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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023108026
(43)【公開日】2023-08-03
(54)【発明の名称】硬表面消毒システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/10 20060101AFI20230727BHJP
【FI】
A61L2/10
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023099155
(22)【出願日】2023-06-16
(62)【分割の表示】P 2020047625の分割
【原出願日】2013-01-31
(31)【優先権主張番号】61/593,182
(32)【優先日】2012-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】514193409
【氏名又は名称】サーファサイド, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】マイケル スコット ガーナー
(72)【発明者】
【氏名】トーマス スミゲルスキ
(72)【発明者】
【氏名】デニス マシュー プハラ
(72)【発明者】
【氏名】スコット ハロルド ウィルソン
(72)【発明者】
【氏名】ワルデマー ジョン リスロ
(57)【要約】
【課題】硬表面消毒システムおよび方法の提供。
【解決手段】UV光を放出する光源と、光を標的に向かって集中および指向させるために光源の背後に搭載された反射体とを含む、病室等のある領域内の硬表面を消毒するためのシステムおよび方法。光源および反射体は、集中されたビームを部屋の周囲に指向させるように回転し、それによって、放出されるエネルギーをより効率的に利用する。ある領域を消毒するためのデバイスは、ベースアセンブリと、ベースアセンブリに取着されたエネルギーの少なくとも1つのエミッタと、エミッタと近位に関連付けられた反射体であって、反射体は、エネルギーをエミッタから、消毒されるべき領域上に指向させる、反射体と、反射体をベースアセンブリに対して回転させるように構成されたモータとを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬表面消毒システムおよび方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2012年1月31日に出願された、「Hard Surface Disinfection System And Method」という題名の米国仮出願第61/593,182号に対して優先権を主張する。上記文献は、その全体として参照することによって本明細書において援用される。
【0002】
(発明の背景)
医療において成し遂げられた全体的進歩とは対照的に、医療関連感染症と関連付けられた問題が、着実に悪化しつつある。さらに、多剤耐性細菌および胞子である「スーパーバグ(超細菌)」の出現および硬表面環境におけるその存在は、感染症疾患の伝染および関連付けられた死亡率における有意な脅威として認識されている。多数の科学的に相互査読された研究が、疾患伝染における環境の役割を支持している。本データの認識では、硬表面の徹底的消毒が、感染症および死をもたらす、これらの有機体の存在を低減させるための有効かつ根拠に基づく方法である。
【0003】
医療上の清浄の有効性を検証した公開データでは、患者が退院後、患者の部屋の表面の50%超が、有効に清浄および/または消毒されていないことを示唆している。同様のデータが、非医療環境における清浄能力にも反映されている。その結果、臨床医、医療従事者、訪問者、および患者は、以前の患者から部屋に残された細菌または胞子に接触することになる。
【0004】
UV-Cエネルギーの導入は、多剤耐性有機体を含む、細菌および胞子の存在を管理するための根拠に基づく方法である。患者領域内で見出されるもの等、硬表面の消毒は、細菌、ウイルス、菌類、および胞子等の微生物に有害なUVCエネルギーに硬表面を曝露することによって行なわれることができる。紫外線殺菌照射(UVGI)は、これらの有機体を分解および全滅させるために十分に短い波長において、紫外線(UV)エネルギーを使用する、証明された滅菌方法である。短波長放射は、微生物レベルにおける有機体を分解すると考えられる。また、UVエネルギーは、これらの有機体内の核酸を分解し、それによって、有機体のDNAの破壊を生じさせることによって作用すると考えられる。DNA(または、RNA)鎖が破壊されると、有機体は、感染症を引き起こすことができない。
【0005】
前述の有効性に加え、UV-Cエネルギー単独を使用すること、または他の消毒方式と併用することには利点がある。UV-Cは、電気のみを要求する。すなわち、多くの場合、化学系製品と関連付けられる化学薬品からのガス放出がない。部屋がすぐに占有されることになる場合、UV-Cエネルギーの導入は、すぐに終了され、部屋は、すぐに占有されることができる。一方、代替消毒方式は、多くの場合、残存化学薬品または薬剤をもたらし、入室に先立って、部屋から取り除かれなければならない。UV-Cエネルギーは、残留物を残さず、乾燥時間も要求せず、溢流され得ず、適用のための人員もほとんど要求せず、操作者の側には、ほとんど技術を要求せず、かつ長持ちする電球を使用し、ほとんど在庫管理を要求しない。
【0006】
それでも、硬表面を消毒するためのUV-Cエネルギーの使用は、いくつかの固有の問題を呈する。例えば、2つの主要な課題が、UV-Cエネルギーの有効性およびエネルギー送達に影響を及ぼす。すなわち、影および距離である。UV-Cエミッタは、エネルギーが照準線に沿って送達されるため、影になった領域内の細菌を絶滅させることは不可能であり得る。反射UV-C光は、ある程度消毒能力を有し得るが、反射エネルギーの量は、光が反射される表面に依存し、影になった領域を適切に消毒するには依拠できない。したがって、影になった領域は、有効消毒のためには、排除されなければならない。加えて、UV-C放出源自体も、影を生成し得る。したがって、UV-Cエネルギーの有効送達のために、これらの影に対処することを考慮しなければならない。
【0007】
第2に、UV-Cエネルギーを空間内に導入する試みは、逆二乗則によって著しく影響を受ける。本法則は、表面に送達されるエネルギーの強度が、エネルギー源と物体との間の距離の二乗に反比例することを表す。言い換えると、UV放出源から受けるエネルギーは、距離が増加するにつれて、指数関数的に減少する。したがって、ある物体が、別の物体の2倍だけ光源から離れている場合、より遠い物体は、より近い物体の4分の1のみのエネルギーを受ける。比エネルギーレベルを把握することは、特異的有機体を絶滅させるために要求され、これは、有効性に著しく影響を及ぼし得る。
【0008】
第3に、細菌を死滅させるために十分に強力なUV光源は、相当量の電気を引き出し、熱を発生させ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、UVエネルギーの利点を利用する一方、また、前述の問題にも対処する、UV硬表面消毒システムの必要性がある。
【0010】
より具体的には、その電球から放出されるエネルギーの有効性を最大限にする一方、影を排除し、光源からの距離による減退にもかかわらず、処理される領域内の全表面に到達する、UV硬表面消毒システムの必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(発明の要約)
本発明の一側面は、部屋内の硬表面を消毒可能である一方、影による欠損領域を最小限にする、UV硬表面消毒システムを提供する。一実施形態では、複数のUV光タワーを含む、システムが、提供される。これらのタワーは、部屋のいくつかの領域内に設置され、またはほぼ全ての影になった領域が排除されるように、処理の間、動き回されることができる。
【0012】
本発明の別の側面は、光を所与の方向に集束させる反射体を含むことによって、放出される光の有効性を最大限にし、それによって、十分な光が表面に衝突し、有効細菌殺傷用量を提供し、また、UV電球の有効範囲を増加させることを確実にする、UV硬表面消毒システムを提供する。
【0013】
本発明の別の側面は、ランプから放出される光が、集束および集中されるだけではなく、また、処理されている部屋を中心として回転されるように、電球または複数の電球を中心として回転する、電動式反射体を含み、したがって、使用されるエネルギーの利用を最大限にし、デバイス自体によって生成され得る影を排除する、UV硬表面消毒システムを提供する。
【0014】
本発明の別の側面は、UV電球を冷却するために使用され、それによって、電球の寿命を延長させ、最適出力のための最適温度を管理する、冷却ファンを提供する。
【0015】
本発明のさらに別の側面では、動作の間、人間へのUV光曝露を最小限にする、UV消毒システムが提供される。好ましい実施形態では、本システムは、システムの起動の間、操作者が部屋の中に存在しないように、遠隔で制御されることが可能である。
【0016】
本発明の別の側面は、1つまたは全てのタワーに、人が部屋に入室する場合、全タワーへの電力を遮断する、安全デバイスが装備されている、システムを提供する。より好ましくは、安全デバイスは、安全遮断応答が自動となるような動き検出能力を含む。動き検出センサの実施例は、赤外線センサおよびレーザスキャナを含む。
【0017】
本発明の別の側面は、2つのタワーをともに継合するように構築および配列される、連結コネクタを提供する。複数の連結コネクタは、複数のタワーを運搬するために使用される、タワーの列を生成するために使用されてもよい。本連結コネクタの利点は、UV-Cエミッタが、各所望の処理領域から容易に移動されることができる一方、他の機器の存在によって、建築基準法が侵害されないことを確実にするために、重要となる通路退出の権利を維持することである。コネクタは、単一操作者によって、容易に操作され、位置付けられ得る。代替として、タワーは、鎖構造を形成するために、コネクタを用いて、ともに連結されてもよい。本実施形態は、タワーが、それ自体を持続的に支持する一方、エミッタを押動または引動することによって運搬されることを可能にする。本実施形態はまた、手押車を取り付けて使用することを可能にし、これは、個々に移動されることを要求せずに、ある部屋から別の部屋にユニットを全て移動するための解決策を提供する。
【0018】
本発明の別の側面は、処理されるべき部屋を走査し、システムが部屋を有効に処理するために励起されなければならない時間を判定する、走査システムを提供する。
【0019】
本発明の別の側面は、複数のタワーが、相互および部屋内におけるその個別の場所、ならびに他の物体を検出することができ、タワーが、次いで、本情報を使用して、これらの距離に反比例する、曝露時間を算出することができる、システムを提供する。
【0020】
本発明の別の側面は、部屋表面上で所望のエネルギー密度を達成するために、反射体/ランプの組み合わせの回転速度を調節する、アルゴリズムを提供する。このランプ/反射体対の差動回転は、タワーが、部屋表面上における曝露を正規化し、それによって、全表面がほぼ等しい曝露を達成することを確実にすることを可能にする。これは、部屋または部屋の領域を処理するための最小総曝露時間をもたらす。アルゴリズムはさらに、他のタワーの場所およびそれらのタワーが部屋内の任意の所与の領域に届くエネルギーに寄与するエネルギーを組み入れる。曝露時間が、次いで、部屋を浄化するために使用される最小限の曝露時間をもたらすために、複数のタワーからの付加的曝露を考慮して、各タワーに対して調節される。
【0021】
したがって、本発明は、以下の、ある領域を消毒するためのデバイスを提供し、デバイスは、ベースアセンブリと、該ベースアセンブリに取着されたエネルギーの少なくとも1つのエミッタと、該エミッタと近位に関連付けられた反射体であって、該反射体は、エネルギーを該エミッタから、消毒されるべき領域上に指向させる、反射体と、該反射体を該ベースアセンブリに対して回転させるように構成されたモータとを備える。
【0022】
一実施形態では、ベースアセンブリは、ファンを備える。
【0023】
本または別の実施形態では、ベースアセンブリは、該モータを備える。
【0024】
本または別の実施形態では、エネルギーの少なくとも1つのエミッタは、紫外線光の少なくとも1つのエミッタを備える。
【0025】
本または別の実施形態では、紫外線光の少なくとも1つのエミッタは、少なくとも1つのUV-Cランプを備える。
【0026】
本または別の実施形態では、ベースアセンブリは、遠隔制御デバイスとの通信を確立するために使用可能なアンテナを備える。
【0027】
本または別の実施形態では、アンテナは、Bluetooth(登録商標)無線技術を使用する通信のために使用可能なアンテナを備える。
【0028】
本または別の実施形態では、反射体は、放物線反射体を備える。
【0029】
本発明はまた、指定された領域を消毒する方法を提供し、方法は、エネルギーの少なくとも1つのエミッタを部屋内に設置することであって、該エミッタは、消毒エネルギーをビームの形態で放出するように構成される、ことと、所望の量のエネルギーが該部屋内の表面に送達されるまで、該ビームを円形内で回転させることとを含む。
【0030】
本または別の実施形態では、本方法はさらに、該エミッタから該部屋内の消毒されるべき種々の物体まで測定される距離に基づいて、該ビームが回転する率を制御することを含む。
【0031】
本または別の実施形態では、エネルギーの少なくとも1つのエミッタを部屋内に設置することは、エネルギーの複数のエミッタを部屋内に設置することを含む。
【0032】
本または別の実施形態では、該エミッタから該部屋内の消毒されるべき種々の物体まで測定される距離に基づいて、該複数のエミッタのそれぞれのビームが回転する率を制御することを含む。
【0033】
本または別の実施形態では、該複数のエミッタのそれぞれのビームが回転する率を制御することはさらに、該複数のエミッタ間で測定された距離に基づく。
【0034】
本発明はまた、ある領域を消毒するためのシステムを提供し、システムは、複数のデバイスを備え、各デバイスは、ベースアセンブリと、該ベースアセンブリに取着されたエネルギーの少なくとも1つのエミッタと、該エミッタと近位に関連付けられた反射体であって、該反射体は、エネルギーを該エミッタから、消毒されるべき領域上に指向させる、反射体と、該反射体を該ベースアセンブリに対して回転させるように構成されたモータとを備える。
【0035】
本または別の実施形態では、該複数のデバイスのそれぞれはさらに、該デバイスを囲繞する物体までの距離を判定するために使用可能なセンサを備える。
【0036】
本または別の実施形態では、該複数のデバイスのそれぞれはさらに、該複数のデバイスのその他までの距離を判定するために使用可能なセンサを備える。
【0037】
本または別の実施形態では、システムはさらに、該複数のデバイスのうちの2つをともに継合するために使用可能なリンクコネクタを備える。
【0038】
本または別の実施形態では、該複数のデバイスのそれぞれは、該モータを介して、該反射体の回転率を制御する電子制御回路を備える。
【0039】
本または別の実施形態では、該回転率は、該複数の該デバイスのその他の場所に基づいて計算される。
【0040】
本または別の実施形態では、該複数の該デバイスのそれぞれは、遠隔コントローラと通信するために使用可能なアンテナを備え、アンテナは、遠隔コントローラから命令を受信する。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
ある領域を消毒するためのデバイスであって、前記デバイスは、
ベースアセンブリと、
前記ベースアセンブリに取着されたエネルギーの少なくとも1つのエミッタと、
前記エミッタと近位に関連付けられた反射体であって、前記反射体は、エネルギーを前記エミッタから、消毒されるべき領域上に指向させる、反射体と、
前記反射体を前記ベースアセンブリに対して回転させるように構成されたモータと
を備える、デバイス。
(項目2)
前記ベースアセンブリは、ファンを備える、項目1に記載のデバイス。
(項目3)
前記ベースアセンブリは、前記モータを備える、項目1に記載のデバイス。
(項目4)
前記エネルギーの少なくとも1つのエミッタは、紫外線光の少なくとも1つのエミッタを備える、項目1に記載のデバイス。
(項目5)
前記紫外線光の少なくとも1つのエミッタは、少なくとも1つのUV-Cランプを備える、項目4に記載のデバイス。
(項目6)
前記ベースアセンブリは、遠隔制御デバイスとの通信を確立するために使用可能なアンテナを備える、項目1に記載のデバイス。
(項目7)
前記アンテナは、Bluetooth(登録商標)無線技術を使用する通信のために使用可能なアンテナを備える、項目6に記載のデバイス。
(項目8)
前記反射体は、放物線反射体を備える、項目1に記載のデバイス。
(項目9)
指定された領域を消毒する方法であって、前記方法は、
エネルギーの少なくとも1つのエミッタを部屋内に設置することであって、前記エミッタは、消毒エネルギーをビームの形態で放出するように構成されている、ことと、
所望の量のエネルギーが前記部屋内の表面に送達されるまで、前記ビームを円形内で回転させることと
を含む、方法。
(項目10)
前記エミッタから前記部屋内の消毒されるべき種々の物体まで測定される距離に基づいて、前記ビームが回転する率を制御することをさらに含む、項目9に記載の方法。
(項目11)
エネルギーの少なくとも1つのエミッタを部屋内に設置することは、エネルギーの複数のエミッタを部屋内に設置することを含む、項目9に記載の方法。
(項目12)
前記エミッタから前記部屋内の消毒されるべき種々の物体まで測定される距離に基づいて、前記複数のエミッタのそれぞれのビームが回転する率を制御することをさらに含む、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記複数のエミッタのそれぞれのビームが回転する率を制御することはさらに、前記複数のエミッタ間で測定された距離に基づく、項目12に記載の方法。
(項目14)
ある領域を消毒するためのシステムであって、前記システムは、複数のデバイスを備え、
各デバイスは、
ベースアセンブリと、
前記ベースアセンブリに取着されたエネルギーの少なくとも1つのエミッタと、
前記エミッタと近位に関連付けられた反射体であって、前記反射体は、エネルギーを前記エミッタから、消毒されるべき領域上に指向させる、反射体と、
前記反射体を前記ベースアセンブリに対して回転させるように構成されたモータと
を備える、システム。
(項目15)
前記複数のデバイスのそれぞれはさらに、前記デバイスを囲繞する物体までの距離を判定するために使用可能なセンサを備える、項目14に記載のシステム。
(項目16)
前記複数のデバイスのそれぞれはさらに、前記複数のデバイスのその他までの距離を判定するために使用可能なセンサを備える、項目14に記載のシステム。
(項目17)
前記複数のデバイスのうちの2つをともに継合するために使用可能なリンクコネクタをさらに備える、項目14に記載のシステム。
(項目18)
前記複数のデバイスのそれぞれは、前記モータを介して、前記反射体の回転率を制御する電子制御回路を備える、項目14に記載のシステム。
(項目19)
前記回転率は、前記複数の前記デバイスのその他の場所に基づいて計算される、項目18に記載のシステム。
(項目20)
前記複数の前記デバイスのそれぞれは、遠隔コントローラと通信するために使用可能なアンテナを備え、前記アンテナは、前記遠隔コントローラから命令を受信する、項目14に記載のシステム。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1図1aは、本発明の実施形態の斜視図である。図1bは、本発明の実施形態の立面図である。図1cは、本発明の実施形態の側面図である。
図2図2は、カバーが除去されている、本発明の実施形態のベースの斜視図である。
図3図3は、いくつかの構成要素が内側構成要素を示すために除去されている、本発明の実施形態のベースの斜視図である。
図4図4は、本発明の実施形態の反射体モータの斜視図である。
図5図5は、本発明の実施形態の上側部分の斜視図である。
図6図6は、本発明の実施形態の上側部分の斜視図である。
図7図7は、運搬目的のためにデバイスの鎖構造を形成するためにともに接続された本発明の3つのデバイスの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
(実施形態の説明)
ここで、本発明の具体的実施形態が、付随の図面を参照して説明される。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態において具現化されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が詳細かつ完全となるように提供され、本発明の範囲を当業者に完全に伝達するであろう。付随の図面に図示される実施形態の詳細な説明において使用される専門用語は、本発明の限定として意図されない。図面中、類似番号は、類似要素を指す。
【0043】
次に、ここで図1a-cを参照すると、本発明のデバイス100の実施形態が、示される。デバイス100は、概して、ベースアセンブリ110と、ランプアセンブリ150と、キャップアセンブリ200と、ハンドレール250とを含む、光タワーである。デバイス100は、1つ以上のデバイスを制御するためのコンピュータアプリケーションと併用するために構成される。アプリケーションは、スマートフォンまたはタブレット等のポータブルデバイス上にダウンロード可能であって、そこで使用可能である。使用時、2つ以上のデバイス100の使用に値するために十分に大きい領域を処理するために、いくつかのデバイス100を同時に使用することも可能であることを理解されたい。
【0044】
次に、ここで図2を参照すると、本発明のベースアセンブリ110の実施形態が、示される。デバイス100は、ベースアセンブリ110の底部から起始する、少なくとも3つの、好ましくは、4つ以上の車輪112を含む。車輪112は、好ましくは、デバイス100が、清浄動作の間、部屋から部屋に容易に移動され得るように、旋回キャスタ上に搭載される。車輪は、図1に示されるが、その中に含有される部品を示すために、図2では除去されている、可撤性パネル116を含む、ベース筐体114上に搭載される。
【0045】
代替実施形態では、車輪112は、モータ等の駆動ユニット(図示せず)によって給電および命令される。モータは、操作者によって遠隔で、または搭載ナビゲーションシステムによってローカルでのいずれかで制御される。走査システム(後述)が、ナビゲーション入力をナビゲーションシステムに提供し、デバイス100が、影領域を排除するように計算された算出様式において、消毒プロセスの間、部屋を動き回ることを可能にすることが想定される。
【0046】
可撤性パネル116内の開口は、制御アプリケーションを利用して、スマートフォン等のデバイスと通信するために使用可能なアンテナ118を露出するために提供される。アンテナ118は、IR、ラジオ波、WLAN、Wi-Fi、またはBluetooth(登録商標)等の任意の無線通信技術に対応するように構成されてもよい。無線は、UV放射が人間に有害であり得るため、デバイス100が、好ましくは、人間の存在を伴わずに、部屋内で動作されるようにテザリングされることが好ましい。アンテナ118は、制御回路119とデータフロー通信する。
【0047】
アンテナ118のすぐ上には、巻き取り式のコード122のためのポータル120がある(図1参照)。コード122は、ポータル120の下方のばね荷重されたラチェット式巻枠に回収されてもよい。
【0048】
また、ポータルの下方には、ベースアセンブリの底部の中心に置かれた、ファン124がある。ファン124は、キャップアセンブリ200(後述)内のファンと連動し、ランプアセンブリ150を通して、安定した空冷流を生成する。
【0049】
図3は、電子制御回路基板130およびランプ安定器132が示されるように、構成要素のうちのいくつかが除去されている、ベースアセンブリ110を示す。制御回路基板130は、複数のデバイス100が、相互および部屋内のその個別の場所、ならびに他の物体を検出することを可能にする、アルゴリズムを実行し、制御回路基板130は、次いで、本情報を使用して、これらの距離に反比例する曝露時間を算出する。
【0050】
制御回路基板130はまた、モータ154(後述)を制御し、部屋表面上で所望のエネルギー密度を達成するように、ランプアセンブリ150の回転速度を調節する。ランプアセンブリ150のこの差動回転は、デバイス100が、部屋表面上の曝露を正規化し、それによって、全表面がほぼ等しい曝露を達成することを確実にすることを可能にする。これは、部屋または部屋の領域を処理するための最小総曝露時間をもたらす。回路基板130によって実行されるアルゴリズムはさらに、他のデバイス100の場所およびそれらのデバイス100が部屋内の任意の所与の領域に届くエネルギーに寄与するエネルギーを組み入れる。曝露時間が、次いで、部屋を浄化するために使用される最小限の曝露時間をもたらすために、複数のタワーからの付加的曝露を考慮して、各デバイス100に対して調節される。
【0051】
ベースアセンブリ110は、図4に最も良く示される旋回コネクタ152を用いて、ランプアセンブリ150に取着される。旋回コネクタ152は、ランプアセンブリ150が、ベースアセンブリ110に関連して回転することを可能にする。モータ154は、ベースアセンブリ110上に搭載され、モータ154が起動されると、ベースアセンブリ110に対してランプアセンブリ150の回転を生じさせるように、駆動機構156を介してランプアセンブリ150に取着される。駆動機構156は、図4では、ベルト駆動として示されるが、当業者は、モータが、ギア、ベルト、チェーン、ウォーム駆動、または他の機構を使用して、物体を駆動させるように構成され、全て本発明の実施形態として含まれるものと見なされることを認識するであろう。
【0052】
ランプアセンブリ150はまた、図5に見られるように、少なくとも1つのランプ160を含む。ランプ160の数は、意図された用途および利用可能な所望の電球によって決定されてもよい。図5に示される実施形態は、3つのランプ160を示す。本発明の1つ以上の実施形態では、ランプは、UV-C光を放出する。示されるランプ160は、既存の蛍光UV-C技術を利用するが、当業者は、UV-Cランプの発展型も、本発明と併用される種々のランプをもたらし得ることを認識するであろう。
【0053】
ランプ160の背後には、反射体162がある。反射体162は、ランプ160から放出された光を所望の方向に集束および集中させるために、ランプ160の周囲に巻装される。反射体162は、所望の反射結果および/またはランプの設置に応じて、放物線、懸垂線、半円形、円形、または他の曲線であってもよい。例えば、放物線焦点にほぼ近接して位置するランプを伴う、放物線反射体は、比較的に狭小の集束(コリメート)ビームをもたらすであろう。そのようなビームは、所望の方向におけるUV放射の強度を増加させる。
【0054】
所望に応じて、半球または懸垂線反射体等のより平坦な反射体を組み込むことも可能である。この点において、可撓性反射体162は、反射体の曲線が所望の用途に基づいて調節されることを可能にする様式において、デバイス100に接続されるように提供されてもよい。
【0055】
代替として、ビーム調節または集束は、ランプ位置を反射体に対して調節し、ビームがより緊密に集束されるか、またはあまり緊密に集束されないかのいずれかを可能にするであろう、「拡大」機能を生成することによって達成され得る。
【0056】
ランプアセンブリ150の底部には、下側平面反射体164(図2)が、随意に、提供される。平面反射体164は、示されるように、下向きに角度付けられ、そうでなければ、消毒が、典型的には、あまり重要ではない床上に指向されるであろうUVエネルギーを集め、部屋のより高い領域へと上向きに指向させてもよい。
【0057】
同様に、ランプアセンブリ150の上部には、上側平面反射体166(図5)がある。上側平面反射体166は、下側平面反射体150のように、そうでなければ天井に指向されるであろうUVエネルギーを集め、人間接触の可能性が高い領域へと集めるように角度付けられる。上側平面反射体166もまた、開口170を含む。
【0058】
次に、ここで図6を参照すると、本発明のキャップアセンブリ200が、示される。キャップアセンブリは、ランプアセンブリ150の上部に配向され、センサ機構210および冷却機構220を含む。
【0059】
センサ機構210は、センサ212およびセンサ駆動機構214を含む。センサ212は、任意の好適なセンサ機構であってもよい。非限定的実施例は、レーザセンサおよびIR(赤外線)センサを含む。センサ212は、部屋を走査して、種々の表面までの距離を分析し、部屋内の物体の場所に関する入力を提供するために使用される。センサ212によって提供されるデータは、潜在的影領域ならびに必要処理時間および電力を計算するために使用されてもよい。センサ212はまた、デバイス100の起動に先立って、移動を検出し、処理直前に、動きが検出される場合、処理の開始を中止する、動き検出能力を含んでもよい。センサ212は、図6では、単一センサとして示される。しかしながら、センサ212は、複数の感知方式を組み込んでもよい。
【0060】
図6に示される実施形態はまた、センサ駆動機構214を含む。センサ駆動機構214は、センサ212をキャップアセンブリ200に取着し、上側平面反射体166の開口170を通して、センサ212を上下に移動させる。
【0061】
キャップアセンブリ200はまた、ファンの形態における冷却機構220を含む。冷却機構220は、励起されると、ランプ160の周囲に気流を生成し、それらから熱を引き離す。
【0062】
図7は、連結コネクタ300を用いてともに接続された3つのデバイス100を示す。連結コネクタ300は、ベース302およびハンドル304を含む。ベース302は、デバイス100の両側の2つの隣接するキャスタ112(合計4つのキャスタ)上に設置され、2つのデバイス100をともに係止するように成形される。ハンドル304は、コネクタ300を把持し、持ち上げ、それをキャスタ112上に設定するための場所を提供する。連結コネクタ300を使用して、デバイス100の鎖構造が、形成され、1人で複数のデバイス100を容易に移動させることを可能にすることができる。
【0063】
本発明は、特定の実施形態および用途の観点から説明されたが、当業者は、本教示に照らして、請求される発明の精神から逸脱することなく、またはその範囲を超えることなく、付加的実施形態および修正を生成することができる。例えば、前述のデバイス100は、ベースアセンブリ110に対して回転する、ランプアセンブリ150を含む。しかしながら、当業者は、ランプ160がベースアセンブリ110に対して固定され得、反射体162がランプ160を中心として回転するように構成され得ることを認識するであろう。故に、本明細書の図面および説明は、本発明の理解を促進するために一例としてもたらされ、その範囲を限定するものと解釈されるべきではないことを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【外国語明細書】