(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023107702
(43)【公開日】2023-08-03
(54)【発明の名称】エコバック
(51)【国際特許分類】
A45C 3/04 20060101AFI20230727BHJP
【FI】
A45C3/04 D
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022018288
(22)【出願日】2022-01-22
(71)【出願人】
【識別番号】300056598
【氏名又は名称】石原 匠子
(72)【発明者】
【氏名】石原 匠子
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA53
3B045CB05
3B045CE07
3B045CE08
3B045CE10
3B045EA02
3B045FA01
3B045GA01
3B045GB01
3B045GC01
3B045GD01
3B045LA10
3B045LB01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】口を開けた状態で形状が安定しやすく、開閉に手間がかからないエコバッグを提供する。
【解決手段】線材3を用いて丸めて収納でき丸めた状態から開放することで拡げて使用することできるエコバッグ1を提供する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
概ね環状に構成されたバネ性のある線材3が袋本体2に留め付けられ、前記線材の環4を袋本体2と共に捻るように丸めることによって小さく収納でき、逆に丸めた状態から開放すると袋本体2が線材の環4のバネ性により拡げられることを特徴とする持ち歩き用袋。
【請求項2】
前記線材の環4が袋本体2の底面8近くに概ね水平に配されることを特徴とする請求項1に記載の持ち歩き用袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はエコバッグに関する。
【背景技術】
【0002】
エコバッグ1は、スーパーなどで買い物して荷物が増えた場合に備えて持ち歩き、使用時には拡げて荷物を出し入れする手提げ袋である。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エコバッグ1は、軽い、使用時に広げ易い、荷物の出し入れ時に安定して開口する、収納時に畳みやすいなどの特長が求められる。
【0005】
本発明では、前記特長が全て満たされるエコバッグ1を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のエコバッグ1は、バネ性を有する線材3が概ね環状に袋本体2周囲に留め付けられている。袋本体2も一緒に小さく丸めて収納、使用時には丸めた状態から開放すると線材3の外向きに拡がろうとする力で一瞬にして袋本体2が拡がる。バネ性が弱くても拡がりさえすればいい。畳む際には左右の手で線材3の環の両端を持ち捻るようにする。持ち手のない袋にも適用可能である。収納時にはゴムや磁石、クリップなどで勝手に拡がらないよう留めておく。
【発明の効果】
【0007】
・軽く小さく収納できて携帯しやすい。
・大きな開口部が得られる。
・袋本体2の底面8が広がった状態で安定して荷物を入れやすい。
・畳んだ状態から一瞬で拡げることができる。
・精算時にレジカゴにセットする際にもすぐ拡げられるのでレジの担当員を待たせなくていい。レジカゴの上辺に袋本体2上辺を外向きにかぶせる作業が楽になる。
・廉価に製造できる。
・収納時に畳むのが簡単である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図12共に袋本体に隠れる位置にある線材の環4は実線で表示した。
【
図1】(a)実施例1の斜視図 (b)線材の環4の平面図
【
図2】(a)実施例2の斜視図 (b)線材、中空紐、トンネル、延長部を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
手提げ袋の外周に沿って線材の環4を留め付ける。線材の環4が作る平面は、袋本体2の底面8か側面のいずれかと同一または平行に構成すると使いやすいが限定しない。
【実施例0010】
実施例1では線材3の構成する概環状平面が底面8と概ね一致する。線材の環4が拡がろうとする外向きの力で袋本体2の底面8が拡がる。線材3のバネの強さ及び環の大きさや形は限定されないが、袋本体2本来の形状を損なわないよう調整する。また、商品の重みの為に線材3が袋本体2を傷めないように線材3の位置を袋本体2の外周に沿わせている。線材の環4が底面8の外周より内側にあっても外側にあっても線材3が袋本体2と内容物の間に挟まれない構成が望ましい。線材3としては例えばステンレスの細い板バネは適している。樹脂製のバネや形状記憶合金なども使用できる。線材3を中空の紐6に通し、この中空の紐6をここでは袋本体2の外周に直接配した。
本例では底面8に配された線材の環4が袋本体2の形状に与える影響は少ないが、使用時には底面8がしっかり拡がるのでお弁当などの大きめの内容物を安定して入れることができる。
【0011】
線材3はトンネル5に通す他に、数カ所留め付け、別布のパイピング、タブを配してその中を通す、線材3全体と袋本体2を接着するなど様々な方法で定位置に配することができる。
図1(b)は線材の環4はここでは概四角形であるが、角はアールが取られ、袋本体2の形状によっては円形や楕円形に形成する。[0014]に記載がある別体の場合は内部は布が配されて環が固定されるが、この例では袋本体2の底面8部を兼ねている。
【0012】
拡げる際に近くの人やモノに当たった場合を考え、線材3は中空紐6を通すかテープを巻いてからトンネル5に通す、反発力を調整する、開閉調整具7を設けるなど安全を心がける。調整具はストッパーの付いた紐などや結び目を使ったコードなどで簡単に作ることができる。