(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023107536
(43)【公開日】2023-08-03
(54)【発明の名称】郵便受箱
(51)【国際特許分類】
A47G 29/126 20060101AFI20230727BHJP
A47G 29/12 20060101ALI20230727BHJP
【FI】
A47G29/126
A47G29/12 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022008785
(22)【出願日】2022-01-24
(71)【出願人】
【識別番号】000124591
【氏名又は名称】河村電器産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(72)【発明者】
【氏名】山田 一輝
【テーマコード(参考)】
3K100
【Fターム(参考)】
3K100CA02
3K100CA06
3K100CA43
3K100CC05
3K100CD01
(57)【要約】
【課題】雨水等の浸入を抑制すると共に、構成の簡易化を図ることができる郵便受箱を提供する。
【解決手段】郵便受箱1は、郵便物を収容可能な収容空間Sを形成していると共に、収容空間Sに連通する開口部3Hを有している本体3と、本体3において開閉可能に設けられていると共に、本体3の開口部3Hを開閉する内扉5と、本体3において開閉可能に設けられており、閉状態において内扉5を覆う外扉7と、を備え、本体3には、開口部3Hの上部に配置されていると共に、雨水等を開口部3Hの幅方向において案内して、幅方向の端部から雨水等を排出する案内部3Tが設けられており、案内部3Tの端部は、開口部3Hの幅方向における端よりも外側に位置している。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
郵便物を収容する郵便受箱であって、
前記郵便物を収容可能な収容空間を形成していると共に、前記収容空間に連通する開口部を有している本体と、
前記本体において開閉可能に設けられていると共に、前記本体の前記開口部を開閉する内扉と、
前記本体において開閉可能に設けられており、閉状態において前記内扉を覆う外扉と、を備え、
前記本体には、前記開口部の上部に配置されていると共に、液体を前記開口部の幅方向において案内して、前記幅方向の端部から前記液体を排出する案内部が設けられており、
前記案内部の前記端部は、前記開口部の前記幅方向における端よりも外側に位置している、郵便受箱。
【請求項2】
前記内扉には、当該内扉の閉状態において前記本体と接触する封止部材が設けられており、
前記封止部材は、前記内扉において、前記幅方向の両端部に設けられている、請求項1に記載の郵便受箱。
【請求項3】
前記封止部材は、前記内扉の下端部において、前記幅方向に沿って設けられている、請求項2に記載の郵便受箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、郵便受箱に関する。
【背景技術】
【0002】
郵便受箱として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の郵便受箱は、郵便受箱本体の天板の正面側部に郵便受箱本体の幅方向に沿って設けられると共に弾性体で形成されたシール体と、郵便受箱本体の正面側に回動可能に取り付けられると共に郵便受箱本体の正面側部に形成された開口部を開閉する扉と、扉を構成する扉本体の上部に扉本体の幅方向に沿って設けられると共に扉を閉めるとシール体を押圧する雨水ガイドリブと、雨水ガイドリブの一側部又は他側部の少なくとも一方に下方に向かって形成された側リブと、側リブの外側面に形成された水受部と、扉本体の水受部に対応する位置に貫通形成された排水穴と、を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
郵便受箱は、外に配置される場合がある。郵便受箱が外に配置される場合、雨等が降ると、雨水等が郵便受箱に浸入し得る。郵便受箱に雨水等が浸入すると、郵便受箱に収容されている郵便物が濡れるおそれがある。そこで、従来の郵便受箱では、雨水ガイドリブを扉に設けて、郵便受箱本体の内部への雨水等の浸入の抑制を図っている。しかしながら、従来の郵便受箱では、扉に雨水ガイドリブ、水受部及び排水穴が設けられているため、扉の構成が複雑化している。
【0005】
本発明は、雨水等の浸入を抑制すると共に、構成の簡易化を図ることができる郵便受箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る郵便受箱は、郵便物を収容する郵便受箱であって、郵便物を収容可能な収容空間を形成していると共に、収容空間に連通する開口部を有している本体と、本体において開閉可能に設けられていると共に、本体の開口部を開閉する内扉と、本体において開閉可能に設けられており、閉状態において内扉を覆う外扉と、を備え、本体には、開口部の上部に配置されていると共に、液体を開口部の幅方向において案内して、幅方向の端部から液体を排出する案内部が設けられており、案内部の端部は、開口部の幅方向における端よりも外側に位置している。
【0007】
本発明に係る郵便受箱では、本体には、開口部の上部に配置されていると共に、液体を開口部の幅方向において案内して、幅方向の端部から液体を排出する案内部が設けられている。案内部の端部は、開口部の幅方向における端よりも外側に位置している。これにより、郵便受箱では、案内部において、雨水等の液体が開口部の幅方向における端よりも外側に排出される。そのため、郵便受箱では、雨水等の液体が開口部から本体の収容空間に浸入することを抑制できる。また、郵便受箱では、本体に案内部が設けられており、案内部の端部から開口部を回避するように液体を排出する。そのため、郵便受箱では、内扉及び外扉に液体を排出する構成を設けていないため、構成の簡易化を図ることができる。
【0008】
内扉には、当該内扉の閉状態において本体と接触する封止部材が設けられており、封止部材は、内扉において、幅方向の両端部に設けられていてもよい。郵便受箱では、案内部の端部から液体が排出される。この構成において、内扉には、幅方向の両端部に、内扉の閉状態において本体と接触する封止部材が設けられている。そのため、郵便受箱では、案内部の端部から排出された液体が、内扉と本体との間から浸入することを封止部材によって抑制することができる。したがって、郵便受箱では、雨水等の浸入をより確実に抑制することができる。
【0009】
封止部材は、内扉の下端部において、幅方向に沿って設けられていてもよい。この構成では、内扉の両端部に加えて、下端部にも封止部材を設けることにより、雨水等の浸入をより一層抑制することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、雨水等の浸入を抑制すると共に、構成の簡易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る郵便受箱の斜視図である。
【
図2】
図2は、郵便受箱において外扉が開いている状態を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、郵便受箱において外扉及び内扉が開いている状態を示す斜視図である。
【
図5】
図5は、外扉を取り外した状態の郵便受箱を示す斜視図である。
【
図6】
図6は、郵便受箱の一部を各段して断面図である。
【
図8】
図8は、雨水等の流れを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。以下の説明では、図面の上下方向を郵便受箱1の上下方向とする。
【0013】
図1~
図3に示される郵便受箱1は、はがき、封書、小包、ダイレクトメール等の郵便物を収容する。郵便受箱1は、郵便物のみならず、新聞等を収容することも可能である。郵便受箱1は、一戸建て住宅、集合住宅等に設置され得る。本実施形態に係る郵便受箱1は、例えば、集合住宅等に設置されるものであり、二つ(二世帯分)の郵便受箱が一体化されている。
【0014】
郵便受箱1は、本体3と、内扉5と、外扉7と、を備えている。本実施形態に係る郵便受箱1では、二つの郵便受箱が一体化されているため、二つの内扉5及び二つの外扉7が設けられている。本体3は、二つの郵便受箱において共有化されており、二つの収容空間S(
図4(c)参照)を形成している。郵便受箱1では、外扉7を開けることにより(
図2、
図4(b)参照)、内扉5の開口部5H(後述)を介して収容空間Sに郵便物を入れることができる。郵便受箱1では、外扉7を開けると共に内扉5を開けることにより(
図3、
図4(c)参照)、収容空間Sから郵便物を取り出すことができる。
【0015】
本体3は、直方体形状を呈している。本体3は、例えば、金属、樹脂等によって形成されている。本体3は、郵便受箱1の外装を構成している。本体3は、郵便物を収容する収容空間Sを形成している。本体3は、上部3Aと、下部3B(
図4参照)と、第一側部3Cと、第二側部3D(
図4参照)と、背部3Eと、前部3Fと、仕切部3G(
図5参照)と、を有している。第一側部3Cと第二側部3Dとの対向方向を第一方向D1とする。背部3Eと前部3Fとの対向方向を第二方向D2とする。上部3Aと下部3Bとの対向方向を第三方向D3とする。
【0016】
前部3Fには、開口部3Hが設けられている。開口部3Hは、本体3の収容空間Sと連通している。開口部3Hは、収容空間S内に収容されている郵便物を外部に取り出すための取出口である。開口部3Hは、長方形状を呈している。開口部3Hにおいて、幅方向(第一方向D1)の寸法は、高さ方向(第三方向D3)の寸法よりも大きい。開口部3Hは、例えば、前部3Fを形成する部材の一部を折り曲げることにより形成されている。
【0017】
図5に示されるように、仕切部3Gは、本体3において、上部の収容空間Sと下部の収容空間Sとを仕切っている。仕切部3Gは、上部の郵便受箱の底部を構成していると共に、下部の郵便受箱の天井部を構成している。
【0018】
本体3には、案内部3Tが設けられている。案内部3Tは、雨水等を所定方向に沿って案内して端部から排出する。案内部3Tは、前部3Fの上部に設けられている。具体的には、案内部3Tは、前部3Fに設けられた開口部3Hの上部に配置されている。
図6に示されるように、本実施形態では、案内部3Tは、前部3Fと一体に形成されている。案内部3Tは、前部3Fとの協働により、雨水等が流れる流路を形成している。案内部3Tは、本体3の開口部3Hの幅方向(第一方向D1)に延在している。すなわち、案内部3Tは、開口部3Hの幅方向(第一方向D1)に沿って雨水等を案内する。
図7に示されるように、案内部3Tの第一方向D1における長さは、開口部3Hの第一方向D1における長さよりも長い。案内部3Tの端部のそれぞれは、開口部3Hよりも第一方向D1において突出している。
【0019】
図6に示されるように、案内部3Tは、底部3Taと、側部3Tbと、を有している。底部3Taは、開口部3Hを形成する前部3Fの上部の下縁に接続されている。底部3Taは、延在方向である第一方向D1の全長にわたって平坦である。側部3Tbは、底部3Taの前端部に立設されている。底部3Ta及び側部3Tbは、L字形状を呈している。
【0020】
雨水等は、上部3A等から案内部3Tに流入する。
図8に示されるように、案内部3Tに流入した雨水等は、案内部3Tの延在方向に沿って端部まで流れ、端部から排出される。案内部3Tから排出された雨水等は、下方に落下したり、前部3Fを伝って下方に流れたりする。この構成により、雨水等が本体3の開口部3Hから収容空間Sに浸入することを抑制しつつ、雨水等を外部に排出できる。
【0021】
内扉5は、例えば、金属、樹脂等によって形成されている。
図3及び
図4(c)に示されるように、内扉5は、本体3において開閉可能に設けられている。内扉5は、本体3の開口部3Hを開閉する。
図4(b)に示されるように、内扉5は、蝶番5A,5Bによって、本体3に対して開閉可能に設けられている。蝶番5A,5Bは、本体3の前部3Fの上部に取り付けられている。蝶番5Aは、第一方向D1の一端部側(第一側部3C側)に配置されている。蝶番5Bは、第一方向D1の他端部側(第二側部3D側)に配置されている。内扉5の第一方向D1における長さ(幅)は、案内部3Tの第一方向D1における長さよりも短い。
【0022】
図9に示されるように、内扉5には、シール部(封止部材)5Sが設けられている。シール部5Sは、ゴム等によって形成されている。シール部5Sは、内扉5の裏面に設けられている。シール部5Sは、内扉5の閉状態において、内扉5と本体3の前部3Fとの間に位置する。シール部5Sは、内扉5の閉状態において、本体3の前部3Fと接触(当接)する。シール部5Sは、第一シール部5Saと、第二シール部5Sbと、第三シール部5Scと、を有している。シール部5Sの厚み及び幅は、適宜設定されればよい。
【0023】
第一シール部5Saは、内扉5において、幅方向の一方の縁部(第一側部3C側の縁部)に設けれている。第一シール部5Saは、第三方向D3に延在している。第二シール部5Sbは、内扉5において、幅方向の他方の縁部(第二側部3D側の縁部)に設けれている。第一シール部5Saは、第三方向D3に延在している。第三シール部5Scは、内扉5において、下端部(下方の縁部)に設けられている。第三シール部5Scは、第一方向D1に延在している。
【0024】
シール部5Sは、内扉5の閉状態において、本体3の前部3Fと接触(当接)する。内扉5が閉められると、内扉5の内側の周縁とシール部5Sとが接触する。この構成により、内扉5と本体3とが密着し、内扉5と本体3との間から雨水等が収容空間Sに浸入することを抑制できる。
【0025】
図6に示されるように、内扉5の上端部5Cは、内扉5の閉状態において、本体3の収容空間Sに位置する。具体的には、内扉5の上端部5Cは、本体3の前部3Fの上部の後方(背部3E側)に位置する。内扉5の閉状態において、郵便受箱1を正面から見た場合(第二方向D2から見た場合)、上端部5Cと前部3Fと重なる。この構成により、内扉5の上部から雨水等が収容空間Sに浸入することを抑制できる。
【0026】
内扉5には、開口部5Hが設けられている。開口部5Hは、例えば、長方形状を呈している。開口部5Hは、本体3における収容空間に連通している。開口部5Hは、郵便物が入れられる部分である。内扉5には、ロック機構5Dが設けられている。ロック機構5Dは、例えば、ダイヤル錠である。内扉5には、内扉5の開状態を維持するステー5Eが接続されている。
【0027】
外扉7は、郵便受箱1の外装を構成している。外扉7は、例えば、金属、樹脂等によって形成されている。
図2及び
図4(b)に示されるように、外扉7は、本体3において開閉可能に設けられている。
図4(b)に示されるように、外扉7は、蝶番7A,7Bによって、本体3に対して開閉可能に設けられている。蝶番7A,7Bは、本体3の前部3Fの上部に取り付けられている。蝶番7Aは、第一方向D1の一端部側に配置されている。蝶番7Bは、第一方向D1の他端部側に配置されている。
【0028】
外扉7は、閉状態(
図1に示す状態)において、内扉5を覆う。外扉7の閉状態においては、外扉7が内扉5の開口部5Hを覆う。
図4(a)に示されるように、外扉7には、開閉の際に作業者によって操作される湾曲状の凹部7Cが設けられている。
【0029】
以上説明したように、本実施形態に係る郵便受箱1では、本体3には、開口部3Hの上部に配置されていると共に、雨水等を開口部3Hの幅方向(第一方向D1)において案内して、幅方向の端部から液体を排出する案内部3Tが設けられている。案内部3Tの端部は、開口部3Hの幅方向における端よりも外側に位置している。これにより、郵便受箱1では、案内部3Tにおいて、雨水等が開口部3Hの幅方向における端よりも外側に排出される。そのため、郵便受箱1では、雨水等が開口部3Hから本体3の収容空間Sに浸入することを抑制できる。また、郵便受箱1では、本体3に案内部3Tが設けられており、案内部3Tの端部から開口部3Hを回避するように雨水等を排出する。そのため、郵便受箱1では、内扉5及び外扉7に雨水等を排出する構成を設けていないため、構成の簡易化を図ることができる。
【0030】
また、郵便受箱1では、案内部3Tが本体3に設けられている。従来の郵便受箱のように、案内部(ガイド)が扉に設けられている構成では、案内部が郵便受箱の間口内部に入るため、内容量が圧迫され、外形サイズが大きくなり得る。これに対して、郵便受箱1では、案内部3Tが本体3に設けられているため、郵便受箱1のサイズを必要最小限のサイズにすることができる。
【0031】
本実施形態に係る郵便受箱1では、内扉5には、内扉5の閉状態において本体3と接触するシール部5S(第一シール部5Sa、第二シール部5Sb)が設けられている。シール部5S(第一シール部5Sa、第二シール部5Sb)は、内扉5において、幅方向の両端部に設けられていている。郵便受箱1では、案内部3Tの端部から雨水等が排出される。この構成において、内扉5には、幅方向の両端部に、内扉5の閉状態において本体3と接触するシール部5S(第一シール部5Sa、第二シール部5Sb)が設けられている。そのため、郵便受箱1では、案内部3Tの端部から排出された雨水等が、内扉5と本体3との間から浸入することをシール部5S(第一シール部5Sa、第二シール部5Sb)によって抑制することができる。したがって、郵便受箱1では、雨水等の浸入をより確実に抑制することができる。
【0032】
本実施形態に係る郵便受箱1では、シール部5S(第三シール部5Sc)は、内扉5の下端部において、幅方向に沿って設けられている。この構成では、内扉5の両端部の第一シール部5Sa及び第二シール部5Sbに加えて、下端部にもシール部5S(第三シール部5Sc)を設けることにより、雨水等の浸入をより一層抑制することができる。
【0033】
本実施形態に係る郵便受箱1では、内扉5を覆う外扉7を備えている。これにより、郵便受箱1では、開口部5Hを有する内扉5に雨水等が直接降りかからないため、収容空間Sに雨水等が浸入することを抑制できる。
【0034】
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0035】
上記実施形態では、郵便受箱1が二つの郵便受箱が一体化されている構成である形態を一例に説明した。しかし、郵便受箱は、一つであってもよい。すなわち、郵便受箱は、収容空間Sが一つの構成であってもよい。この構成では、仕切部が設けられない。
【0036】
上記実施形態では、本体3において、開口部3Hの幅方向(第一方向D1)の寸法が、高さ方向(第三方向D3)の寸法よりも大きい形態を一例に説明した。しかし、開口部3Hの幅方向の寸法が、高さ方向の寸法よりも小さくてもよい。すなわち、開口部3Hが縦長の形状を呈していてもよい。この構成では、一つの郵便受箱1における本体3の形状も、幅方向の寸法が高さ方向の寸法よりも小さくてもよい。
【0037】
上記実施形態では、シール部5Sが第三シール部5Scを有する形態を一例に説明した。しかし、シール部5Sは、第三シール部5Scを有していなくてもよい。
【0038】
上記実施形態では、案内部3Tにおいて、底部3Taが第一方向D1の全長にわたって平坦である形態を一例に説明した。しかし、底部3Taは、中央部から端部に向かって傾斜していてもよいし、一方の端部から他方の端部に向かって傾斜していてもよい。
【0039】
上記実施形態では、案内部3Tの両端部から雨水等が排出される形態を一例に説明した。しかし、案内部3Tの一方の端部のみから雨水等が排出される構成であってもよい。
【符号の説明】
【0040】
1…郵便受箱、3…本体、3H…開口部、3T…案内部、5…内扉、5H…開口部、5S…シール部(封止部材)、7…外扉、S…収容空間。