IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ オペックス コーポレーションの特許一覧

特開2023-110049動的に構成可能な仕分け列構造体を用いてアイテムを自動及び手動で仕分ける方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023110049
(43)【公開日】2023-08-08
(54)【発明の名称】動的に構成可能な仕分け列構造体を用いてアイテムを自動及び手動で仕分ける方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20230801BHJP
【FI】
B65G1/137
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092823
(22)【出願日】2023-06-06
(62)【分割の表示】P 2022013990の分割
【原出願日】2017-09-06
(31)【優先権主張番号】PCT/US2017/030930
(32)【優先日】2017-05-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】509196718
【氏名又は名称】オペックス コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110002343
【氏名又は名称】弁理士法人 東和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェリー、 ケヴィン
(72)【発明者】
【氏名】マクヴォー、 モンティー
(72)【発明者】
【氏名】サウエル、 ジョン
(72)【発明者】
【氏名】スティーブンス、 アレクサンダー
(57)【要約】      (修正有)
【課題】異なるサイズ又は重量のアイテムを、自動で識別し、識別に基づいて動的に再構成可能な仕分け先の列へ輸送するシステムを提供する。
【解決手段】走査所は、装置内へ搬送される各アイテムの1つ以上の特徴を評価する。アイテムは、独立に制御される複数の運搬車両の1つへ積み込まれる。運搬車両は、それぞれ、仕分け先へ駆動される。適切な仕分け先に到達すると、運搬車両は、アイテムを仕分け先へ排出し、運搬する他のアイテムを受け取るために戻る。選択されたアイテムを運搬車両から受け取り、再処理のために入力所にアイテムを運搬し返す、再誘導コンベヤが提供されてもよい。さらに、コントローラが提供され、各運搬車両が運搬する各アイテムの特徴に基づいて、運搬車両の移動を制御する。手動仕分けするべきアイテムを検出すると、選択された目的地に沿って配置されている可視警告が、手動移送の完了が確認されるまで動作する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走査所が、装置内へ搬送される各アイテムの1つ以上の特徴を評価し、前記アイテムが、独立に制御される複数の運搬車両の1つへ積み込まれ、前記運搬車両が、仕分け先へ駆動されて仕分け先に到達すると、前記アイテムを仕分け先へ排出し、運搬する他のアイテムを受け取るために戻り、選択されたアイテムを運搬車両から受け取り、再処理のために入力所にアイテムを運搬し返す再誘導コンベヤを備えていることを特徴とする、複数の仕分け先へアイテムを仕分ける仕分けシステム。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の参照】
【0001】
本出願は、2017年5月3日に出願された国際特許出願第PCT/US17/30,930号に対する優先権を主張する一部継続出願である。
前述の出願の開示全体が、引用により本明細書に援用される。
【技術分野】
【0002】
本発明は、材料取り扱いシステムに関し、特に、自動認識、検出又は特徴付けプロセスに基づいて、アイテムをグループへ集める材料取り扱いシステム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0003】
本発明者は、(例えば、顧客又は販売の小売場所へアイテムを輸送する、対応する注文の履行の際、又は、そのようなアイテムを返却する処理の際に)アイテムを個々のグループへ集めることは、手間と時間がかかり、非効率であり、かつ、失敗が起こりやすくなる場合があることを観察してきた。
アイテムを倉庫又は他の大きい施設内の点在する場所から回収(又は、点在する場所へ返却)しなければならない際に、そのような不利益は、最も鋭敏に感じられる。
1つの注文履行センターは、1日に、数百、数千又はそれ以上の注文を受け取る場合があり、各注文には、1つの、複数の、又は多くの異なるアイテムを在庫から取り出す必要がある。
取り出されたアイテムは、通常、ある区画又はカートンに手動で移送される。
注文のごとにすべてのアイテムが、このように積み上げられた後、包装プロセスは、完了する。
【発明の概要】
【0004】
本明細書では、異なるサイズ又は重量のアイテムを、自動で識別し、識別に基づいて動的に再構成可能な仕分け先の列へ輸送する、自動仕分けシステム及びその仕分け方法を説明する。
【0005】
また、動的に再構成可能な仕分け列構造体へアイテムを仕分ける方法が提供される。
アイテムを仕分ける方法は、手動移送される第1アイテムが検出される際、前記動的に構成可能な仕分け列構造体(DRSAS)の第1仕分け先に沿って配置されている可視警告を作動させる、メモリ内に格納されている指令を実行するステップを含んでもよい。
前記第1アイテムが、第1仕分け先に手動移送された後、可視警告を消灯する、メモリ内に格納されている指令が実行される。
前記第1仕分け先へ自動運搬される第2アイテムが運搬車両上で受け取られ、コントローラから受信する指令に応答して、第1仕分け先への経路に沿って運搬車両が前進する。
そして、前記第1仕分け先への前記第2アイテムの移送が可能になる。
前記アイテムを仕分ける方法は、運搬車両の少なくとも1つのセンサを作動させ、前記第1仕分け先が第2アイテムを受け取ることができないことを検出するステップと、前記第1仕分け先が第2アイテムを受け取ることができないという通知を、前記運搬車両からコントローラへ送信するステップと、スキャナを動作させ、前記第1アイテム又は前記第2アイテムの少なくとも1つの面から、識別印を取得するステップと、前記スキャナからコントローラへ、前記第1アイテムに関連付けられている識別印を表すデータを送信するステップと、前記スキャナから倉庫管理システムのコントローラへ、前記第1アイテムに関連付けられている前記識別印を表すデータを送信するステップと、前記第1アイテムが前記第1仕分け先へ移送されたことの確認を表すデータを、前記スキャナから送信するステップと、を含むか、又は前記ステップのいずれかを含む、1つ以上のオプションのステップを付加的に含んでもよく、オプションで、前記可視警告を作動させる、メモリ内に格納されている前記指令が、前記スキャナから送信されるデータに基づいて前記プロセッサによって実行され、前記可視警告を消灯する、メモリ内に格納されている前記指令が、前記スキャナから送信されるデータに基づいて前記プロセッサによって実行される。
前記仕分ける方法は、複数の前記オプションのステップの内の任意の組み合わせを含んでもよい。
【0006】
他の態様によると、本発明は、動的に再構成可能な仕分け列構造体を用いてアイテムを仕分ける方法を提供する。
前記動的に再構成可能な仕分け列構造体が、垂直に延在する一連の列内に配置されている複数の目的地領域と複数の運搬車両と事象報知システムとを含んでもよい。
前記アイテムを仕分ける方法が、複数の目的地領域の内の第1目的地領域へ運搬されるアイテムを運搬車両へ移送するステップを含んでもよい。
前記第1目的地領域への経路に沿って、運搬車両が駆動されてもよい。
前記アイテムを仕分ける方法が、第1目的地領域へのアイテムの排出を開始するステップを含んでもよい。
前記複数の目的地領域の内の第2目的地領域に手動運搬されるアイテムの検出の際に、前記アイテムを仕分ける方法が、事象報知システムを作動させて第1可視警告を作動させるステップを含んでもよい。
前記第2目的地領域へのアイテムの手動運搬の検出の際に、前記仕分ける方法が、前記事象報知システムを作動させることで、第1可視警告を停止するステップ、又は、第1可視警告とは視覚的に区別可能な第2可視警告を作動させるステップを含んでもよい。
オプションで、前記アイテムを仕分ける方法が、材料取り扱いシステムのセンサを作動させることで、前記第1目的地領域へのアイテムの排出を確認するステップを含んでもよい。
さらに、前記第2可視警告を作動させるステップが、アイテムグループの完成に必要な最後のアイテムが目的地領域に移送された際に、第2可視警告を作動させるステップを含んでもよい。
前記アイテムを仕分ける方法は、複数のオプションのステップの内の1つ又は両方を含んでもよい。
【0007】
さらなる態様によると、本発明は、複数のアイテムを、1つ以上のアイテムを有する複数のグループへ仕分ける材料取り扱いシステムを提供する。
前記材料取り扱いシステムが、全般的に垂直に延在する一連の列内に配置されている複数の目的地領域と、前記複数の目的地領域内の対応する目的地領域と少なくとも1つが近接している、複数の可視指示器と、を含んでもよい。
本材料取り扱いシステムが、複数のアイテムのそれぞれを受け取るよう寸法形成及び配置がなされ、受け取ったアイテムを前記複数の目的地領域内の任意の目的地領域へ移送可能な複数の運搬車両も含んでもよい。
各運搬車両が、前記運搬車両を駆動する電源と、選択された目的地領域へ受け取ったアイテムを移送する移送機構と、を含んでもよい。
メモリ内に格納されている指令を実行するために、プロセッサを含むコントローラが提供される。
前記格納されている指令が、第1目的地領域に手動移送される第1アイテムの検出の際に、前記複数の可視指示器の内の第1可視指示器を作動させ、前記第1アイテムの手動移送の確認の検出の際に、前記複数の可視指示器の内の第1可視指示器を停止させ、完成したアイテムグループが第1目的地領域で積み上がった際に、前記第1目的地領域に隣接する第2可視指示器を作動させる、指令を含んでもよい。
前記材料取り扱いシステムが、前記完成したアイテムグループが第1目的地領域から取り除かれた際に、前記第2可視指示器を停止する、前記プロセッサが実行可能な指令を含む前記メモリと、各運搬車両の移動及び動作を制御する、前記プロセッサが実行可能な指令を含む前記メモリと、全般的に垂直に延在する第1の一連の列内及び全般的に垂直に延在する第2の一連の列内に配置されている前記複数の目的地領域と、のような追加のオプションの特徴を含んでもよく、前記材料取り扱いシステムが、前記運搬車両を目的地領域へ案内する軌道をさらに含み、前記軌道が、前記第1の一連の列と前記第2の一連の列との間に位置することで、運搬車両が前記第1の一連の列と第2の一連の列との間を垂直に移動可能であり、運搬車両が軌道に沿う場所で停止する際、前記移送機構が、前記運搬車両と前記第1の一連の列内の目的地領域との間でアイテムを前方に移送可能であり、かつ、前記移送機構が、前記運搬車両と第2の一連の列内の目的地領域との間でアイテムを後方に移送可能である。
前記材料取り扱いシステムは、複数の前記オプションの特徴の内の1つ又は任意の組み合わせを含んでもよい。
【0008】
仕分け方法と仕分け装置は、複数の実施形態及び説明図を用いて本明細書に記載されているが、実施形態又は図面に限定されない。
図面及びその説明は、実施形態を限定する意図はない。
むしろ、添付の請求項が定義する1つ以上の動的に再構成可能な仕分け列構造体を用いてアイテムを仕分ける方法及び装置の精神及び範囲内となる全ての修正、同等のもの、代替のものを網羅する。
本明細書で用いられる全ての表題は、構成上の目的のみであり、記載又は請求の範囲を限定する意図は無い。
本明細書で用いられるように、単語「may」は、許容的な意味(つまり、潜在性を有する意味)で用いられており、必須の意味(つまり、しなければならないという意味)で用いられていない。
同様に、単語「含む」(“include”,“including”,“includes”)は、包含を意味しており、限定を意味しない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
上述の概要と本発明の詳細な説明とは、添付の図面と併せて読むことで理解される。
【0010】
図1は、集中倉庫管理システムの指令の下で動作可能であり、注文履行センターの一部を形成する、動的に再構成可能な仕分け列構造体を示すブロック図である。
【0011】
図2は、動的に再構成可能な仕分け列構造体を用いたシステムの動作と協働する集中倉庫管理システムを示すブロック図である。
【0012】
図3は、動的に再構成可能な仕分け列構造体を用いたシステムを示すブロック図である。
【0013】
図4Aは、図3の動的に再構成可能な仕分け列構造体を用いたシステムの一部を形成可能なアイテム誘導モジュールの機能的な構成要素を示すブロック図である。
【0014】
図4Bは、図4Aのアイテム誘導モジュールの構成要素を示す上面図である。
【0015】
図4Cは、走査要素が誘導モジュールの複数のコンベヤステージ間の隙間を通して視認可能な際の、アイテムを特徴付けする印の画像を取得するように寸法形成及び配置がなされている走査要素の配置を示す部分側面図である。
【0016】
図5Aは、アイテムを特徴付けした誘導モジュールから移送されたアイテムを受け入れて、アイテムを目的地領域に輸送し、アイテムを目的地領域に排出する自動の運搬車両の上面図である。
【0017】
図5Bは、第1アイテム動作制限側壁の配置を示す、図5Aの自動の運搬車両の側面図である。
【0018】
図5Cは、第2アイテム動作制限側壁の配置を示す、図5Aの自動の運搬車両のさらなる側面図である。
【0019】
図5Dは、第1及び第2アイテム動作制限側壁によって隔てられるアイテム支持面の配置を示す、運搬車両の排出端部から見た、図5Aから5Cの自動の運搬車両のさらなる別の側面図である。
【0020】
図5Eは、動的に再構成可能な仕分け列システムの一部として使用可能な自動の運搬車両の別の実施形態の斜視図である。
【0021】
図6Aは、図4Aから図4Cに示される誘導モジュールを組み込む動的に再構成可能な仕分け列システムと、仕分け先の1つ以上の垂直列と、図5Aから図5Dに示される自動運搬車両のような複数の自動の運搬車両とを示す斜視図である。
【0022】
図6Bは、図6Aの再構成が可能な仕分け列システムの上面図である。
【0023】
図6Cは、垂直仕分け列構造体の内部構造を示す側面図である。
この列構造体は、列構造体の任意の仕分け場所に倣って各運搬車両を移動するように配置されている経路に沿って自動の運搬車両を案内する軌道のネットワークによって特徴付けられる。
【0024】
図6Dは、垂直仕分け列構造体の外部構造を示す部分側面図である。
この列構造体は、垂直列内に配置されている仕分け先を定義する。
【0025】
図6Eは、図6Dの線VI-Dで囲まれた領域の拡大図であり、個々にアドレス設定可能な多層LEDの、仕分け先の各列に対する配置と、機械読み取り可能な印の配置との両方を示す。
それらの配置のそれぞれは、動的に再構成可能な仕分け列構造体の、使用及び/又は動作に関連する特定の事象の報告及び/又は報知を容易にするように用いられる。
【0026】
図7Aは、動的に再構成可能な仕分け列構造体を用いてアイテムを仕分ける技術を示すフロー図である。
【0027】
図7Bは、動的に再構成可能な仕分け列構造体を用いてアイテムを手動と自動との両方で仕分ける技術を示すフロー図である。
【0028】
図8は、それぞれの仕分け先でのアイテムの積み上げ配置に適用可能な個別のステップを示すフロー図であり、図7のサブプロセスとして実行可能である。
【0029】
図9は、仕分け所でのアイテムの特徴付けに適用可能な個別のステップを示すフロー図であり、図7のサブプロセスとして実行可能である。
【0030】
図10は、仕分け場所の列に沿って移動可能な運搬車両による独立したアイテム輸送に適用可能な個別のステップを示すフロー図であり、図7のサブプロセスとして実行可能である。
【0031】
図11は、仕分け動作の前の、アイテムの1つ以上の特徴の特徴付けに適用可能なステップのシーケンスを示すフロー図であり、図7のサブプロセスとして実行可能である。
【0032】
図12は、コンピュータ及び表示装置を実装可能なコンピュータシステムの詳細なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
各仕分け所で、アイテムの積み上げを自動化し、対応するアイテムグループ(例えば、注文履行の際の顧客への輸送のためのアイテムグループや、在庫にアイテムの束を補充するためのアイテムグループ)を形成するシステムが説明される。
アイテムは、誘導モジュールのコンベヤステージに沿って運ばれるか、又は、コンベヤステージ間を通過する際、走査処理により自動的に識別される。
選択的には、識別に関するデータを参照することで、特徴(例えば、重量、長さ、高さ又は幅)が判断される。
又は、誘導モジュール内の1つ以上のセンサを作動させ、1つ以上の特徴を判別してもよい。
識別又は特徴付けられたアイテムは、格納所の垂直列と平行に延在する通路内を移動可能な自動の運搬車両へ誘導モジュールの移送コンベヤから移送される。
各運搬車両は、自己推進式であり、移送のための排出機構を含む。
誘導モジュールから受け取り、仕分け所へ運搬するアイテムは、この排出機構によって、併設の仕分け所へ移送される。
排出機構は、運搬車両の移動通路の方向と直行する排出経路に沿ってアイテムを移動するように構成されるコンベヤである。
【0034】
発光要素の列を有する視認可能な事象報知器が、それぞれの仕分け先に沿って配置されている。
各被監視事象には、発光要素の対応する動作モードが割り当てられる。
例えば、第1の動作モードでは、発光要素は、車両渋滞の間、第1の色(例えば、赤)及び第1のパターン(例えば、点滅)を発光し、後方の運搬車両及び任意の物体が通路又は通路の一部を通行しないように動作してもよい。
第2の動作モードでは、発光要素は、第2の色(例えば、白)及び第2のパターン(例えば、点灯)を発光し、仕分け所でアイテムが集まっていて、グループ形成が完了していることを示すように動作してもよい。
そのような場合、第2の動作モードは、オペレータに対して、アイテム又はアイテムを含む容器を取り除き、輸送のためのカートンへ移送可能であることを知らせている。
【0035】
さらに、別の例によると、第3の動作モードでは、視認可能な事象報知器により、仕分け領域内の第1領域に沿って配置されている発光要素を、ある色やパターンで発光させてもよく、仕分け領域内の第2領域に沿って配置されている発光要素を、他の色やパターンで発光させてもよい。
このように領域を動的に構成することにより、異なるオペレータに異なる領域を割り当てることが可能になる。
また、履行動作の優先度が異なる(例えば、完成後、施設からの出発が切迫しているトラックへ積み込む必要がある)領域を形成するのに役立たせることができる。
それらの領域と、ある領域を有する仕分け先領域とが互いに隣接している必要はない。
【0036】
誘導モジュールからの最初の移送時に運搬車両に最初に割り当てられる目的地とは異なる仕分け先へ、運搬車両を再び方向付けすることによって、2箇所以上の場所で集められる必要のあるアイテムの経路が再設定されてもよい。
そのような再方向付けによって、注文の優先度の再割り当てへの応答性や、運搬車両が感知する事象への応答性を向上することができる。
例えば、車上センサを用いることで、運搬車両は、予定されている仕分け先領域の満載や溢れ出しを判断でき、また、予定されているその仕分け先に通常配置されている容器が無いことを判断できる。
そのような事象を検知すると、動的に再構成可能な仕分け列構造体のコントローラに報告され、次に、運搬車両及び/又は事象報知機へ適切な指示を出す、メモリ内の指令が実行される。
さらに、仕分け先領域の内のいくつか又は全てに配置されているそれぞれの輸送カートン、箱又はバッグ内へ、車両がアイテムを直接放出する。
【0037】
図1は、集中倉庫管理システム(WMS)20の指令で動作可能であり、注文履行センター30の一部を形成する、動的に再構成可能な仕分け列構造体10-1から10-nを示すブロック図である。
図1の注文履行センター30も、注文入力及びスケジュールシステム40と、返還材料認可(RMA)処理システム50と、自動格納回収(ASRS)システム60-1から60-mとを含む。
さらに、1つ以上のハンドヘルドスキャナを、手動仕分けが必要なアイテムの組を検出するために用いることで、アイテムがそれぞれの仕分け先領域に手動で配置されたかを確認し、かつ/又は、ある注文に関連付けられたアイテムが、仕分け先領域から「取り除かれた」ことを確認し、仕分け先領域をキュー内の次の注文に再割り当て可能にする。
【0038】
図2は、動的に再構成可能な仕分け列構造体を用いたシステム(DRSAS)100-1から100―nを示すシステムブロック図である。
動的に再構成可能な仕分け列構造体を用いたシステム100-1から100-nは、図1に示される注文履行センター30の動作において実行されるよう、集中型の倉庫管理システム(WMS)200と協働する。
【0039】
図2を参照すると、DRSAS100-1が、コントローラ110と、アイテム誘導モジュール130と、複数の自己推進式の運搬車両140-1から140-jと、目的地列ゲートアクチュエータとを含む。
誘導モジュールよりアイテムを受け取る場所から仕分け先領域でアイテムを放出する場所へ延在する経路を各運搬車両140-1から140-jが通行する際、各運搬車両140-1から140-jの適切な経路を定義する必要に応じて選択的に、コントローラ110が目的地列ゲートアクチュエータを作動させる。
目的地列ゲートアクチュエータは、オプションで、運搬車両140-1のような運搬車両の動作を案内する。
しかし、DRSASのゲート機構は、コントローラ110によって動作されるのではなく、運搬車両140によって機械的に動作する。
【0040】
図2の動的に再構成可能な仕分け列構造体を用いたシステム(DRSAS)は、警告報知システム160をさらに含む。
警告報知システム160は、コントローラ110又はWMS200により制御され、多くの被監視事象又は警告表示要求に応答する視覚的な指示を出す。
【0041】
図2に示される倉庫管理システム(WMS)200は、動的に再構成可能な仕分け列構造体を用いたシステム(DRSAS)100-1のような1つ以上のDRSASシステムの動作を管理するコントローラとして働く。
このために、WMS200は、中央処理ユニット(CPU)202と、入力/出力インターフェース206と、支持回路208と、1つ以上のネットワークインターフェース210と、を含む。
CPU202は、メモリに格納されている指令を取得及び実行し、DRSAS制御モジュール220を実行するように構成されている。
DRSAS制御モジュール220は、少なくとも1つの注文の対象又はRMA補給工程の対象となる各アイテムが運搬される仕分け先領域を指定する、仕分け先割り当て器230を含む。
例えば、頻繁に注文されるアイテムは、DRSASの2つ以上の仕分け先領域で必要とされる可能性がある。
注文ごとに、アイテム集合列建設器232は、1つ以上のアイテムからなるリストを指定する。
それらのアイテムは、動的な割り当てが可能な1つ以上の仕分け先領域に向かうグループを形成する。
【0042】
列建設器は、アイテムグループの第1の組を第1仕分け先領域へ割り当て、アイテムグループの第2の組を第2仕分け先領域へ割り当ててもよい。
例えば、グループ形成に必要な全てのアイテムが占める体積が大きすぎて1つでは収納できない際に、複数の仕分け先間でアイテムを割り当てる。
UPCコードのライブラリのようなアイテム印データベース236を用いることで、アイテムは、容易に識別される。
アイテム印データベース236は、在庫内の各アイテムの重量、長さ、幅、高さのようなアイテム特徴データベース238をさらに含むか、それらの特徴によって補足されていてもよい。
アイテム特徴データベース238は、誘導事象モニタ234が報告するデータを蓄積することで構築される。
WMS200の誘導事象モニタ234へ報告される誘導事象には、各アイテム誘導モジュール130に関連付けられている重量センサにより集められる重量データが含まれてもよい。
同様に、各アイテムの先端部及び後端部が、アイテム誘導モジュール130の搬送コンベヤによる運搬の際に、適切な位置に配置されている平面光生成器によって検出されてもよい。
そのような場合、搬送コンベヤの速度の情報から、アイテムの長さをアイテム誘導モジュール130で検出し、誘導事象モニタ234へ事象として報告してもよい。
【0043】
各アイテムに関する、格納されている情報を蓄積及び解析することで、仕分け先割り当て器230が、ある特定のアイテムグループに必要な仕分け先領域の数及び/又は高さを判断することができる。
そのような蓄積されているアイテム特徴データ238は、他の方法でDRSASの動作を向上させるために使用されてもよい。
例えば、人間工学の効率と背部損傷の回避のために、仕分け先割り当て器230は、より重いアイテムやアイテムグループを、床から1mから1.5m以下の高さに割り当てることがのぞましい。
そのような配置は、利用可能目的地モニタ239を形成するために、メモリに格納されている指令が実行されることにより初期設定されるか、又は、適用可能な選別基準を満たす1つ以上の仕分け先領域を選択し、それらの仕分け先領域を保存するだけで初期設定されるか、をされることで、利用可能になる際に割り当てられてもよい。
利用可能目的地モニタ239は、時間内のある瞬間に空又は利用可能な仕分け先領域を追跡する。
適用可能な選別基準には、例えば、床からの高さ及び/又は包装領域までの距離が含まれてもよい。
【0044】
仕分け先割り当て器230に加えて、WMS200のDRSAS制御モジュールは、DRSAS事象モニタ242と、広角事象モニタ244と、物体報知ルールを内包するデータ格納器とを含む警告/報知指示器240を選択的に含む。
さらに、警告/報知指示器240は、(図3と関連して簡潔に議論される)DRSAS自身の一部として実施されてもよい。
いずれの場合も、図2を参照すると、DRSAS事象モニタ242が監視する事象には、運搬車両140の渋滞や停止、仕分け先領域の満載、仕分け先領域からの容器、カートン、バッグの除去、優先領域への1つ以上の仕分け先領域の割り当て、又は、特定のオペレータ又はオペレータグループへの1つ以上の仕分け先領域の割り当てのような事象が含まれてもよい。
【0045】
一方、広角事象モニタ244が監視する事象には、DRSASのオペレータとユーザー向けだけでなく、近くにいる他の人々へも、施設全体に影響する緊急事態のような事象及び/又は昼休み、コーヒーブレイク、もしくは、対象の他の活動をする指令が含まれてもよい。
【0046】
図3は、図2に示す実施形態に従って構築され、倉庫管理システム(WMS)200と協働するように構成される、動的に構成可能な仕分け列構造体を用いたシステム300を示すブロック図である。
図3に示されるように、DRSAS300には、中央処理ユニット(CPU)302と、メモリ304と、入力/出力インターフェース306と、支持回路308と、1つ以上のネットワークインターフェース310とが含まれる。
CPU302は、メモリ304に格納されている指示を取得及び実行し、DRSAS制御モジュール325を実行する。
また、メモリ304にも、動作システム320が含まれる。
【0047】
図3によると、DRSAS制御モジュール325には、WMSインターフェースモジュール330と、誘導制御モジュール350と、通路制御モジュール340と、報知/警告モジュール360とが含まれる。
【0048】
WMSインターフェースモジュール330により、仕分け先割り当てと、事象の通知の中継と、倉庫管理システム(WMS)200により初期設定される警告又は報知要求の実行とを協働させることが容易になる。
この目的のために、WMSインターフェースモジュール330には、仕分け先スケジューラ332が含まれる。
仕分け先スケジューラ332は、倉庫管理システム(WMS)200が行う仕分け先の予約と列の要求を実行する。
WMSインターフェースモジュール330には、DRSAS事象報告器334がさらに含まれる。
事象報告器334は、アイテムグループが仕分け先領域に最後に到着した時間、滞留時間の超過(つまり、指定されている時間枠や閾値を超過して、仕分け先領域に残っている不完全なアイテムグループ)、運搬車両140の渋滞や停止、利用可能な仕分け先領域、などの事象を報告する。
WMSインターフェースモジュール330には、例えば、倉庫管理システム(WMS)200のメモリ204に存在する事象報知規則246(図2参照)を実施するよう初期設定されている報知システム160の動作に用いる警告スケジューラ336が含まれる。
【0049】
図3を参照すると、DRSAS100には、誘導制御モジュール350と通路制御モジュール340と報知モジュール360とが、さらに含まれる。
誘導制御モジュール350には、搬送コンベヤ制御モジュール352と、画像/印取得モジュール353と、重量特徴付けセンサ354と、移送制御モジュール355と、誘導事象モニタ356と、誘導事象報告器357とが含まれる。
アイテム誘導モジュール130には、1つ以上の搬送コンベヤと、対応する運搬車両140上に一度に1つずつアイテムを搬送する移送コンベヤと、が含まれる。
搬送コンベヤ制御モジュール352は、アイテム誘導モジュール130の搬送コンベヤの開始、停止及びスピードを制御する。
搬送コンベヤの速度は、搬送されるアイテムの重量に基づいて決定される。
5から8キログラムのオーダーのアイテムは、搬送コンベヤ又は移送コンベヤ上を充分速い速度で輸送されると、搬送される運搬車両140の支持面をしばしば追い越す。
【0050】
各運搬車両140-1から140-jには、少なくとも1つの方向に進み、アイテムを仕分け先領域に排出することが可能なアイテム支持ベルトが含まれる。
アイテムが、アイテムの重心がベルト面の端部を超えないある点へ減速しない限り、アイテムは、廃棄容器に到達してしまう可能性がある。
これを回避するために、1つ以上の重力特徴付けセンサ354がアイテム誘導モジュール130の搬送コンベヤのベルトの下方に位置していてもよい。
これにより、搬送コンベヤの搬送速度を確実に遅くするほどにアイテムが重いかどうかの判断が搬送コンベヤ制御モジュール352を介して、かつ/又は移送コンベヤの搬送速度を確実に遅くするほどにアイテムが重いかどうかの判断が移送制御モジュール355を介して、即時になされることができる。
誘導事象モニタ356は、アイテムの走査成功、アイテムの走査失敗、2つ以上の搬送アイテムが互いに近すぎて搬送されることによる拒否、運搬車両140上への移送の成功のような事象を監視する。
また、誘導事象報告器357は、事象及び任意の取得画像データをWMS200に報告する。
【0051】
通路制御モジュール340には、運搬車両140へ(例えば、無線データ送信経路上で)送信される指令を形成する、指令生成モジュール342が含まれる。
検出される事象、又は運搬車両140に影響する事象は、車両事象モニタ343によって監視され、これらの事象は、WMS200に報告され、かつ/又はネットワークインターフェース310を介して運搬車両140に特定の指令(例えば、停止)が送信される時間の決定に用いられる。
通路制御モジュール340の車両位置モニタ345を、交通制御モジュール346と併せて用いることにより、コントローラ300が運搬車両140同士の衝突を確実に回避することが可能になる。
コントローラ300の通路制御モジュール340には、各運搬車両140を予定の仕分け先領域へ案内する軌道に沿うゲートを開閉する、ゲート/経路制御モジュールが、さらに含まれる。
最後に、報知モジュール360には、事象状況モニタ343と、コントローラ300の倉庫管理システム(WMS)200により格納及び施行される規則246のような事象報知規則の組に従って、発光ダイオードや他の発光要素の1つ以上の層を選択的に活性化する、可視指示器制御とが含まれる。
【0052】
図4Aは、図3の動的に構成可能な仕分け列システム300の一部を形成可能な、アイテム誘導モジュール400の機能的な構成要素を示すブロック図である。
図4Aの配置は、少なくともいくつかのアイテム誘導モジュール400、通路及び警告/報知制御機能で作動するローカルコントローラの使用を考慮している。
図4に示されるように、そのようなアイテム誘導モジュール400には、ローカルコントローラ402と、CPU404と、メモリ406と、I/Oインターフェース408と、支持回路410と、ネットワークインターフェース412とが含まれる。
【0053】
ここで、図4Aのアイテム誘導モジュール400の構成要素を示す上面図である図4B図4Aとを合わせて参照すると、アイテム誘導モジュール400には、3つのコンベヤステージが含まれる。
第1搬送コンベヤステージ442、第2コンベヤステージ444、及び、移送コンベヤステージ446である。
コンベヤステージ442のアイテム搬送面上に落とされるアイテムは、「トンネルフレーム」452の走査領域に向かって矢印Dの方向に進む。
トンネルフレーム452は、画像及び/又はラインスキャナ450のネットワークを支持している。
図4Bにおいて、画像取得スキャナのネットワークには、450A、450B及び450C、450Dで示され、それぞれが走査領域に集光するスキャナの第1左右対及び第2左右対と、走査領域上部で下を向いているスキャナ450Eと、走査領域の上流及び下流の場所から走査領域に集光する高架スキャナ(不図示)とが含まれる。
スキャナの第1左右対及び第2左右対は、それぞれ、走査領域に集光する。
【0054】
図4Cは、アイテム誘導モジュール400のコンベヤステージ間の隙間を通して視認可能な際に、アイテムを特徴付けする印の画像を取得するよう寸法形成及び配置がなされている、走査要素の配置を示す部分側面図である。
図4Cに示すように、隙間Gは、搬送コンベヤ444と移送コンベヤ446との間で定義される。
この隙間Gを通じて、450Fで示される追加の走査ユニット450Fには、ライン投影機454と画像取得レンズ456とが含まれる。
相対的に小さい寸法のプロファイルを有するアイテムがDRSASにより処理できる程度に、隙間Gは、小さいことが望ましい。
隙間Gを0.375インチ(おおよそ1cm)程度にすることにより、商業的に許容可能なアイテム搬送速度(典型的には1時間あたり1000から2000以上のオーダーのアイテム)を超えるという、許容可能な結果が得られる。
【0055】
商業的に許容可能な搬送速度では、アイテム誘導モジュール400の走査領域へアイテムが搬送される際、アイテム間の適正な空間(典型的には、0.25インチ又は約64mm)を維持することが望ましい。
そのような空間を設けることで、待機中の運搬車両140(図3)の面上へアイテム移送が行われる積み込み所470(図4B)へアイテムが向かう前に、アイテムを確実に単一化することができる。
【0056】
図5Aは、アイテム誘導モジュール400(図4Aから図4C)から移送されたアイテムを受け入れ、アイテムを仕分け先領域に輸送し、アイテムを目的地領域に(又は、仕分け先領域に保持されている容器、カートン、バッグ又は他のコンテナに)排出するように構成されている自動の運搬車両500の上面図である。
【0057】
各運搬車両500は、ウルトラキャパシタ582(図5D)のような車上電源と、モーター580(図5B)のような車上モーターと、を有することで、運搬車両500を目的地領域まで走行可能な準自動の運搬車両である。
運搬車両500は、軌道にある対応する寸法の歯と係合する、車輪502,504,506及び508のような歯車を含む。
軌道は、仕分け先領域の垂直列に沿って配置され、積み込み所470から列内の任意の目的地まで各運搬車両500を案内する。
各運搬車両500は、部品を運搬車両500に積み込み、部品を運搬車両500から排出するコンベヤのような積み込み/積み下ろし機構510を含んでもよい。
【0058】
運搬車両500の移動中に、又は、積み込み/積み下ろし機構510の表面上へのアイテムの移送中に、一対の平面光517及び519が生成される。
図5Aから5Eでは、これらの平面光517及び519は、センサアセンブリ514のレーザー513(図5E)によって生成される。
センサアセンブリ514には、光センサ515の1×Kの列も含まれる。
レーザー513の出力は、(不図示の)レンズによって細いレーザーラインに集光され、運搬車両500の反対側の側壁(側壁524)に近接して配置されているリフレクタ518の方向に、投影面517又は519の第1の部分を投影する。
このレーザーラインは、運搬車両500の排出経路を横切り、光センサ列515へ反射され、投影面517又は519の第2の部分を形成する。
投影面517及び519の高さは、10cm程度であってもよい。
このような寸法は、格納及び/又は(不図示の)共通の垂直補給レールに沿った補給と干渉しない程度に広い車内空間を要求しつつ、幾何学的形状の幅広い範囲を有するアイテムの移送を検出するのに十分である。
【0059】
図5Bは、第1アイテム動作制限側壁520の配置を示す、図5Aの運搬車両の側面図である。
一方で、図5Cは、図5Aの自動の運搬車両のさらなる側面図であり、第2アイテム動作制限側壁524の配置を示す。
特定のアイテム、特に、円形断面プロファイル及び/又は弓形外部プロファイルを有するアイテムは、DRSASの処理中に、完全又は部分的な回転を可能にする軸を有する。
図5Dで全般的に示されているアイテムPは、回転軸Aを有し、コンベヤ面512のいずれかの側の縁へ向かう、又は離れる矢印の方向に回転する傾向を有する。
回転軸Aが搬送コンベヤ444の搬送方向と平行になるように、搬送コンベヤ444上のアイテムを方向付けすることにより、アイテムPのようなアイテムが処理中に回転する傾向を、ある程度まで小さくできる。
しかし、そのような理想的な方向付けがなされても、(より高い搬送速度では必ずしもこのケースに当てはまらない)、入力モジュールの搬送方向を横切る(例えば、直交する)方向に延在する通路に沿って運搬車両500自体は移動する。
第1アイテム動作制限側壁520及び第2アイテム動作制限側壁524は、転がったり又は滑ったりしさえする傾向を有するアイテムが、アイテム運搬面512を転がり落ちたり又は滑り落ちたりすることを防止する。
第1アイテム動作制限側壁520及び第2アイテム動作制限側壁524は、アイテム支持面512からの高さhだけ延在し、高さhは、3から5cm程度であってもよい。
【0060】
図5Dは、運搬車両の排出端部から見た、図5Aから図5Cの運搬車両500のさらに別の正面図であり、第1アイテム動作制限側壁520及び第2アイテム動作制限側壁524によって区切られたコンベヤ510のアイテム支持面512の配置を示す。
【0061】
ここで、図6Aから図6Eを参照すると、アイテムを仕分けるDRSAS600が、全般的に示されている。
図6Aは、図4Aから図4Cに示されるアイテム誘導モジュール400と、仕分け先の1つ以上の垂直列と、図5Aから図5Dに示す運搬車両500のような複数の運搬車両500を組み込んでいる、動的に再構成可能な仕分け列システムを示す斜視図である。
図6Bは、図6Aの再構成可能な仕分け列システムの上面図である。
図6Cは、垂直仕分け列構造体の内部構造を示す側面図である。
列構造体の任意の仕分け場所に沿う位置へ各運搬車両500を移動させるように配置されている経路に沿って運搬車両500を案内する軌道のネットワークによって、列構造体は、特徴付けられる。
図6Dは、垂直仕分け列構造体の外部配置を示す部分側面図であり、列構造体によって、垂直列に配置された仕分け先が定義される。
図6Eは、図6Dの線VI-Dで囲まれた領域の拡大図であり、個々にアドレス設定可能な多層LEDの、仕分け先の各列に対する配置と、機械読み取り可能な印の配置との両方を示す。
それらの配置のそれぞれは、動的に構成可能な仕分け列システムの、使用又は動作に関連する特定の事象の報告又は報知を容易にするように用いられる。
【0062】
装置600は、複数の運搬車両500を含み、運搬車両500は、軌道608のネットワークに沿って移動し、出力容器606のような複数の目的地又は仕分け場所へアイテムを運搬する。
アイテムは、積み込み所603で運搬車両500に積み込まれ、各運搬車両500は、仕分け場所へ運搬されるアイテムを受け取る。
誘導所602は、積み込み所603にアイテムを連続的に搬送する。
運搬車両500が軌道608(図6C)に沿って出力容器606へ移動する際、アイテムの処理を制御するために、各アイテムの1つ以上の特徴を使用することができる。
各アイテムの特徴は、各アイテムから取得してもよいし、又は、システムがアイテムを処理する際にシステムによって取得されてもよい。
例えば、誘導所602は、アイテムの1つ以上の特徴を検出する1つ以上の走査要素を含んでいてもよい。
【0063】
積み込み所603から、運搬車両500は、軌道608(図6C)に沿って目的地へ移動する。
軌道608は、図6Cの水平な上側レール610-1と、リターン区間として働く水平な下部レール610-2とを含んでもよい。
平行な多くの垂直軌道区間608-1から608-4が、上側レール610-1と下部リターン区間との間に延在してもよい。
容器606は、複数の垂直軌道区間610間の列に配置されてもよい。
【0064】
DRSAS600は、多数の運搬車両500を含むので、異なる運搬車両500が互いに確実に衝突しないように、運搬車両500の位置が制御される。
図3と一致するDRSAS600は、中央コントローラを用い、中央コントローラは、各運搬車両500の位置を追跡し、各運搬車両500に制御信号を提供して軌道608に沿った運搬車両500の進行を制御する。
中央コントローラは、ゲートのような、軌道608に沿った様々な要素の動作も制御してもよい。
【0065】
以下、誘導所602と、軌道608及び610を有する軌道システムと、運搬車両500とを含む、システムの様々な要素を詳細に説明する。
次に、システムが動作する方法について説明する。
特に、アイテムが運搬される方法は、アイテムの特徴に基づいて制御されてもよい。
<誘導所>
【0066】
誘導所602において、運搬車両500にアイテムを連続的に積み込むことによって、アイテムは、システム内に誘導される。
アイテムの特徴を用いて運搬車両500の動作を制御することができるので、システムは、その特徴を把握する必要がある。
アイテムの既知の特徴が、中央データベースに格納されていてもよく、アイテムが誘導所602に到達する際には、アイテムの識別がなされているように、システムは、アイテムの進行をたどる。
このように、アイテムの特徴が把握されているので、DRSAS600は、データベースに格納されているアイテムの特徴に関するデータを回収することができる。
あるいは、アイテムは、誘導所602で走査及び/又は計量されて、各アイテムの1つ以上の特徴を識別する。
【0067】
それぞれのアイテムは、誘導所602で手動走査され、アイテムの1つ以上の特徴が検出される。
それらの特徴は、アイテムの識別を確実にするために用いられる。
一度、アイテムが識別されると、アイテムの様々な特徴が中央データベースから回収されてもよく、アイテムの既知の特徴に基づいてアイテムが続いて処理されてもよい。
誘導所602は、バーコードなどの製品コードを走査する走査所を含んでもよい。
一度、製品コードが判断されると、システムは、中央データベースから製品に関する情報を回収する。
次に、この情報は、アイテムのさらなる処理を制御するために用いられる。
【0068】
第2の実施形態では、アイテムは、誘導所602で走査され、アイテムの様々な物理的特徴が検出される。
誘導所602は、アイテムの長さ、高さ及び/又は幅のような特徴を測定してもよい。
同様に、アイテムの重量又は形状が検出されてもよい。
これらの特徴は、誘導所602で手動又は自動で検出されてもよい。
一続きのセンサが用いられてアイテムの長さを検出してもよく、はかりが用いられてアイテムの重量を自動的に測定してもよい。
あるいは、オペレータがそれぞれのアイテムを解析し、マウス、キーボード又はタッチスクリーンのような入力装置を介してそれぞれのアイテムに関する情報を入力してもよい。
例えば、1つ以上の質問又は選択肢を含むタッチスクリーンを、システムは、含んでいてもよい。
包装が、一例となるであろう。
アイテムは、プラスチックバッグ内にあるか、ビルスターバッグ内にあるか又は無包装か?アイテムは、平面状か、円筒状か又は湾曲しているか?システムは、標準的な特徴を含んでいてもよく、要素の特徴が標準のものよりも多岐にわたる場合、オペレータは、要素の特徴の認識のみする必要がある。
例えば、アイテムの標準的な特徴は、平面状又は矩形形状であってもよい。
アイテムが湾曲している(例えば、球形状又は円筒状の)場合、オペレータは、アイテムが湾曲していることを示す情報を入力する。
そして、アイテムは、それに従って次に処理される。
検出された情報に基づいて、アイテムは、処理される。
【0069】
上述のように、手動もしくは自動の構成、又は、手動及び自動の特徴の組み合わせを含む、様々な構成が入力所に用いられてもよい。
手動のシステムにおいて、オペレータは、それぞれのアイテムの情報を入力し、システムがそれに応じてアイテムを運搬する。
自動のシステムにおいて、入力システムは、要素を含み、その要素は、それぞれのアイテムを走査し、かつ、それぞれのアイテムに関する情報を検出する。
そして、システムは、走査された情報に従ってアイテムを運搬する。
【0070】
入力システムは、コンベヤと、キーボードのような入力装置と、モニタとを有する作業所を含む。
オペレータは、IDタグのようなアイテム上の情報を読み、キーボード又は他の入力装置を用いてタグからシステムへ情報を入力し、そして、コンベヤ上に置く。
そして、コンベヤは、部品を積wみ込み所603へ運搬する。
例えば、オペレータは、アイテム上に記された情報を視覚的に読んでもよい。
あるいは、オペレータは、バーコードリーダーのような電子スキャナを用いて、アイテム上のバーコード又は他のマークを読み込んでもよい。
コンベヤがアイテムを積み込み所603に向かって運搬する際、コンベヤに沿って配置されたセンサは、部品をたどってもよい。
【0071】
あるいは、図4Aから図4Cに示されているように、誘導所602は、アイテムの特徴を自動的に検出するための走査所80を含んでいてもよい。
特に、誘導所602は、搬送コンベヤを含んでいてもよい。
搬送コンベヤは、アイテムを受け取り、走査所80にアイテムを運搬する。
走査所は、アイテムの1つ以上の物理的な特徴を検出可能である。
走査所から、図4Bの移送コンベヤ446は、積み込み所603にアイテムを運搬する。
積み込み所603において、アイテムは、運搬車両500の1つに積み込まれるか、廃棄容器へ通過する。
【0072】
入力搬送コンベヤは、アイテムを運搬するよう設計された様々な運搬装置のうちの、任意のものであってもよい。
特に、入力コンベヤは、コンベヤ上に置かれるアイテムを受け取るよう設計されてもよい。
例えば、入力搬送コンベヤは、水平コンベヤベルト又は水平ローラーベッドであってもよく、水平ローラーベッドは、水平な複数の駆動されるローラーから形成され、したがって、ローラーからコンベヤに沿ってアイテムを前進させる。
【0073】
入力搬送コンベヤは、入力コンベヤ602に隣接して位置しているアイテムの供給から、オペレータがアイテムを選択可能なように構成されていてもよい。
例えば、別個の供給コンベヤが、誘導所602へアイテムを安定して流れるよう運搬してもよい。
オペレータは、供給コンベヤからアイテムを連続的に選択し、アイテムを入力コンベヤ602上へ置いてもよい。
あるいは、容器又は他のコンテナのような、アイテムのための大きなコンテナが、入力搬送コンベヤに隣接して配置されてもよい。
オペレータは、供給容器からアイテムを一度に1つ選び、それぞれのアイテムを入力コンベヤ602上へ配置してもよい。
さらに、入力コンベヤ602は、入力コンベヤ602上へアイテムを連続的に搬送する供給アセンブリと協働してもよい。
例えば、供給コンベヤは、入力コンベヤ602へアイテムを連続的に流して運んでもよい。
入力コンベヤ602は、アイテムが入力コンベヤ602から運搬される際に感知するためのセンサを含んでいてもよい。
応答として、システムは、供給コンベヤと入力コンベヤ602の両方の動作を制御し、アイテムを供給コンベヤから入力コンベヤ602上へ前に送ってもよい。
このように、アイテムは、入力コンベヤ602上へオペレータによって手動で搬送されるか、又は、入力コンベヤ602にアイテムを搬送可能な別個の搬送機構によって自動で搬送されてもよい。
【0074】
様々な要素が検出され、アイテムの処理方法を決定してもよい。
例えば、システムが、アイテムの運搬される位置又は容器を決定可能なように、アイテムは、識別される必要がある。
これは、通常、アイテムごとに特有な製品コードを判断することでなされる。
したがって、システムが、製品マーキング又は他の指示方法を用いアイテムを識別可能な場合、システムは、アイテムに対して仕分けのための資格が与えるように電子的にタグ付けしてもよい。
例えば、オペレータは、アイテム上の製品識別コードを読み、キーボードのような入力装置を用いてシステムに製品コードを入力してもよい。
オペレータが入力した製品コードが適切な製品コードと一致する場合、アイテムは、仕分けのための資格を得てもよい。
あるいは、オペレータが製品コードを誤って入力した場合、又は、製品コードが認識されたアイテムと一致しない場合、システムは、アイテムに対して資格を得ていないと電子的にタグ付けしてもよい。
【0075】
同様に、システムは、製品上の製品識別マーキングを走査するための走査要素を含んでいてもよい。
アイテムは、1つ以上の様々なマーキングが記されていてもよい。
様々なマーキングには、バーコード(例えば、QR又はUPCコード)のような機械で読み込み可能な光学ラベル、印刷された英数字又は独特なグラフィック識別子を含んでいてもよいが、これらには、限定されない。
走査所は、そのようなマーキングを読み取るためのスキャナやリーダーを含んでいてもよい。
例えば、バーコードリーダー、オプティカルリーダー又はRFIDリーダーが提供され、アイテムを走査して識別マーキングを読み取ってもよい。
【0076】
リーダーは、可搬式のレーザースキャナ、CCDリーダー、バーコードワンド又はカメラ式検出器のような、オペレータが手動操作可能な可搬式の装置であってもよい。
それらの装置は、アイテムの画像を走査し、画像データを解析し、製品識別マーキングを識別するよう試みる。
このように、オペレータは、アイテム及び/又は検出装置を操作し、アイテム上の識別マーキングを走査することができる。
あるいは、スキャナ又はリーダーは、誘導所の中へ組み込まれている上述の装置のいずれかのようなビルトインスキャナであってもよく、アイテムは、単純にビルトインリーダーの上を通り、横切り又は通過して運搬され、製品識別マーキングが読み込まれる。
そのような装置を用いて、オペレータは、スキャナ上をアイテムを通過させてもよく、又は、アイテムが自動でスキャナを通過して運搬されてもよい。
【0077】
一度(手動又は自動で)製品識別マーキングが判断されると、システムは、製品に関する情報を回収し、そして、中央データベースに格納された情報に基づいてアイテムのさらなる処理を制御する。
【0078】
アイテム上の製品識別マーキングを判断するよう試みる、様々な異なる入力機構が用いられてもよい。
この場合、走査システムは、アイテムを走査可能な1つ以上の光学リーダーを含み、アイテムの光学的な画像データを取得する。
そして、システムは、光学的な画像データを処理し、製品識別マーキングの存在を検出する。
製品識別マーキングが検出された場合、システムがマーキングを解析し、製品識別番号又はコードを判断する。
【0079】
例えば、図4Aから図4Cに示すように、走査所は、搬送コンベヤに沿って配置されている、デジタルカメラのような複数の光学撮像要素を含んでいてもよい。
アイテムが積み込み所へ運搬される際、撮像要素がアイテムの様々な面を走査可能なように、撮像要素は、互いに離れて搬送コンベヤの周囲に配置されている。
具体的には、走査所は、水平軸に沿った方向を向いた1つ以上のカメラ450を含み、アイテムの前面及び背面を走査する。
特に、走査所は、搬送コンベヤの前端部に沿って配置された複数の撮像要素及び搬送コンベヤの後端部に沿って配置された複数の撮像要素を含んでいてもよい。
さらに、走査所は、垂直軸に沿った方向を向き、搬送コンベヤに沿ってアイテムが運搬される際にアイテムの上部を走査する1つ以上のカメラを含んでいてもよい。
さらに、搬送コンベヤがアイテムを運搬する際にアイテムの先端面及び後端面を走査する、追加の撮像要素が提供されてもよい。
さらに、検出所でアイテムの底面を走査可能なように、搬送コンベヤは、アイテムがその上を運搬される透明面を含んでいてもよい。
このように、走査所は、アイテムが経路に沿って運搬されている間に、走査所がアイテムの識別マークを自動で走査可能なように、移動経路の周囲に配置されているセンサの列、読み取り要素、走査要素又は検出器を含んでいてもよい。
【0080】
上述のように、走査所は、それぞれのアイテムを解析し、製品識別マーキングを見つけるよう試み、マーキングに基づいてアイテムを識別してもよい。
製品の識別物が判断された場合、システムは、次に、アイテムごとに目的地を判断してもよく、アイテムは、仕分けのための資格を与えるように電子的にタグ付けされてもよい。
同様に、運搬車両がアイテムを取り扱うべき方法のためのパラメータも、製品コードごとにデータベースに格納されている情報に基づいて判断されてもよい。
反対に、製品の識別物によってアイテムが判断されない場合、アイテムは、仕分けのための資格が与えられないように電子的にタグ付けされてもよい。
【0081】
アイテムを解析して製品マーキングを見つけることに加えて、走査所は、アイテムの物理的な特徴を評価、解析又は測定し、アイテムの処理されるべき方法を判断可能な1つ以上の要素を含んでもよい。
例えば、走査所は、アイテムの重量を測定するためのはかりを含んでいてもよい。
検出された重量が閾値よりも大きい場合、システムは、次に、次の処理の間の特定の扱いを要求するよう、アイテムに対して電子的にタグ付けをしてもよい。
例えば、重量が閾値を超えている場合、システムは、次の処理を制御し、もろいアイテムが配置された仕分け先の容器に確実にアイテムが排出されないようにしてもよい。
あるいは、重量が(上述の閾値とは異なる可能性がある)閾値を超えている場合、アイテムは、仕分けのための資格を与えられないようにタグ付けされてもよい。
同様に、走査所は、それぞれのアイテムごとに直線寸法を測定するための1つ以上の検出器を含んでいてもよい。
例えば、走査所は、それぞれのアイテムの長さ、幅及び/又は高さを測定してもよい。
寸法の1つが所定の閾値を超えている場合、システムは、次に、次の処理の間に特別な扱いを要求するよう、アイテムに電子的にタグ付けしてもよい。
システムは、様々な要素の内の任意のものを用いて、走査所内でアイテムの1つ以上の直線寸法を測定してもよい。
例えば、システムは、(I/Rエミッタ及び対向するI/R検出器などの)ビームセンサを用い、アイテムの先端部及び後端部を検出してもよい。
搬送コンベヤの既知の速度に基づいて、アイテムの長さを判断することができる。
同様に、ビームセンサは、搬送コンベヤより所定高さだけ上の場所で、全般的に水平方向に方向づけされてもよい。
このように、アイテムがビームセンサを遮り、したがって、アイテムの高さが所定の閾値を超えている場合、システムは、アイテムに対して仕分けの資格を与えないように電子的にタグ付けする。
【0082】
さらに、オペレータは、入力機構を用い、物理的な特徴が所定の閾値を超えているために、仕分けのための資格を与えられていないとアイテムを識別してもよい。
例えば、入力コンベヤ上に目盛りがマークされており、アイテムが長すぎたり、幅が広すぎたり、高すぎることをオペレータが目視した場合、許容閾値を超えている物理的な特徴をアイテムが有していることを示すボタンをオペレータが押し、仕分けのための資格をアイテムに与えないように電子的にタグ付けしてもよい。
同様に、測定ゲージを用いてアイテムの物理的な特徴を評価することが可能である。
測定ゲージの一種として、離れて配置された複数の面を有するトンネルやシュートが挙げられる。
アイテムがシュートの壁間に入らない場合、アイテムは、許容される高さ、長さ又は幅を超えており、仕分けのための資格を与えられないように電子的にタグ付けされる。
【0083】
上述のように、走査所は、それぞれのアイテムを解析し、アイテムが誘導所602を通過する際に、アイテムの様々な特徴を検出するよう構成されてもよい。
システムは、システムにより検出されるか又は判断される1つ以上の特徴に基づいて資格を与えるかどうかの決定をしてもよい。
アイテムが仕分けのための資格を与えられない場合、アイテムは、廃棄エリア325に向かわされ、更なる処理を待ってもよい。
【0084】
廃棄エリア325に向かわされるアイテムは、次に手動で処理される。
オペレータは、それぞれの部品を取り、部品を識別し、適切な目的地にアイテムを運搬する。
廃棄されたアイテムの手動による処理は、時間を消費し、かつ、労力が集約するので、廃棄エリア325に向かうアイテム数を減らすことが望ましい。
廃棄エリア325に向かうアイテムの多くは、単純に走査ミスをされた可能性がある。
充分な識別情報が無くアイテムが仕分けられなかったが、必要な情報を次の走査の間に読み取ることが可能であっても良い。
【0085】
資格を与えられていないいくつかのアイテムは、再処理されることが望ましい可能性があるため、資格判定の間に検出される情報が、資格を与えられていないアイテムの異なる分類を識別するために用いられてもよい。
資格を与えられていないアイテムの第1の種類は、廃棄エリア325に向かう廃棄アイテムである。
これらのアイテムは、廃棄アイテムと呼ばれるであろう。
資格を与えられていないアイテムの第2の種類は、仕分けのための資格を与えられないが、再処理の資格を与えられている物である。
これらのアイテムは、再処理アイテムと呼ばれるであろう。
【0086】
アイテムが廃棄、再処理又は仕分けとタグ付けされるかの決定は、様々な特徴に基づいてなされてもよい。
この場合では、アイテムが廃棄としてタグ付けされる決定は、アイテムの物理的な特徴を基になされる。
アイテムが物理的な特徴のために資格を与えられない(例えば、閾値を超える高さ、幅又は長さのような直線寸法を有している)場合、システムは、アイテムを廃棄アイテムとして電子的にタグ付けし、アイテムは、手動処理のために廃棄エリア625に向かう。
同様に、走査所がはかりを含む場合、重さが重さの閾値を超えていると、アイテムは、廃棄とタグ付けされる。
あるいは、特別な取り扱いを可能にするために、搬送コンベヤの速度を遅くし、アイテムが運搬車両の面を意図せず横切り、廃棄容器に入ることを防いでもよい。
一方で、物理的な特徴に基づいてアイテムが資格を与えられているが、製品識別要素を識別できない場合、アイテムを再処理し、製品識別情報を読み取るよう試みることができるよう、要素は、再処理と電子的にタグ付けされる。
例えば、製品の方向によって、撮像要素450がバーコード又は他の識別マークを適切に読み取ることができなかった可能性がある。
しかし、アイテムを処理するための物理的なパラメータをアイテムが満たしていると走査所が判断したので、システムは、そのようなアイテムを、誘導所の入力コンベヤへアイテムを返す再誘導アセンブリへ、システムを通過させて運搬してもよい。
【0087】
このように、DRSAS600は、アイテムを解析し、アイテムの1つ以上の特徴を判断し、アイテムが運搬の資格を与えられるかどうか、又は、アイテムを脇に流すことで運搬車両500がアイテムを確実にシステムを通過して運搬しないようにする必要があるかどうかを判断する。
そうすることで、サイズ又は重量が超過しているアイテムが運搬車両500の1つによって軌道に沿って運搬されるか又は運搬されようとした場合に起こるアイテムやシステムへの損失を、システムは、最小化することができる。
さらに、アイテムに運搬の資格が与えられ、しかし、仕分けの資格が与えられない場合、アイテムは、再誘導所へ運搬され、下記に議論されるようにアイテムの再処理を試みてもよい。
【0088】
誘導所602は、広い範囲の選択肢の中で構成されてもよい。
選択肢は、上述の構成に限定されず、追加の特徴を含んでいてもよい。
【0089】
さらに、システムは、単一の誘導所602を有する。
しかし、システム600に沿って配置されている複数の誘導所602を組み込むことが望ましい。
複数の誘導所602を用いることにより、部品の搬送速度を向上することができる。
さらに、誘導所602は、異なる種類のアイテムを処理するよう構成されてもよい。
さらに、別の例として、単一の誘導所602を、複数の仕分け列構造体への供給に用いてもよい。
したがって、仕分け先の第1列の通路623(図6B)内を移動可能な運搬車両500を直ちにこれらの行き先の内の1つに進むように指示するのではなく、そのような運搬車両500の排出システムは、アイテムを別の移送コンベヤへ移送する指令を受け取ってもよい。
別の移送コンベヤは、仕分け先の第2列の通路内を移動可能な第2の複数の運搬車両500の内の1つの運搬車両500へアイテムを移送する様、寸法形成及び配置されている。
移送及び再移送のこの処理は、本発明の精神及び範囲から逸脱しない、任意の数の多段接続されたDRSASモジュールへ実行されてもよい。
【0090】
廃棄容器625は、誘導所602の搬送コンベヤに向かい合うように位置している。
さらに、廃棄容器625は、積み込み所603で待機している運搬車両500に沿って配置されている。
このように、誘導所602から廃棄容器625への明確な経路が、軌道に沿う運搬車両500の動きを要求することなく提供されている。
<再誘導アセンブリ>
【0091】
輸送の資格が与えられているが仕分けの資格が与えられていないアイテムのための再誘導システムも、また、システムは含む。
あるいは、仕分けの資格が与えられていないアイテムは、単純に廃棄容器625へ向かわされ、別個に取り扱われてもよい。
輸送の資格が与えられているアイテムは、積み込み所から離れ、再誘導所又は仕分け所のどちらかへ輸送されてもよい。
特に、輸送の資格が与えられているアイテムを運ぶ運搬車両500は、軌道608-1に沿って上側レール610-1へ上方に移動する。
運搬車両500上のアイテムが再評価とタグ付けされている場合、運搬車両500は、次に軌道に沿って再誘導アセンブリ641へ移動する。
次に、運搬車両500は、アイテムを再誘導アセンブリ641上へ排出する。
再誘導アセンブリ641は、アイテムを誘導コンベヤへ運搬し返し、アイテムに仕分けの資格を与えようと試みるよう、誘導アセンブリ内でアイテムを再処理する。
【0092】
再誘導アセンブリ641は、軌道と誘導所602(アイテム誘導モジュール)の間に経路を備え、再評価アイテムの誘導所への返送を容易にする。
再誘導アセンブリ641は、多くの運搬機構の内のいずれかを備えていてもよい。
その運搬機構は、駆動されても静止していてもよく、モーター駆動されてもモーター駆動されなくてもよい。
しかし、この場合、再誘導アセンブリ641は、ローラーベッドを備え、アイテムがローラーベッドに沿って回転しやすいよう、ローラーベッドは、下方へ角度付けされている。
特に、ローラーベッドは、再誘導所に上端部を有している。
アイテムが再誘導所でローラーベッドの上端部に排出される際、ローラーベッドに沿った力が重力によってアイテムに与えられやすいよう、再誘導所は、ローラーベッドの下端部よりも垂直方向に高い位置に位置している。
<仕分け所>
【0093】
誘導所602によって仕分けの資格が与えられたアイテムは、運搬車両500によって仕分け列に運ばれる。
図6A図6Eを参照すると、システムは、部品を受け取る仕分け先の列を含む。
これらの目的地は、棚エリアか、容器606か、カートンか、バッグか、1つ以上のアイテムグループを受け取る内部体積を定義する他のコンテナか、を含んでもよい。
【0094】
図6Cに示すように、軌道610は、水平な上側レール610-1及び水平な下側レール610-2を含む。
複数の垂直区間608-1から608-4が、上側水平区間と下側水平区間610-2の間に延在している。
輸送の間、運搬車両500は、積み込み所から上側レール610-2へ1組の垂直区間を上がる。
次に、運搬車両500は、適切な容器又は目的地を有する列に到達するまで、上側レールに沿って移動する。
次に、運搬車両500は、適切な容器又は目的地に到達するまで、2つの前側垂直支柱及び平行な2つの後ろ側支柱に沿って下方向に移動し、そして、容器又は目的地領域の中へアイテムを排出する。
次に、運搬車両500は、下側水平区間610-2に到達するまで、垂直区間を下り続ける。
次に、運搬車両500は、積み込み所に向かって下側レールを伝って戻る。
【0095】
軌道ネットワークは、図6Cに示す前側軌道配置と、図6Bで見られる後ろ側軌道配置を含む。
前側軌道及び後ろ側軌道は、軌道の周囲で協働して運搬車両500を案内する平行な軌道である。
図5Aから図5Eに少し戻ると、運搬車両500のそれぞれは、4つの車輪、すなわち、2つの前方車輪及び2つの後方車輪、を含む。
前方車輪は、前側軌道に乗っている一方で、後方車輪は、後ろ側軌道に乗っている。
前側軌道配置及び後ろ側軌道配置は、同様に構成された対向する軌道であり、運搬車両500の前方車輪及び後方車輪を支持している。
したがって、前側軌道又は後ろ側軌道のどちらかの一部の説明は、対向する前側軌道又は後ろ側軌道にも適用される。
【0096】
ここで、図6Cを参照すると、積み込み列は、誘導所602の出力端部に隣接して形成されている。
積み込み列は、垂直レール608-1及び608-2の前側の組及び垂直レールの対応する後ろ側の組で形成されている。
積み込み所603は、積み込み列に沿って配置されている。
積み込み所603は、軌道に沿った位置であり、誘導所602の搬送コンベヤの排出端部に沿って運搬車両500-4が配置される位置である。
このように、アイテムが入力所から運搬車両500へ運ばれる際、誘導所602からのアイテムは、運搬車両500へ積み込まれてもよい。
【0097】
軌道の詳細は、米国特許第7,861,844号に記載の軌道と実質的に同様である。
米国特許第7,861,844号の開示全体を、本明細書で引用により援用する。
【0098】
軌道は、水平の上側レール610-1と下側レール610-2との間を延在する複数の垂直区間を含む。
軌道内の、垂直区間の1つが水平区間の1つと交差するそれぞれの点で、交差点613が形成される。
それぞれの交差点613は、滑らかに湾曲した内側レースと、軌道のための駆動面の歯に対応する歯を有する平坦な外側レースと、を有する回動可能なゲートを含んでもよい。
ゲートは、第1の位置と第2の位置の間を回動する。
第1の位置では、ゲートの直線的な外側レースが交差点613の直線的な外側の分岐に倣うよう、ゲートは、閉じている。
第2の位置では、ゲートの湾曲した内側レースが交差点613の湾曲した分岐に倣うよう、ゲートは、開いている。
【0099】
仕分け列は、複数の出力容器606として記載されている。
しかし、システムは、出力容器606ではない様々な種類の仕分け先を含んでもよい。
例えば、特定の用途において、格納棚上の領域のような格納領域へアイテムを仕分けることが望ましい。
あるいは、仕分け先は、アイテムを他の位置へ運ぶ出力装置であってもよいし、又、アイテムグループの最後が積み上げられた際に覆われ、輸送される用意ができているカートンやバッグであってもよい。
【0100】
出力容器606は、底面と、底面に連結されている対向する2つの面と、底面に連結され2つの面の間にかかっている前壁とを有する、直線状のコンテナであってもよい。
出力容器606は、前壁と対向しており、底面に連結され、2つの面にかかっている後壁も有していてもよい。
このように、出力容器606は、仕分け所から引っ張り出されることで出力容器606からアイテムを取ることが可能な、長方形の引き出しに似た形状であってもよい。
【0101】
列内の複数の出力容器606は、互いに垂直方向に離れて配置され、近接した出力容器606との間に隙間を設けている。
より大きな隙間によって運搬車両500のためのより大きなクリアランススペースが設けられ、それにより、アイテムと上側の出力容器606が干渉することなく、アイテムを下側の出力容器606に排出する。
しかし、より大きな隙間により、出力容器606の数や出力容器606の大きさ(すなわち出力容器606の密度)も減少する。
したがって、隙間の大きさと出力容器606の密度の間には、妥協が存在する場合がある。
【0102】
運搬車両500は、出力容器606の後方端部を通ってアイテムを出力容器606の中へ排出する。
したがって、出力容器606の背面が開いている場合、運搬車両500は、出力容器606の開いている後方端部を通じて出力容器606の中に容易にアイテムを容易に排出することができる。
しかし、出力容器606が後方端部を有していない場合、出力容器606が仕分けラックから引き出される際、アイテムが出力容器606から外へ落ちやすくなる。
用途によっては、出力容器606は、開いている後方端部を有していてもよいし、閉じている後方端部を有していてもよい。
後方端部が閉じている場合、後壁は、前壁と同じ高さであってもよい。
あるいは、後壁は、前壁より短く、アイテムを出力容器606の中へ排出可能なより大きな隙間を提供していてもよい。
例えば、後壁は、前壁の半分の高さしかなくてもよい。
選択的には、後壁は、前壁の4分の1と4分の3の間の高さであってもよい。
例えば、後壁は、前壁の2分の1と4分の3の間の高さであってもよい。
あるいは、後壁は、前壁の4分の1と4分の3の間の高さであってもよい。
【0103】
あるいは、固定された後壁を有するのではなく、出力容器606は、移動可能又は折り畳み可能な後壁を有していてもよい。
例えば、出力容器606の後壁は、出力容器606の底面に対して垂直に取り外し可能であってもよい。
特に、後壁は、壁を下方向に押すことにより取り外し可能であってもよい。
後壁は、出力容器606の側壁内に形成されている溝又はスロット内で取り外し可能であり、後壁を下方向に押すことにより、後壁の一部が出力容器606の底面より下に突出するように、後壁を下方向に取り外してもよい。
後壁は、バネのような付勢要素により上方向に付勢され、後壁の下端部が出力容器606の下端部よりも上方にある上方位置で後壁が留まりやすくしてもよい。
後壁は、後壁への上向きの付勢力を超える力に応じて、下向きのみに動く。
【0104】
一方で、他の代替の容器606が、折り畳み可能な後壁を組み込んでいる。
取り外し可能な壁のように、折り畳み可能な壁は、折り畳み可能な壁に対して下方向に力をかけることで、下方向に移動する。
折り畳み可能な壁は、下方向への力をかけられる際に壁が下方向に折りたたむよう、アコーディオンやひだ状の構成のような、多様な構成をとることができる。
折り畳み可能な壁は、壁を延びている位置へ上方向に付勢する付勢要素を含んでいてもよい。
例えば、付勢要素は、壁を延びている位置へ上方向に付勢する1つ以上のバネ又は弾性要素を含んでいてもよい。
【0105】
上述のように、システムは、多様なアイテムを複数の仕分け先へ仕分け可能に働く。
仕分け先の第1の種類は、出力容器606であり、第2の種類は、棚又はアイテムが格納される他の位置であり、仕分け先の第3の種類は、アイテムを違う位置へ運ぶことに使用可能な出力装置である。
システムは、これらの種類又は別の種類の仕分け先のそれぞれの内の1つ以上を含んでいてもよい。
<運搬車両>
【0106】
各運搬車両500は、車上電源を含む車上駆動システムを有する準自動の運搬車両である。
各運搬車両500は、運搬のためにアイテムを積み込み及び積み下ろしするための機構を含む。
システム600と共に動作可能な運搬車両500は、本明細書に援用される、米国特許第7,861,844号に図示及び記載されている。
【0107】
運搬車両500は、運搬車両500にアイテムを積み込み、運搬車両500から出力容器606の1つへアイテムを排出するための多様な機構のいずれかを組み込んでもよい。
運搬車両500を示す図5に戻ると、積み込み/積み下ろし機構510は、特定の用途のために特別に仕立てられていてもよい。
しかし、この場合、積み込み/積み下ろし機構510は、図5に示されるように、運搬車両500の上面に沿って延在する1つ以上のコンベヤベルトである。
コンベヤベルトは、逆転可能である。
ベルトを第1の方向に駆動する事により、アイテムを運搬車両500の後端部に向かって動かし、ベルトを第2の方向に駆動する事により、アイテムを運搬車両500の前端部に向かって動かす。
【0108】
運搬車両500の下側に取り付けられているコンベヤモータは、コンベヤベルトを駆動する。
特に、図5Aから図5Dのコンベヤベルト510は、運搬車両500の前端部の前方ローラー及び運搬車両500の後端部の後方ローラーの周りにかけられている。
コンベヤモータは、前方ローラーに連結され、前方ローラーを駆動し、それにより、コンベヤベルトを動作させる。
【0109】
運搬車両500は、軌道配置に沿って運搬車両500を輸送するのに用いられる4つの車輪を含む。
車輪は、平行に離れて位置している2つの車軸に取り付けられ、車輪の内の2つは、運搬車両500の前端部に沿って配置されており、車輪の内の2つは、運搬車両500の後端部に沿って配置されている。
【0110】
図5Aから図5Dの車輪502から508のような各車輪は、軌道の駆動面と協働する外側のギアを備えている。
外側のギアは、外側のギアが取り付けられている車軸に対して固定されている。
このように、車軸を回転させると、ギアが回転する。
したがって、運搬車両500が垂直方向に動く際、ギアは、軌道の駆動面と協働し、運搬車両500を軌道に沿って動かす。
【0111】
運搬車両500は、車輪を駆動するための車上モーターを含む。
特に、駆動モーターは、車軸に動作可能に連結され、車軸を回転させ、これにより、今度は、車輪のギアを回転させる。
【0112】
運搬車両500が軌道に沿って移動する際、運搬車両500が加速及び減速をする際、運搬車両500の上のアイテムは、運搬車両500から落ちやすい可能性がある。
運搬車両500又は運搬車両500の組は、(不図示の)保持部を含み、運搬中に要素を運搬車両500に保持してもよい。
保持部は、アイテムを運搬車両500の上面に対してクランプする留め具であってもよい。
例えば、保持部は、回動可能な延長アームを含んでいてもよい。
バネのような付勢要素が、アームを保持部の上面に対して下側に付勢してもよい。
【0113】
あるいは、保持部を用いるのではなく、システムは、運搬車両500の動作を制御することによって運搬車両500上にアイテムを保持してもよい。
例えば、運搬車両500は、運搬車両500の幅にわたって互いに離れて位置している(不図示の)複数のセンサを含んでいてもよい。
センサは、多様なセンサの内の任意のものであってもよく、(対向通過ビームセンサ又は逆反射センサのような)光電センサ又は(容量式、光電式又は誘導式の近接センサのような)近接センサを含むが、これらに限定されない。
センサは、運搬車両500の幅にわたってアイテムの位置を検出するために用いられてもよい。
特に、センサは、アイテムが運搬車両500の前面又は後面にどれ程近いかを検出可能である。
同様に、センサが近接センサである場合、アイテムが運搬車両500の先端部及び/又は運搬車両500の後端部にどれ程近いかを、センサは、検出することができる。
さらに、センサは、運搬車両500上のアイテムの動きを検出することができ、アイテムが運搬車両500上を動いている場合、システムは、アイテムが動いている方向を検出可能である。
【0114】
運搬車両500上のアイテムの位置又は動きに関するセンサからの信号に基づいて、システムは、運搬車両500を制御し、アイテムの位置を再設定し、アイテムを運搬車両500上の所望の位置内に維持しようと試みてもよい。
例えば、アイテムを運搬車両500の上面の概して中央部に維持することが望ましい可能性がある。
システムは、多様な制御のいずれかを用いることで、運搬車両500上のアイテムの位置を制御することができる。
例えば、運搬車両500は、アイテムの積み込み及び排出のための1つ以上のコンベヤベルトを含む。
アイテムは、ベルト上に留まっており、センサから受信する信号に基づいて、前端部又は後端部に向かってベルトは、アイテムを駆動することができる。
一実施例において、アイテムが前端部よりも後端部により近く移動していることをセンサからの信号が示す場合、コントローラは、モーターにベルトを駆動する信号を送り、ベルトは、第1の方向に動き、前端部に向かってアイテムを動かすことができる。
同様に、アイテムが後端部よりも前端部により近く移動していることをセンサからの信号が示す場合、コントローラは、モーターにベルトを駆動する信号を送り、ベルトは、第2の方向に動きアイテムを反対方向に動かすことで、後端部に向かってアイテムを動かすことができる。
センサは、連続的なフィードバックを提供し、アイテムの位置は、連続的に監視され、アイテムが移動する際に、アイテムの位置を前端部又は後端部に向かって調整することができる。
このように、システムは、アイテムの位置のリアルタイム調整を提供するためのフィードバックループを提供し、アイテムを運搬車両500の上部の所望の領域内に保持する。
【0115】
さらに、システムは、運搬車両500の先端部及び後端部に対するアイテムの位置を監視可能である。
アイテムが先端部に近すぎたり後端部に近すぎたりする場合、要素の検出された位置に応じて、システムは、運搬車両500の動作を制御することができる。
特に、システムは、運搬車両500の加速及び減速を制御し、検出された位置に基づいて、アイテムを先端部又は後端部に向かって移動するよう試みてもよい。
アイテムが後端部よりも先端部に近く位置しているとセンサが検出する場合、運搬車両500は、加速され(すなわち、加速度が増加され)、それにより、アイテムを後端部に向かって付勢してもよい。
運搬車両500は、減速され、アイテムを先端部に向かって付勢してもよい。
【0116】
運搬車両500上のアイテムの位置を確かめる又は監視することに加えて、アイテムの1つ以上の特徴を検出するために、センサが用いられてもよい。
例えば、センサは、アイテムの幅の長さを検出するために用いられてもよい。
センサは、アイテムの全般的な形状を検出するためにも用いられてもよい。
この情報は、以下にさらに議論されるように、アイテムのさらなる処理の間に用いることができる。
【0117】
出力容器606は、取り外し可能又は折り畳み可能な後方壁を含んでいてもよい。
したがって、運搬車両500は、後方壁を上方又は直立位置に保持する付勢力を打ち負かすのに充分な、後方壁への下向きの力を適用するための機構を含んでいてもよい。
例えば、運搬車両500は、ピンやロッドのような伸長可能要素を含んでいてもよい。
運搬車両500が目標運搬容器に近づく際、ピンが目標容器の後方壁を超えて伸びるよう、ピンが横方向に、運搬車両500から離れるように延びてもよい。
運搬車両500が出力容器606に近づく際、伸びたピンが、出力容器606の後方壁の上端に係合する。
運搬車両500を下方向に動かすことで、ピンは、下方向に、後方壁に向かって動かされる。
システムは、運搬車両500の垂直方向の位置を制御し、運搬車両500を下方向へ押したり、後方壁を折りたたんだりする度合いを制御してもよい。
運搬車両500がアイテムを出力容器606内へ排出した後、伸長可能要素は、引っ込み、それにより、後方壁を解放し、付勢要素は、後方壁を上方向に上方位置へ取り外してもよい。
【0118】
運搬車両500は、レールに沿って配置されているコンタクトのような外部電源により電力が与えられてもよく、外部電源は、運搬車両500を動かすのに必要な電力を供給する。
この場合、運搬車両500は、ドライブモータとコンベヤモータの両方のための必要電力を供給する車上電源を含む。
さらに、この場合、電源は、再充電可能である。
電源は、再充電可能バッテリのような電源を含んでもよいが、この場合、電源は、1つ以上のウルトラキャパシタでできている。
【0119】
運搬車両500は、中央プロセッサから受け取る信号に応じて運搬車両500の動作を制御するプロセッサを、さらに含む。
さらに、運搬車両500は、ワイヤレストランシーバを含み、運搬車両500が軌道に沿って移動している際、運搬車両500は、中央プロセッサと連続的に通信することができる。
軌道に沿って配置されている複数のセンサ又は指示器を組み込むことが望ましい可能性がある。
運搬車両500は、センサ信号及び/又は指示器を感知するためのリーダーを、中央プロセッサと同様に含んでいてもよい。
中央プロセッサは、センサ又は指示器に応じて運搬車両500の動作を制御する。
<動作>
【0120】
図7Aは、図1から図6Eに示される動的に再構成可能な仕分け列システムを用いて、アイテムを仕分けるプロセス700を示すフロー図である。
プロセス700は、702で開始され、704に進み、関連するグループを含む1つ以上のアイテムが、仕分け列構造体の仕分け先領域に関連付けられる。
仕分け先領域は、棚又は容器、カートン、もしくは袋などのコンテナを含んでもよい。
個々の仕分け場所へのアイテムグループの関連付けは、継続的に行われてもよい(つまり、利用可能な全ての仕分け先が、アイテムグループと関連付けられた後であっても、行われてもよい)。
このような場合、各仕分け先は、それに関連付けられたグループの仮想的なキューを有してもよく、複数のアイテムグループ内での優先度に関する関連付けが、各仕分け先に設けられてもよい。
キュー内のグループは、(例えば、先入れ先出し体系の)標準の優先度を持っていてもよく、又は、いくつかの実施形態では、仕分け先のキューに割り当てられた各グループは、キュー内のより高い優先度のグループがすべて最初に処理されるまで、より低い優先度のキューに属するアイテムの移送が延期されるような優先度クラスを割り当てられてもよい。
さらに、優先度の高い待機中のグループが異なるキューに再割り当てされてもよいように、列は、動的に構成可能である。
【0121】
別の例として、仕分け先の領域は、優先度がより高いグループのために予約されてもよく、仕分け先が利用可能になると、ラウンドロビン方式でアイテムグループが仕分け先に割り当てられる。
どのような場合であっても、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、(公正性に基づくか又はプレミアム運搬料金制度に基づくかという)様々な方法論を用いて、対応する仕分け先領域にそれぞれのアイテムグループを割り当てることができる、と充分に言える。
方法700は、704から706に進み、そこで、方法700は、仕分け装置の誘導所602にアイテムが到着したことを検出する。
方法は708に進み、そこで、方法700は、例えば、UPCコードなどのような視認可能な印の認識に基づいて、アイテムを識別する。
【0122】
方法700は、708からオプションの決定プロセス710に進み、そこで、方法700は、識別されたアイテムが、仕分け先(仕分け場所)の列の少なくとも1つの仕分け先に関連付けられたかを判断する。
関連付けられていない場合、方法700は、WMSに問い合わせ、アイテムが注文に関連付けられているかを検証してもよい。
あるいは、712で、アイテムは、廃棄ビンか、誤って回収された在庫アイテムを補充するために指定された容器かのどちらかへ標準処理されてもよい。
さらに、方法700は、アイテムを利用可能な出力容器606に割り当て、その後、700の実行中に決定プロセス710が再入力されるたびに、(例えば、UPCコード又は在庫管理単位(SKU)の)同じ印を有するさらなるアイテムを、同じ場所へ向かわせてもよい。
【0123】
710及び/又は712が実行されない場合、方法700は、708から714へ直接進み、そこで、方法700は、準自動の運搬車両を介して割り当てられた仕分け先へアイテムを移送する。
自動報知システムを有するDRSASを用いる方法700では、方法700は、714からオプションの事象処理プロセスへ進んでもよい。
そこで、例えば、システム障害又はサービス中断、アイテムを受け入れ不能な仕分け先、施設全体の緊急事態、予定され構成可能な時間枠内での仕分け先でのアイテムグループの構築不履行(本明細書の発明者は、「滞留時間の超過」事象と呼んでいる)、のような事象の報告に応答する。
716において、方法700は、1つ以上のそのような事象が発生したことを判断し、718において、第1の報知及び/又は警告モードに従って、1つ以上の可視指示器を起動する。
方法700は、718から720に進み、事象の種類が適切な場合には、事象が解決するまで、すべてのアイテムの移送及び/又は輸送を中断又は延期する。
事象が解決すると、少なくとも1つの事象報知処理を中止することで、方法700は応答する。
【0124】
718での、DRSASのオペレータ又はユーザーに役立つ情報に対応する可能性がある他の警告及び/又は事象の報知は、コマンドが受信され、かつ/又は、事象の状態がもはや存在しなくなる時間まで続いてもよい。
例えば、早急にトラックへ積み込まれる特定の貨物へ関連付けられた領域は、その領域を含む不連続な仕分け先の集まり及び/又はその領域を取り囲む発光要素を、あるパターンで活性化することで示されてもよい。
このように示された仕分け先で格納されたアイテムグループの包装及び輸送後に、方法700は、722に進み、発光による指示を中止してもよい。
【0125】
あるいは、方法700は、724に直接進んでもよく、アイテムは、仕分け先に移送される。
そのように移送されたアイテムが726に従ってグループ作成処理を完了すると、方法700は、報知モジュールを動作し、イベントの完了を視認可能に示す。
そして、仕分け先がサービス状態に戻る準備ができていることを確認すると、報知器は、可視表示を730で無効にするか、可視表示を変更して異なる可視表示を介することで他の情報を伝達し続けるか、のどちらかをしてもよい。
方法700は、732に進み、そこで、DRSASでの新しいアイテムの検出に応答して、システムは、732で方法700を再び開始する。
【0126】
重量、寸法及び/又はもろさを考慮すると、図7Aのプロセスに関連した、上述の自動運搬機構による1つ以上のアイテムの移送ができない場合がある。
この場合に、本開示と一致する実施形態を用いることで、単一の仕分け列内で自動仕分けと手動仕分けの両方を容易に実施できる。
図1から図6Eに示されるシステムのような、動的に再構成可能な仕分け列を用いる、アイテムを手動と自動との両方で仕分ける方法740が、図7Bに示されている。
【0127】
関連するグループを含む1つ以上のアイテムが、仕分け列構造体の仕分け先領域に関連付けられる。このようなグループはいずれも、仕分け先に手動で配置される1つ以上のアイテムか、仕分け先に自動運搬機構で移送される1つ以上のアイテムか、それらの組み合わせか、を含む。
前述のように、仕分け先領域は、棚又は容器、カートン、もしくは袋などのコンテナを含んでいてもよい。
個々の仕分け場所へのアイテムグループの関連付けは、継続的に行われてもよい(つまり、利用可能な全ての仕分け先が、アイテムグループと関連付けられた後であっても、行われてもよい)。
このような場合、各仕分け先は、それに関連付けられたグループの仮想的なキューを有してもよく、複数のアイテムグループについての優先関係が、仕分け先ごとに設けられていてもよい。
【0128】
プロセス740は、742で開始され、744に進み、走査事象を検出する。
説明を簡単にするために、各アイテムとそのアイテムを処理する方法との間で先験的な関連付けが、すでになされていると仮定する。
アイテムは、デフォルトで自動仕分けの資格があると分類され、手動での処理は、例外的に割り当てられる。
たとえば、DRSASの自動運搬機構(運搬車両など)で輸送するには長い、高い、重い、又は不安定であるアイテムは、そのような場合であっても、仕分け先の空の箱、袋又は容器に手動で挿入可能な(又はそのような場所にすでにある他のアイテムと組み合わせ可能な)寸法である場合がある。
744で、アイテム表面から読み取り可能な印を表すデータを送信する、無線トランシーバを有するハンドヘルドスキャナによって、手動仕分けが必要なアイテムに対する走査事象が登録される。
一方で、図4A及び4Bに示す第1コンベアステージ442のトンネルフレーム452の走査領域をアイテムが通過する際に、自動移送の資格が与えられているアイテムの走査事象が、代替的に登録されてもよい。
【0129】
方法は、744から746に進み、アイテムの識別が実行され、748に進み、アイテムに仕分け先を割り当てる。
倉庫自動化の用途では、WMS20(図1)などの倉庫管理システムが、注文入力とスケジューリングシステム40(図1)とから入手可能な情報に基づいて、各アイテムを特定の仕分け先に関連付ける。
識別を可能にするために、アイテムの印を示すデータをスキャナからWMS200のネットワークインターフェース210(それぞれ図2に示す)に直接送信することにより、WMS200などのWMSに走査事象が直接報告されてもよい。
あるいは、走査事象は、図2のDRSAS100‐1のようなDRSASのコントローラ110に報告されてもよい。
DRSASのコントローラは、印のデータをWMSへと中継し、適切な仕分け先に識別されたアイテムを割り当てる指令をWMSから受信するために待機する。
識別されたアイテムと適切な仕分け先との間の関連付けが、事前にDRSASのコントローラに提供されていてもよい。
【0130】
748から、プロセスは750に進み、ここで方法740は、手動仕分けか自動仕分けかの、どちらで進めるかを決定する。
自動仕分けで進める場合、方法740は752に進み、DRSASコントローラのプロセッサが、メモリ内に格納された指令を実行して、自動運搬機構(たとえば運搬車両)に対して、指定されたアイテムを割り当てられた仕分け先に輸送するよう指令を出す。
自動の運搬機構に対する指令は、DRSASコントローラのインターフェースから準自動の運搬車両のインターフェースに無線で送信される。
752から、方法740は754に進み、ここで方法740は、アイテムが仕分け先に移送されたという確認を受け取る。
自動の運搬車両のセンサが作動することで、この確認がなされる。
例えば、自動の運搬車両は、1つまたは複数のエミッタと1つまたは複数の検出器とを含んでいてもよく、これらのエミッタと検出器により、アイテム移送動作中にアイテムがビームまたは平面を横切ったかどうかが判断される。
【0131】
一方、750で、方法740が、手動仕分けで進めると判断した場合、方法740は、代替的に756に進む。
756で、方法740は、第1可視警告表示を起動する。
第1可視警告表示は、割り当てられた仕分け先領域に沿って配置されている、1つ以上のLEDを含んでいてもよい。
DRSASコントローラのプロセッサは、メモリ内に格納されている指令を実行することで、第1可視警告を起動する。
この指令は、例えば、WMSコントローラから送信されて受信する指令に応答して実行されてもよいし、又は、以前にDRSASコントローラに送信され、DRSASコントローラのメモリ内に格納されているデータに基づいて実行されてもよい。
756から、方法740は、758に進む。
【0132】
758で、方法740は、割り当てられた仕分け先領域にアイテムが手動で移送されたという確認を受け取る。
第1可視表示を見たオペレータが、割り当てられた格納領域にある格納容器に近づき、格納容器を引き出し、アイテムを格納容器内に置き、格納容器を初期位置に戻す。
この作業が実施されたことを確認するために、同一のハンドヘルドスキャナを用いて、容器及び/又は割り当てられた格納場所に関連付けられた印を走査し、その走査した印を表すデータを、DRSASコントローラ及び/又はWMSコントローラに送信してもよい。
754または758で確認がなされると、方法740は、760に進み、方法740は、第1可視警告を無効にする(消灯する)。
DRSASコントローラのプロセッサは、メモリ内に格納されている指令を実行して、第1可視警告を含む1つ以上のLEDまたは他の光源の電源を切ってもよい。
【0133】
760から、方法740は、762に進み、ここで方法740は、手動仕分けか自動仕分けかに関わらず、仕分け先領域に移送されたばかりのアイテムが、注文を完了するために必要な最後のアイテムであるかどうかを判断する。
最後のアイテムである場合、方法740は、764に進み、第1可視警告とは視覚的に区別可能な第2可視警告を起動する。
DRSASコントローラのプロセッサは、メモリ内に格納されている指令を実行して、第1可視警告に関連するものとは異なる色を有するLEDを点灯させる。
さらに、第2可視警告は、第1可視警告の常時点灯パターンから第2警告を区別するために、点滅パターンを有してもいてよい。
【0134】
第2可視表示を見た人が、対応する格納容器に近づき、注文を完了させるアイテムを含む格納容器を引き出し、引き出した格納容器を空の格納容器に置き換える(又はアイテムを最終出荷コンテナに移動し、空になった格納容器を最初の位置に戻す)。
この作業が実施されたことを確認するために、ハンドヘルドスキャナを使用して、容器及び/又は割り当てられた格納場所に関連付けられた印を走査し、その走査した印を示すデータを、DRSASコントローラ及び/又はWMSコントローラに送信してもよい。
仕分け先領域が再び利用可能であるという、この確認を受け取った後、WMSコントローラ及び/又はDRSASコントローラは、キュー内の次のアイテムグループをその仕分け先に割り当ててもよい。
方法740は、766に進み、方法740は、第2可視警告を無効にする(消灯する)。
例として、DRSASコントローラのプロセッサは、メモリに格納された指令を実行して、第2可視警告を含む1つ以上のLED又は他の光源を消灯してもよい。
762で、このアイテムでも注文が完了しないと、本方法が判断した場合、又は766の終了後に、方法740は、768に進む。
ここで、方法740は、新しいアイテムが、仕分け装置で検出されるかどうかを判断する。
新しいアイテムが、仕分け装置で検出されない場合、プロセスは、770で終了する。
新しいアイテムが検出される場合、方法は、746に戻る。
【0135】
図8は、それぞれの仕分け先でのアイテムの積み上げ配置に適用可能なプロセス800の離散的なステップを示すフロー図であり、図7Aの技術700のサブプロセスとして実行可能である。
方法800は、方法700の702から802に進み、そこで、要求が受信され、アイテムグループjに少なくとも1つの仕分け場所を割り当てる。
グループの全アイテムの収容に必要な体積が、どの単一の仕分け先においても利用可能又は経済的に推奨可能な体積を超過する場合、1つの取引に関連するアイテムが2つ以上の仕分け先に割り当てられてもよい。
【0136】
方法800は、802からオプションのブロック804に進み、そこで、アイテムの1つ以上の属性が判断される。
ブロック804での判断は、DRSASのセンサによるデータのリアルタイム取得によって支援されてもよく、かつ/又は、以前に格納されたアイテムの特徴データを回収し、それに依存してもよい。
以前に格納されたアイテムの特徴データは、アイテム上に存在する印又は他の方法でアイテムに関連付けられた印の読み取りに基づいて、アクセス可能である。
方法800は、ブロック804から806に選択的に進んでもよく、そこで、方法800は、1つ以上の取得又は回収されたアイテム属性(例えば、重量、高さ、長さ、化学組成、蓄熱要件など)に基づいて、1つ以上の仕分け場所を決定する。
802(又はブロック804もしくは806)から、方法800は、808に進み、必要な属性(寸法、作業面からの高さ、周囲の温度要件など)を処理する仕分け場所があるかどうかを判断する。
無ければ、方法800は、810に進み、利用可能なDRSASの仕分け先(複数のDRSAS間で分散されてもよい)を監視し続け、そのような目的地が利用可能になるまで808を訪れ続ける。
【0137】
808での判断結果が肯定の場合、方法800は、812に進み、アイテムグループの組の少なくとも1つを、利用可能な仕分け場所と関連付ける。
812から、方法800は、選択的に814に進んでもよく、そこで、アイテムグループの1つ以上の追加の組が他の仕分け場所と関連付けられる。
方法800は、812又は814から、706で方法700に再び入る。
【0138】
図9は、仕分け所でのアイテムの特徴付けに適用可能な方法900の個別のステップを示すフロー図であり、図7の方法700のサブプロセスとして実行可能である。
方法900は、方法700のステップ704から入り、方法700のプロセスブロック706の実行として、実際に実行されてもよい。
方法900は、902で入り、そこで、アイテムが複数の側から走査され、例えば、UPCコード又はSKU番号シーケンスのような、アイテムを特徴付ける印を少なくとも1つ検出する。
【0139】
方法900は、902から、カウンタjをゼロに設定する走査試行の初期化プロセス904へ進む。
方法900は、906に進み、数字を1追加する。
908で印が認識される場合、708で方法700に再び入る。
そうでない場合、jがS1よりも小さいかどうかを確認する検査が910で行われる。
S1は、走査試行の最大回数に設定される整数値に対応する。
その様にすれば、方法900が912に進み、カウンタが906で1増加するので、アイテムは再走査のために再循環される。
この試行プロセスは、肯定的な走査結果が得られるか、又は、走査試行の最大回数が超えられるかのいずれかが行われるまで繰り返される。
閾値S1を超えた場合、方法は、914に進み、アイテムは、除外容器へ移送される。
方法は、916に進み、手動スキャナでコードを読み取ろうとする試みが行われ、かつ/又は、アイテムを特徴付けるためのデータがオペレータによって手動で入力される。
【0140】
図10は、仕分け場所の列に沿って移動可能な運搬車両による独立したアイテム輸送に適用可能なプロセス1000の個別のステップを示すフロー図であり、図7の技術700のサブプロセスとして実行可能である。
【0141】
方法1000は、方法700のステップ710から入る。
方法は、アイテムを受け入れる位置に、利用可能な次の準自動運搬車両500を前進させるステップ(ステップ1002)を含む。
運搬車両500のアイテム支持面は、アイテム誘導モジュールの移送コンベヤのアイテム支持面に倣わされる(ステップ1004)。
アイテムの移送コンベヤは、所定の(例えば、標準の)搬送速度で動作する(ステップ1006)。
(例えば、車上センサによって)運搬車両500への移送が確認される(ステップ1008)場合、方法1000は、アイテムに適用可能な仕分け場所を識別する指令を、運搬車両500へ送信する。
自動の運搬車両500は、仕分け場所へ進み(ステップ1012)、運搬車両500の移動を中止する指令が運搬車両500に受信されていなければ(ステップ1014)、到着が検出される(ステップ1018)まで仕分け場所へ進む。
そうでなければ、運搬車両500の移動は、中止され(ステップ1016)、方法は、さらなる指令のために1012に戻る。
さらなる指令には、そのアイテムを要求するグループも割り当てられている代替の場所へ、アイテムを運搬する指令が含まれていてもよい。
あるいは、予め通信される「予備の」仕分け先へ直接進むことによって、仕分け先に影響する事象の検出に運搬車両500が応答してもよい。
方法は、1018から、仕分け場所がアイテムを受け取るように構成されているかを判断し(ステップ1020)、そうでなければ、通知をコントローラに送信してもよく(ステップ1022)、ステップ1024で受け取ることができる新しい仕分け先を問い合わせるか、又は、そのような場所が識別されなければ、アイテムは、廃棄容器へ送られてもよい。
仕分け先の準備ができている場合、アイテムは、移送され、例えば、方法1000は、プロセス700のステップ726に入る。
【0142】
図11は、仕分け動作の前にアイテムの1つ以上の特徴を特徴付けするプロセス1100に適用可能なステップのシーケンスを示すフロー図であり、図7の技術700のサブプロセスとして実行可能である。
プロセス1100は、例えば、プロセス700のブロック706の実行前、実行中、又は、実行後に入ってもよい。
方法1100は、ステップ706から、アイテムが計量される1102に入る。
この方法は、選択的に1104に進み、そこで、アイテムが予想される範囲内にあるかの判断がなされる。
予想される範囲にない場合には、方法は、1106に進み、そこで、警告が生成され、搬送/移送コンベヤを停止する指令が生成される。
予想される範囲にある場合、方法は、1108に進み、計量されたアイテムは、移送コンベヤの排出端部に移送され、アイテムの運搬機構(運搬車両)の利用確認が1110でなされる。
プロセスは、1110から1112に進み、過度な運動量によって、対応する運搬車両500の支持面をアイテムが追い越すことを防止するために、搬送速度を修正する必要があるかどうかの判断がなされる。
1112での判断が特別な取り扱いの閾値より下である場合、プロセス1100は、1114に進み、コンベヤのより高い搬送速度を維持し、単位時間当たりにより多くのアイテムを処理する。
しかし、アイテムが閾値を上回っていると判断された場合、1116で、追い越し状態を回避するのに充分な程に速度を遅らせることによって、搬送速度は、調整される。
方法1100は、1114又は1116から1118に進み、そこで、方法1100は、利用可能な運搬車両500へアイテムの移送を確認する。
プロセス1100は、708でプロセス700に戻る。
【0143】
図5Aから図6Eに戻ると、アイテムを受け取る準備をするために、図5Aから5Cの運搬車両500のような車両は、図6Cに示す積み込みカラム内の積み込み所に向かって軌道に沿って移動する。
運搬車両500(図6C)が積み込み所の位置内へ移動すると、ホームセンサが運搬車両500の存在を検出し、運搬車両500が積み込み所に位置していることを示す信号を中央プロセッサに送信する。
【0144】
一度、運搬車両500が、積み込み所に位置していると、入力所は、運搬車両500上へアイテムを運ぶ。
アイテムが運搬車両500上へ運ばれる際、運搬車両500上の積み込み機構510は、アイテムを運搬車両500上へ積み込む。
特に、入力所は、アイテムを運び、アイテムを運搬車両500上のコンベヤベルトへ接触させる。
コンベヤベルトは、運搬車両500の後方側へ回転し、アイテムを運搬車両500上の後方へ動かす。
【0145】
コンベヤベルトの動作は、積み込みセンサによって制御される。
アイテムが運搬車両500上へ積み込まれる際、前側の積み込みセンサは、アイテムの先端部を検出する。
一度、前側の積み込みセンサがアイテムの後端部を検出すると、運搬車両500上のコントローラは、アイテムが運搬車両500上に積み込まれたと判断し、コンベヤモータを停止させる。
さらに、車上コントローラは、後ろ側センサから受け取る信号に応じて、コンベヤの動作を制御してもよい。
特に、後ろ側センサが、アイテムの先端部を検出する場合、アイテムの先端部が、運搬車両500の後端部に近接している。
運搬車両500の後端部からアイテムを確実にはみ出させないために、一度後ろ側のセンサがアイテムの先端部を検出すると、コントローラは、コンベヤを停止させてもよい。
しかし、前側のセンサがアイテムの後端部を検出する前に後ろ側のセンサがアイテムの先端部を検出した場合、コントローラは、アイテムに問題がある(つまり、長すぎるアイテム又は重なった2つのアイテムが運搬車両500に搬送された)と判断してもよい。
そのような場合、システムは、部品を廃棄とタグ付けし、積み込み所603の背後に位置している廃棄容器625へアイテムを排出してもよい。
このように、アイテムを運搬車両500に積み込む際のエラーがある場合、アイテムは、単純に廃棄容器625に排出され、そして、次のアイテムが運搬車両500に積み込まれてもよい。
【0146】
あるアイテムが、運搬車両500に積み込まれた後、運搬車両500は、積み込み所603から離れるように移動する。
特に、車上コントローラが、アイテムが運搬車両500に適切に積み込まれたと一度判断すると、車上コントローラは、駆動モーターを始動する信号を送信する。
駆動モーターは、車軸を回し、次に、車輪のギアが回転する。
ギアは、積み込み列の垂直レールの駆動面とかみ合い、運搬車両500を上方へ駆動する。
特に、ギアと駆動面とはかみ合い、ラックとピニオンの機構のように動作し、車輪の回転動作を軌道に沿った直線運動に変換する。
【0147】
運搬車両500が積み込み所603から積み込み列を上方へ移動するので、運搬車両500が上側レール110-1に沿って第1のゲートに到達する後まで、運搬車両500の目的地は、決定される必要がない。
例えば、誘導所602で自動システムが用いられ、アイテムの仕分けに用いられる特徴を走査及び判断する場合、関連している特徴を判断するために、及び/又は、その情報を中央コントローラと通信することによって目的地情報の受け取るために、いくらかの処理時間がかかってもよい。
アイテムを運搬車両500上へ運搬し、積み込み列を上へ運搬車両500を運び上げるのにかかる時間は、アイテムごとの関連特徴を判断するには充分な時間である。
しかし、運搬車両500が上側レールに到達する時間までに特徴が判断されない場合、アイテムは、仕分けのための資格を与えられていないとシステムが宣言してもよく、運搬車両500は、再誘導所へ向かわされてもよい。
【0148】
一度、アイテムが仕分けのための資格を与えられると、中央コントローラは、アイテムに適切な出力容器606を判断する。
アイテムごとの出力容器606の位置に基づいて、運搬車両500の経路は、決定される。
特に、中央コントローラは、その運搬車両500のルートを決定し、アイテムが運搬される出力容器606に関する情報を運搬車両500と通信する。
そして、中央コントローラは、軌道に沿うゲートを制御し、運搬車両500を適切な列に向かわせる。
一度、運搬車両500が適切な列に到達すると、運搬車両500は、列を下って適切な出力容器606へ移動する。
運搬車両500は、適切な出力容器606で停止し、車上コントローラは、適切な信号をコンベヤモータへ送信し、コンベヤベルトを駆動する。
コンベヤベルトは、アイテムを前方へ運び、出力容器606へ排出する。
特に、運搬車両500の上面は、適切な出力容器606と、その出力容器606のすぐ上の出力容器606の下端部との間の隙間に倣って配置される。
【0149】
この場合、運搬車両500が(上側レール610-1又は下側レール610-2に沿う)水平方向の移動から(列の1つを下りる)垂直方向に移動する際、運搬車両500の向きは、実質的に変わらない。
特に、運搬車両500が水平方向に移動する際、2つのギア付き前方車輪は、前側軌道の上側レール610-1又は下側水平レール610-2と協働し、2つのギア付き後方車輪は、後ろ側軌道の対応する上側レール610-1又は下側レール610-2と協働する。
運搬車両500がゲートを通過し、そして、列の中へ入る際、2つのギア付き前方車輪は、前側軌道の垂直区間の1組と係合し、2つのギア付き後方車輪は、後ろ側軌道の対応する垂直区間と係合する。
【0150】
運搬車両500が水平レールから垂直列へ移動する際、または、垂直列から水平レールへ移動する際、軌道によって全ての4つのギア付き車輪が同一の高さに位置する。
このように、運搬車両500が軌道に沿って移動する際、運搬車両500が、水平方向の移動と垂直方向の移動の間を変化するので、ゆがんだり傾いたりしない。
<交通制御>
【0151】
システムは、多くの運搬車両500を含んでいるため、システムは、異なる運搬車両500の動作を制御し、運搬車両500が確実に互いに衝突しないようにする。
これは、交通制御と呼ばれる。
交通の流れを制御するための方法論は、米国特許第7,861,844号に記載されている。
【0152】
この場合、列のいくつかは、隣接した列から独立している2つの垂直レールを有していてもよい。
例えば、積み込み列は、隣接した列と共有されていない2つの独立したレールを有する。
したがって、運搬車両500は、積み込み列の隣の列内の運搬車両500の位置に関係なく、積み込み列を上方へ移動することができる。
さらに、積み込み列の隣の列が2つの独立した垂直レールも有するよう構成されることが望ましい場合がある。
このように、運搬車両500は、積み込み列を上方へ、そして、隣接した列を下方へより自由に移動できる。
【0153】
前述の議論において、アイテムの仕分けは、仕分け所600の前方に配置されている出力容器606の列に関連して説明された。
しかし、図6A及び図6Bに示されているように、システム内の出力容器606の数は、仕分け所600の後ろ側に後方容器列を設けることにより、倍にすることができる。
このように、運搬車両500は、容器へ移動し、運搬車両500上のコンベヤを前方に回転させ、部品を前方の出力容器606の中へ排出することによって、仕分け所600の前側の出力容器606へアイテムを運搬することができる。
あるいは、運搬車両500は、出力容器606へ移動し、運搬車両500上のコンベヤを後方に回転させ、部品を後方出力容器606の中へ排出することによって、仕分け所600の後方出力容器606にアイテムを運搬することができる。
さらに、仕分け所600は、モデュラーであり、追加部分を仕分け所600の左端部に必要に応じて取り付けるだけで、容易に拡張することができる。
【0154】
本発明の概念から乖離することなく、上述の実施形態に対する変形又は修正がなされてもよい。
例えば、前述の議論において、システムは、軌道に案内される一連の運搬車両500として記載されている。
しかし、システムは、軌道を含んでいる必要が無いことが理解されるべきである。
例えば、運搬車両500は、軌道に沿って移動するのではなく、地面に沿って移動してもよい。
運搬車両500は、1つ以上のセンサ及び/又は1つのコントローラによって地面に沿って案内されてもよい。
選択的には、運搬車両500は、他の運搬車両500からの信号及び/又はコンピュータのような中央コントローラからの信号に応じて案内されてもよい。
コンピュータのような中央コントローラは、それぞれの運搬車両500を監視し、運搬車両500の移動を制御し、運搬車両500がお互いに衝突することを防止する。
さらに、中央コントローラは、信号を提供し、各運搬車両500を格納位置又は移送位置への経路に沿って向かわせてもよい。
【0155】
運搬車両500が軌道無しで地面に沿って移動するシステムに加えて、システムは、1つ以上のレール又は他の物理的な案内を含む案内アセンブリを組み込んでもよい。
物理的な案内は、運搬車両500上の機構と接触することで経路に沿って運搬車両500を向かわせる。
例えば、案内アセンブリと係合可能な車輪、ローラー、案内タブ、ピン又は他の要素のような、1つ以上の接触要素を、運搬車両500は、含んでいてもよい。
案内アセンブリは、直線レールのような直線的な要素であってもよく、湾曲した要素であってもよい。
案内アセンブリは、平面内にレールが収まるように水平面内で湾曲していてもよい。
又、案内部材は、レールが単一の平面内に存在するよう、垂直に湾曲していてもよい。
運搬車両500が複数の垂直位置で水平に移動できるよう、案内アセンブリは、互いに垂直方向に離れて配置されている複数の案内部材やレールを含んでいてもよい。
案内部材は、垂直方向に離れて配置されている複数のレールの間で運搬車両500を移動させるエレベータもまた含んでいてもよい。
【0156】
上述のように、システムは、様々なシステムに組み込まれてもよく、それらのシステムは、物理的な案内機構を用いたり、運搬車両500を案内する経路を格納場所又は移送場所へ向けることによって運搬車両500を開いた領域に沿って案内したりする。
上述のように、各運搬車両500の移動は、それぞれの運搬車両500が運ぶアイテムの1つ以上の物理的な特徴の判断に応じて制御されてもよい。
【0157】
本発明は、方法、装置、電子デバイス、及び/又はコンピュータプログラム製品として実施されてもよい。
したがって、本発明は、本明細書では、一般に「回路」又は「モジュール」と呼ばれる(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)ハードウェア及び/又はソフトウェアで実施されてもよい。
さらに、本発明は、コンピュータが使用可能な又はコンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する、コンピュータが使用可能な又はコンピュータが読み取り可能な記憶媒体上の、コンピュータプログラム製品の形態をとってもよい。
このプログラムコードは、この媒体内で、指令実行システムに使用又は接続される。
本文書の文脈において、コンピュータが使用可能な又はコンピュータが読み取り可能な媒体は、指令実行システム、装置又はデバイスに使用又は接続されるプログラムを、含み、格納し、通信し、伝達し、又は輸送することができる任意の媒体であってもよい。
これらのコンピュータプログラムの指令は、コンピュータが使用可能な又はコンピュータが読み取り可能なメモリに格納されてもよい。
このメモリは、コンピュータや他のプログラム可能なデータ処理装置を特定の方法で機能させる。
これにより、コンピュータが使用可能な又はコンピュータが読み取り可能なメモリに格納されるその指令は、フローチャート及び/又はブロック図もしくはブロックで指定された機能を実行する指令を含む製造物を製造する。
【0158】
コンピュータが使用可能な又はコンピュータが読み取り可能な媒体は、例えば、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置もしくはデバイスであってもよいが、これらに限定されない。
コンピュータが読み取り可能な媒体の、より具体的な実施例(リスト)には、以下のものが含まれる。
ハードディスク、光学記憶装置、磁気記憶装置、1本以上のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータフロッピーディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能でプログラム可能な読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、及び、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)である。
【0159】
本発明の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)、Smalltalk又はC++などのオブジェクト指向プログラミング言語で記述することができる。
しかし、本発明の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、「C」プログラミング言語及び/又は他のより低いレベルの任意のアセンブラ言語のような従来の手続き型プログラミング言語で記述することもできる。
プログラムモジュールの任意の又はすべての機能は、別個のハードウェアコンポーネント、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、又はプログラムされたデジタル信号プロセッサもしくはマイクロコントローラを使用しても実行することができることが、さらに理解されるであろう。
【0160】
上述の説明は、特定の実施形態を参照して説明された。
しかし、本発明の実施形態を限定することを意図するものではない。
上述の教示を考慮して、多くの修正及び変形が可能である。
実施形態は、本開示及びその実用的な適用の原理を最良に説明するために選択及び記載されている。
したがって、当業者は、特定の用途に適するような様々な変形を用いて、本発明を最良に使用することができる。
【0161】
図12は、コンピュータシステムの詳細なブロック図であり、コンピュータシステムは、本発明の実施形態で使用することで、コンピュータ及び/又は表示装置に実装可能である。
【0162】
1つ以上のメディアファイルを組み込むメッセージコンテンツを編成、推敲及び表示するための方法及び装置は、様々な他のデバイスと相互作用可能な1つ以上のコンピュータシステム上で実行されてもよい。
そのようなコンピュータシステムの1つは、図12に示すコンピュータシステム1200であり、図1から図11に示す要素又は機能を実施することができる。
コンピュータシステム1200は、上述の方法を実施するように構成されてもよい。
コンピュータシステム1200は、上述の任意の他のシステム、デバイス、要素、機能又は方法を実施するために使用されてもよい。
コンピュータシステム1200は、方法700(図7)、方法800(図8)、方法900(図9)、方法1000(図10)及び/又は方法1100(図11)を、プロセッサが実行可能なプログラム指令1222(例えば、プロセッサ1210によって実行可能なプログラム指令)として実行するよう構成されてもよい。
【0163】
コンピュータシステム1200は、入力/出力(I/O)インターフェース1230を介してシステムメモリ1220に接続される、1つ以上のプロセッサ1210aから1210nを含む。
コンピュータシステム1200は、I/Oインターフェース1230に接続されるネットワークインターフェース1240と、カーソル制御装置1260、キーボード1270、及びディスプレイ1280のような1つ以上の入力/出力装置1250とを含む。
システムに用いられる任意のコンポーネントは、上述のユーザー入力を受信してもよい。
ユーザーインターフェースは、ディスプレイ1280上に生成及び表示されてもよい。
実施形態は、コンピュータシステム1200の1つの実体を用いて実行されてもよく、一方で、他の実施形態では、複数のそのようなシステム又はコンピュータシステム1200を構成する複数の構成機器が、様々な実施形態の異なる部分又は実体を主動するよう構成されてもよい。
例えば、コンピュータシステム1200の1つ以上の構成機器を介していくつかの要素が実行されてもよく、それらの構成機器は、他の要素を実行する構成機器とは異なっていてもよい。
別の実施例では、複数の構成機器が分散してコンピュータシステム1200を実行することができる。
【0164】
コンピュータシステム1200は、パーソナルコンピュータシステムか、デスクトップコンピュータか、ラップトップ、ノートブック、又はネットブックコンピュータか、メインフレームコンピュータシステムか、ハンドヘルドコンピュータか、ワークステーションか、ネットワークコンピュータか、アプリケーションサーバか、記憶装置か、スイッチ、モデム、ルータのような周辺装置か、コンピューティング又は電子デバイスの一般的な任意の種類かを含むが、これらには限定されない様々な種類のデバイスの内の任意のものであってもよい。
【0165】
コンピュータシステム1200は、1つのプロセッサ1210か、又は、いくつかの(例えば、2つ、4つ、8つ、又は他の適した数の)プロセッサ1210を含むマルチプロセッサシステムかを含む単一プロセッサシステムであってもよい。
プロセッサ1210は、指令を実行可能な任意の適切なプロセッサであってもよい。
例えば、プロセッサ1210は、様々な指令セットアーキテクチャ(ISA)の内のいずれかを実行する汎用又は組み込みプロセッサであってもよい。
マルチプロセッサシステムでは、プロセッサ1210のそれぞれは共通して、しかし、必ずしも必要ではないが、同じISAを実装することができる。
【0166】
システムメモリ1220は、プロセッサ1210によってアクセス可能なプログラム指令1222及び/又はデータ1224を格納するように構成されてもよい。
システムメモリ1220は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、同期式動的RAM(SDRAM)、不揮発性/フラッシュ型メモリ、又は任意の他のタイプのメモリのような、任意の好適な記憶技術を用いて実装されてもよい。
上述の任意の要素を実行するプログラム指令及びデータは、システムメモリ1220内に格納されてもよい。
プログラム指令及び/又はデータは、コンピュータがアクセス可能な異なる種類の媒体上や、システムメモリ1220又はコンピュータシステム1200とは別個の同様の媒体上で、受信、送信、又は格納されてもよい。
【0167】
I/Oインターフェース1230は、プロセッサ1210と、システムメモリ1220と、デバイス内の任意の周辺デバイスとの間のI/Oトラフィックと協働するよう構成されてもよい。
周辺デバイスには、ネットワークインターフェース1240や、入力/出力装置1250のような他の周辺インターフェースが含まれる。
I/Oインターフェース1230は、任意の必要なプロトコル、タイミング又は他のデータ変換を実行し、あるコンポーネント(例えば、システムメモリ1220)からのデータ信号を、他のコンポーネント(例えば、プロセッサ1210)による使用に適したフォーマットへ変換してもよい。
I/Oインターフェース1230は、例えば、周辺機器相互接続(PCI)バス規格又はユニバーサルシリアルバス(USB)規格の変形のような、様々な種類の周辺バスを介して取り付けられるデバイスのサポートを含んでもよい。
I/Oインターフェース1230の機能は、例えば、ノースブリッジ及びサウスブリッジのような、2つ以上の別個のコンポーネントに分割されてもよい。
いくつかの実施形態では、また、システムメモリ920へのインターフェースのような、I/Oインターフェース1230の機能の一部又は全部をプロセッサ1210に直接組み込んでもよい。
【0168】
ネットワークインターフェース1240は、コンピュータシステム1200とネットワーク(例えば、ネットワーク1290)に取り付けられる他のデバイスとの間や、コンピュータシステム1200の複数の構成機器の間で、データを交換可能なように構成されてもよい。
他のデバイスとは、1つ以上の(不図示の)ディスプレイデバイス、又は、1つ以上の外部システムなどである。
ネットワーク1290は、ローカルエリアネットワーク(LAN)(例えば、イーサネット又は企業ネットワーク)、ワイドエリアネットワーク(WAN)(例えば、インターネット)、無線データネットワーク、その他のいくつかの電子データネットワーク、又はそれらのいくつかの組み合わせを含むが、これらには限定されない、1つ以上のネットワークを含んでもよい。
ネットワークインターフェース1240は、例えば、任意の適切な種類のイーサネットネットワークのような有線又は無線の一般的なデータネットワークを介する通信や、アナログ音声ネットワーク又はデジタルファイバ通信ネットワークのような電気通信/電話ネットワークを介する通信や、ファイバチャネルSANのようなストレージエリアネットワークを介する通信や、任意の他の適切な種類のネットワーク及び/又はプロトコルを介する通信をサポートしてもよい。
【0169】
入力/出力装置1250は、1つ以上の通信端末か、キーボードか、キーパッドか、タッチパッドか、走査装置か、音声又は光学認識装置か、1つ以上のコンピュータシステム1200によるデータ入力又はアクセスに適した任意の他の装置かを含んでもよい。
複数の入力/出力装置1250は、コンピュータシステム900の中にあってもよいし、コンピュータシステム1200の様々な構成機器に分散していてもよい。
類似の入力/出力装置が、コンピュータシステム1200とは別個であってもよいし、ネットワークインターフェース1240のように、有線接続又は無線接続を介してコンピュータシステム1200の1つ以上の構成機器と相互作用してもよい。
【0170】
図示のコンピュータシステムは、図7から図11のフローチャートに示される方法のような、上述の方法のいずれかを実行してもよい。
他の実施形態では、異なる要素及びデータが含まれてもよい。
【0171】
コンピュータシステム1200は、実施形態の範囲を制限することを意図しない。
特に、コンピュータシステム及び装置は、コンピュータ及びネットワークデバイスなどを含む、指示された機能を実行可能なハードウェア又はソフトウェアの任意の組み合わせを含んでもよい。
コンピュータシステム1200は、不図示の他の装置に接続されてもよいし、又はスタンドアローンのシステムとして動作してもよい。
さらに、図示されている構成要素によって提供される機能は、いくつかの実施形態において、より少ない構成要素で組み合わされてもよく、又は追加の構成要素で分散されてもよい。
同様に、図示されている構成要素のうちのいくつかの機能が提供されなくてもよく、かつ/又は、他の追加の機能が利用可能であってもよい。
【0172】
様々なアイテムが使用中にメモリ又は記憶装置に記憶されるものとして示されているが、これらのアイテム又は、その一部は、メモリ管理及びデータの統合の目的で、メモリと他の記憶装置との間で転送されてもよい。
あるいは、ソフトウェアコンポーネントのいくつか又はすべてが別のデバイスのメモリ内で実行され、コンピュータ間通信を介して図示のコンピュータシステムと通信する。
システムコンポーネント又はデータ構造の一部又は全部は、コンピュータがアクセス可能な媒体又は適切なドライブによって読み取られる可搬物に(例えば、指令又は構造化データとして)格納されてもよく、それらの様々な例が上述されている。
コンピュータシステム1200とは別個の、コンピュータがアクセス可能な媒体に格納された指令は、送信媒体を介して、又は、ネットワーク及び/もしくは無線接続のような通信媒体を介して送受信される電気信号、電磁信号、もしくは、デジタル信号などの信号を介して、コンピュータシステム1200に送信されてもよい。
コンピュータがアクセス可能な媒体に関する上述の説明に従って実行されるか、又は、通信媒体を介して実行される、指令及び/又はデータの受信、送信、又は、格納が、様々な実施形態にさらに含まれてもよい。
一般に、コンピュータがアクセス可能な媒体には、例えば、ディスク又はDVD/CD-ROM、RAM(例えば、SDRAM、DDR、RDRAM、SRAMなど)のような揮発性もしくは不揮発性媒体、及びROM等の、磁気又は光学媒体のような、格納媒体又は記憶媒体が含まれてもよい。
【0173】
本方法は、ソフトウェア、ハードウェア又はその組み合わせの中で実施されてもよい。
さらに、方法の順番は、変更されてもよく、様々な要素が加えられ、再び順番付けされたり、組み合わされたり、省略されたり、又は、他の方法で修正されたりしてもよい。
全ての実施例は、非限定的な方法で示されている。
様々な修正及び変更がなされてもよい。
実施形態に応じた実現方法を、特定の実施形態の文脈において記載してきた。
これらの実施形態は、例示的あることが意図され、限定することを意図していない。
多くの変形、修正、追加及び改良が可能である。
したがって、複数の例を、本明細書内で1つの例として記載されている部品に適用してもよい。
様々な部品、動作及びデータストア間の境界は、多少任意であり、特定の構成の文脈内で特定の動作が示されている。
他の機能的な配置が想像され、後述される請求の範囲内に収まることができる。
最後に、構成内で別個のものとして示されている構造及び機能は、組み合わさった構造及び要素として実行されてもよい。
上述及び他の変形、修正、追加及び改良は、後述の請求項内で定義される実施形態の範囲内に収まることができる。
【0174】
上述の内容は、本発明の実施形態に向けられているが、本発明の他の実施形態は、その基本的な範囲から逸脱することなく考案されてもよく、その範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12