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特開2023-105876自動精算機、カードキー、カードキー発行方法、及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023105876
(43)【公開日】2023-08-01
(54)【発明の名称】自動精算機、カードキー、カードキー発行方法、及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20230725BHJP
   G06Q 50/12 20120101ALI20230725BHJP
【FI】
G07G1/12 361A
G06Q50/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022006872
(22)【出願日】2022-01-20
(71)【出願人】
【識別番号】000237639
【氏名又は名称】富士通フロンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 健二
【テーマコード(参考)】
3E142
5L049
【Fターム(参考)】
3E142AA05
3E142BA01
3E142BA07
3E142BA11
3E142BA13
3E142EA04
3E142FA50
3E142GA14
5L049CC25
(57)【要約】
【課題】カードキーのセットに係るスタッフの負担を軽減すると共に利用者に誤ったカードキーが発行されることを防止する。
【解決手段】利用者にカードキーを発行するカードキー発行部を備えた自動精算機であって、カードキーは、記憶媒体と電子ペーパーを備え、カードキー発行部は、利用者が利用する施設のキー情報をカードキーの記憶媒体に書き込む書込部と、男女別施設を利用する利用者の性別を表す色、又は、利用者が男女別施設を利用しないことを表す色、をカードキーの電子ペーパーに表示させるように制御する電子ペーパー制御部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者にカードキーを発行するカードキー発行部を備えた自動精算機であって、
前記カードキーは、記憶媒体と電子ペーパーを備え、
前記カードキー発行部は、
前記利用者が利用する施設のキー情報を前記記憶媒体に書き込む書込部と、
男女別施設を利用する前記利用者の性別を表す色、又は、前記利用者が前記男女別施設を利用しないことを表す色、を前記電子ペーパーに表示させるように制御する電子ペーパー制御部と、
を備える、
ことを特徴とする自動精算機。
【請求項2】
前記利用者が利用する施設は、客室及び浴場の一方又は両方を含み、
前記男女別施設は、前記浴場を含む、
ことを特徴とする請求項1記載の自動精算機。
【請求項3】
前記利用者の予約情報を取得する予約情報取得部、
を更に備え、
前記記憶媒体に前記書込部により書き込まれる前記キー情報と、前記電子ペーパーに表示させるように前記電子ペーパー制御部により制御される色は、前記予約情報取得部により取得された前記利用者の予約情報、又は、前記利用者の予約情報が変更された場合は変更後の予約情報、に基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の自動精算機。
【請求項4】
利用者に発行されるカードキーであって、
前記利用者が利用する施設のキー情報が書き込まれる記憶媒体と、
男女別施設を利用する前記利用者の性別を表す色、又は、前記利用者が前記男女別施設を利用しないことを表す色、が表示される電子ペーパーと、
を備えることを特徴とするカードキー。
【請求項5】
自動精算機が利用者にカードキーを発行する際に、
書込部が、前記利用者が利用する施設のキー情報を前記カードキーが備える記憶媒体に書き込み、
電子ペーパー制御部が、男女別施設を利用する前記利用者の性別を表す色、又は、前記利用者が前記男女別施設を利用しないことを表す色、を前記カードキーが備える電子ペーパーに表示させるように制御する、
ことを特徴とするカードキー発行方法。
【請求項6】
サーバと自動精算機とを含むシステムであって、
前記サーバは、
各利用者の予約情報を記憶する記憶部、
を備え、
前記自動精算機は、
利用者にカードキーを発行するカードキー発行部と、
前記利用者の予約情報を前記サーバから取得する予約情報取得部と、
を備え、
前記カードキーは、記憶媒体と電子ペーパーを備え、
前記カードキー発行部は、
前記利用者が利用する施設のキー情報を前記記憶媒体に書き込む書込部と、
男女別施設を利用する前記利用者の性別を表す色、又は、前記利用者が前記男女別施設を利用しないことを表す色、を前記電子ペーパーに表示させるように制御する電子ペーパー制御部と、
を備え、
前記記憶媒体に前記書込部により書き込まれる前記キー情報と、前記電子ペーパーに表示させるように前記電子ペーパー制御部により制御される色は、前記予約情報取得部により取得された前記利用者の予約情報、又は、前記利用者の予約情報が変更された場合は変更後の予約情報、に基づいて決定される、
ことを特徴とするシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動精算機、カードキー、カードキー発行方法、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ホテルや旅館等の宿泊施設においては、客室への入室に必要な鍵の機能を備えたカードキー(カード型のキー)が使用されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。また、客室への入室に必要な鍵の機能と大浴場への入場に必要な鍵の機能の両方を兼ね備えたカードキーも使用されている。
【0003】
客室への入室に必要な鍵の機能と大浴場への入場に必要な鍵の機能の両方を兼ね備えたカードキーが使用される宿泊施設においては、男女別の大浴場への入場を考慮して、男性用と女性用の2種類のカードキーが使用されている。2種類のカードキーは、男性用と女性用とでカードキーの色が異なっている。
【0004】
カードキーは、チェックイン時に自動精算機によって利用者に発行される。自動精算機は、カードキーを発行するカードキー発行機を備えている。カードキー発行機は、男性用カードキーが収納されるホッパーと女性用カードキーが収納されるホッパーとを備えており、その何れかのホッパーから利用者の性別に応じたカードキーを搬送して利用者に発行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010-026643号公報
【特許文献2】特開2006-185378号公報
【特許文献3】特開2003-253930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
カードキー発行機の各ホッパーへのカードキーのセット(補充)は、宿泊施設のスタッフ(従業員等)によって毎日行われている。ここでは、チェックアウトした利用者から回収したカードキーを再利用するために、回収したカードキーを男性用と女性用とに仕分ける作業も行われている。そのため、特に利用者の多い宿泊施設では、多くのカードキーの仕分け作業が発生し、スタッフの負担は大きかった。
【0007】
また、スタッフが、男性用カードキーが収納されるホッパーに女性用カードキーを誤ってセットしたり、女性用カードキーが収納されるホッパーに男性用カードキーを誤ってセットしたりすると、利用者に誤ったカードキーが発行され、利用者が大浴場へ入場する際に解錠されず、大浴場へ入場できないトラブルが発生する虞があった。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑み、カードキーのセットに係るスタッフの負担を軽減すると共に利用者に誤ったカードキーが発行されることを防止することができる自動精算機、カードキー、カードキー発行方法、及びシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
装置の一観点は、利用者にカードキーを発行するカードキー発行部を備えた自動精算機であって、前記カードキーは、記憶媒体と電子ペーパーを備え、前記カードキー発行部は、前記利用者が利用する施設のキー情報を前記記憶媒体に書き込む書込部と、男女別施設を利用する前記利用者の性別を表す色、又は、前記利用者が前記男女別施設を利用しないことを表す色、を前記電子ペーパーに表示させるように制御する電子ペーパー制御部と、を備える。
【0010】
装置の他の一観点は、利用者に発行されるカードキーであって、前記利用者が利用する施設のキー情報が書き込まれる記憶媒体と、男女別施設を利用する前記利用者の性別を表す色、又は、前記利用者が前記男女別施設を利用しないことを表す色、が表示される電子ペーパーと、を備える。
【0011】
方法の一観点は、自動精算機が利用者にカードキーを発行する際に、書込部が、前記利用者が利用する施設のキー情報を前記カードキーが備える記憶媒体に書き込み、電子ペーパー制御部が、男女別施設を利用する前記利用者の性別を表す色、又は、前記利用者が前記男女別施設を利用しないことを表す色、を前記カードキーが備える電子ペーパーに表示させるように制御する、カードキー発行方法である。
【0012】
システムの一観点は、サーバと自動精算機とを含むシステムであって、前記サーバは、各利用者の予約情報を記憶する記憶部、を備え、前記自動精算機は、利用者にカードキーを発行するカードキー発行部と、前記利用者の予約情報を前記サーバから取得する予約情報取得部と、を備え、前記カードキーは、記憶媒体と電子ペーパーを備え、前記カードキー発行部は、前記利用者が利用する施設のキー情報を前記記憶媒体に書き込む書込部と、男女別施設を利用する前記利用者の性別を表す色、又は、前記利用者が前記男女別施設を利用しないことを表す色、を前記電子ペーパーに表示させるように制御する電子ペーパー制御部と、を備え、前記記憶媒体に前記書込部により書き込まれる前記キー情報と、前記電子ペーパーに表示させるように前記電子ペーパー制御部により制御される色は、前記予約情報取得部により取得された前記利用者の予約情報、又は、前記利用者の予約情報が変更された場合は変更後の予約情報、に基づいて決定される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、カードキーのセットに係るスタッフの負担を軽減すると共に利用者に誤ったカードキーが発行されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】一実施の形態に係る予約管理システムの構成を例示する図である。
図2】一実施の形態に係る自動精算機の外観構成を例示する図である。
図3】一実施の形態に係る自動精算機のハードウェア構成を例示する図である。
図4】カードキー発行ユニットのハードウェア構成を例示する図である。
図5】カードキーを例示する図である。
図6】予約管理サーバの記憶部に記憶される予約管理情報を例示する図である。
図7】一実施の形態に係る自動精算機が行うチェックイン処理の流れを例示するフローチャートである。
図8】一実施の形態に係る自動精算機が行うカードキー回収処理の流れを例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
図1は、一実施の形態に係る予約管理システムの構成を例示する図である。図1に例示した予約管理システム1は、ホテルや旅館等の宿泊施設2の利用者(予約者を含む)の予約情報等を管理するシステムである。予約管理システム1は、自動精算機10、予約管理サーバ20、客室用鍵管理装置30、男性浴場用鍵管理装置40、女性浴場用鍵管理装置50、及び利用者端末60を含む。
【0017】
自動精算機10、予約管理サーバ20、客室用鍵管理装置30、男性浴場用鍵管理装置40、及び女性浴場用鍵管理装置50は、宿泊施設2に設けられ、宿泊施設2のLAN(Local Area Network)等のネットワーク70に接続されている。予約管理サーバ20は、インターネット等のネットワーク80にも接続されている。利用者端末60は、ネットワーク80に接続されている。これにより、例えば、自動精算機10、客室用鍵管理装置30、男性浴場用鍵管理装置40、及び女性浴場用鍵管理装置50の各々と予約管理サーバ20は、ネットワーク70を介して通信可能であり、利用者端末60と予約管理サーバ20は、ネットワーク80を介して通信可能である。
【0018】
なお、図1では、説明の便宜のため、客室用鍵管理装置30と利用者端末60をそれぞれ1つとして示しているが、実際には、複数の客室用鍵管理装置30と複数の利用者端末60が存在するものとする。また、自動精算機10と男性浴場用鍵管理装置40と女性浴場用鍵管理装置50をそれぞれ1つとして示しているが、複数の自動精算機10が存在してもよいし、複数の男性浴場用鍵管理装置40が存在してもよいし、複数の女性浴場用鍵管理装置50が存在してもよい。
【0019】
自動精算機10は、宿泊施設2の利用者の利用料金を自動で精算する。また、自動精算機10は、チェックイン時の利用者へのカードキー90の発行や、チェックアウト時の利用者からのカードキー90の回収も行う。
【0020】
カードキー90は、記憶媒体91及び電子ペーパー92を備える。記憶媒体91は、書き換え可能な記憶媒体であって、例えば、不揮発性メモリや磁気ストライプである。カードキー90は、例えば、電子ペーパー92を備えた接触型ICカード、電子ペーパー92を備えた非接触型ICカード、電子ペーパー92を備えた磁気ストライプカードとしてもよい。
【0021】
自動精算機10は、カードキー発行部11及び予約情報取得部12を備える。カードキー発行部11は、チェックイン時に利用者へカードキー90を発行する。また、カードキー発行部11は、チェックアウト時に利用者からカードキー90を回収する。カードキー発行部11は、書込部13及び電子ペーパー制御部14を備える。書込部13は、利用者へ発行するカードキー90の記憶媒体91に、利用者が利用する施設のキー情報(鍵情報)を書き込む。また、書込部13は、利用者から回収したカードキー90の記憶媒体91に書き込まれているキー情報を消去する。電子ペーパー制御部14は、利用者へ発行するカードキー90の電子ペーパー92に、男女別施設を利用する利用者の性別を表す色(例えば男性は青色、女性は赤色)、又は、利用者が男女別施設を利用しないことを表す色(例えば黄色)、を表示させるように制御する。また、電子ペーパー制御部14は、利用者から回収したカードキー90の電子ペーパー92に、初期化(フォーマット)されたことを表す色(例えば白色)を表示させるように制御する。なお、初期化(フォーマット)されたことを表す色には、不表示(灰色や黒)も含まれる。更に利用者が利用する施設は、宿泊施設2における客室及び浴場の一方又は両方を含み、男女別施設は、浴場を含む。
【0022】
予約情報取得部12は、利用者の予約情報を予約管理サーバ20から取得する。なお、カードキー90の記憶媒体91に書込部13により書き込まれるキー情報と、カードキー90の電子ペーパー92に表示させるように電子ペーパー制御部14により制御される色は、予約情報取得部12により取得された利用者の予約情報、又は、その予約情報が変更された場合は変更後の予約情報、に基づいて決定される。
【0023】
予約管理サーバ20は、利用者端末60から宿泊施設2の利用者の予約を受け付け、宿泊施設2の利用者の予約情報等を管理する。予約管理サーバ20は、記憶部21を備える。記憶部21は、宿泊施設2の各利用者の予約情報等を記憶する。記憶部21は、例えばHDD(Hard Disk Drive)である。利用者端末60は、利用者のPC(Personal Computer)、スマートフォン、又はタブレット端末等である。
【0024】
客室用鍵管理装置30は、宿泊施設2の各客室の入口に設けられており、当該客室へ利用者が入室する際に、当該利用者に発行されたカードキー90の記憶媒体91に当該客室のキー情報が書き込まれているか否かを判定し、書き込まれていると判定した場合は当該客室へ当該利用者が入室できるように解錠し(例えば入口ドアを解錠し)、書き込まれていないと判定した場合は当該客室へ当該利用者が入室できないように解錠しない。なお、記憶媒体91に当該客室のキー情報が書き込まれているか否かの判定は、例えば、客室用鍵管理装置30が、記憶媒体91に記憶されているキー情報を読み出し、その中に当該客室のキー情報が有るか否かを判定することにより行うことができる。
【0025】
男性浴場用鍵管理装置40は、宿泊施設2の男性用大浴場(男性用大浴場が複数ある場合は各男性用大浴場)の入口に設けられており、当該男性用大浴場へ利用者が入場する際に、当該利用者に発行されたカードキー90の記憶媒体91に当該男性用大浴場のキー情報が書き込まれているか否かを判定し、書き込まれていると判定した場合は当該男性用大浴場へ当該利用者が入場できるように解錠し(例えば入口ドアを解錠し)、書き込まれていないと判定した場合は当該男性用大浴場へ当該利用者が入場できないように解錠しない。なお、記憶媒体91に当該男性用大浴場のキー情報が書き込まれているか否かの判定は、例えば、男性浴場用鍵管理装置40が、記憶媒体91に記憶されているキー情報を読み出し、その中に当該男性用大浴場のキー情報が有るか否かを判定することにより行うことができる。
【0026】
女性浴場用鍵管理装置50は、宿泊施設2の女性用大浴場(女性用大浴場が複数ある場合は各女性用大浴場)の入口に設けられており、当該女性用大浴場へ利用者が入場する際に、当該利用者に発行されたカードキー90の記憶媒体91に当該女性用大浴場のキー情報が書き込まれているか否かを判定し、書き込まれていると判定した場合は当該女性用大浴場へ当該利用者が入場できるように解錠し(例えば入口ドアを解錠し)、書き込まれていないと判定した場合は当該女性用大浴場へ当該利用者が入場できないように解錠しない。なお、記憶媒体91に当該女性用大浴場のキー情報が書き込まれているか否かの判定は、例えば、女性浴場用鍵管理装置50が、記憶媒体91に記憶されているキー情報を読み出し、その中に当該女性用大浴場のキー情報が有るか否かを判定することにより行うことができる。
【0027】
以下、このような予約管理システム1について、より具体的に説明する。
【0028】
図2は、一実施の形態に係る自動精算機の外観構成を例示する図である。図2に例示したように、自動精算機10は、カメラユニット101、スピーカユニット102、表示入力ユニット103、カードキー挿入排出部104、利用明細書排出部105、旅券読取ユニット106、クレジットカード決済端末107、硬貨入金部108、硬貨出金部109、及び紙幣入出金部110を備える。
【0029】
カメラユニット101は、利用者の顔や上半身等を撮影する。スピーカユニット102は、操作案内の音声や警告音等を出力する。
【0030】
表示入力ユニット103は、操作画面等の各種画面の表示や、利用者からの操作入力の受け付けを行う。なお、表示入力ユニット103は、後述するように、表示装置103aと当該表示装置103a上に配置されたタッチパネル103bとにより構成される。
【0031】
カードキー挿入排出部104は、利用者に発行されるカードキー90の排出や、利用者から回収されるカードキー90の取り込みを行う。利用明細書排出部105は、利用明細が印刷されたレシート(利用明細書)を排出する。
【0032】
旅券読取ユニット106は、読取面に載置された旅券を撮影して旅券画像の取得等を行う。クレジットカード決済端末107は、利用料金の支払いをクレジットカード決済により行うことができるようにする端末であり、クレジットカードが有する磁気ストライプやICチップからの情報(データ)の読み出し等を行う。
【0033】
硬貨入金部108は、入金硬貨の取り込みを行う。硬貨出金部109は、出金硬貨の排出を行う。紙幣入出金部110は、入金紙幣の取り込み及び出金紙幣の排出を行う。
【0034】
図3は、一実施の形態に係る自動精算機のハードウェア構成を例示する図である。図3に例示したように、自動精算機10は、制御ユニット121、表示入力ユニット103、カードキー発行ユニット122、クレジットカード決済端末107、利用明細書発行ユニット123、旅券読取ユニット106、硬貨処理ユニット124、紙幣処理ユニット125、カメラユニット101、及びスピーカユニット102を備える。
【0035】
制御ユニット121は、プロセッサ131、RAM(Random Access Memory)132、通信インタフェース133、グラフィック処理ユニット134、外部記憶装置135、及び入出力インタフェース136を備え、これらはバス137で相互に接続されている。また、制御ユニット121は、バス137に接続されるFPGA(Field Programmable Gate Array)138や図示しないASIC(Application Specific Integrated Circuit)を更に備えてもよい。この場合は、制御ユニット121の機能の一部をFPGA138やASICが担うようにしてもよい。
【0036】
プロセッサ131は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。プロセッサ131は、OS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラム等の各種のプログラムを実行することにより自動精算機10の全体動作を制御する。RAM132は、プロセッサ131により実行されるプログラムの一部が一時的に格納されたり、プロセッサ131の作業用記憶領域として使用されたりする。
【0037】
通信インタフェース133は、ネットワーク70に接続され、当該ネットワーク70を介して例えば予約管理サーバ20と通信を行う。通信インタフェース133は、例えば予約管理サーバ20と通信を行い、利用者の予約情報を予約管理サーバ20から取得する。なお、通信インタフェース133は、予約情報取得部12の一例である。
【0038】
グラフィック処理ユニット134は、表示入力ユニット103の表示装置103aと接続され、プロセッサ131からの制御信号に従って、操作画面等の各種画面を表示装置103aに表示させる。
【0039】
外部記憶装置135は、例えば、HDDである。外部記憶装置135は、プロセッサ131により実行される各種のプログラムや、プログラムの実行に必要な各種データ等が記憶される。
【0040】
入出力インタフェース136は、表示入力ユニット103のタッチパネル103b、カードキー発行ユニット122、クレジットカード決済端末107、利用明細書発行ユニット123、旅券読取ユニット106、硬貨処理ユニット124、紙幣処理ユニット125、カメラユニット101、及びスピーカユニット102と接続されている。また、図示はしないが、可搬型記録媒体への情報の書き込みや可搬型記録媒体からの情報の読み出しが可能な可搬型記録媒体インタフェースを自動精算機10が更に備えて、入出力インタフェース136が、可搬型記録媒体インタフェースと更に接続されてもよい。
【0041】
入出力インタフェース136は、プロセッサ131からの制御信号を、タッチパネル103b、カードキー発行ユニット122、クレジットカード決済端末107、利用明細書発行ユニット123、旅券読取ユニット106、硬貨処理ユニット124、紙幣処理ユニット125、カメラユニット101、及びスピーカユニット102に通知する。また、入出力インタフェース136は、タッチパネル103b、カードキー発行ユニット122、クレジットカード決済端末107、利用明細書発行ユニット123、旅券読取ユニット106、硬貨処理ユニット124、紙幣処理ユニット125、カメラユニット101、及びスピーカユニット102からの信号(データ、情報)をプロセッサ131に通知する。
【0042】
表示入力ユニット103は、表示装置103aと当該表示装置103a上に配置されたタッチパネル103bとを備える。表示装置103aは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)である。タッチパネル103bは、当該タッチパネル103bに対する操作入力を検出し、その検出結果をプロセッサ131に通知する。
【0043】
カードキー発行ユニット122は、利用者のチェックイン時にカードキー90を発行してカードキー挿入排出部104から排出する。また、カードキー発行ユニット122は、利用者のチェックアウト時にカードキー挿入排出部104からカードキー90を取り込んで回収する。カードキー発行ユニット122の詳細は、図4を用いて後述する。なお、カードキー発行ユニット122は、カードキー発行機でもあり、カードキー発行部11の一例である。
【0044】
クレジットカード決済端末107、旅券読取ユニット106、カメラユニット101、及びスピーカユニット102は、上述のとおりである。なお、旅券読取ユニット106及びカメラユニット101は、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサを用いて撮影を行う。
【0045】
利用明細書発行ユニット123は、利用明細をレシートに印刷して利用明細書排出部105から排出する。硬貨処理ユニット124は、硬貨を硬貨入金部108から入金し、硬貨を硬貨出金部109から出金する。また、入金硬貨の計数、鑑別や、出金硬貨の計数等を行う。紙幣処理ユニット125は、紙幣を紙幣入出金部110から入出金する。また、入金紙幣の計数、鑑別や、出金紙幣の計数等を行う。
【0046】
図4は、カードキー発行ユニットのハードウェア構成を例示する図である。図4に例示したように、カードキー発行ユニット122は、2つのホッパー141(141a、141b)、搬送路142、回収箱143、カードキーリーダライタ144、電子ペーパーライタ145、及びカードキー挿入排出部104を備える。
【0047】
ホッパー141は、発行前のカードキー90を収納する。
【0048】
搬送路142は、カードキー90を搬送する。詳しくは、カードキー発行時において、搬送路142は、ホッパー141(141a又は141b)に収納されているカードキー90を、カードキーリーダライタ144、電子ペーパーライタ145へ順に搬送し、カードキー挿入排出部104から排出させる。また、カードキー回収時において、搬送路142は、カードキー挿入排出部104に挿入されたカードキー90を、電子ペーパーライタ145、カードキーリーダライタ144へ順に搬送し、回収箱143へ収納する。
【0049】
回収箱143は、回収されたカードキー90を収納する。
【0050】
カードキーリーダライタ144は、カードキー90の記憶媒体91に対する情報の書き込み及び読み出しを行う。詳しくは、カードキー発行時において、カードキーリーダライタ144は、搬送路142により搬送されたカードキー90の記憶媒体91に、利用者が利用する施設(例えば客室と男性用大浴場)のキー情報を書き込む。また、カードキー回収時において、カードキーリーダライタ144は、搬送路142により搬送されたカードキー90の記憶媒体91に書き込まれているキー情報の読み出し、及び、その記憶媒体91に書き込まれているキー情報の消去を行う。なお、カードキーリーダライタ144は、書込部13の一例である。
【0051】
電子ペーパーライタ145は、カードキー90の電子ペーパー92に特定の色を表示させるように制御する。詳しくは、カードキー発行時において、電子ペーパーライタ145は、搬送路142により搬送されたカードキー90の電子ペーパー92に、男女別施設(例えば大浴場)を利用する利用者の性別を表す色、又は、利用者が男女別施設を利用しないことを表す色、を表示させるように制御する。また、カードキー回収時において、電子ペーパーライタ145は、搬送路142により搬送されたカードキー90の電子ペーパー92に、初期化(フォーマット)されたことを表す色を表示させるように制御する。なお、電子ペーパーライタ145は、電子ペーパー制御部14の一例である。
【0052】
電子ペーパーライタ145により特定の色を表示させるように制御される電子ペーパー92は、利用者やスタッフ等により視認可能なように、カードキー90の片面又は両面の一部又は略全部に設けられている。図5は、カードキーを例示する図である。図5に例示したカードキー90aは、その片面又は両面の一部に電子ペーパー92aが設けられたものである。図5に例示したカードキー90bは、その片面又は両面の略全部に電子ペーパー92bが設けられたものである。
【0053】
図6は、予約管理サーバの記憶部に記憶される予約管理情報を例示する図である。図6に例示したように、予約管理サーバ20の記憶部21には、各利用者についての予約情報を含む予約管理情報が記憶される。予約管理情報は、予約番号、予約者名(利用者名)、チェックイン予定日、チェックアウト予定日、国籍、性別、及び大浴場利用有無に関する予約情報と、客室番号、チェックイン状況、旅券読取状況、大浴場利用可否、及びチェックアウト状況に関する情報とを含む。
【0054】
予約管理情報において、性別に関する情報は、性別が男性であれば「M」となり、性別が女性であれば「F」となり、性別が不明であれば「不明」となる。大浴場利用有無に関する情報は、男女別施設である大浴場を利用する場合は「有」となり、大浴場を利用しない場合は「無」となる。客室番号に関する情報は、チェックイン時に決定される客室番号となる。チェックイン状況に関する情報は、チェックイン前であれば「未」となり、チェックイン済みであれば「済」となる。旅券読取状況に関する情報は、国籍に関する情報が「日本」であれば「不要」となり、国籍に関する情報が「日本」以外であって旅券読取前であれば「未」となり、国籍に関する情報が「日本」以外であって旅券読取済みであれば「済」となる。大浴場利用可否に関する情報は、性別に関する情報が「不明」であるか又は大浴場利用有無に関する情報が「無」である場合に「不可」となり、性別に関する情報が「M」又は「F」であり且つ大浴場利用有無に関する情報が「有」である場合に「可」となる。チェックアウト状況に関する情報は、チェックアウト前であれば「未」となり、チェックアウト済みであれば「済」となる。
【0055】
次に、図7及び図8を用いて、自動精算機10が行う処理について説明する。なお、自動精算機10が行う処理は、プロセッサ131が上述のプログラムを実行することにより行われる処理である。
【0056】
図7は、一実施の形態に係る自動精算機が行うチェックイン処理の流れを例示するフローチャートである。図7に例示したチェックイン処理は、利用者が自動精算機10でチェックイン手続きを行う際に行われる処理である。
【0057】
図7に例示したチェックイン処理では、まず、自動精算機10は、トップ画面を表示入力ユニット103に表示する(S101)。次に、自動精算機10は、表示入力ユニット103に対する利用者の操作入力によって表示言語の選択が行われたか否かを判定する(S102)。S102の判定結果がYESの場合、自動精算機10は、表示入力ユニット103の表示言語を、選択された表示言語へ変更する(S103)。一方、S102の判定結果がNOの場合は、S103をスキップする。
【0058】
次に、自動精算機10は、表示入力ユニット103に対する利用者の操作入力によってチェックイン手続きの開始指示が行われたか否かを判定する(S104)。S104の判定結果がNOの場合は、処理がS102に戻る。
【0059】
一方、S104の判定結果がYESの場合、自動精算機10は、表示入力ユニット103に対する利用者の操作により入力された利用者の国籍が外国籍(日本以外)であるか否かを判定する(S105)。
【0060】
S105の判定結果がYESの場合、自動精算機10は、旅券読取案内画面を表示入力ユニット103に表示し、旅券読取ユニット106により旅券画像の取得を開始する(S106)。なお、旅券読取案内画面は、旅券読取ユニット106の読取面に旅券を載置するよう利用者に案内する画面である。次に、自動精算機10は、旅券読取ユニット106により旅券画像が取得されたか否かを判定する(S107)。S107の判定結果がNOの場合は、本判定を繰り返す。
【0061】
一方、S107の判定結果がYESの場合、又は、S105の判定結果がNOの場合、自動精算機10は、表示入力ユニット103に対する利用者の操作により入力された利用者の氏名を取得する(S108)。
【0062】
次に、自動精算機10は、S108で取得した利用者の氏名に基づいて、当該利用者の予約情報が有るか否かを判定する(S109)。この判定は、例えば、S108で取得した利用者の氏名と同一の予約者名を含む予約情報の有無を予約管理サーバ20に問い合わせ、その問い合わせ結果に応じて行う。
【0063】
S109の判定結果がNOの場合、自動精算機10は、予約情報無しのメッセージを表示入力ユニット103に表示し(S110)、図7に例示したチェックイン処理を終了する。
【0064】
一方、S109の判定結果がYESの場合、自動精算機10は、S108で取得した利用者の氏名と同一の予約者名を含む予約情報を予約管理サーバ20から取得し、表示入力ユニット103に表示する(S111)。
【0065】
次に、自動精算機10は、表示入力ユニット103に表示された予約情報がOKであるか否かを判定する(S112)。この判定では、例えば、表示入力ユニット103に対する利用者の操作入力により、予約情報OKの入力(利用者の予約情報と同じである旨の入力)が行われた場合はS112の判定結果がYESとなり、予約情報NGの入力(利用者の予約情報と異なる旨の入力)が行われた場合はS112の判定結果がNOとなる。S112の判定結果がNOの場合、自動精算機10は、予約情報無しのメッセージを表示入力ユニット103に表示し(S110)、図7に例示したチェックイン処理を終了する。
【0066】
一方、S112の判定結果がYESの場合、自動精算機10は、S105の判定結果がYESであった場合に取得された旅券画像を、例えば外部記憶装置135に保存する(S113)。なお、S105の判定結果がNOであった場合には、S113で旅券画像の保存は行われない。
【0067】
次に、自動精算機10は、予約内容確認処理を行う(S114)。この処理は、予約内容に変更が無いか利用者に最終確認をさせる処理である。この処理では、表示入力ユニット103に対する利用者の操作入力により、予約情報(例えば大浴場利用有無)を変更することができる。
【0068】
S114が終了すると、次に、自動精算機10は、利用者の予約情報(S114で予約情報が変更された場合は変更後の予約情報)における大浴場利用有無に関する情報に基づいて、利用者が大浴場を利用するか否かを判定する(S115)。S115の判定結果がYESの場合、自動精算機10は、利用者の予約情報(S114で予約情報が変更された場合は変更後の予約情報)における性別に関する情報に基づいて、利用者の性別が特定されているか否かを判定する(S116)。なお、利用者の性別が特定されているとは、利用者の性別に関する情報が「M」(男性)又は「F」(女性)であるということである。
【0069】
S116の判定結果がYESの場合、自動精算機10は、利用者の大浴場利用を可とし(S117)、カードキー発行ユニット122により、客室用と大浴場用の兼用のカードキー90を発行する(S118)。詳しくは、S118では、ホッパー141(141a又は141b)からカードキー90を取り出し、そのカードキー90の記憶媒体91に利用者が利用する客室のキー情報と利用者の性別に応じた大浴場(男性用大浴場又は女性用大浴場)のキー情報とをカードキーリーダライタ144により書き込むと共に、そのカードキー90の電子ペーパー92に利用者の性別を表す色を表示させるように電子ペーパーライタ145により制御した後、そのカードキー90をカードキー挿入排出部104から排出する。S118が終了すると、自動精算機10は、図7に例示したチェックイン処理を終了する。
【0070】
一方、S115の判定結果がNOの場合、又は、S116の判定結果がNOの場合、自動精算機10は、利用者の大浴場利用を不可とし(S119)、カードキー発行ユニット122により、客室用のカードキー90を発行する(S120)。詳しくは、S120では、ホッパー141(141a又は141b)からカードキー90を取り出し、そのカードキー90の記憶媒体91に利用者が利用する客室のキー情報をカードキーリーダライタ144により書き込むと共に、そのカードキー90の電子ペーパー92に利用者が大浴場を利用しないことを表す色を表示させるように電子ペーパーライタ145により制御した後、そのカードキー90をカードキー挿入排出部104から排出する。S120が終了すると、自動精算機10は、図7に例示したチェックイン処理を終了する。
【0071】
なお、図7に例示したチェックイン処理において、S113で旅券画像の保存が行われた場合は、その旨が自動精算機10から予約管理サーバ20へ通知され、記憶部21に記憶されている当該利用者の予約管理情報における旅券読取状況に関する情報が「済」へ更新される。また、S113で旅券画像の保存が行われた場合、その旅券画像は、自動精算機10から予約管理サーバ20へ送信され、当該利用者の予約管理情報と紐づけて記憶部21に記憶されてもよい。
【0072】
また、S114で予約情報の変更が行われた場合は、変更後の予約情報が自動精算機10から予約管理サーバ20へ送信され、記憶部21に記憶されている当該利用者の予約情報が変更後の予約情報へ更新される。
【0073】
また、S118又はS120が終了して図7に例示したチェックイン処理が終了した場合は、利用者が利用する客室の客室番号、利用者がチェックイン済みであること、及び利用者の大浴場利用可否に関する情報が、自動精算機10から予約管理サーバ20へ送信され、その情報に応じて、記憶部21に記憶されている当該利用者の予約管理情報における客室番号、チェックイン状況、及び大浴場利用可否に関する情報が更新される。
【0074】
図8は、一実施の形態に係る自動精算機が行うカードキー回収処理の流れを例示するフローチャートである。図8に例示したカードキー回収処理は、表示入力ユニット103に対する利用者の操作入力によってチェックアウト手続きの開始指示が行われた場合に行われる処理である。
【0075】
図8に例示したカードキー回収処理では、まず、自動精算機10は、利用者に発行されたカードキー90をカードキー挿入排出部104から取り込む(S201)。
【0076】
次に、自動精算機10は、取り込まれたカードキー90の電子ペーパー92に、初期化(フォーマット)されたことを表す色を表示させるように電子ペーパーライタ145により制御する(S202)。
【0077】
次に、自動精算機10は、カードキー90の記憶媒体91に書き込まれている客室のキー情報をカードキーリーダライタ144により読み取る(S203)。次に、自動精算機10は、カードキー90の記憶媒体91に書き込まれているキー情報をカードキーリーダライタ144により消去する(S204)。
【0078】
次に、自動精算機10は、そのカードキー90を回収箱143に回収し(S205)、図8に例示したカードキー回収処理を終了する。回収箱143に回収されたカードキー90は、その後、宿泊施設2のスタッフによりホッパー141(141a、141bの何れでもい)に再びセットされ、再利用される。
【0079】
なお、図8に例示したカードキー回収処理において、S203で客室のキー情報が読み取られると、そのキー情報に対応する客室番号の客室の利用者がチェックアウトした旨が自動精算機10から予約管理サーバ20へ通知され、記憶部21に記憶されている当該利用者の予約管理情報におけるチェックアウト状況に関する情報が「済」へ更新される。
【0080】
以上のように本実施形態によれば、宿泊施設2のスタッフが、カードキー90の再利用のために、回収箱143に回収されたカードキー90をホッパー141にセットする際に、カードキー90を男女別に仕分ける必要が無いので、カードキー90のセットに係るスタッフの負担を軽減することができる。また、スタッフによるカードキー90のセットミスが原因で、男性利用者に女性用カードキー90が発行されてしまったり、女性利用者に男性用カードキー90が発行されてしまったりすることも無いので、利用者に誤ったカードキー90が発行されることを防止することもできる。
【0081】
本実施形態では、カードキー90の記憶媒体91にキー情報が書き込まれるが、キー情報以外の情報も書き込まれてもよい。例えば、利用者名(予約者名)や客室番号等の情報も書き込まれてもよい。
【0082】
本実施形態では、図7に例示したチェックイン処理時において、カメラユニット101が利用者の顔を撮影し、その顔画像を取得してもよい。この場合は、その顔画像が自動精算機10から予約管理サーバ20へ送信され、当該利用者の予約管理情報と紐づけて記憶部21に記憶されてもよい。
【0083】
本実施形態では、図8に例示したカードキー回収処理において、カードキー90が初期化(フォーマット)されたものであるか否かを視覚的に判断する必要が無いのであれば、S202の処理は無くてもよい。
【0084】
本実施形態において、男女別施設は、大浴場の他、サウナ施設や岩盤浴施設等を含んでもよい。
【0085】
本実施形態において、自動精算機10、客室用鍵管理装置30、男性浴場用鍵管理装置40、及び女性浴場用鍵管理装置50は、ネットワーク70に接続される代わりにネットワーク80に接続されてもよい。そして、自動精算機10、客室用鍵管理装置30、男性浴場用鍵管理装置40、及び女性浴場用鍵管理装置50の各々と予約管理サーバ20は、ネットワーク80を介して通信するようにしてもよい。
【0086】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。
【0087】
[付記1]
利用者にカードキーを発行するカードキー発行部を備えた自動精算機であって、
前記カードキーは、記憶媒体と電子ペーパーを備え、
前記カードキー発行部は、
前記利用者が利用する施設のキー情報を前記記憶媒体に書き込む書込部と、
男女別施設を利用する前記利用者の性別を表す色、又は、前記利用者が前記男女別施設を利用しないことを表す色、を前記電子ペーパーに表示させるように制御する電子ペーパー制御部と、
を備える、
ことを特徴とする自動精算機。
[付記2]
前記利用者が利用する施設は、客室及び浴場の一方又は両方を含み、
前記男女別施設は、前記浴場を含む、
ことを特徴とする付記1記載の自動精算機。
[付記3]
前記利用者の予約情報を取得する予約情報取得部、
を更に備え、
前記記憶媒体に前記書込部により書き込まれる前記キー情報と、前記電子ペーパーに表示させるように前記電子ペーパー制御部により制御される色は、前記予約情報取得部により取得された前記利用者の予約情報、又は、前記利用者の予約情報が変更された場合は変更後の予約情報、に基づいて決定される、
ことを特徴とする付記1又は2記載の自動精算機。
[付記4]
前記カードキー発行部は、更に、前記利用者に発行された前記カードキーを回収し、
前記書込部は、更に、回収された前記カードキーの前記記憶媒体に書き込まれている前記キー情報を消去する、
ことを特徴とする付記1乃至3の何れか一項に記載の自動精算機。
[付記5]
前記電子ペーパー制御部は、更に、初期化されたことを表す色を、回収された前記カードキーの前記電子ペーパーに表示させるように制御する、
ことを特徴とする付記4に記載の自動精算機。
[付記6]
利用者に発行されるカードキーであって、
前記利用者が利用する施設のキー情報が書き込まれる記憶媒体と、
男女別施設を利用する前記利用者の性別を表す色、又は、前記利用者が前記男女別施設を利用しないことを表す色、が表示される電子ペーパーと、
を備えることを特徴とするカードキー。
[付記7]
自動精算機が利用者にカードキーを発行する際に、
書込部が、前記利用者が利用する施設のキー情報を前記カードキーが備える記憶媒体に書き込み、
電子ペーパー制御部が、男女別施設を利用する前記利用者の性別を表す色、又は、前記利用者が前記男女別施設を利用しないことを表す色、を前記カードキーが備える電子ペーパーに表示させるように制御する、
ことを特徴とするカードキー発行方法。
[付記8]
自動精算機が利用者にカードキーを発行する際に、
前記利用者が利用する施設のキー情報を前記カードキーが備える記憶媒体に書き込むことを書込部に行わせ、
男女別施設を利用する前記利用者の性別を表す色、又は、前記利用者が前記男女別施設を利用しないことを表す色、を前記カードキーが備える電子ペーパーに表示させるように制御することを電子ペーパー制御部に行わせる、
処理をプロセッサに実行させることを特徴とするプログラム。
[付記9]
サーバと自動精算機とを含むシステムであって、
前記サーバは、
各利用者の予約情報を記憶する記憶部、
を備え、
前記自動精算機は、
利用者にカードキーを発行するカードキー発行部と、
前記利用者の予約情報を前記サーバから取得する予約情報取得部と、
を備え、
前記カードキーは、記憶媒体と電子ペーパーを備え、
前記カードキー発行部は、
前記利用者が利用する施設のキー情報を前記記憶媒体に書き込む書込部と、
男女別施設を利用する前記利用者の性別を表す色、又は、前記利用者が前記男女別施設を利用しないことを表す色、を前記電子ペーパーに表示させるように制御する電子ペーパー制御部と、
を備え、
前記記憶媒体に前記書込部により書き込まれる前記キー情報と、前記電子ペーパーに表示させるように前記電子ペーパー制御部により制御される色は、前記予約情報取得部により取得された前記利用者の予約情報、又は、前記利用者の予約情報が変更された場合は変更後の予約情報、に基づいて決定される、
ことを特徴とするシステム。
[付記10]
各施設の入口に設けられた鍵管理装置、
を更に含み、
前記鍵管理装置は、当該鍵管理装置が設けられた施設へ前記利用者が入る際に、当該利用者に発行された前記カードキーの前記記憶媒体に当該施設のキー情報が書き込まれているか否かを判定し、書き込まれていると判定した場合は当該施設へ当該利用者が入れるように解錠し、書き込まれていないと判定した場合は当該施設へ当該利用者が入れないように解錠しない、
ことを特徴とする付記9記載のシステム。
【符号の説明】
【0088】
1 予約管理システム
2 宿泊施設
10 自動精算機
11 カードキー発行部
12 予約情報取得部
13 書込部
14 電子ペーパー制御部
20 予約管理サーバ
21 記憶部
30 客室用鍵管理装置
40 男性浴場用鍵管理装置
50 女性浴場用鍵管理装置
60 利用者端末
70、80 ネットワーク
90、90a、90b カードキー
91 記憶媒体
92、92a、92b 電子ペーパー
101 カメラユニット
102 スピーカユニット
103 表示入力ユニット
103a 表示装置
103b タッチパネル
104 カードキー挿入排出部
105 利用明細書排出部
106 旅券読取ユニット
107 クレジットカード決済端末
108 硬貨入金部
109 硬貨出金部
110 紙幣入出金部
121 制御ユニット
122 カードキー発行ユニット
123 利用明細書発行ユニット
124 硬貨処理ユニット
125 紙幣処理ユニット
131 プロセッサ
132 RAM
133 通信インタフェース
134 グラフィック処理ユニット
135 外部記憶装置
136 入出力インタフェース
137 バス
138 FPGA
141、141a、141b ホッパー
142 搬送路
143 回収箱
144 カードキーリーダライタ
145 電子ペーパーライタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8