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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023107746
(43)【公開日】2023-08-03
(54)【発明の名称】充電ベース
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/514 20060101AFI20230727BHJP
   H01R 13/42 20060101ALI20230727BHJP
   H01R 13/52 20060101ALI20230727BHJP
【FI】
H01R13/514
H01R13/42 B
H01R13/52 301E
H01R13/42 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023006665
(22)【出願日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】202220192054.2
(32)【優先日】2022-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202222191750.4
(32)【優先日】2022-08-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ・エレクトロニクス・テクノロジー・(エスアイピー)・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics Technology (SIP) Co.Ltd.
(71)【出願人】
【識別番号】521523202
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (スーチョウ) リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】レェンイー ロニー ドォウ
(72)【発明者】
【氏名】ヂィンシゥン ジェット ワン
(72)【発明者】
【氏名】ファンユエ ジェイソン ヂゥー
(72)【発明者】
【氏名】ハァオマァイ イヴァン イン
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE02
5E087EE17
5E087FF07
5E087FF12
5E087GG15
5E087GG16
5E087JJ08
5E087LL03
5E087LL12
5E087MM05
5E087PP01
5E087QQ03
5E087RR12
5E087RR25
(57)【要約】      (修正有)
【課題】摩耗した端子を交換する事でコスト節減可能な全ての端子を容易に交換可能な充電ベースを提供する。
【解決手段】充電側アセンブリ110は充電側ハウジングと複数の前部電力端子を備え充電側ハウジングは複数の第1の孔が設けられ前部電力端子の各々は複数の第1の孔のうちの1つに固定的に配置される。充電ベースの接続側アセンブリ150は接続側ハウジングと複数の後部電力端子を備え接続側ハウジングに複数の第2の孔が設けられ後部電力端子の各々は複数の第2の孔のうちの1つに配置される。充電側アセンブリは接続側アセンブリに取り外し可能に接続され充電側アセンブリが接続側アセンブリに設置されると第2の孔は各々第1の孔と連通し後部電力端子は各々前部電力端子と接続される。充電側アセンブリが接続側アセンブリから取り外されると前部電力端子は充電側ハウジングに保持され充電側ハウジングと共に接続側アセンブリから分離される。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電側アセンブリ(110)と、接続側アセンブリ(150)とを備える充電ベースであって、
●前記充電側アセンブリ(110)は、充電側ハウジング(210)と複数の前部電力端子(220)とを備えており、
前記充電側ハウジング(210)には、複数の第1の孔(215)が設けられ、前記前部電力端子(220)の各々は、前記複数の第1の孔(215)のうちの1つに固定的に配置されており、
●前記接続側アセンブリ(150)は、接続側ハウジング(310)と複数の後部電力端子(320)とを備えており、
前記接続側ハウジング(310)には、複数の第2の孔(315)が設けられ、前記後部電力端子(320)の各々は、前記複数の第2の孔(315)のうちの1つに配置されており、

前記充電側アセンブリ(110)は、前記接続側アセンブリ(150)に取り外し可能に接続され、
前記充電側アセンブリ(110)が前記接続側アセンブリ(150)に設置されると、前記第2の孔(315)は、それぞれ前記第1の孔(215)と位置合わせされて連通し、前記後部電力端子(320)は、それぞれ前記前部電力端子(220)と接続され、
前記充電側アセンブリ(110)が前記接続側アセンブリ(150)から取り外されると、前記前部電力端子(220)は、前記充電側ハウジング(210)に保持され、前記充電側ハウジング(210)と共に前記接続側アセンブリ(150)から分離される、
充電ベース。
【請求項2】
前記前部電力端子(220)の各々は、第1のスナップ構造を介して対応する前記第1の孔(215)と接続されている、
請求項1に記載の充電ベース。
【請求項3】
前記第1のスナップ構造は、
前記前部電力端子(220)の周囲に配置されている凹状構造(422)と、
前記充電側ハウジング(210)における前記第1の孔(215)の壁に配置されている第1のバックル(432)と、
を備え、
前記第1のバックル(432)は、前記前部電力端子(220)を前記充電側ハウジング(210)に保持するように前記電力端子の前記凹状構造(422)にスナップ留めされている、
請求項2に記載の充電ベース。
【請求項4】
前記第1のスナップ構造は、前記前部電力端子(220)に対して対称に配置されている一対の第1のバックル(432)を備える、
請求項3に記載の充電ベース。
【請求項5】
前記充電側ハウジング(210)はまた、第1の操作窓(450)であって、前記前部電力端子(220)を前記充電側ハウジング(210)から解放するために前記第1の操作窓(450)を通して前記第1のバックル(432)を操作するための第1の操作窓(450)を備える、
請求項3に記載の充電ベース。
【請求項6】
前記充電側アセンブリ(110)はまた、複数の信号端子(140)を備え、前記複数の信号端子(140)の各々は、前記複数の第1の孔(215)のうちの1つに固定的に配置され、
前記充電側アセンブリ(110)が前記接続側アセンブリ(150)に設置されると、前記信号端子(140)は、それぞれ対応する前記第2の孔(315)に挿入され、
前記充電側アセンブリ(110)が前記接続側アセンブリ(150)から取り外されると、前記信号端子(140)は、前記充電側ハウジング(210)に保持され、前記充電側ハウジング(210)と共に前記接続側アセンブリ(150)から分離される、
請求項1に記載の充電ベース。
【請求項7】
前記信号端子(140)の各々は、第2のスナップ構造を介して対応する前記第1の孔(215)と接続され、
前記第2のスナップ構造は、
前記充電側ハウジング(210)における前記第1の孔(215)の孔壁に配置されている段差(530)と、
前記信号端子(140)に設けられ、前記信号端子(140)の周面から突出する第2のバックル(510)と、
を備え、
前記第2のバックル(510)は、前記信号端子(140)を前記充電側ハウジング(210)に保持するように前記段差(530)に当接する、
請求項6に記載の充電ベース。
【請求項8】
前記信号端子(140)は、スタンピング一体部品である、
請求項7に記載の充電ベース。
【請求項9】
前記充電側ハウジング(210)はまた、第2の操作窓(540)であって、前記信号端子(140)を前記充電側ハウジング(210)から解放するために前記第2の操作窓(540)を通して前記第2のバックル(510)を操作するための第2の操作窓(540)を備える、
請求項7に記載の充電ベース。
【請求項10】
前記前部電力端子(220)のうちの少なくとも1つは、第1のスナップ構造を介して対応する前記第1の孔(215)と接続されている、
請求項1に記載の充電ベース。
【請求項11】
前記複数の前部電力端子(220)の各々は、前記複数の第1の孔(215)のうちの1つに取り外し可能に固定されている、
請求項1に記載の充電ベース。
【請求項12】
前記充電側アセンブリ(110)および前記接続側アセンブリ(150)は、ボルトにより固定的に接続されている、
請求項1に記載の充電ベース。
【請求項13】
前記接続側ハウジング(310)における前記第2の孔(315)において前記電力端子(220、320)をそれぞれ封止する複数の第1のシール
をさらに備える、請求項1から12のいずれか一項に記載の充電ベース。
【請求項14】
前記第1のシールは、前記電力端子(220、320)の後端部と前記接続側ハウジング(310)における前記第2の孔(315)との間の間隙をそれぞれ封止する複数の封止スリーブを備える、
請求項13に記載の充電ベース。
【請求項15】
前記第1のシールはまた、前記複数の後部電力端子(320)の後部内部空洞をそれぞれ封止する複数の封止プラグ(435)を備える、
請求項14に記載の充電ベース。
【請求項16】
前記接続側ハウジング(310)における前記第2の孔(315)において前記複数の信号端子(140)をそれぞれ封止する複数の第2のシール
をさらに備える、請求項6に記載の充電ベース。
【請求項17】
前記第2のシールは、一体部品であり、
前記信号端子(140)と前記接続側ハウジング(310)の前記第2の孔(315)との間の間隙を封止する外側封止部(520)と、
前記信号端子(140)の内部空洞を封止する内側封止部(550)と
を備える、
請求項16に記載の充電ベース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、中国国家知識産権局において2022年1月24日に出願された中国特許出願第CN202220192054.2号および2022年8月19日に出願された中国特許出願第CN202222191750.4号の利益を主張し、その全開示が本明細書に参照により組み込まれる。
【0002】
本発明は、充電ベース、特に充電ガン(charging gun)と協働するための充電ベースに関する。
【背景技術】
【0003】
充電ベースにおける様々な端子(電力端子および信号端子を含む)の前端部は、充電ガンにおける適合する端子と適合するために用いられ、様々な端子の後端部は、ケーブルと接続するために用いられる。従来技術において、充電ベースにおける様々な端子は、交換が容易でなく、挿抜摩耗により生じる端子の頻繁な交換の必要性を満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の難点のうちの少なくとも1つの側面を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、充電側アセンブリと、接続側アセンブリとを備える充電ベースが提供される。充電ベースの充電側アセンブリは、充電側ハウジングと複数の前部電力端子とを備えており、充電側ハウジングには、複数の第1の孔が設けられ、前部電力端子の各々は、複数の第1の孔のうちの1つに固定的に配置されている。充電ベースの接続側アセンブリは、接続側ハウジングと複数の後部電力端子とを備えており、接続側ハウジングには、複数の第2の孔が設けられ、後部電力端子の各々は、複数の第2の孔のうちの1つに配置されている。充電側アセンブリは、接続側アセンブリに取り外し可能に接続される。充電側アセンブリが接続側アセンブリに設置されると、第2の孔は、それぞれ第1の孔と位置合わせされて連通し、後部電力端子は、それぞれ前部電力端子と接続される。
充電側アセンブリが接続側アセンブリから取り外されると、前部電力端子は、充電側ハウジングに保持され、充電側ハウジングと共に接続側アセンブリから分離される。
【0006】
本発明の例示的実施形態によれば、前部電力端子の各々は、第1のスナップ構造を介して対応する第1の孔と接続される。
【0007】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第1のスナップ構造は、前部電力端子の周囲に配置されている凹状構造と、充電側ハウジングにおける第1の孔の壁に配置されている第1のバックルとを備える。第1のバックルは、前部電力端子を充電側ハウジングに保持するように電力端子の凹状構造にスナップ留めされる。
【0008】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第1のスナップ構造は、前部電力端子に対して対称に配置されている一対の第1のバックルを備える。
【0009】
本発明の別の例示的実施形態によれば、充電側ハウジングはまた、前部電力端子を充電側ハウジングから解放するために第1の操作窓を通して第1のバックルを操作するための第1の操作窓を備える。
【0010】
本発明の別の例示的実施形態によれば、充電側アセンブリはまた、複数の信号端子を備え、複数の信号端子の各々は、複数の第1の孔のうちの1つに固定的に配置され、充電側アセンブリが接続側アセンブリに設置されると、信号端子は、それぞれ対応する第2の孔に挿入され、充電側アセンブリが接続側アセンブリから取り外されると、信号端子は、充電側ハウジングに保持され、充電側ハウジングと共に接続側アセンブリから分離される。
【0011】
本発明の別の例示的実施形態によれば、信号端子の各々は、第2のスナップ構造を介して対応する第1の孔と接続され、第2のスナップ構造は、充電側ハウジングにおける第1の孔の孔壁に配置されている段差と、信号端子に設けられ、信号端子の周面から突出する第2のスナップとを備える。第2のスナップは、信号端子を充電側ハウジングに保持するように段差に当接する。
【0012】
本発明の別の例示的実施形態によれば、信号端子は、スタンピング一体部品である。
【0013】
本発明の別の例示的実施形態によれば、充電側ハウジングはまた、信号端子を充電側ハウジングから解放するために第2の操作窓を通して第2のスナップを操作するための第2の操作窓を備える。
【0014】
本発明の別の例示的実施形態によれば、前部電力端子のうちの少なくとも1つは、第1のスナップ構造を介して対応する第1の孔と接続される。
【0015】
本発明の別の例示的実施形態によれば、複数の前部電力端子の各々は、複数の第1の孔のうちの1つに取り外し可能に固定される。
【0016】
本発明の別の例示的実施形態によれば、充電側アセンブリおよび接続側アセンブリは、ボルトにより固定的に接続される。
【0017】
本発明の別の例示的実施形態によれば、充電ベースは、接続側ハウジングにおける第2の孔において電力端子をそれぞれ封止する複数の第1のシールをさらに備える。
【0018】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第1のシールは、電力端子の後端部と接続側ハウジングにおける第2の孔との間の間隙をそれぞれ封止する複数の封止スリーブを備える。
【0019】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第1のシールはまた、複数の後部電力端子の後部内部空洞をそれぞれ封止する複数の封止プラグを備える。
【0020】
本発明の別の例示的実施形態によれば、充電ベースは、接続側ハウジングにおける第2の孔において複数の信号端子をそれぞれ封止する複数の第2のシールをさらに備える。
【0021】
本発明の別の例示的実施形態によれば、第2のシールは、一体部品であり、信号端子と接続側ハウジングの第2の孔との間の間隙を封止する外側封止部と、信号端子の内部空洞を封止する内側封止部とを備える。
【0022】
本発明の上記および他の特徴が、添付の図面を参照してその例示的実施形態を詳細に説明することによって、より明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1A】本発明の一実施形態に係る充電ベースの斜視図である。
図1B図1Aに示す充電ベースの部分分解組立図である。
図2A図1Aにおける充電側アセンブリの斜視図である。
図2B図2Aにおける充電側アセンブリの分解組立図である。
図3A図1Aにおける接続側アセンブリの斜視図である。
図3B図1Aにおける接続側アセンブリの分解組立図である。
図4A図1Aにおける線A-Aに沿った断面図である。
図4B】第1のスナップ構造を示す、図4AにおけるB-B線に沿った部分断面図である。
図4C図4Aの部分拡大図である。
図5A図1AにおけるC-C線に沿った断面図である。
図5B図5Aの部分拡大図である。
図6A図1Aにおける正/負端子の斜視図である。
図6B図6Aにおける正/負端子の断面図である。
図6C図6Aにおける正/負端子の分解組立図である。
図7A図1Aにおける接地端子の斜視図である。
図7B図7Aにおける接地端子の断面図である。
図7C図7Aにおける接地端子の分解組立図である。
図8A図1Aにおける信号端子の斜視図である。
図8B】リードフレームを示す、図3Aの断面図である。
図8C】リードフレームにおけるスプリングシートを示す、図8Bの部分拡大図である。
図9A】充電側アセンブリおよび接続側アセンブリがまだ組み付けられていないときの、図1AにおけるD-D線方向に沿った断面図である。
図9B】信号端子の案内脚部とリードフレームにおけるスプリングシートとの間の位置関係を示す、図9Aの部分拡大図である。
図10A】充電側アセンブリおよび接続側アセンブリが組み付けられているときの、図1AのD-D方向に沿った断面図である。
図10B】信号端子の案内脚部とリードフレームにおけるスプリングシートとの間の位置関係を示す、図10Aの部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
添付の図面を参照して、本開示の例示的実施形態を以下で詳細に説明する。図面において、同様の参照符号は同様の要素を指す。しかしながら、本開示は、多数の異なる形態で実施されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものとなるように提供されており、本開示の概念を当業者に十分に伝達するであろう。
【0025】
以下の詳細な説明においては、説明の目的で、多数の具体的な詳細事項が、開示の実施形態の完全な理解をもたらすために記載されている。しかしながら、1つまたは複数の実施形態がこれらの具体的な詳細事項なしで実施されてもよいことは明らかであろう。他の例において、図面を簡略化するために、周知の構造および装置は模式的に示されている。
【0026】
本発明の一般概念によれば、充電ベースが提供される。充電ベースは、充電側ハウジングおよび複数の前部電力端子を備える充電側アセンブリであって、充電側ハウジングには、複数の第1の孔が設けられ、前部電力端子の各々は、複数の第1の孔のうちの1つに固定的に配置されている、充電側アセンブリと、接続側ハウジングおよび複数の後部電力端子を備える接続側アセンブリであって、接続側ハウジングには、複数の第2の孔が設けられ、後部電力端子の各々は、複数の第2の孔のうちの1つに配置されている、接続側アセンブリとを備える。充電側アセンブリは、接続側アセンブリに取り外し可能に接続される。充電側アセンブリが接続側アセンブリに設置されると、第2の孔は、それぞれ第1の孔と位置合わせされて連通し、後部電力端子は、それぞれ前部電力端子と接続される。
充電側アセンブリが接続側アセンブリから取り外されると、前部電力端子は、充電側ハウジングに保持され、充電側ハウジングと共に接続側アセンブリから分離される。
【0027】
図1Aおよび図1Bは、本発明の一実施形態に係る充電ベース100の全体構造を示す。図1Aは、充電ベース100の斜視図であり、図1Bは、充電ベース100の部分分解組立図である。図1Aおよび図1Bに示すように、充電ベース100は、充電ガンと適合するための充電側アセンブリ110およびケーブルと接続するための接続側アセンブリ150を備える。充電側アセンブリ110および接続側アセンブリ150は、互いに接続されて充電ベース100を形成する。充電側アセンブリ110は、接続側アセンブリ150に取り外し可能に接続される。図1Aおよび図1Bに示す実施形態において、充電側アセンブリ110と接続側アセンブリ150との間の取り外し可能な接続は、複数の留め具160により実現される。
【0028】
充電ベース100は、複数の電力端子および複数の信号端子140を備える。図1Aおよび図1Bに示す実施形態において、複数の電力端子は、3つの電力端子、すなわち正端子121、負端子122および接地端子125を備える。これらの端子の構造は、概ね同様である。複数の信号端子140は、構造が概ね同様な5つの信号端子を備える。電力端子および信号端子の前端部は、充電ガンと接続するために用いられ、後端部は、ケーブルと接続するために用いられる。
【0029】
本発明によれば、各電力端子(すなわち正端子121、負端子122および接地端子125の各々)は、共に適合し接続され得る2つの部分、すなわち前部電力端子220(図2Aおよび図2B参照)および後部電力端子320(図3Aおよび図3B参照)に分割される。これら2つの部分は、それぞれ充電側アセンブリ110および接続側アセンブリ150に設置される。充電側アセンブリ110が接続側アセンブリ150から取り外されると、充電側アセンブリ110に配置される電力端子の部分(すなわち前部電力端子220)が、充電側アセンブリ110と共に取り外される。充電側アセンブリ110および接続側アセンブリ150が所定位置に組み付けられると、充電側アセンブリ110に配置される電力端子の部分(すなわち前部電力端子220)が、接続側アセンブリ150に配置される電力端子の部分(すなわち後部電力端子320)と適合する。
電力端子の具体的構造については、図6A図6C(正端子121/負端子122)および図7A図7C(接地端子125)を参照されたい。図6A図6Cおよび図7A図7Cに示すように、電力端子は、前部電力端子220および後部電力端子320を含め、概ね円筒形である。前部電力端子220および後部電力端子320は、互いに取り外し可能に接続される。各信号端子140は、充電側アセンブリ110に設置され、充電側アセンブリ110が接続側アセンブリ150から取り外されるときに充電側アセンブリ110と共に取り外される単一部品である。したがって、充電側アセンブリ110が接続側アセンブリ150から取り外されると、充電側アセンブリ110に配置される電力端子の部分(すなわち前部電力端子220)および信号端子140を必要に応じて交換することができる。
信号端子140の具体的構造は、図8Aにおいて見ることができる。信号端子140も、概ね円筒形である。
【0030】
図2A図2Bは、充電側アセンブリ110の具体的構造を示す。図2Aは、充電側アセンブリ110の斜視図であり、図2Bは、充電側アセンブリ110の分解組立図である。図2Aおよび図2Bに示すように、充電側アセンブリ110は、複数の装着ポスト212と、複数の装着ポスト212を接続する基部211とを備える充電側ハウジング210を備える。第1の孔215が、各装着ポスト212に形成される。充電側アセンブリ110はまた、そこに配置される前部電力端子220および信号端子140を備える。装着ポスト212の数は、前部電力端子220および信号端子140の総数に対応する。前部電力端子220および信号端子140は、それぞれ装着ポスト212の第1の孔215に配置され、図4Bおよび図5Bに示すように、適合し合うスナップ構造を介して第1の孔215の内壁に取り外し可能に接続されてよい。
【0031】
図3A図3Bは、接続側アセンブリ150の具体的構造を示す。図3Aは、接続側アセンブリ150の斜視図であり、図3Bは、接続側アセンブリ150の分解組立図である。図3Aおよび図3Bに示すように、接続側アセンブリ150は、接続側ハウジング310を備え、接続側ハウジング310は、複数の装着コラム312およびハウジング311を備える。接続側ハウジング310は、充電側アセンブリ110を収容するための受け部318を形成し、複数の装着コラム312を共に接続するための基部319を備える。第2の孔315が、各装着コラム312に形成される。接続側アセンブリ150の第2の孔315の数は、充電側アセンブリ110の第1の孔215の数と同じであり、各第2の孔315は、対応する第1の孔215と位置合わせされて連通している。接続側アセンブリ150はまた、第2の孔315に配置される後部電力端子320を備える。
接続側アセンブリ150はまた、信号端子140を充電ベース100の外部回路と接続するための導線が設けられるリードフレーム330を備える。リードフレーム330は、接続側ハウジング310の後端部、すなわち充電側アセンブリ110から遠い端部に配置される。信号端子140の後端部は、対応する第2の孔315を通してリードフレーム330と接続されてよい。具体的な接続方法については、図8A図9Bと併せて詳細に説明する。
【0032】
図4A図4Cは、電力端子と充電側ハウジング210および接続側ハウジング310との間の接続構造および封止構造を示す。図4Aは、図1AにおけるA-A線に沿った断面図であり、図4Bは、図4AにおけるB-B線に沿った部分断面図であり、図4Cは、図4Aの部分拡大図である。図4A図4Cに示すように、各電力端子の前部220が、対応する後部電力端子320と接続され、それらの間の接続を実現するために、前部電力端子220の後端部が、対応する後部電力端子320に挿入される。これは、図6A図6Cにおいても明確に示されている。図4A図4Cは正端子121/負端子122を示すが、この接続構造および封止構造は、接地端子125にも適用可能であることに留意されたい。
【0033】
前部電力端子220と充電側ハウジング210の第1の孔215の内壁(すなわち、装着ポスト212の第1の孔215を形成する壁)との間の接続構造が、図4Bにおいて明確に示されている。具体的には、前部電力端子220の周囲には、前部電力端子220の外面に形成され、電力端子の軸の周りに延びる円形の凹状構造422が設けられる(図6A図6Cにおいてより明確に示す)。環状の凹状構造422は、前部電力端子220の前端部(すなわち後部電力端子320から遠い端部)に近い。前部電力端子220を受け入れるための充電側ハウジング210における第1の孔215の内壁には、一対の第1のバックル432が設けられる。充電側ハウジング210の第1のバックル432および前部電力端子220の環状の凹状構造422は、相互に適合する第1のスナップ構造を形成する。
第1のスナップ構造は、図2Bおよび図4Bに示すように、前部電力端子220を左から右の方向において充電側ハウジング210の後端部(すなわち接続側アセンブリ150に近い端部)から対応する第1の孔215に挿入することを可能とするために用いられるが、前部電力端子220が右から左の方向において対応する第1の孔215から抜け出すことが防止される。第1のバックル432は、接続端部を介して充電側ハウジング210における第1の孔215の内壁に接続される弾性カンチレバー脚部である。その自由端部は、少なくとも部分的に環状の凹状構造422に締め付けられてよく、第1のバックル432は、その接続端部を中心に屈曲することができ、そのため、第1のバックル432は弾性を有する。
前部電力端子220が装着ポスト212の第1の孔215における所定位置に組み付けられると、第1のバックル432の自由端部が、少なくとも部分的に環状の凹状構造422に締め付けられる。他の実施形態においては、第1のバックル432の数が一対でなく1つのみであってもよく、これによっても、充電側ハウジング210と前部電力端子220との間の接続を実現することができる。第1のバックル432が設けられる実施形態において、この一対の第1のバックル432は、前部電力端子220に対して対称に配置される。
【0034】
図4Bに示すように、装着ポスト212には、第1のバックル432の近くに第1の操作窓450が設けられる。作業者は、第1のバックル432を操作するために第1の操作窓450に器具を挿入することができ、それにより、第1のバックル432が外方に屈曲することで、その自由端部を前部電力端子220における環状の凹状構造422から出すことができる。よって、前部電力端子220が充電側ハウジング210から解放され、それにより右から左の方向において対応する第1の孔215から抜け出すことができる。よって、前部電力端子220と充電側ハウジング210との間の取り外し可能な接続が実現され、それにより、それらを組み付け済みの所定位置にある状態に保ちつつ、前部電力端子220の交換が容易になる。
図4Bおよび図4Cに示す実施形態において、第1の操作窓450は、装着ポスト212の端部を通過し、第1のバックル432まで延びる。
【0035】
図4Cに示すように、前部電力端子220が後部電力端子320と接続された後、前部電力端子220の後端部が後部電力端子320に配置される。充電ベースには、接続側ハウジング310における第2の孔315において電力端子を封止するために用いられる第1のシールが設けられる。第1のシールは、後部電力端子320と接続側ハウジング310における第2の孔315との間に配置される封止スリーブを備える。封止スリーブは、後部電力端子320に外装される。封止スリーブは、後部電力端子320の外壁と第2の孔315の内壁との間で押し付けられてそれらの間の間隙を封止するのに好適である。図6A図6Cに示すように、後部電力端子320の外壁にはまた、環状溝440が設けられる。
環状溝440は、封止スリーブをより良好に保持し、封止効果の実現により大きく寄与するように、封止スリーブの少なくとも一部を収容するために用いられる。第1のシールはまた、後部電力端子320に配置される封止プラグ435を備える。封止プラグ435は、後部電力端子320の内部を封止して水蒸気の通過を防止するために、後部電力端子320の内部空洞に挿入される。
【0036】
図5A図5Bは、信号端子140と充電側ハウジング210および接続側ハウジング310との間の接続構造および封止構造を示す。図5Aは、図1AにおけるC-C線に沿った断面図であり、図5Bは、図5Aの部分拡大図である。図5A図5Bに示すように、信号端子140および充電側ハウジング210の第1の孔215は、第2のスナップ構造を介して取り外し可能に接続されてよい。具体的には、信号端子140には、周面から突出する第2のバックル510が設けられ(図8Aにおいてより明確に示す)、信号端子140を受け入れるための第1の孔215の内壁には、段差530が設けられ、第2のバックル510は、段差530と適合する第2のスナップ構造を形成する。
これは、図2Bおよび図5Bに示すように、信号端子140を左から右の方向において充電側ハウジング210の後端部(すなわち接続側アセンブリ150に近い端部)から対応する第1の孔215に挿入することを可能としつつ、信号端子140が右から左の方向において対応する第1の孔215から抜け出すことを防止するために用いられる。
【0037】
段差530は、径方向ブロック面532および軸方向ブロック面534を備える。径方向ブロック面532は、軸方向ブロック面534と交わって段差形状を形成し、それぞれ第1の孔215に対する第2のバックル510の径方向外方への移動および軸方向後方への移動を阻止することができる。第2のバックル510は、段差530に突き当たっていてよい。より具体的には、第2のバックル510は、接続端部を介して第1の孔215の内壁に接続される弾性カンチレバーである。その自由端部は、少なくとも部分的に段差530の径方向ブロック面532および/または軸方向ブロック面534に接触してよく、第2のバックル510は、その接続端部を中心に屈曲することができ、そのため、第2のバックル510は弾性を有する。
信号端子140が装着ポスト212の第1の孔215における所定位置に組み付けられると、第2のバックル510の自由端部が少なくとも部分的に段差530の径方向ブロック面532および/または軸方向ブロック面534に突き当たり、それにより、信号端子140が右から左(すなわち前部から後部)の方向において対応する第1の孔215から抜け出すことが防止される。
【0038】
信号端子140を受け入れる装着ポスト212には、段差530の近くに第2の操作窓540が設けられ(図2Aに関して明確に示す)、作業者は、第2のバックル510を操作するために第2の操作窓540に器具を挿入することができ、それにより、信号端子140を第1の孔215から解放し、信号端子140が右から左へと第1の孔215から抜け出すことを可能とする。これにより、信号端子140と充電側ハウジング210との間の取り外し可能な接続が実現され、信号端子140の交換が容易になる。図5A図5Bに示す実施形態において、段差530は、少なくとも部分的に第2の操作窓540の壁により形成される。第2の操作窓540は、装着ポスト212の端部を通過し、第2のバックル510まで延びる。
【0039】
図5Aおよび5Bに示すように、充電側アセンブリ110および接続側アセンブリ150が接続された後、信号端子140は、接続側アセンブリ150の対応する孔315へと延びる。充電ベースにはまた、接続側ハウジング310における第2の孔315において信号端子を封止するための第2のシールが設けられる。第2のシールは、信号端子140と接続側ハウジング310における第2の孔315との間に配置される外側封止部520を備える。外側封止部520は、信号端子140に外装される。外側封止部520は、信号端子140の外壁と孔315の内壁との間で押し付けられてそれらの間の間隙を封止するのに好適である。第2のシールはまた、信号端子140の内部を封止して水蒸気の通過を防止するために信号端子140の内部空洞に挿入される内側封止部550を備える。
外側封止部520および内側封止部550は、信号端子140に配置される複数の接続孔560を介して一体に形成される。
【0040】
使用中、充電ベース100と充電ガンとの間の挿抜操作が頻繁であることから、電力端子および信号端子と充電ガンとの間の接触部が摩耗しやすく、これがそれらの間の接触に影響を及ぼす。本発明は、取り外し可能な充電側アセンブリ110を設置することにより、上記の問題を容易に解決することができる。具体的には、充電ベース100が2つの取り外し可能な部分(すなわち充電ガンと適合するための充電側アセンブリ110およびケーブルと接続するための接続側アセンブリ150)に分割され、各電力端子も2つの取り外し可能な部分(すなわち前部電力端子220および後部電力端子320)に分割される。
前部電力端子220および信号端子140は、充電側アセンブリ110の充電側ハウジング210に取り外し可能に接続され、充電側ハウジング210と共に接続側アセンブリ150から取り外すことができる。充電ガンと接触する電力端子および信号端子の1つまたはいくつかの部分が摩耗すると、充電側アセンブリ110を全体として接続側アセンブリ150から取り外すことができ、次いで、摩耗した前部電力端子220および/または信号端子140を交換のために充電側ハウジング210から取り外すことができる。本発明は、摩耗した端子を交換することでコストを節減するのみでなく、全ての端子(電力端子のみでなく信号端子も)を容易に交換することもできる。
【0041】
図6A図6Cは、電力端子のうちの正端子121/負端子122の具体的構造を示す。図6A図6Cに示すように、正端子121/負端子122の2つの部分、すなわち前部電力端子220および後部電力端子320が、互いに取り外し可能に接続される。
【0042】
図7A図7Cは、電力端子のうちの接地端子125の具体的構造を示す。図7A図7Cに示すように、接地端子125の2つの部分、すなわち前部電力端子220および後部電力端子320が、互いに取り外し可能に接続される。
【0043】
図8Aは、信号端子140の具体的構造を示す。図8Aに示すように、信号端子140は、スタンピング一体部品である。信号端子140は、実質的に円筒形の本体840を備える。信号端子140は、接続側アセンブリ150に近い後端部および接続側アセンブリ150から遠い前端部を備える。信号端子140の後端部には、本体840の端面から延び、本体840の外壁に対して径方向内方に引っ込む一対の案内脚部820が設けられる。一対の案内脚部820は、互いに径方向の反対側に配置され、よって、一対の案内脚部820は、逆フレア形状を形成し、一対の案内脚部820の端部間の距離は、信号端子140の本体840の外壁の直径(すなわち外径)よりも小さい。
【0044】
図8Bは、図3Aの断面図を示す。これは、接続側アセンブリ150におけるリードフレーム330と信号端子140との間の接続構造を示すために用いられる。図8Cは、図8Bの部分拡大図である。図8Bおよび図8Cに示すように、リードフレーム330には、信号端子140の数に対応する一対のスプリングシート830が設けられ、各信号端子140は、一対のスプリングシート830に対応する。信号端子140は、本体840の外壁を一対のスプリングシート830の間に挿入することにより、リードフレーム330と接続される。一対のスプリングシート830の内面の間の距離は、信号端子140の外壁の直径(径方向外方の寸法)よりもわずかに小さく、それにより、スプリングシート830が一定程度の弾性力で信号端子140の外壁に締め付けられる。
【0045】
信号端子140の一対の案内脚部820は、信号端子140に対応する一対のスプリングシート830をずらすために用いられ、それにより、一対のスプリングシート830が互いから離れる方向にずれる。したがって、信号端子の本体840の外壁が案内されて一対のスプリングシート830の間に挿入され、信号端子140とリードフレーム330との間の接続が実現する。
【0046】
図9Aおよび図9Bは、充電側アセンブリ110における信号端子140が接続側アセンブリ150における対応する孔315に完全に挿入されていないときの、充電側アセンブリ110における信号端子140とリードフレーム330の一対のスプリングシート830との間の位置関係を示す。図9Aは、充電側アセンブリおよび接続側アセンブリが組み付けられていないときの、図1AにおけるD-D方向に沿った断面図であり、図9Bは、図9Aの部分拡大図である。図10Aおよび図10Bは、充電側アセンブリ110における信号端子140が接続側アセンブリ150における対応する第2の孔315に完全に挿入されているときの、充電側アセンブリ110における信号端子140とリードフレーム330における一対のスプリングシート830との間の位置関係を示す。
ここで、図10Aは、図1AにおけるD-D線の断面図であり、図10Bは、図10Aの部分拡大図である。
【0047】
図9Aおよび図9Bに示すように、一対のスプリングシート830は組み付け前の位置にある。ここで、「組み付け」は、充電側アセンブリ110および接続側アセンブリ150の一体化を指す。充電側アセンブリ110が接続側アセンブリ150に挿入されると、信号端子140の一対の案内脚部820が、組み付け前の位置における一対のスプリングシート830の間に徐々に挿入され、信号端子140の本体840の外壁が一対のスプリングシート830の間に入るまで、一対のスプリングシート830を互いに対して徐々に広げる(図10Aおよび図10Bに示す)。充電側アセンブリ110および接続側アセンブリ150が所定位置に組み付けられると、一対のスプリングシート830が信号端子140の本体840の外壁に弾性的に締め付けられて組み付け後の位置に達することで、信号端子140とリードフレーム330との間の接続が実現する。
【0048】
図9A図9B図10Aおよび図10Bにおける実施形態は一対の案内脚部820を示すが、1つの案内脚部820のみが信号端子140に設置され、これによっても信号端子140の本体840の外壁を一対のスプリングシート830の間に入るように案内することができ、これも本発明の保護範囲内であることに留意されたい。
【0049】
本発明に係る取り外し可能な充電側アセンブリ110を有する充電ベースにおいては、信号端子140の本体840の外壁に対して径方向に引っ込んでいる案内脚部820が、信号端子140に配置される。充電側アセンブリ110の信号端子140が接続側アセンブリ150における対応する第2の孔315の本体810に挿入されると、それにより、接続側アセンブリ150のリードフレーム330の組み付け前の位置において一対のスプリングシート830に不所望な推力が印加されることを防止することができる。よって、スプリングシート830が所期の組み付け後の位置に達することが確実になり、それにより、スプリングシート830と信号端子140との間の良好な電気的接続が確実になる。これは、頻繁に挿抜を行うことにより信号端子を交換する必要がある充電ベースに特に有益である。
【0050】
上記の実施形態は、限定ではなく例示を意図したものであることが、当業者には理解されるべきである。例えば、多数の修正が当業者により上記の実施形態に対してなされてよく、種々の実施形態において説明されている様々な特徴は、構成または原理において矛盾しない限り互いに自由に組み合わされてよい。
【0051】
いくつかの例示的実施形態を示して説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱しない限り、これらの実施形態において様々な変更または修正がなされてよいことが、当業者には理解されるであろう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物において定められる。
【0052】
本明細書において用いられる場合、単数形で記載され「a」または「an」の語に続く要素は、複数の当該要素またはステップを除外することが明示されていない限り、そのような除外をしないものとして理解されるべきである。さらに、本発明の「一実施形態」という記載は、記載されている特徴を同様に組み込むさらなる実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図するものではない。加えて、そうでないことが明示されていない限り、特定の性質を有する要素または複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その性質を有しないさらなるそのような要素を含み得る。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図10A
図10B
【外国語明細書】