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特開2023-107894プログラム、コンピュータの制御方法及び情報処理装置
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  • 特開-プログラム、コンピュータの制御方法及び情報処理装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023107894
(43)【公開日】2023-08-03
(54)【発明の名称】プログラム、コンピュータの制御方法及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/69 20140101AFI20230727BHJP
   A63F 13/533 20140101ALI20230727BHJP
   A63F 13/58 20140101ALI20230727BHJP
【FI】
A63F13/69
A63F13/533
A63F13/58
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096852
(22)【出願日】2023-06-13
(62)【分割の表示】P 2021110316の分割
【原出願日】2013-10-09
(31)【優先権主張番号】P 2012226125
(32)【優先日】2012-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 勇人
(57)【要約】
【課題】アイテムの取得方法のバリエーションを増やし、ゲームに対する興味を向上させ
ることができるプログラム、コンピュータの制御方法及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】コンピュータに、複数のアイテムグループのうち、1のアイテムグループを
選択するための選択画面を表示するステップと、選択画面において、1のアイテムグルー
プを選択する前記ユーザの操作による操作信号を受信するステップと、ユーザにより選択
され前記ユーザに設定されたアイテムグループに属するアイテムのうち、当該ユーザに未
提供の少なくとも1のアイテムの提供を受けるステップと、
を実行させ、表示するステップにおいて、各アイテムグループの所定の閾値以上の値が対
応づけられているアイテムの数に関する情報を含む選択画面を表示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上のコンピュータから構成されるゲームシステムであって、
所定の閾値以上の値が対応づけられているアイテムをそれぞれ1以上含む複数のアイテムグループのうち、1のアイテムグループを選択するための選択画面を各ユーザの操作する通信端末に表示させる手段と、
前記選択画面でユーザにより選択されユーザごとに設定されたアイテムグループに属するアイテムのうち、当該ユーザに未提供の少なくとも1のアイテムを選択する手段と、
当該選択されたアイテムを、前記ユーザに提供する手段と、を備えるゲームシステム。
【請求項2】
前記選択される前記少なくとも1のアイテムは、他ユーザへのアイテムの提供状況には依存しない、請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項3】
1以上のコンピュータから構成されるゲームシステムであって、
所定レベル以上のアイテムをそれぞれ1以上含む複数のアイテムグループのうち、1のアイテムグループを選択するための選択画面をユーザの操作する通信端末に表示させる手段と、
前記選択画面で選択されたアイテムグループに属するアイテムのうち、当該ユーザに未提供の少なくとも1のアイテムを選択する選択手段と、
当該選択されたアイテムを、前記ユーザに提供する提供手段と、
を備え、
前記表示させる手段は、前記ユーザにアイテムを提供することによりアイテムグループに前記所定レベル以上のアイテムが含まれなくなった場合、該アイテムグループに対応する選択肢を選択不可能にした選択画面を表示させるゲームシステム。
【請求項4】
1以上のコンピュータから構成されるゲームシステムであって、
複数のアイテムグループのうち、1のアイテムグループを選択するための選択画面を各ユーザが操作する通信端末に表示させる手段と、
複数のアイテム情報テーブルのうち前記ユーザに対応付けられたアイテム情報テーブルに含まれ、かつ、前記選択画面でユーザにより選択されたアイテムグループに属するアイテムを選択する手段と、
前記選択されたアイテムを前記ユーザに提供する手段と、
前記ユーザからのリセット要求に応じて、前記ユーザに対応付けられたアイテム情報テーブルを変更する手段と、を備え、
あるアイテム情報テーブルに含まれるアイテムは、いずれも他のアイテム情報テーブルには含まれない、ゲームシステム。
【請求項5】
前記ゲームシステムは、通信端末である、請求項1乃至4のいずれかに記載のゲームシステム。
【請求項6】
前記ゲームシステムは、2以上のコンピュータから構成される、請求項1乃至4のいずれかに記載のゲームシステム。
【請求項7】
ゲームシステムが実行するゲーム制御方法であって、
所定の閾値以上の値が対応づけられているアイテムをそれぞれ1以上含む複数のアイテムグループのうち、1のアイテムグループを選択するための選択画面を各ユーザの操作する通信端末に表示させるステップと、
前記選択画面において、1のアイテムグループを選択する前記各ユーザの操作による操作信号を受信するステップと、
前記選択画面でユーザにより選択されユーザごとに設定されたアイテムグループに属するアイテムのうち、当該ユーザに未提供の少なくとも1のアイテムを選択し、前記選択されたアイテムを、前記ユーザに提供するステップと、を含むゲーム制御方法。
【請求項8】
前記選択される少なくとも1のアイテムは、他ユーザへのアイテムの提供状況には依存しない、請求項7に記載のゲーム制御方法。
【請求項9】
ゲームシステムが実行するゲーム制御方法であって、
所定レベル以上のアイテムをそれぞれ1以上含む複数のアイテムグループのうち、1のアイテムグループを選択するための選択画面をユーザの操作する通信端末に表示させるステップと、
前記選択画面において、1のアイテムグループを選択する前記ユーザの操作による操作信号を受信するステップと、
前記選択画面で選択されたアイテムグループに属するアイテムのうち、当該ユーザに未提供の少なくとも1のアイテムを選択し、前記選択されたアイテムを、前記ユーザに提供するステップと、を含み、
前記表示させるステップは、前記ユーザにアイテムを提供することによりアイテムグループに前記所定レベル以上のアイテムが含まれなくなった場合、該アイテムグループに対応する選択肢を選択不可能にした選択画面を表示させる、ゲーム制御方法。
【請求項10】
ゲームシステムが実行するゲーム制御方法であって、
複数のアイテムグループのうち、1のアイテムグループを選択するための選択画面を各ユーザが操作する通信端末に表示させ、
複数のアイテム情報テーブルのうち前記ユーザに対応付けられたアイテム情報テーブルに含まれ、かつ、前記選択画面でユーザにより選択されたアイテムグループに属するアイテムを選択し、
前記選択されたアイテムを前記ユーザに提供し、
前記ユーザからのリセット要求に応じて、前記ユーザに対応付けられたアイテム情報テーブルを変更し、
あるアイテム情報テーブルに含まれるアイテムは、いずれも他のアイテム情報テーブルには含まれない、のゲーム制御方法。
【請求項11】
前記ゲームシステムは、通信端末である、請求項7乃至10のいずれかに記載のゲーム制御方法。
【請求項12】
前記ゲームシステムは、2以上のコンピュータから構成される、請求項7乃至10のいずれかに記載のゲーム制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、コンピュータの制御方法及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ゲームサーバにおいて、ユーザ毎に記憶された複数枚の対戦カード等で該ユ
ーザのデッキを構成し、当該デッキの攻撃力及び防御力の合計値に基づき、複数のユーザ
間で勝敗を競う形式のゲームサーバがある(例えば特許文献1)。このようなゲームサー
バにおいては、ユーザは対戦カードを取得する場合、対戦カードを購入する、或いは対戦
相手との対戦で勝利することにより入手する等の方法で取得していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-220984号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のゲームサーバでは、対戦カード等の取得方法が限定的であり、ゲ
ームに対するユーザの興味を低下させてしまうことがあった。特に希少価値の高い対戦カ
ード等は取得するのが困難であるため、取得の可能性が全く無いという印象をユーザに与
えてしまい、ゲームに対する興味を著しく低下させてしまうことがあった。
【0005】
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、対戦カード等の取得方
法のバリエーションを増やし、ゲームに対する興味を向上させることができるプログラム
、コンピュータの制御方法及び情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明に係るプログラムは、
コンピュータに、
複数のアイテムグループのうち、1のアイテムグループを選択するための選択画面を表
示するステップと、
前記選択画面において、1のアイテムグループを選択するユーザの操作による操作信号
を受信するステップと、
前記ユーザにより選択され前記ユーザに設定されたアイテムグループに属するアイテム
のうち、当該ユーザに未提供の少なくとも1のアイテムの提供を受けるステップと、
を実行させ、
前記表示するステップにおいて、各アイテムグループの所定の閾値以上の値が対応づけ
られているアイテムの数に関する情報を含む選択画面を表示することを特徴とする。
【0007】
また本発明に係るプログラムは、
前記選択画面では他ユーザの選択にかかわらず任意のアイテムグループを選択可能であ
り、
前記複数のアイテムグループが異なるユーザに設定される場合、各ユーザに設定され得
るアイテムグループにおける所定の閾値以上の値が対応づけられているアイテムの個数は
、当該アイテムグループに対応する他のユーザに設定されるアイテムグループにおける前
記所定の閾値以上の値が対応づけられているアイテムの個数と同一である。
【0008】
また本発明に係るプログラムは、
前記選択画面では他ユーザの選択にかかわらず任意のアイテムグループを選択可能であ
り、
前記複数のアイテムグループが異なるユーザに設定される場合、各ユーザに設定され得
るアイテムグループにおけるアイテムの個数は、当該アイテムグループに対応する他のユ
ーザに設定されるアイテムグループにおけるアイテムの個数と同一である。
【0009】
また本発明に係るプログラムは、
前記選択画面が、各アイテムグループのアイテム種類毎のアイテム総数及び取得数を含
むことを特徴とする。
【0010】
また本発明に係るコンピュータの制御方法は、
複数のアイテムグループのうち、1のアイテムグループを選択するための選択画面を表
示するステップと、
前記選択画面において、1のアイテムグループを選択するユーザの操作による操作信号
を受信するステップと、
前記ユーザにより選択され前記ユーザに設定されたアイテムグループに属するアイテム
のうち、当該ユーザに未提供の少なくとも1のアイテムの提供を受けるステップと、
を含み、
前記表示するステップにおいて、各アイテムグループの所定の閾値以上の値が対応づけ
られているアイテムの数に関する情報を含む選択画面を表示することを特徴とする。
【0011】
また本発明に係る情報処理装置は、
複数のアイテムグループのうち、1のアイテムグループを選択するための選択画面を表
示する表示部と、
前記選択画面において、1のアイテムグループを選択するユーザの操作による操作信号
を受信する受信し、前記ユーザにより選択され前記ユーザに設定されたアイテムグループ
に属するアイテムのうち、当該ユーザに未提供の少なくとも1のアイテムの提供を受ける
受信部と、
を含み、
前記表示部は、各アイテムグループの所定の閾値以上の値が対応づけられているアイテ
ムの数に関する情報を含む選択画面を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明におけるプログラム、コンピュータの制御方法及び情報処理装置によれば、対戦
カード等の取得方法のバリエーションを増やし、ゲームに対する興味を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係る通信システムのブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係るアイテム情報テーブルの例である。
図3】本発明の一実施形態に係るユーザ情報テーブルの例である。
図4】本発明の一実施形態に係るアイテムデータの例である。
図5】本発明の一実施形態に係る取得可能アイテム情報の例である。
図6】本発明の一実施形態に係る選択画面の例である。
図7】本発明の一実施形態に係る通信システムの動作を示すフローチャートである。
図8】本発明の一実施形態に係る選択画面の他の例である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0015】
(実施の形態1)
図1は本発明の一実施形態に係る通信システムのブロック図である。本発明の一実施形
態に係る通信システムにおけるゲームサーバ1(サーバ1)は、記憶部11と、アイテム
情報送信部12と、アイテムグループ選択判定部13と、制御部14、通信部15とを備
える。
【0016】
記憶部11は、通信端末2を操作するユーザ毎に一意に割当てられる識別情報(以下、
ユーザ識別情報という。)に対応付けて、提供するアイテム、アイテムの総数、アイテム
種類及び取得数に係る情報を格納する。なおアイテムとは、ゲーム内で使用される各種の
項目であって、例えば、ユーザのデッキを構成する対戦カード、キャラクタ、武器、装備
、装飾品、植物、食べ物等、どのようなものであってもよい。またアイテム種類とは、当
該アイテムの希少価値の高さを表す数値、アイテムのカテゴリを表す数値等である。アイ
テム種類の値が大きいアイテムほど、アイテムの希少価値が高くなる。またアイテムの種
類とは、上述のものに限定されることはなく、例えばアイテムに対応付けられるパラメー
タ値で分類してもよい。例えばアイテムが対戦カードである場合、パラメータ値とは対戦
カードに対応付けられた攻撃力、体力、防御力などを示す値である。
【0017】
具体的には記憶部11は、当該情報を各テーブルに分けて格納する。記憶部11には、
複数のアイテム情報テーブル111a~111cと、ユーザ情報テーブル112と、アイ
テムデータテーブル113とが格納される。なおここではアイテム情報テーブルは3つあ
るものとして説明するがこれに限られず、2つ以下であってもよく、4つ以上であっても
よい。
【0018】
アイテム情報テーブル111a~111cは、アイテムの総数及びアイテム種類に係る
情報を含むテーブルである。図2(a)~(c)に、アイテム情報テーブル111a~1
11cの例を示す。図2(a)~(c)に示すように、例えばアイテム情報テーブル11
1aは、アイテム識別情報“UNI1”、アイテム名“アイテムA”、アイテム種類“3
”、アイテムグループ“アイテムグループ1”を含む。アイテム識別情報とは、本システ
ムにおいてアイテムを一意に特定するための識別子である。アイテム情報テーブル111
a~111cには、本ゲームサーバ1においてアイテム情報テーブルを一意に特定するた
めのテーブル識別情報が付与される。ここではアイテム情報テーブル111a~111c
には、それぞれテーブル識別情報として“TID1”、“TID2”、及び“TID3”
が付与されているものとする。アイテムグループとは、各アイテム情報テーブルに含まれ
るアイテムを小分けするグループである。アイテム情報テーブル111aのアイテムは、
アイテムグループ1~3の3つのアイテムグループに小分けされる。各アイテムグループ
は少なくとも1つの所定の値以上のアイテム種類の値のアイテム(以下、目玉アイテムと
いう。)を含む。具体的には所定のアイテム種類の値(レベル)は“5”である。なお図
2の例ではアイテムグループは3つであるが、2つであってもよく、4つ以上であっても
よい。図2aの例では、アイテムグループ1には目玉アイテムが1つ、アイテムグループ
2には目玉アイテムが2つ、アイテムグループ3には目玉アイテムが2つ含まれている。
【0019】
ユーザ情報テーブル112は、ユーザ毎の提供アイテム、及びアイテムの取得数を算出
するための情報を格納するテーブルである。ユーザ情報テーブル112は、ユーザ識別情
報、テーブル識別情報、及び提供済アイテム識別情報を対応付けている。ここで提供済ア
イテム識別情報とは、ゲームサーバ1がユーザに提供済みのアイテムデータに係るアイテ
ム識別情報である。
【0020】
図3に、ユーザ情報テーブル112の例を示す。図3に示すように、ユーザ情報テーブ
ル112は、ユーザ識別情報“UID1”、テーブル識別情報“TID1”、提供済みア
イテム識別情報“UNI2”、“UNI4”等を含む。
【0021】
アイテムデータテーブル113は、ユーザに提供するアイテムに係るデータ(以下アイ
テムデータという。)を格納する。図4に、アイテムデータテーブル113に例を示す。
図4に示すように、例えばアイテムデータは、アイテム識別情報“UNI1”、アイテム
画像“アイテムA画像”等を含む。なお画像データは、JPEG、GIF、PNG等、如
何なる画像フォーマットであってもよい。
【0022】
アイテム情報送信部12(第1の送信手段)は、通信端末2からアイテム情報送信要求
を受信した場合、記憶部11に格納された通信端末2に係るユーザ識別情報に対応する情
報に基づき、アイテム種類毎のアイテムの総数及び取得数に係る情報を含む取得可能アイ
テム情報を、通信端末2に送信する。
【0023】
具体的にはアイテム情報送信部12は、通信端末2からアイテム情報送信要求を受信し
た場合、アイテム情報テーブル111a~111cに基づき、アイテム種類毎のアイテム
の総数を集計する。またアイテム情報送信部12は、ユーザ情報テーブル112を参照し
、通信端末2に係るユーザ識別情報に対応する提供済アイテム識別情報及びテーブル識別
情報に基づき、アイテム種類毎のアイテムの取得数を算出する。そしてアイテム情報送信
部12は、算出した結果を取得可能アイテム情報として通信端末2に送信する。
【0024】
図5は、アイテム情報送信部12が送信する取得可能アイテム情報の例である。図5
、通信端末2に係るユーザ識別情報が“UID1”の場合で通信端末2からアイテム情報
送信要求を受信した場合に送信する取得可能アイテム情報の例を示す。図5に示すように
、アイテム種類毎のアイテムの総数に係る情報501及び取得可能数に係る情報502が
通信端末2において表示される。
【0025】
さらにアイテム情報送信部12は、通信端末2からアイテム情報送信要求を受信した場
合、記憶部11のアイテム情報テーブル111a~111cに基づき、各アイテムグルー
プに対応する選択肢を含む選択画面情報を通信端末2に送信する。すなわちアイテム情報
送信部12は、所定レベル以上のアイテムをそれぞれ1以上含む複数のアイテムグループ
のうち、1のアイテムグループを選択するための選択画面をユーザの操作する通信端末に
送信する。アイテム情報送信部12が送信した選択画面情報に係る選択画面の例を図6
示す。選択画面において各選択肢は、通信端末2がユーザによる操作により選択可能な選
択アイコン131~133により示される。各選択アイコン131~133は、それぞれ
アイテムグループ1~3に対応する。各選択アイコン131~133には、好適には残り
のアイテム総数と、目玉アイテムの総数とが示される。
【0026】
なお、好適には選択画面は各アイテムグループのアイテム種類毎のアイテム総数及び取
得数を含むようにしてもよい。
【0027】
アイテムグループ選択判定部13は、通信端末2が選択したアイテムグループの選択肢
を判定する。具体的にはアイテムグループ選択判定部13は、通信端末2においてユーザ
操作により選択された選択肢に係る選択信号を受信し、当該受信した選択信号により、通
信端末2が選択したアイテムグループを判定する。そしてアイテムグループ選択判定部1
3は、通信端末2が選択したアイテムグループを、制御部14に通知する。
【0028】
制御部(選択手段)14は、ゲームサーバ1に係る各種制御を行う。例えば制御部14
は、通信端末2からアイテム取得要求を受信した場合、通信端末2に係るユーザ識別情報
に対応する情報に基づき、アイテムグループ選択判定部13が判定した選択肢に係るアイ
テムグループの中から通信端末2に提供する1つのアイテムを決定する。すなわち制御部
14は、選択画面で選択されたアイテムグループに属するアイテムのうち、当該ユーザに
未提供の1のアイテムを選択し、通信端末2に提供するアイテムとして決定する。
【0029】
具体的には制御部14は、通信端末2からアイテム取得要求を受信した場合、ユーザ情
報テーブル112を参照し、通信端末2に係るユーザ識別情報に対応するテーブル識別情
報に基づき、アイテム情報テーブルを取得する。次に制御部14は、ユーザ情報テーブル
112を参照し、通信端末2に係るユーザ識別情報に対応する提供済アイテム識別情報を
取得する。続いて制御部14は、アイテム情報テーブル111a~111cのいずれか1
つを参照し、提供済アイテム識別情報以外のアイテムをアイテムグループ選択判定部13
が判定した選択肢に係るアイテムグループの中からランダムに選択する。続いて制御部1
4は、当該アイテムを、通信端末2に提供するアイテムとして決定する。
【0030】
そして制御部14は、当該アイテムに係るデータを、通信部15を介して通信端末2に
送信する。具体的には制御部14は、アイテムデータテーブル113を参照し、提供する
アイテムに係るアイテム識別情報に対応するアイテム画像を、通信部15を介して通信端
末2に送信する。また制御部14は、提供したアイテムに係るアイテム識別情報を、ユー
ザ情報テーブル112に提供済アイテム識別情報として追加する。
【0031】
例えば、通信端末2に係るユーザ識別情報が“UID1”の場合で、アイテムグループ
選択判定部13が判定した選択肢に係るアイテムグループがアイテムグループ1であった
とする。この場合にゲームサーバ1が通信端末2からアイテム取得要求を受信した場合、
制御部14は、ユーザ情報テーブル112を参照し、UID1に対応するテーブル識別情
報“TID1”に基づき、アイテム情報テーブル111aを取得する。次に制御部14は
、ユーザ情報テーブル112を参照し、“UID1”に対応する提供済みアイテム識別情
報を取得する。続いて制御部14は、アイテム情報テーブル111aを参照し、提供済ア
イテム識別情報以外のアイテム識別情報をアイテムグループ1の中からランダムに選択す
る(例えば“UNI1”)。続いて制御部14は、当該アイテムを、通信端末2に提供す
るアイテムとして決定する。そして制御部14は、アイテムデータテーブル113を参照
し、提供するアイテムに係るアイテム識別情報“UNI1”に対応するアイテム画像“ア
イテムA画像”を、通信部15を介して通信端末2に送信する。また制御部14は、提供
したアイテムに係るアイテム識別情報“UNI1”を、ユーザ情報テーブル112に提供
済アイテム識別情報として追加する。
【0032】
さらにゲームサーバ1は、通信端末2から任意のタイミングにてリセット要求を受信可
能なように構成される。リセット要求とは、概略として、これまでのユーザ情報テーブル
112をリセットするための要求である。制御部14は、所定のユーザ識別情報に係る通
信端末2からリセット要求を受信した場合、通信端末2に係るユーザ識別情報に対応する
テーブル識別情報及び提供済みアイテム識別情報を、変更して記憶部11に格納する。
【0033】
具体的には制御部14は、通信端末2からリセット要求を受信した場合、記憶部11の
ユーザ情報テーブル112に格納された、通信端末2に係るユーザ識別情報に対応するテ
ーブル識別情報を、他のテーブル識別情報に変更する。
【0034】
例えば、通信端末2に係るユーザ識別情報が“UID1”の場合で通信端末2からリセ
ット要求を受信した場合、制御部14は、ユーザ情報テーブル112の“UID1”に対
応するテーブル識別情報を、“TID1”から、“TID2”又は“TID3”にランダ
ムに変更する。
【0035】
通信部15(第2の送信手段)は、通信端末2と無線又は有線の少なくとも一方により
通信する。そして制御部14の制御により、選択されたアイテムに係るアイテムデータを
、ユーザの操作する通信端末2に送信する。
【0036】
次に、本発明に係る通信システムの動作について、図7に示すフローチャートによりそ
の動作を説明する。また、記憶部11には、通信システムの動作時に予め図2図4に示
すテーブルがゲームサーバ1に格納されているものとして説明する。
【0037】
はじめにアイテム情報送信部12は、通信端末2からアイテム情報送信要求を受信した
場合(ステップS1)、記憶部11に格納された通信端末2に係るユーザ識別情報に対応
する情報に基づき、アイテム種類毎のアイテムの総数及び取得数に係る情報を含む取得可
能アイテム情報及び選択画面情報を、通信端末2に送信する。(ステップS2)。
【0038】
具体的にはアイテム情報送信部12は、通信端末2からアイテム情報送信要求を受信し
た場合、アイテム情報テーブル111a~111cに基づき、アイテム種類毎のアイテム
の総数を集計する。またアイテム情報送信部12は、ユーザ情報テーブル112を参照し
、通信端末2に係るユーザ識別情報に対応する提供済アイテム識別情報及びテーブル識別
情報に基づき、アイテム種類毎のアイテムの取得数を算出する。そしてアイテム情報送信
部12は、算出した結果を取得可能アイテム情報として通信端末2に送信する。さらにア
イテム情報送信部12は、記憶部11のアイテム情報テーブル111a~111cに基づ
き、各アイテムグループに対応する選択肢を含む選択画面情報を通信端末2に送信する。
【0039】
続いて通信端末2がユーザの選択に基づき選択された選択肢に係る選択信号を送信し(
ステップS3)、サーバ1のアイテムグループ選択判定部13は、通信端末2が選択した
アイテムグループを判定する(ステップS4)。具体的にはアイテムグループ選択判定部
13は、通信端末2においてユーザ操作により選択された選択肢に係る選択信号を受信し
、当該受信した選択信号により通信端末2が選択した選択肢を判定する。そしてアイテム
グループ選択判定部13は、通信端末2が選択した選択肢に係るアイテムグループを、制
御部14に通知する。
【0040】
続いて制御部14は、通信端末2からアイテム取得要求を受信した場合(ステップS5
)、ユーザ情報テーブル112を参照し、通信端末2に係るユーザ識別情報に対応する情
報に基づき、アイテムグループ選択判定部13が判定した選択肢に係るアイテムグループ
の中から通信端末2に提供する1つのアイテムを決定する(ステップS6)。
【0041】
具体的には制御部14は、通信端末2からアイテム取得要求を受信した場合、ユーザ情
報テーブル112を参照し、通信端末2に係るユーザ識別情報に対応するテーブル識別情
報に基づき、アイテム情報テーブルを取得する。次に制御部14は、ユーザ情報テーブル
112を参照し、通信端末2に係るユーザ識別情報に対応する提供済アイテム識別情報を
取得する。続いて制御部14は、アイテム情報テーブル111a~111cのいずれか1
つを参照し、提供済アイテム識別情報以外のアイテムをアイテムグループ選択判定部13
が判定した選択肢に係るアイテムグループの中からランダムに選択する。そして制御部1
4は当該アイテムを、通信端末2に提供するアイテムとして決定する。
【0042】
続いて制御部14は、当該アイテムを、通信部15を介して通信端末2に提供する(ス
テップS7)。具体的には制御部14は、アイテムデータテーブル113を参照し、提供
するアイテムに係るアイテム識別情報に対応するアイテム画像を、通信部15を介して通
信端末2に送信する。また制御部14は、提供したアイテムに係るアイテム識別情報を、
ユーザ情報テーブル112に提供済アイテム識別情報として追加する。
【0043】
さらに制御部14は、所定のユーザ識別情報に係る通信端末2からリセット要求を受信
した場合(ステップS8)、通信端末2に係るユーザ識別情報に対応するテーブル識別情
報及び提供済みアイテム識別情報を、変更して記憶部11に格納する(ステップS9)。
【0044】
具体的には制御部14は、通信端末2からリセット要求を受信した場合、記憶部11の
ユーザ情報テーブル112に格納された、通信端末2に係るユーザ識別情報に対応するテ
ーブル識別情報を、他のテーブル識別情報に変更する。
【0045】
このように本発明によれば、アイテム情報送信部12が各アイテム情報テーブルに含ま
れるアイテムを小分けしたアイテムグループの選択画面情報を通信端末2に送信してユー
ザに選択させるため、対戦カード等の取得方法のバリエーションを増やし、またアイテム
種類の数値の高いカード等の取得予見性を高め、ゲームに対する興味を向上させることが
できる。
【0046】
さらに各アイテムグループには、少なくとも1つの目玉アイテムが含まれるため、例え
図2に示すアイテムグループであれば、最大で10回のアイテム取得要求を行えば、必
ず目玉アイテムを取得することができる。このように本発明によれば、アイテム種類の数
値の高いカード等の取得予見性を高め、ゲームに対する興味を向上させることができる。
【0047】
なお、本実施の形態においては、アイテム情報送信部12は、通信端末2からアイテム
情報送信要求を受信した場合に取得可能アイテム情報及び選択画面情報を送信するように
したがこれに限られず、選択画面情報のみを送信するようにしてもよい。すなわちこのよ
うに構成する場合、ステップS2において、アイテム情報送信部12は選択画面情報を通
信端末2に送信する。
【0048】
また、本実施の形態においては、目玉アイテムは所定の値以上のアイテム種類の値のア
イテムとして説明したが、これに限られることはない。例えば、アイテム種類の値ではな
くアイテムのアイテムに対応付けられるパラメータ値によって定義してもよい。所定のパ
ラメータ値について閾値以上の値が対応づけられているアイテムを目玉アイテムとしても
よい。
【0049】
なお、アイテム情報送信部12は、制御部14が通信端末2にアイテムを提供すること
によりアイテムグループに目玉アイテム、すなわち所定のアイテム種類の値以上のアイテ
ムが含まれなくなった場合、該アイテムグループに対応する選択肢を選択不可能にした選
択画面情報を送信してもよい。図8に、目玉アイテム提供後の選択画面の例を示す。図8
に示すように、目玉アイテム提供済みのアイテムグループには、目玉アイテムのアイテム
種類が表示される。そして当該アイテムグループの選択肢は選択不可能となるようにする
。このようにすることで、目玉アイテムを取得した後は、目玉アイテムでないアイテムを
取得する試行をしなくて済み、目玉アイテムを取得する確率が向上するため、ユーザのゲ
ームに対する興味を向上させることができる。
【0050】
また、一つのアイテムグループに複数の目玉アイテムが含まれる場合には、制御部14
が通信端末2にアイテムを提供することによりアイテムグループに目玉アイテムの一つ以
上が減った場合に、該アイテムグループに対応する選択肢を選択不可能にして選択画面情
報を送信してもよい。
【0051】
ここで、ゲームサーバ1及び通信端末2として機能させるために、コンピュータを好適
に用いることができ、そのようなコンピュータは、ゲームサーバ1及び通信端末2の各機
能を実現する処理内容を記述したプログラムを、当該コンピュータの記憶部に格納してお
き、当該コンピュータの中央演算処理装置(CPU)によってこのプログラムを読み出し
て実行させることで実現することができる。
【0052】
なお、上記実施の形態では、アイテム情報送信部12、アイテムグループ選択判定部1
3、アイテム情報テーブル111、ユーザ情報テーブル112及びアイテムデータテーブ
ル113がサーバ1に設けられる場合で説明したが、これに限られるものではない。例え
ば、アイテム情報送信部12、アイテムグループ選択判定部13、アイテム情報テーブル
111、ユーザ情報テーブル112及びアイテムデータテーブル113はそれぞれ、サー
バ1及び通信端末2のいずれに設けられるようにしてもよい。また、ゲーム処理の負荷、
サーバ1及び通信端末2の性能等を考慮して、アイテム情報送信部12、アイテムグルー
プ選択判定部13、アイテム情報テーブル111、ユーザ情報テーブル112及びアイテ
ムデータテーブル113の全てがサーバ1にのみ設けられるようにしてもよいし、又は通
信端末2にのみ設けられるようにしてもよい。さらに、ユーザ情報テーブル112に関し
ては、サーバ1及び通信端末2の両方で管理するようにしてもよい。
【0053】
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々
の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正
は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれ
る機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つ
に組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。以下に、本願に係る原出願
の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
所定の閾値以上の値が対応づけられているアイテムをそれぞれ1以上含む複数のアイテ
ムグループのうち、1のアイテムグループを選択するための選択画面を各ユーザの操作す
る通信端末に送信する送信手段と、
前記選択画面でユーザにより選択され前記ユーザに設定されたアイテムグループに属す
るアイテムのうち、他ユーザへのアイテムの提供状況にかかわらず当該ユーザに未提供の
少なくとも1のアイテムを選択する選択手段と、
当該選択されたアイテムを、前記ユーザに提供する提供手段と、を備えることを特徴と
するサーバ。
[2]
前記選択画面では他ユーザの選択にかかわらず任意のアイテムグループを選択可能であ
り、
前記複数のアイテムグループが異なるユーザに設定される場合、各ユーザに設定され得
るアイテムグループにおける前記所定の閾値以上の値が対応づけられているアイテムの個
数は、当該アイテムグループに対応する他のユーザに設定されるアイテムグループにおけ
る前記所定の閾値以上の値が対応づけられているアイテムの個数と同一である、[1]に記
載のサーバ。
[3]
前記選択画面では他ユーザの選択にかかわらず任意のアイテムグループを選択可能であ
り、
前記複数のアイテムグループが異なるユーザに設定される場合、各ユーザに設定され得
るアイテムグループにおけるアイテムの個数は、当該アイテムグループに対応する他のユ
ーザに設定されるアイテムグループにおけるアイテムの個数と同一である、[1]又は[2]
に記載のサーバ。
[4]
前記送信手段は、各アイテムグループのアイテム種類毎のアイテム総数及び取得数を含
む選択画面を前記通信端末に送信することを特徴とする、[1]乃至[3]のいずれか一項に
記載のサーバ。
[5]
ユーザの通信端末として動作するコンピュータに、
所定の閾値以上の値が対応づけられているアイテムをそれぞれ1以上含む複数のアイテ
ムグループのうち、1のアイテムグループを選択するための選択画面を表示するステップ
と、
前記選択画面において、1のアイテムグループを選択する前記ユーザの操作による操作
信号を受信するステップと、
前記ユーザにより選択され前記ユーザに設定されたアイテムグループに属するアイテム
のうち、他ユーザへのアイテムの提供状況にかかわらず当該ユーザに未提供の少なくとも
1のアイテムの提供を受けるステップと、を実行させるプログラム。
[6]
サーバと通信端末とを備える通信システムにおけるサーバの制御方法であって、
前記サーバが、所定の閾値以上の値が対応づけられているアイテムをそれぞれ1以上含
む複数のアイテムグループのうち、1のアイテムグループを選択するための選択画面を各
ユーザの操作する前記通信端末に送信するステップと、
前記サーバが、前記選択画面において、1のアイテムグループを選択する前記各ユーザ
の操作による操作信号を受信するステップと、
前記サーバが、前記選択画面でユーザにより選択され前記ユーザに設定されたアイテム
グループに属するアイテムのうち、他ユーザへのアイテムの提供状況にかかわらず当該ユ
ーザに未提供の少なくとも1のアイテムを選択し、前記選択されたアイテムを、前記ユー
ザに提供するステップと、
を含む制御方法。
【符号の説明】
【0054】
1 サーバ(ゲームサーバ)
2 通信端末
11 記憶部
12 アイテム情報送信部(送信手段)
13 アイテムグループ選択判定部
14 制御部(選択手段)
15 通信部(提供手段)
111a~111c アイテム情報テーブル
112 ユーザ情報テーブル
113 アイテムデータテーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8