(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023110330
(43)【公開日】2023-08-09
(54)【発明の名称】貨幣処理装置
(51)【国際特許分類】
G07D 11/25 20190101AFI20230802BHJP
G07D 11/12 20190101ALI20230802BHJP
G07D 9/00 20060101ALI20230802BHJP
【FI】
G07D11/25
G07D11/12
G07D9/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022011703
(22)【出願日】2022-01-28
(71)【出願人】
【識別番号】000116079
【氏名又は名称】ローレルバンクマシン株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】500267170
【氏名又は名称】ローレル機械株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】500265501
【氏名又は名称】ローレル精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(72)【発明者】
【氏名】高橋 いづみ
【テーマコード(参考)】
3E141
【Fターム(参考)】
3E141AA08
3E141BA06
3E141CA09
3E141CA16
3E141DA02
3E141FA05
3E141FB02
3E141FC02
3E141FC03
3E141FC07
3E141FF03
3E141FG02
3E141FG11
3E141FH02
3E141FH04
3E141FJ02
3E141FJ06
3E141GA06
3E141JA09
3E141JA10
3E141KA06
3E141KA14
3E141KB14
3E141LA02
3E141LA11
3E141LA22
3E141LA34
3E141LA43
3E141LA48
3E141LA51
3E141LA57
3E141LA64
3E141LA68
3E141LA78
(57)【要約】
【課題】貨幣の入金における利便性を向上する。
【解決手段】制御装置の入力部は、所定の状態となった場合に、入金貯留部に貯留された貨幣を収納部に収納させるか否かの選択を受け付ける。機械制御部は、収納部に収納させる選択肢が選択された場合に、入金貯留部に貯留された貨幣を収納部に案内させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨幣を自動出金可能に収納する収納繰出部と、
貨幣を自動出金不能に収納する収納部と、
外部から投入された貨幣を一時的に貯留し、貯留された前記貨幣を前記収納繰出部または前記収納部に案内可能に構成された入金貯留部と、
制御装置と
を備え、
前記制御装置は、
所定の状態となった場合に、前記入金貯留部に貯留された前記貨幣を前記収納部に収納させるか否かの選択を受け付ける入力部と、
前記収納部に収納させる選択肢が選択された場合に、前記入金貯留部に貯留された前記貨幣を前記収納部に案内させる機械制御部と
を備える
貨幣処理装置。
【請求項2】
前記収納繰出部から所定数の貨幣を受け入れ、前記所定数の貨幣を結束して結束貨幣を生成する結束部と、
前記結束貨幣を自動出金可能に収納する結束貨幣収納部と
を備え、
前記入力部による前記選択肢は、前記貨幣を前記収納繰出部に収納させる選択肢を含み、
前記機械制御部は、前記収納繰出部に収納させる選択肢が選択された場合に、前記収納繰出部に収納された前記貨幣の一部を前記結束部へ繰り出した後に、前記入金貯留部に貯留された前記貨幣を前記収納繰出部に案内させる
請求項1に記載の貨幣処理装置。
【請求項3】
貨幣の入金口を閉鎖可能に構成されるシャッタを備え、
前記制御装置は、
前記収納繰出部に収納させる選択肢が選択された場合に、前記入金貯留部に貯留された前記貨幣が少なくとも前記収納繰出部に案内される間は前記シャッタを閉じる開閉制御部
を備える請求項2に記載の貨幣処理装置。
【請求項4】
表示装置を備え、
前記制御装置は、前記収納繰出部に収納させる選択肢が選択された場合に、前記貨幣が前記収納繰出部に案内されるまでの所要時間を前記表示装置に表示させる表示制御部
を備える請求項2または請求項3に記載の貨幣処理装置。
【請求項5】
前記入力部による前記選択肢は、前記貨幣を返却する選択肢を含む
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の貨幣処理装置。
【請求項6】
前記制御装置は、
利用者の承認を受け付ける承認受付部を備え、
前記機械制御部は、前記貨幣を返却する選択肢が選択され、かつ所定の利用者の承認を受け付けた場合に、前記入金貯留部に貯留された前記貨幣を返却させる
請求項5に記載の貨幣処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貨幣を収納可能かつ繰出可能な貨幣処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
投入された貨幣を計数し、当該貨幣を金種別に収納し、利用者の操作に応じて収納された貨幣を自動的に繰り出すことができる貨幣処理装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような貨幣処理装置は、貨幣を収納する収納庫として、自動出金可能に収納する収納繰出部と、自動出金不能に収納する収納部とを備えることがある。このような貨幣処理装置は、入金があった場合に、優先的に収納繰出部へ貨幣を収納し、例えば収納繰出部に余裕がない場合などの所定の場合に、収納部へ貨幣を収納する。しかしながら、収納部に収納された貨幣を取り出すためには、貨幣処理装置の筐体から収納部を手動で引き出して開錠しなければならず、収納部に収納された貨幣を活用することが困難である。
本発明の目的は、貨幣の入金における利便性を向上することができる貨幣処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、貨幣処理装置は、貨幣を自動出金可能に収納する収納繰出部と、貨幣を自動出金不能に収納する収納部と、外部から投入された貨幣を一時的に貯留し、貯留された前記貨幣を前記収納繰出部または前記収納部に案内可能に構成された入金貯留部と、制御装置とを備え、前記制御装置は、所定の状態となった場合に、前記入金貯留部に貯留された前記貨幣を前記収納部に収納させるか否かの選択を受け付ける入力部と、前記収納部に収納させる選択肢が選択された場合に、前記入金貯留部に貯留された前記貨幣を前記収納部に案内させる機械制御部とを備える。
【発明の効果】
【0006】
上記態様によれば、貨幣処理装置は貨幣の入金における利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1の実施形態に係る硬貨処理機を示す斜視図である。
【
図2】第1の実施形態に係る硬貨入出金装置の構成を示す概略図である。
【
図3】第1の実施形態に係る制御装置の構成を示す概略図である。
【
図4】第1の実施形態に係る制御装置の動作を示すフローチャート(パート1)である。
【
図5】第1の実施形態に係る制御装置の動作を示すフローチャート(パート2)である。
【
図6】第1の実施形態に係る第1の表示画面の例を示す図である。
【
図7】第1の実施形態に係る第2の表示画面の例を示す図である。
【
図8】第1の実施形態に係る第3の表示画面の例を示す図である。
【
図9】第2の実施形態に係る第4の表示画面の例を示す図である。
【
図10】第2の実施形態に係る束棒化収納制御を示すフローチャートである。
【
図11】第2の実施形態に係る第5の表示画面の例を示す図である。
【
図12】第2の実施形態に係る第6の表示画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
〈第1の実施形態〉
《硬貨処理機12の構成》
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
図1は、第1の実施形態に係る硬貨処理機12を示す斜視図である。硬貨処理機12は、貨幣処理装置の一例である。
第1の実施形態の硬貨処理機12は、硬貨入出金装置11と棒金収納装置10と操作卓13とを備える。
硬貨入出金装置11は、外部から入金されたバラの硬貨(以下、単に硬貨と呼ぶ)を収納し、また収納された硬貨を繰り出す。棒金収納装置10は、棒金(包装硬貨)に関する処理を行うもので、バラの硬貨を包装して棒金を生成し、当該棒金を収納し、また収納された棒金を繰り出す。棒金は、結束貨幣の一例である。
【0009】
《硬貨入出金装置11の構成》
図2は、第1の実施形態に係る硬貨入出金装置11の構成を示す概略図である。硬貨入出金装置11は、硬貨入出金装置11外から硬貨が入金され、入金された硬貨の入金処理を行う硬貨入金処理部21と、硬貨入金処理部21から硬貨を受け入れて収納する収納処理を行うと共に収納している硬貨を装置外部に取り出し可能に出金する硬貨収納出金処理部22とを有している。
【0010】
硬貨入金処理部21は、硬貨入出金装置11外から硬貨が投入されると共に投入された硬貨を一枚ずつ分離して繰り出すホッパである入金部31を有している。硬貨入金処理部21は、入金部31から繰り出された硬貨を搬送しつつ入金識別計数部32で真偽及び金種を識別して計数する入金搬送部33と、入金識別計数部32で偽つまり受け入れ不可と識別された硬貨を入金搬送部33から落下案内する開閉式の入金リジェクト案内部34と、入金リジェクト案内部34で入金搬送部33から案内された硬貨を装置外部に取り出し可能に収納する硬貨入金リジェクト箱35とを有している。ここで、入金部31と装置外部との間には、シャッタ36が設けられている。
【0011】
硬貨入金処理部21は、入金識別計数部32で真つまり受け入れ可能と識別された硬貨を入金搬送部33から落下案内する開閉式の包装案内部45を有している。包装案内部45で案内された硬貨は、棒金収納装置10に搬送される。棒金収納装置10は、硬貨入出金装置11から送り込まれた硬貨を所定の包装単位枚数(例えば50枚)ずつ集積させて包装する。
【0012】
硬貨入金処理部21は、入金識別計数部32で受け入れ可能と識別された硬貨を入金搬送部33から金種別に分類して落下案内する貯留案内部47と、貯留案内部47で入金搬送部33から金種別に分類して案内された硬貨を一時貯留する入金貯留部48とを有している。貯留案内部47は、真つまり受け入れ可能と識別された硬貨を入金搬送部33から金種別に分類して入金貯留部48に案内し、入金貯留部48は硬貨を金種別に分類した状態のまま貯留する。
【0013】
硬貨入金処理部21は、入金貯留部48が貯留している硬貨を金種別に分類した状態のまま収納する硬貨収納部51と、入金貯留部48が貯留している硬貨を装置外部に取り出し可能に返却する硬貨返却箱52と、入金貯留部48が貯留している硬貨を金種別に分類した状態のまま出金可能に収納する硬貨収納繰出部53とを有している。硬貨収納部51と硬貨収納繰出部53には、図示しないニアフル検知部およびフル検知部の少なくとも一方が設けられる。ニアフル検知部は、硬貨収納繰出部53の金種別の収納量がフル状態に近い所定量になったことを検出する。フル検知部は、硬貨収納繰出部53の金種別の収納量がフル状態になったことを検出する。
【0014】
硬貨収納出金処理部22は、硬貨収納繰出部53から計数しつつ繰り出された硬貨を搬送しつつ金種を識別して計数する硬貨出金搬送部61と、硬貨出金搬送部61で搬送されてきた硬貨をロック解除時に装置外部に取り出し可能に収納する硬貨出金箱62と、硬貨出金箱62に収納されている硬貨を案内する出金リジェクト案内部63と、出金リジェクト案内部63で硬貨出金箱62から案内された硬貨をロック解除時に装置外部に取り出し可能に収納する硬貨回収庫64とを有している。
【0015】
硬貨入出金装置11には、棒金収納装置10を含む硬貨処理機12に電源を供給する電源部68が設けられている。なお、電源部68を、棒金収納装置10に設けるようにしても良い。
【0016】
《棒金収納装置10の構成》
棒金収納装置10は、入金部31から繰り出され包装案内部45で案内されてきた硬貨、及び、硬貨収納繰出部53から繰り出された硬貨を受け入れて所定枚数ずつ纏めて包装紙で包装し一体化して棒金Bとする包装処理を行う包装部101と、包装部101で作製されて繰り出された棒金Bを繰り出し可能に収納する棒金収納部102と、包装部101及び棒金収納部102から繰り出された棒金Bを受け入れて装置外部に取り出し可能に出金すると共に、既に作製されている棒金Bを装置外部から受け入れて棒金収納部102に収納する棒金搬送入出金部103とを有している。
【0017】
包装部101は、硬貨入出金装置11から硬貨を受け入れると共に、受け入れた硬貨を、金種識別しつつ計数して包装単位枚数(50枚)ずつ集積させ、集積された包装単位枚数の硬貨に紙或いは樹脂フィルムからなる包装紙を所定長さ巻き回し、集積方向の両側の包装紙の余長部分を内側に丸めるように加締めることにより棒金Bとする。
【0018】
包装部101は、作製した棒金Bを、棒金出金リジェクト庫114とクリアボックス115と棒金搬送入出金部103とに振り分ける。棒金出金リジェクト庫114及びクリアボックス115は、包装単位枚数に満たない数の硬貨を包装した端数棒金等をロック解除時に装置外部に取り出し可能に収納する。
【0019】
棒金搬送入出金部103は、包装部101及び棒金収納部102から繰り出された棒金Bを受け取って昇降搬送する棒金搬送部121を有している。包装部101から棒金搬送入出金部103に繰り出された棒金Bは、端数棒金以外の棒金つまり包装単位枚数の硬貨を包装して作製した正常棒金である。棒金搬送入出金部103は、棒金搬送部121で搬送されてきた棒金Bを棒金収納装置10の外に放出する棒金放出部122と、棒金搬送部121で搬送されてきた棒金Bを受け取ってロック解除時に棒金収納装置10の装置外部に取り出し可能に出金する棒金出金部123と、棒金搬送部121で搬送されてきた棒金Bをロック解除時に装置外部に取り出し可能に一括で収納する箱状の棒金一括収納部124と、棒金収納装置10の外から投入された棒金Bを識別及び計数して棒金搬送部121に搬送する計数装填部120とを有している。
【0020】
棒金収納部102は、計数装填部120によって識別及び計数された棒金Bをも収納することになり、その際に、棒金搬送部121が、計数装填部120によって識別及び計数された棒金Bを棒金収納部102に搬送する。計数装填部120は、棒金収納装置10において、既に作製されている棒金Bを装置内部の棒金収納部102に装填する際の受け入れと計数とを行う部分である。
【0021】
図1に示すように、棒金放出部122は、棒金収納装置10の装置本体116の下部の前面に開口している。棒金放出部122は、
図2に示すように、棒金Bを棒金収納装置10の外側に置かれた受箱126に向けて放出する。
【0022】
図1に示すように、棒金出金部123は、装置本体116の上面の前部から前面にかけて開口しており、開閉可能なシャッタ125を有している。棒金出金部123は、棒金Bを複数本収納可能であり、収納している棒金Bはシャッタ125が開かれると直接手で装置外部に取り出し可能となる。
【0023】
計数装填部120及び棒金一括収納部124は、上下方向において棒金出金部123と棒金放出部122との間に設けられており、計数装填部120が棒金一括収納部124よりも上側に設けられている。よって、計数装填部120は、棒金出金部123と棒金一括収納部124との間に設けられている。棒金出金部123、計数装填部120、棒金一括収納部124及び棒金放出部122は、左右方向の位置を重ね合わせている。
【0024】
棒金一括収納部124は、棒金Bを複数本一括収納可能である。棒金一括収納部124は、ロック解除時に装置本体116から前方に引き出され取り外されることによって、収納している棒金Bが装置外部に取り出し可能となる。
【0025】
図2に示すように、棒金収納部102は、棒金搬送部121で搬送されてきた棒金Bを受け取って金種別の収納部(不図示)に分類して収納すると共に、金種別の収納部に収納している棒金Bを金種別に計数しつつ棒金搬送部121に繰り出す。
【0026】
棒金搬送部121は、包装部101から棒金Bを受け取って、棒金放出部122及び棒金収納部102に選択的に搬送する。また、棒金搬送部121は、棒金収納部102から繰り出された棒金Bを受け取って、棒金出金部123及び棒金一括収納部124に選択的に搬送する。更に、棒金搬送部121は、計数装填部120から棒金Bを受け取って、棒金収納部102に搬送する。棒金搬送部121は、複数本の棒金Bを同時に搬送可能となっている。
【0027】
棒金収納装置10では、包装部101の上側に、これと前後方向及び左右方向の位置を重ね合わせて棒金収納部102が設けられており、これら棒金収納部102及び包装部101の前側に、これらと上下方向及び左右方向の位置を重ね合わせて棒金搬送部121が設けられている。棒金収納装置10には、棒金搬送部121の前側に、これと上下方向及び左右方向の位置を重ね合わせて、棒金出金部123、計数装填部120、棒金一括収納部124及び棒金放出部122が設けられている。棒金出金部123、計数装填部120、棒金一括収納部124及び棒金放出部122は、前後方向の位置を重ね合わせている。
【0028】
《操作卓13の構成》
操作卓13は、画面を表示し、また利用者からの操作を受け付けるタッチパネル131と、硬貨入出金装置11および棒金収納装置10を制御する制御装置132と、利用者の認証を行う認証器133とを備える。なお、第1の実施形態に係る操作卓13は、入出力装置としてタッチパネル131を備えるが、これに限られない。例えば、他の実施形態においては、タッチパネル131に代えて入力装置と出力装置とを別個に備えるものであってもよい。入力装置の例としては、キーボード、マウス、押しボタンなどが挙げられる。出力装置の例としては、モニタなどが挙げられる。認証器133の例としては、RFID(Radio Frequency IDentifier)によるカードリーダーなどが挙げられる。なお、他の実施形態においては、操作卓13に代えて、硬貨入出金装置11または棒金収納装置10がタッチパネル131、制御装置132、および認証器133を備えてもよい。
【0029】
図3は、第1の実施形態に係る制御装置132の構成を示す概略図である。
制御装置132は、入力部141、表示制御部142、取得部143、記憶部144、更新部145、決定部146、機械制御部147を備える。
【0030】
入力部141は、利用者からタッチパネル131への入力操作を受け付ける。
表示制御部142は、タッチパネル131の表示を制御する。
取得部143は、硬貨入出金装置11および棒金収納装置10の各種センサからの計測データを取得する。具体的には、取得部143は、入金識別計数部32、ニアフル検知部またはフル検知部などからデータを取得する。
【0031】
記憶部144は、硬貨入出金装置11および棒金収納装置10が管理する硬貨の情報を記憶する。具体的には、記憶部144は、硬貨入出金装置11の入金貯留部48、硬貨収納部51、硬貨収納繰出部53、棒金収納部102に格納された金種別の硬貨の枚数を記憶する。なお、記憶部144は、棒金収納部102に関して、金種別の棒金Bの本数を併せて記憶しても良い。
更新部145は、入金、出金、棒金の生成などのトリガに応じて記憶部144が記憶する情報を更新する。
【0032】
決定部146は、利用者によるタッチパネル131の入力操作に応じて入金された硬貨の処理方法を決定する。
機械制御部147は、決定部146が決定した処理方法に基づいて、硬貨入出金装置11および棒金収納装置10を駆動させる。
【0033】
《硬貨処理機12の動作》
入金処理が選択されるとシャッタ36が開き、その上で入金部31に硬貨が投入されると、入金識別計数部32は、投入された硬貨を受け入れ可能か否かを識別する。受け入れ可能と識別された硬貨は入金貯留部48に金種ごとに一時貯留される。
【0034】
図4は、第1の実施形態に係る制御装置132の動作を示すフローチャート(パート1)である。
図5は、第1の実施形態に係る制御装置132の動作を示すフローチャート(パート2)である。
制御装置132の取得部143は、入金識別計数部32から、投入された硬貨ごとの金種を示す計測データを取得する(ステップS1)。更新部145は、取得された計測データに基づいて、記憶部144が記憶する入金貯留部48に貯留された金種ごとの硬貨の枚数を更新する(ステップS2)。
【0035】
投入された硬貨が入金貯留部48に貯留され、または硬貨入金リジェクト箱35からリジェクトされることで、入金搬送部33に硬貨がなくなると、決定部146は、記憶部144が記憶する硬貨収納繰出部53に収納された硬貨の枚数と入金貯留部48に貯留された硬貨の枚数とに基づいて、硬貨収納繰出部53に収納可能か否かを判定する(ステップS3)。つまり、決定部146は、何れかの金種について、硬貨収納繰出部53に収納された硬貨の枚数と入金貯留部48に貯留された硬貨の枚数の和が、硬貨収納繰出部53の貯留限度枚数以上である場合に、硬貨収納繰出部53に収納できないと判定する。また、決定部146は、棒金収納装置10が硬貨収納繰出部53に収納されていた硬貨の束棒化処理を実行している場合に、硬貨収納繰出部53に収納できないと判定する。なお、他の実施形態においては、決定部146は、硬貨収納繰出部53の少なくとも1つについてニアフル検知部またはフル検知部がニアフルまたはフルを検知しているか否かを判定してもよい。
【0036】
全ての金種について硬貨収納繰出部53へ収納可能である場合(ステップS3:YES)、表示制御部142は、記憶部144が記憶する情報に基づいて、
図6に示すように、入金貯留部48に貯留された硬貨の入金枚数および金額の表示D1と、入金を取り消して返却を指示する入金取消ボタンD2と、入金収納を指示する入金承認ボタンD3とを含む表示画面データを生成し、タッチパネル131に出力する(ステップS4)。
図6は、第1の実施形態に係る第1の表示画面の例を示す図である。
【0037】
入力部141は、利用者から入金取消ボタンD2または入金承認ボタンD3の押下を受け付ける(ステップS5)。利用者が入金取消ボタンD2を押下した場合(ステップS5:入金取消)、機械制御部147は、入金貯留部48に貯留された硬貨を硬貨返却箱52に移させる制御信号を、硬貨入出金装置11に出力する(ステップS6)。そして、更新部145は、記憶部144が記憶する入金貯留部48の硬貨の枚数をゼロに更新する。
【0038】
他方、利用者が入金承認ボタンD3を押下した場合(ステップS5:入金承認)、機械制御部147は、入金貯留部48に貯留された硬貨を硬貨収納繰出部53に移させる制御信号を、硬貨入出金装置11に出力する(ステップS7)。そして、更新部145は、記憶部144が記憶する硬貨収納繰出部53及び入金貯留部48の硬貨の枚数を更新する。
【0039】
他方、何れかの金種について硬貨収納繰出部53へ収納可能でないものがある場合(ステップS3:NO)、表示制御部142は、記憶部144が記憶する情報に基づいて、
図7に示すように、入金貯留部48に貯留された硬貨の入金枚数および金額の表示D1と、入金を取り消して返却を指示する入金取消ボタンD2と、硬貨収納部51への収納を指示する金庫収納ボタンD4と、手許金としての回収を指示する回収収納ボタンD5とを含む表示画面データを生成し、タッチパネル131に出力する(ステップS8)。
図7は、第1の実施形態に係る第2の表示画面の例を示す図である。
【0040】
入力部141は、利用者から入金取消ボタンD2、金庫収納ボタンD4、または回収収納ボタンD5の押下を受け付ける(ステップS9)。利用者が入金取消ボタンD2を押下した場合(ステップS9:入金取消)、機械制御部147は、入金貯留部48に貯留された硬貨を硬貨返却箱52に移させる制御信号を、硬貨入出金装置11に出力する(ステップS6)。そして、更新部145は、記憶部144が記憶する入金貯留部48の硬貨の枚数をゼロに更新する。
【0041】
利用者が金庫収納ボタンD4を押下した場合(ステップS9:金庫収納)、機械制御部147は、入金貯留部48に貯留された硬貨を硬貨収納部51に移させる制御信号を、硬貨入出金装置11に出力する(ステップS10)。そして、更新部145は、記憶部144が記憶する硬貨収納部51及び入金貯留部48の硬貨の枚数を更新する。
【0042】
利用者が回収収納ボタンD5を押下した場合(ステップS9:回収収納)、表示制御部142は、
図8に示すように他の利用者の承認を要求する情報をタッチパネル131に表示させる(ステップS11)。
図8は、第1の実施形態に係る第3の表示画面の例を示す図である。他の利用者は、硬貨入出金装置11を操作する利用者でない利用者であってもよいし、所定の権限を有する利用者であってもよい。入力部141は、認証器133を介して他の利用者を認証したか否かを判定する(ステップS12)。認証器133を介して他の利用者が認証された場合(ステップS12:YES)、決定部146は他の利用者の承認があったものとみなし、機械制御部147は、入金貯留部48に貯留された硬貨を硬貨返却箱52に移させる制御信号を、硬貨入出金装置11に出力する(ステップS13)。そして、更新部145は、記憶部144が記憶する手許金の硬貨の枚数を更新し、入金貯留部48の硬貨の枚数をゼロに更新する。手許金扱いとした硬貨は、そのままバラ硬貨として操作者が責任をもって管理してもよいし、束棒化できる枚数の手許金があるならば、束棒化して現金バスなどの現金管理装置で管理してもよい。この場合、更新部145は、手許金の一部が現金管理装置で管理されることを示す情報を記憶部144に記録してもよい。
【0043】
なお、他の利用者が認証されなかった場合(ステップS12:NO)、制御装置132はステップS9に処理を戻し、再度入金取消ボタンD2、金庫収納ボタンD4、または回収収納ボタンD5の押下を受け付ける。
【0044】
《効果》
このように、第1の実施形態によれば、硬貨処理機12は、硬貨入出金装置11が所定の状態となった場合に、入金貯留部48に貯留された硬貨を硬貨収納部51に収納させるか否かの選択を受け付け、硬貨収納部51に収納させる選択肢が選択された場合に、入金貯留部48に貯留された硬貨を硬貨収納部51に案内させる。これにより、投入された硬貨を硬貨収納繰出部53に収納できない場合に、当該硬貨を直ちに硬貨収納部51に収納するのではなく、当該硬貨の扱いを利用者に選択させることができる。これにより、利用者は、当該硬貨を直ちに硬貨入出金装置11に収納したいのであれば、硬貨収納部51に収納させることを選択すればよく、当該硬貨を活用したいのであれば、硬貨収納部51に収納させないことを選択すればよい。
【0045】
〈第2の実施形態〉
第1の実施形態に係る硬貨処理機12は、投入された硬貨を硬貨収納繰出部53に収納できない場合に、当該硬貨を硬貨収納部51に収納するか、手許金として回収するかを選択させる。これに対し、第2の実施形態に係る硬貨処理機12は、硬貨収納繰出部53が収納する硬貨を棒金収納装置10に移動させることで、当該硬貨を硬貨収納繰出部53に格納させる選択肢を有する。
【0046】
具体的には、
図4、
図5に示すフローチャートのステップS8において、硬貨収納繰出部53に収納された硬貨の枚数と入金貯留部48に貯留された硬貨の枚数の和が、硬貨収納繰出部53の貯留限度枚数を越える場合であって、且つ、硬貨収納繰出部53に収納された硬貨の枚数と入金貯留部48に貯留された硬貨の枚数と棒金収納装置10に収納された硬貨の枚数の和が、硬貨収納繰出部53の貯留限度枚数と棒金収納装置10の貯留限度枚数の和未満である場合に、表示制御部142は、
図9に示すような表示画面をタッチパネル131に表示させる。
図9は、第2の実施形態に係る第4の表示画面の例を示す図である。当該表示画面には、
図7に示す表示D1、入金取消ボタンD2、金庫収納ボタンD4および回収収納ボタンD5に加え、束棒化を待って硬貨収納繰出部53に硬貨を収納させる束棒化収納ボタンD6が表示される。
【0047】
なお、硬貨収納繰出部53に収納された硬貨の枚数と入金貯留部48に貯留された硬貨の枚数と棒金収納装置10に収納された硬貨の枚数の和が、硬貨収納繰出部53の貯留限度枚数と棒金収納装置10の貯留限度枚数の和以上である場合には、入金貯留部48に貯留された硬貨を受け入れる余裕が硬貨収納繰出部53および棒金収納装置10の何れにもないことから、表示制御部142は
図7に示す表示画面を表示させる。このとき、表示制御部142は、表示画面に棒金収納部102に空きがないために束棒化収納ができない旨を表示してもよい。
【0048】
束棒化収納ボタンD6が押下されると、制御装置132は
図10に示す処理を実行する。
図10は、第2の実施形態に係る束棒化収納制御を示すフローチャートである。
まず、決定部146は、次の取引の硬貨や異物が入金部31に投入され、または侵入しないように、機械制御部147は、硬貨入出金装置11にシャッタ36を閉じる制御信号を出力する(ステップS31)。その上で、決定部146は、記憶部144が記憶する情報に基づいて束棒化に要する時間を算出する(ステップS32)。具体的には、決定部146は硬貨収納繰出部53に収納された硬貨の枚数と入金貯留部48に貯留された硬貨の枚数の和から、硬貨収納繰出部53の貯留限度枚数を減算して得られる枚数(これは、硬貨収納繰出部53から溢れ得る枚数とも言える)を、棒金の生成に要する硬貨の枚数で除算し、その商を整数に切り上げることで、生成すべき棒金の本数を決定する。なお、この決定に際し、次の取引を考慮して、さらに余裕分を加えた本数を決定しても良い。次に決定部146は1本の棒金の生成に要する時間に生成すべき棒金の本数を乗算することで、束棒化に要する時間を算出する。より正確には、決定部146が決定した生成すべき棒金の本数に相当する枚数の硬貨を、硬貨収納繰出部53から包装部101に移動させ終えるまでに要する時間を算出すればよい。。すなわち、束棒化に要する時間は、包装部101による最後の1本の束棒化を終えるまでの時間でなくてよい。包装部101では、包装に際して、硬貨収納繰出部53からの硬貨を若干ながら貯留しうる構成を有するため、硬貨収納繰出部53から硬貨が繰り出されれば、硬貨収納繰出部53に投入された硬貨を収容することができるためである。なお、硬貨の投入以前に、硬貨収納繰出部53がフルまたはニアフルになったために束棒化処理が開始されている場合、決定部146は、当該束棒化処理の完了時刻を算出する。
【0049】
次に、表示制御部142は、
図11に示すように、束棒化に要する時間を確認させるための表示画面を生成し、タッチパネル131に表示させる(ステップS33)。
図11は、第2の実施形態に係る第5の表示画面の例を示す図である。利用者は、ここで表示される画面で投入した硬貨が収納されるまでに要する時間を認識し、他の収納方法に切り替えるか否かを判断することができる。なお、戻るボタンが押下された場合、制御装置132は
図5のステップS8に処理を戻し、他の収納方法の入力を受け付ける。決定ボタンが押下されると、機械制御部147は、硬貨入出金装置11の硬貨収納繰出部53に収納された硬貨を包装部101に棒金の生成に要する枚数だけ繰り出させる繰り出し指示を出力する(ステップS34)。これにより、棒金収納装置10は、繰り出された硬貨を束棒化し、生成された棒金を棒金収納部102に収納する。このとき、更新部145は、記憶部144が記憶する硬貨収納繰出部53および棒金収納部102の硬貨の枚数を更新する。
【0050】
表示制御部142は、
図12に示すように、決定部146が決定した生成すべき棒金の本数に相当する枚数の硬貨を、硬貨収納繰出部53から包装部101に移動させる残り時間を示す表示画面を生成し、タッチパネル131に表示させる(ステップS35)。
図12は、第2の実施形態に係る第6の表示画面の例を示す図である。
図12に示すように、残り時間は例えばプログレスバーや数字によって表されてよい。プログレスバーは、例えばステップS32で算出した時間と、ステップS34からの経過時間によって表されてよい。
【0051】
決定部146は、決定部146が決定した生成すべき棒金の本数に相当する枚数の硬貨を、硬貨収納繰出部53から包装部101に移動させたか否かを判定する(ステップS36)。つまり、決定部146は、少なくとも、硬貨収納繰出部53に収納された硬貨の枚数と入金貯留部48に貯留された硬貨の枚数の和が、硬貨収納繰出部53の貯留限度枚数未満になった場合に、硬貨収納繰出部53に収納できると判定する。入金貯留部48に貯留された硬貨を硬貨収納繰出部53に収納できない場合(ステップS36:NO)、制御装置132はステップS34に処理を戻し、引き続き硬貨を包装部101に繰り出させる。
【0052】
決定部146が決定した生成すべき棒金の本数に相当する枚数の硬貨を、硬貨収納繰出部53から包装部101に移動させた場合(ステップS36:YES)、機械制御部147は、入金貯留部48に貯留された硬貨を硬貨収納繰出部53に移させる制御信号を、硬貨入出金装置11に出力する(ステップS37)。更新部145は、記憶部144が記憶する入金貯留部48及び硬貨収納繰出部53の硬貨の枚数を更新する。また機械制御部147は、次の取引に備え、シャッタ36を開かせる制御信号を、硬貨入出金装置11に出力する(ステップS38)。なお、シャッタ36を開かせる制御信号は、上述したように、次の取引において、入金処理が指示された時であっても良い。また、ステップS36で包装部101への硬貨の移動が完了した以降の処理(ステップS37およびS38)は、包装部101による硬貨の包装処理および棒金化、ならびに棒金搬送部121による金種別の棒金収納部102への棒金の収納処理と並行して実行されることになる。
【0053】
《効果》
このように、第2の実施形態によれば、硬貨収納繰出部53が収納する硬貨の一部を棒金収納装置10に移動させることで、投入された硬貨を硬貨収納繰出部53に格納させることができる。これにより、硬貨処理機12は、投入された硬貨を繰り出し可能な状態で収納することができる。
【0054】
〈他の実施形態〉
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。すなわち、他の実施形態においては、上述の処理の順序が適宜変更されてもよい。また、一部の処理が並列に実行されてもよい。
上述した実施形態に係る制御装置132は、単独のコンピュータによって構成されるものであってもよいし、制御装置132の構成を複数のコンピュータに分けて配置し、複数のコンピュータが互いに協働することで制御装置132として機能するものであってもよい。
【0055】
上述した実施形態に係る制御装置132は、硬貨処理機12に実装されるが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る制御装置132は、紙幣処理機において同様の処理を実行してもよい。例えば、紙幣処理機の場合、棒金に代えて紙幣を束ねた小束または大束を生成する帯封機を備えるものであってよい。
【0056】
また、他の実施形態においては、硬貨処理機12が、硬貨処理機12の操作エリアをカバーする撮像エリアを有するカメラを備えていてもよい。この場合、制御装置132は、硬貨の投入から収納完了までの時間帯における撮像データを、操作のログデータと関連付けて記憶部144に記憶してもよい。
【0057】
〈コンピュータ構成〉
制御装置132は、バスで接続されたプロセッサ、メモリ、補助記憶装置などを備え、所定のプログラムを実行することによって入力部141、表示制御部142、取得部143、記憶部144、更新部145、決定部146、機械制御部147を備える装置として機能する。プロセッサの例としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、マイクロプロセッサなどが挙げられる。
プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えば磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
なお、の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)等のカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)を用いて実現されてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。このような集積回路も、プロセッサの一例に含まれる。
【符号の説明】
【0058】
10 棒金収納装置
11 硬貨入出金装置
12 硬貨処理機
13 操作卓
21 硬貨入金処理部
22 硬貨収納出金処理部
31 入金部
32 入金識別計数部
33 入金搬送部
34 入金リジェクト案内部
35 硬貨入金リジェクト箱
36 シャッタ
45 包装案内部
47 貯留案内部
48 入金貯留部
51 硬貨収納部
52 硬貨返却箱
53 硬貨収納繰出部
61 硬貨出金搬送部
62 硬貨出金箱
63 出金リジェクト案内部
64 硬貨回収庫
101 包装部
102 棒金収納部
103 棒金搬送入出金部
114 棒金出金リジェクト庫
115 クリアボックス
116 装置本体
120 計数装填部
121 棒金搬送部
122 棒金放出部
123 棒金出金部
124 棒金一括収納部
125 シャッタ
126 受箱
131 タッチパネル
132 制御装置
133 認証器
141 入力部
142 表示制御部
143 取得部
144 記憶部
145 更新部
146 決定部
147 機械制御部