(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023109124
(43)【公開日】2023-08-07
(54)【発明の名称】台風減衰機の移動手段
(51)【国際特許分類】
G01W 1/08 20060101AFI20230731BHJP
G01W 1/00 20060101ALI20230731BHJP
【FI】
G01W1/08 C
G01W1/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022020852
(22)【出願日】2022-01-26
(71)【出願人】
【識別番号】596089883
【氏名又は名称】ハリック株式会社
(72)【発明者】
【氏名】井上 岱介
(57)【要約】
【課題】気流発生機を外部のヘリコプタやドローンによって移動する場合、ロープを用いて両者の間を結合するために、ロープを掛けるものを両者の間に取り付ける。また外形を移動の際空気抵抗が少ないものとする。
【解決手段】ドーナッツ形の袋の断面を三角形の角を丸くしたものとし、袋の外周を三角形の角にし、ドーナッツ型の丸い内側を辺にして、袋の外周にフックを取り付け、このフックにロープを取り付ける。
ドーナッツ形の中心の穴に蓋をして空気抵抗を少なくする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上昇気流又は下降気流を発生させる装置をヘリコプターやドローンで牽引して移動させることが出来る装置(本文では以下気流発生機と記す)において、気流発生機のドーナッツ形の袋の断面を三角形にし、袋の外側を三角形の角にし、内側を三角形の辺にし、三角形の角にそれぞれ丸みを持たせた袋の中に水素を入れることを特徴とした気流発生機の袋。
【請求項2】
ドーナッツ形の袋の外周に牽引用の丸いフックを取り付け、このフックをドーナッツ形の袋の中にある骨に取りつけることを特徴とした気流発生機。
【請求項3】
気流発生機のドーナッツ形の袋の内側にある穴の上下に、取り付け取り外しが、できる円盤形の蓋を取り付けることを特徴とした気流発生機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自然に発生する台風や竜巻のエネルギーを、人工的に発生させた上気流、または下降気流によって減衰させる装置(以下本文では台風減衰機と記す)に移動手段を持たせた台風減衰機に関する。
【背景技術】
【0002】
台風減衰機は当社が特許申請したものであり、その移動手段の先行文献は無い。
台風減衰機については特開2020-99311によって公知である。しかしその移動手段については、充分考慮されていなかったし特許請求も無かった。
【先行技術文献】
無し
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
台風減衰機は当社が特許出願中であり、外形は直径が250m程度で重量が大きい製品なので、袋に水素を入れて浮かせるが、その移動は大きな問題である。
台風減衰機を効率の良い移動手段で、安価に移動させかつ空中に浮かせることが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
台風減衰機で人口台風を発生する場合は、空気を上方に送風するが、空中を移動するときは下方に送風して台風減衰機を空中に浮かせて、ヘリコプタやドローン(以下本文ではヘリコプタやドローンを牽引機と記す)で牽引する。
台風減衰機の袋と牽引機の間をロープやワイヤーを用いて接続し、空中を移動させて目的地に到着させる。
【0005】
台風減衰機には牽引に用いるフックを袋の外周に多数取り付ける。
【発明の効果】
本発明によって台風減衰機を容易に目的地まで移動することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本発明の移動が容易な台風減衰機の実施形態を示す平面図と断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態を1図に基づいて説明する。
1, 台風減衰機を空中で牽引する牽引機にロープを接続し、
図1に示す台風減衰機のドーナッツ形の袋1の外周に取り付けた、フック4,5,6,7,8,9,10、11、に牽引機のロープを結合し牽引機で台風減衰機を牽引する。
2, 台風減衰機の外周のフック4,5,6,7,8,9,10,11を台風減衰機の袋1,の内部の骨に結合する。
【0008】
3, 内部の骨は袋1の外形を保ちながら袋1の強度を保つものであり、周囲および内部に骨を張り巡らせる。
4, 袋1は図に示すようにドーナッツ形であり、その断面が三角形で、ドーナッツ形の外周が三角形の角になり、ドーナッツ形の中央に円形の穴がある。
【0009】
5, ドーナッツ形の袋1,の中央の穴の中にはプロペラ2,3があり原動機10、11,により回転させて上昇気流を発生させ、人工の台風を発生させる。移動の時は下方に吹かせて台風発生機の傾斜や回転を防ぐ。
6, 台風発生機は台風が発生しそうな気象条件の場所で運転する。
7, 各牽引機はロープを同時に引いて台風減衰機を空中に浮かせて目的地まで牽引する。
【0010】
8, 目的地に到着した後、海上の場合は台風減衰機のプロペラで空中に浮上させ、さらに多数の船を用いてロープや柱で空中に固定した後、
図1に示すプロペラ2,3を回転させて人工台風を発生させる。
【0011】
9, 人工台風が発生した場合は、その初期段階で台風減衰機を現場から移動させる。
10,台風減衰機の不使用時はドーナッツ形の袋1、の中央の穴に蓋9をして空中を飛行する際の空気抵抗を減少させ、不使用時はは格納庫に収納する。
【0012】
図1は台風減衰機を上から見た図とそのA―B断面図である。
図1において1はドーナッツ形の輪で、輪1,の断面は三角形である。
ドーナッツ形の輪1、の外周を三角形の角としドーナッツ形の輪1の内側の穴を三角形の平面とし、ドーナッツ形の輪の中心に穴がある。
プロペラ1,3を回転させて空気を上部に送風し人工的に台風を発生させる。
【符号の説明】
【0013】
1, 袋
2,3 プロペラ
4,5,6,7,8,9 フック
10,11 蓋
12,13 原動機