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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023106220
(43)【公開日】2023-08-01
(54)【発明の名称】電極端子間接続部品
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/503 20210101AFI20230725BHJP
   H01M 50/505 20210101ALI20230725BHJP
   H01M 50/522 20210101ALI20230725BHJP
   H01M 50/526 20210101ALI20230725BHJP
【FI】
H01M50/503
H01M50/505
H01M50/522
H01M50/526
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022007425
(22)【出願日】2022-01-20
(71)【出願人】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001966
【氏名又は名称】弁理士法人笠井中根国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100147717
【弁理士】
【氏名又は名称】中根 美枝
(74)【代理人】
【識別番号】100103252
【弁理士】
【氏名又は名称】笠井 美孝
(72)【発明者】
【氏名】山田 悠平
(72)【発明者】
【氏名】松村 暢之
(72)【発明者】
【氏名】田中 将也
【テーマコード(参考)】
5H043
【Fターム(参考)】
5H043AA19
5H043FA04
5H043FA22
5H043FA23
5H043JA01F
5H043JA03F
5H043JA06F
5H043JA13F
5H043JA21F
5H043KA01F
5H043KA08F
5H043KA09F
5H043LA02F
5H043LA21F
5H043LA22F
(57)【要約】
【課題】電極端子の位置ずれや変位を柔軟に吸収しつつ、電極端子への接続安定性を向上させることができる、電極端子間接続部品を開示する。
【解決手段】電極端子間接続部品10が、隣り合う複数の電極端子12a,12bにそれぞれ接続される複数の電極接続部16a,16bと、隣り合う電極接続部16a,16bの間に配置されて、電極接続部16a,16bが両端に連結された中間導体部18と、を含み、各電極接続部16a,16bは、一枚の金属平板から構成され、中間導体部18は、金属平板よりも薄い金属薄板28が複数枚積層された積層バスバーから構成され、弾性変形により電極接続部16a,16b間の接近または離隔変位を許容する弾性変形部32を有している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣り合う複数の電極端子にそれぞれ接続される複数の電極接続部と、隣り合う前記電極接続部の間に配置されて、前記電極接続部が両端に連結された中間導体部と、を含み、
各前記電極接続部は、一枚の金属平板から構成され、
前記中間導体部は、前記金属平板よりも薄い金属薄板が複数枚積層された積層バスバーから構成され、弾性変形により前記電極接続部間の接近または離隔変位を許容する弾性変形部を有している、
電極端子間接続部品。
【請求項2】
前記中間導体部は、前記両端にそれぞれ平板状の連結部を有し、前記連結部の間により前記弾性変形部が構成されており、
各前記電極接続部は、前記中間導体部の各前記連結部に重ね合わされて連結される平板状の被連結部と、前記電極端子に重ね合わされて接続される平板状の接続部を有している、請求項1に記載の電極端子間接続部品。
【請求項3】
各前記電極接続部の前記被連結部は、前記接続部よりも前記電極端子から離隔する上方側に突出している、請求項2に記載の電極端子間接続部品。
【請求項4】
各前記電極接続部において、前記中間導体部を介して連結される前記電極接続部側に位置する側縁部が前記接続部よりも前記電極端子から離隔する上方側に屈曲されることにより、前記接続部に対して前記上方側に突出する前記被連結部が構成されており、
前記中間導体部の各前記連結部は、隣り合う前記電極接続部の接近または離隔方向で前記被連結部に重ね合わされて連結されている、請求項2または請求項3に記載の電極端子間接続部品。
【請求項5】
各前記電極接続部において、前記中間導体部を介して連結される前記電極接続部側に位置する側縁部が前記電極端子から離隔する上方側に屈曲され、さらに前記中間導体部を介して連結される前記電極接続部側に屈曲されることにより、前記接続部に対して前記上方側に配置されて前記接続部に対して平行に広がる前記被連結部が構成されており、
前記中間導体部の各前記連結部は、前記上方側から前記被連結部に重ね合されて連結されている、請求項2または請求項3に記載の電極端子間接続部品。
【請求項6】
前記中間導体部の前記弾性変形部が、前記中間導体部が板厚方向に曲げられた少なくとも1つの曲げ部を有している、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電極端子間接続部品。
【請求項7】
前記中間導体部の前記弾性変形部が、前記電極接続部間の接近または離隔方向で相互に離隔して配置された複数の曲げ部を有しており、全体として前記板厚方向の一方側に湾曲するアーチ形状を有している、請求項6に記載の電極端子間接続部品。
【請求項8】
前記中間導体部は、前記両端にそれぞれ平板状の連結部を有し、前記連結部の間により前記弾性変形部が構成されており、
前記中間導体部の前記弾性変形部が4つの曲げ部を有しており、前記4つの曲げ部は、前記連結部の近傍で前記板厚方向の一方側に屈曲する一対の第一曲げ部と、前記一対の第一曲げ部間に配置されて前記板厚方向の他方側に屈曲する一対の第二曲げ部を含み、前記弾性変形部は全体として樋形状を有している、請求項6に記載の電極端子間接続部品。
【請求項9】
前記中間導体部の前記弾性変形部は、前記電極接続部よりも前記電極端子から離隔する上方側に突出している、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電極端子間接続部品。
【請求項10】
前記中間導体部の前記弾性変形部は、前記電極接続部の前記接続部よりも前記上方に配置され、前記電極接続部の前記被連結部よりも下方に突出して配置されている、請求項5に係属する場合の請求項8に記載の電極端子間接続部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電極端子間接続部品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、電気自動車やハイブリッド車等の車両では、隣り合うバッテリセルやモータとインバータ等、隣り合う機器の電極端子間を電気的且つ物理的に接続するバスバー等によって構成された電極端子間接続部品が採用されている。電極端子間接続部品には、電極端子の設置位置の位置ずれや、装着後の電極端子の変位を吸収できる柔軟性が求められる。さらに、近年の大電流化・高電圧化に伴う通電時の発熱量の増大に伴い、電極端子間接続部品の体積の増大が要求されている。例えば、特許文献1には、積層バスバーにより電極端子間接続部品を構成することにより、体積の増加要求に対応することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-26946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1の構造では、電極端子間接続部品全体が積層バスバーにより構成されていることから、隣り合う電極端子にそれぞれ接続される部位も積層バスバーによって構成されて柔軟性を備えることになる。その結果、電極端子との間に隙間が発生して導通抵抗が上昇してしまい、接続安定性が確保し難いという問題を内在していた。
【0005】
そこで、電極端子の位置ずれや変位を柔軟に吸収しつつ、電極端子への接続安定性を向上させることができる、電極端子間接続部品を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の電極端子間接続部品は、隣り合う複数の電極端子にそれぞれ接続される複数の電極接続部と、隣り合う前記電極接続部の間に配置されて、前記電極接続部が両端に連結された中間導体部と、を含み、各前記電極接続部は、一枚の金属平板から構成され、前記中間導体部は、前記金属平板よりも薄い金属薄板が複数枚積層された積層バスバーから構成され、弾性変形により前記電極接続部間の接近または離隔変位を許容する弾性変形部を有している、ものである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態1に係る電極端子間接続部品を示す斜視図である。
図2図2は、図1に示された電極端子間接続部品を複数のバッテリセルに接続した状態で示す斜視図である。
図3図3は、実施形態2に係る電極端子間接続部品を示す斜視図である。
図4図4は、実施形態3に係る電極端子間接続部品を示す斜視図である。
図5図5は、図4に示された電極端子間接続部品における製造方法の具体的な一例を説明するための説明図。
図6図6は、実施形態3の変形例に係る電極端子間接続部品を示す斜視図である。
図7図7は、実施形態4に係る電極端子間接続部品を示す斜視図である。
図8図8は、実施形態5に係る電極端子間接続部品を示す斜視図である。
図9図9は、実施形態6に係る電極端子間接続部品を示す斜視図である。
図10図10は、別の態様に係る電極端子間接続部品を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の電極端子間接続部品は、
(1)隣り合う複数の電極端子にそれぞれ接続される複数の電極接続部と、隣り合う前記電極接続部の間に配置されて、前記電極接続部が両端に連結された中間導体部と、を含み、各前記電極接続部は、一枚の金属平板から構成され、前記中間導体部は、前記金属平板よりも薄い金属薄板が複数枚積層された積層バスバーから構成され、弾性変形により前記電極接続部間の接近または離隔変位を許容する弾性変形部を有している、ものである。
【0009】
本態様の電極端子間接続部品によれば、隣り合う電極端子にそれぞれ接続される隣り合う電極接続部が中間導体部を介して連結されており、各電極接続部は一枚の金属平板から構成されている。これにより、電極接続部が積層バスバーによって構成された従来構造に比して、電極接続部と電極端子との間に隙間の発生するリスクが低減されており、電極端子への接続安定性が向上された電極端子間接続部品を提供することができる。
【0010】
しかも、電極接続部が両端に連結された中間導体部は、電極接続部を構成する金属平板よりも薄い金属薄板が複数枚積層された積層バスバーから構成されている。それゆえ、同じ断面積で一枚の金属板で形成されたバスバーにより中間導体部が構成される場合に比して、電極接続部間の接近または離隔方向に外力が及ぼされた場合には、弾性変形が容易である。その結果、電極接続部間の接近または離隔変位を優れた追従性を持って許容することができ、弾性変形部を簡単な構造で大型化を伴うことなく構成することができる。これにより、電極端子間を電極端子間接続部品で相互に接続させる接続作業時における電極端子の位置ずれや接続後の電極端子の変位を、弾性変形部により柔軟に吸収することができる。
【0011】
なお、中間導体部の両端を一対の電極接続部に連結する方法は、中間導体部と各電極接続部の電気的且つ物理的な接続を実現し得るものであれば任意の方法が採用可能である。例えば、超音波溶接やレーザー溶接等の溶接によるものであってもよいし、締結部品を用いた締結であってもよい。
【0012】
本態様の電極端子間接続部品は、隣り合う電極端子間の接続用として任意のものに用いることができ、例えば、電池パックにおける複数のバッテリセルの隣り合う電極端子間の接続用や、モータやインバータ等隣接する機器の隣り合う電極端子間の接続用として用いることができる。
【0013】
さらに、本態様の電極端子間接続部品は、隣り合う電極端子間を接続するために、少なくとも一対の電極接続部とそれらを連結する中間導体部を有していればよいが、例えば、隣接する3つ以上の電極端子間を接続するために、両端に電極接続部が連結された2つ以上の中間導体部を有するものも含まれる。一対の電極接続部の間が1つの中間導体部により連結された電極端子間接続部品は、例えば、複数のバッテリセルを直列接続する場合に、隣り合う正極と負極の電極端子を物理的且つ電気的に接続することができる。また、隙間を隔てて配置された3つ以上の電極接続部がそれらの間に配置された2つ以上の中間導体部によって連結された電極端子間接続部品は、3つ以上のバッテリセルを並列接続する場合に、隣り合う3つ以上の正極又は負極の電極端子を物理的且つ電気的に接続することができる。
【0014】
(2)前記中間導体部は、前記両端にそれぞれ平板状の連結部を有し、前記連結部の間により前記弾性変形部が構成されており、各前記電極接続部は、前記中間導体部の各前記連結部に重ね合わされて連結される平板状の被連結部と、前記電極端子に重ね合わされて接続される平板状の接続部を有している、ことが好ましい。中間導体部の両端に設けられた平板状の連結部が各電極接続部の平板状の被連結部に対して重ね合わされて連結されることから、中間導体部と各電極接続部の接触面積を有利に確保して、溶着等による中間導体部と各電極接続部の接続作業の容易化や中間導体部と電極接続部の安定した導通接続が実現される。加えて、中間導体部では、両端の連結部の間により弾性変形部が構成されている。そのため、電極接続部に拘束されておらず、電極接続部間の接近または離隔方向に及ぼされる外力により弾性変形する領域をより広く確保することができ、電極端子の位置ずれに対する弾性変形部の追従性・柔軟性を有利に確保することができる。
【0015】
(3)各前記電極接続部の前記被連結部は、前記接続部よりも前記電極端子から離隔する上方側に突出している、ことが好ましい。各電極接続部の被連結部が、電極端子に重ね合わされる接続部よりも電極端子から離隔する上方側に突出して設けられていることから、中間導体部と各電極接続部の接続作業の結果、被連結部の表面に歪みや傷が生じても、それらが電極端子と干渉するおそれが回避または抑制されている。
【0016】
(4)各前記電極接続部において、前記中間導体部を介して連結される前記電極接続部側に位置する側縁部が前記接続部よりも前記電極端子から離隔する上方側に屈曲されることにより、前記接続部に対して前記上方側に突出する前記被連結部が構成されており、前記中間導体部の各前記連結部は、隣り合う前記電極接続部の接近または離隔方向で前記被連結部に重ね合わされて連結されている、ことが好ましい。隣り合う電極接続部の接近または離隔方向で内側に位置する電極接続部の側縁部が上方側に屈曲されて立ち上がる被連結部に対して、中間導体部の各連結部が、接近または離隔方向で被連結部に重ね合わされて連結されている。その結果、隣り合う電極端子が変位した際の変位力が、中間導体部の連結部間に設けられた弾性変形部に対して、弾性変形部の板厚方向へ及ぼされ易くなる。これにより、電極端子の変位への追従性や柔軟性を向上させることができる。
【0017】
(5)各前記電極接続部において、前記中間導体部を介して連結される前記電極接続部側に位置する側縁部が前記電極端子から離隔する上方側に屈曲され、さらに前記中間導体部を介して連結される前記電極接続部側に屈曲されることにより、前記接続部に対して前記上方側に配置されて前記接続部に対して平行に広がる前記被連結部が構成されており、前記中間導体部の各前記連結部は、前記上方側から前記被連結部に重ね合されて連結されている、ことが好ましい。
【0018】
隣り合う電極接続部の接近または離隔方向で内側に位置する電極接続部の側縁部が上方側に立ち上がった後、接続部に対して平行に広がった部位により被連結部が構成されている。これにより、被連結部を確実に電極端子から上方に遠ざけることができ、中間導体部と各電極接続部の接続作業の結果、被連結部の表面に歪みや傷が生じても、それらが電極端子と干渉するおそれを一層有利に回避または抑制することができる。
【0019】
しかも、接続部に対して平行に広がる被連結部に対して、中間導体部の各連結部を、上方側から重ね合わせて連結することができるため、中間導体部と各電極接続部との接続作業を一層容易に行うことができる。
【0020】
(6)前記中間導体部の前記弾性変形部が、前記中間導体部が板厚方向に曲げられた少なくとも1つの曲げ部を有している、ことが好ましい。中間導体部の弾性変形部に設けられた曲げ部により、電極接続部間の接近または離隔方向に外力が及ぼされた場合には、曲げ部を起点として弾性変形部の板厚方向への曲げ変形を有利に生じさせることができる。その結果、弾性変形部の弾性変形が容易となって、電極端子間の位置ずれを有利に吸収することができる。
【0021】
(7)前記中間導体部の前記弾性変形部が、前記電極接続部間の接近または離隔方向で相互に離隔して配置された複数の曲げ部を有しており、全体として前記板厚方向の一方側に湾曲するアーチ形状を有している、ことが好ましい。弾性変形部全体が板厚方向の一方側に湾曲するアーチ形状であり、電極接続部間の接近または離隔方向で相互に離隔した複数の曲げ部を有している。これにより、電極接続部間の接近または離隔方向に及ぼされる外力に対して、弾性変形部の弾性変形がより容易となって、電極端子間の位置ずれを有利に吸収することができる。
【0022】
(8)前記中間導体部は、前記両端にそれぞれ平板状の連結部を有し、前記連結部の間により前記弾性変形部が構成されており、前記中間導体部の前記弾性変形部が4つの曲げ部を有しており、前記4つの曲げ部は、前記連結部の近傍で前記板厚方向の一方側に屈曲する一対の第一曲げ部と、前記一対の第一曲げ部間に配置されて前記板厚方向の他方側に屈曲する一対の第二曲げ部を含み、前記弾性変形部は全体として樋形状を有している、ことが好ましい。弾性変形部が全体として樋形状を有し、連結部側に設けられた一対の第一曲げ部と、それらの間に配置されて第一曲げ部と反対側に屈曲する第二曲げ部を有している。それゆえ、電極接続部間の接近または離隔方向で及ぼされる外力に対して、第一曲げ部を起点とした第二曲げ部の外力が及ぼされる方向への傾動が生じ易く、弾性変形部の弾性変形がより容易となり、電極端子間の位置ずれを有利に吸収することができる。
【0023】
(9)前記中間導体部の前記弾性変形部は、前記電極接続部よりも前記電極端子から離隔する上方側に突出している、ことが好ましい。電極端子から離隔する上方に弾性変形部を突出させることで、弾性変形部が弾性変形時に電極端子側の部位や部品等と干渉することを有利に防止または抑制できる。
【0024】
(10)前記中間導体部の前記弾性変形部は、前記電極接続部の前記接続部よりも前記上方に配置され、前記電極接続部の前記被連結部よりも下方に突出して配置されている、ことが好ましい。電極接続部の接続部よりも上方に配置されて接続部に対して平行に広がる被連結部同士の対向方向隙間を巧く利用して、そこに樋状の弾性変形部を上方に開口する向きで収容配置することができる。これにより、電極端子間接続部品の大型化を招くことなく、電極端子の変位に対する追従性が向上された電極端子間接続部品を提供することができる。また、弾性変形部が上方に開口する向きで配置された樋形状を有していることから、弾性変形部が電極端子側に向かって弾性変形することがなく、弾性変形部の弾性変形時における他部材との干渉等も未然に防止または抑制されている。
【0025】
<本開示の実施形態の詳細>
本開示の電極端子間接続部品の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0026】
<実施形態1>
以下、本開示の実施形態1について、図1から図2を参照しつつ説明する。電極端子間接続部品10は、隣り合う複数の電極端子12,12間を接続する部品である。なお、電極端子12を備えて、電極端子間接続部品10により接続される部材は、限定されるものではないが、実施形態1では、バッテリセル14が前後方向の両側において正極の電極端子12aと負極の電極端子12bとを備えており、隣り合うバッテリセル14,14における正極の電極端子12aと負極の電極端子12bとが電極端子間接続部品10により接続されている。すなわち、図2では、複数のバッテリセル14が左右方向で整列して並べられており、前後方向の両側において正極の電極端子12aと負極の電極端子12bとが、左右方向で交互に配置されている。そして、隣り合うバッテリセル14,14における正極の電極端子12aと負極の電極端子12bとが電極端子間接続部品10により接続されることで、複数のバッテリセル14が電気的に直列に接続されている。
【0027】
なお、図1,2中では、正負の電極端子12a,12bが、それぞれ略プレート状に示されているが、例えば上方に突出するボルト状であったり、上方に開口するねじ穴状であってもよい。また、左右方向で最も端部に位置する電極端子間接続部品10において、電極端子12が接続される側と反対側は、例えば複数のバッテリセル14を収容する図示しない筐体やコネクタ等に固定されてもよい。電極端子間接続部品10は、任意の向きで配置することができるが、以下の説明では、図1に示す上下、左右、前後の各方向に従って説明する。また、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
【0028】
<電極端子間接続部品10>
電極端子間接続部品10は、隣り合う複数の電極端子12(正負の電極端子12a,12b)にそれぞれ接続される複数の電極接続部16(第一の電極接続部16aおよび第二の電極接続部16b)と、隣り合う電極接続部16,16(第一および第二の電極接続部16a,16b)の間に配置されて、電極接続部16(第一および第二の電極接続部16a,16b)が両端に連結された中間導体部18と、を含んでいる。なお、これら第一および第二の電極接続部16a,16bや中間導体部18は、導電性に優れ、且つ加工の容易な材質により形成されることが好ましく、例えば銅(銅合金を含む)やアルミニウム(アルミニウム合金を含む)等により形成される。
【0029】
<第一の電極接続部16a(第二の電極接続部16b)>
実施形態1では、第一の電極接続部16aと第二の電極接続部16bが相互に同一の部材から構成されており、左右対称に配置されるものであることから、以下の説明では、第一の電極接続部16aについて説明して、第二の電極接続部16bについては第一の電極接続部16aと同一の符号を図面中に付すことにより、詳細な説明を省略する。なお、電極端子間接続部品10においては、第一の電極接続部16aが左側に位置しているとともに第二の電極接続部16bが右側に位置しており、これら第一および第二の電極接続部16a,16bが左右方向で相互に離隔して対向配置されている。第一の電極接続部16aは、一枚の金属平板から構成されており、左右方向に長い金属平板が所定の形状に折り曲げられる等して形成されている。
【0030】
第一の電極接続部16aは、後述する中間導体部18の連結部30に重ね合わされて連結される平板状の被連結部20と、電極端子12(図1中では負極の電極端子12b)に重ね合わされて接続される平板状の接続部22を有している。この被連結部20は、接続部22よりも電極端子12(負極の電極端子12b)から離隔する側である上方側に突出している。これら被連結部20および接続部22は、それぞれ水平方向(上下方向に直交する方向)に広がっている。
【0031】
すなわち、第一の電極接続部16aにおいて、中間導体部18を介して連結される第二の電極接続部16b側(右側)に位置する側縁部が、左側に位置する接続部22に対して上方側に屈曲されているとともに、当該上方側に屈曲された側縁部が、中間部分でさらに第二の電極接続部16b側(右側)に屈曲されて被連結部20が構成されている。これにより、接続部22に対して被連結部20が上方側に配置されているとともに、接続部22と被連結部20が何れも水平方向に広がっており、接続部22と被連結部20とが相互に平行である。換言すれば、被連結部20と接続部22とが上下方向に広がる鉛直部24で接続されており、接続部22の右端が鉛直部24の下端と連続しているとともに、被連結部20の左端が鉛直部24の上端と連続している。また、接続部22の略中央部分には、板厚方向(上下方向)で貫通する円形の貫通孔26が形成されている。
【0032】
そして、前述のように、第二の電極接続部16bが、第一の電極接続部16aとは左右対称に、且つ左右方向で所定の隙間を隔てて対向配置されている。すなわち、第二の電極接続部16bにおける右側に水平方向に広がる接続部22が設けられているとともに、接続部22の左端が鉛直部24の下端と連続している。鉛直部24の上端からは、左方向に被連結部20が延び出している。それゆえ、第一および第二の電極接続部16a,16bにおける各鉛直部24の上端からは、相互に接近する方向に各被連結部20が延び出しており、両被連結部20,20が左右方向で所定の隙間を隔てて対向している。
【0033】
<中間導体部18>
中間導体部18は、図1に示されるように、第一および第二の電極接続部16a,16bを構成する金属平板よりも薄い金属薄板28が複数枚積層された積層バスバーから構成されている。複数枚の金属薄板28は何れも略同形状であり、左右方向に長い略矩形状とされた複数枚の金属薄板28が上下方向で重ね合わされて、所定の形状に折り曲げられる等して中間導体部18が構成されている。なお、中間導体部18は、所定の形状に折り曲げられた複数枚の金属薄板28が、上下方向で重ね合わされることで構成されてもよい。金属薄板28の厚さ寸法や積層枚数は限定されるものではないが、例えば0.1mm~0.6mmの範囲内の厚さ寸法の金属薄板28が、6~12枚の範囲内で重ね合わされる。
【0034】
これにより、中間導体部18は、第一および第二の電極接続部16a,16bに固定される以前の単品状態では全体的に弾性変形が可能であるが、左右方向両端は平板状の連結部30とされており、後述するように各被連結部20と重ね合わされて固定されることで、弾性変形が略不能とされている。また、中間導体部18の左右方向中間部分は各被連結部20と固定されることなく、容易に弾性変形可能な弾性変形部32とされている。そして、後述するように、弾性変形部32の弾性変形により、第一および第二の電極接続部16a,16b間の接近または離隔変位が許容されている。すなわち、中間導体部18において、左右方向両端の連結部30の間に弾性変形部32が構成されている。
【0035】
弾性変形部32は、例えば少なくとも1つの曲げ部34を有しており、曲げ部34において弾性変形部32が板厚方向に曲げられている。実施形態1では、弾性変形部32は、4つの曲げ部34を有しており、全体として略樋形状を有している。すなわち、4つの曲げ部34は、各連結部30,30の近傍において板厚方向(上下方向)の一方側となる下側に屈曲する一対の第一曲げ部34a,34aを含んでおり、弾性変形部32は、各連結部30,30から連続して下方に延びる一対の側壁部36,36を有している。実施形態1では、正負の電極端子12a,12bに接続される前の電極端子間接続部品10の単品状態において、および電極端子間接続部品10が正負の電極端子12a,12bに接続された状態において、一対の側壁部36,36が上下方向と平行に広がっているが、何れの状態においても、側壁部は上下方向に対して傾斜して広がっていてもよい。
【0036】
また、一対の側壁部36,36の下端には、4つの曲げ部34のうちの残りの2つである一対の第二曲げ部34b,34bが設けられており、一対の側壁部36,36の下端が板厚方向(左右方向)の他方側となる左右方向内方側に屈曲している。要するに、弾性変形部32は、一対の側壁部36,36の下端において各第二曲げ部34b,34bにより曲げられており、一対の側壁部36,36の各下端を接続する底壁部38が設けられている。これら一対の側壁部36,36と底壁部38により上方に開口する略樋形状の弾性変形部32が構成されている。
【0037】
なお、中間導体部18が各曲げ部34において曲げられていない状態(左右方向に延びる各金属薄板28が上下方向で重ね合わされた状態)において、一対の第一曲げ部34a,34aを構成する部分と一対の第二曲げ部34b,34bを構成する部分とは、第一および第二の電極接続部16a,16b間の接近または離隔方向となる左右方向で相互に離隔して配置されている。一対の第二曲げ部34b,34bは、一対の第一曲げ部34a,34aの間に配置されている。そして、中間導体部18が左右方向に延びている状態を基準に考えると、中間導体部18が、一対の第一曲げ部34a,34aにおいて板厚方向の一方側となる下側に曲げられるとともに、一対の第二曲げ部34b,34bにおいて板厚方向の他方側となる上側に曲げられて、弾性変形部32が構成されると把握される。
【0038】
<電極端子間接続部品10の組み付け工程>
続いて、電極端子間接続部品10の組み付け工程の具体的な一例について説明する。なお、電極端子間接続部品10の組み付け工程は、以下の記載に限定されない。
【0039】
先ず、一枚の金属平板を上述の形状に折り曲げて、第一の電極接続部16aを得る。なお、第一の電極接続部16aと第二の電極接続部16bは同形状であることから、第一の電極接続部16aを複数形成することで第二の電極接続部16bも併せて形成することができる。これにより、第一および第二の電極接続部16a,16bを得る。
【0040】
次に、複数枚の金属薄板28を重ね合わせた状態で上述の形状に折り曲げることで、中間導体部18を得る。そして、中間導体部18における弾性変形部32を、第一および第二の電極接続部16a,16bにおける各被連結部20,20間に挿し入れるとともに、中間導体部18における各連結部30,30を、各被連結部20,20に上方側から重ね合わせて固定する。なお、各連結部30と各被連結部20の固定方法は限定されるものではないが、例えば超音波溶接やレーザー溶接、接着や締結部品を用いる等、従来公知の固定方法が採用され得る。これにより、第一および第二の電極接続部16a,16bに対して中間導体部18を固定して、電極端子間接続部品10が完成する。
【0041】
実施形態1の電極端子間接続部品10では、中間導体部18における弾性変形部32が、第一および第二の電極接続部16a,16bにおける各被連結部20,20よりも下方に突出しているとともに、弾性変形部32の下端である底壁部38の下面は、各接続部22,22の下面よりも僅かに上方に位置している。それゆえ、中間導体部18の弾性変形部32は、第一および第二の電極接続部16a,16bにおける各接続部22よりも上方に配置されている。
【0042】
このようにして製造された電極端子間接続部品10は、第一および第二の電極接続部16a,16bの一方が、バッテリセル14における正負の電極端子12a,12bの一方に重ね合わされて電気的に接続されるとともに、第一および第二の電極接続部16a,16bの他方が、隣り合うバッテリセル14における正負の電極端子12a,12bの他方に重ね合わされて電気的に接続される。これにより、図2に示されるように、左右方向で隣り合う複数のバッテリセル14が、複数の電極端子間接続部品10により直列的に接続される。
【0043】
なお、第一および第二の電極接続部16a,16bと正負の電極端子12a,12bとの電気的な接続方法は限定されるものではなく、例えば金属製の電極端子12a,12bと第一および第二の電極接続部16a,16bとを重ね合わせてレーザー溶接等により固定してもよい。あるいは、電極端子12a,12bが上方にボルトが突出する形状であれば、例えば第一および第二の電極接続部16a,16bにおける各貫通孔26にボルトを挿通し、ナットを締結することで電極端子12a,12bと第一および第二の電極接続部16a,16bとを固定してもよい。また、電極端子12a,12bがねじ穴の形状であれば、第一および第二の電極接続部16a,16bにおける各貫通孔26を通じて上方からボルトを締結することで電極端子12a,12bと第一および第二の電極接続部16a,16bとを固定してもよい。なお、第一および第二の電極接続部16a,16bにおける各貫通孔26は、ボルトの挿通用として用いられるだけでなく、レーザー溶接の際の管理用として用いることができる。
【0044】
実施形態1の電極端子間接続部品10では、正負の電極端子12a,12bと接続される第一および第二の電極接続部16a,16bが、それぞれ一枚の金属平板から構成されており、ある程度の剛性を有している。それゆえ、第一および第二の電極接続部16a,16bが意図せず変形して正負の電極端子12a,12bとの間に隙間が発生するおそれが低減されて、正負の電極端子12a,12bと第一および第二の電極接続部16a,16bとの導通状態が安定して維持され得る。
【0045】
また、これら第一および第二の電極接続部16a,16bを連結する中間導体部18は、弾性変形可能な弾性変形部32を有している。これにより、例えば熱による膨張等の体積変化により正負の電極端子12a,12bの位置がずれるような場合にも、電極端子12a,12bに追従する第一および第二の電極接続部16a,16bの変位が、弾性変形部32による弾性変形により許容される。この結果、電極端子12a,12bの位置ずれが生じるような場合でも、第一および第二の電極接続部16a,16bとの導通状態が安定して維持され得る。なお、実施形態1では、例えば正負の電極端子12a,12bが相互に接近する方向に変位した場合、第一および第二の電極接続部16a,16bが相互に接近する方向に変位して、略樋形状とされた弾性変形部32は、上方開口部の開口寸法が小さくなるように弾性変形するようになっている。
【0046】
中間導体部18が両端に平板状の各連結部30を有しているとともに、各連結部30の間に弾性変形部32が設けられている。また、第一および第二の電極接続部16a,16bは、それぞれ何れも平板状とされた被連結部20と接続部22とを有している。これにより、正負の電極端子12a,12bと第一および第二の電極接続部16a,16bとの接続の際や、各被連結部20と各連結部30との接続の際にも、それぞれの接触面積を大きく確保することができて、良好な導通性が発揮される。また、弾性変形部32は第一および第二の電極接続部16a,16bに固定されないことから、柔軟性を損なうことがなく、正負の電極端子12a,12bの位置ずれに対して安定して追従して変形することができる。
【0047】
第一および第二の電極接続部16a,16bにおいて、各被連結部20が、各接続部22よりも上方に突出している。これにより、例えば各被連結部20と各連結部30とを溶接して固定する場合に、各被連結部20の下面が荒れて凹凸が生じたり傷が生じた際にも、各被連結部20の下面に生じる凸部が各電極端子12a,12bやバッテリセル14に接触して、正負の電極端子12a,12bと第一および第二の電極接続部16a,16bとの接続に悪影響を及ぼすことが回避される。
【0048】
特に、第一および第二の電極接続部16a,16bにおいて、各被連結部20と各接続部22とは、それぞれ水平に広がっており、相互に平行である。これにより、例えば各被連結部20が各鉛直部24から延出するにつれて上方に傾斜している場合に比べて、電極端子間接続部品10の上下方向寸法を小さく抑えたり、例えば各被連結部20が各鉛直部24から延出するにつれて下方に傾斜している場合に比べて、各被連結部20と各連結部30との固定作業を行い易くすることもできる。
【0049】
実施形態1の弾性変形部32は、4つの曲げ部34を有しており、具体的には一対の第一曲げ部34a,34aと一対の第二曲げ部34b,34bとを有している。そして、例えば両電極端子12a,12bが相互に接近する方向に変位する場合には、上述のように、略樋形状とされた弾性変形部32が、上方開口部の開口寸法が小さくなるように弾性変形することとなるが、この弾性変形は、各第一曲げ部34aおよび各第二曲げ部34bを起点として側壁部36が上下方向に対して傾斜することでなされる。すなわち、弾性変形部32において曲げ部34を形成することで優先的に変形する部分を設けることができて、両電極端子12a,12bの変位に追従する弾性変形部32の弾性変形をより容易に生じさせることができる。
【0050】
実施形態1では、第一および第二の電極接続部16a,16bが上方に突出する各被連結部20を有しているとともに、各被連結部20,20の間において中間導体部18における弾性変形部32が下方に突出している。特に、実施形態1では、弾性変形部32における底壁部38の下面が、第一および第二の電極接続部16a,16bにおける各接続部22の下面よりも上方に位置している。すなわち、第一および第二の電極接続部16a,16bにおいて各被連結部20が上方に突出することにより生じる空間に弾性変形部32が収容されており、電極端子間接続部品10の上下寸法を小さく抑えることができるとともに、弾性変形部32が電極端子間接続部品10の下方に位置するバッテリセル14に干渉することも回避され得る。
【0051】
<実施形態2>
次に、本開示の実施形態2について、図3を参照しつつ説明する。実施形態2の電極端子間接続部品40は、基本的には実施形態1の電極端子間接続部品10と同様の構造であり、左右方向で相互に離隔して対向する一対の電極接続部42(第一の電極接続部42aおよび第二の電極接続部42b)と、これら第一および第二の電極接続部42a,42bを連結する中間導体部44とを備えている。第一および第二の電極接続部42a,42bは、それぞれ一枚の金属平板から構成されているとともに、中間導体部44は、金属薄板28が複数枚積層された積層バスバーから構成されている。以下の説明において、前述の実施形態と同一の部材および部位には、図中に、前述の実施形態と同一の符号を付すことにより詳細な説明を省略する。
【0052】
実施形態2における第一および第二の電極接続部42a,42bは、屈曲部が設けられておらず、全体として平坦な平板形状である。そして、これら第一および第二の電極接続部42a,42bにおいて、対向方向内方側の各部分が平板状の被連結部20であり、対向方向外方側の各部分が平板状の接続部22である。
【0053】
また、実施形態1における弾性変形部32が上方に開口する略樋形状であるのに対して、実施形態2における弾性変形部46は下方に開口する略樋形状である。要するに、実施形態2における弾性変形部46は、第一および第二の電極接続部42a,42bよりも各電極端子12a,12bから離隔する方向である上方側に突出している。すなわち、実施形態2における中間導体部44は、左右方向両端にそれぞれ平板状の連結部30を有しているとともに、各連結部30における対向方向内方の端部から上方に各側壁部36が延出しており、さらに各側壁部36の上端部が上底壁部48によって接続されている。そして、各連結部30と各側壁部36とが、それぞれ曲げ部34を構成する第一曲げ部34aにより接続されているとともに、各側壁部36と上底壁部48とが、それぞれ曲げ部34を構成する第二曲げ部34bにより接続されている。
【0054】
以上のような構造とされた実施形態2の電極端子間接続部品40においても、実施形態1の電極端子間接続部品10と同様の効果が発揮され得る。特に、実施形態2の電極端子間接続部品40では、弾性変形部46が、各電極端子12a,12bから離隔する方向である上方に突出していることから、電極端子間接続部品40の下方に位置するバッテリセル14等の部材との干渉を回避することができる。また、各電極接続部42a,42b間に弾性変形部46が位置するものでないことから、各電極接続部42a,42b間の左右方向の対向距離を小さくすることも可能であり、電極端子間接続部品40の左右方向寸法を小さく抑えることもできる。
【0055】
<実施形態3>
次に、本開示の実施形態3について、図4,5を参照しつつ説明する。実施形態3の電極端子間接続部品50においても、左右方向で相互に離隔して対向する一対の電極接続部52(第一の電極接続部52aおよび第二の電極接続部52b)と、これら第一および第二の電極接続部52a,52bを連結する中間導体部54とを備えている。第一および第二の電極接続部52a,52bは、それぞれ一枚の金属平板から構成されているとともに、中間導体部54は、金属薄板28が複数枚積層された積層バスバーから構成されている。
【0056】
実施形態3における第一および第二の電極接続部52a,52bは、それぞれ対向方向内方の側縁部、要するに中間導体部54を介して連結される第二および第一の電極接続部52b,52a側の側縁部が、対向方向外方に位置する各接続部22よりも、各電極端子12a,12bから離隔する方向である上方側に屈曲されており、屈曲されて上方側に突出する部分により各被連結部56が構成されている。すなわち、第一および第二の電極接続部52a,52bは、それぞれ略L字形の断面形状を有している。
【0057】
実施形態3における中間導体部54は、左右方向両端に、被連結部56に重ね合わされて連結される平板状の各連結部58を有しているとともに、各連結部58の左右方向間に弾性変形可能な弾性変形部60が設けられている。各連結部58は、上下方向に広がっており、各被連結部56に対して各電極接続部52a,52bの接近または離隔方向となる左右方向の内面側から重ね合わされて固定されている。各連結部58と各被連結部56との固定方法は、前述の実施形態1における各連結部30と各被連結部20との固定方法と同様の方法が採用され得る。
【0058】
実施形態3における弾性変形部60は、全体として板厚方向の一方側である上方側に凸となるように湾曲するアーチ形状を有している。なお、実施形態3の弾性変形部60は、部分的に平面状に広がる部分を有しており、これら平面状に広がる部分を連結するように、各電極接続部52a,52bの接近または離隔方向となる左右方向で相互に離隔する複数の曲げ部62を有している。弾性変形部がアーチ形状とされる場合、実施形態3のように部分的に平面状に広がる部分を有し、残りの部分が曲げ部62とされてもよいが、弾性変形部は、平面状に広がる部分を有さずに、全体が湾曲していてもよい。この場合、弾性変形部の曲率は左右方向で一定であってもよいし、左右方向で部分的に異なっていてもよい。また、弾性変形部の全体が湾曲する場合、左右方向で無数の曲げ部が設けられていると把握することもできる。
【0059】
実施形態3の電極端子間接続部品50は、実施形態1における電極端子間接続部品10と同様に、中間導体部54を上記のような形状に折り曲げた後に、第一および第二の電極接続部52a,52bにおける各被連結部56に中間導体部54における各連結部58を重ね合わせて固定してもよいが、例えば図5に示される方法により製造することができる。
【0060】
すなわち、先ず、図5の上側に示されているように、各金属薄板28を上下方向で重ね合わせた状態(各曲げ部62において曲げられていない状態)の中間導体部54における左右両端の各連結部58に対して、第一および第二の電極接続部52a,52bの各被連結部56を上方から重ね合わせる。この状態では、第一および第二の電極接続部52a,52bにおける各接続部22が、各被連結部56から上方に延び出している。このようにして各被連結部56と各連結部58とを上下方向で重ね合わせた状態で、例えば各被連結部56と各連結部58とを超音波溶接で固定する場合、各被連結部56と各連結部58との重ね合わせ部位の上下両側に空間を確保することができて、これらの重ね合わせ部位の上下何れかの方向から超音波溶接のホーンを重ね合わせることができる。これにより、各被連結部56と各連結部58との固定を容易に行うことができる。
【0061】
その後、図5の下側に示されているように、中間導体部54の弾性変形部60を、上記のような形状に折り曲げることで、実施形態3の電極端子間接続部品50が完成する。なお、図5の下側に示される電極端子間接続部品50では、第一および第二の電極接続部52a,52bの各接続部22がそれぞれ水平方向に広がっているが、例えばバッテリセル14への装着前の状態では、弾性変形部60の曲げ量を所定の量より小さくして、例えば一方の接続部22に対して他方の接続部22が浮き上がっているような状態としてもよい。そして、電極端子間接続部品をバッテリセル14に装着する際に、弾性変形部60を追加で折り曲げて、各接続部22がそれぞれ水平方向に広がった状態で、各電極端子12a,12bに重ね合わされるようになっていてもよい。
【0062】
以上のような構造とされた実施形態3の電極端子間接続部品50においても、実施形態1の電極端子間接続部品10と同様の効果が発揮され得る。特に、実施形態3の中間導体部54における弾性変形部60は、上方に凸となるアーチ形状を有しており、例えば各電極接続部52a,52bが相互に接近する方向に変位した場合、弾性変形部60において左右方向で圧縮される方向の弾性変形が生じ易くされている。この結果、電極端子12a,12bに追従する第一および第二の電極接続部52a,52bの変位が、弾性変形部60による弾性変形により、安定して許容される。また、各連結部58と各被連結部56とが左右方向で重ね合わされて固定されることで、例えば固定に伴って生じる各連結部58における内面の荒れや傷等の凸部が、各電極端子12a,12bやバッテリセル14と干渉することが回避される。
【0063】
そして、実施形態3の電極端子間接続部品50は、上述のように図5に示した方法でも製造することができる。このような方法で製造することで、各被連結部56と各連結部58とを容易に固定することができて、電極端子間接続部品50の製造効率の向上が図られる。
【0064】
<実施形態3の変形例>
次に、本開示の実施形態3の変形例について、図6を参照しつつ説明する。図6に示される電極端子間接続部品70では、実施例3の電極端子間接続部品70における中間導体部54の弾性変形部60に対して、板厚方向に貫通するスリット72が設けられている。スリット72の形状や個数は限定されるものではないが、本態様では、左右方向寸法よりも大きな前後方向寸法を有する長孔形状のスリット72が、前後方向および左右方向で相互に離隔して合計で4つ設けられている。これらの各スリット72は、弾性変形部60における曲げ部62に設けられてもよいし、平面状に広がる部分に設けられてもよい。
【0065】
このように、弾性変形部60に各スリット72を設けることで、弾性変形部60の変形に伴う反力(スプリングバック)を軽減させることができる。すなわち、例えば上述の図5に示されるように、弾性変形部60を変形させて電極端子間接続部品70を形成する場合、弾性変形部60には、図5の上側に示されるような状態に戻ろうとする弾性的な復元力が付勢力として及ぼされる。これにより、中間導体部54の各連結部58には、相互に離隔する方向への付勢力が及ぼされて、ひいては第一および第二の電極接続部52a,52bにも、図5の上側に示されるような状態に戻ろうとする付勢力が及ぼされる。そこで、本態様のように、弾性変形部60に各スリット72を設けることで、図5の上側の状態から図5の下側の状態へと弾性変形部60を変形させ易く、且つ図5の上側の状態へ戻る方向への付勢力を低減させることができる。これにより、第一および第二の電極接続部52a,52bにおいて、一方に対する他方の浮き上がりを抑制することができて、各電極接続部52a,52bを安定して各電極端子12a,12bに接続することができる。なお、本態様では、前後方向に延びるスリット72が採用されているが、前後方向に延びるスリット72に代えて、または加えて、例えば左右方向に延びるスリットが採用されてもよい。
【0066】
<実施形態4>
次に、本開示の実施形態4について、図7を参照しつつ説明する。実施形態4の電極端子間接続部品80は、実施形態1における第一および第二の電極接続部16a,16bと実施形態2における中間導体部44とを組み合わせたような構造であり、図7中にこれらの符号を付すことにより詳細な説明を省略する。
【0067】
簡単に説明すると、実施形態4の電極端子間接続部品80における第一および第二の電極接続部16a,16bは、各接続部22と、各接続部22よりも上方に位置する各被連結部20を有しており、これら各被連結部20に、中間導体部44における左右方向両端の各連結部30が重ね合わされて固定されている。中間導体部44において各連結部30の間には、上方に突出する略樋形状の弾性変形部46が設けられている。
【0068】
以上のような構造とされた実施形態4の電極端子間接続部品80においても、実施形態1の電極端子間接続部品10と同様の効果が発揮され得る。特に、第一および第二の電極接続部16a,16bにおいて各被連結部20が各接続部22よりも上方に位置していることから、各連結部30との固定に際して各被連結部20の下面が荒れたり傷が生じたりして凸部が生じる場合にも、当該凸部が各電極端子12a,12bやバッテリセル14と干渉することが回避される。また、弾性変形部46が上方に突出していることから、弾性変形部46が各電極端子12a,12bやバッテリセル14と干渉することも回避される。そして、各被連結部20間に弾性変形部46が位置していないことから、各被連結部20間の左右方向の対向寸法を小さく抑えることができて、ひいては電極端子間接続部品80の左右方向寸法も小さく抑えることができる。
【0069】
<実施形態5>
次に、本開示の実施形態5について、図8を参照しつつ説明する。前述の実施形態1から実施形態4では、中間導体部18,44,54における弾性変形部32,46,60が、左右両端の連結部30,58に対して上方または下方に突出していたが、実施形態5の電極端子間接続部品90では、中間導体部92において弾性変形部94は、左右両端の連結部96に対して上方にも下方にも突出しておらず、水平方向に広がる略平坦な中間導体部92が採用されている。なお、実施形態5における第一および第二の電極接続部は、実施形態1における第一および第二の電極接続部16a,16bと同様の構造が採用されることから、図8中に実施形態1における第一および第二の電極接続部16a,16bと同一の符号を付すことにより詳細な説明を省略する。
【0070】
上述のように、中間導体部92は略平坦な矩形平板形状であり、左右両端部分がそれぞれ第一および第二の電極接続部16a,16bにおける各被連結部20に重ね合わされる各連結部96であるとともに、これら各連結部96の間において各被連結部20に重ね合わされない部分が弾性変形部94である。弾性変形部94は各被連結部20に固定されないことから、例えば第一および第二の電極接続部16a,16bが相互に接近する方向に変位した際に、板厚方向(上下方向)の一方に突出するような弾性変形が可能である。
【0071】
以上のような構造とされた実施形態5の電極端子間接続部品90においても、実施形態1の電極端子間接続部品10と同様の効果が発揮され得る。特に、実施形態5の中間導体部92は、略矩形状の金属薄板28を上下方向で重ね合わせることで形成され得て、所定の形状にプレス加工等で折り曲げる等の操作が不要である。それゆえ、中間導体部92を簡単に形成することができて、ひいては電極端子間接続部品90の製造効率を向上させることができる。
【0072】
<実施形態6>
次に、本開示の実施形態6について、図9を参照しつつ説明する。実施形態6の電極端子間接続部品100では、実施形態5の電極端子間接続部品90と同様に、中間導体部102における弾性変形部104が、水平方向に広がる略平坦な矩形平板形状とされている。なお、実施形態6における第一および第二の電極接続部は、実施形態3における第一および第二の電極接続部52a,52bと同様の構造が採用されることから、図9中に実施形態3における第一および第二の電極接続部52a,52bと同一の符号を付すことにより詳細な説明を省略する。
【0073】
すなわち、第一および第二の電極接続部52a,52bは、それぞれ左右方向外方に各接続部22を有しているとともに、各接続部22の左右方向内方端部には、上方に突出する被連結部56が設けられている。そして、中間導体部102において弾性変形部104の左右方向両端には、各被連結部56に対して左右方向外方から重ね合わされて固定される連結部106が設けられている。中間導体部102において各連結部106の間が弾性変形部104であり、弾性変形部104の左右方向両端から各連結部106が下方に突出している。これにより、中間導体部102において各連結部106は、各被連結部56に重ね合わされることから弾性変形が略不能とされているとともに、弾性変形部104は各被連結部56に固定されないことから、例えば第一および第二の電極接続部52a,52bが相互に接近する方向に変位した際に、板厚方向(上下方向)の一方に突出するような弾性変形が可能である。
【0074】
このような構造とされた実施形態6の電極端子間接続部品100は、中間導体部102を上記のような形状に折り曲げた後に、各連結部106の内面に第一および第二の電極接続部52a,52bにおける各被連結部56を重ね合わせて固定してもよいが、上述の実施形態3における図5に示されるように、略平坦に広がる中間導体部102の左右方向両端における各連結部106に対して各被連結部56を重ね合わせて固定した後に、中間導体部102を上記の形状に折り曲げることで、電極端子間接続部品100が形成されてもよい。なお、中間導体部102の折り曲げは、弾性変形部104の平坦な状態が維持されるようになされてもよいが、中間導体部102が折り曲げられることで、弾性変形部104が、例えば上方に凸となるように湾曲してもよい。また、このような中間導体部102の折り曲げに対して、弾性的な復元力(スプリングバック)が生じることとなるが、弾性変形部104に、図6に示された電極端子間接続部品70のようにスリットを設けてもよく、これにより、弾性的な復元力を低減させて、電極端子間接続部品100の形状を安定して維持することができるようになっていてもよい。
【0075】
以上のような構造とされた実施形態6の電極端子間接続部品100においても、実施形態1の電極端子間接続部品10と同様の効果が発揮され得る。特に、各連結部106と各被連結部56とが左右方向で重ね合わされて固定されることから、例えば固定に伴って生じる各被連結部56における内面の荒れや傷等の凸部が、各電極端子12a,12bやバッテリセル14と干渉することが回避される。また、弾性変形部104が略平坦に広がることで、電極端子間接続部品100の上下方向寸法が小さく抑えられるとともに、弾性変形部104が下方の各電極端子12a,12bやバッテリセル14と干渉することが回避される。また、電極端子間接続部品100は、上述の図5に示した方法と同様の方法で製造することができることから、各連結部106と各被連結部56とを容易に固定することができて、電極端子間接続部品100の製造効率の向上が図られる。
【0076】
<他の実施形態>
本明細書に記載された技術は上記記述および図面によって説明した実施形態に限定され
るものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に記載された技術の技術的範囲に
含まれる。
【0077】
(1)前記実施形態では、電極端子間接続部品10,40,50,70,80,90,100により隣接するバッテリセル14,14における正極の電極端子12aと負極の電極端子12bとを接続することにより各バッテリセル14を電気的に直列に接続していたが、例えば電極端子間接続部品により隣接するバッテリセルにおける正極の電極端子同士または負極の電極端子同士を接続してもよく、各バッテリセルを電気的に並列に接続してもよい。この場合、例えば電極端子間接続部品は、隣り合う2つの電極端子を接続する態様に限定されるものではなく、図10に示される電極端子間接続部品110のように隣り合う3つの電極端子12(図10中では正極の電極端子12a)を接続するように3つの電極接続部42を有して、隣り合う電極接続部42,42が中間導体部44で連結されていてもよいし、隣り合う4つ以上の電極端子を接続するように4つ以上の電極接続部42を有していてもよい。なお、図10に示される電極端子間接続部品110は、前記実施形態2における電極端子間接続部品40を2つ連結したような形状であるが、例えば装着される複数の電極端子の配置に合わせて、前述の実施形態のうち異なる複数の実施形態に記載の電極端子間接続部品を組み合わせて採用してもよい。
【0078】
(2)隣り合う2つの電極端子を接続する第一の電極接続部と第二の電極接続部は同形状である必要はなく、異なる形状が組み合わされて採用されてもよい。例えば、前記実施形態1において、第二の電極接続部として前記実施形態6(実施形態3)のような形状を採用してもよく、前記実施形態1における右側の連結部が、接続部から上方に突出する被連結部に対して左右方向外方(右方)から重ね合わされて固定されるようになっていてもよい。
【0079】
(3)前記実施形態に記載の弾性変形部の形状は例示であって、限定されるものではない。例えば、前記実施形態1では、一対の側壁部36,36と底壁部38とからなる1つの略樋形状をもって弾性変形部32が構成されていたが、例えば弾性変形部は左右方向で相互に離隔する複数の樋形状が連続するような凹凸形状で構成されてもよい。同様に、前記実施形態3では、全体として1つの略アーチ形状をもって弾性変形部60が構成されていたが、例えば弾性変形部は左右方向で相互に離隔する複数のアーチ形状が連続するような波形状で構成されてもよい。また、本開示の電極端子間接続部品における弾性変形部は、前記実施形態1から実施形態4のように少なくとも1つの曲げ部を有していてもよいが、曲げ部の数は限定されるものではない。例えば、前記実施形態1では、4つの曲げ部34(一対の第一曲げ部34a,34aおよび一対の第二曲げ部34b,34b)を有していたが、例えば一対の第一曲げ部と1つの第二曲げ部を有していてもよく、実施形態1の弾性変形部は、例えば上方に開口する略V字状であってもよい。
【0080】
(4)各電極接続部における各接続部はそれぞれ水平に広がる必要はなく、各電極接続部を各電極端子に接続する際に、例えば一方の接続部が他方の接続部に対して上方に浮き上がるようになっていてもよい。このような場合は、各電極接続部を各電極端子に接続する際に、弾性変形部を追加で曲げる等して各電極接続部をそれぞれ水平方向に広がる状態とした後に各電極端子に接続してもよい。これにより、電極端子間接続部品の製造時において、弾性変形部の変形量(曲げ量)を厳密に管理する必要がなく、電極端子間接続部品の製造効率の向上が図られる。
【0081】
(5)本開示の電極端子間接続部品により接続される電極端子は、隣接するバッテリセルの電極端子に限定されるものではなく、例えばモータとインバータ等、隣接する異なる機器の電極端子を接続するものであってもよい。
【符号の説明】
【0082】
10 電極端子間接続部品(実施形態1)
12 電極端子
12a 正極の電極端子
12b 負極の電極端子
14 バッテリセル
16 電極接続部
16a 第一の電極接続部
16b 第二の電極接続部
18 中間導体部
20 被連結部
22 接続部
24 鉛直部
26 貫通孔
28 金属薄板
30 連結部
32 弾性変形部
34 曲げ部
34a 第一曲げ部
34b 第二曲げ部
36 側壁部
38 底壁部
40 電極端子間接続部品(実施形態2)
42 電極接続部
42a 第一の電極接続部
42b 第二の電極接続部
44 中間導体部
46 弾性変形部
48 上底壁部
50 電極端子間接続部品(実施形態3)
52 電極接続部
52a 第一の電極接続部
52b 第二の電極接続部
54 中間導体部
56 被連結部
58 連結部
60 弾性変形部
62 曲げ部
70 電極端子間接続部品(実施例3の変形例)
72 スリット
80 電極端子間接続部品(実施形態4)
90 電極端子間接続部品(実施形態5)
92 中間導体部
94 弾性変形部
96 連結部
100 電極端子間接続部品(実施形態6)
102 中間導体部
104 弾性変形部
106 連結部
110 電極端子間接続部品(図10
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10