(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023108572
(43)【公開日】2023-08-04
(54)【発明の名称】クラウドコンピューティングを用いた宿泊施設向けスマートフォンアプリ及びWebアプリ
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20230728BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022019963
(22)【出願日】2022-01-25
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
2.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】522054949
【氏名又は名称】色摩 法浩
(72)【発明者】
【氏名】色摩 法浩
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC23
(57)【要約】
【課題】宿泊施設における業務の省力化を図るため、宿泊施設向けシステムを提供する。
【解決手段】パブリッククラウド上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境・ストレージ・データベースを含むクラウドサーバー、及び、通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリ、及び、パソコン・スマートフォン用インターネットブラウザで実行されるWebアプリ、及び通信によって接続される各種機器を用いて実行可能とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パブリッククラウド上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境・ストレージ・データベースを含むクラウドサーバー、及び、通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリ、及び、パソコン・スマートフォン用インターネットブラウザで実行されるWebアプリ、を含む宿泊施設向けシステムであって、スマートフォン用アプリ、パソコン・スマートフォン用インターネットブラウザで実行されるWebアプリは、アカウントに基づいてクラウドサーバーに認証を行い、ユーザをログインさせるログイン処理と、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境を用いた宿泊客の宿泊料金の自動計算処理と、通信可能なレシートプリンタによるレシート印刷処理と、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境を用いた宿泊客が客室に立ち入ったことを識別する通信可能な人感センサー識別処理・ドア開閉センサー識別処理・スマートドアロック信号受信処理と、スマートフォンのカメラを用いた宿泊客の車両番号の識別処理と、通信可能なネットワークカメラを用いた宿泊客の顔認識・宿泊客の車両番号の識別処理と、宿泊客の宿泊料金を精算するためにQRコード決済・クレジットカード決済・非接触型決済サービスと接続して決済を行う決済処理と、各種処理を行なった際にアカウントに基づいて、同一アカウントにログインした複数のパソコン・スマートフォンにプッシュ通知を送信する処理と、各種処理を行なった際にアカウントに基づいて、同一アカウントにログインした複数のパソコン・スマートフォンにクラウドサーバー上のデータを同期する処理と、通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリは、宿泊客から飲食の注文を受けた時に注文内容を入力すると、即時に同一アカウントにログインした複数のパソコン・スマートフォンにプッシュ通知を送信して注文内容を同期する処理と、宿泊施設の売上データ・顧客管理データを日時・週次・月次で自動集計後に電子メールに添付する形式で自動送信する処理と、日々の売上を自動集計して同一アカウントにログインした複数のパソコン・スマートフォンにプッシュ通知を送信する売上締め処理と、通信可能な温湿度センサーを用いた宿泊施設の客室内の温湿度管理処理と、通信可能なLED電球を用いた宿泊施設の客室の入室状態を示す入室灯を制御する処理と、通信可能なスマートスピーカーを用いた宿泊施設の客室の注文・会計・テキストメッセージ・音声通話を行う処理と、を備えた宿泊施設向けシステムである。
【請求項2】
アカウントには、複数の宿泊施設を管理対象とすることが出来、複数の宿泊施設の管理機能を一覧して表示することも、宿泊施設ごとに個別に表示することも切り替えることができる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項3】
アカウントには、クラウドサーバーに構成されたIdentity and Access Managementを用いたクラウドサーバーへのアクセス権限の制御が可能となる。リソースごとに、ユーザーごとに、さまざまなアクセス権限を設定できる。同一アカウントにログインした複数のパソコン・スマートフォン毎にデバイストークンが発行され、許可を受けていない不正な端末からのクラウドサーバーへのアクセスを拒否することが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項4】
通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリは、通信可能なレシートプリンタとBluetooth規格またはIEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を行い、宿泊客の宿泊料金の精算したレシートまたは割引クーポンなどを印字することが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項5】
クラウドサーバーには、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いた宿泊客の宿泊料金の自動計算処理が可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項6】
通信可能な人感センサーには、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を行い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いてRESTful APIによるhttp通信を行い、宿泊客が客室に立ち入ったことを識別するプッシュ通知を通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリ、及び、パソコン・スマートフォン用インターネットブラウザで実行されるWebアプリに送信しすることが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項7】
通信可能なドア開閉センサーには、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を行い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いてRESTful APIによるhttp通信を行い、宿泊客が客室に立ち入ったことを識別するプッシュ通知を通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリ、及び、パソコン・スマートフォン用インターネットブラウザで実行されるWebアプリに送信しすることが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項8】
通信可能なスマートドアロックには、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を行い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いてRESTful APIによるhttp通信を行い、宿泊客が客室に立ち入ったことを識別するプッシュ通知を通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリ、及び、パソコン・スマートフォン用インターネットブラウザで実行されるWebアプリに送信しすることが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項9】
スマートフォンのカメラを用いた宿泊客の車両番号の識別には、撮影されたイメージデータを用いMachine Learningを用いて車両番号の画像解析を行い、車両番号を識別することが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項10】
通信可能なネットワークカメラを用いた宿泊客の顔認識・宿泊客の車両番号の識別には、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を行い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いてRESTful APIによるhttp通信を行い、Deep Neural Networkを用いたDeep Learningを行い宿泊客の顔認識・宿泊客の車両番号の識別することが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項11】
QRコード決済サービスと接続して決済を行う処理には、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を用い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いてRESTful APIによるhttp通信を行い、QRコード決済サービス提供業者のサーバーに決済リクエストを送信する。決済リクエストを受けたQRコード決済サービス提供業者が生成した決済用のQRコードを通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリに動的に表示して、宿泊客のスマートフォンで実行されるQRコード決済サービスのアプリで起動されたQRコードリーダーでスキャンすることで、宿泊料金の決済を行うことが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項12】
クレジットカード決済サービスと接続して決済を行う処理には、通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリとBluetoothで接続されたクレジットカードリーダーを用い、クレジットカード情報と請求項5で計算された宿泊料金の決済リクエストを生成する。IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を用い、クレジットカード決済サービス業者のApplication Programming Interfaceに決済リクエストを送信する。決済リクエストの結果を通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリに動的に表示することが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項13】
非接触型決済サービスと接続して決済を行う処理には、通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリとBluetoothで接続された非接触型決済カードリーダーを用い、接触型決済情報と請求項5で計算された宿泊料金の決済リクエストを生成する。IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を用い、非接触型決済サービス業者のApplication Programming Interfaceに決済リクエストを送信する。決済リクエストの結果を通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリに動的に表示することが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項14】
同一アカウントにログインした複数のパソコン・スマートフォンにプッシュ通知を送信する処理には、通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリから各種操作を行なった際に、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を用い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いて、プッシュ通知を生成して、同一アカウントにログインした他の複数のパソコン・スマートフォンに即時に各種操作の結果を同期・通知することが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項15】
宿泊客から飲食の注文を受けた時に注文内容を入力すると、即時に同一アカウントにログインした複数のパソコン・スマートフォンにプッシュ通知を送信して注文内容を同期する処理には、ある通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリから宿泊客から受けた飲食の注文を受ける処理を行なった際に、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を用い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いて、プッシュ通知を生成して、同一アカウントにログインした他の複数のパソコン・スマートフォンに即時に各種操作の結果を同期・通知することが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項16】
宿泊施設の売上データ・顧客管理データを日時・週次・月次で自動集計後に電子メールに添付する形式で自動送信する処理には、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いて、クラウドサーバー上に保存された宿泊施設の売上データの自動集計を行い、電子メールに添付して宿泊施設管理者のメールアドレスに自動送信することが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項17】
日々の売上を自動集計して同一アカウントにログインした複数のパソコン・スマートフォンにプッシュ通知を送信する売上締め処理には、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いて、クラウドサーバー上に保存された宿泊施設の売上データの自動集計を行い、プッシュ通知を生成して宿泊施設管理者の通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリに即時に通知することが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項18】
通信可能な温湿度センサーを用いた宿泊施設の客室内の温湿度管理処理には、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を行い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いて、温湿度データの定期取得を行う。温湿度が定めた閾値の上下限を逸脱したら通信可能な温湿度センサーに内蔵された赤外線リモコンを用いて宿泊施設の客室内のエアコンの電源ON・OFF、設定温度の変更を自動で行うことが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項19】
通信可能なLED電球を用いた宿泊施設の客室の入室状態を示す入室灯を制御する処理には、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を行い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いて、LED電球のON・OFF及び灯火色の変更の設定を行うことが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【請求項20】
通信可能なスマートスピーカーを用いた宿泊施設の客室の注文・会計を制御する処理には、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を行い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いて、宿泊客がスマートスピーカーに話しかけると注文・会計・テキストメッセージ・音声通話を行うことが可能となる請求項1に記載された宿泊施設向けシステムである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宿泊施設において宿泊施設の従業員が使用するスマートフォンもしくはパソコンを用いた宿泊施設の入退室管理及び決済処理を実行可能なスマートフォンアプリ及びWebアプリに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の社会では、スマートフォン普及率が90%に迫るなど広く活用されている。またユビキタス社会の実現のためにクラウドコンピューティングの技術が発展し、従来のオンプレミス環境のサーバー技術に取って代わろうとしている。宿泊業界においてもデジタルネイティブな環境への移行が進んでいる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の宿泊施設の宿泊客管理システムでは、高額なオンプレミスのサーバーを設置する必要があり、また宿泊施設内にホストとなるパソコンを配置して、パソコンのハードディスク内に宿泊者のデータを格納していた。そのため、サーバーやパソコンのハードウェアが故障すると高額な修理費が発生していた。宿泊者のチェックインなどを監視する各種センサーも有線で接続されていた。そのため機器を設置する際に配線を通すための工事が高額になっていた。
【0004】
従来の宿泊施設の宿泊客管理システムでは、専用のキーボードを使うなど宿泊施設の従業員が習熟するための期間が必要な構成となっており、従業員の教育にも費用と時間が発生する状況となっていた。本発明は、社会で一般的に使用されているスマートフォンを用いて簡便に宿泊施設の管理を行うことができるようになるものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の構成に係る宿泊施設向けシステムは、パブリッククラウド上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境・ストレージ・データベースを含むクラウドサーバーと通信して、通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリ、及び、パソコン・スマートフォン用インターネットブラウザで実行されるWebアプリから宿泊施設の従業員が各種操作を行うことを可能とする。
【0006】
第2の構成に係る宿泊施設向けシステムは、通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリ、及び、パソコン・スマートフォン用インターネットブラウザで実行されるWebアプリに複数の宿泊施設を管理対象とすることが出来、複数の宿泊施設の管理機能を一覧して表示することも、宿泊施設ごとに個別に表示することも切り替えることを可能とする。
【0007】
第3の構成に係る宿泊施設向けシステムは、クラウドサーバーに構成されたIdentity and Access Managementを用いて、リソースごとに、ユーザーごとに各種のアクセス制限を加えることができる。許可を受けていない不正な端末からのクラウドサーバーへのアクセスを拒否することも可能とする。
【0008】
第4の構成に係る宿泊施設向けシステムは、通信可能なレシートプリンタとBluetooth規格またはIEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を行い、宿泊客の宿泊料金の精算したレシートまたは割引クーポンなどを印字することが可能とする。
【0009】
第5の構成に係る宿泊施設向けシステムは、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いて、宿泊客の宿泊料金の自動計算処理を可能とする。
【0010】
第6の構成に係る宿泊施設向けシステムは、通信可能な人感センサーを用い、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を行い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いてRESTful APIによるhttp通信を行い、宿泊客が客室に立ち入ったことを識別するプッシュ通知を通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリ、及び、パソコン・スマートフォン用インターネットブラウザで実行されるWebアプリに送信することが可能とする。
【0011】
第7の構成に係る宿泊施設向けシステムは、通信可能なドア開閉センサーを用い、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を行い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いてRESTful APIによるhttp通信を行い、宿泊客が客室に立ち入ったことを識別するプッシュ通知を通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリ、及び、パソコン・スマートフォン用インターネットブラウザで実行されるWebアプリに送信しすることが可能とする。
【0012】
第8の構成に係る宿泊施設向けシステムは、通信可能なスマートドアロックを用い、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を行い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いてRESTful APIによるhttp通信を行い、宿泊客が客室に立ち入ったことを識別するプッシュ通知を通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリ、及び、パソコン・スマートフォン用インターネットブラウザで実行されるWebアプリに送信しすることが可能とする。
【0013】
第9の構成に係る宿泊施設向けシステムは、スマートフォンのカメラを用いた宿泊客の車両番号の識別のため、撮影されたイメージデータを用い、Machine Learningを用いて車両番号の画像解析を行い、車両番号を識別することが可能とする。
【0014】
第10の構成に係る宿泊施設向けシステムは、通信可能なネットワークカメラを用い、宿泊客の顔認識・宿泊客の車両番号の識別には、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を行い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いてRESTful APIによるhttp通信を行い、Deep Neural Networkを用いたDeep Learningを行い宿泊客の顔認識・宿泊客の車両番号の識別することが可能とする。
【0015】
第11の構成に係る宿泊施設向けシステムは、QRコード決済サービスと接続して決済を行う処理に、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を用い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いてRESTful APIによるhttp通信を行い、QRコード決済サービス提供業者のサーバーに決済リクエストを送信する。決済リクエストを受けたQRコード決済サービス提供業者が生成した決済用のQRコードを通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリに動的に表示して、宿泊客のスマートフォンで実行されるQRコード決済サービスのアプリで起動されたQRコードリーダーでスキャンすることで、宿泊料金の決済を行うことが可能とする。
【0016】
第12の構成に係る宿泊施設向けシステムは、クレジットカード決済サービスと接続して決済を行う処理に、通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリとBluetoothで接続されたクレジットカードリーダーを用い、クレジットカード情報と請求項5で計算された宿泊料金の決済リクエストを生成する。IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を用い、クレジットカード決済サービス業者のApplication Programming Interfaceに決済リクエストを送信する。決済リクエストの結果を通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリに動的に表示することが可能とする。
【0017】
第13の構成に係る宿泊施設向けシステムは、非接触型決済サービスと接続して決済を行う処理に、通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリとBluetoothで接続された非接触型決済カードリーダーを用い、接触型決済情報と請求項5で計算された宿泊料金の決済リクエストを生成する。IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を用い、非接触型決済サービス業者のApplication Programming Interfaceに決済リクエストを送信する。決済リクエストの結果を通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリに動的に表示することが可能とする。
【0018】
第14の構成に係る宿泊施設向けシステムは、同一アカウントにログインした複数のパソコン・スマートフォンにプッシュ通知を送信する処理に、ある通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリから各種操作を行なった際、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を用い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いて、プッシュ通知を生成して、同一アカウントにログインした他の複数のパソコン・スマートフォンに即時に各種操作の結果を同期・通知することが可能とする。
【0019】
第15の構成に係る宿泊施設向けシステムは、宿泊客から飲食の注文を受けた時に注文内容を入力すると、即時に同一アカウントにログインした複数のパソコン・スマートフォンにプッシュ通知を送信して注文内容を同期する処理には、ある通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリから宿泊客から受けた飲食の注文を受ける処理を行なった際に、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を用い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いて、プッシュ通知を生成して、同一アカウントにログインした他の複数のパソコン・スマートフォンに即時に各種操作の結果を同期・通知することが可能とする。
【0020】
第16の構成に係る宿泊施設向けシステムは、宿泊施設の売上データ・顧客管理データを日時・週次・月次で自動集計後に電子メールに添付する形式で自動送信する処理に、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いて、クラウドサーバー上に保存された宿泊施設の売上データの自動集計を行い、電子メールに添付して宿泊施設管理者のメールアドレスに自動送信することが可能とする。
【0021】
第17の構成に係る宿泊施設向けシステムは、日々の売上を自動集計して同一アカウントにログインした複数のパソコン・スマートフォンにプッシュ通知を送信する売上締め処理に、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いて、クラウドサーバー上に保存された宿泊施設の売上データの自動集計を行い、プッシュ通知を生成して宿泊施設管理者の通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリに即時に通知することが可能とする。
【0022】
第18の構成に係る宿泊施設向けシステムは、通信可能な温湿度センサーを用いた宿泊施設の客室内の温湿度管理処理に、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を行い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いて、温湿度データの定期取得を行う。温湿度が定めた閾値の上下限を逸脱したら通信可能な温湿度センサーに内蔵された赤外線リモコンを用いて宿泊施設の客室内のエアコンの電源ONOFF、設定温度の変更を自動で行うことが可能とする。
【0023】
第19の構成に係る宿泊施設向けシステムは、通信可能なLED電球を用いた宿泊施設の客室の入室状態を示す入室灯を制御する処理に、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を行い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いて、LED電球のON・OFF及び灯火色の変更の設定を行うことが可能とする。
【0024】
第20の構成に係る宿泊施設向けシステムは、通信可能なLED電球を用いた宿泊施設の客室の入室状態を示す入室灯を制御する処理に、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を行い、クラウドサーバー上に構成されたサーバーレスのプログラム実行環境であるFaaS(Function as a Service)を用いて、LED電球のON・OFF及び灯火色の変更の設定を行うことが可能とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明の宿泊施設向けシステムは、サーバー等の機器の設備投資費の大幅な圧縮を実現する。またサーバーの老朽化による故障が発生しない。IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いて各機器は通信するので、配線工事が不要となる。更に従来の技術とは異なり、世界中のどこからでも宿泊施設を管理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明を実施するための形態に係る宿泊施設向けシステムの構成を示す図(実施例1)
【
図2】人感センサーの動作方法を示した説明図である。(実施例1)
【
図3】ドア開閉センサー、リモートドアロックの動作方法を示した説明図である。(実施例1)
【
図4】スマートフォンのカメラを用いて、車両番号を識別する動作方法を示した説明図である。(実施例1)
【
図5】ネットワークカメラを用いて、車両番号を識別する動作方法を示した説明図である。(実施例1)
【
図6】通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリ、及び、パソコン・スマートフォン用インターネットブラウザで実行されるWebアプリの各種画面の動作方法を示した説明図である。(実施例1)
【
図7】通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリ、及び、パソコン・スマートフォン用インターネットブラウザで実行されるWebアプリの各種画面の動作方法を示した説明図である。(実施例1)
【
図8】通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリ、及び、パソコン・スマートフォン用インターネットブラウザで実行されるWebアプリの各種画面の動作方法を示した説明図である。(実施例1)
【
図9】通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリとBluetoothで接続されたクレジットカードリーダーを用い、クレジットカード決済を行う動作方法を示した説明図である。(実施例1)
【
図10】通信可能なスマートフォンで実行されるスマートフォン用アプリとBluetoothで接続された非接触型決済読み取り端末を用い、非接触型決済を行う動作方法を示した説明図である。(実施例1)
【
図11】通信可能な温湿度センサーを用いた宿泊施設の客室内の温湿度管理を行う動作方法を示した説明図である。(実施例1)
【
図12】通信可能なLED電球を用いた宿泊施設の客室の入室状態を示す入室灯を制御する方法を示した説明図である。(実施例1)
【
図13】通信可能なスマートスピーカーを用いた宿泊施設の客室の注文・会計を制御する方法を示した説明図である。(実施例1)
【
図14】同一アカウントにログインした他の複数のパソコン・スマートフォンに即時に各種操作の結果を同期・通知する方法を示した説明図である。(実施例1)
【
図15】複数のパソコン・スマートフォンにプッシュ通知を送信する方法を示した説明図である。(実施例1)
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明は、クラウドコンピューティングを用いた宿泊施設向けスマートフォンアプリ及びWebアプリの宿泊施設向けシステムに関する。
【実施例0028】
図1は、本発明を実施するための形態に係る宿泊施設向けシステムの構成を示す図である。宿泊施設の従業員が使用する宿泊施設向けシステムのスマートフォン用アプリがインストールされたスマートフォン6a~6c、宿泊客の宿泊料金の自動計算処理等の各種処理を行うクラウドサーバー10を含んで構成させる。この他、人感センサー1、ドア開閉センサー2、リモートドアロック3、レシートプリンタ5、LED電球8a~8c、ネットワークカメラ9を含むものであってもよい。
【0029】
宿泊施設の出入り口100には、宿泊施設の従業員が各種受付を行うフロントが設置されている。
【0030】
宿泊施設に設置された、宿泊施設向けシステムのスマートフォン用アプリがインストールされたスマートフォン6a~6c、宿泊客の宿泊料金の自動計算処理等の各種処理を行うクラウドサーバー10、人感センサー1、ドア開閉センサー2、リモートドアロック3、レシートプリンタ5、LED電球8a~8c、ネットワークカメラ9は、IEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いて互いに通信可能に接続されている。IEEE802規格で接続時は、アクセスポイント4を介して接続される。
【0031】
図2は、本発明を実施するための形態に係る人感センサー12の仕組みを示す図である。人感センサー12は、宿泊施設の客室に設置する。宿泊客13が客室の室内に立ち入ると、人感センサー12は、アクセスポイント14を介して、クラウドサーバー11にセンサー情報を送信する。クラウドサーバー11は、チェックインの処理をクラウド上で実行して、チェックインの情報を宿泊施設向けシステムのスマートフォン用アプリがインストールされたスマートフォン15a~15b、パソコン・スマートフォン用インターネットブラウザで実行されるWebアプリがインストールされたパソコン16a~16bにプッシュ通知として送信して、宿泊施設の従業員に宿泊客が客室に立ち入ったことを知らせることができる。
【0032】
図3は、本発明を実施するための形態に係るドア開閉センサー18の仕組みを示す図である。ドア開閉センサー18は、宿泊施設の客室のドア部分に設置する。宿泊客19が客室の室内に立ち入ると、ドア開閉センサー18は、アクセスポイント20を介して、クラウドサーバー17にセンサー情報を送信する。クラウドサーバー17は、チェックインの処理をクラウド上で実行して、チェックインの情報を宿泊施設向けシステムのスマートフォン用アプリがインストールされたスマートフォン21a~21b、パソコン・スマートフォン用インターネットブラウザで実行されるWebアプリがインストールされたパソコン22a~22bにプッシュ通知として送信して、宿泊施設の従業員に宿泊客が客室に立ち入ったことを知らせることができる。ドア開閉センサー18はリモートドアロック23を用いてもよい。
【0033】
図4は、本発明を実施するための形態に係るスマートフォンのカメラ24を用いた宿泊客の車両番号の識別処理を示す図である。宿泊施設向けシステムのスマートフォン用アプリがインストールされたスマートフォン24は、カメラを起動して宿泊客の車両25に向けると、スマートフォン24は車両番号に機械学習を用いた文字認識を行い、車両番号をテキストデータに変換する。スマートフォン24はIEEE802規格またはMobile Communication System規格を用いた通信を用い、クラウドサーバー28にテキストデータを保存することができる。
【0034】
図5は、本発明を実施するための形態に係る通信可能なネットワークカメラ30を用いた宿泊客の顔認識・宿泊客の車両の車両番号の識別処理を示す図である。ネットワークカメラ30は、宿泊施設の出入り口または宿泊施設の駐車場等に設置する。宿泊客31が宿泊施設に立ち入ると、ネットワークカメラ30は、宿泊客31の顔を撮影して、アクセスポイント29を介してクラウドサーバー32に送信する。クラウドサーバー32は、宿泊客31の顔画像を用いて機械学習を利用した顔認識を行い、クラウドサーバー32に保存されている過去に宿泊施設を利用した宿泊客データと照合して、新規客なのか既存客なのか識別することができる。宿泊施設の駐車場に立ち入った車両の車両番号を照合することにしてもよい。
【0035】
図6、7、8は、本発明を実施するための形態に係る宿泊施設向けシステムのスマートフォン用アプリの各種実行画面を示す図である。宿泊施設向けシステムのスマートフォン用アプリがインストールされたスマートフォンに表示された画面34は、アプリが起動した時に最初に表示される画面である。この画面では宿泊施設の客室一つにつき一つのボタン33が生成される。各ボタン33を押すと、対応する客室の各種操作を行うことができる。客室は、一つの宿泊施設の客室群を表示することもできるし、複数の宿泊施設の客室を一括で表示させることもできる。
【0036】
ボタン33を押すと、客室毎に用意された画面41が表示される。画面41は選択された客室の各種操作が割り当てられたボタンを表示している。写真35は
図4、5で撮影された宿泊客の車両の写真または、宿泊客の顔写真を表示する。ボタン36は、
図4のカメラを起動させるボタンである。ボタン37は、画面54の飲食物注文画面を開くボタンである。ボタン38は、画面48の会計画面を開くボタンである。ボタン39は、画面57の室替画面を開くボタンである。40は客室のテキストデータ形式の客室情報を表示するテキスト部である。スクロールすることによって多種の情報を表示することができる。
【0037】
画面48は、チェックインしている客室の会計操作を行うことができる画面である。テキスト部42には宿泊客への請求金額が表示されている。テキストフィールド43は、宿泊客が利用できる割引券の割引額を反映させることができる。テキストフィールド44は、宿泊客から預かった代金を入力できる。ボタン45は、会計操作を確定させるボタンである。テキストフィールド46は、宿泊客への請求金額を調整したい時に入力することができる。テキストフィールド47は、決済方法を現金決済、QRコード決済・クレジットカード決済・非接触型決済から選択することができる。選択した内容によって開く画面を変えることができる。
【0038】
画面54は、客室に提供する飲食物のオーダーを入力する画面である。テキストフィールド49、50、51、52に数量を入力することによって飲食物a、b、c、dの注文数を増減させることができる。
ボタン59は、飲食物のオーダーを確定させることができる。
【0039】
画面57は、チェックインした客室に不具合等があった時に、室替を行う画面である。テキストフィールド55は、室替が可能な空室を選択することができる。ボタン56は、室替操作を確定するボタンである。
【0040】
画面60は、QRコード決済を実行した時に表示される決済リクエストのQRコード表示画面である。QRコード58を、宿泊客のスマートフォンにインストールされているQRコード決済サービスのアプリでスキャンすると、宿泊料金を宿泊客に請求することができる。
【0041】
画面64は、宿泊客がチェックアウトして掃除中の客室を示す画面である。ボタン62を押すと、客室の清掃作業が完了したことを確定することができる。
【0042】
画面69は、清掃が完了した宿泊客を迎える準備ができた客室を示す画面である。ボタン62を押すと、客室の清掃作業が完了したことを確定することができる。
【0043】
図9は、クレジットカード決済を実行する処理を示す図である。宿泊施設の従業員70は、宿泊施設向けシステムのスマートフォン用アプリがインストールされたスマートフォン71と、クレジットカードリーダー72を用いて、宿泊客74のクレジットカード73をスキャンして、宿泊料金の決済を行うことができる。
【0044】
図10は、非接触型決済を実行する処理を示す図である。宿泊施設の従業員75は、宿泊施設向けシステムのスマートフォン用アプリがインストールされたスマートフォン76と、非接触型決済読み取り端末77を用いて、宿泊客80のクレジットカードまたはプリペイドカード79、あるいは宿泊客のスマートフォンにインストールされた非接触型決済アプリをスキャンして、宿泊料金の決済を行うことができる。
【0045】
図11は、通信可能な温湿度センサーを用いた宿泊施設の客室内の温湿度管理処理を示す図である。宿泊施設の客室内に設置された温湿度センサー81は、室内の温度と湿度の定時モニタリングを行い、あらかじめ設定された上限温度もしくは下限温度から室温が外れた場合、赤外線信号を用いてエアコンに設定温度を変更する信号を送信する。エアコンの電源が切れている場合は、電源を入れることもできる。温度を操作することによって、常に宿泊客82の快適な室温を保つことができる。また宿泊施設の従業員84は、宿泊施設向けシステムのスマートフォン用アプリがインストールされたスマートフォン83を用いて、温湿度センサー81を操作することができ、赤外線信号を介してエアコンを外部から操作できる。
【0046】
図12は、通信可能なLED電球を用いた宿泊施設の客室の入室状態を示す入室灯を制御する処理を示した図である。宿泊施設の客室のドア前等に設置された通信可能なLED電球85は、アクセスポイント102を用いて、クラウドサーバー101と通信を行い、客室の入室情報を取得する。客室が使用可能な場合であれば、空室を示す緑色に点灯する。客室が既に入室中もしくは清掃中の場合は、入室不可を示す赤色に点灯する。LED電球の色はRGB配色で表現できる色であれば自由に設定することができる。
【0047】
図13は、通信可能なスマートスピーカーを用いた宿泊施設の客室の注文・会計を行う処理を示した図である。通信可能なスマートスピーカー89は、宿泊客90から音声で注文を受けるとアクセスポイント102を用いて、クラウドサーバー101と通信を行い、会計リクエストや飲食物の注文リクエストのプッシュ通知を宿泊施設の従業員92が持つ、宿泊施設向けシステムのスマートフォン用アプリがインストールされたスマートフォン91に送信することができる。また、通信可能なスマートスピーカー89は、宿泊客90から音声の内容に、アクセスポイント102を用いて、クラウドサーバー101に送信する。クラウドサーバー101がテキストメッセージに変換して、宿泊施設の従業員92が持つ、宿泊施設向けシステムのスマートフォン用アプリがインストールされたスマートフォン91に送信することができる。また、通信可能なスマートスピーカー89は、宿泊施設向けシステムのスマートフォン用アプリがインストールされたスマートフォン91に音声通話(VoIP)を行うことができる。
【0048】
図14、15は、同一アカウントにログインした複数のパソコン・スマートフォンにクラウドサーバー上のデータを同期する処理、同一アカウントにログインした複数のパソコン・スマートフォンにプッシュ通知を送信する処理を示した図である。宿泊施設aの従業員94が、宿泊施設向けシステムのスマートフォン用アプリがインストールされたスマートフォン93を用いて飲食物の注文処理、会計処理、売上締め処理等を実行する。クラウドサーバー105が各処理を実行した後、同一アカウントにログインした複数のパソコン・スマートフォンにプッシュ通知を送信する。プッシュ通知は画面99の様に表示され、通知音も鳴ることから、従業員94とは離れた場所にいる従業員96、従業員98も即時に施設内で行われた処理を把握することができる。