(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023109130
(43)【公開日】2023-08-07
(54)【発明の名称】保持装置
(51)【国際特許分類】
B23Q 7/04 20060101AFI20230731BHJP
B23Q 17/22 20060101ALI20230731BHJP
B25J 15/06 20060101ALI20230731BHJP
B23P 19/04 20060101ALI20230731BHJP
【FI】
B23Q7/04 K
B23Q17/22 A
B25J15/06 C
B23P19/04 E
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022088630
(22)【出願日】2022-05-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-05
(31)【優先権主張番号】111103405
(32)【優先日】2022-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】518435873
【氏名又は名称】東佑達自動化科技股▲ふん▼有限公司
【住所又は居所原語表記】No.55, Xinji 3rd Rd., Annan Dist., Tainan City, 70947 Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】チェン ミン トー
(72)【発明者】
【氏名】トゥー ミン リン
(72)【発明者】
【氏名】タイ ユィ リン
【テーマコード(参考)】
3C029
3C030
3C033
3C707
【Fターム(参考)】
3C029AA03
3C029AA40
3C030BC02
3C033HH26
3C707AS08
3C707BS01
3C707CY13
3C707DS01
3C707FS01
3C707FT01
3C707FU01
3C707HT36
3C707KS04
3C707KS20
3C707KS33
3C707KT01
3C707KT06
3C707KT18
3C707KV01
3C707LT06
3C707MT04
(57)【要約】
【課題】力センサの検知結果の精確性が改良される保持装置の提供。
【解決手段】上下に延伸する所定の縦方向Zへ延伸する案内レール311が形成されている案内台31と、該案内台31から縦方向Zに略直交する横方向Xへ延伸する固定台32とを有する台座手段と、案内レール311に沿って移動可能に案内台31に取り付けられる保持台42を有する保持手段4と、縦方向Zに沿った回転軸を中心として回転自在に固定台32の第2の貫通孔322を挿通する中空の吸着管と、保持手段4の保持台42に保持されると共に、吸着管を回転駆動する回転駆動部と、を有する吸着手段と、保持手段4の保持台42に取り付けられていると共に、固定台32に当接して保持手段4の保持台42の固定台32に対する相対移動を感知する第1のセンサと、を有する保持装置を提供。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下に延伸する所定の縦方向へ延伸する案内レールが形成されている案内台と、該案内台から前記縦方向に略直交する横方向へ延伸する固定台とを有する台座手段と、
前記台座手段を駆動する駆動手段と、
前記案内レールに沿って移動可能に前記案内台に取り付けられる保持台を有する保持手段と、
前記保持手段により保持されてワークピースを吸着可能に構成された吸着手段と、
前記保持手段により保持されるセンサー手段と、
前記駆動手段と前記吸着手段と前記センサー手段に電気的に接続し、前記駆動手段と前記吸着手段と前記センサー手段を制御する制御手段と、を備え、
前記固定台には、前記保持手段に対応して該固定台を前記縦方向に沿って貫通する第1の貫通孔と、
前記吸着手段に対応して該固定台を前記縦方向に沿って貫通する第2の貫通孔と、が形成されており、
前記保持手段は、前記固定台の上方側にある当接ブロックと、前記当接ブロックから前記固定台の前記第1の貫通孔を挿通するように延伸して前記保持台に接続される延伸部とを更に有するように構成されており、
前記吸着手段は、前記縦方向に沿った回転軸を中心として回転自在に前記固定台の前記第2の貫通孔を挿通する中空の吸着管と、前記保持手段の前記保持台に保持されると共に、前記吸着管を回転駆動する回転駆動部と、を有するように構成されており、
前記センサー手段は、前記保持手段の前記保持台に取り付けられていると共に、前記固定台に当接して前記保持手段の前記保持台の前記固定台に対する相対移動を感知する第1のセンサと、前記保持手段の前記保持台に取り付けられていると共に、前記回転駆動部により回転駆動される前記吸着管の回転を測定する第2のセンサと、を有するように構成されている保持装置。
【請求項2】
前記案内レールは前記案内台に凹設されている溝として形成され、前記延伸部は前記当接ブロックより小径に形成されており、
前記第1の貫通孔内には、両端が前記固定台と前記保持台とに当接し、前記保持台を前記固定台から離れる方向へ付勢する弾性部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の保持装置。
【請求項3】
前記弾性部材は前記延伸部を囲むコイルバネであることを特徴とする請求項2に記載の保持装置。
【請求項4】
前記吸着管内の空気を排出することにより該吸着管の管内を負圧にすることができるバキューム手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の保持装置。
【請求項5】
前記センサー手段は、前記吸着管の下側から前記吸着管の管内の負圧により前記吸着管に吸着保持されるワークピースの画像を撮影するカメラを更に有し、
前記制御手段は、前記カメラにより撮影される画像データに基づいて、前記吸着手段の前記回転駆動部を制御することを特徴とする請求項4に記載の保持装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記回転駆動部を制御する際、前記第2のセンサにより測定される前記吸着管の回転データに基づいてフィードバック制御を実行することを特徴とする請求項5に記載の保持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は保持装置に関し、特に、生産ラインにおいてワークピースを正しい角度で保持して加工機具に提供するための保持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
生産ラインにおいてワークピースを正しい角度で保持して加工機具に提供するための従来の保持装置として、例えば特許文献1に開示されるスマートフォン用FPCケーブル自動組み立てシステムがある。該従来の保持装置では、負圧ノズルを用いて第1の端子頭部を吸着してスマートフォンの第1の端子ソケットの上方に移動してから、マニピュレーターで該第1の端子頭部を該第1の端子ソケット内に押し込むと同時に、力センサでマニピュレーターによる押し込む力を10N以内に制御する構成になっている。
【0003】
この際、力センサはマニピュレーターと負圧ノズルとの間に介在して、マニピュレーターにより負圧ノズルに与える力を測定すると共に、マニピュレーターと負圧ノズルの全体的構造的強度を補強する役割も持っているため、該力センサの検知結果の精確性は当然影響を受ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中国特許出願公開第112659169号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記問題点に鑑みて、本発明は上記従来技術の欠点を解決する保持装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成すべく、本発明は、
上下に延伸する所定の縦方向へ延伸する案内レールが形成されている案内台と、該案内台から前記縦方向に略直交する横方向へ延伸する固定台とを有する台座手段と、
前記台座手段を駆動する駆動手段と、
前記案内レールに沿って移動可能に前記案内台に取り付けられる保持台を有する保持手段と、
前記保持手段により保持されてワークピースを吸着可能に構成された吸着手段と、
前記保持手段により保持されるセンサー手段と、
前記駆動手段と前記吸着手段と前記センサー手段に電気的に接続し、前記駆動手段と前記吸着手段と前記センサー手段を制御する制御手段と、を備え、
前記固定台には、前記保持手段に対応して該固定台を前記縦方向に沿って貫通する第1の貫通孔と、
前記吸着手段に対応して該固定台を前記縦方向に沿って貫通する第2の貫通孔と、が形成されており、
前記保持手段は、前記固定台の上方側にある当接ブロックと、前記当接ブロックから前記固定台の前記第1の貫通孔を挿通するように延伸して前記保持台に接続される延伸部とを更に有するように構成されており、
前記吸着手段は、前記縦方向に沿った回転軸を中心として回転自在に前記固定台の前記第2の貫通孔を挿通する中空の吸着管と、前記保持手段の前記保持台に保持されると共に、前記吸着管を回転駆動する回転駆動部と、を有するように構成されており、
前記センサー手段は、前記保持手段の前記保持台に取り付けられていると共に、前記固定台に当接して前記保持手段の前記保持台の前記固定台に対する相対移動を感知する第1のセンサと、前記保持手段の前記保持台に取り付けられていると共に、前記回転駆動部により回転駆動される前記吸着管の回転を測定する第2のセンサと、を有するように構成されている保持装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
上記構成により、本発明の保持装置は、吸着手段の吸着管がワークピースに接触して吸着する際、あるいはワークピースが他の加工対象に接触する際において発生する反力が吸着手段を保持する保持台の、該保持台を可動的に保持する固定台に対する相対移動として反映されるので、本発明の制御手段はセンサー手段においてこの相対移動を検知する第1のセンサからの検知結果に基づいて吸着手段及び台座手段を駆動する駆動手段に対する制御をリアルタイムで調整可能になり、この際、第1のセンサは吸着手段の吸着管とワークピースとの間に介在せず、そして保持台もしくは吸着手段を構造的にサポートする役割もないので、従来より正確な検知結果に基づいて制御を実行可能になることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の保持装置の実施形態の一部構成が示される側面図である。
【
図2】同実施形態の電気的接続関係が示されるブロック図である
【
図5】
図3におけるV-V線に沿った断面図である。
【
図10】同実施形態のカメラにより撮影される画像の例示図である。
【
図11】同実施形態のカメラにより撮影される画像との比較に用いられる目標画像の例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図面を参照して本発明の保持装置の実施形態について詳しく説明する。
【0010】
図1~
図3に示されるように、本発明の保持装置は、生産ラインにおいてワークピース91を正しい角度で保持して加工機具に提供するものであり、台座手段3と、台座手段3を駆動する駆動手段2と、台座手段3に取り付けられる保持手段4と、ワークピースを吸着可能に構成されて保持手段4に保持される吸着手段5と、バキューム手段6と、センサー手段7と、制御手段8と、を備える。
【0011】
図示のように、台座手段3は、上下に延伸する所定の縦方向Zへ延伸する案内レール311が形成されている案内台31と、該案内台31から該縦方向Zに略直交する横方向Xへ延伸する固定台32とを有する。
【0012】
駆動手段2に関し、この実施形態では台座手段3を駆動するリニアモータであるが、図中では台座手段3の案内台31が固定されている可動部21のみが示されており、可動部21及び可動部21に固定されている案内台31を駆動する駆動構成に関してはリニアモータを用いる従来技術を参照することで構成できるので、図中及び詳しい説明は省略されている。
【0013】
本発明は、駆動手段2で台座手段3を生産ラインにおいて駆動し、該保持装置により保持されるワークピースを該生産ラインに配置されている各加工機具に提供する。
【0014】
この実施形態において、台座手段3の案内台31に形成されている案内レール311は、案内台31に凹設されている溝として形成されている。
【0015】
台座手段3の固定台32には、保持手段4に対応して該固定台32を縦方向Zに沿って貫通する第1の貫通孔321と、吸着手段5に対応し、第1の貫通孔321の隣において該固定台32を縦方向Zに沿って貫通する第2の貫通孔322と、が形成されている。
【0016】
図3~
図5に示されているように、保持手段4は、案内レール311に嵌めこまれて該案内レール311に沿って移動可能に案内台31に取り付けられる保持台42と、固定台32の上方側にある当接ブロック411と、当接ブロック411から固定台32の第1の貫通孔321を挿通するように延伸して保持台42に接続される延伸部412と、を有するように構成されている。
【0017】
また、この実施形態において、当接ブロック411は固定台32の上方側から固定台32に当接する円柱体であり、延伸部412は当接ブロック411より小径に形成された円柱体であり、第1の貫通孔321内には、両端が固定台32と保持台42とに当接し、保持台42を固定台32から離れる方向(図中の下方)へ付勢する弾性部材413が配置されており、弾性部材413は延伸部412を囲むコイルバネである。
【0018】
吸着手段5は、縦方向Zに沿った回転軸を中心として回転自在に固定台32の第2の貫通孔322を挿通する中空の吸着管51と、保持手段4の保持台42に保持されると共に、吸着管51を回転駆動する回転駆動部52と、を有するように構成されている。
【0019】
この実施形態において、バキューム手段6は、例えば図中では示されていない連通管で吸着手段5の吸着管51の管内と連通し、該管内の空気をポンプで排出して該吸着管51の管内を負圧にすることにより、吸着管51は下端にある開口でワークピース91に当接して該ワークピース91を吸着保持することができるようになる。負圧を造り出す技術に関しては周知されており、この明細書では詳しい説明を省略する。
【0020】
この実施形態において、センサー手段7は、保持手段4の保持台42に取り付けられているセンサー保持部71と、センサー保持部71に配置されている第1のセンサ72と、保持手段4の保持台42に取り付けられていると共に、回転駆動部52により回転駆動される吸着管51の回転角度を測定する第2のセンサ73と、吸着管51の下側から吸着管51の管内の負圧により吸着管51に吸着保持されるワークピースの画像を撮影するカメラ74(
図9及び
図2参照)と、を有するように構成されている。
【0021】
この実施形態において、第1のセンサ72として力センサが用いられ、固定台32に当接して保持手段4の保持台42の固定台32に対する相対移動を感知して検知結果を制御手段8に出力する。第2のセンサ73として吸着管51と同軸に配置されるロータリエンコーダが採用され、回転駆動部52により駆動されて回転する吸着管51の回転角度を測定して検知結果を制御手段8に出力する。
【0022】
制御手段8は、駆動手段2と吸着手段5とバキューム手段6とセンサー手段7に電気的に接続し、駆動手段2と吸着手段5とセンサー手段7を制御するものであり、本発明においては、カメラ74により撮影される画像データに基づいて、吸着手段5の回転駆動部52を制御し、そして回転駆動部52を制御する際、第2のセンサ73により測定される吸着管51の回転データに基づいてフィードバック制御を実行する。
【0023】
次いで、各図面を参照して本発明の作動状況について詳しく説明する。
【0024】
図6に示されるように本発明の保持装置は、駆動手段2を作動させて台座手段3を移動し、台座手段3と共に移動する吸着手段5の吸着管51をワークピース91の上方に移動して該吸着管51の下端開口をワークピース91に当接させてから制御手段8の制御によりバキューム手段6を起動し、吸着手段5の吸着管51の管内を負圧にすることでワークピース91を吸着管51の下端に吸着保持する。この際、ワークピース91を安定に保持するためには吸着管51の管内を真空にすることも可能であり、そして吸着手段5の吸着管51をワークピース91に当接させると、この当接による反作用、すなわち反力は吸着手段5を保持する保持台42を経由してセンサー保持部71及びセンサー保持部71に配置される第1のセンサ72を少しだけ台座手段3の固定台32に対して上昇させるので、第1のセンサ72はこの上昇、すなわち相対移動を感知して検知結果を制御手段8に出力し、この際、第1のセンサ72が感知した力は吸着管51がワークピース91に当接する力に一致しているので、制御手段8は第1のセンサ72の検知結果に基づいて台座手段3を駆動する駆動手段2を精密に制御し、吸着管51がワークピース91に当接する力を例えば2Nに制御することが可能となり、ワークピース91がこの接触によって傷つけられるような状況を回避することができる。
【0025】
また、本発明の保持装置の吸着管51により吸着保持されるワークピース91に対して加工する際、加工機具の種類や加工箇所に応じて、回転駆動部52は吸着管51を回転駆動することにより、ワークピース91を回転してその位置を微調整することができる。
【0026】
図2、
図9、
図10に示されるように、カメラ74は吸着管51の下側から吸着管51により吸着管51に吸着保持されるワークピース91の画像を撮影するので、例えば
図10に示されるようにカメラ74により撮影される画像を、あらかじめ制御手段8に入力された
図11に示されるような目標画像と比較し、ワークピース91の角度を調整する必要があると制御手段8が判断すると、制御手段8は回転駆動部52を起動して吸着管51を回転駆動することにより、ワークピース91を回転して
図11に示される位置に微調整する。この際、吸着管51及びワークピース91が回転する角度はロータリエンコーダである第2のセンサ73により測定されるので、制御手段8は第2のセンサ73により測定される吸着管51の回転データに基づいて回転駆動部52に対してフィードバック制御を実行することができ、より精密な角度制御が期待できる。
【0027】
また、
図2、
図12、
図13に示されるように、ワークピース91を基板92に装着する際、まず駆動手段2を作動させて台座手段3を移動し、台座手段3と共に移動する吸着手段5の吸着管51に吸着保持されるワークピース91を基板92の上方に移動してから、駆動手段2を作動させて台座手段3を図中の下方へ移動して装着を完了するが、ワークピース91が基板92に当接する時に発生する反作用、すなわち反力は吸着手段5を保持する保持台42を経由してセンサー保持部71及びセンサー保持部71に配置される第1のセンサ72を少しだけ台座手段3の固定台32に対して上昇させるので、第1のセンサ72はこの上昇、すなわち相対移動を感知して検知結果を制御手段8に出力し、この際、第1のセンサ72が感知した力は、ワークピース91が基板92に当接する力に一致しているので、制御手段8は第1のセンサ72の検知結果に基づいて台座手段3を駆動する駆動手段2を精密に制御し、吸着管51に吸着保持されるワークピース91から基板92に与える力を例えば2Nに制御することが可能となり、ワークピース91や基板92がこの装着作業によって傷つけられるような状況を回避することができる。それから、例えば制御手段8がバキューム手段6を制御して吸着管51の管内に対して空気を供給することにより、吸着管51の管内の負圧状態が解消されるようになり、ワークピース91及び該ワークピース91が装着される基板92を本発明の保持装置からリリースすることができる。
【0028】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、最も広い解釈の精神および範囲内に含まれる様々な構成として、全ての修飾および均等な構成を包含するものとする。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明の保持装置は、吸着手段の吸着管がワークピースに接触して吸着する際、あるいはワークピースが他の加工対象に接触する際において発生する反力が吸着手段を保持する保持台の、該保持台を可動的に保持する固定台に対する相対移動として反映されるので、本発明の制御手段はセンサー手段においてこの相対移動を検知する第1のセンサからの検知結果に基づいて吸着手段及び台座手段を駆動する駆動手段に対する制御をリアルタイムで調整可能になり、この際、第1のセンサは吸着手段の吸着管とワークピースとの間に介在せず、そして保持台もしくは吸着手段を構造的にサポートする役割もないので、従来より正確な検知結果に基づいて制御を実行することが期待できる。
【符号の説明】
【0030】
2 駆動手段
21 可動部
3 台座手段
31 案内台
311 案内レール
32 固定台
321 第1の貫通孔
322 第2の貫通孔
4 保持手段
411 当接ブロック
412 延伸部
413 弾性部材
42 保持台
5 吸着手段
51 吸着管
52 回転駆動部
6 バキューム手段
7 センサー手段
71 センサー保持部
72 第1のセンサ
73 第2のセンサ
74 カメラ
8 制御手段
91 ワークピース
92 基板
X 横方向
Z 縦方向