された状態で円弧状の搬送経路に沿って搬送される。
【0047】
搬送装置3は、受け渡し位置P0において、容器90の位置決めを行なう位置決め部7を有する。位置決め部7は、たとえば、第2端部94bが突き当たることで、容器90の位置決めを行なう。
【0048】
(容器供給装置の動作)
図4から図13は、実施の形態1に係る容器供給装置の所定の様子を示す図である。図4から図13を参照して、容器供給装置2の一連の動作について説明する。
【0049】
図4は、実施の形態1に係る容器供給装置において、第1ガイド部が第1容器および第2容器を受け入れる様子を示す図である。
【0050】
図4に示すように、容器供給装置2は、第2ガイド部20が第1状態となった状態で、搬送方向に沿って第1容器90Aおよび第2容器90Bをこの順で受け入れる。具体的には、第1ガイド部10が第1位置P1で第1容器90Aを受入れ、第2位置P2で第2容器90Bを受け入れる。第2位置P2は、第1位置P1よりも上記搬送方向の上流側に位置する。第1容器90Aおよび第2容器90Bは、不図示の搬送装置によって前工程1から搬送される。
【0051】
送り出し装置30は、待機ポジションで待機している。待機ポジションでは、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32は、第1ガイド部10の搬送経路から退避した退避状態となっている。これにより、第1ガイド部10に搬入される第1容器90Aおよび第2容器90Bが、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32と干渉することを防止できる。
【0052】
図5は、実施の形態1に係る容器供給装置において、送り出し装置が第1容器および第2容器を搬送可能となる様子を示す図である。
【0053】
続いて、図5に示すように、第1ガイド部10が、第1位置P1で第1容器90Aを受入れ、第2位置P2で第2容器90Bを受入れた状態、かつ、第1状態において、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32が、退避状態から搬送可能状態となる。具体的には、駆動部36が上記直交方向に伸び、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32が、それぞれ、上記搬送方向において、第1容器90Aのスパウト92および第2容器90Bのスパウト92の上流側に位置する。
【0054】
図6は、実施の形態1に係る容器供給装置において、送り出し装置が第1容器および第2容器を搬送する様子を示す図である。
【0055】
続いて、図6に示すように、上記第1状態、かつ、第1ガイド部10が、第1位置P1で第1容器90Aを受入れ、第2位置P2で第2容器90Bを受入れた状態から、移動体35が上記搬送方向に平行な方向に沿って移動する。これにより、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32が、移動体35とともに、上記搬送方向に沿って移動する。
【0056】
この際、第1プッシュ部31は、第1容器90A(より特定的には、第1容器90Aが有する上記スパウト92の第1端部94a)を押しながら第1位置P1から第2ガイド部20に第1容器90Aを移動させる。第2プッシュ部32は、第2容器90B(より特定的には、第2容器90Bが有する上記スパウト92の第1端部94a)を押しながら第2位置P2から待機位置P3に第2容器90Bを移動させる。このように第1プッシュ部31および第2プッシュ部32によって、2個の容器90を所定のピッチで竿送りすることができる。また、容器90の第1端部94aが押されることで、口部93の損傷を抑制することができる。
【0057】
図7は、実施の形態1に係る容器供給装置において、送り出し装置が搬送経路から退避し、第2ガイド部が第1状態から第2状態に回動する様子を示す図である。
【0058】
続いて、図7に示すように、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32が第1ガイド部10の搬送経路から退避した退避状態となり、待機位置P3で第2容器90Bが待機した状態で、第1容器90Aが搬送された第2ガイド部20が、上記第1状態から上記第2状態に回動する。この際、第2ガイド部20に搬送された第1容器90Aは、受け渡し位置P0へ向かう押圧部材41の移動方向において、押圧部材41よりも下流側に位置する。これにより、押圧部材41によって、効率よく第1容器90Aを移動させることが可能となる。また、第2容器90Bが待機位置で待機していることにより、第2ガイド部20が第2状態に回動する際に、第2ガイド部20が第2容器90Bに干渉することを防止することができる。
【0059】
図8は、実施の形態1に係る容器供給装置において、送り出し装置が、待機位置に位置する第2容器よりも上流側に移動し、払い出し装置が第1容器を受け渡し位置に払い出す様子を示す図である。
【0060】
続いて、図8に示すように、送り出し装置30が退避状態で上記搬送方向の上流側に移動し、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32が、第2容器90Bを避けつつ、上記搬送方向において、第2容器90Bよりも上流側に移動する。
【0061】
また、押圧部材41が、第1容器90Aを押圧しながら受け渡し位置P0に向けて移動し、第1容器90Aを受け渡し位置P0に移動させる。なお、第1容器90Aは、搬送装置3に設けられた位置決め部7に突き当たることで、受け渡し位置P0に位置決めされる。
【0062】
図9は、実施の形態1に係る容器供給装置において、送り出し装置が搬送可能状態となり、第2ガイド部が第2状態から第1状態に回動する様子を示す図である。
【0063】
続いて、図9に示すように、受け渡し位置P0に払い出された第1容器90Aは、搬送装置3に設けられた把持装置(不図示)によって把持され、搬送装置3が有する略円弧状の搬送経路に沿って搬送される。
【0064】
また、送り出し装置30において、駆動部36が伸長し、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32の一部が、第1ガイド部10の搬送経路上に位置し、第2容器90Bを搬送可能な状態となる。また、第1容器90Aが払い出された第2ガイド部20が、上記第2状態から上記第1状態に回動する。これにより、第1ガイド部10が有する搬送経路と第2ガイド部20が有する搬送経路とが、直線状に連続し、第2容器90Bを第2ガイド部20に送り出し可能となる。
【0065】
図10は、実施の形態1に係る容器供給装置において、払い出し装置の押圧部材が元の位置に戻り、送り出し装置が第2容器を第2ガイド部に搬送する様子を示す図である。
【0066】
続いて、図10に示すように、払い出し装置40の押圧部材41が、受け渡し位置P0から離れる方向に移動し、元の位置(第1容器90Aを払い出す前の位置)に移動する。また、送り出し装置30が、第2容器90Bを第2ガイド部20に送り出す。具体的には、第1プッシュ部31が、第2容器90Bを押しながら待機位置P3から第2ガイド部20に第2容器90Bを移動させる。
【0067】
図11は、実施の形態1に係る容器供給装置において、送り出し装置が搬送経路から退避し、第2ガイド部が第1状態から第2状態に回動する様子を示す図である。
【0068】
続いて、図11に示すように、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32が第1ガイド部10の搬送経路から退避した退避状態となり、第2容器90Bが搬送された第2ガイド部20が、上記第1状態から上記第2状態に回動する。この際、第2ガイド部20に搬送された第2容器90Bは、受け渡し位置P0へ向かう押圧部材41の移動方向において、押圧部材41よりも下流側に位置する。これにより、押圧部材41によって、効率よく第2容器90Bを移動させることが可能となる。
【0069】
図12は、実施の形態1に係る容器供給装置において、送り出し装置が待機ポジションに戻り、払い出し装置が第2容器を受け渡し位置に払い出す様子を示す図である。
【0070】
続いて、図12に示すように、送り出し装置30が退避状態で上記搬送方向の上流側に移動し、上記待機ポジションに移動する。また、押圧部材41が、第2容器90Bを押圧しながら受け渡し位置P0に向けて移動し、第2容器90Bを受け渡し位置P0に移動させる。なお、第2容器90Bは、搬送装置3に設けられた位置決め部7に突き当たることで、受け渡し位置P0に位置決めされる。
【0071】
図13は、実施の形態1に係る容器供給装置において、第2ガイド部が第1状態に回動し、押圧部材が元の位置に戻り、第1ガイド部が第1容器および第2容器を受け入れる様子を示す図である。
【0072】
続いて、図13に示すように、第2ガイド部20が第2状態から第1状態に回動し、払い出し装置40の押圧部材41が、元の位置(第2容器90Bを払い出す前の位置)に戻る。このような状態で、第1ガイド部10が、再度第1容器90Aおよび第2容器90Bを受け入れる。続いて、上述の一連の動作が再度繰り返される。
【0073】
以上のように、実施の形態1に係る容器供給装置2にあっては、第2ガイド部20が、第1容器90Aおよび第2容器90Bを1個ずつ順次受入れ、さらに、上記第1状態と上記第2状態との間で回動し、上記第2状態で第1容器90Aまたは第2容器90Bが払い出し装置40によって、受け渡し位置P0に払い出すことにより、前工程1から次の工程に容器90を受け渡す位置が、前工程1からの搬送経路に直線状に連続しない場合であっても、受け渡し位置P0にスムーズに容器90を供給することができる。
【0074】
[実施の形態2]
(容器供給装置)
図14から図20は、実施の形態2に係る容器供給装置の所定の様子または状態を示す図である。図14から図20を参照して、実施の形態2に係る容器供給装置2Aの構成および一連の動作について説明する。
【0075】
実施の形態2に係る容器供給装置2Aは、実施の形態1に係る容器供給装置2と比較した場合に、搬送経路の構成、送り出し装置30の構成、払い出し装置40Aの構成、検知部70、下流側検知部71、および切替機構80が設けられている点が、主として相異する。その他の構成については、ほぼ同様である。
【0076】
容器供給装置2Aは、平板状のプレート体200を備え、当該プレート体200に第1ガイド部10A、第2ガイド部20A,および第3ガイド部50が設けられている。プレート体200は、第1部分201、第2部分202、および第3部分203を含む。
【0077】
第1部分201は、前工程1から搬送される容器90の搬送方向(AR1方向)に沿って直線状に延在する部分である。第1部分201には、上記搬送方向に沿って直線状に第1ガイド孔13Aが設けられている。当該第1ガイド孔13Aによって、第1ガイド部10Aが形成される。
【0078】
第1ガイド部10Aは、搬送方向に沿って第1容器90Aおよび第2容器90Bをこの順で受入れ、第1容器90Aおよび第2容器90Bの移動を案内する。
【0079】
第2部分202は、第1部分201に対して、構造体200内における容器の搬送経路の下流側に位置する。第2部分202は、受け渡し位置P0に向けて延在する部分である。より具体的には、第2部分202は、搬送装置3が有する円弧状の搬送経路に直交する方向(DR3方向)に沿って延在している。第2部分202には、受け渡し位置P0に向けて延在する第2ガイド孔23Aが設けられている。当該第2ガイド孔23Aによって、第2ガイド部20Aが形成される。
【0080】
第2ガイド部20Aには、単一の容器90が搬送される。第2ガイド部20Aは、受け渡し位置P0への第1容器90Aまたは第2容器90Bの移動を案内する。本実施の形態においては、第2ガイド部20Aは回動不能に設けられている。
【0081】
第3部分203は、第1部分201と第2部分202とを接続する。第3部分203には、第1ガイド孔13Aと第2ガイド孔23Aとを接続する第3ガイド孔53が設けられている。当該第3ガイド孔53によって、第3ガイド部50が形成される。
【0082】
第3ガイド部50は、第1ガイド部10Aと第2ガイド部20Aとを接続し、第1ガイド部10Aから第2ガイド部20Aへの容器90の移動を案内する。
【0083】
本実施の形態においては、第1ガイド部10Aから第1容器90Aおよび第2容器90Bを順に第2ガイド部20Aに送り出すための送り出し装置30が、第1搬送機構30Aと、第2搬送機構60とを含んでいる。
【0084】
第1搬送機構30Aは、実施の形態1に係る送り出し装置30と同様の構成を有する。第2搬送機構60は、第3ガイド部50から第2ガイド部20Aに向けて第1容器90Aまたは第2容器90Bを搬送する。第2搬送機構60は、第1搬送部61、および第2搬送部62を含む。
【0085】
第1搬送部61は、第3ガイド部50の受け入れ位置P4(図15参照)に搬送された容器90を第2搬送部62側に向けて搬送する。具体的には、たとえば、第1搬送部61は、矢印AR4方向にエアを吹き付け可能に設けられており、エアを吹き付けることで容器90を搬送方向下流側に向けて搬送する。
【0086】
第2搬送部62は、第1搬送部61よりも下流側に位置し、第1搬送部61によって搬送される容器90をさらに下流側に向けて搬送する。第2搬送部62は、第3ガイド孔53の両外側に配置されている。第2搬送部62は、矢印AR5,AR6方向に向けてエアを吹き付け可能に設けられており、エアを吹き付けることで容器90を第2ガイド部20Aに向けて搬送する。
【0087】
払い出し装置40Aは、送り出し装置(より特定的には第2搬送機構60)によって第2ガイド部20に送り出された第1容器90Aまたは第2容器90Bを受け渡し位置P0に払い出す。
【0088】
払い出し装置40Aは、受け入れ位置P5で第2搬送機構60から搬送された第1容器90Aまたは第2容器90Bを受け入れる。受け入れ位置P5は、第2ガイド部20の搬送経路の上流に位置する。
【0089】
払い出し装置40Aは、押圧部材41Aと、スライドガイド部42と、固定部43とを含む。スライドガイド部42および固定部43の構成は、実施の形態1とほぼ同様である。
【0090】
押圧部材41Aは、受け渡し位置P0に向けてスライド移動可能に設けられている。押圧部材41Aは、上記第2部分202の上方で、上記DR3方向に移動する。
【0091】
押圧部材41Aは、押圧面401と、延在壁部402とを含む。押圧面401は、容器90の第1端部94aを押圧する面である。押圧面401は、上記DR3方向と直交する。
【0092】
延在壁部402は、上記DR3方向に直交する方向において、第3ガイド部50(より特定的には第3ガイド孔53)側に位置する押圧面401の一端401a側に接続されており、上記DR3方向に沿って延在する。延在壁部402は、押圧面401の一端401aから、受け渡し位置P0が位置する側とは反対側に向けて延在する。
【0093】
延在壁部402は、押圧面401が受け入れ位置P5の下流側に位置している場合に、第3ガイド部50の搬送経路と第2ガイド部20Aの搬送経路との接続部を閉塞する。すわなち、押圧面401が容器90を押圧して受け渡し位置P0に移動させ、受け入れ位置P5の上流側に位置するように移動するまで、第3ガイド部50から第2ガイド部20Aへの容器90の進入を不能とする。一方で、延在壁部402は、押圧面401が受け入れ位置P5の上流側に位置する状態において、第3ガイド部50から第2ガイド部20Aへの容器90の進入を可能とする。
【0094】
このように、延在壁部402は、第3ガイド部50から第2ガイド部20Aへの第1容器90Aまたは第2容器90Bの進入を可能とする進入可能状態と、第3ガイド部50から第2ガイド部20Aへの第1容器90Aまたは第2容器90Bの進入を不能とする進入不能状態とを切り替える切替機構80として機能する。
【0095】
なお、本実施の形態においては、切替機構80が、押圧部材41Aの一部によって構成されている場合を例示しているが、切替機構80は、押圧部材41Aとは別体に設けられたシャッター、電磁弁、あるいは、遮断桿等の遮断機であってもよい。
【0096】
検知部70は、第3ガイド部50に位置する第1容器90Aまたは第2容器90Bを検知する。検知部70は、たとえば、第3ガイド部50内において搬送方向の下流側に設けられている。検知部70は、たとえば、光センサを含み、第3ガイド孔53の延在方向と交差する交差方向に、第3ガイド孔53が間に位置するように対向する照射部および受光部を有する。検知部70は、第3ガイド部50内の容器90が、照射部から照射された光を遮断したことを検知することで、容器90の有無を検知する。
【0097】
容器供給装置2Aは、検知部70の検知結果に基づき、切替機構80の動作を制御する制御部75を備える。制御部75は、検知部70が第1容器90Aまたは第2容器90Bを検知した場合に、制御部75は、上記進入不能状態から上記進入可能状態となるように切替機構80の動作を制御する。
【0098】
(容器供給装置の動作)
図14は、実施の形態2に係る容器供給装置において、第1ガイド部が第1容器および第2容器を受け入れる様子を示す図である。
【0099】
図14に示すように、容器供給装置2Aは、搬送方向に沿って第1容器90Aおよび第2容器90Bをこの順で受け入れる。具体的には、第1ガイド部10Aが第1位置P1で第1容器90Aを受入れ、第2位置P2で第2容器90Bを受け入れる。
【0100】
第1容器90Aおよび第2容器90Bを受け入れた状態においては、第1搬送機構30Aは、待機ポジションで待機している。待機ポジションでは、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32は、第1ガイド部10Aの搬送経路から退避した退避状態となっている。
【0101】
第1搬送機構30Aは、退避状態から搬送可能状態に切り替わり、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32が、それぞれ、上記搬送方向において、第1容器90Aのスパウト92および第2容器90Bのスパウト92の上流側に位置する。
【0102】
図15は、実施の形態2に係る容器供給装置において、送り出し装置の第1搬送機構が第1容器および第2容器を搬送する様子を示す図である。
【0103】
図15に示すように、第1搬送機構30Aの移動体35が上記搬送方向に平行な方向に沿って移動する。これにより、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32が、移動体35とともに、上記搬送方向に沿って移動する。
【0104】
この際、第1プッシュ部31は、第1容器90Aを押しながら第1位置P1から第3ガイド部50の受け入れ位置P4に第1容器90Aを移動させる。第2プッシュ部32は、第2容器90Bを押しながら第2位置P2から待機位置P3に第2容器90Bを移動させる。
【0105】
図16は、実施の形態2に係る容器供給装置において、送り出し装置の第2搬送機構が第1容器を搬送する様子を示す図である。
【0106】
図16に示すように、受け入れ位置P4で第3ガイド部50に受け入れられた第1容器90Aは、第2搬送機構60によって第2ガイド部20Aに向けて搬送される。具体的には、第1搬送部61が、矢印AR4に示すように、第3ガイド部50の搬送経路(第3ガイド孔53)の延在方向にエアを吹き付けて下流側に第1容器90Aを搬送する。さらに、第2搬送部62が、矢印AR5に示すように、第1搬送部61によって搬送された第1容器90Aにエアを吹き付けることで、当該第1容器90Aを第2ガイド部20Aに向けて搬送する。
【0107】
この状態においては、払い出し装置40の押圧部材41は、受け渡し位置P0側に位置し、押圧面401が第3ガイド部50の受け入れ位置P5よりも下流側に位置している。これにより、延在壁部402は、第3ガイド部50の搬送経路と第2ガイド部20Aの搬送経路との接続部を閉塞しており、第3ガイド部50から第2ガイド部20Aへの容器90の進入を不能とする進入不能状態となっている。このため、第2搬送機構60によって搬送された第1容器90Aは、延在壁部402にせき止められる。
【0108】
図17は、実施の形態2に係る容器供給装置において、第1容器が第2ガイド部に搬送され、かつ、第1搬送機構が、搬送経路から退避して、待機位置に位置する第2容器よりも上流側に移動した状態を示す図である。
【0109】
上述のように、第1容器90Aが第2ガイド部20Aに向けて搬送される際に、検知部70は、第1容器90Aを検知部70が検知する。すなわち、検知部70は、第3ガイド部50に位置する第1容器90Aを検知する。これにより、制御部75は、切替機構80を上記進入可能状態へと切り替え、押圧面401が受け入れ位置P5の上流に位置するように、押圧部材41を移動させる。
【0110】
これにより、図17に示すように、第3ガイド部50の搬送経路が受け入れ位置P5と連続する状態となり、受け入れ位置P5に第1容器90Aが移動する。すなわち、第1容器90Aが第3ガイド部50から第2ガイド部20Aに進入する。
【0111】
一方、第1搬送機構30Aは、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32が第1ガイド部10の搬送経路から退避した退避状態となり、第2容器90Bよりも上流側に移動する。
【0112】
図18は、実施の形態2に係る容器供給装置において、払い出し装置が第1容器を受け渡し位置に払い出し、第1搬送機構が第2容器を第3ガイド部に搬送する様子を示す図である。
【0113】
図18に示すように、受け入れ位置P5に第1容器90Aが受け入れられると、押圧部材41が第1容器90Aを押圧しながら受け渡し位置P0に向けて移動し、第1容器90Aを受け渡し位置P0に移動させる。なお、第1容器90Aは、プレート体200に設けられた位置決め部207に突き当たることで、受け渡し位置P0に位置決めされる。
【0114】
一方で、第1搬送機構30Aは、搬送可能状態に切り替わり、第1プッシュ部31および第2プッシュ部32の一部が第1ガイド部10の搬送経路上に位置し、第2容器90Bを第3ガイド部50に搬送する。具体的には、第1プッシュ部31が、第2容器90Bを押しながら待機位置P3から第3ガイド部50の受け入れ位置P5に第2容器90Bを移動させる。
【0115】
受け入れ位置P5に受け入れられた第2容器90Bは、上述同様に、第2搬送機構60によって第2ガイド部20Aに向けて搬送される。
【0116】
払い出し装置40は、上述のように、受け渡し位置P0に第1容器90Aを払い出しており、押圧部材41が受け渡し位置P0側に位置している。すなわち、押圧面401は、第2ガイド部20Aの受け入れ位置P5よりも下流側に位置しており、検知部70によって第2容器90Bが検知されるまで、進入不能状態が維持される。
【0117】
図19は、実施の形態2に係る容器供給装置において、第2ガイド部に第2容器が搬送され、第1ガイド部が第1容器および第2容器を受け入れた状態を示す図である。
【0118】
上述のように、第2容器90Bが第2ガイド部20Aに向けて搬送される際に、検知部70は、第2容器90Bを検知する。すなわち、検知部70は、第3ガイド部50に位置する第2容器90Bを検知する。これにより、制御部75は、切替機構80を上記進入可能状態へと切り替え、押圧面401が受け入れ位置P5の上流に位置するように、押圧部材41を移動させる。
【0119】
これにより、図19に示すように、第3ガイド部50の搬送経路が受け入れ位置P5と連続する状態となり、受け入れ位置P5に第2容器90Bが移動する。すなわち、第2容器90Bが第3ガイド部50から第2ガイド部20Aに進入する。一方で、第1ガイド部10Aは、第1容器90Aおよび第2容器90Bをこの順で受け入れる。
【0120】
この状態から、押圧部材41が第2容器90Bを押圧しながら受け渡し位置P0に移動し、第2容器90Bを受け渡し位置P0に移動させる。
【0121】
続いて、第1搬送機構30A側、第2搬送機構60側、押圧部材41が、上述の一連の動作を繰り返し行なう。
【0122】
以上のように、実施の形態2に係る容器供給装置2Aにあっても、第2ガイド部20が、第1容器90Aおよび第2容器90Bを1個ずつ順次受入れ、第1容器90Aまたは第2容器90Bが払い出し装置40によって、受け渡し位置P0に払い出すことにより、前工程1から次の工程に容器90を受け渡す位置が、前工程1からの搬送経路に直線状に連続しない場合であっても、受け渡し位置P0にスムーズに容器90を供給することができる。
【0123】
図20は、実施の形態2に係る容器供給装置において、第3ガイド部に複数の第1容器および第2容器が滞留している状態を示す図である。
【0124】
図20に示すように、実施の形態2においては、第3ガイド部50が設けられていることにより、第3ガイド部50に複数の容器90を滞留させることができる。
【0125】
検査工程5において、搬送装置3が受け渡し位置P0に払い出された容器90を所定のタイミングで受け取れない場合が起こり得る。実施の形態2に係る容器供給装置2Aは、受け渡し位置P0で容器90が搬送装置3に受け渡されたことを下流側検知部71を備えている。検知部70によって第3ガイド部50に位置する容器90を検知された場合であっても、上記下流側検知部71によって、受け渡し位置P0で容器90が搬送装置3に受け渡されたことを検知するまで、制御部75は、押圧部材41を受け渡し位置P0側で停止させ、上記の進入不能状態を維持することを優先する。
【0126】
この間、第3ガイド部50がバッファーとして機能することで、送り出し装置30の動作を停止させることなく、第1ガイド部10A側では、第1容器90Aおよび第2容器90Bを順次受け入れ、第3ガイド部50に容器90を移動させることができる。
【0127】
この場合には、第2ガイド部20A(より特定的には受け入れ位置P5)から受け渡し位置P0に容器90を払い出す払い出し装置40Aの処理速度は、第1ガイド部10Aから第3ガイド部50に第1容器90Aまたは第2容器90Bを搬送する第1搬送機構30Aの処理速度よりも速いことが好ましい。これにより、滞留した容器90を迅速に処理し、後続する第1容器90Aおよび第2容器90Bが第3ガイド部50に搬送できなくなる状況を抑制することができる。
【0128】
[実施の形態3]
図21は、実施の形態3に係る容器供給装置を示す図である。図22は、実施の形態3に係る第2搬送機構が第1容器を搬送する様子を示す図である。図21および図22を参照して、実施の形態3に係る容器供給装置2Bについて説明する。
【0129】
実施の形態3に係る容器供給装置2Bは、実施の形態2に係る容器供給装置2Aと比較した場合に、送り出し装置30Bに含まれる第2搬送機構60Bの構成が主として相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
【0130】
第2搬送機構60Bは、第1搬送部61Bおよび第2搬送部62Bを含む。第1搬送部61Bは、第3ガイド部50の搬送経路の延在方向に移動可能なピン610を含む。当該ピン61が容器90(特定的にはフランジ部94)を押すことにより、第3ガイド部50の搬送経路の下流側に向けて容器90を搬送することができる。
【0131】
第2搬送部62Bは、回転部620と、支持部621と、複数の押圧ピン622とを含む。支持部621は、回転部620を回転可能に支持する。回転部620は、搬送される容器90の軸方向(スパウト92の軸方向)に平行な回転軸C2回りに回転する。回転部620は、リング状形状を有する。
【0132】
複数の押圧ピン622は、所定の間隔で回転部620の周方向に並ぶように設けられている。複数の押圧ピン622は、回転部620に固定されている。押圧ピン622は、先端部622aおよび根元部622bを有し、根元部622b側が回転部620に固定されている。
【0133】
先端部622aは、スパウト92の口部93を押圧可能に設けられている。回転部620が回転することにより、先端部622aが上記口部93を押圧しながら移動することにより、容器90を第2ガイド部20Aに向けて搬送することができる。
【0134】
押圧ピン622は、弾性部623を含み、弾性部623は、先端部622aと根元部622bとを接続するように設けられている。これにより、押圧ピン622が押圧している容器90が、滞留する容器90のうち最も上流に位置する容器に当接した場合に、弾性部623を変形させながら、回転方向に押圧ピン622のみを移動させることができる。この結果、回転部620の移動を停止させずに、後続する容器90を順次搬送することができる。
【0135】
実施の形態3に係る容器供給装置2Bにおいては、実施の形態2に係る容器供給装置2Aに基本的に準拠した動作を行なうことで、受け渡し位置P0に容器90を供給することができる。第3ガイド部50から第2ガイド部20Aの容器90の移動については、上述した第1搬送部61Bおよび第2搬送部62Bによって行われる。
【0136】
以上のような構成を有する場合であっても、実施の形態3に係る容器供給装置2Bにあっては、実施の形態2に係る容器供給装置2Aとほぼ同様の効果を有する。
【0137】
上述の実施の形態1から3においては、容器90がスパウト92が設けられたパウチ容器である場合を例示して説明したが、これに限定されず、上述のような第1ガイド部10および第2ガイド部20、あるいは、第1ガイド部10A、第2ガイド部20Aおよび第3ガイド部50によって移動を案内できる限り、内容物を収容可能な容器に適用することができる。
【0138】
また、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組み合わせることは、当初から予定されている。たとえば、実施の形態2において、第1搬送機構61に、実施の形態3における第1搬送機構61Bを採用してもよい。また、実施の形態2において、第2搬送機構62に実施の形態3における第2搬送機構62Bを採用してもよい。
【0139】
以上、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0140】
1 前工程、2,2A,2B 容器供給装置、3 搬送装置、4 検査装置、5 検査工程、6 後工程、7 位置決め部、10,10A 第1ガイド部、11,12 レール部、13 レール溝、13A 第1ガイド孔、20,20A 第2ガイド部、21,22 レール部、23 レール溝、23A 第2ガイド孔、30 送り出し装置、30A 第1搬送機構、31 第1プッシュ部、32 第2プッシュ部、33 接続部、34 アーム部、35 移動体、36 駆動部、40,40A 払い出し装置、41,41A 押圧部材、42 スライドガイド部、43 固定部、50 第3ガイド部、60,60B 第2搬送機構、61,61B 第1搬送部、62,62B 第2搬送部、70 検知部、71 下流側検知部、75 制御部、90 容器、90A 第1容器、90B 第2容器、91 袋体、92 スパウト、93 口部、94 フランジ部、94a 第1端部、94b 第2端部、100 容器搬送システム、207 位置決め部、C1,C2 回転軸、P0 受け渡し位置、P1 第1位置、P2 第2位置、P3 待機位置、P4,P5 受け入れ位置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図10
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