(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023107100
(43)【公開日】2023-08-02
(54)【発明の名称】設備管理システム、及び、表示方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/16 20120101AFI20230726BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022008212
(22)【出願日】2022-01-21
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】丸岡 篤史
(72)【発明者】
【氏名】村上 真一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC29
(57)【要約】
【課題】建物に設置された防災設備の種別ごとの数をユーザが把握することを支援することができる設備管理システムを提供する。
【解決手段】設備管理システム10は、建物に関する情報と、建物に設置されている第一防災照明器具20の種別を示すアイコン42c~42eと、第一防災照明器具20の種別ごとの数とを表示部42に表示する情報処理部45を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物に関する情報と、前記建物に設置されている防災設備の種別を示すアイコンと、前記防災設備の前記種別ごとの数とを表示部に表示する情報処理部を備える
設備管理システム。
【請求項2】
前記建物に関する情報には、前記建物内のフロアを示すフロア情報が含まれ、
前記情報処理部は、前記フロア情報が示すフロアのそれぞれについて、当該フロアに設置されている前記防災設備の前記種別ごとの数を前記表示部に表示する
請求項1に記載の設備管理システム。
【請求項3】
前記情報処理部は、前記防災設備の前記種別ごとの数を、対応する前記種別を示す前記アイコンと並べて表示する
請求項1または2に設備管理システム。
【請求項4】
前記情報処理部は、さらに、前記防災設備に関する情報を前記表示部に表示する
請求項1~3のいずれか1項に記載の設備管理システム。
【請求項5】
前記防災設備に関する情報には、前記防災設備の品番情報が含まれる
請求項4に記載の設備管理システム。
【請求項6】
前記防災設備は、蓄電池を備え、
前記情報処理部は、さらに、前記蓄電池の充電状態を前記表示部に表示する
請求項1~5のいずれか1項に記載の設備管理システム。
【請求項7】
前記防災設備には、前記蓄電池の充電を開始してからの必要時間が定められ、
前記情報処理部は、前記蓄電池の充電状態として、前記必要時間が満たされるまでの残り時間を前記表示部に表示する
請求項6に記載の設備管理システム。
【請求項8】
前記防災設備は、停電時に発光する防災照明器具である
請求項1~7のいずれか1項に記載の設備管理システム。
【請求項9】
コンピュータによって実行される表示方法であって、
建物に関する情報と、前記建物に設置されている防災設備の種別を示すアイコンと、前記防災設備の前記種別ごとの数とを表示部に表示する
表示方法。
【請求項10】
請求項9に記載の表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防災設備を管理するための設備管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
防災に関する様々な技術が提案されている。特許文献1には、被災状況把握システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、建物に設置された防災設備の種別ごとの数をユーザが把握することを支援することができる設備管理システム等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る設備管理システムは、建物に関する情報と、前記建物に設置されている防災設備の種別を示すアイコンと、前記防災設備の前記種別ごとの数とを表示部に表示する情報処理部を備える。
【0006】
本発明の一態様に係る表示方法は、コンピュータによって実行される表示方法であって、建物に関する情報と、前記建物に設置されている防災設備の種別を示すアイコンと、前記防災設備の前記種別ごとの数とを表示部に表示する。
【0007】
本発明の一態様に係るプログラムは、前記表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の設備管理システム等は、建物に設置された防災設備の種別ごとの数をユーザが把握することを支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施の形態に係る設備管理システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、ログイン画面が表示されてからホーム画面が表示されるまでの動作を示すシーケンス図である。
【
図3A】
図3Aは、認証情報を入力する前のログイン画面の一例を示す図である。
【
図3B】
図3Bは、認証情報を入力した後のログイン画面の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、第一ホーム画面の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、第二ホーム画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、フロア一覧が表示された第一ホーム画面を示す図である。
【
図7】
図7は、第一防災照明器具の一覧が表示された第一ホーム画面を示す図である。
【
図8】
図8は、第一防災照明器具の履歴情報が表示された第一ホーム画面を示す図である。
【
図9】
図9は、第一防災照明器具の登録動作の前半のシーケンス図である。
【
図10】
図10は、第一防災照明器具の登録・編集画面の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、件名入力モードの登録・編集画面の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、件名が選択された状態の登録・編集画面の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、フロア入力モードの登録・編集画面の一例を示す図である。
【
図14】
図14は、第一防災照明器具の登録動作の後半のシーケンス図である。
【
図15】
図15は、フロアが選択された状態の登録・編集画面の一例を示す図である。
【
図16】
図16は、登録の候補となる第一防災照明器具が一覧表示された登録・編集画面の一例を示す図である。
【
図17】
図17は、電球形のアイコンが表示された登録・編集画面の一例を示す図である。
【
図18】
図18は、第一防災照明器具の数が更新された登録・編集画面の一例を示す図である。
【
図19】
図19は、第二防災照明器具の登録・編集画面の一例を示す図である。
【
図20】
図20は、第二防災照明器具の登録動作の後半のシーケンス図である。
【
図21】
図21は、撮影画面が重畳表示された、登録・編集画面の一例を示す図である。
【
図22】
図22は、第一防災照明器具の点検動作のシーケンス図である。
【
図23】
図23は、無線ペアリングされた第一防災照明器具が一覧表示された点検画面の一例を示す図である。
【
図24】
図24は、電球形のアイコンが表示された点検画面の一例を示す図である。
【
図25】
図25は、経過時間が表示された点検画面の一例を示す図である。
【
図26】
図26は、点検結果が表示された点検画面の一例を示す図である。
【
図27】
図27は、アラートが表示された第一ホーム画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0011】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0012】
(実施の形態)
[構成]
まず、実施の形態に係る設備管理システムの構成について説明する。
図1は、実施の形態に係る設備管理システムの機能構成を示すブロック図である。
【0013】
設備管理システム10は、第一防災照明器具20及び第二防災照明器具30を管理するためのシステムである。
図1に示されるように、設備管理システム10は、複数の第一防災照明器具20と、複数の第二防災照明器具30と、情報端末40と、サーバ装置50とを備える。なお、設備管理システム10は、複数の第一防災照明器具20、及び、複数の第二防災照明器具30の両方を管理することができるが、複数の第一防災照明器具20、及び、複数の第二防災照明器具30の少なくとも一方を管理するためのシステムとして実現されればよい。
【0014】
まず、第一防災照明器具20について説明する。第一防災照明器具20は、災害などにより停電が発生したときに蓄電池23に蓄えられた電力を用いて発光する照明器具である。第一防災照明器具20は、第一防災設備の一例である。通常時(停電していないとき)には、第一防災照明器具20には系統電源から交流電力が供給されている。通常時には、第一防災照明器具20は、停電時に備えて当該交流電力を用いて蓄電池23を充電する。
【0015】
第一防災照明器具20には、誘導灯、非常用照明器具(非常灯)、及び、階段・通路誘導灯などが含まれる。なお、第一防災照明器具20は、少なくとも停電時に蓄電池23に蓄えられた電力を用いて発光すればよく、通常時に系統電源から供給される交流電力を用いて発光するか否かは任意である。つまり、第一防災照明器具20には、通常時及び停電時の両方に発光する防災照明器具と、通常時及び停電時のうち停電時にのみ発光する防災照明器具とが含まれる。第一防災照明器具20は、具体的には、無線通信部21と、光源22と、蓄電池23とを備える。
【0016】
無線通信部21は、第一防災照明器具20が情報端末40などの外部装置と無線通信(より具体的には、電波通信)を行うための無線通信回路である。無線通信部21は、ビーコン信号(アドバタイズ信号などと呼ばれることもある)を定期的に送信し、ビーコン信号を受信した情報端末40と無線通信を行う。無線通信部21は、具体的には、BLE(Blutooth(登録商標) Low Energy)またはWi-Fi(登録商標)などの通信規格にしたがって無線通信を行う。
【0017】
光源22は、停電時に蓄電池23から供給される電力を用いて発光する。光源22が発する光は、例えば、白色光である。光源22は、例えば、LED(Light Emitting Diode)素子によって実現されるが、半導体レーザ、有機EL(Electro-Luminescence)、または、無機EL等の他の発光素子によって実現されてもよい。
【0018】
なお、上述のように第一防災照明器具20には、通常時及び停電時の両方に発光する防災照明器具と、停電時にのみ発光する防災照明器具とが含まれる。第一防災照明器具20は、通常時及び停電時の両方に発光する場合には、通常時及び停電時に同一の光源22を発光させてもよいし、通常時と停電時とで異なる光源を発光させてもよい。つまり、第一防災照明器具20は、光源22とは別に、通常時の発光に用いられる光源を備えてもよい。
【0019】
蓄電池23は、通常時に系統電源から供給される交流電力を用いて充電され、停電時に光源22に電力を供給する二次電池である。つまり、蓄電池23は、停電時に使用される電源である。蓄電池23は、例えば、リチウムイオン電池などによって実現される。
【0020】
次に、第二防災照明器具30について説明する。第二防災照明器具30は、第二防災設備の一例であり、具体的には、光源32と、蓄電池33とを備える。第二防災照明器具30は、外部装置との無線通信機能を有していない点を除けば第一防災照明器具20と同様の構成であり、第一防災照明器具20の廉価バージョンに相当する。上述の第一防災照明器具20に関する説明において、第一防災照明器具20、光源22、及び、蓄電池23は、第二防災照明器具30、光源32、及び、蓄電池33に読み替えることができる。このため、第二防災照明器具30の詳細な説明については省略される。
【0021】
次に、情報端末40について説明する。情報端末40は、第一防災照明器具20及び第二防災照明器具30を管理するためのユーザインタフェースとして機能する情報端末である。情報端末40は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、またはPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末である。また、情報端末40は、設備管理システム10において用いられる専用端末であってもよい。情報端末40のユーザは、第一防災照明器具20、及び、第二防災照明器具30の施工者、点検者、または、施主などである。施主は、より詳細には、第一防災照明器具20、及び、第二防災照明器具30が設置される建物(施設)の施主である。情報端末40は、具体的には、入力受付部41と、表示部42と、第一通信部43と、第二通信部44と、情報処理部45と、記憶部46とを備える。
【0022】
入力受付部41は、ユーザの入力を受け付ける。入力受付部41は、具体的には、タッチパネルなどによって実現される。
【0023】
表示部42は、第一防災照明器具20及び第二防災照明器具30を管理するための表示画面を表示する。表示部42は、例えば、液晶パネルまたは有機ELパネルなどの表示パネルによって実現される。
【0024】
第一通信部43は、情報端末40が複数の第一防災照明器具20のそれぞれと、局所通信ネットワークを通じた無線通信(より具体的には、電波通信)を行うための無線通信回路である。第一通信部43は、具体的には、BLEまたはWi-Fi(登録商標)などの通信規格にしたがって無線通信を行う。
【0025】
第二通信部44は、情報端末40がサーバ装置50と広域通信ネットワークを通じた無線通信を行うための無線通信回路である。ここでの広域通信ネットワークは、移動体通信ネットワーク、及び、インターネットなどである。
【0026】
情報処理部45は、入力受付部41によって受け付けられたユーザの入力に応じて第一防災照明器具20及び第二防災照明器具30を管理するための情報処理を行う。情報処理部45は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。情報処理部45の機能は、情報処理部45を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサなどのハードウェアが記憶部46に記憶されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することによって実現される。
【0027】
記憶部46は、上記情報処理に必要な情報が記憶される記憶装置である。記憶部46に記憶される情報には、情報処理部45が実行するコンピュータプログラムが含まれる。コンピュータプログラムは、例えば、ユーザによってあらかじめ記憶部46にインストールされる、いわゆるアプリケーションプログラム(以下、単にアプリとも記載される)である。記憶部46は、例えば、半導体メモリなどによって実現される。
【0028】
カメラ47は、第二防災照明器具30に関連する二次元コードを撮影する。二次元コードとは、具体的には、QRコード(登録商標)などである。カメラ47は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどによって実現される。
【0029】
位置計測部48は、情報端末40の現在位置を計測する。位置計測部48は、GPS(Global Positioning System)モジュールなどのGNSS(Global Navigation Satellite System)モジュールによって実現される。
【0030】
次に、サーバ装置50について説明する。サーバ装置50は、どの建物のどのフロアに第一防災照明器具20及び第二防災照明器具30が何台設置されているかを示す登録情報を記憶するクラウドサーバ(クラウドコンピュータ)である。登録情報は、後述の登録動作により情報端末40へのユーザの入力に基づいて記憶される。登録情報には、登録済みの第一防災照明器具20及び第二防災照明器具30それぞれの点検等の履歴情報が含まれる。
【0031】
[ログイン画面が表示されてからホーム画面が表示されるまで動作]
設備管理システム10のユーザは、情報端末40を通じて、第一防災照明器具20及び第二防災照明器具30をサーバ装置50に登録し、登録した第一防災照明器具20及び第二防災照明器具30を管理することができる。設備管理システム10は、最初にユーザのログイン処理(認証処理)を行い、ログイン処理に成功すると、情報端末40の表示部42にホーム画面を表示する。
図2は、ログイン画面が表示されてからホーム画面が表示されるまでの動作を示すシーケンス図である。
【0032】
ユーザは、情報端末40に所定のアプリを実行させるための入力を行うと、入力受付部41はこのような入力を受け付け、情報処理部45は、ログイン画面を表示部42に表示する(S11)。
図3A及び
図3Bは、ログイン画面の一例を示す図である。ユーザには、あらかじめ認証情報が発行されており、ユーザは、
図3Aのようなログイン画面が表示されているときに、自身の認証情報を入力する。ログイン画面は、ユーザが認証情報を入力するための入力画面の一例である。なお、認証情報には、ユーザIDとパスワードとが含まれる。
【0033】
入力受付部41によって認証情報の入力が受け付けられると(S12)、情報処理部45は、
図3Aのログイン画面において無効化されていた2つのログインボタンを
図3Bに示されるように有効化する(S13)。言い換えれば、情報処理部45は、認証情報が入力されていないときには、2つのログインボタンを無効化する。
【0034】
無効化とは、例えば、2つのログインボタンがウォッシュアウト表示され、かつ、ユーザによって選択できない(押すことができない)状態になっていることを意味する。つまり、認証情報が入力されていないときには、ユーザは2つのログインボタンを選択すること(選択入力を行うこと)ができない。一方、有効化とは、2つのログインボタンがカラー表示され、かつ、ユーザによって選択できる状態になっていることを意味する。
【0035】
2つのログインボタンの1つは、第一ログインボタン42aである。第一ログインボタン42aは、ログイン画面から第一防災照明器具20を管理するための第一ホーム画面(後述の
図4参照)へ遷移するためのボタンである。第一ログインボタン42aは、外部装置との通信機能を有する第一防災照明器具20に関する第一機能を有効にするためのボタンであり、選択入力を受け付けるための選択ボタンの一例である。
【0036】
2つのログインボタンの他の1つは、第二ログインボタン42bである。第二ログインボタン42bは、ログイン画面から第二防災照明器具30を管理するための第二ホーム画面(後述の
図5参照)へ遷移するためのボタンである。第二ログインボタン42bは、外部装置との通信機能を有しない第二防災照明器具30に関する第二機能を有効にするためのボタンであり、選択入力を受け付けるための選択ボタンの一例である。
【0037】
入力受付部41によって2つのログインボタンいずれかに対する選択入力(具体的には、タップ操作)が受け付けられると(S14)、情報処理部45は、認証要求をサーバ装置50へ送信する(S15)。認証要求は、より具体的には、第二通信部44によってサーバ装置50へ送信される。認証要求には、ステップS12で入力された認証情報と、ステップS14において2つのログインボタンのいずれが選択されたかを示す選択結果情報が含まれる。
【0038】
サーバ装置50は、認証要求を受信すると、受信した認証要求に基づいて認証処理を行う(S16)。サーバ装置50は、具体的には、認証要求に含まれる認証情報が正しいか否かを判定する。認証情報が正しいと判定された場合(認証成功の場合)には、認証情報に対する応答として、認証要求に含まれる選択結果情報に応じた表示画面情報を情報端末40へ送信する(S17)。ここでの表示画面情報は、ホーム画面を表示するための情報である。なお、認証情報が正しくないと判定された場合(認証失敗の場合)には、エラー画面を表示するための表示画面情報が情報端末40へ送信される。
【0039】
情報端末40の第二通信部44は、表示画面情報を受信する。情報処理部45は、受信された表示画面情報に基づいてホーム画面を表示部42に表示する(S18)。ステップS14において、第一ログインボタン42aが選択された場合(つまり、選択結果情報が、第一ログインボタン42aが選択されたことを示す場合)には、
図4に示されるような、第一防災照明器具20を管理するための第一ホーム画面が表示される。
図4は、第一ホーム画面の一例を示す図である。
【0040】
一方、ステップS14において、第二ログインボタン42bが選択された場合(つまり、選択結果情報が、第二ログインボタン42bが選択されたことを示す場合)には、
図5に示されるような、第二防災照明器具30を管理するための第二ホーム画面が表示される。
図5は、第二ホーム画面の一例を示す図である。
【0041】
図4及び
図5に示されるように、第一ホーム画面及び第二ホーム画面の最上部には、アカウント名(
図4及び
図5の「テストアカウント」に相当)が表示され、アカウント名の下には、件名一覧が表示される。件名一覧においては、建物名(
図4及び
図5の「○○ビル」などに相当)、当該建物の所在地(住所)、建物の所在地を地図上に表示するためのアイコン(
図4及び
図5の「map」に相当)、及び、当該建物に設置された防災照明器具であって登録済みの防災照明器具の数が表示される。
【0042】
建物名、及び、建物の所在地は、建物に関する情報(より詳細には、建物に関する属性情報)の一例である。なお、建物に関する情報には、後述のフロア一覧のような、建物内のフロアを示すフロア情報が含まれる。
【0043】
防災照明器具の数は、防災照明器具の種別ごとに表示され、
図4及び
図5の例では、誘導灯を示すアイコン42cと誘導灯の数、非常用照明器具を示すアイコン42dと非常用照明器具の数、及び、階段・通路誘導灯を示すアイコン42eと階段・通路誘導灯の数が横に並んで表示されている。つまり、防災照明器具の種別ごとの数は、対応する種別を示すアイコンと横に並んで表示されている。これにより、ユーザは、防災照明器具の種別ごとの数を容易に(直感的に)把握することができる。なお、防災照明器具の種別ごとの数は、対応する種別を示すアイコンと縦に並んで表示されてもよい。
【0044】
アイコンは、例えば、防災照明器具の外観を示す画像(写真、CG、または、イラストなど)によって構成されるが、「誘導灯」または「非常灯(非常用照明器具)」といった文字であってもよい。また、アイコンとして画像と文字とが併用されてもよい。
【0045】
件名一覧の下には、ボタン領域が設けられる。ボタン領域には、ホーム画面から各種画面へ遷移するためのボタンが表示されている。表示されるボタンの数は、第一ホーム画面及び第二ホーム画面で異なっている。
図4に示されるように、第一ホーム画面においては、登録・編集画面へ遷移するための「登録・編集」ボタン、蓄電池23の点検画面へ遷移するための「蓄電池点検」ボタン、位置情報サービス画面へ遷移するための「位置情報サービス」ボタン、及び、避難マップ画面へ遷移するための「避難マップ」ボタンが表示される。このように、第一ホーム画面は、無線通信機能を有する第一防災照明器具20を管理するためのホーム画面であることから、第一防災照明器具20の無線通信機能を利用した各種機能に対応する比較的多くのボタンが設けられている。
【0046】
第一ホーム画面の件名一覧に表示される第一防災照明器具20は、登録・編集画面を通じてあらかじめ登録された第一防災照明器具20である。後述のように第一防災照明器具20を登録するときには、情報端末40と第一防災照明器具20との無線通信が利用される。第一ホーム画面から使用できる機能を第一機能と定義すると、第一機能には、情報端末40が第一防災照明器具20と無線通信を行う機能が含まれる。また、第一ホーム画面に蓄電池23の点検画面へ遷移するためのボタンが表示されていることから、第一機能には、第一防災照明器具20が備える蓄電池23の状態を点検するための点検機能(後述の点検動作に相当)が含まれる。
【0047】
一方、
図5に示されるように、第二ホーム画面においては、登録・編集画面へ遷移するためのボタンのみが表示されている。このように、第二ホーム画面は、無線通信機能を有しない第二防災照明器具30を管理するためのホーム画面であることから、機能が制限されている。
【0048】
第二ホーム画面の件名一覧に表示される第二防災照明器具30は、登録・編集画面を通じてあらかじめ登録された第二防災照明器具30である。後述のように第二防災照明器具30を登録するときには、情報端末40は、第二防災照明器具30の本体、第二防災照明器具30の梱包箱、及び、第二防災照明器具30の取扱説明書などの少なくとも1つに表示される二次元コードを読み取る。第二ホーム画面から使用できる機能を第二機能と定義すると、第二機能には、第二防災照明器具30に関する二次元コードを読み取る機能が含まれる。また、第二ホーム画面には蓄電池23の点検画面へ遷移するためのボタンが表示されていないことから、第二機能には、第二防災照明器具30が備える蓄電池33の状態を点検するための点検機能は含まれない。
【0049】
以上説明したように、情報端末40は、ユーザが認証情報を入力するための入力画面を表示し、入力画面が表示されているときのユーザの選択入力に応じて、外部装置との通信機能を有する第一防災照明器具20に関する第一機能、または、外部装置との通信機能を有しない第二防災照明器具30に関する第二機能を有効にする。
【0050】
このような設備管理システム10においては、情報端末40にインストールされるアプリは1種類であるが、この1種類のアプリで無線通信機能を有する第一防災照明器具20及び無線通信機能を有しない第二防災照明器具30のそれぞれを管理することができる。ユーザにとっては、管理したい防災照明器具が無線通信機能に対応しているか否かに応じてインストールするアプリを選択したり、情報端末40に実行させるアプリを切り替えたりする必要がないというメリットがある。また、ユーザが、使用できると思っていた機能が実は使用できなかったというような勘違いをすることも起こりにくい。
【0051】
このように、設備管理システム10(情報端末40)は、ユーザが第一防災照明器具20及び第二防災照明器具30のそれぞれを管理することを支援することができる。
【0052】
なお、
図4の第一ホーム画面が表示されているときに、入力受付部41により建物名の選択入力(例えば、ユーザの建物名へのタップ操作)が受け付けられると、情報処理部45は、選択された建物内のフロア一覧を表示する。
図6は、フロア一覧が表示された第一ホーム画面を示す図である。
【0053】
フロア一覧においては、フロア名(
図6の「1F」などに相当)、及び、当該フロアに設置された第一防災照明器具20であって登録済みの第一防災照明器具20の数が表示される。第一防災照明器具20の数は、第一防災照明器具20の種別ごとに表示される。つまり、情報処理部45は、フロア一覧(フロア情報)が示すフロアのそれぞれについて、当該フロアに設置されている第一防災照明器具20の種別ごとの数を表示部42に表示する。
【0054】
また、
図6の第一ホーム画面が表示されているときに入力受付部41によりフロアの選択入力(例えば、ユーザのフロア名へのタップ操作)が受け付けられると、情報処理部45は、選択されたフロアに設置された第一防災照明器具20の一覧を表示する。
図7は、第一防災照明器具20の一覧が表示された第一ホーム画面を示す図である。
【0055】
第一防災照明器具20の一覧においては、第一防災照明器具20のID、第一防災照明器具20の器具品番、及び、第一防災照明器具20の電池品番(蓄電池23の品番)などが表示される。ID、器具品番、及び、電池品番のそれぞれは、防災設備に関する情報(より詳細には、防災設備に関する属性情報)の一例であり、器具品番は、品番情報の一例である。なお、IDとしては、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスが用いられるが、その他のIDが用いられてもよい。
【0056】
また、
図7の第一ホーム画面が表示されているときに入力受付部41により第一防災照明器具20の選択入力(例えば、ユーザの第一防災照明器具20の欄へのタップ操作)が受け付けられると、情報処理部45は、選択された第一防災照明器具20の履歴情報を表示する。
図8は、第一防災照明器具20の履歴情報が表示された第一ホーム画面を示す図である。
【0057】
このように、第一ホーム画面は、階層的な画面遷移構造を有している。なお、第二ホーム画面、登録・編集画面(後述)、及び、点検画面(後述)についても第一ホーム画面と同様の階層的な画面遷移構造を有している。
【0058】
[第一防災照明器具の登録動作(前半)]
次に、無線通信機能を有する第一防災照明器具20の登録動作について前半と後半とに分けて説明する。
図9は、第一防災照明器具20の登録動作の前半のシーケンス図である。
【0059】
情報端末40の情報処理部45は、入力受付部41によって第一ホーム画面(
図4)に表示された「登録・編集」ボタンの選択入力(例えば、ユーザの「登録・編集」ボタンへのタップ操作)が受け付けられると、登録・編集画面を表示部42に表示する(S21)。
図10は、登録・編集画面の一例を示す図である。なお、
図10に示される登録・編集画面は、件名が1つも登録されていない状態の登録・編集画面である。
【0060】
図10に示されるように、登録・編集画面の最上部には、アカウント名(
図10の「テストアカウント」に相当)、及び、第一ホーム画面へ戻るためのアイコン(
図10の「ホームへ戻る」に相当)が表示される。アカウント名の下には、件名一覧が表示される。
【0061】
件名一覧の下には、ボタン領域が設けられる。ボタン領域には、第一防災照明器具20を登録するためのボタンが表示されている。具体的には、「件名新規登録」、「フロア新規登録」、「器具ペアリング」、「削除」、「ペアリング解除」、「二次元コード読取」の6つのボタンが表示されている。このうち、「件名新規登録」、「削除」、及び、「ペアリング解除」の3つのボタンが有効化されており、「フロア新規登録」、「器具ペアリング」、及び、「二次元コード読取」の3つのボタンは無効化されている。
【0062】
図10の登録・編集画面が表示されているときに、入力受付部41は、件名を新規登録するための入力を受け付ける(S22)。例えば、ユーザの「件名新規登録」ボタンの選択入力(タップ操作)が受け付けられると、登録・編集画面は、
図11に示される件名入力モードに遷移し、ユーザは件名(より具体的には、建物名、及び、所在地)を入力する。
図11は、件名入力モードの登録・編集画面の一例を示す図である。
【0063】
なお、ユーザは、「現在位置取得」アイコンをタップ操作することで所在地を自動入力することができる。例えば、「現在位置取得」アイコンがタップ操作されると、情報処理部45は、位置計測部48によって計測される現在位置(座標)に基づいて所在地情報管理サーバ(図示せず)へ問い合わせを行うことで、所在地を自動入力する。また、ユーザは、件名表示領域42f(角丸四角の領域)以外の場所をタップ操作することで、件名入力モードを解除する(
図11の登録・編集画面から
図10の登録・編集画面へ戻る)ことができる。
【0064】
情報処理部45は、件名を新規登録するための入力が完了すると、件名の登録要求をサーバ装置50へ送信する(S23)。登録要求は、より具体的には、第二通信部44によってサーバ装置50へ送信される。登録要求には、ステップS22で入力された件名(建物名及び所在地)を示す情報が含まれる。
【0065】
サーバ装置50は、登録要求を受信すると、受信した登録要求に基づいて件名を登録する(S24)。サーバ装置50は、具体的には、ユーザIDに件名を対応付けて登録する。ここで、サーバ装置50による登録とは、サーバ装置50が備える記憶部(図示せず)に登録情報として記憶することを意味し、以下の実施の形態においても同様である。登録が完了すると、サーバ装置50は、登録完了通知を情報端末40へ送信する(S25)。
【0066】
情報端末40の第二通信部44は、登録完了通知を受信する。情報処理部45は、第二通信部44によって登録完了通知が受信されると、登録・編集画面に登録内容を反映する(S26)。なお、件名表示領域42fには、並べ替えアイコン42gが付与されており、件名表示領域42fが複数表示されている場合、ユーザは、並べ替えアイコン42gに対してドラッグアンドドロップ操作を行うことで、件名表示領域42fを並べ替えることができる。また、登録済みの件名の件名表示領域42fを再度タップ操作すれば、もう一度件名入力モードに遷移し、ユーザは件名を編集することができる。また、登録済みの件名を削除する場合には、ボタン領域の「削除」ボタンが用いられる。
【0067】
次に、入力受付部41は、件名の選択入力を受け付ける(S27)。件名の選択入力は、例えば、ユーザの件名表示領域42fへのタップ操作である。
図12は、件名が選択された状態の登録・編集画面の一例を示す図である。
図12の登録・編集画面においては、ボタン領域の6つのボタンのうち、「フロア新規登録」、「削除」、及び、「ペアリング解除」の3つのボタンが有効化されており、「件名新規登録」、「器具ペアリング」、及び、「二次元コード読取」の3つのボタンは無効化されている。
【0068】
なお、件名が新規登録された直後には、新規登録された件名が自動的に選択状態となり、ステップS22の処理を省略することができる。また、
図12では図示されないが、選択された件名表示領域42fは、例えば、周囲と異なる色で着色される。
【0069】
図12の登録・編集画面が表示されているときに、入力受付部41は、フロアを新規登録するための入力を受け付ける(S28)。例えば、ユーザの「フロア新規登録」ボタンの選択入力(タップ操作)が受け付けられると、登録・編集画面は、
図13に示されるフロア入力モードに遷移し、ユーザはフロア(より具体的には、フロア名など)を入力する。
図13は、フロア入力モードの登録・編集画面の一例を示す図である。
【0070】
なお、ユーザは、フロア表示領域42h(角丸四角の領域)以外の場所をタップ操作することで、フロア入力モードを解除する(
図13の登録・編集画面から
図12の登録・編集画面へ戻る)ことができる。
【0071】
情報処理部45は、フロアを新規登録するための入力が完了すると、フロアの登録要求をサーバ装置50へ送信する(S29)。登録要求は、より具体的には、第二通信部44によってサーバ装置50へ送信される。登録要求には、ステップS27で選択された件名を示す情報、及び、ステップS28で入力されたフロア(フロア名など)を示す情報が含まれる。
【0072】
サーバ装置50は、登録要求を受信すると、受信した登録要求に基づいてフロアを登録する(S30)。サーバ装置50は、具体的には、ユーザID及び件名にフロアを対応付けて登録する。登録が完了すると、サーバ装置50は、登録完了通知を情報端末40へ送信する(S31)。
【0073】
情報端末40の第二通信部44は、登録完了通知を受信する。情報処理部45は、第二通信部44によって登録完了通知が受信されると、登録・編集画面に登録内容を反映する(S32)。なお、フロア表示領域42hには、並べ替えアイコン42iが付与されており、フロア表示領域42hが複数表示されている場合、ユーザは、並べ替えアイコン42iに対してドラッグアンドドロップ操作を行うことで、フロア表示領域42hを並べ替えることができる。また、登録済みのフロアのフロア表示領域42hを再度タップ操作すれば、もう一度フロア入力モードに遷移し、ユーザはフロアを編集することができる。また、登録済みのフロアを削除する場合には、ボタン領域の「削除」ボタンが用いられる。
【0074】
[第一防災照明器具の登録動作(後半)]
次に、第一防災照明器具20の登録動作の後半について説明する。
図14は、第一防災照明器具20の登録動作の後半のシーケンス図である。
【0075】
図9のステップS32の後、情報端末40の入力受付部41は、フロアの選択入力を受け付ける(S33)。フロアの選択入力は、例えば、ユーザのフロア表示領域42hへのタップ操作である。
図15は、フロアが選択された状態の登録・編集画面の一例を示す図である。
図15の登録・編集画面においては、ボタン領域の6つのボタンのうち、「器具ペアリング」、「削除」、「ペアリング解除」、及び、「二次元コード読取」の4つのボタンが有効化されており、「件名新規登録」、及び、「フロア新規登録」の2つのボタンは無効化されている。
【0076】
なお、フロアが新規登録された直後には、新規登録されたフロアが自動的に選択状態となり、ステップS33の処理を省略することができる。また、
図15では図示されないが、選択されたフロア表示領域42hは、例えば、周囲と異なる色で着色される。
【0077】
なお、ステップS33のフロアの選択は、ユーザが実在の建物内のあるフロアに位置している状態で行われる。ステップS33で選択されるフロアは、ユーザが現に位置している建物内のフロアである。
【0078】
ここで、実在の建物内のフロアに設置された複数の第一防災照明器具20のそれぞれは、ビーコン信号(アドバタイズ信号などと呼ばれることもある)を定期的に送信している。複数の第一防災照明器具20のそれぞれが発するビーコン信号には、当該第一防災照明器具20のID(例えば、MACアドレス)、及び、器具品番などが含まれる。
【0079】
この状況で、入力受付部41は、第一防災照明器具20との無線ペアリングを開始するための入力を受け付ける(S34)。例えば、ユーザの「器具ペアリング」ボタンの選択入力(タップ操作)が受け付けられると、第一通信部43は、複数の第一防災照明器具20のうち、第一通信部43と通信可能な第一防災照明器具20のそれぞれからビーコン信号を受信する(S35)。
【0080】
情報処理部45は、受信されたビーコン信号それぞれの発信元の第一防災照明器具20(登録の候補となる第一防災照明器具20)を表示部42に一覧表示する(S36)。
図16は、登録の候補となる第一防災照明器具20が一覧表示された登録・編集画面の一例を示す図である。
【0081】
図16に示されるように、情報処理部45は、例えば、ビーコン信号に含まれるID及び器具品番を表示部42に一覧表示する。また、情報処理部45は、
図16の電池品番のように、ビーコン信号に含まれていない情報を表示してもよい。例えば、器具品番と電池品番との対応関係を示す(つまり、防災照明器具の機種の品番と、その機種に搭載されている蓄電池23の品番との対応関係)データベースが記憶部46に記憶されていれば、情報処理部45は、ビーコン信号に含まれる器具品番に基づいて、電池品番を表示することができる。また、器具品番と電池品番との対応関係を示すデータベースがサーバ装置50に記憶されているような場合、情報処理部45は、サーバ装置50へ電池品番を問い合わせることにより、電池品番を表示することができる。
【0082】
情報処理部45は、例えば、無線ペアリングが完了した順に第一防災照明器具20を一覧表示するが、ビーコン信号の受信信号強度を計測し、受信信号強度が強い順に第一防災照明器具20を一覧表示してもよい。なお、ステップS34からステップS36の間、登録・編集画面には、処理が完了していないことを示す情報(Loading・・の文字など)が表示される。
【0083】
次に、入力受付部41は、第一防災照明器具20の選択入力を受け付ける(S37)。選択入力は、例えば、一覧表示された複数の第一防災照明器具20のうちの1つ欄へのタップ操作である。第一防災照明器具20の選択入力を受け付けられると、情報処理部45は、
図17に示されるように、選択された第一防災照明器具20の右横に電球形のアイコン42jを表示する(S38)。
図17は、電球形のアイコン42jが表示された登録・編集画面の一例を示す図である。
【0084】
次に、入力受付部41は、電球形のアイコン42jの選択入力を受け付ける(S39)。選択入力は、例えば、電球形のアイコン42jへのタップ操作である。電球形のアイコン42jの選択入力が受け付けられると、情報処理部45は、第一通信部43に点滅指令を送信させる(S40)。
【0085】
点滅指令においては、ステップS37で選択された第一防災照明器具20のIDが指定されている。点滅指令は、つまり、複数の第一防災照明器具20のうち当該IDを有する第一防災照明器具20である対象器具を選択的に点滅させるための情報である。対象器具は、点滅指令を受信すると、点滅する(S41)。対象器具は、例えば、0.5秒点灯、0.5秒消灯、0.5秒点灯、0.5秒消灯、0.5秒点灯、消灯というように、1秒おきに3回点灯するが、点滅の具体的態様については特に限定されない。
【0086】
情報端末40を操作しているユーザは、点滅している対象器具が、当該ユーザが現在位置しているフロアに設置されているか否かを目視で確認する(S42)。点滅が確認できない場合には、対象器具は他のフロアに設置されていると考えられるため、「削除」ボタンを用いて登録の対象から除外される。
【0087】
ステップS37~ステップS42の処理は、ステップS36において一覧表示された全ての第一防災照明器具20について上記の目視確認が完了するまで繰り返される。
【0088】
その後、情報処理部45は、第一防災照明器具20の登録要求をサーバ装置50へ送信する(S43)。登録要求は、より具体的には、第二通信部44によってサーバ装置50へ送信される。登録要求には、ステップS27で選択された件名を示す情報、ステップS33で選択されたフロアを示す情報、及び、登録の対象となる第一防災照明器具20のID及び器具品番を示す情報などが含まれる。
【0089】
サーバ装置50は、登録要求を受信すると、受信した登録要求に基づいて第一防災照明器具20を登録する(S44)。サーバ装置50は、具体的には、ユーザID、件名、及び、フロアに第一防災照明器具20のID及び器具品番を対応付けて登録する。登録が完了すると、サーバ装置50は、登録完了通知を情報端末40へ送信する(S45)。なお、ステップS44において、サーバ装置50は、登録対象の第一防災照明器具20の品番情報に基づいて、登録された第一防災照明器具20の数を種別ごとに集計しており、ステップS45において送信される登録完了通知においては、集計結果を示す情報が含まれる。サーバ装置50は、品番情報と当該品番情報を有する第一防災照明器具20の種別とを対応付けたデータベースを記憶しているため、品番情報に基づいて、登録された第一防災照明器具20の数を種別ごとに集計することができる。
【0090】
情報端末40の第二通信部44は、登録完了通知を受信する。情報処理部45は、第二通信部44によって登録完了通知が受信されると、登録・編集画面に登録内容を反映する(S46)。情報処理部45は、登録完了通知に含まれる集計結果を示す情報に基づいて、登録・編集画面において表示される、第一防災照明器具20の数を更新する。
図18は、第一防災照明器具20の数が更新された登録・編集画面の一例を示す図である。
【0091】
図18に示されるように、情報処理部45は、具体的には、誘導灯の数、非常用照明器具の数、及び、階段・通路誘導灯の数のそれぞれを更新する。このとき、ステップS27で選択された件名における、誘導灯の数、非常用照明器具の数、及び、階段・通路誘導灯の数と、ステップS33で選択されたフロアにおける、誘導灯の数、非常用照明器具の数、及び、階段・通路誘導灯の数との両方が更新される。
【0092】
なお、一覧表示された複数の第一防災照明器具20のそれぞれには、並べ替えアイコン42kが付与されており、ユーザは、並べ替えアイコン42kに対してドラッグアンドドロップ操作を行うことで、複数の第一防災照明器具20を並べ替えることができる。また、登録済みの第一防災照明器具20を削除する場合には、ボタン領域の「削除」ボタンが用いられる。
【0093】
また、ステップS35において全ての第一防災照明器具20のビーコン信号を受信できなかった場合には、情報端末40を保持したユーザがフロア内で場所を移動することにより第一通信部43が通信可能な範囲が変更された後、ステップS34~ステップS46の処理が再度行われる。
【0094】
以上説明したように、設備管理システム10(情報端末40)は、第一防災照明器具20が送信するビーコン信号を受信することにより、第一防災照明器具20の登録を行うことができる。つまり、設備管理システム10は、無線通信により、第一防災照明器具20の登録を行うことができる。
【0095】
[第二防災照明器具の登録動作]
次に、無線通信機能を有しない第二防災照明器具30の登録動作について、第一防災照明器具20の登録動作との違いを中心に説明する。
【0096】
情報端末40の情報処理部45は、入力受付部41によって第二ホーム画面(
図5)に表示された「登録・編集」ボタンの選択入力(例えば、ユーザの「登録・編集」ボタンへのタップ操作)が受け付けられると、登録・編集画面を表示部42に表示する。
図19は、第二防災照明器具30の登録・編集画面の一例を示す図である。なお、
図19に示される登録・編集画面は、件名が1つも登録されていない状態の登録・編集画面である。
【0097】
図19に示されるように、第二防災照明器具30の登録・編集画面は、「器具ペアリング」、及び、「ペアリング解除」の2つのボタンがボタン領域に表示されていないことが、第一防災照明器具20の登録・編集画面との違いである。
【0098】
第二防災照明器具30の登録動作の前半については、第一防災照明器具20の登録動作の前半(
図9)と同様であるため説明が省略される。
図9の説明において、第一防災照明器具20は、適宜、第二防災照明器具30に読み替えられてもよい。
【0099】
以下、第二防災照明器具30の登録動作の後半について説明する。
図20は、第二防災照明器具30の登録動作の後半のシーケンス図である。
【0100】
図9のステップS32に相当する処理の後、情報端末40の入力受付部41は、フロアの選択入力を受け付ける(S51)。ステップS51の処理は、ステップS33の処理と同様である。なお、図示されないが、フロアが選択された状態の登録・編集画面においては、ボタン領域の4つのボタンのうち、「二次元コード読取」、及び、「削除」の2つのボタンが有効化されており、「件名新規登録」、及び、「フロア新規登録」の2つのボタンは無効化されている。
【0101】
次に、入力受付部41は、第二防災照明器具30に関する二次元コードを読み取るための入力を受け付ける(S52)例えば、ユーザの「二次元コード読取」ボタンの選択入力(タップ操作)が受け付けられると、
図21に示されるように登録・編集画面に撮影画面が重畳表示される。
図21は、撮影画面が重畳表示された、登録・編集画面の一例を示す図である。
【0102】
撮影画面に二次元コードが映っている状態で、入力受付部41によって「撮影」ボタンの選択入力(タップ操作)が受け付けられると、情報処理部45は、二次元コードを読み取る(S53)。二次元コードは、例えば、第二防災照明器具30のID(MACアドレス)、及び、器具品番を示すが、電池品番、製造ロット(yyyymmdd)、及び、シリアルナンバー(器具品番、製造ロット、及び、個別IDを組み合わせた情報)などの情報をさらに示してもよい。
【0103】
なお、二次元コードは、第二防災照明器具30の本体、第二防災照明器具30の梱包箱、及び、第二防災照明器具30の取扱説明書などの少なくとも1つに表示されている。また、ステップS52及びステップS53においては、第二防災照明器具30の複数台分の二次元コードが読み取られてもよい。
【0104】
次に、情報処理部45は、第二防災照明器具30の登録要求をサーバ装置50へ送信する(S54)。登録要求は、より具体的には、第二通信部44によってサーバ装置50へ送信される。登録要求には、ステップS27に相当する処理において選択された件名を示す情報、ステップS51で選択されたフロアを示す情報、及び、ステップS53において読み取られた第二防災照明器具30のID及び器具品番を示す情報などが含まれる。
【0105】
サーバ装置50は、登録要求を受信すると、受信した登録要求に基づいて第二防災照明器具30を登録する(S55)。サーバ装置50は、具体的には、ユーザID、件名、及び、フロアに第二防災照明器具30のID及び器具品番を対応付けて登録する。登録が完了すると、サーバ装置50は、登録完了通知を情報端末40へ送信する(S56)。なお、ステップS55において、サーバ装置50は、登録対象の第二防災照明器具30の品番情報に基づいて、登録された第二防災照明器具30の数を種別ごとに集計しており、ステップS56において送信される登録完了通知には、集計結果を示す情報が含まれる。
【0106】
情報端末40の第二通信部44は、登録完了通知を受信する。情報処理部45は、第二通信部44によって登録完了通知が受信されると、登録・編集画面に登録内容を反映する(S57)。情報処理部45は、登録完了通知に含まれる集計結果を示す情報に基づいて、登録・編集画面において表示される、第二防災照明器具30の数を更新する。ステップS57の処理は、ステップS46の処理と同様である。
【0107】
以上説明したように、設備管理システム10(情報端末40)は、無線通信機能を有していない第二防災照明器具30については、二次元コードを読み取ることにより登録を行うことができる。
【0108】
なお、設備管理システム10においては、第二防災照明器具30ではなく第一防災照明器具20を二次元コードの読取によって登録することもできる。上記
図15の登録・編集画面においては「二次元コード読取」ボタンが有効化されており、
図15の登録・編集画面が表示されているときに「二次元コード読取」ボタンが選択されれば、第一防災照明器具20を二次元コードの読取によって登録することができる。この場合の処理は、
図21と同様であるため詳細な説明が省略される。
図21の説明において、第二防災照明器具30は、適宜、第一防災照明器具20に読み替えられてもよい。
【0109】
[第一防災照明器具の点検動作]
次に、無線通信機能を有する第一防災照明器具20の点検動作について説明する。上述のように第一防災照明器具20は、停電時には蓄電池23から得られる電力を用いて発光する。ユーザは、停電時に備えて、第一防災照明器具20が蓄電池23を用いて所定期間以上発光することができるかどうかを定期的に点検する必要がある。所定期間は、例えば、第一防災照明器具20が誘導灯の場合は20分であり、第一防災照明器具20が非常用照明器具の場合は30分である。つまり、所定期間は、第一防災照明器具20の種別(誘導灯か非常用照明器具かなど)に応じて異なる。なお、点検に合格しなかった(不合格となった)第一防災照明器具20は、蓄電池23を交換する必要がある。
【0110】
この点検は、一般的には第一防災照明器具20に設けられたボタン等を操作することで行われるが、設備管理システム10のユーザは、第一防災照明器具20の無線通信機能を利用して第一防災照明器具20の点検を行うことができる。以下、第一防災照明器具20の点検動作について説明する。
図22は、第一防災照明器具20の点検動作のシーケンス図である。なお、点検動作は、ユーザが実在の建物内のあるフロアに位置している状態で行われる。
【0111】
入力受付部41は、第一ホーム画面に表示された「蓄電池点検」ボタンの選択入力を受け付ける(S61)。例えば、入力受付部41によってユーザの「蓄電池点検」ボタンへのタップ操作が受け付けられると、第一通信部43は、複数の第一防災照明器具20のうち、第一通信部43と通信可能な第一防災照明器具20のそれぞれからビーコン信号を受信する(S62)。この結果、登録済みの第一防災照明器具20と情報端末40とが無線ペアリングされる。
【0112】
なお、無線ペアリングが「蓄電池点検」ボタンの選択入力が受け付けられたことを契機に行われることは必須ではなく、例えば、第一ホーム画面が表示されたタイミングなど、ステップS61よりも前にあらかじめ行われてもよい。
【0113】
次に、情報処理部45は、無線ペアリングされた第一防災照明器具20の蓄電池23の充電状態を取得するための要求情報を、無線ペアリングされた第一防災照明器具20のそれぞれへ送信する(S63)。要求情報は、より具体的には、第一通信部43によって無線ペアリングされた第一防災照明器具20のそれぞれへ送信される。
【0114】
要求情報を受信した第一防災照明器具20のそれぞれは、要求情報に応じて蓄電池23の充電状態を示す情報を情報端末40へ送信する(S64)。情報端末40の第一通信部43は、充電状態を示す情報を受信する。
【0115】
次に、情報処理部45は、無線ペアリングされた第一防災照明器具20を表示部42に一覧表示する(S65)。
図23は、無線ペアリングされた第一防災照明器具20が一覧表示された点検画面の一例を示す図である。
図23に示されるように、点検画面における第一防災照明器具20の一覧においては、ID、器具品番、及び、電池品番に加えて、充電状態(充電状態を示す電池形のアイコン)が表示される。
【0116】
ここで、第一防災照明器具20には、蓄電池23の充電を開始してからの必要時間が定められている。点検を開始するには、蓄電池23が必要時間以上充電されている(例えば、第一防災照明器具20へ系統電源からの電力供給が開始されてから所定の必要時間が経過している)ことが要件となる。必要時間は、例えば、48時間などである。
【0117】
上記充電状態を示す情報には、蓄電池23の充電が開始されてからの経過時間を示す情報が含まれていることから、情報処理部45は、充電状態として、必要時間が満たされるまでの残り時間(
図23のあと6時間に相当)を表示することができる。なお、
図23に示されるように、蓄電池23が必要時間以上充電されている第一防災照明器具20については、必要時間の残りは表示されず、必要時間以上充電されていることを示すアイコンが表示される。
【0118】
なお、充電状態として必要時間の残りが表示されることは必須ではない。情報処理部45は、充電状態として、必要時間以上充電されているか否か(点検を開始することができるか否か)の2つ状態のいずれかを表示してもよい。情報処理部45は、充電状態として、充電が開始されてからの経過時間を表示してもよい。
【0119】
次に、入力受付部41は、点検の対象となる第一防災照明器具20の選択入力を受け付ける(S66)。選択入力は、例えば、一覧表示された複数の第一防災照明器具20の少なくとも一部へのタップ操作である。第一防災照明器具20の選択入力が受け付けられると、情報処理部45は、
図24に示されるように、選択された第一防災照明器具20の右横に電球形のアイコン42jを表示する(S67)。
図24は、電球形のアイコン42jが表示された点検画面の一例を示す図である。
【0120】
上述のように、電球形のアイコン42jは、第一防災照明器具20を個別に点滅させるためのアイコンであり、ユーザは、電球形のアイコン42jへタップ操作を行うことで、これから点検を行う第一防災照明器具20がどれかを目視で確認することができる。
【0121】
ステップS66では、1つまたは複数の第一防災照明器具20が選択される。情報処理部45は、選択された第一防災照明器具20の全てが上記充電状態の要件(必要時間以上充電されていること)を満たす場合に、ボタン領域の「点検」ボタンを有効化する。一方、情報処理部45は、選択された第一防災照明器具20の少なくとも1つが上記充電状態の要件)を満たさない場合には、ボタン領域の「点検」ボタンを無効化する。なお、ステップS66において、充電状態の要件を満たさない第一防災照明器具20が選択できない(点検の対象とならない)構成であってもよい。
【0122】
次に、入力受付部41は、「点検」ボタンの選択入力を受け付ける(S68)。選択入力は、例えば、「点検」ボタンへのタップ操作である。「点検」ボタンへの選択入力が受け付けられると、情報処理部45は、第一通信部43に点検指令を送信させる(S69)。
【0123】
点検指令においては、ステップS66で選択された第一防災照明器具20のID(MACアドレスなど)が指定されている。点検指令は、複数の第一防災照明器具20のうち選択された第一防災照明器具20に蓄電池23の点検を行わせるための情報である。
【0124】
第一防災照明器具20は、点検指令を受信すると、点検を開始する(S71)。第一防災照明器具20は、具体的には、蓄電池23から供給される電力を用いて光源22を発光させ、かつ、蓄電池23の出力電圧をモニタする。第一防災照明器具20は、上記所定期間(20分または30分など)が経過した時点で蓄電池23の出力電圧が所定値以上であれば合格であると判定する。第一防災照明器具20は、上記所定期間が経過する前に蓄電池23の出力電圧が所定値未満となった場合にはその時点で不合格であると判定する。第一防災照明器具20は、点検結果(合格及び不合格の判定)が確定すると、点検結果を示す情報を情報端末40へ送信する(S72)。
【0125】
一方、情報端末40の情報処理部45は、点検指令を送信した後には、点検指令を送信してからの経過時間(言い換えれば、点検が開始されてからの経過時間)を計測し、計測した経過時間を表示する(S70)。
図25は、経過時間が表示された点検画面の一例を示す図である。
図25の例では、経過時間は、タイムバー及び数字の両方の態様で表示されているが、タイムバー及び数字の少なくとも一方の態様で表示されればよい。
【0126】
上述のように、上記所定期間の長さは第一防災照明器具20の種別に応じて異なることから、情報処理部45は、タイムバーを表示するために、上記所定期間の長さを特定する必要がある。例えば、器具品番と所定期間の長さ(防災照明器具の種別)との対応関係を示すデータベースが記憶部46に記憶されていれば、情報処理部45は、第一防災照明器具20の器具品番に基づいて、所定期間の長さを特定することができる。また、器具品番と所定期間の長さ(防災照明器具の種別)との対応関係を示すデータベースがサーバ装置50に記憶されているような場合、情報処理部45は、サーバ装置50へ所定期間の長さ(防災照明器具の種別)を問い合わせることにより、所定期間の長さを特定することができる。
【0127】
なお、
図25において表示される経過時間は、情報処理部45が独自に計測する点検開始からの経過時間(つまり、目安となる時間)であり、第一防災照明器具20において計測される点検開始からの正確な経過時間とは異なる。
【0128】
また、経過時間が表示されることは必須ではなく、情報処理部45は、点検終了までの残り時間(より詳細には、合格すると仮定した場合の残り時間)を表示してもよい。残り時間を表示するには、情報処理部45は、上記所定期間の長さを特定する必要があり、所定期間の長さを特定する方法としては、上述のデータベースを用いた方法が例示される。
【0129】
また、点検中には、「点検」ボタンは無効化される。第一防災照明器具20の一覧において点検中の第一防災照明器具20が選択されても電球形のアイコン42jは表示されない。第一防災照明器具20の一覧において点検中の第一防災照明器具20が選択されると、ボタン領域の「中断」ボタンが有効化される。そうすると、ユーザは、「中断ボタン」をタップ操作することにより、点検の中断を指示することができる。この場合、情報処理部45(第一通信部43)は、選択された第一防災照明器具20へ点検中断指令を送信する。
【0130】
その後、ステップS72において、第一通信部43によって点検結果を示す情報が受信されると、情報処理部45は、受信された情報に基づいて、点検結果を表示する(S73)。
図26は、点検結果が表示された点検画面の一例を示す図である。
【0131】
図26に示されるように、情報処理部45は、受信された点検結果に基づいて、点検が完了した第一防災照明器具20の欄の右端に合格または不合格を表示する。情報処理部45は、不合格である場合には、蓄電池23の出力電圧が所定値未満となったタイミング(経過時間)を表示してもよい。不合格である場合の点検結果を示す情報に、蓄電池23の出力電圧が所定値未満となったタイミング(経過時間)を示す情報が含まれれば、情報処理部45は、当該タイミングを表示することができる。
【0132】
また、情報処理部45は、不合格である場合には、交換に必要な蓄電池23の電池品番を表示してもよい。例えば、器具品番と電池品番との対応関係を示す(つまり、防災照明器具の機種の品番と、その機種に搭載されている蓄電池23の品番との対応関係)データベースが記憶部46に記憶されていれば、情報処理部45は、不合格となった第一防災照明器具20の器具品番に基づいて、交換に必要な蓄電池23の電池品番を表示することができる。また、器具品番と電池品番との対応関係を示すデータベースがサーバ装置50に記憶されているような場合、情報処理部45は、サーバ装置50へ電池品番を問い合わせることにより、交換に必要な蓄電池23の電池品番を表示することができる。
【0133】
また、図示されないが、情報処理部45は、第一防災照明器具20の一覧において、点検に合格した第一防災照明器具20の欄の背景色は青色、点検に不合格であった第一防災照明器具20の欄の背景色は赤色、というように背景色によっても合格・不合格を区別して表示する。
【0134】
さらに、情報処理部45は、履歴情報の欄にも、点検が行われた日の日付とともに点検結果を最新の履歴情報として追加表示する。図示されないが、最新の履歴情報は、例えば、赤字で表示されるなど、以前の履歴情報(例えば、黒字)とは異なる態様で表示される。
【0135】
点検結果が表示された状態(第一防災照明器具20の欄の背景色が変更され、かつ、最新の履歴情報が赤字で表示された状態)は、例えば、一定期間(例えば、1週間など)の経過後に自動的に解除されるが、ユーザは、ボタン領域の「表示を戻す」ボタンをタップ操作することにより、点検結果が表示された状態を直ちに解除することができる。
【0136】
なお、
図22では図示されないが、最新の履歴情報(点検が行われた第一防災照明器具20のID、及び、当該第一防災照明器具20の最新の点検結果)は、情報端末40の第二通信部44によってサーバ装置50へ送信される。サーバ装置50は、ユーザIDと最新の履歴情報を対応付けて登録(記憶)する。このときの処理は、ステップS23~ステップS25、及び、ステップS29~ステップS31と同様である。
【0137】
以上説明したように、設備管理システム10は、情報端末40を用いて第一防災照明器具20に点検開始のトリガを与えるとともに、第一防災照明器具20の点検状態を情報端末40の表示部42に表示することができる。点検状態には、第一防災照明器具20の点検の進捗状況(ステップS70で表示される経過時間など)、及び、第一防災照明器具20の点検結果(ステップS73で表示される合格または不合格の文字など)が含まれる。このような設備管理システム10は、ユーザが第一防災照明器具20の点検を行うことを支援することができる。
【0138】
なお、第一防災照明器具20が蓄電池23を点検中に情報端末40を保持したユーザが移動し、第一防災照明器具20と情報端末40との無線ペアリングが解除されたとしても、第一防災照明器具20は蓄電池23の点検を継続する。この場合、情報端末40の情報処理部45は、点検中に無線ペアリングが解除された第一防災照明器具20のIDを記憶しておき、当該第一防災照明器具20と無線ペアリングが行われたときに、当該第一防災照明器具20に点検結果を要求することで点検結果を取得することができる。このように、設備管理システム10のユーザにとっては、点検中に第一防災照明器具20の近くに居続けなくても点検結果を得られるというメリットがある。
【0139】
[変形例]
上述のように履歴情報のうち点検結果を示す履歴情報は、登録情報に自動的に反映される。ここで、
図26に示されるように、履歴情報には、第一防災照明器具20が施工された日付、及び、蓄電池23の交換が行われた日付が含まれるが、このような履歴情報は、例えば、ユーザによって手動で入力される。
【0140】
なお、蓄電池23が交換されたことについては、第一防災照明器具20によって検出されてもよい。上述のように第一防災照明器具20は、蓄電池23の出力電圧をモニタすることができるが、不合格の判定を行った後に、蓄電池23の出力電圧が新品相当の所定の出力電圧となった場合に、蓄電池23が交換されたと判断することができる。つまり、第一防災照明器具20は、蓄電池23が新品に交換されたことを検出することができる。
【0141】
このように蓄電池23が交換されたことが第一防災照明器具20によって検出されれば、第一防災照明器具20は、当該第一防災照明器具20と情報端末40との無線ペアリングが行われた際に、情報端末40へ蓄電池23が交換されたことを通知することができる。通知を受けた情報端末40の情報処理部45は、蓄電池23の交換が行われた日付を示す履歴情報を登録情報に自動的に反映することができる。
【0142】
また、このように蓄電池23が交換されたことが第一防災照明器具20によって検出される場合には、情報処理部45は、上記の点検結果(不合格)の表示(第一防災照明器具20の欄の背景色が変更され、かつ、最新の履歴情報が赤字で表示された状態)を、蓄電池23の交換が行われるまでの間継続してもよい。言い換えれば、情報処理部45は、点検結果が不合格である場合、第一防災照明器具20の蓄電池23の交換(防災設備の補修の一例)が行われるまでの間、第一防災照明器具20の点検結果を継続して表示してもよい。これにより、設備管理システム10は、ユーザに、第一防災照明器具20の蓄電池23の交換を促すことができる。
【0143】
なお、蓄電池23の交換が行われるまでの間とは、より詳細には、情報端末40が第一防災照明器具20から蓄電池23が交換されたことの通知を受けるまでの間である。情報処理部45は、例えば、当該通知を受けたことを契機に、第一防災照明器具20の欄の背景色が変更され、かつ、最新の履歴情報が赤字で表示された状態を解除し、履歴情報を通常の表示状態に戻す。
【0144】
ところで、第一防災照明器具20が建物に施工されてから長期間(例えば、10年など)が経過している場合、及び、点検が定期的に行われていない(直近の点検から法令で定められる期間以上、点検が行われていない)場合に、情報処理部45は、これらを検出し、アラートを表示してもよい。情報処理部45は、例えば、第一ホーム画面の建物名の横にアラートを表示する。
図27は、アラートが表示された第一ホーム画面の一例を示す図である。
図27に示されるように、アラート42lが表示された件名(建物名)は、例えば、複数の件名の中で一番上に表示される。なお、アラート42lは、第二ホーム画面、登録・編集画面、及び、点検画面に表示されてもよい。
【0145】
[効果等]
以上説明したように、設備管理システム10は、ユーザが認証情報を入力するためのログイン画面を表示部42に表示する情報処理部45を備える。情報処理部45は、ログイン画面が表示されているときのユーザの選択入力に応じて、外部装置との通信機能を有する第一防災照明器具20に関する第一機能、または、外部装置との通信機能を有しない第二防災照明器具30に関する第二機能を有効にする。ログイン画面は、入力画面の一例であり、第一防災照明器具20は、第一設備または第一防災設備の一例であり、第二防災照明器具30は、第二設備または第二防災設備の一例である。
【0146】
このような設備管理システム10は、ユーザが第一防災照明器具20及び第二防災照明器具30のそれぞれを管理することを支援することができる。
【0147】
また、例えば、第一機能には、第一防災照明器具20と無線通信を行う機能が含まれる。
【0148】
このような設備管理システム10は、第一防災照明器具20と無線通信を行う機能を用いて第一防災照明器具20を管理することができる。
【0149】
また、例えば、第二機能には、第二防災照明器具30に関する二次元コードを読み取る機能が含まれる。
【0150】
このような設備管理システム10は、第二防災照明器具30に関する二次元コードを読み取る機能を用いて第二防災照明器具30を管理することができる。
【0151】
また、例えば、第一防災照明器具20、及び、第二防災照明器具のそれぞれは、停電時に使用する電源として蓄電池を備える。第一機能には、第一防災照明器具20が備える蓄電池23の状態を点検するための点検機能が含まれ、第二機能には、第二防災照明器具30が備える蓄電池33の状態を点検するための点検機能が含まれない。
【0152】
このような設備管理システム10は、第一防災照明器具20と無線通信を行う機能を用いて第一防災照明器具20の点検を行うことができる。
【0153】
また、例えば、認証情報が入力されていないときには、ユーザは選択入力を行うことができない。
【0154】
このような設備管理システム10は、認証情報の入力を要件として、ユーザに選択入力を要求することができる。
【0155】
また、例えば、ログイン画面には、選択入力を受け付けるための第一ログインボタン42a及び第二ログインボタン42bが表示される。情報処理部45は、認証情報が入力されていないときには、第一ログインボタン42a及び第二ログインボタン42bを無効化する。第一ログインボタン42a及び第二ログインボタン42bのそれぞれは、選択ボタンの一例である。
【0156】
このような設備管理システム10は、認証情報の入力を要件として、ユーザに、第一ログインボタン42a及び第二ログインボタン42bのいずれかの選択入力を要求することができる。
【0157】
また、設備管理システム10などのコンピュータによって実行される情報処理方法は、ユーザが認証情報を入力するためのログイン画面を表示し、ログイン画面が表示されているときのユーザの選択入力に応じて、外部装置との通信機能を有する第一防災照明器具20に関する第一機能、または、外部装置との通信機能を有しない第二防災照明器具30に関する第二機能を有効にする。ログイン画面は、入力画面の一例であり、第一防災照明器具20は、第一設備または第一防災設備の一例であり、第二防災照明器具30は、第二設備または第二防災設備の一例である。
【0158】
このような情報処理方法は、ユーザが第一防災照明器具20及び第二防災照明器具30のそれぞれを管理することを支援することができる。
【0159】
また、設備管理システム10は、建物に関する情報と、建物に設置されている第一防災照明器具20(または第二防災照明器具30。以下同様)の種別を示すアイコン42c~42eと、第一防災照明器具20の種別ごとの数とを表示部42に表示する情報処理部45を備える。第一防災照明器具20は、防災設備の一例である。
【0160】
このような設備管理システム10は、建物に設置された第一防災照明器具20の種別ごとの数をユーザが把握することを支援することができる。
【0161】
また、例えば、建物に関する情報には、建物内のフロアを示すフロア情報が含まれる。情報処理部45は、フロア情報が示すフロアのそれぞれについて、当該フロアに設置されている第一防災照明器具20の種別ごとの数を表示部42に表示する。
【0162】
このような設備管理システム10は、建物に設置された第一防災照明器具20のフロアごとの数をユーザが把握することを支援することができる。
【0163】
また、例えば、情報処理部45は、第一防災照明器具20の種別ごとの数を、対応する種別を示すアイコン42c~42eと並べて表示する。
【0164】
このような設備管理システム10は、建物に設置された第一防災照明器具20の種別ごとの数をユーザが容易に(直感的に)把握することを支援することができる。
【0165】
また、例えば、情報処理部45は、さらに、第一防災照明器具20に関する情報を表示部42に表示する。
【0166】
このような設備管理システム10は、建物に設置された第一防災照明器具20に関する情報をユーザが把握することを支援することができる。
【0167】
また、例えば、第一防災照明器具20に関する情報には、第一防災照明器具20の品番情報が含まれる。
【0168】
このような設備管理システム10は、建物に設置された第一防災照明器具20の品番をユーザが把握することを支援することができる。
【0169】
また、例えば、第一防災照明器具20は、蓄電池23を備える。情報処理部45は、さらに、蓄電池23の充電状態を表示部42に表示する。
【0170】
このような設備管理システム10は、蓄電池23の充電状態をユーザが把握することを支援することができる。
【0171】
また、例えば、第一防災照明器具20には、蓄電池23の充電を開始してからの必要時間が定められる。情報処理部45は、蓄電池23の充電状態として、必要時間が満たされるまでの残り時間を表示部42に表示する。
【0172】
このような設備管理システム10は、蓄電池23の充電の残り時間をユーザが把握することを支援することができる。
【0173】
また、設備管理システム10などのコンピュータによって実行される表示方法は、建物に関する情報と、建物に設置されている第一防災照明器具20の種別を示すアイコンと、第一防災照明器具20の種別ごとの数とを表示部42に表示する。
【0174】
このような表示方法は、建物に設置された第一防災照明器具20の種別ごとの数をユーザが把握することを支援することができる。
【0175】
また、設備管理システム10は、第一防災照明器具20の点検状態を表示部42に表示する情報処理部45を備える。第一防災照明器具20は、防災設備の一例である。
【0176】
このような設備管理システム10は、ユーザが第一防災照明器具20の点検状況を把握することを支援することができる。
【0177】
また、例えば、情報処理部45は、点検状態として、第一防災照明器具20の点検の進捗状況を表示する。
【0178】
このような設備管理システム10は、ユーザが第一防災照明器具20の点検の進捗状況を把握することを支援することができる。
【0179】
また、例えば、情報処理部45は、第一防災照明器具20の点検が開始されてからの経過時間を、進捗状況として表示する。
【0180】
このような設備管理システム10は、ユーザが、第一防災照明器具20の点検が開始されてからの経過時間を把握することを支援することができる。
【0181】
また、例えば、情報処理部45は、第一防災照明器具20の点検が終了するまでの残り時間を、進捗状況として表示する。
【0182】
このような設備管理システム10は、ユーザが、第一防災照明器具20の点検が終了するまでの残り時間を把握することを支援することができる。
【0183】
また、例えば、第一防災照明器具20の点検が開始されてから終了するまでの所定期間の長さは、第一防災照明器具20の種別に応じて異なる。
【0184】
このような設備管理システム10は、第一防災照明器具20の点検の進捗状況を、第一防災照明器具20の種別を考慮して表示することができる。
【0185】
また、例えば、情報処理部45は、点検状態として、第一防災照明器具20の点検結果を表示する。
【0186】
このような設備管理システム10は、ユーザが第一防災照明器具20の点検結果を把握することを支援することができる。
【0187】
また、例えば、情報処理部45は、第一防災照明器具20の点検が完了した後の一定期間の間、第一防災照明器具20の点検結果を表示する。
【0188】
このような設備管理システム10は、ユーザが第一防災照明器具20の点検結果を把握することを支援することができる。
【0189】
また、例えば、情報処理部45は、点検結果が不合格である場合、第一防災照明器具20の補修が行われるまでの間、第一防災照明器具20の点検結果を継続して表示する。
【0190】
このような設備管理システム10は、ユーザに第一防災照明器具20の補修を促すことができる。
【0191】
また、設備管理システム10などのコンピュータによって実行される表示方法は、第一防災照明器具20の点検状態を表示部42に表示する。
【0192】
このような表示方法は、ユーザが第一防災照明器具20の点検状況を把握することを支援することができる。
【0193】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0194】
例えば、上記実施の形態では、設備管理システムは、防災設備の一例である防災照明器具を管理した。設備管理システムは、その他の防災設備を管理してもよい。防災設備には、消火設備、警報設備、避難設備、または、消防活動用設備などが含まれ、設備管理システムは、これらの設備を管理してもよい。なお、防災照明器具は、避難設備の1つである。また、設備管理システムは、一般的な設備を管理してもよい。
【0195】
また、上記実施の形態では、設備管理システムは、複数の装置によって実現された。このように設備管理システムが複数の装置によって実現される場合、設備管理システムが備える構成要素(特に、機能的な構成要素)は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。例えば、情報端末の情報処理部が備える機能の一部または全部は、サーバ装置によって備えられてもよい。言い換えれば、情報処理部は、サーバ装置によって備えられていてもよい。
【0196】
また、設備管理システムは、単一の装置として実現されてもよい。例えば、設備管理システムは、情報端末に相当する単一の装置として実現されてもよい。
【0197】
例えば、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置(ブロードバンドルータなど)が介在してもよい。
【0198】
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
【0199】
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0200】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0201】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0202】
例えば、本発明は、上記実施の形態の設備管理システムまたは情報端末として実現されてもよいし、設備管理システム(情報端末)などのコンピュータが実行する情報処理方法または表示方法として実現されてもよい。本発明は、このような情報処理方法または表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、このようなプログラムが記録された非一時的な記録媒体として実現されてもよい。このようなプログラムには、汎用の情報端末(コンピュータ)を、上記実施の形態の情報端末として機能させるためのアプリケーションプログラムが含まれる。
【0203】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0204】
10 設備管理システム
20 第一防災照明器具(第一防災設備)
21 無線通信部
22 光源
23 蓄電池
30 第二防災照明器具(第二防災設備)
32 光源
33 蓄電池
40 情報端末
41 入力受付部
42 表示部
42a 第一ログインボタン(選択ボタン)
42b 第二ログインボタン(選択ボタン)
42c、42d、42e アイコン
42f 件名表示領域
42g、42i、42k 並べ替えアイコン
42h フロア表示領域
42j 電球形のアイコン
42l アラート
43 第一通信部
44 第二通信部
45 情報処理部
46 記憶部
47 カメラ
48 位置計測部
50 サーバ装置