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特開2023-110483情報処理装置システム、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023110483
(43)【公開日】2023-08-09
(54)【発明の名称】情報処理装置システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230802BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022011963
(22)【出願日】2022-01-28
(71)【出願人】
【識別番号】501013156
【氏名又は名称】フルテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100189946
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 誠
(72)【発明者】
【氏名】古野 元昭
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】サポート対応者が駆け付けてサポート必要者への負担を軽減することが可能な情報処理装置システム、情報処理方法、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】情報処理システム100は、サーバ1と、第1装置Aと、第2装置Bと、第3装置Cと、第4装置Dと、第5装置Eとが、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されることで構成される。第1装置Aは、サポート必要者SNの存在を自動的に検知する装置である。サーバ1は、第1装置Aからの検知信号を受信して、これを基に、サポート対応者SRに向けたサポート要請信号を生成する装置である。第2装置Bは、サポート要請信号をサポート対応者SRが視認可能に表示する装置である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サポートを必要とするサポート必要者を検知することが可能な少なくとも一の第1装置と、
前記サポート必要者をサポートする少なくとも一のサポート対応者が視認可能な第2装置表示部を有する第2装置と、
前記第1装置及び前記第2装置の夫々との通信が可能な情報処理装置と、
を含む情報処理システムであって、
前記第1装置は、
検知した前記サポート必要者に関する情報として第1情報を生成する第1情報生成手段と、
生成した前記第1情報を前記情報処理装置に送信する第1情報送信手段と、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記第1装置からの前記第1情報を受信する第1情報受信手段と、
受信した前記第1情報に基づき前記サポート対応者に向けた、サポート要請となる第2情報を生成する第2情報生成手段と、
生成した前記第2情報を前記第2装置に送信する第2情報送信手段と、
を備え、
前記第2装置は、
前記情報処理装置からの前記第2情報を受信する第2情報受信手段と、
受信した前記第2情報に関する情報を前記第2装置表示部に表示する第2情報表示手段と、
を備える、
情報処理システム。
【請求項2】
前記サポート必要者が所定エリア内に存在することに関する情報として第3情報を生成する第3情報生成手段と、
生成した前記第3情報を前記情報処理装置に送信する第3情報送信手段と、
を備える第3装置を更に含むと共に、
前記情報処理装置は、
前記第3装置からの前記第3情報を受信する第3情報受信手段と、
受信した前記第3情報に基づき前記サポート対応者に向けた、前記サポート必要者が前記所定エリア内に存在する連絡に関する第4情報を生成する第4情報生成手段と、
生成した前記第4情報を前記第2装置に送信する第4情報送信手段と、
を更に備え、
前記第2装置は、
前記情報処理装置からの前記第4情報を受信する第4情報受信手段と、
受信した前記第4情報に関する情報を前記第2装置表示部に表示する第4情報表示手段と、
を更に備える、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記情報処理装置は、
前記サポート必要者に向けた応答に関する情報として第5情報を生成する第5情報生成手段と、
生成した前記第5情報を前記第1装置に送信する第5情報送信手段と、
を更に備え、
前記第1装置は、
前記情報処理装置からの前記第5情報を受信する第5情報受信手段と、
受信した前記第5情報に関する情報を前記第1装置の第1装置表示部に表示する第5情報表示手段と、
を更に備える、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記サポート必要者が携帯する第4装置、及び、前記第1装置の近傍に配置される第5装置のうち、少なくとも一の装置を更に含むと共に、
前記情報処理装置は、
前記サポート必要者に向けた応答に関する情報として第5情報を生成する第5情報生成手段と、
生成した前記第5情報を前記一の装置に送信する第5情報送信手段と、
を更に備え、
前記一の装置は、
前記情報処理装置からの前記第5情報を受信する第5情報受信手段と、
受信した前記第5情報に関する情報を前記一の装置の、一の装置表示部に表示する第5情報表示手段と、
を更に備える、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
サポートを必要とするサポート必要者を検知することが可能な少なくとも一の第1装置と、
前記サポート必要者をサポートする少なくとも一のサポート対応者が視認可能な第2装置表示部を有する第2装置と、
前記第1装置及び前記第2装置の夫々との通信が可能な情報処理装置と、
を含む情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
前記第1装置が実行するステップとして、
検知した前記サポート必要者に関する情報として第1情報を生成する第1情報生成ステップと、
生成した前記第1情報を前記情報処理装置に送信する第1情報送信ステップと、
を含み、
前記情報処理装置が実行するステップとして、
前記第1装置からの前記第1情報を受信する第1情報受信ステップと、
受信した前記第1情報に基づき前記サポート対応者に向けた、サポート要請となる第2情報を生成する第2情報生成ステップと、
生成した前記第2情報を前記第2装置に送信する第2情報送信ステップと、
を含み、
前記第2装置が実行するステップとして、
前記情報処理装置からの前記第2情報を受信する第2情報受信ステップと、
受信した前記第2情報に関する情報を前記第2装置表示部に表示する第2情報表示ステップと、
を含む、
情報処理方法。
【請求項6】
サポートを必要とするサポート必要者を検知することが可能な少なくとも一の第1装置を制御する第1コンピュータと、
前記サポート必要者をサポートする少なくとも一のサポート対応者が視認可能な第2装置表示部を有する第2装置を制御する第2コンピュータと、
前記第1装置及び前記第2装置の夫々との通信が可能な情報処理装置を制御する情報処理装置コンピュータと、
を含む情報処理システムに適用するプログラムであって、
前記第1コンピュータに、
検知した前記サポート必要者に関する情報として第1情報を生成する第1情報生成ステップと、
生成した前記第1情報を前記情報処理装置に送信する第1情報送信ステップと、
を含む制御処理を実行させ、
前記情報処理装置コンピュータに、
前記第1装置からの前記第1情報を受信する第1情報受信ステップと、
受信した前記第1情報に基づき前記サポート対応者に向けた、サポート要請となる第2情報を生成する第2情報生成ステップと、
生成した前記第2情報を前記第2装置に送信する第2情報送信ステップと、
を含む制御処理を実行させ、
前記第2コンピュータに、
前記情報処理装置からの前記第2情報を受信する第2情報受信ステップと、
受信した前記第2情報に関する情報を前記第2装置表示部に表示する第2情報表示ステップと、
を含む制御処理を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1には、身障者や高齢者等が車椅子で移動する際、共通する同一周波数の信号で自動ドアを一定時間開くことのできる技術が開示される。この開示技術における車椅子には、リモコン式発信機が付帯される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-285756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の従来技術にあっては、車椅子の身障者や高齢者等が付帯のリモコン式発信機を自身で操作し自動ドアを一定時間開くようにしている。例えば、リモコン式発信機の操作頻度が多い建物や施設に来ているような場合には、身障者や高齢者等(サポートを必要とするサポート必要者)への負担が大きくなってしまうという問題点があった。即ち、サポートをしてくれるサポート対応者がいないため、サポート必要者は自身でやらざるを得なくなり、結果、負担が大きくなってしまうという問題点があった。
【0005】
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、サポート対応者が駆け付けてサポート必要者への負担を軽減することが可能な情報処理装置システム、情報処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
サポートを必要とするサポート必要者を検知することが可能な少なくとも一の第1装置と、
前記サポート必要者をサポートする少なくとも一のサポート対応者が視認可能な第2装置表示部を有する第2装置と、
前記第1装置及び前記第2装置の夫々との通信が可能な情報処理装置と、
を含む情報処理システムであって、
前記第1装置は、
検知した前記サポート必要者に関する情報として第1情報を生成する第1情報生成手段と、
生成した前記第1情報を前記情報処理装置に送信する第1情報送信手段と、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記第1装置からの前記第1情報を受信する第1情報受信手段と、
受信した前記第1情報に基づき前記サポート対応者に向けた、サポート要請となる第2情報を生成する第2情報生成手段と、
生成した前記第2情報を前記第2装置に送信する第2情報送信手段と、
を備え、
前記第2装置は、
前記情報処理装置からの前記第2情報を受信する第2情報受信手段と、
受信した前記第2情報に関する情報を前記第2装置表示部に表示する第2情報表示手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、サポート対応者が駆け付けてサポート必要者への負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の情報処理システムにより提供される本サービスの概要を示す図である。
図2】情報処理システムに関するシステム構成の一例を示すブロック図である。
図3図2の情報処理システムのうち、サーバのハードウェア構成を示すブロック図である(図中のカッコ内は第1装置~第5装置のハードウェア構成に関する)。
図4図2の情報処理システムのうち、サーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図5図2の情報処理システムのうち、第1装置の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図6図2の情報処理システムのうち、第2装置の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図7図2の情報処理システムのうち、第3装置~第5装置の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図8】サポート必要者が所定エリア内に存在する場合の本サービスの概要を示す図である。
図9図2の情報処理システムのうち、サーバの処理動作の一例を示すフローチャートである。
図10図2の情報処理システムのうち、第1装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図11図2の情報処理システムのうち、第2装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<本サービスの概要について>
図1は、本発明の情報処理システム100により提供される本サービスの概要を示す図である。
【0010】
図1において、本サービスは、サービス提供者(図示省略)が管理するサーバ1(図2参照(情報処理装置))を含む複数の装置により提供される。本サービスでは、例えば、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティングが採用される。本サービスは、以下の説明で分かるようになるが、サポートを必要とするサポート必要者SNを、後述する第1装置Aが検知する。そして、この検知されたサポート必要者SNのもとへ、サポートするためのサポート対応者SRが駆け付ける。これによりサポート必要者SNのこの後の負担等を軽減することを目的とする。
【0011】
上述のサポート必要者SNは、例えば、身障者や高齢者等である。サポート必要者SNは、自身に対し他者からの何らかのサポートを必要とした状況に置かれた者が該当する。サポート必要者SNは、例えば、外出時の行動における負担が比較的重い人が該当する。サポート必要者SNは、例えば、白杖を持つ者や車いすに乗る者、盲導犬を連れる者、ヘルプマークを付ける者が該当する。この他、ベビーカーを押す者等であってもよい。また、本サービスを、例えば、病院において提供する場合には、いわゆる患者もサポート必要者SNとして該当する。
【0012】
図1に示すサポート必要者SNは、例えば、駅を利用する者であるとする。また、サポート必要者SNは、例えば、白杖2を持つ者であるとする。白杖2は、白杖本体2aと、この白杖本体2aの所望の位置に設けられた被検知部2bとを備えて構成される。被検知部2bは、例えば、ICチップやICタグのような非接触式で情報の送信が可能な小型装置である。被検知部2bは、第1装置Aにより検知可能となるものが該当する。被検知部2bは、ここでは、例えば、白杖本体2aに対し埋め込まれている(埋め込みは一例であるものとする。例えば、後付けにすることも可能である)。
【0013】
なお、サポート必要者SNが白杖2でなく、例えば、車いすに乗る者であれば、車いすのどこかに上述の被検知部2bに相当するものが設けられる。また、白杖2でなく、例えば、後述する第4装置Dをサポート必要者SNが携帯する場合であれば、被検知部2bに相当する機能を第4装置Dに持たせてもよい。
【0014】
「検知」に関しては、ここではサポート必要者SNが自動的に検知されることを想定しているが、これに限らず、サポート必要者SNが自発的にアクションをした結果、検知されることであってもよい(後述する)。また、サポート必要者SNが、例えば、所定の箇所で後述する第4装置Dを操作して自身を検知してもらう、等であってもよい。
【0015】
上述のサポート対応者SRは、本サービスにおいて、サポート要請があるとサポート必要者SNのもとへ駆け付けることができる者である。別な言い方をすれば、サポートする役割が割り当てられた者、或いは、その役割を担う意思を有する者等である。サポート対応者SRは、サポート必要者SNが必要とするサポートを実現するために配置される者である。サポート対応者SRは、例えば、第1装置Aが駅に設置される場合、駅の職員や、駅を警備する警備会社の警備員等が該当する(一例であるものとする)。
【0016】
上述の第1装置Aは、例えば、サポート必要者SNの存在を自動的に検知するための装置である。図1では、第1装置Aは、駅の所定の箇所に設置される装置である。第1装置Aは、サポート必要者SNが、例えば、「ここまで来ればサポートが受けられて、そのサポートを受けることで安心して駅が利用できる」と思えるような箇所に設置される。
第1装置Aは、例えば、駅の出入口等に設置される自動ドア装置に対し、これと一体又は近傍となるように設置される。第1装置Aは、上述の自動ドア装置のようなサポート必要者SNが容易に分かる箇所に設置される装置である。
【0017】
第1装置Aは、例えば、エレベータやエスカレータ、多目的トイレ等に設置されてもよい。また、上述の第1装置Aは、バリアフリー化の対応が遅れている箇所等に設置されてもよい。この他、改札口付近や階段付近の壁や柱等に設置されてもよい。第1装置Aは、上述の公共の箇所や装置に設置され、更にサポート必要者SNが他者に対して邪魔にならないような待機可能となる箇所に設置されることが好ましい。
【0018】
図1の第1装置Aは、サポート必要者SNが持つ白杖2の被検知部2bを検知するための検知部(図示省略)を有する。この検知部は、離れていても被検知部2bを検知することができる装置が採用される。第1装置Aは、白杖2の被検知部2bがICチップやICタグ等であれば、その情報を受信することができるリーダーのような装置が採用される。
【0019】
上述のサーバ1(図2参照(情報処理装置))は、第1装置Aからの検知信号(後述する第1情報)を受信して、これを基に、サポート対応者SRに向けたサポート要請信号(後述する第2情報)を生成する装置である。また、サーバ1は、この生成されたサポート要請信号をサポート対応者SR側の第2装置Bに対して送信する装置である(一例であり、詳細については後述する)。
【0020】
上述の第2装置Bは、例えば、サポート対応者SRが携帯する携帯端末や、サポート対応者SRが待機する部屋等に設置される情報処理端末、表示機器等である。第2装置Bは、上述のサポート要請信号(第2情報)を受信することにより、例えば、どのようなサポート必要者SNであるかの情報を取得することになる。また、どのような箇所でサポートを必要としているのか等の情報も取得することになる。第2装置Bには、これら取得した情報が表示(提示)される。
第2装置Bは、表示された上述の情報をサポート対応者SRが視認して、この後にサポート必要者SNのもとへ駆け付けることができるようにするために備えられる。
【0021】
上述の携帯端末は、スマートフォンやタブレット等のモバイル端末、或いは腕時計型のウェアラブル端末等が一例として挙げられる。また、上述の情報処理端末は、パーソナルコンピュータ等が一例として挙げられる。また、上述の表示機器は、デジタルサイネージ等が一例として挙げられる。
【0022】
<作用・効果について>
以上、図1を参照しながら本サービスの概要等について説明してきた通り、本サービスでは、サポート必要者SN(例えば、白杖2を持つ者)が第1装置Aの設置される個所まで来て待つと、サポート対応者SRが駆け付けてきてくれるようになる。そのため、サポート対応者SRからのサポートを受けることにより、サポート必要者SNは後の負担等を軽減することができる。
【0023】
<情報処理システム100に関するシステム構成について>
図2は、情報処理システム100に関するシステム構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
情報処理システム100は、サーバ1(情報処理装置)と、第1装置Aと、第2装置Bと、第3装置Cと、第4装置Dと、第5装置Eとが、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されることで構成される。
ここでは、鉄道の駅(例えば、東京駅のような大きな駅)において提供されるサービスとして説明する。
なお、「情報処理システム」を、例えば、「(サポート必要者に対する)サポートシステム」と読み替えてもよいものとする。
【0025】
サーバ1は、以下で説明する第1装置Aや第2装置B等と協働して各種処理を実行する装置である。
【0026】
第1装置Aは、サポート必要者SNの存在を自動的に検知する装置である。第1装置Aは、ここでは鉄道の駅の出入口にある自動ドア装置(図示省略)に対し一体となるように設置される(設置個所は一例であるものとする)。なお、上述の自動ドア装置の付近には、例えば、サポート必要者SNが他者に対して邪魔にならないような待機可能なスペースが確保されるものとする。
第1装置Aは、ここでは表示部16A(図5参照)を有する。表示部16Aは、サポート必要者SNに向けた応答(後述する)に関する情報を表示するために設けられる。なお、表示部16Aは、必要に応じて設けられる。
第1装置Aは、サポート必要者SNを検知するための検知部(図示省略)を有する。この検知部は、離れていてもサポート必要者SN(図1の場合、被検知部2b)を検知することができる装置が採用される。第1装置Aは、上述のように、リーダーのような装置が採用される。検知部は、後述する入力部17Aの一つであるものとしてもよい。
第1装置Aは、ここでは図1を参照しながら説明したものと基本的に同じである。
【0027】
第2装置Bは、例えば、サポート対応者SRが携帯する携帯端末や、サポート対応者SRが待機する部屋等に設置される情報処理端末、表示機器等である。第2装置Bは、ここでは図1を参照しながら説明したものと基本的に同じである。
【0028】
第3装置Cは、サポート必要者SNが所定エリアAR(図8参照)内に存在することを自動的に検知する装置である。第3装置Cは、所定エリアAR内に複数設置される。なお、例えば、所定エリアARの範囲が狭ければ、第3装置Cの設置は任意である。検知に関する仕組みとしては、ここでは第1装置Aと基本的に同じである。
【0029】
第4装置Dは、サポート必要者SNが携帯するスマートフォンやタブレット等のモバイル端末、或いは腕時計型のウェアラブル端末等である。第4装置Dは、表示部16D(図7参照)を有する。第4装置Dは、サポート必要者SNに向けた応答(後述する)に関する情報(第5情報)を表示することが可能な装置である。第4装置Dは、例えば、Bluetooth(登録商標)のような無線通信規格に対応する機能を有する。
【0030】
第5装置Eは、表示部16E(図7参照)を有して、第1装置Aの近傍に配置される。表示部16Eは、例えば、上述の自動ドア装置に設置される表示機器(デジタルサイネージ等)である。第5装置Eは、サポート必要者SNに向けた応答(後述する)に関する情報(第5情報)を表示するための装置である。なお、第5装置Eの設置は任意である。
【0031】
<サーバ1のハードウェア構成について>
図3は、図2の情報処理システム100のうち、サーバ1(情報処理装置)のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0032】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、表示部16(出力部)と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えて構成される。
【0033】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0034】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続される。このバス14には、入出力インターフェース15が接続される。
入出力インターフェース15には、表示部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続される。
【0035】
表示部16(出力部)は、ディスプレイ(画面)により構成され、各種画像を表示する。入力部17は、各種ハードウェア等で構成され、各種情報を入力する。
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、ネットワークNを介して他の装置(図2の場合、第1装置A~第5装置)との間で行う通信を制御する。
【0036】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。
ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0037】
以上のようなサーバ1と、第1装置A~第5装置Eとに関し、これらの各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、後述する各種処理が実現されるようになる。
【0038】
<第1装置A~第5装置Eについて>
図3において、第1装置A~第5装置Eの夫々のハードウェア構成は、上述のサーバ1のハードウェア構成と基本的に同様である。
即ち、第1装置Aであれば、CPU11Aと、ROM12Aと、RAM13Aと、バス14Aと、入出力インターフェース15Aと、表示部16Aと、入力部17Aと、記憶部18Aと、通信部19Aと、ドライブ20Aと、リムーバブルメディア21Aとを備えて構成される。
第1装置Aは、例えば、サポート必要者SNの様子を把握するため、動画や静止画像を含めて第1情報(後述する)として生成することができてもよい。この場合、撮像部(図示省略)を更に備えて構成される。
【0039】
また、第2装置Bであれば、CPU11Bと、ROM12Bと、RAM13Bと、バス14Bと、入出力インターフェース15Bと、表示部16Bと、入力部17Bと、記憶部18Bと、通信部19Bと、ドライブ20Bと、リムーバブルメディア21Bとを備えて構成される。
第2装置Bは、上述のスマートフォンやタブレットであれば、撮像部(図示省略)を更に備えて構成される。
【0040】
また、第3装置Cであれば、CPU11Cと、ROM12Cと、RAM13Cと、バス14Cと、入出力インターフェース15Cと、表示部16Cと、入力部17Cと、記憶部18Cと、通信部19Cと、ドライブ20Cと、リムーバブルメディア21Cとを備えて構成される。
【0041】
また、第4装置Dであれば、CPU11Dと、ROM12Dと、RAM13Dと、バス14Dと、入出力インターフェース15Dと、表示部16Dと、入力部17Dと、記憶部18Dと、通信部19Dと、ドライブ20Dと、リムーバブルメディア21Dとを備えて構成される。
第4装置Dは、上述のスマートフォンやタブレットであれば、撮像部(図示省略)を更に備えて構成される。
【0042】
また、第5装置Eであれば、CPU11Eと、ROM12Eと、RAM13Eと、バス14Eと、入出力インターフェース15Eと、表示部16Eと、入力部17Eと、記憶部18Eと、通信部19Eと、ドライブ20Eと、リムーバブルメディア21Eとを備えて構成される。
【0043】
<サーバ1の機能的構成について>
図4は、図2の情報処理システム100のうち、サーバ1の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0044】
サーバ1は、図3を参照しながら上述したように、CPU11と、記憶部18と、通信部19等とを備えて構成される。サーバ1には、通信部19を介して第1装置A~第5装置Eが接続される。
【0045】
CPU11は、第1情報受信部111(第1情報受信手段)と、第2情報生成部112(第2情報生成手段)と、第2情報送信部113(第2情報送信手段)と、第3情報受信部114(第3情報受信手段)と、第4情報生成部115(第4情報生成手段)と、第4情報送信部116(第4情報送信手段)と、第6情報受信部117(第6情報受信手段)と、第5情報生成部118(第5情報生成手段)と、第5情報送信部119(第5情報送信手段)とを備えて構成される。
【0046】
別な言い方をすれば、サーバ1(情報処理装置)のCPU11においては、動作する際に、第1情報受信部111と、第2情報生成部112と、第2情報送信部113と、第3情報受信部114と、第4情報生成部115と、第4情報送信部116と、第6情報受信部117と、第5情報生成部118と、第5情報送信部119とが機能する。
【0047】
記憶部18は、第1情報記憶部181と、第2情報記憶部182と、第3情報記憶部183と、第4情報記憶部184と、第6情報記憶部185と、第5情報記憶部186とを有する。
【0048】
CPU11の第1情報受信部111は、第1装置Aから送信された第1情報(後述する)を受信する処理を実行する。また、第1情報受信部111は、受信した第1情報を第1情報記憶部181に記憶する処理を実行する。
【0049】
第2情報生成部112は、受信した第1情報に基づき、サポート対応者SRに向けた第2情報を生成する処理を実行する。第2情報は、サポート要請となる情報として生成される。サポート要請となる情報、即ち第2情報は、例えば、「サポート対応者SRはサポート必要者SNのもとへ駆け付けてサポートするように」という内容の要請の他に、駆け付けのために向かう位置や、その位置までの最適ルート等の情報が含まれるものとする。第2情報生成部112は、生成された第2情報を第2情報記憶部182に記憶する処理を実行する。なお、第2情報の記憶は任意である。
【0050】
第2情報送信部113は、生成された第2情報を、通信部19を介して第2装置Bに送信する処理を実行する。なお、第2情報送信部113は、サポート対応者SRの現在位置を把握し、サポートに適した者を選んで送信するようにしてもよい。第2情報が送信されることにより、この後、サポート対応者SRに対しサポート要請がなされることにる。
【0051】
第3情報受信部114は、第3装置Cから送信された第3情報(後述する)を受信する処理を実行する。また、第3情報受信部114は、受信した第3情報を第3情報記憶部183に記憶する処理を実行する。
【0052】
第4情報生成部115は、受信した第3情報に基づき、サポート対応者SRに向けた、例えば、「サポート必要者SNが所定エリアAR(図8参照)内に存在する」という内容の連絡に関する第4情報を生成する処理を実行する。第4情報は、サポート要請があった際にサポート対応者SRが素早く対応できるように、事前に連絡する内容の情報として生成される。第4情報生成部115は、生成された第4情報を第4情報記憶部184に記憶する処理を実行する。なお、第4情報の記憶は任意である。
【0053】
第4情報送信部116は、生成された第4情報を、通信部19を介して第2装置Bに送信する処理を実行する。第4情報が送信されることにより、この後、サポート対応者SRが待機することができ、素早くサポート必要者SNのもとへ駆け付けることができるようになる。
【0054】
第6情報受信部117は、第2装置Bから送信された第6情報(後述する)を受信する処理を実行する。また、第6情報受信部117は、受信した第6情報を第6情報記憶部185に記憶する処理を実行する。
【0055】
第5情報生成部118は、受信した第6情報に基づき、サポート必要者SNに向けた第5情報を生成する処理を実行する。第5情報は、例えば、サポート対応者SRが何らかの要因でサポート必要者SNのもとへ駆け付けることが遅れてしまう場合に、「少しお待ちください」のような応答(メッセージ)を表示させるための情報である。
なお、第5情報生成部118は、第1情報受信部111で第1情報を受信した際に、サポート必要者SNに向けて、例えば、「サポート対応者SRを向かわせますのでお待ちください」のような応答(メッセージ)を表示させるための第5情報の生成をする処理の実行をしてもよい。
第5情報生成部118は、生成された第5情報を第5情報記憶部186に記憶する処理を実行する。
【0056】
第5情報送信部119は、生成された第5情報を、通信部19を介して第2装置B、第4装置D、及び第5装置Eのうち、少なくとも一に送信する処理を実行する。第5情報が送信されることにより、この後、サポート必要者SNは安心してサポート対応者SRが駆け付けることを待つことができるようになる。
【0057】
記憶部18の第1情報記憶部181は、第1情報受信部111で受信した第1情報(後述する)を記憶しておく記憶領域である。
第2情報記憶部182は、第2情報生成部112で生成された第2情報を記憶しておく記憶領域である。
第3情報記憶部183は、第3情報受信部114で受信した第3情報(後述する)を記憶しておく記憶領域である。
第4情報記憶部184は、第4情報生成部115で生成された第4情報を記憶しておく記憶領域である。
第6情報記憶部185は、第6情報受信部117で受信した第6情報(後述する)を記憶しておく記憶領域である。
第5情報記憶部186は、第5情報生成部118で生成された第5情報を記憶しておく記憶領域である。
【0058】
<第1装置Aの機能的構成について>
図5は、図2の情報処理システム100のうち、第1装置Aの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0059】
第1装置Aは、図3を参照しながら上述したように、CPU11Aと、表示部16A(第1装置表示部)と、記憶部18Aと、通信部19A等とを備えて構成される。第1装置Aには、通信部19Aを介してサーバ1が接続される。
なお、第1装置Aは、表示部16Aを持たない場合もあり得る。
【0060】
CPU11Aは、第1情報生成部11A1(第1情報生成手段)と、第1情報送信部11A2(第1情報送信手段)と、第5情報受信部11A3(第5情報受信手段)と、第5情報表示部11A4(第5情報表示手段)とを備えて構成される。
なお、第1装置Aが表示部16Aを持たない場合、第5情報受信部11A3及び第5情報表示部11A4は機能しない。
【0061】
CPU11Aは、これが動作する際に、第1情報生成部11A1と、第1情報送信部11A2と、第5情報受信部11A3と、第5情報表示部11A4とが機能する。
【0062】
記憶部18Aは、第1情報記憶部18A1と、第5情報記憶部18A2とを備えて構成される。第1情報記憶部18A1は、第1装置Aにおいて、生成された第1情報(後述する)を記憶しておく記憶領域として備えられ、第5情報記憶部18A2は、同じく第1装置Aにおいて、受信した第5情報を記憶しておく記憶領域として備えられる。
【0063】
CPU11Aの第1情報生成部11A1は、検知したサポート必要者SNに関する情報として第1情報を生成する処理を実行する。第1情報は、サポート必要者SNが、例えば、図1のような白杖2を持つ者であれば、白杖本体2aに設けられた被検知部2bから送信された情報(サポート必要者SNの個人情報等)や、第1装置Aの位置情報、検知した時間情報等を含んで生成される。第1情報生成部11A1は、生成された第1情報を第1情報記憶部18A1に記憶する処理を実行する。
【0064】
第1情報送信部11A2は、生成された第1情報を、通信部19を介してサーバ1に送信する処理を実行する。第1情報が送信されることにより、この後、サポート対応者SRに対しサポート要請がなされ、そして、サポート必要者SNのもとへサポート対応者SRが駆け付けることにる。
【0065】
第5情報受信部11A3は、サーバ1から送信された第5情報を受信する処理を実行すると共に、受信した第5情報を第5情報記憶部18A2に記憶する処理を実行する。
【0066】
第5情報表示部11A4は、受信した第5情報に関する情報を表示部16A(第1装置表示部)に表示する処理を実行する。表示部16Aには、サポート必要者SNに向けた応答(例えば、「少しお待ちください」や「サポート対応者SRを向かわせますのでお待ちください」のような応答(メッセージ))が表示される。
【0067】
<第2装置Bの機能的構成について>
図6は、図2の情報処理システム100のうち、第2装置Bの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0068】
第2装置Bは、図3を参照しながら上述したように、CPU11Bと、表示部16B(第2装置表示部)と、入力部17Bと、記憶部18Bと、通信部19B等とを備えて構成される。第2装置Bには、通信部19Bを介してサーバ1が接続される。
【0069】
CPU11Bは、第2情報受信部11B1(第2情報受信手段)と、第2情報表示部11B2(第2情報表示手段)と、第4情報受信部11B3(第4情報受信手段)と、第4情報表示部11B4(第4情報表示手段)と、応答要否判断部11B5と、第6情報生成部11B6と、第6情報送信部11B7とを備えて構成される。
【0070】
別な言い方をすれば、第2装置BのCPU11Bにおいては、動作する際に、第2情報受信部11B1と、第2情報表示部11B2と、第4情報受信部11B3と、第4情報表示部11B4と、応答要否判断部11B5と、第6情報生成部11B6と、第6情報送信部11B7とが機能する。
【0071】
記憶部18Bは、第2情報記憶部18B1と、第4情報記憶部18B2と、第6情報記憶部18B3とを有する。第2情報記憶部18B1は、第2装置Bにおいて、受信した第2情報を記憶しておく記憶領域であり、第4情報記憶部18B2は、同じく第2装置Bにおいて、受信した第4情報を記憶しておく記憶領域である。また、第6情報記憶部18B3は、同じく第2装置Bにおいて、生成された第6情報を記憶しておく記憶領域である。
【0072】
CPU11Bの第2情報受信部11B1は、サーバ1から送信された第2情報を受信する処理を実行すると共に、受信した第2情報を第2情報記憶部18B1に記憶する処理を実行する。
【0073】
第2情報表示部11B2は、受信した第2情報に関する情報を表示部16B(第2装置表示部)に表示する処理を実行する。表示部16Bには、サポート対応者SRに向けたサポート要請(例えば、「サポート対応者SRはサポート必要者SNのもとへ駆け付けてサポートするように」という内容の要請(メッセージ))が表示される。また、この他に、駆け付けのために必要な位置や、その位置までの最適ルート等の各種情報が表示される。なお、表示のみならず、音声等が同時に出力されてもよい。
【0074】
第4情報受信部11B3は、サーバ1から送信された第4情報を受信する処理を実行すると共に、受信した第4情報を第4情報記憶部18B2に記憶する処理を実行する。
【0075】
第4情報表示部11B4は、受信した第4情報に関する情報を表示部16B(第2装置表示部)に表示する処理を実行する。表示部16Bには、例えば、「サポート必要者SNが所定エリアAR(図8参照)内に存在する」という内容の連絡(メッセージ)が表示される。第4情報は、事前連絡のようなものである。第4情報が表示されることにより、この後にサポート要請があると、サポート対応者SRが素早く対応できるようになる。なお、上述した第2情報の場合と同じように、表示の他に音声等が同時に出力されてもよい。
【0076】
応答要否判断部11B5は、サポート必要者SNに向けた応答(メッセージ)が必要か否かを判断する処理を実行する。この判断において「応答が必要」とは、例えば、サポート対応者SRが何らかの要因でサポート必要者SNのもとへ駆け付けることが遅れてしまうような場合が一例として挙げられる。「応答が必要」の場合、例えば、サポート対応者SRは、入力部17B(例えば、キーボード)を介してその旨を第2装置Bに入力する。第2装置Bは、サポート対応者SRからの入力があると「応答が必要」であると判断して、次の処理(第6情報の生成)を実行する。
【0077】
第6情報生成部11B6は、応答要否判断部11B5で「応答が必要」と判断した場合に、第6情報を生成する処理を実行する。第6情報は、ここではサポート必要者SNに向けた応答(メッセージ)が必要である旨の入力情報である。
【0078】
第6情報送信部11B7は、生成された第6情報を、通信部19を介してサーバ1に送信する処理を実行する。第6情報が送信されることにより、この後、サーバ1側で第5情報が生成される。
【0079】
<第3装置Cの機能的構成について>
図7(a)は、図2の情報処理システム100のうち、第3装置Cの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0080】
第3装置Cは、図3を参照しながら上述したように、CPU11Cと、記憶部18Cと、通信部19C等とを備えて構成される。第3装置Cには、通信部19Cを介してサーバ1が接続される。
【0081】
CPU11Cは、第3情報生成部11C1(第3情報生成手段)と、第3情報送信部11C2(第3情報送信手段)とを備えて構成される。別な言い方をすれば、第3装置CのCPU11Cにおいては、動作する際に、第3情報生成部11C1と、第3情報送信部11C2とが機能する。
【0082】
記憶部18Cは、第3情報記憶部18C1を有する。第3情報記憶部18C1は、第3装置Cにおいて、生成された第3情報を記憶しておく記憶領域である。
【0083】
CPU11Cの第3情報生成部11C1は、サポート必要者SNが所定エリアAR(図8参照)内に存在することに関する情報として第3情報を生成する処理を実行する。第3情報は、例えば、入力部17Cの一つである図示しない検知部からの検知信号に基づき生成される。第3情報には、第3装置Cの位置情報、検知した時間情報等が含まれる。なお、サポート必要者SNが予め登録された者であれば、後に第1装置Aで第3情報を受信することにより、例えば、行動パターンを予測することが可能になる。第3情報生成部11C1は、生成された第3情報を第3情報記憶部18C1に記憶する処理を実行する。
【0084】
第3情報送信部11C2は、生成された第3情報を、通信部19を介してサーバ1に送信する処理を実行する。第3情報が送信されることにより、この後、サーバ1側で第4情報が生成される。
【0085】
<第4装置D(第5装置E)の機能的構成について>
図7(b)は、図2の情報処理システム100のうち、第4装置D(第5装置E)の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0086】
第4装置D(第5装置E)は、図3を参照しながら上述したように、CPU11D(CPU11E)と、表示部16D(16E)と、記憶部18D(18E)と、通信部19D(19E)等とを備えて構成される。第4装置D(第5装置E)には、通信部19D(19E)を介してサーバ1が接続される。
【0087】
CPU11Dは、第5情報受信部11D1(11E1)(第5情報受信手段)と、第5情報表示部11D2(11E2)(第5情報表示手段)とを備えて構成される。別な言い方をすれば、第3装置CのCPU11D(11E)においては、動作する際に、第5情報受信部11D1(11E1)と、第5情報表示部11D2(11E2)とが機能する。
【0088】
記憶部18D(18E)は、第5情報記憶部18D1(18E1)を有する。第5情報記憶部18D1(18E1)は、第4装置D(第5装置E)において、生成された第5情報を記憶しておく記憶領域である。
【0089】
CPU11D(11E)の第5情報受信部11D1(11E1)は、サーバ1から送信された第5情報を受信する処理を実行すると共に、受信した第5情報を第5情報記憶部18D1(18E1)に記憶する処理を実行する。
【0090】
第5情報表示部11D2(11E2)は、受信した第5情報に関する情報を表示部16D(16E)(第4装置表示部(第5装置表示部))に表示する処理を実行する。表示部16D(16E)には、サポート必要者SNに向けた応答(例えば、「少しお待ちください」や「サポート対応者SRを向かわせますのでお待ちください」のような応答(メッセージ))が表示される。
【0091】
<サポート必要者SNが所定エリアAR内に存在する場合の例について>
図8は、サポート必要者SNが所定エリアAR内に存在する場合の本サービスの概要を示す図である。
【0092】
図8では、所定エリアARをもう少し広くした例を挙げて説明する(図2以降、鉄道の駅(例えば、東京駅のような大きな駅)において提供されるサービスとして説明してきた。そのためここでは、東京駅を含む丸の内エリアを一例として挙げることにする)。
図8は、サポート必要者SNが、例えば、「ここまで来れば(丸の内まで来れば)サポートが受けられる。そして、サポートを受けることで安心して駅(東京駅)が利用できる。」という例である。
【0093】
所定エリアARには、サポート必要者SNが所定エリア内に存在することを検知する第3装置C(図2参照)が多数設置される。また、所定エリアARにおける所定の箇所(複数ある)には、サポートを受けようとしているサポート必要者SNを検知する第1装置Aが設置される。第1装置Aは、自動ドア装置、エレベータ、エスカレータ、多目的トイレ、改札口付近、階段付近、バリアフリー化の対応が遅れている箇所等、様々な箇所に設置される。第1装置Aは、必要に応じて、近傍に第5装置Eが設置される。
【0094】
図8のサポート必要者SNは、図1と同様に被検知部2bを有する白杖2を持った者であるが、これに限らず、例えば、車いすに乗る者であってもよい(サポートを必要とする者であれば特に限定されない)。サポート必要者SNは、ここでは予め登録された者とする(一例である)。
【0095】
サポート対応者SRは、サポート必要者SNをサポートするための者であって、ここでは駅の職員、駅を警備する警備会社の警備員、所定エリアAR全体を警備する警備会社の警備員、ボランティア等が該当する。サポート対応者SRは、サポート必要者SNのもとへ駆け付け、サポート必要者SNが必要とするサポートを実現するための者である。サポート対応者SRは、一又は複数名存在する。サポート対応者SRは、ここでは第2装置Bを携帯する。
【0096】
図8の本サービスでは、サポート必要者SNが駅(東京駅)に向けて移動し、その後、所定エリアAR内(丸の内)で第3装置Dにより検知されると、サポート対応者SRは、所定エリアAR内にサポート必要者SNが存在することを第2装置Bから把握する。サポート対応者SRは、サポートのスタンバイをすることができる(本サービスにおいて、登録情報によりサポート必要者SNの行動を予測できるものとすれば、移動予測箇所にサポート対応者SRを向かわせてもよい)。
【0097】
サポート必要者SNが、所定エリアAR内における第1装置Aの設置個所まで来ると(例えば、駅の出入口の自動ドア装置まで来ると)、サポート必要者SNは、第1装置Aにより検知され、この検知に基づきサポート要請(メッセージ)がサポート対応者SRの携帯する第2装置Bに表示される。第2装置Bに表示されたサポート要請等をサポート対応者SRが視認することで、サポート必要者SNのもとにサポート対応者SRが駆け付ける。サポート対応者SRが駆け付けることにより、サポート必要者SNはサポートを受けることができる(例えば、電車に乗り込むまでサポートを受けることができる)。サポート必要者SNは、サポート対応者SRにより負担を軽減してもらうことができる。
【0098】
<サーバ1の処理動作について>
先ず、サーバ1の処理動作の一例を説明する。
図9は、図2の情報処理システム100のうち、サーバ1の処理動作の一例を示すフローチャートである。
【0099】
サーバ1の処理動作におけるステップSS1では、第3装置Cから第3情報(サポート必要者SNが所定エリアAR内に存在することに関する情報)を受信したか否かを判断する。第3情報を受信した場合(ステップSS1のYES)には、ステップSS2へ移行する(ここでは図示しないが、第4情報を生成すると共に、生成した第4情報を第2装置Bに送信した上でステップSS2へ移行する)。一方、第3情報を受信していない場合(ステップSS1のNO)には、再度ステップSS1の処理を行う。
なお、例えば、所定エリアARの範囲が狭く、第3装置Cの設置がなされないような場合には、ステップSS1の上述の処理動作は省略される。
【0100】
ステップSS2では、第1装置Aから第1情報(検知したサポート必要者SNに関する情報)を受信したか否かを判断する。第1情報を受信した場合(ステップSS2のYES)には、ステップSS3へ移行する。一方、第1情報を受信していない場合(ステップSS2のNO)には、再度ステップSS1の処理を行う。
【0101】
ステップSS3では、第2情報(サポート要請の他に、駆け付けのために必要な位置や、その位置までの最適ルート等が含まれる情報)を生成すると共に、生成された第2情報を第2装置Bに送信する処理を行う。ステップSS3が終了すると、ステップSS4へ移行する。
【0102】
ステップSS4では、第2装置Bから第6情報(サポート必要者SNに向けた応答(メッセージ)が必要である旨の入力情報)を受信したか否かを判断する。第6情報を受信した場合(ステップSS4のYES)には、ステップSS5へ移行する。一方、第6情報を受信していない場合(ステップSS4のNO)には、再度ステップSS1の処理を行う。
【0103】
ステップSS5では、第5情報(サポート対応者SRが何らかの要因でサポート必要者SNのもとへ駆け付けることが遅れてしまうような場合に、「少しお待ちください」のような応答に関する情報)を生成すると共に、生成された第5情報を第1装置A(又は、第4装置D及び第5装置Eのうち少なくとも一の装置)に送信する処理を行う。ステップSS5が終了すると、再度ステップSS1の処理を行う。
【0104】
<第1装置Aの処理動作について>
次に、第1装置Aの処理動作の一例を説明する。
図10は、図2の情報処理システム100のうち、第1装置Aの処理動作の一例を示すフローチャートである。
【0105】
第1装置Aの処理動作におけるステップSS11では、サポート必要者SNを検知したか否かを判断する。サポート必要者SNを検知した場合(ステップSS11のYES)には、ステップSS12へ移行する。一方、サポート必要者SNを検知していない場合(ステップSS11のNO)には、再度ステップSS11の処理を行う。
【0106】
ステップSS12では、第1情報(検知したサポート必要者SNに関する情報)を生成すると共に、生成された第1情報をサーバ1に送信する処理を行う。ステップSS12が終了すると、ステップSS13へ移行する。
【0107】
ステップSS13では、上述の第5情報を受信したか否かを判断する。第5情報を受信した場合(ステップSS13のYES)には、ステップSS14へ移行する。一方、第5情報を受信していない場合(ステップSS13のNO)には、再度ステップSS11の処理を行う。
【0108】
ステップSS14では、受信した第5情報に関する情報を表示部16Aに表示する処理を行う。表示部16Aには、例えば、「少しお待ちください」や「サポート対応者SRを向かわせますのでお待ちください」のような応答(メッセージ)が表示される。ステップSS12が終了すると、再度ステップSS11の処理を行う。
【0109】
<第2装置Bの処理動作について>
最後に、第2装置Bの処理動作の一例を説明する。
図11は、図2の情報処理システム100のうち、第2装置Bの処理動作の一例を示すフローチャートである。
【0110】
第2装置Bの処理動作におけるステップSS21では、サーバ1から第4情報(「サポート必要者SNが所定エリアAR内に存在する」という内容の連絡に関する情報)を受信したか否かを判断する。第4情報を受信した場合(ステップSS21のYES)には、ステップSS22へ移行する。一方、第4情報を受信していない場合(ステップSS21のNO)には、再度ステップSS21の処理を行う。
【0111】
ステップSS22では、受信した第4情報に関する情報を表示部16Bに表示する処理を行う。ステップSS22が終了すると、ステップSS23へ移行する。
【0112】
ステップSS23では、サーバ1から上述の第2情報を受信したか否かを判断する。第2情報を受信した場合(ステップSS23のYES)には、ステップSS24へ移行する。一方、第2情報を受信していない場合(ステップSS23のNO)には、再度ステップSS21の処理を行う。
【0113】
ステップSS24では、受信した第2情報に関する情報を表示部16Bに表示する処理を行う。ステップSS24が終了すると、ステップSS25へ移行する。
【0114】
ステップSS25では、サポート必要者SNへの応答(サポート対応者SRが何らかの要因でサポート必要者SNのもとへ駆け付けることが遅れてしまうような場合の応答)が必要であるか否かを判断する。サポート必要者SNへの応答が必要である場合(ステップSS25のYES)には、ステップSS26へ移行する。一方、サポート必要者SNへの応答が不要である場合(ステップSS25のNO)には、再度ステップSS21の処理を行う。
【0115】
ステップSS26では、上述の第6情報を生成すると共に、生成された第6情報をサーバ1に送信する処理を行う。ステップSS26が終了すると、再度ステップSS21の処理を行う。
【0116】
<効果について>
以上、図2乃至図11を参照しながら説明してきた通り、本サービスでは、サポート必要者SNが第1装置Aの設置される個所まで来て待つと、サポート対応者SRが駆け付けてきてくれるようになる。そのため、サポート対応者SRからのサポートを受けることにより、サポート必要者SNは、後の負担等を軽減することができる。また、本サービスでは、所定エリアAR内にサポート必要者SNが存在するのをシステム側で把握することができる。そのため、サポート必要者SNに対し「ここまで来れば(例えば、丸の内まで来れば)サポートが受けられる。そして、サポートを受けることで安心して、例えば、東京駅を利用することができる。」という安心感を与えることもできる。
この他、本サービスの提供側としては、「サポートが必要な者に対する優しい街づくり」に寄与することができる。即ち、所定エリアARの価値を高めることができる。
【0117】
<まとめ>
以上、本発明の情報処理システム100の一実施形態について説明したが、本発明は上述した本実施形態に限定されないものとする。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果の列挙に過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されないものとする。
【0118】
本実施形態では、白杖2を持つ目の不自由な方を図示して、これを一例として説明したが、例えば、耳の不自由な方であっても本発明を適用することができる。また、車いすについても上述したが、ベビーカーを利用する親子であっても本発明を適用することができる。この場合、「子育てにやさしい街づくり」に寄与することができる。
本実施形態では、第1装置Aによりサポート必要者SNが自動で検知されるようになるが、これに限らず、例えば、サポート必要者SNがボタン等を押すことにより検知させることであっても本発明を適用することができる。この場合、第1装置Aには、押しボタン(入力部17A)が設けられる。
検知に関しては、様々な例が挙げられる。白杖2や車いす等を撮像部で取り込み、画像認識させて検知することも可能である。
本実施形態では、サポート必要者SNに対する応答を表示により行っていたが、例えば、目が不自由な方等を鑑みれば、音声での応答であってもよい。
【0119】
本実施形態において、図3に示すハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。換言すると、図4乃至図7に示す機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システム100に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図4乃至図7の例に限定されない。
【0120】
また、機能ブロックの存在場所も、図4乃至図7に特に限定されず、任意でよい。例えば、サーバ1の機能ブロックを複数のサーバに分散させてもよい。また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0121】
また、例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。また、コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれるコンピュータであってもよい。
【0122】
コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバ1の他、汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0123】
また、例えば、このようなプログラムを含む記録媒体は、利用者にプログラムを提供するために、装置本体とは別に配布される図示しないリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で利用者に提供される記録媒体等で構成されるものであってもよい。
【0124】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含む。また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味する。
【0125】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザーにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図3のリムーバブルメディア21により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で利用者に提供される記録媒体等で構成される。
リムーバブルメディア21は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。
装置本体に予め組み込まれた状態でユーザーに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図3のROM12や、図3の記憶部18に含まれるハードディスク等で構成される。
【0126】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理システムは、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理システム(例えば、図1及び図2の情報処理システム100)は、
サポートを必要とするサポート必要者(例えば、図1及び図8のサポート必要者SN)を検知することが可能な少なくとも一の第1装置(例えば、図1図2及び図5の第1装置A)と、
前記サポート必要者をサポートする少なくとも一のサポート対応者(例えば、図1及び図8のサポート対応者SR)が視認可能な第2装置表示部(例えば、図6の表示部16B)を有する第2装置(例えば、図2及び図6の第2装置B)と、
前記第1装置及び前記第2装置の夫々との通信が可能な情報処理装置(例えば、図2及び図4のサーバ1)と、
を含む情報処理システムであって、
前記第1装置は、
検知した前記サポート必要者に関する情報として第1情報を生成する第1情報生成手段(例えば、図5の第1情報生成部11A1)と、
生成した前記第1情報を前記情報処理装置に送信する第1情報送信手段(例えば、図5の第1情報送信部11A2)と、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記第1装置からの前記第1情報を受信する第1情報受信手段(例えば、図4の第1情報受信部111)と、
受信した前記第1情報に基づき前記サポート対応者に向けた、サポート要請となる第2情報を生成する第2情報生成手段(例えば、図4の第2情報生成部112)と、
生成した前記第2情報を前記第2装置に送信する第2情報送信手段(例えば、図4の第2情報送信部113)と、
を備え、
前記第2装置は、
前記情報処理装置からの前記第2情報を受信する第2情報受信手段(例えば、図6の第2情報受信部11B1)と、
受信した前記第2情報に関する情報を前記第2装置表示部に表示する第2情報表示手段(例えば、図6の第2情報表示部11B2)と、
を備える。
【0127】
本発明によれば、第1装置は、サポート必要者を検知することができると共に、サポート必要者に関する情報として第1情報を生成し、そして、生成した第1情報を情報処理装置に送信することができる。また、情報処理装置は、第1装置からの第1情報を受信すると共に、受信した第1情報に基づきサポート要請となる第2情報を生成し、そして、生成した第2情報を第2装置に送信することができる。また、第2装置は、情報処理装置からの第2情報を受信することができると共に、受信した第2情報に関する情報をサポート対応者が視認可能に第2装置表示部に表示することができる。
従って、サポート必要者のもとにサポート対応者が駆け付けてサポートすることができる。これにより、サポート必要者への負担を軽減することができる。
【0128】
また、本発明が適用される情報処理システムは、
前記サポート必要者が所定エリア(例えば、図8の所定エリアAR)内に存在することに関する情報として第3情報を生成する第3情報生成手段(例えば、図7(a)の第3情報生成部11C1)と、
生成した前記第3情報を前記情報処理装置に送信する第3情報送信手段(例えば、図7(a)の第3情報送信部11C2)と、
を備える第3装置(例えば、図2及び図7(a)の第3装置C)を更に含むと共に、
前記情報処理装置は、
前記第3装置からの前記第3情報を受信する第3情報受信手段(例えば、図4の第3情報受信部114)と、
受信した前記第3情報に基づき前記サポート対応者に向けた、前記サポート必要者が前記所定エリア内に存在する連絡に関する第4情報を生成する第4情報生成手段(例えば、図4の第4情報生成部115)と、
生成した前記第4情報を前記第2装置に送信する第4情報送信手段(例えば、図4の第4情報送信部116)と、
を更に備え、
前記第2装置は、
前記情報処理装置からの前記第4情報を受信する第4情報受信手段(例えば、図6の第4情報受信部11B3)と、
受信した前記第4情報に関する情報を前記第2装置表示部(例えば、図6の表示部16B)に表示する第4情報表示手段(例えば、図6の第4情報表示部11B4)と、
を更に備える。
【0129】
本発明によれば、第3装置は、サポート必要者が所定エリア内に存在することに関する情報として第3情報を生成することができると共に、生成した第3情報を情報処理装置に送信することができる。また、情報処理装置は、第3装置からの第3情報を受信することができると共に、受信した第3情報に基づき、サポート対応者に向けた、サポート必要者が所定エリア内に存在する連絡に関する第4情報を生成し、そして、生成した第4情報を第2装置に送信することができる。また、第2装置は、情報処理装置からの第4情報を受信することができると共に、受信した第4情報に関する情報を第2装置表示部に表示することができる。
従って、所定エリア内にサポート必要者がいることを把握することができることから、サポート要請後の対応を早めることができる。早い対応は、サポート必要者の満足度や安心度、信頼度等を高めることができる。
【0130】
また、本発明が適用される情報処理システムは、
前記情報処理装置は、
前記サポート必要者に向けた応答に関する情報として第5情報を生成する第5情報生成手段(例えば、図4の第5情報生成部118)と、
生成した前記第5情報を前記第1装置に送信する第5情報送信手段(例えば、図4の第5情報送信部119)と、
を更に備え、
前記第1装置は、
前記情報処理装置からの前記第5情報を受信する第5情報受信手段(例えば、図5の第5情報受信部11A3)と、
受信した前記第5情報に関する情報を前記第1装置の第1装置表示部(例えば、図5の表示部16A)に表示する第5情報表示手段(例えば、図5の第5情報表示部11A4)と、
を更に備える。
【0131】
本発明によれば、情報処理装置は、サポート必要者に向けた応答に関する情報として第5情報を生成することができると共に、生成した第5情報を第1装置に送信することができる。また、第1装置は、情報処理装置からの第5情報を受信すると共に、受信した第5情報に関する情報を第1装置表示部に表示することができる。
従って、サポート必要者は、表示された応答を見ることで、サポート対応者の状況を把握することができる。サポート対応者側からの応答が表示されることにより、サポート必要者に安心感等を与えることができる。
【0132】
また、本発明が適用される情報処理システムは、
前記サポート必要者が携帯する第4装置、及び、前記第1装置の近傍に配置される第5装置のうち、少なくとも一の装置を更に含むと共に、
前記情報処理装置は、
前記サポート必要者に向けた応答に関する情報として第5情報を生成する第5情報生成手段と、
生成した前記第5情報を前記一の装置に送信する第5情報送信手段と、
を更に備え、
前記一の装置は、
前記情報処理装置からの前記第5情報を受信する第5情報受信手段と、
受信した前記第5情報に関する情報を前記一の装置の、一の装置表示部に表示する第5情報表示手段と、
を更に備える。
【0133】
本発明によれば、情報処理装置は、サポート必要者に向けた応答に関する情報として第5情報を生成することができると共に、生成した第5情報を、サポート必要者が携帯する第4装置、及び、第1装置の近傍に配置される第5装置のうち、少なくとも一の装置に送信することができる。また、当該一の装置は、情報処理装置からの第5情報を受信することができると共に、受信した第5情報に関する情報を、一の装置表示部に表示することができる。
従って、サポート必要者は、表示された応答を見ることで、サポート対応者の状況を把握することができる。サポート対応者側からの応答が表示されることにより、サポート必要者に安心感等を与えることができる。
【0134】
本発明が適用される情報処理方法は、
サポートを必要とするサポート必要者を検知することが可能な少なくとも一の第1装置と、
前記サポート必要者をサポートする少なくとも一のサポート対応者が視認可能な第2装置表示部を有する第2装置と、
前記第1装置及び前記第2装置の夫々との通信が可能な情報処理装置と、
を含む情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
前記第1装置が実行するステップとして、
検知した前記サポート必要者に関する情報として第1情報を生成する第1情報生成ステップ(例えば、図10のステップSS12)と、
生成した前記第1情報を前記情報処理装置に送信する第1情報送信ステップ(例えば、図10のステップSS12)と、
を含み、
前記情報処理装置が実行するステップとして、
前記第1装置からの前記第1情報を受信する第1情報受信ステップ(例えば、図9のステップSS2)と、
受信した前記第1情報に基づき前記サポート対応者に向けた、サポート要請となる第2情報を生成する第2情報生成ステップ(例えば、図9のステップSS3)と、
生成した前記第2情報を前記第2装置に送信する第2情報送信ステップ(例えば、図9のステップSS3)と、
を含み、
前記第2装置が実行するステップとして、
前記情報処理装置からの前記第2情報を受信する第2情報受信ステップ(例えば、図11のステップSS23)と、
受信した前記第2情報に関する情報を前記第2装置表示部に表示する第2情報表示ステップ(例えば、図11のステップSS24)と、
を含む。
【0135】
本発明によれば、サポート必要者のもとにサポート対応者が駆け付けてサポートすることができる。これにより、サポート必要者への負担を軽減することができる。
【0136】
本発明が適用されるプログラムは、
サポートを必要とするサポート必要者を検知することが可能な少なくとも一の第1装置を制御する第1コンピュータ(例えば、図5のCPU11A)と、
前記サポート必要者をサポートする少なくとも一のサポート対応者が視認可能な第2装置表示部を有する第2装置を制御する第2コンピュータ(例えば、図6のCPU11B)と、
前記第1装置及び前記第2装置の夫々との通信が可能な情報処理装置を制御する情報処理装置コンピュータ(例えば、図4のCPU11)と、
を含む情報処理システムに適用するプログラムであって、
前記第1コンピュータに、
検知した前記サポート必要者に関する情報として第1情報を生成する第1情報生成ステップと、
生成した前記第1情報を前記情報処理装置に送信する第1情報送信ステップと、
を含む制御処理を実行させ、
前記情報処理装置コンピュータに、
前記第1装置からの前記第1情報を受信する第1情報受信ステップと、
受信した前記第1情報に基づき前記サポート対応者に向けた、サポート要請となる第2情報を生成する第2情報生成ステップと、
生成した前記第2情報を前記第2装置に送信する第2情報送信ステップと、
を含む制御処理を実行させ、
前記第2コンピュータに、
前記情報処理装置からの前記第2情報を受信する第2情報受信ステップと、
受信した前記第2情報に関する情報を前記第2装置表示部に表示する第2情報表示ステップと、
を含む制御処理を実行させる。
【0137】
本発明によれば、サポート必要者のもとにサポート対応者が駆け付けてサポートすることができる。これにより、サポート必要者への負担を軽減することができる。
【符号の説明】
【0138】
1・・・サーバ(情報処理装置)、100・・・情報処理システム、A・・・第1装置、B・・・第2装置、C・・・第3装置、D・・・第4装置、E・・・第5装置、N・・・ネットワーク、SN・・・サポート必要者、SR・・・サポート対応者
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11