(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023109712
(43)【公開日】2023-08-08
(54)【発明の名称】ワイヤレス補助受信機の位置決め装置及びその方法
(51)【国際特許分類】
B60C 23/04 20060101AFI20230801BHJP
【FI】
B60C23/04 140E
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023005053
(22)【出願日】2023-01-17
(31)【優先権主張番号】111103660
(32)【優先日】2022-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】507059369
【氏名又は名称】系統電子工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】SYSGRATION LTD.
【住所又は居所原語表記】5F.-1,No.1,Sec.1,Tiding Blvd.,Neihu Dist.,Taipei City,Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】游智為
(57)【要約】
【課題】ワイヤレス補助受信機の位置決め装置及びその方法を提供する。
【解決手段】ワイヤレス補助受信機をワイヤレスホスト無線に接続し、各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器がワイヤレスホスト及びワイヤレス補助受信機に情報を送信した後に操作することで、ワイヤレスホスト及びワイヤレス補助受信機が各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器からの情報に基づいて各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器のタイヤの位置を判断すると同時に、ワイヤレス補助受信機が分析し計算された情報をワイヤレスホストに転送して相互比較し、より精確な位置決めを獲得する。この方法は先行技術と比べ、工場でタイヤ空気圧測定器を交換したり増設してシリアル番号を再度書き込む必要がない。また、多重検証システムを使用することで、位置決めがより精確になり、損失及びエラーが減少する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車両のタイヤに取り付け、且つは感知モジュール及びメッセージ送信モジュールを含むワイヤレスタイヤ空気圧測定器と、
自動車両に設置され、制御モジュール及びデータ送受信モジュールを含み、前記制御モジュールは受信したデータに基づいて位置決めの判断を行う機能を有し、前記データ送受信モジュールは前記ワイヤレスタイヤ空気圧測定器が送信されたメッセージを受信するワイヤレスホストと、
前記ワイヤレスホスト及び前記ワイヤレスタイヤ空気圧測定器にワイヤレスシステムを介して接続され、且つ前記ワイヤレスホストとは異なる位置に設置され、メインコントロールモジュール及び送受信モジュールを含み、前記送受信モジュールはメッセージの送受信に用いられるワイヤレス補助受信機と、を備え、
前記ワイヤレスタイヤ空気圧測定器は前記メッセージ送信モジュールにより前記データ送受信モジュール及び前記送受信モジュールにメッセージを送信し、前記データ送受信モジュール及び前記送受信モジュールは接続されている各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器の信号強度を感知する機能を有し、且つ前記データ送受信モジュール及び前記送受信モジュールが獲得、感知されたメッセージを前記制御モジュール及び前記メインコントロールモジュールに送信して分析を行い、前記メインコントロールモジュールは分析された結果情報を前記送受信モジュールにより前記データ送受信モジュールに転送した後に前記制御モジュールに送信することを特徴とするワイヤレス補助受信機の位置決め装置。
【請求項2】
前記送受信モジュールは、前記メッセージ送信モジュールが前記送受信モジュールに送信したメッセージの位相角を感知する機能を更に備え、前記メインコントロールモジュールは前記位相角により各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器の相対的方位を計算することを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス補助受信機の位置決め装置。
【請求項3】
前記制御モジュールにより比較された情報を表示すると共にユーザーに前記ワイヤレス補助受信機の位置決め装置の操作の補助を提供して適用性を向上するための制御表示機を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス補助受信機の位置決め装置。
【請求項4】
前記ワイヤレスシステムは、RFID(無線周波数識別)、GPRS(汎用パケット無線サービス)、ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi(無線LAN)、IrDA(赤外線通信技術)、UWB(超広帯域無線)、Zigbee(ジグビー)、及びNFC(近距離無線通信)等の無線伝送方式のうちの1種類または1種類以上を指すことを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス補助受信機の位置決め装置。
【請求項5】
ワイヤレス補助受信機の位置決め方法であって、
ワイヤレス補助受信機がまずワイヤレスホストにワイヤレスシステムを介して接続され、前記ワイヤレス補助受信機が前記ワイヤレスホストに接続された後、外部に向けて各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器を検索すると共にワイヤレスシステムを介して接続する接続ステップと、
前記接続ステップが完了した後、前記ワイヤレス補助受信機を操作し、前記ワイヤレス補助受信機が自身がある位置を理解して各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器の位置決めを補助する設定ステップと、
前記設定ステップが完了した後、各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器が前記ワイヤレスホスト及び前記ワイヤレス補助受信機にタイヤメッセージを送信する送信ステップと、
前記送信ステップの後に、前記ワイヤレス補助受信機及び前記ワイヤレスホストがタイヤメッセージを受信すると共にメッセージ発信源の位置情報を分析して計算し、前記ワイヤレス補助受信機及び前記ワイヤレスホストは信号強度及びメッセージ発信源の位相角のうちの1つまたは1つ以上からメッセージを送信した各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器の位置を判断し、前記ワイヤレス補助受信機が計算された結果を前記ワイヤレスホストに転送する計算転送ステップと、
前記計算転送ステップが完了した後、前記ワイヤレスホストは自身が分析し計算された各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器のメッセージ発信源の位置情報及び前記ワイヤレス補助受信機が送信されたメッセージ発信源の位置情報に基づいて、相互参照比較を行って各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器があるタイヤの位置を精確に位置決めする完了ステップと、を含むことを特徴とするワイヤレス補助受信機の位置決め方法。
【請求項6】
前記ワイヤレスホストが前記完了ステップの後に獲得されたメッセージに対する確認及び後続の応用を行う判定ステップを更に含むことを特徴とする請求項5に記載のワイヤレス補助受信機の位置決め方法。
【請求項7】
前記ワイヤレスシステムは、RFID(無線周波数識別)、GPRS(汎用パケット無線サービス)、ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi(無線LAN)、IrDA(赤外線通信技術)、UWB(超広帯域無線)、Zigbee(ジグビー)、及びNFC(近距離無線通信)等の無線伝送方式のうちの1種類または1種類以上を指すことを特徴とする請求項5に記載のワイヤレス補助受信機の位置決め方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤレス接続型自動車タイヤ空気圧検出システムに関し、更に詳しくは、ワイヤレス補助受信機の位置決め装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現代では、ドライバーが自動車のタイヤの状況を即時把握し、突然のパンクやタイヤ空気圧不足に陥るのを回避し、ドライバーの運転の安全に支障をきたさないようにするため、現在、国内の多くの自動車両にはタイヤ空気圧偵測システムが備え付けられている。良くあるタイヤ空気圧偵測システムは、自動車両のリムにそれぞれ装設されているタイヤ空気圧測定器及び自動車両内部に装設されているホストで構成されている。各タイヤ空気圧測定器は、対応するタイヤ内の気圧、またはタイヤ内の温度、タイヤ内の湿度等の他の所定のパラメータを一定時間内に読み取った後、読み取り結果を前記ホストに送信する。何れか1つのタイヤ空気圧測定器が感知した結果に異常が見られた場合、前記タイヤ空気圧偵測システムは警告信号を発信して自動車両のドライバーに通知し、ドライバーが警告を受け取ることで、事故の発生を減少させている。
【0003】
市場では業者がタイヤ空気圧偵測システムに、異なるタイヤにあるタイヤ空気圧測定器をホストに判別させるために、書き込み方式を用いることが多い。装置を利用して各タイヤ空気圧測定器が対応する位置及びシリアル番号をホストに書き込み、ホストにこれを識別及び理解させる。この方法は安定性に優れるという効果がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような方法は安定しているが、タイヤ空気圧測定器を交換したり、書き込んだ情報にエラーがあった場合、通常は工場に戻して再度書き込みを行わなければならず、極めて面倒であり、ユーザーが困難に直面することが多かった。
【0005】
また、よくあるワイヤレス接続型タイヤ空気圧偵測システムは、ワイヤレスシステム自体の制限により、データを送信する際にまれに欠失することがあった。また、大型の自動車両では、一部のワイヤレス接続型タイヤ空気圧測定器がホストとの距離が遠すぎて、完全に接続できなくなる状況が発生する場合があり、ワイヤレス接続型タイヤ空気圧測定器を大型自動車両に使用するには実用性が乏しかった。
【0006】
このため、最適化して上述の状況を改善できれば、ユーザーが異なるタイヤ空気圧測定器に交換する意欲を高め、その利便性を向上し、工場で装置を使用することによる面倒を減らし、ユーザーがタイヤ空気圧測定器を交換する場合の人件費を削減し、データの精確性を更に保障することができる。
【0007】
本発明は、ワイヤレスタイヤ空気圧測定器と、ワイヤレスホストと、ワイヤレス補助受信機と、を含んで構成され、前記ワイヤレスタイヤ空気圧測定器は自動車両のタイヤに取り付けられ、感知モジュール及びメッセージ送信モジュールを備えているワイヤレス補助受信機の位置決め装置を提供することにある。
【0008】
ワイヤレスホストは自動車両に設置され、制御モジュール及びデータ送受信モジュールを備えている。前記制御モジュールは受信したデータに基づいて位置決めの判断を行う機能を有し、前記データ送受信モジュールはワイヤレスタイヤ空気圧測定器から送信されたメッセージを受信する。
【0009】
また、ワイヤレス補助受信機はワイヤレスホスト及ワイヤレスタイヤ空気圧測定器にワイヤレスシステムを介して接続され、且つワイヤレスホストとは異なる位置に設置され、メインコントロールモジュール及び送受信モジュールを備えている。前記送受信モジュールはメッセージを送受信するために用いられる。
【0010】
ワイヤレスタイヤ空気圧測定器はメッセージ送信モジュールによりデータ送受信モジュール及び送受信モジュールにメッセージを送信し、データ送受信モジュール及び送受信モジュールは接続されている各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器の信号強度を感知する機能を更に備え、データ送受信モジュール及び送受信モジュールは獲得、感知されたメッセージを制御モジュール及びメインコントロールモジュールに送信して分析を行う。メインコントロールモジュールが分析結果情報を送受信モジュールによりワイヤレスホストのデータ送受信モジュールに転送した後、データ送受信モジュールが情報を制御モジュールに送信して比較検証を行う。
【0011】
上述のような問題を解決するために、本発明は、さらに、ワイヤレス補助受信機の位置決め方法を提供する。接続ステップと、設定ステップと、送信ステップと、計算転送ステップと、完了ステップと、を含む。以下、それぞれについて説明する。
【0012】
接続ステップは、ワイヤレス補助受信機がまずワイヤレスホストにワイヤレスシステムを介して接続された後、ワイヤレス補助受信機會が外部に向けて検索を開始し、ワイヤレスシステムを介して各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器に接続されることを指す。
【0013】
設定ステップは、接続ステップが完了した後、ユーザーまたは他のシステムがワイヤレス補助受信機を操作し、前記ワイヤレス補助受信機が自身がある位置を理解して各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器の位置決めを補助する動作を指す。
【0014】
次は、送信ステップは、設定ステップが完了した後、各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器が感知されたタイヤのメッセージをワイヤレスホスト及びワイヤレス補助受信機に送信する動作を指す。
【0015】
次は、計算転送ステップは、送信ステップが完了した後、ワイヤレス補助受信機及びワイヤレスホストが各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器から送信されたタイヤメッセージを受信し、同時に各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器のメッセージ発信源の位置情報を分析して計算し、ワイヤレス補助受信機及びワイヤレスホストは信号強度及びメッセージ発信源の位相角のうちの1つまたは1つ以上の情報からメッセージを送信した各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器の位置を判断する。また、ワイヤレス補助受信機は計算結果を前記ワイヤレスホストに転送して検証する。
【0016】
最後に、完了ステップは、計算転送ステップが完了した後、ワイヤレスホストが自身が分析し計算した各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器からのメッセージ発信源の位置情報及びワイヤレス補助受信機から送信されたメッセージ発信源の位置情報に基づいて 、相互参照比較を行って各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器があるタイヤの位置を精確に位置決めする。
【0017】
そこで、本発明は、ワイヤレス補助受信機の位置決め装置及びその方法を提供することを主目的とする。すなわち、ワイヤレス補助受信機及びワイヤレスホストをワイヤレスシステムを介して接続し、ワイヤレスシステムにより各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器がワイヤレスホスト及びワイヤレス補助受信機に情報を送信し、操作し、ワイヤレスホスト及びワイヤレス補助受信機が各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器の信号強度及びメッセージ発信源の位相角のうちの1つまたは1つ以上の情報に基づいて各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器があるタイヤの位置を分析、判断する。また、ワイヤレス補助受信機は分析され計算された情報をワイヤレスホストに転送して相互比較參照を行って更に精確な位置決めを獲得する。この方法は従来の書き込み方式のように、タイヤ空気圧測定器を交換または増設する際に、毎回工場でシリアル番号を再書き込みする必要がない。また、多重検証システムを使用することで、位置決めを更に精確にし、先行技術のように損失及びエラーが頻発することがない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施例に係るワイヤレス補助受信機の位置決め装置を示す概略構成図である。
【
図2】本発明の一実施例に係るワイヤレス補助受信機の位置決め装置の操作方法を示すフローチャートである。
【
図3】本発明の第1実施形態に係るワイヤレス補助受信機の位置決め装置の使用を示す概略図である。
【
図4】本発明の第2実施形態に係るワイヤレス補助受信機の位置決め装置の使用を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0020】
以下、
図1~
図4を参照しながら、本発明に係るワイヤレス補助受信機の位置決め装置を詳しく説明する。
【0021】
本発明に係るワイヤレス補助受信機の位置決め装置は、ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1と、ワイヤレスホスト2と、ワイヤレス補助受信機3と、を含んで構成されている。前記ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1は自動車両のタイヤに取り付けられ、且つワイヤレスタイヤ空気圧測定器1は感知モジュール11及びメッセージ送信モジュール12を備えている(
図1乃至
図4参照)。
【0022】
図1乃至
図4に示す如く、ワイヤレスホスト2は自動車両に設置され、制御モジュール22及びデータ送受信モジュール21を備えている。前記制御モジュール22は受信したデータに基づいて位置決めの判断を行う機能を有し、前記データ送受信モジュール21はワイヤレスタイヤ空気圧測定器1から送信されたメッセージを受信する。
【0023】
また、ワイヤレス補助受信機3はワイヤレスホスト2及びワイヤレスタイヤ空気圧測定器1にワイヤレスシステムを介して接続され、且つワイヤレスホスト2とは異なる位置に設置されている。ワイヤレス補助受信機3はメインコントロールモジュール31及び送受信モジュール32を備え、前記送受信モジュール32はメッセージを送受信するために用いられている(
図1乃至
図4参照)。
【0024】
ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1はメッセージ送信モジュール12によりデータ送受信モジュール21及び送受信モジュール32にメッセージを送信し、データ送受信モジュール21及び送受信モジュール32は接続されている各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1の信号強度を感知する機能を更に備えている。データ送受信モジュール21及び送受信モジュール32は獲得、感知されたメッセージを制御モジュール22及びメインコントロールモジュール31に送信して分析を行う。メインコントロールモジュール31は分析結果情報を送受信モジュール32によりワイヤレスホスト2のデータ送受信モジュール21に転送した後、データ送受信モジュール21が情報を制御モジュール22に送信して比較検証を行う。
【0025】
実際の使用時には、ユーザーはまずワイヤレス補助受信機3及びワイヤレスホスト2をワイヤレスシステムにより接続した後、ワイヤレス補助受信機3に対し位置を設定する。ワイヤレスシステムを介して各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1をワイヤレスホスト2及びワイヤレス補助受信機3に接続すると共に情報を送信した後、前記ワイヤレスホスト2及び前記ワイヤレス補助受信機3が各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1の信号強度の比較及び自身の位置に基づいてメッセージを送信したワイヤレスタイヤ空気圧測定器1のタイヤの位置を判断する。また、ワイヤレス補助受信機3が計算され分析されたデータをワイヤレスホスト2に転送し、前記ワイヤレスホスト2が多重相互比較により検証し、更に精確な位置決めを獲得する(
図1乃至
図3参照)。
【0026】
図3に示す如く、ワイヤレス補助受信機3が自身の位置を右前輪に接近するように設定すると、各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1の信号Aが最も強いのが右前輪となり、且つ強さ順で他のワイヤレスタイヤ空気圧測定器1のタイヤの位置を判断する。
【0027】
さらに、
図4に示す如く、前記送受信モジュール32は、前記メッセージ送信モジュール12が送受信モジュール32に向けて送信したメッセージの位相角θを感知する機能を有し、前記メインコントロールモジュール31は前記位相角θにより各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1の相対的方位を計算する。
図4に示す如く、θ1とθ2との差異、及び自身の位置を比較することで各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1のタイヤの位置を計算する。
【0028】
さらに、本発明に係るワイヤレス補助受信機の位置決め装置は、前記制御モジュール22により比較された情報を表示すると共に、ユーザーに前記ワイヤレス補助受信機の位置決め装置の操作の補助を提供して適用性を向上するための制御表示機を備えている。
【0029】
さらに、
図1乃至
図4を参照すれば、本発明の無線補助器の位置決め装置は、ワイヤレスシステムはRFID(無線周波数識別)、GPRS(汎用パケット無線サービス)、ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi(無線LAN)、IrDA(赤外線通信技術)、UWB(超広帯域無線)、Zigbee(ジグビー)、及びNFC(近距離無線通信)等の無線伝送方式のうちの1種類または1種類以上である。
【0030】
前述は本発明の主な実施例の主要な技術的特徴であり、本願の請求項1の内容に対応し、本発明の目的及び実施形態を詳述している。他の従属項で述べる技術的特徴は、請求項1の内容の詳述または付加的な技術的特徴であり、請求項1の定義範囲を制限するものではない。本願の請求項1は他の従属項に記載の技術的特徴を必ずしも含む必要はない。
【0031】
以下、本発明の実施方式について更に詳述する。
図1乃至
図4に示す如く、本発明はワイヤレス補助受信機の位置決め方法を提供し、前記位置決め方法は、接続ステップS10と、設定ステップS11と、送信ステップS12と、計算転送ステップS13と、完了ステップS14と、を含む。以下、それぞれについて説明する。
【0032】
接続ステップS10は、ワイヤレス補助受信機3がまずワイヤレスホスト2にワイヤレスシステムを介して接続された後、ワイヤレス補助受信機3が外部に向けて各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1の検索を開始すると共にワイヤレスシステムを介して接続することを指す。
【0033】
設定ステップS11は、接続ステップS10が完了した後、ユーザーまたは他のシステムがワイヤレス補助受信機3を操作し、前記ワイヤレス補助受信機3が自身がある位置を理解して各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1の位置決めを補助する動作を指す。
【0034】
次は、送信ステップS12は、設定ステップS11が完了した後、各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1が感知されたタイヤメッセージをワイヤレスホスト2及びワイヤレス補助受信機3に送信する動作を指す。
【0035】
次は、計算転送ステップS13は、送信ステップS12が完了した後、ワイヤレス補助受信機3及びワイヤレスホスト2が各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1から送信されたタイヤメッセージを受信し、且つ各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1のメッセージ発信源の位置情報を分析して計算し、ワイヤレス補助受信機3及びワイヤレスホスト2は信号強度及びメッセージ発信源の位相角のうちの1つまたは1つ以上の情報からメッセージを送信した各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1の位置を判断し、ワイヤレス補助受信機3が計算結果を前記ワイヤレスホスト2に転送して検証することを指す。
【0036】
最後に、完了ステップS14は、計算転送ステップS13が完了した後、ワイヤレスホスト2が自身が分析し計算した各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1からメッセージ発信源の位置情報及びワイヤレス補助受信機3から送信されたメッセージ発信源の位置情報に基づいて、相互参照比較を行って各ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1があるタイヤの位置を精確に位置決めする。
【0037】
さらに、本発明のワイヤレス補助受信機の位置決め方法は、判定ステップS15を含む。前記判定ステップS15はワイヤレスホスト2が完了ステップS14の後に獲得されたメッセージに対する確認及び後続の応用を行う動作を指す。
【0038】
さらに、本発明のワイヤレス補助受信機の位置決め方法は、ワイヤレスシステムは、RFID(無線周波数識別)、GPRS(汎用パケット無線サービス)、ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi(無線LAN)、IrDA(赤外線通信技術)、UWB(超広帯域無線)、Zigbee(ジグビー)、及びNFC(近距離無線通信)等の無線伝送方式のうちの1種類または1種類以上である。
【0039】
また、本発明はタイヤ情報の送信及び前記タイヤ情報の検証機能を更に備えている。ワイヤレスタイヤ空気圧測定器1の感知モジュール11を利用してタイヤメッセージの特性を測定し、メッセージ送信モジュール12によりワイヤレスホスト2及びワイヤレス補助受信機3にそれぞれ送信し、ワイヤレス補助受信機3は受信したタイヤメッセージをワイヤレスホスト2に能動的または受動的に送信する。このような多重検証方式により、ワイヤレスホスト2のデータの完全性を確保し、損失しにくくしている。
【0040】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0041】
1 ワイヤレスタイヤ空気圧測定器
11 感知モジュール
12 メッセージ送信モジュール
2 ワイヤレスホスト
21 データ送受信モジュール
22 制御モジュール
3 ワイヤレス補助受信機
31 メインコントロールモジュール
32 送受信モジュール
S10 接続ステップ
S11 設定ステップ
S12 送信ステップ
S13 計算転送ステップ
S14 完了ステップ
S1 判定ステップ