(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023107336
(43)【公開日】2023-08-03
(54)【発明の名称】下位アドレス記憶方法を用いたリングネットワークを利用したハンドオーバー
(51)【国際特許分類】
H04L 12/42 20060101AFI20230727BHJP
H04L 61/5084 20220101ALI20230727BHJP
H04W 36/30 20090101ALI20230727BHJP
H04W 36/36 20090101ALI20230727BHJP
【FI】
H04L12/42 Z
H04L61/5084
H04W36/30
H04W36/36
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022008488
(22)【出願日】2022-01-24
(71)【出願人】
【識別番号】512243225
【氏名又は名称】龍野 秀雄
(72)【発明者】
【氏名】龍野 秀雄
【テーマコード(参考)】
5K031
5K067
【Fターム(参考)】
5K031AA06
5K031DA05
5K031DA12
5K031EC05
5K067AA21
5K067AA41
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】 (修正有)
【課題】無線システムのハンドオーバーを低コストで高速に実現するパケット転送システムを提供する。
【解決手段】移動端末13からの移動先基地局12経由の最初のパケットがパケットのアッド、ドロップ及び通過の装置(ノード装置)6に到着した場合には、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリ9に記憶されており、かつ、その消去下位アドレス記憶位置に閉塞ビットが記憶されている場合又は記憶されていない場合に、前記パケットの送信元MACアドレスをリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル11に記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されてない場合には、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶し、左回りリング1前方に送出する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リングネットワークまたは下位リングネットワークと上位リングネットワークからなるツリー状リングネットワークの最下位リングのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に基地局を収容し、前記基地局配下の移動端末が前記リングネットワークまたはツリー状リングネットワークの、右回りリングから到着するOAMパケット以外のイーサーネットフレーム(登録標商)(以下MACパケットと言う)の通過を遮断する前記リングネットワークの頂点装置とゲートウェイまたはルータを介して接続されたサーバとの間でMACパケットを主体に通信するネットワークの移動端末の基地局間移動を可能とするパケット転送システムであって、
前記移動端末は、前記サーバと通信中に前記サーバから一定時間以上パケットを受信できないTCPタイマーアウトの場合に、前記サーバに再送パケットを送出する手段と、受信パケットに抜けがある場合に、ダブルACKを前記サーバに送信する手段を備え、
サーバ方向からのパケットがルータ装置またはゲートウェイ装置または頂点装置に到着した場合、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが前記装置の重複下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与して、そのパケットを右回りリングに送出し、前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、そのパケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、そのパケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されていない場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されており、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されていない場合には、その下位アドレスを消去し、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されており、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合で、そのアドレス位置に閉塞ビットが記憶されている場合には、前記パケットを右回りリング前方に送出し、そのアドレス位置に閉塞ビットが記憶されていない場合には、前前記パケットをリング外に送出し、前記アドレス位置に閉塞ビットを記憶し、上記以外で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合には、前記パケットを右回りリング前方に送出し、前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されていない場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、
前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、その下位アドレスを消去して、その下位アドレスを消去下位アドレス記憶メモリに記憶し、前記パケットをリング外に送出すると共に、前記アドレス位置に閉塞ビットを記憶する手段と、
前記移動端末からの基地局経由のMACパケットが前記リングネットワークまたはツリー状リングネットワークのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットが移動先基地局経由の最初のパケットである場合に、または最初のパケットでない場合にかかわらず、
前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されており、かつ、その消去下位アドレス記憶位置に閉塞ビットが記憶されている場合に、または記憶されていない場合に、
前記パケットの送信元MACアドレスをリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されてない場合には、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されている場合には、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与し、前記パケットを左回りリングで頂点装置を介してサーバに向かわせ、
前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、そのアドレスを消去して、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが記憶されている場合、その下位アドレスを消去して、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスを消去下位アドレス記憶メモリに記憶して、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されている場合、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与して、前記パケットを左回りリングで頂点装置を介して前記サーバに向かわせ、
前記パケットが頂点装置またはルータ装置またはゲートウェイ装置に到着した場合、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合には、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスを重複下位アドレスメモリに記憶する手段と、
を備えたことを特徴とするパケット転送システム。
【請求項2】
前記携帯端末からのパケットが頂点装置またはルータ装置またはゲートウェイ装置に到着した場合、そのパケットが移動端末の移動先基地局に通過基地局を変えた直後のパケットである場合には、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスを前記装置の重複下位アドレスメモリに書き込む下位アドレスから一定時間以上欠番下位アドレスにする手段
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のパケット転送システム。
【請求項3】
前記サーバ方向からの通信開始パケットまたは通信開始パケットの応答パケットが右回りリングでパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されている場合、前記パケットをリング外に送出し、前記パケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されていない場合で、かつ、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されている場合で、消去下位アドレス記憶メモリの前記消去下位アドレスの記憶位置に第2の閉塞ビットが記憶されている場合は、前記パケットを右回りリング前方に送出し、消去下位アドレス記憶メモリの前記消去下位アドレスの記憶位置に閉塞ビットが記憶されている場合/いない場合にかかわらず、その下位アドレス位置に第2の閉塞ビットが記憶されていない場合、
前記パケットをリング外に送出すると共に、消去下位アドレス記憶メモリの前記消去下位アドレスの記憶位置に第2の閉塞ビットを記憶し、
上記以外で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合には、前記パケットを右回りリングの前方に向けて送出する手段を
さらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のパケット転送システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載したパケット転送システムにおける移動端末の基地局間移動方法に使用する基地局と移動端末間のハンドオーバーを含む無線区間の通信方法であって、
前記移動端末の基地局間移動の場合は、移動先の基地局からの電波が現在パケット受信中の基地局からの電波より強くなった場合、移動先の基地局へのCSMA/CAで、前記移動端末が使用する指定周波数の指定タイムスロット位置を確保し、またはOFDMのシンボルコードを確保し、その確保した指定周波数のタイムスロットまたはそのコードのOFDMで移動先基地局と通信開始することを特徴とする基地局と移動端末間のハンドオーバーを含む無線区間の通信方法。
【請求項5】
前記移動端末はハンドオーバー時に移動元基地局経由でサーバに移動先基地局への移動許可通知発行要求パケットを送出する請求項4に記載の基地局と移動端末間のハンドオーバーを含む無線区間の通信方法。
【請求項6】
前記移動先基地局は移動端末のハンドオーバー時に移動元基地局経由でサーバに移動先基地局への移動許可通知発行要求パケットが送出され、前記サーバから自移動先基地局への移動許可通知を受信し、前記移動端末に移動許可通知を送出する請求項4または請求項5に記載の基地局と移動端末間のハンドオーバーを含む無線区間の通信方法。
【請求項7】
請求項1に記載のパケット転送システムのリングネットワークまたはツリー状リングネットワークのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリのメモリシステムであって、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリを送信元MACアドレスの下位アドレスの上位部分でアドレス指定した位置から読み出される並列データの各ビットと送信元MACアドレスの下位アドレスの下位部分をデコードした並列データの各ビットとの論理和の並列データのラッチ信号をリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリの前記アドレス指定位置に記憶することにより送信元MACアドレスの下位アドレスの下位部分をデコードのビット1の位置のビット1を下位アドレス記憶を意味するビット1として挿入記憶するメモリシステムで、
リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリから送信元MACアドレスの下位アドレスを削除する場合は、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリを送信元MACアドレスの下位アドレスの上位部分でアドレス指定した位置から読み出される並列データの各ビットと送信元MACアドレスの下位アドレスの下位部分をデコードした並列データの各ビットのビット反転ビットとの論理積の並列データのラッチ信号をリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリの前記アドレス指定位置に記憶することにより送信元MACアドレスの下位アドレスの下位部分をデコードのビット1の位置にビット0を下位アドレス記憶無を意味するビット0として挿入記憶することを特徴とするパケット転送システムのリングネットワークまたはツリー状リングネットワークのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリのメモリシステム。
【請求項8】
リングネットワークまたは下位リングネットワークと上位リングネットワークからなるツリー状リングネットワークの最下位リングのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に基地局を収容し、前記基地局配下の移動端末が前記リングネットワークまたはツリー状リングネットワークの、右回りリングから到着するOAMパケット以外のイーサーネットフレーム(登録標商)(以下MACパケットと言う)の通過を遮断する前記リングネットワークの頂点装置とゲートウェイまたはルータを介して接続されたサーバとの間でMACパケットを主体に通信するネットワークの移動端末の基地局間移動を可能とするパケット転送方法であって、
サーバ方向からのパケットがルータ装置またはゲートウェイ装置または頂点装置に到着した場合、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが前記装置の重複下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与して、そのパケットを右回りリングに送出し、前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、そのパケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、そのパケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されていない場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されており、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されていない場合には、その下位アドレスを消去し、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されており、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合には、前記パケットをコピーし、コピーパケットをリング外に送出し、コピー元のパケットを右回りリング前方に送出し、上記以外で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合には、前記パケットを右回りリング前方に送出し、前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されていない場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、
前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、その下位アドレスを消去して、その下位アドレスを消去下位アドレス記憶メモリに記憶し、前記パケットをコピーして、コピーパケットをリング外に送出し、コピー元のパケットを右回りリング前方に送出する
ステップと、
前記移動端末からの基地局経由のMACパケットが前記リングネットワークまたはツリー状リングネットワークのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットが移動先基地局経由の最初のパケットである場合に、または最初のパケットでない場合にかかわらず、
前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されている場合、
前記パケットの送信元MACアドレスをリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されてない場合には、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されている場合には、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与し、前記パケットを左回りリングで頂点装置方向に向かわせ、
前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが記憶されている場合、その下位アドレスを消去して、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスを消去下位アドレス記憶メモリに記憶して、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されている場合、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与して、前記パケットを左回りリングで頂点装置方向に向かわせるステップと、
前記パケットが頂点装置またはルータ装置またはゲートウェイ装置に到着した場合、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合には、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスを重複下位アドレスメモリに記憶するステップと、
を有することを特徴とするパケット転送方法。
【請求項9】
リングネットワークまたは下位リングネットワークと上位リングネットワークからなるツリー状リングネットワークの最下位リングのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に基地局を収容し、前記基地局配下の移動端末が前記リングネットワークまたはツリー状リングネットワークの、右回りリングから到着するOAMパケット以外のイーサーネットフレーム(登録標商)(以下MACパケットと言う)の通過を遮断する前記リングネットワークの頂点装置とゲートウェイまたはルータを介して接続されたサーバとの間でMACパケットを主体に通信するネットワークの移動端末の基地局間移動を可能とするパケット転送方法であって、
サーバ方向からのパケットがルータ装置またはゲートウェイ装置または頂点装置に到着した場合、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが前記装置の重複下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与して、そのパケットを右回りリングに送出し、前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、そのパケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、そのパケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されていない場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されており、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されていない場合には、その下位アドレスを消去し、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されており、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合には、前記パケットをリング外に送出すると共に、そのアドレス位置に閉塞ビットを記憶し、上記以外で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合には、前記パケットを右回りリング前方に送出し、前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されていない場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、
前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、その下位アドレスを消去して、その下位アドレスを消去下位アドレス記憶メモリに記憶し、前記パケットをリング外に送出すると共に、そのアドレス位置に閉塞ビットを記憶するステップと、
前記移動端末からの基地局経由のMACパケットが前記リングネットワークまたはツリー状リングネットワークのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットが移動先基地局経由の最初のパケットである場合に、または最初のパケットでない場合にかかわらず、
前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されており、かつ、その消去下位アドレス記憶位置に閉塞ビットが記憶されている場合に、または記憶されていない場合に、
前記パケットの送信元MACアドレスをリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されてない場合には、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されている場合には、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与し、前記パケットを左回りリングで頂点装置方向に向かわせ、
前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが記憶されている場合、その下位アドレスを消去して、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスを消去下位アドレス記憶メモリに記憶して、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されている場合、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与して、前記パケットを左回りリングで頂点装置方向に向かわせるステップと、
前記パケットが頂点装置またはルータ装置またはゲートウェイ装置に到着した場合、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合には、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスを重複下位アドレスメモリに記憶するステップと、
を有することを特徴とするパケット転送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、MACアドレスの下位アドレス記憶方法を用いたイーサネットパケットを転送するリングネットワークを利用したハンドオーバーに関する。
【背景技術】
【0002】
アドレス記憶方法の従来例としては、特許文献1の特開2000-151617「テーブル作成検索装置」がある。この従来例は、MACアドレスの記憶回路に関するもので、行列アドレスとMACアドレスデータエリアとインデックスエリアを持つRAM等で構成される第1のテーブルと行列アドレスとMACアドレスデータエリアとインデックスエリアを持つRAM等で構成される第2のテーブルからなる。この従来例は、下位ビット列(例えば16ビット)で第1のテーブルのメモリを指定した位置AにMACアドレス48ビット全体を記憶する。その位置Aに既に他のMACアドレスが記憶されている場合には、、第2のテーブルのメモリの空きアドレス位置Bに記録し、その記録したアドレス位置Bを前記第1テーブルのアドレス位置Aのインデックスエリアに記憶する。これは記録エリアをネスティングで指定する方法である。
【0003】
また、アドレス記憶方法の従来技術としては、特許文献2の特開2004-15592「MACアドレスポインタ構造、MACアドレスの並べ替え方法」がある。この従来例は、下位ビット列で指定されるエントリーテーブルの同じアドレス位置に複数のMACアドレスを記憶する方法である。もし、空きエリアが無ければ、MACアドレスの前記下位ビット列と違う下位ビット列で指定されるエントリーテーブルにMACアドレスを記憶する。
【0004】
リング形ネットワークの従来例としては特許文献3のようにマスタスイッチとスレーブスイッチを用いたリングネットワークが一般的である。このリングネットワークはマスタスイッチの一方のリングポートがフレームを通過させないブロックポートになっていて、フラッディングによる輻輳を防止している。リングネットワークに障害が発生した場合には、マスタスイッチから出てマスタスイッチに戻る監視フレームが届かなくなり、代わりに障害点のスレーブスイッチから障害通知フレームがマスタスイッチに届くので、マスタスイッチは、マスタスイッチのブロックポートのブロックを解除してフレームを通過させる。また、障害点の一方のスレーブスイッチの障害伝送路側にブロックポートを設定し、リングネットワークの障害回復後もリングネットワークの動作を維持する。
【0005】
また、無線ネットワークにおけるハンドオーバーの従来例としては、特許文献4がある。この先行技術は、ATMセルを転送する制御局から基地局を介して移動端末と通信するネットワークのハンドオーバーを、制御局から移動元の基地局を経由した移動端末までの遅延D1と移動先の基地局を介して移動端末までの遅延D2の差(D1-D2>0)の場合間、制御局から移動端末への送出ATMセルの基地局切り換え場合にATMセルを制御局で遅延させて、切り換えることで実行して、ATMセルの順序逆転を防止する方法である。
【0006】
また、別のハンドオーバー方法の例として、特許文献5がある。この先行技術は、移動端末とサーバ間にある基地局、ゲートウェイ経由の切り換え前の基地局経由のコネクションと切り換え先基地局経由のコネクションを持ち、コネクション経由のパケットがコネクション切り換え時に断時間を少なくする方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000-151617 号公報
【特許文献2】特開2004-15592 号公報
【特許文献3】再表2008-068813 号公報
【特許文献4】特開2001-128212 号公報
【特許文献5】再表2017-195497 号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来のアドレス記憶法としての従来例特開2000-151617はネスティングでMACアドレスを記憶しているため、記憶アドレス先をたどるのに場合間がかかる問題がある。また、本質的MACアドレス48ビット全体を記憶しているので記憶エリアが大きくなる問題がある。
【0009】
また、従来アドレス記憶方法としての従来例特開2004-15592は、下位ビット列で指定されるMACアドレスのエントリーテーブル位置に空きが無ければ違う下位ビット列のエントリーテーブル位置にMACアドレスを記憶すると記載されているが、その場合には、MACアドレスを記憶する位置を選択する場合に、2つの下位ビット列で指定されるエントリーテーブル位置を検索しなければならないこと、および、同じエントリーテーブルの同じアドレス位置に、複数の記憶アドレスがあるので、それら複数のアドレス比較をする必要があり、検索に場合間がかかる問題がある。
下位ビット列によるMACアドレスの検索は高速になるが、基本的に下位ビット列位置にMACアドレス全体を記憶する方法は、正確記憶であるが、48ビット全体を記憶しなければならないので、記憶アドレス数が少ない問題がある。
従来のリングネットワークである特許文献3は、MACアドレス48ビットを用いるMACアドレステーブルを使用するため、記憶できるMACアドレス数が少ない欠点がある。
【0010】
従来のハンドオーバーの特許文献4は、制御局から移動端末までの切り換え前の経路と切り換え後の経路の遅延場合間差を求める必要があり、制御が複雑である上に遅延場合間は制御局から移動端末までの往復場合間の半分としてしか測定できないので遅延場合間測定の正確性に欠ける問題がある。
【0011】
また、従来のハンドオーバーの特許文献5は、サーバと移動端末間に2つのコネクションを設けて切り換えているので、2つのコネクションの識別が必要になり、ハンドオーバー制御が複雑になる欠点がある。
【0012】
本発明の目的は、従来のMACアドレステーブルを用いないアドレス記憶方法を示し、それを用いたリングネットワークを利用した手軽なハンドオーバーおよび移動端末の近距離移動を実現する方法を示すことにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、上記従来技術の問題点を鑑みて成されたもので、移動端末のハンドオーバーをリングネットワークを用いて行う上で問題となる、移動元の基地局対応のリングのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置であるノード装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリへの前記移動端末の送信元MACアドレスの下位アドレスの記憶と、移動先の基地局対応のリングのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置であるノード装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリへの前記移動端末の送信元MACアドレスの下位アドレスの記憶とが重複するため、サーバからの右回りリングを転送されるパケットの誤動作となることを避けるため、サーバに向かう左回りリングを転送される移動端末からのパケットがノード装置に到着し、ノード装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリにそのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが記憶されていれば、パケットの通過を指定するアドレステーブルにそのパケットの送信元MACアドレスを記憶することで、前記誤動作を避けることが、容易に考えられる。しかし、この方法では通過基地局移動端末の多い、電車走行や、野球場への観客の移動時に、パケットの通過を指定するアドレステーブルへの記憶アドレスが増加し、装置コストが上昇することが問題となる。
【0014】
本発明の第1の観点は、リングネットワークまたは下位リングネットワークと上位リングネットワークからなるツリー状リングネットワークの最下位リングのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に基地局を収容し、前記基地局配下の移動端末が前記リングネットワークまたはツリー状リングネットワークの、右回りリングから到着するOAMパケット以外のイーサーネットフレーム(登録標商)(以下MACパケットと言う)の通過を遮断する前記リングネットワークの頂点装置とゲートウェイまたはルータを介して接続されたサーバとの間でMACパケットを主体に通信するネットワークの移動端末の基地局間移動を可能とするパケット転送システムであって、
前記移動端末は、前記サーバと通信中に前記サーバから一定時間以上パケットを受信できないTCPタイマーアウトの場合に、前記サーバに再送パケットを送出する手段と、受信パケットに抜けがある場合に、ダブルACKを前記サーバに送信する手段を備え、
サーバ方向からのパケットがルータ装置またはゲートウェイ装置または頂点装置に到着した場合、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが前記装置の重複下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与して、そのパケットを右回りリングに送出し、前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、そのパケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、そのパケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されていない場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されており、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されていない場合には、その下位アドレスを消去し、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されており、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合で、そのアドレス位置に閉塞ビットが記憶されている場合には、前記パケットを右回りリング前方に送出し、そのアドレス位置に閉塞ビットが記憶されていない場合には、前前記パケットをリング外に送出し、前記アドレス位置に閉塞ビットを記憶し、上記以外で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合には、前記パケットを右回りリング前方に送出し、前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されていない場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、
前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、その下位アドレスを消去して、その下位アドレスを消去下位アドレス記憶メモリに記憶し、前記パケットをリング外に送出すると共に、前記アドレス位置に閉塞ビットを記憶する手段と、
前記移動端末からの基地局経由のMACパケットが前記リングネットワークまたはツリー状リングネットワークのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットが移動先基地局経由の最初のパケットである場合に、または最初のパケットでない場合にかかわらず、
前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されており、かつ、その消去下位アドレス記憶位置に閉塞ビットが記憶されている場合に、または記憶されていない場合に、
前記パケットの送信元MACアドレスをリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されてない場合には、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されている場合には、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与し、前記パケットを左回りリングで頂点装置を介してサーバに向かわせ、
前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、そのアドレスを消去して、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが記憶されている場合、その下位アドレスを消去して、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスを消去下位アドレス記憶メモリに記憶して、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されている場合、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与して、前記パケットを左回りリングで頂点装置を介して前記サーバに向かわせ、
前記パケットが頂点装置またはルータ装置またはゲートウェイ装置に到着した場合、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合には、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスを重複下位アドレスメモリに記憶する手段と、
を備えたことを特徴とするパケット転送システムである。
【0015】
本発明の第2の観点は、前記パケット転送システムにおいて、前記携帯端末からのパケットが頂点装置またはルータ装置またはゲートウェイ装置に到着した場合、そのパケットが移動端末の移動先基地局に通過基地局を変えた直後のパケットである場合には、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスを前記装置の重複下位アドレスメモリに書き込む下位アドレスから一定時間以上欠番下位アドレスにする手段
をさらに備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明の第3の観点は、前記パケット転送システムにおいて、前記サーバ方向からの通信開始パケットまたは通信開始パケットの応答パケットが右回りリングでパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されている場合、前記パケットをリング外に送出し、前記パケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されていない場合で、かつ、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されている場合で、消去下位アドレス記憶メモリの前記消去下位アドレスの記憶位置に第2の閉塞ビットが記憶されている場合は、前記パケットを右回りリング前方に送出し、消去下位アドレス記憶メモリの前記消去下位アドレスの記憶位置に閉塞ビットが記憶されている場合/いない場合にかかわらず、その下位アドレス位置に第2の閉塞ビットが記憶されていない場合、
前記パケットをリング外に送出すると共に、消去下位アドレス記憶メモリの前記消去下位アドレスの記憶位置に第2の閉塞ビットを記憶し、
上記以外で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合には、前記パケットを右回りリングの前方に向けて送出する手段を
さらに備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明の第4の観点は、前記パケット転送システムにおける移動端末の基地局間移動方法に使用する基地局と移動端末間のハンドオーバーを含む無線区間の通信方法であって、
前記移動端末の基地局間移動の場合は、移動先の基地局からの電波が現在パケット受信中の基地局からの電波より強くなった場合、移動先の基地局へのCSMA/CAで、前記移動端末が使用する指定周波数の指定タイムスロット位置を確保し、またはOFDMのシンボルコードを確保し、その確保した指定周波数のタイムスロットまたはそのコードのOFDMで移動先基地局と通信開始することを特徴とする基地局と移動端末間のハンドオーバーを含む無線区間の通信方法である。
ここで、前記無線区間の通信方法の前記移動端末は、ハンドオーバー時に移動元基地局経由でサーバに移動先基地局への移動許可通知発行要求パケットを送出することを特徴とする。
また、前記無線区間の通信方法の前記移動先基地局は、移動端末のハンドオーバー時に移動元基地局経由でサーバに移動先基地局への移動許可通知発行要求パケットが送出され、前記サーバから自移動先基地局への移動許可通知を受信し、前記移動端末に移動許可通知を送出することを特徴とする。
【0018】
本発明の第5の観点は、前記パケット転送システムのリングネットワークまたはツリー状リングネットワークのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリのメモリシステムであって、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリを送信元MACアドレスの下位アドレスの上位部分でアドレス指定した位置から読み出される並列データの各ビットと送信元MACアドレスの下位アドレスの下位部分をデコードした並列データの各ビットとの論理和の並列データのラッチ信号をリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリの前記アドレス指定位置に記憶することにより送信元MACアドレスの下位アドレスの下位部分をデコードのビット1の位置のビット1を下位アドレス記憶を意味するビット1として挿入記憶するメモリシステムで、
リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリから送信元MACアドレスの下位アドレスを削除する場合は、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリを送信元MACアドレスの下位アドレスの上位部分でアドレス指定した位置から読み出される並列データの各ビットと送信元MACアドレスの下位アドレスの下位部分をデコードした並列データの各ビットのビット反転ビットとの論理積の並列データのラッチ信号をリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリの前記アドレス指定位置に記憶することにより送信元MACアドレスの下位アドレスの下位部分をデコードのビット1の位置にビット0を下位アドレス記憶無を意味するビット0として挿入記憶することを特徴とするパケット転送システムのリングネットワークまたはツリー状リングネットワークのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリのメモリシステム。
【0019】
本発明の第6の観点は、
リングネットワークまたは下位リングネットワークと上位リングネットワークからなるツリー状リングネットワークの最下位リングのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に基地局を収容し、前記基地局配下の移動端末が前記リングネットワークまたはツリー状リングネットワークの、右回りリングから到着するOAMパケット以外のMACパケットの通過を遮断する前記リングネットワークの頂点装置とゲートウェイまたはルータを介して接続されたサーバとの間でMACパケットを主体に通信するネットワークの移動端末の基地局間移動を可能とするパケット転送方法であって、
サーバ方向からのパケットがルータ装置またはゲートウェイ装置または頂点装置に到着した場合、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが前記装置の重複下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与して、そのパケットを右回りリングに送出し、前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、そのパケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、そのパケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されていない場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されており、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されていない場合には、その下位アドレスを消去し、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されており、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合には、前記パケットをコピーし、コピーパケットをリング外に送出し、コピー元のパケットを右回りリング前方に送出し、上記以外で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合には、前記パケットを右回りリング前方に送出し、前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されていない場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、
前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、その下位アドレスを消去して、その下位アドレスを消去下位アドレス記憶メモリに記憶し、前記パケットをコピーして、コピーパケットをリング外に送出し、コピー元のパケットを右回りリング前方に送出する
ステップと、
前記移動端末からの基地局経由のMACパケットが前記リングネットワークまたはツリー状リングネットワークのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットが移動先基地局経由の最初のパケットである場合に、または最初のパケットでない場合にかかわらず、
前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されている場合、
前記パケットの送信元MACアドレスをリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されてない場合には、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されている場合には、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与し、前記パケットを左回りリングで頂点装置方向に向かわせ、
前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが記憶されている場合、その下位アドレスを消去して、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスを消去下位アドレス記憶メモリに記憶して、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されている場合、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与して、前記パケットを左回りリングで頂点装置方向に向かわせるステップと、
前記パケットが頂点装置またはルータ装置またはゲートウェイ装置に到着した場合、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合には、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスを重複下位アドレスメモリに記憶するステップと、
を有することを特徴とする。
【0020】
本発明の第7の観点は、
リングネットワークまたは下位リングネットワークと上位リングネットワークからなるツリー状リングネットワークの最下位リングのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に基地局を収容し、前記基地局配下の移動端末が前記リングネットワークまたはツリー状リングネットワークの、右回りリングから到着するOAMパケット以外のMACパケットの通過を遮断する前記リングネットワークの頂点装置とゲートウェイまたはルータを介して接続されたサーバとの間でMACパケットを主体に通信するネットワークの移動端末の基地局間移動を可能とするパケット転送方法であって、
サーバ方向からのパケットがルータ装置またはゲートウェイ装置または頂点装置に到着した場合、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが前記装置の重複下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与して、そのパケットを右回りリングに送出し、前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、そのパケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、そのパケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されていない場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されており、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されていない場合には、その下位アドレスを消去し、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されており、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合には、前記パケットをリング外に送出すると共に、そのアドレス位置に閉塞ビットを記憶し、上記以外で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合には、前記パケットを右回りリング前方に送出し、前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されていない場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出し、
前記パケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合で、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、その下位アドレスを消去して、その下位アドレスを消去下位アドレス記憶メモリに記憶し、前記パケットをリング外に送出すると共に、そのアドレス位置に閉塞ビットを記憶するステップと、
前記移動端末からの基地局経由のMACパケットが前記リングネットワークまたはツリー状リングネットワークのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、
前記パケットが移動先基地局経由の最初のパケットである場合に、または最初のパケットでない場合にかかわらず、
前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されており、かつ、その消去下位アドレス記憶位置に閉塞ビットが記憶されている場合に、または記憶されていない場合に、
前記パケットの送信元MACアドレスをリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されてない場合には、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されている場合には、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与し、前記パケットを左回りリングで頂点装置方向に向かわせ、
前記パケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが記憶されている場合、その下位アドレスを消去して、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスを消去下位アドレス記憶メモリに記憶して、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されている場合、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与して、前記パケットを左回りリングで頂点装置方向に向かわせるステップと、
前記パケットが頂点装置またはルータ装置またはゲートウェイ装置に到着した場合、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されている場合には、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスを重複下位アドレスメモリに記憶するステップと、
を有することを特徴とするパケット転送方法である。
【発明の効果】
【0021】
以上、説明したように、本発明は、記憶ビット長をMACアドレスの下位アドレスのみにして短くし、メモリへの記憶アドレス数の多くした、従来のMACアドレステーブルのような記憶アドレス抜けの無い下位アドレス記憶方法をイーサーネットフレームを転送するリングネットワークのパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリへの下位アドレス記憶を意味する1ビット記憶方法に適用したリングネットワークにより移動端末のハンドオーバーを実現する方法なので、消費電力およびシステムコストが抑えられ、かつ、高速に通信できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の第1実施例のイーサーネットパケットを転送する、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリと消去下位アドレス記憶メモリとリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルを持つ複数のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置を光伝送路で接続したリングネットワークを移動端末とサーバ間通信で利用するネットワークのハンドオーバーの動作を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の第1実施例を
図1により説明する。本実施例は、消去下位アドレス記憶メモリとリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリとリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルを持つ複数のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置とサーバが接続された頂点装置を左回りリングと前記リングと伝送向きが逆の右回りリングの光伝送路で接続した2重リングネットワークの前記頂点装置にルータを介して接続されたサーバと前記パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に帰属する基地局配下の移動端末がイーサーネットパケットを転送するリングネットワークを利用したハンドオーバーの動作例である。前記サーバはインターネット接続サーバまたはコンテンツサーバである。
【0024】
図1において、1は加入者系の左回りリング、2は加入者系の右回りリング、6-1,6-2,6-3はパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置、7はリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ、9は消去下位アドレス記憶メモリ、11はリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル、22はルータ、12-1,12-2,12-3は基地局、13-1,13-2,13-3,13-4はTCP移動端末、14は移動端末の移動、20はサーバである。また、(1)~(38)はパケット、I0,I1,I2,I3,I4,I6はサービスプロバイダーの国内または地域IPアドレスである。またはIPv6アドレスである。パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置はレイヤー2レベルで動作する装置である。
なお、リング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル11は従来のMACアドレステーブルと異なり、ポート番号を記憶しない、記憶MACアドレス数の少ないアドレステーブルである。
【0025】
以下に、
図1の動作を説明する。最初に、TCP移動端末13-1,13-2,13-3,13-4はARPテーブルにルータ22のIPアドレスI1とリング伝送路インタフェースのMACアドレスr1r2が既に記憶されているものとする。TCP移動端末13-2がパケット(1)Mr1r2a3a2(I0)(Mはイーサネットパケットを示し、r1はルータ22のインタフェースの上位MACアドレス、r2は下位MACアドレスを示し、a3a2はTCP移動端末13-2のMACアドレスである上位MACアドレスa3と下位MACアドレスa2を示し、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す)をパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に送出した例を示す。前記パケットがTCP移動端末13-2から前記パケットがアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到達した場合、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2をリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶する。そのパケットは左回り光リング1で(2)Mr1r2a3a2(I0)により図に示すように転送され、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着する。
【0026】
前記パケット(2)Mr1r2a3a2(I0)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2がリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶されていないので、そのパケットは左回りリング1で(3)Mr1r2a3a2(I0)により図に示すように転送され、頂点装置5に到着する。そのパケットはリング外に送出され、ルータ22に到達する。
【0027】
前記パケット(4)Mr1r2a3a2(I0)がルータ22に到着した場合、そのパケットに重複下位アドレスビットが付与されていれば、そのパケットの送信元IPアドレスI3と送信元MACアドレスa3a2を図に記してない重複下位アドレスメモリに記憶するが、重複下位アドレスビットは付与されていないので、記憶せずに、そのパケットのIPパケット(5)IPI3I0(IPはIPパケットを示し、IP3は送信元移動局13-2のIPアドレスを示し、I0はサーバ20の宛先IPアドレスである)をサーバ20に送出する。
【0028】
次に、TCP移動局13-4がパケット(6)Mr1r2a6a2(I0)(Mはイーサネットパケットを示し、r1はルータ22のインタフェースの上位MACアドレス、r2ははルータ22のインタフェースの下位MACアドレスを示し、a6a2は端末13-4のMACアドレスである上位MACアドレスa6と下位MACアドレスa2を示し、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す)をパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に送出する。前記パケットがTCP移動局13-4から前記パケットが基地局12-2に到着した時、そのパケット(6)Mr1r2a6a2(I0)と前の到着した移動局13-2からのパケット(1)Mr1r2a3a2(I0)の送信元MACアドレスの下位アドレスは同じ下位アドレスa2なので、それぞれの移動端末の送信元MACアドレスa3a2、a6a2を持つ片経路設定パケット(7)M0a3a2(I0)、(8)M0a6a2(I0)(0は宛先MACアドレスがオールビット0であることを示す)をアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に送出し、リング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル11にそれぞれのパケットの送信元MACアドレスa3a2、a6a2を記憶する。これは、本発明のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置の誤動作防止に必要である。一方、(6)Mr1r2a6a2(I0)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到達した場合、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2をリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶する。そのパケットは左回り光リング1で(9)Mr1r2a6a2(I0)により図に示すように転送され、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着する。
【0029】
前記パケット(9)Mr1r2a6a2(I0)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2がリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶されていないので、そのパケットは左回り光リング1で(10)Mr1r2a6a2(I0)により図に示すように転送され、頂点装置5に到達する。
【0030】
頂点装置5に到着した前記パケットはリング外に送出され、ルータ22に到達する。
前記パケット(11)Mr1r2a6a2(I0)がルータ22に到着した場合、そのパケットに重複下位アドレスビットが付与されていれば、そのパケットの送信元IPアドレスI6と送信元MACアドレスa6a2を図に記してない重複下位アドレスメモリに記憶するが、重複下位アドレスビットは付与されていないので、記憶せずに、そのパケットの宛先IPアドレスI0に対応する出力ポートを読み出し、そのポートに送出する。そのパケットはIPI6I0(IPはIPアドレスであることを示し、I6は送信元端末13-4のIPアドレス、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す。)により図に示されるように転送されてサーバ20に到達する。
【0031】
次に、TCP移動局13-1がパケット(12)Mr1r2a1a2(I0)(Mはイーサネットパケットを示し、r1はルータ22の宛先MACアドレスの上位アドレスであり、r2は下位アドレスであることを示す。a1a2はTCP移動端末13-1のMACアドレスである上位MACアドレスa1と下位MACアドレスa2を示し、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す)をパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に送出した例を示す。前記パケットがTCP移動局13-1からアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に到達した場合、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2をリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶する。そのパケットは左回りリング1で(13)Mr1r2a1a2(I0)により図に示すように転送され、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着する。
【0032】
前記パケット(13)Mr1r2a1a2(I0)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2がリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶されているので、その下位アドレスa2を消去して、その下位アドレスa2を消去下位アドレス記憶メモリ9に記憶し、そのパケットに重複下位アドレスビットを付与する。そのパケットは左回りリング1で(14)Mr1r2a1a2(I0)により図に示すように転送され、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着する。前記下位アドレスa2を消去したことは図では下位アドレスの標記である文字a2に横線をひいて示してある。
【0033】
前記パケット(14)Mr1r2a1a2(I0)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2がリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶されていないので、そのパケットは左回りリング1で(15)Mr1r2a1a2(I0)により図に示すように転送され、頂点装置5を経由して、ルータ22に(16)Mr1r2a1a2(I0)として到着する。
【0034】
前記パケット(16)Mr1r2a1a2(I0)がルータ22に到着した場合、そのパケットに重複下位アドレスビットが付与されているので、そのパケットの送信元IPアドレスI2と送信元MACアドレスa1a2を図に記してない重複下位アドレスメモリに記憶し、そのパケットの宛先IPアドレスI0に対応する出力ポートを読み出し、そのポートに送出する。そのパケットは(17)IPI2I0(IPはIPアドレスであることを示し、I2は送信元端末13-1のIPアドレス、I0は宛先であるサーバ20のIPアドレスを示す。)により図に示されるように転送されてサーバ20に到達する。
【0035】
次に、TCP移動局13-2が基地局12-2通過から基地局12-1配下に移動し、パケット(19)Mr1r2a3a2(I0)が基地局12-1に到着した場合、基地局12-1はそのパケットが移動先基地局変更直後のパケットであると判断し、その旨の信号gを付与して、そのパケットをパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に送出する。TCP移動局13-2からの前記パケットがアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に到達した場合、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2をリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶する。その下位アドレスメモリ7への下位アドレスa2の記憶は、消去下位アドレス記憶メモリ9にそのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2が記憶されていれば、その位置に閉塞ビットBが記憶されている場合、記憶されていない場合に関係なく、そのパケットの送信元MACアドレスをリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶するが、この時点では下位アドレスa2は記憶されていないので、その記憶はしない。そのパケットは、左回り光リング1で(20)Mr1r2a3a2g(I0)により図に示すように転送され、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に向かう。
【0036】
前記パケット(20)Mr1r2a3a2g(I0)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着した場合、そのパケットは移動先基地局変更直後のパケットで、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2がリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶されていれば、その記憶下位アドレスa2を消去して、その下位アドレスa2を消去下位アドレス記憶メモリ9に記憶するが記憶されていない状態で、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2が消去下位アドレスメモリ9に記憶されているので、そのパケットに重複下位アドレスビットを付与する。また、そのパケットの送信元MACアドレスa3a2がリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル11に記憶されているので、そのアドレスを消去する。図では、消去はa3a2に横線をひいて示している。そのパケットは左回り光リング1で(21)Mr1r2a3a2g(I0)により図に示すように転送され、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着する。
【0037】
前記パケット(21)Mr1r2a3a2g(I0)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着した場合、そのパケットは移動先基地局変更直後のパケットで、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2がリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶されているので、その記憶下位アドレスa2を消去して、その下位アドレスa2を消去下位アドレス記憶メモリ9に記憶し、そのパケットに重複下位アドレスビットを付与する。これは、その時点前に、パケット(18)Mr1r2a4a2(I0)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着し、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2がリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶されているとした場合の例である。そのパケットは左回り光リング1で(22)Mr1r2a3a2g(I0)により図に示すように転送され、頂点装置5に到達する。
【0038】
頂点装置5に到着した前記パケットはリング外に送出され、ルータ22に到達する。
【0039】
前記パケット(22)Mr1r2a3a2g(I0)がルータ22に到着した場合、そのパケットに重複下位アドレスビットが付与されているので、そのパケットの送信元IPアドレスI3と対の送信元MACアドレスa3a2を図に記してない重複下位アドレスメモリに記憶し、そのパケットの宛先IPアドレスI0に対応する出力ポートを図示してないIPルーティングテーブルから読み出し、そのポートから、そのパケットをサーバ20に送出する。前記パケット(22)Mr1r2a3a2gに移動先基地局に通過基地局を変更直後のパケットである信号gが付与されているので、そのパケットに重複下位アドレスビットが付与されていなくても、そのパケットのMACアドレスの下位アドレスを重複下位アドレスメモリへの書き込みを一定時間しない欠番下位アドレスとしてそのMACアドレスを図に記してない重複下位アドレスメモリに一定時間記憶しない。上記重複下位アドレスビットは、リング上にそのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスと同じ下位アドレスのMACアドレスの移動端末のパケットがアッドしていることを意味する。以上の動作では、MACアドレスa1a2とそれに対応のIPアドレスI2およびMACアドレスa3a2とそれに対応のIPアドレスI3が対象になるが、長時間たてば、MACアドレスa6a2とそれに対応のIPアドレスI6も対象になる。
【0040】
上記重複下位アドレスメモリにはIPアドレス、MACアドレスを記憶するが、これはサーバとのインタフェースがIPパケットのためであり、重複下位アドレスメモリが頂点装置に置かれれば、重複下位アドレスのみの記憶でよい。
サーバ20から到着したIPパケットの宛先IPアドレスが図に記してない重複下位アドレスメモリに記憶されている場合には、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与し、そのパケットの宛先MACアドレスをARPテーブルより求めて、MACパケットにして、頂点装置5から右回りリング2に送出する。
今、サーバからIPパケットの宛先IPアドレスが前記第2メモリに記憶されているIPアドレスI2の場合の動作を説明する。、前記IPアドレスI2のサーバ20からの通信開始パケットでないパケット(24)IPI0I2の宛先IPアドレスI2が図に記してない重複下位アドレスメモリに記憶されているので、その対のMACアドレスa1a2を図に記してない重複下位アドレスメモリから読み出して、そのIPパケットの宛先MACアドレスとしたパケットに重複下位アドレスの旨のビットを付与して、パケット(25)Ma1a2r1r2(I2)を頂点装置5から右回りリング2に送出する。
【0041】
次に、前記頂点装置5に到着したパケット(25)Ma1a2r1r2(I2)が右回り光リング2を転送される手順を記述する。パケット(26)Ma1a2r1r2(I2)は図に示すように転送されてパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着する。パケット(26)Ma1a2r1r2(I2)は通信開始パケットでなく、そのパケットの宛先MACアドレスa1a2がリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル11に記憶されておらず、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスa2が消去下位アドレス記憶メモリ9に記憶されており、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが記憶されており、この時点でその下位アドレス位置に閉塞ビット(図では記号Bと表記)が記憶されていないので、その下位アドレス位置に閉塞ビットBを記憶して、そのパケットをリング外に(27)Ma1a2r1r2(I2)として送出する。
【0042】
サーバ20は、IPパケット(24)IPI0I2を携帯端末13-1に送出してからTCPタイマー時間経過してもACKパケットを受信しないので、再送パケット(28)IPI0I2をルータ22に送出する。または、TCPウインドウの次のパケット(28)IPI0I2をルータ22に送出する。ルータ22は前記パケットをサーバから受信した場合に、そのパケットの宛先IPアドレスI2から宛先MACアドレスa1a2を求め、パケット(29)Ma1a2r1r2(I2)に重複下位アドレスの旨のビットを付与して、そのパケットを頂点装置5に送出する。
【0043】
次に、前記頂点装置5に到着したパケット(29)Ma1a2r1r2(I2)が右回り光リング2を転送される手順を記述する。パケット(30)Ma1a2r1r2(I2)は図に示すように転送されてパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着する。パケット(30)Ma1a2r1r2(I2)は通信開始パケットでなく、そのパケットの宛先MACアドレスa1a2がリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル11に記憶されておらず、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスa2が消去下位アドレス記憶メモリ9に記憶されており、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されており、その下位アドレス位置に閉塞ビットBが記憶されているので、そのパケットは(31)Ma1a2r1r2(I2)により図に示すように右回りリング2を転送して、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に向かう。パケット(31)Ma1a2r1r2(I2)がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着した場合、そのパケットは通信開始パケットでなく、そのパケットの宛先MACアドレスa1a2がリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル11に記憶されておらず、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスa2が消去下位アドレス記憶メモリ9に記憶されており、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されており、この時点でその下位アドレス位置に閉塞ビットBが記憶されていないので、その下位アドレス位置に閉塞ビットBを記憶して、そのパケットをリング外に(32)Ma1a2r1r2(I2)として送出する。
サーバ20は携帯端末13-1へのパケット(24)IPI0I2送出後、ACKパケットを受信しないので、再送パケット(33)IPI0I2をルータ22に送出する。
【0044】
前期ルータは、パケット(33)IPI0I2をサーバより受信した場合に、パケット(34)Ma1a2r1r2(I2)に重複下位アドレスの旨のビットを付与して、そのパケットを頂点装置5に送出する。
【0045】
次に、前記頂点装置5に到着したパケット(34)Ma1a2r1r2(I2)が右回り光リング2を転送される手順を記述する。パケット(35)Ma1a2r1r2(I2)は図に示すように転送されてパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-3に到着する。パケット(35)Ma1a2r1r2(I2)は通信開始パケットでなく、そのパケットの宛先MACアドレスa1a2がリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル11に記憶されておらず、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスa2が消去下位アドレス記憶メモリ9に記憶されており、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されており、この時点でその下位アドレス位置に閉塞ビットBが記憶されているので、そのパケットは(36)Ma1a2r1r2(I2)により図に示すように右回りリング2を転送されてパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-2に到着する。パケット(36)Ma1a2r1r2(I2)は通信開始パケットでなく、そのパケットの宛先MACアドレスa1a2がリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル11に記憶されておらず、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスa2が消去下位アドレス記憶メモリ9に記憶されており、その下位アドレス位置に閉塞ビットBが記憶されているので、そのパケットは(37)Ma1a2r1r2(I2)により図に示すように右回りリング2を転送されてパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に到着する。
【0046】
前記パケット(37)Ma1a2r1r2(I2) がパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に到達した場合、そのパケットは通信開始パケットでなく、そのパケットの宛先MACアドレスa1a2がリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されておらず、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスa2が消去下位アドレス記憶メモリ9に記憶されておらず、そのパケットに重複下位アドレスの旨のビットが付与されており、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスa2がリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ7に記憶されているので、その下位アドレスを消去して、その消去下位アドレスを消去下位アドレス記憶メモリ9に記憶して、そのアドレス位置に閉塞ビットBを記憶して、そのパケットは、リング外に送出され、(38)Ma1a2r1r2(I2)により図に示すように移動局13-1に到達する。移動端末13-1からの応答パケットであるACKパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6-1に到達した場合、そのパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスa2が消去下位アドレス記憶メモリ9に記憶され、そのアドレス位置に閉塞ビットBが記憶されていても、記憶されていなくても、そのパケットの送信元MACアドレスa1a2をリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶し、そのパケットは左回りリングを転送されて、パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着し、リング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル11にそのパケットの送信元MACアドレスが記憶されている場合に、そのアドレスを消去して、ルータ22に到達する。
【0047】
以上述べた実施例1では、サーバからのパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6に到達した場合、そのパケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル11に記憶されておらず、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリ9に記憶されており、そのアドレス位置に閉塞ビットBが記憶されていない場合に、そのアドレス位置に閉塞ビットBを記憶して、そのパケットをリング外に送出し、サーバの再送パケット送出によりその装置を通過する方法であるが、サーバからのパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置6に到達した場合、そのパケットの宛先MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル11に記憶されておらず、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリ9に記憶されている場合、そのパケットをコピーし、コピーパケットをリング外に送出すると共に、消去下位アドレス記憶メモリ9のそのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレス位置に閉塞ビットBを記憶して、コピー元のパケットを右回りリング前方に送出する方法も可能である。
【0048】
以上述べた実施例1ではリング外へのパケット送出を止める意の閉塞ビットBを用いる例を示したが、閉塞ビットに代えて、パケットの通過架け橋下位アドレスメモリにリング外へのパケット送出を止めるパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスを記憶する方法を用いてもよい。
【0049】
実施例1では、TCPウインドウの最初のパケットでそのパケットがリング外に送出され、消去下位アドレス記憶メモリのアドレス位置に閉塞ビットBが記憶された場合に、TCPウインドウ内の次のパケットは、リング外に送出されずその装置を誤通過する。その場合に、前記リング外の送出されたパケットが宛先移動端末に到達し、応答パケットであるACKパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリに記憶されていれば、そのアドレス位置に閉塞ビットBが記憶されていてもいなくても、そのパケットの送信元MACアドレスがリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルに記憶されるので、通信は継続し、問題はない。
【0050】
実施例1では、サーバからの通信開始パケットまたはサーバからの通信開始パケットの応答パケットが右回りリングからパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、消去下位アドレス記憶メモリ9のそのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレス位置に閉塞ビットBが記憶されている場合/いない場合に関わらず、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが消去下位アドレス記憶メモリ9に記憶されている場合、そのパケットをコピーし、コピーパケットをリング外に送出すると共に、消去下位アドレス記憶メモリ9のそのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレス位置に閉塞ビットBをが記憶して、コピー元のパケットを右回りリング前方に送出する。
【0051】
実施例1ではイーサーネットパケット(MACパケット)の送信元MACアドレスの下位アドレスを下位アドレスメモリに記憶する例を示したが、IPv6アドレスのパケットを転送する場合、送信元IPv6アドレスの下位アドレスのMACアドレス部分の下位アドレスを下位アドレスメモリに記憶し、アドレステーブルに送信元IPv6アドレスの下位アドレスのMACアドレス部分を記憶するシステムでもよい。
【0052】
以上述べた実施例1ではリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに送信元MACアドレスの下位アドレスを記憶する例を示したが、これは、その下位アドレスメモリへの下位アドレスの記憶の中に下位アドレスのビット列の全てのビットがビット0のケースが無い場合を前提とした長い下位アドレス記憶である。
実施例1のパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶することは、その下位アドレスのビット列の中にビット1のビットを少なくとも1つ含む場合に、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリを送信元MACアドレスの下位アドレスでアドレス指定した位置に下位アドレス記憶を意味するビット1を記憶することであっても良い。
または、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶することは、その下位アドレスのビット列の中にビット1のビットを少なくとも1つ含む場合に、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリを送信元MACアドレスの下位アドレスの上位部分でアドレス指定した位置から読み出される並列データの各ビットと送信元MACアドレスの下位アドレスの下位部分をデコードした並列データの各ビットとの論理和の並列データのラッチ信号をリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリの前記アドレス指定位置に記憶することで、送信元MACアドレスの下位アドレスの下位部分のデコードのビット1の位置のビット1を下位アドレス記憶を意味するビット1として挿入記憶することであってもよい。
【0053】
上記下位アドレスメモリの構成法は、電子情報通信学会技術報告(IEICE Technical Report CS2013-28-CS2013-40)の通信方式 vol 113 No,207,Septenber 12-13,2013の「発信端末アドレスのみを持つパケットを双方向に転送するMAC動作形ツリー状リングネットワークの提案」の44ページの3章「データ記憶領域をアドレスとして用いるアドレス記憶法」に開示されている。また、特開2019-097045(アドレス記憶法)にも開示されている。この方法は
図2に示すように構成することもできる。
図2は、記憶下位アドレスの消去信号であるビット0書き込み信号(H)の制御により下位アドレスの記憶と下位アドレスの消去を切り換えて動作させている。下位アドレスの記憶/消去はSRAMをMACアドレスの下位アドレスの上位部(17ビット)でアドレス指定した位置の並列データ32ビットをロジック回路に取り込み、MACアドレスの下位アドレスの下位部(5ビット)のデコード信号との演算した結果の32ビット並列データを再び、SRAMに書き込んでいる。ロジック回路は小LSIかFPGAかASICで構成し、外部のSRAMを使用する構成となっている。
消去下位アドレス記憶メモリ(消去下位アドレス記憶メモリ)は重複下位アドレスのみを記憶すればよいので、小容量でよく、例えば、消去下位アドレスの下位部でアドレス指定した位置から消去下位アドレスが読み出される構成でもよい。
【0054】
実施例1のパケット転送システムにおける移動端末の基地局間移動方法に使用する基地局と移動端末間のハンドオーバーを含む無線区間の通信方法は、
前記移動端末の基地局間移動の場合は、移動先の基地局からの電波が現在パケット受信中の基地局からの電波より強くなった場合、移動先の基地局へのCSMA/CAで、前記移動端末が使用する指定周波数の指定タイムスロット位置を確保し、またはOFDMのシンボルコードを確保し、その確保した指定周波数のタイムスロットまたはそのコードのOFDMで移動先基地局と通信開始することを特徴とする通信方法としてもよい。
前記移動端末はハンドオーバー時に移動元基地局経由でサーバに移動先基地局への移動許可通知発行要求パケットを送出する。
前記移動先基地局は移動端末のハンドオーバー時に移動元基地局経由でサーバに移動先基地局への移動許可通知発行要求パケットが送出され、前記サーバから自移動先基地局への移動許可通知を受信し、前記移動端末に移動許可通知を送出する。
【符号の説明】
【0055】
1 加入者系の左回りリング
2 加入者系の右回りリング
5 頂点装置
6-1,6-2,6-3 パケットのアッド、ドロップおよび通過の装置
7 リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリ
9 消去下位アドレス記憶メモリ
11 リング外へのパケット送出を指定するアドレステーブル
12-1,12-2,12-3 基地局
13-1,13-2,13-3,13-4 移動局(移動端末)
14 移動局の移動
20 サーバ
22 ルータ
【手続補正書】
【提出日】2022-02-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
【
図1】本発明の第1実施例のイーサーネットパケットを転送する、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリと消去下位アドレス記憶メモリとリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルを持つ複数のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置を光伝送路で接続したリングネットワークを移動端末とサーバ間通信で利用するネットワークのハンドオーバーの動作を説明するための図。
【
図2】本発明の第1実施例のイーサーネットパケットを転送する、リング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリと消去下位アドレス記憶メモリとリング外へのパケット送出を指定するアドレステーブルを持つ複数のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリの構成例の図。