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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023110356
(43)【公開日】2023-08-09
(54)【発明の名称】さしがね用補助具及びさしがね
(51)【国際特許分類】
   B43L 7/00 20060101AFI20230802BHJP
   G01B 3/04 20060101ALI20230802BHJP
   B43L 7/08 20060101ALI20230802BHJP
【FI】
B43L7/00 Z
G01B3/04
B43L7/08
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022011747
(22)【出願日】2022-01-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】596128470
【氏名又は名称】平田 晴路
(74)【代理人】
【識別番号】110003085
【氏名又は名称】弁理士法人森特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平田 晴路
【テーマコード(参考)】
2C071
2F061
【Fターム(参考)】
2C071AA01
2C071AC10
2C071AG10
2F061LL31
2F061VV05
(57)【要約】
【課題】高い精度の線引きを容易に行うことができるものを提供する。
【解決手段】本発明に係るさしがね用補助具は、さしがねの有する一方の面と接する第一部分と、さしがねの有する他方の面と接する第二部分と、第一部分と第二部分とを連結する第三部分と、を備えるさしがね用補助具であって、第一部分における第二部分と対向する面、第二部分における第一部分と対向する面、及び第三部分の有する面によって、さしがねの一部を嵌め込むことが可能な凹部が形成され、凹部によってさしがねの一部を嵌め込み、線引き対象物の有する平面上に第一部分を置いた状態において、凹部は、平面に対して傾斜し、第一部分と第三部分による角部は、平面と接するため、使用者は、角部が平面と接している部分に鉛筆の芯先等を目視しやすい状態で沿わせることができ、高い精度の線引きを容易に行うことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
さしがねの有する一方の面と接する第一部分と、
さしがねの有する他方の面と接する第二部分と、
前記第一部分と前記第二部分とを連結する第三部分と、
を備えるさしがね用補助具であって、
前記第一部分における前記第二部分と対向する面、前記第二部分における前記第一部分と対向する面、及び前記第三部分の有する面によって、さしがねの一部を嵌め込むことが可能な凹部が形成され、
前記凹部によってさしがねの一部を嵌め込み、線引き対象物の有する平面上に前記第一部分を置いた状態において、前記凹部は、前記平面に対して傾斜し、前記第一部分と前記第三部分による角部は、前記平面と接することを特徴とするさしがね用補助具。
【請求項2】
前記さしがね用補助具は、基端から先端へ向かって直線状に延びており、
前記凹部によってさしがねの一部を嵌め込み、線引き対象物の有する平面上に前記第一部分を置いた状態において、前記凹部と前記平面との距離は、基端から先端へ向かうにつれて長くなることを特徴とする請求項1記載のさしがね用補助具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のさしがね用補助具が固定されたさしがね。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、さしがね用補助具及びさしがねに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、線引きを行うために、さしがねが広く用いられている。従来技術として、特許文献1には、長手(長枝)と妻手(短枝)を有するさしがね(曲尺)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭58-057901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のさしがねを用いて、線引き対象となる平面において線引き対象物の有する側面から直角方向(以下、「直角方向」という。)への線引きを行う場合、長手の内側を、線引き対象物の有する側面に密着させ、妻手の内側を、線引き対象となる平面に密着させる必要がある。このとき、長手及び妻手は、線引き対象となる平面に対して傾斜し、妻手の外側は、線引き対象となる平面と接しないため、妻手の外側に鉛筆を沿わせて線引きを行う場合においては、鉛筆の芯先の位置が不安定になり、高い精度で線引きを行うことが困難であった。
【0005】
本発明に係るさしがね用補助具及びさしがねは、上記課題を解決するためになされたものであり、長手又は妻手の外側に鉛筆等を沿わせた場合においても、高い精度の線引きを容易に行うことができるものを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るさしがね用補助具は、さしがねの有する一方の面と接する第一部分と、さしがねの有する他方の面と接する第二部分と、第一部分と第二部分とを連結する第三部分と、を備えるさしがね用補助具であって、第一部分における第二部分と対向する面、第二部分における第一部分と対向する面、及び第三部分の有する面によって、さしがねの一部を嵌め込むことが可能な凹部が形成され、凹部によってさしがねの一部を嵌め込み、線引き対象物の有する平面上に第一部分を置いた状態において、凹部は、平面に対して傾斜し、第一部分と第三部分による角部は、平面と接することを特徴とする。
【0007】
本発明に係るさしがね用補助具は、基端から先端へ向かって直線状に延びており、凹部によってさしがねの一部を嵌め込み、線引き対象物の有する平面上に第一部分を置いた状態において、凹部と平面との距離は、基端から先端へ向かうにつれて長くなることが好ましい。
【0008】
本発明に係るさしがねは、本発明に係るさしがね用補助具が固定されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るさしがね用補助具は、さしがねの有する一方の面と接する第一部分と、さしがねの有する他方の面と接する第二部分と、第一部分と第二部分とを連結する第三部分と、を備えるさしがね用補助具であって、第一部分における第二部分と対向する面、第二部分における第一部分と対向する面、及び第三部分の有する面によって、さしがねの一部を嵌め込むことが可能な凹部が形成され、凹部によってさしがねの一部を嵌め込み、線引き対象物の有する平面上に第一部分を置いた状態において、凹部は、平面に対して傾斜し、第一部分と第三部分による角部は、平面と接するため、使用者は、角部が平面と接している部分に鉛筆の芯先等を目視しやすい状態で沿わせることができ、高い精度の線引きを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第一実施形態のさしがね用補助具を示す斜視図である。
図2】第一実施形態のさしがね用補助具を示す(a)正面図、(b)背面図、(c)左側面図、(d)右側面図、(e)平面図、(f)底面図である。
図3】第一実施形態のさしがね用補助具を示す拡大正面図である。
図4図2のA-A’線による部分拡大図である。
図5】第一実施形態のさしがね用補助具の使用状態を示す概略斜視図である。
図6図5のB-B’線による概略断面図である。
図7】第一実施形態のさしがね用補助具の使用状態の一例を示す概略断面図である。
図8】第二実施形態のさしがね用補助具を示す斜視図である。
図9】第二実施形態のさしがね用補助具を示す(a)正面図、(b)背面図、(c)左側面図、(d)右側面図、(e)平面図、(f)底面図である。
図10】第二実施形態のさしがね用補助具を示す拡大正面図である。
図11】第二実施形態のさしがね用補助具を示す拡大背面図である。
図12図9のC-C’線による拡大断面図である。
図13図9のD-D’線による部分拡大図である。
図14】第二実施形態のさしがね用補助具の使用状態を示す概略斜視図である。
図15図14のE-E’線による概略断面図である。
図16図15のF-F’線による概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。以下においては、2つの実施形態(第一実施形態、第二実施形態)を例に挙げて、本発明を説明する。
【0012】
1.第一実施形態
第一実施形態について説明する。
【0013】
以下、図2(c)における図面左側に位置する端部をさしがね用補助具100の基端とし、図2(c)における図面右側に位置する端部をさしがね用補助具100の先端として説明する。
【0014】
本実施形態において、さしがね用補助具100は、ステンレス鋼からなる。ただし、本発明において、さしがね用補助具100は、黄銅やプラスチック等からなるものであってもよく、本実施形態の構成に限定されない。
【0015】
図1~4に示すように、さしがね用補助具100は、基端から先端へ向かって直線状に延びた形状となっている。
【0016】
図1~4に示すように、さしがね用補助具100は、第一部分110と、第一部分110と対向する第二部分120と、第一部分110と第二部分120とを連結する第三部分130を備える。
【0017】
図1~4に示すように、第一部分110における第二部分120と対向する面、第二部分120における第一部分110と対向する面、及び第三部分130における第一部分110と第二部分120が位置する側の面によって、さしがねの一部を嵌め込むことが可能な凹部140が形成される。
【0018】
図1~4に示すように、凹部140は、正面視で略U字状である。
【0019】
以下、第一部分110、第二部分120、及び第三部分130において、凹部140を形成する面を内面とし、内面と反対側に位置する面を外面として説明する。
【0020】
図1~4に示すように、第一部分110の内面及び外面、第二部分120の内面及び外面、及び第三部分130の内面及び外面は、いずれも平面である。
【0021】
図1~4に示すように、第一部分110の内面は、第二部分120の内面と平行な位置関係にある。第一部分110の外面は、第一部分110の内面に対して傾斜しており、第一部分110は、第三部分130が位置する側を基端とすると、先端へ向かうにつれて、厚みが小さくなるように延びた形状となっている。
【0022】
図1~4に示すように、第二部分120の内面は、第一部分110の内面と平行な位置関係にある。第二部分120の外面は、第二部分120の内面に対して傾斜しており、第二部分120は、第三部分130が位置する側を基端とすると、先端へ向かうにつれて、厚みが小さくなるように延びた形状となっている。
【0023】
図1~4に示すように、第三部分130の内面及び外面は、第一部分110の内面、及び第二部分120の内面と垂直な位置関係にある。
【0024】
図5及び6に示すように、さしがね200は、長手210及び妻手220を有する。長手210の内側及び外側、及び妻手220の内側及び外側には、それぞれ目盛り(図示しない)が設けられる。
【0025】
図5及び6に示すように、さしがね用補助具100は、凹部140によって妻手220の外側を嵌め込むことにより、さしがね200に対して取り付けられる。
【0026】
図5に示すように、さしがね用補助具100は、さしがね200に対して取り付けられた状態において、妻手220と平行な位置関係で、基端から先端へ向かって直線状に延びる。
【0027】
図6に示すように、第一部分110の内面と第二部分120の内面との距離は、さしがね200の厚さと同一である。本実施形態においては、一般的なさしがねの厚さに適合させるため、第一部分110の内面と第二部分120の内面との距離は、1.1mmとなっている。ただし、本発明において、第一部分の内面と第二部分の内面との距離は、本実施形態の構成に限定されない。
【0028】
図6に示すように、凹部140及びさしがね200は、互いに隙間なく接触するため、これらが互いに接触する部分に生じる摩擦により、さしがね用補助具100は、さしがね200に対して安定した状態で取り付けられる。
【0029】
図5及び6に示すように、さしがね用補助具100が取り付けられたさしがね200を用いて、直角方向への線引きを行う場合、長手210の内側を、対象物300の有する側面に密着させる。
【0030】
本実施形態において、対象物300は、線引き対象物であり、平らな側面を有する材木からなる。ただし、本発明において、線引き対象物は、合成樹脂や金属等からなるものであってもよく、線引きの対象となるものであれば、本実施形態の構成に限定されない。
【0031】
本実施形態において、対象面310は、線引き対象となる平面である。
【0032】
図6に示すように、凹部140によってさしがね200の一部を嵌め込み、対象面310に第一部分110を置いた状態において、凹部140は、対象面310に対して傾斜する。このとき、さしがね200は、長手210の内側を、対象物300の有する側面に密着させ、全体として対象面310に対して傾斜した状態で、さしがね用補助具100によって支持される。
【0033】
図5及び6に示すように、さしがね用補助具100が取り付けられたさしがね200は、第一部分110のうち、第三部分130の外面と接する角の部分(以下、「第一部分110と第三部分130による角部150」という。)において、対象面310と接する。これにより、長手210及び妻手220を対象面310に対して傾斜させ、直角方向への線引きを行う場合においても、さしがね200の位置や傾きは安定する。
【0034】
図5及び6に示すように、使用者は、さしがね用補助具100に鉛筆の芯先等を沿わせて、直角方向への線引きを行うことができる。さしがね用補助具110は、第一部分110と第三部分130による角部150において、対象面310と直線状に接しているため、使用者は、当該接している部分に鉛筆の芯先等を沿わせることで、高い精度の線引きを容易に行うことができる。
【0035】
図6に示すように、第三部分130の外面と対象面310のなす角度は、線引きを行う側において、鈍角となっている。これにより、使用者は、線を引く位置を目視しやすい状態で、線引きを行うことができる。
【0036】
さしがね用補助具100は、凹部140によってさしがね200の一部を嵌め込むことにより、さしがね200に対して容易に取り付けられる。また、さしがね用補助具100は、凹部140からさしがね200を引き抜くことにより、さしがね200から容易に取り外される。さしがね用補助具100を取り外したさしがね200は、通常のさしがねとして使用することができる。
【0037】
本実施形態において、第一部分110の内面、第二部分120の内面、及び第三部分130の内面は、いずれも平面である。ただし、本発明において、第一部分の内面、第二部分の内面、及び第三部分の内面は、凹凸を有してもよく、これらにより形成された凹部の形状が、線引きに用いるさしがねの形状に適合するものであればよい。
【0038】
例えば、JIS B 7534:2005に規定されるさしがね(金属製角度直尺)のうち、A形又はB形を用いて線引きを行う場合においては、第一部分の内面、及び第二部分の内面に凹凸を有し、当該さしがねの形状と適合した凹部を有するさしがね用補助具を用いることができる。このような形状のさしがね及びさしがね用補助具を使用する場合、さしがね用補助具は、さしがね用補助具の基端側又は先端側から、さしがねの延びた方向へ滑るように移動し、凹部によってさしがねの一部を嵌め込むことにより、さしがねに対して取り付けられる。
【0039】
また、例えば、JIS B 7534:2005に規定されるさしがね(金属製角度直尺)のうち、C形を用いて線引きを行う場合においては、本実施形態と同様に、第一部分の内面、第二部分の内面、及び第三部分の内面がいずれも平面からなり、当該さしがねの形状と適合した凹部を有するさしがね用補助具を用いることができる。
【0040】
さしがね用補助具100は、JIS B 7534:2005に規定されるA形、B形、C形等の一般的なさしがねに対して取り付けることができるため、使用者は、特殊な形状のさしがねを用いることなく、高い精度の線引きを容易に行うことができる。
【0041】
本実施形態においては、使用者から見て、妻手220から左方向へ長手210が延びた状態のさしがね200を用いて、直角方向への線引きを行う構成を説明した。ただし、本発明においては、使用者から見て、妻手220から右方向へ長手210が延びた状態のさしがね200を用いて、直角方向への線引きを行う構成としてもよく、本実施形態の構成に限定されない。このように、本発明のさしがね用補助具及びさしがねは、使用者の利き手を問わず、使用することができる。
【0042】
本実施形態においては、凹部140によって妻手220の外側を嵌め込み、直角方向への線引きを行う構成を説明した。ただし、本発明においては、凹部によって長手の外側を嵌め込み、直角方向への線引きを行う構成としてもよく、本実施形態の構成に限定されない。
【0043】
図7に示すように、さしがね用補助具100が取り付けられたさしがね200は、妻手220の内側を対象面310に密着させた状態で使用することもできる。このような状態において、第一部分110の外面と対象面310との間には隙間が生じる構成となっている。第一部分110の厚みを大きくすることで、当該隙間が生じない構成とすることも可能であるが、さしがね用補助具100の形状精度が低い場合においては、妻手220の内側が対象面310と接しないといった問題が生じるおそれがあるため、本実施形態の構成とすることが好ましい。
【0044】
2.第二実施形態
第二実施形態について説明する。以下、第一実施形態と異なる部分を説明する。
【0045】
以下、図9(c)における図面左側に位置する端部をさしがね用補助具100の基端とし、図9(c)における図面右側に位置する端部をさしがね用補助具100の先端として説明する。
【0046】
図8~16に示すように、さしがね用補助具100は、基端から先端へ向かって直線状に延びた形状となっている。
【0047】
図8~16に示すように、第一部分110及び第二部分120は、さしがね用補助具100の基端から先端へ向かうにつれて、厚みが大きくなる。
【0048】
図15及び16に示すように、凹部140によってさしがね200の一部を嵌め込み、対象面310に第一部分110を置いた状態において、凹部140と対象面310との距離Dは、さしがね用補助具100の基端から先端へ向かうにつれて長くなる。
【0049】
図14~16に示すように、直角方向への線引きを行う場合、長手210の内側を、対象物300の有する側面に密着させる。このとき、妻手220のうち、長手210と近い部分は、長手210を把持する使用者の手によって、対象面310へ向かって比較的大きな力で押さえつけられる。一方、妻手220のうち、長手210から遠い部分は、長手210を把持する使用者の手によって、対象面310へ向かって比較的小さな力で押さえつけられる。
【0050】
従来のさしがねにおいては、妻手を押さえつける力が小さい場合、妻手のうち、長手から遠い部分が線引き対象となる平面から浮き上がり、さしがねの位置や傾きが安定しないといった問題が生じていた。
【0051】
一方、図15及び16に示すように、本実施形態において、妻手220は、長手210から遠い部分が対象面310から予め浮き上がった状態で、さしがね用補助具100によって支持される。これにより、妻手220を押さえつける力が小さい場合であっても、さしがね200の位置や傾きは安定し、高い精度の線引きを容易に行うことができる。
【0052】
本実施形態において、さしがね用補助具100は、基端から先端へ向かうにつれて質量が大きくなる。これにより、妻手220を押さえつける力が小さい場合であっても、さしがね200の位置や傾きは安定し、高い精度の線引きを容易に行うことができる。
【0053】
3.さしがね用補助具が固定されたさしがね
第一実施形態又は第二実施形態のさしがね用補助具100が固定されたさしがねを用いて、直角方向への線引きを行う構成としてもよい。さしがね用補助具100をさしがねに対して固定する方法として、例えば、エポキシ系接着剤等の接着剤を用いる方法、リベット打ち、ろう付け等がある。ただし、本発明において、さしがね用補助具をさしがねに対して固定する方法は、前述したものに限定されない。
【符号の説明】
【0054】
100 さしがね用補助具
110 第一部分
120 第二部分
130 第三部分
140 凹部
150 角部
200 さしがね
210 長手
220 妻手
300 対象物
310 対象面

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16