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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023107411
(43)【公開日】2023-08-03
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/907 20190101AFI20230727BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230727BHJP
【FI】
G06F16/907
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022008602
(22)【出願日】2022-01-24
(71)【出願人】
【識別番号】511100361
【氏名又は名称】株式会社BookLive
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】横田 容啓
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B175FB02
5B175FB03
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】 ユーザが目的のコンテンツの情報を検索する負担を軽減するコンテンツの情報を管理する情報処理システムを提供することにある。
【解決手段】 情報処理システム10は、複数のクリエイタのコンテンツに関する情報である複数のコンテンツ情報を管理する情報処理システムであって、コンテンツ情報に付与される付帯的な情報であるタグを記憶するタグ情報記憶部131と、タグの種類を示す情報であるタグ種別を記憶するタグ種別情報記憶部132と、タグ及びタグ種別と関連付けられた複数のコンテンツ情報を記憶するコンテンツ情報記憶部121~124と、タグ及びタグ種別に基づいて、コンテンツ情報記憶部121~124に記憶された複数のコンテンツ情報のうち目的のコンテンツ情報を抽出するための検索を実行する検索手段とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のクリエイタのコンテンツに関する情報である複数のコンテンツ情報を管理する情報処理システムであって、
前記コンテンツ情報に付与される付帯的な情報であるタグを記憶するタグ情報記憶部と、
前記タグの種類を示す情報であるタグ種別を記憶するタグ種別情報記憶部と、
前記タグ情報記憶部に記憶された前記タグ及び前記タグ種別情報記憶部に記憶された前記タグ種別と関連付けられた前記複数のコンテンツ情報を記憶するコンテンツ情報記憶部と、
前記タグ及び前記タグ種別に基づいて、前記コンテンツ情報記憶部に記憶された前記複数のコンテンツ情報のうち目的のコンテンツ情報を抽出するための検索を実行する検索手段と
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記情報処理システムで管理するために、前記コンテンツ情報を登録する処理をする登録処理手段と、
前記コンテンツ情報を登録するために、前記登録処理手段により登録される前記コンテンツ情報に関連付けられる前記タグ及び前記タグ種別を指定するタグ関連情報指定手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
クリエイタ毎に構成され、前記コンテンツ情報記憶部に記憶された前記複数のコンテンツ情報をユーザに提供するためのサイトに関する情報を記憶するサイト情報記憶部
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記サイトを作成する支援をするための処理をするサイト作成処理手段
を備えることを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記コンテンツ情報記憶部に記憶された前記複数のコンテンツ情報を学習データとして、任意のコンテンツ情報に関連付けられる前記タグ及び前記タグ種別を予測する予測モデルを生成するための機械学習を行う機械学習手段
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記情報処理システムで管理するために、前記コンテンツ情報を登録する処理をする登録処理手段と、
前記コンテンツ情報を登録するために、前記登録処理手段により登録される前記コンテンツ情報に関連付けられる前記タグ及び前記タグ種別を指定するタグ関連情報指定手段と、
を備えることを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記タグ関連情報指定手段は、前記機械学習手段により生成された前記予測モデルにより予測された前記タグ及び前記タグ種別を指定すること
を備えることを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記機械学習手段により生成された前記予測モデルにより予測された前記タグ及び前記タグ種別を、前記タグ関連情報指定手段により指定する前記タグ及び前記タグ種別の候補とするタグ関連情報候補手段と
を備えることを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記機械学習手段により生成された前記予測モデルに基づいて作成されたアプリケーションプログラミングインタフェースが前記情報処理システムの外部のコンピュータに実装されること
を特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コンテンツの情報を管理する情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、オンラインで電子コンテンツの取り引きが行われている。例えば、ユーザが電子コンテンツを利用した後、利用した電子コンテンツに関連する他の電子コンテンツを速やかに利用できるようにするコンテンツ表示装置が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-45902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、コンテンツに関する情報は、様々なサイト等で管理されているため、ユーザが目的のコンテンツの情報を検索して見付け出すのに苦労することがある。例えば、漫画のタイトルと漫画に登場するキャラクタ名(例えば、主人公)が一致する場合、検索したワードと一致する漫画とキャラクタのそれぞれが検索結果として表示される。検索したユーザが、漫画又はキャラクタのいずれか一方のみのコンテンツの情報を探していた場合、ユーザは、検索結果から目的外のコンテンツの情報を除外する必要がある。
本発明の目的は、ユーザが目的のコンテンツの情報を検索する負担を軽減するコンテンツの情報を管理する情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の観点に従った情報処理システムは、複数のクリエイタのコンテンツに関する情報である複数のコンテンツ情報を管理する情報処理システムであって、前記コンテンツ情報に付与される付帯的な情報であるタグを記憶するタグ情報記憶部と、前記タグの種類を示す情報であるタグ種別を記憶するタグ種別情報記憶部と、前記タグ情報記憶部に記憶された前記タグ及び前記タグ種別情報記憶部に記憶された前記タグ種別と関連付けられた前記複数のコンテンツ情報を記憶するコンテンツ情報記憶部と、前記タグ及び前記タグ種別に基づいて、前記コンテンツ情報記憶部に記憶された前記複数のコンテンツ情報のうち目的のコンテンツ情報を抽出するための検索を実行する検索手段とを備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ユーザが目的のコンテンツの情報を検索する負担を軽減するコンテンツの情報を管理する情報処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の第1の実施形態に係る情報処理システムの構成を示す構成図。
図2】第1の実施形態に係る情報処理システムのポートフォリオサイトを作成するための構成を示す概略図。
図3】第1の実施形態に係るタグ及びタグ種別を画像に付与する概念図。
図4】第1の実施形態に係るタグ及びタグ種別をWeb画面に表示したイメージ図。
図5】第1の実施形態に係るタグ及びタグ種別を付与するWeb画面を表示したイメージ図。
図6】第1の実施形態に係るポートフォリオサイトを編集するWeb画面を表示したイメージ図。
図7】第1の実施形態に係るポートフォリオサイトに検索機能を実装するWeb画面を表示したイメージ図。
図8】第1の実施形態に係る情報処理システムの検索するための構成を示す概略図。
図9】第1の実施形態に係る第1の検索画面のイメージ図。
図10】第1の実施形態に係る第2の検索画面のイメージ図。
図11】本発明の第2の実施形態に係る情報処理システムの構成を示す構成図。
図12】第2の実施形態に係る情報処理システムの機械学習を行う構成を示す概略図。
図13】第2の実施形態に係る機械学習を利用したタグ及びタグ種別の予測方法を示す概念図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理システム10の構成を示す構成図である。なお、図面における同一部分には同一符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
【0009】
情報処理システム10は、複数のクリエイタのコンテンツに関する情報を管理するシステムである。例えば、情報処理システム10は、クリエイタがポートフォリオを公開するための支援をするシステムである。具体的には、情報処理システム10は、クリエイタがポートフォリオサイトを作成するための支援をする。例えば、情報処理システム10は、クリエイタがポートフォリオサイトを作成するための各種編集画面を表示する。クリエイタは、情報処理システム10を利用して、自身のポートフォリオサイトを作成して公開する。ユーザは、情報処理システム10を利用して、各クリエイタが作成したポートフォリオサイトを閲覧し、コンテンツに関する情報を得る。
【0010】
情報処理システム10は、主にコンピュータで構成される。情報処理システム10は、複数のコンピュータで構成されてもよい。情報処理システム10は、1つの記憶装置を含み、複数の記憶装置で構成されてもよい。また、記憶装置は、コンピュータの一部でもよいし、コンピュータと独立した装置でもよい。情報処理システム10における各種機能及び各種処理は、プログラムがコンピュータで実行されることにより実現される。
【0011】
ここで、コンピュータは、どのようなタイプでもよい。例えば、コンピュータは、デスクトップ、ラップトップ、又は、タブレット等、どのようなタイプのコンピュータでもよいし、スマートフォン等の携帯電話でもよい。また、記憶装置は、どのようなタイプでもよい。例えば、記憶装置は、ソリッドステートドライブ(SSD)又はハードディスクドライブ(HDD)である。
【0012】
情報処理システム10は、記憶装置1及び演算部2を備える。情報処理システム10は、ネットワーク3に接続される。情報処理システム10を利用するクリエイタ及びユーザは、自己の端末4a,4bからネットワーク3を介して、情報処理システム10に通信可能に接続する。クリエイタ端末4aは、クリエイタが使用するコンピュータである。ユーザ端末4bは、ユーザが使用するコンピュータである。
【0013】
ネットワーク3は、インタネット、固定電話網、又は、移動電話網等であり、これらを組合せてもよいし、その他の通信網を使用してもよい。また、クリエイタ端末4a及びユーザ端末4bは、ネットワーク3を介さずに、情報処理システム10と通信可能に接続されてもよい。
【0014】
記憶装置1は、情報処理システム10で利用する各種情報を記憶する。なお、記憶装置1を構成する各記憶部については、一部又は全ての情報がデータベース化されてもよい。また、記憶装置1は、タグ及びタグ種別が記憶される構造であれば、どのようなデータ構造でもよい。
【0015】
記憶装置1は、会員情報領域11、ポートフォリオ領域12、及び、タグ関連情報領域13を備える。
【0016】
会員情報領域11は、会員に関する情報が記憶される領域である。ここでは、情報処理システム10を利用する利用者を会員制とした情報処理システム10について説明するが、情報処理システム10にアクセスする者を把握できるのであれば、情報処理システム10は、会員制に限らず、任意の制度を適用してよい。
【0017】
会員情報領域11は、会員情報記憶部111、クリエイタ情報記憶部112、ユーザ情報記憶部113、ポートフォリオ情報記憶部114、及び、検索履歴記憶部115を備える。
【0018】
会員情報記憶部111には、情報処理システム10を利用する会員に関する会員情報が記憶される。会員情報には、会員情報及び本人確認情報が含まれる。例えば、会員情報は、アカウント名等である。また、本人確認情報は、パスワード認証に対するパスワード、又は、生体認証(指紋認証等)に対する生体情報(指紋等)である。情報処理システム10は、会員情報に基づいて、情報処理システム10にアクセスした者が会員か否かを判断する。また、情報処理システム10は、会員情報に基づいて、アクセスした会員がクリエイタか会員かを判断する。
【0019】
クリエイタ情報記憶部112には、会員であるクリエイタに関するクリエイタ情報が記憶される。例えば、クリエイタ情報には、個人情報が含まれる。例えば、個人情報は、本名、ペンネーム又は連絡先等である。
【0020】
ユーザ情報記憶部113には、会員であるユーザに関するユーザ情報が記憶される。ユーザ情報には、個人情報が含まれる。例えば、個人情報は、本名、ニックネーム又は連絡先等である。
【0021】
ポートフォリオ情報記憶部114には、クリエイタの経歴又は実績等のポートフォリオを形成するポートフォリオ情報が記憶される。また、ポートフォリオ情報は、クリエイタが作成するポートフォリオサイトに関する情報を含む。情報処理システム10は、ポートフォリオサイトを介して、ユーザにクリエイタのコンテンツに関する情報を公開する。なお、ポートフォリオサイトに限らず、クリエイタのコンテンツに関する情報を情報処理システム10の外部に公開するサイトであれば、どのようなサイトでもよい。
【0022】
検索履歴記憶部115には、ユーザが過去に検索した検索条件が記憶される。検索条件は、予め設定された条件に基づいて、自動的に記憶されてもよいし、ユーザからの指示に基づいて、記憶されてもよい。
【0023】
ポートフォリオ領域12は、ポートフォリオサイトのコンテンツとして掲載する作品、商品及びファンコミュニティ等に関する情報が記憶される領域である。ポートフォリオ領域12は、クリエイタ毎に割り当てられる。クリエイタは、ポートフォリオサイトを自由に構成することができる。
【0024】
なお、ポートフォリオサイトは、クリエイタのポートフォリオとなるサイトであれば、どのように構成されてもよい。例えば、作品、商品及びファンコミュニティは、いずれもポートフォリオサイトの必須のコンテンツではなく、コンテンツは、クリエイタが任意に決定してよい。例えば、ポートフォリオサイトに任意のeコマース(electronic commerce)の機能を設けてもよい。また、情報処理システム10は、ポートフォリオサイトに掲載するコンテンツに制約を設けてもよい。例えば、作品、商品又はファンコミュニティ等について、ポートフォリオサイトに掲載することを義務付けてもよい。
【0025】
ポートフォリオ領域12は、作品情報記憶部121、商品情報記憶部122、ファンコミュニティ情報記憶部123、及び、コンテンツ記憶部124を備える。ポートフォリオ領域12の各記憶部121~124に記憶される各情報には、タグ及びタグ種別が付与される。
【0026】
ここで、タグとは、作品又は商品等に付与される付帯的な情報(メタ情報)である。タグ種別とは、タグの種類を示し、タグの上位概念となる情報である。即ち、タグ種別は、タグのメタ情報に相当する。タグ及びタグ種別が作品等に付与されることで、ユーザは、目的の作品等を検索により見付け出し易くなる。例えば、作品である画像に付与されたタグが「勇者A」であり、タグ種別が「キャラクタ」である場合、その画像は、「勇者A」という「キャラクタ」が描かれていることを示す。例えば、タグ種別を示すタグの種類は、作品名、キャラクタ名、作者名、作品に描かれたキャラクタの状況、作品の出典元、又は、ファンコミュニティ名等である。
【0027】
作品情報記憶部121には、クリエイタの作品に関する作品情報が記憶される。例えば、作品情報は、クリエイタのポートフォリオサイトに表示される作品一覧に関する情報を含む。作品一覧には、クリエイタの各作品に関する情報(例えば、作品名又はサムネイル等)と共に、タグ及びタグ種別が表示される。
【0028】
商品情報記憶部122には、クリエイタの商品に関する商品情報が記憶される。例えば、商品情報は、クリエイタのポートフォリオサイトに表示される商品一覧に関する情報を含む。商品一覧には、クリエイタの各商品に関する情報(例えば、作品名又はサムネイル等)と共に、タグ及びタグ種別が表示される。ユーザは、クリエイタのポートフォリオサイトから商品を購入することができる。
【0029】
ファンコミュニティ情報記憶部123は、ファン同士で相互にコミュニケーションが可能なファンクラブ機能を実現するためのファンコミュニティ情報が記憶される。ファンコミュニティの対象者は、作品のファン、作品等に登場するキャラクタのファン、又は、クリエイタのファン等である。なお、ポートフォリオサイトには、どのようなファンコミュニティを設けてもよいし、いくつのファンコミュニティを設けてもよい。
【0030】
コンテンツ記憶部124には、クリエイタが創作したコンテンツが記憶される。例えば、コンテンツは、ポートフォリオサイトに掲載される作品である。なお、コンテンツは、本、画像又は動画等、どのようなものでもよいし、作品に限らず、商品でもよい。
【0031】
タグ関連情報領域13は、タグ及びタグ種別に関する情報が記憶される領域である。タグ関連情報領域13は、タグ情報記憶部131及びタグ種別情報記憶部132を備える。
【0032】
タグ情報記憶部131には、タグに関する情報が記憶される。例えば、タグ情報記憶部131は、データベースのマスタデータが記憶されてもよい。具体的には、タグ情報記憶部131は、登録されたタグと共にこのタグに割り振られた固有の番号(ID、identification data)が記憶される。情報処理システム10は、タグをこのタグに割り振られたIDで取り扱う。
【0033】
タグ種別情報記憶部132には、タグ種別に関する情報が記憶される。例えば、タグ種別情報記憶部132は、データベースのマスタデータが記憶されてもよい。具体的には、タグ種別情報記憶部132は、登録されたタグ種別と共にこのタグ種別に割り振られた固有の番号(ID、identification data)が記憶される。情報処理システム10は、タグ種別をこのタグ種別に割り振られたIDで取り扱う。タグ種別は、情報処理システム10の運用開始前に事前に登録されるが、運用中に追加、変更及び削除が行われてもよい。例えば、タグ種別は、運営者によりタグ種別情報記憶部132に登録される。
【0034】
ポートフォリオ領域12の各記憶部121~124は、タグ情報記憶部131及びタグ種別情報記憶部132に登録されたタグ及びタグ種別に対応するIDを参照して、各種情報を管理する。
【0035】
演算部2は、情報処理システム10における演算処理を行う部分である。演算部2における機能は、プログラム等による命令に応じて、演算部2が演算処理を実行することで、実現される。例えば、演算部2は、演算処理を行う半導体チップである。演算部2は、記憶装置1に記憶されたタグ及びタグ種別を利用する演算処理を実行するのであれば、どのように構成されてもよい。演算部2は、登録処理部21及び検索処理部22を備える。
【0036】
登録処理部21は、主にクリエイタが情報処理システム10を利用するために実行される処理である。例えば、登録処理部21は、クリエイタの各種コンテンツを登録し、クリエイタがポートフォリオサイトを作成する支援をするための各種処理を行う。
【0037】
検索処理部22は、主にユーザが情報処理システム10を利用するために実行される処理である。例えば、検索処理部22は、情報処理システム10に登録された各種コンテンツの中からユーザが目的のコンテンツを検索するための処理を行う。
【0038】
図2を参照して、情報処理システム10を利用して、クリエイタがポートフォリオサイトを作成する方法について説明する。図2は、本説明をするために、情報処理システム10の構成を簡易的に示す概略図である。
【0039】
登録処理部21は、入力処理部211、ポートフォリオ形成部212、及び、出力処理部213を備える。
【0040】
入力処理部211は、クリエイタが使用するクリエイタ端末4aからの入力情報を処理し、ポートフォリオ形成部212に出力する。
【0041】
ポートフォリオ形成部212は、入力処理部211により処理された入力情報に基づいて、ポートフォリオを形成するための処理を行う。例えば、ポートフォリオ形成部212は、クリエイタが創作した各種コンテンツをポートフォリオに登録するための処理を行う。また、ポートフォリオ形成部212は、各種コンテンツを登録するために、タグ及びタグ種別を新たに登録することができる。その他に、ポートフォリオ形成部212は、クリエイタからの要求に応じて、ポートフォリオサイトを構成する処理を行う。
【0042】
出力処理部213は、ポートフォリオ形成部212による処理結果に基づいて、クリエイタ端末4aに各種情報を出力する。
【0043】
クリエイタは、クリエイタ端末4aにより、情報処理システム10にアクセスする。クリエイタは、情報処理システム10にログインして、ポートフォリオサイトを作成する。具体的には、クリエイタは、情報処理システム10を利用するための会員登録を行う。情報処理システム10は、会員情報記憶部111に記憶された会員情報に基づいて、ログインしたクリエイタが会員であることを判断すると、クリエイタ端末4aによる情報処理システム10の利用を許可する。これにより、クリエイタは、クリエイタ端末4aを使用して、情報処理システム10に自己のポートフォリオを作成することができる。
【0044】
図3を参照して、クリエイタが自己の作品である画像C1,C2,C3にタグ及びタグ種別を付与して、コンテンツ記憶部124に保存する方法について説明する。
【0045】
ここで、第1の画像C1は、「勇者A」という作品タイトルの漫画に登場する「勇者A」というキャラクタが描かれた画像である。第2の画像C2は、「勇者A」という作品タイトルの漫画に登場する「魔王B」というキャラクタが描かれた画像である。第3の画像C3は、「勇者A」という作品タイトルの漫画の単行本の13巻の表紙に描かれた画像であり、「勇者A」というキャラクタと「魔王B」というキャラクタが一緒に描かれている。
【0046】
クリエイタは、3つの画像C1~C3をコンテンツ記憶部124に保存する。クリエイタは、保存した3つの画像C1~C3のそれぞれに関する情報を作品情報記憶部121に登録する。具体的には、クリエイタは、3つの画像C1~C3のそれぞれに、タグ及びタグ種別を付与する。第1の画像C1は、タグ種別を「キャラクタ」としたタグ「勇者A」、及び、タグ種別を「作品タイトル」としたタグ「勇者A」の2つのタグを付与する。その他に、クリエイタは、3つの画像C1~C3のそれぞれに関する任意の情報を作品情報記憶部121に登録してもよい。
【0047】
図4を参照して、タグ及びタグ種別の表示方法について説明する。図4は、Web(world wide web)画面P1に3つの形式のタグTd1,Td2,Td3を表示した例を示している。例えば、Web画面P1は、クリエイタがコンテンツを登録するための登録画面又はユーザが目的のコンテンツを検索するための検索画面に表示される。
【0048】
第1のタグTd1は、左側の欄Tg1にタグが表示され、右側の欄Tg2にタグ種別が表示される。右側の欄Tg2には、タグ種別を削除するための削除ボタンBmが設けられる。削除ボタンBmを押下すると、第1のタグTd1は、タグ種別の無いタグとなる。即ち、第1のタグTd1は、第3のタグTd3のように表示される。例えば、削除ボタンBmは、第1のタグTd1を付与した本人(例えば、クリエイタ)による操作画面にのみ表示される。これにより、第1のタグTd1を付与した本人のみがタグ種別を削除することができる。
【0049】
第2のタグTd2は、左側の欄Tg1にタグが表示され、右側の欄Tg2にタグ種別が表示される。第2のタグTd2は、第1のタグTd1とは異なり、削除ボタンBmは、表示されない。したがって、第2のタグTd2からタグ種別を削除することはできない。
【0050】
第3のタグTd3は、タグのみが表示され、タグ種別は表示されない。即ち、第3のタグTd3は、タグ種別の無いタグである。例えば、タグ種別の無いタグは、擬音語、造語、又は、固有名詞等である。
【0051】
図5を参照して、Web画面P2で、タグ及びタグ種別を付与する方法について説明する。例えば、Web画面P2は、クリエイタがコンテンツをポートフォリオサイトに登録(アップロード)するための登録画面に表示される。なお、ここでは、タグ及びタグ種別を付与する4つの方法について説明するが、いずれの方法も参考例であり、これらの方法以外の方法により、タグ及びタグ種別を付与してもよい。
【0052】
例えば、Web画面P2の図示していない上部では、タグ及びタグ種別を付与する対象のコンテンツの設定がされる。例えば、クリエイタは、Web画面P2で、登録する作品又は作品名を設定する。
【0053】
第1の方法は、表示部M1に必要な情報が入力されることにより実行される。第1の方法は、情報処理システム10に登録されるコンテンツのジャンルを指定したい場合に用いられる。表示部M1では、タグ種別が予め指定され、タグは、情報処理システム10で予め設定されたリストから選択される。
【0054】
例えば、タグは、プルダウンにより表示されるリストの中から選択される。具体的には、漫画又はイラストをポートフォリオの必須のコンテンツとして情報処理システム10に登録させたい場合、タグ種別を「カテゴリ」に固定して表示し、タグのリストに「漫画」と「イラスト」のみを表示する。これにより、クリエイタに、ポートフォリオのコンテンツとして、漫画又はイラストに指定して登録させることができる。
【0055】
第2方法は、表示部M2に必要な情報が入力されることにより実行される。第2方法は、タグ種別無しのタグをまとめて登録する場合に用いられる。表示部M2には、複数のタグをまとめて入力できるテキストボックスTBが設けられる。クリエイタは、登録するタグ種別無しのタグ名をまとめてテキストボックスTBに入力する。テキストボックスTBに記入する複数のタグ名は、カンマ又は空白等の記号で区切る。これにより、クリエイタは、タグ種別を「無し」に設定する手間を省くことができるため、一度に複数のタグ種別無しのタグを簡単に登録できる。
【0056】
第3の方法は、表示部M3の入力部分M32に必要な情報が入力されることにより実行される。第3の方法は、任意のタグを登録する場合に用いられる。入力部分M32には、タグ種別を選択する箇所とタグ名を入力する欄が設けられる。また、入力部分M32には、複数のタグを登録できるように、タグを追加するためのボタンが設けられる。表示部M3のタグ表示部分M31には、登録される予定のタグが表示される。このタグは、現時点までに、入力部分M32に必要な情報が入力されたことで発生したタグである。
【0057】
例えば、タグ種別は、プルダウンにより表示されるリストの中から選択される。リストは、登録するコンテンツに合わせて内容が変更される。例えば、登録するコンテンツが「作品」の場合、リストに「作品名」はあるが、「商品名」は無い。なお、リストから何も選ばずに、又は、リストから「無し」を選択し、タグを登録することで、タグ種別の無いタグを登録できるようにしてもよい。タグ種別を選択後、タグ名を入力することで、目的のタグを生成して登録することができる。
【0058】
第4の方法は、表示部M4に自動的に表示されたタグ及びタグ種別が付与される方法である。例えば、情報処理システム10は、情報処理システム10のログイン時に、使用するクリエイタを特定することができる。このように、クリエイタがタグに関する情報を改めて入力しなくても、情報処理システム10がコンテンツに付与するタグを特定できる場合に、タグが自動的に生成される。このように自動的に表示されたタグは、クリエイタが削除できないようにしてもよい。これにより、情報処理システム10が提供するポートフォリオのサービスとして必須のタグ(例えば、クリエイタ名)を自動的に付与することができる。
【0059】
図6を参照して、タグ及びタグ種別を利用したポートフォリオサイトの作成方法について説明する。図6は、本説明をするためのポートフォリオサイトを編集するWeb画面P31,P32を示している。
【0060】
ここでは、既に、全てのコンテンツについて、タグ及びタグ種別が付与され、ポートフォリオとして登録されているものとする。この場合において、クリエイタが、ポートフォリオサイトの構成を編集する方法について説明する。
【0061】
特定のタグ種別は、特定の機能を有するラベルとして用いることができる。例えば、タグ種別の「シリーズ」は、作品が属するシリーズを特定するものとする。
【0062】
Web画面P31の左欄D31には、ポートフォリオサイトの目次に相当するリストが表示される。このリストから1つの項目を選択すると、右欄D32に、選択された項目に対応するタグが表示される。例えば、左欄D31で「作品」の「シリーズ設定」を選択すると、右欄D32に、作品の全てのシリーズのタイトル(タグ)が表示される。
【0063】
Web画面P31の右欄D32に表示されたシリーズのタイトルの中から1つを選択すると、Web画面P32が表示される。Web画面P32の右欄D33には、選択されたシリーズに属する作品C31,C32,C33の一覧が表示される。表示される作品C31~C33は、作品に付与されたタグ及びタグ種別により、情報処理システム10が自動的に判断する。
【0064】
クリエイタは、表示された作品C31~C33について、並び替え又は削除することができる。また、クリエイタは、情報処理システム10により自動的に表示されなかった作品を、このシリーズに属する作品として追加できるようにしてもよい。これにより、クリエイタは、ポートフォリオサイトを編集し易くなる。
【0065】
図7を参照して、タグ及びタグ種別を利用した検索機能をポートフォリオサイトに実装する方法について説明する。図7は、ポートフォリオサイトを編集するWeb画面のイメージ図である。
【0066】
タグ種別を有するタグを検索するには、タグ種別を用いて絞込検索を行うことが可能な検索機能が必要になる。このような検索機能は、モジュール化することができる。モジュール化することで、クリエイタは、ポートフォリオサイトの任意の位置に検索機能を組み込むことができる。
【0067】
Web画面P4の左欄D41には、ポートフォリオサイトの1つの頁(画面)を構成するパーツが表示される。左欄D41から1つのパーツを選択し、右欄D42の任意の場所に置く(ドロップする)ことで、選択したパーツに対応する機能が実装される。
【0068】
ここで、検索パーツは、検索機能をモジュール化したパーツである。作品表示パーツは、作品を画面に表示させるパーツである。商品表示パーツは、商品を画面に表示させるパーツである。
【0069】
作品表示パーツ及び商品表示パーツの範囲外の場所PS1に、検索パーツを置くと、検索は、作品及び商品等の区別無く、全てのコンテンツを対象として検索が実行される。商品表示パーツの範囲内の場所PS2に、検索パーツを置くと、商品のみを対象として検索が実行される。即ち、商品の絞込検索を行うことができる。同様に、検索パーツを特定の場所に置くことで、作品又はファンコミュニティ等の特定の対象について、絞込検索を行う機能を実装することができる。
【0070】
図8を参照して、情報処理システム10を利用して、ユーザがポートフォリオサイト内を検索する方法について説明する。図8は、本説明をするために、情報処理システム10の構成を簡易的に示す概略図である。
【0071】
検索処理部22は、入力処理部221、検索対象判定部222、検索対象抽出部223、及び、出力処理部224を備える。
【0072】
入力処理部221は、ユーザが使用するユーザ端末4bからの検索条件を示す入力情報を処理し、検索対象判定部222に出力する。また、入力処理部221は、検索条件を入力するための画面をユーザ端末4bに表示するための処理も行う。
【0073】
検索対象判定部222は、入力処理部211により処理された入力情報に基づいて、検索対象を判定する。例えば、検索条件として、タグ種別が「キャラクタ」のタグ「魔王B」、タグ種別が「作品タイトル」のタグ「勇者A」、及び、タグ種別が「カテゴリ」のタグ「イラスト」が指定された場合、検索対象判定部222は、「勇者A」という作品タイトルのコンテンツに登場する「魔王B」というキャラクタが描かれた「イラスト」を検索対象として判定する。検索対象判定部222は、判定した検索対象を検索対象抽出部223に出力する。
【0074】
検索対象抽出部223は、検索対象判定部222により判定された検索対象に一致するコンテンツをポートフォリオとして登録されたコンテンツの中から検索して、検索対象に一致するコンテンツに関する情報を抽出する。検索対象抽出部223は、抽出した情報を出力処理部224に出力する。
【0075】
出力処理部224は、検索対象抽出部223により抽出された情報に基づいて、検索結果をユーザ端末4bに出力する処理を行う。
【0076】
ユーザは、ユーザ端末4bにより、情報処理システム10にアクセスする。ユーザは、情報処理システム10にログインして、各クリエイタのポートフォリオサイトを閲覧する。具体的には、ユーザは、情報処理システム10を利用するための会員登録を行う。情報処理システム10は、会員情報記憶部111に記憶された会員情報に基づいて、ログインしたユーザが会員であることを判断すると、ユーザ端末4bによる情報処理システム10の利用を許可する。これにより、ユーザは、ユーザ端末4bを使用して、情報処理システム10に登録された任意のクリエイタのポートフォリオサイトを閲覧することができる。
【0077】
ユーザは、目的のコンテンツを見付けるために検索を行う。検索範囲は、全てのクリエイタのポートフォリオサイトでもよいし、特定のクリエイタのポートフォリオサイトでもよい。例えば、検索範囲を全てのクリエイタのポートフォリオサイトにする場合、情報処理システム10の運営者により作成されたWeb画面に、このような検索範囲で検索可能な検索機能が設けられる。
【0078】
図9及び図10を参照して、検索画面の表示方法について説明する。図9及び図10は、検索画面のイメージ図である。
【0079】
画面D52は、簡易検索を実行するための入力画面である。簡易検索では、タグのみを検索条件として指定し、タグ種別は指定しない。ユーザは、画面D52の入力欄F1に、検索キーワードを入力して、検索を実行する。ここで、検索条件としてのタグは、一般的な検索における検索キーワードに相当する。したがって、ユーザは、タグを意識しなくても検索を行うことができる。画面D52は、検索画面の初期状態としてもよい。画面D52は、指定する検索条件が少ないため、表示部分を小さくできる。また、簡易検索であれば、ユーザは、詳細な検索条件を決める必要がないため、簡単に検索を行うことができる。
【0080】
画面D53は、詳細検索を実行するための入力画面である。詳細検索では、タグ及びタグ種別を指定して検索を行う。画面D53は、検索キーワードを入力する入力欄F1、及び、絞り込み条件として指定するための複数のタグ種別のボタンを含む。ユーザは、入力欄F1に、検索キーワードを入力し、指定するタグ種別のボタンを押下(例えば、クリック)して、検索を実行する。検索において、複数のタグ種別が指定できてもよい。なお、タグ種別を指定するボタンの代わりに、検索キーワードの入力欄F1と同様に、ユーザがタグ種別を入力する入力欄が設けられてもよい。簡易検索の画面D52と詳細検索の画面D53は、ユーザが相互に切り替えられるようにしてもよい。
【0081】
なお、検索は、上述したものに限らず、どのような検索条件を設定できるようにしてもよい。例えば、人気順又は投稿日順など、検索結果を表示する順番を指定できるようにしてもよい。
【0082】
詳細検索の検索結果は、タグを検索キーワードとした検索結果に対して、タグ種別で絞り込みが行われたものに相当する。例えば、検索キーワードとして「勇者A」を指定し、絞り込み条件のタグ種別として「キャラクタ」を指定して、検索をしたとする。この場合、「勇者A」がキャラクタとして描かれた画像は、検索結果に含まれるが、「勇者A」というタイトル名の作品中の画像であっても、「勇者A」がキャラクタとして描かれていない画像は、検索結果には含まれない。即ち、「勇者A」が「キャラクタ」として扱われていないコンテンツは、検索結果に含まれない。
【0083】
画面D51は、簡易検索又は詳細検索による検索結果を表示する画面である。画面D51には、検索条件を保存する保存ボタンB51、及び、検索の追加条件を指定するための追加条件ボタンB52が設けられる。画面D51の下側に、検索結果として、検索条件に一致するコンテンツに関する情報が表示される。
【0084】
ユーザが保存ボタンB51を押下すると、表示されている検索結果の検索条件が保存される。例えば、ユーザは、満足した検索結果が得られた場合に、検索条件を保存する。画面D55に示すように、保存された検索条件は、次回以降の検索時に、ユーザが入力欄F1をフォーカスしたとき(例えば、カーソルを入力欄F1付近に移動したとき)に、提案する検索条件として表示する。ユーザが任意のタイミングで、保存された検索条件を呼び出せるようにしてもよい。また、検索前に、ユーザが検索条件を保存できるようにしてもよい。
【0085】
ユーザが追加条件ボタンB52を押下すると、画面D54が表示される。ユーザは、画面D54を使用して、現在の検索結果の検索条件に新たな検索条件を追加して、追加検索をすることができる。例えば、追加検索は、AND検索又は除外検索である。AND検索は、現在の検索キーワードに新たな検索キーワードをAND(論理積)で追加して行う検索である。除外検索は、現在の検索条件に、除外ワードを追加して行う検索である。除外検索は、除外ワードを含むコンテンツを除外結果から除外する。追加検索をすることで、現在の検索結果を絞り込むことができる。
【0086】
なお、画面D51は、詳細検索の画面D53に検索結果を表示する画面を追加したものとしたが、これに限らない。例えば、画面D51は、検索結果のみを表示してもよい。また、簡易検索による検索結果を表示する画面は、簡易検索の画面D52に検索結果を表示する画面を追加したものとしてもよい。
【0087】
本実施形態によれば、情報処理システム10は、コンテンツにタグ種別を有するタグを関連付けて、コンテンツに関する情報を管理することで、検索により目的のコンテンツを見付け易くすることができる。例えば、情報処理システム10がクリエイタのポートフォリオサイトを提供するサービスを行う場合、クリエイタ毎に全く異なる構成のポートフォリオサイトが作成されても、全てのクリエイタのポートフォリオサイトから目的のコンテンツを検索により見付け易くすることができる。また、タグ種別による絞り込み検索により、検索結果に含めたくないコンテンツを容易に除外することができる。これにより、情報処理システム10を利用するユーザの利便性を向上させることができる。
【0088】
(第2の実施形態)
図11は、第2の実施形態に係る情報処理システム10Aの構成を示す構成図である。
【0089】
情報処理システム10Aは、図1に示す第1の実施形態に係る情報処理システム10において、演算部2を演算部2Aに代え、記憶装置1を記憶装置1Aに代えたものである。演算部2Aは、第1の実施形態に係る演算部2に機械学習部23を追加したものである。記憶装置1Aは、第1の実施形態に係る記憶装置1に学習済みモデル記憶部14を追加したものである。その他の点は、第1の実施形態と同様である。
【0090】
情報処理システム10Aは、任意のコンテンツについて、タグ及びタグ種別を予測するための機械学習を行う。機械学習により作成された予測モデル(学習済みモデル)は、情報処理システム10Aを利用するクリエイタ又はユーザの利便性を向上させるために用いられる。
【0091】
図12を参照して、クリエイタがポートフォリオとして、新たなコンテンツを情報処理システム10に登録する方法について説明する。図12は、本説明をするために、情報処理システム10Aの機械学習を行う構成を簡易的に示す概略図である。
【0092】
機械学習部23は、ポートフォリオ領域12の記憶部121~124及びタグ関連情報領域13の記憶部131~132に記憶された情報を学習データとして、機械学習を行う。機械学習により生成された予測モデルは、学習済みモデル記憶部14に保存される。機械学習部23による機械学習は、情報処理システム10Aの設定より自動で行われてもよいし、情報処理システム10Aの運営者が任意のタイミングで実行してもよい。
【0093】
演算部2Aは、登録処理部21に画像分析部214及びデータ処理部215を備える。例えば、画像分析部214及びデータ処理部215は、ポートフォリオ形成部212の一部を構成する。
【0094】
画像分析部214は、クリエイタがコンテンツとして登録するためにクリエイタ端末4aから入力した画像を分析する。具体的には、画像分析部214は、入力処理部211から入力された画像データを、学習済みモデル記憶部14に保存された予測モデルで分析する。画像分析部214は、画像データの分析により、画像に対するタグ及びタグ種別を予測する。画像分析部214は、分析結果をデータ処理部215に出力する。
【0095】
データ処理部215は、画像分析部214による分析結果に基づいて、画像に対して予測されたタグ及びタグ種別に関するデータをクリエイタ端末4aに出力するためのデータ処理を行う。データ処理部215は、出力処理部213を介して、クリエイタ端末4aに予測されたタグ及びタグ種別に関するデータを出力する。なお、データ処理部215は、予測されたタグ及びタグ種別を画像に自動的に付与してもよい。
【0096】
クリエイタは、情報処理システム10Aの演算部2Aから受信した予測されたタグ及びタグ種別を候補の一つとして、登録するコンテンツに付与するタグ及びタグ種別を決定する。例えば、クリエイタは、予測されたタグ及びタグ種別が登録するコンテンツに付与するタグ及びタグ種別に適しているか否かを判断する。クリエイタは、予測されたタグ及びタグ種別を修正して、登録するコンテンツに付与してもよい。
【0097】
図13を参照して、機械学習を利用したタグ及びタグ種別の予測方法について説明する。図13は、本説明をするための概念図である。
【0098】
機械学習部23による機械学習を行うための学習データ群DLGを準備する。学習データ群DLGの各学習データDL1,DL2,DL3,DL4,DL5は、ポートフォリオ領域12の記憶部121~124に記憶されたタグ及びタグ種別が付与されたコンテンツである。ここでは、学習データDL1~DL5を画像として説明する。
【0099】
機械学習部23は、学習データDL1~DL5により機械学習を行い、任意の画像からタグ及びタグ種別を予測する予測モデルMDを生成する。予測モデルMDを用いて、新しく登録される画像CTのタグ及びタグ種別を予測する。
【0100】
第1の学習データDL1の画像には、タグ種別「状況」のタグ「勇者Aのピンチ」及びタグ種別「出典」のタグ「10巻」が付与されている。
第2の学習データDL2の画像には、タグ種別「キャラクタ」のタグ「魔王B」が付与されている。
第3の学習データDL3の画像には、タグ種別「作品名」のタグ「勇者A」が付与されている。
第4の学習データDL4の画像には、タグ種別「なし」のタグ「勇者A」、タグ種別「作者」のタグ「山田X」、及び、タグ種別「連載誌」のタグ「週刊Z」が付与されている。
【0101】
第5の学習データDL5の画像には、タグ種別「キャラクタ」のタグ「太陽神」、及び、タグ種別「作品名」のタグ「勇者A」が付与されている。
【0102】
登録される画像CTが5つの学習データDL1の画像を組合せたような画像である場合、予測モデルMDを用いた予測結果TRとして、5つの学習データDL1のそれぞれに付与されたタグ種別及びタグが提示される。
【0103】
なお、ここでは、機械学習により生成された予測モデルを用いたタグ種別及びタグの予測をクリエイタの利便性向上のために使用する方法について説明したが、ユーザの利便性向上のために使用してもよい。例えば、ユーザによる検索条件の入力時に、ユーザが過去に検索したコンテンツから予測モデルにより予想されたタグ及びタグ種別をユーザに提案するように表示してもよい。その他に、機械学習により生成された予測モデルを情報処理システム10における任意の機能に適用してもよい。さらに、予測モデルに基づいて、タグ及びタグ種別を予測する画像分析用のAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を作成してもよい。これにより、情報処理システム10の外部に、タグ及びタグ種別を予測するAPIを提供することができる。したがって、情報処理システム10の外部のコンピュータに、タグ及びタグ種別を予測するAPIを容易に実装することができる。
【0104】
本実施形態によれば、第1の実施形態による作用効果に加え、機械学習により生成された予測モデルを用いたタグ種別及びタグの予測することで、情報処理システム10を利用するクリエイタ又はユーザの利便性を向上することができる。
【0105】
なお、追加の利点及び修正について当業者により容易に生じることがある。したがって、そのより広い態様における本発明は、本明細書に示して説明される特定の詳細で代表的な実施形態に限定されない。したがって、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物により定義される一般的な発明の概念の精神又は範囲から逸脱することなく、様々な修正を行うことができる。
【符号の説明】
【0106】
1…記憶装置、2…演算部、3…ネットワーク、11…会員情報領域、12…ポートフォリオ領域、13…タグ関連情報領域、111…会員情報記憶部、112…クリエイタ情報記憶部、113…ユーザ情報記憶部、114…ポートフォリオ情報記憶部、115…検索履歴記憶部、121…作品情報記憶部、122…商品情報記憶部、123…ファンコミュニティ情報記憶部、124…コンテンツ記憶部、131…タグ情報記憶部、132…タグ種別情報記憶部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13