(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023107208
(43)【公開日】2023-08-02
(54)【発明の名称】スピーカ
(51)【国際特許分類】
H04R 1/02 20060101AFI20230726BHJP
H04R 9/02 20060101ALI20230726BHJP
H04R 9/04 20060101ALI20230726BHJP
H04R 9/06 20060101ALI20230726BHJP
【FI】
H04R1/02 101Z
H04R9/02 102Z
H04R9/04 102
H04R9/06
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022208004
(22)【出願日】2022-12-26
(31)【優先権主張番号】202220184941.5
(32)【優先日】2022-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517409583
【氏名又は名称】エーエーシー マイクロテック(チャンヂョウ)カンパニー リミテッド
【住所又は居所原語表記】No.3 changcao road, Hi-TECH Industrial Zone, Wujin District, Changzhou City, Jiangsu Province, P.R. China
(71)【出願人】
【識別番号】511027518
【氏名又は名称】エーエーシーアコースティックテクノロジーズ(シンセン)カンパニーリミテッド
【氏名又は名称原語表記】AAC Acoustic Technologies(Shenzhen)Co.,Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】胡 洪建
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲帥▼
【テーマコード(参考)】
5D012
5D017
【Fターム(参考)】
5D012BA06
5D012BB02
5D012GA01
5D017AD40
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ハウジングの体積を縮小することができ、スピーカ構造の小型化に役立つスピーカを提供する。
【解決手段】スピーカは、収容キャビティ11が、高さ方向Zに沿って対向して設置された、第1側壁111A及び第2側壁111Bを含む第1チャンバ111及び第3側壁112A及び第4側壁112Bを含む第2チャンバ112を含むハウジング1と、接続部21が第1チャンバ内に位置し、かつ、接続部の両端が夫々第1側壁と第2側壁に接続され、発音部材22が第2チャンバ内に位置するスピーカ単体と、を含む。第1側壁が第3側壁に接続され、第2側壁が第4側壁に接続され、第1側壁と第2側壁との間の距離が第3側壁と第4側壁との間の距離よりも小さい。
【効果】このようなスピーカは、接続部をハウジングの側壁に接続する場合、接続部の端部が発音部材の端部を超える必要がなく、ハウジングの体積を減少させ、スピーカの小型化設計に役立つ。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スピーカであって、
収容キャビティ(11)が設置され、前記収容キャビティ(11)が少なくともその高さ方向(Z)に沿って対向して設置された第1チャンバ(111)及び第2チャンバ(112)を含み、前記収容キャビティ(11)の幅方向(X)に沿って、前記第1チャンバ(111)が対向して設置された第1側壁(111A)及び第2側壁(111B)を含み、前記第2チャンバ(112)が対向して設置された第3側壁(112A)及び第4側壁(112B)を含むハウジング(1)と、
互いに接続された接続部(21)及び発音部材(22)を含み、前記接続部(21)が前記第1チャンバ(111)内に位置し、かつ前記接続部(21)の両端がそれぞれ前記第1側壁(111A)及び前記第2側壁(111B)に接続され、少なくとも一部の前記発音部材(22)が前記第2チャンバ(112)内に位置するスピーカ単体(2)とを含み、
前記第1側壁(111A)は、前記第3側壁(112A)に接続され、前記第2側壁(111B)は、前記第4側壁(112B)に接続され、前記第1側壁(111A)と前記第2側壁(111B)との間の距離は、前記第3側壁(112A)と前記第4側壁(112B)との間の距離よりも小さいことを特徴とするスピーカ。
【請求項2】
前記ハウジング(1)は、前記収容キャビティ(11)の高さ方向(Z)に沿って対向して設置された前部シェル(12)及び後部シェル(13)を含み、前記前部シェル(12)と前記後部シェル(13)は、囲んで前記収容キャビティ(11)を形成するように接続され、前記第1チャンバ(111)は、前記後部シェル(13)に設置され、前記第2チャンバ(112)は、前記前部シェル(12)に設置されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ。
【請求項3】
前記発音部材(22)は、磁気回路システム(221)と、振動システム(222)と、フレーム(223)と、カバー体(224)とを含み、前記フレーム(223)は、前記前部シェル(12)に接続され、前記収容キャビティ(11)の高さ方向(Z)に沿って、前記接続部(21)は、前記カバー体(224)に対向して設置され、前記接続部(21)と前記カバー体(224)は、それぞれ前記フレーム(223)の両側に蓋設され、かつ前記フレーム(223)と囲んで収容空間を形成し、前記磁気回路システム(221)と前記振動システム(222)は、いずれも前記収容空間内に位置することを特徴とする請求項2に記載のスピーカ。
【請求項4】
前記前部シェル(12)には、第1スルーホール(121)が設置され、前記第2チャンバ(112)は、前記第1スルーホール(121)を介して外部と連通し、前記カバー体(224)には、パネル(224A)が設置され、前記パネル(224A)には、音出し孔(224Aa)が設置され、前記パネル(224A)は、前記第1スルーホール(121)から伸び出すことを特徴とする請求項3に記載のスピーカ。
【請求項5】
前記接続部(21)は、間隔を隔てて設置された複数の位置決め切り欠き(211)を含み、前記フレーム(223)は、間隔を隔てて設置された複数の位置決めブロック(223A)が設置され、前記位置決めブロック(223A)は、前記位置決め切り欠き(211)に対応して設置され、前記位置決めブロック(223A)は、前記位置決め切り欠き(211)の隣接する2つの側面に当接可能であることを特徴とする請求項3に記載のスピーカ。
【請求項6】
前記磁気回路システム(221)は、導磁板(221A)と、第1磁性鋼(221B)と、少なくとも2つの第2磁性鋼(221C)とを含み、前記第1磁性鋼(221B)と前記第2磁性鋼(221C)は、いずれも前記接続部(21)に接続され、前記収容キャビティ(11)の高さ方向(Z)に沿って、前記導磁板(221A)は、前記第1磁性鋼(221B)及び前記第2磁性鋼(221C)の下方に位置し、前記収容キャビティ(11)の高さ方向(Z)に垂直な方向に沿って、2つの前記第2磁性鋼(221C)は、それぞれ前記第1磁性鋼(221B)の対向する両側に設置され、前記第1磁性鋼(221B)と前記第2磁性鋼(221C)との間に磁気ギャップ(221D)が形成され、
前記振動システム(222)は、ボイスコイル(222A)と、ブラケット(222B)と、少なくとも2つの導電板(222C)と、少なくとも2つの振動膜(222D)とを含み、前記ボイスコイル(222A)は、前記磁気ギャップ(221D)内に位置し、2つの前記導電板(222C)は、前記ボイスコイル(222A)の対向する両側に位置し、前記導電板(222C)は、一端が、前記フレーム(223)に接続され、他端が、前記ブラケット(222B)に接続され、前記振動膜(222D)は、前記導電板(222C)に接続され、前記ボイスコイル(222A)は、前記ブラケット(222B)に接続され、前記ボイスコイル(222A)は、前記導電板(222C)に電気的に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のスピーカ。
【請求項7】
前記振動システム(222)は、ドーム(222E)をさらに含み、前記収容キャビティ(11)の高さ方向(Z)に沿って、前記ドーム(222E)は、前記ボイスコイル(222A)に対向して設置され、前記ドーム(222E)は、前記ブラケット(222B)に接続されていることを特徴とする請求項6に記載のスピーカ。
【請求項8】
前記導磁板(221A)は、第1導磁板(221Aa)及び第2導磁板(221Ab)を含み、前記第1導磁板(221Aa)は、前記第1磁性鋼(221B)に接続され、前記第1導磁板(221Aa)は、前記ボイスコイル(222A)内に嵌設され、前記第2導磁板(221Ab)は、前記第2磁性鋼(221C)に接続され、前記第2導磁板(221Ab)は、前記ボイスコイル(222A)を囲むことを特徴とする請求項6に記載のスピーカ。
【請求項9】
前記スピーカは、筐体(3)をさらに含み、前記筐体(3)は、前記第1チャンバ(111)内に位置し、かつ前記後部シェル(13)に接続され、前記筐体(3)は、吸音粒子を配置するために用いられることを特徴とする請求項2に記載のスピーカ。
【請求項10】
前記筐体(3)の一方側には、開口を有し、前記後部シェル(13)には、第2スルーホール(131)が設置され、前記筐体(3)は、前記第2スルーホール(131)を介して外部と連通し、
前記スピーカは、密封栓(4)をさらに含み、前記密封栓(4)は、前記第2スルーホール(131)を閉塞するために用いられることを特徴とする請求項9に記載のスピーカ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スピーカの技術分野に関し、特にスピーカに関する。
【背景技術】
【0002】
電子製品の放送機能は、一般的にスピーカ構造により実現され、スピーカ構造は、一般的にハウジングと、ハウジング内に取り付けられたスピーカ単体とを含み、スピーカ単体には、下部クランププレートが設置され、かつ下部クランププレートによりハウジングの側壁に接続される。従来技術において、下部クランププレートのハウジング側壁に接続された一端は、スピーカ単体の他の構造より突出し、さらに下部クランププレートとハウジング側壁との接続を容易にするが、上記設置は、ハウジングの外形寸法の増加をもたらし、スピーカ構造の小型化設計に不利である。
【0003】
したがって、上記問題を解決するための新たなスピーカを提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ハウジングの体積を縮小することができ、スピーカの小型化設計に役立つスピーカを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の技術案は、スピーカであって、収容キャビティが設置され、前記収容キャビティが少なくともその高さ方向に沿って対向して設置された第1チャンバ及び第2チャンバを含み、前記収容キャビティの幅方向に沿って、前記第1チャンバが対向して設置された第1側壁及び第2側壁を含み、前記第2チャンバが対向して設置された第3側壁及び第4側壁を含むハウジングと、
互いに接続された接続部及び発音部材を含み、前記接続部が前記第1チャンバ内に位置し、かつ前記接続部の両端がそれぞれ前記第1側壁及び前記第2側壁に接続され、少なくとも一部の前記発音部材が前記第2チャンバ内に位置するスピーカ単体とを含み、
前記第1側壁は、前記第3側壁に接続され、前記第2側壁は、前記第4側壁に接続され、前記第1側壁と前記第2側壁との間の距離は、前記第3側壁と前記第4側壁との間の距離よりも小さい。
【0006】
可能な設計において、前記ハウジングは、前記収容キャビティの高さ方向に沿って対向して設置された前部シェル及び後部シェルを含み、前記前部シェルと前記後部シェルは、囲んで前記収容キャビティを形成するように接続され、前記第1チャンバは、前記後部シェルに設置され、前記第2チャンバは、前記前部シェルに設置されている。
【0007】
可能な設計において、前記発音部材は、磁気回路システムと、振動システムと、フレームと、カバー体とを含み、前記フレームは、前記前部シェルに接続され、前記収容キャビティの高さ方向に沿って、前記接続部は、前記カバー体に対向して設置され、前記接続部と前記カバー体は、それぞれ前記フレームの両側に蓋設され、かつ前記フレームと囲んで収容空間を形成し、前記磁気回路システムと前記振動システムは、いずれも前記収容空間内に位置する。
【0008】
可能な設計において、前記前部シェルには、第1スルーホールが設置され、前記第2チャンバは、前記第1スルーホールを介して外部と連通し、前記カバー体には、パネルが設置され、前記パネルには、音出し孔が設置され、前記パネルは、前記第1スルーホールから伸び出す。
【0009】
可能な設計において、前記接続部は、間隔を隔てて設置された複数の位置決め切り欠きを含み、前記フレームは、間隔を隔てて設置された複数の位置決めブロックが設置され、前記位置決めブロックは、前記位置決め切り欠きに対応して設置され、前記位置決めブロックは、前記位置決め切り欠きの隣接する2つの側面に当接可能である。
【0010】
可能な設計において、前記磁気回路システムは、導磁板と、第1磁性鋼と、少なくとも2つの第2磁性鋼とを含み、前記第1磁性鋼と前記第2磁性鋼は、いずれも前記接続部に接続され、前記収容キャビティの高さ方向に沿って、前記導磁板は、前記第1磁性鋼及び前記第2磁性鋼の下方に位置し、前記収容キャビティの高さ方向に垂直な方向に沿って、2つの前記第2磁性鋼は、それぞれ前記第1磁性鋼の対向する両側に設置され、前記第1磁性鋼と前記第2磁性鋼との間に磁気ギャップが形成され、
前記振動システムは、ボイスコイルと、ブラケットと、少なくとも2つの導電板と、少なくとも2つの振動膜とを含み、前記ボイスコイルは、前記磁気ギャップ内に位置し、2つの前記導電板は、前記ボイスコイルの対向する両側に位置し、前記導電板は、一端が、前記フレームに接続され、他端が、前記ブラケットに接続され、前記振動膜は、前記導電板に接続され、前記ボイスコイルは、前記ブラケットに接続され、前記ボイスコイルは、前記導電板に電気的に接続されている。
【0011】
可能な設計において、前記振動システムは、ドームをさらに含み、前記収容キャビティの高さ方向に沿って、前記ドームは、前記ボイスコイルに対向して設置され、前記ドームは、前記ブラケットに接続されている。
【0012】
可能な設計において、前記導磁板は、第1導磁板及び第2導磁板を含み、前記第1導磁板は、前記第1磁性鋼に接続され、前記第1導磁板は、前記ボイスコイル内に嵌設され、前記第2導磁板は、前記第2磁性鋼に接続され、前記第2導磁板は、前記ボイスコイルを囲む。
【0013】
可能な設計において、前記スピーカは、筐体をさらに含み、前記筐体は、前記第1チャンバ内に位置し、かつ前記後部シェルに接続され、前記筐体は、吸音粒子を配置するために用いられる。
【0014】
可能な設計において、前記筐体の一方側には、開口を有し、前記後部シェルには、第2スルーホールが設置され、前記筐体は、前記第2スルーホールを介して外部と連通し、
前記スピーカは、密封栓をさらに含み、前記密封栓は、前記第2スルーホールを閉塞するために用いられる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の有益な効果は以下の通りであり、本発明の提供するスピーカは、ハウジングと、スピーカ単体とを含み、ハウジングは、収容キャビティを含み、収容キャビティは、第1チャンバと、第2チャンバとを含み、第1チャンバは、対向して設置された第1側壁と、第2側壁とを含み、第2チャンバは、対向して設置された第3側壁と、第4側壁とを含み、スピーカ単体は、接続部と、発音部材とを含み、少なくとも一部の発音部材は、接続部を介してハウジングの側壁に接続され、それにより少なくとも一部のスピーカ単体は、ハウジングの収容キャビティ内に取り付けられ、接続部の両端は、それぞれ第1側壁と第2側壁に接続され、第1側壁と第2側壁との間の距離は、第3側壁と第4側壁との間の距離よりも小さく、それにより接続部は、ハウジングの側壁に接続される時、接続部の端部が発音部材の端部を超える必要はなく、スピーカ単体の体積を減少させ、その分、ハウジングの体積を減少させ、即ちスピーカの占める空間が減少して、スピーカの小型化設計に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の提供するスピーカの具体的な実施例における構成を示す模式図である。
【
図4】本発明の提供するスピーカの具体的な実施例における分解斜視図である。
【
図5】本発明の提供するスピーカの具体的な実施例における正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下は図面及び実施形態を参照して本発明をさらに説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施例は、スピーカを提供し、当該スピーカは、電気信号を音響信号に変換するトランスデューサ素子であり、このようなスピーカは、携帯電話などの携帯型消費性電子製品に応用することができ、さらに車載オーディオ、コンピュータなどの電子製品に応用することができ、音声提示を発するために用いられる。
【0019】
図1~5に示すように、このようなスピーカは、ハウジング1と、スピーカ単体2とを含み、ハウジング1には、収容キャビティ11が設置され、収容キャビティ11は、少なくともその高さ方向Zに沿って対向して設置された第1チャンバ111及び第2チャンバ112を含み、収容キャビティ11の幅方向Xに沿って、第1チャンバ111は、対向して設置された第1側壁111A及び第2側壁111Bを含み、第2チャンバ112は、対向して設置された第3側壁112A及び第4側壁112Bを含み、スピーカ単体2は、互いに接続された接続部21及び発音部材22を含み、接続部21は、第1チャンバ111内に位置し、かつ接続部21の両端は、それぞれ第1側壁111A及び第2側壁111Bに接続され、少なくとも一部の発音部材22は、第2チャンバ112内に位置し、第1側壁111Aは、第3側壁112Aに接続され、第2側壁111Bは、第4側壁112Bに接続され、第1側壁111Aと第2側壁111Bとの間の距離は、第3側壁112Aと第4側壁112Bとの間の距離よりも小さい。
【0020】
本実施例において、少なくとも一部の発音部材22は、接続部21を介してハウジング1の側壁に接続されることにより、少なくとも一部のスピーカ単体2がハウジング1の収容キャビティ11内に取り付けられ、接続部21の両端は、それぞれ第1側壁111Aと第2側壁111Bに接続され、第1側壁111Aと第2側壁111Bとの間の距離は、第3側壁112Aと第4側壁112Bとの間の距離よりも小さく、それにより接続部21は、ハウジング1の側壁に接続される時、接続部21の端部が発音部材22の端部を超える必要がなく、スピーカ単体2の体積を減少させ、その分、ハウジング1の体積をさらに減少させ、即ちスピーカの占める空間が減少して、スピーカの小型化設計に役立つ。
【0021】
ハウジング1は、スピーカ単体2に保護を提供することができ、スピーカ単体2が外部物体との押圧、衝突などによりスピーカ単体2の損傷を引き起こすリスクを低減し、スピーカ単体2の耐用寿命を延長する。
【0022】
収容キャビティ11の高さ方向Z及び幅方向Xは、即ちハウジング1の高さ方向Z及び幅方向Xである。
【0023】
少なくとも一部の発音部材22は、第2チャンバ112内に位置し、発音部材22の全てが第2チャンバ112内に位置してもよく、その時、スピーカ単体2は、全てハウジング1内に取り付けられ、また、発音部材22の一部が第2チャンバ112内に位置し、他の一部が第2チャンバ112外に位置してもよい。
【0024】
接続部21は、接続板、接続ブロック等であってもよい。
【0025】
具体的な実施例において、
図2に示すように、ハウジング1は、収容キャビティ11の高さ方向Zに沿って対向して設置された前部シェル12及び後部シェル13を含み、前部シェル12と後部シェル13は、囲んで前記収容キャビティ11を形成するように接続され、第1チャンバ111は、後部シェル13に設置され、第2チャンバ112は、前部シェル12に設置される。
【0026】
本実施例において、ハウジング1は、前部シェル12と後部シェル13で構成され、前部シェル12と後部シェル13は、それぞれ独立して製造することができ、ハウジング1の加工に役立つ。第1チャンバ111は、後部シェル13に設置され、第2チャンバ112は、前部シェル12に設置され、即ち接続部21は、後部シェル13内に位置し、かつ後部シェル13の側壁に接続される。少なくとも一部の発音部材22は、前部シェル12内に取り付けられ、スピーカ単体2は、ハウジング1内に取り付けられやすい。また、前部シェル12と後部シェル13には、さらに取り外し可能な接続が設置されてもよく、それによりスピーカ単体2の着脱及び後続のメンテナンス、交換等の操作を容易にする。
【0027】
具体的には、
図2~4に示すように、発音部材22は、磁気回路システム221と、振動システム222と、フレーム223と、カバー体224とを含み、フレーム223は、前部シェル12に接続され、収容キャビティ11の高さ方向Zに沿って、接続部21は、カバー体224に対向して設置され、接続部21とカバー体224は、それぞれフレーム223の両側に蓋設され、かつフレーム223と囲んで収容空間を形成し、磁気回路システム221と振動システム222は、いずれも収容空間内に位置する。
【0028】
本実施例において、収容キャビティ11の高さ方向Zに沿って、接続部21は、フレーム223の上方に位置し、カバー体224は、フレーム223の下方に位置し、フレーム223は、磁気回路システム221及び振動システム222に支持を提供し、磁気回路システム221及び振動システム222の取り付けを容易にする。発音部材22が音を発すると、磁気回路システム221の磁界作用で、振動システム222の内部部材が運動するように駆動し、さらに発音する。
【0029】
磁気回路システム221は、導磁板221Aと、第1磁性鋼221Bと、少なくとも2つの第2磁性鋼221Cとを含み、第1磁性鋼221B及び第2磁性鋼221Cは、いずれも接続部21に接続され、収容キャビティ11の高さ方向Zに沿って、導磁板221Aは、第1磁性鋼221B及び第2磁性鋼221Cの下方に位置し、収容キャビティ11の高さ方向Zに垂直な方向に沿って、2つの第2磁性鋼221Cは、それぞれ第1磁性鋼221Bの対向する両側に設置され、第1磁性鋼221Bと第2磁性鋼221Cとの間に磁気ギャップ221Dが形成され、振動システム222は、ボイスコイル222Aと、ブラケット222Bと、少なくとも2つの導電板222Cと、少なくとも2つの振動膜222Dとを含み、ボイスコイル222Aは、磁気ギャップ221D内に位置し、2つの導電板222Cは、ボイスコイル222Aの対向する両側に位置し、導電板222Cは、一端が、フレーム223に接続され、他端は、ブラケット222Bに接続され、振動膜222Dは、導電板222Cに接続され、ボイスコイル222Aは、ブラケット222Bに接続され、ボイスコイル222Aは、導電板222Cに電気的に接続される。
【0030】
本実施例において、ボイスコイル222Aは、導電板222Cに電気的に接続され、導電板222Cは、外部電源に電気的に接続される。ここでの電気的接続とは、2つ又は2つ以上の導電部材の間に溶接、リベット接合、ネジ接続等が行われることを指し、それにより2つ又は2つ以上の導電部材の間に電流の通過を可能にする。ボイスコイル222Aには、交番電流を流す時、磁気ギャップ221Dにあるボイスコイル222Aは、磁界の作用により運動を生成し、電流の変化に伴い、このような運動もそれに伴って変化し、かつボイスコイル222Aは、ブラケット222Bにより導電板222Cに接続され、導電板222Cは、振動膜222Dに接続される。ボイスコイル222Aが磁気ギャップ221Dに運動を生成する時、振動膜222Dが運動するように駆動することができ、それにより音声の発生をもたらす。
【0031】
本実施例において、少なくとも2つの第2磁性鋼221Cについては、2つの第2磁性鋼221Cを設置してもよく、さらに4つ、6つ又はより多くの第2磁性鋼221Cを設置してもよい。複数の第2磁性鋼221Cは、第1磁性鋼221Bの周方向に沿って設置される。少なくとも2つの導電板222Cについては、2つの導電板222Cを設置してもよく、さらに4つ、6つ又はより多くの導電板222Cを設置してもよい。少なくとも2つ振動膜222Dは、2つ振動膜222Dを設置してもよく、さらに4つ、6つ又はより多く振動膜222Dを設置してもよい。
【0032】
導電板222Cは、フレキシブル回路板又はリジッドフレキシブル板などであってもよい。
【0033】
さらに、
図2~4に示すように、振動システム222は、ドーム222Eをさらに含み、収容キャビティ11の高さ方向Zに沿って、ドーム222Eは、ボイスコイル222Aに対向して設置され、ドーム222Eは、ボイスコイル222Aの下方に位置し、ドーム222Eは、ブラケット222Bに接続される。
【0034】
具体的な実施例において、
図4に示すように、前部シェル12には、第1スルーホール121が設置され、第2チャンバ112は、第1スルーホール121を介して外部と連通し、カバー体224には、パネル224Aが設置され、パネル224Aには、音出し孔224Aaが設置され、パネル224Aが第1スルーホール121から伸び出す。
【0035】
本実施例において、カバー体224には、互いに接続された枠及びパネル224Aが設置され、枠が前部シェル12の底壁に接続され、第1スルーホール121が前部シェル12の底壁に設置され、パネル224Aには、音出し孔224Aaが設置され、パネル224Aが第1スルーホール121から伸び出し、すなわち音出し孔224Aaが前部シェル12の外部に位置し、かつ収容キャビティ11の高さ方向Zに沿って、パネル224Aがボイスコイル222A及び振動膜222Dの下方に位置し、ボイスコイル222Aには、交番電流を流す時、磁気回路システム221の磁界作用で、ボイスコイル222Aが運動するように駆動し、ボイスコイル222Aは、振動膜222Dが運動するように駆動して音波を生成し、音波は、音出し孔224Aaを通過して外部に到達し、音出し孔224Aaが前部シェル12の外部に直接設置されるため、音波の伝達を容易にし、さらにスピーカの音響効果を向上させることに役立つ。
【0036】
具体的な実施例において、
図2~4に示すように、導磁板221Aは、第1導磁板221Aaと、第2導磁板221Abとを含み、第1導磁板221Aaは、第1磁性鋼221Bに接続され、第1導磁板221Aaは、ボイスコイル222A内に嵌設され、第2導磁板221Abは、第2磁性鋼221Cに接続され、第2導磁板221Abは、ボイスコイル222Aを囲む。
【0037】
本実施例において、収容キャビティ11の高さ方向Zに沿って、第1導磁板221Aaは、第1磁性鋼221Bの下方に位置し、かつボイスコイル222A内に嵌設され、第2導磁板221Abは、第2磁性鋼221Cの下方に位置し、かつボイスコイル222Aの周囲に周設され、磁気伝導効果を向上させ、磁束の漏れ現象を低減することに役立つ。
【0038】
具体的な実施例において、
図4、
図6に示すように、接続部21は、間隔を隔てて設置された複数の位置決め切り欠き211を含み、フレーム223には、間隔を隔てて設置された複数の位置決めブロック223Aが設置され、位置決めブロック223Aは、位置決め切り欠き211に対応して設置され、位置決めブロック223Aは、位置決め切り欠き211の隣接する2つの側面に当接することができる。
【0039】
本実施例において、接続部21には、その周方向に沿って4つ位置決め切り欠き211が設置され、位置決め切り欠き211は、2つずつ対向し、フレーム223には、4つ位置決めブロック223Aが対応して設置され、接続部21がフレーム223に取り付けられる場合、各位置決めブロック223Aは、対応する位置決め切り欠き211の隣接する2つの側面に当接することにより、位置決めブロック223Aは、位置決め切り欠き211と位置決め係合し、接続部21の取り付け精度を向上させやすい。
【0040】
具体的な実施例において、
図2~4に示すように、スピーカは、筐体3をさらに含み、筐体3は、第1チャンバ111内に位置し、かつ後部シェル13に接続され、筐体3は、吸音粒子を配置するために用いられる。
【0041】
本実施例において、筐体3は、第1チャンバ111内に位置し、かつ後部シェル13の天井壁に接続され、筐体3は、吸音粒子を配置するために用いられ、即ち筐体3と後部シェル13の天井壁は、囲んで吸音キャビティを形成し、スピーカ単体2の動作時にハウジング1の内部と外部に生成された圧力差を改善するために用いられる。
【0042】
具体的には、
図4に示すように、筐体3の一方側には、開口を有し、後部シェル13には、第2スルーホール131が設置され、筐体3は、第2スルーホール131を介して外部と連通する。スピーカは、密封栓4をさらに含み、密封栓4は、第2スルーホール131を閉塞するために用いられる。
【0043】
本実施例において、筐体3の開口は、後部シェル13の天井壁に向き、後部シェル13の天井壁には、第2スルーホール131が設置され、第2スルーホール131を介して筐体3内に吸音粒子を注入することができ、筐体3内の吸音粒子の量を調整しやすい。吸音粒子の注入が完了した後、密封栓4を第2スルーホール131に塞ぎ、それにより第2スルーホール131を閉塞する。
【0044】
上記したのは、本発明の実施形態だけであり、本発明が属する技術分野の当業者にとって、本発明の創造的構想から逸脱しない範囲において種々変更可能であるが、これらはいずれも本発明の保護範囲内に属するものと理解されるべきである。
【符号の説明】
【0045】
1-ハウジング
11-収容キャビティ
111-第1チャンバ
111A-第1側壁
111B-第2側壁
112-第2チャンバ
112A-第3側壁
112B-第4側壁
12-前部シェル
121-第1スルーホール
13-後部シェル
131-第2スルーホール
2-スピーカ単体
21-接続部
211-位置決め切り欠き
22-発音部材
221-磁気回路システム
221A-導磁板
221Aa-第1導磁板
221Ab-第2導磁板
221B-第1磁性鋼
221C-第2磁性鋼
221D-磁気ギャップ
222-振動システム
222A-ボイスコイル
222B-ブラケット
222C-導電板
222D-振動膜
222E-ドーム
223-フレーム
223A-位置決めブロック
224-カバー体
224A-パネル
224Aa-音出し孔
3-筐体
4-密封栓