(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023110474
(43)【公開日】2023-08-09
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法および端末
(51)【国際特許分類】
H04L 51/04 20220101AFI20230802BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20230802BHJP
【FI】
H04L51/04
G06Q30/06 322
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022011949
(22)【出願日】2022-01-28
(71)【出願人】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】滝 由貴
(72)【発明者】
【氏名】池田 瑠璃子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】商品の注文や予約などにチャットルームを利用するプログラム、情報処理方法及び端末を提供する。
【解決手段】プログラムは、端末のユーザと第1端末のユーザとが少なくとも関連付けられ、端末から送信されたコンテンツと第1端末から送信されたコンテンツとを第1領域に表示するチャットルームを端末の表示部に表示することと、端末のユーザによる端末に対する入力に基づいて、チャットルームに関連付けられた第1端末に少なくとも送信するコンテンツの選択肢をチャットルームの第2領域に表示する制御を、端末の制御部によって行うこととを、端末によって実行させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によって実行されるプログラムであって、
前記端末のユーザと第1端末のユーザとが少なくとも関連付けられ、前記端末から送信されたコンテンツと前記第1端末から送信されたコンテンツとを第1領域に表示するチャットルームを前記端末の表示部に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する入力に基づいて、前記チャットルームに関連付けられた前記第1端末に少なくとも送信するコンテンツの選択肢を前記チャットルームの第2領域に表示する制御を前記端末の制御部によって行うこととが前記端末によって実行される。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第2領域は、前記選択肢とテキストとを入力する領域を含む。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のプログラムであって、
前記選択肢のうち第1選択肢が前記端末のユーザによって選択された場合、前記第1選択肢に基づく第1コンテンツを前記第1領域に表示することが前記端末によって実行される。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記端末のユーザによる、ウェブサイトに対する入力に基づいて、前記チャットルームを前記表示部に表示し、前記第2領域に前記選択肢を表示する制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記端末のユーザによる、前記チャットルームに対する入力に基づいて、前記第2領域に前記選択肢を表示する制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムであって、
前記チャットルームに対する入力は、設定されたキーワードの入力を含む。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記選択肢のうち第1選択肢が前記端末のユーザによって選択された場合、前記第1選択肢に基づく第1コンテンツを前記第1領域に表示することと、
前記第1コンテンツの前記第1領域への表示に基づいて、前記第1コンテンツを修正することに関する情報を前記第1領域に表示することとが前記端末によって実行される。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムであって、
前記修正することに関する情報に対する、前記端末のユーザによる入力に基づいて、前記第2領域に前記選択肢を表示することが前記端末によって実行される。
【請求項9】
請求項7または請求項8に記載のプログラムであって、
前記第1コンテンツを修正可能な期限を前記第1領域に表示することが前記端末によって実行される。
【請求項10】
請求項8に記載のプログラムであって、
前記第2領域に表示された前記選択肢のうち第2選択肢が前記端末のユーザによって選択された場合、前記第2選択肢に基づく第2コンテンツを前記第1領域に表示することと、
前記第1領域に表示された前記第1コンテンツの表示態様を変更する制御を前記制御部によって行うこととが前記端末によって実行される。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記選択肢のうち第1選択肢が前記端末のユーザによって選択された場合、前記第1選択肢に基づく第1コンテンツを前記第1領域に表示することと、
前記第1コンテンツを前記第1領域に固定表示する制御を前記制御部によって行うこととが前記端末によって実行される。
【請求項12】
請求項11に記載のプログラムであって、
設定された条件を満たした場合、前記第1コンテンツの前記固定表示を行わない制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記選択肢は、商品に対する要求に関連する情報を含む。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムであって、
前記商品に対する要求の受け付けが不可な場合、前記要求に対応する選択肢を選択不可に前記制御部によって制御することが前記端末によって実行される。
【請求項15】
請求項13または請求項14に記載のプログラムであって、
前記端末のユーザによる入力によって、前記端末のユーザの履歴に基づくコンテンツを前記第2領域に表示することが前記端末によって実行される。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムであって、
前記履歴は、前記端末のユーザが購入した商品に関する履歴を含む。
【請求項17】
請求項13から請求項16のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1端末のユーザによって、前記選択肢のうちの第1選択肢が選択された場合、前記第1選択肢が入力された状態で前記選択肢を前記第2領域に表示することが前記端末によって実行される。
【請求項18】
端末の情報処理方法であって、
前記端末のユーザと第1端末のユーザとが少なくとも関連付けられ、前記端末から送信されたコンテンツと前記第1端末から送信されたコンテンツとを第1領域に表示するチャットルームを前記端末の表示部に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する入力に基づいて、前記チャットルームに関連付けられた前記第1端末に少なくとも送信するコンテンツの選択肢を前記チャットルームの第2領域に表示する制御を前記端末の制御部によって行うこととを含む。
【請求項19】
端末であって、
前記端末のユーザと第1端末のユーザとが少なくとも関連付けられたチャットルームの第1領域に、前記端末から送信されたコンテンツと前記第1端末から送信されたコンテンツとを表示する表示部と、
前記端末のユーザによる前記端末に対する入力に基づいて、前記チャットルームに関連付けられた前記第1端末に少なくとも送信するコンテンツの選択肢を前記チャットルームの第2領域に表示する制御を行う制御部とを含む。
【請求項20】
第1端末と送受信したコンテンツを表示部に表示する端末によって実行されるプログラムであって、
前記第1端末から送信された第1コンテンツを前記表示部の第1領域に表示し、前記端末から送信された第2コンテンツを前記第1領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記端末に対する入力に基づいて、前記第1端末に送信し、前記第1領域に表示するコンテンツを入力するための入力領域である第2領域に、前記第1端末に送信する第1コンテンツの選択肢を表示する制御を前記端末の制御部によって行うこととが前記端末によって実行される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法および端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば商品の注文や予約などにチャットルームを利用することが提案されている。例えば、特許文献1には、ホームページを閲覧中の顧客がチャットで仮想商店街と談話できるサービスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、端末によって実行されるプログラムであって、端末のユーザと第1端末のユーザとが少なくとも関連付けられ、端末から送信されたコンテンツと第1端末から送信されたコンテンツとを第1領域に表示するチャットルームを端末の表示部に表示することと、端末のユーザによる端末に対する入力に基づいて、チャットルームに関連付けられた第1端末に少なくとも送信するコンテンツの選択肢をチャットルームの第2領域に表示する制御を端末の制御部によって行うこととが端末によって実行される。
本発明の第2の態様によると、端末の情報処理方法であって、端末のユーザと第1端末のユーザとが少なくとも関連付けられ、端末から送信されたコンテンツと第1端末から送信されたコンテンツとを第1領域に表示するチャットルームを端末の表示部に表示することと、端末のユーザによる端末に対する入力に基づいて、チャットルームに関連付けられた第1端末に少なくとも送信するコンテンツの選択肢をチャットルームの第2領域に表示する制御を端末の制御部によって行うこととを含む。
本発明の第3の態様によると、端末であって、端末のユーザと第1端末のユーザとが少なくとも関連付けられたチャットルームの第1領域に、端末から送信されたコンテンツと第1端末から送信されたコンテンツとを表示する表示部と、端末のユーザによる端末に対する入力に基づいて、チャットルームに関連付けられた第1端末に少なくとも送信するコンテンツの選択肢をチャットルームの第2領域に表示する制御を行う制御部とを含む。
本発明の第4の態様によると、第1端末と送受信したコンテンツを表示部に表示する端末によって実行されるプログラムであって、第1端末から送信された第1コンテンツを表示部の第1領域に表示し、端末から送信された第2コンテンツを第1領域に表示することと、端末のユーザによる端末に対する入力に基づいて、第1端末に送信し、第1領域に表示するコンテンツを入力するための入力領域である第2領域に、第1端末に送信する第1コンテンツの選択肢を表示する制御を端末の制御部によって行うこととが端末によって実行される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】実施形態の一態様におけるシステムの構成の一例を示す図。
【
図2】第1実施形態に係る端末の制御部により実現される機能の一例を示す図。
【
図5】第1実施形態に係る端末の記憶部により実現される機能の一例を示す図。
【
図6】第1実施形態に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図7】ウェブサイト上に表示された表示ボタンの一例を示す図。
【
図8】チャットルームの第2領域に表示されたコンテンツの選択肢の一例を示す図。
【
図9】ユーザにより選択された第1選択肢を含む第1コンテンツを第1領域に表示する一例を示す図。
【
図10】第1変形例(1)において入力フォームの内容を設定する管理サイトの一例を示す図。
【
図11】第2実施形態においてキーワードの入力に基づいて選択肢を第2領域に表示する一例を示す図。
【
図12】第2変形例(1)において第2領域に選択肢を表示させるための選択肢表示ボタンの一例を示す図。
【
図13】第2変形例(2)においてに第2領域に選択肢を表示させるための選択肢表示ボタンの一例を示す図。
【
図14】第3実施形態に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図15】第3実施形態において第1コンテンツを修正するための修正ボタンの一例を示す図。
【
図16】第3実施形態において修正された第2選択肢を含む第2コンテンツを第1領域に表示する一例を示す図。
【
図17】第3変形例(1)において第1コンテンツの表示態様を変更する一例を示す図。
【
図18】第3変形例(2)において第1コンテンツの表示態様を変更する一例を示す図。
【
図19】第3変形例(3)において第1コンテンツを修正可能な期限を第1領域に表示する一例を示す図。
【
図20】第3変形例(4)においてユーザに提供する商品を管理する管理データの一例を示す図。
【
図21】第4実施形態に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図22】第4実施形態において第1コンテンツを固定表示する様子の一例を示す図。
【
図23】第5実施形態に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図24】第5実施形態において選択肢を選択不可に制御する様子の一例を示す図。
【
図25】第5変形例(2)に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図26】第6実施形態に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図27】第6実施形態において履歴に基づいて自由入力欄にテキストを自動入力する様子の一例を示す図。
【
図28】第6変形例(1)において履歴に基づいて選択肢を自由入力する様子の一例を示す図。
【
図29】第6変形例(2)において再要求ボタンを表示する様子の一例を示す図。
【
図30】第6変形例(3)において再要求ボタンを表示する様子の一例を示す図。
【
図31】第7実施形態に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図32】第7実施形態においてユーザ間でコンテンツをやり取りする様子の一例を示す図。
【
図33】第7実施形態において第1選択肢が選択された状態の入力フォームを表示する様子の一例を示す図。
【
図34】第8実施形態において入力部と離間した位置に設定される第2領域に選択肢を表示する様子の一例を示す図。
【
図35】第9実施形態に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
本開示に係るプログラム、情報処理方法および端末を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0008】
[システム構成]
図1は、本開示の一実施形態に係るサーバを備えたシステム1の構成を示す。
図1に開示されるように、システム1では、ネットワーク30を介してサーバ10と、端末20(端末20A、端末20B、端末20C)と、端末40とが接続される。サーバ10は、ネットワーク30を介してユーザが所有する端末20および端末40に、端末20および端末40間でのメッセージの送受信を実現するサービスを提供する。なお、ネットワーク30に接続される端末20および端末40の数は限定されない。
【0009】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上の端末40と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、端末20および40がサーバ10に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0010】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0011】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C)および端末40は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20および端末40は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20および端末40は情報処理端末と表現されてもよい。
【0012】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、端末20について説明する。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xおよび端末40Xと表現し、ユーザX、端末20Xまたは端末40Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0013】
サーバ10は、端末20および端末40に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定でなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20および40とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20および40とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0014】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
図1を用いて、システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0015】
(1)端末20のHW構成
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、表示部24、マイク25、スピーカ26、カメラ27を備える。端末20のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定でなく例として、端末20は、マイク25、カメラ27等、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0016】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0017】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置、および、端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0018】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0019】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定でなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0020】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0021】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0022】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0023】
制御部21は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0024】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定でなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0025】
端末20は、プログラムを記憶部28に記憶し、このプログラムを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0026】
マイク25は、音声データの入力に利用される。スピーカ26は、音声データの出力に利用される。カメラ27は、動画像データの取得に利用される。
【0027】
(2)端末40のHW構成
端末40は、制御部41(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部48、通信I/F42(インタフェース)、入出力部43、表示部44、マイク45、スピーカ46、カメラ47を備える。端末40のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスを介して相互に接続される。なお、端末40のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定でなく例として、端末40は、マイク45、カメラ47等、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0028】
なお、端末40に含まれる上記の各構成要素や機能部を実現するためのHWや部品等については、端末20と同様に構成することができる。このため、以下では再度の説明を省略する。
【0029】
(3)サーバのHW構成
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、ディスプレイ13を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、ディスプレイ13を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0030】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0031】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0032】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0033】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20および端末40との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20および端末40に送信する。また、通信I/F14は、端末20および端末40から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0034】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入出力部12は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入出力部12は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入出力部12は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、入出力部12は、これらに限定されない。
【0035】
ディスプレイ13は、代表的にはモニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイ13は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイ13は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイ13は、これらに限定されない。
サーバ10は、プログラムを記憶部15に記憶し、このプログラムを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0036】
本開示の各実施形態においては、端末20、端末40および/またはサーバ10のCPUがプログラムを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0037】
なお、端末20の制御部21、端末40の制御部41、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21、制御部41および/または11は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0038】
また、本開示の各実施形態のプログラム(限定でなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。また、プログラムは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0039】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0040】
サーバ10、端末20および/または端末40は、記憶媒体に記憶されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0041】
また、本開示のプログラムは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10、端末20および/または端末40に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10、端末20および/または端末40は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0042】
また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10、端末20および/または端末40における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20および/または端末40における処理の少なくとも一部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21および/または端末40の制御部41の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部を、端末20および/または端末40により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20および/または端末40で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0043】
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0044】
また、繰り返しとなるが、本開示における各種プログラムや各種データは、コンピュータ読取可能な記憶媒体(記録媒体)に記憶(記録)させておくことができる。この記憶媒体には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の各種の記憶媒体が含まれる。
【0045】
<第1実施形態>
第1実施形態は、端末20Aの制御部21が、ウェブサイトに対するユーザAの入力に基づいて、チャットルームにおいてコンテンツを入力する第2領域に、端末40に送信するコンテンツの選択肢を表示する実施形態である。
第1実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0046】
<機能構成>
(1)端末の機能構成
図2は、本実施形態における端末20の制御部21により実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、限定ではなく例として、端末メイン処理部211と、表示処理部212とを有する。
【0047】
端末メイン処理部211は、記憶部28に記憶されている端末メイン処理プログラム281に従って、端末20を統括的に制御するための処理である端末メイン処理を実行する機能を有している。例えば、端末メイン処理部211は、サーバ10を介して端末40との間でコンテンツを送受信するように通信I/F22を制御する。
【0048】
表示処理部212は、記憶部28に記憶されている表示処理プログラム2811に従って、コンテンツを表示部に表示する表示処理を実行する。例えば、表示処理部212は、端末20から送信したコンテンツと、端末40から受信したコンテンツとをチャットルームの第1領域に表示する制御を行う。また、表示処理部212は、ユーザAによる端末20に対する入力に基づいて、端末40に送信するコンテンツの選択肢をチャットルームの第2領域に表示する制御を行う。
【0049】
ここで、チャットルーム(トークルームなどの他の名称で呼称されてもよい)は、サーバ10やサービス(例えば、サーバを介さずにアプリケーションによって提供されるメッセージングサービスなど)を介してユーザ(企業サーバを含む)を互いに関連付け、そのユーザ間でコンテンツのやり取りを行う場所のことであり、ユーザインターフェースを含み得る。
【0050】
例えば、
図3に示すように、端末20AのユーザAと端末40のユーザSとが少なくとも関連付けられたチャットルームRaでは、端末20Aから端末40に送信されたコンテンツC1と、端末20Aが端末40から受信したコンテンツC2とが表示される。この端末20Aと端末40との間でやり取りされるコンテンツC1およびC2を表示する領域を第1領域R1とする。
また、チャットルームRaの第2領域R2は、第1領域R1とは別の領域であり、例えば
図4に示すように、端末40に送信するコンテンツC1、すなわち第1領域R1に表示するコンテンツC1を入力する入力部23aを含む入力領域としてもよい。
【0051】
また、コンテンツは、メッセージなどの端末間で送受信可能な情報であればよく、例えば、文字情報、画像情報および音声情報などから構成することができる。
【0052】
図5は、本実施形態における端末20の記憶部28に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、制御部21により読み出されて、端末メイン処理として実行される端末メイン処理プログラム281が記憶される。
また、端末メイン処理プログラム281は、限定ではなく例として、制御部21により読み出されて、表示処理として実行される表示処理プログラム2811をサブルーチンプログラムとして含む。
【0053】
<情報処理>
図6は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、端末40の制御部41が実行する処理の一例をそれぞれ示している。
例えば、端末40は商品を提供する提供者(ユーザS)の端末を構成し、端末20Aは商品の提供を受けるユーザAの端末を構成し得る。なお、本実施形態では、ユーザSとユーザA(端末40と端末20A)は、商品の提供者とその提供を受ける者との関係性を有しているが、この関係性は一例であり、これに限定されない。
【0054】
各処理における各ステップをアルファベットの大文字と数字の組み合わせで示し、本明細書では「ステップ」の用語は省略する。
また、以下説明するフローチャートは、あくまでも本実施例における処理を例示するものであり、以下説明するフローチャートにおいて、一部のステップを実行しなくてもよいし、追加のステップを挿入してもよい。
これらは、本明細書における他のフローチャートについても同様である。
【0055】
まず、端末20AのユーザAが、ユーザSの提供する商品について問い合わせる場合を考える。例えば、
図7に示すように、ユーザAが、ユーザSの商品AをウェブサイトWで閲覧中に、その商品Aについて問い合わせを行うものとする。なお、商品は、経済活動において生産、流通、交換される物財であり、食品や衣料などの物だけでなく、無形のサービスも含むものである。
【0056】
商品Aについて問い合わせする場合、ユーザAは、例えばウェブサイトW上の表示ボタン51を入力操作する。この表示ボタン51は、商品Aを提供するユーザSに対して問い合わせなどを行うためのボタンであり、例えば、ユーザAとユーザSが関連付けられたチャットルームRaを表示部24に表示させるための制御情報を含んでいてもよい。これにより、端末20Aの制御部21は、ユーザAによる表示ボタン51に対する入力に基づいて、チャットルームのアプリケーションを起動し、表示部24にチャットルームRaを表示させる(A1)。
【0057】
なお、上記の例では、端末20Aの制御部21は、ウェブサイトWに表示された表示ボタン51に対する入力に基づいて、表示部24の表示画面をウェブサイトWからチャットルームRaに移行させたが、これに限定されない。例えば、ユーザAは、いずれかのアプリケーションを利用して商品Aを閲覧中に、その商品Aについて問い合わせしてもよい。この場合、端末20Aの制御部21は、例えばアプリケーションの表示画面に表示された表示ボタンに対する入力に基づいて、表示部24にチャットルームRaを表示させる。
また、端末20Aの制御部21は、表示ボタン51に対する入力に基づいて表示部24にチャットルームRaを表示させたが、表示ボタン51に対する入力に限定されるものではない。
【0058】
例えば、
図8に示すように、制御部21は、表示ボタン51に対する入力に基づいて、チャットルームRaの第2領域R2を直接的に表示させてもよい。このとき、制御部21は、端末40に送信するコンテンツの選択肢52をチャットルームRaの第2領域R2に表示させる(A2)。
【0059】
例えば、制御部21は、選択肢52を含む入力フォーム53を第2領域R2に表示させてもよいし、させなくてもよい。この入力フォーム53は、ユーザAが選択肢52などのコンテンツを入力するためのもので、例えば、商品に対して問い合わせる内容で構成してもよい。
【0060】
具体的には、入力フォーム53は、選択欄54と、自由入力欄55とを含んでもよい。選択欄54は、例えばプルダウンなどにより、選択肢52の中から所望の選択肢を選択可能に設けられている。選択肢52は、例えば、商品Aの問い合わせに関連する選択肢52を含んでもよい。また、自由入力欄55は、例えば、ユーザSへのメッセージなどの文字情報からなるテキスト56を入力部23aから自由入力可能に設けられてもよい。このように、チャットルームRaの第2領域R2は、入力フォーム53を含む、すなわち選択肢52とテキスト56とを入力する領域を含んでもよい。
ここで、入力フォーム53は、選択肢52を含んでいればよく、自由入力欄55などの他の入力欄は設けてもよいし、設けなくてもよい。
【0061】
なお、選択肢52は、例えば、端末40のユーザSにより設定されてもよいし、されなくてもよい。選択肢52は、例えば、問い合わせ、商品に対する要求(例えば、注文や予約など)などの商品の提供者とのやり取りに関する内容を設定してもよいし、しなくてもよい。問い合わせの選択肢52は、例えば、商品の在庫、注文、予約などに関する問い合わせを含んでもよい。注文の選択肢52は、例えば、商品の種類、商品の数量、商品のサイズ、商品の受け取り希望日時などを含んでもよい。予約の選択肢52は、例えば、予約日時、人数、商品の種類、商品の数量、商品のサイズなどを含んでもよい。
【0062】
また、自由入力欄55は、例えば選択肢52以外の情報を入力してもよいし、しなくてもよい。例えば、自由入力欄55は、問い合わせの詳細な内容、商品の不具合の連絡、商品を選ぶときのやり取り(例えば、サイズの有無、色の有無、商品の画像など)、氏名、連絡先(住所、電話番号)などを入力してもよいし、しなくてもよい。
【0063】
このように、制御部21が、チャットルームRaの第2領域R2に選択肢52を表示させる。そして、ユーザAが、選択肢52のうち所望の第1選択肢を選択して問い合わせ内容を決定すると、第2領域R2に表示された送信ボタン57を入力操作する。
【0064】
このようにして、ユーザAにより所望の第1選択肢が選択されると、制御部21は、第1選択肢に基づく第1コンテンツを通信I/F22によりサーバ10に送信する(A3)。また、制御部21は、第1選択肢に基づく第1コンテンツをチャットルームRaの第1領域R1に表示させる(A4)。
例えば、制御部21は、
図9に示すように、選択欄54で選択された「商品についての問い合わせ」との第1選択肢52aと、自由入力欄55に入力された「在庫の取り寄せは可能ですか?」との第1テキスト56aとを含む第1コンテンツ58を第1領域R1に表示させる。このように、制御部21は、ユーザSにより設定された第1選択肢52aを編集することなく第1領域R1に表示させる。
なお、制御部21は、第1コンテンツ58を第1領域R1に表示させた後に、第1コンテンツ58をサーバ10に送信してもよい。
【0065】
一方、ステップA3において、端末20Aから送信された第1コンテンツ58はサーバ10で受信され、サーバ10の制御部11は、その第1コンテンツ58をチャットルームRaに登録された端末40に通信I/F14により送信する(B1)。そして、サーバ10から送信された第1コンテンツ58が端末40で受信されると、端末40の制御部41が、端末20と同様に、第1コンテンツ58をチャットルームRaの第1領域R1に表示させる(C1)。これにより、端末40のユーザSは、第1選択肢52aに基づいてユーザAからの問い合わせを管理してもよい。
【0066】
<第1実施形態の効果>
第1実施形態では、端末20の表示部24が、端末20のユーザAと端末40のユーザSとが少なくとも関連付けられ、端末20から送信されたコンテンツC1と端末40から送信されたコンテンツC2とを第1領域R1に表示するチャットルームRaを表示する。そして、端末20の制御部21が、端末20のユーザAによる端末20に対する入力に基づいて、チャットルームRaに関連付けられた端末40に少なくとも送信するコンテンツの選択肢52をチャットルームRaの第2領域R2に表示させる。
このような構成による効果の一例として、端末40に送信するコンテンツを容易に入力することができる。
【0067】
また、第1実施形態では、第2領域R2は、選択肢52とテキスト56とを入力する領域を含む。
このような構成による効果の一例として、端末40に送信するコンテンツをより容易に入力することができる。
【0068】
また、第1実施形態では、選択肢52のうち第1選択肢52aが端末20のユーザAによって選択された場合、端末20は、第1選択肢52aに基づく第1コンテンツ58を第1領域R1に表示させる。
このような構成による効果の一例として、第1選択肢52aが編集されることなく端末40に送信されるため、ユーザSがコンテンツを容易に管理することができる。
【0069】
また、第1実施形態では、制御部21は、端末20のユーザAによる、ウェブサイトWに対する入力に基づいて、チャットルームRaを表示部24に表示させ、第2領域R2に選択肢52を表示させる。
このような構成による効果の一例として、選択肢52を容易に表示させることができる。
【0070】
<第1変形例(1)>
第1実施形態において、選択肢52は、端末40のユーザSにより予め設定されてもよい。
第1変形例(1)は、端末40のユーザSが、チャットルームRaの第2領域R2に表示される選択肢52を予め設定する変形例である。
【0071】
端末40のユーザSは、例えばチャットルームRaを作成する段階で第2領域R2に表示される選択肢52を設定してもよい。このとき、ユーザSは、ウェブサイト上から選択肢52を設定してもよい。
【0072】
例えば、
図10に示すように、ユーザSは、管理サイト59にログインする。例えば、管理サイト59は、タイトル入力欄60と、複数の内容設定部61~64と、プレビュー表示部65とを含んでもよい。なお、第1変形例(1)では、ユーザAからの注文を受け付ける注文用の入力フォーム53を作成する場合について説明する。
【0073】
タイトル入力欄60は、入力フォーム53の管理用のタイトルを入力するためのもので、例えば自由入力可能に構成してもよい。
【0074】
内容設定部61~64は、それぞれ、入力フォーム53に表示される選択欄54や自由入力欄55などの入力欄の内容を設定するためのものである。なお、内容設定部61~64は、互いに同様の構成を有し、その数は入力フォーム53に設定する入力欄の数に応じてユーザSが自由に設定することができる。
【0075】
例えば、内容設定部61は、質問入力欄61aと、入力方法設定欄61bと、複数の選択肢設定欄61cとを有する。質問入力欄61aは、入力欄の項目名を設定するためのもので、例えば自由入力可能に構成してもよい。また、入力方法設定欄61bは、ユーザAが入力する方法を設定するためのもので、例えば選択欄(プルダウン)と自由入力欄を選択可能に構成してもよい。また、選択肢設定欄61cは、入力方法設定欄61bで選択欄と設定された場合に、その選択肢の種類を設定するためのもので、例えば商品名を自由入力可能に構成してもよい。
【0076】
また、例えば、内容設定部62および63のように、入力方法設定欄で数量や日時が選択された場合には、管理サイト59の管理者により予め設定された選択欄を入力フォーム53に表示してもよい。
また、内容設定部64のように、入力方法設定欄で自由入力欄(テキストボックス)を設定することもできる。
【0077】
プレビュー表示部65は、ユーザSが管理サイト59で設定した入力フォーム53をプレビューするものである。
【0078】
このようにして、ユーザSにより入力フォーム53の内容が設定されると、管理サイト59は、
図8に示すように、チャットルームRaの第2領域R2に入力フォーム53を表示させる制御情報、例えばURL(Uniform Resource Locator)を端末40に出力する。これにより、ユーザSは、
図7に示すように、商品AのウェブサイトW上に、入力フォーム53を表示する制御情報を含む表示ボタン51を表示させることができる。
【0079】
<第1変形例(1)の効果>
第1変形例(1)では、管理サイト59は、入力フォーム53に表示される選択肢52を端末40のユーザSにより設定可能に構成されている。
このような構成による効果の一例として、端末40のユーザSは、入力フォーム53を容易に設定することができる。
【0080】
<第2実施形態>
第1実施形態では、端末20Aの制御部21は、ウェブサイトWに対する入力に基づいて選択肢52を表示したが、第2領域R2に選択肢52を表示すればよく、これに限定されない。
第2実施形態は、端末20Aの制御部21が、チャットルームRaに対する入力に基づいて、第2領域R2に選択肢52を表示する実施形態である。なお、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
第2実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0081】
<情報処理>
まず、端末20Aの制御部21が、ユーザAの操作に応じてチャットルームRaのアプリケーションを起動し、表示部24にチャットルームRaを表示させる(A1)。これにより、例えば
図3に示すように、端末20Aと端末40との間でコンテンツC1およびC2のやり取りが可能となる。なお、端末40は、端末20Aから送信されるコンテンツC1に対して、自動的にコンテンツC2を送信する自動会話プログラム、いわゆるチャットボットを用いてコンテンツC1およびC2をやり取りしてもよい。
【0082】
ここで、端末20Aの制御部21は、ユーザAによるチャットルームRaに対する入力に基づいて、チャットルームRaの第2領域R2に選択肢52を表示させる(A2)。
このとき、制御部21は、設定されたキーワードの入力に基づいて、第2領域R2に選択肢52を表示させてもよい。例えば、
図11に示すように、制御部21は、ユーザAが入力部23aを入力操作して「/問い合わせ」との設定されたキーワード66を入力した場合に、第2領域R2に選択肢52を表示させてもよい。
【0083】
このようにして、チャットルームRaの第2領域R2には、例えば
図8に示すように、選択肢52を含む入力フォーム53が表示される。第2領域R2に入力フォーム53が表示されると、ユーザAは、第1実施形態と同様に、選択肢52のうち所望の第1選択肢52aを選択して問い合わせ内容を決定する。そして、端末20Aの制御部21が、第1選択肢52aに基づく第1コンテンツ58をサーバ10に送信させる(A3)。
【0084】
<第2実施形態の効果>
第2実施形態では、端末20Aの制御部21は、端末20AのユーザAによる、チャットルームRaに対する入力に基づいて、第2領域R2に選択肢52を表示する。
このような構成による効果の一例として、選択肢52を第2領域R2に容易に表示させることができる。
【0085】
また、第2実施形態では、チャットルームRaに対する入力は、設定されたキーワード66の入力を含む。
このような構成による効果の一例として、選択肢52を第2領域R2により容易に表示させることができる。
【0086】
<第2変形例(1)>
第2実施形態では、端末20Aの制御部21は、設定されたキーワード66の入力に基づいて第2領域R2に選択肢52を表示させたが、チャットルームRaに対する入力に基づいて第2領域R2に選択肢52を表示させればよく、これに限定されない。
第2変形例(1)は、端末20Aの制御部21が、第2領域R2に選択肢52を表示させるための選択肢表示ボタンをチャットルームRaに表示させる変形例である。
【0087】
まず、端末20Aの制御部21は、第2実施形態と同様に、ユーザAの操作に応じて表示部24にチャットルームRaを表示させる(A1)。このとき、制御部21は、
図12に示すように、選択肢52を表示させる選択肢表示ボタン67をチャットルームRaに表示させてもよい。これにより、
図8に示すように、制御部21は、ユーザAによる選択肢表示ボタン67に対する入力に基づいて、チャットルームRaの第2領域R2に選択肢52を表示させる(A2)。
【0088】
<第2変形例(1)の効果>
第2変形例(1)では、チャットルームRaに対する入力は、選択肢表示ボタン67に対する入力を含む。
このような構成による効果の一例として、選択肢52をより容易に表示させることができる。
【0089】
<第2変形例(2)>
第2変形例(1)において、選択肢表示ボタン67は、選択肢52の情報を表示してもよい。
第2変形例(2)は、選択肢52を含む入力フォーム53の入力画面を表示した選択肢表示ボタン67をチャットルームRaに表示する変形例である。
【0090】
まず、端末20Aの制御部21は、第2実施形態と同様に、ユーザAの操作に応じて表示部24にチャットルームRaを表示させる(A1)。このとき、制御部21は、
図13に示すように、選択肢52を表示させるための選択肢表示ボタン67をチャットルームRaの第1領域R1に表示させてもよい。この選択肢表示ボタン67は、ユーザAが入力フォーム53の入力内容を予め把握できるように、選択肢52を含む入力フォーム53の内容を表示したものである。なお、端末20Aの制御部21は、チャットルームRaのスクロール操作に対して選択肢表示ボタン67を固定表示、例えばピン留めするように表示部24を制御してもよい。
【0091】
そして、
図8に示すように、制御部21は、ユーザAによる選択肢表示ボタン67に対する入力に基づいて、チャットルームRaの第2領域R2に選択肢52を表示させる(A2)。
【0092】
<第2変形例(2)の効果>
第2変形例(2)では、選択肢表示ボタン67は、選択肢52の情報を表示する。
このような構成による効果の一例として、端末20AのユーザAが、選択肢52の内容を予め把握できるため、無用な操作を抑制することができる。
【0093】
<第3実施形態>
第1実施形態および第2実施形態において、端末20Aの制御部21は、第1コンテンツ58の第1領域R1への表示に基づいて、第1コンテンツ58を修正することに関する情報を第1領域R1に表示させてもよい。
第3実施形態は、端末20Aの制御部21が、第1コンテンツ58を修正することに関する修正ボタンを第1領域R1に表示させる実施形態である。なお、第1実施形態および第2実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
第3実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0094】
<情報処理>
図14は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0095】
まず、端末20Aの制御部21は、第1実施形態と同様に、ユーザAによるウェブサイトWに対する入力に基づいて、端末40に送信するコンテンツの選択肢52をチャットルームRaの第2領域R2に表示させる(A2)。例えば、制御部21は、
図15Aに示すように、商品の予約を受け付ける入力フォーム53を第2領域R2に表示し、その入力フォーム53内に予約に関連する選択肢52を表示させてもよい。
【0096】
続いて、端末20AのユーザAが選択肢52のうち第1選択肢52aを選択した場合、制御部21は、第1選択肢52aに基づく第1コンテンツ58をサーバ10に送信する(A3)。また、制御部21は、
図15Bに示すように、第1選択肢52aに基づく第1コンテンツ58をチャットルームRaの第1領域R1に表示させる(A4)。
【0097】
例えば、ユーザAが予約日の選択肢52のうち「1月25日」との第1選択肢52aを選択し、制御部21が、その第1選択肢52aを含む第1コンテンツ58をチャットルームRaの第1領域R1に表示したものとする。
【0098】
端末20Aの制御部21は、第1領域R1への第1コンテンツ58の表示に基づいて、第1コンテンツ58を修正することに関する情報、例えば修正ボタン68を第1領域R1に表示させる(A31)。この修正ボタン68は、第1コンテンツ58を修正するために、再度、選択肢52を第2領域R2に表示させるもので、例えば選択肢52を含む修正フォームを表示する制御情報を含んでもよい。また、修正ボタン68は、例えば、第1コンテンツ58に対応して表示してもよいし、しなくてもよい。
【0099】
続いて、制御部21は、修正ボタン68に対するユーザAによる入力に基づいて、コンテンツの選択肢52をチャットルームRaの第2領域R2に表示させる(A32)。例えば、制御部21は、
図15Aに示すように、選択肢52を含む入力フォーム53を修正フォームとして第2領域R2に再度表示させてもよい。このとき、制御部21は、例えば、前回選択された第1選択肢52a、すなわち第1コンテンツ58に表示された第1選択肢52aが選択された状態で入力フォーム53を表示してもよいし、しなくてもよい。また、制御部21は、例えば、修正不可な選択肢52がユーザSにより予め設定されている場合には、その選択肢52を選択不可に制御してもよいし、しなくてもよい。
【0100】
そして、第2領域R2に表示された選択肢52のうち第2選択肢がユーザAによって選択された場合(第1選択肢52aから第2選択肢に変更された場合)、制御部21は、第2選択肢に基づく第2コンテンツを通信I/F22によりサーバ10に送信する(A33)。また、制御部21は、第2選択肢に基づく第2コンテンツをチャットルームRaの第1領域R1に表示させる(A34)。
【0101】
例えば、入力フォーム53の予約日の選択欄54において「1月25日」との第1選択肢52aから「1月26日」との第2選択肢69に変更された場合、制御部21は、
図16に示すように、その第2選択肢69を含む第2コンテンツ70を第1領域R1に表示させてもよい。このとき、第2コンテンツ70は、例えば、第1コンテンツ58または修正ボタン68に対応して表示してもよいし、しなくてもよい。また、第2コンテンツ70は、第1コンテンツを修正したことを示す修正案内71を含んでもよいし、含まなくてもよい。
【0102】
一方、ステップA33において、端末20Aから送信された第2コンテンツ70はサーバ10で受信され、サーバ10の制御部11は、その第2コンテンツ70を端末40に通信I/F14により送信する(B31)。そして、サーバ10から送信された第2コンテンツ70が端末40で受信されると、端末40の制御部41が、端末20と同様に、第2コンテンツ70をチャットルームRaの第1領域R1に表示させる(C31)。これにより、端末40のユーザSは、修正された第2選択肢69に基づいてユーザAの予約を管理してもよい。
【0103】
<第3実施形態の効果>
第3実施形態では、端末20Aの制御部21は、選択肢52のうち第1選択肢52aが端末20AのユーザAによって選択された場合、第1選択肢52aに基づく第1コンテンツ58を第1領域R1に表示させる。そして、端末20Aの制御部21は、第1コンテンツ58の第1領域R1への表示に基づいて、第1コンテンツ58を修正することに関する修正ボタン68(限定ではなく、第1コンテンツ58を修正することに関する情報の一例)を第1領域R1に表示させる。
このような構成による効果の一例として、ユーザAは、第1コンテンツ58を容易に修正することができる。
【0104】
また、第3実施形態では、端末20Aの制御部21は、修正ボタン68(限定ではなく、修正することに関する情報の一例)に対する、端末20AのユーザAによる入力に基づいて、第2領域R2に選択肢52を表示させる。
このような構成による効果の一例として、ユーザAは、第1コンテンツ58をより容易に修正することができる。
【0105】
<第3変形例(1)>
第3実施形態において、端末20Aの制御部21は、第2コンテンツ70をチャットルームRaの第1領域R1に表示させる場合に、第1領域R1に表示された第1コンテンツ58の表示態様を変更してもよい。
第3変形例(1)は、第2コンテンツ70を第1領域R1に表示させる場合に、第1領域R1に表示された第1コンテンツ58を削除する変形例である。
【0106】
まず、第3実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、
図15Bに示す修正ボタン68に対するユーザAの入力に基づいて、第1コンテンツ58を修正する修正フォームとして入力フォーム53を第2領域R2に表示させる(A32)。
【0107】
ここで、ユーザAが「1月25日」との第1選択肢52aに換えて「1月26日」との第2選択肢69を選択した場合、端末20Aの制御部21は、
図17に示すように、第2選択肢69に基づく第2コンテンツ70を第1領域R1に表示させる(A34)。そして、制御部21は、第1領域R1に表示された第1コンテンツ58、すなわち修正前の第1選択肢52aを含む第1コンテンツ58を削除するように第1コンテンツ58の表示態様を変更する。
【0108】
なお、第1コンテンツ58の表示態様は、第1コンテンツ58の削除により変更するものに限定されない。例えば、第1コンテンツ58の表示態様は、第1コンテンツ58の色、模様、大きさまたは形状などを変えることで変更してもよい。
また、端末40のユーザSは、第1コンテンツ58の表示態様を変更するか否かを予め設定してもよい。例えば、ユーザSは、第1変形例(1)の管理サイト59で入力フォーム53を設定するときに、第1コンテンツ58の表示態様を変更するか否かを設定してもよいし、しなくてもよい。
【0109】
<第3変形例(1)の効果>
第3変形例(1)では、端末20Aの制御部21は、第2領域R2に表示された選択肢52のうち第2選択肢69が端末20AのユーザAによって選択された場合、第2選択肢69に基づく第2コンテンツ70を第1領域R1に表示させる。そして、端末20Aの制御部21は、第1領域R1に表示された第1コンテンツ58の表示態様を変更させる。
このような構成による効果の一例として、ユーザAおよびユーザSが、第1コンテンツ58の修正を明確に把握することができる。
【0110】
また、第3変形例(1)では、端末20Aの制御部21は、第2コンテンツ70を第1領域R1に表示させ、第1コンテンツ58を第1領域R1から削除させる。
このような構成による効果の一例として、ユーザAおよびユーザSが、第1コンテンツ58の修正をより明確に把握することができる。
【0111】
<第3変形例(2)>
第3変形例(1)では、端末20Aの制御部21は、第2コンテンツ70を第1領域R1に表示させる場合に、第1コンテンツ58を第1領域R1から削除したが、第1コンテンツ58の表示態様を変更すればよく、これに限定されない。
第3変形例(2)は、第1コンテンツ58自体を修正するように第1コンテンツ58の表示態様を変更する変形例である。
【0112】
まず、第3実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、
図15Bに示す修正ボタン68に対するユーザAの入力に基づいて、第1コンテンツ58を修正する修正フォームとして入力フォーム53を第2領域R1に表示させる(A32)。
【0113】
ここで、ユーザAが「1月25日」との第1選択肢52aに換えて「1月26日」との第2選択肢69を選択した場合、端末20Aの制御部21は、第2選択肢69に基づく第2コンテンツ70を第1領域R1に表示させる(A34)。このとき、端末20Aの制御部21は、
図18に示すように、第1コンテンツ58自体を修正して第2コンテンツ70として第1領域R1に表示させる。具体的には、制御部21は、第1コンテンツ58に含まれる「1月25日」との第1選択肢52aを「1月26日」との第2選択肢69に修正することで、第2コンテンツ70を第1領域R1に表示させる。このように、制御部21は、第1領域R1に表示された第1コンテンツ58自体を修正して第2コンテンツ70とするように第1コンテンツ58の表示態様を変更する。
【0114】
なお、端末40のユーザSは、第1コンテンツ58をどの表示態様に変更するか(例えば、第1コンテンツ58の削除、第1コンテンツ58自体の修正)について予め設定してもよい。例えば、ユーザSは、第1変形例(1)の管理サイト59で入力フォーム53を設定するときに、変更後の第1コンテンツ58の表示態様を設定してもよいし、しなくてもよい。
【0115】
<第3変形例(2)の効果>
第3変形例(2)では、端末20Aの制御部21は、第1領域R1に表示された第1コンテンツ58自体を修正して第2コンテンツ70とするように第1コンテンツ58の表示態様を変更する。
このような構成による効果の一例として、ユーザAおよびユーザSが、第1コンテンツ58の修正をより明確に把握することができる。
【0116】
<第3変形例(3)>
第3実施形態において、端末20Aの制御部21は、第1コンテンツ58の修正に関連する情報をチャットルームRaの第1領域R1に表示させてもよい。
第3変形例(3)は、第1コンテンツ58を修正可能な期限を第1領域R1に表示させる変形例である。
【0117】
まず、第3実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、第1領域R1への第1コンテンツ58の表示に基づいて、第1コンテンツ58を修正することに関する修正ボタン68を第1領域R1に表示させる(A31)。
【0118】
このとき、制御部21は、第1コンテンツ58の修正に関連する情報を第1領域R1に表示させてもよい。例えば、
図19に示すように、制御部21は、第1コンテンツ58を修正可能な期限72を第1コンテンツ58または修正ボタン68に対応して第1領域R1に表示させてもよい。
これにより、ユーザAは、第1コンテンツ58を修正する場合には、修正可能な期限72までに修正ボタン68を入力操作する。そして、制御部21が、修正ボタン68に対するユーザAによる入力に基づいて、コンテンツの選択肢52をチャットルームRaの第2領域R2に表示させる(A32)。
【0119】
なお、制御部21は、修正可能な期限72を過ぎた場合に、修正ボタン68に対する入力の受け付けを停止しもよい。例えば、制御部21は、修正可能な期限72を過ぎた場合に、修正ボタン68に対して入力操作できないように制御してもよいし、しなくてもよい。また、制御部21は、修正ボタン68を入力できないように制御した場合に、修正ボタン68の表示態様を変更してもよいし、しなくてもよい。具体的には、修正ボタン68の表示態様は、修正ボタン68を削除することにより変更してもよい。また、修正ボタン68の表示態様は、修正ボタン68の色、模様、大きさまたは形状などを変えることで変更してもよい。
また、修正可能な期限72は、端末40のユーザSにより予め設定されてもよい。例えば、ユーザSは、第1変形例(1)の管理サイト59で入力フォーム53を設定するときに、修正可能な期限72の日時を設定してもよいし、しなくてもよい。
【0120】
<第3変形例(3)の効果>
第3変形例(3)では、端末20Aの制御部21は、第1コンテンツ58を修正可能な期限72を第1領域R1に表示させる。
このような構成による効果の一例として、端末40のユーザSは、修正可能な期限72に基づいて第1コンテンツ58を容易に管理することができる。
【0121】
<第3変形例(4)>
第3実施形態において、端末40の制御部41は、第2コンテンツ70に基づいて、ユーザに提供する商品の管理データを修正してもよい。
第3変形例(4)は、端末40の制御部41が、第2コンテンツ70を受信した場合に、その第2コンテンツ70に基づいて、管理データにおけるユーザAの予約情報を修正する変形例である。
【0122】
まず、第3実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、「1月25日」との第1選択肢52aを含む第1コンテンツ58をサーバ10に送信する(A3)。端末40の制御部41は、サーバ10から第1コンテンツ58を受信すると、その第1コンテンツ58をチャットルームRaの第2領域R2に表示させる(C1)。ここで、端末40の記憶部48には、ユーザに提供する商品を管理する管理データが記憶されている。制御部41は、サーバ10から第1コンテンツ58を受信すると、その第1コンテンツ58に基づいて、記憶部48に記憶された管理データにユーザAの予約情報を記録する。
【0123】
例えば、
図20Aに示すように、端末40の制御部41は、端末20Aから送信された第1コンテンツ58に基づいて、ユーザAの予約情報を管理データ73に記録してもよい。例えば、制御部41は、第1コンテンツ58の第1選択肢52aに基づいて、管理データ73の予約日の欄に「1月25日」と記録してもよい。また、制御部41は、第1コンテンツ58に基づいて、氏名や識別情報などの他の情報も管理データ73に記録してもよい。
【0124】
続いて、端末20Aの制御部21は、
図15Bに示す修正ボタン68がユーザAにより入力操作された場合には、第1コンテンツ58を修正する修正フォームとして入力フォーム53を第2領域R2に表示させる(A32)。そして、入力フォーム53において「1月25日」との第1選択肢52aが「1月26日」との第2選択肢69に修正された場合、その第2選択肢69を含む第2コンテンツ70をサーバ10に送信する(A33)。端末40の制御部41は、サーバ10から第2コンテンツ70を受信すると、その第2コンテンツ70をチャットルームRaの第2領域R2に表示させる(C1)。そして、制御部41は、第2コンテンツ70に基づいて、管理データにおけるユーザAの予約情報を修正する。
【0125】
例えば、
図20Bに示すように、制御部41は、第2コンテンツ70の第2選択肢69に基づいて、管理データ73の予約日の欄を「1月25日」から「1月26日」に修正してもよい。また、制御部41は、第2コンテンツに基づいて、管理データ73の他の情報を修正してもよい。これにより、端末40のユーザSは、修正された管理データ73に基づいてユーザAの予約を管理する。
【0126】
なお、第3変形例(4)では、端末40の制御部41が、管理データ73を修正する例を述べたが、サーバ10の制御部11が管理データ73を管理している場合には、制御部11が、端末20Aから送信される第2コンテンツ70に基づいて管理データ73を修正してもよい。
【0127】
<第3変形例(4)の効果>
第3変形例(4)では、端末40の制御部41は、第2コンテンツ70に基づいて、ユーザAから送信されるコンテンツの管理データ73を修正する。
このような構成による効果の一例として、端末40のユーザSは、ユーザAのコンテンツを確実に管理することができる。
【0128】
<第4実施形態>
第1実施形態~第3実施形態において、端末20Aの制御部21は、第1コンテンツ58をチャットルームRaの第1領域R1に固定表示させてもよい。
第4実施形態は、端末20Aの制御部21が、チャットルームRaの第1領域R1に表示される複数のコンテンツのうち第1コンテンツ58をスクロール操作に対して固定表示させる実施形態である。なお、第1実施形態~第3実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
第4実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0129】
<情報処理>
図21は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0130】
まず、第1実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、
図8に示す選択肢52のうち、第1選択肢52aがユーザAによって選択された場合、第1選択肢52aに基づく第1コンテンツ58をチャットルームRaの第1領域R1に表示させる(A4)。また、制御部21は、端末40からのコンテンツC2を受信した場合、そのコンテンツC2をチャットルームRaの第1領域R1に表示させる。また、制御部21は、例えば
図4に示すように、入力部23aからテキストなどが自由入力された場合、その自由入力されたコンテンツC1をチャットルームRaの第1領域R1に表示させる。
【0131】
このようにして、端末20Aの表示部24には、
図22Aに示すように、端末20Aと端末40との間でやり取りされた第1コンテンツ58、コンテンツC2、コンテンツC1などの複数のコンテンツが順次並んで表示される。
【0132】
ここで、制御部21は、表示部24に表示されたコンテンツが第1コンテンツ58か否かを判定してもよい(A41)。例えば、制御部21は、第1選択肢52aの入力の有無、入力フォーム53に対する入力の有無などに基づいて、第1コンテンツ58か否かを判定してもよいし、しなくてもよい。
【0133】
上述したように、選択肢52は、例えば、商品の問い合わせ、商品に対する要求(例えば、注文や予約など)などに関する内容が設定される。一般的に、問い合わせや要求などのやり取りは、商品の提供を受ける端末20AのユーザAにとって重要な情報となる可能性がある。一方、選択肢52を含まないコンテンツC1は、例えば、商品のサイズについての質問など、第1コンテンツ58と比べて重要度が低い傾向がある。このようなコンテンツC1とコンテンツC2とのやり取りが、第1コンテンツ58の後に連続して行われると、ユーザAに重要な第1コンテンツ58を見つけることが困難となる。例えば、第1コンテンツ58で商品を注文した場合に、どの段階で注文したのかを把握できないおそれがある。また、第1コンテンツを修正したい場合に、速やかな修正が困難となる。
【0134】
そこで、制御部21は、表示部24に表示されたコンテンツが第1コンテンツ58と判定した場合には、
図22Bに示すように、第1領域R1のスクロール操作に対して第1コンテンツ58を固定表示、例えばピン留めするように表示部24を制御する(A42)。例えば、制御部21は、コンテンツが並ぶ方向に対して、チャットルームRaの第1領域R1の最も上流側に第1コンテンツ58を固定表示してもよいし、しなくてもよい。
【0135】
一方、制御部21は、表示部24に表示されたコンテンツが第1コンテンツ58でないと判定した場合には、そのコンテンツ、例えばコンテンツC1およびC2を、第1領域R1のスクロール操作に対して通常表示するように表示部24を制御する(A43)。すなわち、制御部21は、第1領域R1のスクロール操作に従ってコンテンツC1およびC2が移動するように表示部24を制御する。
【0136】
また、制御部21は、第1コンテンツ58を固定表示した場合、その第1コンテンツ58が設定された条件を満たすか否かを判定してもよい(A44)。例えば、設定された条件は、商品に対する一連の問い合わせの終了、注文に対する商品提供の完了(例えば、商品受け取りの完了)、予約日時の経過などとしてもよいし、しなくてもよい。また、設定された条件は、例えば、端末40のユーザS、サーバ10の管理者などにより設定されてもよいし、されなくてもよい。
【0137】
制御部21は、第1コンテンツ58が設定された条件を満たすと判定されるまで、ステップA42およびA44の処理を繰り返す。そして、制御部21は、第1コンテンツ58が設定された条件を満たした場合、第1コンテンツ58の固定表示を行わない、すなわち第1コンテンツ58を通常表示するように表示部24を制御する(A45)。これにより、第1コンテンツ58は、第1領域R1のスクロール操作に従って移動することになる。
【0138】
<第4実施形態の効果>
第4実施形態では、端末20Aの制御部21は、選択肢52のうち第1選択肢52aが端末20AのユーザAによって選択された場合、第1選択肢52aに基づく第1コンテンツ58を第1領域R1に表示させる。そして、端末20Aの制御部21は、第1コンテンツ58を第1領域R1に固定表示させる。
このような構成による効果の一例として、端末20AのユーザAは、第1コンテンツ58を容易に見つけることができる。
【0139】
また、第4実施形態では、端末20Aの制御部21は、設定された条件を満たした場合、第1コンテンツ58の固定表示を行わない。
このような構成による効果の一例として、端末20AのユーザAは、第1コンテンツ58を容易に管理することができる。
【0140】
<第5実施形態>
第1実施形態~第4実施形態において、端末20Aの制御部21は、商品に対する要求が不可な場合、その要求に対応する選択肢を選択不可に制御してもよい。
第5実施形態は、端末40の制御部41が、管理データに基づいて商品に対する要求が受け付け可能か否かを判定し、要求の受け付けが不可な場合に、端末20Aの制御部21が、その商品の選択肢を選択不可に制御する実施形態である。なお、第1実施形態~第4実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
第5実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0141】
<情報処理>
図23は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0142】
まず、端末40の制御部41が、ユーザに対する商品の提供情報に基づいて、ユーザに提供する商品を管理する管理データの記録を順次変更する。なお、商品の提供情報は、例えば、ユーザに対する商品の販売量、ユーザからの商品の注文量や予約量などを含んでもよい。また、管理データは、例えば、商品の在庫量、ユーザの受け入れ許容量(例えば、空席数、空室数など)などを含んでもよい。
【0143】
そして、端末40の制御部41は、その管理データの記録に基づいて、商品に対するユーザからの要求が受け付け可能か否かを判定する(C51)。例えば、制御部41は、管理データにおいて商品の在庫量が所定量以下となった場合に、在庫なしとして商品に対する要求の受け付けが不可と判定してもよいし、しなくてもよい。また、制御部41は、管理データの予約日時においてユーザの受け入れ許容量を満たした場合に、商品に対する要求の受け付けが不可と判定してもよいし、しなくてもよい。
【0144】
端末40の制御部41は、商品に対する要求の受け付けが不可と判定されるまで、ステップC51の判定を繰り返す。そして、制御部41は、商品に対する要求の受け付けが不可と判定した場合、商品に対する要求の不可を示す要求不可情報をサーバ10に送信する(C52)。例えば、制御部41は、商品A~商品Cのうち商品Bに対する要求の不可を示す要求不可情報をサーバ10に送信したものとする。
【0145】
端末40から送信された要求付加情報がサーバ10で受信されると、サーバ10の制御部11は、その要求不可情報を端末20Aに通信I/F14により送信する(B51)。そして、サーバ10から送信された要求不可情報が端末20Aの通信I/F22で受信される。
【0146】
なお、本実施形態では、管理データの記録や受け付け不可の判定は、端末40で実施されたが、これに限定されない。例えば、商品を提供する店舗などで管理するサーバが、管理データの記録や受け付け不可の判定を実施してもよい。
【0147】
一方、端末20Aの制御部21は、実施の形態1と同様に、
図7に示す表示ボタン51に対するユーザAの入力に基づいて、チャットルームRaの第2領域R2を表示部24に表示させる。ここで、ユーザAは、ユーザSの提供する商品を要求、例えば注文するための表示ボタン51を入力操作したものとする。制御部21は、端末40に送信するコンテンツの選択肢52をチャットルームRaの第2領域R2に表示させる(A2)。このとき、選択肢52は、例えば、商品に対する要求(例えば、注文や予約など)に関連する情報を含んでもよい。
【0148】
例えば、制御部21は、
図24に示すように、商品の注文に関連する選択肢52を含む入力フォーム53をチャットルームRaの第2領域R2に表示させてもよい。ここで、ユーザAは、入力フォーム53において、注文する商品の選択肢52が表示される選択欄54を入力操作したものとする。
このとき、制御部21は、端末40から送信された要求不可情報に基づいて、第2領域R2に表示される選択肢52が注文可能か否かを判定する(A51)。制御部21は、商品Bに対する要求の受け付けが不可な場合に、商品A~Cのうち商品Bに対応する選択肢52bを選択不可に制御する(A52)。例えば、制御部21は、選択肢52bをグレーアウトさせて選択肢52bを選択不可に制御してもよいし、しなくてもよい。
これにより、端末20AのユーザAは、選択可能な商品AまたはCの選択肢52の選択、または、商品の注文取りやめなどの対応をとることができる。
【0149】
なお、第5実施形態では、制御部21が、注文する商品の選択肢52を選択不可に制御したが、商品の要求に対する選択肢52を選択不可に制御すればよく、これに限られるものではない。例えば、制御部21は、商品の数量に対する選択肢52について所定の数量以上の注文の受け付けが不可な場合には、所定の数量以上の選択肢52を選択不可に制御してもよい。
【0150】
一方、制御部21は、ステップA51において商品A~Cに対する要求の受け付けが可能な場合には、商品A~Cの要求に対する選択肢52を選択可能に制御する。
これにより、実施の形態1と同様に、制御部21は、第1選択肢52aに基づく第1コンテンツ58を通信I/F22によりサーバ10に送信する(A3)。
【0151】
<第5実施形態の効果>
第5実施形態では、選択肢52は、商品に対する要求に関連する情報を含む。
このような構成による効果の一例として、端末20AのユーザAは、端末40のユーザSに対して容易に要求することができる。
【0152】
また、第5実施形態では、端末20Aの制御部21は、商品に対する要求の受け付けが不可な場合、要求に対応する選択肢52bを選択不可に制御する。
このような構成による効果の一例として、端末20AのユーザAは、端末40のユーザSに対して適切に要求することができる。
【0153】
<第5変形例(1)>
第5実施形態において、制御部21は、第1コンテンツ58の修正時に商品に対する要求の受け付けが不可となった場合、その商品の要求に対する選択肢を選択不可に制御してもよい。
第5変形例(1)は、第1コンテンツ58の修正前に選択した選択肢について、第1コンテンツ58の修正時に要求の受け付けが不可となった場合、制御部21が、修正前に選択した選択肢を選択不可に制御する変形例である。
【0154】
まず、第5実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、ステップA51において商品A~Cに対する要求の受け付けが可能な場合には、商品A~Cの要求に対する選択肢52を選択可能に制御する。これにより、制御部21は、第1選択肢52aに基づく第1コンテンツ58を通信I/F22によりサーバ10に送信する(A3)。また、制御部21は、第1コンテンツ58をチャットルームRaの第1領域R1に表示させる(A4)。このとき、制御部21は、
図15Bに示す修正ボタン68を第1コンテンツ58に対応して第1領域R1に表示させる(A31)。
【0155】
続いて、ユーザAが修正ボタン68を入力操作した場合、端末20Aの制御部21は、コンテンツの選択肢52をチャットルームRaの第2領域R2に再度表示させる(A32)。
また、制御部21は、端末40から送信される要求不可情報に基づいて、第2領域R2に表示される選択肢52、例えば商品A~Cが注文可能か否かを再度判定する。
【0156】
制御部21は、例えば商品Bに対する要求の受け付けが不可と判定した場合、
図24に示すように、商品A~Cのうち商品Bに対応する選択肢を選択不可に制御する。これにより、端末20AのユーザAは、例えば、選択可能な商品AまたはCの選択肢52の選択、商品の注文取りやめ、または注文の修正取りやめなどの対応をとることができる
【0157】
<第5変形例(1)の効果>
第5変形例(1)では、端末20Aの制御部21は、第1コンテンツ58の修正時に商品に対する要求の受け付けが不可となった場合、その商品の要求に対する選択肢を選択不可に制御する。
このような構成による効果の一例として、端末20AのユーザAは、端末40のユーザSに対する要求を適切に修正することができる。
【0158】
<第5変形例(2)>
第5実施形態では、商品に対するユーザからの要求が受け付け可能か否かについて、端末40の制御部41で判定されたが、受け付けの可否を判定できればよく、これに限定されない。
第5変形例(2)は、サーバ10の制御部11が、商品に対するユーザからの要求が受け付け可能か否かを判定する変形例である。
【0159】
<情報処理>
図25は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0160】
まず、端末40の制御部41が、ユーザに対する商品の提供情報を通信I/F42によりサーバ10に順次送信する(C53)。ここで、サーバ10の記憶部15には、ユーザに提供する商品を管理する管理データが記憶されているものとする。サーバ10の制御部11は、端末40から送信された商品の提供情報を受信すると、その商品の提供情報に基づいて、記憶部15に記憶された管理データの記録を変更する。そして、サーバ10の制御部11は、その管理データの記録に基づいて、商品に対するユーザからの要求が受け付け可能か否かを判定する(B52)。
【0161】
サーバ10の制御部11は、商品に対する要求の受け付けが不可と判定されるまで、ステップB52の判定を繰り返す。そして、制御部11は、商品に対する要求の受け付けが不可と判定した場合、商品に対する要求の不可を示す要求不可情報を端末20Aに送信する(B51)。
【0162】
続いて、端末20Aの制御部21が、
図7に示す表示ボタン51に対するユーザAの入力に基づいて、端末40に送信するコンテンツの選択肢52をチャットルームRaの第2領域R2に表示させる(A2)。そして、制御部21は、第5実施形態と同様に、サーバ10から送信される要求不可情報に基づいて、第2領域R2に表示される選択肢52が注文可能か否かを判定する(A51)。
【0163】
<第5変形例(2)の効果>
第5変形例(2)では、サーバ10の制御部11が、商品に対するユーザからの要求が受け付け可能か否かを判定する。
このような構成による効果の一例として、端末40の制御部41における管理データの処理量を抑制することができる。
【0164】
<第6実施形態>
第1実施形態~第5実施形態において、端末20Aの制御部21は、ユーザAによる入力によって、端末20AのユーザAの履歴に基づくコンテンツをチャットルームRaの第2領域R2に表示させてもよい。
第6実施形態は、端末20Aの制御部21が、端末40に送信したコンテンツの履歴を記憶し、端末40に次のコンテンツを送信する場合に、その履歴に基づいてコンテンツを入力した入力フォーム53を第2領域R2に表示させる実施形態である。なお、第1実施形態~第5実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
第6実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0165】
<情報処理>
図26は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0166】
まず、第1実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、チャットルームRaの第2領域R2に表示された選択肢52のうち第1選択肢52aがユーザAにより選択されると、その選択された第1選択肢52aに基づく第1コンテンツ58をチャットルームRaの第1領域R1に表示させる(A4)。ここで、選択肢52は、商品に対する要求(例えば、注文や予約など)に関連する情報を含んでもよい。また、第1コンテンツ58は、入力フォーム53の自由入力欄55にユーザAにより自由入力されたテキスト、例えば氏名、住所などを含んでもよい。
端末20Aの制御部21は、第1コンテンツ58を第1領域R1に表示させると、その第1コンテンツ58に入力された入力情報の履歴を記憶部28に記憶させる(A61)。
【0167】
続いて、端末20AのユーザAが、例えば新たに商品を注文するために、
図7に示す表示ボタン51を入力操作する。これにより、端末20Aの制御部21は、チャットルームRaのアプリケーションを起動し、表示部24にチャットルームRaを表示させる(A62)。そして、制御部21は、
図27に示すように、選択肢52および自由入力欄55を含むコンテンツをチャットルームRaの第2領域R2に表示させる。
【0168】
このとき、制御部21は、記憶部28に記憶された履歴に基づくコンテンツの入力フォーム53を第2領域R2に表示させる(A63)。例えば、制御部21は、履歴に基づいて、自由入力欄55にテキスト56を自動入力した状態で入力フォーム53を表示してもよい。具体的には、制御部21は、例えば住所や氏名など、前回送付した第1コンテンツ58に今回送付するコンテンツと同じ項目の自由入力欄55がある場合には、第1コンテンツ58の履歴に基づいて、その自由入力欄55にテキスト56を自動入力してもよいし、しなくてもよい。
【0169】
このようにして、入力フォーム53に対するコンテンツの入力が完了すると、制御部21は、その第1コンテンツ58を通信I/F22によりサーバ10に送信する(A64)。また、制御部21は、第1コンテンツ58をチャットルームRaの第1領域R1に表示させる(A65)。
一方、端末20Aから送信された第1コンテンツ58がサーバ10で受信されると、その第1コンテンツ58を端末40に送信する(B61)。そして、端末40の制御部41が、サーバ10から送信された第1コンテンツ58をチャットルームRaの第1領域R1に表示させる(C61)。
【0170】
<第6実施形態の効果>
第6実施形態では、端末20Aの制御部21は、端末20AのユーザAによる入力によって、端末20AのユーザAの履歴に基づくコンテンツを第2領域R2に表示させる。
このような構成による効果の一例として、端末20AのユーザAは、コンテンツの再入力が不要となるため、コンテンツを容易に入力することができる。
【0171】
<第6変形例(1)>
第6実施形態では、端末20Aの制御部21は、履歴に基づいて自由入力欄55を自動入力したが、履歴に基づくコンテンツを表示できればよく、これに限定されない。
第6変形例(1)は、端末20Aの制御部21が、履歴に基づいて選択肢52を自動選択する変形例である。
【0172】
まず、第6実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、チャットルームRaの第2領域R2に表示された選択肢52のうち第1選択肢52aがユーザAにより選択されると、その選択された第1選択肢52aに基づく第1コンテンツ58をチャットルームRaの第1領域R1に表示させる(A4)。ここで、端末20AのユーザAが、美容室を予約する場合を考える。
【0173】
例えば、
図28Aに示すように、ユーザAの選択に応じて予約メニューに「カット+シャンプー」との第1選択肢52aが入力され、その第1選択肢52aを含む第1コンテンツ58が第1領域R1に表示されたものとする。これにより、端末40のユーザSに対して商品が予約され、ユーザAは、予約日に第1コンテンツ58の内容、例えば「カット+シャンプー」などのサービスの提供をユーザSから受けることができる。そして、ユーザAは、サービスの提供に対する料金を支払うことにより、ユーザSが提供する商品を購入する。なお、商品の購入は、ユーザSから提供される有形の物の購入だけでなく、無形のサービスの購入も含むものである。
【0174】
そして、制御部21は、商品を予約した第1コンテンツ58の履歴、すなわちユーザAが購入した商品に関する履歴を記憶部28に記憶させる(A61)。
【0175】
ここで、制御部21は、第1コンテンツ58を再予約する再要求ボタン74をチャットルームRaの第1領域R1に表示させてもよい。制御部21は、例えば、第1コンテンツ58に対応して再要求ボタン74を表示させてもよいし、させなくてもよい。また、制御部21は、例えば、予約日の経過を検知して、その検知後に再要求ボタン74を表示させてもよいし、させなくてもよい。また、制御部21は、ユーザAへの商品の提供を検知(例えば、料金の支払いを検知)して、その検知後に再要求ボタン74を表示させてもよいし、させなくてもよい。
【0176】
続いて、端末20AのユーザAは、第1コンテンツ58と同じ商品を予約する場合には、表示部24にチャットルームRaの第1領域R1を表示して(A62)、再要求ボタン74を入力操作する。これにより、端末20Aの制御部21は、
図28Bに示すように、選択肢52を含むコンテンツをチャットルームRaの第2領域R2に表示させる。
【0177】
このとき、制御部21は、記憶部28に記憶された履歴に基づくコンテンツの入力フォーム53を第2領域R2に表示させる(A63)。例えば、制御部21は、履歴に基づいて、選択肢52を自動選択した状態で入力フォーム53を表示してもよい。すなわち、入力フォーム53には、前回予約した第1コンテンツ58と同じ選択肢52が自動的に選択された状態で表示されることになる。
そして、端末20AのユーザAは、前回予約した第1コンテンツ58と異なる選択肢52を選択したい場合には、その項目の選択肢52を所望の選択肢52に変更する。
【0178】
なお、制御部21は、全ての選択肢52を自動選択してもよいし、しなくてもよい。また、端末40のユーザSは、どの選択肢52を自動選択するか否かを予め設定してもよいし、しなくてもよい。また、端末20Aの制御部21が、例えばユーザAの選択履歴に基づいて、どの選択肢52を自動選択するか否かを設定してもよいし、しなくてもよい。
【0179】
このようにして、ユーザAにより選択肢52の選択が完了すると、制御部21は、第6実施形態と同様に、その第1コンテンツを通信I/F22によりサーバ10に送信する(A64)。
【0180】
<第6変形例(1)の効果>
第6変形例(1)では、履歴は、端末20AのユーザAが購入した商品に関する履歴を含む。
このような構成による効果の一例として、端末20AのユーザAは、再購入時にコンテンツを容易に入力することができる。
【0181】
<第6変形例(2)>
第6変形例(1)において、端末20Aの制御部21は、ユーザSからユーザAへの商品の提供に基づいて、再要求ボタン74をチャットルームRaの第1領域R1に表示させてもよい。
第6変形例(2)は、ユーザAの入店が検出された場合に、端末20Aの制御部21が、再要求ボタン74を第1領域R1に表示させる変形例である。
【0182】
まず、
図28Aに示すように、端末20Aの制御部21は、ユーザAの選択に応じて入力された第1選択肢52aを含む第1コンテンツ58を第1領域R1に表示させる(A4)。これにより、端末40のユーザSに対して商品の予約が完了することになる。また、端末20Aの制御部21は、商品を予約した第1コンテンツ58の履歴、すなわちユーザAが購入した商品に関する履歴を記憶部28に記憶させる(A61)。
【0183】
続いて、端末20AのユーザAは、予約日にユーザSから商品の提供を受けるために来店する。ここで、例えば、
図29Aに示すように、店内に設置されたコード情報をユーザAの端末20Aで読み取らせてもよい。
なお、コード情報は、限定ではなく例として、一次元コード情報、二次元コード情報などを含むことができる。一次元コード情報は、限定ではなく例として、バーコードなどを含む。また、二次元コード情報は、水平方向と垂直方向とに情報を持つ表示方式のコードであり、小さな正方形を上下左右に配列させたマトリックス式のコードや、一次元コードを上下に複数重ねたスタック式のコード等がある。二次元コード情報は、限定ではなく例として、QRコード(登録商標)、SPコード、ベリコード、マキシコード、CPコード、カメレオンコードなどが含まれる。また、接続アドレスの情報は、限定ではなく例として、ECサイトのインターネット上のアドレス(ウェブページアドレス)を示すURL(Uniform Resource Locator)が含まれる。
【0184】
このコード情報が端末20Aで読み取られると、その来店情報は、サーバ10を介して端末20Aから端末40に送信される。これにより、端末40の制御部41は、ユーザAの来店を検出、すなわちユーザAに対する商品の提供を確認し、サーバ10を介して端末20Aに商品の提供に関連するコンテンツC2を送信する。
【0185】
例えば、
図29Bに示すように、端末40の制御部41は、来店のお礼を伝えるコンテンツC2を端末20Aに送信してもよい。そして、端末20Aの制御部21は、端末40からのコンテンツC2に対応して再要求ボタン74をチャットルームRaの第1領域R1に表示させてもよい。
【0186】
<第6変形例(2)の効果>
第6変形例(2)では、端末20Aの制御部21は、ユーザSからの商品の提供に基づいて、再要求ボタン74をチャットルームRaの第1領域R1に表示させる。
このような構成による効果の一例として、端末20AのユーザAは、所望の商品を容易に再購入することができる。
【0187】
<第6変形例(3)>
第6変形例(1)では、端末20Aの制御部21は、コンテンツに対応して再要求ボタン74を表示させたが、再要求ボタン74をチャットルームRaに表示すればよく、これに限定されない。
第6変形例(3)は、端末20Aの制御部21は、複数の第1コンテンツの履歴を選択可能に表示する再要求ボタン74をチャットルームRaに表示させる変形例である。
【0188】
まず、第6実施形態と同様に、端末20Aの制御部21は、商品を予約した第1コンテンツ58の履歴、すなわちユーザAが購入した商品に関する履歴を記憶部28に記憶させる(A61)。そして、制御部21は、
図30に示すように、第1コンテンツ58を再予約する再要求ボタン74をチャットルームRaに表示させる。この再要求ボタン74は、記憶部28に記憶された複数の第1コンテンツ58の履歴75、すなわちチャットルームRa内に表示された複数の第1コンテンツの履歴75を選択可能に表示させるものである。
【0189】
端末20Aの制御部21は、再要求ボタン74に対するユーザAの入力操作、例えば長押し操作に応じて複数の履歴75をチャットルームRaに表示させる。そして、制御部21は、複数の履歴75の中から特定の履歴が選択された場合には、その特定の履歴に基づくコンテンツの入力フォーム53を第2領域R2に表示させる(A63)。
【0190】
<第6変形例(3)の効果>
第6変形例(3)では、端末20Aの制御部21は、複数の第1コンテンツの履歴を選択可能に表示する再要求ボタン74をチャットルームRaに表示させる。
このような構成による効果の一例として、端末20AのユーザAは、所望の商品を容易に再購入することができる。
【0191】
<第7実施形態>
第1実施形態~第6実施形態において、端末40のユーザSによって第1選択肢52aが選択された場合、端末20Aの制御部21は、その第1選択肢52aが入力された状態で選択肢52をチャットルームRaの第2領域R2に表示させてもよい。
第7実施形態は、ユーザSがユーザAとのやり取りに基づいて入力フォーム53の第1選択肢52aを予め選択し、端末20Aの制御部21が、その選択情報に基づいて第1選択肢52aが入力された状態の入力フォーム53を第2領域R2に表示させる実施形態である。なお、第1実施形態~第6実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
第7実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0192】
<情報処理>
図31は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0193】
まず、端末40のユーザSによって、入力フォーム53の選択肢52の中から第1選択肢52aが選択される(C71)。例えば、端末40のユーザSは、チャットルームRaの第1領域R1におけるコンテンツのやり取りに基づいて、選択肢52のうち、ユーザAが所望する第1選択肢52aを選択してもよい。
【0194】
例えば、
図32に示すように、端末20Aと端末40との間でコンテンツC1およびC2がやり取りされる。このとき、端末40のユーザSは、例えば、入力フォーム53の選択項目に基づく質問を含むコンテンツC2をチャットルームRaに入力する。
ここで、入力フォーム53の選択肢は、商品に対する要求に関連する情報を含む場合を考える。例えば、商品を注文するための入力フォーム53に商品の種類、サイズおよび色などの選択欄54が設けてある場合には、ユーザSは、これらの選択項目を質問するコンテンツC2をチャットルームRaに順次入力してもよい。
【0195】
そして、端末20AのユーザAが、コンテンツC2に対する回答を含むコンテンツC1をチャットルームRaに入力する。これにより、端末40のユーザSは、入力フォーム53の選択肢の中から、ユーザAにより選択された第1選択肢52aを選択することができる。
【0196】
このようにして、端末40のユーザSによって第1選択肢52aが選択されると、端末40の制御部41は、その選択情報をサーバ10に送信する(C72)。続いて、サーバ10の制御部11が、端末40から送信された選択情報を端末20Aに送信する(B71)。そして、端末20Aの制御部21が、サーバ10から送信された選択情報を通信I/F22により受信する。
これにより、
図33に示すように、端末20Aの制御部21は、選択情報に基づいて、第1選択肢52aが選択された状態で選択肢52を第2領域R2に表示させる(A2)。すなわち、制御部21は、第1選択肢52aが選択された状態の入力フォーム53を第2領域R2に表示させる。
【0197】
ここで、選択情報は、第1選択肢52aが選択された入力フォーム53の情報を含んでもよい。例えば、選択情報は、第1選択肢52aが選択された状態で入力フォーム53を表示させる制御情報を含んでもよいし、含まなくてもよい。これにより、端末20Aの制御部21は、第1選択肢52aを入力フォーム53に入力する必要がなく、選択情報に含まれる入力フォーム53の情報をそのまま第2領域R2に表示することができる。
【0198】
このようにして、入力フォーム53の選択肢52が、第1選択肢52aに選択された状態で第2領域R2に表示される。ユーザAは、入力フォーム53に表示された選択肢52を確認し、その選択肢52を変更したい場合には所望の選択肢52に変更する。
【0199】
<第7実施形態の効果>
第7実施形態では、端末20Aの制御部21は、端末40のユーザSによって、選択肢52のうちの第1選択肢52aが選択された場合、端末20Aの制御部21は、第1選択肢52aが入力された状態で選択肢52を第2領域R2に表示させる。
このような構成による効果の一例として、端末20AのユーザAは、選択肢52を容易に選択することができる。
【0200】
<第8実施形態>
第1実施形態~第7実施形態では、選択肢52は、入力部23aと一体に連結するように第2領域R2に表示されたが、第2領域に表示されていればよく、これに限定されない。
第8実施形態は、入力部23aと離間した位置に設定される第2領域に選択肢52を表示させる実施形態である。なお、第1実施形態~第7実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
第8実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0201】
まず、端末20Aの制御部21は、第1実施形態と同様に、ユーザAによるウェブサイトWに対する入力に基づいて、端末40に送信するコンテンツの選択肢52をチャットルームRaの第2領域R2に表示させる(A2)。このとき、選択肢52は、入力部23aが表示される第2領域R2から離間した位置に設定される第2領域に表示されてもよい。
【0202】
例えば、
図34に示すように、端末20Aの制御部21は、入力部23aが表示される第2領域R2から離間した位置に設定される第2領域R2aに、選択肢52を含む入力フォーム53を表示させてもよい。この第2領域R2aは、第2領域R2の一種で入力機能を有し、例えば第2領域R2の入力部23aに連動して入力可能に構成されてもよい。すなわち、第2領域R2aは、チャットルームRaの第1領域R1と一体化した領域ではなく、第1領域R1に含まれない領域であり、例えば第1領域R1に重畳表示されてもよい。このため、入力フォーム53に入力された内容は、送信ボタン57などにより決定されない限り、第1領域R1に反映されないことになる。
【0203】
このようにして、選択肢52を含む入力フォーム53が第2領域R2aに表示されると、第1実施形態と同様に、ユーザAが選択肢52の中から第1選択肢52aを選択する。これにより、
図9に示すように、端末20Aの制御部21が、第1選択肢52aに基づく第1コンテンツ58をチャットルームRaの第1領域R1に表示させる。
【0204】
<第8実施形態の効果>
第8実施形態では、端末20Aの制御部21は、ユーザAによる端末20Aに対する入力に基づいて、入力部23aが表示された第2領域R2と離間する第2領域R2aに選択肢52を表示させる。
このような構成による効果の一例として、チャットルームRaの表示形態に応じて選択肢52を自在に表示することができる。
【0205】
<第9実施形態>
第1実施形態~第8実施形態では、選択肢52は、チャットルームRaの第2領域に表示されたが、コンテンツが表示される第1領域に対してコンテンツを入力する入力領域に表示させてもよく、チャットルームRaに限られるものではない。
第9実施形態は、端末40から送信されたコンテンツと端末20から送信されたコンテンツとを表示部24の第1領域に表示し、コンテンツを入力するための入力領域である第2領域に選択肢52を表示させる実施形態である。なお、第1実施形態~第8実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
第9実施形態に記載の内容は、他の各実施形態のいずれにも適用可能である。
【0206】
<情報処理>
図35は、本実施形態における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0207】
まず、第1実施形態と同様に、ユーザAが、
図7に示すように、ウェブサイトW上の表示ボタン51を入力操作する。ここで、端末20Aには、端末40から送信された第1コンテンツと、端末20Aから送信された第2コンテンツとを表示部24の第1領域に表示させるコンテンツ表示機能を含むものとする。このコンテンツ表示機能は、例えば、ユーザAと関連付けられていないユーザSの第1コンテンツを第1領域に表示してもよいし、しなくてもよい。また、
図4に示すように、コンテンツ表示機能は、第1領域R1に表示するコンテンツを入力部23aで入力する場合には、その入力領域を表示部24の第2領域R2に表示させる。
【0208】
続いて、端末20Aの制御部21は、ユーザAによる表示ボタン51に対する入力、すなわち端末20Aに対する入力に基づいて、コンテンツ表示機能を起動し、コンテンツ表示機能の画面を表示部24に表示させる(A91)。このとき、制御部21は、
図8に示すように、端末40に送信する第1コンテンツの選択肢52を第2領域R2に表示させる(A92)。例えば、制御部21は、選択肢52を含む入力フォーム53を第2領域R2に表示させてもよいし、させなくてもよい。
【0209】
そして、ユーザAにより所望の第1選択肢が選択されると、制御部21は、第1選択肢に基づく第1コンテンツを通信I/F22によりサーバ10に送信する(A93)。また、制御部21は、第1選択肢に基づく第1コンテンツを第1領域に表示させる(A94)。
サーバ10の制御部11は、端末20Aから第1コンテンツを受信すると、その第1コンテンツを端末40に通信I/F14により送信する(B91)。そして、サーバ10から送信された第1コンテンツが端末40で受信されると、端末40の制御部41が、第1コンテンツを第1領域R1に表示させる(C91)。
【0210】
<第9実施形態の効果>
第9実施形態では、端末20Aの表示部24が、端末40から送信された第1コンテンツを第1領域に表示し、端末20Aから送信された第2コンテンツを第1領域に表示する。そして、端末20Aの制御部21が、端末20AのユーザAによる端末20Aに対する入力に基づいて、端末40に送信し、第1領域に表示するコンテンツを入力するための入力領域である第2領域に、端末40に送信する第1コンテンツの選択肢52を表示させる。
このような構成による効果の一例として、端末40に送信するコンテンツを容易に入力することができる。
【0211】
<その他>
本開示の実施形態を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。限定でなく例として、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、各実施形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。
【符号の説明】
【0212】
1 システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク
40 端末