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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023110718
(43)【公開日】2023-08-09
(54)【発明の名称】通電吊レール
(51)【国際特許分類】
   A47G 29/00 20060101AFI20230802BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20230802BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20230802BHJP
   F21V 21/34 20060101ALI20230802BHJP
   F21V 21/008 20060101ALI20230802BHJP
   F21V 21/16 20060101ALI20230802BHJP
   H02G 3/04 20060101ALI20230802BHJP
   A47B 97/00 20060101ALI20230802BHJP
   F21Y 103/10 20160101ALN20230802BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230802BHJP
【FI】
A47G29/00 B
F21S2/00 230
F21V33/00 110
F21V21/34 500
F21V21/008
F21V21/16 300
H02G3/04 087
A47B97/00 M
F21Y103:10
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022012322
(22)【出願日】2022-01-28
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】服部 真二
(72)【発明者】
【氏名】小塩 亜衣子
(72)【発明者】
【氏名】居嶋 正幸
(72)【発明者】
【氏名】島本 昌晃
【テーマコード(参考)】
3K014
3K100
5G357
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014PA01
3K100AA06
3K100AA11
3K100AE01
3K100AJ03
5G357DB01
5G357DC03
5G357DD02
5G357DD06
5G357DF02
(57)【要約】
【課題】電力の供給を自在な位置から可能にする通電吊レールを提供すること。
【解決手段】通電吊レール4は、室内の壁面200に延設され、物品を吊るための吊具22が延設方向に移動可能に係合する溝部411を有するレール本体41と、レール本体41に設けられ、記延設方向に延びるレールコンセント42と、を備える。レール本体41は、壁面200に略水平方向又は略垂直方向に延びて配置されることが好ましい。溝部411は、レール本体41の下面41c及び上面dのいずれか又は両方に配置されることが好ましい。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内の壁面に延設され、物品を吊るための吊具が延設方向に移動可能に係合する溝部を有するレール本体と、
前記レール本体に設けられ、前記延設方向に延びるレールコンセントと、を備える、通電吊レール。
【請求項2】
前記レール本体は、前記壁面に略水平方向又は略垂直方向に延びて配置される、請求項1に記載の通電吊レール。
【請求項3】
前記溝部は、前記レール本体の下面及び上面のいずれか又は両方に配置される、請求項1又は2に記載の通電吊レール。
【請求項4】
前記レール本体は、上方に向かって突出し、物品を掛けることが可能なフック部を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の通電吊レール。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通電吊レールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、天井と壁面の交わる部分に電線を配置した配線モジュールを配置し、この配線モジュールに設けた開口を介して電線に接続することで、電力の供給を可能にした配線モジュールが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-174846号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電線が配線モジュールに配置されていても、開口が固定されている場合、電力の供給を受ける箇所が一か所となる。このため、電力の供給を受ける側のモジュールを自由に移動させるためには、開口からの配線を考慮する必要が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、室内の壁面に延設され、物品を吊るための吊具が延設方向に移動可能に係合する溝部を有するレール本体と、前記レール本体に設けられ、前記延設方向に延びるレールコンセントと、を備える、通電吊レールに関する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1実施形態の壁掛け式の台の正面図である。
図2】第1実施形態の壁掛け式の台の上面図である。
図3】第1実施形態の壁掛け式の台の使用状態の側面図である。
図4】第1実施形態の壁掛け式の台の収納状態の側面図である。
図5】第1実施形態の通電吊レールの側面断面図である。
図6】第2実施形態の壁掛け式の台の上面図である。
図7】第2実施形態の壁掛け式の台の使用状態の側面図である。
図8】第2実施形態の壁掛け式の台の収納状態の側面図である。
図9】他の実施形態における通電吊レールの側面断面図である。
図10】さらに他の実施形態における通電吊レールの側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の第1施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示すように、第1実施形態の壁掛け式の台1は、室内の壁面200から吊り下げて支持される。壁かけ式の台1は、例えば机や棚等として使用され、板体10と、吊り下げ部2と、位置決め固定部3と、を有し、板体10の姿勢を変更可能に構成される。
【0008】
板体10は、本体部11と、起立面部12と、屈曲面部13と、照明5と、を有する。本明細書において、壁かけ式の台1の正面視で略水平に延びる方向を幅方向と言い、壁面200側から室内側へ延びる方向を奥行方向と言う。奥行方向のうち、壁面200側を奥側、室内側を手前と言う。
【0009】
本体部11は、図2に示すように、板体10のうちの最も大きな面積を有する略直方形の板材である。図2では、吊り下げ部2は省略して示している。本体部11は、長手方向が板体10の幅方向に沿って配置される。本体部11の短手方向の一方の端部は奥側に位置し、壁面200に沿って配置されている。
【0010】
起立面部12は、本体部11に対して略垂直に起立する略直方形の板材である。起立面部12の長手方向の寸法は、本体部11と同一であり、短手方向の寸法は、本体部11よりも短い。起立面部12は、図3に示すように、本体部11の奥行方向の一方、すなわち奥側の端部側から起立する。詳細には、起立面部12は、本体部11の奥側の端部から少し手前側にずれた位置に位置している。起立面部12は、長手方向が板体10の幅方向に延びる。
【0011】
屈曲面部13は、起立面部12の先端部12aから屈曲して、本体部11と略平行に延びる略直方形の板材である。屈曲面部13の長手方向の寸法は、本体部11と同一であり、短手方向の寸法は、起立面部12よりも短い。屈曲面部13の起立面部12と接続されない側の屈曲面先端部13aの位置は、本体部11の奥側の端部の位置と合っており、屈曲面部13の屈曲面先端部13aと、本体部11の奥側の端部とは、本体部11の奥側の端部から、本体部11の表面に対して略垂直方向に延長させた仮想直線上に位置している。
【0012】
照明5は、板体10の奥側に設けられる。照明5は、例えばLED電球であってよい。照明5は、複数のLED電球をテープ状の基台に並べた細長い形状を有し、本体部11の奥側の縁に沿って配置される。LED電球には、電線(不図示)が接続され、後述の通電吊レール4の電線422に接続されて点灯する。
【0013】
吊り下げ部2は、板体10を壁面200から吊り下げる部材であり、ワイヤ21と、吊具22と、を有する。ワイヤ21は、金属製の細い糸を複数束ねて捩じり合わせて構成される。ワイヤ21の端部には、環状の金具23が接続されている。金具23は、後述する掛け部221に引っ掛けて接続される。吊具22は、ワイヤ21を吊って壁面200に取り付けられる部品であり、掛け部221と、係合部222と、を有する。掛け部221は、ワイヤ21の先端に接続された金具23を引っかける鉤状の部分である。係合部222は、後述する通電吊レール4の溝部411に係合する。係合部222は、通電吊レール4の溝部411内に納まる頭部を有し、頭部が溝部411から外れないように溝部411の係合凸部411cに係合し、溝部411の内部を移動する。吊具22は、ワイヤ21を介して板体10を吊り下げ支持する。
【0014】
位置決め固定部3は、板体10の奥行方行の異なる位置、すなわち奥側と手前側に設けられる複数の部品である。位置決め固定部3は、板体10の幅方向の両側に設けられ、合計4箇所に取り付けられる。より詳細には、位置決め固定部3は、本体部11の手前側における短手方向の縁に、左右方向の一端と他端の2箇所に配置される。そして、位置決め固定部3は、本体部11の奥側に配置された起立面部12の先端部12aの上方、すなわち屈曲面部13が起立面部12に接続される屈曲面部13の基端側で、左右方向の一端と他端の2箇所に配置される。位置決め固定部3は、固定部材31と、調整部材32と、を有する。
【0015】
固定部材31は、板体10の幅方向の両端から外側に突出する円筒状の金具である。固定部材31は、固定部材本体部311と、回転部312と、固定部材貫通孔313と、を有する。固定部材本体部311は、略円筒形のケースであり、ビスで板体10に固定される。回転部312は、固定部材本体部311の突出端側に配置されている。回転部312は、固定部材本体部311に対して回転可能に取り付けられている。固定部材貫通孔313は、回転部312に形成され、固定部材31を板体10に取り付けた状態で上下方向にワイヤ21が挿通可能に回転部312を貫通している。回転部312が回転すると、回転部312内を挿通しているワイヤ21の板体10に対する角度が変更される。
【0016】
調整部材32は、一端側が固定部材貫通孔313に挿入され、他端が固定部材貫通孔313から突出するように固定部材31に取り付けられる。調整部材32は、調整部材貫通孔321を有し、調整部材貫通孔321内にワイヤ21が挿通される。調整部材貫通孔321内には、ワイヤ21を固定する不図示の固定手段が配置されている。固定手段は、例えば、ワイヤ21を固定した状態に付勢するばねであってよい。また、調整部材32の固定部材貫通孔313から突出した部分には、ワイヤ21を解放する不図示の解放手段が配置されている。解放手段の操作によって固定手段の付勢力が解放され、内部をワイヤ21が移動するように構成されている。
【0017】
調整部材32を操作することで、ワイヤ21の調整部材貫通孔321に保持される位置が変更される。これにより、ワイヤ21の吊具22からの長さを調整し、板体10の位置をワイヤ21に対して位置決めすることができる。
【0018】
図3は、板体10の表面を略水平となるようにした使用状態を示す。吊具22から本体部11の手前側の端部側に接続されるワイヤ21の長さを延ばすと、本体部11の手前側の端部が手前側に倒れる。この状態で、板体10を机として使用することができる。使用状態では、起立面部12は、本体部11奥側の端部近傍から上方に起立する。屈曲面部13は、起立面部12の先端部12aから奥側へ屈曲する。屈曲面部13の屈曲面先端部13aは、壁面200に当接する。使用状態では、屈曲面先端部13aと本体部11の奥側の端部の2点で壁面200に当接するので、板体10の姿勢が使用状態に安定して維持される。また、位置決め固定部3が本体部11の手前側の2箇所と、起立面部12の上方で屈曲面部13の基端側の2箇所に配置されることで、本体部11を略水平方向に安定して保持させやすくなる。
【0019】
図4は、板体10の裏面を壁面200に沿うように配置させた収納状態を示す。吊具22から本体部11の奥側の端部側に接続されるワイヤ21の長さを縮めると、本体部11の手前側の端部がさらに手前側に倒れ、本体部11の裏面が壁面200に沿って当接する。収納状態では、起立面部12は、奥側から手前側へ延び、棚板を構成する。屈曲面部13は、起立面部12の先端部12aから上方に向かって屈曲して延びる。このように、複数の位置決め固定部3により、ワイヤ21の吊具22からの長さを調整することで、使用状態と収納状態を切り替えることができる。
【0020】
次に、通電吊レール4について説明する。図1に示すように、通電吊レール4は、室内の壁面200に、長押のように配置され、使用される。図5に示すように、通電吊レール4には、電線422が配置されており、レール本体41と、レールコンセント42と、を有する。
【0021】
レール本体41は、壁面200の上部に延設され、略水平方向に延びて配置される長尺の部材である。レール本体41は、裏面41bが壁面200に当接し、表面41aが室内側に面している。レール本体41は、ベース部410と、溝部411と、フック部412と、を有する。溝部411は、壁かけ式の台1等の物品を吊る吊具22の係合部222が係合する部分である。
【0022】
ベース部410は、延出方向に沿って延びる正面視長方形の部材であり、例えば樹脂等で構成される。溝部411は、係合部222がレール本体41の延出方向に沿って移動可能に係合する凹部である。溝部411は、レール本体41の下面41cに配置され、上方に向かって窪む。溝部411は、ベース部410よりも剛性の高い素材、例えば金属で構成されたレール状の部品を配置することで構成される。溝部411は、底面部411aと、一対の側壁部411bと、係合凸部411cと、を有する。底面部411aは、取り付けられた状態で上方に位置し、レール本体41に沿って延びる面である。一対の側壁部411bは、底面部411aの両端部から下方に向かって延びる。係合凸部411cは、一対の側壁部411bの下端から、互いが近づく方向に突出する。係合凸部411cは、溝部411を部分的に塞ぐように突出する。
【0023】
フック部412は、レール本体41の上面41dに配置される。フック部412は、壁面200とレール本体41の表面41aとの間の壁面200側が下方に窪み、表面41a側の上端が上方に突出することで形成される。これにより、鉤状の金具やハンガー等の物品を掛けることが可能になっている。
【0024】
レールコンセント42は、レール本体41の表面41aにおける上下方向の中央部に設けられ、レール本体41の延設方向に沿って延びる。レールコンセント42は、長尺の基材421に、金属の電線422を配置して構成される。基材421は、内部に電線422を収容可能であるとともに、外部から電線422にアクセス可能な開口を有して形成される。レールコンセント42は、別体のプラグ(図示省略)を差し込むことにより、プラグに接続された製品に電力を供給する。レールコンセント42自体は、室内の電源部43(図示省略)に接続されて、室内の電源部から電力が供給される。壁かけ式の台1は、吊具22の係合部222が通電吊レール4の溝部411に係合しているので、壁面200の所望の位置に移動させて使用することができ、所望の位置で電力の供給を受けることができる。
【0025】
通電吊レール4の取付け方法について説明する。最初に、ベース部410を壁面200にねじ等で固定する。このとき、レールコンセント42は、まだベース部410に配置していない。ベース部410の上下方向の中央部には、レールコンセント42を配置する凹部414が露出している。この凹部414にねじを配置する。次に、凹部414にレールコンセント42を嵌め込むようにして配置する。これにより、レールコンセント42でねじが隠蔽される。
【0026】
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。通電吊レール4を、室内の壁面200に延設され、物品を吊るための吊具22が延設方向に移動可能に係合する溝部411を有するレール本体41と、レール本体41に設けられ、延設方向に延びるレールコンセント42と、を含んで構成した。レール本体41に、レール本体の延出方向に延びるレールコンセント42を設けたので、レール本体41のどの位置でも電力を供給することができる。レール本体41の溝部411に、例えば吊棚等の吊下げ可能な物体を配置した場合に、所望の位置で吊り下げた物体に電力を供給することが可能となり、利便性が高まる。
【0027】
本実施形態によれば、レール本体41を、壁面200に略水平方向に延びて配置させた。これにより、電力を供給したい物体を、壁面200に沿って水平方向に移動させることができ、別途配線を考慮する必要がないので、利便性が高まる。
【0028】
本実施形態によれば、溝部411を、レール本体41の下面41cに配置させた。物体を吊り下げる場合に、レール本体41の下面41cに配置した溝部411から吊り下げることにより、レール本体41の表面や上面41dに吊り下げる物体が干渉しない。これにより、物体の吊り下げが容易になる。
【0029】
本実施形態によれば、レール本体41を、上方に向かって突出し、物品を掛けることが可能なフック部412を含んで構成した。これにより、レール本体41の上方にも物品等を掛けることが可能になり、利便性が高まる。
【0030】
本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれる。図6図8は、第2実施形態における壁掛け式の台1Aを示し、第1実施形態よりも板体10が小さく、飾り棚として使用可能な例を示す。第2実施形態では、起立面部12Aと屈曲面部13Aの位置が第1実施形態と異なっている。吊り下げ部2及び位置決め固定部3の構成は、第1実施形態と同様である。位置決め固定部3は、第2実施形態では、本体部11Aにおける短手方向に延びる縁の奥側と手前側に配置されている。
【0031】
図6及び図7に示すように、起立面部12A及び屈曲面部13Aは、本体部11における使用状態で室内側に位置する手前側の縁に沿って配置される。使用状態では、屈曲面部13Aは、手前側の端部から起立する起立面部12Aの先端部12aから奥側に向かって延びる。第2実施形態では、起立面部12A及び屈曲面部13Aは、使用状態のときに手前側から載置する物品の落下を防止することができる。
【0032】
図8に示すように、収納状態では、起立面部12Aが棚板を構成し、屈曲面部13Aが起立面部12Aの手前側の端部から上方に延びる。第2実施形態では、使用状態と収納状態のいずれにおいても、物品の落下を防止することができる。
【0033】
図9に示すように、通電吊レール4Bは、フック部412Bを、レール本体41の上部に、上部が開口した略コの字状のレール部材413を配置することで構成してもよい。レール部材413を例えば金属で構成すると、ベース部410が例えば樹脂で構成されていても、フック部412Bの耐久性を高めることができる。
【0034】
図10に示すように、通電吊レール4Cは、フック部412C及び溝部411Cを同じ一方が開口した略コの字状の形状に形成し、ベース部410Cと一体の部材で構成してもよい。レール本体41Cを構成する素材は特に限定されない。溝部411Cとフック部412Cの室内側の表面を、レールコンセント42の室内側表面と合わせることで、通電吊レール4Cの全体の厚みを小さくすることができる。したがって、図5図9に例示した通電吊レール4、4Bと比べて、通電吊レール4Cをコンパクトで目立ちにくく構成することができる。
【0035】
板体10や、起立面部12の長手方向及び短手方向の寸法は特に限定されない。吊り下げ部や位置決め固定部の構成は、板体を吊ることが可能で、板体の位置を調整可能であれば、他の構成であってもよい。上記実施形態では、金属製のワイヤ21を例に説明したが、板体10を吊ることができれば、ロープ等の紐であってもよい。ワイヤ21は、細い針金を捩ったものではなく、一本の金属の線であってもよい。板体10の照明5の位置は、特に限定されない。板体10が、内部が中空の箱状の形状を有する場合、内部にLED電球を配置してもよい。
【0036】
通電吊レール4について、長押のように使用するものを例として説明した。しかし通電吊レール4の寸法や形状は特に限定されない。上下又は奥行方向の寸法を大きくし、棚のように用いることの可能な通電吊レールを配置してもよい。また、上記実施形態では、通電吊レール4は、略水平方向に延びて配置される構成を例に説明したが、レール本体を略垂直方向に延びるように配置し、吊具の落下を防止する機構を配置してもよい。溝部を、レール本体の上面側に配置してもよい。溝部を、レール本体の上面と下面の両方に配置してもよい。
【符号の説明】
【0037】
4 通電吊レール、 41 レール本体、 42 レールコンセント、 200 壁面、 411 溝部、 412 フック部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10