(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023107019
(43)【公開日】2023-08-02
(54)【発明の名称】カップホルダ
(51)【国際特許分類】
A47G 21/14 20060101AFI20230726BHJP
【FI】
A47G21/14 A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022008098
(22)【出願日】2022-01-21
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年1月5日から令和4年1月7日に株式会社エムズハートの取引先に配布
(71)【出願人】
【識別番号】516039088
【氏名又は名称】株式会社エムズハート
(74)【代理人】
【識別番号】100140936
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 功一
(72)【発明者】
【氏名】丸山 延寿
【テーマコード(参考)】
3B115
【Fターム(参考)】
3B115AA13
3B115AA17
3B115AA22
3B115AA23
3B115BB22
3B115BC05
3B115DA00
3B115DB00
(57)【要約】
【課題】持ち運びに便利であり、容易に組み立て可能なカップホルダを提供する。
【解決手段】カップホルダ100は、帯状の皮革素材からなる本体部の長手方向の一方の端部側の第2把手部122において係止孔151乃至156を設け、本体部101の長手方向の他方の端部側の第1把手部121において係止孔151乃至156に差し込まれると係止される突部を有するギボシ部材141、142を設け、第2把手部122の本体部101の第2面112と、第1把手部121の第2面112とが接するようにギボシ部材141、142の突部を係止孔151乃至156に差し込み本体部を環状とすることにより容器200を保持する保持部110が形成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の皮革素材からなり、長手方向に沿って湾曲する略扇形状である本体部の前記長手方向の一方の端部側において前記長手方向に並べて複数の係止孔を設け、
前記本体部の長手方向の他方の端部側において、前記係止孔に差し込まれると係止される突部を有する留め具を、前記突部が前記本体部の一方の面に突出するように設け、
前記一方の端部の前記一方の面と、前記他方の端部の前記一方の面とが接するように前記留め具の突部を前記複数の係止孔のうちの何れかに差し込み前記本体部を環状とすることにより容器を保持する保持部が形成されるとともに、前記一方の端部及び前記他方の端部により把手部が形成され、
前記留め具の突部を差し込む前記係止孔を変更することにより前記本体部により形成される環状のサイズを調整可能とする、
カップホルダ。
【請求項2】
帯状の皮革素材からなる本体部の長手方向の一方の端部側において係止孔を設け、
前記本体部の長手方向の他方の端部側において前記係止孔に差し込まれると係止される突部を有する留め具を設け、
前記一方の端部の前記本体部の一方の面と、前記他方の端部の当該面とが接するように前記留め具の突部を前記係止孔に差し込み前記本体部を環状とすることにより容器を保持する保持部が形成される
カップホルダ。
【請求項3】
前記一方の端部側において前記長手方向に複数の前記係止孔を設け、
前記留め具の突部を差し込む前記係止孔を変更することにより前記本体部により形成される環状のサイズを調整可能とする、
請求項2に記載のカップホルダ。
【請求項4】
前記本体部が環状とされた場合に、前記一方の端部及び前記他方の端部により把手部が形成される、
請求項1乃至3の何れかに記載のカップホルダ。
【請求項5】
前記本体部は、前記長手方向に沿って湾曲する略扇形状であり、
前記一方の端部側において前記長手方向に略直交する直交方向に並べて複数の前記係止孔を設け、
前記他方の端部側において前記直交方向に並べて複数の前記留め具を設け、
環状とされた前記本体部が円錐台形状となる、
請求項1乃至4の何れかに記載のカップホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器を保持するカップホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲み物(例えば、コーヒー、紅茶)を紙コップ等の簡易的な容器に入れて飲むことが広く行われている。しかし、紙コップ等の簡易的な容器の場合には、容器が薄いため、容器が持ち難く、容器内の飲み物の温度が容器を持った手に伝わり易い。このため、熱い飲み物を紙コップ等の簡易的な容器に入れた場合には、その飲み物が飲み難い状態となることも想定される。そこで、樹脂製の帯体の両端を係合させて筒状体を形成し、その内側にカップを入れて保持するカップホルダが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来技術では、円錐台形状に組み立てた後に平面状に戻し、再び円錐台形状に組み立てて再使用することができる。しかし、平面状に戻した樹脂材のシートは、比較的大きくなるため、持ち運びに不便である。また、カップホルダの使用時には、突部を切欠きに斜めに突き刺すようにして切欠きに括れ部を嵌め込み係合させる必要がある。このため、細かい作業に不慣れな人にとってはその嵌め込み作業が煩雑となるおそれがある。
【0005】
本発明は、持ち運びに便利であり、容易に組み立て可能なカップホルダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、帯状の皮革素材からなる本体部の長手方向の一方の端部側において係止孔を設け、本体部の長手方向の他方の端部側において係止孔に差し込まれると係止される突部を有する留め具を設け、一方の端部の本体部の一方の面と、他方の端部の当該面とが接するように留め具の突部を係止孔に差し込み本体部を環状とすることにより容器を保持する保持部が形成されるカップホルダである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、持ち運びに便利であり、容易に組み立て可能なカップホルダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図8】折り曲げ線でカップホルダを折り曲げた場合の外観を示す図である。
【
図9】折り曲げ線でカップホルダを折り曲げた場合の外観を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、以下で示す各図面では説明を容易にするため一部の図示を省略したり簡略化したりすることもある。
【0010】
[カップホルダの使用例]
図1及び
図2は、カップホルダ100の使用例を示す斜視図である。
図1及び
図2では、カップホルダ100に容器200を保持させた場合の使用例を示す。また、
図2では、
図1に示すカップホルダ100を反対側から見た場合の斜視図を示す。
【0011】
図3は、カップホルダ100の使用例を示す上面図である。
図3では、カップホルダ100に容器200を保持させた場合の使用例を示す。
【0012】
図4は、カップホルダ100の外観を示す上面図である。
図4では、
図3に示すカップホルダ100から容器200を取り外した場合の上面図を示す。
【0013】
カップホルダ100は、可撓性(かとうせい)を有し、飲み物を入れた容器200を保持することが可能な程度の強度を備える素材からなるカップホルダである。また、この素材は、折り曲げることが可能であり、柔軟性を有する素材とすることが好ましい。カップホルダ100に使用可能な素材として、例えば、牛、豚、馬、鹿、山羊、羊等の動物の皮を用いて生成される皮革素材を用いることができる。この皮革素材は、動物の皮膚を生のままとするもの、又は、なめしてあるもの等の皮革を意味する。また、その皮革素材には、天然皮革、本革、毛皮、皮革、革を含む。なお、これらに類似する素材を使用してもよい。例えば、薄いシート体の素材、例えば鞄、靴、ポーチ等に使用される素材を用いることが可能である。例えば、皮革と類似の組織構造を有する人造皮革(例えば、人工皮革、合成皮革)等の折り曲げ可能な、フレキシブルな部材からなる素材を用いることが可能である。なお、本実施形態では、これらを総称して皮革素材と称して説明する。例えば、2mm程度の厚さの皮革素材を本体部101の素材として用いることができる。なお、カップホルダ100の本体部101における各部の厚さをユーザの好み、必要とされる強度、保持対象となる容器のサイズ、デザイン性等に応じて異なる厚さに変更してもよい。
【0014】
容器200は、紙又はこれに類する素材、樹脂等の素材等の各種の素材を用いて生成されるコップであり、例えば、テイクアウト容器、エコ容器等とも称することがある。容器200として、円錐台を逆さまにしたような形状の容器が用いられることが多い。言い換えると、容器200として、円錐形状又はテーパー形状の容器が用いられることが多い。
図1乃至
図3では、飲み口の口径(飲み口の円の直径)K1よりも、底面の直径K2が小さい容器200を例にして示す。すなわち、
図1乃至
図3では、側面220が斜めになっている容器200を例にして示す。
【0015】
図1、
図2に示すように、カップホルダ100は、容器200を保持する保持部110と、ユーザが手で持つ部分である把手部120とを備える。使用時における保持部110の形状は、保持される容器200と同じように、円錐台を逆さまにしたような形状となる。すなわち、使用時における保持部110の側面は斜めになる。
【0016】
また、
図4に示すように、保持部110の内側面の上部の直径K11と、保持部110の内側面の下部の直径K12とは、容器200の飲み口の口径K1よりも小さく、底面の直径K2よりも大きく設定される。
【0017】
把手部120には、ハトメ130と、ギボシ部材141、142と、係止孔151乃至156とが設けられる。
図1乃至
図4では、係止孔153にギボシ部材141を差し込み、係止孔156にギボシ部材142を差し込んだ状態を示す。なお、これらの各部については、
図5乃至
図10を参照して説明する。
【0018】
[ギボシ部材の構成例]
図5は、ギボシ部材141の構成例を示す側面図である。
図5(A)には、係止孔に差し込んでいない状態のギボシ部材141を示す。また、
図5(B)には、係止孔153にギボシ部材141を差し込んだ状態を示す。なお、
図5では、ギボシ部材141を例して説明するが、ギボシ部材142についても同様である。
【0019】
ギボシ部材141は、係止孔151乃至153の何れかに差し込まれると係止される突部を有する留め具である。なお、ギボシ部材141の素材として、例えば、真鍮、鉄、金属、樹脂等の素材を用いることができる。例えば、ギボシ部材141としてギボシ金具を用いる場合には、ネジ式のギボシ金具や打ち込み式のギボシ金具を用いることができる。この例では、ギボシ部材141として打ち込み式のギボシ金具を用いる例を示す。この場合には、略球状の頭部161を有する頭部材160と、頭部材160をカップホルダ100の本体部101に固定するための足部材170とでギボシ部材141が構成される。
【0020】
ギボシ部材141は、略球状の頭部161と、円柱状の軸部162とで構成されるギボシ状部分を有する。また、軸部162は、円板状の中空リベット状部分163に連設されている。また、円板状の中空リベット状部分163の直径は、略球状の頭部161の直径よりも大きくなるように形成される。また、中空リベット状部分163の端面側は、中空部になっており、端面側で開口している。
【0021】
足部材170は、円板状の頭部171と、これに連設される円柱状の軸部(図示省略)とで構成される。また、頭部材160の中空部に、足部材170の円柱状の軸部を挿入することにより頭部材160及び足部材170が締結される。なお、
図5に示すギボシ部材141は、係止孔に差し込まれると係止される突部を有する留め具の一例であり、ギボシ部材141として、公知の他のギボシ部材を用いてもよい。また、カップホルダ100における所定位置へのギボシ部材141の取り付け方法については、公知の取り付け方法により取り付けが可能である。
【0022】
また、係止孔153の孔の直径のサイズは、ギボシ部材141の略球状の頭部161の直径よりも小さく、かつ、円柱状の軸部162の直径と略同一(又は、その直径よりも極小さく、又は、その直径よりも極大きく)とすることが好ましい。例えば、ギボシ部材141の係止孔153への差し込み易さ、ユーザの好み、必要とされる強度、保持対象となる容器のサイズ、デザイン性等に応じて、係止孔153の孔の直径のサイズを適宜設定可能である。例えば、係止孔153の孔の直径のサイズを2mm程度とすることができる。なお、他の係止孔151、152、154乃至156の孔の直径のサイズについても同様である。
【0023】
また、ギボシ部材141の円柱状の軸部162の高さT1は、カップホルダ100の本体部101(第2把手部122)の厚さT2よりも小さい値とすることが好ましい。これにより、第1把手部121及び第2把手部122の密着性を高めることができる。
【0024】
[カップホルダの構成例]
図6及び
図7は、カップホルダ100の外観を示す展開図である。
図6には、カップホルダ100の本体部101の一方の面である第1面111側の外観を示す。
図7には、カップホルダ100の本体部101の他方の面である第2面112側の外観を示す。表面及び裏面を備える皮革素材を用いる場合には、表面を第1面111とし、裏面を第2面112とすることができる。
【0025】
図8及び
図9は、
図6に示す折り曲げ線L1、
図7に示す折り曲げ線L2でカップホルダ100を折り曲げた場合の外観を示す図である。
【0026】
カップホルダ100の本体部101を形成する場合には、緩い曲線C1、C2となるような帯状の形状とすることが好ましい。このような形状は、長手方向に沿って湾曲する略扇形状、細長い扇形等と称することもできる。また、カップホルダ100の使用時には、長手方向(
図6、
図7の左右方向)の中央部分が保持部110として機能し、その長手方向の両端部分が把手部120として機能する。このため、カップホルダ100の長手方向の中央部分を保持部110と称し、その長手方向の両端部分を把手部120として称して説明する。なお、カップホルダ100の長手方向(
図6、
図7の左右方向)の長さについては、ユーザの好み、必要とされる強度、保持対象となる容器のサイズ、デザイン性等に応じて適宜設定可能である。例えば、
図1乃至
図3に示すように、保持部110に容器200を保持させることが可能であり、かつ、ある程度の長さの把手部120を確保可能な程度の長さを、カップホルダ100の長手方向の長さとして設定することが好ましい。
【0027】
また、把手部120のうち、カップホルダ100における長手方向の一方の端部側を第1把手部121と称し、カップホルダ100における長手方向の他方の端部側を第2把手部122と称して説明する。
【0028】
第1把手部121には、ギボシ部材141、142が装着されている。このギボシ部材141、142は、第1把手部121に設けられた孔に固定される。なお、取り外し可能な留め具(係止孔に差し込まれると係止される突部を有する留め具)を使用してもよい。
【0029】
第2把手部122には、ハトメ130と、係止孔151乃至156とが設けられる。ハトメ130には、ストラップ、アクセサリ、紐等を取り付けることが可能である。例えば、ハトメ130にストラップを取り付け、このストラップを利用して、カップホルダ100を折り畳んで容易に持ち歩くことができる。なお、この例では、把手部120にハトメ130を設ける例を示すが、ハトメ130を設ける代わりに孔を設けてもよい。また、把手部120におけるハトメ130を省略してもよい。
【0030】
なお、カップホルダ100における所定位置に係止孔151乃至156を設ける方法については、皮革素材に孔を開ける公知の方法を採用することが可能である。
【0031】
なお、カップホルダ100の使用時の鉛直方向の高さH20(
図1参照)は、ユーザの好み、必要とされる強度、保持対象となる容器のサイズ、デザイン性等に応じて適宜設定可能である。例えば、長さH20として5.5乃至7.5cm程度の値を設定可能である。また、カップホルダ100の長手方向に直交する直交方向の長さH21(
図6参照)についても、ユーザの好み、必要とされる強度、保持対象となる容器のサイズ、デザイン性等に応じて適宜設定可能である。例えば、長さH21として5.5乃至7.5cm程度の値を設定可能である。なお、高さH20及び長さH21の関係については、カップホルダ100の使用時におけるカップホルダ100の側面の傾きに応じて設定可能である。例えば、高さH20及び長さH21として、略6.5cm程度の値(ただしH20<H21)を設定可能である。
【0032】
また、把手部120の長さ(カップホルダ100により形成される環状の円の中心から広がる方向への長さ)H1乃至H3は、ギボシ部材141、142と係止孔151乃至156との組み合わせに応じて調整することが可能である。なお、把手部120の長さH1乃至H3は、ユーザの好み、必要とされる強度、保持対象となる容器のサイズ、デザイン性等に応じて適宜設定可能である。例えば、長さH1として4乃至6cm程度の値を設定可能である。また、長さH2として3乃至5cm程度の値を設定可能である。また、長さH3として2乃至4cm程度の値を設定可能である。ただし、H3<H2<H1である。
【0033】
また、第1把手部121の長さ(カップホルダ100により形成される環状の円の中心から広がる方向への長さ)H4については固定値となる。なお、第1把手部121の長さH4についても、ユーザの好み、必要とされる強度、保持対象となる容器のサイズ、デザイン性等に応じて適宜設定可能である。例えば、長さH4として1.5乃至3cm程度の値を設定可能である。例えば、長さH1として5cm程度の値を設定し、長さH2として4cm程度の値を設定し、長さH3として3cm程度の値を設定し、長さH4として2.5cm程度の値を設定可能である。
【0034】
また、第1把手部121におけるギボシ部材141及び142間の距離H5、第1把手部121の端部及びギボシ部材141間の距離H6、第1把手部121の端部及びギボシ部材142間の距離H7は、ユーザの好み、必要とされる強度、保持対象となる容器のサイズ、デザイン性等に応じて適宜設定可能である。例えば、距離H5として3乃至4cm程度の値を設定可能であり、距離H6、H7として1乃至2cm程度の値を設定可能である。例えば、距離H5として3.5cm程度の値を設定し、距離H6、H7として1.5cm程度の値を設定可能である。
【0035】
また、第2把手部122における係止孔151及び154間の距離H8、第2把手部122の端部及び係止孔151間の距離H9、第2把手部122の端部及び係止孔154間の距離H10は、ユーザの好み、必要とされる強度、保持対象となる容器のサイズ、デザイン性等に応じて適宜設定可能である。例えば、第1把手部121におけるギボシ部材141及び142の関係と同様に設定可能である。例えば、距離H8として3乃至4cm程度の値を設定可能であり、距離H9、H10として1乃至2cm程度の値を設定可能である。例えば、距離H8として3.5cm程度の値を設定し、距離H9、H10として1.5cm程度の値を設定可能である。
【0036】
また、第2把手部122における係止孔152及び155間の距離、第2把手部122の端部及び係止孔152間の距離、第2把手部122の端部及び係止孔155間の距離についても、距離H8乃至H10の関係と同様とすることが可能である。また、第2把手部122における係止孔153及び156間の距離、第2把手部122の端部及び係止孔153間の距離、第2把手部122の端部及び係止孔156間の距離についても、距離H8乃至H10の関係と同様とすることが可能である。
【0037】
また、係止孔151及び152間、係止孔152及び153間の各距離は、ユーザの好み、必要とされる強度、保持対象となる容器のサイズ、デザイン性等に応じて適宜設定可能である。例えば、係止孔151及び152間、係止孔152及び153間の各距離を7mm乃至15mm程度とすることができる。また、係止孔154及び155間、係止孔155及び156間の各距離は、係止孔151及び152間、係止孔152及び153間の各距離と同一又は略同一としてもよく、係止孔151及び152間、係止孔152及び153間の各距離よりも短くしてもよい。
【0038】
例えば、カップホルダ100の形状を細長い扇形とする場合には、その扇形を円周に含む円における同一の円周上に係止孔151乃至153が並べて配置されるとともに、同一の円周上に係止孔154乃至156が並べて配置される。また、その扇形を円周に含む円における同一の半径方向の線上に係止孔151及び154が並べて配置され、同一の半径方向の線上に係止孔152及び155が並べて配置され、同一の半径方向の線上に係止孔153及び156が並べて配置される。すなわち、保持部110に容器200を保持させた場合に、容器200の外側面の形状と、保持部110の内側面の形状とが合うように、係止孔151乃至156の位置が設定される。
【0039】
このように、カップホルダ100の形状を、緩い曲線C1、C2となるような細長い扇形とし、カップホルダ100の使用時に、容器200の外側面の形状と、保持部110の内側面の形状とが合うように、係止孔151乃至156の位置を設定することにより、容器200をしっかりと保持可能となる。
【0040】
係止孔151及び154の組み合わせは、カップホルダ100に保持される容器のサイズ(底の直径、口径)が大きい場合に、第1把手部121のギボシ部材141、142をギボシ留めする孔である。係止孔152及び155の組み合わせは、カップホルダ100に保持される容器のサイズ(底の直径、口径)が中程度の場合に、第1把手部121のギボシ部材141、142をギボシ留めする孔である。係止孔153及び156の組み合わせは、カップホルダ100に保持される容器のサイズ(底の直径、口径)が小さい場合に、第1把手部121のギボシ部材141、142をギボシ留めする孔である。このように、第2把手部122に複数の係止孔151乃至156を設けることにより、カップホルダ100に保持される容器のサイズに応じて、カップホルダ100の内径を調整することができる。
【0041】
例えば、係止孔151及び154の組み合わせは、大手飲食店で提供される飲み物のL(Large)サイズに対応する位置に設置することができる。また、例えば、係止孔152及び155の組み合わせは、大手飲食店で提供される飲み物のM(Medium)サイズに対応する位置に設置することができる。また、例えば、係止孔153及び156の組み合わせは、大手飲食店で提供される飲み物のS(Small)サイズに対応する位置に設置することができる。例えば、飲み物のサイズ(又は容器のサイズ)を示す情報を、対応する係止孔の付近に表示してもよい。例えば、上述したように、大手飲食店で提供される飲み物のSMLの各サイズに対応する位置に係止孔151乃至156を設置する場合には、
図1、
図6等に示すように、係止孔151乃至153の付近(例えば、上側)に各サイズを示す文字L、M、Sを表示することができる。このように文字L、M、Sを表示することにより、ユーザがカップホルダ100を組み立てる場合に、保持部110が飲み物のサイズに応じたサイズとなるように、ギボシ部材及び係止孔の組み合わせを容易に選択することができる。
【0042】
ここで、例えば、上述した各サイズ(Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ)に対応させるためには、長手方向の各係止孔間の距離を短くする必要がある。そこで、本実施形態では、ギボシ部材と係止孔との組み合わせにより保持部110のサイズを調整可能とする。これに対して、例えば、他の係止部材(例えばボタン)を用いる場合には、係止部材の雄側、雌側の双方の面積が広くなるため、長手方向の各係止部材間の距離を短くすることが困難となることが想定される。このため、本実施形態で示すように、3以上の各サイズ(Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ)に対応させることが困難となることが想定される。
【0043】
このように、複数の容器のサイズに対応するための調整手段として、ギボシ部材と係止孔との組み合わせを用いることにより、ユーザの好みの飲み物の容器サイズに応じた適切なサイズの保持部110を容易に形成することが可能となる。
【0044】
また、最も使用されると想定される円錐台の形状のサイズとして3種類のサイズ(S/M/L)に限定することにより、ユーザの要求に適切に対応するとともに、パーツを少なくすることが可能となる。
【0045】
ここで、皮革素材には密着性が高いという性質がある。また、ギボシ部材141、142と係止孔151乃至156とを用いて第1把手部121及び第2把手部122を密着させることにより、すなわち、皮革素材をギボシ留めすることにより、第1把手部121及び第2把手部122の密着性をさらに高めることができる。これにより、第1把手部121及び第2把手部122により構成される把手部120の強度を高めることができるため、ユーザが飲み物を飲みやすいカップホルダ100とすることができる。
【0046】
また、打ち込み式のギボシ金具を用いることによりカップホルダ100を構成するパーツを少なくすることができ、カップホルダ100の製造コストを低減することができる。
【0047】
また、ギボシ部材141、142と係止孔151乃至156とを用いて皮革素材をギボシ留めする構造とすることにより、カップホルダ100の構造をシンプルにすることができ、パーツを少なくすることができる。これにより、カップホルダ100の製造コストを低減することができる。
【0048】
また、
図6、
図8に示すように、第1面111に何らかの情報300を載せることも可能である。例えば、刻印を用いて何らかの情報300を載せることが可能となる。
【0049】
また、カップホルダ100を折り曲げた場合には、係止孔151及び154、係止孔152及び155、係止孔153及び156の何れかの組み合わせと、第1把手部121のギボシ部材141、142とをギボシ留めすることができる。なお、
図7、
図8では、折り曲げ線L1(
図6参照)、折り曲げ線L2(
図7参照)でカップホルダ100を折り曲げ、係止孔151及び154の組み合わせと、第1把手部121のギボシ部材141、142とをギボシ留めした場合の例を示す。
【0050】
このように、カップホルダ100を折り曲げた場合でも、第1把手部121及び第2把手部122をギボシ留めすることができるため、カップホルダ100を持ち歩く際でもカップホルダ100が広がることを防止することができ、安定して持ち歩くことができる。
【0051】
[変形例]
図10は、カップホルダ400の外観を示す展開図である。具体的には、
図7に示すカップホルダ100の一部を変形した例を示す。
【0052】
カップホルダ400は、カップホルダ100において、切り込み線181乃至184を設けた点以外は、
図7に示す例と同様である。このため、カップホルダ100と共通する部分には、共通の符号を付して示す。切り込み線181乃至184は、本体部101の厚さの半分程度の切り込みを破線状に設けたものである。
【0053】
図10に示すように、カップホルダ400の本体部101の第2面112のうち、折れ曲がる部分に切り込み線181乃至184を設けることにより、カップホルダ100を使用する際に使用しやすい。
【0054】
[本実施形態の効果]
このように、本実施形態では、カップホルダ100の素材として皮革素材を用いることにより、カップホルダ100を折り畳むことが可能となり、カップホルダ100をコンパクトにすることが可能となる。例えば、
図8、
図9に示すように、2つ折りにして持ち歩くことが可能となる。すなわち、持ち運びに便利である。
【0055】
また、カップホルダ100の使用時には、第1把手部121及び第2把手部122の第2面112が接するように、係止孔151乃至156のうちの1組の係止孔に、ギボシ部材141、142をギボシ留めするのみでよい。このため、カップホルダ100の使用時には、容易に組み立てが可能となる。なお、係止孔151乃至156のうちの1組(151及び154、152及び155、又は、153及び156)の係止孔に、ギボシ部材141、142をギボシ留めする以外に、係止孔151乃至156のうちの他の組み合わせ(例えば、151及び155、152及び156、152及び154、153及び155)の係止孔に、ギボシ部材141、142をギボシ留めしてもよい。この場合には、カップホルダ100の使用時における保持部110の内径の形状や大きさを調整可能とすることができるとともに、把手部120の傾きや角度を調整可能となり、ユーザの好みに応じた使用態様とすることが可能となる。
【0056】
また、カップホルダ100の使用時には、第1把手部121、第2把手部122を重ねた状態で把手部120が形成される。また、係止孔151乃至156のうちの1組の係止孔と、ギボシ部材141、142とでギボシ留めすることにより把手部120が形成される。このため、容器200を保持するカップホルダ100をユーザが手で持つ場合の強度を高めることができる。また、把手部120のサイズを調整することによりユーザが持ち易い把手部とすることが可能である。
【0057】
また、係止孔151乃至156を設けることにより、第1把手部121のギボシ部材141、142をギボシ留めする位置を変更することが可能となり、カップホルダ100の使用時における保持部110の内径の大きさを調整可能となる。これにより、カップホルダ100により保持する容器の形状やサイズにかかわらず良好な使用感を得ることができる。
【0058】
また、皮革素材として天然由来である素材を用いると微生物により分解される。このため、環境汚染の発生を低減することが可能となる。
【0059】
また、皮革素材は、保温性が高いため、カップホルダ100に保持された容器200の飲み物の温度の保温性を高めることができる。また、皮革素材を用いることにより、容器200の飲み物の温度を手に伝わり難くすることが可能である。
【0060】
また、皮革素材は、他の素材と比較して破れたり割れたりすることが少ないため、壊れにくい性質を有する。このため、カップホルダ100を長期間使用することが可能となり、環境に優しいカップホルダ100を提供可能となる。
【0061】
[本実施形態の構成例、変形例及び効果]
カップホルダ100は、帯状の皮革素材からなり、長手方向に沿って湾曲する略扇形状である本体部101の長手方向の一方の端部側の第2把手部122において長手方向に並べて複数の係止孔151乃至156を設け、本体部101の長手方向の他方の端部側の第1把手部121において、係止孔151乃至156のうちの何れかの1組に差し込まれると係止される突部を有するギボシ部材141、142(留め具の一例)を、その突部が本体部101の第2面112(一方の面の一例)に突出するように設け、第2把手部122の第2面112と、第1把手部121の第2面112とが接するようにギボシ部材141、142の突部を複数の係止孔151乃至156のうちの何れかの1組に差し込み本体部101を環状とすることにより容器200を保持する保持部110が形成されるとともに、第1把手部121及び第2把手部122により把手部120が形成され、ギボシ部材141、142の突部を差し込む係止孔を変更することにより本体部101により形成される環状のサイズを調整可能とする。
【0062】
この構成によれば、カップホルダ100の素材として皮革素材を用いることにより、カップホルダ100を折り畳むことが可能となり、カップホルダ100をコンパクトにすることが可能となり、持ち運びに便利である。また、カップホルダ100の使用時には、第1把手部121及び第2把手部122の第2面112が接するように、係止孔151乃至156のうちの1組の係止孔に、ギボシ部材141、142をギボシ留めするのみでよいため、カップホルダ100の使用時における組み立てが容易である。また、カップホルダ100の使用時における保持部110の内径の大きさが調整可能であるため、カップホルダ100により保持する容器の形状やサイズにかかわらず良好な使用感を得ることができる。
【0063】
カップホルダ100は、帯状の皮革素材からなる本体部101の長手方向の一方の端部側の第2把手部122において係止孔151乃至156を設け、本体部101の長手方向の他方の端部側の第1把手部121において係止孔151乃至156に差し込まれると係止される突部を有するギボシ部材141、142(留め具の一例)を設け、第2把手部122の本体部101の第2面112(一方の面の一例)と、第1把手部121の第2面112とが接するようにギボシ部材141、142の突部を係止孔151乃至156に差し込み本体部101を環状とすることにより容器200を保持する保持部110が形成される。
【0064】
この構成によれば、カップホルダ100の素材として皮革素材を用いることにより、カップホルダ100を折り畳むことが可能となり、カップホルダ100をコンパクトにすることが可能となり、持ち運びに便利である。また、カップホルダ100の使用時には、第1把手部121及び第2把手部122の第2面112が接するように、係止孔151乃至156のうちの1組の係止孔に、ギボシ部材141、142をギボシ留めするのみでよいため、カップホルダ100の使用時における組み立てが容易である。
【0065】
なお、本実施形態では、第2把手部122において係止孔151乃至156を設ける例を示したが、係止孔151乃至156のうちの少なくとも1組を設け、サイズ調整不要としてもよい。例えば、第2把手部122において係止孔151乃至156のうちの少なくとも1組(151及び154、152及び155、又は、153及び156)を設け、第1把手部121においてギボシ部材141、142を設け、第2把手部122の本体部101の第2面112と、第1把手部121の第2面112とが接するようにギボシ部材141、142の突部を係止孔に差し込み本体部101を環状とすることにより容器200を保持する保持部110を形成してもよい。
【0066】
また、本実施形態では、本体部101の長手方向に直交する直交方向において、2つのギボシ部材と2つの係止孔を1組として設ける例を示した。ただし、ユーザの好み、必要とされる強度、保持対象となる容器のサイズ、デザイン性等に応じて、その直交方向において、1つのギボシ部材と1つの係止孔を設け、この1つのギボシ部材と1つの係止孔を用いて本体部101を環状としてもよく、3以上のギボシ部材と3以上の係止孔を1組として設け、これらの3以上のギボシ部材と3以上の係止孔を用いて本体部101を環状としてもよい。
【0067】
また、本実施形態では、本体部101を長手方向に沿って湾曲する略扇形状とする例を示した。ただし、本体部101の形状を、長手方向に直線状に延びる形状としてもよい。この場合には、保持部110の形状が円柱形状となるが、円錐形状又はテーパー形状の容器を保持することは可能である。
【0068】
カップホルダ100において、一方の端部側の第2把手部122において長手方向に複数の係止孔151乃至156を設け、ギボシ部材141、142(留め具の一例)の突部を差し込む係止孔を変更することにより本体部101により形成される環状のサイズを調整可能としてもよい。
【0069】
この構成によれば、カップホルダ100の使用時における保持部110の内径の大きさを調整可能となる。これにより、カップホルダ100により保持する容器の形状やサイズにかかわらず良好な使用感を得ることができる。
【0070】
カップホルダ100において、本体部101が環状とされた場合に、一方の端部の第2把手部122及び他方の端部の第1把手部121により把手部120が形成される。
【0071】
この構成によれば、カップホルダ100の使用時には、第1把手部121、第2把手部122を重ねた状態で把手部120が形成される。また、係止孔151乃至156のうちの1組の係止孔と、ギボシ部材141、142とでギボシ留めすることにより把手部120が形成される。このため、容器200を保持するカップホルダ100をユーザが手で持つ場合の把手部120の強度を高めることができる。また、把手部120のサイズを調整することによりユーザが持ち易い把手部とすることが可能である。
【0072】
カップホルダ100において、本体部101は、長手方向に沿って湾曲する略扇形状であり、一方の端部側の第2把手部122において長手方向に直交(又は略直交)する直交方向に並べて複数の係止孔151乃至156を設け、他方の端部側の第1把手部121においてその直交方向に並べて複数のギボシ部材141、142(留め具の一例)を設け、環状とされた本体部101を円錐台形状としてもよい。
【0073】
この構成によれば、カップホルダ100の使用時には、係止孔151乃至156のうちの1組の係止孔と、ギボシ部材141、142とでギボシ留めすることにより把手部120の強度を高めることができる。また、環状とされた本体部101を円錐台形状とすることにより、カップホルダ100の使用時の形状を、保持される容器の形状やサイズに応じた適切な形状とすることにより、安定して容器を保持することが可能となる。
【0074】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0075】
100 カップホルダ
110 保持部
120 把手部
121 第1把手部
122 第2把手部
130 ハトメ
141、142 ギボシ部材
151~156 係止孔
200 容器
【手続補正書】
【提出日】2022-08-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の皮革素材からなり、長手方向に沿って湾曲する略扇形状である本体部の前記長手方向の一方の端部側において、前記長手方向に略直交する直交方向に並べた複数の係止孔を1組の係止孔とする複数組の係止孔群を前記長手方向に並べて設け、
前記本体部の長手方向の他方の端部側において、前記係止孔に差し込まれると係止される突部を有する留め具を、前記突部が前記本体部の一方の面に突出するように、前記1組の係止孔と同じ数だけ前記直交方向に並べて設け、
前記一方の端部の前記一方の面と、前記他方の端部の前記一方の面とが接するように複数の前記留め具の突部を前記複数組の係止孔群のうちの何れか1組に差し込み前記本体部を円錐台形状とすることにより容器を保持する保持部が形成されるとともに、前記一方の端部及び前記他方の端部により把手部が形成され、
複数の前記留め具の突部のそれぞれを前記複数組の係止孔群のうちの異なる組の係止孔に差し込むことにより、円錐台形状の前記保持部の傾き及びサイズを調整可能とし、円錐台形状の前記保持部の軸に対する前記把手部の傾きを調整可能とする、
カップホルダ。
【請求項2】
複数の前記留め具の突部を前記複数組の係止孔群のうちの何れか1組に差し込むことにより形成される円錐台形状の前記保持部により保持が可能な前記容器のサイズを示す文字を、当該1組に対応する前記係止孔群の付近に表示する
請求項1に記載のカップホルダ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の一態様は、帯状の皮革素材からなり、長手方向に沿って湾曲する略扇形状である本体部の長手方向の一方の端部側において、長手方向に略直交する直交方向に並べた複数の係止孔を1組の係止孔とする複数組の係止孔群を前記長手方向に並べて設け、本体部の長手方向の他方の端部側において、係止孔に差し込まれると係止される突部を有する留め具を、突部が本体部の一方の面に突出するように、1組の係止孔と同じ数だけ直交方向に並べて設け、一方の端部の一方の面と、他方の端部の一方の面とが接するように複数の留め具の突部を複数組の係止孔群のうちの何れか1組に差し込み本体部を円錐台形状とすることにより容器を保持する保持部が形成されるとともに、一方の端部及び他方の端部により把手部が形成され、複数の留め具の突部のそれぞれを複数組の係止孔群のうちの異なる組の係止孔に差し込むことにより、円錐台形状の保持部の傾き及びサイズを調整可能とし、円錐台形状の保持部の軸に対する把手部の傾きを調整可能とするカップホルダである。
このカップホルダにおいて、複数の留め具の突部を複数組の係止孔群のうちの何れか1組に差し込むことにより形成される円錐台形状の保持部により保持が可能な容器のサイズを示す文字を、当該1組に対応する係止孔群の付近に表示してもよい。
【手続補正書】
【提出日】2022-12-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円錐台形状の容器を保持することが可能なカップホルダであって、
帯状の皮革素材からなり、長手方向に沿って湾曲する略扇形状である本体部の前記長手方向の一方の端部側において、前記長手方向に略直交する直交方向に並べた複数の係止孔を1組の係止孔とする複数組の係止孔群を前記長手方向に並べて設け、
前記本体部の長手方向の他方の端部側において、前記係止孔に差し込まれると係止される突部を有する留め具を、前記突部が前記本体部の一方の面に突出するように、前記1組の係止孔と同じ数だけ前記直交方向に並べて設け、
前記カップホルダの使用時において、前記一方の端部の前記一方の面と、前記他方の端部の前記一方の面とが接するように複数の前記留め具の突部を前記複数組の係止孔群のうちの何れか1組に差し込み前記本体部を円錐台形状とすることにより前記容器を保持する保持部が形成されるとともに、前記一方の端部及び前記他方の端部により把手部が形成され、
複数の前記留め具の突部のそれぞれを前記複数組の係止孔群のうちの異なる組の係止孔に差し込むことにより、円錐台形状の前記保持部の傾き及びサイズを調整可能とし、円錐台形状の前記保持部の軸に対する前記把手部の傾きを調整可能とし、
複数の前記留め具の突部を前記複数組の係止孔群のうちの何れか1組に差し込んだ状態で前記カップホルダを折り畳むことが可能であり、
複数の前記留め具の突部を前記複数組の係止孔群のうちの何れか1組に差し込むことにより形成される円錐台形状の前記保持部により保持が可能な前記容器のサイズを示す文字を、前記本体部の他方の面における当該各係止孔群に対応する前記係止孔の付近に表示し、前記カップホルダの使用時及び前記カップホルダを折り畳んだ状態において、前記留め具の突部が差し込まれている前記係止孔に対応する前記サイズを示す文字を視認可能とする
カップホルダ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の一態様は、円錐台形状の容器を保持することが可能なカップホルダであって、帯状の皮革素材からなり、長手方向に沿って湾曲する略扇形状である本体部の長手方向の一方の端部側において、長手方向に略直交する直交方向に並べた複数の係止孔を1組の係止孔とする複数組の係止孔群を長手方向に並べて設け、本体部の長手方向の他方の端部側において、係止孔に差し込まれると係止される突部を有する留め具を、突部が本体部の一方の面に突出するように、1組の係止孔と同じ数だけ直交方向に並べて設け、カップホルダの使用時において、一方の端部の一方の面と、他方の端部の一方の面とが接するように複数の留め具の突部を複数組の係止孔群のうちの何れか1組に差し込み本体部を円錐台形状とすることにより容器を保持する保持部が形成されるとともに、一方の端部及び他方の端部により把手部が形成され、複数の留め具の突部のそれぞれを複数組の係止孔群のうちの異なる組の係止孔に差し込むことにより、円錐台形状の保持部の傾き及びサイズを調整可能とし、円錐台形状の保持部の軸に対する把手部の傾きを調整可能とし、複数の留め具の突部を複数組の係止孔群のうちの何れか1組に差し込んだ状態でカップホルダを折り畳むことが可能であり、複数の留め具の突部を複数組の係止孔群のうちの何れか1組に差し込むことにより形成される円錐台形状の保持部により保持が可能な容器のサイズを示す文字を、本体部の他方の面における当該各係止孔群に対応する係止孔の付近に表示し、カップホルダの使用時及びカップホルダを折り畳んだ状態において、留め具の突部が差し込まれている係止孔に対応するサイズを示す文字を視認可能とするカップホルダである。