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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023110539
(43)【公開日】2023-08-09
(54)【発明の名称】船舶、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   B63B 39/14 20060101AFI20230802BHJP
   B63B 49/00 20060101ALI20230802BHJP
   B63B 79/10 20200101ALI20230802BHJP
【FI】
B63B39/14
B63B49/00 Z
B63B79/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022012048
(22)【出願日】2022-01-28
(71)【出願人】
【識別番号】503218067
【氏名又は名称】住友重機械マリンエンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162640
【弁理士】
【氏名又は名称】柳 康樹
(72)【発明者】
【氏名】井本 康之
(57)【要約】
【課題】船舶の船体角度に関する角度情報を有効に利用できる船舶、及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】船舶1によれば、角度検出部2によって船舶1の船体角度を検出できる。そして、送受信部14は、角度検出部2で検出された角度情報を船舶1の外部へ送信する。これにより、船舶1の外部にて、船舶1で取得された角度情報を共有することができる。これにより、船舶1が航行不能となった場合の救援を早期に行うことが可能になったり、航行不能となった原因の調査・対策に角度情報を用いたり、船体角度が大きくなる海域の把握などに角度情報を用いることが可能となる。以上より、船舶1の船体角度に関する角度情報を有効に利用できる。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
船舶の船体角度を検出する角度検出部と、
情報を前記船舶の外部へ送信する送信部と、を備え、
前記送信部は、前記角度検出部で検出された角度情報を前記船舶の外部へ送信する、船舶。
【請求項2】
前記角度検出部によって検出された前記船体角度が異常角度であるか否かを判定する判定部を更に備え、
前記送信部は、前記判定部によって前記船体角度が異常角度であると判定された場合、アラームを前記船舶の外部へ送信する、請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
前記船舶の位置を検出する位置検出部を更に備え、
前記送信部は、前記角度情報と共に前記位置検出部で検出された位置情報を前記船舶の外部へ送信する、請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項4】
前記角度情報及び前記位置情報に基づいて予測された注意海域を取得し、前記船舶が前記注意海域に近づくことを回避するための注意喚起情報を出力する出力部を更に備える、請求項3に記載の船舶。
【請求項5】
船舶の船体角度に関する角度情報を取得する情報取得部と、
情報を前記船舶の外部へ送信する送信部と、を備え、
前記送信部は、前記情報取得部で取得された前記角度情報を前記船舶の外部へ送信する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、船舶、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の船舶として、特許文献1に記載されたものが知られている。この船舶は、荷を積んだ状態で所定の航路にて航海を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-132974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、船舶においては、航海を行っているときは船体が安定した状態で運航している。しかしながら、海象や気象などの影響によって、船体角度が大きくなってしまう場合がある。船体角度が大きくなる場合、座礁や沈没などによって航行不能な状態となる可能性がある。ここで、船舶の外部で船体角度を把握することができれば、航行不能となった場合の救援を早期に行うことが可能になったり、航行不能となった原因の調査・対策に角度情報を用いたり、船体角度が大きくなる海域の把握などに角度情報を用いることが可能となる。そのため、船舶の船体角度に関する角度情報を有効に利用することが求められていた。
【0005】
そこで、本発明は、船舶の船体角度に関する角度情報を有効に利用できる船舶、及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る船舶は、船舶の船体角度を検出する角度検出部と、情報を船舶の外部へ送信する送信部と、を備え、送信部は、角度検出部で検出された角度情報を船舶の外部へ送信する。
【0007】
本発明に係る船舶によれば、角度検出部によって船舶の船体角度を検出できる。そして、送信部は、角度検出部で検出された角度情報を船舶の外部へ送信する。これにより、船舶の外部にて、船舶で取得された角度情報を共有することができる。これにより、船舶が航行不能となった場合の救援を早期に行うことが可能になったり、航行不能となった原因の調査・対策に角度情報を用いたり、船体角度が大きくなる海域の把握などに角度情報を用いることが可能となる。以上より、船舶の船体角度に関する角度情報を有効に利用できる。
【0008】
船舶は、角度検出部によって検出された船体角度が異常角度であるか否かを判定する判定部を更に備え、送信部は、判定部によって船体角度が異常角度であると判定された場合、アラームを船舶の外部へ送信してよい。この場合、船舶の外部では、アラームを受信することで、船舶が異常角度にあることを早期に把握することができる。そのため、船舶が航行不能となったときに、早期に救援へ向かうことが可能となる。また、アラームが発生したときの異常角度を分析することで、事故調査委員会の調査や対策に役立てることができる。
【0009】
船舶は、船舶の位置を検出する位置検出部を更に備え、送信部は、角度情報と共に位置検出部で検出された位置情報を船舶の外部へ送信してよい。この場合、船舶がどこの位置にて異常角度となったかを早期に把握することができる。そのため、船舶が航行不能となったときに、船舶の場所へ早期に救援へ向かうことが可能となる。また、アラームが発生したときの異常角度を位置情報と共に分析することで、事故調査委員会の調査や対策に役立てることができる。また、角度情報と位置情報とを紐づけておくことで、注意すべき海域を特定することが可能となる。
【0010】
船舶は、角度情報及び位置情報に基づいて予測された注意海域を取得し、船舶が注意海域に近づくことを回避するための注意喚起情報を出力する出力部を更に備えてよい。これにより、船舶が注意海域へ近づくことを回避することができる。
【0011】
本発明に係る情報処理装置は、船舶の船体角度に関する角度情報を取得する情報取得部と、情報を船舶の外部へ送信する送信部と、を備え、送信部は、情報取得部で取得された角度情報を船舶の外部へ送信する。
【0012】
この情報処理装置によれば、上述の船舶と同様な作用・効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、船舶の船体角度に関する角度情報を有効に利用できる船舶、及び情報処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態に係る船舶及び情報処理装置を備える情報処理システムを示すブロック図である。
図2】情報処理システムにおける通信の様子を示す模式図である。
図3】船体の角度について説明する模式図である。
図4】予測された注意海域について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0016】
図1は、本実施形態に係る船舶1及び情報処理装置10を備える情報処理システムを示すブロック図である。図2は、情報処理システム100における通信の様子を示す模式図である。図1に示す情報処理システム100は、船舶1に搭載された情報処理装置10と、端末20と、を備える。情報処理装置10と端末20とは、ネットワークNWを介して情報の送受信が可能となっている。本実施形態では、図2に示すように、ネットワークNWは、人口衛星Sによる衛生通信、クラウドサーバCDを用いた通信などによって構成されている。また、端末20は、船舶1の外に設置されている。ここでは、端末20は、陸上(または海上)のオフィス、救済センター、救助船などに設置されている。これにより、船舶1の乗組員は、船外の人間とネットワークNW及び端末20を介して情報の共有を行うことができる。なお、図1には、一隻の船舶1だけが示されているが、情報処理システム100は、複数の船舶1の情報処理装置10が含まれてよい。また、各船舶1の大きさも特に限定されず、小型船舶、中型船舶、大型船舶のいずれであってもよい。端末20も多数存在してよい。
【0017】
船舶1は、角度検出部2と、位置検出部3と、出力部4と、情報処理装置10と、を備える。
【0018】
角度検出部2は、船舶1の船体角度を検出する。角度検出部2は、船体のローリング時のローリング角度θ1(図3(a)参照)と、船体のピッチング時のピッチング角度θ2(図3(b)参照)と、船体のヨーイング時のヨーイング角度θ3(図3(c)参照)と、の少なくとも一つを検出する。角度検出部2は、例えば、傾斜計、加速度計、モーションセンサ等の角度を検出可能な機器、またはそれらの組み合わせによって構成される。角度検出部2は、検出した角度情報を情報処理装置10へ送信する。角度検出部2によって検出された角度情報は、記憶部15に蓄積される。
【0019】
位置検出部3は、船舶1の位置を検出する。位置検出部3は、例えば、GPSなどの位置検出システムによって構成される。位置検出部3は、検出した位置情報を情報処理装置10へ送信する。位置検出部3によって検出された位置情報は、記憶部15に蓄積される。なお、記憶部15は、角度情報に紐付けた状態で位置情報を記憶してよい。すなわち、記憶部15は、航路中のどの位置で、船舶1がどの程度の船体角度で傾いたかを記憶する。
【0020】
出力部4は、船舶1の乗員に対して各種情報を出力する機器である。出力部4は、モニタ、スピーカなどによって構成される。出力部4は、現在の船舶1の船体の角度情報、及び位置情報など、各種情報を出力してよい。また、出力部4は、船舶1が注意すべき状態にあるときは、注意喚起情報を出力する。
【0021】
情報処理装置10は、船舶1の状態監視を行うと共に、ネットワークNWを介して端末20との通信を行う。情報処理装置10は、プロセッサ、メモリ、ストレージ、通信インターフェース及びユーザインターフェースを備え、一般的なコンピュータとして構成されている。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)などの演算器である。メモリは、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体である。ストレージは、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶媒体である。通信インターフェースは、データ通信を実現する通信機器である。ユーザインターフェースは、液晶やスピーカなどの出力器、及び、キーボードやタッチパネルやマイクなどの入力器である。プロセッサは、メモリ、ストレージ、通信インターフェース及びユーザインターフェースを統括し、後述する情報処理装置10の機能を実現する。情報処理装置10では、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより各種の機能を実現する。情報処理装置10は、複数のコンピュータから構成されていてもよい。
【0022】
図1に示すように、情報処理装置10は、情報取得部11と、判定部12と、注意喚起部13と、送受信部14(送信部)と、記憶部15と、を備える。
【0023】
情報取得部11は、各種情報を取得する。情報取得部11は、角度検出部2から角度情報を取得し、位置検出部3から船舶の位置情報を取得する。情報取得部11は、取得した情報を記憶部15に記憶させる。また、情報取得部11は、ネットワークNWを介して、船舶1の外部からの情報を取得する。
【0024】
判定部12は、船舶1の状態を把握するための各種判定を行う。判定部12は、角度検出部2によって検出された船体角度が異常角度であるか否かを判定する。例えば、ローリング角度θ1(図3(a)参照)、ピッチング角度θ2(図3(b)参照)、及びヨーイング角度θ3(図3(c)参照)のそれぞれに対して閾値を設定しておく。判定部12は、いずれかの角度θ1,θ2,θ3が閾値を超えた場合に、船舶1の船体角度が異常角度であると判定する。または、判定部12は、船内情報を所定の方法で取得し、荷崩れなどが起きたことを検知したときに、船舶1の船体角度が異常角度であると判定する。あるいは、判定部12は、船舶1が沈没や座礁などによって航行不能になったら、船舶1の船体角度が異常角度であると判定する。判定部12は、判定結果を注意喚起部13に出力する。
【0025】
注意喚起部13は、異常時や注意喚起を要する状況である場合に、アラームや注意喚起情報を生成する。注意喚起部13は、判定部12によって船体角度が異常角度であると判定された場合、アラームを生成する。この場合、注意喚起部13は、アラームの中に救援要請の情報を含ませてもよい。注意喚起部13は、後述のように船舶1の外部へアラームを送信するのみならず、アラームを出力部4にて出力してよい。
【0026】
また、注意喚起部13は、角度情報及び位置情報に基づいて注意海域を予測する。このとき、注意喚起部13は、自船舶の過去の角度情報及び位置情報に基づいて注意海域を予測してもよいし、ネットワークNWを介して他の船舶1の角度情報及び位置情報に基づいて注意海域を予測してもよい。例えば、図4に示すように、所定の海域において、過去に船舶1が異常角度となった注意位置Pが集中している場合、注意喚起部13は、当該海域を注意海域DEとして認定する。なお、注意喚起部13は、自身では注意海域DEの予測を行わず、ネットワークNWを介して船舶1の外部から注意海域DEの情報を取得してもよい。
【0027】
また、注意喚起部13は、予測された注意海域を取得し、船舶1が注意海域DEに近づくことを回避するための注意喚起情報を生成する。例えば、図4に示すように、船舶1が注意海域DEの近くに存在している場合、注意喚起部13は、その旨を出力部4で出力する。また、注意喚起部13は、船舶1が注意海域DEに入らずに運航できる推奨航路Rを出力部4で出力する。また、すでに船舶1が注意海域DEに存在している場合は、注意喚起部13は、早く注意海域DEを抜けることができる推奨航路Rを出力部4で出力する。あるいは、注意喚起部13は、船舶1が注意海域DEに出力部4は、図4に示すように、注意位置P、注意海域DE、推奨航路Rなどを画面上に表示してよい。
【0028】
図1に戻り、送受信部14は、ネットワークNWを介して、船舶1の外部との間で各種情報の送信及び受信を行う。送受信部14は、ネットワークNWを介して他の船舶1の角度情報及び位置情報を取得してよい。
【0029】
送受信部14は、角度検出部2で検出された角度情報を船舶1の外部へ送信する。送受信部14は、角度情報と共に位置検出部3で検出された位置情報を船舶1の外部へ送信する。すなわち、送受信部14は、角度情報と位置情報とを互いに紐付けた状態で、船舶1の外部へ送信する。なお、送受信部14は、リアルタイムで角度情報及び位置情報を常時送信してよい。また、送受信部14は、記憶部15に角度情報及び位置情報を蓄積しておき、一定期間が経過したら、記憶部15から読み出して、まとめて角度情報及び位置情報を船舶1の外部へ送信してよい。
【0030】
送受信部14は、判定部12によって船体角度が異常角度であると判定された場合、注意喚起部13で生成されたアラームを船舶1の外部へ送信する。このとき、送受信部14は、船体角度が異常角度と判定されたタイミングで、アラームと共に異常時における角度情報及び位置情報を船舶1の外部へ送信してよい。
【0031】
端末20は、演算部21と、送受信部22と、を備える。送受信部22は、ネットワークNWを介して各船舶1との間で各種情報を送受信する。演算部21は、各種演算を行う。演算部21は、ある船舶1が救援すべき状態にあるか否かを判断し、救援が必要な場合は救援要請を行ってもよい。演算部21は、ある船舶1からアラームを受信し、救援要請の情報が含まれていた場合は、船舶1の位置を特定して、救援要請を行う。また、演算部21は、ある船舶1が救援が必要かどうかを判定することができる。例えば、リアルタイム、または一定期間で角度情報を送信していた船舶1からの通信が途絶えた場合、救援が必要であると判断できる。また、演算部21は、多数の船舶1からの角度情報及び位置情報に基づいて、注意海域DEを予測してよい。送受信部22は、予測した注意海域DEの情報をネットワークNW上に共有する。
【0032】
次に、本実施形態に係る船舶1、及び情報処理装置10の作用・効果について説明する。
【0033】
本実施形態に係る船舶1によれば、角度検出部2によって船舶1の船体角度を検出できる。そして、送受信部14は、角度検出部2で検出された角度情報を船舶1の外部へ送信する。これにより、船舶1の外部にて、船舶1で取得された角度情報を共有することができる。これにより、船舶1が航行不能となった場合の救援を早期に行うことが可能になったり、航行不能となった原因の調査・対策に角度情報を用いたり、船体角度が大きくなる海域の把握などに角度情報を用いることが可能となる。以上より、船舶1の船体角度に関する角度情報を有効に利用できる。
【0034】
船舶1は、角度検出部2によって検出された船体角度が異常角度であるか否かを判定する判定部を更に備え、送受信部14は、判定部12によって船体角度が異常角度であると判定された場合、アラームを船舶1の外部へ送信してよい。この場合、船舶1の外部では、アラームを受信することで、船舶1が異常角度にあることを早期に把握することができる。そのため、船舶1が航行不能となったときに、早期に救援へ向かうことが可能となる。また、アラームが発生したときの異常角度を分析することで、事故調査委員会の調査や対策に役立てることができる。
【0035】
船舶1は、船舶1の位置を検出する位置検出部3を更に備え、送受信部14は、角度情報と共に位置検出部3で検出された位置情報を船舶1の外部へ送信してよい。この場合、船舶1がどこの位置にて異常角度となったかを早期に把握することができる。そのため、船舶1が航行不能となったときに、船舶1の場所へ早期に救援へ向かうことが可能となる。また、アラームが発生したときの異常角度を位置情報と共に分析することで、事故調査委員会の調査や対策に役立てることができる。また、角度情報と位置情報とを紐づけておくことで、注意すべき海域を特定することが可能となる。
【0036】
船舶1は、角度情報及び位置情報に基づいて予測された注意海域DEを取得し、船舶1が注意海域DEに近づくことを回避するための注意喚起情報を出力する出力部4を更に備えてよい。これにより、船舶1が注意海域DEへ近づくことを回避することができる。
【0037】
本実施形態に係る情報処理装置10は、船舶1の船体角度に関する角度情報を取得する情報取得部11と、情報を船舶1の外部へ送信する送受信部14と、を備え、送受信部14は、情報取得部11で取得された角度情報を船舶1の外部へ送信する。
【0038】
この情報処理装置10によれば、上述の船舶1と同様な作用・効果を得ることができる。
【0039】
本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0040】
例えば、図1に示すブロック構成は一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更してよい。例えば、図2に示す端末20は、海上の別の船舶に設置されていてもよい。このようにすれば、船舶1の船体角度に関する角度情報やアラームを取得した際、近くの海域を運航している船に端末20があれば、より早期に救援を行うことが可能となる。
【符号の説明】
【0041】
1…船舶、10…情報処理装置、11…情報取得部、12…判定部、14…送受信部(送信部)。
図1
図2
図3
図4