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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023107910
(43)【公開日】2023-08-03
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20230727BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20230727BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20230727BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230727BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21V23/00 120
F21V23/04 500
F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097178
(22)【出願日】2023-06-13
(62)【分割の表示】P 2020010273の分割
【原出願日】2020-01-24
(71)【出願人】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167438
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100166800
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 裕治
(72)【発明者】
【氏名】笹嶋 潤
(57)【要約】
【課題】アルミダイカストで成形した連結部材よりも軽量化できる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置Xは、表面に光源ユニットが装着される光源ベース板2と、裏面に電源ユニットが装着される電源ベース板4と、光源ベース板2と電源ベース板4とにおける第1方向の両端部を表裏方向に連結する一対の連結部材5と、一対の連結部材5に装着され且つ造営材への取り付け用のアーム材6とを備え、一対の連結部材5は、金属板により構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に光源ユニットが装着される光源ベース板と、
裏面に電源ユニットが装着される電源ベース板と、
前記光源ベース板と前記電源ベース板とを表裏方向に連結する一対の連結部材と
を備え、
前記一対の連結部材は、金属板により構成され、
前記電源ユニットは、電源回路と、前記電源回路を覆う電源カバーと、外部のコントローラと無線通信するための無線通信ユニットとを有し、
前記無線通信ユニットは、前記コントローラから受信した信号に応じて、前記光源ユニットの点灯条件を前記電源回路に出力し、
前記電源カバーは、天壁部と、前記天壁部の周縁から表側に立設し且つ欠け部を有する側壁部とを有し、前記電源ベース板に取り付けられ、
前記無線通信ユニットは、一部が前記電源カバーの前記欠け部から外側に露出し、前記電源カバーの前記側壁部で支持される、
照明装置。
【請求項2】
前記無線通信ユニットを支持する支持板を備え、
前記支持板は前記電源ベース板に固定され、
前記欠け部の縁は、前記支持板の外縁に沿った形状をなしており、
前記支持板が前記欠け部に嵌合する、
請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記側壁部は、前記欠け部の縁から折り返された折返部を有する、
請求項1又は2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記折返部は、前記電源カバーの内側に折り返されている、
請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記折返部は、前記電源カバーの外側に折り返されている、
請求項3に記載の照明装置。
【請求項6】
前記折返部は、前記電源カバーの内側及び外側に折り返されている、
請求項3に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、造営材へ取り付けられるアーム材を備える照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
照明装置として、表面に光源ユニットが装着される光源ベース板と、裏面に電源ユニットが装着される電源ベース板と、光源ベース板と電源ベース板とにおける第1方向の両端部を表裏方向に連結する一対の連結部材とを備え、連結部材は、固定部と、一対の取付部と、軸受部とをアルミダイカストにより一体で形成されたものが提案されている(例えば、特許文献1である)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-100318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記照明装置では、連結部材がアルミダイカストで成形されているため、重量が重い。なお、重量が重いと、アーム材や連結部材等に要求される機械特性が高くなり、コストアップ等につながる。
本発明は、アルミダイカストで成形した連結部材よりも軽量化できる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る照明装置は、表面に光源ユニットが装着される光源ベース板と、裏面に電源ユニットが装着される電源ベース板と、前記光源ベース板と前記電源ベース板とにおける第1方向の両端部を表裏方向に連結する一対の連結部材と、前記一対の連結部材に装着され且つ造営材への取り付け用のアーム材とを備え、前記一対の連結部材は、金属板により構成されている。
【発明の効果】
【0006】
上記の構成によれば、連結部材は金属により構成されるため、アルミダイカストで成形した連結部材を用いた装置よりも軽量化できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る照明装置の斜視図であり、(a)は表側から見た図であり、(b)は裏側から見た図である。
図2】照明装置の分解状態を表側から見た斜視図である。
図3】照明装置の分解状態を裏側から見た斜視図である。
図4】一部のフィン及び光源カバーを光源ベース板から取り外した状態を表側から見た斜視図である。
図5】一部のフィン及び光源カバーを光源ベース板から取り外した状態を裏側から見た斜視図である。
図6】電源カバー、絶縁シート及び端子ユニットを電源ベース板から取り外した状態を裏側から見た斜視図である。
図7】電源カバー、絶縁シート及び端子ユニットを電源ベース板から取り外した状態を表側から見た斜視図である。
図8】(a)は連結部材周辺を裏側から見た拡大斜視図であり、(b)は、ねじを外した状態の連結部材周辺を裏側から見た拡大斜視図である。
図9】(a)は連結部材の表側端周辺を表側から見た拡大斜視図であり、(b)は連結部材の第2方向の中間位置での拡大断面図であり、(c)は連結部材のねじの位置での拡大断面である。
図10】第1方向の一端側で切断した状態を第1方向の内方側から見た拡大断面図であり、(a)は裏側から見た斜視図であり、(b)は表側から見た斜視図である。
図11】電源ベース板の電線用の貫通孔と、光源ベース板の電線庸生貫通孔との位置を説明する図であり、第1方向から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<概要>
実施形態の一態様に係る照明装置は、表面に光源ユニットが装着される光源ベース板と、裏面に電源ユニットが装着される電源ベース板と、前記光源ベース板と前記電源ベース板とにおける第1方向の両端部を表裏方向に連結する一対の連結部材と、前記一対の連結部材に装着され且つ造営材への取り付け用のアーム材とを備え、前記一対の連結部材は、金属板により構成されている。
実施形態の別態様に係る照明装置は、前記電源ベース板は、前記第1方向の両端部で表側に屈曲する第1屈曲部を有し、前記第1屈曲部は前記連結部材と対向する。これにより、電源ベース板と連結部材とを強固に連結できる。
実施形態の別態様に係る照明装置は、前記第1屈曲部は、前記連結部材における前記第1方向の外側に位置する面に対向し、前記電源ベース板は、前記第1方向の両端部で表側に屈曲する第2屈曲部を有し、前記連結部材は、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との間に配された状態で、固定具により固定されている。これにより、電源ベース板と連結部材とを強固に連結できる。また、第1方向の揺動に対しても強固となる。
【0009】
実施形態の別態様に係る照明装置は、前記連結部材は、前記アーム材と対向する対向部に、第1貫通孔と、前記第1貫通孔を中心とする円弧状の第2貫通孔とを有し、前記アーム材は、前記第1貫通孔を挿通する第1固定具と、と前記第2貫通孔を挿通する第2固定具とにより、前記対向部に固定される。これにより、アーム材と連結部材とを強固に連結でき、第1方向の揺動に対しても強固となる。
実施形態の別態様に係る照明装置は、前記第1貫通孔は円形状をし、前記アーム材は、前記第1貫通孔に嵌合する嵌合筒部を有する。これにより、連結部材に対して容易にアーム材の位置合わせができる。また、連結部材に対してアーム材の回転をスムーズに行うことができる。
実施形態の別態様に係る照明装置は、前記アーム材は、前記造営材に固定される造営側固定部と、前記造営側固定部の前記第1方向の両端から表側に延伸して前記連結部材に固定される連結側固定部とを有し、前記造営側固定部と前記連結側固定部は、前記第1方向と直交する第2方向の両端に折曲部分を有し、前記造営側固定部における前記第1方向の両端部分で、前記造営側固定部の折曲部分と、前記連結側固定部の折曲部分とが重畳する。これにより、アーム材の剛性を向上させることができる。
実施形態の別態様に係る照明装置は、前記光源ユニットと前記電源ユニットとは電線により電気的に接続され、前記第1方向から前記連結部材を見ると、前記光源ベース板の前記電線用の貫通孔は前記連結部材の表側端部であって前記第1方向と表裏方向とに直交する方向の端部間に位置し、前記電源ベース板の前記電線用の貫通孔は前記連結部材の裏側端部であって前記第1方向と表裏方向とに直交する方向の端部間に位置する。これにより、電線が連結部材の影となり、照明装置の外側から異物等の侵入に対して電線を保護することできる。
【0010】
<実施形態>
1.全体
照明装置Xは、図1図3に示すように、表面に光源ユニット1が装着される光源ベース板2と、裏面に電源ユニット3が装着される電源ベース板4と、光源ベース板2と電源ベース板4とにおける第1方向の両端部を表裏方向に連結する一対の連結部材5と、一対の連結部材5に装着され且つ造営材への取り付け用のアーム材6とを備える。ここでの照明装置Xは、光源ベース板2の裏面に放熱ユニット7を備える。なお、第1方向と表裏方向とに直交する方向を第2方向とする。
以下、各構成について説明する。
【0011】
2.各構成
(1)光源ユニット
主に図4及び図5を用いて説明する。
光源ユニット1は、例えば、光源モジュール10と、光源モジュール10を表側から覆う光源カバー11とを有する。光源モジュール10及び光源カバー11は光源ベース板2に装着される。
光源モジュール10は、図4に示すように、例えば第1方向に長い矩形状の光源基板13と、光源基板13に実装された複数個のLED素子14とを備える。複数個のLED素子14は、光源基板13の2つの領域に矩形マトリクス状に配されている。
光源モジュール10は、光源基板13の貫通孔(図示省略)を表側から挿通する固定具の一例であるねじ15により、光源ベース板2の平坦部20に固定される。
【0012】
光源カバー11は、光源モジュール10を表側から覆う被覆部111と、被覆部111の周縁から光源ベース板2の平坦部20に沿って外方へ延伸する延伸部112と、延伸部112の端縁から裏側に屈曲する光源カバー屈曲部113とを有する。
被覆部111は第1方向に長い矩形状の薄皿状をしている。
延伸部112は、その外周縁が光源ベース板2の外周縁と略一致する矩形状をしている。光源カバー11は延伸部112の隅部分に貫通孔112b(図5参照)を有する。当該貫通孔112bは、固定具の一例であるねじ16が挿通して、平坦部20のねじ孔201に螺合する。延伸部112は、図9に示すように、連結部材5の表当接部分524に対応して表側に膨出する膨出部分112aを有している。
光源カバー屈曲部113は、延伸部112の周縁に沿って間隔をおいて複数個設けられている。光源カバー屈曲部113は、光源カバー11を光源ベース板2に装着するための装着機能を有する。光源カバー屈曲部113は、第1方向の内側に突出する凸部分113aを屈曲先端側に有し、当該凸部分113aが、図10に示すように、光源ベース板2の屈曲部21の貫通孔210に嵌合する。光源カバー屈曲部113は、凸部分113aの突出方向に弾性変形可能に構成され、光源ベース板2への装着を容易にしている。
【0013】
(2)放熱ユニット
主に図4及び図5を用いて説明する。
放熱ユニット7は、複数のフィン71により構成され、複数のフィン71は光源ベース板2の平坦部20の裏面に装着される。
フィン71は、薄肉の金属板を例えば「U」字状に屈曲させてなり、固定部710と一対の放熱部711とを有する。金属板として、例えば、厚みが0.2~0.5mmのアルミ板を利用できる。フィン71は、放熱部711の主面が例えば第1方向と平行となるように、設けられている。
フィン71は、光源ベース板2の光源ベース嵌合部202と嵌合するフィン嵌合部712を固定部710に有する。ここでは、光源ベース嵌合部202は裏側に突出する凸部分であり、フィン嵌合部712は貫通孔である。光源ベース嵌合部202とフィン嵌合部712とが嵌合する状態で、固定部710が例えばスポット溶接により固定される。
放熱部711は、第1方向に長い矩形状をし、補強用の凸条部分711aを第1方向に沿って1本又は複数本有している。これにより、フィン71の表面の剛性が増すため、薄肉(例えば、0.2~0.5mm)の金属板をフィン71として使用できる。
放熱部711は、固定部710に接続する端縁を除く3つの端縁から折り返された折返部分711bを有している。これにより、放熱部711の剛性が増すため、薄肉(例えば、0.2~0.5mm)の金属板をフィン71として使用できる。なお、ここでの折返部分711bは、同じフィン71内において、対向する他の放熱部711が存在する側と反対側に折り返されているが、放熱部711が存在する側に折り返されてもよいし、両側に折り返されてもよい。
【0014】
(3)光源ベース板
主に図4及び図5を用いて説明する。
光源ベース板2は、第1方向に長い矩形状をする平坦部20と、平坦部20の端縁から裏側に屈曲する屈曲部21,22とを有する。平坦部20の表面には光源モジュール10及び光源カバー11が、平坦部20の裏面には放熱ユニット7が、それぞれ装着されている。第1方向と直交する屈曲部21には光源カバー11が装着される。
平坦部20は、光源モジュール10を固定するためのねじ孔204、光源カバー11を固定するためのねじ孔201、フィン71のフィン嵌合部712と嵌合するための光源ベース嵌合部202、光源ユニット1と電源ユニット3を電気的に接続する電線(図示省略)用の貫通孔203等を有している。
【0015】
ここで、第1方向と直交する屈曲部21は、平坦部20の短辺側の端縁に設けられているため、短屈曲部21とし、第1方向と平行な屈曲部22は、平坦部20の長辺側の端縁に設けられているため、長屈曲部22とする。なお、短屈曲部21と長屈曲部22とを区別する必要がない場合、屈曲部21,22とする。
屈曲部21,22は、光源カバー11の光源カバー屈曲部113の凸部分113aが係合するための貫通孔210を有する(図10参照)。
短屈曲部21は、図4及び図5に示すように、第2方向の中間部分が裏側に張り出し、当該張り出した部分の中央側に、連結部材5と当接する当接部分211を有する。当接部分211は、後述の他の当接部分と区別するために光源ベース当接部分211とする。これにより、当接面積を大きくできる。
光源ベース板2は、図1に示すように、光源ベース当接部分211が連結部材5に当接する状態で、連結部材5を短屈曲部21に固定するための固定部を有する。ここでは、固定にねじ29が利用され、固定部がねじ孔212により構成される。
短屈曲部21は、図10に示すように、連結部材5の係止部分523が係止するための貫通孔213を平坦部20の第1方向の端部とに跨って有している。貫通孔213は短屈曲部21における第2方向の略中央に設けられている。これにより、意匠性を高めることができる。また、第2方向の重量バランスを向上できる。
【0016】
(4)電源ユニット
主に図6を用いて説明する。
電源ユニット3は、少なくとも、電源ベース板4に配された電源回路30と、電源回路30を覆う電源カバー31とを備える。ここでは、電源ベース板4及び電源カバー31が金属板で構成されているため、電源ユニット3は、電源回路30の絶縁性を確保するための絶縁シート32を備える。電源ユニット3は、商用電源と接続するための端子ユニット33を備える。電源ユニット3は外部のコントローラと無線通信するための無線通信ユニット34を備える。
なお、無線通信する必要がない場合は無線通信ユニット34を備えなくてもよいし、電源回路30の絶縁性が確保できれば絶縁シート32を備えなくてもよい。
【0017】
電源回路30は、電源基板301と複数個の電子部品303とから回路構成され、電源ベース板4の裏側に離間して設けられている。電源回路30は、商用電源から点灯電力を生成したり、無線通信ユニット34からの指示にしたがって点灯電力を調整したりする。
なお、複数個の電子部品303は、図6及び図7において、1つのブロックとして記載されている。電源ユニット3は、端子ユニット33に接続された電線と接続するコネクタ305を電源基板301に有している。なお、電源基板301は、後述のスペーサ307を挿通するねじ309を利用して電源ベース板4に装着される。
絶縁シート32は、絶縁樹脂材料から構成されるシート本体320が筒状に折り曲げられてなり、その内部に電源回路30が配されている。なお、絶縁シート32は、電源基板301を電源ベース板4に対して離間配置するためのスペーサ307用の貫通孔321、コネクタ305と端子ユニット33とを接続する電線用の貫通孔323、電源回路30と無線通信ユニット34とを電気的に接続する電線(信号用及び給電用を含む)用の欠け部325をシート本体320に有している。
【0018】
電源カバー31は、表面が開放する箱状をするカバー本体310と、カバー本体310の開口端縁から外方(例えば第2方向の外方)に屈曲する電源カバー屈曲部311とを有する。電源カバー31は、例えば、厚みが0.2~0.5mmのアルミ板を湾曲させてなる。
カバー本体310は、第1方向に長い天壁部310aと、天壁部310aの周縁から表側に立設する側壁部310b,310cとを有する。
カバー本体310は補強用の突条部分310dを少なくとも天壁部310aに有する。ここでは、天壁部310aと、第1方向に沿う側壁部310cとに突条部分310dを有している。これにより、電源カバー31の表面の剛性が増すため、薄肉(例えば、0.2~0.5mm)の金属板を電源カバー31として使用できる。
なお、側壁部310bにも突条部分を有してもよい。突条部分310dは第1方向に沿って延伸し、天壁部310aでは第2方向に複数本ある。突条部分310dはカバー本体310の外側に突出しているが、内側に突出してもよいし、内外の両側に突出してもよい。また、突条部分は第2方向に延伸してもよい。これにより、天壁部310aにのみ突条部分310dを設けた場合に比して、電源カバー31の剛性をより高めることに貢献可能である。
【0019】
天壁部310aの長辺に相当する端縁に設けられている一方の側壁部310cには、組み立て状態において電源カバー31内の端子台取付部材333に端子台331を取り付けるための貫通孔310e,310fや、端子台取付部材333に電源カバー31を固定するための貫通孔や、コネクタ305と端子台331とを接続する電線用の貫通孔310h等を有する。
電源カバー31の端子台取付部材333への固定にはねじ319が利用され、端子台取付部材333のねじ孔333aにねじ319が螺合する。側壁部310cには無線通信ユニット34用の欠け部310gが設けられている。
カバー本体310は、側壁部310b,310cの表側端縁から折り返された折返部310jを有している。これにより、電源カバー31の剛性を高めることに貢献可能である。なお、折返部310jは、内側に折り返されてもよいし、外側に折り返されてもよいし、内外の両側に折り返されてもよい。
カバー本体310は、一方の側壁部310cの欠け部310gを構成する端縁から折り返された折返部310kを有している。これにより、電源カバー31の剛性を高めることに貢献可能である。なお、折返部310kは、内側に折り返されてもよいし、外側に折り返されてもよいし、内外の両側に折り返されてもよい。
電源カバー屈曲部311は、一方の側壁部310cの第1方向の両端側に設けられている。電源カバー屈曲部311には貫通孔311aが設けられ、当該貫通孔311aを挿通するねじ318が電源ベース板4の平坦部40のねじ孔401に螺合する。
【0020】
端子ユニット33は端子台331を備える。端子台331は、電源ベース板4であって電源カバー31内に位置する部位に設けられた端子台取付部材333に取り付けられる。なお、端子台331の取り付けには、端子台331の固定ピン331aや係合爪331bが、電源カバー31の貫通孔310e,310fを通過して、端子台取付部材333の貫通孔333b,333cに嵌合する。なお、端子台取付部材333は、横断面が「コ」字状であって表裏方向に長い形状をしている。
端子ユニット33は、端子台取付部材333に固定された端子台331を覆う端子台カバー332を有する。端子台カバー332は、電源カバー31の側壁部310cと対向する側と表側とが開放する箱状をし、第1方向と直交する端面に電線用の開口(ここでは貫通孔332aである)が設けられている。
【0021】
無線通信ユニット34は、電源カバー31の欠け部310gに嵌合した状態で、電源カバー31が電源ベース板4に取り付けられることで、電源カバー31等で支持される。無線通信ユニット34は、端子ユニット33に対して第1方向に間隔をおいて配される。無線通信ユニット34は、図外のコントローラから点灯信号を受信して電源回路30に点灯条件を出力したり、複数の照明装置Xが1つのコントローラにより制御されている場合に受信した受信信号が自装置に関するか否か等を判断したりする無線モジュールを通信ケース341内に収容する。
【0022】
(5)電源ベース板
主に図6及び図7を用いて説明する。
電源ベース板4は、第1方向に長い矩形状をする平坦部40と、平坦部20の端縁から裏側に屈曲する屈曲部41,42とを有する。ここで、第1方向と直交する屈曲部41は、平坦部400の短辺側の端縁に設けられているため、短屈曲部41とし、第1方向と平行な屈曲部42は、平坦部40の長辺側の端縁に設けられているため、長屈曲部42とする。なお、短屈曲部41と長屈曲部42とを区別する必要がない場合、屈曲部41,42とする。
【0023】
平坦部40は、光源ベース板2の平坦部20と略同じ形状・大きさをし、平坦部20と表裏に対向する状態で、連結部材5により連結される。平坦部40の裏面には電源回路30等が装着されている。平坦部40は、電源回路30を離間して支持するためのスペーサ307が設けられている。スペーサ307として、例えば圧入ナット(ボブスペーサ)等を利用できる。なお、スペーサは電源ベース板4と一体化されない別体の筒状体により構成してもよい。
平坦部40は、電源回路30(電源基板301)を固定するためのねじ309用のねじ孔403(図7参照)、端子ユニット33を取り付けるための端子台取付部材333を固定するねじ339用の貫通孔402(図7参照)、電源カバー31を固定するねじ318用のねじ孔401、電源回路30と光源モジュール10とを電気的に接続する電線用の貫通孔を有する。電線用の貫通孔にはケーブルブッシュ35が挿入されている。
平坦部40は、図7に示すように突条部分405を1本又は複数本有する。ここでは、突条部分405は第1方向に沿って延伸している。平坦部40は、第2方向の略中央に1本の突条部分405を有する。これにより、平坦部40が補強される。突条部分405は、表側に突出しているが、裏側に突出してもよいし、複数本ある場合は、表裏の両側に突出してもよい。なお、突条部分405は第2方向に沿って延伸してもよい。
【0024】
電源ベース板4は、アーム材6用の欠け部44を平坦部40に有する。欠け部44は、平坦部40の第1方向の両端部であって第2方向の略中央に設けられている。電源ベース板4は、欠け部44を利用して、平坦部40における欠け部44に面する部分に裏側に立設する立設部45を有する。立設部45における欠け部44と反対側の面が電源カバー31の側壁部310bの外面に対向又は当接する。これにより、電源カバー31が第1方向に移動するのを規制できる。
【0025】
短屈曲部41は、図6及び図7に示すように、第2方向の中間部分が表側に張り出し、当該張り出した部分に、連結部材5と当接する当接部分410を有する。なお、当接部分410は、本発明の第1屈曲部の一例に相当する。当接部分410は、他の当接部分等と区別するために、便宜上、電源ベース当接部分とする。電源ベース当接部分410は欠け部44に対して第2方向の両側に位置する。これにより、意匠性を高めることができる。また、第2方向の重量バランスを向上できる。なお、電源ベース当接部分410は連結部材5の電源側当接部分530における外面に当接する。外面は、一対の連結部材5が対向する側と反対側であり、第1方向の外側に位置する面である。
電源ベース板4は、連結部材5が電源ベース当接部分410に当接する状態で、連結部材5を固定するための固定部を電源ベース当接部分410に有している。ここでは、固定には、固定具の一例であるねじ49が利用され、固定部はねじ49が挿通する貫通孔410a又はねじ孔により構成されている。
【0026】
電源ベース板4は、図7に示すように、欠け部44に対して第2方向の両側に表側に屈曲する屈曲部46を有している。屈曲部46は、本発明の第2屈曲部の一例に相当する。屈曲部46は欠け部44に対して第1方向を軸として表側に屈曲する。屈曲部46は、「コ」字状の溝の内側部分を屈曲させることで形成され、「コ」字状の溝の内側部分が開口46aとして平坦部40に残存する。屈曲部46は、短屈曲部41に対して第1方向に間隔をおいて形成されている。屈曲部46と短屈曲部41(電源ベース当接部分410)との間に連結部材5の裏側端部が挿入され(配され)た状態で、連結部材5がねじ49により固定される。これにより、連結部材5の裏側端部が第1方向の両側から電源ベース板4により支持(当接)されることとなり、第1方向のガタツキを少なくできる。
【0027】
(6)連結部材
主に図2及び図3を用いて説明し、連結状態等を説明する際には、図8図10を用いる。
連結部材5は例えば金属板により構成されている。金属板として、例えば、アルミ板、鉄板、ステンレス板等を利用できる。軽量化の観点からアルミ板が好ましい。
連結部材5は、図2及び図3に示すように、本体部50と、本体部50における第2方向の両端縁から第1方向の内側に屈曲する屈曲部51とを有する。連結部材5は、本体部50の表側端部に光源ベース板2に連結される光源側連結部52と、本体部50の裏側端部に電源ベース板4に連結される電源側連結部53とを有する。また、連結部材5は、本体部50の裏側端部側にアーム材6が固定されるアーム固定部54を有する。
【0028】
(6-1)本体部
本体部50は、第2方向の寸法が裏側の方が表側によりも大きい。これにより、連結部材5の裏側端部に電源側連結部53とアーム固定部54とをコンパクトに設けることができる。
本体部50は、第1方向から見ると、表側に頂点を有する二等辺三角形の頂点側を欠いた台形状をしている。これにより、第2方向にバランスがよくなる。
【0029】
(6-2)光源側連結部52は、少なくとも、光源ベース板2の短屈曲部21に当接する当接部分520と、当接部分520に形成され且つ光源ベース板2を固定する固定部分とを有する。当接部分520は他の当接部分と区別するために、便宜上「光源側当接部分」とする。
光源側当接部分520は、ここでは、図8に示すように、短屈曲部21の光源ベース当接部分211(図10参照)の外面に当接する。光源側当接部分520は、光源カバー11における第2方向に離間して設けられている一対の光源カバー屈曲部113間で当接する。
光源ベース板2の固定には、図8に示すように、固定具の一例であるねじ29を利用し、固定部はねじ29用の貫通孔又はねじ孔で構成されている。ここでは、貫通孔521により構成され、第2方向に間隔をおいて2個ある。
【0030】
光源側連結部52は、図10に示すように、光源ベース板2の短屈曲部21の貫通孔213を利用して、短屈曲部21に表側から係合する係止部分523を有してもよい。係止部分523は、本体部50の表側端部であって第2方向の中央から光源ベース板2の短屈曲部221側(ここでは第1方向の内側である)へと折り返されている。なお、係止部分523の第2方向の位置は、2個の貫通孔521の中央である。
光源側連結部52は、図9に示すように、光源ベース板2の平坦部20の第1方向の端部を表側から当接する当接部分524を有してもよい。当接部分524は、他の当接部分と区別するために、便宜上「表当接部分」とする。表当接部分524は、係止部分523に対して第2方向の両側にあり、本体部50の表側端から第1方向の内側へと屈曲している。
表当接部分524は、図9の(a)に示すように、光源カバー11の延伸部112の膨出部分112aにより表側から覆われている。これにより、光源カバー11内への塵埃、水分、虫等の侵入を防止できる。光源カバー11は、図9に示すように、被覆部111の周壁111aの裏側端が当接する状態で光源ベース板2に固定されており、表当接部分524の第1方向の内側端は、被覆部111の周壁111aの外面に当接又は近接する。
なお、光源側連結部52は、係止部分523と表当接部分524とを有することで、ねじ29が外れた場合でも、光源ベース板2が落下するようなことを防止できる。
【0031】
(6-3)電源側連結部
電源側連結部53は、少なくとも、電源ベース板4の電源ベース当接部分410と近接又は当接する当接部分530(図10の(b)参照)と、当接部分530に形成され且つ電源ベース板4を固定する固定部分とを有する。当接部分530は、他の当接部分と区別するために、便宜上「電源側当接部分」とする。
電源側当接部分530は、ここでは、図8に示すように、電源ベース当接部分410の内面に当接する。電源側当接部分530は、第2方向に離間して設けられている。これにより、電源側当接部分530間にアーム固定部54を設けても、連結部材5が大型化するのを防止できる。また、バランスよく電源ベース板4と光源ベース板2とを連結できる。
電源ベース板4の固定には、図8に示すように、固定具の一例でねじ49を利用し、固定部はねじ49用の貫通孔又はねじ孔で構成されている。ここでは、ねじ孔531により構成され、第2方向に間隔をおいて2個ある。なお、ねじ孔531は、例えばバール加工により形成されている。
電源側連結部53は、図8及び図10に示すように、電源側当接部分530が電源ベース板4の電源ベース当接部分410と屈曲部46との間に配された状態で、ねじ49により固定される。
【0032】
なお、屈曲部46の電源側当接部分530側の端部は、電源側当接部分530と当接していてもよい。これにより、連結部材5が、電源ベース板4の短屈曲部41(電源ベース当接部分410)と、屈曲部46の電源側当接部分530側の端部との間に挟まれる。そして、連結部材5の外面が電源ベース板4の短屈曲部41の内面と面接触すると共に、連結部材5の内面が屈曲部46の電源側当接部分530側の端面と線接触する。
この構成により、アーム材6が天井等の造営材に固定された状態において、照明装置Xが第1方向の両側に揺動した場合でも、連結部材5と電源ベース板4とを強固に固定できる。
【0033】
(6-4)アーム固定部
アーム固定部54は、アーム材6と対向又は当接する当接部分540と、当接部分540に設けられた第1貫通孔541と第2貫通孔542とを有している。当接部分540は、他の当接部分と区別するために、便宜上「アーム側当接部分」とする。
アーム側当接部分540は、図8及び図10に示すように、本体部50の第2方向の略中央であって表裏方向の裏側端から中央に亘る領域に形成されている。アーム側当接部分540の内面がアーム材6と当接する。
アーム材6の固定には、固定具の一例であるねじ57,58を利用し、ねじ58が第1貫通孔541を挿通してアーム材6のナット633に螺合し、ねじ57が第2貫通孔542を挿通してアーム材6のナット633に螺合する。なお、ねじ58が本発明の第1固定具の一例に相当し、ねじ57が本発明の第2固定具の一例に相当する。
第1貫通孔541は、図8の(b)に示すように、円形状をし、アーム材6の嵌合筒部65が孔内に嵌合する。第2貫通孔542は、第1貫通孔541を中心とする円弧状をしている。これにより、アーム材6を第1貫通孔541の中心を回転軸として時計回り及び反時計回りに回転可能とし、照明装置Xの照射方向を調整できる。
アーム固定部54は、図8に示すように、電源側連結部53の裏側端よりも裏側に張り出している。これにより、アーム材6との表裏方向の当接距離を大きくしている。
【0034】
(6-5)屈曲部
屈曲部51は、表裏方向に延伸し、連結部材5を補強する。図10に示すように、屈曲部51の表側端は光源ベース板2の短屈曲部21の裏側端に近接する。屈曲部51の裏側端は、電源ベース板4の第1方向の端部の開口46aに近接する。
【0035】
(7)アーム材
主に、図2及び図3を用いて説明する。
アーム材6は、造営材に固定される造営側固定部61と、造営側固定部61の第1方向の両端から表側に延伸して連結部材5に固定される連結側固定部63とを有する。アーム材6は、第2方向から見ると、表側が開放する「コ」字状をしている。
造営側固定部61と連結側固定部63は第2方向の両端に折曲部分61a,63aを有している。これにより、アーム材6が補強される。造営側固定部61の折曲部分61aと、連結側固定部63の折曲部分63aとは造営側固定部61における第1方向の両端部分で、重畳する。なお、ここでは、造営側固定部61の折曲部分61aが連結側固定部63の折曲部分63aの第2方向の外側に位置する。
連結側固定部63は、表側端部に第1貫通孔と第2貫通孔631とを表裏方向に間隔をおいて有する。なお、第1貫通孔と第2貫通孔631は、連結部材5の第1貫通孔541と第2貫通孔542とに対応して設けられている。
連結側固定部63は、内部が連結側固定部63の第1貫通孔に挿通する嵌合筒部65を有している。嵌合筒部65は円筒状をし、図8の(b)に示すように、連結部材5の第1貫通孔541に嵌合する。
連結側固定部63は、第1貫通孔と第2貫通孔631の裏側にナット633が固定されている。ナット633は、連結部材5とアーム材6とを固定する固定具(ねじ57,58(図8の(a)参照))用である。
組み立て状態において、アーム材6の連結側固定部63の表側部分が電源ベース板4の欠け部44内に位置する。これにより、アーム材6が連結部材5の外面に固定される場合に比べて、第1方向への張り出しを少なくできる。
【0036】
3.電源ユニットと光源ユニットとの電線位置
光源ユニット1と電源ユニット3とを電気的に接続する電線は、図1第1方向から見ると、連結部材5の裏側に位置する。換言すると、第1方向から連結部材5を見ると、光源ベース板2の電線用の貫通孔203は連結部材5の表側端部であって第2方向の端部間(図11における「L1」間)に位置し、電源ベース板4の電線用の貫通孔(図7においてケーブルブッシュ35が挿入されているため、図に現れていない)は連結部材5の裏側端部であって第2方向の端部間(図11における「L2」間)に位置する。
ここでいう貫通孔は、貫通孔の中心の位置であり、図11に示すように、ケーブルブッシュ35が連結部材5から張り出して見えるが、貫通孔の中心は、連結部材5の第2方向の端部上に位置する。これにより、光源ベース板2の電線用の貫通孔203と電源ベース板4の電線用の貫通孔とを通る電線は、L1とL2の範囲内に配策される。これにより、第1方向から電線が干渉されることを連結部材5の本体部50により防止することができる。
【0037】
以上、実施形態を説明したが、これらの実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例、変形例同士を組み合わせたものでもよい。
また、実施形態や変形例に記載していない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
【0038】
<変形例>
1.実施形態では、アーム材6が連結部材5の内面側に固定されていたが、アーム材6が連結部材5の外面側に固定されてもよい。
アーム材6を連結部材5の外面に固定する場合、アーム材6の連結側固定部63の折曲部分63aを第1方向の外方側に折曲がるように形成する必要があり、第1方向への張出部分が多くなり、造営材に固定する際の操作性が悪くなる可能性がある。
また、アーム材6を連結部材5の外面に固定する場合、アーム材6の連結側固定部63の折曲部分を第1方向の内側に折曲がるように形成すると、折曲部分を光源側連結部52の表側端まで延伸させることができず、表側端部での強度低下を招く可能性がある。
アーム材6を連結部材5の外面に固定する場合、電源ベース板4に欠け部45を設けなくてもよい。
【0039】
2.実施形態では、アーム材6を電源ベース板4の欠け部45内に配しているが、電源ベース板4は欠け部45を有しない構造としてもよい。但し、欠け部45内にアーム材6を配することで、アーム材6を電源ベース板4(連結部材5)に対して回転させた際の規制部としても機能するため、規制構造をわざわざ設ける必要がなくなる。
【0040】
3.実施形態では、アーム材6の連結側固定部63の折曲部分63aの折り曲げ方向と、連結部材5の屈曲部51の屈曲方向とが同じ向きであったが、折り曲げ方向と屈曲方向とが異なる向きであってもよい。但し、同じ向きの方が第1方向の寸法を小さくできる。
特に、折り曲げ方向と屈曲方向とを第1方向の内側とし、アーム材6の外面を連結部材5の内面に当接させ、アーム材6を電源ベース板4の欠け部45に配することで、連結部材5、アーム材6及び電源ベース板4の外面を面一状にできる。
【0041】
4.実施形態では、屈曲部46は第1方向を軸として表側に屈曲しているパターンを例示したが、このパターンに限定されない。屈曲部は第2方向を軸として表側に屈曲してもよい(屈曲部が電源ベース当接部分410と平行な状態で屈曲する)。このような場合、例えば、連結部材5が、当該屈曲部と電源ベース当接部分410とに挟まれた状態で、ねじにより固定されるパターンを例示できる。
なお、連結部材5の外面は電源ベース当接部分と面接触すると共に、連結部材5の内面(電源側当接部分)は屈曲部と接触した状態で、ねじにより固定されるパターンが好ましい。この場合、連結部材5(電源側当接部分)、電源ベース当接部分及び屈曲部は、ねじの胴部が貫通するための貫通孔を設けることで実施できる。
この構成により、アーム材6が天井等の造営材に固定された状態において、照明装置Xが第1方向の両側に揺動した場合でも、連結部材5と電源ベース板4とを強固に固定できる。
【0042】
5.実施形態では、第1屈曲部(当接部分410)と第2屈曲部(屈曲部)46は電源ベース板4に設けられているが、例えば、連結部材5を電源ベース板4の当接部分410の外面に当接させて、連結部材5の本体部50の内面から当該本体部50と離間する状態で屈曲する屈曲部を設け、電源ベース板4の当接部分410を連結部材5の2つの部位で挟むようにしてもよい。
【0043】
6.実施形態の連結部材5は、第1方向から見ると、表側を頂点とする二等辺三角形の頂点側を欠いた形状をしているが、第2方向の中央を通り表裏方向に延伸する仮想線に対して線対称の形状であればよく、例えば、方形状、矩形状等の多角形状、円、楕円の表裏端部が欠いた形状等であってもよい。
連結部材5の本体部50は、電源カバー31の突条部分310dや電源ベース板4の突条部分405のように、補強用の突条部分を有してもよい。
【0044】
7.実施形態の連結部材5は、係止部分523を1個、表当接部分524を2個有しているが、係止部分を第2方向に間隔をおいて2個、表当接部分を2個の係止部分の間に1個有してもよいし、3個の係止部分を第2方向に間隔をおいて配して2個の表当接部分を3個の係止部分間に有してもよい。
連結部材5は、2個のねじ29により光源ベース板2と固定されているが、1個又は3個以上のねじにより固定されてもよい。
連結部材5は、係止部分523及び表当接部分524を有している。しかしながら、ねじ29による固定をしている場合、係止部分及び/又は表当接部分を有しなくてもよい。係止部分523により固定している場合、ねじ29による固定及び表当接部分を有しなくてもよい。但し、ねじによる固定、係止部分523及び表当接部分524を有する方が、光源ベース板2との連結の信頼性は向上する。
【0045】
8.実施形態の連結部材5は、電源側連結部53が電源ベース板4の電源ベース当接部分(第1屈曲部)410と屈曲部(第2屈曲部)46との間に配された状態で固定されているが、本構造に着目しない照明装置においては、光源側連結部52の表当接部分524のように、電源ベース板の裏面に当接する裏当接部分を有する構造であってもよい。
【0046】
9.実施形態の電源ベース板4の電線用の貫通孔は、その中心が連結部材5の第2方向の端部上に位置しているが、光源ベース板2及び電源ベース板4の電線用の貫通孔は、連結部材5の第2方向の端間であればよく、例えば、両貫通孔が表裏方向に対向する位置にあってもよい。この場合、電線を短くできる。
【0047】
10.実施形態の照明装置Xは放熱ユニット7を備えているが、光源ユニット1から発生する熱量が少ない場合は、放熱ユニットを備えなくてもよい。
実施形態では、固定具としてねじを利用しているが、例えば、リベット、ファスナー等を利用してもよい。
【符号の説明】
【0048】
X 照明装置
1 光源ユニット
2 光源ベース板
3 電源ユニット
4 電源ベース板
5 連結部材
6 アーム材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11