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特開2023-107821ゲーム処理プログラム、ゲーム処理方法及びゲーム処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023107821
(43)【公開日】2023-08-03
(54)【発明の名称】ゲーム処理プログラム、ゲーム処理方法及びゲーム処理装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/5258 20140101AFI20230727BHJP
   A63F 13/30 20140101ALI20230727BHJP
   A63F 13/497 20140101ALI20230727BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20230727BHJP
   A63F 13/5372 20140101ALI20230727BHJP
   A63F 13/55 20140101ALI20230727BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20230727BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20230727BHJP
【FI】
A63F13/5258
A63F13/30
A63F13/497
A63F13/53
A63F13/5372
A63F13/55
A63F13/79
G06T19/00 300A
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023089719
(22)【出願日】2023-05-31
(62)【分割の表示】P 2021150109の分割
【原出願日】2017-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】今井 仁
(57)【要約】
【課題】ゲームの画像の生成にかかるユーザの手間を軽減することができる。
【解決手段】ユーザ端末10が、ゲームの進行状況を特定する進行状況特定ステップと、ゲームの履歴情報を記録する履歴記録ステップと、特定したゲームの進行状況がトリガー条件を満たした場合、オブジェクトの位置に基づいて仮想カメラ位置を含む画像生成条件を決定する画像生成条件決定ステップと、画像を生成するときのオブジェクトのゲーム進行状況に関連する情報を履歴情報の中から選択する選択ステップと、画像生成条件に基づいて画像を生成し、当該画像及び選択した情報を表示部に表示する表示制御ステップと、を実行する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの操作に基づき仮想空間におけるオブジェクトを制御する制御部を用いてゲームを進行するためのプログラムであって、
前記制御部を、
前記ゲームの進行状況を特定する進行状況特定部と、
前記ゲームの履歴情報を記録する履歴記録部と、
特定した前記ゲームの進行状況がトリガー条件を満たした場合、前記オブジェクトの位置に基づいて仮想カメラ位置を含む画像生成条件を決定する画像生成条件決定部と、
前記仮想空間を撮影した画像を生成するときの前記オブジェクトの前記ゲームの進行状況に関連する状況情報を前記履歴情報の中から特定する特定部と、
前記画像生成条件に基づいて画像を生成し、当該画像及び前記状況情報を表示部に表示する表示制御部と、して機能させ、
前記表示制御部は、前記仮想カメラ位置から撮影した前記画像を生成した後、前記画像における前記オブジェクトの占める領域を特定し、前記オブジェクトの占める領域以外の空きスペースがあるか否かを判定し、前記空きスペースに前記状況情報を表示する
ゲーム処理プログラム。
【請求項2】
前記オブジェクトが対戦相手と対戦している場合、前記表示制御部は、前記対戦相手との対戦履歴を抽出し、抽出した前記対戦履歴を前記状況情報として生成する
請求項1に記載のゲーム処理プログラム。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記ゲームのプレイ時間を前記状況情報として生成する
請求項1又は2に記載のゲーム処理プログラム。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記オブジェクトが占める領域を除く領域に、前記空きスペースがないと判定した場合には、前記状況情報を表示しない
請求項1に記載のゲーム処理プログラム。
【請求項5】
前記画像生成条件決定部は、前記オブジェクトのサイズに関する情報を取得し、前記オブジェクトのサイズに応じて、前記仮想空間の画像の前記画像生成条件を決定する
請求項1~4のいずれか1項に記載のゲーム処理プログラム。
【請求項6】
前記画像生成条件決定部は、複数の前記オブジェクトの優先度を取得し、前記優先度が最も高い前記オブジェクトを画像に含めるように前記画像生成条件を決定する
請求項1~5のいずれか1項に記載のゲーム処理プログラム。
【請求項7】
前記画像生成条件決定部は、前記オブジェクトと背景の一部である所定のオブジェクトとが含まれるように前記仮想空間の画像の生成条件を決定する
請求項1~6のいずれか1項に記載のゲーム処理プログラム。
【請求項8】
前記制御部を、前記画像に複数のユーザが操作するオブジェクトが含まれる場合に、前記ユーザの各々をタグ付けした前記画像を、不特定多数のユーザに対して前記画像を閲覧可能に表示するサーバに送信する画像提供部としてさらに機能させる
請求項1~7のいずれか1項に記載のゲーム処理プログラム。
【請求項9】
前記画像提供部は、前記ユーザの各々をタグ付けした前記画像を、ソーシャルネットワークサービスを提供する前記サーバに送信する
請求項8に記載のゲーム処理プログラム。
【請求項10】
ユーザの操作に基づき仮想空間におけるオブジェクトを制御する制御部を用いてゲームを進行するための方法であって、
前記制御部が、
前記ゲームの進行状況を特定する進行状況特定ステップと、
前記ゲームの履歴情報を記録する履歴記録ステップと、
特定した前記ゲームの進行状況がトリガー条件を満たした場合、前記オブジェクトの位置に基づいて仮想カメラ位置を含む画像生成条件を決定する画像生成条件決定ステップと、
前記仮想空間を撮影した画像を生成するときの前記オブジェクトの前記ゲームの進行状況に関連する状況情報を前記履歴情報の中から特定する特定ステップと、
前記画像生成条件に基づいて画像を生成し、当該画像及び前記状況情報を表示部に表示する表示制御ステップと、を実行し、
前記表示制御ステップでは、前記仮想カメラ位置から撮影した前記画像を生成した後、前記画像における前記オブジェクトの占める領域を特定し、前記オブジェクトの占める領域以外の空きスペースがあるか否かを判定し、前記空きスペースに前記状況情報を表示する
ゲーム処理方法。
【請求項11】
ユーザの操作に基づき仮想空間におけるオブジェクトを制御する制御部を備えたゲーム処理装置であって、
ゲームの進行状況を特定する進行状況特定部と、
前記ゲームの履歴情報を記録する履歴記録部と、
特定した前記ゲームの進行状況がトリガー条件を満たした場合、前記オブジェクトの位置に基づいて仮想カメラ位置を含む画像生成条件を決定する画像生成条件決定部と、
前記仮想空間を撮影した画像を生成するときの前記オブジェクトの前記ゲームの進行状況に関連する状況情報を前記履歴情報の中から特定する特定部と、
前記画像生成条件に基づいて画像を生成し、当該画像及び前記状況情報を表示部に表示する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記仮想カメラ位置から撮影した前記画像を生成した後、前記画像における前記オブジェクトの占める領域を特定し、前記オブジェクトの占める領域以外の空きスペースがあるか否かを判定し、前記空きスペースに前記状況情報を表示する
ゲーム処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想空間の画像を生成するゲームを提供するためのゲーム処理プログラム、ゲーム処理方法及びゲーム処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの操作に応じてゲーム画面を生成して保存するビデオゲームが知られている。例えば特許文献1に記載のビデオゲームにおいては、ユーザが操作するユーザ端末に、各ユーザに対応するゲーム画面を表示させる。そして、ユーザの撮影操作が行われた際には、ユーザが操作するキャラクタ以外のオブジェクトが所定の動作を行うゲーム画面である撮影用画面をユーザ端末に表示する。また、ユーザの保存操作が行われた際には、ユーザ端末に表示されている撮影用画面を保存する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-56114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に示されたビデオゲームにおいては、ユーザの操作をトリガとして撮影用画面の生成を行っている。そのため、特にアクション系のゲームでは、ユーザがゲームの最中に撮影用画面を生成することが困難であり、ユーザはゲームの進行を中断する必要があった。また、こうした操作性の低さに起因して、ユーザがゲーム画面を手軽に生成して投稿することができず、ゲーム画面の投稿の機能が広く利用されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するゲーム処理プログラムは、ユーザの操作に基づき仮想空間におけるオブジェクトを制御する制御部を用いてゲームを進行するためのプログラムであって、前記制御部を、前記ゲームの進行状況を特定する進行状況特定部と、前記ゲームの履歴情報を記録する履歴記録部と、特定した前記ゲームの進行状況がトリガー条件を満たした場合、前記オブジェクトの位置に基づいて仮想カメラ位置を含む画像生成条件を決定する画像生成条件決定部と、前記画像を生成するときの前記オブジェクトの前記ゲーム進行状況に関連する情報を前記履歴情報の中から選択する選択部と、前記画像生成条件に基づいて画像を生成し、当該画像及び前記選択した情報を表示部に表示する表示制御部と、して機能させる。
【0006】
上記ゲーム処理プログラムについて、前記表示制御部は、生成した前記画像のうち、前記画像に含めた前記オブジェクトが占める領域を特定し、前記オブジェクトが占める領域を除く領域に前記選択した情報を表示することが好ましい。
【0007】
上記ゲーム処理プログラムについて、前記オブジェクトが対戦相手と対戦している場合、前記表示制御部は、前記対戦相手との対戦履歴を抽出し、抽出した前記対戦履歴を前記選択した情報として生成することが好ましい。
【0008】
上記ゲーム処理プログラムについて、前記表示制御部は、前記ゲームのプレイ時間を前記選択した情報として生成することが好ましい。
【0009】
上記ゲーム処理プログラムについて、前記表示制御部は、前記オブジェクトが占める領
域を除く領域に、前記選択した情報を表示する領域がないと判定した場合には、前記選択した情報を表示しないことが好ましい。
【0010】
上記ゲーム処理プログラムについて、前記画像生成条件決定部は、前記オブジェクトのサイズに関する情報を取得し、前記オブジェクトのサイズに応じて、前記仮想空間の画像の画像生成条件を決定することが好ましい。
【0011】
上記ゲーム処理プログラムについて、前記画像生成条件決定部は、複数の前記オブジェクトの優先度を取得し、前記優先度が最も高い前記オブジェクトを画像に含めるように前記画像生成条件を決定することが好ましい。
【0012】
上記ゲーム処理プログラムについて、前記画像生成条件決定部は、前記オブジェクトと背景の一部である所定のオブジェクトとが含まれるように前記仮想空間の画像の生成条件を決定することが好ましい。
【0013】
上記ゲーム処理プログラムについて、前記制御部を、前記画像に複数のユーザが操作するオブジェクトが含まれる場合に、前記ユーザの各々をタグ付けした前記画像を、不特定多数のユーザに対して前記画像を閲覧可能に表示するサーバに送信する画像提供部としてさらに機能させることが好ましい。
上記ゲーム処理プログラムについて、前記画像提供部は、前記ユーザの各々をタグ付けした前記画像を、ソーシャルネットワークサービスを提供する前記サーバに送信することが好ましい。
【0014】
上記課題を解決するゲーム処理方法は、ユーザの操作に基づき仮想空間におけるオブジェクトを制御する制御部を用いてゲームを進行するための方法であって、前記制御部が、前記ゲームの進行状況を特定する進行状況特定ステップと、前記ゲームの履歴情報を記録する履歴記録ステップと、特定した前記ゲームの進行状況がトリガー条件を満たした場合、前記オブジェクトの位置に基づいて仮想カメラ位置を含む画像生成条件を決定する画像生成条件決定ステップと、前記画像を生成するときの前記オブジェクトの前記ゲーム進行状況に関連する情報を前記履歴情報の中から選択する選択ステップと、前記画像生成条件に基づいて画像を生成し、当該画像及び前記選択した情報を表示部に表示する表示制御ステップと、を実行する。
上記課題を解決するゲーム処理装置は、ユーザの操作に基づき仮想空間におけるオブジェクトを制御する制御部を備えたゲーム処理装置であって、前記ゲームの進行状況を特定する進行状況特定部と、前記ゲームの履歴情報を記録する履歴記録部と、特定した前記ゲームの進行状況がトリガー条件を満たした場合、前記オブジェクトの位置に基づいて仮想カメラ位置を含む画像生成条件を決定する画像生成条件決定部と、前記画像を生成するときの前記オブジェクトの前記ゲーム進行状況に関連する情報を前記履歴情報の中から選択する選択部と、前記画像生成条件に基づいて画像を生成し、当該画像及び前記選択した情報を表示部に表示する表示制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ゲームの画像の生成にかかるユーザの手間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1実施形態の装置の構成を説明する概略図。
図2】第1実施形態のゲームフィールド情報についてのデータ構造の一例を示す模式図。
図3】(a)~(c)は、第1実施形態のオブジェクト情報についてのデータ構造の一例を示す模式図。
図4】第1実施形態のゲーム履歴情報についてのデータ構造の一例を示す模式図。
図5】第1実施形態の画像生成条件についてのデータ構造の一例を示す模式図。
図6】第1実施形態の画像送信処理の手順を示すフローチャート。
図7】第1実施形態の画像生成条件の決定処理の手順を示すフローチャート。
図8】第1実施形態のメッセージの決定処理の手順を示すフローチャート。
図9】(a)~(d)は、第1実施形態のゲームフィールドの画像についての生成過程を説明するための模式図。
図10】(a)~(c)は、第1実施形態のゲームフィールドの画像を示す模式図。
図11】第2実施形態の画像送信処理の手順を示すフローチャート。
図12】第2実施形態の画像生成条件の決定処理の手順を示すフローチャート。
図13】第2実施形態の画像生成条件の決定処理の手順を示すフローチャート。
図14】第2実施形態のメッセージの決定処理の手順を示すフローチャート。
図15】(a)~(d)は、第2実施形態のゲームフィールドの画像についての生成過程を説明するための模式図。
図16】(a)~(d)は、第2実施形態のゲームフィールドの画像についての生成過程を説明するための模式図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(第1実施形態)
以下、ゲーム処理プログラム、ゲーム処理方法及びゲーム処理装置について、第1実施形態を説明する。本実施形態では、ユーザ端末10を用いてキャラクター同士が対戦するゲームを提供する場合を説明する。
【0018】
[ユーザ端末10の構成]
ユーザ端末10は、ユーザが操作するコンピュータ端末(ゲーム処理装置)であって、各種のアプリケーションを実行することにより、情報の出力や入力に用いられる。
【0019】
図1に示すように、ユーザ端末10は、制御部20、記憶部30、通信部40、表示部50を備える。
【0020】
記憶部30には、ゲームフィールド情報31、オブジェクト情報32、ゲーム履歴情報33、画像生成条件34、画像生成履歴35が格納されている。
【0021】
ゲームフィールド情報31は、3次元の仮想空間となるゲームフィールドの背景を描画するための情報である。図2に示すように、このゲームフィールド情報31は、ゲームフィールドの識別情報(フィールドID)や、ゲームフィールドに含まれる地形要素の属性情報(例えば、地形要素の種類、サイズ、ゲームフィールド内の位置座標など)を含んでいる。
【0022】
オブジェクト情報32は、ゲームフィールドに配置されるオブジェクトの属性に関する情報である。図3(a)に示すように、このオブジェクト情報32は、ゲームフィールドにオブジェクトとして配置されるキャラクターに関する情報(例えば、キャラクターのサイズ(身長)など)を含んでいる。また、図3(b)に示すように、このオブジェクト情報32は、ゲームフィールドにオブジェクトとして配置される物体に関する情報(例えば、物体のサイズなど)を含んでいる。また、図3(c)に示すように、このオブジェクト情報32は、ゲームフィールドにおけるキャラクターの行動に関する情報(例えば、ユーザの入力操作に対応するキャラクターの行動内容など)を含んでいる。なお、ユーザの入力操作に対応するキャラクターの行動内容の一例としては、例えば、ユーザが所定位置をタップしたらキャラクターが歩いたり、ユーザが所定位置を2回連続でタップ(ダブルタ
ップ)したらキャラクターがジャンプしたりすることがある。
【0023】
ゲーム履歴情報33は、ゲームのシーンに含まれるキャラクターの履歴情報であり、ゲームの進行に応じて更新される。図4に示すように、このゲーム履歴情報33は、ゲームのプレイ時刻毎の各キャラクターの行動の種類(行動ID)や、各キャラクターの状況に関する情報(例えば、ゲームフィールド内の位置座標、対戦履歴、体力値、相手に与えたダメージ量など)を含んでいる。
【0024】
画像生成条件34は、ゲームの進行時にオブジェクトの属性に応じて最適化したゲームフィールドの画像を静止画像として生成するときの条件を規定している。図5に示すように、この画像生成条件34は、ゲームフィールドの画像を生成するときの視点となる位置、方向、画角に関する情報を含んでいる。この画像生成条件34は、ゲームフィールドに配置されるオブジェクトの属性に応じて互いに異なる条件が規定されている。また、ゲームの進行状況が所定の条件(例えば、キャラクターの体力値が「ゼロ」になるなど)を満たすときには、ゲームの進行状況に応じて画像生成条件34が生成される。
【0025】
画像生成履歴35は、ゲームの進行に応じて、画像生成条件34に基づき生成されたゲームフィールドの画像に関する情報を含んでいる。
【0026】
制御部20は、ゲーム処理プログラムを実行することによって、ゲーム管理部21、表示制御部22、SNS処理部23として機能する。
【0027】
制御部20のゲーム管理部21は、ユーザが操作する操作入力部60から操作信号を取得する。また、ゲーム管理部21は、取得した操作信号を用いて、ユーザによるキャラクターの操作状況を特定する。
【0028】
ゲーム管理部21は、ユーザによるゲームの進行を管理する。具体的には、まず、ユーザによるキャラクターの操作状況に基づいて、ゲームフィールドにおいてキャラクターを移動させる。また、ゲーム管理部21は、ユーザの操作するキャラクターが対戦相手となるキャラクターに接近した場合、キャラクター同士の対戦を実行する。
【0029】
ここで、ゲーム管理部21は、撮影(画像生成)を行うためのトリガー条件を保持している。ゲームのイベント(例えば、攻撃、歩く、難所をクリアなど)がトリガー条件として設定されている内容と一致した場合、ゲーム管理部21は、ゲームのシーンに含まれるオブジェクトの属性に応じて画像生成条件34を決定する。トリガー条件の一例としては、ユーザの操作するキャラクターによる必殺技などの特別な技の発動や、通常の敵キャラクターよりも強い(体力値や攻撃力などのパラメータ値が高い)対戦相手である「ボス」キャラクターとの開戦がある。また、ゲーム管理部21は、画像生成条件34に基づいてゲームフィールドの画像を生成する。また、ゲーム管理部21は、生成した画像のうち、オブジェクトを除外した領域を空きスペースとして特定し、その空きスペースにメッセージを付加する。この場合、ゲーム管理部21は、定型文をメッセージとして付加してもよいし、ゲーム履歴情報33に基づいて生成したメッセージを付加してもよい。そして、ゲーム管理部21は、付加したメッセージを含むゲームフィールドの画像を画像生成履歴35に追加する。
【0030】
表示制御部22は、ユーザにより操作されるキャラクターの視点に対応するゲームフィールド情報31を抽出する。そして、表示制御部22は、抽出したゲームフィールド情報31を画像信号として表示部50に送信する。また、表示制御部22は、ユーザによって操作されるキャラクターや対戦相手となるキャラクターの画像をオブジェクト情報32から抽出して画像信号として表示部50に送信する。
【0031】
SNS処理部23は、ソーシャルネットワークサービス(SNS)を利用する処理を実行する。ここでは、ゲームの進行時に生成されたゲームフィールドの画像を画像生成履歴35から読み出し、通信部40を介してSNSサーバ100に送信する処理を行う。この場合、SNS処理部23は、SNSへの投稿履歴を取得し、投稿先を自動的に選択してもよい。また、いずれのSNSに投稿するかをユーザが設定できるようにしてもよい。SNSの投稿先の設定は、ユーザの初期設定として行ってもよいし、ユーザがプレイするゲームが一段落した(例えば、ステージが終了したなど)時点で行ってもよい。
【0032】
通信部40は、ネットワークを介して、サーバ装置や他のユーザ端末と通信を行う。
【0033】
[ゲーム処理]
次に、図6図8を参照して、ゲームの進行時に生成されたゲームフィールドの画像をSNSサーバに送信する処理についてその処理手順を説明する。
【0034】
まず、ユーザ端末10の制御部20は、ゲームのイベントがトリガー条件と一致したか否かを判定する(ステップS10)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、ゲームのイベントの進行状況を監視し、その進行状況と予め設定されたトリガー条件とを比較する。
【0035】
ゲームのイベントがトリガー条件と一致した場合(ステップS10において「YES」の場合)、制御部20は、ゲームのシーンに含まれるオブジェクトを特定する(ステップS20)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、ゲームフィールドにおけるユーザにより操作されるキャラクターの位置を特定する。また、ゲーム管理部21は、キャラクターの位置の近傍に存在する他のオブジェクトを、オブジェクト情報32の位置情報を用いて特定する。
【0036】
次に、制御部20は、画像生成条件34を決定する(ステップS30)。
【0037】
図7に示すように、画像生成条件34の決定処理では、制御部20はまず、オブジェクトの属性を特定する(ステップS30A)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS20において特定したオブジェクトについてのオブジェクト情報32を抽出して、ゲームのシーンに含まれるキャラクターに関する情報、物体に関する情報、および、キャラクターの行動に関する情報を特定する。
【0038】
次に、制御部20は、ゲームの進行状況を特定する(ステップS30B)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS20においてオブジェクトとして特定したキャラクターについてのゲーム履歴情報33を抽出して、ゲームのシーンに含まれるキャラクターの状況に関する情報を特定する。
【0039】
次に、制御部20は、ゲームの進行状況が所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS30C)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS30Bにおいて特定したキャラクターの状況が、画像生成条件34の生成に適した条件であるか否かを判定する。ここで、画像生成条件34の生成に適した条件としては、キャラクターの体力値が「ゼロ」となることが一例として挙げられる。
【0040】
ゲームの進行状況が所定の条件を満たす場合(ステップS30Cにおいて「YES」の場合)、制御部20は、ゲームの進行状況に応じて画像生成条件34を生成する(ステップS30D)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、画像生成条件34の生成に適した条件の一例としてキャラクターの体力値が「ゼロ」となったときには、対戦相手
であった敵キャラクターの位置を視点位置として、体力値が「ゼロ」となったキャラクターを見下ろすような画像を生成するための画像生成条件34を生成する。
【0041】
一方、ゲームの進行状況が所定の条件を満たさない場合(ステップS30Cにおいて「NO」の場合)、制御部20は、オブジェクトの属性に対応する画像生成条件34を選択する(ステップS30E)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、ゲームのシーンに含まれるオブジェクトの属性の一例としてキャラクターID、物体ID、行動IDを取得し、それら取得したIDの組み合わせに対応する画像生成条件34を選択する。
【0042】
また、図6に戻り、制御部20は、ゲームフィールドの画像を生成する(ステップS40)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、画像生成条件34に記録されている視点位置、方向、画角に関する情報を抽出する。そして、ゲームフィールド情報31から読み出したゲームフィールドにおいて、視点位置に基づいて特定したゲームフィールド内の視点座標からの画像を生成する。
【0043】
次に、制御部20は、ゲームフィールドの画像に空きスペースがあるか否かを判定する(ステップS50)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、オブジェクト情報32の位置情報を用いて、ゲームフィールドの画像におけるオブジェクトの占める領域を特定する。そして、ゲームフィールドの画像の中で、オブジェクトを除外した領域に空きスペースがあるか否かを判定する。
【0044】
空きスペースがあると判定した場合(ステップS50において「YES」の場合)、制御部20は、メッセージを決定する(ステップS60)。
【0045】
図8に示すように、メッセージの決定処理では、制御部20はまず、オブジェクトの属性を特定する(ステップS60A)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS20において特定したオブジェクトについてのオブジェクト情報32を抽出して、ゲームのシーンに含まれるキャラクターに関する情報、物体に関する情報、および、キャラクターの行動に関する情報を特定する。
【0046】
次に、制御部20は、ゲームの進行状況を特定する(ステップS60B)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS20においてオブジェクトとして特定したキャラクターについてのゲーム履歴情報33を抽出して、ゲームのシーンに含まれるキャラクターの状況に関する情報を特定する。
【0047】
次に、制御部20は、ゲームの進行状況が所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS60C)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS60Bにおいて特定したキャラクターの状況が、メッセージの生成に適した条件であるか否かを判定する。ここで、メッセージの生成に適した条件としては、敵キャラクターとの対戦履歴が存在することや、現在のステージに到達するまでのゲームのプレイ時間が制限時間内であることが一例として挙げられる。
【0048】
ゲームの進行状況が所定の条件を満たす場合(ステップS60Cにおいて「YES」の場合)、制御部20は、ゲームの進行状況に応じてメッセージを生成する(ステップS60D)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、敵キャラクターとの対戦履歴が存在するときには、この敵キャラクターとの対戦回数を含むメッセージ(例えば、「このボスにはX回目のチャレンジ!」など)を生成する。また、制御部20のゲーム管理部21は、現在のステージに到達するまでのゲームのプレイ時間が制限時間内であるときには、ゲームのプレイ時間を含むメッセージ(例えば、「このステージに来るまでY時間!」など)を生成する。
【0049】
一方、ゲームの進行状況が所定の条件を満たさない場合(ステップS60Cにおいて「NO」の場合)、制御部20は、オブジェクトの属性に対応するメッセージを選択する(ステップS60E)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、ゲームのシーンに含まれるオブジェクトの属性の一例としてキャラクターID、物体ID、行動IDを取得し、それら取得したIDの組み合わせに対応するメッセージを選択する。
【0050】
また、図6に戻り、制御部20は、ゲームフィールドの画像にメッセージを付加する(ステップS70)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、上述のように生成したメッセージを、ゲームフィールドの画像の空きスペースに付加する。
【0051】
一方、空きスペースがないと判定した場合(ステップS50において「NO」の場合)、制御部20は、ゲームフィールドの画像に対するメッセージの付加を実行しない。
【0052】
次に、制御部20は、ゲームフィールドの画像を記憶部30に保存する(ステップS80)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、ゲームフィールドの画像に空きスペースがあるときには、メッセージを付加したゲームフィールドの画像を画像生成履歴35に追加する。また、ゲーム管理部21は、ゲームフィールドの画像に空きスペースがないときには、画像生成条件34に基づいて生成したゲームフィールドの画像を画像生成履歴35に追加する。
【0053】
次に、制御部20は、SNSへの画像の投稿を実行する(ステップS90)。具体的には、制御部20のSNS処理部23は、ゲームの進行時に生成されたゲームフィールドの画像を画像生成履歴35から読み出し、通信部40を介してSNSサーバ100に送信する。
【0054】
図9(a)~(d)を参照して、ゲームの進行中に生成されるゲームフィールドの画像について説明する。
【0055】
図9(a)は、あるゲームのシーンにおいて、ゲームフィールド上のオブジェクトS1~S4の位置関係を模式的に示している。同図に示すように、制御部20のゲーム管理部21は、仮想のカメラX1を視点とした画像をプレイ画面として設定する。
【0056】
図9(b)に示すように、本実施形態では、制御部20の表示制御部22は、ゲームフィールド上のオブジェクトS1~S4を正面から見た視点の画像をプレイ画面として表示部50に表示する。この場合、制御部20の表示制御部22は、ゲームフィールドに物体として配置されるオブジェクトS1(構造物)と、ユーザにより操作されるオブジェクトS2(味方キャラクター)と、対戦相手となるオブジェクトS3,S4(敵キャラクター)とを表示部50に表示する。
【0057】
また、図9(a)に示すように、制御部20のゲーム管理部21は、ゲームフィールド上の仮想のカメラX2を視点とした画像を生成画面として設定する。
【0058】
図9(c)に示すように、本実施形態では、制御部20のゲーム管理部21は、ユーザにより操作されるオブジェクトを中心として、ゲームフィールド上のオブジェクトを斜めに見た視点の画像を生成画面として設定する。この場合、制御部20のゲーム管理部21は、ユーザにより操作されるオブジェクトS2(味方キャラクター)と、同オブジェクトS2に対峙するオブジェクトS3(敵キャラクター)とを含む画像を生成画面として設定する。
【0059】
また、図9(d)に示すように、制御部20のゲーム管理部21は、図9(c)に示した生成画面から空きスペースを特定し、その特定した空きスペースにメッセージを付加する。この場合、制御部20のゲーム管理部21は、ゲーム履歴情報33に基づいてメッセージM1を生成する。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、ゲームの進行過程において、オブジェクトS2(味方キャラクター)が対戦相手のオブジェクトS3(敵キャラクター)に以前に敗北している場合には、その内容を反映したメッセージM1を生成する。そして、制御部20のゲーム管理部21は、生成したメッセージM1をユーザにより操作されるオブジェクトS2(味方キャラクター)の近傍に付加する。
【0060】
図10(a)~(c)を参照して、ゲームの進行中に生成されるゲームフィールドの画像の他の一例について説明する。
【0061】
図10(a)は、ゲームのシーンに含まれるオブジェクトのサイズに応じて、画像生成条件34を決定する例である。この場合、制御部20のゲーム管理部21は、ユーザにより操作されるオブジェクトS2(味方キャラクター)のサイズが対戦相手のオブジェクトS3α(敵キャラクター)のサイズよりも大きいため、対戦相手のオブジェクトS3αを見上げる視点でゲームフィールドの画像を生成する。
【0062】
図10(b)は、ゲームのシーンに含まれる複数のオブジェクトの相対位置に応じて、画像生成条件34を決定する例である。この場合、制御部20のゲーム管理部21は、ユーザにより操作されるオブジェクトS2(味方キャラクター)と対戦相手のオブジェクトS3β(敵キャラクター)とを真横から見る視点でゲームフィールドの画像を生成する。
【0063】
図10(c)は、ゲームのシーンに含まれるオブジェクトの属性とゲームフィールドの背景とに応じて、画像生成条件34を決定する例である。この場合、制御部20のゲーム管理部21は、ユーザにより操作されるオブジェクトS2(味方キャラクター)と対戦相手のオブジェクトS3γ(敵キャラクター)とを真横から見つつ、ゲームフィールドの背景となる地形要素ST(太陽)を含むようにゲームフィールドの画像を生成する。
【0064】
以上説明したように、第1実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られるようになる。
(1-1)上記第1実施形態では、ゲームのシーンがトリガー条件として設定されている内容と一致した場合、ゲームのシーンに含まれるオブジェクトの属性に応じて、画像生成条件34が決定される。そして、決定された画像生成条件34を用いてオブジェクトを含めたゲームフィールドの画像が生成される。これにより、オブジェクトを含めたゲームフィールドの画像をユーザの操作に依らずに自動的に生成することができる。
【0065】
(1-2)上記第1実施形態では、ゲームのシーンに含まれるオブジェクトのサイズ、複数のオブジェクトの相対位置、及び、ゲームフィールドの背景に応じて、画像生成条件34が決定される。これにより、ゲームフィールドの画像を多様性に富んだものとすることができる。
【0066】
(1-3)上記第1実施形態では、ゲームフィールドの画像に含めたオブジェクトを除外した領域にメッセージM1が表示される。これにより、ゲームフィールドの画像に含まれるオブジェクトに対する妨げとならないように、メッセージM1を表示することができる。また、ゲームのシーンに加えてメッセージが付加されることにより、他のユーザがどのような場面であるかを把握しやすくなる。また、自動的にメッセージが付加される場合には、投稿するユーザの手間をはぶくことができる。
【0067】
(1-4)上記第1実施形態では、記憶部30に予め設定されたオブジェクトの属性に
加え、ゲームの進行時に変更されるオブジェクトの属性に基づき、画像生成条件34が生成される。これにより、オブジェクトの属性に応じて生成されるゲームフィールドの画像を、多様性に富んだものとすることができる。
【0068】
(1-5)上記第1実施形態では、ゲームの進行過程で蓄積されるゲーム履歴情報33に基づき、メッセージM1が生成される。これにより、ゲームフィールドの画像に表示するメッセージM1を、多様性に富んだものとすることができる。
【0069】
(1-6)多様性に富んだ画像の投稿を他のユーザがSNSで確認することにより、すでにこのゲームをプレイしたことがあるユーザのみならず未だこのゲームをプレイしたことがないユーザがゲームをプレイする動機付けを与えることができる。
【0070】
(第2実施形態)
次に、ゲーム処理プログラム、ゲーム処理方法及びゲーム処理装置を具体化した第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態は、画像生成条件の決定処理及びメッセージの決定処理の一部を変更した構成であるため、同様の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0071】
本実施形態のゲームでは、ゲームの進行中にゲームフィールドの画像が生成される点で第1実施形態と同様である。本実施形態では、二人のユーザが同時に進行するゲームを想定しており、各ユーザにより操作されるオブジェクト(味方キャラクター)は共通のゲームフィールドに配置される。そして、ゲームフィールドにおけるオブジェクト同士の相対位置に応じて、画像生成条件を決定する。具体的には、ゲームフィールドにおけるオブジェクト同士の位置が近接している場合には、双方のオブジェクトを含めるように画像生成条件を決定する。一方、ゲームフィールドにおけるオブジェクト同士の位置が離間している場合には、一方のユーザが操作するオブジェクトのみを含めるように画像生成条件を決定する。
【0072】
まず、図11に示すように、ユーザ端末10の制御部20は、ステップS10と同様に、ゲームのイベントがトリガー条件と一致したか否かを判定する(ステップS110)。
【0073】
ゲームのイベントがトリガー条件と一致した場合(ステップS110において「YES」の場合)、制御部20は、ステップS20と同様に、ゲームのシーンに含まれるオブジェクトを特定する(ステップS120)。
【0074】
次に、制御部20は、ゲームのシーンに含まれる各々のオブジェクトを操作するユーザを特定する(ステップS130)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、通信部40を介して他のユーザが操作するユーザ端末10と通信を行うことにより、各々のオブジェクトを操作するユーザを特定する。
【0075】
次に、制御部20は、ユーザが複数であるか否かを判定する(ステップS140)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、特定したユーザの数を算出する。
【0076】
そして、ユーザが複数である場合(ステップS140において「YES」の場合)、制御部20は、ユーザが操作するオブジェクト同士が近接しているか否かを判定する(ステップS150)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、ユーザが操作するオブジェクトについてのオブジェクト情報32を抽出して、各オブジェクトのゲームフィールド内の位置座標を特定する。そして、ゲームフィールドにおけるオブジェクト同士の距離と閾値とを比較する。
【0077】
そして、ユーザが操作するオブジェクト同士が近接している場合(ステップS150において「YES」の場合)、制御部20は、第1の方法により画像生成条件34を決定する(ステップS160)。
【0078】
図12に示すように、第1の方法による画像生成条件34の決定処理では、制御部20はまず、複数のユーザについてのオブジェクトの属性を特定する(ステップS160A)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS130において特定した複数のユーザが操作するキャラクターに関する情報並びにキャラクターの行動に関する情報をオブジェクト情報32から特定する。また、各ユーザが操作するキャラクターの近傍に位置する物体に関する情報をオブジェクト情報32から特定する。
【0079】
次に、制御部20は、複数のユーザについてのゲームの進行状況を特定する(ステップS160B)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS130において特定した複数のユーザが操作するキャラクターについてのゲーム履歴情報33を抽出して、各ユーザが操作するキャラクターの状況に関する情報を特定する。
【0080】
次に、制御部20は、所定の条件を満たすゲームの進行状況を含むか否かを判定する(ステップS160C)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS160Bにおいて特定した各ユーザが操作するキャラクターの状況の少なくとも一方が、画像生成条件34の生成に適した条件であるか否かを判定する。
【0081】
所定の条件を満たすゲームの進行状況を含む場合(ステップS160Cにおいて「YES」の場合)、制御部20は、所定の条件を満たすゲームの進行状況に応じて画像生成条件34を生成する(ステップS160D)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、少なくとも一方のユーザが操作するキャラクターの状況が画像生成条件34の生成に適した条件であるときには、そのキャラクターの状況に適した画像を生成するための画像生成条件34を生成する。この場合、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS160Aにおいて特定した複数のユーザについてのオブジェクトの属性を用い、双方のユーザが操作するキャラクターを画像に含めるように画像生成条件34を生成する。
【0082】
一方、所定の条件を満たすゲームの進行状況を含まない場合(ステップS160Cにおいて「NO」の場合)、制御部20は、複数のユーザについてのオブジェクトの属性に対応する画像生成条件34を選択する(ステップS160E)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS160Aにおいて特定した複数のユーザについてのオブジェクトの属性の一例としてキャラクターID、物体ID、行動IDを取得し、それら取得したIDの組み合わせに対応する画像生成条件34を選択する。
【0083】
また、図11に戻り、ユーザが操作するオブジェクト同士が離間している場合(ステップS150において「NO」の場合)、制御部20は、第2の方法により画像生成条件34を決定する(ステップS170)。
【0084】
図13に示すように、第2の方法による画像生成条件34の決定処理では、制御部20はまず、第1のユーザについてのオブジェクトの属性を特定する(ステップS170A)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS130において特定した第1のユーザが操作するキャラクターに関する情報並びにキャラクターの行動に関する情報をオブジェクト情報32から特定する。また、第1のユーザが操作するキャラクターの近傍に位置する物体に関する情報をオブジェクト情報32から特定する。
【0085】
次に、制御部20は、第1のユーザについてのゲームの進行状況を特定する(ステップS170B)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS130に
おいて特定した第1のユーザが操作するキャラクターについてのゲーム履歴情報33を抽出して、第1のユーザが操作するキャラクターの状況に関する情報を特定する。
【0086】
次に、制御部20は、ゲームの進行状況が所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS170C)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS170Bにおいて特定した第1のユーザが操作するキャラクターの状況が、画像生成条件34の生成に適した条件を満たすか否かを判定する。
【0087】
ゲームの進行状況が所定の条件を満たす場合(ステップS170Cにおいて「YES」の場合)、制御部20は、ゲームの進行状況に応じて画像生成条件34を生成する(ステップS170D)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、第1のユーザが操作するキャラクターの状況が画像生成条件34の生成に適した条件を満たすときには、そのキャラクターの状況に適した画像を生成するための画像生成条件34を生成する。この場合、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS170Aにおいて特定した第1のユーザについてのオブジェクトの属性を用い、第1のユーザが操作するキャラクターを画像に含めるように画像生成条件34を生成する。
【0088】
一方、ゲームの進行状況が所定の条件を満たさない場合(ステップS170Cにおいて「NO」の場合)、制御部20は、第1のユーザについてのオブジェクトの属性に対応する画像生成条件34を選択する(ステップS170E)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS170Aにおいて特定した第1のユーザについてのオブジェクトの属性の一例としてキャラクターID,物体ID,行動IDを取得し、それら取得したIDの組み合わせに対応する画像生成条件34を選択する。
【0089】
また、図11に戻り、制御部20は、ステップS40と同様に、ゲームフィールドの画像を生成する(ステップS180)。
【0090】
次に、制御部20は、ステップS50と同様に、ゲームフィールドの画像に空きスペースがあるか否かを判定する(ステップS190)。
【0091】
空きスペースがあると判定した場合(ステップS190において「YES」の場合)、制御部20は、メッセージを決定する(ステップS200)。
【0092】
図14に示すように、メッセージの決定処理では、制御部20はまず、第1の方法により画像生成条件34を決定したか否かを判定する(ステップS200A)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、ユーザが複数であって、且つ、各ユーザが操作するオブジェクト同士が近接しているか否かを判定する。
【0093】
第1の方法により画像生成条件34を決定した場合(ステップS200Aにおいて「YES」の場合)、制御部20は、複数のユーザについてのオブジェクトの属性を特定する(ステップS200B)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS130において特定した複数のユーザが操作するキャラクターに関する情報並びにキャラクターの行動に関する情報をオブジェクト情報32から特定する。また、各ユーザが操作するキャラクターの近傍に位置する物体に関する情報をオブジェクト情報32から特定する。
【0094】
次に、制御部20は、複数のユーザについてのゲームの進行状況を特定する(ステップS200C)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS130において特定した複数のユーザが操作するキャラクターについてのゲーム履歴情報33を抽出して、各ユーザが操作するキャラクターの状況に関する情報を特定する。
【0095】
次に、制御部20は、所定の条件を満たすゲームの進行状況を含むか否かを判定する(ステップS200D)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS200Cにおいて特定した各ユーザが操作するキャラクターの状況の少なくとも一方が、メッセージの生成に適した条件であるか否かを判定する。
【0096】
所定の条件を満たすゲームの進行状況を含む場合(ステップS200Dにおいて「YES」の場合)、制御部20は、所定の条件を満たすゲームの進行状況に応じてメッセージを生成する(ステップS200E)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、少なくとも一方のユーザが操作するキャラクターの状況がメッセージの生成に適した条件であるときには、そのキャラクターの状況に適したメッセージを生成する。
【0097】
一方、所定の条件を満たすゲームの進行状況を含まない場合(ステップS200Dにおいて「NO」の場合)、制御部20は、複数のユーザについてのオブジェクトの属性に対応するメッセージを選択する(ステップS200F)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS130において特定した複数のユーザについてのオブジェクトの属性の一例としてキャラクターID、物体ID、行動IDを取得し、それら取得したIDの組み合わせに対応するメッセージを選択する。
【0098】
また、第1の方法により画像生成条件34を決定していない場合(ステップS200Aにおいて「NO」の場合)、すなわち、第2の方法により画像生成条件34を決定した場合、制御部20は、第1のユーザについてのオブジェクトの属性を特定する(ステップS200G)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS130において特定した第1のユーザが操作するキャラクターに関する情報並びにキャラクターの行動に関する情報をオブジェクト情報32から特定する。また、第1のユーザが操作するキャラクターの近傍に位置する物体に関する情報をオブジェクト情報32から特定する。
【0099】
次に、制御部20は、第1のユーザについてのゲームの進行状況を特定する(ステップS200H)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS130において特定した第1のユーザが操作するキャラクターについてのゲーム履歴情報33を抽出して、第1のユーザが操作するキャラクターの状況に関する情報を特定する。
【0100】
次に、制御部20は、ゲームの進行状況が所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS200I)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS200Hにおいて特定した第1のユーザが操作するキャラクターの状況が、メッセージの生成に適した条件を満たすか否かを判定する。
【0101】
ゲームの進行状況が所定の条件を満たす場合(ステップS200Iにおいて「YES」の場合)、制御部20は、ゲームの進行状況に応じてメッセージを生成する(ステップS200J)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、第1のユーザが操作するキャラクターの状況がメッセージの生成に適した条件であるときには、そのキャラクターの状況に適したメッセージを生成する。
【0102】
一方、ゲームの進行状況が所定の条件を満たさない場合(ステップS200Iにおいて「NO」の場合)、制御部20は、第1のユーザについてのオブジェクトの属性に対応するメッセージを選択する(ステップS200K)。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、先のステップS130において特定した第1のユーザについてのオブジェクトの属性の一例としてキャラクターID、物体ID、行動IDを取得し、それら取得したIDの組み合わせに対応するメッセージを選択する。
【0103】
また、図11に戻り、制御部20は、ステップS70と同様に、ゲームフィールドの画像にメッセージを付加する(ステップS210)。
【0104】
一方、空きスペースがないと判定した場合(ステップS190において「NO」の場合)、制御部20は、ゲームフィールドの画像に対するメッセージの付加を実行しない。
【0105】
次に、制御部20は、ステップS80と同様に、ゲームフィールドの画像を保存する(ステップS220)。
【0106】
次に、制御部20は、ゲームフィールドの画像が複数のユーザが操作するオブジェクトを含むか否かを判定する(ステップS230)。具体的には、制御部20のSNS処理部23は、ゲームフィールドの画像に関連付けされたオブジェクト情報32を参照して、各々のオブジェクトを操作するユーザを特定する。そして、オブジェクトを操作するユーザが複数であるか否かを判定する。
【0107】
ゲームフィールドの画像が複数のユーザが操作するオブジェクトを含む場合(ステップS230において「YES」の場合)、制御部20は、ユーザ同士をタグ付けしてSNSへの画像の投稿を実行する(ステップS240)。具体的には、制御部20のSNS処理部23は、ゲームの進行時に生成されたゲームフィールドの画像を画像生成履歴35から読み出すとともに、ゲームフィールドの画像から特定されたユーザに関する情報を抽出する。そして、ユーザに関する情報をゲームフィールドの画像に関連付けして、通信部40を介してSNSサーバ100に送信する。
【0108】
一方、ゲームフィールドの画像が複数のユーザが操作するオブジェクトを含まない場合(ステップS230において「NO」の場合)、制御部20は、SNSへの画像の投稿を実行する(ステップS250)。具体的には、制御部20のSNS処理部23は、ゲームの進行時に生成されたゲームフィールドの画像を画像生成履歴35から読み出し、通信部40を介してSNSサーバ100に送信する。
【0109】
図15(a)~(d)を参照して、複数のユーザにより操作されるオブジェクト同士が近接しているときに生成されるゲームフィールドの画像について説明する。
【0110】
図15(a)は、あるゲームのシーンにおいて、ゲームフィールド上のオブジェクトS11~S15の位置関係を模式的に示している。同図に示すように、制御部20のゲーム管理部21は、仮想のカメラX11を視点とした画像をプレイ画面として設定する。
【0111】
図15(b)に示すように、本実施形態では、制御部20の表示制御部22は、ゲームフィールド上のオブジェクトS11~S15を正面から見た視点の画像をプレイ画面として表示部50に表示する。この場合、制御部20の表示制御部22は、ゲームフィールドに物体として配置されるオブジェクトS11(構造物)と、第1のユーザにより操作されるオブジェクトS12(味方キャラクター)と、第2のユーザにより操作されるオブジェクトS13(味方キャラクター)と、対戦相手となるオブジェクトS14,S15(敵キャラクター)とを表示部50に表示する。
【0112】
また、図15(a)に示すように、制御部20のゲーム管理部21は、ゲームフィールド上の仮想のカメラX12を視点とした画像を生成画面として設定する。
【0113】
図15(c)に示すように、本実施形態では、制御部20のゲーム管理部21は、第1のユーザにより操作されるオブジェクトS12と、第2のユーザにより操作されるオブジェクトS13との相対位置に基づいて、ゲームフィールド上のオブジェクトを斜めに見た
視点の画像を生成画面として設定する。この場合、制御部20のゲーム管理部21は、第1のユーザにより操作されるオブジェクトS12(味方キャラクター)と、第2のユーザにより操作されるオブジェクトS13(味方キャラクター)とを含む画像を生成画面として設定する。
【0114】
また、図15(d)に示すように、制御部20のゲーム管理部21は、図15(c)に示した生成画面から空きスペースを特定し、その特定した空きスペースにメッセージM2を付加する。この場合、制御部20のゲーム管理部21は、第2のユーザに関する情報を用いてメッセージM2を生成する。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、第1のユーザにより操作されるオブジェクトS12(味方キャラクター)と、第2のユーザにより操作されるオブジェクトS13(味方キャラクター)とが対戦相手のオブジェクトS14,S15(敵キャラクター)に対して同時に攻撃を行う場合には、その内容を反映したメッセージM2を生成する。そして、制御部20のゲーム管理部21は、生成したメッセージM2を第1のユーザにより操作されるオブジェクトS12(味方キャラクター)の近傍に付加する。
【0115】
次に、図16(a)~(d)を参照して、複数のユーザにより操作されるオブジェクト同士が離間しているときに生成されるゲームフィールドの画像について説明する。
【0116】
図16(a)は、あるゲームのシーンにおいて、ゲームフィールド上のオブジェクトS11~S15の位置関係を模式的に示している。同図に示すように、制御部20のゲーム管理部21は、仮想のカメラX11を視点とした画像をプレイ画面として設定する。
【0117】
図16(b)に示すように、本実施形態では、制御部20の表示制御部22は、ゲームフィールド上のオブジェクトS11~S15を正面から見た視点の画像をプレイ画面として表示部50に表示する。この場合、制御部20の表示制御部22は、ゲームフィールドに物体として配置されるオブジェクトS11(構造物)と、第1のユーザにより操作されるオブジェクトS12(味方キャラクター)と、第2のユーザにより操作されるオブジェクトS13(味方キャラクター)と、対戦相手となるオブジェクトS14,S15(敵キャラクター)とを表示部50に表示する。
【0118】
また、図16(a)に示すように、制御部20のゲーム管理部21は、ゲームフィールド上の仮想のカメラX13を視点とした画像を生成画面として設定する。
【0119】
図16(c)に示すように、本実施形態では、制御部20のゲーム管理部21は、第1のユーザにより操作されるオブジェクトS12の位置に基づいて、ゲームフィールド上のオブジェクトを斜めに見た視点の画像を生成画面として設定する。この場合、制御部20のゲーム管理部21は、第2のユーザにより操作されるオブジェクトS13(味方キャラクター)を含めることなく、第1のユーザにより操作されるオブジェクトS12(味方キャラクター)を含めた画像を生成画面として設定する。
【0120】
また、図16(d)に示すように、制御部20のゲーム管理部21は、図16(c)に示した生成画面から空きスペースを特定し、その特定した空きスペースにメッセージM3を付加する。この場合、制御部20のゲーム管理部21は、第1のユーザにより操作されるオブジェクトS12の属性に基づいてメッセージM3を生成する。具体的には、制御部20のゲーム管理部21は、第1のユーザにより操作されるオブジェクトS12(味方キャラクター)が必殺技を発動するときには、その内容を反映したメッセージM3を生成する。そして、制御部20のゲーム管理部21は、生成したメッセージM3を第1のユーザにより操作されるオブジェクトS12(味方キャラクター)の近傍に付加する。
【0121】
以上説明したように、第2実施形態によれば、第1実施形態に記載した効果に加えて、以下に列挙する効果が得られるようになる。
(2-1)上記第2実施形態では、ゲームフィールドにおける複数のユーザにより操作されるオブジェクトが画像に含まれるように、画像生成条件34が決定される。これにより、ゲームのシーンにおけるオブジェクト同士の関係を示すように、ゲームフィールドの画像を生成することができる。
【0122】
(2-2)上記第2実施形態では、複数のユーザにより操作されるオブジェクト同士の相対位置に応じて、画像に含めるオブジェクトが決定される。これにより、ゲームフィールドの画像に含めるオブジェクトの組み合わせを、ゲームのシーンに応じて変更することができる。
【0123】
(2-3)上記第2実施形態では、ゲームのシーンに含まれるオブジェクトを操作する他のユーザが特定され、他のユーザをタグ付けしてゲームフィールドの画像がSNSサーバ100に送信される。そのため、複数のユーザを相互に関連付けるようにして、ゲームフィールドの画像を送信することができる。これにより、ゲームフィールドの画像をSNS上で拡散することができる。
【0124】
(2-4)上記第2実施形態では、多様性に富んだ画像の投稿を他のユーザがSNSで確認することにより、このゲームをプレイする動機付けを与えることができる。
【0125】
なお、上記各実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・上記第2実施形態では、二人のユーザがプレイするゲームを提供する場合について説明したが、三人以上のユーザがプレイするゲームを提供してもよい。この場合、制御部20が、ユーザにより操作される三つ以上のオブジェクト同士が近接している場合には、それらのオブジェクトの全てを画像に含めるように画像生成条件34を決定してもよい。これにより、多数のユーザの間で共感できるゲームフィールドの画像を生成することができる。
【0126】
・上記第2実施形態では、ゲームのシーンに含まれるオブジェクトS13を操作する他のユーザがタグ付けされてゲームフィールドの画像がSNSサーバ100に送信されていた。ゲームフィールドの画像の送信方法は他のユーザをタグ付けする方法に限定されない。例えば、制御部20が、複数のユーザの間で共有されている外部サーバの共有フォルダに対してゲームフィールドの画像を送信してもよい。また、制御部20が、対象となるユーザ毎に、ゲームフィールドの画像についての送信先となるSNSサーバ100を変更してもよい。これにより、各ユーザによるゲームフィールドの画像の管理が容易となる。その結果、各ユーザがゲームフィールドの画像を閲覧する機会が高まるため、このゲームをプレイする動機付けを与えることができる。
【0127】
・上記第2実施形態では、複数のユーザにより操作されるオブジェクト同士の相対位置に応じて、画像に含めるオブジェクトが決定されていた。画像に含めるオブジェクトの決定方法は、オブジェクト同士の相対位置に基づく方法に限定されない。例えば、制御部20が、オブジェクトの属性として優先度を設定し、優先度が最も高いオブジェクトを画像に含めるように画像生成条件34を決定してもよい。また、制御部20は、ゲームフィールドにおけるオブジェクト同士の相対位置を考慮することなく、画像生成条件34を決定してもよい。この場合、制御部20は、複数のユーザにより操作されるオブジェクトを画像に含めるように画像生成条件34を決定してもよい。これにより、ゲームフィールドにおけるオブジェクト同士の相対位置に関わらず、複数のユーザがパーティを組んでゲームに臨んでいる画像を生成することができる。そして、こうした画像がSNSに投稿されると、その視聴者に対してゲームをプレイする動機付けを与えることができる。また、一方
のユーザにより操作されるオブジェクトのみを画像に含めるように画像生成条件34を決定してもよい。これにより、ゲームフィールドにおけるオブジェクト同士の相対位置に関わらず、単独のユーザがユーザ毎のプレイスタイルでゲームに臨んでいる画像を生成することができる。そして、こうした画像がSNSに投稿されると、その視聴者に対してゲームをプレイする動機付けを与えることができる。
【0128】
・上記各実施形態では、ゲームの進行過程で蓄積されるゲーム履歴情報33に基づき、メッセージが生成されていた。メッセージの生成方法は、ゲーム履歴情報33に基づく方法に限定されない。例えば、制御部20が、ユーザによるSNSへの投稿履歴やインターネットの閲覧履歴など、情報処理端末を通じて特定されるユーザの行動履歴に基づいて、メッセージを生成してもよい。これにより、ユーザの特徴に合致したメッセージを生成することができる。
【0129】
・上記各実施形態では、ゲームフィールドの画像に含めたオブジェクトを除外した領域にメッセージが表示されていた。メッセージの表示位置の決定方法は、画像内でのオブジェクトの領域に基づく方法に限定されない。例えば、制御部20が、ゲームフィールドの画像内の空きスペースの中から、オブジェクトの属性に応じてメッセージの表示位置を絞り込んでもよい。これにより、メッセージの表示位置を最適化してゲームの演出効果を高めることができる。また、制御部20が、画像内でのオブジェクトの領域を考慮することなく、オブジェクトの属性に応じてメッセージの表示位置を決定してもよい。これにより、文字数の制限を受けることなくメッセージの表示を行うことができる。
【0130】
・上記各実施形態では、ゲームフィールドの画像に空きスペースがあるときにはメッセージが付加されていた。ただし、制御部20が、空きスペースの有無に関わらず、ゲームフィールドの画像にメッセージを付加しないようにしてもよい。これにより、ゲームフィールドの画像がメッセージ表示によって妨げられることがなく、写真家が撮影したような芸術性の高いゲームフィールドの画像を生成することも可能となる。
【0131】
・上記各実施形態では、画像生成条件34の決定に用いるオブジェクトの属性として、ユーザにより操作されるオブジェクトに関するパラメータ(例えば、オブジェクトの位置やサイズなど)を適用する場合について説明した。ただし、画像生成条件34の決定に用いるオブジェクトの属性としてはその他にも、ユーザにより操作されるオブジェクトが対戦に用いるアイテムの種別(例えば、斧や弓)を適用することも可能である。この場合、アイテムの効果が影響する領域を画像生成条件に加味することができる。例えば、弓を放った次の瞬間の画像において、弓を引いたキャラクターと放たれた矢との両方が画像に含まれるように画角を拡げることができる。逆に、斧のようにキャラクターが把持して利用するアイテムの場合には、キャラクターに寄った画角で画像を生成することができる。これにより、より多様性に富んだゲームフィールドの画像を生成することができる。
【0132】
・上記各実施形態では、ゲームのシーンに含まれるオブジェクトの属性に応じて、画像生成条件34として、画像を生成するときの視点となる位置、方向、画角に関する情報を決定していた。すなわち、ゲームのシーンに含まれるオブジェクトの属性に応じて、画像を生成するときの構図を決定していた。画像生成条件34として決定する情報は、画像の構図に関する情報に限定されない。例えば、制御部20が、ゲームのシーンに含まれるオブジェクトの属性に応じて、ゲームの進行時における画像の生成タイミングを決定してもよい。この場合、制御部20は、ゲームのシーンに含まれるオブジェクトの属性に応じて、画像の構図に加えて画像の生成タイミングを決定してもよい。また、制御部20は、画像の構図についてはプレイヤにより手動で設定しつつも、オブジェクトの属性に応じて画像の生成タイミングを決定してもよい。また、制御部20は、画像生成条件34をオブジェクトの属性に応じて自動的に生成しつつも表示対象となるメッセージを手動で決定して
もよいし、逆に画像生成条件34を手動で設定しつつも表示対象となるメッセージをオブジェクトの属性に応じて自動で決定してもよい。
【0133】
・上記各実施形態では、ゲームフィールドの画像が静止画像として生成される場合について説明したが、ゲームフィールドの画像が動画像として生成されてもよい。これにより、より臨場感のある魅力的なゲームフィールドの画像をSNSに投稿することができる。
【0134】
・上記各実施形態において、ユーザ端末が実行する動作及び処理の少なくとも一部を、ユーザ端末に接続されたサーバ装置が実行する構成であってもよい。例えば、ユーザ端末に表示される各種画面の表示制御及び各種GUIの制御等の処理は、サーバ装置及びユーザ端末の何れか一方が実行してもよい。また、各種画面の表示制御及び各種GUIの制御等の処理を、サーバ装置及びユーザ端末が協働して実行してもよい。すなわち、各種のゲーム画面の一部を、サーバ装置が生成したデータに基づいてユーザ端末に表示させるウェブ表示とし、ゲーム画面の一部を、ユーザ端末にインストールされているネイティブアプリによって表示させるネイティブ表示としてもよい。このように、上記各実施形態に係るゲームは、サーバ装置及びユーザ端末のそれぞれの処理の一部を担うハイブリッドゲームとすることができる。
【0135】
・上記各実施形態に係るサーバ装置又はユーザ端末として機能させるために、コンピュータ又は携帯電話などの情報処理装置を好適に用いることができる。このような情報処理装置は、実施形態に係るサーバ装置又はユーザ端末の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、情報処理装置の記憶部に格納し、情報処理装置のCPUによって当該プログラムを読み出して実行させることによって実現可能である。
【0136】
・上記各実施形態では、ゲームの一例としてオブジェクト同士が対戦するゲームを提供する場合について説明したが、例えばゲームフィールドに配置されたオブジェクトの視点でゲームフィールドを展開していくシミュレーションゲームなど、本発明は他のゲームに適用することも可能である。すなわち、ゲームフィールドにおけるオブジェクトを制御するゲームであれば本発明を適用することは可能である。
以下に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
〔1〕
仮想空間におけるゲーム媒体を制御する制御部を用いてゲームを進行するためのプログラムであって、
前記制御部を、
前記ゲーム媒体に関連付けられた情報を取得し、
所定のイベントが発生した場合、前記ゲーム媒体に関連付けられた情報に応じて、仮想空間の画像の生成条件を決定し、
前記生成条件を用いて前記ゲーム媒体を含めた画像を生成する手段として機能させることを特徴とするゲーム処理プログラム。
〔2〕
前記制御部は、前記ゲーム媒体に関連付けられた情報として前記ゲーム媒体のサイズに関する情報を取得し、前記ゲーム媒体のサイズに応じて、前記生成条件を決定することを特徴とする〔1〕に記載のゲーム処理プログラム。
〔3〕
前記制御部は、複数の前記ゲーム媒体の相対位置に応じて、前記生成条件を決定することを特徴とする〔1〕又は〔2〕に記載のゲーム処理プログラム。
〔4〕
前記制御部は、前記ゲーム媒体の属性と仮想空間の背景とに応じて、前記生成条件を決定することを特徴とする〔1〕~〔3〕の何れか一項に記載のゲーム処理プログラム。
〔5〕
前記制御部は、記憶部に予め設定された前記ゲーム媒体に関連付けられた情報と、ゲームの進行時に変更される前記ゲーム媒体に関連付けられた情報との少なくとも一方に応じて、前記生成条件を決定することを特徴とする〔1〕~〔4〕の何れか一項に記載のゲーム処理プログラム。
〔6〕
前記制御部は、複数のユーザにより操作される前記ゲーム媒体を共通の仮想空間に表示し、仮想空間における複数のユーザにより操作される前記ゲーム媒体が画像に含まれるように、前記生成条件を決定することを特徴とする〔1〕~〔5〕の何れか一項に記載のゲーム処理プログラム。
〔7〕
前記制御部は、ゲームのシーンに含まれる複数の前記ゲーム媒体に応じて、画像に含める前記ゲーム媒体を決定することを特徴とする〔6〕に記載のゲーム処理プログラム。
〔8〕
前記制御部は、前記画像に含めた前記ゲーム媒体を除外した領域にメッセージを表示することを特徴とする〔1〕~〔7〕の何れか一項に記載のゲーム処理プログラム。
〔9〕
前記制御部は、ゲームの進行過程で蓄積されるデータに基づき、前記メッセージを生成することを特徴とする〔8〕に記載のゲーム処理プログラム。
〔10〕
前記制御部は、前記ゲーム媒体を操作する他のユーザを特定し、前記他のユーザとの共通情報として前記画像を送信することを特徴とする〔1〕~〔9〕の何れか一項に記載のゲーム処理プログラム。
〔11〕
仮想空間におけるゲーム媒体を制御する制御部を用いてゲームを進行するための方法であって、
前記制御部が、
前記ゲーム媒体に関連付けられた情報を取得し、
所定のイベントが発生した場合、前記ゲーム媒体に関連付けられた情報に応じて、仮想空間の画像の生成条件を決定し、
前記生成条件を用いて前記ゲーム媒体を含めた画像を生成することを特徴とするゲーム処理方法。
〔12〕
仮想空間におけるゲーム媒体を制御する制御部を備えたゲーム処理装置であって、
前記制御部が、
前記ゲーム媒体に関連付けられた情報を取得し、
所定のイベントが発生した場合、前記ゲーム媒体に関連付けられた情報に応じて、仮想空間の画像の生成条件を決定し、
前記生成条件を用いて前記ゲーム媒体を含めた画像を生成することを特徴とするゲーム処理装置。
【符号の説明】
【0137】
10…ユーザ端末、20…制御部、21…ゲーム管理部、22…表示制御部、23…SNS処理部、30…記憶部、31…ゲームフィールド情報、32…オブジェクト情報、33…ゲーム履歴情報、34…画像生成条件、35…画像生成履歴、40…通信部、50…表示部、60…操作入力部、100…SNSサーバ。
図1
図2
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図4
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