特開 2023-106891 ソケットユニット及び照明装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2023106891

(43)【公開日】2023-08-02

(54)【発明の名称】ソケットユニット及び照明装置

(51)【国際特許分類】

   H01R 33/05 20060101AFI20230726BHJP

   F21V 19/00 20060101ALI20230726BHJP

   F21V 21/34 20060101ALI20230726BHJP

   F21V 21/00 20060101ALI20230726BHJP

   F21Y 115/10 20160101ALN20230726BHJP

【ＦＩ】

H01R33/05

F21V19/00 110

F21V21/34 100

F21V21/00 120

F21Y115:10

【審査請求】未請求

【請求項の数】6

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2022007880

(22)【出願日】2022-01-21

(71)【出願人】

【識別番号】505455945

【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】100168583

【弁理士】

【氏名又は名称】前井 宏之

(72)【発明者】

【氏名】山田 尚之

【テーマコード（参考）】

3K013

5E024

【Ｆターム（参考）】

3K013BA01

3K013CA02

3K013EA05

5E024BA01

5E024BA06

(57)【要約】

【課題】小型化することが可能なソケットユニット及び照明装置を提供する。
【解決手段】ソケットユニット１は、ソケット本体１０と、端子接続部材２０とを備える。ソケット本体１０は、一方面１０ａ及び他方面１０ｂを有するケース状である。ソケット本体１０は、一対の端子挿入穴１１と、凹部１２と、プラグ部１５とを有する。一対の端子挿入穴１１は、一方面１０ａに配置される。一対の端子挿入穴１１には、光源ユニット３００の一対の端子３４０がそれぞれ挿入される。凹部１２は、一対の端子挿入穴１１の間に配置される。凹部１２には、光源ユニット３００の突出部３３０が配置される。プラグ部１５は、他方面１０ｂに配置される。プラグ部１５は、レール部Ｒに連結されることでレール部Ｒから電力が供給される。
【選択図】図４

【特許請求の範囲】

【請求項1】

光源ユニットが着脱可能に取り付けられるソケットユニットであって、
一方面及び他方面を有するケース状のソケット本体と、
前記ソケット本体の内部に配置される端子接続部材と
を備え、
前記ソケット本体は、
前記一方面に配置され、前記光源ユニットの一対の端子がそれぞれ挿入される一対の端子挿入穴と、
前記一対の端子挿入穴の間に配置され、前記光源ユニットの突出部が配置される凹部と、
前記他方面に配置され、レール部に連結されることで前記レール部から電力が供給されるプラグ部と
をさらに有し、
前記端子接続部材は、前記端子挿入穴に挿入された前記端子に電気的に接続される、ソケットユニット。

【請求項2】

前記凹部は、前記突出部の外周を覆う内側面を有し、
前記プラグ部は、前記突出部を前記凹部に挿入する挿入方向から見て、前記内側面の内側に配置される、請求項１に記載のソケットユニット。

【請求項3】

前記ソケット本体は、前記一方面が配置される第１部材と、前記他方面が配置される第２部材とを有し、
前記第１部材は、ソケットベースと、前記ソケットベースに配置され前記凹部を構成する筒部とを有し、
前記一対の端子挿入穴と前記凹部とは、第１方向に並んで配置され、
前記ソケットベースの前記第１方向と交差する第２方向の長さは、前記筒部の前記第２方向の長さよりも短い、請求項１又は請求項２に記載のソケットユニット。

【請求項4】

前記プラグ部が前記レール部に連結された状態において、前記ソケット本体は、前記レール部の長手方向に沿って延び、
前記ソケット本体の前記他方面の短手方向の長さは、前記レール部の短手方向の長さよりも短い、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載のソケットユニット。

【請求項5】

前記プラグ部は、前記レール部に連結される連結部と、前記レール部に対する前記連結部の連結状態を切り替える切替部とを有し、
前記連結部は、回動することにより、前記レール部に連結されない非連結位置と、前記レール部に連結される連結位置とに移動可能であり、
前記切替部は、前記連結部を前記非連結位置と前記連結位置とに選択的に切り替える、請求項１から請求項４のいずれか１項に記載のソケットユニット。

【請求項6】

請求項１から請求項５のいずれか１項に記載のソケットユニットと、
前記ソケットユニットに着脱可能に取り付けられる光源ユニットと
を備える、照明装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、ソケットユニット及び照明装置に関する。

【背景技術】

【0002】

従来、光源ユニットが着脱可能に取り付けられるソケットユニットが知られている（例えば、特許文献１参照）。特許文献１には、ソケットと、カバーと、棒状のプラグと、灯体とを備えたソケットユニットが記載されている。ソケットには、ランプ本体が着脱可能に取り付けられる。カバーは、ソケットの周囲を覆う。プラグは、ライティングレールに連結されることでライティングレールから電力が供給される。灯体には、ソケット、カバー及びプラグが取り付けられる。灯体は、ランプ本体の一対の接続ピンがそれぞれ挿入される一対の接続口と、一対の接続口の間に配置され、ランプ本体の突出部が配置される凹部とを有する。

【0003】

特許文献１に記載のソケットユニットでは、プラグは、灯体からソケットの径方向（ランプ本体をソケットに対して着脱する方向と交差する方向）に突出するように配置されている。例えば、特許文献１に記載のソケットユニットを天井等に配置されたライティングレールに取り付けた場合、灯体はライティングレールから垂れ下がった状態になり、ソケットの一対の接続口及び凹部は、略水平方向を向く。よって、ランプ本体は、略水平方向に向かって光を出射する。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0004】

【特許文献1】特開２０１２－６４４４５号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

しかしながら、特許文献１に記載のソケットユニットでは、プラグが灯体からソケットの径方向に突出するように配置されるため、ソケットユニットを小型化することが困難である。

【0006】

本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、小型化することが可能なソケットユニット及び照明装置を提供することにある。

【課題を解決するための手段】

【0007】

本願に開示するソケットユニットは、光源ユニットが着脱可能に取り付けられる。ソケットユニットは、ソケット本体と、端子接続部材とを備える。前記ソケット本体は、一方面及び他方面を有するケース状である。前記端子接続部材は、前記ソケット本体の内部に配置される。前記ソケット本体は、一対の端子挿入穴と、凹部と、プラグ部とをさらに有する。前記一対の端子挿入穴は、前記一方面に配置される。前記一対の端子挿入穴には、前記光源ユニットの一対の端子がそれぞれ挿入される。前記凹部は、前記一対の端子挿入穴の間に配置される。前記凹部には、前記光源ユニットの突出部が配置される。前記プラグ部は、前記他方面に配置される。前記プラグ部は、レール部に連結されることで前記レール部から電力が供給される。前記端子接続部材は、前記端子挿入穴に挿入された前記端子に電気的に接続される。

【0008】

本願に開示するソケットユニットにおいて、前記凹部は、前記突出部の外周を覆う内側面を有してもよい。前記プラグ部は、前記突出部を前記凹部に挿入する挿入方向から見て、前記内側面の内側に配置されてもよい。

【0009】

本願に開示するソケットユニットにおいて、前記ソケット本体は、前記一方面が配置される第１部材と、前記他方面が配置される第２部材とを有してもよい。前記第１部材は、ソケットベースと、筒部とを有してもよい。前記筒部は、前記ソケットベースに配置され前記凹部を構成してもよい。前記一対の端子挿入穴と前記凹部とは、第１方向に並んで配置されてもよい。前記ソケットベースの前記第１方向と交差する第２方向の長さは、前記筒部の前記第２方向の長さよりも短くてもよい。

【0010】

本願に開示するソケットユニットにおいて、前記プラグ部が前記レール部に連結された状態において、前記ソケット本体は、前記レール部の長手方向に沿って延びてもよい。前記ソケット本体の前記他方面の短手方向の長さは、前記レール部の短手方向の長さよりも短くてもよい。

【0011】

本願に開示するソケットユニットにおいて、前記プラグ部は、前記レール部に連結される連結部と、前記レール部に対する前記連結部の連結状態を切り替える切替部とを有してもよい。前記連結部は、回動することにより、前記レール部に連結されない非連結位置と、前記レール部に連結される連結位置とに移動可能であってもよい。前記切替部は、前記連結部を前記非連結位置と前記連結位置とに選択的に切り替えてもよい。

【0012】

本願に開示する照明装置は、上記のソケットユニットと、前記ソケットユニットに着脱可能に取り付けられる光源ユニットとを備える。

【発明の効果】

【0013】

本発明によれば、小型化することが可能なソケットユニット及び照明装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【0014】

【図1】本発明の第１実施形態に係るソケットユニット及び光源ユニットを備えた照明装置がレール部に取り付けられた状態を－Ｚ方向から示す斜視図である。

【図2】レール部周辺の構造を示す断面図である。

【図3】本発明の第１実施形態に係るソケットユニット及び光源ユニットを備えた照明装置を－Ｚ方向から示す分解斜視図である。

【図4】本発明の第１実施形態に係るソケットユニット及び光源ユニットを備えた照明装置を＋Ｚ方向から示す分解斜視図である。

【図5】本発明の第１実施形態のソケットユニットの構造を示す底面図である。

【図6】本発明の第１実施形態のソケットユニットの構造を示す平面図である。

【図7】本発明の第１実施形態のソケットユニットのプラグ部周辺の構造を示す斜視図である。

【図8】本発明の第２実施形態に係るソケットユニットのプラグ部周辺を示す斜視図であり、一対の係合部がソケット本体の長手方向に沿って配置される状態を示す図である。

【図9】本発明の第２実施形態に係るソケットユニットのプラグ部周辺を示す斜視図であり、一対の係合部がソケット本体の短手方向に沿って配置される状態を示す図である。

【図10】本発明の第３実施形態に係るソケットユニット及び光源ユニットを備えた照明装置がレール部に取り付けられた状態を－Ｚ方向から示す斜視図である。

【発明を実施するための形態】

【0015】

以下、本発明の第１実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、図中、理解を容易にするために、Ｚ軸を適宜記載している。一例として、Ｚ軸は鉛直方向に平行である。Ｚ軸の正方向は鉛直上方向を示し、Ｚ軸の負方向は鉛直下方向を示す。

【0016】

（第１実施形態）
図１及び図２を参照して、本発明の第１実施形態に係るソケットユニット１を備えた照明装置５００について説明する。図１は、本発明の第１実施形態に係るソケットユニット１及び光源ユニット３００を備えた照明装置５００がレール部Ｒに取り付けられた状態を－Ｚ方向（ここでは下方）から示す斜視図である。図２は、レール部Ｒ周辺の構造を示す断面図である。

【0017】

図１及び図２に示すように照明装置５００は、レール部Ｒに取り付けられる。レール部Ｒは、例えば、天井又は壁に取り付けられる。レール部Ｒは、天井又は壁に直接的に取り付けられてもよいし、例えば天井からアーム又はワイヤによって吊り下げられてもよいし、天井または壁に設けられた凹所に取り付けられてもよい。本実施形態では、レール部Ｒは、天井（図示せず）に取り付けられる。

【0018】

レール部Ｒは、外部電源からの電力を照明装置５００に伝達する。レール部Ｒは、所謂ライティングレールである。なお、レール部Ｒは、配線ダクト、又はダクトレールとも呼ばれる。具体的には、レール部Ｒは、長尺状である。以下、レール部Ｒの長手方向をＰＤ１１、短手方向をＰＤ１２、高さ方向（厚み方向）をＰＤ１３とする。長手方向ＰＤ１１、短手方向ＰＤ１２、及び、高さ方向ＰＤ１３は、互いに略直交する。本実施形態では、高さ方向ＰＤ１３は、Ｚ方向と平行である。

【0019】

レール部Ｒは、長手方向ＰＤ１１に沿って延びている。長手方向ＰＤ１１及び短手方向をＰＤ１２は、天井（図示せず）と略平行である。レール部Ｒは、挿通口部Ｒ３と、一対の導体部Ｒ１と、一対の凹部Ｒ２とを含む。挿通口部Ｒ３と一対の導体部Ｒ１と一対の凹部Ｒ２との各々は、レール部Ｒの長手方向ＰＤ１１に沿って延びている。

【0020】

挿通口部Ｒ３は、高さ方向（厚み方向）ＰＤ１３に向かって開放されている。本実施形態では、挿通口部Ｒ３は、下方に向かって開放されている。

【0021】

一対の導体部Ｒ１は、短手方向ＰＤ１２に互いに対向する。一対の導体部Ｒ１の各々は、金属製である。一対の導体部Ｒ１には、外部電源電圧（例えば、ＡＣ（ａｌｔｅｒｎａｔｉｎｇ ｃｕｒｒｅｎｔ） １００Ｖ）が印加される。

【0022】

一対の凹部Ｒ２は、短手方向ＰＤ１２に互いに対向する。一対の凹部Ｒ２は、一対の導体部Ｒ１よりも挿通口部Ｒ３側に配置される。

【0023】

次に、図３及び図４を参照して、本実施形態の照明装置５００の構造を説明する。図３は、本実施形態に係るソケットユニット１及び光源ユニット３００を備えた照明装置５００を－Ｚ方向（ここでは下方）から示す分解斜視図である。図４は、本実施形態に係るソケットユニット１及び光源ユニット３００を備えた照明装置５００を＋Ｚ方向（ここでは上方）から示す分解斜視図である。

【0024】

照明装置５００は、光源ユニット３００を備える。光源ユニット３００は、ＬＥＤ素子等の光源（図示せず）を有し、光を出射する。光源ユニット３００は、筐体３１０と、カバー３２０とを有する。

【0025】

筐体３１０は、例えば、略有蓋円筒形状を有する。筐体３１０は、例えば、ＰＢＴ（ポリブチレンテレフタレート）等の絶縁性樹脂材料によって構成される。筐体３１０は、例えば、光を透過しない。

【0026】

カバー３２０は、筐体３１０の－Ｚ方向の端部に配置される。カバー３２０は、例えば、略円板形状を有する。カバー３２０は、例えば、アクリル（ＰＭＭＡ）又はポリカーボネート（ＰＣ）等の樹脂材料を用いて構成されている。カバー３２０は光を透過する。カバー３２０は、光拡散性を有しない透明構造としてもよいし、光拡散性を持たせた拡散構造としてもよい。例えば、カバー３２０の内面にシリカ又は炭酸カルシウム等の光拡散材を含有する樹脂又は白色顔料等を塗布することによって乳白色の光拡散膜を形成したり、カバー３２０に微小凹凸を形成したりすることによって、光拡散機能を有するカバー３２０を構成できる。

【0027】

図３では、説明の便宜上、中心線ＡＸを図示している。中心線ＡＸは、ソケットユニット１及び光源ユニット３００の中心を通る仮想線である。中心線ＡＸは、ソケットユニット１の後述する一方面１０ａ及び他方面１０ｂに略直交する。以下、中心線ＡＸに対して直交する方向を「径方向ＲＤ」と記載する。「径方向ＲＤ」は、中心線ＡＸに直交する方向である限りにおいては、任意の方向であってよく、特に限定されない。また、中心線ＡＸを中心とする円弧に沿う方向を「周方向ＣＤ」と記載する。＋Ｚ方向及び－Ｚ方向は、例えば、中心線ＡＸに略平行である。

【0028】

筐体３１０は、天板３１１と、側壁３１２とを有する。天板３１１は、側壁３１２の＋Ｚ方向の端部に配置される。天板３１１は、例えば、略円板形状を有する。側壁３１２の－Ｚ方向には、カバー３２０が配置される。

【0029】

また、光源ユニット３００は、突出部３３０と、一対の端子３４０とをさらに有する。

【0030】

突出部３３０は、天板３１１から＋Ｚ方向に突出する。突出部３３０は、例えば、略有蓋円筒形状又は略円筒形状を有する。本実施形態では、突出部３３０は、略有蓋円筒形状を有する。突出部３３０の材質は、例えば、筐体３１０の材質と同じである。本実施形態では、突出部３３０と筐体３１０とは、成型金型を用いて一体で形成されている。なお、突出部３３０と筐体３１０とは、別体で形成されていてもよい。

【0031】

突出部３３０は、一対の第１係合部３５０を有する。一対の第１係合部３５０は、互いに径方向ＲＤに対向する。第１係合部３５０は、突出部３３０の外周面から径方向ＲＤ内側に窪んでいる凹部である。第１係合部３５０は、例えば、略Ｌ字形状を有する。第１係合部３５０は、端子３４０に対して周方向ＣＤにずれた位置に配置される。

【0032】

一対の端子３４０は、光源ユニット３００に給電するための導電性部材である。端子３４０は、例えば、導電性を有する金属によって形成されている。一対の端子３４０は、筐体３１０に配置される。一対の端子３４０の各々は、天板３１１から＋Ｚ方向に突出している。一対の端子３４０は、突出部３３０を介して互いに対向する。端子３４０は、例えばランプピンである。

【0033】

一対の端子３４０の各々は、第１円柱部３４１と、第２円柱部３４２とを有する。第１円柱部３４１は、＋Ｚ方向に延びる。第１円柱部３４１は、略円柱形状を有する。第１円柱部３４１は、天板３１１から＋Ｚ方向に突出する。第２円柱部３４２は、第１円柱部３４１の＋Ｚ方向の端部から、径方向ＲＤに略平行な方向に張り出している。第２円柱部３４２は、略円板形状又は略円柱形状を有する。

【0034】

突出部３３０と一対の端子３４０とは、光源ユニット３００の口金部を構成する。光源ユニット３００の口金部は、例えば、日本産業規格に規定されたＧＸ５３形である。

【0035】

引き続き図３及び図４を参照して、照明装置５００のソケットユニット１を説明する。図３及び図４に示すように、照明装置５００は、ソケットユニット１をさらに備える。ソケットユニット１には、光源ユニット３００が着脱可能に取り付けられる。具体的には、ソケットユニット１には、光源ユニット３００の一対の端子３４０が接続される。

【0036】

ソケットユニット１は、ケース状のソケット本体１０と、一対の端子接続部材２０（図５参照）とを有する。ソケット本体１０は、中空状に形成されている。ソケット本体１０は、内部に端子接続部材２０を収容するケースである。つまり、端子接続部材２０は、ソケット本体１０の内部に配置される。そして、本実施形態では、端子接続部材２０を収容するケース（ソケット本体１０）は、光源ユニット３００が取り付けられるソケットを兼ねている。ソケット本体１０は、例えば、ＰＢＴ等の絶縁性樹脂材料によって構成される。一対の端子接続部材２０は、後述するプラグ部１５の一対の中継端子１５３に電気的に接続されている。

【0037】

ソケット本体１０は、一方面１０ａ及び他方面１０ｂを有する。一方面１０ａは、ソケット本体１０の－Ｚ方向に配置される。他方面１０ｂは、ソケット本体１０の＋Ｚ方向に配置される。

【0038】

図５は、本実施形態のソケットユニット１の構造を示す底面図である。ソケット本体１０は、一対の端子挿入穴１１と、凹部１２と、一対の第２係合部１３とを有する。一対の端子挿入穴１１は、一方面１０ａに配置される。一対の端子挿入穴１１には、光源ユニット３００の一対の端子３４０がそれぞれ挿入される。各端子挿入穴１１は、円孔１１ａと、円孔１１ａに連通する長孔１１ｂとを有する。円孔１１ａには、光源ユニット３００の端子３４０が挿通可能である。円孔１１ａは、光源ユニット３００の端子３４０が挿通可能な大きさに形成されている。具体的には、円孔１１ａは、端子３４０の第２円柱部３４２が挿通可能な大きさに形成されている。長孔１１ｂは、円孔１１ａから周方向ＣＤに延びる。長孔１１ｂは、光源ユニット３００の端子３４０が挿通できない大きさに形成されている。具体的には、長孔１１ｂは、端子３４０の第２円柱部３４２が挿通できない大きさに形成されている。その一方、長孔１１ｂは、端子３４０の第１円柱部３４１が周方向ＣＤに移動可能な大きさに形成されている。

【0039】

凹部１２は、一方面１０ａに配置される。凹部１２は、一対の端子挿入穴１１の間に配置される。本実施形態では、一対の端子挿入穴１１と凹部１２とは、第１方向Ｄ１に並んで配置される。第１方向Ｄ１は、Ｚ軸方向と交差する方向である。凹部１２には、光源ユニット３００の突出部３３０が配置される。凹部１２は、光源ユニット３００をソケットユニット１に取り付ける際に、光源ユニット３００を位置決めする。

【0040】

一対の第２係合部１３は、凹部１２の後述する内側面１２ａに配置されている。各第２係合部１３は、径方向ＲＤ内側に突出する。一対の第２係合部１３は、互いに径方向ＲＤに対向する。第２係合部１３は、端子挿入穴１１に対して周方向ＣＤにずれた位置に配置される。

【0041】

次に、ソケットユニット１に対する光源ユニット３００の取付方法について説明する。光源ユニット３００をソケットユニット１に取り付ける場合、例えば、レール部Ｒに取り付けられたソケットユニット１に対して光源ユニット３００を取り付ける。なお、レール部Ｒに取り付けられていないソケットユニット１に対して光源ユニット３００を取り付けてもよい。

【0042】

まず、光源ユニット３００の突出部３３０をソケットユニット１の凹部１２内に挿入する。そして、光源ユニット３００の一対の端子３４０をソケットユニット１の一対の円孔１１ａにそれぞれ挿入する。このとき、光源ユニット３００の第１係合部３５０内に、ソケットユニット１の第２係合部１３が挿入される。そして、光源ユニット３００を周方向ＣＤに回転させることによって、光源ユニット３００の端子３４０がソケットユニット１の長孔１１ｂに沿って移動する。このとき、端子３４０は端子接続部材２０に接触する。つまり、端子接続部材２０は、端子挿入穴１１に挿入された端子３４０に電気的に接続される。そして、レール部Ｒの導体部Ｒ１から光源ユニット３００への電力供給が可能となる。また、このとき、ソケットユニット１の第２係合部１３が光源ユニット３００の第１係合部３５０に対してＺ軸方向に係合する。これにより、光源ユニット３００がソケットユニット１から落下することを抑制できる。

【0043】

図６は、本実施形態のソケットユニット１の構造を示す平面図である。図７は、本実施形態のソケットユニット１のプラグ部１５周辺の構造を示す斜視図である。図６及び図７に示すように、ソケット本体１０は、プラグ部１５をさらに有する。プラグ部１５は、レール部Ｒに連結されることでレール部Ｒから電力が供給される。具体的には、プラグ部１５は、他方面１０ｂに配置される。プラグ部１５は、支柱部１５１と、一対の係合部１５２と、一対の中継端子１５３とを有する。支柱部１５１は、他方面１０ｂに対して略垂直に延びる。本実施形態では、支柱部１５１は、ソケット本体１０の他方面１０ｂから＋Ｚ方向に延びる。支柱部１５１は、例えば、略円筒状の部材である。

【0044】

また、本実施形態では、プラグ部１５の中心線と凹部１２の中心線とは、略一致する。本実施形態では、支柱部１５１の中心線とプラグ部１５の中心線とは、略一致する。また、凹部１２の中心線と光源ユニット３００の中心線ＡＸとは、略一致する。上記のように、プラグ部１５の中心線と凹部１２の中心線とが略一致することによって、プラグ部１５にかかるソケットユニット１及び光源ユニット３００の重量がバランスし、光源ユニット３００の姿勢がレール部Ｒに対して平行になり、所望の配光が得られる。また、光源ユニット３００の姿勢がレール部Ｒに対して略平行になることで、レール部Ｒによるプラグ部１５の損傷を抑制できる。

【0045】

一対の係合部１５２は、支柱部１５１を挟んで互いに対向する。本実施形態では、一対の係合部１５２は、ソケットユニット１の短手方向（第２方向Ｄ２）に互いに対向する。係合部１５２は、支柱部１５１から径方向ＲＤの外側に突出する。係合部１５２は、板状の部材である。一対の係合部１５２がレール部Ｒの一対の凹部Ｒ２にそれぞれ係合することによって、ソケットユニット１がレール部Ｒに取り付けられる。つまり、係合部１５２は、レール部Ｒに連結される。なお、係合部１５２は、本発明の「連結部」の一例である。

【0046】

支柱部１５１、一対の係合部１５２、及びソケット本体１０は、別部材で形成されていてもよいが、本実施形態では、一体で形成されている。このため、本実施形態では、一対の係合部１５２は、ソケット本体１０に対して周方向ＣＤに回動又は回転しない。

【0047】

一対の中継端子１５３は、支柱部１５１を挟んで互いに対向する。本実施形態では、一対の中継端子１５３は、ソケットユニット１の短手方向（第２方向Ｄ２）に互いに対向する。中継端子１５３は、支柱部１５１から径方向ＲＤの外側に突出する。中継端子１５３は、支柱部１５１から係合部１５２と同方向に突出する。一対の中継端子１５３は、一対の係合部１５２に対して＋Ｚ方向にそれぞれ配置される。

【0048】

また、中継端子１５３は、導電性を有する。中継端子１５３は、例えば、板金によって形成されている。一対の中継端子１５３は、一対の端子接続部材２０にそれぞれ電気的に接続されている。本実施形態では、中継端子１５３と端子接続部材２０とは、ハーネスによって電気的に接続されている。なお、中継端子１５３及び端子接続部材２０は、例えば、板金によって一体で形成されてもよい。ソケットユニット１がレール部Ｒに取り付けられた状態で、一対の中継端子１５３は、一対の導体部Ｒ１にそれぞれ電気的に接続される。

【0049】

また、ソケット本体１０は、ロック機構１６をさらに有する。ロック機構１６は、レール部Ｒに取り付けられたソケットユニット１が回転することを規制する。これにより、ソケットユニット１がレール部Ｒから外れて落下することを抑制する。

【0050】

ロック機構１６は、周知のものを用いることができるため、ここでは簡単に説明する。ロック機構１６は、操作部１６１と、規制部１６２と、付勢部材（図示せず）とを有する。操作部１６１は、ソケット本体１０の側面に配置される。操作部１６１は、作業者によって操作されることによって、Ｚ方向にスライド可能である。

【0051】

操作部１６１及び規制部１６２は、一体で形成されている。なお、操作部１６１及び規制部１６２は、別部材で形成されていてもよい。また、操作部１６１及び規制部１６２は、付勢部材（図示せず）によって＋Ｚ方向に付勢される。

【0052】

規制部１６２は、ソケット本体１０の他方面１０ｂから＋Ｚ方向に突出する。また、規制部１６２は、Ｚ方向にスライド可能である。規制部１６２は、規制面１６２ａと、傾斜面１６２ｂとを有する。規制面１６２ａは、Ｚ方向及び第１方向Ｄ１に沿って延びる。規制面１６２ａは、ソケットユニット１がレール部Ｒに取り付けられた状態で、レール部Ｒの挿通口部Ｒ３の縁に係合又は対向する。従って、ソケットユニット１がレール部Ｒに対して回動することが規制される。

【0053】

傾斜面１６２ｂは、＋Ｚ方向に向かって規制面１６２ａに近づくように傾斜する。

【0054】

図１～図７を参照して説明したように、ソケット本体１０は、一方面１０ａに配置される一対の端子挿入穴１１及び凹部１２と、他方面１０ｂに配置されるプラグ部１５とを有する。従って、プラグ部１５がソケット本体１０から径方向ＲＤに突出しないように、プラグ部１５を配置できるため、ソケットユニット１を小型化できる。よって、ソケットユニット１を小型化できるので、照明装置５００のデザイン性を向上させることができる。また、ソケットユニット１を小型化できるので、照明装置５００を小型化できる。よって、ソケットユニット１及び照明装置５００のコストが増加することを抑制できる。なお、本実施形態では、プラグ部１５がソケット本体１０から径方向ＲＤに突出しないように、プラグ部１５が配置されているが、プラグ部１５がソケット本体１０から径方向ＲＤに突出してもよい。この場合にも、他方面１０ｂにプラグ部１５を配置することによって、プラグ部１５がソケット本体１０から径方向ＲＤに突出する量を抑えることができるため、ソケットユニット１を小型化できる。

【0055】

また、ソケット本体１０の一方面１０ａに一対の端子挿入穴１１及び凹部１２を配置し、他方面１０ｂにプラグ部１５を配置することによって、例えば特許文献１と異なり、光源ユニット３００は、例えば略鉛直下方向に向かって光を出射する。つまり、照明装置５００を例えば天井に取り付けられたレール部Ｒに取り付けた場合に、床を照明できる。

【0056】

次に、レール部Ｒに対するソケットユニット１の着脱方法について説明する。ソケットユニット１をレール部Ｒに対して取り付ける場合、ソケットユニット１のプラグ部１５をレール部Ｒの挿通口部Ｒ３に挿入する。このとき、ソケットユニット１の長手方向（第１方向Ｄ１）は、レール部Ｒの短手方向ＰＤ１２と略平行に配置される。また、このとき、ロック機構１６の規制部１６２は、挿通口部Ｒ３の外部に配置される。

【0057】

そして、ソケットユニット１をレール部Ｒに対して約９０度回転させる。具体的には、ソケットユニット１をレール部Ｒに対して、－Ｚ方向から見て時計回り方向（図７の方向ＣＤ１）に約９０度回転させる。これにより、ソケットユニット１の長手方向（第１方向Ｄ１）は、レール部Ｒの長手方向ＰＤ１１と略平行に配置される。また、プラグ部１５の係合部１５２は、レール部Ｒの凹部Ｒ２に係合する。また、プラグ部１５の中継端子１５３は、レール部Ｒの導体部Ｒ１に接触する。これにより、レール部Ｒからプラグ部１５に電力が供給される。

【0058】

また、上記のように、ソケットユニット１をレール部Ｒに対して約９０度回転させることによって、ロック機構１６は、ソケットユニット１がレール部Ｒから落下することを抑制する。

【0059】

具体的には、ソケットユニット１をレール部Ｒに対して約９０度回転させる際に、ロック機構１６の規制部１６２の傾斜面１６２ｂがレール部Ｒの外側面に接触し、ロック機構１６がソケット本体１０に対して－Ｚ方向にスライドする。つまり、ロック機構１６の規制部１６２は、ソケット本体１０内に収まる。

【0060】

その後、ソケットユニット１の長手方向（第１方向Ｄ１）が、レール部Ｒの長手方向ＰＤ１１と略平行に配置されると、ロック機構１６の規制部１６２は、挿通口部Ｒ３に到達し、ソケット本体１０に対して＋Ｚ方向にスライドする。つまり、ロック機構１６の規制部１６２は、挿通口部Ｒ３に挿入される。そして、規制部１６２の規制面１６２ａがレール部Ｒの挿通口部Ｒ３の縁に係合又は対向する。これにより、レール部Ｒに対するソケットユニット１の回転が規制される。

【0061】

以上のようにして、ソケットユニット１がレール部Ｒに取り付けられる。

【0062】

次に、ソケットユニット１をレール部Ｒから取り外す場合、ロック機構１６の操作部１６１を操作して、ロック機構１６をソケット本体１０に対して－Ｚ方向にスライドさせる。これにより、ロック機構１６の規制面１６２ａがレール部Ｒの挿通口部Ｒ３の縁に係合又は対向しなくなる。つまり、レール部Ｒに対するソケットユニット１の回転の規制が解除される。

【0063】

そして、ソケットユニット１をレール部Ｒに対して約９０度回転させる。具体的には、ソケットユニット１をレール部Ｒに対して、－Ｚ方向から見て反時計回り方向（図７の方向ＣＤ２）に約９０度回転させる。これにより、ソケットユニット１の長手方向（第１方向Ｄ１）は、レール部Ｒの短手方向ＰＤ１２と略平行に配置される。また、プラグ部１５の係合部１５２は、レール部Ｒの凹部Ｒ２の外部に配置される。また、プラグ部１５の中継端子１５３は、レール部Ｒの導体部Ｒ１から離隔する。また、このとき、ロック機構１６の規制部１６２は、挿通口部Ｒ３の外部に配置される。そして、ソケットユニット１を－Ｚ方向に移動させることによって、プラグ部１５をレール部Ｒの挿通口部Ｒ３から引き出す。

【0064】

以上のようにして、ソケットユニット１がレール部Ｒから取り外される。

【0065】

次に、図３～図６を参照して、ソケットユニット１の構造についてさらに説明する。図３～図６に示すように、ソケット本体１０は、一方面１０ａが配置される第１部材１１０と、他方面１０ｂが配置される第２部材１２０とを有する。

【0066】

図３及び図５に示すように、第１部材１１０は、一方面１０ａが配置される底面部１１１と、底面部１１１の周縁から＋Ｚ方向に立設する側壁部１１２とを有する。第１部材１１０の－Ｚ方向の面は、一方面１０ａである。底面部１１１は、略矩形状に形成されている。端子挿入穴１１は、底面部１１１に形成されている。側壁部１１２は、断面視略矩形の筒状に形成されている。

【0067】

図４及び図６に示すように、第２部材１２０は、他方面１０ｂが配置される上面部１２１と、上面部１２１の周縁から－Ｚ方向に立設する側壁部１２２とを有する。第２部材１２０の＋Ｚ方向の面は、他方面１０ｂである。上面部１２１は、略矩形状に形成されている。

【0068】

図３及び図５に示すように、第１部材１１０及び第２部材１２０は、互いに固定される。固定方法は、特に限定されるものではないが、例えば、第１部材１１０及び第２部材１２０の一方に係合部を設け、他方に被係合部を設け、係合部を被係合部に係合させることによって、第１部材１１０及び第２部材１２０を互いに固定してもよい。また、例えば、ネジ等の固定部材を用いて、第１部材１１０及び第２部材１２０を互いに固定してもよい。

【0069】

また、図６及び図７に示すように、プラグ部１５は、突出部３３０を凹部１２に挿入する挿入方向（Ｚ軸方向）から見て、凹部１２の内側面１２ａの内側に配置される。従って、プラグ部１５を内側面１２ａの外側に配置する場合に比べて、ソケット本体１０を小型化することができる。よって、ソケットユニット１を小型化できるので、ソケットユニット１のコストが増加することを抑制できる。

【0070】

また、図３～図５に示すように、第１部材１１０は、ソケットベース１１６と、筒部１１７とを有する。筒部１１７は、ソケットベース１１６に配置される。筒部１１７は、凹部１２を構成する。ソケットベース１１６は、略直方体形状に形成されている。ソケットベース１１６の第１方向Ｄ１の長さＬ１は、ソケットベース１１６の第１方向Ｄ１と交差する第２方向Ｄ２の長さＬ２よりも長い。また、ソケットベース１１６の第２方向Ｄ２の長さＬ２は、筒部１１７の第２方向Ｄ２の長さＬ３よりも短い。従って、ソケットベース１１６が第１方向Ｄ１及び第２方向Ｄ２の両方向に大きくなることを抑制できる。よって、ソケット本体１０が大型化することを抑制できる。

【0071】

また、図１及び図２に示すように、プラグ部１５がレール部Ｒに連結された状態において、ソケット本体１０は、レール部Ｒの長手方向ＰＤ１１に沿って延びる。そして、ソケット本体１０の他方面１０ｂの短手方向（第２方向Ｄ２）の長さＬ１１は、レール部Ｒの短手方向ＰＤ１２の長さＬ１２よりも短い。従って、ソケット本体１０を小型化できるとともに、ソケットユニット１のデザイン性をより向上させることができる。

【0072】

（第２実施形態）
次に、図８及び図９を参照して、本発明の第２実施形態に係るソケットユニット１を備えた照明装置５００について説明する。図８は、本発明の第２実施形態に係るソケットユニット１のプラグ部１５周辺を示す斜視図であり、一対の係合部１５２がソケット本体１０の長手方向（第１方向Ｄ１）に沿って配置される状態を示す図である。図９は、本発明の第２実施形態に係るソケットユニット１のプラグ部１５周辺を示す斜視図であり、一対の係合部１５２がソケット本体１０の短手方向（第２方向Ｄ２）に沿って配置される状態を示す図である。この第２実施形態では、プラグ部１５がソケット本体１０に対して周方向ＣＤに回動する例について説明する。

【0073】

図８及び図９に示すように、プラグ部１５は、支柱部１５１、一対の係合部１５２、及び一対の中継端子１５３に加え、切替部１５５をさらに有する。切替部１５５は、レール部Ｒに対する係合部１５２の連結状態を切り替える。

【0074】

本実施形態では、一対の係合部１５２は、ソケット本体１０の他方面１０ｂに対して回動可能である。また、一対の係合部１５２は、回動することにより、レール部Ｒに連結されない非連結位置と、レール部Ｒに連結される連結位置とに移動可能である。非連結位置は、図８に示す位置であり、一対の係合部１５２がソケット本体１０の長手方向（第１方向Ｄ１）に沿って配置される位置である。連結位置は、図９に示す位置であり、一対の係合部１５２がソケット本体１０の短手方向（第２方向Ｄ２）に沿って配置される位置である。

【0075】

また、一対の中継端子１５３は、ソケット本体１０の他方面１０ｂに対して回動可能である。また、一対の中継端子１５３は、一対の係合部１５２の上方にそれぞれ配置された状態で、ソケット本体１０の他方面１０ｂに対して回動する。一対の中継端子１５３は、一対の係合部１５２と一体的に回動する。

【0076】

切替部１５５は、支柱部１５１を中心として回動可能である。切替部１５５は、一対の係合部１５２及び一対の中継端子１５３と一体的に回動する。切替部１５５及び一対の係合部１５２は、一体で形成されていてもよいし、別体で形成されていてもよい。なお、一対の係合部１５２の回動に連動して、支柱部１５１も回動する。

【0077】

切替部１５５は、一対の係合部１５２を非連結位置と連結位置とに選択的に切り替える。具体的には、ソケット本体１０は、切替部１５５を収容する収容凹部１０１をさらに有する。切替部１５５は、収容凹部１０１から突出する突出位置（図８参照）と、収容凹部１０１に収容される収容位置（図９参照）とに選択的に配置される。切替部１５５が突出位置に配置されることによって、一対の係合部１５２は、非連結位置に配置される。一方、切替部１５５が収容位置に配置されることによって、一対の係合部１５２は、連結位置に配置される。

【0078】

また、本実施形態では、ソケット本体１０は、ロック機構１６を有しない。なお、本実施形態において、ソケット本体１０は、第１実施形態と同様、ロック機構１６を有してもよい。

【0079】

次に、レール部Ｒに対するソケットユニット１の着脱方法について説明する。ソケットユニット１をレール部Ｒに対して取り付ける場合、ソケットユニット１のプラグ部１５をレール部Ｒの挿通口部Ｒ３に挿入する。このとき、一対の係合部１５２は、非連結位置に配置され、切替部１５５は、突出位置に配置されている。よって、ソケットユニット１の長手方向（第１方向Ｄ１）は、レール部Ｒの長手方向ＰＤ１１と略平行に配置されている。

【0080】

そして、切替部１５５を約９０度回転させる。具体的には、切替部１５５を突出位置から収容位置に移動させる。このとき、ソケットユニット１をレール部Ｒに対して回転させない。これにより、プラグ部１５の係合部１５２は、レール部Ｒの凹部Ｒ２に係合する。また、プラグ部１５の中継端子１５３は、レール部Ｒの導体部Ｒ１に接触する。

【0081】

以上のようにして、ソケットユニット１がレール部Ｒに取り付けられる。

【0082】

次に、ソケットユニット１をレール部Ｒから取り外す場合、切替部１５５を約９０度回転させる。具体的には、切替部１５５を収容位置から突出位置に移動させる。このとき、ソケットユニット１をレール部Ｒに対して回転させない。これにより、プラグ部１５の係合部１５２は、レール部Ｒの凹部Ｒ２の外部に配置される。また、プラグ部１５の中継端子１５３は、レール部Ｒの導体部Ｒ１から離隔する。そして、ソケットユニット１を－Ｚ方向に移動させることによって、プラグ部１５をレール部Ｒの挿通口部Ｒ３から引き出す。

【0083】

以上のようにして、ソケットユニット１がレール部Ｒから取り外される。

【0084】

図８及び図９を参照して説明したように、プラグ部１５は、切替部１５５を有し、切替部１５５は、係合部１５２を非連結位置と連結位置とに選択的に切り替える。従って、切替部１５５を操作することによって、ソケット本体１０をレール部Ｒに対して回転させることなく、ソケットユニット１をレール部Ｒに対して容易に着脱できる。

【0085】

第２実施形態のその他の構造、効果及び着脱方法は、第１実施形態と同様である。

【0086】

（第３実施形態）
次に、図１０を参照して、本発明の第３実施形態に係るソケットユニット１を備えた照明装置５００について説明する。図１０は、本発明の第３実施形態に係るソケットユニット１及び光源ユニット３００を備えた照明装置５００がレール部Ｒに取り付けられた状態を－Ｚ方向（ここでは下方）から示す斜視図である。この第３実施形態では、ソケットユニット１が機能部品１９を備える例について説明する。

【0087】

図１０に示すように、ソケットユニット１は、機能部品１９をさらに備える。機能部品１９は、特に限定されるものではないが、例えば、人感センサー、リモコン信号受信部、無線通信モジュール、又はプルスイッチであってもよい。本実施形態では、機能部品１９は、例えば、人感センサーである。

【0088】

機能部品１９は、ソケット本体１０の内部に配置される。機能部品１９は、人を検出する検出部を有する。検出部は、略半球状のレンズ１９ａと、受光素子とを有する。

【0089】

機能部品１９は、ソケット本体１０の側面から露出する。具体的には、ソケット本体１０は、長手方向（第１方向Ｄ１）に延びる一対の第１側面１０ｃと、短手方向（第２方向Ｄ２）に延びる一対の第２側面１０ｄとを有する。機能部品１９のレンズ１９ａは、第２側面１０ｄの開口１０ｅを介してソケット本体１０の外部に露出する。本実施形態では、レンズ１９ａは、開口１０ｅを介してソケット本体１０の外部に突出する。また、レンズ１９ａは、光源ユニット３００の側壁３１２よりも径方向ＲＤの外側まで突出する。

【0090】

本実施形態では、ソケットユニット１が機能部品１９を備えることによって、照明装置５００の機能を向上させることができる。

【0091】

第３実施形態のその他の構造、効果及び着脱方法は、第１実施形態及び第２実施形態と同様である。

【0092】

以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。

【0093】

例えば、第１実施形態～第３実施形態では、ソケット本体１０の他方面１０ｂの短手方向（第２方向Ｄ２）の長さＬ１１が、レール部Ｒの短手方向ＰＤ１２の長さＬ１２よりも短い例について示したが、本発明はこれに限らない。ソケット本体１０の他方面１０ｂの短手方向（第２方向Ｄ２）の長さＬ１１は、レール部Ｒの短手方向ＰＤ１２の長さＬ１２以上の長さであってもよい。

【0094】

また、第１実施形態～第３実施形態では、凹部１２が内側面１２ａと奥面１２ｂとを有する例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、凹部１２は、内側面１２ａを有する一方、奥面１２ｂを有しなくてもよい。

【0095】

また、第１実施形態～第３実施形態では、プラグ部１５が、突出部３３０を凹部１２に挿入する挿入方向から見て、凹部１２の内側面１２ａの内側に配置される例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、プラグ部１５は、突出部３３０を凹部１２に挿入する挿入方向から見て、内側面１２ａの外側に配置されてもよい。

【0096】

また、第１実施形態～第３実施形態では、ソケットユニット１が、光源ユニット３００の周囲を覆うセードを有しない例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、ソケットユニット１又は照明装置５００は、光源ユニット３００の周囲を覆うセードを有してもよい。

【0097】

また、第１実施形態～第３実施形態では、光源ユニット３００が略鉛直下方向に向かって光を出射する例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、プラグ部１５等にヒンジ部を設け、光源ユニット３００が鉛直方向に対して傾斜する方向に光を出射するように、ソケットユニット１を構成してもよい。つまり、ソケットユニット１が首振り機能を有してもよい。

【産業上の利用可能性】

【0098】

本発明は、ソケットユニット及び照明装置の分野に有用である。

【符号の説明】

【0099】

１ ：ソケットユニット
１０ ：ソケット本体
１０ａ ：一方面
１０ｂ ：他方面
１１ ：端子挿入穴
１２ ：凹部
１２ａ ：内側面
１５ ：プラグ部
２０ ：端子接続部材
１１０ ：第１部材
１１６ ：ソケットベース
１１７ ：筒部
１２０ ：第２部材
１５２ ：係合部（連結部）
１５５ ：切替部
３００ ：光源ユニット
３３０ ：突出部
３４０ ：端子
５００ ：照明装置
Ｄ１ ：第１方向
Ｄ２ ：第２方向
Ｌ２、Ｌ３、Ｌ１１、Ｌ１２ ：長さ
Ｒ ：レール部

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】