IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 丸一株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-水回り機器 図1
  • 特開-水回り機器 図2
  • 特開-水回り機器 図3
  • 特開-水回り機器 図4
  • 特開-水回り機器 図5
  • 特開-水回り機器 図6
  • 特開-水回り機器 図7
  • 特開-水回り機器 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023107009
(43)【公開日】2023-08-02
(54)【発明の名称】水回り機器
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/05 20060101AFI20230726BHJP
   E03C 1/22 20060101ALI20230726BHJP
   E03C 1/23 20060101ALI20230726BHJP
【FI】
E03C1/05
E03C1/22 C
E03C1/23 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022008084
(22)【出願日】2022-01-21
(71)【出願人】
【識別番号】000157212
【氏名又は名称】丸一株式会社
(72)【発明者】
【氏名】平井 良典
【テーマコード(参考)】
2D060
2D061
【Fターム(参考)】
2D060BA03
2D060BA05
2D060BB02
2D060CA04
2D060CA07
2D060CA11
2D061DA02
2D061DA03
2D061DB07
(57)【要約】
【課題】
本発明はユーザーの動作で複数の機器本体の操作を行うことができる水回り機器を提供する。
【解決手段】
複数種類の機器本体1と、複数の所定動作を検知する動作検知手段3と、前記動作検知手段3によって前記複数の所定動作の一つの特定動作を検知したとき、前記特定動作に対応する種類の機器本体1の動作を制御する制御部2とを備えたことを特徴とする水回り機器。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の機器本体1と、
複数の所定動作を検知する動作検知手段3と、
前記動作検知手段3によって前記複数の所定動作の一つの特定動作を検知したとき、前記特定動作に対応する種類の機器本体1の動作を制御する制御部2とを備えたことを特徴とする水回り機器。
【請求項2】
前記複数種類の機器本体1の一つが、吐水を行う吐水栓11であることを特徴とする前記請求項1に記載の水回り機器。
【請求項3】
前記複数種類の機器本体1の一つが、排水口41の開閉を行う排水栓12であることを特徴とする前記請求項1又は請求項2のいずれか一つに記載の水回り機器。
【請求項4】
前記動作検知手段3が、タッチ式パネルを有することを特徴とする前記請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の水回り機器。
【請求項5】
前記動作検知手段3が、非接触式センサーを有することを特徴とする前記請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の水回り機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台所の流し台や洗面台などの設備機器に備えられる、遠隔操作可能な電動吐水栓装置や遠隔操作可能な電動排水栓装置、またはハンドドライヤーや照明装置などの動作を制御する水回り機器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、手を感知することで自動的に吐水・止水を行う自動吐水栓が開示されている。この自動吐水栓は、槽体の吐水栓載置面に吐水栓本体が設けられ、吐水栓本体には手感知センサーが設けられている。また、槽体の吐水栓載置面には、槽体排水口に設けられる排水栓をユーザーが遠隔的に手動操作して開閉させるポップアップ排水栓の操作杆が設けられている。
【0003】
特許文献2には、槽体内の水位を感知することで自動的に槽体排水口の排水栓の開閉を行う自動排水栓が開示されている。この自動排水栓は、槽体の排水口に排水栓本体が設けられ、槽体内周面のオーバーフロー排水口の近傍には水位センサーが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7-229183号公報
【特許文献2】特開2004-324061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
新型コロナウイルス感染症等の感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で水栓装置や排水栓装置などの各種水回り機器の操作ハンドルに触れるとウイルスが付き、他者がその操作ハンドルを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染する可能性がある。特に、水栓装置や排水栓装置の操作ハンドルは、大勢の不特定多数のユーザーが手で触れるため、感染の可能性が高まる。
【0006】
特許文献1に示された自動吐水栓では、手感知センサーがユーザーの手を感知することで自動吐水栓の吐水・止水を行うため、ユーザーが吐水栓を直接触らなくても吐水栓の操作は可能であるものの、排水口の排水栓の開閉はユーザーが手動で操作杆を操作して開閉していたため、排水栓装置の操作杆はユーザーが直接触る必要があった。
【0007】
また、特許文献2に示された自動排水栓では、水位センサーが槽体内の水位を検知することで排水口の排水栓の開閉を行うため、ユーザーが排水栓装置の操作杆を直接触らなくても排水栓の操作は可能であるものの、これらは排水口が閉栓時に槽体内の貯水が溢れることを防止するため、槽体内の水位を検知して、一定の水位になると排水栓を開栓させるというものであり、ユーザーが槽体内に貯水したい場合など、ユーザーの意思で排水口の排水栓の開閉を行いたい場合は、ユーザーが手動で操作杆を操作して開閉する必要があり、排水栓装置の操作杆は結局のところユーザーが直接触る必要があった。
【0008】
そこで、特許文献1に示された排水栓装置に手感知センサーを設けてユーザーの手を感知することで排水栓装置の操作杆を触らずとも排水栓の開閉を行うことも考えられるが、自動吐水栓の手感知センサーと、排水栓装置の手感知センサーを共用すると、自動吐水栓の吐水・止水操作なのか、或いは排水栓装置の開閉操作なのか手感知センサーは判別できない。また、手感知センサーを自動吐水栓と排水栓装置などの機器毎に設けることも可能であるが、この場合には部材点数が増えるばかりか組み立て工数が多くなってしまう。
【0009】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、ユーザーの動作で複数の機器本体の操作を行うことができる水回り機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の水栓装置は、複数種類の機器本体と、複数の所定動作を検知する動作検知手段と、前記動作検知手段によって前記複数の所定動作の一つの特定動作を検知したとき、前記特定動作に対応する種類の機器本体の動作を制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、動作検知手段によって複数の所定動作の一つの特定動作を検知したとき、特定動作に対応する種類の機器本体の動作を制御する制御部を備えたことにより、ユーザーの動作で複数の機器本体の操作を行うことができ、複数の所定動作と特定動作を予め設定しておくことで、単一の動作検知手段でありながら、複数の機器本体を制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態の水回り機器を備えた洗面台の断面図である。
図2図1における洗面台の上面図である。
図3】本発明の実施形態における複数の所定操作のうち、ユーザーが吐水栓の開栓/閉栓意図した時の特定動作を示す図である。
図4】本発明の実施形態における複数の所定操作のうち、ユーザーが排水栓の開栓/閉栓を意図した時の特定動作を示す図である。
図5】本発明の実施形態における複数の所定操作のうち、ユーザーが照明装置の点灯/消灯を意図した時の特定動作を示す図である。
図6】本発明の実施形態に係る水回り機器を模式的に表すブロック図である。
図7】本発明のその他の実施形態を示す水回り機器を備えた洗面台の断面図である。
図8】本発明のその他の実施形態における洗面台の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の水回り機器は、図1および図2に示す洗面台の吐水栓11、排水栓12、及び照明装置13として利用される。洗面台は、図1に示すキャビネット及び槽体から構成される。
【0014】
図1に示すように、洗面台は、キャビネット5、槽体4(洗面ボウル)、および水回り機器である吐水栓、排水栓を備えている。また、洗面台の近傍には照明装置13が備えられている。
キャビネット5は箱状に形成されており、床に設置される。キャビネット5の内部には、物品を収納するための収納部が形成されている。
槽体4は、キャビネット5上に設けられている。槽体4は、箱体形状であって、その底部に内部の排水を下流へ排水するための排水口41を開口している。なお、図2に示すように、槽体4に対してユーザーが位置する側を手前、手前に対向する箇所を奥、ユーザーにとって左右となる方向を左右とする。また、本実施例ではキャビネット5の上面に吐水栓載置面51を構成している。なお、本実施形態では、吐水栓11が設置される吐水栓載置面51がキャビネット5上面に構成されているが、例えば槽体4の上面に構成してもよい。また、吐水栓11を設置する対象は、洗面台に制限されず、例えばキッチン台であってもよい。吐水栓をキッチン台に設置する場合、吐水栓11は、例えばキッチン台の上面を構成するカウンターや、シンク近傍に設置される。
【0015】
排水管6は、槽体4に発生した排水を下水へと排水するための管体であって、キャビネット5内部に配置される。排水管6の端部は槽体4の排水口41に接続され、他端は図示しないが下水管に接続される。また、本実施例では、排水管6の途中箇所には従来から周知の排水トラップ61が構成されている。この排水トラップ61は、U字状に屈曲した管体から構成されて内部に排水の一部を貯水して構成される封水を備える。排水トラップ61は、内部に封水を備えるため、下水からの臭気や害虫を室内側へ逆流させない機能を有する。
【0016】
機器本体1は、洗面台やキッチンなどの水回り機器に備えられる機器であって、本実施例では、槽体4に水を吐水/止水する吐水栓11と、槽体4の排水口41を開栓/閉栓する排水栓12、洗面台近傍に構成される照明装置13の複数種類が備えられる。なお、本実施例では機器本体1を吐水栓11、排水栓12、照明装置13としているが、本発明はこれらに限定されない。例えば、ユーザーの手洗い後の水濡れを乾かすハンドドライヤーや、手洗い石鹸の自動供給装置などであってもよい。
【0017】
吐水栓11は、動作検知手段3の検知結果に基づいて、吐水の有無を切り換える自動の吐水栓11である。吐水栓11の吐水/止水は、キャビネット5の内部に設けられた制御部2により制御される。図3乃至図5に示すように、吐水栓11は、水を吐出するための吐水部112、吐水部112に水を供給するための給水管7、吐水部112から吐出される水の流量と温度を変更するためのハンドル111、非接触式センサーを有する動作検知手段3を備えている。ハンドル111は、ユーザーが操作することで、吐水の流量および温度を変更できる。例えば、ユーザーがハンドル111を上下動すると吐水/止水及び吐水流量を操作可能であり、ユーザーがハンドル111を左右に回転させると吐水の温度を調整可能とすることができる。吐水部112は、図2に示すように端部が槽体4内部に突出して配置されているので吐水部112からの吐水は槽体4内部に吐水される。動作検知手段3は、吐水部112の端部に備えられ、ユーザーの所定動作を検知する。
【0018】
排水栓12は、動作検知手段3の検知結果に基づいて、槽体4の排水口41の開栓/閉栓を切り換える自動の排水栓12である。排水栓12の開栓/閉栓は、キャビネット5の内部に設けられた制御部2により制御される。図1に示すように、排水栓12は、槽体底部に構成された排水口41内部に備えられて、排水口41を開閉する弁体121、排水口41に接続される排水管6、弁体121を上下動するための駆動部122を備えている。駆動部122は、制御部2から指示を受けて駆動部122が作動し、例えばモーターなどの電気的駆動手段によって弁体121を上下動させる。なお、弁体121が上昇すると排水口41と弁体121が離間して排水口41が開栓し、の弁体121が下降すると排水口41に弁体121が着座して排水口41が閉栓する。なお、本実施例では排水栓12の手動操作用操作部は構成していないが、適宜手動操作用操作部を構成してもよい。手動操作用操作部を構成すれば、駆動部122や動作検知手段3、制御部2などの電気的部品が故障した場合などは手動操作用操作部をユーザーが操作することで排水栓12の開栓/閉栓を行うことが可能となる。
【0019】
照明装置13は、動作検知手段3の検知結果に基づいて、槽体4近傍に備えられる、洗面台付近の照明である。照明装置13の点灯/消灯は、キャビネット5の内部に設けられた制御部2により制御される。
【0020】
制御部2は、図1に示すように洗面台のキャビネット5内部に備えられる。制御部2は、電源に接続される電源プラグ(図示せず)を備え、有線により動作検知手段3および機器本体1である吐水栓11、排水栓12、照明装置13と通信可能である。制御部2は、動作検知手段3の検知結果に基づいた制御信号を出力して吐水栓11の吐水/止水、排水栓12の開栓/閉栓、照明装置13の点灯/消灯を制御する。なお、本実施例では、制御部2と機器本体1とは有線で、例えば、ECHONET Lite(登録商標)等の通信規格に順守した通信を行っているが、制御部2と機器本体1との通信を例えば、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の通信規格に準拠した近距離無線通信で行ってもよい。
【0021】
具体的に吐水栓11の制御を説明する。制御部2は、図6で示したブロック図のように、吐水栓11が止水状態で、動作検知手段3により、複数の所定動作のうち吐水を意図する特定動作を検知したとき、水を吐水する。なお、このように吐水したとき、制御部2は、再び動作検知手段3により複数の所定動作のうち止水を意図する特定動作を検知するまで、吐水状態を維持する。
止水を意図するすなわち、本実施形態では、動作検知手段3の検知結果に基づいて、吐水の有無(吐水/止水)を切り換えることを制御部2により制御している。
【0022】
具体的に排水栓12の制御を説明する。制御部2は、図6で示したブロック図のように、排水栓12が閉栓状態で、動作検知手段3により、複数の所定動作のうち開栓を意図する特定動作を検知したとき、弁体121を上昇させて排水口41を開栓する。なお、このように開栓したとき、制御部2は、再び動作検知手段3により複数の所定動作のうち閉栓を意図する特定動作を検知するまで、開栓状態を維持する。
また、制御部2は、開栓状態で、動作検知手段3により複数の所定動作のうち閉栓を意図する特定動作を検知したとき、弁体121を下降させて排水口41を閉栓する。すなわち、本実施形態では、動作検知手段3の検知結果に基づいて、弁体121の上昇或いは下降(開栓/閉栓)を切り換えることを制御部2により制御している。
【0023】
具体的に照明装置13の制御を説明する。制御部2は、図6で示したブロック図のように、照明装置13が消灯状態で、動作検知手段3により、複数の所定動作のうち点灯を意図する特定動作を検知したとき、照明装置13が点灯する。なお、このように点灯したとき、再び動作検知手段3により複数の所定動作のうち消灯を意図する特定動作を検知するまで、制御部2は点灯状態を維持する。
また、制御部2は、点灯状態で、動作検知手段3により複数の所定動作のうち消灯を意図する特定動作を検知したとき、照明装置13が消灯する。すなわち、本実施形態では、動作検知手段3の検知結果に基づいて、照明装置13の点灯/消灯を切り換えることを制御部2により制御している。
【0024】
図1乃至図5に示すように、動作検知手段3は、吐水栓11の吐水部112の端部に設けられている。すなわち、動作検知手段3は、槽体4の上面視において、槽体4の内側に突出するように構成されているので、ユーザーの手が検知しやすい箇所となる部分に設けられている。
また、本実施形態の動作検知手段3は、非接触式センサーを有しているため、ユーザーは機器本体を直接的に触れることなく非接触で機器本体を作動させることが可能となる。
【0025】
また、動作検知手段3は、複数の所定動作のうち特定動作を検知したとき、特定動作に対応する機器本体の制御を行う。本実施例においては、ユーザーが動作検知手段3に対して手をかざし、1.図3のように手を手前から奥、或いは奥から手前へと動かす動作、2.図4のように手を左右に動かす動作、3.図5のように手を回転する動作、の3つの複数の動作をあらかじめ所定動作として設定する。また、所定動作のうち、1.図3のように手を手前から奥、或いは奥から手前の所定動作を、吐水栓11の吐水/止水を制御する特定動作と設定する。また、所定動作のうち、2.図4のように手を左右に動かす所定動作を、排水栓12の開栓/閉栓を制御する特定動作と設定する。また、所定動作のうち、3.図5のように手を回転する動作を、照明装置13の点灯/消灯を制御する特定動作と設定する。これらの複数の特定動作を含む所定動作はあらかじめ取扱説明書や張り紙などでユーザーに周知する。
【0026】
本実施形態は、例えば以下に示すように利用される。吐水栓11から水を吐水するには、ユーザーは、動作検知手段3に手をかざす。このときユーザーは、予め設定した所定動作のうち、図3のように手を手前から奥、或いは奥から手前の特定動作を行う。これにより、吐水を意図する特定動作が動作検知手段3により検知され、制御部2によって吐水を意図する特定動作に対応する制御が出力されて吐水栓11から水が吐水される。吐水栓11からの吐水を止めるには、ユーザーは吐水を開始する場合と同様に、動作検知手段3に手をかざし、予め設定した所定動作のうち、図3のように手を手前から奥、或いは奥から手前の止水を意図する特定動作を行う。これにより、止水を意図する特定動作が動作検知手段3により検知され、制御部2によって止水を意図する特定動作に対応する制御信号が出力されて吐水栓11が止水される。
【0027】
排水栓12を開栓するには、ユーザーは、動作検知手段3に手をかざす。このときユーザーは、予め設定した所定動作のうち、図4のように手を左右に動かす特定動作を行う。これにより、開栓を意図する特定動作が動作検知手段3により検知され、制御部2によって開栓を意図する特定動作に対応する制御が出力されて排水栓12が開栓する。排水栓12を閉栓するには、ユーザーは排水栓12を開栓する場合と同様に、動作検知手段3に手をかざし、予め設定した所定動作のうち、図4のように手を左右に動かす閉栓を意図する特定動作を行う。これにより、閉栓を意図する特定動作が動作検知手段3により検知され、制御部2によって閉栓を意図する特定動作に対応する制御信号が出力されて排水栓12が閉栓される。
【0028】
照明装置13を点灯するには、ユーザーは、動作検知手段3に手をかざす。このときユーザーは、予め設定した所定動作のうち、図5のように手を回転する点灯を意図する特定動作を行う。これにより、点灯を意図する特定動作が動作検知手段3により検知され、制御部2によって点灯を意図する特定動作に対応する制御が出力されて照明装置13が点灯する。照明装置13を消灯するには、ユーザーは照明装置13を点灯する場合と同様に、動作検知手段3に手をかざし、予め設定した所定動作のうち、図5のように手を回転する消灯を意図する特定動作を行う。これにより、消灯を意図する特定動作が動作検知手段3により検知され、制御部2によって消灯を意図する特定動作に対応する制御信号が出力されて照明装置13が消灯する。
【0029】
以上、本発明の実施例を説明した。しかし、本発明はその要旨を逸脱することなく、上記実施例以外の種々の変更は可能である。例えば、前記実施例では動作検知手段3は非接触式センサーを有しているが、これに限定されるものではなく、例えば動作検知手段3にタッチ式パネルを有してもよい。タッチ式パネルが採用される場合には、所定動作はユーザーがタッチパネルに触れて指を前後左右に動かす動作や、回転動作などが所定動作となる。
また、前記実施例では、所定動作をユーザーの前後左右や回転の動作としたが、これを手の動きの速度に緩急をつけたりすることや、手の親指と人差し指の間を広げたり縮めたりすることで、吐水栓11吐水の水量や温度を調節したり、排水栓12の開口高さ幅を調節したり、照明装置13の照度の調節することが可能となる。
また、前記実施例の動作検知手段3は吐水栓11に備えられているがこれに限定されるものではなく、例えば図7に示したように壁面などの洗面台以外の箇所に構成しても良い。この場合には、既存の洗面台や吐水栓11などに穴をあける必要なく簡単に動作検知手段3が後付可能である。また、この他、図8に示すように排水栓12の弁体121上面に動作検知手段3を構成しても良い。この場合には、予め動作検知手段3を備えた弁体121を、既存の弁体121と取り換えるだけで動作検知手段3の取付が可能であり、こちらも既存の洗面台や吐水栓11に穴など開けることなく取り付けることが可能である。
【符号の説明】
【0030】
1 機器本体
11 吐水栓(機器本体)
111 ハンドル
112 吐水部
12 排水栓(機器本体)
121 弁体
122 駆動部
13 照明装置(機器本体)
2 制御部
3 動作検知手段
4 槽体
41 排水口
5 キャビネット
51 吐水栓載置面
6 排水管
61 排水トラップ
7 給水管
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8