IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ KDDI株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-情報処理装置及び情報処理方法 図1
  • 特開-情報処理装置及び情報処理方法 図2
  • 特開-情報処理装置及び情報処理方法 図3
  • 特開-情報処理装置及び情報処理方法 図4
  • 特開-情報処理装置及び情報処理方法 図5
  • 特開-情報処理装置及び情報処理方法 図6
  • 特開-情報処理装置及び情報処理方法 図7
  • 特開-情報処理装置及び情報処理方法 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023108552
(43)【公開日】2023-08-04
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/08 20120101AFI20230728BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20230728BHJP
【FI】
G06Q20/08
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022009737
(22)【出願日】2022-01-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-11-25
(71)【出願人】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】増田 光洋
(72)【発明者】
【氏名】川名 弘志
【テーマコード(参考)】
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L049BB21
5L055AA21
5L055BB63
(57)【要約】
【課題】グループに属するユーザが要求した商品やサービスの代金に対して、それぞれのユーザの支払い方法の自由度を向上させるようにする。
【解決手段】グループに属するユーザがそれぞれ保持する携帯端末からユーザ識別情報を取得する識別情報取得部と、グループ識別情報とユーザ識別情報とユーザが要求した商品又はサービスを示す要求情報とを関連付けて記憶する記憶部と、要求した商品又はサービスの代金を支払う支払者を示す支払者情報をグループに属するユーザの携帯端末から取得する支払者情報取得部と、支払者が代金の支払いを指示したことに応じて、支払者が登録した支払い方法で決済するための第1処理をする決済処理部と、支払いが完了したことを通知する通知部とを備える情報処理装置。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グループに属するユーザがそれぞれ保持する携帯端末から、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記グループを識別するためのグループ識別情報と、前記グループ識別情報が示す前記グループに属する前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが要求した商品又はサービスを示す要求情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記グループ識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶された前記ユーザ識別情報に対応する、前記グループに属する前記ユーザのうち、要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う支払者を示す支払者情報を、前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得する支払者情報取得部と、
前記支払者が自身の前記携帯端末を介して代金の支払いを指示したことに応じて、前記支払者が登録した支払い方法で決済するための第1処理をする決済処理部と、
前記決済処理部による前記第1処理が完了したことに応じて、前記商品又は前記サービスを要求した前記ユーザの前記携帯端末に前記支払いが完了したことを通知する通知部と
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記支払者情報取得部は、前記グループに属する第1ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う候補者として前記グループに属する第2ユーザを示す候補者情報を取得し、
前記通知部は、前記支払者情報取得部が前記候補者情報を取得したことに応じて、前記候補者情報が示す前記第2ユーザの前記携帯端末に支払いの承認を要求するメッセージを通知し、
前記支払者情報取得部は、前記第2ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払うことを承認することを示す承認情報を取得したことに応じて、前記第2ユーザを示す前記候補者情報を前記支払者情報とする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記支払者情報取得部は、前記グループに属し、前記商品又は前記サービスを要求した第1ユーザとは異なる第2ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの前記支払者となることを示す前記支払者情報を取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記支払者情報取得部は、前記グループに属し、第1ユーザとは異なる第2ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払いたいことを示す立候補情報を取得し、
前記通知部は、前記支払者情報取得部が前記立候補情報を取得したことに応じて、前記第1ユーザの前記携帯端末に前記第2ユーザが代金を支払うことの承認を要求するメッセージを通知し、
前記支払者情報取得部は、前記第1ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが注文した前記商品又は前記サービスの代金を前記第2ユーザが支払うことを承認することを示す承認情報を取得したことに応じて、前記立候補情報を前記支払者情報とする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記決済処理部による前記第1処理が完了した後に、前記第1ユーザが登録した支払い方法で、前記第2ユーザが支払った金額を前記第1ユーザから前記第2ユーザへと送金するための第2処理をする送金処理部を更に備える、請求項3又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記決済処理部による前記第1処理が完了した後に、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザのうち少なくとも一方に前記第2ユーザが支払った金額に対応する特典を付与する特典付与部を更に備える、請求項3から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記識別情報取得部が前記グループ識別情報と前記ユーザ識別情報とを取得した後に、前記商品又は前記サービスと価格とを関連付けた第1情報を、前記ユーザの前記携帯端末のそれぞれに送信する情報提供部を更に備え、
前記情報提供部は、前記グループに属する前記ユーザのうち、登録した支払い方法が所定の支払い方法のユーザには、前記第1情報の前記商品又は前記サービスの価格を前記所定の支払い方法に対応する価格に変更した第2情報を送信する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記識別情報取得部は、前記ユーザ識別情報と対応付けて、前記ユーザが予め登録した前記第1情報から除外する前記商品又は前記サービスを示す除外情報を更に取得し、
前記情報提供部は、前記第1情報のうち一のユーザの前記除外情報に対応する前記商品を前記一のユーザの注文不可商品として示した第2情報を前記一のユーザに送信する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記ユーザが前記携帯端末を操作して要求した前記商品又は前記サービスを示す要求情報を、前記携帯端末から取得する要求情報取得部を更に備え、
前記通知部は、前記グループに属する前記ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの情報を前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末のそれぞれに通知し、
前記要求情報取得部は、前記ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの提供すべきタイミングを示す提供タイミング情報を前記携帯端末から更に取得する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記要求情報取得部は、前記ユーザが要求した前記商品又は前記サービスを前記グループに属する前記ユーザのうち誰に提供すべきかを示す情報を前記要求情報に含めて取得する、請求項9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記識別情報取得部は、前記ユーザ識別情報と対応付けて、同一グループに属している前記ユーザであれば前記商品又は前記サービスの代金から所定の金額を値引くことができるクーポンを示すクーポン情報を、クーポンを保持しているクーポン保持ユーザの前記携帯端末から更に取得し、
前記決済処理部は、前記クーポン保持ユーザが前記クーポンを利用する指示をしたことに応じて、前記グループに属する前記支払者の決済に前記クーポンを適用して値引きをするための第3処理を実行する、
請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記通知部は、前記決済処理部が前記クーポンを保持していないクーポン非保持ユーザの決済に対して前記クーポンを適用する前記第3処理を実行した場合、前記クーポン非保持ユーザが前記クーポンを適用して前記商品又は前記サービスの支払いを完了したことを前記クーポン保持ユーザの前記携帯端末に通知する、請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記通知部は、前記クーポン保持ユーザが前記クーポンを利用する指示をしたことに応じて、前記クーポンが利用可能であることを前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末に通知する、請求項11又は12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記通知部は、前記グループに属する前記クーポン保持ユーザが保持している前記クーポンの情報を、前記クーポン保持ユーザに関連付けて前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末に通知する、請求項11から13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
コンピュータが実行する、
グループに属するユーザがそれぞれ保持する携帯端末から、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するステップと、
前記グループを識別するためのグループ識別情報と、前記グループ識別情報が示す前記グループに属する前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが要求した商品又はサービスを示す要求情報とを関連付けて記憶部に記憶するステップと、
前記グループ識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶された前記ユーザ識別情報に対応する、前記グループに属する前記ユーザのうち、要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う支払者を示す支払者情報を、前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得するステップと、
前記支払者が自身の前記携帯端末を介して代金の支払いを指示したことに応じて、前記支払者が登録した支払い方法で決済するための第1処理をするステップと、
前記第1処理が完了したことに応じて、前記商品又は前記サービスを要求した前記ユーザの前記携帯端末に前記支払いが完了したことを通知するステップと
を有する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、飲食店等において、グループの中の顧客が飲食した代金に対して、一括して支払う方法や、割り勘金額を計算して個別に精算する方法、途中退席者のために事前支払いをする方法等を用いて会計処理するシステムが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-5130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなシステムは、顧客の支払い方法の自由度をより向上させることが課題であった。例えば、同一のグループ内の顧客が別々に要求した商品やサービスの代金に対して、自分の要求したものだけの支払いをしたり、1または複数の他の顧客の分の支払いをしたり、他の顧客に支払ってもらったりすることを簡便にできることが求められていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、グループに属する顧客が要求した商品やサービスの代金に対して、それぞれの顧客の支払い方法の自由度を向上させるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様においては、グループに属するユーザがそれぞれ保持する携帯端末から、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得する識別情報取得部と、前記グループを識別するためのグループ識別情報と、前記グループ識別情報が示す前記グループに属する前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが要求した商品又はサービスを示す要求情報とを関連付けて記憶する記憶部と、前記グループ識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶された前記ユーザ識別情報に対応する、前記グループに属する前記ユーザのうち、要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う支払者を示す支払者情報を、前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得する支払者情報取得部と、前記支払者が自身の前記携帯端末を介して代金の支払いを指示したことに応じて、前記支払者が登録した支払い方法で決済するための第1処理をする決済処理部と、前記決済処理部による前記第1処理が完了したことに応じて、前記商品又は前記サービスを要求した前記ユーザの前記携帯端末に前記支払いが完了したことを通知する通知部とを備える、情報処理装置を提供する。
【0007】
前記支払者情報取得部は、前記グループに属する第1ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う候補者として前記グループに属する第2ユーザを示す候補者情報を取得し、前記通知部は、前記支払者情報取得部が前記候補者情報を取得したことに応じて、前記候補者情報が示す前記第2ユーザの前記携帯端末に支払いの承認を要求するメッセージを通知し、前記支払者情報取得部は、前記第2ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払うことを承認することを示す承認情報を取得したことに応じて、前記第2ユーザを示す前記候補者情報を前記支払者情報としてもよい。
【0008】
前記支払者情報取得部は、前記グループに属し、前記商品又は前記サービスを要求した第1ユーザとは異なる第2ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの前記支払者となることを示す前記支払者情報を取得してもよい。
【0009】
前記支払者情報取得部は、前記グループに属し、第1ユーザとは異なる第2ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払いたいことを示す立候補情報を取得し、前記通知部は、前記支払者情報取得部が前記立候補情報を取得したことに応じて、前記第1ユーザの前記携帯端末に前記第2ユーザが代金を支払うことの承認を要求するメッセージを通知し、前記支払者情報取得部は、前記第1ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが注文した前記商品又は前記サービスの代金を前記第2ユーザが支払うことを承認することを示す承認情報を取得したことに応じて、前記立候補情報を前記支払者情報としてもよい。
【0010】
前記決済処理部による前記第1処理が完了した後に、前記第1ユーザが登録した支払い方法で、前記第2ユーザが支払った金額を前記第1ユーザから前記第2ユーザへと送金するための第2処理をする送金処理部を更に備えてもよい。
【0011】
前記決済処理部による前記第1処理が完了した後に、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザのうち少なくとも一方に前記第2ユーザが支払った金額に対応する特典を付与する特典付与部を更に備えてもよい。
【0012】
前記識別情報取得部が前記グループ識別情報と前記ユーザ識別情報とを取得した後に、前記商品又は前記サービスと価格とを関連付けた第1情報を、前記ユーザの前記携帯端末のそれぞれに送信する情報提供部を更に備え、前記情報提供部は、前記グループに属する前記ユーザのうち、登録した支払い方法が所定の支払い方法のユーザには、前記第1情報の前記商品又は前記サービスの価格を前記所定の支払い方法に対応する価格に変更した第2情報を送信してもよい。
【0013】
前記識別情報取得部は、前記ユーザ識別情報と対応付けて、前記ユーザが予め登録した前記第1情報から除外する前記商品又は前記サービスを示す除外情報を更に取得し、前記情報提供部は、前記第1情報のうち一のユーザの前記除外情報に対応する前記商品を前記一のユーザの注文不可商品として示した第2情報を前記一のユーザに送信してもよい。
【0014】
前記ユーザが前記携帯端末を操作して要求した前記商品又は前記サービスを示す要求情報を、前記携帯端末から取得する要求情報取得部を更に備え、前記通知部は、前記グループに属する前記ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの情報を前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末のそれぞれに通知し、前記要求情報取得部は、前記ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの提供すべきタイミングを示す提供タイミング情報を前記携帯端末から更に取得してもよい。
【0015】
前記要求情報取得部は、前記ユーザが要求した前記商品又は前記サービスを前記グループに属する前記ユーザのうち誰に提供すべきかを示す情報を前記要求情報に含めて取得してもよい。
【0016】
前記識別情報取得部は、前記ユーザ識別情報と対応付けて、同一グループに属している前記ユーザであれば前記商品又は前記サービスの代金から所定の金額を値引くことができるクーポンを示すクーポン情報を、クーポンを保持しているクーポン保持ユーザの前記携帯端末から更に取得し、前記決済処理部は、前記クーポン保持ユーザが前記クーポンを利用する指示をしたことに応じて、前記グループに属する前記支払者の決済に前記クーポンを適用して値引きをするための第3処理を実行してもよい。
【0017】
前記通知部は、前記決済処理部が前記クーポンを保持していないクーポン非保持ユーザの決済に対して前記クーポンを適用する前記第3処理を実行した場合、前記クーポン非保持ユーザが前記クーポンを適用して前記商品又は前記サービスの支払いを完了したことを前記クーポン保持ユーザの前記携帯端末に通知してもよい。
【0018】
前記通知部は、前記クーポン保持ユーザが前記クーポンを利用する指示をしたことに応じて、前記クーポンが利用可能であることを前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末に通知してもよい。
【0019】
前記通知部は、前記グループに属する前記クーポン保持ユーザが保持している前記クーポンの情報を、前記クーポン保持ユーザに関連付けて前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末に通知してもよい。
【0020】
本発明の第2の態様においては、コンピュータが実行する、グループに属するユーザがそれぞれ保持する携帯端末から、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するステップと、前記グループを識別するためのグループ識別情報と、前記グループ識別情報が示す前記グループに属する前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが要求した商品又はサービスを示す要求情報とを関連付けて記憶部に記憶するステップと、前記グループ識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶された前記ユーザ識別情報に対応する、前記グループに属する前記ユーザのうち、要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う支払者を示す支払者情報を、前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得するステップと、前記支払者が自身の前記携帯端末を介して代金の支払いを指示したことに応じて、前記支払者が登録した支払い方法で決済するための第1処理をするステップと、前記第1処理が完了したことに応じて、前記商品又は前記サービスを要求した前記ユーザの前記携帯端末に前記支払いが完了したことを通知するステップとを有する、情報処理方法を提供する。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、グループに属する顧客が要求した商品やサービスの代金に対して、それぞれの顧客の支払い方法の自由度を向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本実施形態に係る情報処理システムSの概要を示す。
図2】本実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す。
図3】本実施形態に係る記憶部120が記憶したユーザ情報の一例を示す。
図4】本実施形態に係る情報処理システムSの動作フローの一例を示す。
図5】本実施形態に係る情報処理システムSの動作フローの第1変形例を示す。
図6】本実施形態に係る情報処理システムSの動作フローの第2変形例を示す。
図7】本実施形態に係る情報処理装置100の変形例を示す。
図8】本実施形態に係る情報処理システムSの動作フローの第3変形例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
<情報処理システムSの概要>
図1は、本実施形態に係る情報処理システムSの概要を示す。情報処理システムSは、同一のグループ内の顧客が別々に要求した商品やサービスの代金に対して、自分の要求したものだけの支払いをしたり、他の顧客の分の支払いをしたり、他の顧客に支払ってもらったりすることが簡便にできるシステムである。本実施形態において、システムSを利用する顧客を「ユーザ」と呼ぶ。図1は、情報システムSを飲食店に適用した例を示す。情報システムSは、携帯端末10と、店舗端末20と、情報処理装置100とを備える。
【0024】
携帯端末10は、グループに属するユーザがそれぞれ保持している携帯デバイスである。また、携帯端末10は、店舗が来店した顧客に貸与する携帯デバイスであってもよい。携帯端末10は、例えば、スマートフォン、タブレット、スマートグラス、スマートウォッチ、携帯型PC等である。
【0025】
店舗端末20は、店舗に設けられており、店舗が商品、サービス等を管理、提供するための処理を実行する。店舗端末20は、例えば、店舗が提供する商品の飲食メニューの情報を記憶している。店舗端末20は、顧客が注文した料理の提供状況を管理してもよい。また、店舗端末20は、顧客が注文した商品、サービス等の決済処理をしてもよい。店舗端末20は、例えば、サーバ、POS端末、タブレット、スマートフォン等である。
【0026】
情報処理装置100は、インターネット回線や携帯電話網等の通信ネットワークを介して、携帯端末10及び店舗端末20と通信可能に接続されており、顧客の注文及び決済等の要求に対応する処理を実行する。情報処理装置100は、店舗とは異なる位置に設けられていてもよく、これに代えて、店舗に設けられていてもよい。図1は、店舗端末20及び情報処理装置100が異なる位置に設けられている別個の部材とした例を示すが、これに代えて、店舗端末20及び情報処理装置100は、同一の装置であってもよい。
【0027】
本実施形態において、情報処理装置100は、ユーザがそれぞれ保持する携帯端末10から、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得する(図1の(1))。また、情報処理装置100は、携帯端末10からグループを識別するためのグループ識別情報を取得する。
【0028】
例えば、ユーザが店舗に入店し、店舗で提示されているコードを携帯端末10で読み取ったことに応じて、携帯端末10は、ユーザ識別情報とコードに対応するグループ識別情報とを情報処理装置100に送信する。店舗で提示されているコードは、例えば、店舗のテーブル、座席等に付されているQRコード(登録商標)、バーコード等である。図1は、店舗のテーブル21に貼り付けられているQRコード22を携帯端末10が読み取る例を示す。この場合、同一のQRコード22を読み取った複数の携帯端末10は、QRコード22に応じた同一のグループ識別情報を情報処理装置100にそれぞれ送信する。
【0029】
これに代えて、ユーザは、携帯端末10を用いてグループのユーザであることを予め登録してもよい。グループとして登録されたユーザの携帯端末10は、コードを読み取ったことに応じて、ユーザ識別情報と対応するグループ識別情報とを情報処理装置100に送信する。以上のようなQRコードの読み取り、グループの登録、ユーザ識別情報及びグループ識別情報の送信等は、携帯端末10で実行されたアプリケーションによって動作することが望ましい。
【0030】
これにより、情報処理装置100は、同一のグループ識別情報を送信した携帯端末10のユーザが同一グループに属するユーザと把握することができる。ここで、例えば、店舗の第1テーブルのQRコードを自身の携帯端末10を用いて読み取って当該第1テーブルで会食をする第1ユーザ、第2ユーザ、及び第3ユーザを含むグループを第1グループとする。
【0031】
情報処理装置100は、店舗が提供する料理、飲み物等の飲食メニューの情報を示す第1情報を携帯端末10のそれぞれへと送信する(図1の(2))。情報処理装置100は、ユーザが自身の携帯端末10を用いて入力した料理の注文を示す要求情報をそれぞれ受け付ける(図1の(3))。情報処理装置100は、受け付けた注文の情報とユーザ識別情報とグループ識別情報とを関連付けたユーザ情報として店舗端末20に送信する(図1の(4))。
【0032】
情報処理装置100は、グループに属するユーザのうち注文した料理の代金を支払う支払者を示す支払者情報を、グループに属するユーザの携帯端末10から取得する(図1の(5))。支払者情報は、グループ内の1または複数のユーザを示す情報である。情報処理装置100は、例えば、第2ユーザが自身の携帯端末10を用いて入力した支払者情報を取得することで、第1グループが注文した料理の代金の支払者を第2ユーザとする。
【0033】
情報処理装置100は、支払者が自身の携帯端末10を介して代金の支払いを指示したことに応じて、支払者が登録した支払い方法で決済するための処理をする(図1の(6))。情報処理装置100は、決済するための処理が完了したことに応じて、支払者が属するグループに属するユーザの携帯端末10に支払いが完了したことを通知する(図1の(7))。情報処理装置100は、例えば、第2ユーザが第1グループの支払いを終えたことを第1ユーザ、第2ユーザ、及び第3ユーザの携帯端末10にそれぞれ送信する。情報処理装置100は、支払いが完了したことを店舗端末20に送信してもよい。
【0034】
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置100は、グループで来店したユーザが携帯端末10を用いて料理を注文しつつ、料理の代金の支払者の情報を入力することで、支払者の情報に応じた決済処理を実行できる。情報処理装置100は、支払者の情報としてグループ内の1又は複数のユーザを示す情報を受け付けることができ、ユーザの支払方法の自由度を向上させることができる。このような情報処理装置100について次に説明する。
【0035】
<情報処理装置100の構成例>
図2は、本実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す。情報処理装置100は、例えば、サーバ等のコンピュータである。情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0036】
通信部110は、携帯端末10及び店舗端末20と通信ネットワークを介して接続されている。通信部110は、インターネット回線、携帯電話網等の通信ネットワークに接続するためのインターフェースである。
【0037】
記憶部120は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を含む記憶媒体である。また、記憶部120は、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置を含んでもよい。例えば、コンピュータが情報処理装置100として機能する場合、コンピュータを機能させるOS(Operating System)、及びプログラム等の情報を格納してもよい。また、記憶部120は、プログラムの実行時に参照されるデータベースを含む種々の情報を格納してもよい。
【0038】
また、記憶部120は、情報処理装置100が動作の過程で生成する(又は利用する)中間データ、算出結果、閾値、基準値、及びパラメータ等をそれぞれ記憶してもよい。また、記憶部120は、情報処理装置100内の各部の要求に応じて、記憶したデータを要求元に供給してもよい。
【0039】
記憶部120は、グループを識別するためのグループ識別情報と、グループ識別情報が示すグループに属するユーザのユーザ識別情報と、ユーザが要求した商品又はサービスを示す要求情報とを関連付けて、ユーザ情報として記憶する。図3は、本実施形態に係る記憶部120が記憶したユーザ情報の一例を示す。ユーザ情報は、例えば、グループ識別情報(グループID)と、グループに属するユーザのユーザ識別情報(ユーザID)と、ユーザが要求した料理の情報(商品ID)、サービスの情報(サービスID)とを関連付けた情報である。
【0040】
また、識別情報は、支払者を示す支払者情報(支払者ID)を有してもよい。なお、ユーザが特に指定しない場合、支払者情報はそれぞれのユーザを示す情報を設定していてもよい。ユーザ情報は、個人で利用するための要求か、グループで共有するための要求かを示す第1カテゴリ情報(第1カテゴリID)、飲み物、食べ物といった商品及びサービスのカテゴリを示す第2カテゴリ情報(第2カテゴリID)を更に有してもよい。なお、ユーザが特に指定しない場合、第1カテゴリ情報は個人で利用するための要求と設定していてもよい。
【0041】
制御部130は、通信部110を介して種々の情報を授受する。また、制御部130は、情報処理装置100の各部を制御する。制御部130は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部130は、識別情報取得部131、情報提供部132、要求情報取得部133、支払者情報取得部134、決済処理部135、及び通知部136を有する。言い換えると、CPUは、記憶部120に記憶されたプログラムを実行することにより、識別情報取得部131、情報提供部132、要求情報取得部133、支払者情報取得部134、決済処理部135、及び通知部136を有する制御部130として機能する。
【0042】
識別情報取得部131は、グループに属するユーザがそれぞれ保持する携帯端末10から、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得する。ユーザ識別情報は、例えば、携帯端末10に予め登録されているユーザ固有の情報、電話番号、携帯端末10において利用している決済サービスに用いられるユーザID、携帯端末10に固有の情報等である。また、ユーザ識別情報は、ユーザが予め登録した支払い方法の情報を含めた情報であってもよい。
【0043】
識別情報取得部131は、携帯端末10からグループを識別するためのグループ識別情報を更に取得する。グループ識別情報は、例えば、店舗の識別情報、店舗内のテーブル、座席の位置の情報を含んでもよい。識別情報取得部131は、ユーザ識別情報とグループ識別情報とを関連付けて、ユーザ情報として記憶部120に記憶させる。
【0044】
情報提供部132は、識別情報取得部131がグループ識別情報とユーザ識別情報とを取得した後に、商品又はサービスと価格とを関連付けた第1情報を、ユーザの携帯端末10のそれぞれに送信する。第1情報は、店舗が取り扱う商品、サービス等を示す情報である。図1の例のように、情報処理装置100を飲食店に適用した場合、第1情報は飲食メニューを示す情報である。第1情報は、記憶部120に記憶されていることが望ましい。制御部130は、店舗端末20から第1情報を予め取得して記憶部120に記憶させてもよい。
【0045】
要求情報取得部133は、ユーザが携帯端末10を操作して要求した商品又はサービスを示す要求情報を、携帯端末10から取得する。要求情報取得部133は、例えば、ユーザが注文した料理を示す要求情報を取得する。要求情報取得部133は、ユーザが要求した商品又はサービスをグループに属するユーザのうち誰に提供すべきかを示す情報を含む要求情報を取得してもよい。要求情報取得部133は、取得した要求情報を要求したユーザのユーザ識別情報と当該ユーザが属するグループのグループ識別情報とに関連付けてユーザ情報に含め、記憶部120に記憶させる。
【0046】
支払者情報取得部134は、グループ識別情報に関連付けて記憶部120に記憶されたユーザ識別情報に対応する、グループに属するユーザのうち、要求した商品又はサービスの代金を支払う支払者を示す支払者情報を、グループに属するユーザの携帯端末10から取得する。支払者情報取得部134は、取得した支払者情報を支払者のユーザ識別情報と当該支払者が属するグループのグループ識別情報とに関連付けてユーザ情報に含め、記憶部120に記憶させる。以上により、ユーザ情報は、要求情報と支払者情報とを含む情報となる。
【0047】
決済処理部135は、支払者が自身の携帯端末10を介して代金の支払いを指示したことに応じて、支払者が登録した支払い方法で決済するための第1処理をする。支払い方法は、クレジットカード、電子マネー等である。支払い方法は、情報処理装置100を保有している事業者が運用している決済サービスであってもよい。決済処理部135は、グループが要求した商品又はサービスの代金を、支払者が指定する支払い方法で決済するように処理する。
【0048】
決済処理部135が実行する第1処理は、例えば、クレジットカード、電子マネー等を運用する事業者に対して、これらの支払い方法に対応する請求処理である。この場合、決済処理部135は、例えば、通信部110を制御して、支払者が指定する支払い方法の決済サービスを提供している事業者の事業者サーバ等に請求金額の情報を送信する。これに代えて、決済処理部135は、ユーザの銀行口座等に代金を請求する処理を行ってもよい。なお、請求処理を実行する請求サーバ等が別個に存在する場合、決済処理部135は、通信部110を制御して、当該請求サーバ等に請求金額の情報を送信してもよい。
【0049】
通知部136は、決済処理部135による第1処理が完了したことに応じて、商品又はサービスを要求したユーザの携帯端末10に支払いが完了したことを通知する。また、通知部136は、要求情報取得部133が一のグループに属するユーザの携帯端末10から要求情報を取得したことに応じて、当該一のグループに属する他のユーザの携帯端末10に当該要求情報を通知してもよい。
【0050】
通知部136は、支払者情報取得部134が一のグループに属するユーザの携帯端末10から支払者情報を取得したことに応じて、当該一のグループに属する他のユーザの携帯端末10に当該支払者情報を通知してもよい。また、通知部136は、ユーザ情報を店舗端末20に通知してもよい。
【0051】
以上の本実施形態に係る情報処理装置100によれば、ユーザは、自身の携帯端末10を用いて商品又はサービスの要求から決済までを簡便かつスムーズに実行することができる。このような情報処理装置100のより具体的な動作について、図1に示す情報処理システムSを例として次に説明する。
【0052】
<情報処理システムSの動作フローの一例>
図4は、本実施形態に係る情報処理システムSの動作フローの一例を示す。図4に示す動作フローは、第1ユーザ、第2ユーザ、及び第3ユーザの3名を含む第1グループが飲食店で飲食をする例を説明する。図4において、第1ユーザが操作する携帯端末10を第1携帯端末10a、第2ユーザが操作する携帯端末10を第2携帯端末10b、第3ユーザが操作する携帯端末10を第3携帯端末10cとする。
【0053】
まず、第1グループのユーザは、店舗に訪れ、店舗内のテーブルに提示されているQRコードを各自の携帯端末10で読み込む(S41)。例えば、携帯端末10がQRコードを読み込むことにより、アプリケーションが実行され、携帯端末10の表示画面に店舗内のテーブルの配置情報、座席の配置情報等が表示される。この場合、携帯端末10のユーザは、表示されているテーブル、座席等のうち、自分が座る位置を入力できることが望ましい。
【0054】
また、実行されたアプリケーションは、例えば、ユーザが飲食して支払いが終了するまでにおけるユーザの要求等の入力と、情報処理装置100からの通知等の表示とに用いられる。例えば、携帯端末10のアプリケーションの実行画面において、ユーザが自分の座る位置を入力すると、ユーザの名前、ニックネーム等が表示される。ユーザの名前、ニックネーム等は、ユーザがアプリケーションから登録してもよく、情報処理装置100に予め登録されていてもよい。なお、情報処理装置100は、ユーザの名前、ニックネーム等の個人情報を店舗端末20に送信しないことが望ましい。
【0055】
その一方で、情報処理装置100は、グループ内のユーザの携帯端末10同士には、互いの名前、ニックネーム等の情報を送信してよい。これにより、着席したユーザは、誰がどの席に座っているのかをアプリケーションの実行画面を見るだけで確認することができる。なお、情報処理装置100は、グループに属するユーザの情報が予め登録されている場合、まだ来店していないグループ内のユーザにも、来店したユーザの名前、ニックネーム等の情報を送信してよい。これにより、入店前で同席する予定のユーザは、誰がどの席に座っているのか、また、後述するように、来店したユーザが要求した商品、サービス等の注文の状況、提供の状況等を把握することができる。
【0056】
第1携帯端末10a、第2携帯端末10b、及び第3携帯端末10cは、ユーザ識別情報と読み取ったQRコードに対応するグループ識別情報とを情報処理装置100にそれぞれ送信する(S42a、S42b、及びS42c)。ユーザ識別情報には、ユーザが入力した、ユーザの座席の位置情報が含まれていてもよい。また、ユーザ識別情報には、ユーザが携帯端末10に入力して登録した支払い方法の情報が更に含まれていてもよい。
【0057】
識別情報取得部131は、第1携帯端末10a、第2携帯端末10b、及び第3携帯端末10cからそれぞれ送信されたユーザ識別情報及びグループ識別情報を取得し、記憶部120にユーザ情報として記憶させる。制御部130は、ユーザ情報に含まれている3つのユーザ情報に関連付けられているグループ識別情報が同一の情報なので、第1ユーザ、第2ユーザ、及び第3ユーザが同一のグループに属するユーザであることを把握できる。
【0058】
通知部136は、店舗端末20にユーザ情報を送信する(S43)。これにより、店舗の店員は、第1ユーザ、第2ユーザ、及び第3ユーザを含む第1グループが来店して着席した座席の位置を把握することができる。次に、情報提供部132は、店舗が提供する飲食メニューの情報を示す第1情報を第1携帯端末10a、第2携帯端末10b、及び第3携帯端末10cに送信する(S44a、S44b、及びS44c)。これに代えて、又は、これに加えて、情報提供部132は、携帯端末10のアプリケーションが実行されたことに応じて、第1情報を携帯端末10に送信してもよい。
【0059】
また、情報提供部132は、ユーザが最新情報の要求をアプリケーションに入力したことに応じて、最新の第1情報を携帯端末10に送信してもよい。これにより、例えば、新たな商品又はサービスが加わったり、既存の商品又はサービスが提供できなくなったりしことの情報を店舗が第1情報に含めていた場合、ユーザは、店員から説明を受けることなく、提供可能な商品又はサービスの最新の情報を把握することができる。
【0060】
第1ユーザ、第2ユーザ、及び第3ユーザは、携帯端末10で飲食メニューを確認して、料理等の注文内容を携帯端末10に入力する。第1ユーザ、第2ユーザ、及び第3ユーザは、料理を提供する時間、提供先等を入力してもよい。第1携帯端末10a、第2携帯端末10b、及び第3携帯端末10cは、第1ユーザ、第2ユーザ、及び第3ユーザによる注文内容を示す要求情報を情報処理装置100にそれぞれ送信する(S45a、S45b、及びS45c)。要求情報取得部133は、要求情報を取得し、取得した要求情報をユーザ情報に含めて記憶部120に記憶させる。
【0061】
通知部136は、グループに属するユーザが要求した商品又はサービスの情報をグループに属するユーザの携帯端末10のそれぞれに通知する(S46a、S46b、及びS46c)。これにより、第1ユーザ、第2ユーザ、及び第3ユーザは、第1グループ内の注文状況を把握することができる。
【0062】
なお、第1ユーザ、第2ユーザ、及び第3ユーザは、第1グループ内の注文状況を把握してから、注文した料理を提供する時間、提供先等を入力してもよい。この場合、要求情報取得部133は、通知部136が通知した要求後の商品又はサービスの提供先を示す提供先情報、要求後の商品又はサービスを提供先のユーザに提供すべきタイミングを示す提供タイミング情報を携帯端末10から更に取得する。要求情報取得部133は、取得した提供先情報、提供タイミング情報をユーザ情報に更に含めて記憶部120に記憶させてよい。
【0063】
通知部136は、店舗端末20にユーザ情報を送信する(S46d)。これにより、店舗の店員は、第1グループからの注文を把握することができ、適切なタイミングでユーザが注文した料理を適切な提供先に提供することができる。言い換えると、ユーザは、例えば、自身で飲食するための注文なのか、複数人でシェアして飲食するための注文なのか、ユーザ以外のユーザが飲食するための注文なのかを明確にする情報を付加して料理を注文することができる。
【0064】
次に、第1グループのユーザのうち1または複数のユーザは、注文した料理の代金を支払うために自身が支払者になることを携帯端末10に入力する。なお、ユーザは、個人が注文した料理毎に支払者になるか否かをそれぞれ入力してもよい。ユーザは、特定のユーザが注文した料理の支払者になることを入力してもよく、グループ全体が注文した料理の支払者になることを入力してもよい。ユーザは、グループで共有するために注文した料理の支払者になることを入力してもよい。また、ユーザは、商品のカテゴリ毎に支払者になるか否かを入力してもよい。また、ユーザは、支払う金額の上限を設定してもよい。
【0065】
図4は、第2ユーザが第1グループの料理の代金を支払う例を示す。この場合、第2ユーザは、グループ全体が注文した料理の支払者になることを第2携帯端末10bに入力する。第2携帯端末10bは、第2ユーザが支払者であることを示す支払者情報を情報処理装置100に送信する(S47)。支払者情報取得部134は、支払者情報を取得し、第1グループの要求情報に含めて記憶部120に記憶させる。
【0066】
なお、ユーザが店舗に訪れる前に、携帯端末10のアプリケーションを実行して、グループのユーザであることを予め登録している場合、ユーザは、S47までの動作を予め来店前までに更に実行してもよい。言い換えると、情報処理装置100を用いることで、ユーザは、来店前の予約段階において、飲食メニューの情報を取得して、来店した際に飲食するための注文と支払者の情報の入力をすることができる。以上のように、ユーザは、予約時、注文前、注文時、又は注文後のいずれかの支払処理前のタイミングにおいて、自分が支払うのか、他者が支払うのか、又は支払者を決めないのかを決定できる。
【0067】
また、支払者情報取得部134は、一の商品又は一のサービスに対して、複数のユーザから支払者情報を取得した場合、当該複数のユーザを当該一の商品又は当該一のサービスの支払者としてもよい。この場合、支払者情報取得部134は、複数のユーザが均等に支払うのか(割り勘)、特定のユーザが多く支払うのかの情報も取得できることが好ましい。
【0068】
そして、第2ユーザは、予約時、注文前、注文時、又は注文後のいずれかのタイミングに、代金の支払いの指示を携帯端末10に入力する。図4は、第2ユーザが注文後のタイミングで代金の支払いの指示を携帯端末10に入力する例を示す。第1携帯端末10aは、第2ユーザから入力された支払いの指示を情報処理装置100に送信する(S48)。制御部130が支払いの指示を受け取ったことに応じて、決済処理部135は、第2ユーザが登録した支払い方法で決済する第1処理を実行する(S49)。なお、決済処理部135は、複数のユーザが支払者となった場合、代金を支払者の数で割った金額をそれぞれの支払者が支払う処理をしてもよい。
【0069】
通知部136は、決済処理部135による第1処理が完了したことに応じて、第1ユーザ、第2ユーザ、及び第3ユーザに支払いが完了したことを通知する(S50a、S50b、及びS50c)。これにより、第1グループのユーザは、飲食の支払いが完了したことがわかる。ここで、携帯端末10は、表示画面に支払い済みを示す画像等を表示させることが好ましい。例えば、ユーザは、携帯端末10の支払い済みを示す表示画面を店員に見せることで、スムーズに退店することができる。
【0070】
また、通知部136は、第1グループの支払いが完了したことを店舗端末20に通知してもよい(S50d)。これにより、店舗の店員は、第1グループの支払いが完了したことを把握することができる。以上のように、本実施形態に係る情報処理装置100は、グループで店舗に訪れた複数のユーザによる商品又はサービスの注文から支払いまでをスムーズに受け付けて処理することができる。これにより、ユーザのそれぞれは、例えば、自身の携帯端末10で動作する1つのアプリケーションに自身の要求を入力することにより、商品又はサービスの注文から支払いまでを完了させることができる。また、店舗の店員は、顧客の来店、注文、支払いの状況を容易に把握することができる。
【0071】
そして、ユーザは、自身の携帯端末10でユーザ毎に支払い方法を登録でき、登録した支払い方法を用いてユーザの意図したタイミングで支払うことができる。したがってユーザは、飲食後に店舗のレジに並んでユーザ毎に支払いの処理をすることなく、スムーズに飲食を終了することができる。
【0072】
なお、グループのうちの1人又は複数のユーザが先に退店したい場合がある。そこで、通知部136は、一のユーザに対して決済処理部135の第1処理が完了した場合、当該一のユーザに対して支払いが完了したことを通知してもよい。これにより、先に退店するユーザは、自分が注文した商品又はサービスの支払いを完了させ、また、他のユーザの注文の支払者となっている場合は他のユーザの注文の支払いも完了させることで、自身の携帯端末10の表示画面に「支払い済み」を示す情報を表示させることができる。したがって、ユーザは、例えば、携帯端末10の表示画面を店員に見せることで、他のユーザよりも先にスムーズに退店することができる。
【0073】
なお、決済処理部135は、一のユーザの第1処理が完了した場合、他のユーザが注文した分の追加の支払いに対しては当該一のユーザの第1処理を実行不可能とすることが望ましい。また、支払者情報取得部134は、決済処理部135による一のユーザの第1処理が完了した場合、当該一のユーザを支払者とする支払者情報を受け付けなくしてもよい。これにより、退店予定のユーザ、退店してしまったユーザ等に追加の処理が生じてしまうことを防止できる。
【0074】
以上の本実施形態に係る情報処理装置100は、第2ユーザが第1ユーザ及び第3ユーザの代金を支払う動作フローの例を示すが、情報処理装置100の動作はこれに限定されることはない。例えば、第2ユーザは、他のユーザの承認を受けてから支払者となってもよい。このような情報処理装置100の動作について次に説明する。
【0075】
<情報処理システムSの動作フローの第1変形例>
図5は、本実施形態に係る情報処理システムSの動作フローの第1変形例を示す。図5に示す第1変形例の動作フローは、図4に示す動作フローのS46の動作を実行した後の動作を示し、S41からS45までの記載を省略している。また、図5に示す第1変形例の動作フローにおいて、図4に示された動作フローと略同一の動作には同一の符号を付け、重複する説明を省略する。
【0076】
第1変形例の動作フローにおいて、通知部136が第1携帯端末10a、第2携帯端末10b、第3携帯端末10c、及び店舗端末20に識別情報を送信した(S46)後に、第1グループのユーザのうち1または複数のユーザは、注文した料理の代金を支払うことを立候補することを携帯端末10に入力する。図5は、第2ユーザが第1ユーザの注文した料理の支払者として立候補した例を示す。
【0077】
第1携帯端末10aは、第2ユーザが立候補者であることを示す立候補情報を情報処理装置100に送信する(S61)。これにより、支払者情報取得部134は、第1グループに属し、第1ユーザとは異なる第2ユーザの第2携帯端末10bから、第1ユーザが要求した商品又はサービスの代金を支払いたいことを示す立候補情報を取得する。
【0078】
次に、通知部136は、支払者情報取得部134が立候補情報を取得したことに応じて、第1ユーザの第1携帯端末10aに第2ユーザが代金を支払うことの承認を要求するメッセージを通知する(S62)。第1ユーザは、第2ユーザが支払者になることを了承する場合、支払者となることを承認することを自身の第1携帯端末10aに入力する。第1携帯端末10aは、第1ユーザが入力した情報を承認情報として情報処理装置100に送信する(S63)。
【0079】
これにより、支払者情報取得部134は、第1ユーザの第1携帯端末10aから、第1ユーザが注文した商品又はサービスの代金を第2ユーザが支払うことを承認することを示す承認情報を取得する。そして、支払者情報取得部134は、承認情報を取得したことに応じて、立候補情報を支払者情報とする。
【0080】
通知部136は、第2ユーザが支払者となったことを第2ユーザの第2携帯端末10bに通知する(S64)。ここで、通知部136は、第1グループの他のユーザの携帯端末10に第2ユーザが支払者であることを通知してもよい。そして、S64の後の動作は、図4に示す動作フローと同様であり、情報処理装置100は、支払いの指示を受け取ったことに応じて、第1処理を実行する。
【0081】
なお、第1ユーザは、第2ユーザが支払者となることを了承しない場合、S62の動作の後に、支払者となることを否認することを自身の第1携帯端末10aに入力してもよい。この場合、通知部136は、第1ユーザが否認した結果を第2ユーザの第2携帯端末10bに通知する(S64)。そして、第1ユーザは、例えば、第2ユーザ以外の他のユーザに支払者となってもらうことを要求するか、自身が支払うことを第1携帯端末10aに入力する。これに代えて、第1ユーザ及び第2ユーザ以外の第3ユーザが支払者となることを自身の第3携帯端末10cに入力してもよい。なお、携帯端末10は、支払者が支払う金額の上限を設定可能であることが望ましい。言い換えると、支払者情報取得部134は、支払金額の上限金額の情報を含む支払者情報を取得し、決済処理部135は、支払者の第1処理を上限金額の範囲で実行する。
【0082】
以上の第1変形例の動作フローによれば、情報処理装置100は、他のユーザから了承されたユーザを支払者として支払いの処理をする。これにより、複数のユーザが支払者として入力した場合でも、レジの前で議論することなく、グループ内で容易に調整して誰が支払うかを調整することができる。また、情報処理装置100は、例えば、支払者となるユーザが離れた位置で飲食していたり、離席していたり、他のユーザと会話等に集中していても、他のユーザに代金の支払者となることをスムーズに伝達することができる。
【0083】
以上の本実施形態に係る情報処理装置100の支払者情報取得部134は、第1グループに属し、商品又はサービスを要求した第1ユーザとは異なる第2ユーザの携帯端末10から、第1ユーザが要求した商品又はサービスの支払者となることを示す支払者情報を取得する例を説明した。これに代えて、支払者以外の他のユーザが支払者の候補を入力してもよい。言い換えると、支払者情報取得部134は、第2ユーザとは異なるユーザの携帯端末10から、第2ユーザが支払者の候補となることを示す候補者情報を取得してもよい。このような情報処理装置100の動作を次に説明する。
【0084】
<情報処理システムSの動作フローの第2変形例>
図6は、本実施形態に係る情報処理システムSの動作フローの第2変形例を示す。図6に示す第2変形例の動作フローは、図4に示す動作フローのS46の動作を実行した後の動作を示し、S41からS45までの記載を省略している。また、図6に示す第2変形例の動作フローにおいて、図4に示された動作フローと略同一の動作には同一の符号を付け、重複する説明を省略する。
【0085】
第2変形例の動作フローにおいて、通知部136が第1携帯端末10a、第2携帯端末10b、第3携帯端末10c、及び店舗端末20にユーザ情報を送信した(S46)後に、第1グループのユーザのうち1または複数のユーザは、注文した料理の代金を支払ってほしい人の情報を携帯端末10に入力する。図6は、第1ユーザが自身の注文した料理の代金を支払ってほしい人として第2ユーザの情報を第1携帯端末10aに入力した例を示す。
【0086】
第1携帯端末10aは、第1ユーザが入力した情報を支払者の候補者情報として情報処理装置100に送信する(S71)。これにより、支払者情報取得部134は、第1グループに属する第1ユーザの第1携帯端末10aから、第1ユーザが要求した商品又はサービスの代金を支払う候補者として第1グループに属する第2ユーザを示す候補者情報を取得する。
【0087】
次に、通知部136は、支払者情報取得部134が候補者情報を取得したことに応じて、候補者情報が示す第2ユーザの第2携帯端末10bに支払いの承認を要求するメッセージを通知する(S72)。第2ユーザは、支払者となることを了承する場合、支払者となることを承認することを自身の第2携帯端末10bに入力する。第2携帯端末10bは、第2ユーザが入力した情報を承認情報として情報処理装置100に送信する(S73)。
【0088】
これにより、支払者情報取得部134は、第2ユーザの第2携帯端末10bから、第1ユーザが要求した商品又はサービスの代金を支払うことを承認することを示す承認情報を取得する。そして、支払者情報取得部134は、承認情報を取得したことに応じて、第2ユーザを示す候補者情報を支払者情報とする。
【0089】
通知部136は、第2ユーザが支払者となったことを第1ユーザの第1携帯端末10aに通知する(S74)。ここで、通知部136は、第1グループの他のユーザの携帯端末10に第2ユーザが支払者であることを通知してもよい。そして、S74の後の動作は、図4に示す動作フローと同様であり、情報処理装置100は、支払いの指示を受け取ったことに応じて、第1処理を実行する。
【0090】
以上の第2変形例の動作フローによれば、情報処理装置100は、ユーザ間の支払いの要求を容易に処理することができる。これにより、例えば、第1ユーザは、第2ユーザが離れた位置で飲食していたり、離席していたり、他のユーザと会話等に集中していても、飲食の代金の支払者となることをスムーズに要求することができる。
【0091】
なお、第2ユーザは、支払者となることを了承しない場合、S72の動作の後に、支払者となることを否認することを自身の第2携帯端末10bに入力してもよい。この場合、通知部136は、第2ユーザが支払者となるたことを否認した結果を第1ユーザの第1携帯端末10aに通知する(S74)。そして、第1ユーザは、例えば、第2ユーザ以外の他のユーザに支払者となってもらうことを要求するか、自身が支払うことを第1携帯端末10aに入力する。これに代えて、第1ユーザ及び第2ユーザ以外の第3ユーザが支払者となることを自身の第3携帯端末10cに入力してもよい。
【0092】
なお、決済処理部135は、支払者情報取得部134がグループ内のユーザからの承認情報を取得しない場合、支払いの候補者となったユーザへの請求額を確定させなくてもよい。例えば、一のユーザが他のユーザの注文した商品の支払いの候補者として入力されている場合、当該一のユーザが支払いを承諾するか、他のユーザが当該商品の支払者になるまで、決済処理部135は、当該一のユーザの第1処理を実行しない。これにより、情報処理装置100は、支払者が不明のまま、支払者になり得るユーザの精算が完了することを防止できる。
【0093】
以上の本実施形態に係る情報処理装置100は、第2ユーザが第1ユーザの飲食の代金を支払う処理を実行する例を説明したが、これに限定されることはない。例えば、情報処理装置100は、第2ユーザが支払った金額を第1ユーザから第2ユーザへと送金するための処理を実行してもよい。また、情報処理装置100は、このようなシステムを利用したユーザに対してクーポン等の特典を付与してもよい。このような情報処理装置100について次に説明する。
【0094】
<情報処理装置100の変形例>
図7は、本実施形態に係る情報処理装置100の変形例を示す。本変形例の情報処理装置100において、図2に示された本実施形態に係る情報処理装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、重複する説明を省略する。変形例の情報処理装置100は、送金処理部210と特典付与部220とを更に備える。
【0095】
送金処理部210は、決済処理部135が第1処理を実行した場合、第1処理で支払った金額に対応する商品又はサービスを要求したユーザから、当該第1処理における支払者に当該金額を送金するための第2処理を実行する。送金処理部210は、例えば、図5及び図6の動作フローにおいて、S49で決済処理部135による第1処理が完了した後に、第2ユーザが登録した支払い方法で第2ユーザが支払った金額を、第1ユーザから第2ユーザへと送金するための第2処理をする。
【0096】
送金処理部210が実行する第2処理は、第1処理と同様の処理でよく、例えば、クレジットカード、電子マネー等を運用する事業者に対して、これらの支払い方法に対応する請求処理である。情報処理装置100は、このような送金処理部210の第2処理により、商品又はサービスを要求したユーザの代金を一時的に他のユーザが支払い、その後、商品又はサービスの要求元のユーザから支払者へと返金する動作をスムーズに実行することができる。
【0097】
なお、送金処理部210が実行する第2処理は、決済サービスで設定された自動送金処理でよく、これに代えて、第1ユーザの承諾を得た後に実行される送金処理であってもよい。また、第2処理は、所定の決済サービスで利用可能なポイントを第1ユーザから第2ユーザへと移行する処理であってもよい。
【0098】
また、送金処理部210が実行する第2処理は、送金限度額が設定されていてもよい。例えば、第2処理で利用する決済サービスにおいて、第1ユーザの残高が送金すべき金額未満の場合、通知部136は、第1ユーザの第1携帯端末10aに当該決済サービスの残高を増加させるメッセージを送信する。また、通知部136は、決済サービスを提供している事業者の事業者サーバ等に、オートチャージ等によって残高を増加させるメッセージを送信してもよい。
【0099】
特典付与部220は、システムSを利用したユーザに対してクーポン等の特典を付与する。特典付与部220は、例えば、図4の動作フローにおいて、S49で決済処理部135による第1処理が完了した後に、第2ユーザが支払った金額に対応する特典を第2ユーザに付与する。特典付与部220は、第2ユーザに代えて、第1ユーザに特典を付与してもよい。これに代えて、特典付与部220は、特典を第1ユーザ及び第2ユーザに付与してもよく、また、第1グループのユーザ全員に特典を付与してもよい。特典付与部220は、複数のユーザに特典を付与する場合、ユーザが支払った金額に応じた特典を付与してもよい。
【0100】
また、特典付与部220は、例えば、図5及び図6の動作フローにおいて、S49で決済処理部135による第1処理が完了した後に、第1ユーザ及び第2ユーザのうち少なくとも一方に第2ユーザが支払った金額に対応する特典を付与してもよい。更に、特典付与部220は、送金処理部210が第2処理を実行したことにより、ユーザに特典を付与してもよい。
【0101】
例えば、第1ユーザの代金を一時的に第2ユーザが支払い、その後、第1ユーザから第2ユーザへと返金した場合、特典付与部220は、第1ユーザが返金したことに応じて、返金額に対応する特典を第1ユーザに付与する。また、特典付与部220は、第2ユーザが一時的に代金を支払った際に特典を第2ユーザに付与していた場合、第1ユーザが返金したことに応じて、第1ユーザの返金額に対応する特典を第2ユーザに付与した特典から差し引く処理をしてもよい。
【0102】
特典は、例えば、ユーザが店舗で使用できるクーポン、ポイント等である。特典は、ユーザが登録した支払い方法を用いて商品等を購入する際に使用できるクーポン、ポイント等であってもよい。また、特典は、商品等と交換可能なクーポン、ポイント等であってもよい。なお、ユーザが店舗で使用できるクーポン等の特典は、ユーザの他に、グループ内の他のユーザが使用できてもよい。情報処理装置100は、このような特典を更に処理できることが好ましい。
【0103】
また、情報処理装置100の外部に、ポイント管理装置、及び/又は、クーポン管理装置等が設けられていてもよい。例えば、ポイント管理装置は、ユーザを識別するためのユーザIDとユーザが保有しているポイントの情報とを関連付けて管理し、クーポン管理装置は、ユーザIDとユーザが保有しているクーポンの情報とを関連付けて管理している。通知部136は、決済処理部135による特典を用いた決済処理、特典付与部220による特典の付与等が実行された場合に、このようなポイント管理装置、クーポン管理装置等に、特典の増減の情報を通知することが望ましい。なお、以下に、情報処理装置100がクーポンを処理する例を次に説明する。
【0104】
<情報処理システムSの動作フローの第3変形例>
図8は、本実施形態に係る情報処理システムSの動作フローの第3変形例を示す。図8に示す第3変形例の動作フローは、図4に示す動作フローのS43の動作を実行した後の動作を示し、S41からS42までの記載を省略している。また、図8に示す第3変形例の動作フローにおいて、図4に示された動作フローと略同一の動作には同一の符号を付け、重複する説明を省略する。
【0105】
なお、第3変形例の動作フローにおいて、予め第3ユーザに店舗で利用可能なクーポンが付与されているものとする。また、例えば、第3ユーザが、店舗に来店し、QRコードを第3携帯端末10cで読み込んだ場合(S41c)、第3携帯端末10cは、S42cにおいて、利用可能なクーポンを示すクーポン情報を情報処理装置100に更に送信するものとする。
【0106】
これにより、識別情報取得部131は、ユーザ識別情報と対応付けて、同一グループに属しているユーザであれば商品又はサービスの代金から所定の金額を値引くことができるクーポンを示すクーポン情報を、クーポンを保持しているクーポン保持ユーザの携帯端末10から取得する。そして、第3ユーザは、付与されたクーポンを利用することを第3携帯端末10cに入力する。第3携帯端末10cは、第3ユーザが入力したクーポン利用の指示を情報処理装置100に送信する(S81)。
【0107】
通知部136は、クーポン保持ユーザである第3ユーザがクーポンを利用する指示をしたことに応じて、クーポンが利用可能であることを第1グループに属するユーザの携帯端末10に通知する(S82a、及びS82b)。通知部136は、第3ユーザにもクーポンが利用可能となったことを通知してよい(S82c)。
【0108】
そして、情報提供部132による飲食メニューの情報の送信(S44)、第1グループによる料理の注文(S45)、通知部136による注文状況の通知(S46)、第2携帯端末10bによる支払者情報の送信(S47)の後、第2ユーザによる支払いの指示(S48)により、決済処理部135は、第1グループの決済をするための処理をする。ここで、決済処理部135は、クーポン保持ユーザがクーポンを利用する指示をしたことに応じて、第1グループに属する支払者の決済にクーポンを適用して値引きをするための第3処理を実行する(S83)。
【0109】
第3処理は、例えば、第1グループの飲食の代金から利用するクーポンに応じた金額を値引きした金額を算出する。そして、第3処理は、値引き後の金額を支払者が指定する支払い方法で決済するように処理する。決済処理部135が実行する決済するための処理は、上述の第1処理と同様である。
【0110】
通知部136は、決済処理部135がクーポンを保持していないクーポン非保持ユーザの決済に対してクーポンを適用する第3処理を実行した場合、クーポン非保持ユーザがクーポンを適用して商品又はサービスの支払いを完了したことをクーポン保持ユーザの携帯端末10に通知する。例えば、通知部136は、クーポン非保持ユーザである第2ユーザの決済に対して第3処理をした場合、第2ユーザがクーポンを適用したことを第3ユーザの第3携帯端末10cに通知する。この場合、通知部136は、S50cにおいて、支払いが完了したことの通知と共に、第2ユーザがクーポンを適用したことを通知してよい。また、通知部136は、クーポンが適用された金額を通知してもよい。
【0111】
以上の第3変形例の動作フローによれば、情報処理装置100は、同じグループに属していれば、支払者と異なるユーザが保持しているクーポンを支払者の決済時に適用することができる。これにより、グループ内のユーザは、それぞれのユーザの携帯端末10を用いて商品又はサービスを要求し、それぞれが支払いをする場合であっても、グループ内のユーザが保持しているクーポンを共有することができる。
【0112】
なお、第3変形例の動作フローにおいて、S43の動作の後に、第3ユーザがクーポンを利用することを第3携帯端末10cに入力した例を説明したが、これに限定されることはない。第3ユーザは、S44からS47の動作の間に、クーポンを利用することを第3携帯端末10cに入力してもよい。この場合、第3携帯端末10cは、第3ユーザがクーポンの利用を入力したことに応じて、情報処理装置100にクーポン利用の指示を送信し、通知部136は、クーポンが利用可能であることをグループ内に通知してもよい。
【0113】
これに代えて、識別情報取得部131がクーポン情報をクーポン保持ユーザの携帯端末10から取得したことに応じて、通知部136は、第1グループに属するクーポン保持ユーザが保持しているクーポンの情報を、クーポン保持ユーザに関連付けて第1グループに属するユーザの携帯端末10に通知してもよい。また、通知部136は、クーポン非保持ユーザの携帯端末10からクーポンの有無の問い合わせを制御部130が受け付けたことに応じて、グループ内のクーポンの情報を通知してもよい。
【0114】
これにより、クーポン非保持ユーザは、第3ユーザがクーポン利用の指示を入力しなくても、利用できるクーポンの情報を取得することができる。この場合、クーポン非保持ユーザは、更に、グループ内で利用可能なクーポンの利用をクーポン保持ユーザに要求してもよい。
【0115】
例えば、第2ユーザは、S48において、第2携帯端末10bから利用したいクーポンの情報を入力する。通知部136は、利用したいクーポンの情報を制御部130が受信したことに応じて、クーポンを利用してもよいか否かの問い合わせメッセージを第3ユーザの第3携帯端末10cに送信する。そして、決済処理部135は、第3ユーザの第3携帯端末10cからクーポン利用を承認する情報を制御部130が受信したことに応じて、上述の第3処理を実行する。
【0116】
これにより、グループ内の支払者は、クーポンを保持していなくても、グループ内で利用可能なクーポンの情報を容易に取得して利用することができる。なお、グループ内で利用可能なクーポンは、支払者とクーポン保持者との両方が商品又はサービスを要求した場合に適用可能なクーポンであってもよい。また、クーポンは、グループでの店舗利用を予約したユーザ、他のユーザ分もまとめて払うユーザ等(例えば、飲み会の幹事等)に適用するクーポンであってもよい。
【0117】
以上の第3変形例の動作フローは、グループ内のクーポンを利用する例を説明したが、これに限定されることはない。情報処理装置100は、クーポンに代えて、グループ内で利用できるポイント等、ユーザに付与する特典であれば他の特典を同様に利用してもよい。また、情報処理装置100は、複数の特典を組み合わせて利用してもよい。
【0118】
以上の本実施形態に係る情報処理装置100において、例えばS44の動作のように、情報提供部132が飲食メニューを示す第1情報をユーザの携帯端末10に送信する例を説明したが、これに限定されることはない。情報提供部132は、ユーザ識別情報にユーザ固有の情報が含まれている場合、ユーザ固有の情報に応じた飲食メニューを示す第2情報をユーザの携帯端末10に送信してもよい。
【0119】
例えば、情報提供部132は、グループに属するユーザのうち、登録した支払い方法が所定の支払い方法のユーザには、第1情報の商品又はサービスの価格を所定の支払い方法に対応する価格に変更した飲食メニューを示す第2情報を送信する。所定の支払い方法は、例えば、店舗が推奨する支払い方法である。また、所定の支払い方法は、例えば、情報処理装置100を保有している事業者が運用している決済サービスであってもよい。
【0120】
この場合、同一の飲食メニューに対する第2情報の価格は、第1情報の価格よりも低く設定されていてよい。ユーザは、所定の支払い方法を用いることで、商品又はサービスを安く利用できる。また、店舗又は情報処理装置100を保有している事業者は、所望の決済サービスを利用する顧客を増加させるようにすることができる。
【0121】
また、識別情報取得部131は、S42において、ユーザ識別情報と対応付けて、ユーザが予め登録した第1情報から除外する商品又はサービスを示す除外情報を更に取得してもよい。そして、情報提供部132は、S44において、第1情報のうち一のユーザの除外情報に対応する商品を一のユーザの注文不可商品として示した第2情報を当該一のユーザに送信する。これにより、ユーザは、嫌いな食べ物、食物アレルギーの原因となるアレルゲン等の情報を予め登録することにより、登録した食物を注文不可とする飲食メニューの情報を取得することができ、自身の好みの料理を安心して選択することができる。
【0122】
以上の本実施形態に係る情報処理装置100は、グループ内のユーザがグループ内で店舗に要求した商品又はサービスの代金の支払者となることを携帯端末10に入力したことに応じて、入力した情報に基づく支払者情報を取得する例を説明したが、これに限定されることはない。情報処理装置100は、ユーザの指示に応じて、代金の支払者を決定してもよい。
【0123】
例えば、携帯端末10で実行されているアプリケーションは、ユーザがくじ等によって支払者になりうることを了承するか否かを入力できるように構成されている。そして、支払者情報取得部134が、携帯端末10から、支払者になる得ることを了承したことを示す支払者情報を取得した場合、制御部130は、了承したユーザの中から所定のくじ等によって支払者を決定する。通知部136は、支払者の決定結果を携帯端末10に通知する。
【0124】
携帯端末10で実行されているアプリケーションは、制御部130による支払者の決定結果に応じて、くじ等の画像、動画等を表示させてもよい。これにより、情報処理装置100は、グループの飲食の楽しみを増加させるように動作することができる。なお、制御部130が支払者を決定する方法は、くじに代えて、ゲーム、占い等であってもよい。
【0125】
以上の本実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置100を飲食店に適用した例を説明したが、これに限定されることはない。情報処理装置100は、商品又はサービスをグループで利用した場合の支払いに用いるシステムに適用することができる。例えば、情報処理装置100は、理美容、ヘアサロン、映画館、タクシー、カーシェア等の支払いに用いるシステムに適用できる。
【0126】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0127】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0128】
10 携帯端末
20 店舗端末
21 テーブル
22 QRコード
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
130 制御部
131 識別情報取得部
132 情報提供部
133 要求情報取得部
134 支払者情報取得部
135 決済処理部
136 通知部
210 送金処理部
220 特典付与部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-07-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グループに属するユーザがそれぞれ保持する携帯端末から、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記グループを識別するためのグループ識別情報と、前記グループ識別情報が示す前記グループに属する前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが要求した商品又はサービスを示す要求情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記グループ識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶された前記ユーザ識別情報に対応する、前記グループに属する前記ユーザのうち、要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う支払者を示す支払者情報を、前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得する支払者情報取得部と、
前記支払者が自身の前記携帯端末を介して代金の支払いを指示したことに応じて、前記支払者が登録した支払い方法で決済するための第1処理をする決済処理部と、
前記決済処理部による前記第1処理が完了したことに応じて、前記商品又は前記サービスを要求した前記ユーザの前記携帯端末に払いが完了したことを通知する通知部と
を備え
前記支払者情報取得部は、前記グループに属する第1ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う候補者として前記グループに属する第2ユーザを示す候補者情報を取得し、
前記通知部は、前記支払者情報取得部が前記候補者情報を取得したことに応じて、前記候補者情報が示す前記第2ユーザの前記携帯端末に支払いの承認を要求するメッセージを通知し、
前記支払者情報取得部は、前記第2ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払うことを承認することを示す承認情報を取得したことに応じて、前記第2ユーザを示す前記候補者情報を前記支払者情報とする、
報処理装置。
【請求項2】
グループに属するユーザがそれぞれ保持する携帯端末から、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記グループを識別するためのグループ識別情報と、前記グループ識別情報が示す前記グループに属する前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが要求した商品又はサービスを示す要求情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記グループ識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶された前記ユーザ識別情報に対応する、前記グループに属する前記ユーザのうち、要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う支払者を示す支払者情報を、前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得する支払者情報取得部と、
前記支払者が自身の前記携帯端末を介して代金の支払いを指示したことに応じて、前記支払者が登録した支払い方法で決済するための第1処理をする決済処理部と、
前記決済処理部による前記第1処理が完了したことに応じて、前記商品又は前記サービスを要求した前記ユーザの前記携帯端末に支払いが完了したことを通知する通知部と
を備え、
前記支払者情報取得部は、前記グループに属し、第1ユーザとは異なる第2ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払いたいことを示す立候補情報を取得し、
前記通知部は、前記支払者情報取得部が前記立候補情報を取得したことに応じて、前記第1ユーザの前記携帯端末に前記第2ユーザが代金を支払うことの承認を要求するメッセージを通知し、
前記支払者情報取得部は、前記第1ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが注文した前記商品又は前記サービスの代金を前記第2ユーザが支払うことを承認することを示す承認情報を取得したことに応じて、前記立候補情報を前記支払者情報とする、
報処理装置。
【請求項3】
前記決済処理部による前記第1処理が完了した後に、前記第1ユーザが登録した支払い方法で、前記第2ユーザが支払った金額を前記第1ユーザから前記第2ユーザへと送金するための第2処理をする送金処理部を更に備える、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記決済処理部による前記第1処理が完了した後に、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザのうち少なくとも一方に前記第2ユーザが支払った金額に対応する特典を付与する特典付与部を更に備える、請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記識別情報取得部が前記グループ識別情報と前記ユーザ識別情報とを取得した後に、前記商品又は前記サービスと価格とを関連付けた第1情報を、前記ユーザの前記携帯端末のそれぞれに送信する情報提供部を更に備え、
前記情報提供部は、前記グループに属する前記ユーザのうち、登録した支払い方法が所定の支払い方法のユーザには、前記第1情報の前記商品又は前記サービスの価格を前記所定の支払い方法に対応する価格に変更した第2情報を送信する、
請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記識別情報取得部は、前記ユーザ識別情報と対応付けて、前記ユーザが予め登録した前記第1情報から除外する前記商品又は前記サービスを示す除外情報を更に取得し、
前記情報提供部は、前記第1情報のうち一のユーザの前記除外情報に対応する前記商品を前記一のユーザの注文不可商品として示した第2情報を前記一のユーザに送信する、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ユーザが前記携帯端末を操作して要求した前記商品又は前記サービスを示す要求情報を、前記携帯端末から取得する要求情報取得部を更に備え、
前記通知部は、前記グループに属する前記ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの情報を前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末のそれぞれに通知し、
前記要求情報取得部は、前記ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの提供すべきタイミングを示す提供タイミング情報を前記携帯端末から更に取得する、
請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記要求情報取得部は、前記ユーザが要求した前記商品又は前記サービスを前記グループに属する前記ユーザのうち誰に提供すべきかを示す情報を前記要求情報に含めて取得する、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記識別情報取得部は、前記ユーザ識別情報と対応付けて、同一グループに属している前記ユーザであれば前記商品又は前記サービスの代金から所定の金額を値引くことができるクーポンを示すクーポン情報を、クーポンを保持しているクーポン保持ユーザの前記携帯端末から更に取得し、
前記決済処理部は、前記クーポン保持ユーザが前記クーポンを利用する指示をしたことに応じて、前記グループに属する前記支払者の決済に前記クーポンを適用して値引きをするための第3処理を実行する、
請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記通知部は、前記決済処理部が前記クーポンを保持していないクーポン非保持ユーザの決済に対して前記クーポンを適用する前記第3処理を実行した場合、前記クーポン非保持ユーザが前記クーポンを適用して前記商品又は前記サービスの支払いを完了したことを前記クーポン保持ユーザの前記携帯端末に通知する、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記通知部は、前記クーポン保持ユーザが前記クーポンを利用する指示をしたことに応じて、前記クーポンが利用可能であることを前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末に通知する、請求項又は10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記通知部は、前記グループに属する前記クーポン保持ユーザが保持している前記クーポンの情報を、前記クーポン保持ユーザに関連付けて前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末に通知する、請求項から11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータが実行する、
グループに属するユーザがそれぞれ保持する携帯端末から、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するステップと、
前記グループを識別するためのグループ識別情報と、前記グループ識別情報が示す前記グループに属する前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが要求した商品又はサービスを示す要求情報とを関連付けて記憶部に記憶するステップと、
前記グループ識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶された前記ユーザ識別情報に対応する、前記グループに属する前記ユーザのうち、要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う支払者を示す支払者情報を、前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得するステップと、
前記支払者が自身の前記携帯端末を介して代金の支払いを指示したことに応じて、前記支払者が登録した支払い方法で決済するための第1処理をするステップと、
前記第1処理が完了したことに応じて、前記商品又は前記サービスを要求した前記ユーザの前記携帯端末に払いが完了したことを通知するステップと
を有し、
前記支払者情報を前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得するステップにおいて、前記グループに属する第1ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う候補者として前記グループに属する第2ユーザを示す候補者情報を取得するステップを更に有し、
支払いが完了したことを通知するステップにおいて、前記候補者情報を取得したことに応じて、前記候補者情報が示す前記第2ユーザの前記携帯端末に支払いの承認を要求するメッセージを通知するステップを更に有し、
前記支払者情報を前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得するステップにおいて、前記第2ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払うことを承認することを示す承認情報を取得したことに応じて、前記第2ユーザを示す前記候補者情報を前記支払者情報とするステップを更に有する、
報処理方法。
【請求項14】
コンピュータが実行する、
グループに属するユーザがそれぞれ保持する携帯端末から、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するステップと、
前記グループを識別するためのグループ識別情報と、前記グループ識別情報が示す前記グループに属する前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが要求した商品又はサービスを示す要求情報とを関連付けて記憶部に記憶するステップと、
前記グループ識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶された前記ユーザ識別情報に対応する、前記グループに属する前記ユーザのうち、要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う支払者を示す支払者情報を、前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得するステップと、
前記支払者が自身の前記携帯端末を介して代金の支払いを指示したことに応じて、前記支払者が登録した支払い方法で決済するための第1処理をするステップと、
前記第1処理が完了したことに応じて、前記商品又は前記サービスを要求した前記ユーザの前記携帯端末に払いが完了したことを通知するステップと
を有し、
前記支払者情報を前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得するステップにおいて、前記グループに属し、第1ユーザとは異なる第2ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払いたいことを示す立候補情報を取得するステップを更に有し、
支払いが完了したことを通知するステップにおいて、前記立候補情報を取得したことに応じて、前記第1ユーザの前記携帯端末に前記第2ユーザが代金を支払うことの承認を要求するメッセージを通知するステップを更に有し、
前記支払者情報を前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得するステップにおいて、前記第1ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが注文した前記商品又は前記サービスの代金を前記第2ユーザが支払うことを承認することを示す承認情報を取得したことに応じて、前記立候補情報を前記支払者情報とするステップを更に有する、
報処理装置。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グループに属するユーザがそれぞれ保持する携帯端末から、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記グループを識別するためのグループ識別情報と、前記グループ識別情報が示す前記グループに属する前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが要求した商品又はサービスを示す要求情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記グループ識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶された前記ユーザ識別情報に対応する、前記グループに属する前記ユーザのうち、要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う支払者を示す支払者情報を、前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得する支払者情報取得部と、
前記支払者が自身の前記携帯端末を介して代金の支払いを指示したことに応じて、前記支払者が登録した支払い方法で決済するための第1処理をする決済処理部と、
前記決済処理部による前記第1処理が完了したことに応じて、前記商品又は前記サービスを要求した前記ユーザの前記携帯端末に支払いが完了したことを通知する通知部と
を備え、
前記支払者情報取得部は、前記グループに属する第1ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う候補者として前記グループに属する第2ユーザを示す候補者情報を取得し、
前記通知部は、前記支払者情報取得部が前記候補者情報を取得したことに応じて、前記候補者情報が示す前記第2ユーザの前記携帯端末に支払いの承認を要求するメッセージを通知し、
前記支払者情報取得部は、前記第2ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払うことを承認することを示す承認情報を取得したことに応じて、前記第2ユーザを示す前記候補者情報を前記支払者情報とする、
情報処理装置。
【請求項2】
グループに属するユーザがそれぞれ保持する携帯端末から、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記グループを識別するためのグループ識別情報と、前記グループ識別情報が示す前記グループに属する前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが要求した商品又はサービスを示す要求情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記グループ識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶された前記ユーザ識別情報に対応する、前記グループに属する前記ユーザのうち、要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う支払者を示す支払者情報を、前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得する支払者情報取得部と、
前記支払者が自身の前記携帯端末を介して代金の支払いを指示したことに応じて、前記支払者が登録した支払い方法で決済するための第1処理をする決済処理部と、
前記決済処理部による前記第1処理が完了したことに応じて、前記商品又は前記サービスを要求した前記ユーザの前記携帯端末に支払いが完了したことを通知する通知部と
を備え、
前記支払者情報取得部は、前記グループに属し、第1ユーザとは異なる第2ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払いたいことを示す立候補情報を取得し、
前記通知部は、前記支払者情報取得部が前記立候補情報を取得したことに応じて、前記第1ユーザの前記携帯端末に前記第2ユーザが代金を支払うことの承認を要求するメッセージを通知し、
前記支払者情報取得部は、前記第1ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが注文した前記商品又は前記サービスの代金を前記第2ユーザが支払うことを承認することを示す承認情報を取得したことに応じて、前記立候補情報を前記支払者情報とする、
情報処理装置。
【請求項3】
前記決済処理部による前記第1処理が完了した後に、前記第1ユーザが登録した支払い方法で、前記第2ユーザが支払った金額を前記第1ユーザから前記第2ユーザへと送金するための第2処理をする送金処理部を更に備える、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記決済処理部による前記第1処理が完了した後に、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザのうち少なくとも一方に前記第2ユーザが支払った金額に対応する特典を付与する特典付与部を更に備える、請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記識別情報取得部が前記グループ識別情報と前記ユーザ識別情報とを取得した後に、前記商品又は前記サービスと価格とを関連付けた第1情報を、前記ユーザの前記携帯端末のそれぞれに送信する情報提供部を更に備え、
前記情報提供部は、前記グループに属する前記ユーザのうち、登録した支払い方法が所定の支払い方法のユーザには、前記第1情報の前記商品又は前記サービスの価格を前記所定の支払い方法に対応する価格に変更した第2情報を送信する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記識別情報取得部は、前記ユーザ識別情報と対応付けて、前記ユーザが予め登録した前記第1情報から除外する前記商品又は前記サービスを示す除外情報を更に取得し、
前記情報提供部は、前記第1情報のうち一のユーザの前記除外情報に対応する前記商品を前記一のユーザの注文不可商品として示した第2情報を前記一のユーザに送信する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ユーザが前記携帯端末を操作して要求した前記商品又は前記サービスを示す要求情報を、前記携帯端末から取得する要求情報取得部を更に備え、
前記通知部は、前記グループに属する前記ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの情報を前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末のそれぞれに通知し、
前記要求情報取得部は、前記ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの提供すべきタイミングを示す提供タイミング情報を前記携帯端末から更に取得する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記要求情報取得部は、前記ユーザが要求した前記商品又は前記サービスを前記グループに属する前記ユーザのうち誰に提供すべきかを示す情報を前記要求情報に含めて取得する、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記識別情報取得部は、前記ユーザ識別情報と対応付けて、同一グループに属している前記ユーザであれば前記商品又は前記サービスの代金から所定の金額を値引くことができるクーポンを示すクーポン情報を、クーポンを保持しているクーポン保持ユーザの前記携帯端末から更に取得し、
前記決済処理部は、前記クーポン保持ユーザが前記クーポンを利用する指示をしたことに応じて、前記グループに属する前記支払者の決済に前記クーポンを適用して値引きをするための第3処理を実行する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記通知部は、前記決済処理部が前記クーポンを保持していないクーポン非保持ユーザの決済に対して前記クーポンを適用する前記第3処理を実行した場合、前記クーポン非保持ユーザが前記クーポンを適用して前記商品又は前記サービスの支払いを完了したことを前記クーポン保持ユーザの前記携帯端末に通知する、請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記通知部は、前記クーポン保持ユーザが前記クーポンを利用する指示をしたことに応じて、前記クーポンが利用可能であることを前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末に通知する、請求項9又は10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記通知部は、前記グループに属する前記クーポン保持ユーザが保持している前記クーポンの情報を、前記クーポン保持ユーザに関連付けて前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末に通知する、請求項9から11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータが実行する、
グループに属するユーザがそれぞれ保持する携帯端末から、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するステップと、
前記グループを識別するためのグループ識別情報と、前記グループ識別情報が示す前記グループに属する前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが要求した商品又はサービスを示す要求情報とを関連付けて記憶部に記憶するステップと、
前記グループ識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶された前記ユーザ識別情報に対応する、前記グループに属する前記ユーザのうち、要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う支払者を示す支払者情報を、前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得するステップと、
前記支払者が自身の前記携帯端末を介して代金の支払いを指示したことに応じて、前記支払者が登録した支払い方法で決済するための第1処理をするステップと、
前記第1処理が完了したことに応じて、前記商品又は前記サービスを要求した前記ユーザの前記携帯端末に支払いが完了したことを通知するステップと
を有し、
前記支払者情報を前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得するステップにおいて、前記グループに属する第1ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う候補者として前記グループに属する第2ユーザを示す候補者情報を取得するステップを更に有し、
支払いが完了したことを通知するステップにおいて、前記候補者情報を取得したことに応じて、前記候補者情報が示す前記第2ユーザの前記携帯端末に支払いの承認を要求するメッセージを通知するステップを更に有し、
前記支払者情報を前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得するステップにおいて、前記第2ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払うことを承認することを示す承認情報を取得したことに応じて、前記第2ユーザを示す前記候補者情報を前記支払者情報とするステップを更に有する、
情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータが実行する、
グループに属するユーザがそれぞれ保持する携帯端末から、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するステップと、
前記グループを識別するためのグループ識別情報と、前記グループ識別情報が示す前記グループに属する前記ユーザの前記ユーザ識別情報と、前記ユーザが要求した商品又はサービスを示す要求情報とを関連付けて記憶部に記憶するステップと、
前記グループ識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶された前記ユーザ識別情報に対応する、前記グループに属する前記ユーザのうち、要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払う支払者を示す支払者情報を、前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得するステップと、
前記支払者が自身の前記携帯端末を介して代金の支払いを指示したことに応じて、前記支払者が登録した支払い方法で決済するための第1処理をするステップと、
前記第1処理が完了したことに応じて、前記商品又は前記サービスを要求した前記ユーザの前記携帯端末に支払いが完了したことを通知するステップと
を有し、
前記支払者情報を前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得するステップにおいて、前記グループに属し、第1ユーザとは異なる第2ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが要求した前記商品又は前記サービスの代金を支払いたいことを示す立候補情報を取得するステップを更に有し、
支払いが完了したことを通知するステップにおいて、前記立候補情報を取得したことに応じて、前記第1ユーザの前記携帯端末に前記第2ユーザが代金を支払うことの承認を要求するメッセージを通知するステップを更に有し、
前記支払者情報を前記グループに属する前記ユーザの前記携帯端末から取得するステップにおいて、前記第1ユーザの前記携帯端末から、前記第1ユーザが注文した前記商品又は前記サービスの代金を前記第2ユーザが支払うことを承認することを示す承認情報を取得したことに応じて、前記立候補情報を前記支払者情報とするステップを更に有する、
情報処理方法