(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023110693
(43)【公開日】2023-08-09
(54)【発明の名称】サーボユニットおよび制御装置
(51)【国際特許分類】
H02H 7/09 20060101AFI20230802BHJP
H02H 3/00 20060101ALI20230802BHJP
H02P 29/024 20160101ALI20230802BHJP
【FI】
H02H7/09 H
H02H3/00 T
H02P29/024
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022012289
(22)【出願日】2022-01-28
(71)【出願人】
【識別番号】000003458
【氏名又は名称】芝浦機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100118843
【弁理士】
【氏名又は名称】赤岡 明
(74)【代理人】
【識別番号】100141830
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 卓久
(72)【発明者】
【氏名】長澤 康之
【テーマコード(参考)】
5G142
5H501
【Fターム(参考)】
5G142AA14
5G142AB05
5G142AC01
5G142BC01
5G142GG02
5G142HH02
5H501AA22
5H501BB08
5H501BB09
5H501CC06
5H501DD01
5H501JJ03
5H501JJ16
5H501JJ17
5H501KK06
5H501LL23
5H501MM03
5H501MM09
5H501MM15
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電源電圧の波形の異常を容易に検知し、低コストで制御盤を保護することができるサーボユニット及び制御装置を提供する。
【解決手段】制御装置1において、電源5からユーザインタフェース20及びヒータ3等の電気機器への電力供給を遮断可能な遮断器を制御するサーボユニットは、電源の電圧を検出する検出回路41と、電圧の波形を監視し、電圧が第1閾値を超えたか或いは下回った場合に、電源から電気機器への電力供給を遮断させる遮断信号Saを送信するCPU43と、遮断信号に従ってNo Fuse Breaker(NFB)を非導通状態にする制御信号SbをNFBへ送信するNFBコントローラと、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源から電気機器への電力供給を遮断可能な遮断器を制御するサーボユニットであって、
前記電源の電圧を検出する検出部と、
前記電圧の波形を監視し、前記電圧が第1閾値を超えた、あるいは、下回った場合に、前記電源から前記電気機器への電力供給を遮断させる遮断信号を送信する演算処理部と、
前記遮断信号に従って前記遮断器を非導通状態にする制御信号を前記遮断器へ送信する遮断制御部とを備える、サーボユニット。
【請求項2】
前記検出部は、前記遮断器と前記電気機器との間に接続され、前記電気機器に供給される電力の電圧値を直接検出する、請求項1に記載のサーボユニット。
【請求項3】
前記遮断信号を送信する前後の所定期間における前記電圧を保存するメモリをさらに備えている、請求項1または請求項2に記載のサーボユニット。
【請求項4】
前記電源は、三相交流電源であり、
前記演算処理部は、前記三相交流電源のうち少なくとも1相の電圧が前記第1閾値を超えた、あるいは、下回った場合に前記遮断信号を送信する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサーボユニット。
【請求項5】
前記演算処理部は、前記電圧の周波数が第2閾値を超えた、あるいは、下回った場合に、前記遮断信号を送信する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のサーボユニット。
【請求項6】
前記演算処理部は、前記電圧の前記三相交流電源のうち少なくとも1相が欠相した場合に、前記遮断信号を送信する、請求項4に記載のサーボユニット。
【請求項7】
前記演算処理部は、前記電圧の波形をアナログ状態で監視する、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のサーボユニット。
【請求項8】
前記演算処理部は、縮小された前記電圧の波形を第3閾値と比較して、前記電圧が第1閾値を超えた、あるいは、下回ったことを判断する、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のサーボユニット。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のサーボユニットと、
前記電源から電力供給を受ける電気機器と、
前記電源から前記電気機器への電力供給を遮断可能な遮断器と、を備える制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、サーボユニットおよび制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
海外などの電源環境の悪い場所で使用される産業機械は、電源の異常電圧から内部の制御盤を保護するために、継電器を備える場合がある。この場合、保護機能としては一種類のみに限定され、例えば、過電圧および低電圧からの保護が必要な場合には、過電圧および低電圧のそれぞれに対応する検出器が必要となる。従って、このような産業機械はコスト高となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平01-012301号公報
【特許文献2】特開2017-005913号公報
【特許文献3】特開2003-266269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電源電圧の波形の異常を容易に検知し、低コストで制御盤を保護することができるサーボユニットおよび制御装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態によるサーボユニットは、電源から電気機器への電力供給を遮断可能な遮断器を制御するサーボユニットであって、電源の電圧を検出する検出部と、電圧の波形を監視し、電圧が第1閾値を超えた、あるいは、下回った場合に、電源から電気機器への電力供給を遮断させる遮断信号を送信する演算処理部と、遮断信号に従って遮断器を非導通状態にする制御信号を遮断器へ送信する遮断制御部とを備える。
【0006】
検出部は、遮断器と電気機器との間に接続され、電気機器に供給される電力の電圧値を直接検出する。
【0007】
遮断信号を送信する前後の所定期間における電圧を保存するメモリをさらに備えている。
【0008】
電源は、三相交流電源であり、演算処理部は、三相のいずれかの電圧が第1閾値を超えた、あるいは、下回った場合に遮断信号を送信する。
【0009】
演算処理部は、電圧の周波数が第2閾値を超えた、あるいは、下回った場合に、遮断信号を送信する。
【0010】
演算処理部は、電圧の三相のうち少なくとも1相が欠相した場合に、遮断信号を送信する。
【0011】
演算処理部は、電圧の波形をアナログ状態で監視する。
【0012】
演算処理部は、縮小された電圧の波形を第3閾値と比較して、電圧が第1閾値を超えた、あるいは、下回ったことを判断する。
【0013】
本実施形態による制御装置は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のサーボユニットと、電源から電力供給を受ける電気機器と、電源から電気機器への電力供給を遮断可能な遮断器と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本実施形態による制御装置の構成を示すブロック図。
【
図2】サーボユニットの内部構成をより詳細に示すブロック図。
【
図3A】U相、V相、W相のいずれかの電圧波形、あるいは、その電源電圧を縮小した電圧波形を示すグラフ。
【
図3B】U相、V相、W相のいずれかの電圧波形、あるいは、その電源電圧を縮小した電圧波形を示すグラフ。
【
図3C】U相、V相、W相のいずれかの電圧波形、あるいは、その電源電圧を縮小した電圧波形を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。明細書と図面において、既出の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0016】
図1は、本実施形態による制御装置1の構成を示すブロック図である。制御装置1は、例えば、産業機械のサーボモータ2を駆動し制御する制御盤である。制御装置1は、電源5から電力供給を受ける。電源5は、例えば、商用200Vの三相交流電源である。
【0017】
制御装置1は、ブレーカ10と、ユーザインタフェース20と、サーボユニット40と、サーボアンプ50とを備えている。
【0018】
遮断器としてのブレーカ10は、電源5とユーザインタフェース20との間、あるいは、電源5とヒータ3との間に接続されており、例えば、NFB(No Fuse Breaker)である。ブレーカ10は、サーボユニット40からの制御信号Sbを受けて導通状態から非導通状態になる。ブレーカ10が導通状態のときには、電源5は、ユーザインタフェース20およびヒータ3に電気的に接続され、それらに電力を供給する。一方、ブレーカ10が非導通状態のときには、電源5は、ユーザインタフェース20およびヒータ3から電気的に遮断され、それらへの電力供給を停止する。このように、ブレーカ10は、電源5からユーザインタフェース20およびヒータ3等の電気機器への電力供給を遮断することができる。ブレーカ10が非導通状態になることによって、ユーザインタフェース20およびヒータ3は、電源5の電力から遮断され保護される。尚、ユーザインタフェース20およびヒータ3は、電気機器の一例であり、他の電気機器であってもよい。
【0019】
ヒータ3は、例えば、射出成型機の金型を加熱するヒータでよい。ユーザインタフェース20は、例えば、オペレータが操作するキーボード、マウス、タッチパネル等の入力装置でよい。
【0020】
サーボユニット40は、サーボアンプ50を介してサーボモータ2を制御する。また、サーボユニット40は、電源5の電圧を監視し、その電圧の異常を検出した場合にブレーカ10を非導通状態にする。
【0021】
サーボアンプ50は、サーボユニット40の指令を受けてサーボモータ2へ電力を供給して駆動する。
【0022】
サーボモータ2は、サーボアンプ50からの電力供給を受けて、サーボユニット40の指令に従って動作する。これにより、産業機器が駆動される。
【0023】
図2は、サーボユニット40の内部構成をより詳細に示すブロック図である。サーボユニット40は、検出回路41と、レベル変換回路42と、CPU(Central Processing Unit)43と、NFBコントローラ44と、メモリ45と、サーボコントローラ46とを備える。
【0024】
検出回路41は、ブレーカ10とヒータ3またはユーザインタフェース20との間に接続され、ヒータ3またはユーザインタフェース20に供給される電源5の電圧値を直接検出する。例えば、電源5が三相交流電源の場合、検出回路41は、U相、V相、W相のそれぞれの電圧を検出する。U相、V相、W相の電圧は、それぞれ120度ずつ位相の異なる正弦波として検出される。例えば、
図3Aの正弦波は、U相、V相、W相のいずれかの電圧波形を示している。あるいは、
図3Aは、電源電圧を縮小した電圧波形を示している。電源電圧を縮小した場合、電圧波形自体は変わらないので、電源電圧を縮小した電圧波形であっても、電圧の異常検出に用いることができる。
【0025】
図2を再度参照する。レベル変換回路42は、CPU43が検知できるように、電源5からの電圧を縮小する。電源電圧を縮小した場合、電圧値が縮小されるが、電圧波形自体は変わらないので、電圧の周波数および位相は変わらない。従って、電源電圧を縮小した波形であっても、電圧の異常検出に用いることができる。
【0026】
CPU43は、電源電圧、あるいは、電源電圧を縮小した電圧(以下、レベル変換電圧ともいう)の波形をアナログ状態で監視する。例えば、CPU43は、電源電圧またはレベル変換電圧をAD変換することなく、アナログ値のまま受け取り、その電圧の波形(電圧レベル、位相、周波数)を監視する。
【0027】
電源電圧またはレベル変換電圧の三相(U、V、W)のうちいずれかが第1閾値を超えた、あるいは、下回った場合に、CPU43は、電源5からユーザインタフェース20またはヒータ3への電力供給を遮断させるために、NFBコントローラ44へ遮断信号Saを送信する。遮断信号Saの送信は、遮断信号Saを立ち上げて、あるいは、立ち下げることによって遮断信号Saを活性化することを意味する。
【0028】
電源電圧またはレベル変換電圧の周波数が第2閾値を超えた、あるいは、下回った場合に、CPU43は、電源5からユーザインタフェース20またはヒータ3への電力供給を遮断させるために、NFBコントローラ44へ遮断信号Saを送信してもよい。
【0029】
さらに、電圧の三相U、V、Wのうち少なくとも1相が欠相した場合に、CPU43は、NFBコントローラ44へ遮断信号Saを送信してもよい。
【0030】
NFBコントローラ44は、CPU43からの遮断信号Saに従ってブレーカ10を非導通状態にするために制御信号Sbをブレーカ10へ送信する。これにより、ブレーカ10は、電源5からヒータ3およびユーザインタフェース20への電力供給を遮断し、それらを保護することができる。
【0031】
メモリ45は、検出回路41で検出された三相(U相、V相、W相)のそれぞれの電圧の波形を記録する。メモリ45は、PC6に接続されており、メモリ45に記録された電圧の波形は、PC6に転送される。PC6は、三相の電圧の波形を処理し、表示させる。これにより、オペレータがPC6を介して電源電圧の異常を解析し、その原因を調査することができる。
【0032】
メモリ45は、CPU43が遮断信号Saを送信した前後の所定期間における電圧を保存してもよい。電源電圧が正常である場合、電源電圧の波形は保存不要であり、メモリ45に格納された電源電圧の波形は消去(上書き)されても構わない。しかし、電源電圧が異常である場合、電源電圧の波形の保存が必要であり、メモリ45に格納された電源電圧の波形は保存される必要がある。よって、メモリ45は、CPU43が遮断信号Saを送信した前後の所定期間(例えば、±10msec)における電圧波形のみ保存してもよい。これにより、メモリ45の容量を比較的小さくすることができる。さらに、メモリ45は、異常発生時の電源電圧の経時的変化も記録できるため、その後、PC6を用いた原因解析にも有用である。メモリ45は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。メモリ45は、CPU43で実行されるソフトウェアを予め格納していてもよい。
【0033】
サーボコントローラ46は、制御装置1の外部にあるサーボアンプ50へ電流指令等の制御信号を送信する。
図1に示すように、サーボアンプ50は、サーボモータ2に接続されており、サーボモータを駆動する。
【0034】
図3A~
図3Cは、U相、V相、W相のいずれかの電圧波形、あるいは、その電源電圧を縮小した電圧波形を示すグラフである。
図3A~
図3Cには、それぞれ1相の電圧波形が示されている。しかし、三相交流電源の電圧では、三相(U相、V相、W相)の電圧波形が位相において120度ずつずれて現れる。ここでは、三相の電圧波形のうち一相のみ図示し、他の二相の電圧波形の図示は省略している。電源電圧を縮小した場合、電圧値は全体的に小さくなるものの、電圧波形自体は変わらない。即ち、電源電圧の波形の位相および周波数は変わらない。
【0035】
図3Aには、電源電圧が正常である場合の電圧波形が示されている。よって、
図3Aの電圧波形の場合には、CPU43は、遮断信号Saを送信せず(活性化せず)、ブレーカ10は、ヒータ3およびユーザインタフェース20から電源5を遮断しない。電源5は、ヒータ3およびユーザインタフェース20に接続されており、電力を供給する。
【0036】
これに対し、
図3Bおよび
図3Cには、電源電圧が異常である場合の電圧波形が示されている。例えば、
図3Bでは、電圧波形の一部のピークP1が閾値電圧Vth1を超えている。この場合、
図2のCPU43は、電源電圧が過大であると判断し、遮断信号SaをNFBコントローラ44へ送信し(活性化し)、NFBコントローラ44からブレーカ10へ制御信号Sbを送信する。これにより、ブレーカ10が電源5とヒータ3およびユーザインタフェース20との間の電気的接続を遮断する。
【0037】
また、電圧波形の一部のピークP2が閾値電圧Vth2を下回っている。この場合も、CPU43は、電源電圧が過小であると判断し、遮断信号SaをNFBコントローラ44へ送信し(活性化し)、NFBコントローラ44からブレーカ10へ制御信号Sbを送信する。これにより、ブレーカ10が電源5とヒータ3およびユーザインタフェース20との間の電気的接続を遮断する。
【0038】
例えば、
図3Cでは、電圧波形の一部が欠相している。この場合、CPU43は、電源5の瞬停と判断し、遮断信号SaをNFBコントローラ44へ送信し(活性化し)、NFBコントローラ44からブレーカ10へ制御信号Sbを送信する。これにより、ブレーカ10が電源5とヒータ3およびユーザインタフェース20との間の電気的接続を遮断する。
【0039】
また、CPU43は、電源5の電圧波形をアナログ状態で監視しているため、電圧の周波数も算出することができる。従って、図示しないが、電圧波形の周波数が閾値(上限値)を超えている場合に、CPU43は、遮断信号SaをNFBコントローラ44へ送信し(活性化し)、NFBコントローラ44からブレーカ10へ制御信号Sbを送信してよい。逆に、電圧波形の周波数が閾値(下限値)を下回っている場合に、CPU43は、遮断信号SaをNFBコントローラ44へ送信し(活性化し)、NFBコントローラ44からブレーカ10へ制御信号Sbを送信してよい。これにより、ブレーカ10が電源5とヒータ3またはユーザインタフェース20との間の電気的接続を遮断する。
【0040】
電圧波形の周波数が上限値と下限値との間にある場合には、CPU43は、電源電圧が正常であると判断し、遮断信号Saを送信せず(活性化せず)、ブレーカ10は、ヒータ3およびユーザインタフェース20から電源5を遮断しない。電源5は、ヒータ3およびユーザインタフェース20に通常通り電力を供給する。
【0041】
このように、本実施形態によるサーボユニット40は、電源5からの電圧をヒータ3またはユーザインタフェース20に供給する前に三相交流電圧のまま直接監視して、電源電圧の三相のいずれかの電圧、位相または周波数の異常をソフトウェア処理で判断する。サーボユニット40は、電源電圧が異常であると判断した場合に、ブレーカ10を遮断する。これにより、制御装置1の外部に検出器を、別途、配置する必要が無い。よって、本実施形態によるサーボユニット40は、低コストで、制御装置1を異常な電力供給から保護することができる。また、サーボユニット40は、電源5からの電圧を直接監視している。従って、電源電圧の波形の異常を正確かつ容易に検知することができる。
【0042】
尚、CPU43は、縮小された電源電圧の波形を閾値と比較してよい。この場合であっても、例えば、縮小された電源電圧が元の電源電圧と略比例していれば、縮小された電源電圧を用いて、元の電源電圧の異常を判断することができる。また、電源電圧の位相および周波数も判断することができるので、CPU43は、縮小された電源電圧を用いて、電源電圧の波形の異常を検知することができる。
【0043】
また、メモリ45は、異常発生前後の所定期間における電圧を記録する。これにより、異常発生時の電源電圧の経時的変化も記録できるため、PC6を用いた原因解析が容易になる。
【0044】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0045】
1 制御装置、2 サーボモータ、3 ヒータ、5 電源、6 PC、10 ブレーカ、20 ユーザインタフェース、40 サーボユニット、50 サーボアンプ、41 検出回路、42 レベル変換回路、43 CPU、44 NFBコントローラ、45 メモリ、46 サーボコントローラ