(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023105815
(43)【公開日】2023-07-31
(54)【発明の名称】調理オーダー管理システム、調理オーダー管理装置、調理オーダー管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20230101AFI20230724BHJP
【FI】
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023005872
(22)【出願日】2023-01-18
(31)【優先権主張番号】P 2022006467
(32)【優先日】2022-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】515139846
【氏名又は名称】ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【弁理士】
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】山本 慎一郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】複数の飲食店舗の調理メニューを横断的に参照してオーダーできる仕組みを提供する。
【解決手段】調理オーダー管理システムは、複数の所定の飲食店舗の調理メニューの情報をまとめて顧客に出力する調理メニュー情報出力手段と、前記顧客から前記調理メニューについてオーダーを受け付けたことに応じて、前記飲食店舗の担当者に前記オーダーを表す情報を出力するオーダー情報出力手段とを備える。この調理メニュー情報出力手段は、所定の小売店舗に関連する前記所定の飲食店舗の調理メニューの情報を前記所定の小売店舗の顧客に出力する。また、この調理メニュー情報出力手段は、所定の小売店舗に関連する厨房で調理する仮想飲食店舗の調理メニューの情報を出力する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の所定の飲食店舗の調理メニューの情報をまとめて顧客に出力する調理メニュー情報出力手段と、
前記顧客から前記調理メニューについてオーダーを受け付けたことに応じて、前記飲食店舗の担当者に前記オーダーを表す情報を出力するオーダー情報出力手段と、
を備える調理オーダー管理システム。
【請求項2】
前記調理メニュー情報出力手段は、所定の小売店舗に関連する前記所定の飲食店舗の調理メニューの情報を前記所定の小売店舗の顧客に出力する、
請求項1に記載の調理オーダー管理システム。
【請求項3】
前記調理メニュー情報出力手段は、所定の小売店舗に関連する厨房で調理する仮想飲食店舗の調理メニューの情報を出力する、
請求項1に記載の調理オーダー管理システム。
【請求項4】
前記オーダーを受け付けた調理メニューについて所定の小売店舗の顧客から配送希望を受け付けたことに応じて、前記所定の小売店舗の配送商品として管理する小売相乗り配送手段をさらに備える、
請求項1に記載の調理オーダー管理システム。
【請求項5】
前記調理メニュー毎の待ち時間を所定の小売店舗の顧客に出力する待ち時間情報出力手段をさらに備える、
請求項1に記載の調理オーダー管理システム。
【請求項6】
前記オーダーを受け付けた調理メニューについて所定のエリア内の厨房の仕上がり時間に関する情報を当該所定のエリア内の配送担当者に通知する仕上がり時間情報出力手段をさらに備える、
請求項1に記載の調理オーダー管理システム。
【請求項7】
複数の所定の飲食店舗の調理メニューの情報をまとめて顧客に出力する調理メニュー情報出力手段と、
前記顧客から前記調理メニューについてオーダーを受け付けたことに応じて、前記飲食店舗の担当者に前記オーダーを表す情報を出力するオーダー情報出力手段と、
を備える調理オーダー管理装置。
【請求項8】
複数の所定の飲食店舗の調理メニューの情報をまとめて顧客に出力するステップと、
前記顧客から前記調理メニューについてオーダーを受け付けたことに応じて、前記飲食店舗の担当者に前記オーダーを表す情報を出力するステップと、
を含む調理オーダー管理方法。
【請求項9】
複数の所定の飲食店舗の調理メニューの情報をまとめて顧客に出力するステップと、
前記顧客から前記調理メニューについてオーダーを受け付けたことに応じて、前記飲食店舗の担当者に前記オーダーを表す情報を出力するステップと、
をコンピュータにより実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理オーダー管理システム、調理オーダー管理装置、調理オーダー管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
飲食店の顧客ごとに注文を受け付ける調理オーダーシステムに関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、複数の飲食店舗の調理メニューを横断的に参照してオーダーできる仕組みは提案されていない。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、複数の飲食店舗の調理メニューを横断的に参照してオーダーできる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、
複数の所定の飲食店舗の調理メニューの情報をまとめて顧客に出力する調理メニュー情報出力手段と、
前記顧客から前記調理メニューについてオーダーを受け付けたことに応じて、前記飲食店舗の担当者に前記オーダーを表す情報を出力するオーダー情報出力手段と、
を備える調理オーダー管理システムである。
【0007】
また、本発明の一態様は、上記調理オーダー管理システムに対応する調理オーダー管理装置、調理オーダー管理方法、及びプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、複数の飲食店舗の調理メニューを横断的に参照してオーダーすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】調理オーダー管理システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】管理サーバにおける機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図4】管理サーバの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図5】(A)は、
図1の調理オーダー管理システムが適用されるサービスの概要を示すイメージ図である。(B)は、複数の飲食店舗が立地しているエリアの具体例を示すイメージ図である。
【
図6】仮想飲食店舗の具体例を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<概要>
本実施形態では、所定のエリア内に立地する複数の飲食店舗から提供される様々な調理メニューの中から、自身が所望する調理メニューを横断的にオーダーすることを可能とした調理オーダー管理システムについて説明する。
背景としては、飲食店舗が複数ある場合、顧客としては、ある飲食店舗の特定の調理メニューと、他の飲食店舗の特定の調理メニューとを組み合わせて飲食したいと欲することがある。しかしながら、これを叶えるためには、顧客がそれぞれの飲食店舗から個々に調理メニューを入手して組み合わせるしかなく手間がかかっていた。そこで、本実施形態においては、個々に調理メニューを提供する飲食店舗を選択することなく、手間をかけずに、自身が所望する複数の調理メニューのオーダーを実現している。
【0011】
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る調理オーダー管理システムSの全体構成の一例を示す図である。
調理オーダー管理システムSは、管理サーバ1と、店舗側端末2-1乃至2-n(nは1以上の整数値)と、顧客端末3-1乃至3-m(mは1以上の整数値)とがネットワークNを介して接続されることで構成される。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、VPN(Vertual Private Network)等である。
【0012】
管理サーバ1は、調理オーダー管理システムSの全体の管理をするサーバとしての情報処理装置である。管理サーバ1は、店舗側端末2-1乃至2-n、顧客端末3-1乃至3-m、及び外部から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、管理サーバ1は、店舗側端末2-1乃至2-n、顧客端末3-1乃至3-mの各々、及び外部に向けて各種の情報を送信する。以下、店舗側端末2-1乃至2-n、及び顧客端末3-1乃至3-mの各々を個別に説明する必要がない場合、これらをまとめて店舗側端末2、及び顧客端末3の各々と呼ぶ。
【0013】
管理サーバ1は、複数の飲食店舗の各々に配備された店舗側端末2から送信されてきた調理メニュー情報に基づいて顧客が操作する顧客端末3に向けて送信するための調理メニュー情報を生成する。そして、管理サーバ1は、生成した調理メニュー情報を顧客が操作する顧客端末3に向けて送信する。
【0014】
また、管理サーバ1は、調理メニュー情報を参照した顧客からのオーダーを受け付けて、複数の飲食店舗のうち対象となる飲食店舗にオーダー情報を提示する。具体的には、管理サーバ1は、顧客端末3からオーダー情報が送信されてくると、そのオーダー情報から特定される1以上の飲食店舗の各々の店舗側担当者の店舗側端末2に向けて、オーダー情報のうち少なくとも一部の情報(つまり、その飲食店舗を対象とするオーダー情報)を送信する。これにより、店舗側担当者による、顧客からオーダーされた飲食物の調理と、調理した飲食物の顧客に対する提供が行われる。なお、管理サーバ1の具体的な構成や処理の詳細については後述する。
【0015】
店舗側端末2は、調理オーダー管理システムSを利用する飲食店舗の店舗側担当者が操作する情報処理装置である。「店舗担当者」には、飲食店舗に所属する立場で飲食物の提供に関与する者や、飲食店舗と所定の関係(例えば、請負契約の関係など)を有する立場で飲食物の提供に関与する者などが含まれる。店舗担当者としては、例えば、飲食物のメニューを作成する者、飲食物を調理する者、調理された飲食物を顧客に配送する者などが挙げられる。
【0016】
店舗側端末2は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等で構成される。店舗側端末2は、管理サーバ1から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、店舗側端末2は、管理サーバ1に向けて各種の情報を送信する。例えば、店舗側端末2は、管理サーバ1に向けて、調理メニュー情報等を送信する。また、店舗側端末2は、管理サーバ1から送信されてきたオーダー情報を取得する。
【0017】
顧客端末3は、調理オーダー管理システムSを利用する顧客が操作する情報処理装置であり、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等で構成される。顧客端末3は、管理サーバ1から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、顧客端末3は、管理サーバ1に向けて各種の情報を送信する。例えば、顧客端末3は、管理サーバ1から送信されてきた調理メニュー情報を取得して表示する。また、顧客端末3は、調理メニュー情報を参照した顧客による、オーダーのための入力操作を受け付けて、その入力情報をオーダー情報として管理サーバ1に向けて送信する。また、顧客端末3は、飲食物の調理をオーダーした顧客による、その飲食物の配送を希望するために入力された操作を受け付けて、その入力情報を配送希望情報として管理サーバ1に向けて送信する。
【0018】
調理オーダー管理システムSを構成する管理サーバ1、店舗側端末2、及び顧客端末3の各々による上述の処理は一例であり、調理オーダー管理システムS全体として上述の処理を実現させる機能を備えていればよい。このため、上述の処理を実現させる機能のうち、一部または全部を調理オーダー管理システムS内で分担してもよいし協働してもよい。例えば、管理サーバ1の機能の一部または全部を、調理オーダー管理システムS内の他の情報処理装置等の機能としてもよいし、調理オーダー管理システムS内の他の情報処理装置等の機能の一部または全部を、管理サーバ1の機能としてもよい。さらに、管理サーバ1の機能の一部または全部を、図示せぬ他のサーバ等に移譲してもよい。これにより、調理オーダー管理システムS全体としての処理が促進され、また、処理を補完し合うことも可能となる。
【0019】
<ハードウェア構成>
(管理サーバ1のハードウェア構成)
図2は、本実施形態に係る管理サーバ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
管理サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19とを備えている。
【0020】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、または、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。
【0021】
入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18及び通信部19が接続されている。出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。入力部17は、キーボード、マウス、タッチパネル等で構成され、各種情報を入力する。記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置との間で通信を行う。
【0022】
(店舗側端末2、及び顧客端末3のハードウェア構成)
また、図示はしないが、店舗側端末2及び顧客端末3は、
図2に示すハードウェア構成を有する。すなわち、
図2のCPU11と、ROM12と、RAM13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19との各々に対応するCPUと、ROMと、RAMと、バスと、入出力インターフェースと、出力部と、入力部と、記憶部と、通信部とを有する。
【0023】
<機能構成>
(管理サーバ1の機能構成)
図3は、管理サーバ1における機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
管理サーバ1のCPU11においては、動作する際に、調理メニュー情報出力部31と、オーダー情報出力部32と、小売相乗り配送部33と、待ち時間情報出力部34と、仕上がり時間情報出力部35とが機能する。また、管理サーバ1の記憶部18においては、調理メニュー情報DB41と、オーダー情報DB42と、配送希望情報DB43と、待ち時間情報DB44と、仕上がり時間情報DB45とが設けられている。
【0024】
調理メニュー情報出力部31は、複数の所定の飲食店舗の調理メニュー情報をまとめて顧客に出力する。この構成により、顧客は、個々の調理メニューを提供する飲食店舗を回ることなく、複数の所定の飲食店舗の調理メニューを横断的に参照してオーダーできる。
複数の所定の飲食店舗としては、例えば、所定エリア内に立地する飲食店舗、所定の商店街やショッピングモールに属する飲食店舗等が挙げられる。調理メニュー情報は、所定の飲食店舗が提供し得る調理メニューの情報であり、各飲食店舗に設けられた店舗側端末2から予め入力され、調理メニュー情報DB41に記憶されている。
顧客への出力としては、通信部19を介して顧客端末3に送信し、選択可能な態様で表示させることをいう。このため、複数の飲食店舗を対象とする横断的な調理のオーダーが可能となる。
【0025】
「オーダー」とは、調理メニュー情報から1以上の飲食物の調理メニューを選択し、選択した1以上の飲食物の調理と提供とを依頼することをいう。ここで、調理した飲食物を提供することには、例えば、調理した飲食物をその場で配膳すること、調理した飲食物をテイクアウトの飲食物として、予め定め指定された場所(例えば、駐車場や店舗の出入口のサービスカウンタ等)で渡すこと、調理した飲食物を移動手段(例えば、配送車両)により配送することなどが含まれる。
【0026】
「飲食店舗」は、所定のエリアに立地している、飲食物の調理および提供を行う店舗である。飲食店舗が立地しているエリアは、飲食店舗の立地を可能とし、所定の面積を有する地域や領域であれば特に限定されない。例えば、公的に区画された1以上の市町村からなる領域、計画的または自然発生的に形成された商店街を形成する領域、ショッピングモールなどの大型商業施設の敷地を示す領域などは、いずれも飲食店舗が立地しているエリアの一例である。また、飲食店舗が立地しているエリアの面積は特に限定されない。例えば、1の顧客の生活圏を示す領域(例えば、徒歩、自動車、バスなどで移動可能な程度の領域)のように比較的面積が広いエリアであってもよいし、1の小売店舗に設けられたいわゆるイートイン(例えば、フードコートや1の飲食店舗)の領域のように比較的面積が狭いエリアであってもよい。
【0027】
調理メニュー情報の提供を受ける顧客は、特に限定されず、調理オーダー管理システムSを利用できる者であればよい。顧客に提供される調理メニュー情報の内容も特に限定されず、例えば、エリアごとに一律に決められた情報が調理メニュー情報として提供されてもよい。また、例えば、顧客の所在する上述のエリアに応じて、その顧客に提供される調理メニュー情報の内容を変化させてもよい。この場合、顧客の所在地を中心とする半径rkm(キロメートル)(rは1以上の整数値)のエリアに立地している複数の飲食店舗を対象とする調理メニュー情報が提供されるようにすることができる。これにより、顧客ごとに必要となる情報が提供されるので、顧客は、必要な情報と不要な情報とを判別する手間を省くことができる。
【0028】
また、例えば、大型商業施設に来店している顧客に対し、その大型商業施設の建物内に設けられているフードコートに立地している複数の飲食店舗や、大型商業施設が立地している敷地に独立して立地している複数の飲食店舗を対象とする調理メニュー情報が提供されてもよい。また、例えば、駅前の商店街を散策している顧客に対し、その商店街に立地している複数の飲食店舗を対象とする調理メニュー情報が提供されてもよい。
【0029】
また、顧客に提供される調理メニュー情報の内容も特に限定されず、複数の飲食店舗の各々が提供可能な飲食物であればよい。また、飲食物が提供される場所も特に限定されない。例えば、大型商業施設に来店している顧客に対しては、大型商業施設に設けられたフードコートで、そのフードコートに立地する複数の飲食店舗の飲食物が提供されてもよい。また、例えば、商店街を散策している顧客に対しては、商店街の一角に設けられた所定のスペースで、その商店街に立地する複数の飲食店舗の飲食物が提供されてもよい。
【0030】
さらに、顧客に提供される飲食物は、テイクアウトしたり配送したりすることができる。これにより、顧客は、調理の待ち時間を確認して買物の予定を調整することができる。また、買物の予定に基づいて、調理メニューをオーダーしたり配送希望を出したりすることができる。例えば、大型商業施設に来店した顧客は、買い物の合間に、同じ敷地内に立地している複数の飲食店舗で提供される飲食物のテイクアウトのためのオーダーや、自宅への配送のためのオーダーを行うことができる。この場合、大型商業施設側が、提供商品の配送手段を予め有している場合には、既存の商品配送手段を活用した飲食物の配送が可能となる。すなわち、商品を配送する際、飲食物を相乗りさせて配送することができる。
【0031】
また、調理メニュー情報出力部31は、所定の小売店舗に関連する所定の飲食店舗の調理メニューの情報を所定の小売店舗の顧客に出力する。この態様により、所定の小売店舗の顧客は、当該所定の小売店舗に関連する所定の飲食店舗の調理メニューを参照してオーダーできるので、当該所定の小売店舗に来店した顧客は買物をしながら食事のオーダーを行うことができる。この態様においては、所定の小売店舗に来店した顧客に対して選択的に調理メニュー情報を出力する。
【0032】
「所定の小売店舗」とは、所定のエリアに立地し、商品を提供する店舗のことをいう。「所定の小売店舗」としては、例えば、ショッピングモール、スーパーマーケット、及び百貨店などの大型小売店舗や、大型小売店舗が立地している敷地内に、これらの大型小売店舗とは独立して立地している小売店舗や、これらの大型小売店舗の建物内にテナントとして出店している小売店舗などが挙げられる。
【0033】
また、所定の地域内に立地している小売店舗や、所定の商店街に立地している小売店舗も、「所定の小売店舗」の一例として挙げることができる。さらに、「所定の小売店舗」は複数であってもよい。「所定の小売店舗」が複数である場合には、小売店舗同士の関係は特に限定されず、資本関係や契約関係を有するものであってもよいし、有しないものであってもよい。
【0034】
さらに、調理メニュー情報出力部31は、所定の小売店舗に関する厨房で調理する仮想飲食店舗の調理メニューの情報を出力する。この態様により、小売店舗の総菜等を調理する厨房の空き時間を活用して顧客がオーダーできる調理メニューの選択肢を拡大できる。
【0035】
「所定の小売店舗に関連する厨房」とは、「所定の小売店舗」との間に何らかの関連性を有する厨房のことをいう。例えば、上述の「所定の小売店舗に関連する所定の飲食店舗」の厨房は、「所定の小売店舗に関連する厨房」に含まれる。「所定の小売店舗に関連する厨房」としては、例えば、「所定の小売店舗」で販売されている食品の調理が行われるバックヤードの厨房などが挙げられる。
【0036】
「仮想飲食店舗」とは、本来は飲食店舗ではないが、「複数の飲食店舗」を構成する飲食店舗として機能させることで、いわゆるダークキッチンとしての活用を可能にする仮想の店舗のことをいう。具体的には、例えば、小売店舗としてのスーパーマーケットや百貨店等に設けられた、惣菜等を調理する厨房を、仮想飲食店舗の一部として機能するダークキッチンとして活用することができる。この場合、小売店舗側は、店内で販売している食品を材料とする調理メニュー情報を作成することができる。このような小売店舗は、顧客からのオーダーが入ると、売り場または在庫から材料となる食品のピッキングを行い、店内の厨房で調理し、パッキングを行ったうえで顧客に向けて配送する。材料となる食品のピッキングを担当する者は、パートタイムであってもよいし、予め専任チームを構成してもよい。材料となる食品のピッキングを担当する者をパートタイムとした場合、小売店舗の人材の有効活用を図ることができる。
【0037】
オーダー情報出力部32は、顧客から調理メニューについてオーダーを受け付けたことに応じて、対応する飲食店舗の担当者にオーダーを表す情報を出力する。顧客からのオーダー情報は、顧客端末3から入力され、オーダー情報DB42に記憶される。オーダー情報出力部32から出力されたオーダー情報は、通信部19を介して店舗側端末2に送信される。
【0038】
小売相乗り配送部33は、オーダーを受け付けた調理メニューについて所定の小売店舗の顧客から配送希望を受け付けたことに応じて、所定の小売店舗の配送商品として管理する。この態様により、小売店舗の配送システムを活用して顧客のオーダー機会をさらに拡大できる。顧客からの配送希望の情報としては、上記の顧客からのオーダーの際に、顧客端末3から入力され、配送希望情報DB43に記憶される。配送希望情報としては、調理メニューの受取方法や受取時間等が含まれ、通信部19を介して店舗側端末2に送信される。受取方法としては、店内受取、配送が挙げられる。店内受取は、顧客が店舗のお渡しカウンター等で商品を受取る方法が挙げられる。配送としては、小売店舗の出入口に設けられたサービスカウンタ又は顧客の自家用車が駐車している駐車場のスペースへの配達、あるいは自宅などへの配送が挙げられる。
【0039】
「所定の小売店舗に関連する所定の飲食店舗」とは、上述の「所定の小売店舗」との間に何らかの関連性を有する飲食店舗のことをいう。例えば、「所定の小売店舗」が、ショッピングモール、スーパーマーケット、及び百貨店などの大型小売店舗である場合には、これらの大型小売店舗が立地している敷地内に、大型小売店舗とは独立して立地している飲食店舗や、これらの大型小売店舗の建物内にテナントとして出店している飲食店舗は、いずれも「所定の小売店舗に関連する所定の飲食店舗」であるといえる。
【0040】
また、「所定の小売店舗」が、所定の地域内に立地している小売店舗である場合には、その地域内に立地している飲食店舗は、「所定の小売店舗に関連する所定の飲食店舗」であるといえる。また、「所定の小売店舗」が、所定の商店街に立地している小売店舗である場合には、その商店街またはその近傍に立地している飲食店舗は、「所定の小売店舗に関連する所定の飲食店舗」であるといえる。さらに、「所定の小売店舗」が、飲食物の調理の材料に用いられる食材を提供可能とする小売店舗である場合には、その小売店舗から食材の提供を受けて飲食物の調理を行う飲食店舗は、「所定の小売店舗に関連する所定の飲食店舗」であるといえる。
【0041】
待ち時間情報出力部34は、調理メニュー毎の待ち時間を所定の小売店舗の顧客に出力する。この態様により、顧客は、調理メニューの待ち時間を確認して買物の予定を調整したり、逆に買物の予定に基づいて調理メニューのオーダーを行ったり、配送希望を出したりすることができる。調理メニューの待ち時間の情報は、店舗側端末2から入力され、待ち時間情報DB44に記憶される。待ち時間情報出力部34から出力された待ち時間情報は、通信部19を介して顧客端末3に送信される。
【0042】
仕上がり時間情報出力部35は、オーダーを受け付けた調理メニューについて所定のエリア内の厨房の仕上がり時間に関する情報を当該所定のエリア内の配送担当者に通知する。この態様により、所定のエリア内のショッピングモールや商店街等でピッキング・パッキングをして所定のエリア内のイートインの指定場所やテイクアウトのピックアップ指定場所等に届けることができる。イートインの指定場所としては、例えば、フードコートや飲食店舗等が挙げられる。ピックアップの指定場所としては、例えば、駐車場や出入口付近等が挙げられる。厨房の仕上がり時間の情報は、店舗側端末2から入力され、仕上がり時間情報DB45に記憶される。仕上がり時間情報出力部35から出力された仕上がり時間情報は、通信部19を介して顧客端末3に送信される。
【0043】
<処理内容>
図4は、本実施形態に係る管理サーバ1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
管理サーバ1は、複数の飲食店舗の各々の店舗側端末2から調理メニュー情報が送信されてくると(ステップS1でYES)、送信されてきた調理メニュー情報を取得し(ステップS2)、取得した調理メニュー情報を調理メニュー情報DB41に記憶して管理する(ステップS3)。これに対して調理メニュー情報が送信されてきていない場合(ステップS1でNO)、管理サーバ1は、複数の飲食店舗の各々の店舗側端末2から調理メニュー情報が送信されてくるまでステップS1の処理を繰り返す。
【0044】
調理メニュー情報出力部31は、ステップS2で取得した調理メニュー情報を顧客端末3に向けて送信する(ステップS4)。次に、管理サーバ1は、顧客端末3からオーダー情報が送信されてくると(ステップS5でYES)、送信されてきたオーダー情報を取得し(ステップS6)、取得したオーダー情報をオーダー情報DB42に記憶して管理する(ステップS7)。また、それとともに、オーダー情報出力部32は、複数の飲食店舗のうち対象となる飲食店舗の店舗側端末2に向けてオーダー情報を送信する(ステップS8)。これに対して、顧客端末3からオーダー情報が送信されてきていない場合(ステップS5でNO)、管理サーバ1は、顧客端末3からオーダー情報が送信されてくるまでステップS5の処理を繰り返す。
【0045】
次に、小売相乗り配送部33は、ステップS8で送信したオーダー情報に係る調理メニューについて、顧客端末3から配送希望情報が送信されてくると(ステップS9でYES)、配送希望情報を取得し(ステップS10)、取得した配送希望情報を配送希望情報DB43に記憶して管理する(ステップS11)。そして、小売相乗り配送部33は、オーダー情報の送信先である飲食店舗の店舗側端末2に向けて配送希望情報を送信する(ステップS12)。これに対して、顧客端末3から配送希望情報が送信されてきていない場合(ステップS9でNO)、管理サーバ1の処理は終了し(END)、この後顧客がオーダーした調理メニューが顧客に提供される。
【0046】
次に、待ち時間情報出力部34は、調理メニュー毎の待ち時間情報を取得し(ステップS13)、取得した待ち時間情報を待ち時間情報DB44に記憶して管理する(ステップS14)。また、それとともに、待ち時間情報出力部34は、顧客端末3に向けて待ち時間を送信する(ステップS15)。そして、仕上がり時間情報出力部35は、顧客からのオーダーを受け付けた1以上の調理メニューについて、所定のエリア内の厨房における仕上がり時間を取得し(ステップS16)、配送担当者に向けて仕上がり時間情報を送信する(ステップS17)。これにより、配送担当者は、調理メニューを所定の配送先に配送(ステップS18)し、管理サーバ1の処理は終了する(END)。
【0047】
<具体例>
図5(A)は、実施形態の調理オーダー管理システムSが適用されるサービスの概要を示すイメージ図である。
図5(A)に示すように、本サービスを利用する顧客Cは、顧客端末3に表示された調理メニュー情報から、自分の現在地の周囲に立地している飲食店舗F1乃至Ft(tは1以上の整数値)の各々に関連する厨房Kにて調理される飲食物のメニューを、横断的にオーダーすることができる。例えば、飲食店舗F1で提供されている和食と、飲食店舗F2で提供されている洋食とを、あたかも同一の飲食店舗から提供されている調理メニューを選択する感覚で同時にオーダーすることができる。
【0048】
また、顧客は、調理された飲食物の提供場所を選択することができる。例えば、小売店舗の店内に設けられたイートインで食べるために所定のカウンターでの手渡しを希望することもできるし、飲食可能なテーブルに配膳してもらうこともできる。さらに、調理された飲食物のテイクアウトや配送を希望することもできる。調理された飲食物の配送を希望する場合には、小売店舗の出入口に設けられたサービスカウンタや、顧客の自家用車が駐車している駐車場のスペース、あるいは自宅などへの配送を希望することもできる。
【0049】
図5(B)は、複数の飲食店舗が立地しているエリアの具体例を示すイメージ図である。
図5(B)には、複数の飲食店舗が立地しているエリアの具体例として、エリアA1乃至A4が示されている。このうち、エリアA1は、ある地域を対象とするエリアである。エリアA1には、本サービスを利用している飲食店舗F11乃至F15の各々が立地している位置が示されている。顧客Cは、本サービスを利用することで、飲食店舗F11乃至F15の各々から提供される調理メニュー情報を参照し、飲食店舗F11乃至F15の各々から提供される飲食物のメニューを横断的にオーダーすることができる。
【0050】
また、エリアA2は、敷地内に、大型の小売店舗P1、小型の小売店舗P2、飲食店舗F22およびF23が立地している大型の商業施設を対象とするエリアである。エリアA2には、本サービスを利用している飲食店舗F21乃至F23の各々が立地している位置が示されている。具体的には、飲食店舗F21は、大型の小売店舗P1にテナントとして出店している飲食店舗である。飲食店舗F22およびF23は、いずれも商業施設の敷地内に独立した店舗として立地している飲食店舗である。顧客Cは、本サービスを利用することで、飲食店舗F21乃至F23の各々から提供される調理メニュー情報を参照し、飲食店舗F21乃至F23の各々から提供される飲食物のメニューを横断的にオーダーすることができる。
【0051】
また、エリアA3は、駅前の商店街を対象とするエリアである。エリアA3には、本サービスを利用している飲食店舗F31乃至F39の各々が立地している位置が示されている。顧客Cは、本サービスを利用することで、飲食店舗F31乃至F39の各々から提供される調理メニュー情報を参照し、飲食店舗F31乃至F39の各々から提供される飲食物のメニューを横断的にオーダーすることができる。
【0052】
また、エリアA4は、大型の小売店舗P41としてのショッピングモールの建物内を対象とするエリアである。エリアA4には、本サービスを利用している飲食店舗F41乃至F49の各々が立地している位置が示されている。具体的には、飲食店舗F41乃至F48は、ショッピングモールのフードコートにテナントとして出店している飲食店舗である。また、飲食店舗F49は、ショッピングモールのフードコートの外の所定の出店場所にテナントとして出店している飲食店舗である。顧客Cは、本サービスを利用することで、フードコートの内外を問わず、飲食店舗F41乃至F49の各々から提供される調理メニュー情報を参照し、飲食店舗F41乃至F49の各々から提供される飲食物のメニューを横断的にオーダーすることができる。
【0053】
図6は、仮想飲食店舗の具体例を示すイメージ図である。
図6には、本サービスを利用する顧客Cと、顧客Cが操作する顧客端末3と、顧客Cの現在地の周囲に立地している飲食店舗F1乃至F4と、飲食店舗F1乃至F4のうちいずれか1の飲食店舗に関連している厨房K1乃至K4とが示されている。また、
図6には、飲食店舗F1乃至F4に関連する小売店舗P1と、飲食店舗F2に関連する小売店舗P2とが示されている。
【0054】
飲食店舗F1乃至F4の各々からは、調理メニュー情報MI1乃至MI4の各々が情報提供されている。このため、顧客端末3に表示された調理メニュー情報MTは、調理メニュー情報MI1乃至MI4をまとめた情報となる。ここで、顧客Cが、調理メニュー情報MTから、飲食店舗F1、F3、およびF4の各々から提供されている調理メニューがオーダーされたとする。すると、そのオーダー情報が、飲食店舗F1に関連する厨房K1と、飲食店舗F3に関連する厨房K3と、飲食店舗F4に関連する厨房K2およびK4との各々に提示される。
【0055】
顧客Cは、顧客端末3を操作するだけで、調理メニュー情報MTからオーダーした調理メニューの決済を1回で完了させることができる。すなわち、顧客Cは、実際には飲食店舗F1、F3、およびF4の3店舗からそれぞれ提供されている調理メニューをオーダーしているため、従来であれば3店舗それぞれに対して決済処理を行う必要があった。これに対して、本サービスを利用した場合、顧客Cは、3店舗のそれぞれから提供されている調理メニューの提供を受ける場合であっても、決済処理を1回で完了させることができる。
【0056】
顧客Cからのオーダーについての決済処理が完了すると、飲食店舗F1、F3、およびF4の売上額が計上される。ここで、飲食店舗F1、F3、およびF4は、いずれも小売店舗P1に関連する飲食店舗である。このため、例えば、決済手段E1より計上された飲食店舗F1の売上額と、決済手段E3より計上された飲食店舗F3の売上額と、決済手段E4より計上された飲食店舗F4の売上額との合計額を、小売店舗P1の売上として計上することもできる。この場合、飲食店舗F1に関連する厨房K1、飲食店舗F3に関連する厨房K3、飲食店舗F4に関連する厨房K2およびK4は、仮想飲食店舗として機能する小売店舗P1のダークキッチンとして捉えることができる。
【0057】
<本実施形態の有利な効果>
上述の実施形態によれば、複数の飲食店舗の調理メニューを横断的に参照してオーダーできる仕組みを提供することができる。
【0058】
(その他)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、上述の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に上述の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、特に限定されず、任意でよい。例えば、管理サーバ1の機能ブロックを他の装置等に移譲させてもよいし、他の装置の機能ブロックをサーバ等に移譲させてもよい。また、一つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0059】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0060】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザ等にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザ等に提供される記録媒体等で構成される。プログラムはネットワークを介して配信可能であることから、記録媒体は、ネットワークに接続された、或いは接続可能なコンピュータに搭載、或いはアクセス可能なものであってもよい。
【0061】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0062】
換言すると、本発明が適用される調理オーダー管理システムは、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
すなわち、(1)本発明が適用される調理オーダー管理システム(例えば、
図1の調理オーダー管理システムS)は、
複数の所定の飲食店舗(例えば、
図5(A)の飲食店舗F1乃至Ft)の調理メニューの情報をまとめて顧客(例えば、
図5(A)の顧客C)に出力する調理メニュー情報出力手段(例えば、
図3の調理メニュー情報出力部31)と、
前記顧客から前記調理メニューについてオーダーを受け付けた(例えば、オーダー情報を取得した)ことに応じて、前記飲食店舗の担当者(例えば、上述の「店舗側担当者」)に前記オーダーを表す情報(例えば、上述の「オーダー情報」)を出力するオーダー情報出力手段(例えば、
図3のオーダー情報出力部32)と、
を備える。
これにより、顧客は複数の所定の飲食店舗の調理メニューを横断的に参照してオーダーできるので、個々の調理メニューを提供する飲食店舗に関わらず、好みの調理メニューを各飲食店舗の選択をすることなく手間をかけずにオーダーできる。
【0063】
また、(2)前記調理メニュー情報出力手段は、所定の小売店舗(例えば、
図6の小売店舗P1)に関連する前記所定の飲食店舗の調理メニューの情報を前記所定の小売店舗の顧客に出力することができる。
これにより、所定の小売店舗の顧客は、当該所定の小売店舗に関連する所定の飲食店舗の調理メニューを参照してオーダーできるので、当該所定の小売店舗に来店した顧客は買物をしながら食事のオーダーを行うことができる。
【0064】
また、(3)前記調理メニュー情報出力手段は、所定の小売店舗に関連する厨房(例えば、
図6の厨房K1乃至K4)で調理する仮想飲食店舗の調理メニューの情報(例えば、
図6の複数店舗調理メニューMR)を出力することができる。
これにより、小売店舗で販売されている食品の調理が行われる厨房の空き時間を活用して顧客がオーダーできる調理メニューの選択肢を拡大できるので、いわゆるダークキッチンの活用が実現される。
【0065】
また、(4)前記オーダーを受け付けた調理メニューについて所定の小売店舗の顧客から配送希望を受け付けた(例えば、配送希望情報を取得した)ことに応じて、所定の小売店舗の配送商品として管理する小売相乗り配送手段(例えば、
図3の小売相乗り配送部33)をさらに備えることができる。
これにより、小売店舗の配送システムを活用して顧客のオーダー機会をさらに拡大できる。
【0066】
また、(5)前記調理メニュー毎の待ち時間(例えば、上述の待ち時間情報)を所定の小売店舗の顧客に出力する待ち時間情報出力手段(例えば、
図3の待ち時間情報出力部34)をさらに備えることができる。
これにより、顧客は、調理の待ち時間を確認して買物の予定を調整することができる。また、買物の予定に基づいて、調理メニューをオーダーしたり配送希望を出したりすることができる。
【0067】
また、(6)前記オーダーを受け付けた調理メニューについて所定のエリア内の厨房の仕上がり時間に関する情報を当該所定のエリア内の配送担当者に通知する仕上がり時間情報出力手段(例えば、
図3の仕上がり時間情報出力部35)をさらに備えることができる。
これにより、所定のエリア内のショッピングモールや商店街等でピッキング・パッキングをして所定のエリア内のイートインの指定場所(例えば、フードコートや飲食店舗等)やテイクアウトのピックアップ指定場所(例えば、駐車場や出入り付近等)等に届けることができる。
【0068】
また、(7)本発明が適用される調理オーダー管理装置(例えば、
図1の管理サーバ1)は、
複数の所定の飲食店舗(例えば、
図5(A)の飲食店舗F1乃至Ft)の調理メニューの情報をまとめて顧客(例えば、
図5(A)の顧客C)に出力する調理メニュー情報出力手段(例えば、
図3の調理メニュー情報出力部31)と、
前記顧客から前記調理メニューについてオーダーを受け付けたことに応じて、前記飲食店舗の担当者(例えば、上述の「店舗側担当者」)に前記オーダーを表す情報(例えば、上述の「オーダー情報」)を出力するオーダー情報出力手段(例えば、
図3のオーダー情報出力部32)と、
を備える。
これにより、顧客は複数の所定の飲食店舗の調理メニューを横断的に参照してオーダーできるので、個々の調理メニューを提供する飲食店舗に関わらず、好みの調理メニューを各飲食店舗の選択をすることなく手間をかけずにオーダーできる。
【0069】
また、(8)本発明が適用される調理オーダー管理方法は、
複数の所定の飲食店舗(例えば、
図5(A)の飲食店舗F1乃至Ft)の調理メニューの情報をまとめて顧客(例えば、
図5(A)の顧客C)に出力するステップと、
前記顧客から前記調理メニューについてオーダーを受け付けた(例えば、オーダー情報を取得した)ことに応じて、前記飲食店舗の担当者(例えば、上述の「店舗側担当者」)に前記オーダーを表す情報(例えば、上述の「オーダー情報」)を出力するステップと、
を含む。
これにより、顧客は複数の所定の飲食店舗の調理メニューを横断的に参照してオーダーできるので、個々の調理メニューを提供する飲食店舗に関わらず、好みの調理メニューを各飲食店舗の選択をすることなく手間をかけずにオーダーできる。
【0070】
また、(9)本発明が適用されるプログラムは、
複数の所定の飲食店舗(例えば、
図5(A)の飲食店舗F1乃至Ft)の調理メニューの情報をまとめて顧客(例えば、
図5(A)の顧客C)に出力するステップと、
前記顧客から前記調理メニューについてオーダーを受け付けた(例えば、オーダー情報を取得した)ことに応じて、前記飲食店舗の担当者(例えば、上述の「店舗側担当者」)に前記オーダーを表す情報(例えば、上述の「オーダー情報」)を出力するステップと、
をコンピュータにより実行させる。
これにより、顧客は複数の所定の飲食店舗の調理メニューを横断的に参照してオーダーできるので、個々の調理メニューを提供する飲食店舗に関わらず、好みの調理メニューを各飲食店舗の選択をすることなく手間をかけずにオーダーできる。
【符号の説明】
【0071】
1:管理サーバ、2:店舗側端末、3:顧客端末、11:CPU、18:記憶部、19:通信部、31:調理メニュー情報出力部、32:オーダー情報出力部、33:小売相乗り配送部、34:待ち時間情報出力部、35:仕上がり時間情報出力部、S:情報処理システム、N:ネットワーク