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  • 特開-オンライン記帳システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023109447
(43)【公開日】2023-08-08
(54)【発明の名称】オンライン記帳システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230801BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022010965
(22)【出願日】2022-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】519372788
【氏名又は名称】LDT株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179822
【弁理士】
【氏名又は名称】中畑 稔
(72)【発明者】
【氏名】白石 和也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC14
(57)【要約】
【課題】現実に行われる葬儀において、特に参列者が事前に行う参列者登録の手続きを効率化すること。
【解決手段】本発明のオンライン記帳システムは、葬儀管理サーバと、葬儀社端末と、喪主端末と、参列者端末とを含む。葬儀社端末は、葬儀情報を葬儀管理サーバに登録する。葬儀管理サーバは、当該葬儀情報に対応する記帳WEBサイトを生成すると共に参列者端末に提供する。参列者端末は、入力された参列者情報を記帳WEBサイトを介して葬儀管理サーバに送信する。葬儀管理サーバは、参列者情報を葬儀社端末及び喪主端末の双方に提供する。
【選択図】図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
葬儀管理サーバと、葬儀社端末と、喪主端末と、参列者端末とを含むオンライン記帳システムであって、
前記葬儀社端末は、葬儀情報を前記葬儀管理サーバに登録し、
前記葬儀管理サーバは、当該葬儀情報に対応する記帳WEBサイトを生成すると共に前記参列者端末に提供し、
前記参列者端末は、入力された参列者情報を前記記帳WEBサイトを介して前記葬儀管理サーバに送信し、
前記葬儀管理サーバは、前記参列者情報を前記葬儀社端末及び前記喪主端末の双方に提供する、
オンライン記帳システム。
【請求項2】
請求項1に記載のオンライン記帳システムであって、
前記参列者情報には、少なくとも参列の有無が含まれており、
前記葬儀管理サーバは、前記参列の有の場合には、所定の識別情報を生成して前記参列者端末に提供し、
前記参列者端末は、参列の際に、前記識別情報を利用して参列者の認証を行う、
オンライン記帳システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のオンライン記帳システムであって、
前記参列者情報には、供物又は香典の少なくともいずれかに関する情報が含まれている、
オンライン記帳システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンライン記帳システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、オンラインによる葬儀サービスが提案されている。
【0003】
特許文献1にはオンライン葬儀を登録し、喪主がオンライン葬儀に参列する人から香典を辞退できる技術が提供されている。
【0004】
特許文献2には、インターネットを介して弔事に関係する関係者に確実に弔事情報を配信し、また弔事に参加を希望する関係者の業務を代行して、その代行行為に課金する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6889889号公報
【特許文献2】特開2004-252917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、オンラインによって事前に参列者登録や供物購入といった手続きをスムーズに行う需要が高まってきている。しかしながら、上述した特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、かかるニーズに十分に応えられない。
【0007】
本発明は、現実に行われる葬儀において、特に参列者が事前に行う参列者登録の手続きを効率化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
葬儀自体は、オンラインでも行うことはできるものの、葬儀に関する手続きについては未だにオンラインで行うことができないものが多い。本願の発明者は、かかる点に着目し、特に葬儀に関し参列者が購入を行うようなプロセスの効率化を図る技術を鋭意開発した。本発明はかかる知見に基づくものである。
【0009】
本発明によれば、
葬儀管理サーバと、葬儀社端末と、喪主端末と、参列者端末とを含むオンライン記帳システムであって、
前記葬儀社端末は、葬儀情報を前記葬儀管理サーバに登録し、
前記葬儀管理サーバは、当該葬儀情報に対応する記帳WEBサイトを生成すると共に前記参列者端末に提供し、
前記参列者端末は、入力された参列者情報を前記記帳WEBサイトを介して前記葬儀管理サーバに送信し、
前記葬儀管理サーバは、前記参列者情報を前記葬儀社端末及び前記喪主端末の双方に提供する、
オンライン記帳システム
が得られる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、葬儀の関する参列者が事前に行う手続きに関して、特に参列者が事前に行う参列者登録の手続きを効率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の形態によるシステムの構成例を示す図である。
図2】本発明の実施の形態による葬儀管理サーバの機能ブロック図である。
図3】本発明の実施の形態による参列者端末の機能ブロック図である。
図4】本発明の実施の形態によるシステムの機能ブロック図である。
図5】本発明の実施の形態によるシステムの機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、以下のような構成を備える。
[項目1]
葬儀管理サーバと、葬儀社端末と、喪主端末と、参列者端末とを含むオンライン記帳システムであって、
前記葬儀社端末は、葬儀情報を前記葬儀管理サーバに登録し、
前記葬儀管理サーバは、当該葬儀情報に対応する記帳WEBサイトを生成すると共に前記参列者端末に提供し、
前記参列者端末は、入力された参列者情報を前記記帳WEBサイトを介して前記葬儀管理サーバに送信し、
前記葬儀管理サーバは、前記参列者情報を前記葬儀社端末及び前記喪主端末の双方に提供する、
オンライン記帳システム。
[項目2]
項目1に記載のオンライン記帳システムであって、
前記参列者情報には、少なくとも参列の有無が含まれており、
前記葬儀管理サーバは、前記参列の有の場合には、所定の識別情報を生成して前記参列者端末に提供し、
前記参列者端末は、参列の際に、前記識別情報を利用して参列者の認証を行う、
オンライン記帳システム。
[項目3]
項目1又は項目2に記載のオンライン記帳システムであって、
前記参列者情報には、供物又は香典の少なくともいずれかに関する情報が含まれている、
オンライン記帳システム。
【0013】
<実施の形態の詳細>
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0014】
<構成>
図1に示されるように、本発明の実施の形態による供物情報提供システム(以下、「本システム」と呼ぶ)は、葬儀管理サーバと、葬儀社端末と、参列者端末と、喪主端末とを含むものである。これらの端末は互いにネットワークを介して通信可能に接続されている。
【0015】
本システムは、葬儀への参列に関する手続きをオンラインで事前に行うためのものである。
【0016】
<ハードウェア構成>
図2及び図3に示されるように、本実施の形態によるサーバ1と参列者端末2とは、以下のようなハードウェア構成を有する。なお、以下の構成は一例であり、これ以外の構成を有していても良い。また、葬儀社端末と、喪主端末の構成は、参列者端末2と同様の構成であってもよい。
【0017】
<葬儀管理サーバ>
図2に示されるように、葬儀管理サーバ1は、参列者端末2と通信を介して情報処理を実行することにより、システムの一部を構成する。葬儀管理サーバ1は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0018】
即ち、本実施の形態において説明する各機能は、例えばサーバ装置に備えられたハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック11~16は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
【0019】
<参列者端末2>
図3に示されるように、参列者端末2は、葬儀管理サーバ1と通信を介して情報処理を実行することにより、配送システムの一部を構成する。参列者端末2は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータであってもよいし、スマートフォン等の携帯通信機器等であってもよい。なお、本実施の形態においては、葬儀社端末も同様の構成とすることができる。
【0020】
参列者端末2に関する各機能もまた、例えばコンピュータ端末に備えられたハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック11~16は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
【0021】
<機能構成の詳細>
以下、構成の詳細を参照する図面内の説明と共に説明する。なお、図中の説明文も本発明の実施の形態を構成するものである。なお、本発明が適用可能な葬儀とは、実際に行われる葬儀のみならず、実際に行われる葬儀や法要の様子をオンラインによってリアルタイムで(又はアーカイブされたデータとして)共有する形式又はこれらの組み合わせで執り行われるものであってもよい。
【0022】
図4に示されるように、葬儀社端末は、葬儀情報を葬儀管理サーバに登録する。登録作業としては、葬儀社の社員等が葬儀社端末を利用して葬儀管理サーバにアクセスし(この際、アクセス認証等を付けることが好ましい)、所定のフォームに対して入力を要求された項目を入力することが例示できるがこれ以外の方法であってもよい。
【0023】
本実施の形態による葬儀情報は、故人の氏名、喪主の氏名、葬儀式場、実施される式の内容、時間、葬儀の形式等が例示できるがこれに限られない。葬儀社端末は葬儀管理サーバにアクセスすることにより、自社で管理する葬儀の日程や内容を所謂クラウド上で登録、更新、管理することが可能となる。
【0024】
葬儀管理サーバは、登録された葬儀情報に対応する記帳WEBサイトを生成する。記帳WEBサイトは、参列者端末に提供されるものであるが、葬儀社端末からアクセスし、編集し、管理することができるようにしてもよい。生成された記帳WEBサイトは、参列者端末がアクセス可能に提供される。
【0025】
参列者端末は、葬儀管理サーバにアクセスすることにより、記帳WEBサイト上において、図5に示されるような記帳フォームに必要な情報を入力する。即ち、参列者もまた記帳の事実や情報を所謂クラウド上で入力(必要に応じて入力情報の事後的な編集等)をすることが可能となる。
【0026】
図5に示されるように、記帳フォームとしては、参列者の氏名、メールアドレス、ログイン用のパスワード等、住所、故人との関係、参列の有無等が例示できるがこれに限られない。入力が終わると、「記帳する」を選択して記帳が完了する。参列者端末は、参列者によって入力された参列者情報を記帳WEBサイトを介して葬儀管理サーバに送信する。
葬儀管理サーバは、参列者による記帳フォームにおいて参列が有の場合には、所定の識別情報(数字、一次元バーコード、二次元バーコード等が例示できるがこれに限られない)を生成して登録すると共に参列者端末に表示可能に提供する。
【0027】
葬儀管理サーバは、記帳フォームの情報を葬儀社端末及び喪主端末の双方に提供する。
【0028】
葬儀の会場においては、参列者は参列者端末を利用して上述した識別情報を利用して葬儀会場で認証を行う。認証の方法としては、例えば、葬儀会場に読み取り用端末を設置すると共に、参列者端末に表示された識別情報を読み取ることにより情報を照合して行うこととしてもよい。
【0029】
なお、上述した記帳フォームには、参列するかしないかに関わらず、葬儀への供物又は香典の少なくともいずれかに関する情報を参列者に入力されることとしてもよい。
【0030】
(産業上の利用分野)
本発明によるシステムによれば、葬儀のみならず、各種の催事、行事、冠婚葬祭、式典、大会、祭事、音楽イベント、展覧会等において、参加者の参加の事前登録と認証等を行う場合にも適用可能である。
【0031】
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0032】
1 葬儀管理サーバ
2 参列者端末
3 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5