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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023108894
(43)【公開日】2023-08-07
(54)【発明の名称】美容機器
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/36 20060101AFI20230731BHJP
   A61N 5/06 20060101ALI20230731BHJP
   A61N 1/30 20060101ALI20230731BHJP
   A61H 23/00 20060101ALI20230731BHJP
   A61F 7/00 20060101ALI20230731BHJP
【FI】
A61N1/36
A61N5/06 Z
A61N1/30
A61H23/00
A61F7/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022010192
(22)【出願日】2022-01-26
(71)【出願人】
【識別番号】507039187
【氏名又は名称】株式会社ニコリオ
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】宍田 光紀
【テーマコード(参考)】
4C053
4C074
4C082
4C099
【Fターム(参考)】
4C053HH01
4C053JJ18
4C074BB01
4C074CC01
4C074FF05
4C074GG01
4C082PA02
4C082PC10
4C082PE10
4C099AA05
4C099CA19
4C099PA10
(57)【要約】
【課題】肌状態を測定しそれに応じた施術プログラムを選択することができる美容機器を提供する。
【解決手段】美容機器はヘッド部と、把持部と、施術選択部と、表示部をもつ。ヘッド部は第1先端部と第2先端部を有する。第1先端部は使用者の肌に当てられるものであって使用者の肌状態を測定する肌状態測定部を備える。第2先端部は使用者の肌に当てられるものであって肌に電気的ないし機械的に作用する作用部を備える。把持部はその先端がヘッド部の胴部に接合するよう取り付けられる。施術選択部は、測定された肌状態を診断しそれに応じた施術プログラムを選択する。表示部は選択された施術を表示する。施術選択部と表示部はヘッド部と把持部のいずれかの場所に設けられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッド部と、
その先端が前記ヘッド部の胴部に接合するよう取り付けられる把持部と、
測定された肌状態を診断しそれに応じた施術プログラムを選択する施術選択部と、
選択された施術を表示する表示部と、
をもち、
前記ヘッド部は第1先端部と第2先端部を有し、
前記第1先端部は使用者の肌に当てられるものであって使用者の肌状態を測定する肌状態測定部を備え、
前記第2先端部は使用者の肌に当てられるものであって肌に電気的ないし機械的に作用する作用部を備え、
前記施術選択部と前記表示部は前記ヘッド部と前記把持部のいずれかの場所に設けられることを特徴とする美容機器。
【請求項2】
前記ヘッド部と前記把持部とが全体でT字状になるよう取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載の美容機器。
【請求項3】
前記肌状態測定部を操作するボタンが、前記把持部の側面であって、前記把持部の前記第1先端部が向かう側に設けられ、
前記作用部を操作するボタンが、前記把持部の側面であって、前記把持部の前記第2先端部が向かう側に設けられることを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の美容機器。
【請求項4】
前記肌状態測定部を操作するボタンが、前記把持部の側面であって、前記第1先端部が向かう向きと直交する向きが向かう側のいずれかの側に設けられ、
前記作用部を操作するボタンが、前記把持部の側面であって、前記肌状態測定部の操作ボタンと前記把持部の軸を挟んで対向する側に設けられることを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の美容機器。
【請求項5】
前記第2先端部の縁部の少なくとも一部は透光性を有する材料で形成されていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の美容機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は人の肌に作用する美容機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、目的および効果が異なる美容法に応じて、様々な種類の施術を行う電子美容機器が知られている。たとえば、EMS方式は筋肉を電気的に刺激することによって筋肉を収縮させる方法であり、しわの解消に効果がある。イオン導入方式は、化粧水や美容液に含まれている有効成分を微弱な電流でイオン化し、肌に浸透させることで、化粧水や美容液の働きを高める。
【0003】
その他にもLEDの光照射によって肌の血行促進と新陳代謝を図る方式、振動によるマッサージを行う方式、超音波の微細な振動を利用し肌の古い角質や毛穴に詰まった汚れを落とす方式、マイクロカレント(微弱電流)による電気刺激により細胞を活性化させる方式、ラジオ波により深部から肌を温める方式、冷却による肌を引き締める方式、イオンを導出し肌の汚れを除去する方式といった美容法があり、それに応じた電子美容機器が用いられている。これらの施術方法は使用者の肌状態によって最適な施術方式が選択されることが望ましい。
【0004】
そこで、使用者の肌状態を診断する機器を上記のような電子美容機器と組み合わせた技術が知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007-313149号公報
【特許文献2】特開2004-141259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者は特許文献1および2の技術の実現にあたり、以下の課題を認識した。特許文献1の技術では、1通りの組合わせの施術方法しか提供されないので、肌状態の結果によって施術方法を変更する、または最適な施術方法を選択するということができない。使用者は自己の肌の悩みに応じた電子美容機器を購入、使用したいと考えるが、複数の機器を購入すればその分費用もかかる。肌状態は変化するものであるので、同じ施術が常に効果的とは限らない。様々な種類の施術を行える美容機器がさらに望まれる。肌診断を行いそれに応じた施術プログラムが選択できる美容機器がさらに望まれる。
【0007】
特許文献2の技術では、肌の状態を診断する診断機器(センサ本体と肌診断アプリケーションをインストールしたコンピュータ)と肌トリートメントを行う機器をそれぞれ別に必要とする。診断する機器と施術を行う機器が一体でかさばらず使用しやすい美容機器がさらに望まれる。
【0008】
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は肌状態を測定しそれに応じた施術プログラムを選択することができる操作性の高い美容機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の美容機器は、ヘッド部と、その先端が前記ヘッド部の胴部に接合するよう取り付けられる把持部と、測定された肌状態を診断しそれに応じた施術プログラムを選択する施術選択部と、選択された施術を表示する表示部と、をもち、前記ヘッド部は第1先端部と第2先端部を有し、前記第1先端部は使用者の肌に当てられるものであって使用者の肌状態を測定する肌状態測定部を備え、前記第2先端部は使用者の肌に当てられるものであって肌に電気的ないし機械的に作用する作用部を備え、前記施術選択部と前記表示部は前記ヘッド部と前記把持部のいずれかの場所に設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、前述の目的を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施例1に係る美容装置の正面図である。
図2】実施例1に係る美容装置の斜視図である。
図3】実施例1に係る美容装置の肌状態測定部を示す図である。
図4】実施例1に係る美容装置の肌状態測定部を模式的に示す側断面図である。
図5】実施例1に係る美容装置の施術選択の制御を表したブロック図である。
図6】施術プログラム名と施術内容の対応関係の例を示す図であり、(a)は施術プログラム名とその機能を示す表であり、(b)は施術プログラム名とその作用項目を示す表である。
図7】実施例1に係る美容装置の表示部とプログラム選択ボタンを示す図である。
図8】実施例1に係る美容装置の使用状態を示す図である。
図9】実施例1に係る美容装置の使用状態を示す図である。
図10】実施例2に係る美容装置を充電スタンドに立てた状態の図である。
図11】実施例2に係る美容装置のコットンを取り付けた状態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、各図面において同一または同等の構成要素、部材には同一の符号を付し、適宜重複する説明は省略する。
【0013】
(実施例1)
以下、実施例1の美容装置100について説明する。図1は実施例1に係る美容装置100の正面図である。図2は実施例1に係る美容装置の斜視図である。美容装置100はヘッド部2と、把持部4と、を有する。説明の便宜上、図示のように、水平なある方向をx方向、x方向に直交する水平な方向をy方向、両者に直交する方向すなわち鉛直方向をz方向とするxyz直交座標系を定める。このような方向の表記は美容装置100の使用姿勢を制限するものではなく、美容装置100は、用途に応じて任意の姿勢で使用される。
【0014】
ヘッド部2はx方向を長手方向とする円筒状に形成される。ヘッド部2は第1先端部16と第2先端部18を有する。第1先端部16は使用者の肌に当てられるものであって使用者の肌状態を測定する肌状態測定部12を有する。第2先端部18は使用者の肌に当てられるものであって肌に電気的ないし機械的に作用する作用部14を備える。実験により使い勝手の良さを試したところ、ヘッド部の長手方向の長さは75mm~90mmが望ましい。ヘッド部の断面の径の長さは35mm~50mmが望ましい。以下に述べる数値範囲についても実験により使い勝手の良さが確かめられている範囲である。
【0015】
把持部4はz方向を長手方向とする円筒状に形成される。把持部4はその一方の先端がヘッド部2の胴部に接合するように一体に取り付けられる。把持部4の側面であって、第1先端部16が向かう側にシャッタースイッチ24が設けられる。把持部4の側面であって、第2先端部18が向かう側に表示部6、プログラム選択ボタン36、電源ボタン34が設けられる。導電材料からなる部材を用いた、生体部位と接続する接点22が、把持部4の使用者が把持した際に肌と接するような位置に設けられる。ヘッド部2と把持部4を合わせたz方向における全高は150mm~180mmが望ましい。
【0016】
作用部14はヘッド部2の一方の先端、第2先端部18に設けられる。作用部14の使用者の肌に接する先端面は透過性を有する部材で覆われている。その先端面は縁部の少なくとも一部が透光性を有する材料で形成されていればよい。作用部14は先端端面に当てられる使用者の肌に電気的ないし機械的に作用する。具体的には、作用部14は、EMS、イオン導出、イオン導入、青色LEDの光照射、赤色LEDの光照射、振動、超音波、マイクロカレント、ラジオ波(RF)、冷却のいずれかの方式もしくはいずれかの方式の組合わせ、の施術を肌に対して実行する。なお、EMSなどの施術の動作原理は既知であり、詳細は省く。
【0017】
図3は実施例1に係る美容装置100の肌状態測定部12を示す図であり、図4は実施例1に係る美容装置の肌状態測定部12を模式的に示す側断面図である。肌状態測定部12は、カメラ122と、光照射部124と、水分センサ126とを備える。
【0018】
水分センサ126は第1先端部16の先端端面上に設けられる。水分センサ126は径の異なる2個の環状の電極を含む。水分センサ126は使用者の肌の水分量を測定する。
【0019】
カメラ122はヘッド部2の円筒内部に設けられる。ヘッド部2の第1先端部16の先端端面の中心部分は円形に開口している。カメラ122はその開口部を通して、先端端面に当てられた使用者の肌を撮影できるように設けられる。カメラ122と先端端面の間に透明なカバー材を介してもよい。光照射部124として、カメラの周辺に沿って均等な距離をとる複数のLEDが配置される。カメラ122と光照射部124は、ヘッド部2、把持部4のいずれかの場所に設けられた撮影制御部128と接続する。撮影制御部128はカメラ122の撮影と光照射部124の光照射を制御する。光照射部124は撮影制御部128の指示に応じて光を照射する。別途光センサーを設けて、暗度に応じて照射する光を調整するようにしてもよい。
【0020】
図5は実施例1に係る美容装置の施術選択の制御を表したブロック図である。肌状態測定部12は肌状態測定の結果を受信する施術選択部8と接続する。施術選択部8は選択された施術プログラムなどの情報を表示する表示部6と接続する。施術選択部8は選択された施術プログラムを受信する作用部14と接続する。
【0021】
施術選択部8は肌状態測定部12のカメラ122によって撮影された画像を取得し、キメ、シミ、角栓、毛穴、美白度を評価する。施術選択部8は肌状態測定部12の水分センサ126によって測定された肌の水分量情報を取得する。施術選択部8は上記画像の評価と水分量情報から、適切な施術プログラムを選択する。
【0022】
図6は施術プログラム名302と施術内容の対応関係の例を示す図であり、(a)は施術プログラム名302と施術プログラムの機能304を示す対応表であり、(b)は施術プログラム名302と作用項目306を示す対応表である。たとえば、(b)で、「EMS UP」モードでは作用項目306のラジオ波(RF)、EMSが選択されているので、それらの施術の組合わせが行われる。施術プログラムは作用項目に加え、それぞれの作用時間、作用強度の組合わせから構成されてもよい。ここに挙げた施術プログラムは例に過ぎず、組合わせによりこれら以外の何十種類以上の施術プログラムが可能である。
【0023】
図7は実施例2に係る美容装置100の表示部6とプログラム選択ボタン36を示す図である。施術選択部8は選択された施術プログラム名を表示部6に送り、表示部6はその施術プログラム表示42を表示する。インジケータ44は施術の強度レベルを表示する。インジケータ44は施術の残り時間を表示してもよい。表示部6は施術プログラムに応じて表示する色彩を変化させてもよい。
【0024】
以上の構成により美容装置100は以下のように使用される。
図8は実施例1に係る美容装置の使用状態を示す図である。使用者は、第1先端部16を自己に向け、使用者の親指がシャッタースイッチ24にあたる位置で把持する。使用者は肌状態測定部12を自己の肌に密着させ、シャッタースイッチ24を押下する。肌状態測定部12の撮影制御部128は光照射部124から使用者の肌に向かって光を照射させ、カメラ122に使用者の肌を撮影させる。肌状態測定部12は撮影した画像データを施術選択部8に送る。肌状態測定部12の水分センサ126は使用者の肌の水分量を測定する。肌状態測定部12は測定情報を施術選択部8に送る。
【0025】
図9は実施例1に係る美容装置の使用状態を示す図である。使用者は把持部4をz方向を軸として180度回転させ、第2先端部18を自己に向ける。施術選択部8は取得した画像データと水分量情報から適切な施術プログラムを選択する。施術選択部8は選択された施術プログラム名302を表示部6に送る。表示部6はその施術プログラム表示42を表示する。施術選択部8は選択された施術プログラムを作用部14に送る。
【0026】
使用者は表示部6に表示された施術プログラム表示42を確認し、作用部14を自己の肌に押し当てる。作用部は14は選択された施術プログラムに応じて施術を実行する。使用者はプログラム選択ボタン36を押下することによって、別のプログラムに切り替えることができる。
【0027】
美容装置100は本体内に二次電池を有する(図示せず)。後述する実施例2のように専用の充電器から充電するようにしてもよいし、外部のアダプタ(図示せず)から充電するための充電口(図示せず)を設けてもよい。二次電池の電池容量は2000mAhで、2.5時間の充電で40分の施術が可能である。
【0028】
以上の構成により、以下のような効果を有する。
使用者は自己の肌にあった最適な施術プログラムを自動で選択できる。使用者は簡単な操作で自己の肌の診断を行うことができ、診断結果に応じた施術プログラムを実行することができる。たとえば、使用者は美容装置100を手の中で180度回転させるだけで肌診断と施術の切り替えができ、シームレスな動きで一連の行為を実行できる。使用者は多種類の施術プログラムを1台の機器で実行できる。
【0029】
作用部14の使用者の肌に接する先端面は透光性を有する部材で覆われているため、使用者は青色LEDの光照射、赤色LEDの光照射を視認することができる。
【0030】
(実施例2)
以下、実施例2の美容装置100について説明する。
図10は実施例2に係る美容装置100を充電スタンド200に立てた状態の図である。把持部4は、接合したヘッド部2と遠い方の端部に充電受信部26を有する。充電スタンド200は非接触充電を可能とする。充電スタンド200は上面中央に美容装置100の把持部4の端部を挿入して立て置ける窪みを有する。充電スタンド200に美容装置100を立て置くと、充電スタンド200から充電受信部26を通じて電気が供給される。
【0031】
充電スタンド200は上面中央にコットン付けリング202を載置できるコットン付けリング止め204を有する。コットン付けリング202は環状でヘッド部の断面の径より後述するコットンの厚み分大きい径を有する。
図11は実施例2に係る美容装置100のコットン206を取り付けた状態の図である。使用者は作用部14にコットン206をあてがい、コットン付けリング202でコットン206を固定する。イオン導出の施術が選択されている場合、もしくはイオン導出の施術を選択して実行する場合、作用部14に施術を実行させると、洗顔やクレンジングでは落としきれない毛穴の汚れやメイク残りが、イオンの力で浮きコットンに吸着される。
【0032】
以上の構成により、以下のような効果を有する。
実施例2の美容装置100によって、美容装置100を収納しつつ充電することができる。充電が不要のときも美しくコンパクトに収納ができる。コットン206は使い捨てができるので、衛生的である。作用部14を清潔に保つことができる。コットン付けリング202を紛失するおそれが少なくなる。
【0033】
以上、前提技術の実施の形態を説明した。実施の形態は例示であり、さまざまな変形例が可能であり、そうした変形例も前提技術に含まれることは当業者に理解されるところである。
【0034】
(変形例1)
実施例1では、肌状態測定部12を操作するボタンであるシャッタースイッチ24が把持部4の第1先端部16が向かう側に設けられるとしたが、シャッタースイッチ24は、把持部4の側面であって、その向き(y方向)と直交する向き(x方向)が向かう側の一方に設けてもよい。その場合、作用部14を操作するボタンであるプログラム選択ボタン36は、把持部4の側面であって、把持部4の軸を挟んでシャッタースイッチ24と対向する側に設けられる。
実施例1では使用者が親指で操作するのに操作性が高いが、本変形例では使用者が人差し指で操作するのに操作性が高い。
【0035】
(変形例2)
実施例1では、作用部14の使用者の肌に接する先端面は透光性を有する部材で覆われているとしたが、先端の縁部のみ全周が透光性を有する材料で形成されていてもよい。
実施例1と同様に、使用者は青色LEDの光照射、赤色LEDの光照射を視認することができる。
【0036】
(変形例3)
実施例1では、作用部14の使用者の肌に接する先端面は透光性を有する部材で覆われているとしたが、先端の縁部の一部が透光性を有する材料で形成されていてもよい。
実施例1と同様に、使用者は青色LEDの光照射、赤色LEDの光照射を視認することができる。
【0037】
(変形例4)
実行している施術を示す表示部6は第2先端部18が向かう側に設けるとしたが、表示部6は、把持部4の側面であって、その向き(y方向)と直交する向き(x方向)が向かう側の一方に設けてもよい。
使用時において、側面にある鏡に映る表示部6を使用者がみて、施術プログラム表示42を視認することができる。
【0038】
(変形例5)
美容装置100は(登録商標)などの既知の無線通信技術や有線通信技術により通信を実現し、肌状態測定部12で測定した結果データをスマートフォンなどの端末で表示できるようにしてもよい。
【0039】
(変形例6)
実施例1では、水分センサ126で肌の水分量を測定したが、水分センサの代わりに油分センサを設けて肌の油分量を測定してもよいし、水分センサ126と合わせて油分センサを設けてもよい。データが増える分、複雑な肌状態の診断が可能となる。
【0040】
(変形例7)
実施例1では、作用部14の使用者の肌に接する先端面は透過性を有する部材で覆われているとしたが、スペーサーを設けてそこから漏れ出る青色LEDの光照射、赤色LEDの光照射を視認できるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0041】
2 ヘッド部、 4 把持部、 6 表示部、 8 施術選択部、 12 肌状態測定部、 14 作用部、 16 第1先端部、 18 第2先端部、 24 シャッタースイッチ、 36 プログラム選択ボタン。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11