IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ イエティ クーラーズ エルエルシーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023010715
(43)【公開日】2023-01-20
(54)【発明の名称】容器および容器を形成する方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/12 20060101AFI20230113BHJP
   B65D 47/06 20060101ALI20230113BHJP
   A47J 41/00 20060101ALI20230113BHJP
   A47J 41/02 20060101ALI20230113BHJP
【FI】
B65D47/12 200
B65D47/06 110
A47J41/00 304C
A47J41/02 104C
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022171166
(22)【出願日】2022-10-26
(62)【分割の表示】P 2021521191の分割
【原出願日】2019-10-16
(31)【優先権主張番号】16/163,153
(32)【優先日】2018-10-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】515284526
【氏名又は名称】イエティ クーラーズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Yeti Coolers,LLC
【住所又は居所原語表記】7601 Southwest Parkway,AustinTX 78735,USA
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブロック、ダスティン
(72)【発明者】
【氏名】ニコルス、スティーブ チャールズ
(72)【発明者】
【氏名】アバンテ、エドワード
(72)【発明者】
【氏名】ゴールドバーグ、エバン
(57)【要約】
【課題】飲料容器用の開口アダプタ組立体を提供すること。
【解決手段】開口アダプタ組立体は、開口アダプタと、プラグ構造とを備える。開口アダプタは、棚部材であって、棚部材から上方へ延びる上部の実質的に円筒形の部材および棚部材から下方へ延びる下部の実質的に円筒形の部材を有し、下部の実質的に円筒形の部材は、外部ねじ状部分を含む、棚部材と、上部の実質的に円筒形の部材の上表面から、下部の実質的に円筒形の部材の底面まで延び、内面を形成する開口であって、内面が、内部ねじ状部分を含む、開口とを備える。プラグ構造は、ハンドル部分、実質的に円筒形の下部部分、および複数の細長いタブを有しており、、複数の細長いタブのうちのそれぞれの細長いタブは、実質的に円筒形の下部部分から外向きに延び、プラグ構造は、開口アダプタ内に収容され、開いた配向から閉じた配向へと移動可能である。
【選択図】図24
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口アダプタ組立体であって、
開口アダプタであって、
棚部材であって、前記棚部材から上方へ延びる上部の実質的に円筒形の部材および前記棚部材から下方へ延びる下部の実質的に円筒形の部材を有し、前記下部の実質的に円筒形の部材は、外部ねじ状部分を含む、棚部材と、
前記上部の実質的に円筒形の部材の上表面から、前記下部の実質的に円筒形の部材の底面まで延び、内面を形成する開口であって、前記内面が、内部ねじ状部分を含む、開口と、を備える、開口アダプタと、
ハンドル部分、実質的に円筒形の下部部分、および複数の細長いタブを有するプラグ構造であって、複数の細長いタブのうちのそれぞれの細長いタブは、前記実質的に円筒形の下部部分から外向きに延び、前記プラグ構造は、前記開口アダプタ内に収容され、開いた配向から閉じた配向へと移動可能である、プラグ構造と、を備える、開口アダプタ組立体。
【請求項2】
前記複数の細長いタブの各々は、前記プラグ構造が前記開いた配向にあるときに前記開口アダプタの前記内面から延びる突出部に摩擦係合する、外側面を有する、請求項1に記載の開口アダプタ組立体。
【請求項3】
前記突出部は、複数のポケットを含み、前記開いた配向にあるときに、前記複数の細長いタブのうちの第1の細長いタブが、前記開口アダプタの前記内面の前記突出部に沿って配設された対応するポケット内に位置する、請求項2に記載の開口アダプタ組立体。
【請求項4】
孔が、前記複数の細長いタブの各細長いタブに隣接して配設されており、第1の孔が、前記複数の細長いタブの第1の細長いタブに隣接してかつその上側に配設され、第2の孔が、前記複数の細長いタブの前記第1の細長いタブに隣接してかつその下側に配設されている、請求項1に記載の開口アダプタ組立体。
【請求項5】
開口アダプタ組立体であって、
開口アダプタであって、
棚部材であって、前記棚部材から上方へ延びる上部の実質的に円筒形の部材および前記棚部材から下方へ延びる下部の実質的に円筒形の部材を有し、前記下部の実質的に円筒形の部材は、外部ねじ状部分を含む、棚部材と、
前記上部の実質的に円筒形の部材の上表面から、前記下部の実質的に円筒形の部材の底面まで延び、内面を形成する開口であって、前記内面が、内部ねじ状部分を含む、開口と、を備える、開口アダプタと、
ハンドル部分、実質的に円筒形の下部部分、外部ねじ状部分、複数の細長いタブ、および、前記外部ねじ状部分と前記複数の細長いタブとの間に位置付けられた下部密封体を有するプラグ構造であって、複数の細長いタブのうちのそれぞれの細長いタブは、前記実質的に円筒形の下部部分から外向きに延び、前記プラグ構造は、前記開口アダプタ内に収容され、開いた配向から閉じた配向へと移動可能であり、前記開いた配向では、前記複数の細長いタブの各細長いタブが、前記開口アダプタの前記内面から内向きに延びる突出部に沿って配設された対応するポケット内に位置しており、前記閉じた配向では、前記下部密封体は、前記開口アダプタの前記突出部に接触している、プラグ構造と、を備える、開口アダプタ組立体。
【請求項6】
前記複数の細長いタブの各細長いタブは、前記プラグ構造体が前記開いた配向にあるときに前記開口アダプタの前記突出部に摩擦係合する外側面を有している、請求項5に記載の開口アダプタ組立体。
【請求項7】
前記プラグ構造の外部ねじ状部分は、複数の断続ねじ状部分を備え、前記複数の細長いタブのうちの少なくとも1つが、前記複数の断続ねじ状部分のうちの1つに沿って中央にある、請求項5に記載の開口アダプタ組立体。
【請求項8】
前記円筒形の下部部分を通って延びる孔が、前記複数の細長いタブの各細長いタブに隣接して配設されている、請求項5に記載の開口アダプタ組立体。
【請求項9】
前記円筒形の下部部分を通って延びる第1の孔が、前記複数の細長いタブの第1の細長いタブに隣接してかつその上側に配設され、前記円筒形の下部部分を通って延びる第2の孔が、前記複数の細長いタブの前記第1の細長いタブに隣接してかつその下側に配設されている、請求項5に記載の開口アダプタ組立体。
【請求項10】
前記複数の細長いタブは、前記円筒形の下部部分の円周の周りに等間隔に離れた3つの細長いタブを備える、請求項5に記載の開口アダプタ組立体。
【請求項11】
前記プラグ構造体は、前記外部ねじ状部分の上側に位置する上部密封体を含む、請求項5に記載の開口アダプタ組立体。
【請求項12】
前記突出部は、前記突出部の最大幅が前記突出部の上の対応する各ポケットの開始部に隣接するピークに生じるように、様々な幅を有している、請求項5に記載の開口アダプタ組立体。
【請求項13】
前記プラグ構造体が前記開いた配向まで移動したときに、前記対応する前記ポケットの中への複数の細長いタブの各細長いタブの移動は、前記開口アダプタ組立体が最適な注ぎ位置にあるという可聴フィードバックをユーザーに提供する、請求項5に記載の開口アダプタ組立体。
【請求項14】
前記プラグ構造体が前記開いた配向まで移動したときに、前記対応する前記ポケットの中へ移動する前記細長いタブの移動は、前記開口アダプタ組立体が最適な注ぎ位置にあるという触覚フィードバックをユーザーに提供する、請求項5に記載の開口アダプタ組立体。
【請求項15】
開口アダプタ組立体であって、
開口アダプタであって、
棚部材であって、前記棚部材から上方へ延びる上部の実質的に円筒形の部材および前記棚部材から下方へ延びる下部の実質的に円筒形の部材を有し、前記下部の実質的に円筒形の部材は、外部ねじ状部分を含む、棚部材と、
前記上部の実質的に円筒形の部材の上表面から、前記下部の実質的に円筒形の部材の底面まで延び、内面を形成する開口であって、前記内面が、内部ねじ状部分および突出部を含み、前記突出部は、前記内部ねじ状部分の下側の前記内面から内向きに延びている、開口と、を備える、開口アダプタと、
ハンドル部分、実質的に円筒形の下部部分、外部ねじ状部分、複数の細長いタブ、および、前記外部ねじ状部分と前記複数の細長いタブとの間に位置付けられた下部密封体を有するプラグ構造であって、前記複数の細長いタブは、前記実質的に円筒形の下部部分から突出しており、前記複数の細長いタブの第1の細長いタブは、前記外部ねじ状部分のねじ部に実質的に平行に配向されている、プラグ構造と、を備え、
前記円筒形の下部部分を通って延びる第1の孔が、前記複数の細長いタブの前記第1の細長いタブに隣接してかつその上側に配設され、前記円筒形の下部部分を通って延びる第2の孔が、前記複数の細長いタブの前記第1の細長いタブに隣接してかつその下側に配設されており、
前記プラグ構造は、前記開口アダプタ内に収容され、開いた配向から閉じた配向へと移動可能である、開口アダプタ組立体。
【請求項16】
前記突出部は、複数のポケットを含み、前記複数のポケットの各ポケットは、前記複数の細長いタブのうちの1つを受け入れるように構成されている、請求項15に記載の開口アダプタ組立体。
【請求項17】
前記複数の細長いタブの前記第1の細長いタブは、前記閉じた配向へ前記開口アダプタの前記内面から内向きに延びる前記突出部に沿って配設された前記複数のポケットの第1のポケットの中に位置しており、前記閉じた配向では、前記下部密封体は、前記開口アダプタの前記突出部に接触している、請求項16に記載の開口アダプタ組立体。
【請求項18】
前記突出部は、前記突出部の最大幅が前記突出部の前記複数のポケットの各ポケットの開始部に隣接するピークに生じるように、様々な幅を有している、請求項16に記載の開口アダプタ組立体。
【請求項19】
前記プラグ構造体が前記開いた配向まで移動したときに、前記複数のポケットの対応するポケットの中への前記複数の細長いタブの各細長いタブの移動は、前記開口アダプタ組立体が最適な注ぎ位置にあるという可聴フィードバックをユーザーに提供する、請求項16に記載の開口アダプタ組立体。
【請求項20】
前記プラグ構造体が前記開いた配向まで移動したときに、前記複数のポケットの対応するポケットの中への前記複数の細長いタブの各細長いタブの移動は、前記開口アダプタ組立体が最適な注ぎ位置にあるという触覚フィードバックをユーザーに提供する、請求項16に記載の開口アダプタ組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年10月17日に出願された米国特許出願第16/163,153号の利益およびそれに対する優先権を主張するものである。本出願はまた、2016年10月17日に出願された米国仮特許出願第62/409,242号および2017年5月19日に出願された米国仮特許出願第62/508,793号の両方の優先権を主張する、2017年10月17日に出願された米国特許出願第15/786,163号の一部継続出願でもある。上に列記した出願の内容は、ありとあらゆる非限定的な目的のために、参照によりそれらの全体が本明細書に明示的に組み込まれる。
【0002】
本明細書における本開示は、概して容器に関し、より具体的には飲用飲料または食品に使用される飲料容器に関する。
【背景技術】
【0003】
容器は、一定量の液体を保持するように構成され得る。容器には、水、コーヒー、お茶、ソフトドリンク、またはビールなどのアルコール飲料など、温かいまたは冷たい飲用液体を入れることができる。これらの容器は、容器内の液体の温度を維持するのに役立つ断熱特性を提供するために、二重壁の真空成形構造で形成され得る。
【発明の概要】
【0004】
本発明の概要は、以下の詳細な説明においてさらに説明される概念の抜粋を簡略化された形態で紹介するために提供される。本発明の概要は、特許請求される主題の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図していないだけでなく、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることも意図していない。
【0005】
特定の例において、断熱容器は、一定量の液体を保持するように構成され得る。断熱容器は、液体を収容するために、内部貯蔵部に延びる開口を設ける第1の端部を有する第1の内壁を備えるキャニスタと、キャニスタの外殻を形成する第2の外壁および底部を含み得る。底部は、キャニスタを表面上で支えるように構成された第2の端部を形成し得る。
【0006】
断熱容器は、キャニスタの開口を密閉し、キャニスタの開口より狭い再密閉可能な注ぎ口開口を提供するように構成された注ぎ口アダプタを含み得、キャニスタの内部貯蔵部の内容物の別の容器へのより制御された注ぎ込みを容易にする。一例では、他の容器は、注ぎ口アダプタの上部に取り外し可能に結合される蓋から形成されたカップであり得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示は、例として示され、添付の図面において同様の参照番号は、類似の要素を示すがそれに限定されない。
図1】本明細書に記載の1つ以上の態様による断熱容器の等角図を示す。
図2】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図1における断熱容器の別の等角図を示す。
図3】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図1における断熱容器のさらなる別の等角図を示す。
図4】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図1における断熱容器の分解等角図を示す。
図5】本明細書に記載の1つ以上の態様による、注ぎ口アダプタの上部のより詳細な等角図を示す。
図6】本明細書に記載の1つ以上の態様による、注ぎ口アダプタの底部のより詳細な等角図を示す。
図7】本明細書に記載の1つ以上の態様による、注ぎ口アダプタの断面等角図を概略的に示す。
図8】本明細書に記載の1つ以上の態様による、キャップの等角図を示す。
図9】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図1における断熱容器の断面図を概略的に示す。
図10A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、注ぎ口アダプタ104の成形プロセスのステップを示す。
図10B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、注ぎ口アダプタ104の成形プロセスのステップを示す。
図10C】本明細書に記載の1つ以上の態様による、注ぎ口アダプタ104の成形プロセスのステップを示す。
図10D】本明細書に記載の1つ以上の態様による、注ぎ口アダプタ104の成形プロセスのステップを示す。
図10E】本明細書に記載の1つ以上の態様による、注ぎ口アダプタ104の成形プロセスのステップを示す。
図10F】本明細書に記載の1つ以上の態様による、注ぎ口アダプタ104の成形プロセスのステップを示す。
図11】本明細書に記載の1つ以上の態様による、断熱容器に取り外し可能に結合されるように構成された開口アダプタ組立体の等角図を示す。
図12】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図11における開口アダプタ組立体の分解等角図を示す。
図13】本明細書に記載の1つ以上の態様による、プラグ構造の等角図を示す。
図14】本明細書に記載の1つ以上の態様による、開口アダプタの底面図を示す。
図15A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、開口アダプタと完全に係合するプラグ構造の断面図を概略的に示す。
図15B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、開口アダプタに対して部分的に結合されない構成におけるプラグ構造の別の断面図を概略的に示す。
図16】本明細書に記載の1つ以上の態様による、断熱容器上の代替の開口アダプタ組立体の上部正面等角図を示す。
図17A図16の代替の開口アダプタ組立体の上部正面等角図を示す。
図17B図16の代替の開口アダプタ組立体の底部正面等角図を示す。
図18図16の代替の開口アダプタ組立体の分解上部正面等角図を示す。
図19】明確にするために蓋を取り外した、閉じた配向における図16の代替の開口アダプタ組立体の断面図を示す。
図20】明確にするために蓋を取り外した、開いた配向における図16の代替の開口アダプタ組立体の断面図を示す。
図21図16の代替の開口アダプタ組立体のプラグの上部正面等角図を示す。
図22A図16の代替の開口アダプタ組立体のプラグの正面図を示す。
図22B図16の代替の開口アダプタ組立体のプラグの下面図を示す。
図22C図16の代替の開口アダプタ組立体のプラグの断面図を示す。
図23】本明細書に記載の1つ以上の態様による、断熱容器上の代替の開口アダプタ組立体の上部正面等角図を示す。
図24図23の代替の開口アダプタ組立体の分解上部正面等角図を示す。
図25】閉じた配向における図23の代替の開口アダプタ組立体の断面図を示す。
図26】開いた配向における図23の代替の開口アダプタ組立体の断面図を示す。
図27図23の代替の開口アダプタ組立体の下面図を示す。
図28図23の代替の開口アダプタ組立体のアダプタの上部正面等角図を示す。
図29A図23の代替の開口アダプタ組立体のアダプタの正面図を示す。
図29B図23の代替の開口アダプタ組立体のアダプタの下面図を示す。
図29C図23の代替の開口アダプタ組立体のアダプタの断面図を示す。
図30図23の代替の開口アダプタ組立体のプラグの上部正面等角図を示す。
図31A図23の代替の開口アダプタ組立体のプラグの正面図を示す。
図31B図23の代替の開口アダプタ組立体のプラグの下面図を示す。
図31C図23の代替の開口アダプタ組立体のプラグの断面図を示す。 さらに、これらの図は様々な例の異なる構成要素の縮尺を描写し得ると理解されるべきであるが、開示される例はその特定の縮尺に限定されない。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の様々な例の説明では、その一部を形成し、本開示の態様を実施し得る様々な例として示す添付の図面を参照する。他の例は、本開示の範囲および趣旨から逸脱することなく、利用され得、また、構造的および機能的な変更を加えることができると理解されるべきである。
【0009】
図1は、本明細書に記載の1つ以上の態様による断熱容器100の等角図を示す。一例においては、容器100は、一定量の液体を保持するように構成され得る。容器100は、注ぎ口アダプタ104および蓋106に取り外し可能に結合されるキャニスタ102を備えることができる。蓋106は、注ぎ口アダプタ104から取り外されると、例えばキャニスタ102内に保持された液体の一部分を注ぐことができるカップとして機能するように構成され得る。一例においては、キャニスタ102は、実質的に円筒形の形状であり得るが、キャニスタ102は、これらの開示の範囲から逸脱することなく、立方体形状などの任意の形状で具現化され得ることが企図される。さらに、様々な例においては、キャニスタ102は、底部、基部、または実質的に円筒形の形状をした断熱基部構造として参照することができる。一例において、実質的に円筒形の形状を有するものとして説明することができる構造は、略円形の断面形状および平行な側壁を設ける円筒の形状を有し得、別の選択肢として、実質的に円筒形の形状は、側壁が互いに平行から5度以内にある、または側壁が互いに10度以内にある、略円形の断面形状を有し得る。
【0010】
図2は、本明細書に記載の1つ以上の態様による、図1における断熱容器100の他の等角図を示す。図2に示すように、蓋106を注ぎ口アダプタ104から取り外して、注ぎ口アダプタ104の上表面110に取り外し可能に結合されるキャップ108を露出させる。キャップ108は、図3に示すように、注ぎ口アダプタ104から取り外されると、注ぎ口アダプタ104を通ってキャニスタ102の空洞部内に延びる注ぎ口開口112を露出させる。それに応じて、キャップ108は、注ぎ口開口112に取り外し可能に結合し、それを密閉する(すなわち、再密閉可能に密閉する)ように構成されてもよい。一例において、それに応じて、注ぎ口開口112は、キャニスタ102の開口158(例えば、図102を参照)よりも狭い開口を提供し、したがって注ぎ口アダプタ104から取り外されると、キャニスタ102の内容物の、蓋106のような別の容器へのより制御された/より的確な手動注ぎ込みを提供する。一例においては、注ぎ口アダプタ104の注ぎ口開口112は、注ぎ口アダプタ104の上表面110の中心から外れている。注ぎ口開口112は、上表面110上の任意の点に位置付けられてもよく、図示のように中心から外れていてもよく、または中心にあってもよいことが企図される。別の例においては、注ぎ口開口112は、容器100の長手方向軸と平行な(すなわち、キャニスタ102の円筒形状の回転軸に平行な長手方向軸)、および/または注ぎ口アダプタ104の上表面110の平面に対して垂直な中心軸(注ぎ口開口112の円筒形状の回転軸と平行である)を有することができる。別の例においては、注ぎ口開口112の中心軸は、上表面110に対して90度ではない角度で傾斜してもよい。これに関して、これらの開示の範囲から逸脱することなく、任意の角度を利用することができることが企図される。
【0011】
一実施態様においては、キャップ108は磁気上表面111を含む。磁気上表面111は、強磁性構造を覆うポリマー外層を含み得る(例えば、金属板/他の構造形状は、磁気上表面111より下に位置付けられ得る)。別の実施態様においては、キャップ108の外面の全部または一部分は、1つ以上の金属および/または合金で構成することができる。それに応じて、磁気上表面111は、強磁性であるか、またはそれ自体が磁化されている外面の材料を含むことができる。別の実施態様においては、磁気上表面111は、磁石構造上にオーバーモールドされた1つ以上のポリマーを含むことができる(すなわち、磁化された金属/合金は、キャップ108が成形されるときにその内部に位置付けられ得る)。
【0012】
本明細書で使用される「磁性」という用語は、一時的または「永久的」に磁化され得る材料(例えば強磁性材料)を指し得る。このように、「磁性」という用語は、それに関連する磁場を有する磁石(すなわち一時的または永久磁石)に磁気的に引き付けられ得る材料(すなわち表面、または物体など)を指し得る。一例においては、磁性材料は磁化されてもよい(すなわち、永久磁石を形成してもよい)。さらに、本明細書に記載される開示とともに、とりわけ、ニッケル、鉄、およびコバルト、ならびにそれらの合金を含む、磁性材料の様々な例を利用することができる。
【0013】
キャップ108は、図3に示すように、注ぎ口開口112から取り外されると、注ぎ口アダプタ104の合体面114に磁気的に結合することができる。キャップ108の上表面111と同様に、注ぎ口アダプタ104の合体面114は磁性材料を含むことができる。一例においては、合体面114は、磁気素子(例えば、特に、金属板、ホイル、またはワイヤ)の上にオーバーモールドされる1つ以上のポリマーを含み得る。別の例では、合体面114は金属製および磁性の外面を含み得る。
【0014】
一例においては、キャニスタ102および蓋106は、主に鋼鉄またはチタン合金などの合金で構成されてもよく、注ぎ口アダプタ104およびキャップ108は、主に1つ以上のポリマーから構成されてもよいことが企図される(とりわけ、磁気上表面111および合体面114を除く)。しかしながら、本明細書に記載の各要素は、とりわけ、1つ以上の金属、合金、ポリマー、セラミック、または繊維強化材料から構成することができることがさらに企図される。特に、容器100は、とりわけ、鋼、チタン、鉄、ニッケル、コバルト、耐衝撃性ポリスチレン、ABS樹脂、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、および/またはポリプロピレンのうちの1つ以上を利用することができる。
【0015】
図4は、本明細書に記載の1つ以上の態様による、容器100の分解等角図を示す。特に図4は、キャニスタ102から取り外された注ぎ口アダプタ104、および注ぎ口アダプタ104から取り外された蓋106およびキャップ108を示す。一実施態様においては、注ぎ口アダプタ104は、キャニスタ102のねじ状内面118に取り外し可能に結合するように構成された底部ねじ状面116を含み得る。さらに、注ぎ口アダプタ104は、蓋106のねじ状内面に取り外し可能に結合するように構成される上部ねじ状面120を含み得る。さらに、ねじ状注ぎ口外面122は、キャップ108のねじ状内面124に取り外し可能に結合するように構成される。
【0016】
しかしながら、代替の実施態様では、これらの開示の範囲から逸脱することなく、前述のねじ状面を逆にすることができることが企図される。この代替の実施態様では、注ぎ口アダプタ104は、キャニスタ102のねじ状外面に取り外し可能に結合するように構成された底部ねじ状面を含むことができ、注ぎ口アダプタ104は、また、蓋106のねじ状外面に取り外し可能に結合するように構成された上部ねじ状面を含むことができる。さらに、注ぎ口開口112のねじ状注ぎ口内面は、キャップ108のねじ状外面に取り外し可能に結合するように構成されてもよい。
【0017】
本明細書で考察されるねじ状面は、これらの開示の範囲から逸脱することなく、とりわけ、任意のねじ状態のピッチ、角度、または長さを含む任意のねじ形状を含み得ることが企図される。このように、底部ねじ状面116、ねじ状内面118、上部ねじ状面120、蓋106のねじ状内面、ねじ状注ぎ口外面122、および/またはねじ状内面124のいずれも、これらの開示の範囲から逸脱することなく、任意の回転数によって要素を互いに対して回転させることによって、対応する嵌合要素と完全に係合することができる。例えば、要素116、118、120、122、および/または124における2つの嵌合するねじ状要素は、1回転の約1/4、1回転の約1/3、1回転の約1/2、約1回転、約2回転、約3回転、少なくとも1回転、または少なくとも5回転、その他の回転で完全に係合することができる。
【0018】
1つ以上のキャニスタ102、注ぎ口アダプタ104、蓋106とキャップ108の間の取り外し可能なカップリングは、これらの開示の範囲を逸脱することなく、嵌合要素、蓋、枷または締め金具などの追加的または代替的カップリング機構を含み得る、とさらに企図される。
【0019】
図5は、本明細書に記載の1つ以上の態様による、注ぎ口アダプタ104の上部のより詳細な等角図を示す。注ぎ口アダプタ104は、グリップリング126によって上部ねじ状面120から分離された底部ねじ状面116を含む。一実施様態において、合体面114は、グリップリング126から延びたハンドル128の一部から形成される。一実施様態において、グリップリング126は、注ぎ口アダプタ104をキャニスタ102および/または蓋106に結合し、かつそれから分離するために、ユーザーが掴めるように構成される。それに応じて、一例において、ハンドル128は、ユーザーが、注ぎ口アダプタ104をキャニスタ102および/または蓋106に結合または分離させるために、手動でトルクをかける際に、グリップリング126の周りでユーザーの手が滑るのを防ぐ、または軽減する。これらの開示の範囲を逸脱することなしに、グリップリング126は、図5に示される単一のハンドル128に加え、複数のハンドル構成からなり得ることがさらに企図される。それに応じて、グリップリング126は、キャニスタ102および/または蓋106に対して注ぎ口アダプタ104を回転するとき、ユーザーの手が滑るのを防ぐ、または軽減するように構成された、1つ以上の粘着またはゴム引きの材料、またはローレット加工された表面の質感を有する物などを含み得る。
【0020】
一例において、図6に示されるように、注ぎ口アダプタ104の注ぎ口開口112は、注ぎ口アダプタ104の高さを通して(132方向へほぼ平行に)延び、注ぎ口アダプタ104の底面134へ延びる注ぎ口流路130へのアクセスを提供する。図7は、本明細書に記載の1つ以上の態様による、注ぎ口アダプタ104の断面等角図を概略的に示す。図7に示されるように、注ぎ口流路130は、注ぎ口開口112から底面134へと延び得る。図示された実施様態において、注ぎ口流路130は、注ぎ口流路130の長さを通してほぼ同じ口径136であり得る。しかしながら、注ぎ口流路は、注ぎ口開口112および底面134の間に延びる流路の長さを通して、違った口径およびサイズを有してもよいことが企図される。
【0021】
一実施様態において、注ぎ口アダプタ104は、注ぎ口流路130の周りに延びる内部空洞138を含み得る。この内部空洞138は、注ぎ口アダプタ104を構成するために使用される1つ以上の製造プロセスにて密封され得る。それに応じて、一例において、内部空洞138は、底面134および上表面111、またはその逆の間で熱伝達を軽減するために真空空洞を含み得る。追加的または代替的に、内部空洞138は、耐熱性を上げるために、部分的にまたは全体的に、1つ以上の泡状の物質またはポリマー材料で満たされ得ることが企図される。さらに別の例において、内部空洞138の1つ以上の表面は、磁力による熱伝導を軽減するために、反射材料で塗布され得る。
【0022】
一例において、磁石または磁性材は、合体面114の後ろに位置付けられ得る。それに応じて、一実施様態において、磁石または磁性材は、ハンドル128内の空洞140内に位置付けられ得る。接着剤、締め金具、嵌合、ねじ、またはリベットなど、任意のカップリング機構が、空洞140内に磁石または磁性材を位置付けるために使用され得ることが企図される。別の例において、磁石または磁性材は、ハンドル128内にオーバーモールドされても構わないし、それによって、空洞140は、オーバーモールドされた磁石または磁性材が占める量を表すこととなる。
【0023】
一例において、注ぎ口アダプタ104は、一体型となり得る。別の例において、注ぎ口アダプタ104は、別の成形プロセス、溶接、接着、締め金具、または1つ以上の留め金具(リベット、つまみ、ねじなど)によって結合される2つ以上の要素から形成され得る。一実施様態において、注ぎ口アダプタ104は、1つ以上のポリマーから構成され得る。しかしながら、注ぎ口アダプタ104は、1つ以上の金属、合金、セラミック、または繊維強化材料などから、追加的または代替的に構成されてもよい。注ぎ口アダプタ104は、1つ以上の射出成形プロセスによって構成され得る。具体的一例において、マルチショット射出成形プロセス(例えば、中でも2ショット、3ショットなど)が、注ぎ口アダプタ104を構成するのに使用され得る。回転成形、吹き込み成形、圧縮成形、ガスアシスト成形、および/または鋳造などを含む追加的または代替的プロセスが、注ぎ口アダプタ104を構成するために、使用され得ることがさらに企図される。
【0024】
図8は、本明細書に記載の1つ以上の態様による、キャップ108の等角図を示す。前述したように、キャップ108は磁気上表面111を含み得る。それに応じて、キャップ108は、1つ以上のポリマー材料から構成され得、磁気上表面111は、磁性材の上にオーバーモールドされた1つ以上のポリマーを含む。
【0025】
図示された例において、キャップ108は、実質上円筒形である。しかしながら、これらの開示の範囲から逸脱することなく、追加的または代替的な形状を利用することができることが企図される。例えば、キャップ108は、中でも、立方状の形状であり得る。キャップ108には、キャップ108を注ぎ口開口112のねじ状外部注ぎ口外面122へ結合するまたはそれから分離するためにキャップ108への手動トルクをかけるときにユーザーの指が滑るのを防ぐ、またはそれを軽減するように構成されたグリップ窪み142a~cが含まれる。これらの開示の範囲を逸脱することなく、グリップ窪み142a~cは、円筒状のキャップ108の円周の周りにいくつでも使用され得ることが企図される。さらに、キャップ108には、キャップ108へのユーザーのグリップを強化するように構成された追加的または代替的な構成的要素が含まれ得る。例えば、キャップ108の外部円筒形面144は、ユーザーのグリップを強化するように構成された粘着性の/ゴム引きされた材料が含まれ得る。さらに、外部円筒形面144には、一連の波形、またはローレット加工が含まれ得る。
【0026】
図9は、キャップ108がねじ状外部注ぎ口外面122に結合し、蓋106が注ぎ口アダプタ104の上部ねじ状面120に結合し、注ぎ口アダプタ104の底部ねじ状面116がキャニスタ102のねじ状内面118に結合した状態の断熱容器100の断面図を概略的に示す。
【0027】
キャニスタ102には、第1の内壁146および第2の外壁148が含まれ得る。密封された真空空洞150は、第1の内壁146および第2の外壁148との間に成形され得る。この構成は、大量の液体を収容するように構成される貯水槽152と外部環境154との間にある第1の内壁146と第2の外壁148を通した熱伝導を軽減するために利用され得る。このように、第1の内壁146と第2の外壁148の間にある密封された真空空洞150は、断熱二重壁構造として参考にされ得る。さらに、第1の内壁146には、大量の液体を収容するための内部貯蔵部152に延びる開口158を決める第1の端部156があり得る。第2の外壁148は、キャニスタ102の外殻を形成し得る。第2の外壁148は、表面上でキャニスタ102を支えるための第2の端部164を形成する側壁160および底部162から形成され得る。継ぎ目163は、第2の外壁148および底部162との間に形成され得る。一例において、底部162は、第2の外壁148上に圧入され得る。さらに、底部162は、第2の外壁148に溶接され得る。溶接は、研磨もされ得るため、継ぎ目はキャニスタ102上には見られない。
【0028】
底部162には、真空形成プロセスで使用されるディンプル166が含まれ得る。図9に示されるように、底部162がディンプル166をカバーするので、ディンプル166は、ユーザーには見えなくなる。ディンプル166は、一般的にはドーム形であってもよい。しかしながら、製造プロセス中に、円錐形または円錐台形などの樹脂材料を収容するための他の適切な形が企図される。ディンプル166には、第2の外壁148に延びる開口170に収束する円形基部168が含まれ得る。下で考察されるように、開口170は、樹脂(図示せず)によって密封され得る。第1の内壁146および第2の外壁148との間に真空状態が形成される間に、樹脂が開口170を密封し、断熱二重壁構造を形作る密封された真空空洞150を第1の内壁146および第2の外壁148の間に提供する。
【0029】
代替的な例として、ディンプル166は、対応形状のディスク(図示せず)によってカバーされるので、ディンプル166は、ユーザーの目には見えない。円形基部168は、第2の外壁148および第1の内壁146と同じ材料で形成され得るディスクによってカバーされ得る。例えば、第1の内壁146、第2の外壁148、およびディスクは、チタン、ステンレススチール、アルミニウム、または他の材料または合金によって形成され得る。しかしながら、本明細書で考察され、本明細書で十分に記載されるように、参照により組み込まれる米国特許出願第62/237,419号にて考察されるように、ディンプル166をカバーするための他の好適な材料および方法が企図される。
【0030】
キャニスタ102は、1つ以上の金属、合金、ポリマー、セラミック、または繊維強化材料によって構成され得る。さらに、キャニスタ102は、1つ以上の高温または低温加工プロセス(例えば、圧縮成形、鋳造、モールディング、穿孔、研磨、鍛造など)を使用して構成され得る。一実施様態において、キャニスタ102は、ステンレススチールを使用して構成され得る。具体的な例として、キャニスタ102は、実質上304ステンレススチールまたはチタン合金によって構成され得る。さらに、キャニスタ102の形状を形成するために用いられる1つ以上の低温加工プロセスによって、キャニスタ102が結果として磁気を帯びる可能性がある(磁石に引き付けられる可能性がある)。
【0031】
一例において、キャニスタ102の貯水槽152には、532ml(18fl.oz)の内部水量を有してもよい。別の例において、貯蔵部152は、500~550ml(16.9~18.6fl.oz)または1000ml~1900ml(33.8fl.oz~64.2fl.oz)の範囲の内部水量を有してもよい。さらに別の例において、貯水槽152は、少なくとも100ml(3.4fl.oz)、少なくとも150ml(5.1fl.oz)、少なくとも200ml(6.8fl.oz)、少なくとも400ml(13.5fl.oz)、少なくとも500ml(16.9fl.oz)、または少なくとも1000ml(33.8fl.oz)の内部水量を有してもよい。キャニスタ102の開口158は、開口口径が64.8mmであり得る。別の実施様態においては、開口158は、開口口径が、60mm、または60mm~70mmの間であり得る。貯水槽152は、標準サイズ355ml(12fl.oz)の飲料(アルミニウム)缶(外径が約66mmおよび高さが約122.7mmの標準355ml飲料缶)を収容するように構成された、内径153および高さ155を有し得る。それに応じて、内径153は、少なくとも66mm、または50mm~80mmの間で測定することができる。高さ155は、少なくとも122.7mm、または110mm~140mmの間で測定することができる。
【0032】
容器100を断熱する追加的または代替的方法も企図される。例えば、第1の内壁146および外壁148との間の空洞150は、低熱伝導性を示す様々な断熱材で満たされ得る。このように、ある例においては、空洞150は、断熱用のエアーポケットを形成するために空気によって、またはポリマー材、またはポリマー発泡体などの大量の材料によって満たす、または部分的に満たすことができる。具体的な一例において、空洞150は、ポリスチレンのような断熱発泡材によって満たされるか、または部分的に満たされ得る。しかしながら、これらの開示の範囲を逸脱することなく、追加的または代替的な断熱材が、空洞150を満たす、または部分的に満たすために使用され得る。
【0033】
さらに、空洞150の厚みは、これらの開示の範囲を逸脱することなく、任意の寸法値によっても具現化され得る。また、容器100の第1の内壁146または第2の外壁148の1つ以上の内面は、放熱による熱伝導を軽減するように構成された銀色の表面、銅メッキ面、または薄いアルミニウムホイルで覆われた面からなり得る。
【0034】
一例において、蓋106は、1つ以上の、金属、合金、ポリマー、セラミック、または繊維強化材料などで成形され得る。さらに、蓋106は、本明細書にて述べられる1つ以上の射出成形または他の製造プロセスなどを使用して成形され得る。蓋106は、個体構造であり得る、または内壁172、外壁174およびその間の空洞176を有するキャニスタ102と同様に、二重壁構造を含み得る。蓋106は、断熱され得るので、空洞176は、本明細書にて述べられている技術を使用して構成された真空空洞であることも企図される。
【0035】
一例においては、キャップ102はショルダー領域182を含む。このように、キャニスタ102の外径184は、注ぎ口アダプタ104の外径186よりも大きくてもよい。それに応じて、キャニスタ102の外壁148は、ショルダー領域182に沿って、ポイント188と190の間で先細っていてもよい。一例において、ショルダー領域182は、キャニスタ102の熱伝導性能を改善し得る(熱伝導率を軽減する)。特に、ショルダー領域182は、開口158を密閉する蓋注ぎ口アダプタ104よりも低熱伝導性(高耐熱性/断熱性)の断熱性を構成し得る。
【0036】
注ぎ口アダプタ104が取り外し可能にそこに結合しているときに、注ぎ口アダプタ104は、キャニスタ102の開口158を密封するように構成された低部ガスケット178を含み得ることが企図される。さらに、注ぎ口アダプタ180は、結合時に、注ぎ口アダプタ104に対して蓋106を再密封可能に密封するように構成された上部ガスケットを含み得る。
【0037】
図10A図10Fは、本明細書に記載の1つ以上の態様による、注ぎ口アダプタ104の成形プロセスのステップを示す。前述したように、注ぎ口アダプタは、1つ以上のポリマーから構成することができ、またマルチショット射出成形プロセスなどを使用して成形することができる。それに応じて、一例において、図10Aは、ポリマーの第1の射出成形ショットによる中間的注ぎ口アダプタ構造1002を示す。中間的注ぎ口アダプタ構造1002は、注ぎ口アダプタ104の成形プロセスが完了したときに、上部ねじ状面120および底部ねじ状面116をそれぞれ形成する上部ねじ状セクション1004および底部ねじ状セクション1006を含む。一実施様態において、中間的注ぎ口アダプタ構造1002は、ねじ状外部注ぎ口外面122および注ぎ口流路130を持つ、完全な上表面110および注ぎ口開口112を含む。
【0038】
図10Bは、第2の射出成形ショットによる第2の中間的注ぎ口アダプタ構造1010を示す。第2の中間的注ぎ口アダプタ構造1010は、第2の中間的注ぎ口アダプタ構造1010の円周に延びるグリップリング基部構造1112を含み、図10Cに参照として示されるように、グリップリング126を形成するオーバーモールドされた第3のショット用の基礎となる構造的な支持面を形成する。さらに、第2の中間的注ぎ口アダプタ構造1010には、ハンドル128を成形するオーバーモールドされた第3のショット用の基礎となる構造的な支持面を形成する、ハンドル基部構造1114が含まれる。さらに、ハンドル基部構造1114には、一実施様態において、オーバーモールドし合体面114を形成する以前に、面1120上で固定された磁気板1118を保持するように構成された、板取付金具1116が含まれる。さらに、板取付金具1116には、第3の射出成形ショットでオーバーモールドする以前に、締まり嵌めで磁気板1118を保持するように構成された嵌合要素が含まれ得る。しかしながら、板取付金具1116には、磁気板1118を保持するために、接着、または1つ以上の留め金などを含む追加的または代替的な要素が利用し得ることが企図される。
【0039】
図10Cは、ポリマーの第3の射出成形ショットによる第3の中間的注ぎ口アダプタ構造1020を示す。特に、前述したように、ポリマーの第3の射出成形ショットは、合体面114でグリップリング126およびハンドル128を形成するグリップリング基部構造1112およびハンドル基部構造1114をオーバーモールドするように構成される。しかしながら、グリップリング基部構造1112は、注ぎ口アダプタ構造1010上に別途ねじ留めおよび接着し成形される得ることも企図される。
【0040】
図10Dは、図10C内の第3の中間的注ぎ口アダプタ構造1020の底面図を示す。特に、図10Dは、注ぎ口アダプタ104の底面134を形成する前の空洞(例として図7にて示した空洞138)への開口1022を示す。それに応じて、発泡体1024は、図10Dにて示されるように、空洞を部分的にまたは完全に満たすために空洞へ射出され、一旦完成されると、注ぎ口アダプタ104の耐熱性を強化する。これらの開示の範囲を逸脱することなく、発泡体1024は、任意のポリマー発泡体材料によって構成され得ることが企図される。
【0041】
図10Eは、図10Eと関連して前述したように、開口1022をカバーするために位置付けられた底部キャップ1032を持つ、第4の中間的注ぎ口アダプタ構造1030を示す。一例において、底部キャップ1032は、ポリマー射出成形プロセスの第4のショットによって形成され得る(その他においては、底面134を成形するためのプロセスの第1のショットとして参照される)。
【0042】
図10Fは、射出成形プロセスの第5のショットによる完全な注ぎ口アダプタ104を示す(その他においては、底面134を成形するためのプロセスの第2のショットとして参照される)。図示したように、第5の射出成形ショットは、図10Eにて前に示したように、開口1022を密封し、完全な注ぎ口アダプタ104の底面134を形成する密封要素1042を成形するために利用され得る。
【0043】
図11は、本明細書に記載の1つ以上の態様による、断熱容器に取り外し可能に結合されるように構成された開口アダプタ組立体1100の等角図を示す。一例において、開口アダプタ組立体1100は、これらの開示にて前述したように、断熱容器キャニスタ/ボトル102に取り外し可能に結合されるように構成され得る。図12は、本明細書に記載の1つ以上の態様による、図11における開口アダプタ組立体1100の分解等角図を示す。一例において、組立体1100は、蓋1202を含む。この蓋1202は、蓋106と類似性があり得る。さらに、蓋1202は、開口アダプタ1204に取り外し可能に結合されるように構成され得る。一例において、開口アダプタ1204は、蓋1202の内部のねじ状部と係合するように構成される、外部の上部ねじ状面1220を持つ実質的に円筒形状であり得る。それに応じて、開口アダプタ1204は、キャニスタ102の面118のように、キャニスタのねじ状内面と係合するように構成される、外部の底部ねじ状面1222を含み得る。上部ガスケット1208および下部ガスケット1210は、外部の底部ねじ状面1222が、取り外し可能に結合されているときに、キャニスタ102の開口を密封するように構成され得る。さらに、上部ガスケット1208および下部ガスケット1210は、これらの開示の範囲を逸脱することなく、任意のガスケット形状および/または材料を含み得る。
【0044】
グリップリング1206は、開口アダプタ1204の円周の周りに延び得る。グリップリング1206は、外部の上部ねじ状面1220および外部の底部ねじ状面1222との間に間隔を有してもよい。一例において、グリップリング1206は、開口アダプタ1204の円筒形構造にて一体的に成形され得る。別の例において、グリップリング1206は、別途成形され、開口アダプタ1204の円筒形構造に堅く結合され得る。例えば、グリップリング1206は、別の要素として、射出成形され、その後、接着、溶接、および/または締め金具などによって開口アダプタ1204に結合され得る。別の例において、グリップリング1206は、開口アダプタ1204上にオーバーモールドされ得る。
【0045】
開口アダプタ1204は、プラグ構造1212を収容するように構成された上部開口1224を含み得る。プラグ構造1212は、実質的な円筒形の側壁を有する底部部分1216およびそこに堅く結合された上部部分1214を含み得る。一例において、底部部分1216は、上部部分1214などに回転溶接され得る。図13は、本明細書に記載の1つ以上の態様による、プラグ構造1212の等角図を示す。一実施様態において、プラグ構造1212の底部部分1216の実質的な円筒形の側壁は、開口アダプタ1204の内部ねじ状面1218に取り外し可能に結合されるように構成される、ねじ状外面1302を含み得る。一例において、ねじ状外面1302が、開口アダプタ1204の内部ねじ状面1218と係合するときに、プラグ構造1212は、開口アダプタ1204の上部開口1224を再密封可能に密封するように構成され得る。さらに、上部部分1214は、密封面1304を形成するために、底部部分1216の側壁を越えて、径方向へ延びるように構成され得る。この密封面1304は、上部開口1224で開口アダプタ1204の上部リップに隣接するように構成され得る。それに応じて、密封面1304には、ガスケットが含まれ、このガスケットは、これらの開示の範囲を逸脱することなく、任意の形状(例えば、c型のガスケットなど)を持ち得、また任意の材料からも構成され得る。
【0046】
プラグ構造1212には、上部部分1214に堅く結合されたハンドル1306が含まれ得る。ハンドル1306は、上部部分1214の直径に亘って延び、またプラグ構造1212および開口アダプタ1204の間のねじ状カップリングの手動操作用、またプラグ構造1212の手動着脱用として形成され得る。プラグ構造1212は、1つ以上の外部流路1308を含み得る。具体的な一例において、プラグ構造1212には、プラグ構造1212の底部部分1216の外部側壁の円周に等間隔に離れた3つの外部流路1308が含まれ得る。しかしながら、任意の数の外部流路1308も、これらの開示の範囲を逸脱することなく、利用され得ることが企図される。外部流路1308は、流路上端1310および流路下端1312の間に延びるように構成され得る。一実施様態において、外部流路1308の深さ(例えば、プラグ構造1212の底部部分1216の外部側壁の実質的な円筒形状に対して径方向に沿った深さ)は、外部流路1308の長手方向の長さに沿って(例えば、プラグ構造1212の底部部分1216の円筒形状の長手方向軸に平行方向へ沿って)均一であり得る。別の実施様態において、外部流路1308の深さは、均一ではなくてもよく、第1の深さから、その第1の深さより浅い第2の深さへ、流路移動領域1314に沿って変化してもよい。ある例において、外部流路1308は、外部環境と開口アダプタ1204が取り外し可能に結合されたキャニスタ102の内室の間に、部分的または完全なガス圧力解放/平衡化を行うように構成され得る。
【0047】
一例において、プラグ構造1212は、発泡材(例えば、発泡スチロールなど)などの断熱材で部分的または完全に満たされた内部空洞を含み、また、あるいは、それを通して熱伝導を軽減するように構成された真空空洞を含み得る。
【0048】
プラグ構造1212は、保持タブ1316を追加で含み得る。図示したように、プラグ構造1212は、プラグ構造1212の基部1318の円周の周りに等間隔に離れた3つの保持タブ1316を含み得る。しかしながら、これらの開示の範囲を逸脱することなく、任意の数の保持タブ1316を利用することができることが企図される。一例において、保持タブ1360は、圧縮構成および伸長構成との間で伸縮するように構成された屈曲部(例えば、1つ以上の長手面1322および/または口径面1320は変形するように構成され得る)を含み得る。図13で示すように、保持タブ1316は、伸長構成である。
【0049】
一例において、保持タブ1316は、ねじ状外面1302が開口アダプタ1204の内部ねじ状面1218から分離されるとき、プラグ構造1212が開口アダプタ1204から取り外される方向への伸長を制限するように構成され得る。特に、伸長形状において、保持タブ1316は、開口アダプタ1204の保持面に隣接するように構成され得る。図14は、本明細書に記載の1つ以上の態様による、開口アダプタ1204の底面図を示す。一実施様態において、伸長形状の場合は、保持タブ1316は、開口アダプタ1204の保持隆起面1402に隣接するように構成され得る。
【0050】
図15Aは、開口アダプタ1204と完全に係合したときのプラグ構造1212の断面図を概略的に示す。図15Aは、プラグ構造1212のねじ状外面1302が開口アダプタ1204の内部ねじ状面1218と結合した状態を概略的に示す。さらに、この完全に係合する状態において、保持タブ1316は、開口アダプタ1204の保持隆起面1402から離れて間隔を保ち得る。図15Bは、開口アダプタ1204に対して部分的に結合されていない構成におけるプラグ構造1212の別の断面図を概略的に示す。それに応じて、図15Bが示すように、プラグ構造1212のねじ状外面1302は、開口アダプタ1204の内部ねじ状面1218から分離され得る。しかしながら、開口アダプタ1204の保持隆起面1402に隣接する保持タブ1316のおかげで、プラグ構造1212が、開口アダプタ1204から完全に分離されるのを防ぐことができる。好都合なことに、この部分的なカップリングによって、上部開口1224が密封されなくなり、また、一例において、プラグ構造1212が開口アダプタ1204から完全に取り外されることなく、キャニスタ102の中身がそこから注がれることになり得る。さらに好都合なことに、この機能によって、開口アダプタ1204とプラグ構造1212との間のねじ状カップリングの片手での操作が可能になり、プラグ構造1212を完全に取り外す必要もなく、またユーザーがもう一方の手で保持する必要もなく、または外部面上に置く必要もなしに、キャニスタ102の中身を注ぐことも可能になり得る。
【0051】
開口アダプタ1204からプラグ構造1212を完全に取り外すためには、保持タブ1316を、図15Bで示される伸長構成から保持タブ1316が保持隆起面1402を過ぎて移動することが可能な圧縮構成への移行を促進する、手動分離力が用いられ得る。一例において、この手動分離力は、底部部分1216の円筒形構造の長手方向軸に平行な方向へ印加され得る。これらの開示の範囲を逸脱することなく、保持タブ1316の具体的な形状および材料などに基づいて、任意の分離力が利用され得ることが企図される。追加的または代替的に、これらの開示の範囲を逸脱することなく、保持タブ1360は、伸長形状の場合、基部面1502などの開口アダプタ1204の1つ以上の追加的または代替的面と隣接するように構成され得る。
【0052】
図16図22Cは、上記で述べた開口アダプタ組立体1100に構造の点でいくらか類似している、飲料容器のための注ぎ口/開口アダプタ組立体1600の例示的な実施形態を示す。図16は、これらの開示にて前述したように、断熱容器キャニスタ/ボトル102に取り外し可能に結合された開口アダプタ組立体1600を示す。図17Aおよび17Bは、キャニスタ/ボトル102から結合解除された開口アダプタ組立体1600の等角図を示す。開口アダプタ組立体1600は、例えばキャニスタ102に保持された液体の一部分を注ぐことができるカップとして機能するように構成され得る、蓋1602を含むことができ、上記で述べた蓋106および蓋1202と同様である。蓋1602はまた、開口アダプタ1604に取り外し可能に結合されるように構成され得、プラグ構造1650は、開口アダプタ1604に取り外し可能に結合することができる。
【0053】
図18は、本明細書に記載の1つ以上の態様による、注ぎ口/開口アダプタ組立体1600の分解等角図を示す。開口アダプタ組立体1600は、蓋1602と、注ぎ口/開口アダプタ1604と、プラグ構造1650とを備えることができる。開口アダプタ1604は、上面1608を有するグリップリング1606と、上面1608の反対側の下面1610と、上面1608から下面1610まで延びる側面1612とを備えることができる。さらに、グリップリング1606は、上記で述べたグリップリング1206に類似し、その特性を有し得る。さらに、上部円筒形部材1614は、上面1608から延び得、上部円筒形部材1614は、蓋1602に係合するための上部の外部ねじ状部分を含む。開口アダプタ1604は、下面1610から延びる下部円筒形部材1616をさらに備え、下部円筒形部材1616は、キャニスタ102の表面118などのキャニスタのねじ状内面に係合するように構成された下部外部ねじ状部分1618を含む。さらに、開口アダプタ1604は、内面1626を形成する下部円筒形部材1616の底面1624を通って、上部円筒形部材1614の上表面1622から延びる開口1620を含むことができ、内面1626は、プラグ構造1650が開口アダプタ1604の開口1620に収容されたときに、プラグ構造1650の外部のねじ状部分1656に係合することができる、内部ねじ状部分1628を含む。上部アダプタガスケット1640および下部アダプタガスケット1644は、開口アダプタ1604とキャニスタ102との間に二重ガスケットを提供するように構成され得る。さらに、上部アダプタガスケット1640および下部アダプタガスケット1644は、これらの開示の範囲を逸脱することなく、任意のガスケット形状および/または材料を含み得る。
【0054】
上記に述べた開口アダプタ組立体1100の実施形態と同様に、プラグ構造1650は、開口アダプタ1604内に収容され得、プラグ構造1650の外部ねじ部1656は、プラグ構造1650が回転したときにプラグ構造1650が垂直方向に移動してアダプタ組立体1600を開閉するように、開口アダプタ1604の内部ねじ部1628に係合することができる。図19に示すように、プラグ構造1650が開口アダプタ1604と係合したときに、開口アダプタ組立体1600は、容器から液体が流れないように閉じた配向であり得、図20に示すように、プラグ構造1650が開口アダプタ1604と部分的に係合したときに、開口アダプタ組立体1600は、液体が容器から流れるように開いた配向であり得る。
【0055】
プラグ構造1650は、上部/ハンドル部分1652と、実質的に円筒形の下部部分1654とを含むことができ、下部部分1654は、プラグ構造1650が開口1620内に収容されたときに注ぎ口アダプタ1604の内部ねじ状部分1628と取り外し可能に結合することができる、外部ねじ状部分1656を含むことができる。プラグ構造1650はまた、開口アダプタ1604に対して密封するために、上部プラグガスケット1680と下部プラグガスケット1682とを含むこともできる。加えて、プラグ構造1650は、プラグ構造1650がアダプタ1604内を回転してアダプタ組立体1600を開いた配向へ移動させたときに内面1626から延びる突出部1630に摩擦係合する、複数の細長いタブ1660を含むことができ、突出部1630と細長いタブ1660との摩擦係合は、アダプタ組立体1600が最適な注ぎ位置にある旨の触覚フィードバックをユーザーに提供する。触覚フィードバックは、アダプタ1604からプラグ構造1650を回して外すときに、抵抗の増加としてユーザーが気付くことができる。アダプタ1604からプラグ構造1650を完全に取り外すために、ユーザーは、プラグ構造1650を回して外し続け、細長いタブ1660を変形させて、突出部1630の上側まで移動させることを可能にし、その地点で、プラグ構造1650を回してアダプタ1604から完全に外すことができる。
【0056】
図19は、蓋1602を取り外した、閉じた配向のアダプタ組立体1600の断面図を示す。プラグ構造1650は、下部プラグガスケット1682がアダプタ1604の上部突出面1630と接触して、容器から流体が流れるのを防止するように、アダプタ1604と係合される。随意に、例示的な実施形態に示すように、上部プラグガスケット1680は、アダプタ1604の内面1626に接触して、アダプタ1604とプラグ構造1650との間の追加の密封を提供することができる。
【0057】
図20は、蓋1602を取り外した、開いた配向のアダプタ組立体1600の断面図を示す。プラグ構造1650は、それを回してアダプタ1604から部分的に外され、それにより、下部プラグガスケット1682がアダプタ1604の突出部1630との接触から解放されて、容器から流体が流れるのを可能にする。プラグ構造1650を回して外すときに、細長いタブ1660が上方に移動して突出部1630に摩擦係合し、アダプタ組立体1600を最適な注ぎ位置に配置することができる。
【0058】
プラグガスケット1680および1682を取り付けたプラグ構造1650を図21図22Cに示す。ハンドル部分1652は、ハンドル部分1652の直径に亘って延びる突起1653を含むことができ、プラグ構造1650と開口アダプタ1604との間のねじ結合を手動で作動させるように、ならびにプラグ構造1650を手動で取り付ける/取り外すように構成することができる。ハンドル部分1652は、ハンドル部分の底面が開口アダプタ1604の上表面1622に当接するための密封面を形成するように、実質的に円筒形の下部部分1654の直径を越えて半径方向に延びるように構成することができる。代替的に、例示的な実施形態に示すように、上部プラグガスケット1680は、ハンドル部分1652の底面に隣接して配設することができる。プラグ構造1212と同様に、プラグ構造1650はまた、上記に述べた外部チャネル1308と同様で、かつその特性を有し得る、1つ以上の外部のチャネル1658を含むこともできる。チャネル1658は、断続ねじ状部分1656Aを形成するねじ状部分1656を断続させることができる。チャネル1658は、アダプタ組立体1600が開いた配向にあるときに、流体が流れるための流路を提供することができる。例示的な実施形態は、下部部分1654の円周の周りに等間隔に離間された3つの外部チャネル1658を有するプラグ構造1650を示すが、プラグ構造1650は、任意の数のチャネル1658を備えることができる。加えて、プラグ構造1650は、上記で述べたプラグ構造1212と同様に、断熱材1678で部分的または完全に満たされた内部空洞1676を含むことができ、この断熱材は、発泡スチロールまたは同様の材料などの発泡材料であり得る。
【0059】
プラグ構造1650の下部部分1654は、上部の実質的に円筒形の部分1662と、上部円筒部分1662と下部円筒部分1664との間に位置付けられた溝1666を設ける下部の実質的に円筒形の部分1664とを含むことができ、下部プラグガスケット1682が、溝1666内に配設される。複数の細長いタブ1660は、円筒形の下部部分1664から外方へ延び得、各タブ1660の長さはその厚さよりも長い。各細長いタブ1660は、下部円筒部分1664から外方へ延びるベース部材1668と、ベース部材1668から下方へ延びる端部分1670とを有する。ベース部材1668は、上表面1672が下部円筒部分1664の側部から鈍角で延びて、プラグ構造1650を回して外すときに突出部1630に係合するための傾斜面を提供するように延び得る。さらに、各端部分1670は、プラグ構造1650をアダプタ1604の中へ取り付けるときに突出部1630に係合させるための傾斜面を提供するように、ベース部材1668の上表面1672に対して鋭角で配設される下向き表面1674を有することができる。図示したように、プラグ構造1650は、下部円筒部分1664の円周の周りに等間隔に離れた3つの細長いタブ1660を含むことができる。細長いタブ1660のうちの少なくとも1つは、断続ねじ状部分1656Aのうちの1つに沿って中央にあり得る。しかしながら、これらの開示の範囲を逸脱することなく、任意の数の細長いタブ1660が利用され得ることが企図される。
【0060】
図23図31Cは、飲料容器の開口アダプタ組立体の別の例示的な実施形態を示す。図23図31Cは、上記で述べた開口アダプタ組立体1100および1600と構造がやや類似している、開口アダプタ組立体1700を示す。図23図31Cの実施形態について、特徴は、図16図22Cに示す実施形態において使用されるような「16xx」ではなく、「17xx」という一連の参照番号の下で同様の参照符号を使用して参照される。それに応じて、図16図22Cの開口アダプタ組立体1600に関してすでに上記で述べた開口アダプタ組立体1700の特定の特徴は、あまり詳細に記載されない場合があり、または全く記載されない場合がある。図23は、これらの開示にて前述したように、断熱容器キャニスタ/ボトル102に取り外し可能に結合された開口アダプタ組立体1700を示す。
【0061】
図24は、本明細書に記載の1つ以上の態様による、図23の注ぎ口/開口アダプタ組立体1700の分解等角図を示す。開口アダプタ1704は、棚部材1706から延びる上部の実質的に円筒形の部材1714を有する棚部材1706を備えることができる。注ぎ口/開口アダプタ1704は、棚部材1706から延びる下部の実質的に円筒形の部材1716をさらに備え、下部円筒形部材1716は、キャニスタ102の表面118などのキャニスタのねじ状内面に係合するように構成された下部の外部ねじ状部分1718を含む。さらに、開口アダプタ1704は、内面1726を形成する下部円筒形部材1716の底面1724を通って、上部円筒形部材1714の上表面1722から延びる開口1720を含むことができ、内面1726は、プラグ構造1750が開口アダプタ1704の開口1720に収容されたときに、プラグ構造1750に係合することができる、内部ねじ状部分1728を含む。上部アダプタガスケット1740および下部アダプタガスケット1744は、開口アダプタがキャニスタ102に取り外し可能に結合されているときに、開口アダプタ1704とキャニスタ102との間に密封を提供するように構成することができる。さらに、上部アダプタガスケット1740および下部アダプタガスケット1744は、これらの開示の範囲を逸脱することなく、任意のガスケット形状および/または材料を含み得る。
【0062】
上記に述べた開口アダプタ組立体1600の実施形態と同様に、プラグ構造1750は、開口アダプタ1704内に収容することができ、プラグ構造1750の外部ねじ部1756は、プラグ構造1750が回転したときにプラグ構造1750が垂直方向に移動してアダプタ組立体1700を開閉するように、開口アダプタ1704の内部ねじ部1728に係合することができる。図25に示すように、プラグ構造1750が開口アダプタ1704と係合したときに、開口アダプタ組立体1700は、容器から液体が流れないように閉じた配向であり得、図26に示すように、プラグ構造1750が開口アダプタ1704と部分的に係合したときに、開口アダプタ組立体1700は、液体が容器から流れるように開いた配向であり得る。
【0063】
プラグ構造1750は、上部/ハンドル部分1752と、実質的に円筒形の下部部分1754とを含むことができ、下部部分1754は、プラグ構造1750が開口1720内に収容されたときに注ぎ口アダプタ1704の内部ねじ状部分1728と取り外し可能に結合することができる、外部ねじ状部分1756を含むことができる。プラグ構造1750はまた、開口アダプタ1704に対して密封するために、上部プラグガスケット1780と下部プラグガスケット1782とを含むこともできる。加えて、プラグ構造1750は、プラグ構造1750がアダプタ1704内を回転してアダプタ組立体1700を開いた配向へ移動させたときに内面1726から延びる突出部1730に摩擦係合する、複数の細長いタブ1760を含むことができる。細長いタブ1760が突出部1730に接触したときに、ユーザーは、抵抗の増加を感じることができる。プラグ構造1750が最適な注ぎ位置まで移動したときに、細長いタブ1760が、突出部1730に沿って配設された複数のポケット1732の中へ移動することができ、これは、細長いタブ1760がポケット1732の中へ落ち込んだという触覚を、さらには、開口アダプタ組立体1700が最適な注ぎ位置にあることをユーザーに知らせるための可聴フィードバックをユーザーに提供することができる。
【0064】
図25は、閉じた配向のアダプタ組立体1700の断面図を示す。プラグ構造1750は、下部プラグガスケット1782がアダプタ1704の突出部1730と接触して、容器から流体が流れるのを防止するように、アダプタ1704と係合させることができる。随意に、例示的な実施形態に示すように、上部プラグガスケット1780は、アダプタ1704の内面1726に接触して、アダプタ1704とプラグ構造1750との間の追加の密封を提供することができる。
【0065】
図26は、開いた配向のアダプタ組立体1700の断面図を示す。示すように、プラグ構造1750は、それを回してアダプタ1704から部分的に外され、それにより、下部プラグガスケット1782がアダプタ1704の突出部1730との接触から解放されて、容器から流体が流れるのを可能にする。上で考察されたように、プラグ構造1750を回して外すときに、細長いタブ1760は、突出部1730に係合し、突出部1730内に位置位置付けられたポケット1732の中へ移動して、プラグ構造1750が最適な注ぎ位置にある旨の触覚フィードバックをユーザーに提供することができる。図27は、最適な注ぎ位置のアダプタ組立体1700の下面図を示し、細長いタブ1760の各々は、アダプタ1704の突出部1730の対応するポケット1732内に配設される。
【0066】
図28図29Cは、アダプタガスケット1740および1744を設けるアダプタ1604を示す。上で考察されたように、アダプタ1604は、ユーザーが飲むためのカップ部分のリップとしての役割を果たすことができる上表面1722をさらに含む、上部円筒形部材1714を設ける棚部材1706を含む。キャニスタ/ボトル102に係合する外部のねじ状部分1718を含む下部円筒形の部材1716。アダプタ1704は、内面1726から延びる突出部1730を含むことができる。図29Bおよび図29Cに示すように、突出部1730は、複数のポケット1732を含むことができ、各ポケット1732は、複数の細長いタブ1760のうちの1つを収容するように構成される。さらに、突出部1730は、突出部1730の最大幅が各ポケット1732の開始部に隣接するピーク1734に生じるように、様々な幅を有することができる。このピーク1734は、細長いタブ1760がポケット1732の中へ移動するまでプラグ構造1750回してアダプタ1704から外すときに、ユーザーが感じる抵抗を増加させることができる。
【0067】
ガスケット1780および1782を取り付けたプラグ構造1750を図30図31Cに示す。ハンドル部分1752は、ハンドル部分1752の直径に亘って延びる突起1753を含むことができ、プラグ構造1750と開口アダプタ1704との間のねじ結合を手動で作動させるように、ならびにプラグ構造1750を手動で取り付ける/取り外すように構成することができる。ハンドル部分1752は、ハンドル部分1752の底面が開口アダプタ1704の上表面1722に当接する密封面を形成するように、実質的に円筒形の下部部分1754の直径を越えて半径方向に延びるように構成することができる。代替的に、例示的な実施形態に示すように、上部プラグガスケット1780は、ハンドル部分1752の底面に隣接して配設することができる。プラグ構造1212、1650と同様に、プラグ構造1750はまた、上記に述べた外部チャネル1308、1658と同様で、かつその特性を有し得る、1つ以上の外部チャネル1758を含むこともできる。チャネル1758は、複数のねじ状部分1756Aを形成する外部ねじ状部分1756を断続させることができる。チャネル1758は、アダプタ組立体1700が開いた配向にあるとき、流体が流れるための経路を提供することができる。例示的な実施形態は、下部部分1654の円周の周りに等間隔に離間された3つの外部チャネル1658を有するプラグ構造1750を示すが、プラグ構造1750は、任意の数の外部チャネル1758を備えることができる。加えて、プラグ構造1750は、上記で述べたプラグ構造1212および1650と同様に、断熱材1778で部分的または完全に満たされた内部空洞1776を含むことができ、この断熱材は、発泡スチロールまたは同様の材料などの発泡材料であり得る。
【0068】
プラグ構造1750の下部部分1754は、上部円筒部分1762と、上部円筒部分1762と下部円筒部分1764との間に位置付けられた溝1766を設ける下部円筒部分1764とを含むことができ、下部プラグガスケット1782が、溝1766内に配設される。複数の細長いタブ1760は、下部円筒部分1764から突出し得る。各細長いタブ1760は、テーパ状の端部と、より厚い中央領域とを有することができる。さらに、複数の細長いタブ1760の各々は、プラグ構造1750が開いた配向にあるときに注ぎ口アダプタ1704の突出部1730に係合することができる、外側面1768を有することができる。複数の細長いタブ1760の各々は、ねじ状部分の各ねじ部と実質的に平行であり得、さらには、断続ねじ状部分1756Aの各々の長さに沿って中央にあり得る。加えて、複数の細長い孔1770は、1つの細長い孔1770が各細長いタブ1760の上側にあり、1つの細長い孔1770が各細長いタブ1760の下側にあるように、各細長いタブ1760に隣接して配設することができる。孔1770は、細長いタブ1760の長さ以上の長さを有することができる。孔1770は、細長いタブ1760がアダプタ1704の突出部1730に係合したときに変形するのを可能にするために、細長いタブ1760の周りの局所的な剛性を調整するのを補助する。図示したように、プラグ構造1750は、下部円筒部分1764の円周の周りに等間隔に離れた3つの細長いタブ1760を含み得る。しかしながら、これらの開示の範囲を逸脱することなく、任意の数の細長いタブ1760を利用することができることが企図される。
【0069】
開口アダプタ組立体1100の構造は、任意の材料から組み立て得ることが企図される。例えば、これらの開示の範囲を逸脱することなく、1つ以上の述べられた要素は、1つ以上のポリマー、金属、合金、複合材料、セラミックまたは木材から組み立てられ得る。特に、開口アダプタ組立体1100は、とりわけ、鋼、チタン、鉄、ニッケル、コバルト、耐衝撃性ポリスチレン、ABS樹脂、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、および/またはポリプロピレンのうちの1つ以上を利用することができる。これらの開示の範囲を逸脱することなく、開口アダプタ組立体1100の述べられた要素を組み立てるには、あらゆる製造方法が活用され得る、とさらに企図される。ある例において、これらの開示の範囲を逸脱することなく、射出成形、吹き込み成形、鋳造、回転成形、圧縮成形、ガスアシスト成形、熱成形、または発泡体成形、溶接(例えば、回転溶接)、接着、または留め金具(例えば、リベット、留め釘、ねじなど)などが利用され得る。さらに、開口アダプタ組立体1100の図示および記述された要素は、これらの開示の範囲を逸脱することなく、任意の寸法値により構成され得ることが企図される。このように、例えば、記述されたねじ形状(例えば、ねじ状外面1302、1618、内部ねじ状面1218、1628、1728、外部の上部ねじ状面1220、および/または外部の底部ねじ状表面1222、1656、1756)は、これらの開示の範囲を逸脱することなく、任意のねじ形状で構成され得る。
【0070】
一例において、1つの材料で成形された断熱容器は、ねじ状側壁および液体を収容するための内部貯蔵部に延びる開口を設ける第1の端部を有する第1の内壁と、キャニスタの外殻を形成する第2の外壁とを有するキャニスタを含むことができる。第2の外壁は、キャニスタを表面上で支えるように構成された第2の端部を含み得る。キャニスタは、第1の内壁と第2の外壁の間に断熱二重壁構造を形成する密封された真空空洞を含み得る。断熱容器も、底面と注ぎ口アダプタの上表面上の注ぎ口開口にある、注ぎ口アダプタの高さを通して延びる注ぎ口流路を有する注ぎ口アダプタを含み得る。注ぎ口開口は、上部ねじ状面と底部ねじ状面の間の注ぎ口アダプタの円周の周りに延びるグリップリング上で、合体面と磁気的に結合するように構成された磁気上表面を有するキャップによって密封される。キャニスタの開口に対して注ぎ口アダプタを再密封可能に密封するように構成された底部ねじ状面、および蓋に対して注ぎ口アダプタを取り外し可能に結合するように構成された上部ねじ状面。
【0071】
別の例において、断熱容器は、ねじ状側面および液体を収容するための内部貯蔵部に延びる開口を設ける第1の端部を有する第1の内壁と、キャニスタの外殻を形成する第2の外壁を有するキャニスタを含み得る。第2の外壁は、キャニスタを表面上で支えるように構成された第2の端部を含み得る。キャニスタは、第1の内壁と第2の外壁の間に断熱二重壁構造を形成する密封された真空空洞を含み得る。断熱容器は、キャニスタの開口に、取り外し可能な状態で結合し、またそれを密封するための外部底部ねじ状面を有する開口アダプタを含み得る。開口アダプタはまた、内部ねじ状面、外部上部ねじ状面、および外部上部ねじ状面と外部底部ねじ状面の間に位置付けられたグリップリングを備え得る。断熱容器はまた、実質的な円筒形上部および実質的な円筒形底部を有するプラグ構造を含み得る。プラグ構造はまた、開口アダプタの内部ねじ状面に取り外し可能に結合するように構成されたねじ状外面を含み得る。プラグ構造はまた、上部に堅く結合されたハンドル、およびプラグ構造の底部に堅く/柔軟に結合された保持タブを有し得る。さらに、外部流路は、プラグ構造の流路上端と流路下端との間に延び得る。さらに、断熱容器は、開口アダプタの外部上部ねじ状面に、取り外し可能に結合されるように構成された蓋を含み得る。
【0072】
さらに他の例は、開口アダプタ組立体を開示することができ、該開口アダプタ組立体は、開口アダプタであって、上面、上面の反対側の下面、および上面から下面まで延びる側面を有するグリップリングと、上面から延びる上部の実質的に円筒形の部材であって、上部の外部ねじ状部分を含む、上部の実質的に円筒形の部材と、下面から延びる下部の実質的に円筒形の部材であって、下部の外部ねじ状部分を含む、下部の実質的に円筒形の部材と、を備える、開口アダプタを備える。開口アダプタは、上部の実質的に円筒形の部材の上表面から、下部の実質的に円筒形の部材の底面まで延び、内面を形成する開口をさらに含むことができ、内面は、内部ねじ状部分を含む。開口アダプタ組立体は、ハンドル部分、実質的に円筒形の下部部分を有するプラグ構造をさらに含むことができ、複数の細長いタブは、実質的に円筒形の下部部分から延びる。プラグ構造は、開口アダプタ内に部分的に収容され、開いた配向から閉じた配向へと移動可能であり得る。複数の細長いタブの各細長いタブは、プラグ構造が開いた配向にあるときに開口アダプタの内面から延びる突出部に摩擦係合して、開口アダプタ組立体が最適な注ぎ位置にある旨の触覚フィードバックをユーザーに提供する外側面を有することができる。プラグ構造は、開口アダプタの内面上の内部ねじ状部分に係合する実質的に円筒形の下部部分に沿って、外部ねじ状部分をさらに備えることができる。開口アダプタ組立体が開いた配向にあるときに、複数の細長いタブのうちの少なくとも1つが、開口アダプタの内面から延びる突出部に摩擦係合することができる。細長いタブは、円筒形の下部部分から延びる基部、および基部が円筒形の下部部分から延びるところとは反対側の端部分を有することができ、基部は、端部分の最大厚さよりも薄い厚さを有する。加えて、複数の細長いタブの各細長いタブは、円筒形の下部部分から鋭角で延び得る。複数の細長いタブは、3つの細長いタブを備えることができる。
【0073】
いくつかの実施形態では、開口アダプタは、容器本体に取り外し可能に取り付けることができ、開口アダプタ上に位置付けられた下部ガスケットおよび上部ガスケットは、容器本体と係合して、容器本体の開口を密封する。プラグ構造は、外部ねじ状部分と複数の細長いタブとの間に位置付けられた下部ガスケットをさらに含むことができる。別の選択肢として、プラグ構造のねじ状部分は、複数の断続ねじ状部分を備えることができ、細長いタブのうちの少なくとも1つが、断続ねじ状部分のうちの1つに沿って中央にある。開口アダプタ組立体はまた、上部円筒形部材と取り外し可能に係合する蓋を含むこともできる。
【0074】
さらなる実施形態は、開口アダプタ組立体に関し得、該開口アダプタ組立体は、開口アダプタであって、棚部材であって、棚部材から上方へ延びる上部の実質的に円筒形の部材および棚部材から下方へ延びる下部の実質的に円筒形の部材を有し、下部の実質的に円筒形の部材は、外部ねじ状部分を含む、棚部材を備える、開口アダプタを備える。開口アダプタは、上部の実質的に円筒形の部材の上表面を通り、下部の実質的に円筒形の部材の底面を通る、内面を形成する開口をさらに含むことができ、内面が、内部ねじ状部分を含む。開口アダプタ組立体はまた、ハンドル部分、実質的に円筒形の下部部分を有するプラグ構造をさらに含むこともでき、複数の細長いタブが、実質的に円筒形の下部部分から延びる。プラグ構造は、開口アダプタ内に収容することができ、開いた配向から閉じた配向へと移動可能である。複数の細長いタブの各々は、プラグ構造が開いた配向にあるときに開口アダプタの内面から延びる突出部に摩擦係合する、外側面を有することができる。開口アダプタ上の突出部は、複数のポケットを含むことができる。
【0075】
さらなる例は、複数のねじ状部分を含むプラグ構造に関し、複数の細長いタブのうちの少なくとも1つは、複数の断続ねじ状部分のうちの1つに沿って中央にある。複数の細長いタブの各細長いタブは、実質的に円筒形の下部部分上の外部ねじ状部分の各ねじと実質的に平行に配向され得る。孔が、複数の細長いタブの各細長いタブに隣接して配設され得、または加えて、第1の孔が、複数の細長いタブの第1の細長いタブに隣接してかつその上側に配設され得、第2の孔が、複数の細長いタブの第1の細長いタブに隣接してかつその下側に配設される。開いた配向にあるときに、各細長いタブは、開口アダプタの内面の突出部に沿って配設された対応するポケット内に位置する。
【0076】
本開示は、様々な例を参照して、上記および添付の図面に開示される。しかしながら、本開示によって果たされる目的は、本開示の範囲を限定することではなく、本開示に関係する様々な特徴および概念の例を提供することである。当業者であれば、上記で述べた例に対し数多くの変形および変更が、本開示の範囲を逸脱することなく、なされ得ると認識するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図10F
図11
図12
図13
図14
図15A
図15B
図16
図17A
図17B
図18
図19
図20
図21
図22A
図22B
図22C
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29A
図29B
図29C
図30
図31A
図31B
図31C