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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023109104
(43)【公開日】2023-08-07
(54)【発明の名称】サーバ装置、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20230731BHJP
【FI】
G06Q30/02 380
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022010521
(22)【出願日】2022-01-26
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)公開1 ▲1▼ウェブサイトの掲載日:令和3年4月8日及び令和3年11月29日 ▲2▼ウェブサイトのアドレス:[令和3年4月8日掲載]https://www.mildom.com/http://activity.mildom.com/activity_module/views/?check_id=04876ca5085877710bb550616addd77d&series_id=931&week=1 https://support.mildom.com/hc/ja/articles/1500005325481 https://support.mildom.com/hc/ja/articles/900007008243--Mildom%E9%80%9A%E4%BF%A1-2021%E5%B9%B45%E6%9C%88%E5%8F%B7 https://play.google.com/store/apps/details?id=com.mildom.android https://apps.apple.com/jp/app/mildom-%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%A0-%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E5%AE%9F%E6%B3%81-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E9%85%8D%E4%BF%A1%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA/id1480809171
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り [令和3年11月29日掲載]https://www.mildom.com/ https://support.mildom.com/hc/ja/articles/4412695665945--Mildom%E9%80%9A%E4%BF%A1-2021%E5%B9%B412%E6%9C%88%E5%8F%B7 https://support.mildom.com/hc/ja/articles/1500005325481-%E3%83%96%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6 https://play.google.com/store/apps/details?id=com.mildom.android https://apps.apple.com/jp/app/mildom-%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%A0-%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E5%AE%9F%E6%B3%81-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E9%85%8D%E4%BF%A1%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA/id1480809171 ▲3▼公開者:株式会社DouYu Japan ▲4▼公開された発明の内容:株式会社DouYu Japanが、令和3年4月8日及び令和3年11月29日に、株式会社DouYu Japan、GooGle Play及びApp Storeの上記アドレスのウェブサイトにて、若狭 秀明、及びシァ インが発明したサーバ装置、方法及びプログラムについて公開した。
(71)【出願人】
【識別番号】519318960
【氏名又は名称】株式会社DouYu Japan
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】230121016
【弁護士】
【氏名又は名称】小笠原 匡隆
(72)【発明者】
【氏名】若狭 秀明
(72)【発明者】
【氏名】シァ イン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】動画の配信ユーザ等が関与して動画の配信人数を増やす。
【解決手段】実施形態にかかるサーバ装置は、それぞれ第1及び第2の動画に対応付けられた第1及び第2のサムネイル画像が表示されて視聴ユーザにより第1及び第2の動画の視聴を選択する第1及び第2の視聴動画選択画面を作成し、配信ユーザ端末装置及び視聴ユーザ端末装置の少なくともいずれかから、通信インターフェイスを介して、第1の視聴動画選択画面に表示された第1のサムネイル画像を第2の視聴動画選択画面に表示する指示入力を受信し、指示入力に応じて、第1の動画の視聴を選択するために、第1のサムネイル画像が追加するように第2の視聴動画選択画面を変更する処理を実行するように構成されたプロセッサとを含む。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の動画を配信する配信ユーザの配信ユーザ端末装置及び前記第1の動画を視聴する視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置と通信ネットワークを介して通信する通信インターフェイスと、
所定の指示命令に加えて、前記配信ユーザ端末装置から配信される前記第1の動画、前記第1の動画に対応付けられた第1のサムネイル画像、前記第1の動画とは異なる第2の動画、及び前記第2の動画に対応付けられた第2のサムネイル画像を記憶するように構成されたメモリと、
前記所定の指示命令に基づいて、
前記視聴ユーザによる前記第1の動画及び前記第2の動画の少なくともいずれかの視聴を選択するために、前記第1の動画に対応付けられた前記第1のサムネイル画像が少なくとも配置された第1の表示エリアと、前記第2の動画に対応付けられた前記第2のサムネイル画像が少なくとも配置され前記第1の表示エリアとは異なる第2の表示エリアとを含む視聴動画選択画面を作成し、
前記配信ユーザ端末装置及び前記視聴ユーザ端末装置の少なくともいずれかから、前記通信インターフェイスを介して、前記第1の表示エリアに配置された前記第1のサムネイル画像を前記第2の表示エリアに配置するための指示入力を受信し、
前記指示入力に応じて、前記第1のサムネイル画像に対応する前記第1の動画を前記第2の表示エリアにおいて選択可能するために、前記第1のサムネイル画像を前記第2の表示エリアに追加するように前記視聴動画選択画面を変更する、
ための処理を実行するように構成されたプロセッサと、
を含むサーバ装置。
【請求項2】
前記視聴動画選択画面は、前記第1の表示エリアが配置される第1の視聴動画選択画面と、前記第2の表示エリアが配置され前記第1の視聴動画選択画面とは異なる第2の視聴動画選択画面を含み、
前記第1の視聴動画選択画面は、前記視聴ユーザによる選択に応じて、前記第2の視聴動画選択画面から遷移して表示される画面である、
請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記指示入力は、前記第1の視聴動画選択画面に表示された前記第1のサムネイル画像を前記第2の視聴動画選択画面に表示するために利用可能な仮想オブジェクトを選択することにより入力される、請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記第2の視聴動画選択画面は、前記第1の動画及び前記第2の動画を配信するためのウェブサイトにアクセスしたときに最初に表示される初期画面である、請求項2又は3に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記第1の視聴動画選択画面は、前記初期画面に設けられたいずれかのリンクが前記視聴ユーザにより選択されることにより遷移する遷移後の画面である、請求項4に記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記第2の視聴動画選択画面は、前記第1の動画及び前記第2の動画を含む複数の動画のうち特定の動画に関連付けられたサムネイル画像のみが表示される特定表示エリアを含む、請求項2~5のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記指示入力を受信すると、前記第1のサムネイル画像は前記第2の視聴動画選択画面の前記特定表示エリアに表示される、請求項6に記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記視聴動画選択画面は、前記第1の表示エリア及び前記第2の表示エリアが同一の画面に配置された画面であり、
前記第1の表示エリアと前記第2の表示エリアは、前記視聴ユーザによる操作に応じて表示される、
請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記第1の表示エリアは、前記視聴動画選択画面において前記第2の表示エリアよりも下方に並んで配置される、請求項8に記載のサーバ装置。
【請求項10】
前記第2の表示エリアに対する前記第1のサムネイル画像の追加は、前記第1の動画の視聴ユーザの数があらかじめ決められた人数に達するまで行われる、請求項1~9のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項11】
少なくとも一つのプロセッサと、第1の動画を配信する配信ユーザの配信ユーザ端末装置及び前記第1の動画を視聴する視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置と通信ネットワークを介して通信する通信インターフェイスと、所定の指示命令に加えて、前記配信ユーザ端末装置から配信される前記第1の動画、前記第1の動画に対応付けられた第1のサムネイル画像、前記第1の動画とは異なる第2の動画、及び前記第2の動画に対応付けられた第2のサムネイル画像を記憶するように構成されたメモリとを含むコンピュータにおいて、前記少なくとも一つのプロセッサが前記所定の指示命令を実行することによりなされる方法であって、
前記視聴ユーザによる前記第1の動画及び前記第2の動画の少なくともいずれかの視聴を選択するために、前記第1の動画に対応付けられた前記第1のサムネイル画像が少なくとも配置された第1の表示エリアと、前記第2の動画に対応付けられた前記第2のサムネイル画像が少なくとも配置され前記第1の表示エリアとは異なる第2の表示エリアとを含む視聴動画選択画面を作成する段階と、
前記配信ユーザ端末装置及び前記視聴ユーザ端末装置の少なくともいずれかから、前記通信インターフェイスを介して、前記第1の表示エリアに配置された前記第1のサムネイル画像を前記第2の表示エリアに配置するための指示入力を受信する段階と、
前記指示入力に応じて、前記第1のサムネイル画像に対応する前記第1の動画を前記第2の表示エリアにおいて選択可能するために、前記第1のサムネイル画像を前記第2の表示エリアに追加するように前記視聴動画選択画面を変更する段階と、
を含む方法。
【請求項12】
少なくとも一つのプロセッサと、第1の動画を配信する配信ユーザの配信ユーザ端末装置及び前記第1の動画を視聴する視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置と通信ネットワークを介して通信する通信インターフェイスと、所定の指示命令に加えて、前記配信ユーザ端末装置から配信される前記第1の動画、前記第1の動画に対応付けられた第1のサムネイル画像、前記第1の動画とは異なる第2の動画、及び前記第2の動画に対応付けられた第2のサムネイル画像を記憶するように構成されたメモリとを含むコンピュータを、
前記視聴ユーザによる前記第1の動画及び前記第2の動画の少なくともいずれかの視聴を選択するために、前記第1の動画に対応付けられた前記第1のサムネイル画像が少なくとも配置された第1の表示エリアと、前記第2の動画に対応付けられた前記第2のサムネイル画像が少なくとも配置され前記第1の表示エリアとは異なる第2の表示エリアとを含む視聴動画選択画面を作成し、
前記配信ユーザ端末装置及び前記視聴ユーザ端末装置の少なくともいずれかから、前記通信インターフェイスを介して、前記第1の表示エリアに配置された前記第1のサムネイル画像を前記第2の表示エリアに配置するための指示入力を受信し、
前記指示入力に応じて、前記第1のサムネイル画像に対応する前記第1の動画を前記第2の表示エリアにおいて選択可能するために、前記第1のサムネイル画像を前記第2の表示エリアに追加するように前記視聴動画選択画面を変更する、
処理を行うように構成されたプロセッサとして機能させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画の配信に用いられるサーバ装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
動画配信サイトにおいて、配信される動画を示すサムネイル画像が上に表示されれば上に表示されるほど、このサムネイル画像が示す配信動画の視聴人数、つまり視聴回数が多くなる傾向がある。その理由は、動画配信サイトにおいて上に表示されたサムネイル画像は、視聴ユーザに発見されやすく、従って、視聴ユーザに選択される機会も多くなるからである。例えば、特許文献1は、動画等のアイテムに付されたスコアに基づいて、動画等のアイテムを動的に順位付けするシステムを開示する。しかしながら、特許文献1に開示されたシステムにおいて、動画の配信ユーザ及び視聴ユーザはアイテム(動画)の順位付けに関与できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】日本特許6895190号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態は、上述した背景からなされ、動画の配信ユーザ及び視聴ユーザが関与して、当該動画を多くの視聴ユーザに視聴させるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した目的を達成するために、実施形態にかかるサーバ装置は、第1の動画を配信する配信ユーザの配信ユーザ端末装置及び前記第1の動画を視聴する視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置と通信ネットワークを介して通信する通信インターフェイスと、所定の指示命令に加えて、前記配信ユーザ端末装置から配信される前記第1の動画、前記第1の動画に対応付けられた第1のサムネイル画像、前記第1の動画とは異なる第2の動画、及び前記第2の動画に対応付けられた第2のサムネイル画像を記憶するように構成されたメモリと、前記所定の指示命令に基づいて、前記視聴ユーザによる前記第1の動画及び前記第2の動画の少なくともいずれかの視聴を選択するために、前記第1の動画に対応付けられた前記第1のサムネイル画像が少なくとも配置された第1の表示エリアと、前記第2の動画に対応付けられた前記第2のサムネイル画像が少なくとも配置され前記第1の表示エリアとは異なる第2の表示エリアとを含む視聴動画選択画面を作成し、前記配信ユーザ端末装置及び前記視聴ユーザ端末装置の少なくともいずれかから、前記通信インターフェイスを介して、前記第1の表示エリアに配置された前記第1のサムネイル画像を前記第2の表示エリアに配置するための指示入力を受信し、前記指示入力に応じて、前記第1のサムネイル画像に対応する前記第1の動画が前記第2の表示エリアにおいて選択可能するために、前記第1のサムネイル画像を前記第2の表示エリアに追加するように前記視聴動画選択画面を変更するための処理を実行するように構成されたプロセッサとを含む。
【0006】
また、実施形態にかかる方法は、少なくとも一つのプロセッサと、第1の動画を配信する配信ユーザの配信ユーザ端末装置及び前記第1の動画を視聴する視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置と通信ネットワークを介して通信する通信インターフェイスと、所定の指示命令に加えて、前記配信ユーザ端末装置から配信される前記第1の動画、前記第1の動画に対応付けられた第1のサムネイル画像、前記第1の動画とは異なる第2の動画、及び前記第2の動画に対応付けられた第2のサムネイル画像を記憶するように構成されたメモリとを含むコンピュータにおいて、前記少なくとも一つのプロセッサが前記所定の指示命令を実行することによりなされる方法であって、前記第1の動画に対応付けられた前記第1のサムネイル画像が少なくとも表示され、前記視聴ユーザにより前記第1の動画の視聴を選択するための第1の視聴動画選択画面を作成する段階と、前記第2の動画に関連付けられた前記第2のサムネイル画像が表示され、前記視聴ユーザにより前記第2の動画の視聴を選択するための画面であって、前記第1の視聴動画選択画面とは異なる第2の視聴動画選択画面を作成する段階と、前記配信ユーザ端末装置及び前記視聴ユーザ端末装置の少なくともいずれかから、前記通信インターフェイスを介して、前記第1の視聴動画選択画面に表示された前記第1のサムネイル画像を前記第2の視聴動画選択画面に表示するための指示入力を受信する段階と、前記指示入力に応じて、前記第1の動画の視聴を選択することを可能にするために、前記第1のサムネイル画像が追加するように前記第2の視聴動画選択画面を変更する段階とを含む。
【0007】
また、実施形態にかかるプログラムは、少なくとも一つのプロセッサと、第1の動画を配信する配信ユーザの配信ユーザ端末装置及び前記第1の動画を視聴する視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置と通信ネットワークを介して通信する通信インターフェイスと、所定の指示命令に加えて、前記配信ユーザ端末装置から配信される前記第1の動画、前記第1の動画に対応付けられた第1のサムネイル画像、前記第1の動画とは異なる第2の動画、及び前記第2の動画に対応付けられた第2のサムネイル画像を記憶するように構成されたメモリとを含むコンピュータを、前記第1の動画に対応付けられた前記第1のサムネイル画像が少なくとも表示され、前記視聴ユーザにより前記第1の動画の視聴を選択するための第1の視聴動画選択画面を作成し、前記第2の動画に関連付けられた前記第2のサムネイル画像が表示され、前記視聴ユーザにより前記第2の動画の視聴を選択するための画面であって、前記第1の視聴動画選択画面とは異なる第2の視聴動画選択画面を作成し、前記配信ユーザ端末装置及び前記視聴ユーザ端末装置の少なくともいずれかから、前記通信インターフェイスを介して、前記第1の視聴動画選択画面に表示された前記第1のサムネイル画像を前記第2の視聴動画選択画面に表示するための指示入力を受信し、前記指示入力に応じて、前記第1の動画の視聴を選択することを可能にするために、前記第1のサムネイル画像が追加するように前記第2の視聴動画選択画面を変更する処理を行うように構成されたプロセッサとして機能させる。
【発明の効果】
【0008】
本実施形態によれば、動画の配信ユーザ及び視聴ユーザが関与して、当該動画を多くの視聴ユーザに視聴させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態にかかるシステム1の構成を示す図である。
図2図2は、図1に示した配信ユーザ端末装置100-1及び視聴ユーザ端末装置100-2の構成を例示する図である。
図3図3は、図1に示した動画配信サーバ装置200の構成を例示する図である。
図4A図4Aは、実施形態にかかるブースト機能を例示する第1の図である。
図4B図4Bは、実施形態にかかるブースト機能を例示する第2の図である。
図4C図4Cは、実施形態にかかるブースト機能を例示する第3の図である。
図4D図4Dは、実施形態にかかるブースト機能を例示する第4の図である。
図5A図5Aは、ブースト機能の処理のために図3に示した動画配信サーバ装置200のメモリ211に記憶する情報を例示する第1の図である。
図5B図5Bは、ブースト機能の処理のために図3に示した動画配信サーバ装置200のメモリ211に記憶する情報を例示する第2の図である。
図5C図5Cは、ブースト機能の処理のために図3に示した動画配信サーバ装置200のメモリ211に記憶する情報を例示する第3の図である。
図5D図5Dは、ブースト機能の処理のために図3に示した動画配信サーバ装置200のメモリ211に記憶する情報を例示する第4の図である。
図6図6は、図1に示したシステム1においてブースト処理が行われるときの各構成要素間の通信シーケンスを示す図である。
図7図7は、図1及び図3に示した動画配信サーバ装置200によるブースト機能のための処理を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態にかかるブースト機能のための情報の設定に用いられるUI画像を例示する図である。
図9図9は、図8に示したUI画像の代わりに支払コイン数情報CLj及び予想人数情報DRjの設定に用いられる複数のカードの画像を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下、図面において実質的に同じ構成要素、処理及び情報には同じ符号及び名称が付される。また、図面において構成要素、情報及び処理の数、種類、及び順序等は例示的に示され、本開示の実施の際には適宜、これらは変更されうる。また、複数ある構成要素の符号には添え字が付されているが、複数ある構成要素のいずれかを区別する必要がない場合には添え字が省略されることがあり、また、図示の都合上、複数ある構成要素の添え字が省略されることがある。
【0011】
図示の都合上、図面において、「装置」及び「情報」等、構成要素及び情報の名称の一部が適宜、省略されることがある。また、図面において、発明の本質的な説明に関係しない構成要素は、適宜、省略されることがある。また、以下の記載において、「ユーザ」及び「管理者」等の用語は、一人の自然人だけでなく、複数の自然人、法人、団体及び企業等を意味することがある。
【0012】
また、以下の記載において、「動画」は、音声を含みうる。「ユーザ識別子Ujにより識別されるユーザ」等の記載は、「ユーザUj」等と略記されることがある。なお、以下、「アプリケーションプログラム」と「プログラム」とは、「プログラム」と総称されることがある。また、以下の記載においては、「情報」と「データ」とは厳密には区別されない。また、以下の記載においては、「画像」と「画面」とは厳密には区別されない。また、m,nは1以上の整数であり、iは1~mの整数であり、j,j'は1~nの整数であり、m≧nであり、iとjとは異なっていても同じであってもよく、j≠j'である。
【0013】
1.システム1の構成
以下、図1を参照して、第1の実施形態にかかるシステム1の構成及び処理を説明する。なお、第1の実施形態にかかるシステム1の処理は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)のディスプレイに表示されたウェブページを見つつ、マウス及びキーボード等の入力デバイスを用いた操作を行って動画を視聴するときに適する。
【0014】
図1は、実施形態にかかるシステム1の構成を示す図である。図1に示すように、システム1は、少なくとも一つの配信ユーザ端末装置100-1、少なくとも一つの視聴ユーザ端末装置100-2、動画配信サーバ装置200(サーバ装置)、及びインターネット等の通信ネットワーク14を含む。配信ユーザ端末装置100-1は、動画の配信ユーザにより動画配信サーバ装置200を介した動画の配信のために用いられる。視聴ユーザ端末装置100-2は、動画配信サーバ装置200を介して動画を視聴する視聴ユーザにより動画を視聴するために用いられる。
【0015】
なお、配信ユーザ端末装置100-1と視聴ユーザ端末装置100-2とは相対的に区別されている。つまり、例えば、配信ユーザ端末装置100-1は、視聴ユーザにより用いられると視聴ユーザ端末装置100-2となり、視聴ユーザ端末装置100-2は、配信ユーザにより用いられると視聴ユーザ端末装置100-2となる。また、配信ユーザ端末装置100-1と視聴ユーザ端末装置100-2とを区別する必要がないときには、これらは端末装置100と記載されることがある。また、配信ユーザは動画を視聴すると視聴ユーザとなり、視聴ユーザは動画を配信すると配信ユーザとなる。また、配信ユーザと視聴ユーザとを区別する必要がないときには、これらは、単にユーザと記載されることがある。
【0016】
配信ユーザ端末装置100-1、視聴ユーザ端末装置100-2、動画配信サーバ装置200、及び通信ネットワーク14は、有線通信回線及び無線通信回線又はこれらの一方を介して、これらの間でデータを相互に通信可能に接続される。システム1は、これらの構成要素により、配信ユーザが配信ユーザ端末装置100-1から動画配信サーバ装置200にアップロードした動画を、視聴ユーザ端末装置100-2を介して視聴ユーザに配信する。
【0017】
さらに、システム1は、ユーザによる仮想媒体の動画配信サーバ装置200の運営者への対価の支払いに応じた「ブースト機能」を提供する。このブースト機能により、ユーザが多くの仮想媒体を支払えば支払うほど、ユーザにより配信等がなされ、当該機能の対象とされた動画のサムネイル画像が、当該機能が実行される前よりも動画配信サイトの上の方の位置に表示されるようになる。
【0018】
これにより、ブースト機能の対象とされた動画のサムネイルは、多くの視聴ユーザに視認されやすくなるので、当該動画の配信を受ける視聴ユーザの人数が増加する。なお、ブースト機能は、配信ユーザに対してだけでなく、当該配信ユーザを応援したり、配信されている動画の視聴を他人に勧めたりする視聴ユーザに対しても提供されうる。なお、ブースト機能のためにユーザが動画配信サーバ装置200の運営者に対価として支払う仮想媒体は、コイン等とも呼ばれ、あらかじめ決められた交換レートで法定通貨と交換されてよい。
【0019】
2.端末装置100の構成
以下、図2を参照して図1に示した配信ユーザ端末装置100-1及び視聴ユーザ端末装置100-2(端末装置100)の構成を説明する。図2は、図1に示した配信ユーザ端末装置100-1及び視聴ユーザ端末装置100-2の構成を例示する図である。なお、端末装置100は、図2に示す構成要素のすべてを備える必要はなく、端末装置100の一部の構成要素は省略されうる。また、端末装置100には、図2に示した以外の他の構成要素が加えられうる。
【0020】
端末装置100は、スマートフォン、携帯端末装置、ノート型PC及びラップトップ型PC等の通信ネットワーク14との間の通信が可能な情報処理装置であって、通信ネットワーク14を介して動画配信サーバ装置200との間の情報の通信を行う。なお、端末装置100が視聴ユーザ端末装置100-2として用いられるときには、端末装置100は、視聴ユーザにより携帯されうることが望ましい。また、システム1は、複数の端末装置100を含みうるが、これら複数の端末装置100のすべてが同じであったり、同種であったりする必要はなく、システム1は、様々な種類の端末装置100を含みうる。
【0021】
図2に示すように、端末装置100は、メモリ111、プロセッサ112、出力インターフェイス(出力IF)113、通信インターフェイス(通信IF)114及び入力インターフェイス(入力IF)116を含む。端末装置100のこれらの構成要素は、バス110及び制御ライン(不図示)を介して電気的に接続され、データ及び情報を相互に送受信する。
【0022】
メモリ111は、ROM、RAM、不揮発性メモリ(NVM)及びHDD等から構成され、情報を記憶する。さらに、メモリ111には、端末装置100に対して着脱可能な記憶媒体やデータベース等が接続されうる。ROMは、本実施形態にかかるアプリケーションプログラム及びOSを実行するための所定の指示命令をプログラムとして記憶する。
【0023】
ROMに記憶されたプログラムがプロセッサ112により処理されている間に、処理に必要とされるデータがRAMに書き込まれたり、RAMに書き込まれたデータがプロセッサ112により読み出されたりする。不揮発性メモリは、プロセッサ112により書き込まれたデータを電源の供給なしに保持する。
【0024】
不揮発性メモリには、プロセッサ112によるプログラムの実行により得られたデータが書き込まれたり、不揮発性メモリに書き込まれたデータがプロセッサ112により読み出されたりする。特に、メモリ111は、動画の配信又は視聴、及び本実施形態にかかるブースト機能の実現のための処理を行うアプリケーションプログラム、及びOSを実行するためのプログラムを記憶する。
【0025】
プロセッサ112は、少なくとも一つのCPU(マイクロプロセッサ)、又は少なくとも一つのCPU及び画像処理に特化したGPU等との組み合わせと、その周辺回路とから構成される。プロセッサ112は、メモリ111に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御する。具体的には、プロセッサ112は、動画の配信又は視聴、及び本実施形態にかかるブースト機能の実現のための処理を行うアプリケーションプログラム、及びOSを実行するためのプログラムをメモリ111から読み出して実行する。
【0026】
スピーカ及びディスプレイ(不図示)等の出力デバイスは、出力インターフェイス113を介して端末装置100に接続される。なお、これらの出力デバイスは、端末装置100の外部に配置され、出力インターフェイス113を介して接続されても、端末装置100と一体に構成されて出力インターフェイス113に接続されてもよい。
【0027】
出力インターフェイス113を介して端末装置100に接続されるディスプレイは、プロセッサ112の指示に応じて、メモリ111に記憶された画像情報、動画配信サーバ装置200から配信された動画、及びブースト機能用のユーザインターフェイス(UI)画像等を表示する。なお、ディスプレイは、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイから構成される。出力インターフェイス113に接続されるスピーカは、メモリ111に記憶された画像情報、動画、及びブースト機能用のUI画像等が音声を伴うときに、このような音声を出力する。
【0028】
通信インターフェイス114は、通信処理回路115及びアンテナを含む。通信インターフェイス114は、通信処理回路115、アンテナ及び通信ネットワーク14を介して端末装置100と動画配信サーバ装置200とを接続し、動画配信サーバ装置200との間で、データの送受信を行う。具体的には、通信インターフェイス114は、動画の配信又は視聴、及びブースト機能等を実現するアプリケーションプログラムを、動画配信サーバ装置200から受信するための処理を行う。また、通信インターフェイス114は、動画の配信又は視聴、及びブースト機能等を実現する処理の進行に応じて、これらの処理に必要とされる情報を動画配信サーバ装置200との間で送受信するための処理を行う。
【0029】
通信インターフェイス114の通信処理回路115は、LTE方式等の広帯域の無線通信方式、及び/又はIEEE802.11及びBluetooth(登録商標)等の狭帯域の無線通信方式により、通信ネットワーク14と端末装置100の間で、アンテナを介して情報を通信するための通信処理を行う。なお、通信処理回路115は、無線通信の代わりに、又は無線通信に加えて、有線通信のための処理を行ってもよい。
【0030】
タッチパネル117及びハードキー118等の入力デバイスは、入力インターフェイス116を介して、有線通信又は無線通信により端末装置100に接続され、ユーザ等の操作を受け入れる入力部として機能する。入力インターフェイス116は、例えば、シリアルポート、パラレルポート及びUSBである。なお、入力インターフェイス116と通信インターフェイス114とが狭帯域の無線通信方式により通信を行う場合には、通信インターフェイス114は、入力インターフェイス116として用いられうる。
【0031】
タッチパネル117は、例えば、出力インターフェイス113に接続されたディスプレイの画面を被覆するように配置される。タッチパネル117は、ディスプレイが表示するアイコン等に対するユーザによるスワイプ操作やタップ操作を検出して、プロセッサ112に出力する。
【0032】
ハードキー118は、機械的スイッチを含み、ユーザによる端末装置100への操作を受け入れてプロセッサ112に出力する。なお、端末装置100とタッチパネル117及びハードキー118とは一体に構成されても、別々に構成されてもよい。端末装置100とタッチパネル117及びハードキー118とが別々に構成されるときには、これらの間は無線通信又は有線通信により接続される。
【0033】
3.動画配信サーバ装置200の構成
以下、図3を参照して、図1に示した動画配信サーバ装置200の構成を説明する。図3は、図1に示した動画配信サーバ装置200の構成を例示する図である。例えば、動画配信サーバ装置200は、PCサーバあるいは大型コンピュータである。図3に示すように、動画配信サーバ装置200は、端末装置100と同様に、バス210、メモリ211、プロセッサ212、出力インターフェイス213及び通信インターフェイス214とを備える。動画配信サーバ装置200のこれらの構成要素は、バス210及び制御ラインを介して電気的に接続され、データ及び情報を相互に送受信する。
【0034】
なお、動画配信サーバ装置200は、図3に示す構成要素のすべてを備える必要はなく、一部の構成要素は省略されうる。また、動画配信サーバ装置200に、図3に示した以外の他の構成要素が加えられうる。なお、動画配信サーバ装置200のメモリ211及びプロセッサ212は、1台のコンピュータにおいて一体に構成されても、複数のコンピュータに渡って分散されて構成されてもよい。動画配信サーバ装置200は、これらの構成要素により、配信ユーザ端末装置100-1からアップロードされた動画の視聴ユーザ端末装置100-2への配信、ブースト機能、及びユーザの認証情報の処理等の機能を提供する。
【0035】
メモリ211は、RAM、ROM、不揮発性メモリ(NVM)及びHDDを含み、記憶部として機能する。当該メモリ211は、動画の配信、本実施形態にかかるブースト機能のための処理を行うアプリケーションプログラム、及びOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。これらのプログラムは、例えば、通信ネットワーク14に接続されたサーバ装置(不図示)から、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス214を介してプロセッサ212により受信され、さらに、メモリ211にロードされて実行される。メモリ211において、RAMは、上述したプログラムがプロセッサ212により実行される間、データの書き込み及び読み込みを実行するために一時的に用いられる。
【0036】
本実施形態においては、特に、メモリ211は、第1の動画を配信する配信ユーザの配信ユーザ端末装置100-1、及び動画を視聴する視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置100-2と、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス214を介して通信する処理を行うアプリケーションプログラムを記憶する。また、メモリ211は、所定の指示命令を含むプログラムを記憶する。また、メモリ211は、配信ユーザ端末装置100-1から配信される第1の動画、第1の動画に対応付けられた第1のサムネイル画像、第1の動画とは異なる第2の動画、及び第2の動画に対応付けられた第2のサムネイル画像を記憶する処理を行うアプリケーションプログラムを記憶する。
【0037】
また、特に、メモリ211は、視聴ユーザによる第1の動画及び第2の動画の少なくともいずれかの視聴を選択するために、第1の動画に対応付けられた第1のサムネイル画像が少なくとも配置された第1の表示エリアと、第2の動画に対応付けられた第2のサムネイル画像が少なくとも配置され第1の表示エリアとは異なる第2の表示エリアとを含む視聴動画選択画面を作成する処理を行うアプリケーションプログラムを記憶する。
【0038】
また、特に、メモリ211は、配信ユーザ端末装置100-1及び前記視聴ユーザ端末装置100-2の少なくともいずれかから、通信インターフェイス214を介して、第1の表示エリアに配置された第1のサムネイル画像を第2の表示エリアに配置するための指示入力を受信する処理を行うアプリケーションプログラムを記憶する。
【0039】
また、特に、メモリ211は、指示入力に応じて、第1のサムネイル画像に対応する第1の動画を第2の表示エリアにおいて選択可能するために、第1のサムネイル画像を前記第2の表示エリアに追加するように視聴動画選択画面を変更する処理を行うアプリケーションプログラムを記憶する。
【0040】
プロセッサ212は、少なくとも一つのCPU、又は少なくとも一つのCPU及びGPU等の組み合わせと、その周辺回路とから構成される。そして、プロセッサ212は、メモリ211に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御するための制御部として機能する。
【0041】
本実施形態においては、特に、プロセッサ212は、第1の動画を配信する配信ユーザの配信ユーザ端末装置100-1、及び動画を視聴する視聴ユーザの視聴ユーザ端末装置100-2と、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス214を介して通信するアプリケーションプログラムを実行する。また、メモリ211は、所定の指示命令を含むプログラムを実行する。また、メモリ211は、配信ユーザ端末装置100-1から配信される第1の動画、第1の動画に対応付けられた第1のサムネイル画像、第1の動画とは異なる第2の動画、及び第2の動画に対応付けられた第2のサムネイル画像を記憶する処理を行うアプリケーションプログラムを実行する。
【0042】
また、特に、プロセッサ212は、視聴ユーザによる第1の動画及び第2の動画の少なくともいずれかの視聴を選択するために、第1の動画に対応付けられた第1のサムネイル画像が少なくとも配置された第1の表示エリアと、第2の動画に対応付けられた第2のサムネイル画像が少なくとも配置され第1の表示エリアとは異なる第2の表示エリアとを含む視聴動画選択画面を作成する処理を行うアプリケーションプログラムを実行する。
【0043】
また、特に、プロセッサ212は、配信ユーザ端末装置100-1及び前記視聴ユーザ端末装置100-2の少なくともいずれかから、通信インターフェイス214を介して、第1の表示エリアに配置された第1のサムネイル画像を第2の表示エリアに配置するための指示入力を受信する処理を行うアプリケーションプログラムを実行する。
【0044】
また、特に、プロセッサ212は、指示入力に応じて、第1のサムネイル画像に対応する第1の動画を第2の表示エリアにおいて選択可能するために、第1のサムネイル画像を第2の表示エリアに追加するように視聴動画選択画面を変更する処理を行うアプリケーションプログラムを実行する。
【0045】
4.ブースト機能の概要
ここで、発明の理解を容易にするために、図4A図4Dを参照して、実施形態にかかるブースト機能の概要を説明する。図4A図4Dは、実施形態にかかるブースト機能を例示する第1~第4の図である。図4A図4Dのうち、図4Aは、図1及び図3に示した動画配信サーバ装置200により作成され、動画配信用のサムネイル画像を含むウェブサイトの画面を例示する第1の図である。なお、図4A図4Dに示す画面は、ウェブサイトの画面だけでなく、視聴ユーザによる携帯に適したスマートフォン等の視聴ユーザ端末装置100-2にインストールされて実行されているアプリケーションプログラムの画面にも表示されうる。
【0046】
ユーザUjが、配信ユーザUjとして、動画識別子Vjにより識別される動画(第1の動画)を、配信ユーザ端末装置100-1から通信ネットワーク14を介して動画配信サーバ装置200にアップロードする。
【0047】
アップロードされた動画を示すサムネイルの画像は、動画の視聴回数等から求められる人気、動画へのコメントの数、動画を高く評価した視聴ユーザの人数(いわゆる「いいね」の数)、及び配信ユーザUjのフォロワーの人数等に基づいて求められる順位で、動画配信サーバ装置200が端末装置100に提供するウェブサイトの画面に表示される。
【0048】
つまり、動画の人気が高ければ高いほど、コメントの数が多ければ多いほど、「いいね」の数が多ければ多いほど、動画を配信した配信ユーザUjのフォロワーの人数が多ければ多いほど、動画を示すサムネイル画像の表示の順位は高くされ、ウェブサイトの画面の上方の左側に表示される。
【0049】
反対に、動画の人気が低ければ低いほど、コメントの数が少なければ少ないほど、「いいね」の数が少なければ少ないほど、動画を配信した配信ユーザUjのフォロワーの人数が少なければ少ないほど、動画を示すサムネイル画像の表示の順位は低くされ、ウェブサイトの画面の下方の右側に表示される。
【0050】
なお、以下、動画Vjのサムネイル画像(第1のサムネイル画像)は、サムネイル画像Vjと略記されることがある。また、図4A等には、動画配信サーバ装置200が端末装置100に提供するウェブサイトの画面において、24の動画のサムネイル画像(A~Q,Vj,R~W)が、1列に3つずつ表示される場合が示されている。また、図4A等には、ブースト機能の対象となる前のサムネイル画像Vjの表示順位情報DLj(図5A等を参照して後述)により示される順位が18番(j=18)であり、ブースト機能の対象となった後の表示順位情報DLjにより示される順位が4番(j=4)となる場合が示されている。
【0051】
このような場合には、図4Aに示すように、ブースト機能の対象とされていないサムネイル画像Vjが、一番上の左端から18番目、つまり、上から6番目の行の3番目の表示エリア(第1の表示エリア)に表示される。また、サムネイル画像Vj以外のサムネイル画像(第2のサムネイル画像)は、サムネイル画像Vjの表示エリア以外の23個の表示エリア(第2の表示エリア)、つまり、1~17,19~24番目の表示エリアに表示される。
【0052】
動画配信サーバ装置200は、HTML等により記述され、サムネイル画像及び動画等を含み、図4Aに示したウェブサイトの画面を表示するためのデータを、動画配信サーバ装置200にアクセスした視聴ユーザ端末装置100-2に対して送信する。なお、以下、「画面を表示するためのデータ」は、単に「画面」と略記される
【0053】
図4A図4Dのうち、図4Bは、図1及び図3に示した動画配信サーバ装置200の動画配信用の初期画面を例示する第1の図である。ユーザが、動画配信サーバ装置200により提供される動画配信用のウェブサイトにアクセスすると、動画配信サーバ装置200は、図4Aに示したウェブページの画像の前に、まず、図4Bに示す初期画面(第2の視聴動画選択画面)を、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して端末装置100に送信する。端末装置100のプロセッサ112は、初期画面を、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス114を介して動画配信サーバ装置200から受信する。プロセッサ112は、受信した初期画面を、出力インターフェイス113を介してディスプレイに表示する。
【0054】
図4Bに示すように、初期画面は、動画配信用のウェブサイトに表示された動画のうち、あらかじめ決められた数の動画のサムネイルを表示する「すべての動画」の表示エリアを含む。また、初期画面は、「注目の動画」及び「ライブ動画」等のあらかじめ決められた数の動画のサムネイル画像を表示する表示エリアをさらに含む。なお、図4Bは、動画配信サーバ装置200が、初期画面に含まれ、それぞれ「すべての動画」、「注目の動画」及び「ライブ動画」のうちの1つの属性を有する表示エリア(特定表示エリア)に、図4A及び図4Dに示したウェブサイトの画面に含まれる24個のサムネイル画像のうちの6個ずつの動画のサムネイル画像(A~E,A’~E’,A”~E”)を表示する初期画像を作成する場合を例示する。
【0055】
なお、図4Bに示すように、初期画面は、例えば、「すべての動画を見る」と記載され、初期画面に代えて図4Aに示したウェブサイトの画面を表示する画面遷移のための操作ボタン(リンク)を含む。ユーザが、この操作ボタンに対する操作を行うと、動画配信サーバ装置200は、端末装置100のディスプレイに、初期画面の代わりにウェブサイトの画面を表示させるための処理を行う。
【0056】
また、図4Aに示したウェブサイトの画面は、例えば「初期画面に戻る」と記載され、ウェブサイトの画面に代えて初期画面を表示する画面遷移のための操作ボタン(リンク;不図示)を含む。ユーザが、この操作ボタンを操作すると、動画配信サーバ装置200は、端末装置100のディスプレイに、ウェブサイトの画面の代わりに初期画面を表示させる処理を行う。なお、このような画面遷移は、図4C及び図4Dを参照して後述するウェブサイトの画面及び初期画面についても同様に行われる。
【0057】
ユーザUjにより動画配信サーバ装置200にアップロードされた動画Vjのサムネイル画像Vjが、ウェブサイトの画面(図4A)において表示される順位は18番である。従って、動画Vjのサムネイル画像Vjは、6個のサムネイル画像しか表示されない初期画面(図4B)の「すべての動画を見る」の表示エリアに表示されない。このような場合には、「注目の動画」及び/又は「ライブ動画」の表示エリアにサムネイル画像Vjが表示されない限り、初期画面を見ている視聴ユーザには、動画Vjの存在自体が知られにくく、動画Vjを視聴する視聴ユーザの数も少なくなりがちである。つまり、サムネイル画像Vjを初期画面の「すべての動画を見る」に含まれる表示エリアに表示するためには、このサムネイル画像の表示順位を1~6番以内にする必要がある。
【0058】
図4A図4Dのうち、図4Cは、図1及び図3に示した動画配信サーバ装置200の動画配信用のサムネイル画像を含むウェブサイトの画面を例示する第2の図である。一方、例えば、配信ユーザUj、又は配信ユーザUjを応援したい視聴ユーザUj'等は、以下に説明するブースト機能を利用できる。
【0059】
ブースト機能を利用する場合には、まず、配信ユーザUj等は、動画配信サーバ装置200に対して動画Vjを対象とするブースト機能の実行を要求する。さらに、配信ユーザUj等は、あらかじめ複数の段階で決められたコインの枚数のいずれかを選択し、選択した枚数のコインを動画配信サーバ装置200の運営者に支払う。コインが支払われると、動画配信サーバ装置200は、支払われたコインの枚数に応じて、サムネイル画像Vjの順位を高くする。サムネイル画像Vjの順位が、例えば4番になると、図4Cに示すように、ウェブサイトの画面(第1の視聴動画選択画面)におけるサムネイル画像Vjの順位も4番となる。
【0060】
図4A図4Dのうち、図4Dは、図1及び図3に示した動画配信サーバ装置200の動画配信用の初期画面を例示する第2の図である。上述したように、初期画面の「すべての動画を見る」の表示エリアに表示されるサムネイル画像の数は6である。従って、ウェブサイトの画面におけるサムネイル画像Vjの順位が4番となると、図4Dに示すように、サムネイル画像Vjが、初期画面の「すべての動画を見る」の4番目の位置の表示エリア、つまり、上から2番目の列の左端の表示エリア(第1の表示エリア)に表示されるようになる。なお、サムネイル画像Vj以外のサムネイル画像が表示される表示エリア(第2の表示エリア)もまた、サムネイル画像Vjの表示エリアの変更に伴って、適宜、変更される。
【0061】
このように、サムネイル画像Vjが初期画面に表示されるようになると、動画Vjの存在が視聴ユーザに広く知られうるので、視聴ユーザが動画Vjを視聴する可能性が高くなる。同様に、サムネイル画像Vjのウェブサイトの画面における表示の順位が高くなっても、動画Vjの存在が視聴ユーザに知られやすくなるので、視聴ユーザが動画Vjを視聴する可能性が高くなる。対価としてコインを支払うことにより、動画Vjの人気、コメントの数、「いいね」の数、及びフォロワーの人数等を、実際よりもあらかじめ決められた期間の間だけ増やすことにより、サムネイル画像の表示の順番を上位に変更して、動画の視聴ユーザを増やす機能が、ブースト機能である。
【0062】
ただし、図4A図4Dに示したウェブサイトの画面におけるサムネイル画像の順番、及び初期画面の内容は、ブースト機能の実行及び終了以外にも、新たな動画の配信が始まったり、動画の配信が終了したりする等の理由で、刻一刻と変化しうる。
【0063】
5.メモリ211に記憶される情報
以下、図5A図5Dを参照して、実施形態にかかるブースト機能の実現のためにメモリ211に記憶される情報を説明する。図5A図5Dは、ブースト機能の処理のために、図3に示した動画配信サーバ装置200のメモリ211に記憶する情報を例示する第1~第4の図である。
【0064】
なお、図5A図5Dに示す情報は、プロセッサ212が、ブースト機能の処理を行うプログラムを実行する際に作成し、あるいは、プロセッサ212が通信インターフェイス214及び通信インターフェイス214を介して他のサーバ装置(不図示)から受信してメモリ211に記憶される。
【0065】
図5A図5Dのうち、図5Aは、ブースト機能のための処理の管理に用いられるブースト機能管理テーブルを示す。図5Aに示すように、ブースト機能管理テーブルは、ブースト機能識別子Bj、動画識別子Vj、ユーザ識別子Uj、要素情報Ej,表示順位情報DLj、開始時刻情報STj、継続時間情報CTj、予想人数情報DRj、支払コイン数情報CLj及び有効/無効情報V/Iを互いに対応付けて含む。なお、上述したように、m≧nなので、1~nは1~mに含まれる。
【0066】
ブースト機能識別子Bjは、ユーザにより実行が要求されたnのブースト機能のうちのj番目のブースト機能を一意に識別する。動画識別子Vjは、ブースト機能Bjの対象となる動画を一意に識別する。ユーザ識別子Ujは、ブースト機能Bjの対象となる動画Vjを、配信ユーザ端末装置100-1から通信ネットワーク14を介して動画配信サーバ装置200にアップロードした配信ユーザを一意に識別する。
【0067】
要素情報Ejは、ブースト機能Bjの実行前後において、動画Vjのサムネイル画像のウェブサイトの画面及び初期画面(図4A図4D)における表示位置を示す表示順位情報DLjを求めるために用いられる。
【0068】
要素情報Ejは、図4A図4Dを参照して説明したように、動画Vjの人気、コメントの数、「いいね」の数、及び動画Vjを配信した配信者のフォロワーの人数等、表示順位情報DLjに影響を与える情報を含む。
【0069】
従って、ブースト機能Bjが実行されている間は、要素情報Ejに含まれる情報が示す値は、図4C及び図4Dを参照して説明したように、動画Vjのサムネイルの表示の順位を上げる方向に変更される。一方、ブースト機能Bjが実行されていないときには、要素情報Ejに含まれる情報は、図4A及び図4Bを参照して説明したように、動画Vjのサムネイルを本来の順位で表示するための値を示す。
【0070】
表示順位情報DLjは、上述したように、要素情報Ejに含まれる情報に基づいて求められ、動画Vjのサムネイル画像が、図4A図4Dに示したウェブサイトの画面及び初期画面において何番目に表示されるかを示す。
【0071】
開始時刻情報STjは、ブースト機能Bjを開始する時刻を示す。継続時間情報CTjは、ブースト機能Bjを継続する時間を示す。なお、ブースト機能Bjの表示順位情報DLjが示す順位は、下記開始時刻情報STj及び継続時間情報CTjにより求められるブースト機能Bjの実行期間(STj~STj+CTj)において、他のブースト機能Bj’に対応する表示順位情報DLj’が示す順位と重複してはならない。
【0072】
予想人数情報DRjは、ブースト機能Bjが実行されたときに動画Vjを視聴すると予想される視聴ユーザの人数を示す。支払コイン数情報CLjは、ブースト機能Bjの実行のために、ユーザUjが、動画配信サーバ装置200の運営者に支払うコインの枚数を示す。なお、支払コイン数情報CLjは、例えば、1000枚、2000枚及び3500枚といったように、それぞれ異なるコインの枚数を示す複数の段階に設定されうる。
【0073】
このような場合には、ユーザUjが動画配信サーバ装置200の運営者に支払うコインの枚数が多ければ多いほど、動画配信サーバ装置200は、要素情報Ejに含まれる情報が示す値を、動画Vjのサムネイルの表示の順位を大幅に上げるように変更するので、予想人数情報DRjが示す人数の増加は大きくなる。一方、ユーザUjが支払うコインの枚数が少なければ少ないほど、動画配信サーバ装置200は、要素情報Ejに含まれる情報が示す値を、動画Vjのサムネイルの表示の順位を小幅に上げるように変更するので、予想人数情報DRjが示す人数の増加は小さくなる。
【0074】
予想人数情報DRjは、ユーザUjにより支払われたコインの枚数、つまり支払コイン数情報CLjに応じたブースト機能Bjが実行されたときに、ユーザUjの動画Vjを視聴すると予想される視聴ユーザの人数(視聴人数)を示す。なお、予想人数情報DRjは、ブースト機能Bjが実行される間における要素情報Ej、開始時刻情報STj及び/又は継続時間情報CTj等に基づいて推定されうる。
【0075】
例えば、予想人数情報DRjが支払コイン数情報CLjのみに基づいて推定されうるときには、ブースト機能Bjの利用のためにコインが1000枚、支払われたときには、予想人数情報DRjは5000人以上(5000+)とされる。また、このような場合において、例えば、ブースト機能Bjの利用のためにコインが2000枚、支払われたときには、予想人数情報DRjは10000人以上(10000+)とされる。また、このような場合において、例えば、ブースト機能Bjの利用のためにコインが3500枚、支払われたときには、予想人数情報DRjは20000人以上(20000+)とされる。
【0076】
なお、視聴人数は配信された動画が視聴された回数を示す指標の一つである。予想人数は、配信されている動画を実時間的に視聴している視聴ユーザの人数であっても、配信されている動画をこれまでに視聴した視聴ユーザの累積人数であってもよい。さらに、配信された動画が視聴された回数を示す指標として、視聴人数ではなく、配信された動画が視聴された回数が用いられてもよい。
【0077】
有効/無効情報V/Iは、ブースト機能Bjが、実行可能な有効状態(V)にあるか、実行不可能な無効状態(I)にあるかを示す。動画配信サーバ装置200のプロセッサ212は、有効/無効情報V/Iが有効状態を示すときにブースト機能Bjを実行できる。また、プロセッサ212は、有効/無効情報V/Iが無効状態を示すときにブースト機能Bjを実行できない。なお、ブースト機能Bjは、ブースト機能Bjに対応付けられた各情報が、他のブースト機能Bjに対応付けられた各情報と矛盾を生じておらず、かつ、支払コイン数情報CLjが示す数のコインが動画配信サーバ装置200の運営者に支払われている場合に有効状態とされ、この場合以外には無効状態とされる。
【0078】
図5A図5Dのうち、図5Bは、ユーザUjが所有するコイン数を管理するコイン管理テーブルを示す。図5Bに示すように、コイン管理テーブルは、ブースト機能識別子Bjと、ユーザ識別子Ujと、ユーザUjが所有するコインの数を示す所有コイン数情報NCjとを対応付けて含む。ユーザUjが、動画配信サーバ装置200に動画Vjに関するブースト機能Bjの実行を要求すると、図5Aに示した支払コイン数情報CLjが示すコインの数が、所有コイン数情報NCjから減算される。従って、所有コイン数情報NCjから支払コイン数情報CLjを減算した値が負値となるとき、ユーザUjはブースト機能Bjを利用できない。
【0079】
図5A図5Dのうち、図5Cは、図4A及び図4Cに示したウェブサイトにおけるサムネイル画像及びその表示位置を示す第1のサムネイル画像表示テーブルを例示する図である。図5Cに示すように、第1のサムネイル画像表示テーブルは、ブースト機能Bjの対象となる動画識別子V1~Vnだけでなく、すべての動画識別子V1~Vmに含まれる動画識別子Vi,Vj、動画Vi,Vjのサムネイル画像(サムネイル画像Vi,Vj)を示すサムネイル画像データSDi,SDj、及び表示順位情報DLi,DLjを対応付けて含む。
【0080】
動画配信サーバ装置200のプロセッサ212は、図5Cに示した第1のサムネイル画像表示テーブルを用いて、図4A及び図4Cを参照して説明したウェブサイトの画面を作成し、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して端末装置100に送信する。なお、第1のサムネイル画像表示テーブルの内容は、ブースト機能Bjが実行されたり、新たに動画Vi,Vjがアップロードされるたびに変更されたりする。
【0081】
図5A図5Dのうち、図5Dは、図4B及び図4Dに示した初期画面におけるサムネイル画像及びその表示位置を示す第2のサムネイル画像表示テーブルを例示する図である。図5Dに示すように、第2のサムネイル画像表示テーブルは、動画識別子Vi,Vj、サムネイル画像データSDi,SDj、表示エリア情報DEi,DEj、及び表示エリア内順位情報ELi,ELjを対応付けて含む。
【0082】
表示エリア情報DEi,DEjは、例えば、サムネイル画像データSDi,SDjが、図4B及び図4Dに示した初期画面に含まれる3つの表示エリアのいずれに表示されるかを示す。また、表示エリア内順位情報ELi,ELjは、サムネイル画像データSDi,SDjそれぞれが、表示エリア情報DEi,DEjが示す表示エリアそれぞれにおいて、どのような順位で表示されるかを示す。なお、動画Vi,Vjが初期画面において表示されないことがある。このときには、表示エリア情報DEi,DEj及び表示エリア内順位情報ELi,ELjは、動画Vi,Vjが初期画面において表示されないことを示す値、例えば0となる。
【0083】
また、サムネイル画像データSDi,SDjの表示エリアは、必ずしも表示エリア情報DEi,DEj及び表示エリア内順位情報ELi,ELjの両方を用いて特定されなくてよい。このような場合には、サムネイル画像データSDi,SDjの表示エリアは、図5Cに示した表示順位情報DLi,DLjにより特定され、第1及び第2のサムネイル画像表示テーブルの内容は実質的に同じとなる。
【0084】
動画配信サーバ装置200のプロセッサ212は、図5Dに示した第2のサムネイル画像表示テーブルを用いて、図4B及び図4Dに示したように、サムネイル画像を含む初期画面を作成し、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して端末装置100に送信する。なお、第1のサムネイル画像表示テーブルの内容と同様に、第2のサムネイル画像表示テーブルの内容もまた、ブースト機能Bjが実行されたり、新たに動画Vi,Vjがアップロードされるたびに変更される。
【0085】
図5Cに示すように、動画配信サーバ装置200は、ブースト機能Bjを実行すると、例えば、サムネイル画像Vjの表示の順位を18番から4番に変更する。動画配信サーバ装置200は、ブースト機能Bjを実行するたびに、第1のサムネイル画像表示テーブルの内容を変更し、変更後の内容に従った順番でサムネイル画像を表示するウェブサイトの画面を作成する。
【0086】
また、同様に、動画配信サーバ装置200は、ブースト機能Bjを実行するたびに、第2のサムネイル画像表示テーブルの内容を変更し、変更後の内容に従った順番でサムネイル画像を表示する初期画面を作成する。プロセッサ212は、さらに、第1及び第2のサムネイル画像表示テーブルの内容に従って作成したウェブサイトの画面及び初期画面を作成する。動画配信サーバ装置200は、作成したウェブサイトの画面及び初期画面を、端末装置100に送信する。これにより、図4Dに示すように、サムネイル画像Vjは、初期画面に含まれるようになる。
【0087】
6.通信シーケンス
以下、図6を参照して、システム1においてブースト処理が行われるときの各構成要素間の通信シーケンスを説明する。図6は、図1に示したシステム1においてブースト機能が実行されるときの各構成要素間の通信シーケンスを示す図である。なお、以下、説明の具体化及び明確化のために、配信ユーザUjがブースト機能Bjの実行をシステム1に要求し、視聴ユーザUj'が動画の配信を受ける場合を具体例とする。
【0088】
図6に示すS100において、配信ユーザUjは、配信ユーザ端末装置100-1を用いて、動画配信サーバ装置200に、通信ネットワーク14を介して動画Vjをアップロードする。動画配信サーバ装置200のプロセッサ212は、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス214を介して配信ユーザ端末装置100-1から動画を受信し、動画識別子Vjを付してメモリ211に記憶する。
【0089】
S102において、プロセッサ212は、図4A及び図4Bに示したように、動画Vjを対象とするブースト機能が行われていない状態におけるサムネイル画像を含むウェブサイトの画面及び初期画面を作成し、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して視聴ユーザ端末装置100-2に配信する。視聴ユーザ端末装置100-2は、通信ネットワーク14を介して動画配信サーバ装置200からサムネイル画像を含むウェブサイトの画面又は初期画面を受信し、出力インターフェイス113を介してディスプレイに表示する。
【0090】
S104において、視聴ユーザUj'が視聴ユーザ端末装置100-2のディスプレイに表示されたウェブサイトの画面又は初期画面に配置されたサムネイル画像Vjを選択する。視聴ユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、入力インターフェイス116を介してこの選択を受け入れ、選択されたサムネイル画像が示す動画識別子Vjを、通信インターフェイス114及び通信ネットワーク14を介して動画配信サーバ装置200に送信する。プロセッサ212は、視聴ユーザ端末装置100-2から送られてきた動画識別子Vjを、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス214を介して受信する。
【0091】
S106において、プロセッサ212は、S104の処理において受信した動画識別子Vjにより識別される動画を、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して、視聴ユーザ端末装置100-2に配信する。視聴ユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス114を介して配信された動画を受信し、出力インターフェイス113を介してディスプレイに表示する。
【0092】
配信ユーザUjは、動画配信が始まった後に、動画Vjを視聴する視聴ユーザUj'を増やしたいと考えると、S120において、配信ユーザ端末装置100-1に対して動画Vjを対象とするブースト機能Bjの実行を要求する操作を行う。配信ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、入力インターフェイス116を介してこの操作を受け入れ、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して、動画配信サーバ装置200に、動画Vjを対象とするブースト機能Bjの実行を要求するブースト機能要求情報を送信する。
【0093】
S122において、プロセッサ212は、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス214を介して、配信ユーザ端末装置100-1に、動画Vjを対象とするブースト機能Bjの内容を設定する設定用UI画像を、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して配信ユーザ端末装置100-1に送信する。
【0094】
S124において、配信ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス114を介して、S122の処理において送信された設定用UI画像を受信する。プロセッサ112は、受信した設定用UI画像を、出力インターフェイス113を介してディスプレイに表示する。配信ユーザUjは、表示された設定用UI画像に対して、支払コイン数情報CLj、開始時刻情報STj及び継続時間情報CTj等(図5A)を設定する操作を行う。さらに、配信ユーザUjは、支払コイン数情報CLjが示す枚数を動画配信サーバ装置200の運営者に支払うための操作を行う。
【0095】
S126において、プロセッサ112は、これらの操作を入力インターフェイス116を介して受け入れ、受け入れた操作が示す設定を示す設定入力情報を、通信インターフェイス114及び通信ネットワーク14を介して動画配信サーバ装置200に送信する。プロセッサ212は、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス214を介して、S124の処理において設定された支払コイン数情報CLj、開始時刻情報STj及び継続時間情報CTj等の情報を受信する。
【0096】
S128において、プロセッサ212は、ブースト機能Bjを実行するための対価として、支払コイン数情報CLjが示す枚数のコインの支払を、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して配信ユーザUjに要求する。
【0097】
S130において、配信ユーザUjは、この要求に応じて、支払コイン数情報CLjが示す枚数のコインを支払う操作を配信ユーザ端末装置100-1に対して行う。配信ユーザ端末装置100-1は、入力インターフェイス116を介してこの操作を受け入れ、支払コイン数情報CLjが示す枚数のコインを支払うことを示す支払情報を、通信インターフェイス114及び通信ネットワーク14を介して動画配信サーバ装置200に送信する。動画配信サーバ装置200のプロセッサ212は、コイン管理テーブルにおいて、ブースト識別子Bj及び配信ユーザUjに対応する所有コイン数情報NCjが示すコインの枚数から、支払われたコインの枚数を減算する。
【0098】
S140において、開始時刻情報STj(図5A)が示す時刻が来ると、プロセッサ212は、図4A図4Dを参照して説明したように、動画Vjを対象とするブースト機能Bjを実行する。このとき、プロセッサ212は、図5C及び図5Dに示した第1及び第2のサムネイル画像表示テーブルの内容を、ブースト機能Bjの実行に伴って変更し、変更した第1及び第2のサムネイル画像表示テーブルに従ってウェブサイトの画面及び初期画面を作成する。
【0099】
S142において、プロセッサ212は、S140の処理において作成したウェブサイトの画面及び初期画面を、通信インターフェイス214を介して視聴ユーザ端末装置100-2に送信する。視聴ユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス114を介してウェブサイトの画面及び初期画面を受信し、出力インターフェイス113を介してディスプレイに表示する。
【0100】
S144において、プロセッサ212は、配信ユーザUjが配信した動画Vjを視聴した視聴ユーザUj'の人数(視聴人数)が、予想人数情報DRjを超えたか否かを検出する。視聴人数が予想人数情報DRjが示す人数を超えたことを検出すると、プロセッサ212は、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して、検出した視聴人数を示す視聴人数情報を、配信ユーザ端末装置100-1に送信する。配信ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス114を介して視聴人数情報を受信する。プロセッサ112は、さらに、例えば、受信した視聴人数情報のプッシュ表示を、出力インターフェイス113及びディスプレイを介して行う。
【0101】
S160において、プロセッサ212は、動画Vjを対象とするブースト機能Bjの実行を終了する時刻(STj+CTj)になると、ブースト機能Bjの実行を停止する。また、プロセッサ212は、第1及び第2のサムネイル画像表示テーブルを、図5B及び図5Dを参照して説明した内容から、図5A及び5Cを参照して説明した内容に変更する。
【0102】
さらに、プロセッサ212は、変更した第1及び第2のサムネイル画像表示テーブルの内容に従って、図4C及び図4Dを参照して説明したように変更したサムネイル画像を含むウェブサイトの画面及び初期画面を、図4A及び図4Bを参照して説明したサムネイル画像を含むウェブサイトの画面及び初期画面に変更する。なお、上述したように、第1及び第2のサムネイル画像表示テーブルは、ブースト機能Bjの実行以外の原因で変化しうるので、S160の処理において変更された後のウェブサイトの画面及び初期画面は、ブースト機能Bjが実行される前とは異なることがある。
【0103】
S162において、プロセッサ212は、S160の処理において変更したウェブサイトの画面及び初期画面を、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して視聴ユーザ端末装置100-2に送信する。
【0104】
7.動画配信サーバ装置200の処理
以下、図7及び図8を参照して、動画配信サーバ装置200によるブースト機能のための処理を説明する。図7は、図1及び図3に示した動画配信サーバ装置200によるブースト機能のための処理を示すフローチャートである。図8は、実施形態にかかるブースト機能のための情報の設定に用いられるUI画像を例示する図である。なお、図7に示す処理は、配信前又は配信中の動画のすべてについて並列に実行されうる。
【0105】
また、説明の都合上、以下の記載には端末装置100の処理が含まれるが、動画配信サーバ装置200の処理は、端末装置100の処理を含まない。また、以下の記載においては、特記なき限り、配信ユーザと視聴ユーザ、及び配信ユーザ端末装置100-1と視聴ユーザ端末装置100-2とは区別されない。また、「動画配信サーバ装置200のプロセッサ212」は、単に「プロセッサ212」と記載されることがある。
【0106】
図7に示すように、S200において、動画配信サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して配信ユーザ端末装置100-1からアップロードされた動画を受信してメモリ211に記憶する。また、プロセッサ212は、図4A及び図4Cに示したウェブサイトの画面又は初期画面を作成する。プロセッサ212は、さらに、視聴ユーザの選択に応じて、作成したウェブサイトの画面又は初期画面を、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して視聴ユーザ端末装置100-2に送信する。さらに、視聴ユーザ端末装置100-2を用いた視聴ユーザからの要求に応じて、プロセッサ212は、メモリ211に記憶した動画を、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して視聴ユーザ端末装置100-2に送信し、動画Vjの配信を行う。
【0107】
S202において、プロセッサ212は、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス214を介して、端末装置100から、動画Vjを対象とするブースト機能Bjの実行を要求するブースト機能要求情報を受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、ブースト機能要求信号を受信したとき(Y)にはS204の処理に進み、受信しなかったとき(N)にはS200の処理に戻る。
【0108】
S204において、プロセッサ212は、図8に示すブースト機能Bjのための情報の設定に用いられるUI画像を、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して、ブースト機能要求情報を送信した端末装置100に対して送信する。
【0109】
端末装置100のプロセッサ112は、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス114を介して、図8に示すUI画像を受信し、出力インターフェイス113を介してディスプレイに表示する。なお、図8には、ブースト機能Bjが実行されたときの予想人数情報DRj、開始時刻情報STj、継続時間情報CTj及び支払コイン数情報CLj等(図5A)を、ユーザの操作に応じて設定するためのUI画像が示されている。
【0110】
ユーザは、ディスプレイに表示されたUI画像に対して、これらの情報を設定する操作を行い、端末装置100のプロセッサ112は、端末装置100の入力インターフェイス116を介してこの操作を受け入れる。プロセッサ112は、さらに、受け入れた操作が示すこれらの情報を、通信インターフェイス114及び通信ネットワーク14を介して、設定入力情報として動画配信サーバ装置200に送信する。
【0111】
S206において、プロセッサ212は、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス214を介して端末装置100からの設定入力情報を受信する。また、プロセッサ212は、受信した設定入力情報に含まれ、ブースト機能Bjの実行に必要とされる支払コイン数情報CLj及び予想人数情報DRj等の情報を、図5Aに示したブースト管理テーブルに記憶する。プロセッサ212は、さらに、受信した設定入力情報に含まれる支払コイン数情報CLjが示す枚数のコインの動画配信サーバ装置200の運営者への支払を要求するコイン支払要求情報を、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して端末装置100に送信する。
【0112】
S208において、プロセッサ212は、端末装置100から通信ネットワーク14及び通信インターフェイス214を介して、ユーザが、S206の処理において請求した枚数のコインを支払うことを示す支払情報を受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、支払情報を受信したとき(Y)にはS210の処理に進み、受信しないとき(N)にはS208の処理に留まる。
【0113】
S210において、プロセッサ212は、ブースト機能Bjの実行前の要素情報Ej(図5A)を記憶する。つまり、プロセッサ212は、ブースト機能Bjが実行される前の要素情報Ejに含まれる情報が示す動画Vjの人気、コメントの数、「いいね」の数、及び配信ユーザUjのフォロワーの人数の値を、ブースト機能Bjの実行が終了した後に元に戻せるように記憶する。また、プロセッサ212は、ブースト機能Bjが実行中に用いられる要素情報Ejを、動画Vjが、ユーザにより選択された支払コイン数情報CLjに対応する予想人数情報DRjが示す人数を超える視聴ユーザにより視聴されるように変更してさらに記憶する。
【0114】
プロセッサ212は、さらに、ブースト機能Bjの実行中に用いられる要素情報Ejに含まれる情報が示す動画Vjの人気、コメントの数、「いいね」の数、及び配信ユーザUjのフォロワーの人数の値を変更する。プロセッサ212は、要素情報Ejに含まれる情報を、変更したこれらの値を示すように変更して記憶する。このように、図5Aに示したブースト管理テーブルに含まれる要素情報Ejには、ブースト機能Bjが実行されていないときの要素情報Ej、及びブースト機能Bjの実行中の要素情報Ejの2種類の要素情報Ejが記憶される。
【0115】
ブースト機能Bjの実行中には、プロセッサ212は、ブースト機能Bjの実行中の要素情報Ejに含まれる情報が示すこれらの値に基づいてサムネイル画像Vjの表示の順位を求める。ブースト機能Bjの実行中に、プロセッサ212は、これらの値から求められた表示の順位でサムネイル画像Vjが表示されるように、ウェブサイトの画面及び初期画面を作成する。プロセッサ212は、作成したウェブサイトの画面及び初期画面を、プロセッサ212が通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して端末装置100に送信する。
【0116】
端末装置100のプロセッサ112は、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス114を介してウェブサイトの画面及び初期画面し、出力インターフェイス113を介してディスプレイに表示する。このように表示されたウェブサイトの画面及び初期画面を見た視聴ユーザが、これらの画面に表示されたサムネイル画像Vjを用いて動画Vjを視聴すると、動画Vjを視聴する視聴ユーザの人数が予想人数情報DRjが示す人数より多くなる可能性は非常に高くなり、ほぼ100%となる。
【0117】
S212において、プロセッサ212は、S212の処理が開始された時刻が、開始時刻情報STjにより示される開始時刻より後であるか否か、つまり、S212の処理の開始時刻が開始時刻を過ぎているか否かを判断する。プロセッサ212は、S212の処理の開始時刻が、開始時刻情報STjにより示される時刻より後であるとき(Y)にはS214の処理に進み、後でないとき(N)にはS212の処理に留まる。
【0118】
S214において、プロセッサ212は、ブースト機能Bjの実行中の要素情報Ejに含まれる情報が示す値に基づいてサムネイル画像Vjの表示の順位を求める。プロセッサ212は、さらに、求めた表示の順位でサムネイル画像Vjが表示されるように、ウェブサイトの画面及び初期画面を作成する。プロセッサ212は、作成したウェブサイトの画面及び初期画面を、プロセッサ212が通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して端末装置100に送信する。この処理の結果、端末装置100に表示されるウェブサイトの画面及び初期画面の内容が変更される。
【0119】
S216において、プロセッサ212は、動画Vjの配信回数、つまり、動画Vjの視聴人数を計数する。
【0120】
S218において、プロセッサ212は、S216の処理において計数した動画Vjの視聴人数が、予想人数情報DRjが示す人数を超えたか否かを判断する。プロセッサ212は、動画Vjの視聴人数が予想人数情報DRjが示す人数を超えたとき(Y)にはS220の処理に進み、超えなかったとき(N)にはS222の処理に進む。
【0121】
S220において、プロセッサ212は、S216の処理において計数した動画Vjの視聴人数を示す視聴人数情報を、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して、ブースト機能Bjの実行を要求したユーザの端末装置100に送信する。
【0122】
端末装置100のプロセッサ112は、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス114を介して視聴人数情報を受信する。プロセッサ112は、例えば、さらに、受信した視聴人数情報の視聴ユーザに対するプッシュ通知等を行う。
【0123】
S222において、プロセッサ212は、S224の処理が開始された時刻が、ブースト機能Bjの実行を終了する終了時刻(STj+CTj)より後であるか否かを判断する。つまり、プロセッサ212は、S222の処理が開始された時刻が、終了時刻を過ぎているか否かを判断する。プロセッサ212は、S224の処理の実行が開始された時刻がブースト機能Bjの終了時刻を過ぎているとき(Y)にはS224の処理に進み、過ぎていないとき(N)にはS216の処理に戻る。
【0124】
S224において、プロセッサ212は、図4C及び図4Dを参照して説明したウェブページの画面及び初期画面を、図4A及び図4Bを参照して説明したウェブページの画面及び初期画面に変更する。また、プロセッサ212は、このように変更したウェブページの画面及び初期画面を、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して端末装置100に送信する。この処理の結果、端末装置100に表示されるウェブサイトの画面及び初期画面の内容が変更される。
【0125】
さらに、プロセッサ212は、動画Vjを対象とするブースト機能Bjの実行を終了するための処理を行う。この処理は、ブースト機能Bjの実行前に記憶された要素情報Ejに、ブースト機能Bjの実行の結果として増えたユーザUjのフォロワー数の増加等を反映させて変更する処理を含む。また、この処理は、動画配信サーバ装置200のプロセッサ212が、変更後の要素情報Ejを、ブースト機能Bjの終了後の処理に用いるための処理等を含む。
【0126】
なお、上述したように、ウェブサイトの画面におけるサムネイル画像の順番、及び初期画面の内容は刻一刻と変化しうる。従って、図4C及び図4Dに示したウェブページの画面及び初期画面の表示の前後で、図4A及び図4Bに示したウェブサイトの画面及び初期画面におけるサムネイル画像の表示の順番は変化しうる。
【0127】
[第2の実施形態]
以下、本開示の第2の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。第2の実施形態にかかるシステム1の処理は、例えば、スマートフォン等の視聴ユーザによる携帯に適した視聴ユーザ端末装置100-2にインストールされて実行されているアプリケーションプログラムの画面で、視聴ユーザが動画を視聴するために適する。
【0128】
第2の実施形態にかかるシステム1の処理においては、図6及び図7に示した通信シーケンス及び処理は、後述するように変更される。第2の実施形態にかかるシステム1の処理においては、図4B及び図4Dに示した初期画面なしに、図4A及び図4Cに示したウェブサイト又はアプリケーションプログラムの画面のみが、例えば、「おすすめ動画」などの名称で用いられる。また、第2の実施形態にかかるシステム1の処理においては、図8に示したUI画像の代わりに、選択用のボタンと、あらかじめ決められたコイン数を示す支払コイン数情報CLj、及びあらかじめ決められた視聴ユーザの数を示す予想人数情報DRjとがそれぞれ記載された複数のカードの画像が、仮想オブジェクトとして用いられる。
【0129】
以下、第2の実施形態にかかるシステム1の処理を説明する。第2の実施形態にかかるシステム1の処理においては、図6に示したS102及びS142の処理、及び図7に示したS200の処理において、動画配信サーバ装置200のプロセッサ212は、図4B及び図4Dに示した初期画面を作成することはなく、従って、プロセッサ212は、初期画面を動画配信サーバ装置200から端末装置100に送信しない。つまり、これらの処理において、プロセッサ212は、図4A及び図4Cに示したウェブサイトの画面又はアプリケーションプログラムの画面のみを、上述した「おすすめ動画」の名称で、動画配信サーバ装置200から端末装置100に送信する。
【0130】
また、第2の実施形態にかかるシステム1の処理においては、図7に示したS214及びS224の処理においては、図4B及び図4Dに示した初期画面は、そもそもS200の処理において作成されていないので変更されようがない。これらS214及びS224の処理においては、動画配信サーバ装置200のプロセッサ212は、図4A及び図4Cに示したウェブサイト又はアプリケーションプログラムの画面のみを変更する。また、図6に示したS122の処理、及び図7に示したS204の処理において、図8に示したUI画像の代わりに、図9に示す複数のカードの画像が、動画配信サーバ装置200から端末装置100に送信される。
【0131】
図9は、第2の実施形態にかかるシステム1の処理において、図8に示したUI画像の代わりに、支払コイン数情報CLj及び予想人数情報DRjの設定に用いられる複数のカードの画像を例示する図である。なお、図9には、3種類のカードの画像がシステム1において用いられる場合が示される。
【0132】
図9(a)~(c)に示すように、これらのカードの画像には、例えば「ブーストカード」との名称が付される。図9において(a)~(c)に示すブーストカードには、ブースト機能Bjにおいて用いられる予想人数情報DRjが示す視聴ユーザの人数が、「予想表示人数」として記載され、支払コイン数情報CLjが「価格」として記載され、選択用のボタンが表示される。これらのブーストカードを用いて行われるブースト機能Bjの継続時間情報CTjは、あらかじめ、例えば2時間等に設定される。
【0133】
図9において(a)に示すブーストカードには、予想表示人数が5000人以上(5000+)と記載され、価格が1000コインと記載される。また、図9において(b)に示すブーストカードには、予想表示人数が10000人以上(10000+)と記載され、価格が2000コインと記載される。また、図9において(c)に示すブーストカードには、予想表示人数が20000人以上(20000+)と記載され、価格が3500コインと記載される。ユーザは、選択用のボタンに対してチェックする操作を端末装置100に対して行うことにより、図9において(a)~(c)に示したブーストカードいずれかを選択できる。
【0134】
図6に示すS124の処理、及び図7に示すS206の処理において、端末装置100のプロセッサ112は、ユーザによるブーストカードの選択の操作を、入力インターフェイス116を介して受け入れる。
【0135】
図6に示すS126において、プロセッサ112は、選択されたブーストカードを示す情報を、通信インターフェイス114及び通信ネットワーク14を介して、動画配信サーバ装置200に、設定入力情報として送信する。動画配信サーバ装置200は、設定入力情報を、通信ネットワーク14及び通信インターフェイス214を介して端末装置100から受信する。
【0136】
また、図6に示すS128及びS130の処理、及び図7に示すS206及びS208の処理において、動画配信サーバ装置200のプロセッサ212は、選択されたブーストカードに価格として記載された枚数のコインの支払を要求するコイン支払要求信号を、通信インターフェイス214及び通信ネットワーク14を介して端末装置100に送信する。さらに、プロセッサ212は、支払情報を、端末装置100から通信ネットワーク14及び通信インターフェイス214を介して受信する。
【0137】
図6に示すS140の処理、図7に示すS214~S222の処理において、動画配信サーバ装置200のプロセッサ212は、ユーザにより選択されたブーストカードに記載された予想表示人数及び価格に対応する予想人数情報DRj及び支払コイン数情報CLjを用いて、ブースト機能を実行する。
【0138】
8.変形例
まず、第1の実施形態の変形例を説明する。図6等には、配信ユーザUjが動画Vjを対象とするブースト機能Bjの実行を動画配信サーバ装置200に要求する場合が例示された。一方、配信ユーザUjを応援する視聴ユーザUj'等が動画Vjを対象とするブースト機能Bjの実行を動画配信サーバ装置200に要求してもよい。
【0139】
また、以上、動画Vjを配信している間に、配信ユーザUjが、動画Vjを対象とするブースト機能Bjの実行を動画配信サーバ装置200に要求する場合を例示した。一方、動画Vjを配信する前に、配信ユーザUjが、動画Vjを対象とするブースト機能の実行を動画配信サーバ装置200に要求してもよい。
【0140】
また、以上、動画配信サーバ装置200が、開始時刻情報STj(図5A)が示す時刻でブースト機能Bjの実行を開始し、開始時刻情報STjが示す時刻から継続時間情報CTjが経過するとブースト機能Bjの実行を終了する場合が例示された。しかしながら、動画配信サーバ装置200は、ブースト機能Bjの実行を、この機能の実行を動画配信サーバ装置200に要求したユーザが、ブースト機能Bjの実行のための対価を支払った時刻から開始し、この時刻から継続時間情報CTjが経過したときに終了してもよい。このような場合には、開始時刻情報STjはブースト管理テーブル(図5A)から省略されてもよい。
【0141】
また、図6及び図7に示した通信シーケンス及び処理を適切に変更すると、動画配信サーバ装置200は、ブースト機能Bjの実行を、動画Vjを視聴した視聴ユーザの人数が、予想人数情報DRjが示す視聴ユーザの人数を超えるようにあらかじめ決められた人数に達した時刻で終了できる。このような場合には、開始時刻情報STj及び継続時間情報CTjのいずれか又は両方はブースト管理テーブル(図5A)から省略されてよく、また、開始時刻情報STj及び継続時間情報CTjのいずれか又は両方の設定もまた、不要となる。
【0142】
また、図6等には、ユーザが、ブースト機能Bjに用いられる予想人数情報DRj及び支払コイン数情報CLjを、図8に示したUI画像を利用して設定する場合が示された。しかしながら、このような情報の設定が、ユーザにとって負担になることがある。このような場合には、動画配信サーバ装置200が、複数の予想人数情報DRjのいずれか及び複数の支払コイン数情報CLjのいずれか等の値の組み合わせをあらかじめ求めて端末装置100に送信しておき、ユーザが端末装置100を用いて複数の組み合わせのいずれかを選択することにより、ブースト機能Bjのための情報の設定を行うようにできる。
【0143】
次に、第2の実施形態の変形例を説明する。第2の実施形態においては、ユーザが、1度に図9に示した複数のブーストカードのいずれか1種類のみを選択できる場合が示された。しかしながら、端末装置100及び動画配信サーバ装置200の処理を適切に変更することにより、ユーザが、1度に図9に示した複数のブーストカードの2種類以上を選択できるようにしてもよい。この場合には、端末装置100及び動画配信サーバ装置200は、選択された2種類以上のブーストカードのいずれをブースト機能Bjのために用いるかの指定を、ユーザから受け入れる処理を行う必要がある。
【0144】
また、第2の実施形態においては、ユーザが選択したブーストカードが示す予想人数情報DRj及び支払コイン数情報CLjを、すぐにブースト機能Bjに用いる場合が示された。しかしながら、端末装置100及び動画配信サーバ装置200の処理を適切に変更することにより、ユーザが、任意のタイミングで1枚以上のブーストカードを得て、任意のタイミングで任意の動画を対象とするブースト機能のために使用可能にできる。
【0145】
本開示にかかる処理及び手順は、実施形態において明示的に説明された装置によってだけでなく、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせにより実現されうる。具体的には、本明細書で説明された処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ストレージ等の媒体に、当該処理に相当するロジックを実装することにより実現されうる。また、本明細書で説明される処理及び手順は、それらの処理及び手順をコンピュータプログラムとして実装されえ、端末装置及びサーバ装置を含む各種のコンピュータにより実行されうる。
【0146】
本明細書中において、単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、及び/又は、モジュールにより実行されると説明された処理及び手順は、複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は、複数のモジュールにより実行されうる。また、本明細書において、単一のメモリ及び記憶装置に格納される旨が説明された各種情報は、単一の装置に含まれる複数のメモリ又は複数の装置に分散して配置された複数のメモリに分散して格納されうる。さらに、本明細書において説明された複数のソフトウェア及びハードウェアは、それらをより少ない構成要素に統合することにより、又は、より多い構成要素に分解することにより実現されうる。
【0147】
本発明の実施形態が説明されたが、この実施形態は、例として提示されたものであり、発明の範囲を限定することを意図されていない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることができ、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更され得る。これら実施形態やその変形は、本発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0148】
1 システム、14 通信ネットワーク、100 端末装置、100-1 配信ユーザ端末装置、100-2 視聴ユーザ端末装置、110,210 バス、200 動画配信サーバ装置、111,211 メモリ、112,212 プロセッサ、113,213 出力インターフェイス、114,214 通信インターフェイス、115 通信処理回路、116 入力インターフェイス、117 タッチパネル、118 ハードキー

図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
図7
図8
図9