IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ チョントゥー ジミー テクノロジー カンパニー リミテッドの特許一覧

特開2023-108589ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータの伝送方法、装置、デバイス及び媒体
<>
  • 特開-ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータの伝送方法、装置、デバイス及び媒体 図1
  • 特開-ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータの伝送方法、装置、デバイス及び媒体 図2
  • 特開-ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータの伝送方法、装置、デバイス及び媒体 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023108589
(43)【公開日】2023-08-04
(54)【発明の名称】ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータの伝送方法、装置、デバイス及び媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/14 20090101AFI20230728BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20230728BHJP
【FI】
H04W48/14
H04W84/12
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022172657
(22)【出願日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】202210082895.2
(32)【優先日】2022-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521406639
【氏名又は名称】チョントゥー ジミー テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU XGIMI TECHNOLOGY CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Building 4, Zone A, Tianfu Software Park, No. 1129 Century City Road, High-tech Zone, Chengdu, Sichuan, China
(74)【代理人】
【識別番号】100142365
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】呉昊
(72)【発明者】
【氏名】尹蕾
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA34
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH24
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータの伝送方法、装置、デバイス及び媒体を提供する。
【解決手段】方法は、ソフトアクセスデバイス(STA MLD)がメインリンクを介して送信したブロードキャストメッセージを受信し、受信したブロードキャストメッセージにおいて、非メインリンクに対応するシステムパラメータ変更カウントが前回受信したシステムパラメータ変更カウントの値と異なることを指示する場合、非メインリンクに関するシステムパラメータを要求するための第1メッセージを、メインリンクを介してソフトアクセスデバイス(Mobile AP MLD)に送信するステップと、ソフトアクセスデバイス(STA MLD)がメインリンクを介して送信した、第1メッセージに応答する第2メッセージを受信するステップと、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイントと、非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントと、を含むソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する方法であって、
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信したブロードキャストメッセージを受信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントとを含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられるステップと、
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおいて、前記非メインリンクに対応するシステムパラメータ変更カウントが前回受信したシステムパラメータ変更カウントの値と異なることを指示する場合、前記メインリンクを介して前記ソフトアクセスデバイスに第1メッセージを送信し、前記第1メッセージは論理アクセスポイントのシステムパラメータを要求するために用いられ、第2リンク識別子及びターゲットマルチリンクデバイスの識別子を含み、前記第2リンク識別子は要求された論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記ターゲットマルチリンクデバイスの識別子は要求された論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、且つ前記第1メッセージを受信する第1論理アクセスポイントが属するデバイスを指示するように設定されるステップと、
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信した、前記第1メッセージに応答する第2メッセージを受信し、前記第2メッセージは前記非メインリンクの識別子と、前記非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントのシステムパラメータと、システムパラメータ変更カウントと、を含むステップと、を含むことを特徴とする、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する方法。
【請求項2】
前記第1メッセージは更新済システムパラメータのみを要求しているか否かの指示及びローカルシステムパラメータの状態に対応するシステムパラメータ変更カウントをさらに含み、
前記第1メッセージにおいて更新済システムパラメータのみを要求していることを指示した場合、前記第2メッセージに含まれる前記非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントのシステムパラメータは、第2論理アクセスポイントの前記第2メッセージにおけるシステムパラメータ変更カウントと、前記第1メッセージにおけるローカルシステムパラメータの状態に対応するシステムパラメータ変更カウントとの間で変更されるシステムパラメータであることを特徴とする、請求項1に記載のソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する方法。
【請求項3】
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信されたブロードキャストメッセージを受信した後、且つ前記第1メッセージを送信する前に、
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるマルチリンクデバイス識別子が、隣接する論理アクセスポイントと前記ブロードキャストメッセージを送信する第1論理アクセスポイントが同じデバイスに属することを指示する場合、ローカルに記憶された情報及び前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるリンク識別子の値に基づいて、前記第1リンク識別子に指示されるリンクが非メインリンクであるか否かを判断するステップと、又は
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるマルチリンクデバイス識別子が、隣接する論理アクセスポイントと前記ブロードキャストメッセージを送信する第1論理アクセスポイントが同じソフトアクセスデバイスに属し、且つソフトアクセスデバイスにおいて非メインリンクで動作する論理アクセスポイントであることを指示する場合、前記第1リンク識別子に指示されるリンクは非メインリンクであると決定するステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する方法。
【請求項4】
前記第1メッセージはマルチリンクプローブ要求メッセージであり、前記第2メッセージはマルチリンクプローブ応答メッセージであることを特徴とする、請求項1に記載のソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する方法。
【請求項5】
メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含むソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する方法であって、
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信したブロードキャストメッセージを受信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントと、第1パラメータとを含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられ、前記第1パラメータは第1論理アクセスポイントのブロードキャストメッセージにおいて第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを送信する時間長を指示するために用いられるステップと、
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおいて、前記非メインリンクに対応するシステムパラメータ変更カウントが前回受信したシステムパラメータ変更カウントの値と異なることを指示し、且つ前記第1パラメータの値が、後続のブロードキャストメッセージにおいて第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを含むことを指示している場合、前記第1パラメータの値が指示する時間長内に第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを読み取るステップと、を含むことを特徴とする、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する方法。
【請求項6】
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信したブロードキャストメッセージを受信した後、且つ第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを読み取る前に、さらに、
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるマルチリンクデバイス識別子が、隣接する論理アクセスポイントと前記ブロードキャストメッセージを送信する第1論理アクセスポイントが同じデバイスに属することを指示する場合、ローカルに記憶された情報及び前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるリンク識別子の値に基づいて、前記第1リンク識別子に指示されるリンクが非メインリンクであるか否かを判断するステップと、又は、
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるマルチリンクデバイス識別子が、隣接する論理アクセスポイントと前記ブロードキャストメッセージを送信する第1論理アクセスポイントが同じソフトアクセスデバイスに属し、且つソフトアクセスデバイスにおいて非メインリンクで動作する論理アクセスポイントであることを指示する場合、前記第1リンク識別子に指示されるリンクは非メインリンクであると決定するステップと、を含むことを特徴とする、請求項5に記載のソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する方法。
【請求項7】
メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含むソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する方法であって、
前記メインリンクを介してブロードキャストメッセージを送信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントとを含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられるステップと、
端末デバイスが前記メインリンクを介して送信した第1メッセージを受信し、前記第1メッセージは論理アクセスポイントのシステムパラメータを要求するために用いられ、第2リンク識別子及びターゲットマルチリンクデバイスの識別子を含み、前記第2リンク識別子は要求された論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記ターゲットマルチリンクデバイスの識別子は要求された論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、且つ前記第1メッセージを受信する第1論理アクセスポイントが属するデバイスを指示するように設定されるステップと、
受信した前記第1メッセージにおけるターゲットマルチリンクデバイスの識別子が、前記第1メッセージを受信する第1論理アクセスポイントが属するデバイスを指示している場合、前記メインリンクを介して前記端末デバイスに前記第1メッセージに応答する第2メッセージを送信し、前記第2メッセージは前記非メインリンクの識別子と、前記非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントのシステムパラメータと、システムパラメータ変更カウントと、を含むステップと、を含むことを特徴とする、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する方法。
【請求項8】
前記第1メッセージは更新済システムパラメータのみを要求しているか否かの指示及びローカルシステムパラメータの状態に対応するシステムパラメータ変更カウントをさらに含み、
前記第1メッセージにおいて更新済システムパラメータのみを要求していることを指示した場合、前記第2メッセージに含まれる前記非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントのシステムパラメータは、第2論理アクセスポイントの前記第2メッセージにおけるシステムパラメータ変更カウントと、前記第1メッセージにおけるローカルシステムパラメータの状態に対応するシステムパラメータ変更カウントとの間で変更されるシステムパラメータであることを特徴とする、請求項7に記載のソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する方法。
【請求項9】
前記第1メッセージを受信した後、且つ前記第2メッセージを送信する前に、
タイマーを起動するステップと、
前記タイマーがタイムアップした時、前記第2メッセージを送信するステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載のソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する方法。
【請求項10】
前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるマルチリンクデバイス識別子は、隣接する論理アクセスポイントと前記ブロードキャストメッセージを送信する第1論理アクセスポイントが同じ装置に属することを指示するか、又は隣接する論理アクセスポイントが、前記ブロードキャストメッセージを送信する第1論理アクセスポイントと同じソフトアクセスデバイスに属し、且つ非メインリンクにおいて動作するソフトアクセスデバイスにおける論理アクセスポイントであることを指示することを特徴とする、請求項7に記載のソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する方法。
【請求項11】
前記第1メッセージはマルチリンクプローブ要求メッセージであり、前記第2メッセージはマルチリンクプローブ応答メッセージであることを特徴とする、請求項7に記載のソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する方法。
【請求項12】
メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含むソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する方法であって、
前記メインリンクを介してブロードキャストメッセージを送信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントと、第1パラメータとを含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられ、前記第1パラメータは第1論理アクセスポイントのブロードキャストメッセージにおいて第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを送信する時間長を指示するために用いられるステップと、
前記第1パラメータの値が指示する時間長内に送信したブロードキャストメッセージは第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを含むステップと、を含むことを特徴とする、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する方法。
【請求項13】
前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるマルチリンクデバイス識別子は、隣接する論理アクセスポイントと前記ブロードキャストメッセージを送信する第1論理アクセスポイントが同じ装置に属することを指示するか、又は隣接する論理アクセスポイントが、前記ブロードキャストメッセージを送信する第1論理アクセスポイントと同じソフトアクセスデバイスに属し、且つ非メインリンクにおいて動作するソフトアクセスデバイスにおける論理アクセスポイントであることを指示することを特徴とする、請求項12に記載のソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する方法。
【請求項14】
メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含むソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する装置であって、
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信したブロードキャストメッセージを受信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントと、を含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられるステップと、
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおいて、前記非メインリンクに対応するシステムパラメータ変更カウントが前回受信したシステムパラメータ変更カウントの値と異なることを指示する場合、前記メインリンクを介して前記ソフトアクセスデバイスに第1メッセージを送信し、前記第1メッセージは論理アクセスポイントのシステムパラメータを要求するために用いられ、第2リンク識別子及びターゲットマルチリンクデバイスの識別子を含み、前記第2リンク識別子は要求された論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記ターゲットマルチリンクデバイスの識別子は要求された論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、且つ前記第1メッセージを受信する第1論理アクセスポイントが属するデバイスを指示するように設定されるステップと、
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信した、前記第1メッセージに応答する第2メッセージを受信し、前記第2メッセージは前記非メインリンクの識別子と、前記非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントのシステムパラメータと、システムパラメータ変更カウントと、を含むステップと、を実行するために用いられるパラメータ取得モジュールを含むことを特徴とする、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する装置。
【請求項15】
メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含むソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する装置であって、
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信したブロードキャストメッセージを受信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントと、第1パラメータと、を含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられ、前記第1パラメータは第1論理アクセスポイントのブロードキャストメッセージにおいて第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを送信する時間長を指示するために用いられるステップと、
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおいて、前記非メインリンクに対応するシステムパラメータ変更カウントが前回受信したシステムパラメータ変更カウントの値と異なることを指示し、且つ前記第1パラメータの値が、後続のブロードキャストメッセージにおいて第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを含むことを指示している場合、前記第1パラメータの値が指示する時間長内に第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを読み取るステップと、を実行するために用いられるパラメータ取得モジュールを含むことを特徴とする、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する装置。
【請求項16】
メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含むソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する装置であって、
前記メインリンクを介してブロードキャストメッセージを送信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントと、を含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられるステップと、
端末デバイスが前記メインリンクを介して送信した第1メッセージを受信し、前記第1メッセージは論理アクセスポイントのシステムパラメータを要求するために用いられ、第2リンク識別子及びターゲットマルチリンクデバイスの識別子を含み、前記第2リンク識別子は要求された論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記ターゲットマルチリンクデバイスの識別子は要求された論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、且つ前記第1メッセージを受信する第1論理アクセスポイントが属するデバイスを指示するように設定されるステップと、
受信した前記第1メッセージにおけるターゲットマルチリンクデバイスの識別子が、前記第1メッセージを受信する第1論理アクセスポイントが属するデバイスを指示している場合、前記メインリンクを介して前記端末デバイスに前記第1メッセージに応答する第2メッセージを送信し、前記第2メッセージは前記非メインリンクの識別子と、前記非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントのシステムパラメータと、システムパラメータ変更カウントと、含むステップと、を実行するために用いられるパラメータ送信モジュールを含むことを特徴とする、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する装置。
【請求項17】
メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含むソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する装置であって、
前記メインリンクを介してブロードキャストメッセージを送信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントと、第1パラメータと、を含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられ、前記第1パラメータは第1論理アクセスポイントのブロードキャストメッセージにおいて第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを送信する時間長を指示するために用いられるステップと、
前記第1パラメータの値が指示する時間長内に送信したブロードキャストメッセージは第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを含むステップと、を実行するために用いられるパラメータ送信モジュールを含むことを特徴とする、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する装置。
【請求項18】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されているコンピュータプログラムと、を含む電子デバイスであって、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法に含まれるステップを実現するように、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行することを特徴とする、電子デバイス。
【請求項19】
コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサで実行される時に請求項1から13のいずれか一項に記載の方法に含まれるステップを実現することを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信分野に関し、特にソフトアクセスデバイスのシステムパラメータの伝送方法、装置、デバイス及び媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
802.11beシステムは、Extremely High Throughput(EHT)システムとも呼ばれ、一連のシステム特性及び様々なメカニズムによって機能を強化して非常に高いスループットを実現する。無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)の使用が増加し続けるにつれて、多くの環境(家庭、企業、ホットスポットなど)において無線データサービスを提供することがますます重要になっている。特に、ビデオトラフィックは、多くのWLAN配置において引き続き主要なトラフィックタイプである。これらのアプリケーションのスループット要件は、4k及び8kビデオ(20Gbpsの非圧縮レート)の出現により絶えず発展している。仮想現実又は拡張現実、ゲーム、リモートオフィス、クラウドコンピューティングなどの新しい高スループットでは、低遅延アプリケーションが急増している(たとえば、リアルタイムゲームの遅延は5ミリ秒未満である)。
【0003】
これらのアプリケーションプログラムの高スループット及び厳しいリアルタイム遅延の要件に鑑み、ユーザは、WLANを介してそのアプリケーションプログラムをサポートする場合、スループットがより高く、信頼性がより高く、遅延及びジッタがより少なく、電源効率がより高いことを望む。ユーザは、異種のイーサネット及び無線LAN上のアプリケーションをサポートするために、タイムセンシティブネットワーク(TSN)との統合が改善されることを期待している。802.11beネットワークは、旧バージョンの技術標準との後方互換性及び共存性を確保しながら、さらに総スループットを向上させ遅延を低減することによって、WLANの競争力を確保することを目的としている。2.4GHz、5GHz、6GHzの周波数帯域で802.11との互換性のあるデバイスが動作する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マルチリンクの状況において、端末デバイスを一時的なアクセスデバイスとすることを許可し、この端末デバイスはソフトアクセスデバイス又はモバイルアクセスデバイスとも呼ばれ、複数のリンクにアクセスポイントを確立して他の端末デバイスに接続サービスを提供する。端末デバイスをアクセスデバイスとすることにより、複数のアクセスポイントを確立することができるが、1つのリンク上に確立されたアクセスポイントのみがブロードキャストメッセージを送信することができ、このリンクはメインリンクと呼ばれ、他のリンクに確立されたアクセスポイントはブロードキャストメッセージを送信することができず、このリンクは非メインリンクと呼ばれる。従来のマルチリンクシステムにおいて、アクセスパラメータ又はチャネル配置などのアクセスポイントの重要なシステムパラメータが更新される場合、ブロードキャストメッセージを介して新たなシステムパラメータを配信する必要があるが、一時的にアクセスポイントとして設定されている端末デバイスは上記制限があるため、非メインリンクにおけるアクセスポイントのシステムパラメータが変更された後、更新されたパラメータを従来のブロードキャスト方式により配信することができない。これに鑑み、本願の実施例はソフトアクセスデバイスのシステムパラメータの伝送方法、装置、デバイス及び媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1側面によれば、本願の実施例は、
メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイントと、非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントと、を含むソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する方法であって、
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信したブロードキャストメッセージを受信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントとを含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられるステップと、
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおいて、前記非メインリンクに対応するシステムパラメータ変更カウントが前回受信したシステムパラメータ変更カウントの値と異なることを指示する場合、前記メインリンクを介して前記ソフトアクセスデバイスに第1メッセージを送信し、前記第1メッセージは論理アクセスポイントのシステムパラメータを要求するために用いられ、第2リンク識別子及びターゲットマルチリンクデバイスの識別子を含み、前記第2リンク識別子は要求された論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記ターゲットマルチリンクデバイスの識別子は要求された論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、且つ前記第1メッセージを受信する第1論理アクセスポイントが属するデバイスを指示するように設定されるステップと、
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信した、前記第1メッセージに応答する第2メッセージを受信し、前記第2メッセージは前記非メインリンクの識別子と、前記非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントのシステムパラメータと、システムパラメータ変更カウントと、を含むステップと、を含むことを特徴とする、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する方法を提供する。
【0006】
実施可能な態様によれば、
前記第1メッセージは更新済システムパラメータのみを要求しているか否かの指示及びローカルシステムパラメータの状態に対応するシステムパラメータ変更カウントをさらに含み、
前記第1メッセージにおいて更新済システムパラメータのみを要求していることを指示した場合、前記第2メッセージに含まれる前記非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントのシステムパラメータは、第2論理アクセスポイントの前記第2メッセージにおけるシステムパラメータ変更カウントと、前記第1メッセージにおけるローカルシステムパラメータの状態に対応するシステムパラメータ変更カウントとの間で変更されるシステムパラメータである。
【0007】
実施可能な態様によれば、
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信されたブロードキャストメッセージを受信した後、且つ前記第1メッセージを送信する前に、
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるマルチリンクデバイス識別子が、隣接する論理アクセスポイントと前記ブロードキャストメッセージを送信する第1論理アクセスポイントが同じデバイスに属することを指示する場合、ローカルに記憶された情報及び前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるリンク識別子の値に基づいて、前記第1リンク識別子に指示されるリンクが非メインリンクであるか否かを判断するステップと、又は
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるマルチリンクデバイス識別子が、隣接する論理アクセスポイントが、前記ブロードキャストメッセージを送信する第1論理アクセスポイントと同じソフトアクセスデバイスに属し、且つ非メインリンクで動作するソフトアクセスデバイスにおける論理アクセスポイントであることを示す場合、前記第1リンク識別子に指示されるリンクは非メインリンクであると決定するステップと、をさらに含む。
【0008】
実施可能な態様によれば、
前記第1メッセージはマルチリンクプローブ要求メッセージであり、前記第2メッセージはマルチリンクプローブ応答メッセージである。
【0009】
第2側面によれば、本願の実施例は、
メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含むソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する方法であって、
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信したブロードキャストメッセージを受信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントと、第1パラメータとを含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられ、前記第1パラメータは第1論理アクセスポイントのブロードキャストメッセージにおいて第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを送信する時間長を指示するために用いられるステップと、
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおいて、前記非メインリンクに対応するシステムパラメータ変更カウントが前回受信したシステムパラメータ変更カウントの値と異なることを指示し、且つ前記第1パラメータの値が、後続のブロードキャストメッセージにおいて第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを含むことを指示している場合、前記第1パラメータの値が指示する時間長内に第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを読み取るステップと、を含む、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する方法を提供する。
【0010】
実施可能な態様によれば、
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信したブロードキャストメッセージを受信した後、且つ第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを読み取る前に、さらに、
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるマルチリンクデバイス識別子が、隣接する論理アクセスポイントと前記ブロードキャストメッセージを送信する第1論理アクセスポイントが同じデバイスに属することを指示する場合、ローカルに記憶された情報及び前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるリンク識別子の値に基づいて、前記第1リンク識別子に指示されるリンクが非メインリンクであるか否かを判断するステップと、又は、
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるマルチリンクデバイス識別子が、隣接する論理アクセスポイントが、前記ブロードキャストメッセージを送信する第1論理アクセスポイントと同じソフトアクセスデバイスに属し、且つ非メインリンクで動作するソフトアクセスデバイスにおける論理アクセスポイントであることを指示する場合、前記第1リンク識別子に指示されるリンクは非メインリンクであると決定するステップと、を含む。
【0011】
第3側面によれば、本願の実施例は、
メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含むソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する方法であって、
前記メインリンクを介してブロードキャストメッセージを送信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントとを含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられるステップと、
端末デバイスが前記メインリンクを介して送信した第1メッセージを受信し、前記第1メッセージは論理アクセスポイントのシステムパラメータを要求するために用いられ、第2リンク識別子及びターゲットマルチリンクデバイスの識別子を含み、前記第2リンク識別子は要求された論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記ターゲットマルチリンクデバイスの識別子は要求された論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、且つ前記第1メッセージを受信する第1論理アクセスポイントが属するデバイスを指示するように設定されるステップと、
受信した前記第1メッセージにおけるターゲットマルチリンクデバイスの識別子が、前記第1メッセージを受信する第1論理アクセスポイントが属するデバイスを指示している場合、前記メインリンクを介して前記端末デバイスに前記第1メッセージに応答する第2メッセージを送信し、前記第2メッセージは前記非メインリンクの識別子と、前記非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントのシステムパラメータと、システムパラメータ変更カウントと、を含むステップと、を含む、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する方法を提供する。
【0012】
実施可能な態様によれば、
前記第1メッセージは更新済システムパラメータのみを要求しているか否かの指示及びローカルシステムパラメータの状態に対応するシステムパラメータ変更カウントをさらに含み、
前記第1メッセージにおいて更新済システムパラメータのみを要求していることを指示した場合、前記第2メッセージに含まれる前記非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントのシステムパラメータは、第2論理アクセスポイントの前記第2メッセージにおけるシステムパラメータ変更カウントと、前記第1メッセージにおけるローカルシステムパラメータの状態に対応するシステムパラメータ変更カウントとの間で変更されるシステムパラメータである。
【0013】
実施可能な態様によれば、
前記第1メッセージを受信した後、且つ前記第2メッセージを送信する前に、
タイマーを起動するステップと、
前記タイマーがタイムアップした時、前記第2メッセージを送信するステップと、をさらに含む。
【0014】
実施可能な態様によれば、
前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるマルチリンクデバイス識別子は、隣接する論理アクセスポイントと前記ブロードキャストメッセージを送信する第1論理アクセスポイントが同じ装置に属することを指示するか、又は隣接する論理アクセスポイントが、前記ブロードキャストメッセージを送信する第1論理アクセスポイントと同じソフトアクセスデバイスに属し、且つ非メインリンクにおいて動作するソフトアクセスデバイスにおける論理アクセスポイントであることを指示する。
【0015】
実施可能な態様によれば、
前記第1メッセージはマルチリンクプローブ要求メッセージであり、前記第2メッセージはマルチリンクプローブ応答メッセージである。
【0016】
第4側面によれば、本願の実施例は、
メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含むソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する方法であって、
前記メインリンクを介してブロードキャストメッセージを送信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントと、第1パラメータとを含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられ、前記第1パラメータは第1論理アクセスポイントのブロードキャストメッセージにおいて第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを送信する時間長を指示するために用いられるステップと、
前記第1パラメータの値が指示する時間長内に送信したブロードキャストメッセージは第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを含むステップと、を含む、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する方法を提供する。
【0017】
実施可能な態様によれば、
前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるマルチリンクデバイス識別子は、隣接する論理アクセスポイントと前記ブロードキャストメッセージを送信する第1論理アクセスポイントが同じ装置に属することを指示するか、又は隣接する論理アクセスポイントが、前記ブロードキャストメッセージを送信する第1論理アクセスポイントと同じソフトアクセスデバイスに属し、且つ非メインリンクにおいて動作するソフトアクセスデバイスにおける論理アクセスポイントであることを指示する。
【0018】
第5側面によれば、本願の実施例は、
メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含むソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する装置であって、
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信したブロードキャストメッセージを受信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントと、を含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられるステップと、
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおいて、前記非メインリンクに対応するシステムパラメータ変更カウントが前回受信したシステムパラメータ変更カウントの値と異なることを指示する場合、前記メインリンクを介して前記ソフトアクセスデバイスに第1メッセージを送信し、前記第1メッセージは論理アクセスポイントのシステムパラメータを要求するために用いられ、第2リンク識別子及びターゲットマルチリンクデバイスの識別子を含み、前記第2リンク識別子は要求された論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記ターゲットマルチリンクデバイスの識別子は要求された論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、且つ前記第1メッセージを受信する第1論理アクセスポイントが属するデバイスを指示するように設定されるステップと、
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信した、前記第1メッセージに応答する第2メッセージを受信し、前記第2メッセージは前記非メインリンクの識別子と、前記非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントのシステムパラメータと、システムパラメータ変更カウントと、を含むステップと、を実行するために用いられるパラメータ取得モジュールを含む、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する装置を提供する。
【0019】
第6側面によれば、本願の実施例は、
メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含むソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する装置であって、
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信したブロードキャストメッセージを受信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントと、第1パラメータと、を含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられ、前記第1パラメータは第1論理アクセスポイントのブロードキャストメッセージにおいて第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを送信する時間長を指示するために用いられるステップと、
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおいて、前記非メインリンクに対応するシステムパラメータ変更カウントが前回受信したシステムパラメータ変更カウントの値と異なることを指示し、且つ前記第1パラメータの値が、後続のブロードキャストメッセージにおいて第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを含むことを指示している場合、前記第1パラメータの値が指示する時間長内に第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを読み取るステップと、を実行するために用いられるパラメータ取得モジュールを含む、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する装置を提供する。
【0020】
第7側面によれば、本願の実施例は、
メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含むソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する装置であって、
前記メインリンクを介してブロードキャストメッセージを送信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントと、を含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられるステップと、
端末デバイスが前記メインリンクを介して送信した第1メッセージを受信し、前記第1メッセージは論理アクセスポイントのシステムパラメータを要求するために用いられ、第2リンク識別子及びターゲットマルチリンクデバイスの識別子を含み、前記第2リンク識別子は要求された論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記ターゲットマルチリンクデバイスの識別子は要求された論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、且つ前記第1メッセージを受信する第1論理アクセスポイントが属するデバイスを指示するように設定されるステップと、
受信した前記第1メッセージにおけるターゲットマルチリンクデバイスの識別子が、前記第1メッセージを受信する第1論理アクセスポイントが属するデバイスを指示している場合、前記メインリンクを介して前記端末デバイスに前記第1メッセージに応答する第2メッセージを送信し、前記第2メッセージは前記非メインリンクの識別子と、前記非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントのシステムパラメータと、システムパラメータ変更カウントと、含むステップと、を実行するために用いられるパラメータ送信モジュールを含む、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する装置を提供する。
【0021】
第8側面によれば、本願の実施例は、
メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含むソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する装置であって、
前記メインリンクを介してブロードキャストメッセージを送信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントと、第1パラメータと、を含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられ、前記第1パラメータは第1論理アクセスポイントのブロードキャストメッセージにおいて第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを送信する時間長を指示するために用いられるステップと、
前記第1パラメータの値が指示する時間長内に送信したブロードキャストメッセージは第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを含むステップと、を実行するために用いられるパラメータ送信モジュールを含む、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する装置を提供する。
【0022】
第9側面によれば、本願の実施例は、
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されているコンピュータプログラムと、を含む電子デバイスであって、第1側面ないし第4側面のいずれか1つに記載の方法に含まれるステップを実現するように、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する電子デバイスを提供する。
【0023】
第10側面によれば、本願の実施例は、
コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサで実行される時に第1側面ないし第4側面のいずれか1つに記載の方法に含まれるステップを実現するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0024】
第11側面によれば、本願の実施例は、プロセッサで実行される時に第1側面ないし第4側面のいずれか1つに記載の方法に含まれるステップを実現するコマンドが含まれるコンピュータプログラム製品を提供する。
【0025】
なお、第5側面に記載の装置は第1側面に記載の方法を実現するためのものであり、第6側面に記載の装置は第2側面に記載の方法を実現するためのものであり、第7側面に記載の装置は第3側面に記載の方法を実現するためのものであり、第8側面に記載の装置は第4側面に記載の方法を実現するためのものであり、第9側面に記載の電子デバイス、第10側面に記載の記憶媒体、及び第11側面に記載のコンピュータプログラム製品は上記第1側面ないし上記第4側面のいずれか1つが提供する方法を実行するためのものであり、したがって、第1側面、第2側面、第3側面または第4側面に記載の方法と同様の効果を奏することができ、本願の実施例においてその説明を省略する。
【発明の効果】
【0026】
本願の実施例によれば、ソフトアクセスデバイスの非メインリンクにおけるシステムパラメータ変更を監視し、且つ変更されたシステムパラメータを取得することで、ソフトアクセスデバイスに接続されている端末デバイスは、更新済システムパラメータをリカルタイムで取得することができる。これにより、端末デバイスが非メインリンクにアクセスできないことを防止して、端末デバイスとソフトアクセスデバイスの通信ができることを保証する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は本願の実施例が提供する通信システムのアーキテクチャ概略図である。
図2図2は本願の実施例が提供するソフトアクセスデバイスのシステムパラメータの伝送方法の概略図である。
図3図3は本願の実施例が提供する電子デバイスの構成概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
当業者が本願の技術的解決手段をよりよく理解するために、以下に本願の実施例における技術的解決手段を明確、且つ完全に説明するが、明らかな点として、説明される実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。明細書に記載される具体的な実施例は、本願の説明のみに用いられ、本願の限定に用いられないことに理解されたい。本願に開示の内容を、例示的な1つ又は複数の実施例を通じて、説明するが、これらの開示内容の各側面については、1つの完全な技術的解決手段を単独で構成できることに理解されたい。以下の実施例及び実施例における特徴は、矛盾しない限り、互いに組み合わせることができる。
【0029】
本願の実施例において、「少なくとも1つ」は1つ又は複数を意味し、「複数」は2つ以上を意味する。本願の実施例における技術的解決手段を明確に説明しやすいために、本願の実施例において、「第1」、「第2」等の文字表現を用いて、機能及び作用が同様の同一の項目又は類似する項目を区別して、当業者であれば、「第1」、「第2」等の文字表現は、数量及び実行順序を限定するものではなく、ただ説明する対象を示すか又は区別するためのものだけであり、前後関係を限定しないものであり、本願の実施例におけるデバイスの台数を特に限定する意味ではなく、本願の実施例に対するいずれもの限定を構成することができない。
【0030】
なお、マルチリンクデバイスには複数の論理エンティティが含まれ、各論理エンティティはそれぞれ1つのリンクを介してデータ伝送を行い、各論理エンティティはいずれも独立したデータ送受信モジュールを含む。シングルリンクデバイスは1つの論理エンティティのみを有し、且つ1つのMACアドレスのみを有し、それに対してマルチリンクデバイスは1つのMACアドレスを有し、マルチリンクデバイスに属する各論理エンティティはいずれも1つのMACアドレスを有しており、例えば1つのマルチリンクデバイスに3つの論理エンティティが実行される場合、この物理デバイスは4つのMACアドレスを有し、1つはマルチリンクデバイスであり、3つの論理エンティティはそれぞれ1つのMACアドレスを有する。本願の実施例において、端末デバイスにおける論理エンティティは論理端末と呼ばれ、アクセスデバイスにおける論理エンティティは論理アクセスポイントと呼ばれる。
【0031】
図1は本願の実施例が提供する通信システムのアーキテクチャ概略図である。図1に示すように、通信システムは端末デバイスMobile AP MLD101及び端末デバイスSTA MLD102を含む。端末デバイスMobile AP MLD101はソフトアクセスデバイスであり、2つの論理アクセスポイントAP1及びAP2が設定される。AP1はメインリンクLink 1において動作し、Beaconメッセージ及びプローブ応答メッセージ(Probe Responseメッセージ)などのブロードキャストメッセージを送信する。AP2は非メインリンクLink 2において動作し、ブロードキャストメッセージを送信しない。AP1及びAP2はいずれも接続されている端末とデータ伝送を行うことができる。端末デバイスSTA MLD102は2つの論理端末STA1及びSTA2を含む。STA MLDはMobile AP MLDに接続される。STA1はメインリンクLink 1を介してAP1に接続される。STA2は非メインリンクLink 2を介してAP2に接続される。理解すべきこととして、図1は通信システムのアーキテクチャ概略図の一例に過ぎず、本願の実施例においては通信システムにおけるアクセスデバイスの数及び端末デバイスの数を限定せず、且つマルチリンクデバイスにおける論理エンティティの数も限定しない。当業者であれば、本明細書に記載の原理及び機能に従って、本願における「アクセスポイント(AP)」という用語は、ネットワークアーキテクチャ内で無線信号を送受信することができるアクセスポート又は任意の他のデバイスを表すために使用してもよく、したがって、アクセスポイントである用語の使用は例示に過ぎないことを理解できる。
【0032】
図2は本願の実施例が提供するソフトアクセスデバイスのシステムパラメータの伝送方法の概略図であり、ここでの伝送は送信及び取得を含む。図2に示すように、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信・取得する方法はステップ201~ステップ205を含む。
【0033】
ステップ201では、AP2のシステムパラメータを更新した後、AP1はBeaconメッセージ又はProberesponseメッセージなどのブロードキャストメッセージを送信し、メッセージはRNR IE(Reduced Neighbor Report Information Element)を含み、該IEは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、以下のパラメータを含む。
【0034】
<MLD ID>
MLD IDは、マルチリンクデバイス識別子であって、隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられる。MLD IDは、例えば0に設定されると、隣接する論理アクセスポイントとブロードキャストメッセージを送信するAP1が同じデバイス即ち同一のMobile AP MLDに属することを示し、1に設定されると、隣接する論理アクセスポイントとブロードキャストメッセージを送信するAP1が同じデバイスに属さないことを示す。好ましくは、MLD IDは、さらに、隣接する論理アクセスポイントが、ブロードキャストメッセージを送信するAP1と同じソフトアクセスデバイスに属し、且つ非メインリンクにおいて動作するソフトアクセスデバイスにおける論理アクセスポイントであることを示すX(プリセット値)に設定される。
【0035】
<Link ID>
Link IDは、リンク識別子であって、隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、本願の実施例では非メインリンクの識別子に設定される。該識別子は非メインリンクにおいて動作するMobile AP MLDにおける論理アクセスポイントAP2にも対応できる。
【0036】
<BSS parameters Change Count>
BSS parameters Change Countは、システムパラメータ変更カウントであって、システムパラメータ更新状態を識別するために用いられる。BSS parameters Change Countは、端末が前に受信した該パラメータの値と現在送信している該パラメータの値が同じである場合、アクセスポイントのシステムパラメータが更新されていないことを示し、端末が前に受信した該パラメータの値と現在送信している該パラメータの値が異なる場合、アクセスポイントのシステムパラメータが更新されたことを示すものである。
【0037】
ステップ202では、STA1は、AP1が送信したブロードキャストメッセージを受信した後、受信したReduced Neighbor Report Information Elementにおいて、非メインリンクに対応するBSS parameters Change Countが前回受信したBSS parameters Change Countの値と異なることを指示する場合、第1メッセージをAP1に送信し、第1メッセージは論理アクセスポイントのシステムパラメータを要求するために用いられ、メッセージは以下のパラメータを含む。
【0038】
<Receiver Address>
Receiver Addressは、メッセージ受信側アドレスであって、AP1のアドレスに設定される。
【0039】
<Link ID>
Link IDは、リンク識別子であって、要求された論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、本願の実施例では非メインリンクの識別子に設定される。該識別子は非メインリンクにおいて動作するMobile AP MLDにおける論理アクセスポイントAP2にも対応できる。
【0040】
<MLD ID>
MLD IDは、ターゲットマルチリンクデバイスの識別子であって、要求された論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、例えば0に設定されると、要求された論理アクセスポイントの属するデバイスがメッセージを受信するAP1の属するデバイスであり、すなわち同じMobile APMLDであることを示し、1に設定されると、要求された論理アクセスポイントの属するデバイスがメッセージを受信するAP1の属するデバイスではないことを示す。
【0041】
好ましくは、STA1は、受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおけるリンク識別子が指示するリンクが、非メインリンクであるか否かをさらに判断する。例示的に、STA1は、MLD IDの値が0である場合、ローカルに記憶された情報及びLink IDの値に基づいて該リンクが非メインリンクであるか否かを判断し、又はMLD IDの値がXである場合、該リンクが非メインリンクであると決定する方法により、非メインリンクを判断する。
【0042】
ステップ203では、AP1は、第1メッセージを受信した後、第1メッセージにおけるMLD IDの値に基づいて、ターゲットデバイス(即ち要求された論理アクセスポイントが属するデバイス)はAP1自体が属するデバイス、すなわちMobile AP MLDであると決定し、具体的には、MLD ID=0である場合、ターゲットデバイスは自体が属するデバイスであると決定し、そうでなければ、ターゲットデバイスは自体が属するデバイスではないと決定するとともに、以下の動作1又は動作2を実行しない。
【0043】
<動作1>
第1メッセージに応答する第2メッセージを構築して送信する。第2メッセージは、Link IDパラメータに対応するMobile AP MLDにおける論理アクセスポイントのシステムパラメータを含む。
【0044】
<動作2>
第1メッセージに応答する第2メッセージを構築し、遅延タイマーT1を起動し、T1がタイムアップした時、第2メッセージを送信する。第2メッセージは、Link IDパラメータに対応するMobile AP MLDにおける論理アクセスポイントのシステムパラメータを含む。
【0045】
遅延タイマーT1を使用することで端末に頻繁に応答して第1メッセージを送信することを防止でき、一定時間経過した後、第2メッセージを端末要求に対する応答として一括して送信できることでシグナリングオーバーヘッドを減少させ、Mobile AP MLDの消費電力を節約できる。例示的に、第2メッセージは以下のパラメータを含む。
【0046】
<Receiver Address>
Receiver Addressは、メッセージ受信側アドレスであって、STA1のアドレスに設定される。
【0047】
<Link ID>
Link IDは、リンク識別子であって、送信されたシステムパラメータに対応する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、本願の実施例では非メインリンクの識別子に設定される。該識別子は非メインリンクにおいて動作するMobile AP MLDにおける論理アクセスポイントAP2にも対応できる。
【0048】
<AP profile>
AP profileは、Link IDに対応するリンクにおいて動作するアクセスポイントのシステムパラメータである。
【0049】
<BSS parameters Change Count>
BSS parameters Change Countは、システムパラメータ変更カウントであって、第2メッセージを送信する時にLinkIDに対応するリンクにおいて動作するアクセスポイントのシステムパラメータの状態に対応する。
【0050】
ステップ204では、STA MLDの論理端末STA1は第2メッセージを受信する。STA MLDの論理端末STA2はローカルに保存されたAP2のシステムパラメータを、STA1が受信したAP profileにおけるシステムパラメータに更新し、且つローカルに保存されたAP2に対応する以前のシステムパラメータ変更カウントの値を、STA1が受信したBSS parameters ChangeCountパラメータの値に更新する。
【0051】
ステップ205では、STA MLDの論理端末STA2は更新済システムパラメータを用いてAP2とデータ通信を行う。
【0052】
いくつかの実施例では、第1メッセージはさらに、更新済システムパラメータのみを要求しているか否かの指示及びローカルシステムパラメータの状態に対応するシステムパラメータ変更カウントを含んでもよい。例示的に、該第1メッセージは以下のパラメータを含む。
【0053】
<Receiver Address>
Receiver Addressは、メッセージ受信側アドレスであって、AP1のアドレスに設定される。
【0054】
<Link ID>
Link IDは、リンク識別子であって、要求された論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、本願の実施例では非メインリンクの識別子に設定される。該識別子は非メインリンクにおいて動作するMobile AP MLDにおける論理アクセスポイントAP2にも対応できる。
【0055】
<MLD ID>
MLD IDは、ターゲットマルチリンクデバイスの識別子であって、要求された論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、例えば0に設定されると、要求された論理アクセスポイントが属するデバイスはメッセージを受信するAP1が属するデバイスであることを示し、1に設定されると、要求された論理アクセスポイントが属するデバイスはメッセージを受信するAP1が属するデバイスではないことを示す。
【0056】
<Updated BSS parameters>
Updated BSS parametersは、更新済システムパラメータのみを要求しているか否かを指示するものであり、例えば、1に設定されると、更新済システムパラメータのみを要求することを示し、そうでなければ、0に設定される。
【0057】
<Current Change Count>
Current Change Countは、現在変更カウントであって、ローカルシステムパラメータの状態に対応するシステムパラメータ変更カウントに設定される。
【0058】
<Complete parameters>
Complete parametersは、全てのシステムパラメータを要求するか又は一部のシステムパラメータを要求するかを指示するものであり、例えば、パラメータUpdated BSS parametersの値が1である場合、該値を0に設定し、一部のシステムパラメータの要求を指示し、パラメータUpdated BSS parametersの値が0である場合、該値は1に設定してもよく0に設定してもよく、すなわち全てのシステムパラメータを要求するように指示してもよく、一部のシステムパラメータを要求するように指示してもよい。
【0059】
これに対応して、ステップ203において、AP1は第1メッセージを受信した後、第1メッセージにおけるMLD IDの値に基づいてターゲットデバイスは自体が属するデバイス、すなわちMobile AP MLDであると決定し、具体的にはMLD ID=0である場合、ターゲットデバイスは自体が属するデバイスであると決定し、そうでなければ、ターゲットデバイスは自体が属するデバイスではないと決定するとともに、以下の動作1又は動作2を実行しない。
【0060】
<動作1>
第1メッセージに応答する第2メッセージを構築し、受信したパラメータUpdated BSS parametersの値が1である場合、第2メッセージは、Mobile AP MLDにおけるパラメータLink IDに対応する論理アクセスポイントの、現在のシステムパラメータ変更カウントとCurrent Change Countが指示するシステムパラメータ変更カウントとの間で変更されたシステムパラメータを含み、
受信したパラメータUpdated BSS parametersの値が0である場合、第2メッセージは、パラメータLink IDに対応するMobile AP MLDにおける論理アクセスポイントの、全てのシステムパラメータ又は要求された一部のシステムパラメータを含み、
第2メッセージを送信する。
【0061】
<動作2>
第1メッセージに応答する第2メッセージを構築し、受信したパラメータUpdated BSS parametersの値が1である場合、第2メッセージは、Mobile AP MLDにおけるパラメータLink IDに対応する論理アクセスポイントの、現在のシステムパラメータ変更カウントとCurrent Change Countが指示するシステムパラメータ変更カウントとの間で変更されたシステムパラメータを含み、
受信したパラメータUpdated BSS parametersの値が0である場合、第2メッセージは、パラメータLink IDに対応するMobileAP MLDにおける論理アクセスポイントの、全てのシステムパラメータ又は要求された一部のシステムパラメータを含み、
遅延タイマーT1を起動し、T1がタイムアップした時、第2メッセージを送信する。
【0062】
好ましくは、第1メッセージはプローブ要求メッセージ(例えばML probe requestメッセージ)であってもよく、これに対応して、第2メッセージはプローブ応答メッセージ(例えばML probe responseメッセージ)であってもよい。該実施例では、プローブ応答メッセージ内のパラメータReceiver Addressをブロードキャストアドレスに設定することができる。
【0063】
他の実施例において、AP1が送信したブロードキャストメッセージにおけるReduced Neighbor Report Information Elementはさらに第1パラメータを含むことができる。前記第1パラメータはAP1のブロードキャストメッセージにおいてAP2の更新するシステムパラメータを送信する時間長を指示するために用いられる。次いで前記第1パラメータの値が指示する時間長内に、AP1が送信したブロードキャストメッセージにはAP2の更新するシステムパラメータを含む。例示的に、Reduced Neighbor Report Information Elementは以下のパラメータを含む。
【0064】
<MLD ID>
MLD IDは、マルチリンクデバイス識別子であって、隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、例えば0に設定されると、隣接する論理アクセスポイントとブロードキャストメッセージを送信するAP1が同じデバイスに属し、即ち同じMobile AP MLDであることを示し、1に設定されると、隣接する論理アクセスポイントとブロードキャストメッセージを送信するAP1が同じデバイスに属さないことを示し、好ましくは、さらに、隣接する論理アクセスポイントが、ブロードキャストメッセージを送信するAP1と同じソフトアクセスデバイスに属し、且つ非メインリンクにおいて動作するソフトアクセスデバイスにおける論理アクセスポイントであることを示すX(プリセット値)に設定することができる。
【0065】
<Link ID>
Link IDは、リンク識別子であって、隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、本願の実施例では非メインリンクの識別子に設定される。該識別子は非メインリンクにおいて動作するMobile AP MLDにおける論理アクセスポイントAP2にも対応できる。
【0066】
<BSS parameters Change Count>
BSS parameters Change Countは、システムパラメータ変更カウントであって、システムパラメータ更新状態を識別するために用いられ、端末が前に受信した該パラメータの値と現在送信している該パラメータの値が同じである場合、アクセスポイントのシステムパラメータが更新されていないことを示し、端末が前に受信した該パラメータの値と現在送信している該パラメータの値が異なる場合、アクセスポイントのシステムパラメータが更新されたことを示す。
【0067】
<Duration count>
Duration countは、AP1のブロードキャストメッセージにおいてAP2の更新するシステムパラメータを送信する時間長である。例えばDuration countの値が7であれば、次の7つのブロードキャストメッセージにおける周期的な送信を示しており、Duration countの値が0であれば、ブロードキャストメッセージによる送信の停止を示し、当然ながら効果が同じ他のカウント方式は、ブロードキャスト更新システムパラメータの時間長を指示できるものであれば、いずれも同じ役割を有する。
【0068】
該実施例において、STA1はAP1が送信したブロードキャストメッセージを受信した後、非メインリンクに関するシステムパラメータを要求するための第1メッセージをAP1に送信する必要がない。受信したReduced Neighbor Report Information Elementにおいて、非メインリンクに対応するBSS parameters Change Countが前回受信したBSS parameters Change Countの値と異なることを指示し、且つ後続のブロードキャストメッセージに第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを含むことをパラメータDuration countの値が指示している場合、パラメータDuration countの値が指示する時間長内に第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを読み取る。STA MLDの論理端末STA2はローカルに保存されたAP2のシステムパラメータを、STA1が受信した更新済システムパラメータに更新し、且つローカルに保存されたAP2に対応する以前のシステムパラメータ変更カウントの値を、STA1が受信したBSS parameters Change Countパラメータの値に更新する。STA MLDの論理端末STA2は、更新済システムパラメータを用いてAP2とデータ通信を行う。
【0069】
本願の実施例は、ソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する装置をさらに提供する。前記ソフトアクセスデバイスは、メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含む。
【0070】
前記装置は
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信したブロードキャストメッセージを受信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントとを含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられるステップと、
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおいて、前記非メインリンクに対応するシステムパラメータ変更カウントが前回受信したシステムパラメータ変更カウントの値と異なることを指示する場合、前記メインリンクを介して前記ソフトアクセスデバイスに第1メッセージを送信し、前記第1メッセージは論理アクセスポイントのシステムパラメータを要求するために用いられ、第2リンク識別子及びターゲットマルチリンクデバイスの識別子を含み、前記第2リンク識別子は要求された論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記ターゲットマルチリンクデバイスの識別子は要求された論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、且つ前記第1メッセージを受信する第1論理アクセスポイントが属するデバイスを指示するように設定されるステップと、
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信した前記第1メッセージに応答する第2メッセージを受信し、前記第2メッセージは前記非メインリンクの識別子と、前記非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントのシステムパラメータと、システムパラメータ変更カウントとを含むステップと、
を実行するためのパラメータ取得モジュールを含む。
【0071】
一つの選択可能な例において、当業者であれば理解できるように、上記装置は、具体的には上記実施例におけるSTA MLDであってもよく、該装置は上記方法におけるSTA MLDに対応する各フロー及び/又はステップを実行するために用いることができ、重複を回避するために、その説明は省略する。
【0072】
本願の実施例はソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを取得する装置を提供する。前記ソフトアクセスデバイスは、メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含む。
【0073】
前記装置は、
前記ソフトアクセスデバイスが前記メインリンクを介して送信したブロードキャストメッセージを受信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントと、第1パラメータとを含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられ、前記第1パラメータは第1論理アクセスポイントのブロードキャストメッセージにおいて第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを送信する時間長を指示するために用いられるステップと、
受信した前記Reduced Neighbor Report Information Elementにおいて、前記非メインリンクに対応するシステムパラメータ変更カウントが前回受信したシステムパラメータ変更カウントの値と異なることを指示し、且つ前記第1パラメータの値が、後続のブロードキャストメッセージにおいて第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを含むことを指示している場合、前記第1パラメータの値が指示する時間長内に第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを読み取るステップと、
を実行するためのパラメータ取得モジュールを含む。
【0074】
一つの選択可能な例において、当業者であれば理解できるように、上記装置は、具体的には上記実施例におけるSTA MLDであってもよく、上記方法におけるSTA MLDに対応する各フロー及び/又はステップを実行するために用いることができ、重複を回避するために、その説明は省略する。
【0075】
本願の実施例はソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する装置を提供する。前記ソフトアクセスデバイスは、メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含む。
【0076】
前記装置は、
前記メインリンクを介してブロードキャストメッセージを送信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントとを含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられるステップと、
端末デバイスが前記メインリンクを介して送信した第1メッセージを受信し、前記第1メッセージは論理アクセスポイントのシステムパラメータを要求するために用いられ、第2リンク識別子及びターゲットマルチリンクデバイスの識別子を含み、前記第2リンク識別子は要求された論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記ターゲットマルチリンクデバイスの識別子は要求された論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、且つ前記第1メッセージを受信する第1論理アクセスポイントが属するデバイスを指示するように設定されるステップと、
受信した前記第1メッセージにおけるターゲットマルチリンクデバイスの識別子が、前記第1メッセージを受信する第1論理アクセスポイントが属するデバイスを指示している場合、前記メインリンクを介して前記端末デバイスに前記第1メッセージに応答する第2メッセージを送信し、前記第2メッセージは前記非メインリンクの識別子と、前記非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントのシステムパラメータと、システムパラメータ変更カウントと、を含むステップと、
を実行するためのパラメータ送信モジュールを含む。
【0077】
一つの選択可能な例において、当業者であれば理解できるように、上記装置は、具体的には上記実施例におけるMobile AP MLDであってもよく、上記方法におけるMobile AP MLDに対応する各フロー及び/又はステップを実行するために用いることができ、重複を回避するために、その説明は省略する。
【0078】
本願の実施例はソフトアクセスデバイスのシステムパラメータを送信する装置を提供する。前記ソフトアクセスデバイスは、メインリンクにおいて動作する第1論理アクセスポイント及び非メインリンクにおいて動作する第2論理アクセスポイントを含む。
【0079】
前記装置は、
前記メインリンクを介してブロードキャストメッセージを送信し、前記ブロードキャストメッセージはReduced Neighbor Report Information Elementを含み、前記Reduced Neighbor Report Information Elementは隣接する論理アクセスポイントの情報を指示するために用いられ、マルチリンクデバイス識別子と、第1リンク識別子と、システムパラメータ変更カウントと、第1パラメータとを含み、前記マルチリンクデバイス識別子は隣接する論理アクセスポイントが属するデバイスを識別するために用いられ、前記第1リンク識別子は隣接する論理アクセスポイントに対応するリンクを識別するために用いられ、且つ前記非メインリンクの識別子に設定され、前記システムパラメータ変更カウントはシステムパラメータ更新状態を識別するために用いられ、前記第1パラメータは第1論理アクセスポイントのブロードキャストメッセージにおいて第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを送信する時間長を指示するために用いられるステップと、
前記第1パラメータの値が指示する時間長内に送信したブロードキャストメッセージは第2論理アクセスポイントの更新するシステムパラメータを含むステップと、
を実行するためのパラメータ送信モジュールを含む。
【0080】
一つの選択可能な例において、当業者であれば理解できるように、上記装置は、具体的には上記実施例におけるMobile AP MLDであってもよく、上記方法におけるMobile AP MLDに対応する各フロー及び/又はステップを実行するために用いることができ、重複を回避するために、その説明は省略する。
【0081】
理解すべきこととして、ここでの装置は機能モジュールの形式で具現化される。「モジュール」という用語は、本明細書では特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、電子回路、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行するためのプロセッサ(例えば共有プロセッサ、専用プロセッサ又はグループプロセッサ等)及びメモリ、組み込み論理回路及び/又は記載された機能をサポートする他の適切なアセンブリを指すことができる。上記装置は上記方法における対応するステップを実現する機能を有し、上記機能はハードウェアを介して実現してもよく、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することにより実現してもよい。該ハードウェア又はソフトウェアは上記機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。本願の実施例において、装置はシステムオンチップ(system on chip、SoC)などのチップ又はチップシステムであってもよい。本願はこれに限定されない。
【0082】
本願の実施例はさらに電子デバイスを提供する。図3は本願の実施例が提供する電子デバイスの構成概略図である。図3に示すように、デバイス300はプロセッサ301と、メモリ302と、通信インタフェース303とを含む。プロセッサ301、メモリ302、及び通信インタフェース303はバス304を介して互いに通信する。メモリ302には、前記プロセッサ301で実行されるコマンドが記憶される。前記コマンドが前記プロセッサ301によりロードされ且つ実行されることで、通信インタフェース303を制御して信号を送信及び/又は受信する。
【0083】
理解すべきこととして、デバイス300は具体的には上記実施例におけるSTA MLD又はMobile AP MLDであってもよく、又は、上記実施例におけるSTA MLD又はMobile AP MLDの機能はデバイス300に統合されてもよく、デバイス300は上記実施例におけるSTA MLD又はMobile AP MLDに対応する各ステップ及び/又はフローを実行するために用いることができる。好ましくは、該メモリ302はリードオンリメモリ及びランダムアクセスメモリを含み、且つコマンド及びデータをプロセッサ301に提供することができる。メモリ302の一部は不揮発性ランダムアクセスメモリを含むこともできる。例えば、メモリ302はデバイスタイプの情報を記憶することもできる。該プロセッサ301はメモリ301に記憶されたコマンドを実行するために用いられ、且つ該プロセッサ301が該コマンドを実行する時、該プロセッサ301は上記方法の実施例における対応する各ステップ及び/又はフローを実行することができる。
【0084】
理解すべきこととして、本願の実施例では、該プロセッサは、中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)であってもよく、さらに他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリ等であってもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサは任意の一般的なプロセッサ等であってもよい。
【0085】
実現過程中において、上記方法の各ステップは、プロセッサにおけるハードウェアとしての論理集積回路またはコマンドによるソフトウェアにより、達成されることができる。本願の実施例に開示の方法に含まれるステップは、ハードウェアとしてのプロセッサによって直接実行して実現されるか、或いは、プロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェアの両方を組み合わせて実行して実施されることができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ、電気的に消去プログラム可能なメモリ、レジスタ等の当該分野の汎用の記憶媒体に格納されることができる。該記憶媒体は、メモリに設けられ、プロセッサは、メモリにおけるコマンドを実行し且つそのハードウェアと組み合わせて上記方法に含まれるステップを実現する。重複を回避するために、その説明は省略する。
【0086】
上記実施例において、その全体又は一部をソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はその任意の組み合わせによって実現することができる。ソフトウェアを使用して実施する場合、上記実施例において、その全体または一部をコンピュータプログラム製品の形態で実施することができる。前記コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータコマンド又はコンピュータプログラムを含む。前記コンピュータプログラムコマンド又はコンピュータプログラムがコンピュータ上にロード又は実行されると、本願の実施例に従うフローまたは機能の全てまたは一部が生成される。前記コンピュータは汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラマブル装置であってもよい。前記コンピュータコマンドはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶してもよく、又は1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から別のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に伝送してもよく、例えば、前記コンピュータコマンドは1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンターから有線(例えば赤外線、無線、マイクロ波等)方式によって別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンターに伝送することができる。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータが読み取り可能な任意の利用可能な媒体であってもよく、又は、1つ以上の利用可能な媒体の集合を含むサーバ、データセンター等のデータ記憶装置であってもよい。前記利用可能な媒体は、磁気媒体(例えばフロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えばDVD)、または半導体媒体であってもよい。半導体媒体は、ソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。
【0087】
理解すべきこととして、本願の各実施例においては、上記各過程の番号の大小は実行時の順番に関係なく、各過程の実行時の順序はその機能と内部論理によって決まるものであり、本願の実施例の実施過程をいずれも限定しない。また、分離部として説明されるモジュールは物理的に分離してもよく、物理的に分離しなくてもよく、モジュールとして示される部は、物理的なモジュールであってもよく、物理的なモジュールではなく、同一の場所に位置されてもよく、または、複数のネットワークモジュールに配置されてもよく、実際の必要に応じてそのうちの一部又は全てのモジュールを選択して本願の解決手段の目的を実現することができる。
【0088】
本願が提供するいくつかの実施例において、理解すべきこととして、開示されたデバイス、装置及び方法は、他の方式で実現することができる。例えば、これまで説明された装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記モジュールの分割は論理機能の分割に過ぎず、実際に実現する時には他の分割方式を有してもよく、例えば、1つのモジュール又はユニットは複数のモジュール又は複数のユニットに分割されてもよく、又は、複数のモジュール又はユニットを組み合わせるか又はもう1つのシステムに統合してもよく、又は、いくつかの特徴を無視又は実行しなくてもよい。別の点では、図示または議論される相互の結合または直接的な結合、または通信接続は、インタフェース、装置またはモジュールを介した間接的な結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的または他の形態であってもよい。
【0089】
当業者は、さらに、本明細書で開示された実施例に説明された各例示におけるモジュール及びアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータ・ソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現されることを理解することができる。これらの機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、特定の適用例および技術的解決手段の設計制約条件によって決まる。当業者であれば、種々の方法により、述べた機能を特定の応用例ごとに実施することができるが、この実施は本願の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0090】
上述したものは、本願の具体的な実施形態に過ぎない。本願の保護範囲はここに限定されず、当業者が想到し得る変更又は置換は、本願に開示の技術的範囲を逸脱しない限り、いずれも本願の保護範囲内に含まれる。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲によって限定される。
図1
図2
図3