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特開2023-105945身分証明システム、身分証明方法、証明情報提供装置、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023105945
(43)【公開日】2023-08-01
(54)【発明の名称】身分証明システム、身分証明方法、証明情報提供装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20230725BHJP
   G06F 21/30 20130101ALI20230725BHJP
   G06K 19/06 20060101ALI20230725BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20230725BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06F21/30
G06K19/06 112
G06K7/10 464
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022006990
(22)【出願日】2022-01-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)令和3年1月21日掲載,サービス紹介サイト(https://onetaptrust.com/) (2)令和3年1月21日掲載,サービス紹介サイト(ご利用ガイド「OTTについて」(https://onetaptrust.com/about) (3)令和3年1月21日掲載,サービス紹介サイト(ご利用ガイド「ご利用の流れ」(https://onetaptrust.com/flow) (4)令和3年1月21日掲載,サービス紹介サイト(ご利用ガイド「よくある質問」(https://onetaptrust.com/help)
(71)【出願人】
【識別番号】522023989
【氏名又は名称】株式会社グッドトラスト
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】弁理士法人湘洋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】相田 雄二
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】個人情報の適切な管理の下、効率的に証明対象者の身分証明を行う技術の提供を目的とする。
【解決手段】証明対象者装置と、身分証明の照会を要求する照会要求装置と、照会要求装置に照会結果を提供する証明情報提供装置と、を有する身分証明システムであって、証明情報提供装置は、証明対象者の審査された身分証明書を登録する身分証明書データベースと、審査及び登録された身分証明書の証明書識別情報を含むサービス利用データベースと、コード情報を発行して証明対象者装置に送信するコード情報発行部と、証明可否を判定し照会結果として照会要求装置に送信する照会部と、を備え、証明対象者装置は、コード情報の画像データと証明対象者の写真とをコード表示画面に表示する出力部を備え、照会要求装置は、証明情報提供装置に照会要求を送信して照会結果を得る照会要求部を備える。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
証明対象者の有する証明対象者装置と、前記証明対象者について身分証明に関する照会を要求する照会要求装置と、前記照会要求装置に照会結果を提供する証明情報提供装置と、を有する身分証明システムであって、
前記証明情報提供装置は、
前記証明対象者の身分証明書であって、審査された前記身分証明書を登録する身分証明書データベースと、
前記身分証明書データベースに登録された、審査及び登録された前記身分証明書に関連付けられた証明書識別情報を含むサービス利用データベースと、
前記証明書識別情報を特定可能なコード情報を発行して前記証明対象者装置に送信するコード情報発行部と、
前記サービス利用データベースを参照して証明可否を判定し、前記証明可否を示す情報を前記照会結果として前記照会要求装置に送信する照会部と、
を備え、
前記証明対象者装置は、
前記コード情報発行部により発行された前記コード情報の画像データと、予め登録された前記証明対象者の写真とをコード表示画面に表示する出力部を備え、
前記照会要求装置は、
前記画像データから取得した前記コード情報を用いて前記証明情報提供装置に照会要求を送信して前記照会結果を得る照会要求部を備えることを特徴とする、身分証明システム。
【請求項2】
請求項1に記載の身分証明システムであって、
前記証明情報提供装置の前記照会部は、前記照会要求を受け付けた前記コード情報を前記証明対象者装置に送信し、
前記証明対象者装置の出力部は、前記情報を前記証明情報提供装置から受信すると、前記情報に係る前記画像データの表示を終了することを特徴とする、身分証明システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の身分証明システムであって、
前記証明情報提供装置の前記サービス利用データベースは、前記コード情報発行部が発行した前記コード情報に対する前記照会要求の履歴を含み、
前記証明情報提供装置の前記照会部は、前記照会要求を受け付けた前記コード情報について、再度前記照会要求を受け付けた場合に、照会不可であることを示す情報を前記照会結果として前記照会要求装置に送信することを特徴とする、身分証明システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の身分証明システムであって、
前記証明情報提供装置のサービス利用データベースは、前記証明対象者の識別情報と、登録された前記身分証明書の種別とを関連付けたサービス利用情報を含み、
前記証明対象者装置の出力部は、前記証明対象者の前記サービス利用情報を用いて、登録された前記身分証明書の種別を選択可能に表示する表示コード選択画面を表示し、
前記証明対象者装置は、前記表示コード選択画面において選択された前記種別の前記コード情報の発行を要求するコード発行要求を送信するコード情報要求部を備えることを特徴とする、身分証明システム。
【請求項5】
請求項4に記載の身分証明システムであって、
前記証明情報提供装置の前記コード情報発行部は、前記コード発行要求にカスタム情報の要求が含まれる場合に、前記サービス利用データベースに含まれる前記カスタム情報を特定して前記証明対象者装置に送信し、
前記証明対象者装置の前記出力部は、前記コード表示画面に前記カスタム情報を表示することを特徴とする、身分証明システム。
【請求項6】
請求項5に記載の身分証明システムであって、
前記証明対象者装置の出力部は、前記カスタム情報の項目を選択可能に表示し、
前記証明情報提供装置の前記コード情報発行部は、選択された前記項目の前記カスタム情報を特定して前記証明対象者装置に送信することを特徴とする、身分証明システム。
【請求項7】
請求項6に記載の身分証明システムであって、
前記証明対象者装置の前記出力部は、前記カスタム情報を前記照会要求装置に送信するか否かを示す前記項目を選択可能に表示し、
前記証明情報提供装置の前記照会部は、前記カスタム情報の送信が選択された場合に、選択された前記項目の前記カスタム情報を前記照会結果として前記照会要求装置に送信することを特徴とする、身分証明システム。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の身分証明システムであって、
前記証明対象者装置は、写真付きの前記身分証明書と、前記証明対象者装置を有する前記証明対象者の写真とを含む審査要求を前記証明情報提供装置に送信する審査要求部を備え、
前記証明情報提供装置は、前記審査要求に応じて審査された前記身分証明書と前記写真とを前記身分証明書データベースに登録する証明書登録部を有することを特徴とする、身分証明システム。
【請求項9】
請求項8に記載の身分証明システムであって、
前記証明情報提供装置の証明書登録部は、前記身分証明書の有効期限の設定を受け付け、
前記サービス利用データベースには、前記証明書識別情報に、設定された前記有効期限が関連付けられており、
前記身分証明書の有効期限が切れた場合、前記証明情報提供装置の前記コード情報発行部が該身分証明書に係る前記コード情報の発行を抑制するか、又は前記証明情報提供装置の前記照会部が該身分証明書に係る前記照会要求に対し証明不可を示す情報を前記照会結果として送信することを特徴とする、身分証明システム。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の身分証明システムであって、
前記身分証明書データベースには、所定の疾患に罹患していないことを示す陰性証明書が前記身分証明書として登録され、
証明情報提供装置の前記コード情報発行部は、前記陰性証明書の発行タイミングを前記証明対象者装置に送信し、
前記証明対象者装置の前記出力部は、前記陰性証明書の前記コード情報と、前記発行タイミングとを前記コード表示画面に表示することを特徴とする、身分証明システム。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の身分証明システムであって、
前記身分証明書データベースには、所定の会社に所属することを示す写真付き社員証が前記身分証明書として登録され、
前記証明対象者装置の前記出力部は、予め前記証明対象者装置に記憶された前記写真付き社員証と、前記写真付き社員証の前記コード情報の画像データとを前記コード表示画面に表示することを特徴とする、身分証明システム。
【請求項12】
証明対象者の有する証明対象者装置と、前記証明対象者について身分証明に関する照会を要求する照会要求装置と、前記照会要求装置に照会結果を提供する証明情報提供装置と、を有する身分証明方法であって、
前記証明情報提供装置が、前記証明対象者の身分証明書であって、審査された前記身分証明書を身分証明書データベースに登録する手順と、
前記身分証明書データベースに登録された、審査及び登録された前記身分証明書に関連付けられた証明書識別情報をサービス利用データベースに格納する手順と、
前記証明書識別情報が特定可能なコード情報を発行して前記証明対象者装置に送信するコード情報発行手順と、
前記サービス利用データベースを参照して証明可否を判定し、前記照会結果として前記照会要求装置に送信する照会手順と、
前記証明対象者装置が、前記コード情報発行手順において発行された前記コード情報の画像データと、予め登録された前記証明対象者の写真とをコード表示画面に表示する出力手順と、
前記照会要求装置が、前記画像データから取得した前記コード情報を用いて前記証明情報提供装置に照会要求を送信して前記照会結果を得る照会要求手順を含むことを特徴とする、身分証明方法。
【請求項13】
証明対象者の身分証明書であって、審査された前記身分証明書を登録する身分証明書データベースと、
前記身分証明書データベースに登録された、審査及び登録された前記身分証明書に関連付けられた証明書識別情報を含むサービス利用データベースと、
前記証明書識別情報を特定可能なコード情報を発行し、証明対象者の有する証明対象者装置に送信するコード情報発行部と、
前記サービス利用データベースを参照して証明可否を判定し、前記証明対象者について身分証明に関する照会を要求する照会要求装置に対し、照会結果として送信する照会部と、を備えることを特徴とする、証明情報提供装置。
【請求項14】
コンピューターの処理部に身分証明方法を実行させるプログラムであって、
通信可能に接続された証明情報提供装置から、登録された身分証明書の種別を含むサービス利用情報を取得するサービス情報取得手順と、
前記サービス利用情報を用いて、登録された前記身分証明書の種別を選択可能に表示する表示コード選択画面を表示する出力手順と、
前記表示コード選択画面において選択された前記種別のコード情報の発行を要求するコード発行要求を前記証明情報提供装置に送信するコード情報要求手順と、を実行させ、
前記出力手順において、前記コード発行要求に応じて前記証明情報提供装置から発行された前記コード情報の画像データと、予め記憶された証明対象者の写真とを表示するコード表示画面を表示することを特徴とする、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身分証明システム、身分証明方法、証明情報提供装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
他者の訪問を受け付ける際、訪問者が身分を偽るケースがあることから、訪問者の身分を確認したいというニーズがある。
【0003】
特許文献1には、身分照会システムに関する技術が開示されている。段落〔0019〕には、「来訪者が来訪受付装置のリーダ/ライタに携帯端末を翳すと、図3に示すように、リーダ/ライタは、非接触ICカードから身分情報を読み出し、非接触ICカード経由で携帯端末の生体認証機能部12に認証実行指示を出す。生体認証機能部12は、来訪者の生体情報(例えば指紋や顔画像)を読み取り、内部に持つ認証用の生体識別情報と突き合わせて認証し、認証結果を来訪受付装置に渡す。来訪受付装置は、報知機能部に身分情報と生体認証結果を出力する。報知機能部は被訪問者に来訪者情報を報知する。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-26291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示す身分照会システムでは、訪問者の身分を証明するために、訪問先の来訪受付装置に対し、訪問者の個人情報と、認証用の生体情報とを認証前に入力する必要がある。訪問先の装置が、証明対象者となる訪問者の身分の証明に使用する個人情報を記憶することは、セキュリティ上の問題をはらんでいる。また、訪問先の装置では、個人情報の管理コストが生じる。さらに、訪問者にしてみれば、個人情報保護の観点から、訪問先の装置に身分証を呈示することに抵抗がある場合がある。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、個人情報の適切な管理の下、効率的に証明対象者の身分証明を行う技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下の通りである。
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る身分証明システムは、証明対象者の有する証明対象者装置と、前記証明対象者について身分証明に関する照会を要求する照会要求装置と、前記照会要求装置に照会結果を提供する証明情報提供装置と、を有する身分証明システムであって、前記証明情報提供装置は、前記証明対象者の身分証明書であって、審査された前記身分証明書を登録する身分証明書データベースと、前記身分証明書データベースに登録された、審査及び登録された前記身分証明書に関連付けられた証明書識別情報を含むサービス利用データベースと、前記証明書識別情報を特定可能なコード情報を発行して前記証明対象者装置に送信するコード情報発行部と、前記サービス利用データベースを参照して証明可否を判定し、前記証明可否を示す情報を前記照会結果として前記照会要求装置に送信する照会部と、を備え、前記証明対象者装置は、前記コード情報発行部により発行された前記コード情報の画像データと、予め登録された前記証明対象者の写真とをコード表示画面に表示する出力部を備え、前記照会要求装置は、前記画像データから取得した前記コード情報を用いて前記証明情報提供装置に照会要求を送信して前記照会結果を得る照会要求部を備えることを特徴とする。
【0009】
前記証明情報提供装置の前記照会部は、前記照会要求を受け付けた前記コード情報を前記証明対象者装置に送信し、前記証明対象者装置の出力部は、前記情報を前記証明情報提供装置から受信すると、前記情報に係る前記画像データの表示を終了することを特徴としてもよい。
【0010】
前記証明情報提供装置の前記サービス利用データベースは、前記コード情報発行部が発行した前記コード情報に対する前記照会要求の履歴を含み、前記証明情報提供装置の前記照会部は、前記照会要求を受け付けた前記コード情報について、再度前記照会要求を受け付けた場合に、照会不可であることを示す情報を前記照会結果として前記照会要求装置に送信することを特徴としてもよい。
【0011】
前記証明情報提供装置のサービス利用データベースは、前記証明対象者の識別情報と、登録された前記身分証明書の種別とを関連付けたサービス利用情報を含み、
前記証明対象者装置の出力部は、前記証明対象者の前記サービス利用情報を用いて、登録された前記身分証明書の種別を選択可能に表示する表示コード選択画面を表示し、
前記証明対象者装置は、前記表示コード選択画面において選択された前記種別の前記コード情報の発行を要求するコード発行要求を送信するコード情報要求部を備えることを特徴としてもよい。
【0012】
前記証明情報提供装置の前記コード情報発行部は、前記コード発行要求にカスタム情報の要求が含まれる場合に、前記サービス利用データベースに含まれる前記カスタム情報を特定して前記証明対象者装置に送信し、前記証明対象者装置の前記出力部は、前記コード表示画面に前記カスタム情報を表示することを特徴としてもよい。
【0013】
前記証明対象者装置の出力部は、前記カスタム情報の項目を選択可能に表示し、前記証明情報提供装置の前記コード情報発行部は、選択された前記項目の前記カスタム情報を特定して前記証明対象者装置に送信することを特徴としてもよい。
【0014】
前記証明対象者装置の前記出力部は、前記カスタム情報を前記照会要求装置に送信するか否かを示す前記項目を選択可能に表示し、前記証明情報提供装置の前記照会部は、前記カスタム情報の送信が選択された場合に、選択された前記項目の前記カスタム情報を前記照会結果として前記照会要求装置に送信することを特徴としてもよい。
【0015】
前記証明対象者装置は、写真付きの前記身分証明書と、前記証明対象者装置を有する前記証明対象者の写真とを含む審査要求を前記証明情報提供装置に送信する審査要求部を備え、前記証明情報提供装置は、前記審査要求に応じて審査された前記身分証明書と前記写真とを前記身分証明書データベースに登録する証明書登録部を有することを特徴としてもよい。
【0016】
前記証明情報提供装置の証明書登録部は、前記身分証明書の有効期限の設定を受け付け、前記サービス利用データベースには、前記証明書識別情報に、設定された前記有効期限が関連付けられており、前記身分証明書の有効期限が切れた場合、前記証明情報提供装置の前記コード情報発行部が該身分証明書に係る前記コード情報の発行を抑制するか、又は前記証明情報提供装置の前記照会部が該身分証明書に係る前記照会要求に対し証明不可を示す情報を前記照会結果として送信することを特徴としてもよい。
【0017】
前記身分証明書データベースには、所定の疾患に罹患していないことを示す陰性証明書が前記身分証明書として登録され、証明情報提供装置の前記コード情報発行部は、前記陰性証明書の発行タイミングを前記証明対象者装置に送信し、前記証明対象者装置の前記出力部は、前記陰性証明書の前記コード情報と、前記発行タイミングとを前記コード表示画面に表示することを特徴としてもよい。
【0018】
前記身分証明書データベースには、所定の会社に所属することを示す写真付き社員証が前記身分証明書として登録され、前記証明対象者装置の前記出力部は、予め前記証明対象者装置に記憶された前記写真付き社員証と、前記写真付き社員証の前記コード情報の画像データとを前記コード表示画面に表示することを特徴としてもよい。
【0019】
また、上記課題を解決するため、本発明の他の態様に係る身分証明方法は、証明対象者の有する証明対象者装置と、前記証明対象者について身分証明に関する照会を要求する照会要求装置と、前記照会要求装置に照会結果を提供する証明情報提供装置と、を有する身分証明方法であって、前記証明情報提供装置が、前記証明対象者の身分証明書であって、審査された前記身分証明書を身分証明書データベースに登録する手順と、前記身分証明書データベースに登録された、審査及び登録された前記身分証明書に関連付けられた証明書識別情報をサービス利用データベースに格納する手順と、前記証明書識別情報が特定可能なコード情報を発行して前記証明対象者装置に送信するコード情報発行手順と、前記サービス利用データベースを参照して証明可否を判定し、前記照会結果として前記照会要求装置に送信する照会手順と、前記証明対象者装置が、前記コード情報発行手順において発行された前記コード情報の画像データと、予め登録された前記証明対象者の写真とをコード表示画面に表示する出力手順と、前記照会要求装置が、前記画像データから取得した前記コード情報を用いて前記証明情報提供装置に照会要求を送信して前記照会結果を得る照会要求手順を含むことを特徴とする。
【0020】
また、上記課題を解決するため、本発明の他の態様に係る証明情報提供装置は、証明対象者の身分証明書であって、審査された前記身分証明書を登録する身分証明書データベースと、前記身分証明書データベースに登録された、審査及び登録された前記身分証明書に関連付けられた証明書識別情報を含むサービス利用データベースと、前記証明書識別情報を特定可能なコード情報を発行し、証明対象者の有する証明対象者装置に送信するコード情報発行部と、前記サービス利用データベースを参照して証明可否を判定し、前記証明対象者について身分証明に関する照会を要求する照会要求装置に対し、照会結果として送信する照会部と、を備えることを特徴とする。
【0021】
また、上記課題を解決するため、本発明の他の態様に係るプログラムは、コンピューターの処理部に身分証明方法を実行させるプログラムであって、通信可能に接続された証明情報提供装置から、登録された身分証明書の種別を含むサービス利用情報を取得するサービス情報取得手順と、前記サービス利用情報を用いて、登録された前記身分証明書の種別を選択可能に表示する表示コード選択画面を表示する出力手順と、前記表示コード選択画面において選択された前記種別のコード情報の発行を要求するコード発行要求を前記証明情報提供装置に送信するコード情報要求手順と、を実行させ、前記出力手順において、前記コード発行要求に応じて前記証明情報提供装置から発行された前記コード情報の画像データと、予め記憶された証明対象者の写真とを表示するコード表示画面を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、個人情報の適切な管理の下、効率的に証明対象者の身分証明を行う技術を提供することができる。
【0023】
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本実施形態における身分証明システムの一例を示す機能ブロック図である。
図2】サービス利用情報のデータ構造の一例を示す図である。
図3】コード発行情報のデータ構造の一例を示す図である。
図4】証明情報提供装置100のハードウェア構成例を示す図である。
図5】証明書登録処理の一例を示すシーケンス図である。
図6】コード情報表示処理の一例を示すフローチャートである。
図7】コード発行処理及び照会処理の一例を示すシーケンス図である。
図8】照会処理の一例を示すフローチャートである。
図9】証明書入力画面及び写真入力画面の一例を示す図である。図9(A)は、証明書入力画面の一例であって、図9(B)は、写真入力画面の一例である。
図10】表示指示受付画面の一例を示す図である。
図11】カスタム項目指定画面の一例を示す図である。
図12】表示コード選択画面の一例を示す図である。図12(A)は、表示コード選択画面の一例を示す図(その1)であって、図12(B)は、表示コード選択画面の一例を示す図(その2)である。
図13】コード表示画面の一例を示す図である。図13(A)は、コード表示画面の一例を示す図(その1)であって、図13(B)は、コード表示画面の一例を示す図(その2)である。
図14】照会結果画面の一例を示す図である。図14(A)は、照会結果画面の一例を示す図(その1)であり、図14(B)は、照会結果画面の一例を示す図(その2)である。
図15】本変形例における証明書設定画面及びコード表示画面の一例を示す図である。図15(A)は、変形例における証明書設定画面の一例を示す図であり、図15(B)は、変形例におけるコード表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の例を説明する。図1は、本実施形態における身分証明システム1の一例を示す機能ブロック図である。身分証明システム1は、証明情報提供装置100と、証明対象者装置200と、照会要求装置300と、を有する。証明対象者装置200と照会要求装置300の各々と、証明情報提供装置100とは、ネットワークNを介して通信可能に接続される。
【0026】
証明情報提供装置100は、照会要求装置300からの要求に応じて、証明対象者の身分証明に関する照会結果を提供する装置である。証明情報提供装置100は、例えばサーバーコンピューター、又はPC等であって、例えば証明者として身分証明サービスを提供する事業者が有する装置である。
【0027】
証明対象者装置200は、証明を要求される証明対象者が有する装置である。以下、証明対象者が他者を訪問する訪問者である例を用いて説明するが、証明対象者は訪問者に限定されない。証明対象者装置200は、例えばスマートフォン、ウェアラブル端末、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット端末、又はパソコン等の装置である。
【0028】
照会要求装置300は、証明対象者について証明を要求する証明要求者が有する装置であって、証明情報提供装置100に対し、訪問者の身分証明に関する照会を要求する。以下、証明要求者が被訪問者であるものとして説明する。照会要求装置300は、例えばスマートフォン、ウェアラブル端末、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット端末、又はパソコン等の装置である。照会要求装置300は、来客受付に使用されるインターフォン等の専用機であってもよい。
【0029】
なお、証明対象者装置200と照会要求装置300は、同じ装置であってもよい。他者を訪問する訪問者が有する場合には、証明対象者装置200として機能し、訪問者による訪問を受け付ける者が有する場合には、照会要求装置300として機能することができる。便宜上、証明対象者装置200と照会要求装置300とが異なる機能を有するものとして説明するが、共通する機能を有する同じ装置であってもよい。
【0030】
証明情報提供装置100は、処理部110と、記憶部120と、入力部130と、出力部140と、通信部150と、を有する。処理部110は、証明情報提供装置100の全体を統括的に制御する。記憶部120は、処理部110の処理に必要な情報を記憶する。入力部130は、後述する入力IF14を介して接続される入力装置から、証明情報提供装置100への情報の入力を受け付ける。出力部140は、後述する出力IF15を介して接続された出力装置へ、証明情報提供装置100に記憶された情報の出力を行う。通信部150は、証明対象者装置200、及び照会要求装置300との情報の送信及び受信を仲介する。
【0031】
処理部110は、証明書登録部111と、コード情報発行部112と、照会部113と、を有する。証明書登録部111は、証明対象者装置200からの身分証明書の審査要求を受け付ける。審査要求には、訪問者の身分証明書と、訪問者の顔写真とが含まれている。身分証明書には、例えば訪問者の写真が含まれる。証明書登録部111が審査要求を受け付けると、審査権限を有する者により、身分証明書の審査が行われる。審査者は、例えば身分証明書の写真と、審査要求に含まれる写真とが同一人物であるか否かを確認する。
【0032】
なお、以下に示す例において、「身分証明書」の記載は、運転免許証やパスポートなど、訪問者が本人であることを示す、狭義の身分証明書と、所定の疾患の陰性証明書、独身証明書、資格証明書など、訪問者が所定のカテゴリーに属することを証明する書類と、の両方を含む。証明可能である場合とは、訪問者が、これらの「身分証明書」を有する本人であることが証明可能であることを示す。
【0033】
審査者が、身分証明書が登録可であると判断した場合、証明書登録部111は、身分証明書の登録指示を受け付ける。証明書登録部111は、審査された身分証明書と写真とを、身分証明書データベース122に登録する。証明書登録部111は、身分証明書の有効期限の設定を受け付け、身分証明書データベース122に登録してもよい。
【0034】
コード情報発行部112は、証明対象者装置200からのコード発行要求に応じて、訪問者の身分証明書の証明書識別情報を特定可能なコード情報を発行して、証明対象者装置200に送信する。コード情報とは、身分証明書の照会に用いる発行識別子である。なお、コード情報発行部112は、コード情報の文字列そのものを証明対象者装置200に送信してもよいし、コード情報を含む画像データを生成して証明対象者装置200に送信してもよい。
【0035】
コード情報を含む画像データは、読み取ってデコードすることにより、画像データ自体に含まれるコード情報を取得することができる。画像データには、例えばバーコード等の一次元コード、及びQRコード(登録商標)等の二次元コード等が含まれる。なお、画像データは一次元コード及び二次元コードに限られず、画像データ自体から直接情報を読み取ることができるものであればよい。
【0036】
なお、コード情報発行部112がコード情報を発行すると、コード情報を受信した証明対象者装置200が、コード情報を用いて画像データを生成し、画面に表示するものとして説明する。しかしながら、コード情報発行部112は、コード情報が含まれる画像データを送信し、証明対象者装置200は受信した画像データを表示するものであってもよい。
【0037】
コード情報発行部112は、コード情報を発行すると、発行したコード情報について、後述するコード発行情報1212を生成する。また、コード情報発行部112は、コード発行要求を示す情報に、カスタム情報の表示要求が含まれる場合に、要求に含まれるカスタム情報の項目に対応する情報を取得し、証明対象者装置200に送信する。また、コード情報発行部112は、所定の種別の身分証明書に対するコード発行要求を受け付けた場合に、身分証明書の発行タイミングを特定し、証明対象者装置200に送信する。
【0038】
照会部113は、照会要求装置300からの照会要求に応じて、後述のサービス利用データベース121を参照して証明可否を判定し、証明可否を示す情報を照会結果として、照会要求装置300に送信する。なお、照会要求にはコード情報発行部112の発行したコード情報が含まれる。照会部113は、照会要求を受け付けたコード情報を、証明対象者装置200に送信する。また、照会部113は、照会要求を受け付けたコード情報について、照会要求の履歴を生成する。
【0039】
記憶部120は、サービス利用データベース121と、身分証明書データベース122とを記憶する。サービス利用データベース121は、照会要求装置300からの照会要求への応答に使用する情報を含む。身分証明書データベース122は、証明書登録部111により登録された、審査の終了した身分証明書を含む。
【0040】
サービス利用データベース121は、サービス利用情報1211と、コード発行情報1212とを含む。サービス利用情報1211は、身分証明書データベース122に登録された、審査及び登録された身分証明書に関連付けられた証明書識別情報と、身分証明書の種別とを含む情報である。コード発行情報1212は、コード情報発行部112の発行したコード情報に関する情報である。
【0041】
身分証明書データベース122は、身分証明書情報1221と、写真情報1222とを含む。身分証明書情報1221は、証明書登録部111により登録された、審査済みの身分証明書に関する情報である。写真情報1222は、証明書登録部111により登録された、訪問者の写真に関する情報である。なお、身分証明書データベース122は、写真情報1222を含んでいなくてもよい。
【0042】
証明対象者装置200は、処理部210と、記憶部220と、入力部230と、出力部240と、通信部250とを備える。処理部210は、証明対象者装置200の全体を統括的に制御する。記憶部220は、処理部210の処理に必要な情報を記憶する。入力部230は、証明対象者装置200の有する入力装置から、証明対象者装置200への情報の入力を受け付ける。
【0043】
出力部240は、証明対象者装置200の有する出力装置へ、証明対象者装置200に記憶された情報の出力を行う。出力部240は、コード情報を含む画像データを表示するか、又は画像データを読み取るための画面を表示するかの指示を受け付ける、後述の表示指示受付画面243を表示する。また、出力部240は、証明情報提供装置100のコード情報発行部112により発行されたコード情報を含む画像データを生成し、生成した画像データと、予め証明対象者装置200に登録された訪問者の写真とを、後述のコード表示画面246に表示する。出力部240は、表示中のコード情報について、照会要求が行われたことを示す情報を、証明情報提供装置100から受信すると、コード情報の表示を終了する。
【0044】
また、出力部240は、訪問者のサービス利用情報1211を用いて、登録された身分証明書の種別を選択可能に表示する後述の表示コード選択画面245を表示する。通信部250は、証明情報提供装置100との情報の送信及び受信を仲介する。
【0045】
処理部210は、審査要求部211と、コード情報要求部212と、サービス情報取得部213と、を有する。審査要求部211は、身分証明書と、訪問者の写真と、身分証明書の種別とを含む審査要求を証明情報提供装置100に送信し、応答として登録可否のいずれかを示す情報を受信する。審査要求部211は、登録可である情報を受信した場合、身分証明書の種別を特定する情報と、審査要求を行った写真とを関連付けて、記憶部220に写真情報221として記憶させる。
【0046】
コード情報要求部212は、後述する表示コード選択画面245において選択された種別のコード情報の発行を要求するコード発行要求を、証明情報提供装置100に送信し、応答としてコード情報を取得する。サービス情報取得部213は、証明情報提供装置100から、訪問者について登録された身分証明書の種別を含むサービス利用情報を取得する。
【0047】
なお、処理部210の処理は、ブラウザプログラム、又はアプリケーションプログラムによりその機能が実現される。
【0048】
記憶部220は、写真情報221を含む。写真情報221は、審査要求部211が審査を要求した身分証明書について、登録可である情報を受信した場合の、訪問者の写真を含む。
【0049】
照会要求装置300は、処理部310と、入力部330と、出力部340と、通信部350とを備える。処理部310は、照会要求装置300の全体を統括的に制御する。入力部330は、照会要求装置300の有する入力装置からの入力を受け付ける。入力部330は、カメラを用いて画像データを撮影する。
【0050】
出力部340は、照会要求装置300の有する出力装置への情報の出力を行う。出力部340は、コード情報の画像データを表示するか、又は画像データを読み取るための画面を表示するかの指示を受け付ける後述の表示指示受付画面243を表示する。出力部340は、証明情報提供装置100から照会結果を受信すると、証明可否のいずれかを示す照会結果を含む後述の照会結果画面341を表示する。通信部350は、証明情報提供装置100との情報の送信及び受信を仲介する。
【0051】
処理部310は、照会要求部311を有する。照会要求部311は、証明対象者装置200に表示されたコード表示画面246から取得した画像データをデコードしてコード情報を取得し、証明情報提供装置100にコード情報を含む照会要求を送信し、照会結果を得る。なお、処理部310の処理は、ブラウザプログラム、又はアプリケーションプログラムによりその機能が実現される。
【0052】
図2は、サービス利用情報1211のデータ構造の一例を示す図である。サービス利用情報1211は、訪問者ID1211aと、証明書ID1211bと、証明書種別情報1211cと、登録可否1211dと、発行日時1211eと、期限1211fと、を関連付けた情報である。
【0053】
訪問者ID1211aは、訪問者を特定する識別情報である。証明書ID1211bは、身分証明書データベース122に登録された身分証明書を特定する証明書識別情報である。証明書種別情報1211cは、証明書の種別を特定する情報である。
【0054】
証明書の種別とは、証明書の種類を示す情報である。証明書の種別は、例えば運転免許証等の狭義の身分証明書、所定の疾患に罹患していないことを示す陰性証明書、独身証明書、資格証明書、社員証、等の区分である。
【0055】
登録可否1211dは、証明書ID1211bにより特定される身分証明書が身分証明書データベース122に登録されているか否かを示す情報である。なお、サービス利用情報1211は、審査において登録可と判断された身分証明書に関する情報のみを含むものであってもよく、その場合、登録可否1211dは含まれていなくてよい。
【0056】
発行日時1211eは、証明書ID1211bにより特定される身分証明書の発行タイミングを示す情報である。なお、証明書の種別により、発行日時1211eが必要である場合と、必要でない場合とがある。証明書登録部111は、証明対象者装置200から審査要求を受け付けると、審査要求に含まれる種別を参照し、発行日時が必要であるか否かを判定する。証明書登録部111は、発行日時が必要な種別の証明書の審査要求を受け付けると、審査者による発行日時の入力操作を受け付けることにより、サービス利用情報1211に発行日時1211eを含める。
【0057】
期限1211fは、証明書ID1211bにより特定される身分証明書の有効期限である。期限1211fは、例えば証明対象者装置200の審査要求に含まれている有効期限により得られてもよいし、審査終了時に証明情報提供装置100に対して審査者から入力されるものであってもよい。
【0058】
図3は、コード発行情報1212のデータ構造の一例を示す図である。コード発行情報1212は、コード情報1212aと、訪問者ID1212bと、証明書種別情報1212cと、発行日時1212dと、読取日時1212eと、カスタム情報項目1212fと、を含む。
【0059】
コード情報1212aは、コード情報発行部112により発行されるコード情報である。訪問者ID1212bは、訪問者を特定する識別情報である。証明書種別情報1212cは、身分証明書の種別を示す情報である。発行日時1212dは、コード情報1212aの発行タイミングを示す情報である。読取日時1212eは、コード情報1212aが読み取られた読取タイミングを示す情報である。
【0060】
カスタム情報項目1212fは、コード発行要求にカスタム情報の項目が含まれる場合の、当該項目を示す情報である。カスタム情報については、後に詳述する。
【0061】
図4は、証明情報提供装置100のハードウェア構成例を示す図である。証明情報提供装置100は、演算装置11と、メモリ12と、外部記憶装置13と、入力IF(Interface)14と、出力IF15と、通信IF16と、記憶媒体駆動装置17とを備え、各構成要素はバスにより接続されている。
【0062】
演算装置11はCPU(Central Processing Unit)等の処理装置であり、メモリ12又は外部記憶装置13に記録されたプログラムに従って処理を実行する。証明情報提供装置100では、メモリ12又は外部記憶装置13上に読み出されたプログラムに従って動作する演算装置11により処理が行われる。処理部110は、演算装置11がプログラムを実行することにより各々の機能を実現する。
【0063】
メモリ12は、RAM(Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等の記憶装置であり、プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリアとして機能する。外部記憶装置13は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、CD-R(Compact Disc- Recordable)、DVD-RAM(Digital Versatile Disk-Random Access Memory)等の書き込み及び読み出し可能な記憶メディア及び記憶メディア駆動装置等である。記憶部120は、メモリ12又は外部記憶装置13によりその機能が実現される。なお、記憶部120は、通信IF16を介して接続される記憶装置によってその機能が実現されてもよい。
【0064】
入力IF14は、操作者からの入力操作を受け付けるためのインターフェイスであり、例えばタッチパネル、キーボード、マウス、マイク等の入力装置が接続される。出力IF15は、証明情報提供装置100に内蔵されたLCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ等の出力装置に対して情報を出力するためのインターフェイスである。
【0065】
通信IF16は、証明情報提供装置100をネットワークNに接続するためのインターフェイスであって、例えばLAN(Local Area Network)カード等の通信デバイスである。
【0066】
なお、証明情報提供装置100の各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、証明情報提供装置100の各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
【0067】
例えば、図1に示す例において、証明情報提供装置100の記憶部120は、サービス利用データベース121と、身分証明書データベース122とを有している。しかしながら、身分証明書データベース122は、他の装置が有しているものであってもよい。照会要求に応じて証明可否を判定し、照会結果を返信する処理部110と、身分証明書データベース122とを異なる装置が有することで、個人情報保護に寄与しうる。
【0068】
証明対象者装置200、及び照会要求装置300のハードウェア構成は、証明情報提供装置100と同様であるため、説明を省略する。なお、証明対象者装置200は、出力IFを経由した画面の表示が可能である。また、照会要求装置300は、入力IFを介して接続されたカメラにより、コード情報の画像データの取得が可能である。
【0069】
図5は、証明書登録処理の一例を示すシーケンス図である。本処理の開始前に、証明対象者装置200は、身分証明サービス提供アプリケーションプログラムの起動操作を受け付け、訪問者によるログイン情報の入力操作を受け付ける。例えば本処理は、証明対象者装置200において、ログインが完了すると開始される。
【0070】
まず、証明対象者装置200の審査要求部211は、アップロードする身分証明書の種別の選択を受け付ける(ステップS11)。具体的には、審査要求部211は、訪問者が審査を希望する身分証明書の種別候補を選択可能に表示する。審査要求部211は、種別候補の中から、審査を希望する種別の選択を受け付ける。審査要求部211は、自由入力欄に対する種別の入力を受け付けてもよい。
【0071】
次に、審査要求部211は、証明書入力画面241を表示する(ステップS12)。
【0072】
図9は、証明書入力画面241及び写真入力画面242の一例を示す図である。図9(A)は、証明書入力画面241の一例であって、図9(B)は、写真入力画面242の一例である。
【0073】
図9(A)に示すように、証明書入力画面241は、身分証明書の入力を受け付ける証明書入力領域2411と、有効期限入力領域2412と、アップロード指示の入力操作を受け付ける操作ボタン2413とを含む。証明書入力領域2411は、例えば証明対象者装置200に記憶された画像データの中から、審査を要求する身分証明書の画像データの選択を受け付ける。
【0074】
有効期限入力領域2412は、身分証明書の有効期限の入力操作を受け付ける領域である。証明書入力画面241は、有効期限入力領域2412を含まなくてもよい。操作ボタン2413は、証明書入力領域2411に入力された身分証明書を確定させるための入力操作を受け付ける。
【0075】
また、図9(B)に示すように、写真入力画面242は、写真の入力を受け付ける写真入力領域2421と、アップロード指示の入力操作を受け付ける操作ボタン2422とを有する。写真入力領域2421は、例えば証明対象者装置200に記憶された画像データの中から、審査を要求する訪問者の写真の画像データの選択を受け付ける。操作ボタン2422は、写真入力領域2421に入力された写真を確定させるための入力操作を受け付ける。なお、写真入力画面242は、性別等の訪問者に関する情報の入力操作を受け付ける領域を含んでいてもよい。
【0076】
説明を図5に戻す。次に、審査要求部211は、証明書の入力を受け付ける(ステップS13)。具体的には、審査要求部211は、証明書入力領域2411に対する身分証明書の入力操作を受け付け、操作ボタン2413の入力操作を受け付ける。
【0077】
次に、審査要求部211は、写真入力画面242を表示する(ステップS14)。
【0078】
次に、審査要求部211は、写真の入力を受け付ける(ステップS15)。具体的には、審査要求部211は、写真入力画面242の写真入力領域2421に対する写真の入力操作を受け付け、操作ボタン2422の入力操作を受け付ける
【0079】
次に、審査要求部211は、審査要求を証明情報提供装置100に送信する(ステップS16)。具体的には、審査要求部211は、ステップS11で選択された身分証明書の種別と、ステップS13で入力された身分証明書と、ステップS15で入力された写真と、を含む審査要求を示す情報を生成し、証明情報提供装置100に送信する。なお、ステップS13において、身分証明書の有効期限が証明書入力画面241に入力された場合、審査要求部211は、入力された有効期限を審査要求に含めて送信する。
【0080】
なお、証明情報提供装置100が審査要求を受信すると、審査者による審査がなされる。例えば審査者は、審査要求に含まれる身分証明書の内容を確認する。また、身分証明書が写真付きである場合、審査要求に含まれる写真との照合を行う。身分証明書の内容が有効であり、身分証明書の写真と審査要求に係る写真とが同一人物であると判断されると、登録可の入力操作が行われる。
【0081】
次に、証明情報提供装置100の証明書登録部111は、証明書と写真の組み合わせに対する登録可否の入力操作を受け付ける(ステップS17)。なお、証明書登録部111は、登録可の入力操作を受け付けた場合、審査者による身分証明書の有効期限の入力操作を受け付けてもよい。
【0082】
また、証明書登録部111は、ステップS11で選択された種別の身分証明書について、発行タイミングが必要であるか否かを、記憶部120に予め記憶された図示しない種別情報を参照して判定することができる。証明書登録部111は、発行タイミングが必要であると判定する場合、発行タイミングの入力操作を促す画面を表示することにより、審査者による発行日時の入力操作を受け付ける。なお、証明書登録部111の発行タイミングは、身分証明書を電子的な方法で読み取ることにより取得されるものであってもよい。
【0083】
次に、証明書登録部111は、サービス利用情報1211を生成する(ステップS18)。具体的には、証明書登録部111は、証明書識別情報を生成し、審査要求を行った訪問者を特定する訪問者識別情報と、ステップS11で選択された証明書の種別を示す情報と、登録可否を示す情報と、発行日時が入力された場合の発行日時と、有効期限が入力された場合の有効期限と、を関連付け、各々訪問者ID1211aと、証明書ID1211bと、証明書種別情報1211cと、登録可否1211dと、発行日時1211eと、期限1211fとすることにより、サービス利用情報1211のレコードを生成する。
【0084】
次に、証明書登録部111は、登録可の場合、身分証明書と写真とを身分証明書データベース122に登録する(ステップS19)。具体的には、証明書登録部111は、ステップS17において、登録可であることを示す入力操作を受け付けた場合、ステップS16で受信した審査要求に含まれる身分証明書と、写真とを身分証明書データベース122に登録する。なお、写真の登録は必須ではない。
【0085】
次に、証明書登録部111は、登録可否を証明対象者装置200に送信する(ステップS20)。
【0086】
次に、証明対象者装置200の審査要求部211は、登録可の場合、写真と種別とを関連付けて記憶する(ステップS21)。具体的には、審査要求部211は、ステップS20において、登録可であることを示す情報を証明情報提供装置100から受信した場合、ステップS15で入力を受け付けた写真と、ステップS11で選択された身分証明書の種別とを関連付けて、写真情報221として記憶部220に記憶させる。
【0087】
その後、証明対象者装置200の処理部210、及び証明情報提供装置100の処理部210は、本シーケンス図の処理を終了する。
【0088】
図6は、コード情報表示処理の一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば証明対象者装置200において、身分証明サービス提供アプリケーションプログラムへのログインが完了し、後述の表示指示受付画面243の表示指示の入力操作を受け付けると開始される。
【0089】
まず、証明対象者装置200の出力部240は、表示指示受付画面243を表示する(ステップS31)。
【0090】
図10は、表示指示受付画面243の一例を示す図である。表示指示受付画面243は、コード情報表示指示ボタン2431と、カスタム表示指示ボタン2432と、読取指示ボタン2433とを含む。コード情報表示指示ボタン2431は、コード情報の画像データを表示する場合の入力操作を受け付けるボタンである。カスタム表示指示ボタン2432は、カスタム表示を希望する場合の入力操作を受け付けるボタンである。カスタム表示については後述する。読取指示ボタン2433は、コード情報の読み取りを行う際の入力操作を受け付けるボタンである。
【0091】
なお、コード情報表示指示ボタン2431か、又はカスタム表示指示ボタン2432の入力操作を受け付ける場合、入力された装置は証明対象者装置200として機能する。読取指示ボタン2433の入力操作を受け付ける場合、入力された装置は照会要求装置300として機能する。
【0092】
説明を図6に戻す。次に、コード情報要求部212は、カスタム表示指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS32)。具体的には、コード情報要求部212は、ステップS31で表示した表示指示受付画面243のカスタム表示指示ボタン2432が選択された場合に、カスタム表示指示を受け付けたものと判定する。
【0093】
コード情報要求部212が、カスタム表示指示を受け付けたものと判定する場合(ステップS32で「YES」の場合)、コード情報要求部212は、カスタム情報の項目の入力操作を受け付ける(ステップS33)。具体的には、コード情報要求部212は、カスタム表示指示を受け付けると、出力部240を介してカスタム項目指定画面244を表示する。コード情報要求部212は、カスタム項目指定画面244に対する入力操作を受け付ける。
【0094】
図11は、カスタム項目指定画面244の一例を示す図である。カスタム項目指定画面244は、訪問者が被訪問者に提示したいカスタム情報の項目を選択可能に表示する画面である。カスタム項目指定画面244は、カスタム項目入力領域2441と、操作ボタン2442とを含む。カスタム項目入力領域2441は、カスタム項目の入力操作を受け付ける領域である。
【0095】
カスタム項目入力領域2441には、例えば図11に示すように、予め証明情報提供装置100に登録された情報に関する各項目に対し、YESかNOかの選択が可能なトグルスイッチが表示される。なお、カスタム情報の項目の指定の受付方法は図11に示す例に限定されない。例えば、項目名の文字入力を受け付けるものであってもよい。操作ボタン2442は、カスタム項目入力領域2441に入力したカスタム項目を確定させるための操作ボタンである。
【0096】
図11に示すように、カスタム項目入力領域2441は、カスタム送信指示領域2443を含んでいてもよい。カスタム送信指示領域2443は、カスタム項目入力領域2441により指定された項目のカスタム情報を、コード情報の照会を行った照会要求装置300に送信するか否かの選択の入力操作を受け付ける領域である。
【0097】
説明を図6に戻す。コード情報要求部212が、カスタム表示指示を受け付けていないと判定する場合(ステップS32で「NO」の場合)、又は、ステップS33の処理に続いて、コード情報要求部212は、コード情報表示指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS34)。具体的には、コード情報要求部212は、ステップS32において、表示指示受付画面243のコード情報表示指示ボタン2431が選択された場合に、コード情報表示指示を受け付けたと判定する。又は、コード情報要求部212は、ステップS33において、カスタム項目指定画面244の操作ボタン2442が選択された場合に、コード情報表示指示を受け付けたと判定する。
【0098】
コード情報要求部212が、コード情報表示指示を受け付けていないと判定する場合(ステップS34で「NO」の場合)、コード情報要求部212は処理をステップS32に戻す。
【0099】
コード情報要求部212が、コード情報表示指示を受け付けたと判定する場合(ステップS34で「YES」の場合)、サービス情報取得部213は、証明情報提供装置100にサービス利用情報1211を要求する(ステップS35)。具体的には、サービス情報取得部213は、ログイン時に使用した訪問者識別情報と関連付けられた、サービス利用情報1211の要求を示す情報を、証明情報提供装置100に送信する。
【0100】
次に、サービス情報取得部213は、サービス利用情報1211を受信する(ステップS36)。具体的には、サービス情報取得部213は、ステップS35の要求の結果、訪問者識別情報を訪問者ID1211aに含むサービス利用情報1211のレコードを受信する。受信したレコードには、訪問者が登録した身分証明書の種別が含まれている。一例として、受信したサービス利用情報1211のレコードにおいて、有効期限の徒過した種別に関しては、有効期限切れであることを示す情報が関連付けられている。
【0101】
次に、コード情報要求部212は、表示可能な証明書の種別を選択可能に表示する(ステップS37)。具体的には、コード情報要求部212は、ステップS36で受信したサービス利用情報1211のレコードに含まれる、登録された身分証明書の種別のうち、有効期限内である種別を、表示コード選択画面245に選択可能に表示する
【0102】
図12は、表示コード選択画面245の一例を示す図である。図12(A)は、表示コード選択画面245の一例を示す図(その1)であって、図12(B)は、表示コード選択画面245の一例を示す図(その2)である。
【0103】
表示コード選択画面245は、表示コード選択領域2451と、選択ボタン2452とを含む。表示コード選択領域2451は、訪問者の識別情報と関連付けて登録された身分証明書の種別を選択可能に表示する領域である。選択ボタン2452は、証明対象者装置200に表示させる身分証明書の種別の選択を受け付ける操作ボタンである。
【0104】
図12(A)に示す表示コード選択画面245の表示コード選択領域2451には、「身分証明書」の種別について、選択ボタン2452に「表示する」と記載されている。選択ボタン2452が選択されると、「身分証明書」の種別の証明書のコード情報を表示する画面に移行する。
【0105】
図12(B)に示す表示コード選択画面245の表示コード選択領域2451には、「身分証明書」の種別について、選択ボタン2452に「期限切れ」と記載されている。サービス利用情報1211において、期限切れであることを示す情報が関連付けられた種別の身分証明書については、選択ボタン2452に期限切れであることを示す情報が表示され、選択することができない。即ち、有効期限の切れた身分証明書については、コード情報の発行が抑制される。
【0106】
また、表示コード選択領域2451は、登録されていない身分証明書の種別について、登録要求を受け付けることができる。例えば、登録されていない身分証明書の種別には、選択ボタン2452に「登録する」と記載される。「登録する」と記載された選択ボタン2452が選択されると、上述の図5のステップS11において、アップロードする身分証明書の種別の選択を受け付けたものと取り扱う。
【0107】
説明を図6に戻す。次に、コード情報要求部212は、コード情報の発行要求を証明情報提供装置100に送信する(ステップS38)。具体的には、コード情報要求部212は、表示コード選択画面245に対し、「表示する」と記載された選択ボタン2452の選択を受け付ける。コード情報要求部212は、選択された選択ボタン2452が表示された身分証明書の種別を特定し、コード発行要求として証明情報提供装置100に送信する。
【0108】
なお、コード発行要求には、身分証明書の種別と、訪問者識別情報とが含まれる。上述のステップS33において、カスタム情報の項目の入力操作を受け付けた場合、コード情報要求部212は、カスタム要求情報として、入力されたカスタム情報の項目をコード発行要求に含める。
【0109】
次に、コード情報要求部212は、受信したコード情報と写真を表示する(ステップS39)。具体的には、コード情報要求部212は、ステップS38で証明情報提供装置100に送信したコード発行要求の応答として、コード情報を取得する。コード情報要求部212は、受信したコード情報を含む画像データを生成し、訪問者の写真と共にコード表示画面246に表示する。その後、証明対象者装置200の処理部210は、本フローチャートの処理を終了する。
【0110】
なお、ステップS38で送信したコード発行要求に、カスタム情報の項目が含まれる場合、コード情報要求部212は、コード発行要求の応答として、該項目のカスタム情報を受信する。また、ステップS38で送信したコード発行要求に含まれる身分証明書の種別が所定の種別である場合、コード情報要求部212は、コード発行要求の応答として、身分証明書の発行タイミングを取得する。
【0111】
図13は、コード表示画面246の一例を示す図である。図13(A)は、コード表示画面246の一例を示す図(その1)であって、図13(B)は、コード表示画面246の一例を示す図(その2)である。図13(A)に示すように、コード表示画面246は、写真表示領域2461と、コード情報表示領域2462とを含む。
【0112】
出力部240は、証明情報提供装置100から受信したコード情報を含む画像データを、コード情報表示領域2462に表示させる。先述したように、証明対象者装置200において、コード情報要求部212がコード情報を含む画像データを証明情報提供装置100から受信し、出力部240が、受信した画像データをコード情報表示領域2462に表示させてもよい。コード情報要求部212は、ステップS38で証明情報提供装置100に送信したコード発行要求に含まれる身分証明書の種別を用いて写真情報221を参照し、該種別と関連付けられた訪問者の写真を特定し、写真表示領域2461に表示させる。
【0113】
なお、図13(B)に示すように、コード表示画面246は、種別表示領域2463と、発行タイミング表示領域2464を含んでいてもよい。種別表示領域2463は、コード情報に係る身分証明書の種別を示す情報である。発行タイミング表示領域2464は、コード情報に係る身分証明書の発行タイミングを示す情報である。なお、コード情報要求部212が、身分証明書の発行タイミングを取得していない場合、発行タイミングは表示されない。
【0114】
また、コード情報要求部212が、カスタム情報を取得した場合、コード表示画面246にはカスタム情報が表示される。
【0115】
本実施形態におけるコード表示画面246を被訪問者に閲覧させることで、訪問者の訪問を受け付けた被訪問者は、身分証明書と関連付けて登録された写真と訪問者本人とを見比べ、確かに訪問者本人について身分の照会が行われることを認識することができる。
【0116】
なお、コード表示画面246は、コード情報の画像データを照会要求装置300に送信する指示を受け付ける送信指示受付領域を有していてもよい。送信指示受付領域が選択されると、図示しない画像データ送信用アプリケーションが起動する。画像データ送信用アプリケーションは、例えばSNS(Social Networking Service)機能を有するアプリケーションである。該アプリケーションを用いて、コード情報要求部212はコード情報の画像データを照会要求装置300に送信することができる。
【0117】
また、本実施形態における身分証明システム1では、所定の疾患に罹患していないことを示す陰性証明書を身分証明書として登録することができる。証明情報提供装置100のコード情報発行部112が、陰性証明書の発行タイミングを証明対象者装置200に送信すると、証明対象者装置200の出力部240は、陰性証明書と関連するコード情報と、陰性証明書の発行タイミングとを、コード表示画面246に表示させることができる。被訪問者は陰性証明書の発行タイミングを参照することにより、陰性であることの確実性を認識することができる。
【0118】
なお、本実施形態では、写真情報221として、身分証明書と共に登録された写真を証明対象者装置200に登録する。しかしながら、訪問者の写真は証明対象者装置200でなく、証明情報提供装置100のサービス利用データベース121に登録されるものであってもよい。その場合、証明対象者装置200のコード情報要求部212は、コード発行要求の応答として、サービス利用データベース121に登録された写真をコード情報と共に取得し、コード表示画面246に表示させることができる。
【0119】
付言すれば、出力部240は、予め定められた時間を超えると、コード表示画面246の表示を終了してもよい。コード表示画面246の表示継続時間を抑制することで、コード情報の作成タイミングと照会要求装置300の読取タイミングとで時間差が生じることを抑制することができ、証明情報提供装置100が適切なタイミングで照会を行うことができる。
【0120】
図7は、コード発行処理及び照会処理の一例を示すシーケンス図である。本処理開始前に、証明対象者装置200は身分証明サービス提供アプリケーションプログラムの起動操作を受け付け、ログイン処理を完了している。
【0121】
まず、証明対象者装置200のサービス情報取得部213は、証明情報提供装置100にサービス利用情報1211を要求する(ステップS41)。本処理は、図6のステップS35で行われる処理と同様である。
【0122】
次に、証明情報提供装置100のコード情報発行部112は、訪問者と関連するサービス利用情報1211を証明対象者装置200に送信する(ステップS42)。具体的には、コード情報発行部112は、サービス利用情報1211を参照し、ステップS41で証明対象者装置200から受信した、サービス利用情報1211の要求に含まれる訪問者識別情報を訪問者ID1211aに含むレコードを抽出する。コード情報発行部112は、抽出したレコードを証明対象者装置200に送信する。
【0123】
次に、証明対象者装置200のコード情報要求部212は、コード発行要求を証明情報提供装置100に送信する(ステップS43)。本処理は、図6のステップS38で行われる処理と同様であるため、説明を省略する。
【0124】
次に、証明情報提供装置100のコード情報発行部112は、コード情報を発行する(ステップS44)。具体的には、コード情報発行部112は、新たなコード情報を生成し、証明対象者装置200に送信する。
【0125】
ステップS43で受信したコード発行要求に、カスタム情報の項目が含まれる場合、コード情報発行部112は、サービス利用データベース121の図示しない領域を参照し、該項目と関連付けられたカスタム情報を特定し、証明対象者装置200に送信する。また、コード情報発行部112は、コード発行要求に含まれる種別が所定の種別である場合、サービス利用情報1211のレコードに含まれる発行日時1211eを、証明対象者装置200に送信する。
【0126】
次に、証明情報提供装置100のコード情報発行部112は、コード発行情報1212を生成する(ステップS45)。具体的には、コード情報発行部112は、ステップS45で生成したコード情報と、コード発行要求に含まれる訪問者識別情報及び身分証明書の種別とを関連付けた、コード発行情報1212のレコードを生成する。コード情報発行部112は、例えばコード情報を生成したタイミングを発行日時1212dとして、生成したコード発行情報1212のレコードに含める。また、コード情報発行部112は、コード発行要求にカスタム情報の項目が含まれる場合に、当該項目を示す情報をカスタム情報項目1212fとして、コード発行情報1212に含める。
【0127】
次に、証明対象者装置200のコード情報要求部212は、コード情報と写真とを表示する(ステップS46)。本ステップで行われる処理は、図6のステップS39で行われる処理と同様であるため、説明を省略する。
【0128】
次に、照会要求装置300の照会要求部311は、コード情報を読み取る(ステップS47)。具体的には、本処理の開始前に、照会要求装置300は、身分証明サービス提供アプリケーションプログラムの起動操作を受け付け、被訪問者によるログイン情報入力操作を受け付ける。照会要求装置300の出力部340は、身分証明サービス提供アプリケーションへの入力操作に従い、図10に例示する表示指示受付画面243を表示する。
【0129】
照会要求部311は、表示指示受付画面243の読取指示ボタン2433の選択を受け付けると、出力部340を介して図示しない読取画面を表示する。照会要求部311は、読取画面を介して、証明対象者装置200のコード表示画面246に表示された画像データをカメラで撮影し、デコードすることによりコード情報を取得する。なお、照会要求部311は、証明対象者装置200から画像データ送信用アプリケーションにより送信された画像データを受信した場合、受信した画像データを読み込んでコード情報を取得してもよい。
【0130】
次に、照会要求装置300の照会要求部311は、コード情報を送信して照会を要求する(ステップS48)。具体的には、照会要求部311は、ステップS47で取得したコード情報と、被訪問者を特定する識別情報とを含む照会要求を示す情報を生成し、証明情報提供装置100に送信する。
【0131】
次に、証明情報提供装置100の照会部113は、証明可否を判定し、照会要求装置300に送信する(ステップS49)。本ステップにおいて行われる処理は後述する。本処理の結果、照会部113は、照会要求に対する応答として、証明可又は証明不可を示す照会結果を照会要求装置300に送信する。
【0132】
次に、照会部113は、コード発行情報1212を更新する(ステップS50)。具体的には、照会部113は、ステップS49で特定したコード発行情報1212のレコードの読取日時1212eに、照会要求を受け付けたタイミングを含める。なお、照会部113は、照会要求を行った被訪問者の識別情報を当該レコードに含めてもよい。コード発行情報1212の読取日時1212eは、コード情報発行部112が発行したコード情報に対する照会要求の履歴として取り扱われる。
【0133】
次に、照会要求装置300の出力部340は、照会結果を表示する(ステップS51)。具体的には、出力部340は、ステップS49で受信した照会結果を示す照会結果画面341を表示する。
【0134】
図14は、照会結果画面341の一例を示す図である。図14(A)は、照会結果画面341の一例を示す図(その1)であり、図14(B)は、照会結果画面341の一例を示す図(その2)である。照会結果画面341には、照会結果として、証明可であるか、又は証明不可であるかを示す情報が表示される。
【0135】
図14(A)は、照会結果が証明可である場合の照会結果画面341の一例を示す。証明可である場合、例えば「証明書が確認できました」というメッセージが表示される。図14(B)は、照会結果が証明不可である場合の照会結果画面341の一例を示す。証明不可である場合、例えば「有効な証明書ではありません」というメッセージが表示される。なお、照会結果画面341には、照会が行われた証明書の種別を表示してもよい。その場合、例えば、「独身証明書が確認できました」といったメッセージが表示される。
【0136】
説明を図7に戻す。次に、証明情報提供装置100の照会部113は、コード情報の読み取りを通知する(ステップS52)。具体的には、照会部113は、ステップS48で受信した照会要求に含まれるコード情報と、照会要求を受信したことを示す情報とを、ステップS44においてコード情報を発行した証明対象者装置200に送信する。なお、証明対象者装置200の出力部240は、通知に応じて、照会要求装置300による照会要求が行われたことを示す情報を表示してもよい。
【0137】
次に、証明対象者装置200の出力部240は、コード情報の表示を終了する(ステップS53)。具体的には、出力部240は、ステップS52で受信したコード情報の画像データを含むコード表示画面246の表示を終了する。証明対象者装置200の処理部210、証明情報提供装置100の処理部110、及び照会要求装置300の処理部310は、本シーケンス図の処理を終了する。
【0138】
図8は、照会処理の一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、図7のステップS49で行われる処理を詳細に説明するものである。
【0139】
まず、証明情報提供装置100の照会部113は、コード発行情報1212のレコードを特定する(ステップS491)。具体的には、照会部113は、コード発行情報1212を参照し、ステップS48で受信したコード情報1212aを含むレコードを特定する。
【0140】
次に、照会部113は、特定したレコードに読取履歴がないか否かを判定する(ステップS492)。具体的には、照会部113は、ステップS491で特定したコード発行情報1212のレコードに含まれる読取日時1212eに、照会要求の履歴として、読取日時が含まれるか否かを判定する。
【0141】
照会部113が、特定したレコードに読取履歴がないと判定する場合(ステップS492で「NO」の場合)、照会部113は、サービス利用情報1211を参照し、有効な証明書があるか否かを判定する(ステップS493)。具体的には、照会部113は、ステップS491で特定したコード発行情報1212のレコードに含まれる訪問者ID1212bと、証明書種別情報1212cとを特定する。照会部113は、サービス利用情報1211を参照し、特定した訪問者識別情報及び身分証明書の種別を示す情報の組み合わせを、訪問者ID1211a及び証明書種別情報1211cとして含むレコードの有無を判定する。
【0142】
照会部113は、レコードがあると判定する場合に、当該レコードの期限1211fを参照し、有効期限内である場合に、証明可、即ち有効な証明書があると判定する。照会部113は、抽出した訪問者識別情報及び身分証明書の種別を示す情報の組み合わせを、訪問者ID1211a及び証明書種別情報1211cとして含むレコードがないか、又は有効期限内でない場合に、証明不可、即ち有効な証明書がないと判定する。
【0143】
照会部113が、有効な証明書があると判定する場合(ステップS493で「YES」の場合)、照会部113は、証明可能であるとの照会結果を作成する(ステップS494)。
【0144】
次に、照会部113は、カスタム情報の項目があるか否かを判定する(ステップS495)。具体的には、照会部113は、ステップS491で特定したコード発行情報1212のレコードのカスタム情報項目1212fを参照し、カスタム情報の項目が含まれており、当該項目に、カスタム送信指示領域2443においてカスタム情報を照会要求装置300に送信する入力操作があったことを示す項目が含まれるか否かを判定する。
【0145】
照会部113が、カスタム情報の項目があると判定する場合(ステップS495で「YES」の場合)、照会部113は、表示するカスタム情報を抽出して照会結果に含める(ステップS496)。具体的には、照会部113は、サービス利用データベース121の図示しない領域を参照し、カスタム情報項目1212fに含まれる項目と関連するカスタム情報を抽出する。照会部113は、抽出したカスタム情報を、ステップS494で作成した照会結果を示す情報に含める。
【0146】
照会部113が、カスタム情報の項目がないと判定する場合(ステップS495で「NO」の場合)、又はステップS496の処理に引き続き、照会部113は、照会結果を送信する(ステップS497)。具体的には、照会部113は、ステップS494(及びステップS496)において作成した照会結果を示す情報を、照会要求を行った照会要求装置300に対して送信する。その後照会部113は、その後本フローチャートの処理を、図7のステップS50に移行する。
【0147】
ステップS492において、照会部113が、特定したレコードに読取履歴があると判定する場合(ステップS492で「YES」の場合)、照会部113は、照会不可であるとの照会結果を作成する(ステップS500)。即ち照会部113は、証明不可の判定を行っておらず、照会ができないことを示す情報を照会結果として作成する。
【0148】
次に、照会部113は、照会結果を送信する(ステップS501)。照会部113は、ステップS500で作成した、照会不可であることを示す照会結果を、照会要求を送信した照会要求装置300に対して送信する。その後照会部113は、その後本フローチャートの処理を、図7のステップS50に移行する。
【0149】
ステップS493において、照会部113が、有効な証明書がないと判定する場合(ステップS493で「NO」の場合)、照会部113は、証明不可であるとの照会結果を作成する(ステップS498)。即ち、照会部113は、身分証明書の有効期限が切れた場合、該身分証明書に係る照会要求に対し、証明不可を示す情報を照会結果として作成する。
【0150】
ステップS499で行われる処理は、ステップS501の処理と同様であるため、説明を省略する。その後照会部113は、その後本フローチャートの処理を、図7のステップS50に移行する。
【0151】
以上、本実施形態では、照会要求装置300に対し、証明可又は証明不可であることを示す情報を効率的に表示させることができる。また、身分証明書を身分証明書データベース122で管理しているため、万一のトラブルの際に身分証明書を提示することができる。また、照会要求装置300の要求に応じて身分証明の照会を行うにあたり、直接身分証明書を参照する、又は提示する必要がないため、身分証明書データベース122を厳重な管理の下で運用することができる。従って、個人情報を適切に管理しつつ、効率的に身分証明に関する照会を行うことが可能となる。
【0152】
また、コード情報の読み取りが行われたことを証明対象者装置200に通知するため、コード情報の不正利用を予防することができる。
【0153】
また、証明対象者装置200において、1度照会要求装置300に読み取られたコード情報については表示を終了するため、訪問者による訪問の都度新たなコード情報が作成されることとなる。従って、コード情報の作成タイミングと、照会要求装置300の読取タイミングとの時間差を少なくすることができ、証明情報提供装置100において適切なタイミングで証明可否の判定を行うことができる。
【0154】
また、証明情報提供装置100において、読取履歴のあるコード情報については、照会不可の照会結果を送信する。即ち、既に照会要求を受け付けたコード情報について、再度照会要求を受け付けた場合に、照会不可であることを示す情報を照会結果として送信する。これにより、被訪問者ごとに異なるコード情報を提示することとなるため、コード情報の流用等の不正利用を防止することができる。
【0155】
なお、本実施形態では、証明対象者装置200は、発行識別子としてのコード情報を含む画像データをコード表示画面246に表示し、照会要求装置300は取得したコード情報を含む照会要求を証明情報提供装置100に送信した。しかしながら、証明対象者装置200のコード表示画面246に表示される画像データは、コード情報以外の情報を含んでいてもよい。例えばコード情報の他、身分証明書の種別を示す情報や、訪問者IDを含んでいてもよい。
【0156】
その場合、照会要求装置300は、画像データから取得したコード情報、身分証明書の種別、及び訪問者IDを含む照会要求を証明情報提供装置100に送信する。証明情報提供装置100の照会部113は、照会要求に含まれる種別及び訪問者IDの組み合わせを用いてサービス利用情報1211を参照することにより、訪問者に対する証明可否を判定することができる。
【0157】
付言すれば、本実施形態の照会処理について、証明対象者装置200を有する訪問者と、照会要求装置300を有する被訪問者とが対面する場合における例を用いて説明した。しかしながら、本実施形態の照会処理は、証明対象者装置200を有する者と、照会要求装置300を有する者とが対面しない場合においても実施することができる。先述したように、証明対象者装置200が画像データ送信用アプリケーションを有し、コード情報要求部212がコード情報の画像データを照会要求装置300に送信することができる。
【0158】
より具体的には、図7のステップS46において、証明対象者装置200のコード情報要求部212は、証明情報提供装置100から取得したコード情報を含む画像データを、ネットワークNを介して照会要求装置300に送信する。コード情報を送信する手段は限定されるものではなく、例えばコード情報要求部212は、SNSや電子メール等の電子的な手段を用いてコード情報を送信することができる。この場合、コード情報要求部212は、コード情報と写真とをコード表示画面246に表示しなくてもよい。その後、照会要求装置300の照会要求部311は、受信した画像データをデコードし、コード情報を読み取ることができる。
【0159】
これにより、証明要求者と、照会を要求する者とが対面していない場合であっても、証明要求者の身分の照会を行うことができ、利便性が向上する。
【0160】
<変形例>
【0161】
図15は、本変形例における証明書設定画面247及びコード表示画面246の一例を示す図である。図15(A)は、変形例における証明書設定画面247の一例を示す図であり、図15(B)は、変形例におけるコード表示画面246の一例を示す図である。
【0162】
証明書設定画面247は、証明対象者装置200に表示させる画面であって、社員証を身分証明書として使用する際の設定画面である。証明書設定画面247は、証明書の項目ごとに、証明書に記載する情報の入力を受け付ける証明書情報入力領域2471を含む。証明書情報入力領域2471に入力された情報は、身分証明書を構成する情報として、身分証明書データベース122に登録される。証明書設定画面247は、訪問者の写真の入力を受け付けることもできる。
【0163】
例えば証明情報提供装置100の証明書登録部111は、所定の会社に所属することを示す写真付き社員証を、身分証明書として身分証明書データベース122に登録する。また、証明情報提供装置100の証明書登録部111は、写真付き社員証を証明対象者装置200に送信する。証明対象者装置200の審査要求部211は、受信した社員証を、社員証の種別を示す情報と関連付けて写真情報221に登録する。証明対象者装置200のコード情報要求部は、社員証のコード情報を表示する入力操作を受け付けると、写真情報221を参照して社員証をコード表示画面246に表示する。
【0164】
なお、上述の訪問者の写真と同様に、社員証を写真情報221に登録せず、コード情報を証明情報提供装置100から受信する際に、社員証のデータを証明情報提供装置100から受信するものであってもよい。
【0165】
先述の表示コード選択画面245において、社員証の種別が選択されると、証明情報提供装置100のコード情報発行部112は、コード情報を発行すると共に、写真付き社員証の画像情報を生成し、証明対象者装置200に送信する。証明対象者装置200の出力部240は、受信した写真付き社員証を写真表示領域2461に表示させ、コード情報をコード情報表示領域2462に表示させるコード表示画面246を表示する。
【0166】
本実施形態により、種々の身分証明書を使用した身分証明を行うことができ、利用者のニーズに応じた証明方法が可能となる。
【0167】
以上、本発明に係る各実施形態の説明を行ってきたが、本発明は、上記した実施形態の一例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態の一例は、本発明を分かり易くするために詳細に説明したものであり、本発明は、ここで説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ある実施形態の一例の構成の一部を他の一例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の一例の構成に他の一例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の一例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることもできる。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、図中の制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、全てを示しているとは限らない。ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【0168】
また、上記の証明情報提供装置100、証明対象者装置200、及び照会要求装置300の機能構成は、理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。上述に示す通り、証明情報提供装置100、証明対象者装置200、及び照会要求装置300の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【符号の説明】
【0169】
1:身分証明システム、11:演算装置、12:メモリ、13:外部記憶装置、14:入力IF、15:出力IF、16:通信IF、100:証明情報提供装置、110・210・310:処理部、111:証明書登録部、112:コード情報発行部、113:照会部、120・220:記憶部、121:サービス利用データベース、122:身分証明書データベース、130・230・330:入力部、140・240・340:出力部、150・250・350:通信部、200:証明対象者装置、211:審査要求部、212:コード情報要求部、213:サービス情報取得部、221・1222:写真情報、241:証明書入力画面、242:写真入力画面、243:表示指示受付画面、244:カスタム項目指定画面、245:表示コード選択画面、246:コード表示画面、247:証明書設定画面、300:照会要求装置、311:照会要求部、341:照会結果画面、1211:サービス利用情報、1212:コード発行情報、1221:身分証明書情報、2411:証明書入力領域、2412:有効期限入力領域、2413・2422・2442:操作ボタン、2421:写真入力領域、2431:コード情報表示指示ボタン、2432:カスタム表示指示ボタン、2433:読取指示ボタン、2441:カスタム項目入力領域、2443:カスタム送信指示領域、2451:表示コード選択領域、2452:選択ボタン、2461:写真表示領域、2462:コード情報表示領域、2471:証明書情報入力領域、N:ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15