(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023106430
(43)【公開日】2023-08-01
(54)【発明の名称】携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20230725BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20230725BHJP
G09F 9/30 20060101ALN20230725BHJP
【FI】
G09F9/00 312
G09F9/00 350Z
H04M1/02 C
G09F9/30 308Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075020
(22)【出願日】2023-04-28
(62)【分割の表示】P 2021071471の分割
【原出願日】2009-11-24
(31)【優先権主張番号】10-2008-0116936
(32)【優先日】2008-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2009-0114213
(32)【優先日】2009-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】510034018
【氏名又は名称】リュウ,サンギュ
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】リュウ,サンギュ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザにさらに広い画面を提供する、軟性ディスプレイ装置。
【解決手段】携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置に関し、さらに詳しくは、軟性の材質で製作されることによって曲げられる軟性ディスプレイ110を用いて、携帯用端末機(携帯電話、PMP、電子辞典、DMB、ナビゲーション、ノート・パンコン、UMPC)の画面をより拡大し、ユーザにさらに広い画面を提供することができる携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置に関する。本発明による第1実施例は、本発明の携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置において、内側に空間が形成されるハウジング210と、全体面積のうち少なくとも一つが前記ハウジングの上面で露出され、前記上面で露出された一つから延長されて前記ハウジングの内側で引出し可能に収容される軟性ディスプレイと、前記ハウジングの内側に収容された前記軟性ディスプレイを支持する支持部とを含むことを特徴とする。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本出願の明細書または図面に記載される発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置に関し、さらに詳しくは、軟性の材質で製作されることによって曲げられる軟性ディスプレイを用いて、携帯用端末機(携帯電話、PMP、電子辞典、DMB、ナビゲーション、ノート・パンコン、UMPC)の画面をより拡大して、ユーザにさらに広い画面を提供することができる携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯用端末機は、最近携帯性を考慮して、小型化、スリップ化、軽量化し、より多様なコンテンツを提供する傾向にある。特に最近は、インターネット検索など多様な機能を具現することができる携帯用端末機などの登場で、携帯用機器のディスプレイが拡張される必要性を有するようになった。例えば、携帯用端末機において、スプレッドシートを用いた文書作業など及びゲームなどの多様なエンターテインメントコンテンツを重要視する方向に発売されている。
【0003】
このような従来の携帯用端末機は、下記の
図1及び
図2に示す。
【0004】
図1は、従来の携帯用端末機を示した斜視図、
図2は、従来の携帯用端末機を示した側面図である。
【0005】
図1及び
図2によれば、従来の携帯用端末機は、キーパッドなどが設けられる本体200と、画面を出力するディスプレイ101と、前記ディスプレイ101を移動可能に支持する支持手段102とを含む。
【0006】
ここで前記ディスプレイ101は、前記本体200の中心部で収容されて前後方向にスライドされ、前記本体200から印加される制御信号によって所定の映像を出力する。
【0007】
前記本体200は、中央部分に前記ディスプレイ101が収容される収容部201を含み、前記収容部201の左右側上面に、ユーザが操作すればそれぞれの命令語を出力することができるキーパッド202が位置する。
【0008】
前記支持手段102は、前記ディスプレイ101の両側面に固定され、前記本体200の内側でスライドされて前記ディスプレイ101を移動させ、移動された状態で前記ディスプレイ101を支持する。
【0009】
即ち、従来の携帯用端末機のディスプレイは、前記本体200の収容部201に収容され、ユーザが前記ディスプレイ101を一方に押すと、本体200の内側にスライド締結される支持手段102が移動しながら前記ディスプレイ101が移動される。
【0010】
ここで、前記本体200は、前記ディスプレイ101が移動されることによって上面が露出され、従来の携帯用端末機では、より多様な機能を提供するために、別途のディスプレイを設置することがある。
【0011】
しかし、このような従来の携帯用端末機のディスプレイは、画面が上下に分けられて互いに異なる画面を出力することができるという長所はあるが、携帯用端末機のサイズが有する短所を克服できないため、ユーザは依然として小さい画面を通じて映像を視聴するという根本的な問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、前記のような従来の問題点を解決するために案出されたもので、本発明の目的は、軟性ディスプレイ装置を用いて同一のサイズを有する携帯用端末機において、より拡張された画面を通じる映像の出力が可能な携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、軟性ディスプレイが具備された携帯用端末機において、前記軟性ディスプレイを携帯用端末機の内側に収容及び固定し、前記携帯用端末機の本体の内側に連結させて前記軟性ディスプレイの引入れ及び引出しが容易な携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置を提供することにある。
【0014】
本発明のまた他の目的は、フォルダ型端末機のように画面のサイズが小さい携帯用端末機において、より広い画面を提供することができる携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置を提供することにある。
【0015】
本発明のまた他の目的は、高価の軟性ディスプレイの製作費用を節減することができるように、軟性素材と剛性素材とが混合されたディスプレイを適用して、携帯用端末機の形状による多様な応用と製作費用の節減が可能な携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、前記のような目的を達成するために、下記のような実施例を含む。
本発明による第1実施例は、本発明の携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置において、内側に空間が形成されるハウジングと、少なくとも一つの軟性ディスプレイが前記ハウジングの上面で露出されて前記ハウジングの内側に延長されて引出し可能に収容されるディスプレイ部と、前記ハウジングの内側に収容された前記軟性ディスプレイを支持する支持部とを含むことを特徴とする。
【0017】
本発明による第2実施例は、第1実施例において、前記支持部は、前記ハウジングの内側に収容される前記軟性ディスプレイの一側端に連結される連結手段と、回転可能な回転軸と前記連結手段の一側端とが固定される外面で形成され、前記回転軸の回転によって前記連結手段を引いたり解いたりして前記軟性ディスプレイの引入れ及び引出しを可能にする回転手段と、前記ハウジングの内側両側面で前記軟性ディスプレイの側面に突き出した突起が係止されることで前記軟性ディスプレイの移動を停止させるように溝で形成される係止溝とを含む。
【0018】
本発明による第3実施例は、第1実施例において、前記支持部は、弾性力を有して回転される回転軸を具備し、前記ハウジングの内側で収容される前記軟性ディスプレイの一側端が固定されてローリングされる外面を含むことで、前記軟性ディスプレイを弾性支持する回転手段と、前記ハウジングの内側面で前記軟性ディスプレイの両側面または前記下部スライダーの両側面に突き出した突起が係止されるように溝で形成されて前記軟性ディスプレイの移動を停止させる係止溝とをさらに含む。
【0019】
本発明による第4実施例は、第1乃至第3実施例のいずれか一つにおいて、前記軟性ディスプレイ装置において、前記軟性ディスプレイの後面に固定され、前記ハウジングの上面で移動可能にスライド締結されて前記軟性ディスプレイの移動を案内する上部スライダーと、前記ハウジングの内側で収容される軟性ディスプレイの後面に固定され、前記ハウジングの内側上面をスライドすることで前記軟性ディスプレイを案内する下部スライダーとのいずれか一つ以上をさらに含む。
【0020】
本発明による第5実施例は、第4実施例において、前記上部スライダーと前記ハウジングの上面と、前記下部スライダーとは、前記ハウジングの内側上面で相互噛み合う凹凸状を有して締結されてスライドすることを特徴とする。
【0021】
本発明による第6実施例は、第5実施例において、前記上部スライダーと下部スライダーとは、台形状の凹凸構造を有することを特徴とする。
【0022】
本発明による第7実施例は、第6実施例において、前記携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置は、前記ハウジングの上面に露出される軟性ディスプレイを中心として両側にそれぞれ延長される両側端部分が前記ハウジングの内側にそれぞれ引入れ及び移動可能に前記支持部によって固定されることを特徴とする。
【0023】
本発明による第8実施例は、第6実施例において、前記軟性ディスプレイ装置は、前記ハウジング、上部または下部スライダー、支持部をそれぞれ含む第1軟性ディスプレイと第2軟性ディスプレイとが相互結合されることを特徴とする。
【0024】
本発明による第9実施例は、第1乃至第8実施例のいずれか一つの軟性ディスプレイ装置を含むフォルダ型携帯用端末機において、前記軟性ディスプレイは、上下に回転されて本体の上面を開閉するフォルダの内面から前記本体の上面に延長されるか、または前記フォルダの外面から前記本体の外面に延長形成される。
【0025】
本発明による第10実施例は、第9実施例において、前記軟性ディスプレイは、剛性素材で製作された領域と軟性素材で製作された領域とが一体化されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
上述したように、本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置は、携帯用端末機に軟性ディスプレイを具備してより広い画面を提供するので、サービス提供業者別に提供されるコンテンツをより楽しむことができ、ユーザの便宜とサービス提供業者の売上げの拡大に寄与することができるという効果がある。
【0027】
また本発明は、軟性ディスプレイが具備された携帯用端末機において、前記軟性ディスプレイを携帯用端末機の内側に収容及び固定し、前記携帯用端末機の本体内側に固定される紐または折り畳み連結手段などに連結させて、前記軟性ディスプレイの引入れ及び引出しが容易な効果がある。
【0028】
また本発明は、フォルダ型端末機で制限された画面を軟性ディスプレイを用いてフォルダから本体まで画面を拡大することができ、サイズの小さい端末機でも拡大された画面を提供することができるという効果がある。
【0029】
また本発明は、剛性素材と軟性素材とからなるディスプレイを用いて携帯用端末機に装着するので、製造費用を節減し、ハウジングの形態や携帯用端末機の種類によってより多くの応用が可能な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図3】本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置を示した斜視図である。
【
図4】本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置の側断面図である。
【
図5】本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置において、軟性ディスプレイの締結構造の一例を簡単に示した断面図である。
【
図6】本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置において、軟性ディスプレイの固定構造を示した側面図である。
【
図7】本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置の第2実施例を示した側断面図である。
【
図8】本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置の第2実施例の作用説明のための平面図である。
【
図9】本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置の第2実施例の作用説明のための平面図である。
【
図10】本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置の第3実施例を比較説明するための一般的なフォルダ型携帯用端末機を示した斜視図である。
【
図11】本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置の第3実施例を示した斜視図である。
【
図12】本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置の第3実施例を示した斜視図である。
【
図13】本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置の第4実施例を示した図面である。
【
図14】本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置の第4実施例を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明は、前記のような目的を達成するために下記のような実施例を含む。
【0032】
本発明による第1実施例は、本発明の携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置において、内側に空間が形成されるハウジングと、少なくとも一つの軟性ディスプレイが前記ハウジングの上面で露出されて前記ハウジングの内側に延長されて引出し可能に収容されるディスプレイ部と、前記ハウジングの内側に収容された前記軟性ディスプレイを支持する支持部とを含むことを特徴とする。
【0033】
本発明による第2実施例は、第1実施例において、前記支持部は、前記ハウジングの内側に収容される前記軟性ディスプレイの一側端に連結される連結手段と、スプリングによる弾性力で回転可能な回転軸と前記連結手段の一側端とが固定される外面で形成され、前記回転軸の回転によって前記連結手段を引いたり解いたりして前記軟性ディスプレイの引入れ及び引出しを可能にする回転手段とを含む。
【0034】
本発明による第3実施例は、第1実施例において、前記支持部は、スプリングによる弾性力で回転される回転軸を具備し、前記ハウジングの内側で収容される前記軟性ディスプレイの一側端が固定されてローリングされる外面を含むことで、前記軟性ディスプレイを弾性支持する回転手段と、前記ハウジングの内側面で前記軟性ディスプレイの両側面または前記下部スライダーの両側面に突き出した突起が係止されるように溝で形成されて前記軟性ディスプレイの移動を停止させる係止溝とをさらに含む。
【0035】
本発明による第4実施例は、第1乃至第3実施例のいずれか一つにおいて、前記軟性ディスプレイ装置において、前記軟性ディスプレイの後面に固定され、前記ハウジングの上面で移動可能にスライド締結されて前記軟性ディスプレイの移動を案内する上部スライダーと、前記ハウジングの内側で収容される軟性ディスプレイの後面に固定され、前記ハウジングの内側上面をスライドすることで前記軟性ディスプレイを案内する下部スライダーとのいずれか一つ以上をさらに含む。
【0036】
本発明による第5実施例は、第4実施例において、前記上部スライダーと前記ハウジングの上面と、前記下部スライダーとは、前記ハウジングの内側上面で相互噛み合う凹凸状を有して締結されてスライドすることを特徴とする。
【0037】
本発明による第6実施例は、第5実施例において、前記上部スライダーと下部スライダーとは、台形状の凹凸構造を有することを特徴とする。
【0038】
本発明による第7実施例は、第6実施例において、前記携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置は、前記ハウジングの上面に露出される軟性ディスプレイを中心として両側にそれぞれ延長される両側端部分が前記ハウジングの内側にそれぞれ引入れ及び移動可能に前記支持部によって固定されることを特徴とする。
【0039】
本発明による第8実施例は、第6実施例において、前記軟性ディスプレイ装置は、前記ハウジング、上部または下部スライダー、支持部をそれぞれ含む第1軟性ディスプレイと第2軟性ディスプレイとが相互結合されることを特徴とする。
【0040】
本発明による第9実施例は、第1乃至第8実施例のいずれか一つの携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置は、上下に回転されるフォルダと本体を具備した携帯用端末機において、前記軟性ディスプレイが前記フォルダの内面から前記本体の上面に延長されるか、または前記フォルダの外面から前記本体の外面に延長形成されることを特徴とする。
【0041】
本発明による第10実施例は、第9実施例において、前記軟性ディスプレイは、剛性素材で製作された領域と軟性素材で製作された領域とが一体化されたことを特徴とする。
【0042】
(発明を実施するための形態)
以下では、本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置の好ましい実施例を添付した図面を参照して詳しく説明する。
【0043】
図3は、本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置を示した斜視図、
図4は、本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置の側断面図である。
【0044】
図3及び
図4によれば、本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置は、ディスプレイ部100と本体200とを具備する。前記ディスプレイ部100は、軟性ディスプレイであり、一側端が前記本体200の内側から引入れ及び引出しされ、他側は前記本体200の上面に露出される。前記本体200は、ハウジング210と、前記ハウジング210の内側に収容される前記軟性ディスプレイ110の一側部分を移動及び収容可能に支持する支持部130、支持部140のうち少なくとも一つと、前記ハウジング210の上面212で前記軟性ディスプレイ110の露出された一部をスライド移動させて支持する上部スライダー121と、前記ハウジング210の内側上面213で前記本体200に収容された軟性ディスプレイ110の他側を移動可能に支持する下部スライダー122とを含む。
【0045】
前記軟性ディスプレイ110は、前記ハウジング210の上面で外部に露出される部分と、前記ハウジング210の内側に延長される他側とが延長形成され、自体材質の特性によって、前記ハウジング210の内側で曲げられた形態で前記ハウジング210の上面212に延長される。従って、ユーザが前記ハウジング210の上面212に露出された前記軟性ディスプレイ110の一側を押すと、前記軟性ディスプレイ110が一方向に移動されるので、前記ハウジング210の内側に収容される他側が引出されて前記ハウジング210の上面212に移動される。
【0046】
ここで、前記軟性ディスプレイは、OLEDまたはLCDからなる剛性素材のディスプレイと軟性材質の軟性ディスプレイとが一つのディスプレイとして製作されて本発明に適用可能である。即ち、例えば、一つのディスプレイにおいて、前記剛性素材のディスプレイからなる領域から軟性素材のディスプレイ領域に延長形成される複合素材のディスプレイを本発明に適用することができる。これを説明すると、前記剛性素材のディスプレイ領域は、前記ハウジング210の上面212に位置させ、前記剛性素材のディスプレイから延長形成される軟性素材のディスプレイ領域が前記ハウジングの内側に収容されて移動する時に曲げられることで、ディスプレイの領域を拡張することが可能である。
【0047】
従って、ユーザは、前記ハウジング210の上面212に露出された部分と前記ハウジング210の内側に収容されるディスプレイとが全てハウジング210の上面212に露出された状態で、映像出力の命令キー(図示せず)を操作して、より大きい画面を通じて映像を確認することができる。
【0048】
前記ハウジング210は、前記本体200の外側をなすプラスチックまたはその他の材質からなり、内側に空間を形成する。ここで、前記ハウジング210は、上面212で前記上部スライダー121と移動可能に締結され、内側上面213で前記下部スライダー122が移動可能に締結構造を含む。これは、下記の
図5に示しており、前記
図3及び
図4と共に前記上部スライダーと下部スライダー及び前記ハウジングを説明する。
【0049】
図5は、本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置において、軟性ディスプレイの締結構造の一例を簡単に示した断面図である。
【0050】
図5によれば、前記ハウジング210は、上面212で前記上部スライダー121が移動可能に締結される凹凸溝が形成され、内側上面213で前記下部スライダー122が移動可能に締結される凹凸溝を含む。ここで前記凹凸溝は、台形状を有することを特徴とする。
【0051】
前記上部スライダー121は、前記軟性ディスプレイ110で一側端部分の後面で固定され、前記ハウジング210の上面212の凹凸溝にスライド可能に締結される。即ち、前記上部スライダー121は、下面で前記ハウジング210の上面212の凹凸構造に移動可能に噛み合った凹凸溝が形成される。従って、前記上部スライダーは、ユーザが前記ハウジング210の上面212に露出された一側に力を加えると、前記ハウジング210の上面212に沿ってスライドされると同時に、前記軟性ディスプレイ110を支持する。ここで好ましくは、前記上部スライダーと前記ハウジングの上面で所定位置に到達すると、前記上部スライダーの移動を阻止する係止構成を追加することが好ましい。
【0052】
即ち、前記上部スライダーと前記ハウジングの上面との凹凸式移動構造において、前記ハウジング上面の端部分に係止溝(図示せず)を構成し、前記上部スライダーに前記ハウジング上面の係止溝に係止される突起(図示せず)を追加することが好ましい。前記のような上部スライダー121の固定構造は、一般的に公知された技術を適用することも可能であるので、その詳細な説明を省略する。
【0053】
前記下部スライダー122は、前記ハウジング210の内側上面213の凹凸溝に噛み合う凹凸溝を含み、前記ハウジング210の内側上面213に沿ってスライドされて前記軟性ディスプレイ110の引入れ及び引出しを支持する。従って、前記下部スライダー122は、前記軟性ディスプレイ110の移動と同時にスライドされて前記軟性ディスプレイ110を支持する。この時、前記軟性ディスプレイ110は、前記ハウジング210の引出し孔211を通じて外側に引出される。
【0054】
ここで、前記上部スライダー121と前記下部スライダー122とは、いずれか一つのみを設置することもでき、同時に設置されて前記軟性ディスプレイ110の移動をガイドし、前記軟性ディスプレイ110の引出しが完了して拡張された形態を保持するように支持する。
【0055】
また、本発明は、前記のような軟性ディスプレイ110の引入れ及び引出しを可能に前記軟性ディスプレイ110を弾性支持する前記支持部130、140を含み、これは、
図6に示している。
【0056】
図6によれば、前記支持部は、前記ハウジング210の内側で前記軟性ディスプレイの他側端に連結される連結手段130と、前記連結手段130の反対側端が連結される回転可能な回転軸(図示せず)を含み、弾性力によって回転可能な回転手段140とを含む。
【0057】
ここで、前記連結手段130は、紐または折り畳み式棒であり、前記ハウジング210の内側に移動可能に収容される前記軟性ディスプレイ110の他側端に一側端が固定され、反対側端が前記回転手段140の外面に固定され、前記回転手段140の回転方向によって前記軟性ディスプレイ110に力を加える。
【0058】
前記回転手段140は、前記弾性力を有する回転軸(図示せず)の回転方向に従って前記軟性ディスプレイ110を所定の力で引く。従って、前記回転手段140は、前記軟性ディスプレイ110が引出される場合に、例えば、正方向に回転されて前記連結手段130を解くように回転され、前記軟性ディスプレイ110が位置に復帰しながら反対方向の力を加えると、前記回転手段140の弾性力で前記連結手段130を引く。
【0059】
ここで、前記回転手段140は、内側にスプリング(図示せず)を具備して前記回転方向によってスプリングが収縮または膨脹するので、前記回転軸を正逆方向に回転可能になるように弾性力を加える。
【0060】
ここで、本発明は、他の実施例として、前記連結手段130を具備する代わりに前記軟性ディスプレイ110の他側端自体を前記回転手段140の外面にローリングすることも可能である。即ち、上述したように、前記軟性ディスプレイ110は、前記連結手段130によって前記回転手段140の弾性力により復帰する構成を含むが、他の実施例として、前記軟性ディスプレイ110の他側端が前記回転手段140の外面にローリングする構成も本発明の技術的思想の範疇に属する。
【0061】
さらに、本発明は、前記のように下部スライダー122の移動時に連結手段130が引かれるので、前記回転手段140は、一方向に回転しながら前記連結手段130を解く。この時、前記軟性ディスプレイ110の移動が完了すると、前記回転手段140の弾性力によって前記軟性ディスプレイ110を原位置に復帰させるため、前記ハウジング210の内側で前記軟性ディスプレイ110または下部スライダー122の移動を阻止する係止構成がさらに構成されることが好ましい。
【0062】
即ち、例えば、前記軟性ディスプレイ110の両側面または下部スライダーの両側面に突起(図示せず)をそれぞれ構成し、前記ハウジング210の内側面で前記突起が係止される係止溝(図示せず)を構成することが好ましい。
【0063】
従って、前記軟性ディスプレイ110または前記下部スライダー122が所定位置に到達すると、両側面に位置した突起(図示せず)が前記係止溝(図示せず)に係止されるので、ユーザが前記軟性ディスプレイ110に力を加えなくても、前記回転手段140の弾性力によって前記軟性ディスプレイ110または下部スライダー122が原位置に復帰されない。
【0064】
逆に、ユーザが前記軟性ディスプレイ110を反対に移動させると、前記係止溝(図示せず)に係止された突起(図示せず)が離脱されるので、前記回転手段140の弾性力によって前記軟性ディスプレイ110が弾性力によって原位置に復帰される。ここで、前記のような突起及び係止溝の構成は図示しないが、これは本発明で実現可能であり、一般的に公知されたスライダーの係止構成を応用することができ、その詳細構成に対する図面及び説明を省略する。
【0065】
本発明は、携帯用端末機(携帯電話、電子辞典、ノート・パンコン、PMP、ナビゲーション、DMB)の映像を出力する映像部の構成を軟性ディスプレイを通じて従来に比べてより広い画面を提供することを特徴とし、このために、上述したような軟性ディスプレイの収容及び支持構造を含み、前記のような技術が実現可能な構成であることを証明した。また、本発明は、前記のような技術的思想に基づいて下記のような多様な実施例を構成することが可能である。
【0066】
図7は、本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置の第2実施例を示した側断面図である。
【0067】
図7によれば、本発明の第2実施例は、上述した好ましい実施例の軟性ディスプレイで提供する画面よりさらに広い画面を提供することができる。これを説明すると、本体200のハウジング210の長さよりさらに長い長さを有する軟性ディスプレイ110は、前記ハウジング210の上面212に位置する領域を第1面aと第2面bとに区分し、前記第1面aから一側に延長されて前記ハウジング210の内側で引入れ及び引出される第1側a′と、前記第2面bから他側に延長されて前記ハウジング210の内側で引入れ及び引出される第2側b′とを含む。
【0068】
ここで、前記第1側a′と第2側b′とは、それぞれ別途の支持部130、140によって前記ハウジング210の内側で支持される。
【0069】
前記第1側a′は、第1上部スライダー121aと第1下部スライダー122aとによって前記ハウジング210の上面212と内側上面213とでそれぞれ支持され、前記第2側b′は、前記第2上部スライダー121bと前記第2下部スライダー122bとによってそれぞれ支持される。また、前記第1側a′と第2側b′とは、それぞれ互いに異なる連結手段130に連結されて回転手段140の弾性力によって支持されるか、または前記回転手段140の外面に前記軟性ディスプレイ110の両側端がローリングされた状態で支持されることも可能である。
【0070】
図8及び
図9は、本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置の第2実施例の作用説明のための平面図である。
【0071】
図8及び
図9によれば、本発明による軟性ディスプレイは、図示したように、ハウジング210の上面212で露出された部分を第1面aと第2面bとにそれぞれ区分することができる。ここで前記第1側a′と第2側b′とは、前記ハウジング210の内側に収容された状態で、
図8で確認できない。しかし、ユーザが前記第1側a′と第2側b′とを引出せば、上述したように、前記支持部130、140と上部スライダー121a、121b及び下部スライダー122a、122bの作用によって
図9に示すように引出されて、第1面aと第2面bとの両側にそれぞれ延長されるように露出される。
【0072】
従って、ユーザは、上述した好ましい実施例で提供される画面に比べてより広い画面を通じて映像サービスの提供を受けることができる。
【0073】
図10は、本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置の第3実施例を比較説明するための一般的なフォルダ型携帯用端末機を示した斜視図である。
【0074】
図10によれば、一般的に、フォルダ型携帯電話は、図示したようにフォルダ100aにディスプレイ110が具備されて映像を出力し、本体200には、ユーザの操作のためのキーパッドが具備されている。このようなフォルダ型携帯電話は、そもそもフォルダ自体のサイズが小さいため、小さい画面を提供するしかなかった。しかし、本発明では、前記のような支持部130、140とスライダー121、122、軟性ディスプレイ110を用いて
図11のような構成を具現することが可能である。
【0075】
図11及び
図12は、本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置の第3実施例を示した斜視図である。
【0076】
図11及び
図12によれば、本発明の第3実施例は、フォルダ型携帯電話において、前記フォルダ100aの上側から本体200の下側まで一つで延長される軟性ディスプレイ110を具備する。ここで前記フォルダの上側と前記本体200の下側との端部分において、それぞれ本体200の内側とフォルダ100aの内側とに引入れた状態で収容され、前記フォルダ100aが回転する時に、前記フォルダと本体200の内側に収容される軟性ディスプレイの両側部分が引出されてさらに広い画面を提供することができる。
【0077】
本発明は、図示したように、フォルダ100aの内側から本体200に延長形成されることも可能であり、さらに本発明は、
図12に示すように、前記フォルダ100aと本体200の外部に前記軟性ディスプレイ110が具備されることも本発明の技術的思想の範疇に属する。
【0078】
図13及び
図14は、本発明による携帯用端末機の軟性ディスプレイ装置の第4実施例を示した図面である。
【0079】
図13及び
図14によれば、本発明の第4実施例は、上述したような支持部130、140によってハウジング210の内側で引入れ及び引出し可能に支持される一つ以上の軟性ディスプレイ装置110a、110bが結合される構成を示した。即ち、本発明では、第1軟性ディスプレイ110aと第2軟性ディスプレイ110bとが一側で相互締結されて一つの携帯用端末機に装着されることも可能である。
【0080】
詳しく説明すると、前記第1軟性ディスプレイ110aと第2軟性ディスプレイ110bとは、互いに独立した軟性ディスプレイとして一面で相互締結された状態である。そして、前記第1軟性ディスプレイ110aと第2軟性ディスプレイ110bとのいずれか一方は、それぞれのディスプレイ装置のハウジング210または上述したような本体200の内側で、前記支持部130、140と上部スライダー122、または下部スライダー123によってそれぞれ支持される。
【0081】
従って、第1軟性ディスプレイ110aと第2軟性ディスプレイ110bとをユーザが移動させて、ハウジング210の内側に収容されたそれぞれの一方部分110a′、110b′を引出せば、
図13のように、第1軟性ディスプレイ110aと第2軟性ディスプレイ110bとがいずれか一方向に拡張されることができる。
【0082】
このように、本発明は、軟性ディスプレイを用いて携帯用端末機の画面を拡張することができ、ユーザに拡大された画面を提供することができ、業社から提供されるコンテンツをより楽しむことができるので、非常に有用である。
【0083】
(産業上の利用の可能性)
本発明は、上述した特徴の好ましい実施例に限らず、特許請求の範囲で請求する本願発明の要旨を逸脱することなく、当該発明が属する技術分野において通常の知識を有するものであれば多様に変形して実施することが可能であることは勿論であり、そのような変更は、特許請求の範囲の記載の範囲内にある。
【符号の説明】
【0084】
100 ディスプレイ部
110 軟性ディスプレイ
121 上部スライダー
122 下部スライダー
130 連結手段
140 回転手段
200 本体
210 ハウジング
211 引出孔
212 ハウジング上面
213 ハウジング内側の上面