IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東芝メディカルシステムズ株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-超音波プローブ 図1
  • 特開-超音波プローブ 図2
  • 特開-超音波プローブ 図3
  • 特開-超音波プローブ 図4
  • 特開-超音波プローブ 図5
  • 特開-超音波プローブ 図6
  • 特開-超音波プローブ 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023108795
(43)【公開日】2023-08-07
(54)【発明の名称】超音波プローブ
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/00 20060101AFI20230731BHJP
【FI】
A61B8/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022010031
(22)【出願日】2022-01-26
(71)【出願人】
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】キヤノンメディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】牧田 裕久
【テーマコード(参考)】
4C601
【Fターム(参考)】
4C601EE10
4C601GA01
4C601GA02
4C601GA03
(57)【要約】
【課題】プローブ本体の内部において断線してしまうことを抑制すること。
【解決手段】超音波プローブは、振動子アレイと、複数の同軸線と、集約部と、ケーブルと、保持部とを備える。前記振動子アレイは、複数の圧電振動子が並べられる。前記複数の同軸線は、前記振動子アレイに接続される。前記集約部は、プローブ本体の筐体の内側に配置され、複数の前記同軸線を束ねる。前記ケーブルは、複数の前記同軸線を有し、超音波診断装置と接続する。前記保持部は、前記集約部と、前記振動子アレイとの間隔を一定範囲内に保持する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の圧電振動子が並べられた振動子アレイと、
前記振動子アレイに接続される複数の同軸線と、
プローブ本体の筐体の内側に配置され、複数の前記同軸線を束ねる集約部と、
複数の前記同軸線を有し、超音波診断装置と接続するケーブルと、
前記集約部と、前記振動子アレイとの間隔を一定範囲内に保持する保持部と、
を備える超音波プローブ。
【請求項2】
前記圧電振動子の振動を減衰させるバッキング部を更に備え、
前記保持部は、前記集約部と、前記バッキング部とを連結させる、
請求項1に記載の超音波プローブ。
【請求項3】
前記圧電振動子の振動を減衰させるバッキング部を支持するバッキング支持部を更に備え、
前記保持部は、前記集約部と、前記バッキング支持部とを連結させる、
請求項1又は請求項2に記載の超音波プローブ。
【請求項4】
前記保持部は、前記集約部と、前記筐体とを連結させる、
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の超音波プローブ。
【請求項5】
前記筐体に接続される筐体接続部を更に備え
前記保持部は、前記集約部と、前記筐体接続部とを連結させる、
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の超音波プローブ。
【請求項6】
前記保持部は、弾性体より形成される、
請求項1から請求項5の何れか一項に記載の超音波プローブ。
【請求項7】
前記集約部は、複数の前記同軸線を束ねた同軸線束を複数束ねる、
請求項1から請求項6の何れか一項に記載の超音波プローブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、超音波プローブに関する。
【0002】
従来、超音波プローブにおいて、プローブ本体は、複数の同軸線を束ねたケーブルと接続されている。同軸線は、プローブ本体に内蔵された振動子と接続する。操作者は、プローブ本体を手に持って、被検体の表面に押し当てながら移動させる。プローブ本体の移動に伴い、同軸線には、引っ張られたり、押し込まれたりするなどの負荷がかかる。
【0003】
しかしながら、プローブ本体において、同軸線の断線を抑制するための補強が十分とは言えない。そのため、同軸線は、プローブ本体の内部において断線してしまうことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-168092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、プローブ本体の内部において断線してしまうことを抑制することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る超音波プローブは、振動子アレイと、複数の同軸線と、集約部と、ケーブルと、保持部とを備える。前記振動子アレイは、複数の圧電振動子が並べられる。前記複数の同軸線は、前記振動子アレイに接続される。前記集約部は、プローブ本体の筐体の内側に配置され、複数の前記同軸線を束ねる。前記ケーブルは、複数の前記同軸線を有し、超音波診断装置と接続する。前記保持部は、前記集約部と、前記振動子アレイとの間隔を一定範囲内に保持する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1の実施形態に係る超音波プローブの内部構成の一例を示す図である。
図2図2は、第1の実施形態に係るヘッド部の構成の一例を示す図である。
図3図3は、図1に示す集約部のA-A矢視の断面図である。
図4図4は、変形例1に係る集約部の一例を示す図である。
図5図5は、第2の実施形態に係る超音波プローブの一例を示す図である。
図6図6は、第3の実施形態に係る超音波プローブの一例を示す図である。
図7図7は、第4の実施形態に係る超音波プローブの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、実施形態に関する超音波プローブについて説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をおこなうものとして、重複する説明を適宜省略する。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る超音波プローブ1の内部構成の一例を示す図である。超音波プローブ1は、ケーブル10と、プローブ本体20とを備える。なお、図1においては、超音波プローブ1の幅方向をX軸方向とし、超音波プローブ1の長手方向をY軸方向とし、超音波プローブ1の幅方向及び超音波プローブ1の長手方向と直交する方向をX軸方向としている。また、超音波プローブ1において、ケーブル10が配置されている側を背面側とし、ケーブル10と対向する側つまり被検体と接する側を正面側としている。
【0010】
ケーブル10は、複数の同軸線11を有し、超音波診断装置と接続する。また、ケーブル10は、複数の同軸線11を束ねて、絶縁体により被覆されている。例えば、ケーブル10は、100~200本の同軸線11が束ねられている。
【0011】
プローブ本体20は、筐体21に覆われる。プローブ本体20は、筐体21の内側に、被検体に対して超音波を送受信するヘッド部30を収容する。
【0012】
図2は、第1の実施形態に係るヘッド部30の構成の一例を示す図である。ヘッド部30は、音響レンズ31、整合層32、振動子アレイ33、接続部34、及びバッキング部35を備える。そして、ヘッド部30は、正面側から背面側に向かって、音響レンズ31、整合層32、振動子アレイ33、接続部34、バッキング部35の順番で配置される。
【0013】
なお、ヘッド部30は、音響レンズ31、整合層32、振動子アレイ33、接続部34、及びバッキング部35に限らず、振動子アレイ33が受信した超音波を処理する集積回路などの図2に示されていない部材を有していてもよい。
【0014】
音響レンズ31は、超音波を集束させるレンズである。例えば、音響レンズ31は、任意の接着剤を介して整合層32と接着される。また、音響レンズ31は、超音波を集束可能な形状を有する。例えば、音響レンズ31の表面は、中央部が盛り上がった凸面を有する。なお、音響レンズ31は、超音波を集束可能であれば、凸面に限らず、平面であっても凹面であってよいし、2層以上の層により形成されていてもよい。音響レンズ31は、の表面にゲル等が塗布された状態で、被検体の体表面に当てられる。
【0015】
整合層32は、超音波を効率よく被検体内に伝播させるための中間的物質であり、圧電振動子と被検体の音響インピーダンスを整合する。
【0016】
振動子アレイ33は、複数の圧電振動子が並べられる。振動子アレイ33は、同軸線11を介して、超音波診断装置から供給される駆動信号に基づいて、超音波を発生する。また、振動子アレイ33は、被検体内で反射した超音波(反射波)を受信し、受信信号に変換する。そして、振動子アレイ33は、同軸線11を介して、超音波診断装置に出力する。
【0017】
なお、振動子アレイ33は、複数の圧電振動子が1次元的(一列)に配列された1Dアレイプローブであってもよいし、複数の圧電振動子が2次元的に配列された2Dアレイプローブであってもよい。1Dアレイプローブとしては、例えば、セクタ型プローブ、リニア型プローブ、コンベックス型プローブ等が適用可能である。また、振動子アレイ33は、一列に配列された複数の振動子を所定の角度(揺動角度)で揺動させながら超音波スキャンを行うメカニカル4Dプローブであってもよい。
【0018】
接続部34は、振動子アレイ33と、同軸線11とを接続する。すなわち、複数の同軸線11は、接続部34を介して、振動子アレイ33に接続される。例えば、接続部34は、振動子アレイ33の電極である。例えば、接続部34は、振動子アレイ33のチェンネルごとに同軸線11を接続する。
【0019】
バッキング部35は、振動子アレイ33の背面側に配置される。バッキング部35は、圧電振動子の振動を減衰させる。更に詳しくは、バッキング部35は、振動子アレイ33から背面側へ伝播する超音波を減衰させる。すなわち、バッキング部35は、超音波の送信方向とは反対の方向へ伝播する超音波を減衰させる。
【0020】
図1に戻り、筐体21は、背面側にケーブル10の断面と略同じ大きさの開口22を有する。ケーブル10は、開口22から筐体21の内側に挿入される。すなわち、ケーブル10は、プローブ本体20に挿入される。
【0021】
また、ケーブル10は、開口22の周囲をケーブルブッシュ12に覆われている。ケーブルブッシュ12は、弾性を有し、ケーブル10を保護する部材である。
【0022】
ケーブル10は、プローブ本体20の内側において、被覆が剥がされる。すなわち、束ねられていた複数の同軸線11は、個々の同軸線11にほぐされる。
【0023】
また、プローブ本体20は、被覆が剥がされたケーブル10の先端に集約部50を有する。図3は、図1に示す集約部50のA-A矢視の断面図である。集約部50は、プローブ本体20の筐体21の内側に配置され、複数の同軸線11を束ねる。また、集約部50の断面の面積は、ケーブル10が挿入された筐体21の開口22よりも大きい。これにより、集約部50は、ケーブル10が筐体21から抜け出てしまうことを抑制することができる。
【0024】
例えば、集約部50は、複数の同軸線11を外部被覆51で締め付けるように覆うことにより、複数の同軸線11を束ねる。外部被覆51は、シリコンなどの弾性を有する絶縁体により形成される。なお、集約方法は、任意である。例えば、集約部50は、複数の同軸線11の間に接着剤を染み込ませることにより、複数の同軸線11を束ねてもよい。
【0025】
また、プローブ本体20は、ヘッド部30と、集約部50との間に、保持部40を有する。保持部40は、集約部50と、振動子アレイ33との間隔を一定範囲内に保持する部材である。保持部40は、集約部50とヘッド部30とを連結させることにより集約部50から接続部34までの間隔を一定範囲内に保持する。例えば、保持部40は、集約部50とバッキング部35とを連結させる。これにより、保持部40は、集約部50から接続部34までの間隔を一定範囲内に保持する。
【0026】
保持部40は、例えばシリコン等の弾性を有する接着剤により集約部50と接着される。また、保持部40は、例えばシリコン等の弾性を有する材料を含有する接着剤によりヘッド部30に接着する。
【0027】
なお、保持部40は、ヘッド部30の何れの部分に接着されるのかは任意である。例えば、保持部40は、ヘッド部30のバッキング部35に接着されてもよいし、振動子アレイ33において圧電振動子が配置される基板に接着されてもよいし、他の部分に接着されてもよい。
【0028】
また、保持部40は、剛体であってもよいが、弾性体により形成されることが好ましい。操作者は、プローブ本体20を持って、被検体に当てながら移動させる。保持部40が弾性体の場合、プローブ本体20を引っ張ったり、押し込んだりしても、保持部40で衝撃が吸収されるため、操作者は、衝撃を感じにくい。一方、保持部40が剛体の場合、プローブ本体20を引っ張ったり、押し込んだりすると、保持部40に弾性が無いため、操作者は、衝撃を感じる。このように、保持部40は、弾性体であることにより操作性を向上させることができる。
【0029】
また、同軸線11は、保持部40が伸びた状態での集約部50から接続部34までの距離よりも長くなっている。これにより、同軸線11は、保持部40が伸びた場合であっても負荷がかからない。よって、超音波プローブ1は、同軸線11の断線を抑制することができる。
【0030】
以上のように、第1の実施形態に係る超音波プローブ1は、複数の同軸線11を有するケーブル10と、複数の同軸線11を束ねる集約部50とを備える。また、超音波プローブ1は、複数の同軸線11が接続される振動子アレイ33と、集約部50との間隔を一定範囲内に保持する保持部40を有する。例えば、保持部40は、ヘッド部30と、集約部50とを連結することにより、間隔を一定範囲内に保持する保持部40を有する。これにより、同軸線11に負荷がかからなくなるため、超音波プローブ1は、プローブ本体20の内部において同軸線11が断線してしまうことを抑制することができる。
【0031】
(変形例1)
図4は、変形例1に係る集約部50aの一例を示す図である。変形例1に係る集約部50aは、複数の同軸線11を束ねた同軸線束52を更に束ねることにより形成される。
【0032】
同軸線束52は、複数の同軸線11であって、集約部50aよりも少ない同軸線11を束ねる。例えば、同軸線束52は、複数の同軸線11をシリコンなどの内部被覆53で締め付けるように覆うことにより、複数の同軸線11を束ねる。内部被覆53は、シリコンなどの弾性を有する絶縁体により形成される。なお、集約方法は、任意である。例えば、同軸線束52は、複数の同軸線11の間に接着剤を染み込ませることにより、複数の同軸線11を束ねてもよい。
【0033】
そして、集約部50aは、複数の同軸線11を束ねた同軸線束52を複数束ねる。例えば、集約部50aは、複数の同軸線束52をシリコンなどの外部被覆51で締め付けるように覆うことにより、複数の同軸線束52を束ねる。なお、同軸線束52は、複数の同軸線11の間に接着剤を染み込ませることにより、複数の同軸線束52を束ねてもよい。
【0034】
以上のように、変形例1に係る超音波プローブ1は、複数の同軸線束52を束ねた集約部50aを有する。集約部50aは、複数の同軸線11を束ねた同軸線束52を更に束ねているため、強度を向上させることができる。よって、超音波プローブ1は、プローブ本体20の内部において、同軸線11の断線に対する強度を向上させることができる。
【0035】
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る超音波プローブ1aの一例を示す図である。第2の実施形態に係る保持部40aは、ヘッド部30を支持するヘッド支持部41に接着される。
【0036】
更に詳しくは、ヘッド支持部41は、ヘッド部30の全部又は一部を支持する部材であればよい。例えば、ヘッド支持部41は、バッキング部35を支持するバッキング支持部である。なお、ヘッド支持部41は、バッキング部35の支持に限らず、接続部34、振動子アレイ33、整合層32、又は音響レンズ31の何れを支持する部材であってもよい。
【0037】
保持部40aは、集約部50と、ヘッド支持部41とを連結させる。保持部40aは、ヘッド支持部41と集約部50とを連結させた場合にも、集約部50から接続部34までの間隔を一定範囲内に保持することができる。
【0038】
また、集約部50は、変形例1に係る集約部50aであってもよい。
【0039】
以上のように、第2の実施形態に係る超音波プローブ1aは、集約部50と、ヘッド支持部41とを連結させる保持部40aを有する。この場合にも、保持部40aは、振動子アレイ33と、集約部50との間隔を一定範囲内に保持することができる。よって、超音波プローブ1aは、プローブ本体20の内部において同軸線11が断線してしまうことを抑制することができる。
【0040】
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態に係る超音波プローブ1bの一例を示す図である。第3の実施形態に係る保持部40bは、筐体21に接着される。
【0041】
保持部40bは、集約部50と、筐体21とを連結させる。また、保持部40bと筐体21とを接着させる位置は任意である。すなわち、保持部40bは、筐体21の上面と接着してもよいし、底面と接着してもよいし、側面と接着してもよい。
【0042】
保持部40bは、筐体21と集約部50とを連結させた場合にも、集約部50から接続部34までの間隔を一定範囲内に保持することができる。
【0043】
また、集約部50は、変形例1に係る集約部50aであってもよい。
【0044】
以上のように、第3の実施形態に係る超音波プローブ1bは、集約部50と、筐体21とを連結させる保持部40bを有する。この場合にも、保持部40bは、振動子アレイ33と、集約部50との間隔を一定範囲内に保持することができる。よって、超音波プローブ1bは、プローブ本体20の内部において同軸線11が断線してしまうことを抑制することができる。
【0045】
(第4の実施形態)
図7は、第4の実施形態に係る超音波プローブ1cの一例を示す図である。第4の実施形態に係る保持部40cは、筐体21と接続した筐体接続部42に接着される。
【0046】
筐体接続部42は、筐体21に接続された部材である。また、筐体接続部42は、筐体21と接続されることにより固定された部材であれば如何なる部材であってもよい。例えば、筐体接続部42は、超音波プローブ1cに設けられたボタンに関連した部材である。
【0047】
保持部40cは、集約部50と、筐体接続部42とを連結させる。保持部40cは、筐体接続部42と集約部50とを連結させた場合にも、集約部50から接続部34までの間隔を一定範囲内に保持することができる。
【0048】
また、集約部50は、変形例1に係る集約部50aであってもよい。
【0049】
以上のように、第4の実施形態に係る超音波プローブ1cは、集約部50と、筐体接続部42とを連結させる保持部40cを有する。この場合にも、保持部40cは、振動子アレイ33と、集約部50との間隔を一定範囲内に保持することができる。よって、超音波プローブ1cは、プローブ本体20の内部において同軸線11が断線してしまうことを抑制することができる。
【0050】
また、上記実施形態において、保持部40、40a、40b、40cは、ヘッド部30、ヘッド支持部41、筐体21、又は筐体接続部42に接着されると説明した。しかしながら、保持部40、40a、40b、40cは、ヘッド部30、ヘッド支持部41、筐体21、又は筐体接続部42の何れか一つに限らず、複数と接着されてもよい。
【0051】
以上説明した少なくとも1つの実施形態等によれば、プローブ本体20の内部において断線してしまうことを抑制することができる。
【0052】
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0053】
1、1a、1b、1c 超音波プローブ
10 ケーブル
11 同軸線
12 ケーブルブッシュ
20 プローブ本体
21 筐体
22 開口
30 ヘッド部
31 音響レンズ
32 整合層
33 振動子アレイ
34 接続部
35 バッキング部
40、40a、40b、40c 保持部
41 ヘッド支持部
42 筐体接続部
50、50a 集約部
51 外部被覆
52 同軸線束
53 内部被覆
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7