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特開2023-106286情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023106286
(43)【公開日】2023-08-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/06 20220101AFI20230725BHJP
   H04L 67/563 20220101ALI20230725BHJP
   H04L 51/212 20220101ALI20230725BHJP
【FI】
H04L67/06
H04L67/563
H04L51/212
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022147241
(22)【出願日】2022-09-15
(62)【分割の表示】P 2022007388の分割
【原出願日】2022-01-20
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.THUNDERBOLT
(71)【出願人】
【識別番号】522028135
【氏名又は名称】株式会社ハートビーツ
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】藤崎 正範
(57)【要約】      (修正有)
【課題】サービス提供サーバから原本ファイルをダウンロードしたときに、どの時刻で原本ファイルがサーバから送信されたかを確認する情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置であるサーバ装置、送信クライアント装置及び受信クライアント装置がネットワークを介して通信可能な情報処理システムにおいて、情報処理装置は、制御部と、記憶部と、を備える。制御部は、記憶部に記憶されているファイルの送信要求を受け付ける。送信要求を受け付けた場合、ファイルに基づいて第1タイムスタンプを取得する。第1タイムスタンプは、ファイルから取得されるランダムな文字列である第1ハッシュ値を含む。第1タイムスタンプを、ファイルと関連付けて記憶部に記憶させる。ファイルを、送信要求を送信してきた送信先に送信する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
制御部と、記憶部と、を備え、
前記制御部は、
前記記憶部に記憶されているファイルの送信要求を受け付け、
前記送信要求を受け付けた場合、前記ファイルに基づいて第1タイムスタンプを取得し、
前記第1タイムスタンプは、前記ファイルから取得されるランダムな文字列である第1ハッシュ値を含み、
前記第1タイムスタンプを、前記ファイルと関連付けて前記記憶部に記憶させ、
前記ファイルを、前記送信要求を送信してきた送信先に送信する、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記ファイルの送信元から前記ファイルを受け取り、
前記ファイルを受け取った場合、前記ファイルを前記記憶部に記憶させ、
前記送信要求に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記ファイルを前記送信先に送信する、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記ファイルを前記記憶部に記憶させるときに、前記ファイルに基づいて第2タイムスタンプを取得し、
前記第2タイムスタンプは、前記ファイルから取得されるランダムな文字列である第2ハッシュ値を含み、
前記第2タイムスタンプを、前記ファイルと関連付けて前記記憶部に記憶させる、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記第2タイムスタンプを取得した後に前記第1タイムスタンプを取得したことを時系列に出力する、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項3に記載の情報処理装置において、
前記第1ハッシュ値と、前記第2ハッシュ値と、が一致していない場合、前記ファイルが改ざんされた可能性があることを示すアラートを出力する、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記記憶部に前記ファイルが記憶されたこと及び前記送信要求に基づいて前記ファイルの送信が完了したことを時系列に出力する、
情報処理装置。
【請求項7】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記送信元から前記ファイルと共に前記ファイルが添付されたメールを取得し、
前記メールを表示する画面に前記第1タイムスタンプを取得したことを表示させる、
情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
記憶部に記憶されているファイルの送信要求を受け付け、
前記送信要求を受け付けた場合、前記ファイルに基づいて第1タイムスタンプを取得し、
前記第1タイムスタンプは、前記ファイルから取得されるランダムな文字列である第1ハッシュ値を含み、
前記第1タイムスタンプを、前記ファイルと関連付けて前記記憶部に記憶させ、
前記ファイルを、前記送信要求を送信してきた送信先に送信する、
情報処理方法。
【請求項9】
プログラムであって、
コンピュータを、請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の情報処理装置の制御部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、サービス提供サーバが、受信した原本ファイル等に基づいて、タイムスタンプトークン(TST)を発行し、保管する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018ー073348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、サービス提供サーバが原本ファイルを受信したときにしかタイムスタンプが発行されないため、サービス提供サーバから原本ファイルをダウンロードしたときに、どの時刻で原本ファイルがサーバから送信されたかを確認することできないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、制御部と、記憶部と、を備える。制御部は、記憶部に記憶されているファイルの送信要求を受け付ける。送信要求を受け付けた場合、ファイルに基づいて第1タイムスタンプを取得する。第1タイムスタンプは、ファイルから取得されるランダムな文字列である第1ハッシュ値を含む。第1タイムスタンプを、ファイルと関連付けて記憶部に記憶させる。ファイルを、送信要求を送信してきた送信先に送信する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。
図2】サーバ装置100、送信クライアント装置200及び受信クライアント装置300のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
図4】メール情報及び添付ファイルの送信前の送信画面600の一例を示す図である。
図5】メール情報及び添付ファイルの送信中の送信画面600の一例を示す図である。
図6】メール情報及び添付ファイルの送信後の送信画面600の一例を示す図である。
図7】メール情報の受信後であって、添付ファイルのダウンロード前の受信画面700の一例を示す図である。
図8】添付ファイルのダウンロード中の受信画面700の一例を示す図である。
図9】添付ファイルのダウンロード後の受信画面700の一例を示す図である。
図10】送信時タイムスタンプの送信時ハッシュ値が受信時ハッシュ値と異なる場合に表示される受信画面700の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0008】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(NonーTransitory ComputerーReadable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0009】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0010】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0011】
(実施形態1)
1.システム構成
まず、図1を参照しながら本実施形態の情報処理システム1000のシステム構成について説明する。
【0012】
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。図1が示すように、情報処理システム1000は、サーバ装置100と、送信クライアント装置200と、受信クライアント装置300と、ネットワーク400と、を含む。サーバ装置100は、ネットワーク400を介して、送信クライアント装置200及び受信クライアント装置300と通信可能に構成される。これにより、サーバ装置100、送信クライアント装置200及び受信クライアント装置300は、相互に様々な情報を送信又は受信することができる。なお、サーバ装置100、送信クライアント装置200及び受信クライアント装置300は、情報処理装置の一例であり、本実施形態に限定されるものではない。すなわち、サーバ装置100、送信クライアント装置200及び受信クライアント装置300は、PC(Personal Computer)、タブレット型コンピュータ、スマートフォン等の何れであってもよい。なお、受信クライアント装置300は、複数あってもよい。
【0013】
2.ハードウェア構成
次に、図2を参照しながら本実施形態のサーバ装置100、送信クライアント装置200及び受信クライアント装置300のハードウェア構成について説明する。
【0014】
2.1.サーバ装置100のハードウェア構成
図2は、サーバ装置100、送信クライアント装置200及び受信クライアント装置300のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2(a)に示されるように、サーバ装置100は、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、を有し、これらの構成要素がサーバ装置100の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。サーバ装置100は、実施形態に係る処理を実行する。すなわち、制御部110は、記憶部120に記憶されているファイルの送信要求を受け付ける。制御部110は、送信要求を受け付けた場合、ファイルに基づいて第1タイムスタンプを取得する。第1タイムスタンプは、ファイルから取得されるランダムな文字列である第1ハッシュ値を含む。制御部110は、第1タイムスタンプを、ファイルと関連付けて記憶部120に記憶させる。制御部110は、ファイルを送信要求のある送信先に送信する。これにより、サーバ装置100から添付ファイルをダウンロードしたときに、どの時刻で添付ファイルがサーバ装置100から送信されたかを確認することできる。
【0015】
制御部110は、サーバ装置100に関連する全体動作の処理及び制御を行う。制御部110は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部110が、記憶部120に記憶された所定のプログラムを読み出し、プログラムに基づき処理を実行することによって、サーバ装置100に係る種々の機能、例えば、後述する図3乃至図10に示される処理が実現される。なお、制御部110は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部110を有するように実施してもよい。また、それらの組合せであってもよい。
【0016】
記憶部120は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部110によって実行されるサーバ装置100に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。記憶部120は、制御部110によって実行されるサーバ装置100に係る種々のプログラム、変数及び制御部110がプログラムに基づき処理を実行する際に用いるデータ等を記憶している。記憶部120は、記憶媒体の一例である。
【0017】
通信部130は、USB、IEEE1394、Thunderbolt、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、LTE/3G/4G/5G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、サーバ装置100は、通信部130を介して、外部から種々の情報を通信してもよい。
【0018】
2.2.送信クライアント装置200のハードウェア構成
図2(b)に示されるように、送信クライアント装置200は、制御部210と、記憶部220と、通信部230と、入力部240と、出力部250と、を有し、これらの構成要素が送信クライアント装置200の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。送信クライアント装置200は、実施形態に係る処理を実行する。送信クライアント装置200の制御部210、記憶部220及び通信部230については、サーバ装置100の制御部110、記憶部120及び通信部130を参照されたい。
【0019】
入力部240は、送信クライアント装置200の筐体に含まれてもよいし、外付けされてもよい。例えば、入力部240は、出力部250と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することが可能である。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。すなわち、入力部240がユーザによってなされた操作に基づく入力を受け付ける。当該入力が命令信号として、通信バスを介して制御部210に転送され、制御部210が必要に応じて所定の制御又は演算を実行しうる。
【0020】
出力部250は、送信クライアント装置200の表示部として機能することが可能である。出力部250は、例えば、送信クライアント装置200の筐体に含まれてもよいし、外付けされてもよい。出力部250は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。これは例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、送信クライアント装置200の種類に応じて使い分けて実施することが好ましい。
【0021】
2.3.受信クライアント装置300のハードウェア構成
図2(c)に示されるように、受信クライアント装置300は、制御部310と、記憶部320と、通信部330と、入力部340と、出力部350と、を有し、これらの構成要素が受信クライアント装置300の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。受信クライアント装置300は、実施形態に係る処理を実行する。受信クライアント装置300の制御部310、記憶部320、通信部330、入力部340及び出力部350については、前述のサーバ装置100の制御部110、記憶部120及び通信部130並びに送信クライアント装置200の入力部240及び出力部250を参照されたい。
【0022】
3.情報処理方法
本節では、情報処理システム1000を使用する例について説明する。
本実施形態の情報処理システム1000では、送信クライアント装置200から受信クライアント装置300に対して、サーバ装置100を介して、メール情報及びメール情報に添付された添付ファイルを送信する例について説明する。
【0023】
3.1 情報処理の概要
次に、図3を用いて、その情報処理の概要を説明する。図3は、情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
【0024】
A1において、送信クライアント装置200の制御部210は、送信クライアント装置200の入力部240を介して、メール情報及び添付ファイルの入力を受け付ける。メール情報及び添付ファイルの入力を受け付けた後に、制御部210は、入力部240を介して、送信の開始の要求を受け付ける。送信の開始の要求を受け付けた場合、制御部210は、送信クライアント装置200の通信部230及びネットワーク400を介して、サーバ装置100にメール情報及び添付ファイルを送信する。なお、本明細書において、メール情報とは、メールの宛先、標題、本文等のメールに関する情報を含むものである。
【0025】
A2において、サーバ装置100の制御部110は、添付ファイルの送信元である送信クライアント装置200から、ネットワーク400及びサーバ装置100の通信部130を介して、メール情報及び添付ファイルを取得する。また、このとき、サーバ装置100の制御部110は、受信したメール情報及び添付ファイルについて、ウィルススキャンを実効する。
【0026】
A3において、サーバ装置100の制御部110は、添付ファイルの取得を受け付けた場合、メール情報及び添付ファイルをサーバ装置100の記憶部120に記憶させる。制御部110は、添付ファイルを記憶部120に記憶させるときに、添付ファイルに基づいて受信時タイムスタンプを生成する。この受信時タイムスタンプには、添付ファイルから取得されるランダムな文字列である受信時ハッシュ値が含まれる。このとき、制御部110は、受信時タイムスタンプを、添付ファイルと関連付けて記憶部120に記憶させる。ここで、受信時タイムスタンプは、第2タイムスタンプの一例であり、受信時ハッシュ値は、第2ハッシュ値の一例である。
【0027】
A4において、受信時タイムスタンプの記憶を受け付けた場合、サーバ装置100の制御部110は、ネットワーク400及びサーバ装置100の通信部130を介して、受信クライアント装置300にメール情報を送信する。
【0028】
A5において、受信クライアント装置300の制御部310は、ネットワーク400及び受信クライアント装置300の制御部310を介して、メール情報を受信する。
【0029】
A6において、メール情報の受信を受け付けた場合、受信クライアント装置300の制御部310は、受信クライアント装置300の入力部340を介して、添付ファイルの送信要求の入力を受け付ける。制御部310は、添付ファイルの送信要求を受け付けた場合、受信クライアント装置300の通信部330及びネットワーク400を介して、サーバ装置100に送信要求を送信する。
【0030】
A7において、サーバ装置100の制御部110は、ネットワーク400及びサーバ装置100の通信部130を介して、受信クライアント装置300からサーバ装置100の記憶部120に記憶されている添付ファイルの送信要求を受信する。制御部110は、記憶部120から送信要求があった添付ファイルを特定する。
【0031】
A8において、サーバ装置100の制御部110は、送信要求を受け付けた場合、特定した添付ファイルに基づいて送信時タイムスタンプを生成する。送信時タイムスタンプには、添付ファイルから取得されるランダムな文字列である送信時ハッシュ値が含まれる。制御部110は、送信時タイムスタンプを、添付ファイルと関連付けてサーバ装置100の記憶部120に記憶させる。ここで、送信時タイムスタンプは、第1タイムスタンプの一例であり、送信時ハッシュ値は、第1ハッシュ値の一例である。
【0032】
A9において、サーバ装置100の制御部110は、特定した添付ファイルについて送信時タイムスタンプを作成した場合、以前に生成した受信時タイムスタンプに含まれる受信時ハッシュ値と送信時ハッシュ値と、を比較する。
【0033】
A10において、受信時タイムスタンプに含まれる受信時ハッシュ値が、生成した送信時ハッシュ値と等しくない場合、サーバ装置100の制御部110は、サーバ装置100の通信部130及びネットワーク400を介して、ハッシュ値が不一致であった結果を受信クライアント装置300に送信し、A11の処理に進む。また、A10において、受信時ハッシュ値と、送信時ハッシュ値と、が等しい場合、A12の処理に進む。
【0034】
A11において、受信クライアント装置300の制御部310は、ネットワーク400及び受信クライアント装置300の制御部310を介して、ハッシュ値が不一致であった結果を受信する。制御部310は、受信クライアント装置300の出力部350を介して、ハッシュ値が不一致であった結果を表示させる。
【0035】
A12において、サーバ装置100の制御部110は、ハッシュ値が等しいことを受け付けた場合、特定した添付ファイルを送信要求のある受信クライアント装置300に送信する。すなわち、制御部110は、送信要求に基づいて、記憶部120に記憶されている添付ファイルを送信先の受信クライアント装置300に送信する。
【0036】
A13において、受信クライアント装置300の制御部310は、ネットワーク400及び受信クライアント装置300の通信部330を介して、サーバ装置100により特定された添付ファイルを受信する。
【0037】
3.2 情報処理の詳細
次に、図4乃至図10を用いて、サーバ装置100、送信クライアント装置200及び受信クライアント装置300において実行される情報処理の詳細を説明する。
【0038】
3.2.1 送信クライアント装置200での表示に関する処理
次に、図4乃至図6を用いて、送信クライアント装置200に表示される送信画面600の例を示しながら、情報処理の詳細を説明する。図4は、メール情報及び添付ファイルの送信前の送信画面600の一例を示す図である。
【0039】
送信画面600は、メール情報及び添付ファイルの送信にあたって送信クライアント装置200に表示される画面である。送信画面600には、通知ボタン601と、送信者アイコンボタン602と、送受信ボックスボタン610と、チャットボットボタン611と、設定ボタン612と、メール一覧表示領域620と、宛先表示領域630と、件名表示領域632と、本文表示領域633と、添付ファイル表示領域640と、キャンセルボタン650と、送信ボタン651と、が含まれる。
【0040】
通知ボタン601は、新たに取得した情報を通知する画面に移動するためのボタンである。また、送信者アイコンボタン602は、送信者のプロフィールを表示及び/又は編集する画面に移動するためのボタンである。更に、送受信ボックスボタン610は、送信及び/又は受信したメール情報の一覧を表示する画面に移動するためのボタンである。また、チャットボットボタン611は、チャットボットを呼び出すためのボタンである。更に、設定ボタン612は、設定の画面に移動するためのボタンである。また、メール一覧表示領域620は、送受信ボックス内に格納されているメール情報の一覧を表示する領域である。宛先表示領域630は、送信先の情報が表示される領域ある。宛先表示領域630には、受信者を特定する送信先情報631が含まれる。送信先情報631は、送信先のメールアドレス及び送信先の受信者に関するアイコン等の送信先を特定する情報である。件名表示領域632は、メールの件名が表示される領域である。本文表示領域633は、メールの本文が表示される領域である。添付ファイル表示領域640は、メール情報に添付された添付ファイルが表示される領域である。キャンセルボタン650は、作成中のメール情報を破棄するボタンである。送信ボタン651は、メール情報及び添付ファイルを宛先表示領域630に表示されている送信先に送信するためのボタンである。
【0041】
すなわち、送信クライアント装置200の制御部210は、送信クライアント装置200の入力部240を介して、送信画面600上の何れかのボタンの選択を受け付ける。何れかのボタンの選択を受け付けた場合、制御部210は、送信クライアント装置200の通信部230及びネットワーク400を介して、ボタンの選択結果をサーバ装置100に送信する。サーバ装置100の制御部110は、ネットワーク400及びサーバ装置100の通信部130を介して、何れかのボタンが選択されたことを受け付けることにより、選択されたボタンの種類に基づいて、画面の情報を変更する。制御部110は、通信部130及びネットワーク400を介して、変更された画面の情報を送信クライアント装置200に送信する。制御部210は、ネットワーク400及び通信部230を介して、変更された画面の情報をサーバ装置100から受信する。制御部210は、出力部250に変更された画面の情報を表示させる。
【0042】
ここで、通知ボタン601が選択された場合、サーバ装置100の制御部110は、新たに取得した情報を通知する画面を表示させる。また、送信者アイコンボタン602が選択された場合、制御部110は、送信者のプロフィールを表示及び/又は編集する画面を表示させる。更に、送受信ボックスボタン610が選択された場合、制御部110は、送信及び/又は受信したメール情報の一覧を表示する画面を表示させる。また、チャットボットボタン611が選択された場合、制御部110は、チャットボットを呼び出す画面を表示させる。更に、設定ボタン612が選択された場合、制御部110は、設定を編集する画面を表示させる。また、キャンセルボタン650が選択された場合、制御部110は、宛先表示領域630、件名表示領域632、本文表示領域633及び添付ファイル表示領域640上に表示されている情報を全て取り除く。送信ボタン651が選択された場合、制御部110は、メール情報及び添付ファイルを宛先表示領域630に表示されている送信先に送信していることを示す画面を表示させる。送信ボタン651に係る処理については、図5及び図6を用いて後述する。これにより、送信クライアント装置200のユーザは、種々の機能を利用することができる。
【0043】
以降では、図5及び図6を用いて、メール情報の送信開始以降の情報処理について説明する。図5及び図6での処理が行われる度に、送信クライアント装置200の出力部250に最新の画面の情報が表示されるものとする。すなわち、制御部110は、サーバ装置100の通信部130及びネットワーク400を介して、画面の情報を送信する。送信クライアント装置200の制御部210は、ネットワーク400及び送信クライアント装置200の通信部230を介して、画面の情報を受信する。送信クライアント装置200の制御部210は、送信クライアント装置200の出力部250に最新の画面の情報を表示させる。これにより、送信クライアント装置200のユーザは、送信状況を把握することができる。
【0044】
図5は、メール情報及び添付ファイルの送信中の送信画面600の一例を示す図である。
図5の送信画面600には、図4と比較して、アップロードマーク653と、ウィルススキャンマーク654と、受信時タイムスタンプマーク655と、進行処理表示領域656と、送信中止ボタン657と、が含まれる。
【0045】
アップロードマーク653は、アップロードが開始されることにより表示されるマークである。また、ウィルススキャンマーク654は、ウィルススキャンが開始されることにより表示されるマークである。更に、受信時タイムスタンプマーク655は、タイムスタンプの作成が開始されることにより表示されるマークである。また、進行処理表示領域656は、アップロード中、ウィルススキャン中又はタイムスタンプの作成中において、それらの処理が進行中であることが表示される領域である。更に、送信中止ボタン657は、メール情報及び添付ファイルのアップロードを中止するボタンである。
【0046】
送信クライアント装置200から図4に示す送信ボタン651の選択を受け付けた場合、サーバ装置100の制御部110は、アップロードマーク653及び「アップロード中」と表示される進行処理表示領域656を表示させる。添付ファイルのアップロードが完了した場合、制御部110は、進行処理表示領域656の「アップロード中」の表示を非表示にする。次いで、制御部110は、アップロードマーク653の右側に、ウィルススキャンマーク654及び「ウィルススキャン中」と表示される進行処理表示領域656を表示させる。ウィルススキャンが完了した場合、制御部110は、進行処理表示領域656の「ウィルススキャン中」の表示を非表示にする。次いで、制御部110は、ウィルススキャンマーク654の右側に、受信時タイムスタンプマーク655及び「タイムスタンプ作成中」と表示される進行処理表示領域656を表示させる。タイムスタンプの作成が完了した場合、制御部110は、進行処理表示領域656の「タイムスタンプ作成中」の表示を非表示にする。これにより、送信クライアント装置200のユーザは、添付ファイルに関する処理状況を把握することができる。
【0047】
図6は、メール情報及び添付ファイルの送信後の送信画面600の一例を示す図である。
図6の送信画面600には、図5と比較して、完了処理マーク658と、第1処理表示領域659と、完了受信者アイコン660と、第2処理表示領域661と、送信時タイムスタンプマーク662と、第3処理表示領域663が含まれる。
【0048】
完了処理マーク658は、処理が完了したことを示すマークである。また、第1処理表示領域659は、完了した処理が表示される領域である。更に、完了受信者アイコン660は、処理を完了させた受信者を示すアイコンである。また、第2処理表示領域661は、第1処理表示領域659の次に完了した処理が表示される領域である。更に、送信時タイムスタンプマーク662は、受信時にタイムスタンプが作成されたことを示すマークである。また、第3処理表示領域663は、第2処理表示領域661の次に完了した処理が表示される領域である。
【0049】
すなわち、図5において、添付ファイルへの受信時タイムスタンプの作成が完了した場合、サーバ装置100の制御部110は、サーバ装置100の通信部130及びネットワーク400を介して、メール情報を送信先の受信クライアント装置300に送信する。このとき、制御部110は、完了処理マーク658及び送信処理が完了した時刻と共に、「メール送信完了」と表示される第1処理表示領域659を受信時タイムスタンプマーク655よりも下方に表示させる。次に、制御部110は、受信クライアント装置300からのアクセスを受け付ける。受信クライアント装置300からのアクセスを受け付けた場合、制御部110は、新たな完了処理マーク658、受信クライアント装置300を特定する完了受信者アイコン660及び「サーバへアクセス」等と表示される第2処理表示領域661を第1処理表示領域659よりも下方に表示させる。
【0050】
更に、制御部110は、受信クライアント装置300からの添付ファイルの送信要求を受け付ける。送信要求を受け付けた場合、制御部110は、添付ファイルに基づいて送信時タイムスタンプを生成すると共に、送信時タイムスタンプマーク662を第2処理表示領域661よりも下方に表示させる。すなわち、制御部110は、受信時タイムスタンプを取得したことを示す受信時タイムスタンプマーク655を出力した後に、送信時タイムスタンプを取得したことを示す送信時タイムスタンプマーク662を、同じ送信画面600上の受信時タイムスタンプマーク655の下方に表示させる。なお、受信クライアント装置300の出力部350に表示させることは、タイムスタンプを出力する出力形態の一例である。すなわち、制御部110は、タイムスタンプを出力すればよく、例えば、ファイル形式のタイムスタンプをサーバ装置100の記憶部120又は受信クライアント装置300の記憶部320に記憶させることで出力してもよい。また、送信時タイムスタンプマーク662を受信時タイムスタンプマーク655の下方に表示させることは、時系列として表示する態様の一例である。すなわち、出力が時系列であればよく、例えば、制御部110は、送信時タイムスタンプマーク662を非表示にした後に受信時タイムスタンプマーク655を表示させるようにしてもよい。送信時タイムスタンプの生成が完了したことを受け付けた場合、制御部110は、サーバ装置100の通信部130及びネットワーク400を介して、送信要求のあった添付ファイルを送信する。送信が完了したことを受け付けた場合、制御部110は、新たな完了処理マーク658、受信クライアント装置300を特定する新たな完了受信者アイコン660及び「ダウンロード完了」等と表示される第3処理表示領域663を送信時タイムスタンプマーク662よりも下方に表示させる。すなわち、制御部110は、記憶部120に添付ファイルが記憶されたことを示すアップロードマーク653及び添付ファイルの送信が完了したことを示す第3処理表示領域663を同じ送信画面600上に時系列に出力する。これにより、送信クライアント装置200のユーザは、受信者によるダウンロードが完了したことを知ることができる。
【0051】
次に、図7乃至図10を用いて、受信クライアント装置300に表示される受信画面700の例を示しながら、情報処理の詳細を説明する。図7は、メール情報の受信後であって、添付ファイルのダウンロード前の受信画面700の一例を示す図である。
【0052】
受信画面700は、メール情報及び添付ファイルの受信にあたって受信クライアント装置300に表示される画面である。受信画面700には、通知ボタン701と、受信者アイコンボタン702と、送受信ボックスボタン710と、チャットボットボタン711と、設定ボタン712と、メール一覧表示領域720と、送信元表示領域730と、件名表示領域732と、本文表示領域733と、添付ファイル表示領域740と、ウィルススキャンマーク750と、タイムスタンプマーク751と、ダウンロードボタン752と、が含まれる。
【0053】
通知ボタン701は、新たに取得した情報を通知する画面に移動するためのボタンである。また、受信者アイコンボタン702は、受信者のプロフィールを表示及び/又は編集する画面に移動するためのボタンである。更に、送受信ボックスボタン710は、送信及び/又は受信したメール情報の一覧を表示する画面に移動するためのボタンである。また、チャットボットボタン711は、チャットボットを呼び出すためのボタンである。更に、設定ボタン712は、設定の画面に移動するためのボタンである。また、メール一覧表示領域720は、送受信ボックス内に格納されているメール情報の一覧を表示する領域である。送信元表示領域730は、送信元の情報が表示される領域ある。送信元表示領域730には、受信者を特定する送信元情報731が含まれる。送信元情報731には、送信元のメールアドレス及び送信元の送信者に関するアイコンが含まれる。件名表示領域732は、メールの件名が表示される領域である。本文表示領域733は、メールの本文が表示される領域である。添付ファイル表示領域740は、メール情報に添付された添付ファイルが表示される領域である。ウィルススキャンマーク750は、メール情報及び添付ファイルについて、ウィルススキャンが完了されていることを示すマークである。タイムスタンプマーク751は、添付ファイルについて、受信時タイムスタンプの作成の開始により表示されるマークである。ダウンロードボタン752は、メール情報及び添付ファイルを宛先表示領域630に表示されている送信先に送信するためのボタンである。
【0054】
すなわち、サーバ装置100の制御部110は、送信元である送信クライアント装置200から添付ファイルと共にメール情報を取得する。制御部110は、サーバ装置100の通信部130及びネットワーク400を介して、取得したメール情報及び添付ファイルに基づく画面の情報を受信クライアント装置300に送信する。受信クライアント装置300の制御部310は、ネットワーク400及び受信クライアント装置300の通信部330を介して、サーバ装置100から画面の情報を受け付ける。画面の情報を受け付けた場合、制御部310は、受信クライアント装置300の入力部340を介して、受信画面700上の何れかのボタンの選択を受け付ける。ボタンの選択を受け付けた場合、制御部310は、通信部330及びネットワーク400を介して、ボタンの選択結果をサーバ装置100に送信する。制御部110は、ネットワーク400及び通信部130を介して、受信画面700上の何れかのボタンが選択されたことを受け付けることにより、選択されたボタンの種類に基づいて、画面の情報を変更する。制御部110は、通信部130及びネットワーク400を介して、変更された画面を受信クライアント装置300に送信する。制御部310は、ネットワーク400及び通信部330を介して、変更された画面をサーバ装置100から受信する。制御部310は、出力部350に変更された画面を表示させる。
【0055】
ここで、通知ボタン701が選択された場合、サーバ装置100の制御部110は、新たに取得した情報を通知する画面を表示させる。また、受信者アイコンボタン702が選択された場合、制御部110は、受信者のプロフィールを表示及び/又は編集する画面を表示させる。更に、送受信ボックスボタン710が選択された場合、制御部110は、送信及び/又は受信したメール情報の一覧を表示する画面を表示させる。また、チャットボットボタン711が選択された場合、制御部110は、チャットボットを呼び出す画面を表示させる。更に、設定ボタン712が選択された場合、制御部110は、設定を編集する画面を表示させる。また、ダウンロードボタン752は、メール情報に添付されている添付ファイルのダウンロードが開始されていることを示す画面を表示させる。ダウンロードボタン752に係る処理については、図8乃至図10を用いて後述する。これにより、受信クライアント装置300のユーザは、種々の機能を利用することができる。
【0056】
以降では、図8乃至図10を用いて、添付ファイルのダウンロード開始以降の情報処理について説明する。図8乃至図10での処理が行われる度に、受信クライアント装置300の出力部350に最新の画面の情報が表示されるものとする。すなわち、サーバ装置100の制御部110は、サーバ装置100の通信部130及びネットワーク400を介して、画面の情報を送信する。受信クライアント装置300の制御部310は、ネットワーク400及び受信クライアント装置300の通信部330を介して、画面の情報を受信する。受信クライアント装置300の制御部310は、受信クライアント装置300の出力部350に最新の画面の情報を表示させる。これにより、受信クライアント装置300のユーザは、ダウンロード状況を把握することができる。
【0057】
図8は、添付ファイルのダウンロード中の受信画面700の一例を示す図である。
図8の受信画面700には、図7と比較して、タイムスタンプマーク753と、進行処理表示領域754と、が含まれる。タイムスタンプマーク753は、タイムスタンプの作成が開始されることにより表示されるマークである。進行処理表示領域754は、タイムスタンプの作成中において、それらの処理が進行中であることが表示される領域である。
【0058】
すなわち、サーバ装置100の制御部110は、受信クライアント装置300から図7に示すダウンロードボタン752の選択を受け付けた場合、タイムスタンプマーク753及び進行処理表示領域754を表示させる。タイムスタンプの作成が完了した場合、制御部110は、進行処理表示領域754の「タイムスタンプ作成中」の表示を非表示にする。すなわち、制御部110は、メール情報を表示する画面にタイムスタンプを取得したことを表示させる。その後、図9又は図10に示す処理に進む。これにより、受信クライアント装置300のユーザは、添付ファイルに関する処理状況を把握することができる。
【0059】
図9は、添付ファイルのダウンロード後の受信画面700の一例を示す図である。
図9の受信画面700には、図8と比較して、完了処理マーク755と、完了受信者アイコン756と、処理表示領域757と、再ダウンロードボタン758と、再ダウンロード情報表示領域759と、が含まれる。完了処理マーク755は、処理が完了したことを示すマークである。完了受信者アイコン756は、処理を完了させた受信者を示すアイコンである。処理表示領域757は、完了した処理が表示される領域である。再ダウンロードボタン758は、添付ファイルの再ダウンロードを実行するためのボタンである。再ダウンロード情報表示領域759は、再ダウンロードの有効期限、可能回数等の再ダウンロードに関する情報が表示される領域である。
【0060】
すなわち、サーバ装置100の制御部110は、送信時タイムスタンプの作成が完了した場合、完了処理マーク755、完了受信者アイコン756及び処理表示領域757を表示させる。制御部110は、サーバ装置100の通信部130及びネットワーク400を介して、受信クライアント装置300に添付ファイルを送信する。受信クライアント装置300の制御部310は、ネットワーク400及び受信クライアント装置300の通信部330を介して、サーバ装置100から添付ファイルを受信する。制御部110は、受信クライアント装置300への添付ファイルの送信を完了させた場合、処理表示領域757に「ダウンロード完了」等の表示をさせ、再ダウンロードボタン758及び再ダウンロード情報表示領域759を表示させる。これにより、受信クライアント装置300のユーザは、ダウンロードの状況及び再ダウンロードに関する情報を把握することができる。
【0061】
図10は、送信時タイムスタンプの送信時ハッシュ値が受信時ハッシュ値と異なる場合に表示される受信画面700の一例を示す図である。
図10の受信画面700には、図8と比較して、お知らせマーク760と、お知らせ表示領域761と、が含まれる。お知らせマーク760は、送信時タイムスタンプの送信時ハッシュ値が受信時ハッシュ値と異なる場合に表示されるマークである。お知らせ表示領域761は、送信時タイムスタンプの送信時ハッシュ値が受信時ハッシュ値と異なる場合に、「アップロード時とデータが変更されている可能性があります」、「送信クライアント装置200から再度データを受信してください」等と表示される領域である。
【0062】
すなわち、サーバ装置100の制御部110は、作成した送信時タイムスタンプに含まれる送信時ハッシュ値が、添付ファイル受信時に作成したタイムスタンプに含まれるハッシュ値と異なる場合、お知らせマーク760及びお知らせ表示領域761を表示させる。ここで、お知らせマーク760及びお知らせ表示領域761は、添付ファイルが改ざんされた可能性があることを示すアラートの一例である。すなわち、添付ファイルが改ざんされた可能性があることを示すアラートは、添付ファイルが改ざんされた可能性があることを示すマークであってもよいし、添付ファイルが改ざんされた可能性があることを示す文字列等であってもよい。添付ファイルが改ざんされた可能性があることを示すアラートは、添付ファイルが改ざんされた可能性があることを示すことができればどのようなものであってもよい。なお、お知らせマーク760及びお知らせ表示領域761の表示は、送信時ハッシュ値を取得したタイミングで表示してもよいし、送信時タイムスタンプを作成したタイミングで表示してもよい。これにより、受信クライアント装置300のユーザは、ダウンロードした添付ファイルがアップロードされたファイルと異なることを把握することができる。
【0063】
以上、本実施形態によれば、サーバ装置100から添付ファイルをダウンロードしたときに、どの時刻で添付ファイルがサーバ装置100から送信されたかを確認することできる。
【0064】
(変形例)
また、上述した実施形態では、サーバ装置100が画面を生成し、送信クライアント装置200及び受信クライアント装置300に表示するよう説明を行った。しかし、サーバ装置100は、画面を表示するためのデータを送信クライアント装置200及び受信クライアント装置300に送信する。送信クライアント装置200及び受信クライアント装置300は、サーバ装置100から受信したデータに基づいて画面を生成等し、表示するようにしてもよい。
【0065】
また、上述した実施形態では、サーバ装置100が主に処理を行うものとして説明した。しかし、送信クライアント装置200及び受信クライアント装置300にそれぞれアプリケーションをインストールし、送信クライアント装置200及び受信クライアント装置300とサーバ装置100とが連携して上述したような処理を実行するようにしてもよい。
【0066】
次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記ファイルの送信元から前記ファイルを受け取り、前記ファイルを受け取った場合、前記ファイルを前記記憶部に記憶させ、前記送信要求に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記ファイルを前記送信先に送信する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記ファイルを前記記憶部に記憶させるときに、前記ファイルに基づいて第2タイムスタンプを取得し、前記第2タイムスタンプは、前記ファイルから取得されるランダムな文字列である第2ハッシュ値を含み、前記第2タイムスタンプを、前記ファイルと関連付けて前記記憶部に記憶させる、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記第2タイムスタンプを取得した後に前記第1タイムスタンプを取得したことを時系列に出力する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記第1ハッシュ値と、前記第2ハッシュ値と、が一致していない場合、前記ファイルが改ざんされた可能性があることを示すアラートを出力する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記記憶部に前記ファイルが記憶されたこと及び前記送信要求に基づいて前記ファイルの送信が完了したことを時系列に出力する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記送信元から前記ファイルと共に前記ファイルが添付されたメールを取得し、前記メールを表示する画面に前記第1タイムスタンプを取得したことを表示させる、情報処理装置。
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、記憶部に記憶されているファイルの送信要求を受け付け、前記送信要求を受け付けた場合、前記ファイルに基づいて第1タイムスタンプを取得し、前記第1タイムスタンプは、前記ファイルから取得されるランダムな文字列である第1ハッシュ値を含み、前記第1タイムスタンプを、前記ファイルと関連付けて前記記憶部に記憶させ、前記ファイルを、前記送信要求を送信してきた送信先に送信する、情報処理方法。
プログラムであって、コンピュータを、前記情報処理装置の制御部として機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0067】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態及びその変形は、発明の範囲又は要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0068】
100 :サーバ装置
110 :制御部
120 :記憶部
130 :通信部
200 :送信クライアント装置
210 :制御部
220 :記憶部
230 :通信部
240 :入力部
250 :出力部
300 :受信クライアント装置
310 :制御部
320 :記憶部
330 :通信部
340 :入力部
350 :出力部
400 :ネットワーク
600 :送信画面
601 :通知ボタン
602 :送信者アイコンボタン
610 :送受信ボックスボタン
611 :チャットボットボタン
612 :設定ボタン
620 :メール一覧表示領域
630 :宛先表示領域
631 :送信先情報
632 :件名表示領域
633 :本文表示領域
640 :添付ファイル表示領域
650 :キャンセルボタン
651 :送信ボタン
653 :アップロードマーク
654 :ウィルススキャンマーク
655 :受信時タイムスタンプマーク
656 :進行処理表示領域
657 :送信中止ボタン
658 :完了処理マーク
659 :第1処理表示領域
660 :完了受信者アイコン
661 :第2処理表示領域
662 :送信時タイムスタンプマーク
663 :第3処理表示領域
700 :受信画面
701 :通知ボタン
702 :受信者アイコンボタン
710 :送受信ボックスボタン
711 :チャットボットボタン
712 :設定ボタン
720 :メール一覧表示領域
730 :送信元表示領域
731 :送信元情報
732 :件名表示領域
733 :本文表示領域
740 :添付ファイル表示領域
750 :ウィルススキャンマーク
751 :タイムスタンプマーク
752 :ダウンロードボタン
753 :タイムスタンプマーク
754 :進行処理表示領域
755 :完了処理マーク
756 :完了受信者アイコン
757 :処理表示領域
758 :再ダウンロードボタン
759 :再ダウンロード情報表示領域
760 :マーク
761 :表示領域
1000 :情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10