(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023110793
(43)【公開日】2023-08-09
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、端末、サーバ
(51)【国際特許分類】
H04N 7/15 20060101AFI20230802BHJP
H04N 21/488 20110101ALI20230802BHJP
【FI】
H04N7/15
H04N21/488
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022012461
(22)【出願日】2022-01-28
(71)【出願人】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【氏名又は名称】山田 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】濱窄 亮介
(72)【発明者】
【氏名】真崎 洋輔
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA10
5C164UB41S
5C164UB81S
5C164UD11P
5C164VA07P
5C164VA13S
5C164VA16S
5C164YA11
5C164YA21
(57)【要約】
【課題】グループで送受信された音情報と映像情報とを出力することに関する利便性を向上させる。
【解決手段】第1グループで送受信された音情報と映像情報とを出力する端末によって実行されるプログラムは、端末のユーザを含む第1グループで送受信された音情報と映像情報とを端末の出力部によって出力することと、端末のユーザによる端末への第1入力に基づいて、第1グループで送受信された音情報と映像情報との出力をやめる制御を端末の制御部によって行うことと、第1グループを示す情報と、第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを端末の表示部に表示することとが端末によって実行される。
【選択図】
図1-1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1グループで送受信された音情報と映像情報とを出力する端末によって実行されるプログラムであって、
前記端末のユーザを含む前記第1グループで送受信された前記音情報と前記映像情報とを前記端末の出力部によって出力することと、
前記端末のユーザによる前記端末への第1入力に基づいて、前記第1グループで送受信された前記音情報と前記映像情報との出力をやめる制御を前記端末の制御部によって行うことと、
前記第1グループを示す情報と、前記第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを前記端末の表示部に表示することとが前記端末によって実行される。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第1入力に基づいて、前記端末のユーザによる前記第1グループの参加をやめる制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のプログラムであって、
前記第2グループを示す情報に対する入力に基づいて、前記第2グループに参加する制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1入力に基づいて、前記第1グループとは異なる第3グループに移動する制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項5】
請求項4に記載のプログラムであって、
前記第3グループは、前記第3グループ内で音声情報および映像情報の送受信が不可である。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムであって、
前記第3グループは、メッセージの送受信が可能である。
【請求項7】
請求項4から請求項6のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記端末のユーザが、前記第3グループに含まれる場合、前記第1グループを示す情報と、前記第2グループを示す情報とを前記表示部に表示する制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項8】
請求項4から請求項7のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記端末のユーザが前記第3グループに含まれ、招待に関する情報を前記端末の通信部によって受信した場合、前記招待に関する情報に基づくグループに移動する制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項9】
請求項4から請求項8のいずれか一項に記載のプログラムであって、
設定された時間以上、または設定された時刻まで前記第3グループに前記端末のユーザが含まれる場合、前記第1グループを示す情報と前記第2グループを示す情報との表示を前記表示部に表示しない制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項10】
請求項4から請求項8のいずれか一項に記載のプログラムであって、
設定された時間以上、または設定された時刻まで前記第3グループに前記端末のユーザが含まれる場合、前記第3グループとは異なる第4グループに移動する制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記端末のユーザに関する情報を前記端末の取得部によって取得することと、
前記取得部による取得に基づいて、前記第1グループで送受信された前記音情報と前記映像情報との出力をやめる制御を前記制御部によって行うことと、
前記第1グループを示す情報と、前記第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを前記表示部に表示することとが前記端末によって実行される。
【請求項12】
請求項11に記載のプログラムであって、
前記取得部は、撮像部であり、
前記撮像部によって撮像された画像に前記端末のユーザが含まれている否かを前記画像によって取得することが前記端末によって実行される。
【請求項13】
請求項11または請求項12に記載のプログラムであって、
前記端末のユーザによる発言量を前記取得部によって取得することが前記端末によって実行される。
【請求項14】
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記端末の撮像部によって撮像された映像情報が、設定された期間、または設定された時刻まで前記第1グループに送信されていない場合、前記第1グループで送受信された前記音情報と前記映像情報との出力をやめる制御を前記制御部によって行うことと、
前記第1グループを示す情報と、前記第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを前記表示部に表示することとが前記端末によって実行される。
【請求項15】
請求項1から請求項14のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1入力の後、設定された時間が経過した場合、または設定された時刻になった場合、前記第1グループで送受信された前記音情報と前記映像情報との出力をやめる制御を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行される。
【請求項16】
第1グループで送受信された音情報と映像情報とを出力する端末の情報処理方法であって、
前記端末のユーザを含む前記第1グループで送受信された前記音情報と前記映像情報とを前記端末の出力部によって出力することと、
前記端末のユーザによる前記端末への第1入力に基づいて、前記第1グループで送受信された前記音情報と前記映像情報との出力をやめる制御を前記端末の制御部によって行うことと、
前記第1グループを示す情報と、前記第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを前記端末の表示部に表示することとを含む。
【請求項17】
第1グループで送受信された音情報と映像情報とを出力する端末であって、
前記端末のユーザを含む前記第1グループで 送受信された前記音情報と前記映像情報とを出力する出力部と、
前記端末のユーザによる前記端末への第1入力に基づいて、前記第1グループで送受信された前記音情報と前記映像情報との出力をやめる制御を行う制御部と、
前記第1グループを示す情報と、前記第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを表示する表示部とを備える。
【請求項18】
第1グループで送受信された音情報と映像情報とを出力する端末であって、
メモリに記憶されたプログラムを読み出し、前記プログラムに基づく処理を実行するプロセッサーを備え、
前記プロセッサーは、
前記端末のユーザを含む前記第1グループで送受信された前記音情報と前記映像情報とを前記端末の出力部によって出力することと、
前記端末のユーザによる前記端末への第1入力に基づいて、前記第1グループで送受信された前記音情報と前記映像情報との出力をやめる制御を行うことと、
前記第1グループを示す情報と、前記第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを前記端末の表示部に表示することとを実行する。
【請求項19】
第1グループで送受信された音情報と映像情報とを中継するサーバであって、
前記第1グループに含まれる第1端末のユーザによる前記第1端末への第1入力に基づいて、前記第1グループに含まれる端末から送信された、前記音情報と前記映像情報とを前記第1端末へ送信することをやめる制御を行う制御部と、
前記第1グループを示す情報と、前記第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを前記第1端末に送信する通信部とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法、端末、サーバ等に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ同士が意思疎通を行うための技術として、例えば電子会議に関する技術がある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、第1グループで送受信された音情報と映像情報とを出力する端末によって実行されるプログラムは、端末のユーザを含む第1グループで送受信された音情報と映像情報とを端末の出力部によって出力することと、端末のユーザによる端末への第1入力に基づいて、第1グループで送受信された音情報と映像情報との出力をやめる制御を端末の制御部によって行うことと、第1グループを示す情報と、第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを端末の表示部に表示することとが端末によって実行される。
本発明の第2の態様によると、第1グループで送受信された音情報と映像情報とを出力する端末の情報処理方法は、端末のユーザを含む第1グループで送受信された音情報と映像情報とを端末の出力部によって出力することと、端末のユーザによる端末への第1入力に基づいて、第1グループで送受信された音情報と映像情報との出力をやめる制御を端末の制御部によって行うことと、第1グループを示す情報と、第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを端末の表示部に表示することとを含む。
本発明の第3の態様によると、第1グループで送受信された音情報と映像情報とを出力する端末は、端末のユーザを含む第1グループで 送受信された音情報と映像情報とを出力する出力部と、端末のユーザによる端末への第1入力に基づいて、第1グループで送受信された音情報と映像情報との出力をやめる制御を行う制御部と、第1グループを示す情報と、第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを表示する表示部とを備える。
本発明の第4の態様によると、第1グループで送受信された音情報と映像情報とを出力する端末は、メモリに記憶されたプログラムを読み出し、プログラムに基づく処理を実行するプロセッサーを備え、プロセッサーは、端末のユーザを含む第1グループで送受信された音情報と映像情報とを端末の出力部によって出力することと、端末のユーザによる端末への第1入力に基づいて、第1グループで送受信された音情報と映像情報との出力をやめる制御を行うことと、第1グループを示す情報と、第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを端末の表示部に表示することとを実行する。
本発明の第5の態様によると、第1グループで送受信された音情報と映像情報とを中継するサーバは、第1グループに含まれる第1端末のユーザによる第1端末への第1入力に基づいて、第1グループに含まれる端末から送信された、音情報と映像情報とを第1端末へ送信することをやめる制御を行う制御部と、第1グループを示す情報と、第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを第1端末に送信する通信部とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1-1】実施形態に係る通信システムのシステム構成の一例を示す図。
【
図1-2】第1実施例に係るサーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-3】第1実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図1-4】第1実施例に係るアカウント登録データの一例を示す図。
【
図1-5】第1実施例に係るミーティング管理データベースの一例を示す図。
【
図1-6】第1実施例に係る端末の制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-7】第1実施例に係る端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図1-8】第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-9】第1実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図1-10】第1実施例に係る通信システムにおいて実行される処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-11】第1実施例に係るルーム内動画像配信処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-12】第1実施例に係るルームトピック更新処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-13】第1変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-1】第2実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-2】第2実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-3】第2実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-4】第2実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図2-5】第2実施例に係る通信システムにおいて実行される処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図2-6】第2実施例に係るルーム移動処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図3-1】第3実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-2】第3実施例に係るルームトピック更新処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図3-3】第3変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-4】第3変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図3-5】第3変形例に係る通信システムにおいて実行される処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図3-6】第3変形例に係るルーム併合処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図4-1】第4実施例に係るミーティング管理データベースの一例を示す図。
【
図4-2】第4実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図4-3】第4実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図4-4】第4実施例に係る通信システムにおいて実行される処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図5-1】第5実施例に係るミーティング管理データベースの一例を示す図。
【
図5-2】第5実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図5-3】第5実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図5-4】第5実施例に係る通信システムにおいて実行される処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図5-5】第5実施例に係る他ルームメンバー勧誘処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図5-6】第5変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図5-7】第5変形例に係る他ルームメンバー勧誘処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図5-8】第5変形例に係る他ルームメンバー勧誘処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図6-1】第6実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図6-2】第6実施例に係る他ルームメンバー勧誘処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図6-3】第6変形例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図6-4】第6実施例に係る他ルームメンバー勧誘処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図7-1】第7実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図7-2】第7実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図7-3】第7実施例に係る他ルームメンバー勧誘処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図8-1】第8実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図8-2】第8実施例に係る通信システムにおいて実行される処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図8-3】第8実施例に係る他ルーム関心提示処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図9-1】第9実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図9-2】第9実施例に係る通信システムにおいて実行される処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図9-3】第9実施例に係るルーム内動画像配信処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図10-1】第10実施例に係るミーティング管理データベースの一例を示す図。
【
図10-2】第10実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図10-3】第10実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図10-4】第10実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図10-5】第10実施例に係る通信システムにおいて実行される処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図10-6】第10実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図10-7】第10実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図11-1】第11実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図11-2】第11実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図11-3】第11実施例に係る通信システムにおいて実行される処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図11-4】第11実施例に係るルーム内動画像配信処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図12-1】第12実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図13-1】第13実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図13-2】第13実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図13-3】第13実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【
図13-4】第13実施例に係る端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
<実施形態>
本明細書では、分かり易いように「限定ではなく例として」と記載する箇所があるが、該当箇所ばかりでなく、以下説明する実施形態の全体について、その記載内容に限定されるものではないことに留意されたい。
【0008】
本開示に係るプログラム等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
システムとは、限定ではなく例として、複数の装置を有して構成されるものとすることができる。
複数の装置は、同じ種類の装置の組合せとしてもよいし、異なる種類の装置の組合せとしてもよいし、同じ種類の装置と異なる種類の装置との組合せとしてもよい。
なお、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置が協働して何らかの処理を行うもの、と考えることもできる。
【0010】
また、クライアント(クライアント装置)とサーバとに関するシステムとは、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかと考えることができる。
(1)端末&サーバ
(2)サーバ
(3)端末
【0011】
(1)は、限定ではなく例として、少なくとも1つの端末と、少なくとも1つのサーバとを含むシステムである。この一例は、クライアントサーバシステムである。
【0012】
サーバは、限定ではなく例として、以下の装置によって構成されており、単独の装置であってもよいし、複数の装置の組合せであってもよいものとする。
【0013】
具体的には、サーバは、限定ではなく例として、少なくとも1つのプロセッサー(限定ではなく例として、CPU:Central Processing Unit、GPU:Graphics Processing Unit、APU:Accelerated Processing Unit、DSP:Digital Signal Processor(限定ではなく例として、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array)等)、コンピュータ装置(プロセッサー+メモリ)、制御装置、演算装置、処理装置等のいずれかを有して構成され、いずれか1つの装置の同種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+CPU、ホモジニアスマルチコアプロセッサー等)や、いずれか1つの装置の異種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+DSP、ヘテロジニアスマルチコアプロセッサー等)としてもよいし、複数の装置の組み合わせ(限定ではなく例として、プロセッサー+コンピュータ装置、プロセッサー+演算装置、複数の装置をヘテロジニアス化したもの等)であってもよい。
なお、プロセッサーは、仮想プロセッサーとしてもよい。
【0014】
また、サーバによって何らかの処理を実行する場合に、単一の装置で構成される場合は、単一の装置によって実施例に記載されている処理が実行される。また、複数の装置を有して構成されている場合には、一部の処理を一方の装置が実行し、その他の処理を他方の装置が実行するように構成されていてもよい。限定ではなく例として、プロセッサーと、演算装置とを有して構成される場合、第1処理をプロセッサーが実行し、第2処理を演算装置が実行するように構成されていてもよい。
また、複数の装置で構成する場合には、各々の装置が互いに物理的に離れた位置に配置されて構成されてもよい。
【0015】
また、サーバの機能は、限定ではなく例として、クラウドコンピューティングにおけるPaaSやIaaS、SaaSの形態で提供されるようにしてもよい。
【0016】
また、システムの制御部は、端末の制御部とサーバの制御部とのうちの少なくともいずれか一方とすることができる。つまり、限定ではなく例として、(1A)端末の制御部のみ、(1B)サーバの制御部のみ、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方、のうちのいずれかを、システムの制御部とすることができる。
【0017】
また、システムの制御部が行う制御や処理(以下、包括的に「制御等」と称する。)は、(1A)端末の制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1B)サーバの制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方によって行うようにしてもよい。
また、(1C)では、限定ではなく例として、システムが制御部によって行う制御等のうちの一部の制御等を端末の制御部によって行うようにし、残りの制御等をサーバの制御部によって行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0018】
また、サーバの通信部という場合、サーバが単一の装置によって構成されている場合には、単一の装置が備える通信部そのものであってもよい。また、サーバが複数の装置を有して構成されている場合には、サーバの通信部は、各々の装置が備える各々の通信部を含む構成であってもよい。
限定ではなく例として、サーバは、第1装置と第2装置とを備え、第1装置は第1通信部を有し、第2装置は第2通信部を有する場合、サーバの通信部は、第1通信部と第2通信部とを含む概念としてもよい。
【0019】
(2)は、限定ではなく例として、複数のサーバによって構成されるシステム(以下、「サーバシステム」と称する。)とすることができる。この場合、各々のサーバの構成としては、前述した構成を同様に適用することができる。
【0020】
サーバシステムが行う制御等は、複数のサーバのうち、(2A)一のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2B)他のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2C)一のサーバと他のサーバとが行うようにしてもよい。
また、(2C)では、限定ではなく例として、サーバシステムが行う制御等のうちの一部の制御等を一のサーバが行うようにし、残りの制御等を他のサーバが行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0021】
(3)は、限定ではなく例として、複数の端末によって構成されるシステムとすることができる。
このシステムは、限定ではなく例として、以下のようなシステムとすることができる。
・サーバの機能を端末に持たせるシステム(分散システム)。これは、限定ではなく例として、ブロックチェーンの技術を用いて実現することが可能である。
・端末同士が無線通信を行うシステム。これは、限定ではなく例として、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信技術を用いてP2P(ピアツーピア)方式等で通信を行うことで実現可能である。
【0022】
なお、上記は、制御部に限らず、システムの構成要素となり得る入出力部、通信部、記憶部、時計部等の各機能部についても同様である。
【0023】
以下の実施形態では、限定ではなく例として、端末とサーバとを含むシステム(限定ではなく例として、クライアントサーバシステム)を例示する。
なお、サーバとして、上記(2)のサーバシステムを適用することも可能である。
【0024】
また、端末とサーバとを含むシステムに代えて、サーバを含まないシステム、限定ではなく例として、上記(3)のシステムを適用することも可能である。
この場合の実施形態は、前述したブロックチェーンの技術等に基づいて構成することが可能である。具体的には、限定ではなく例として、以下の実施形態で説明するサーバに記憶されて管理されるデータを、ブロックチェーン上に保管(格納)する。そして、端末が、ブロックチェーンへのトランザクションを生成し、トランザクションがブロックチェーン上で承認されると、ブロックチェーン上に保管されたデータが更新されるようにすることができる。
【0025】
なお、端末と表現した場合でも、これは、クライアントサーバにおけるクライアントの装置としての端末の意味に限定されるものではない。
つまり、端末は、クライアントサーバにおけるものではない装置の概念を含むこともあり得る。
【0026】
また、本明細書では、適宜「通信I/Fによって」という表現を用いる。これは、限定ではなく例として、装置が、制御部(プロセッサー等)の制御に基づいて、通信I/Fを介して(通信部を介して)、各種の情報やデータを送受信することを示してもよいものとする。
【0027】
また、本明細書において「関する」、「関連する」と記載された用語について、「Aに関するB」や「Aに関連するB」という場合、限定ではなく例として、「A」と何らかの関係性を有する「B」を意味してよいものとする。この具体例については後述する。
【0028】
また、本明細書において、「AとBとを送信する」、「AとBとを受信する」といったように、装置が2以上のものを対象として処理を行うことには、「A」と「B」とをタイミングを合わせて行うもの(以下、「同時」という。)と、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うもの(以下、「非同時」という。)とを含めてよいものとする。
限定ではなく例として、第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とをタイミングを合わせて送信するものと、第1情報と第2情報とをタイミングをずらして送信するものとの両方の概念を含めてよいものとする。
なお、ラグ(タイムラグ)を考慮し、「同時」には「ほぼ同時」を含めてよいものとする。
【0029】
なお、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うといっても、これはあくまでも「A」と「B」とを対象として処理を行うものであればよく、その目的は必ずしも同じでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、上記のように第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とを送信しさえすればよく、同じ目的で第1情報と第2情報とを送信する場合の他、異なる目的で第1情報と第2情報とを送信する場合も含めてよいものとする。
【0030】
以下の実施例では、ユーザがオンラインでミーティングを行うためのサービスの一例として、オンラインミーティングサービスを例示する。また、オンラインミーティングサービスを実現するためのアプリケーションを「オンラインミーティングアプリケーション」と称する。
【0031】
また、本明細書において、コンテンツとは、送信元から送信先に送信される情報であってもよい。また、コンテンツは、1または複数のコンテンツであってもよい。
【0032】
コンテンツには、限定ではなく例として、テキスト形式のテキストコンテンツ、画像(静止画像、動画像の少なくともいずれか一方を含む。)形式の画像コンテンツ、音(音声を含む。)形式の音コンテンツなどを含めてよいものとする。
なお、この他にも、ユーザの操作に供するボタンやアイコン等の操作コンテンツや、リンク情報(限定ではなく例として、URI(Uniform Resource Identifier)等を含む。)などのリンクコンテンツを含めてもよいものとする。
【0033】
テキストには、限定ではなく例として、文字コードで表される各国の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくともいずれか1つを含めてよいものとする。
なお、テキストは、上記の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくとも1つを含まなくてもよく、その他のテキストを含んでもよいものとする。
【0034】
画像には、限定ではなく例として、アイコン、ボタン、スタンプ、絵文字、バナー画像といった各種の画像の情報のうちの少なくともいずれか1つを含めてよいものとする。
【0035】
<実施例>
以下、実施例について説明する。
昨今、限定ではなく例として、音声や映像(少なくとも音声としてもよい。)を利用して、ユーザ同士が会話、打ち合わせ、食事会、飲み会等のコミュニケーションを行う機会が増えてきている。
【0036】
まず、グループについて説明する。
1つの概念として、アプリケーション等を利用して、ユーザがコミュニケーションを行う場合における、少なくとも1名のユーザで構成される集まり(集団、区分)をグループと捉えることができる。また、グループは装置においてデータとして管理されるためデータ(データ構成)の一種と捉えることもできる。
【0037】
また、以下では、限定ではなく例として、音声および映像を用いて端末20のユーザがオンラインミーティングを行うためのアプリケーションとして「オンラインミーティングアプリケーション」を例示する。
なお、ミーティングとしているが、これは打ち合わせに用いられるのに限定されず、会話、食事会、飲み会等のコミュニケーションに用いられてもよい。また、音声のみを用いるアプリケーションとしてもよい。
【0038】
また、以下では、グループをオンラインミーティングアプリケーションで実現(表現)する手法の一例として「ルーム」を例示する。ルームも、グループと同様に、少なくとも1名のユーザで構成される集まりと捉えることができ、また、装置においてデータとして管理されるためデータ(データ構成)の一種と捉えることもできる。
なお、グループをオンラインミーティングアプリケーションで実現(表現)する手法の別例として「チーム」や「チャンネル」等を用いてもよい。
【0039】
ルームには、限定ではなく例として、ミーティングを行うためのミーティングルームや、後述する待機用のベンチルーム等を含めてもよいものとする。なお、「ルームA、ルームB、ルームC、・・・」といった場合はミーティングルームを意味するものとし、ベンチルームはこれらと区別する。
【0040】
また、上記に基づき、第1実施例~第12実施例では、グループとルームとを実質的に同義として説明する。つまり、グループに含まれるユーザ(以下、「グループメンバー」と称する。)は、ルームに含まれるユーザ(以下、「ルームメンバー」と称する。)であるものとする。
【0041】
なお、端末側(ユーザ側)の視点では、ルームはUI(GUI)の一種と捉えることもできる。このため、グループをUI(GUI)で表現したものを「ルーム」と捉えてもよい。チームやチャンネル等についても同様である。
【0042】
また、本明細書では、「動画像情報」を、映像情報と音情報とを含む情報としてもよい
。また、映像情報に音情報が付いたものを動画像情報と言ってもよいし、そうでなくてもよい。
なお、これとは異なり、動画像情報を、音情報を含まない動画像のみの情報(=映像情報)としてもよい。
【0043】
<第1実施例>
第1実施例は、一のミーティングルームのルームメンバーが、他のミーティングルームでの話題等の情報を知ることを可能にする実施例である。
【0044】
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0045】
<システム構成>
図1-1は、本開示の実施形態における通信システム1のシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1では、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と、複数の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)とが接続される。
【0046】
サーバ10は、ネットワーク30を介して、ユーザが所有する端末20に、所定のサービス(限定ではなく例として、オンラインミーティングサービス等)を提供する機能を有する。サーバ10は、限定ではなく例として、オンラインミーティングサーバ等のように表現することもできる。本実施形態では、オンラインミーティングサービス事業者(運営者)をサーバ10のユーザとする。
【0047】
なお、ネットワーク30に接続されるサーバ10の数や端末20の数は限定されない。
【0048】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C、・・・)は、各実施例において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、タブレット端末、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、VR(Virtual Reality)端末、スマートスピーカ(音声認識用デバイス)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0049】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は、限定ではなく例として、同一とすることができる。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現してもよいし、しなくてもよい。
なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0050】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0051】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0052】
サーバ10(限定ではなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0053】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0054】
(1)端末のHW構成
図1-1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、時計部29A、位置算出用情報検出部29Bを備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0055】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0056】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置や、端末20で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0057】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0058】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0059】
あくまでも一例であるが、入出力部23は、限定ではなく例として、表示部24、音入力部25、音出力部26、撮像部27を備える。
【0060】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0061】
音入力部25は、音データ(音声データを含む。以下同様。)の入力に利用される。音入力部25は、マイクなどを含む。
音出力部26は、音データの出力に利用される。音出力部26は、スピーカなどを含む。
撮像部27は、画像データ(静止画像データ、動画像データを含む。以下同様。)の取得に利用される。撮像部27は、カメラなどを含む。
【0062】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0063】
時計部29Aは、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部29Aは、限定ではなく例として、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。時計部29Aは、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0064】
なお、時計部29Aは、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有していてもよいし、有していなくてもよい。
【0065】
位置算出用情報検出部29Bは、制御部21が自己の端末20の位置を算出(測定)するために必要な情報(以下、「位置算出用情報」と称する。)を検出(計測)する機能部である。位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、位置算出用センサ部と表現することもできる。
【0066】
位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである衛星測位センサ(衛星測位ユニット)や、慣性航法システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである慣性計測センサ(慣性計測ユニット(IMU(Inertial Measurement Unit)))、UWB(超広帯域無線:Ultra Wide Band)を利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットであるUWB測位センサ(UWB測位ユニット)等を含む。
【0067】
衛星測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用衛星から発信されている測位用衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換するRF受信回路や、RF受信回路から出力されるデジタル信号に対して相関演算処理等を行って測位用衛星信号を捕捉し、測位用衛星信号から取り出した衛星軌道データや時刻データ等の情報を、位置算出用情報として出力するベースバンド処理回路等を有する。
【0068】
慣性計測ユニットは、慣性航法演算によって端末20の位置を算出するために必要な情報を検出するセンサである慣性センサを有する。慣性センサには、限定ではなく例として、3軸の加速度センサや3軸のジャイロセンサが含まれ、加速度センサによって検出された加速度と、ジャイロセンサによって検出された角速度とを、位置算出用情報として出力する。
【0069】
UWB測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用ビーコンから発信されている測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換する超広帯域RF受信回路や、超広帯域RF受信回路から出力されるデジタル信号に基づいて端末20と測位用ビーコンとの相対位置を算出する相対位置算出処理回路等を有する。
なお、限定ではなく例として、UWB測位ユニットは、不図示のアンテナから測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF信号を送信することで、端末20を測位用ビーコンとして機能させてもよいし、そうしなくてもよい。
【0070】
制御部21は、限定ではなく例として、位置算出用情報検出部29Bによって検出された位置算出用情報に基づいて、定期的なタイミングや特定のタイミングで、自己の端末20の位置を算出する。端末の位置を「端末位置」と称し、算出された端末位置を「算出端末位置」と称する。制御部21は、算出端末位置を、その算出端末位置を算出した日時と関連付けて、算出端末位置履歴データとして記憶部28に記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0071】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0072】
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0073】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0074】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0075】
(2)サーバのHW構成
図1-1には、サーバ10のHW構成の一例を示している。
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、時計部19を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0076】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0077】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0078】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0079】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0080】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置や、サーバ10で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部12は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0081】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。
【0082】
出力部は、制御部11で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0083】
あくまでも一例であるが、入出力部12は、限定ではなく例として、表示部13を備える。
【0084】
表示部13は、ディスプレイ等で実現される。ディスプレイは、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイは、これらに限定されない。
【0085】
時計部19は、サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部19は、限定ではなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部19は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
(3)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0086】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0087】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0088】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0089】
また、システムのプログラム(システムによって実行されるプログラム)という場合、システムについては前述した通りである。そして、前述したシステムのプログラムとは、システム全体で実行可能なプログラムであって、このプログラムは、限定ではなく例として、システムを構成する装置個々のプログラムで構成されてもよく、システムを構成する個々の装置に保存されるプログラムは、各々異なっていてもよいものとする。つまり、システムを構成する個々の装置で共通のプログラムでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、システムが端末とサーバとで構成されている場合、システムのプログラムをP1とすると、システムのプログラムP1は、端末に保存されたプログラムP2と、サーバに保存されたプログラムP3とで構成され、P2とP3とは、システムのプログラムを実行するためのものであり、それぞれ異なるプログラムとなっていてもよい。限定ではなく例として、端末に保存されたプログラムP2は、第1の処理を実行し、第1の処理をした結果をサーバに送信するプログラムであり、サーバに保存されたプログラムP3は、受信した第1の処理をした結果に対して第2の処理を行い、第2の処理を行った結果を端末に送信するプログラムであってもよい。
【0090】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0091】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0092】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0093】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部、または全部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部、または全部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0094】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0095】
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML Living Standardなどのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0096】
また、端末によって実行されるプログラムは、限定ではなく例として、ネイティブアプリとして実行されるプログラムとしてもよいし、WEBアプリとして実行されるプログラムとしてもよいし、ハイブリッドアプリとして実行されるプログラムとしてもよい。
【0097】
<機能構成>
(1)サーバの機能構成
図1-2は、本実施例においてサーバ10の制御部11によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部11は、限定ではなく例として、記憶部15に記憶されたアプリケーション管理処理プログラム151に従ってアプリケーション管理処理を実行するためのアプリケーション管理処理部111を機能部として含む。
【0098】
図1-3は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、アプリケーション管理処理として実行されるアプリケーション管理処理プログラム151と、アカウント登録データ153と、ミーティング管理データベース155とが記憶される。
【0099】
アカウント登録データ153は、アプリケーション(オンラインミーティングアプリケーション)のアカウントに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を
図1-4に示す。
アカウント登録データ153には、限定ではなく例として、ユーザ名と、アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0100】
ユーザ名は、このアプリケーションを利用する端末20のアカウントの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0101】
アプリケーションIDは、アプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
このアプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
【0102】
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
【0103】
端末20を識別するための識別情報は、限定ではなく例として、端末ID(限定ではなく例として、IMEI(International Mobile Equipment Identity))とすることができる。
また、端末20のユーザを識別するための識別情報は、限定ではなく例として、一般ユーザ用のアプリケーションIDや公式ユーザ用のアプリケーションIDとすることができる。
【0104】
なお、アプリケーションIDに代えて「ユーザID」としてもよいし、しなくてもよい。
また、1つの端末20につき1つのアカウントしか登録することのできないアプリケーションであれば、限定ではなく例として、「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」とすることができる。
【0105】
また、限定ではなく例として、1つのアプリケーションIDに、複数の端末IDを割り当てることを可能としてもよいし、そのようにしなくてもよい。この場合、1つのアプリケーションIDを識別(ログイン)対象として、複数の端末20においてアプリケーションを同時に起動できるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0106】
また、アプリケーションID等の各種のIDに代えて、端末電話番号等の情報によってアカウントを管理する手法を適用することも可能である。
この場合、アプリケーションID等のIDの情報をアカウント登録データ153に記憶させるのに代えて、端末電話番号等の情報をアカウント登録データ153に記憶させるようにすることができる。なお、アプリケーションID等のIDの情報を端末電話番号等の情報に代えず、アプリケーションID等のIDの情報を端末電話番号等の情報と一対一に対応させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0107】
なお、以下の各種の実施例では、説明の簡明化のため、1つの端末20につき1つのアカウントが登録されていることとして説明する。
また、この場合、上記のように「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」であるため、以下の説明で用いる「アカウントのユーザ」の用語は、「アカウントの端末」と実質的に同義としてよいものとする。
【0108】
ミーティング管理データベース155は、オンラインミーティングアプリケーションにおけるオンラインミーティングを管理するためのデータが格納されるデータベースであり、その一例であるミーティング管理データベース155Aのデータ構成例を
図1-5に示す。
ミーティング管理データベース155Aには、ミーティングごとの管理データとして、ミーティング管理データが記憶される。
【0109】
各々のミーティング管理データには、限定ではなく例として、ミーティングIDと、ミーティングマスターIDと、ミーティングルーム管理データとが記憶される。
【0110】
ミーティングIDは、全体的なミーティング(以下、「全体ミーティング」と称する。)の各々をユニークに識別するためのIDであり、限定ではなく例として、全体ミーティングが行われるごとにサーバ10によってIDが設定されて記憶される。このミーティングIDによって識別される全体ミーティングは、ミーティングマスター等によって主催される、ユーザが複数のミーティングルームに分かれて個別のミーティング(以下、「個別ミーティング」と称する。)を行う全体として1つのミーティングとすることができる。
【0111】
ミーティングマスターは、限定ではなく例として、以下のいずれかのユーザとすることができる。
・全体ミーティングを行う要求をサーバ10に対して行ったユーザ(全体のルームを作成したユーザとしてもよい)
・組織内でミーティングを行う場合において権限を有するユーザとしてあらかじめサーバ10に登録されたユーザ(組織のトップや上長、組織内で話し合いや投票によって決定したユーザ等)
・仲間内でミーティングを行う場合におけるリーダーのユーザとしてあらかじめサーバ10に登録されたユーザ
・ミーティング開始後(ミーティング中)に決定されたユーザ(限定ではなく例として、ミーティング開始後に全体または一部のユーザで話し合いや投票を行って決定したユーザ(上記の組織内や仲間内などでミーティングを行う場合等を含む。))
なお、これらはあくまでも一例であり、これらに限定されるわけではない。また、ミーティングマスターは、ミーティングホストや幹事等のように称してもよい。
【0112】
ミーティングマスターIDは、ミーティングマスターのユーザのアプリケーションIDであり、アカウント登録データ153に記憶されたアプリケーションIDのうち、ミーティングマスターとなったユーザのアプリケーションIDがサーバ10によって特定されて記憶される。
【0113】
ミーティングルーム管理データは、限定ではなく例として、このミーティングIDによって識別される全体ミーティングにおける個別ミーティングを行うためのミーティングルームを管理するためのデータであり、限定ではなく例として、ルームIDと、ルーム名と、ルームメンバーIDと、ルームトピックとが関連付けて記憶される。
【0114】
第1実施例~第12実施例では、上記のように、1つの全体ミーティングにおいて、ユーザが複数のミーティングルームに分かれて個別ミーティングを行うことを想定しており、各々のミーティング管理データには、複数のミーティングルームに関する情報が記憶される。
【0115】
ルームIDは、ミーティングルームをユニークに識別するためのIDであり、限定ではなく例として、ミーティングルームごとにユニークなIDがサーバ10によって設定されて記憶される。
【0116】
ルーム名は、そのミーティングルームの名称であり、限定ではなく例として、ミーティングルームの名称の設定を希望するアカウントの端末20から受信した情報に基づいて、サーバ10によってその名称が記憶される。ミーティングマスターが決めてもよいし、各々のミーティングルームのいずれかのルームメンバーが決めてもよい。
【0117】
ルームメンバーIDは、そのミーティングルームに含まれるルームメンバーのアプリケーションIDであり、アカウント登録データ153に記憶されたアプリケーションIDのうち、このミーティングルームのルームメンバーとなったユーザのアプリケーションIDがサーバ10によって特定されて記憶される。
【0118】
ルームトピックは、そのミーティングルームで行われているミーティングの話題・トピックである。このルームトピックは、限定ではなく例として、そのミーティングルームで送受信された音情報や映像情報等に基づいて、サーバ10によって話題・トピックが特定されて記憶される。
【0119】
なお、ミーティングルーム管理データに、上記以外のルーム情報として、限定ではなく例として、ルームメンバーごとの発言量(ルームメンバーIDごとの発言量)や、ミーティングルーム内で共有されるリンクや画像保存先等の情報を記憶させるようにしてもよい。
【0120】
図1-4のアカウント登録データ153では、限定ではなく例として、ユーザA.AのアプリケーションIDは「U0001」、ユーザB.BのアプリケーションIDは「U0002」としてそれぞれ記憶されている。
また、
図1-5のミーティング管理データベース155Aの最も手前側に例示したミーティング管理データでは、ユーザA.A(アプリケーションID「U0001」)とユーザB.B(アプリケーションID「U0002」)とは、ルームID「R0001」、ルーム名「ルームA」のミーティングルームに含まれるルームメンバーとして記憶されている。つまり、ユーザA.AやユーザB.Bを含む複数のルームメンバー(またはそれらの端末20)によって1つのグループが構成されており、このグループが、ルームAでミーティングを行うように構成されている。
【0121】
同様に、
図1-4のアカウント登録データ153では、限定ではなく例として、ユーザE.EのアプリケーションIDは「U0005」、ユーザF.FのアプリケーションIDは「U0006」として記憶されている。
また、
図1-5のミーティング管理データベース155Aの最も手前側に例示したミーティング管理データでは、ユーザE.E(アプリケーションID「U0005」)とユーザF.F(アプリケーションID「U0006」)とは、ルームID「R0002」、ルーム名「ルームB」のミーティングルームに含まれるルームメンバーとして記憶されている。つまり、ユーザE.EやユーザF.Fを含む複数のルームメンバー(またはそれらの端末20)によって1つのグループが構成されており、このグループが、ルームBでミーティングを行うように構成されている。
【0122】
以下の説明では、便宜的に、同じルームに含まれるルームメンバーの端末20のことを「ルームメンバー端末」と称し、ルームメンバー端末のうち、対象の端末20以外の端末(フローチャート中に図示していない端末20を含む。)のことを「その他のルームメンバー端末」と称する場合がある。
【0123】
なお、ルームメンバー端末は必ずしも複数である必要はなく「1つ」でもよい。つまり、前述したように、ルームメンバーを「1人」としてもよい。
また、上記のミーティングルームやベンチルームの他にも、ユーザがいないルームがあってもよい。この場合、そのルームは、限定ではなく例として「空室状態」としてもよい。
【0124】
また、以下の説明では、便宜的に、自分が含まれないルームのことを「他ルーム」と称する場合がある。他ルームは、以下のいずれかのルームであってよいものとする。
・自分がミーティングルームに含まれる場合における他のミーティングルーム
・自分がベンチルームに含まれる場合におけるミーティングルーム
・自分がミーティングルームにもベンチルームにも含まれない場合におけるミーティングルーム
なお、他ルームにベンチルームを含めるようにしてもよいし、含めなくてもよい。
【0125】
(2)端末の機能構成
図1-6は、本実施例において端末20の制御部21によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、限定ではなく例として、記憶部28に記憶されたアプリケーション処理プログラム281に従ってアプリケーション処理を実行するためのアプリケーション処理部211を機能部として含む。
【0126】
図1-7は、本実施例において端末20の記憶部28に記憶されるデータ等の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、アプリケーション処理として実行されるアプリケーション処理プログラム281と、この端末20、または端末20のユーザのアカウントに対応するアプリケーションID283とが記憶される。
【0127】
なお、端末20の記憶部28に、サーバ10のミーティング管理データベース155のミーティング管理データを同期させて記憶させるようにしてもよい。
【0128】
<表示画面>
以下では、限定ではなく例として、端末20が、横長のディスプレイの表示部24を備えるタブレット端末である場合を例示する。
【0129】
タブレット端末には、限定ではなく例として、入力部として機能するタッチパネルが、そのディスプレイと対向して配置され、これによってタッチスクリーンが構成される。アイコン、ボタン、アイテム又は入力領域などの要素がディスプレイに表示された場合において、タッチパネルの一部の領域であって、その要素が表示された領域と対向する領域がユーザによって操作された場合、その要素と関連付けられたプログラム又はそのプログラムのサブルーチンが実行される。
【0130】
なお、以下説明する表示画面の遷移は、本開示の手法を実現するための表示画面の遷移の一例に過ぎない。以下に例示する表示画面の遷移について、一部の表示画面の表示を省略してもよいし、別の表示画面を追加してもよい。
【0131】
図1-8は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。端末20において、ユーザにミーティングルームを提供するアプリケーションプログラム(以下、単に「アプリケーション」と称する場合がある)が実行されており、画面最上部にはアプリケーションの名称として「Online Meeting App」の文字が表示されている。
この例では、ユーザA.Aの端末20Aにおいてアプリケーションが実行されている例が示されており、画面最上部には、ユーザA.Aのアイコン画像及びユーザ名が表示されている。
【0132】
図1-8には、ユーザA.Aが、ルームAで行われているミーティングに参加しており、そのミーティングには、他のユーザとして、ユーザB.B、ユーザC.C、ユーザD.Dの3名が参加している例が示されている。
この例では、ルームAに関連する情報を表示するための領域として、ルームAで行われているミーティングに関する映像が表示されるミーティングルーム領域RRAと、ルームAで行われているミーティングに参加しているユーザに関する情報が表示されるルーム参加者領域PRAと、が設けられている。
【0133】
ミーティングルーム領域RRAには、ミーティングルームの名称(ルームA)が表示され、各ユーザ(ユーザA.A、ユーザB.B、ユーザC.C、ユーザD.D)の映像(映像情報)、限定ではなく例として、各ユーザの端末20の撮像部27により撮像された映像等が、各ユーザの識別情報(各ユーザのアイコン画像及びユーザ名)と関連付けて表示されている。
【0134】
ルーム参加者領域PRAには、ルームAで行われているミーティングに参加しているユーザの数(4)と、他のユーザ(ユーザB.B、ユーザC.C、ユーザD.D)のアイコン画像及びユーザ名が表示されている。
【0135】
また、
図1-8に示すように、画面最上部には、ユーザA.Aが、自分の音声(限定ではなく例として、端末20Aの音入力部25に入力された音声)を、ルームAのユーザ(限定ではなく例として、他のユーザ3名であり、自分を含む4名であってもよい)の端末20から出力させるか否かを設定するために操作するスピーカボタンSBTと、自分の映像(限定ではなく例として、端末20Aの撮像部27により撮像された映像)を、ルームAのユーザ(限定ではなく例として、少なくとも他のユーザ3名であり、自分を含む4名であってもよい)の端末20に表示させるか否かを設定するために操作するビデオボタンVBTと、自分と他のユーザ(3名)とでチャット方式によるコンテンツ(テキスト、音声、画像)の送受信を行うために操作するチャットボタンCHBTと、自分の端末20Aの表示部24に表示されている情報の一部又は全部を、他のユーザ(3名)の端末20の表示部24に表示させるか否か(画面共有するか否か)を設定するために操作する共有ボタンSCBTと、が設けられている。
【0136】
なお、ルーム参加者領域PRAには、他のユーザ(ユーザB.B、ユーザC.C、ユーザD.D)のそれぞれについて、個別にチャット用のボタンが設けられている。ユーザA.Aは、限定ではなく例として、ユーザB.Bと個別に1対1のチャットを行いたい場合には、ユーザB.Bのアイコン及びユーザ名に対応して設けられているチャット用のボタンを操作することによって、ユーザC.C、ユーザD.Dに知られることなく、ユーザB.Bとの間でチャット方式によるコンテンツ(テキスト、音声、画像)の送受信を行うことができる。この点で、前述したチャットボタンCHBTの機能とは異なっている。
【0137】
また、
図1-8の例では、ユーザA.Aが参加していない他のミーティング(ルームAとは異なるミーティングルームで行われているミーティング)に関する情報が、ルームトピック一覧領域TRに表示されている。
ルームトピック一覧領域TRの最上部には、「他のミーティングルームの話題」と表示されており、ルームトピック一覧領域TRに表示される各ワードは、限定ではなく例として、他のミーティングに参加しているユーザ(ルームAのユーザとは異なるユーザ)の端末間で送受信された情報に基づいている。
【0138】
限定ではなく例として、ルームトピック一覧領域TRに表示されるワードは、他のミーティングに参加しているユーザ間において送受信されたテキストに含まれるワードのうち、限定ではなく例として、出現頻度が高いワードや直近に出現したワード等であってもよい。
また、他のミーティングに参加しているユーザ間の会話(音声情報)に含まれるワードのうち、限定ではなく例として、出現頻度が高いワードや直近に出現したワード等であってもよい。
【0139】
一例として、ルームトピック一覧領域TRには、「釣り」及び「週末」が表示されていることから、ユーザA.Aは、ルームAとは異なるルームで行われているミーティングにおいて「週末に釣りに行くこと」が話題になっていることを推測・把握することができる。
【0140】
なお、本明細書の表示画面例では、「釣り」、「週末」などの単語に、設定された識別語(所定の識別語)の一種であるハッシュタグを付加した語(「ルームタグ通知用情報」と称する場合がある。)を表示するようにしている。しかし、識別語を付加することは必須ではない。また、ハッシュタグとは異なる識別語を付加するようにしてもよい。ワードは、限定ではなく例として、後述するルームトピックやルームタグ通知用情報の一例である。
【0141】
図1-9の上側の図は、ユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
図1-8に示した例とは異なり、「他のミーティングルーム」と表示された領域が設けられており、その領域に、他ルームに関する情報が表示されている。
【0142】
この例では、他ルーム(ルームB、ルームC、ルームD)のそれぞれについて、ルーム名に関連付けて、そのルームのミーティングに参加しているユーザのアイコン画像及びユーザ名(ユーザE.E~H.H、ユーザI.I~K.K、ユーザL.L~O.O)が、対応する他ルーム情報表示領域(MRB、MRC、MRD)に表示されており、そのルームの話題に関連するワード(「釣り」及び「週末」、「保育園」及び「好き嫌い」、「特許」及び「不労所得」)が、他ルーム情報表示領域に含まれるサブ領域(SRB、SRC、SRD)に表示されている。
【0143】
なお、ユーザA.Aの端末20Aの音出力部26からは、ユーザA.Aと同じミーティング(ルームAのミーティング)に参加するユーザB.Bの音声「最近観葉植物にはまっているんですよ」が出力されている。
【0144】
図1-9の下側の図は、ユーザE.Eの端末20Eに表示される画面の一例を示す図である。ユーザE.Eは、ルームBのミーティングに参加しているため、ミーティングルーム領域RRBには、ルームBのミーティングに参加している各ユーザ(ユーザE.E~ユーザH.H)の映像が表示されている。
【0145】
一方、ユーザE.Eにとって、ルームAは、自分が参加していないミーティングが行われている他ルームということになるため、ルームAのミーティングに参加しているユーザのアイコン画像及びユーザ名(ユーザA.A~ユーザD.D)が、対応する他ルーム情報表示領域MRAに表示され、ルームAの話題に関連するワード(「趣味」及び「観葉植物」)が、他ルーム情報表示領域に含まれるサブ領域SRAに表示されている。
【0146】
なお、ユーザE.Eの端末20Eの音出力部26からは、ユーザE.Eと同じミーティング(ルームBのミーティング)に参加するユーザF.Fの音声「船釣りで鯛狙いにいきましょうよ!」が出力されている。
【0147】
なお、他ルーム情報表示領域MRBには、ルームBに含まれる各々のユーザとチャットを行うためのアイコンが設けられており、このアイコンをタップすることで、そのユーザとチャット方式でコンテンツの送受信ができるように構成されている。
ただし、このような形態に限らず、チャット用のアイコンを設けず、他ルームのルームメンバーとはチャットによるコンテンツの送受信ができないようにしてもよい。
【0148】
また、サブ領域にワード(ルームトピックやルームタグ通知用情報)を表示させる場合に、上記の表示画面例とは異なり、そのルームの映像情報を透過させて表示させるようにしてもよい。つまり、ユーザがそのルームの映像情報を透過して見ながらワードを併せて確認できるようにしてもよい。
【0149】
<処理>
以下説明する処理では、前述したルームAのユーザA.A、ユーザB.Bの端末20や、ルームBのユーザE.E、ユーザF.Fの端末20が実行する処理など、同じミーティングルームの一部のルームメンバーの端末20が実行する処理のみを例示し、同じミーティングルームのその他のルームメンバーの端末20が実行する処理は省略する場合がある。
【0150】
図1-10は、本実施例において通信システム1において実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0151】
なお、以下説明する処理は、本開示の手法を実現するための処理の一例に過ぎず、これらに限定されるものではない。
以下説明する処理に別のステップを追加してもよいし、以下説明する処理から一部のステップを省略(削除)してもよい。
【0152】
最初に、サーバ10の制御部11は、ミーティング初期設定処理を行う(W110)。具体的には、限定ではなく例として、ミーティングマスターのユーザの端末20(以下、「マスター端末」と称する。)からミーティングの開始要求を通信I/F14によって受信すると、ミーティングIDと、ミーティングマスターIDとを関連付けたミーティング管理データを生成する。また、マスター端末による招待の要求に基づいて、招待することが要求されたメンバーの端末20に招待情報を送信する。また、マスター端末からミーティングルームの生成要求を受信するとともに、メンバーの端末20(メンバー端末)からミーティングルームへの参加要求を受信する。そして、上記のミーティング管理データに、ルームIDと、ルーム名と、ルームメンバーIDと、ルームトピックとを関連付けたミーティングルーム管理データを記憶させる。なお、この時点では、ルームトピックは「NULL」とすることができる。
【0153】
次いで、サーバ10の制御部11は、ルーム内動画像配信処理を行う(W120)。
【0154】
図1-11は、本実施例におけるルーム内動画像配信処理の流れの一例を示すフローチャートである。この処理では、左側から順に、ユーザE.Eの端末20Eの制御部21が実行する処理、ユーザF.Fの端末20Fが実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理を示している。
なお、ここでは、ルームBに含まれるユーザの端末20が実行する処理として、ユーザE.Eの端末20Eが実行する処理およびユーザF.Fの端末20Fが実行する処理を示すが、ルームBに含まれる他のユーザの端末20が実行する処理も同様とすることができる。
また、ルームBとは異なるミーティングルームのルームメンバーの端末20が実行する処理も同様とすることができる。
【0155】
端末20Eの制御部21は、自己の端末20の撮像部27(限定ではなく例として、フロントカメラ)によって撮像された映像情報と、音入力部25によって入力された音情報とを含む動画像情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(E110)。
端末20F(およびその他のルームメンバー端末)についても同様である(F110)。
【0156】
通信I/F14によって動画像情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、ルーム内動画像生成処理を行う(S110)。具体的には、限定ではなく例として、端末20E、端末20F(およびその他のルームメンバー端末)から受信した動画像情報に基づいて、ルームBに含まれるユーザの端末20に送信する動画像の情報(=音情報+映像情報)をルーム内動画像情報(=ルーム内音情報+ルーム内映像情報)として生成する処理を行う。
【0157】
次いで、サーバ10の制御部11は、ルーム内音声解析処理を行う(S120)。具体的には、限定ではなく例として、端末20E、端末20F(およびその他のルームメンバー端末)から受信した動画像情報に含まれる音情報に対して音声認識処理等を行って、そのグループのルーム内での音声を文字化し、文字化された音声に基づく会話内容を形態素解析する。そして、限定ではなく例として、単語ごとに、その単語の出願頻度を特定し、ミーティングルーム管理データの対応するルームIDに関連付けて記憶させる。
【0158】
その後、サーバ10の制御部11は、S110のステップで生成したルーム内動画像情報を、通信I/F14によって端末20E、端末20F(およびその他のルームメンバー端末)にそれぞれ送信する(S130)。そして、サーバ10の制御部11は、処理を終了する。
【0159】
通信I/F22によってルーム内動画像情報を受信すると、端末20Eの制御部21は、受信したルーム内動画像情報を出力部から出力させる(E120)。具体的には、ルーム内映像情報を表示部24に表示させるとともに、ルーム内音情報を音出力部26に音出力させる。そして、端末20Eの制御部21は、処理を終了する。
端末20F(およびその他のルームメンバー端末)についても同様である(F120→処理終了)。
【0160】
図1-10に戻り、ルーム内動画像配信処理を行った後、サーバ10の制御部11は、設定時間(限定ではなく例として、1分、3分、5分、10分など)が経過したか否かを判定する(W130)。
なお、設定時間に代えて、一定の期間ごとに区切った設定期間が経過したか否かを判定するようにしてもよい。限定ではなく例として、毎時何分や毎分何秒といったタイミングによって定まる設定期間が経過したか否かを判定してもよい。以下同様である。
【0161】
設定時間が経過していないと判定したならば(W130:NO)、サーバ10の制御部11は、W160に処理を移す。一方、設定時間が経過したと判定したならば(W130:YES)、サーバ10の制御部11は、ルームトピック取得処理を行う(W140)。
具体的には、設定時間における各々のミーティングルームにおけるルーム内音声解析結果に基づいて、限定ではなく例として、上位N個の最頻値単語を算出する。そして、算出した最頻値単語を、対応するミーティングIDのミーティング管理データに含まれるミーティングルーム管理データのうちの対応するルームIDのレコードのルームトピックに関連付けて記憶させる。
【0162】
なお、単純に最頻値単語を算出する手法に限らず、限定ではなく例として、設定時間における各々のミーティングルームにおけるルーム内音声解析結果に基づき、解析された音声から特定される単語(文でもよい。)に関連する関連語や類義語を算出してもよい。また、解析された音声から単語をクラスタリングするなどし、その中から代表的な単語を算出してもよい。そして、このようにして算出した単語をルームトピックとしてもよい。
【0163】
次いで、サーバ10の制御部11は、ルームトピック更新処理を行う(W150)。
【0164】
図1-12は、ルームトピック更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。この処理では、左側から順に、ユーザA.Aの端末20Aの制御部21が実行する処理、ユーザB.Bの端末20Bの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が行う処理を示している。
なお、ここでは、ルームAに含まれるユーザの端末20が実行する処理として、ユーザA.Aの端末20Aが実行する処理およびユーザB.Bの端末20Bが実行する処理を示すが、ルームAのその他のルームメンバー端末が実行する処理も同様とすることができる。
また、ルームAとは異なるルームのルームメンバーの端末20が実行する処理も同様とすることができる。
【0165】
最初に、サーバ10の制御部11は、W140のルームトピック取得処理で各々のルームについて取得されたルームトピックを含むルームトピック情報を、通信I/F14によって端末20A、端末20B(およびその他のルームメンバー端末)にそれぞれ送信する(S140)。そして、サーバ10の制御部11は、ルームトピック更新処理を終了する。
【0166】
なお、各々のルームについて、そのルームのルームメンバーの端末20には、そのルームのルームトピック情報は送信しなくてもよい。つまり、サーバ10は、ミーティングルーム管理データのルームIDに基づいて、そのルームIDに関連付けられたルームトピックのルームトピック情報を、そのルームIDに関連付けられたルームメンバーIDによって識別されるユーザの端末20に送信しないようにしてもよい。
【0167】
通信I/F22によってサーバ10からルームトピック情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、ルームタグ通知用情報生成処理を行う(A110)。具体的には、限定ではなく例として、サーバ10から受信した各々のルームのルームトピック情報に含まれるルームトピックに、設定された、またはあらかじめ定められた識別語(限定ではなく例として、ハッシュタグ(♯)等)を付加した情報をルームタグ通知用情報として生成する。
【0168】
次いで、端末20Aの制御部21は、A110で生成したルームタグ通知用情報を表示部24に表示させる(A120)。この場合、限定ではなく例として
図1-8に示したように、他のミーティングルームの話題が一覧表示される領域にルームタグ通知用情報を表示してもよい。また、限定ではなく例として
図1-9に示したように、他のミーティングルームの話題がルーム別に表示される領域に、対応するルームのルームタグ通知用情報を表示させるようにしてもよい。
そして、端末20Aの制御部21は、ルームトピック更新処理を終了する。
【0169】
端末20Bの制御部21も、端末20Aの制御部21と同様に、ルームタグ通知用情報生成処理(B110)と、ルームタグ通知用情報の表示(B120)とを行い、ルームトピック更新処理を終了する。
【0170】
なお、サーバ10がルームAのルームトピック情報を端末20A、端末20B(およびその他のルームメンバー端末)に送信するようにする場合において、端末20A、端末20B(およびその他のルームメンバー端末)の制御部21が、A110、B110のステップにおいてルームAのルームタグ通知用情報を生成せず、A120、B120のステップにおいてルームAのルームタグ通知用情報を表示しないようにしてもよい。
サーバ10がルームAのルームトピック情報を端末20A、端末20B(およびその他のルームメンバー端末)に送信しない場合についても同様としてもよい。
【0171】
図1-10に戻り、W150の後、サーバ10の制御部11は、ミーティングを終了するか否かを判定し(W160)、まだ終了しないと判定したならば(W160:NO)、W120に処理を戻す。
一方、ミーティングを終了すると判定したならば(W160:YES)、サーバ10の制御部11は、処理を終了する。
【0172】
上記の処理によれば、設定時間が経過するごとに、サーバ10によってルームトピックが取得され、ルームトピックが更新される。つまり、時間経過に応じてルームトピックが更新され、更新された最新のルームトピックが端末20に表示される。
【0173】
なお、上記の処理とは異なり、ルームトピックに基づいて、サーバ10がルームタグ通知用情報を生成して端末20に送信するようにしてもよい。
【0174】
また、上記の処理では、端末20がルームタグ通知用情報を表示部24に表示させることとしたが、これに限定されない。これに代えて、ルームトピックを表示部24に表示させるようにしてもよい。
また、ルームトピックは、必ずしも単語である必要はなく、限定ではなく例として、文や文章としてもよい。
【0175】
また、端末20が、ルームトピックを音出力部26から音出力させるなどして、端末20のユーザに通知するようにしてもよい。つまり、通知は表示によって実現するものに限らず、音出力によって実現してもよい。
【0176】
また、上記の処理では、ルームトピック情報を、ミーティングルームで送受信された音情報に基づく情報とする処理としたが、これに限定されない。前述したように、ミーティングルームで送受信されたテキスト等からルームトピックを推定するようにしてもよい。
【0177】
また、この他にも、限定ではなく例として、ミーティングルームで送受信された映像情報に基づいてルームトピックを推定してもよい。この場合、サーバ10の制御部11は、ルームトピック取得処理において、限定ではなく例として、映像に含まれる人物の動作解析を行い、その動作解析の結果に基づいてルームトピックを推定してもよい。限定ではなく例として、人物が踊るような動作をしている場合は、ルームトピックを「ダンス」と推定してもよい。なお、人物の動作のみからルームトピックを推定することは困難な場合もあり得るため、音情報を併用してルームトピックを推定してもよい。
【0178】
また、ルームトピックに代えて、またはこれに加えて、サーバ10の制御部11が、上記のようにミーティングルームで送受信される各種の情報に基づいて、そのミーティングルームでの話の会話の盛り上がり具合や会話量等の情報をルーム会話状況情報として推定して端末20に送信するようにしてもよい。そして、端末20が、受信したルーム会話状況情報に基づく通知を行うようにしてもよい。なお、ルームトピックと同様に、通知は音出力によって実現してもよい。主にルームトピックに基づく通知を適用する場合を例示するが、ルーム会話状況情報等に基づく通知を適用する場合も同様とすることができる。
【0179】
なお、ミーティングルームで送受信される情報とは、グループで送受信される情報や、ミーティングルームのルームメンバーで送受信される情報、ミーティングルームのルームメンバーの端末で送受信される情報等のように表現してもよい。
【0180】
<第1実施例の効果>
本実施例は、第1ミーティングルーム(限定ではなく、第1グループの一例)で送受信された動画像情報(限定ではなく、音情報と映像情報の一例)を音出力部26や表示部24によって出力する端末20が、第2ミーティングルーム(限定ではなく、第2グループの一例)で送受信された情報に基づくルームトピック情報などの情報(限定ではなく、第1情報の一例)を通信I/F22によって受信する。そして、端末20は、受信したルームトピック情報に基づく表示や音出力による通知(限定ではなく、第1情報に基づく第1通知の一例)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末が、第1グループとは異なる第2グループで送受信された情報に基づく第1情報を受信した上で、その第1情報に基づく第1通知を行うことで、第2グループで送受信された情報を、端末のユーザが推測できるようにすることができる。
【0181】
なお、ミーティングルーム(グループ)で送受信された動画像情報(限定ではなく、音情報と映像情報の一例)を音出力部26や表示部24によって出力する端末20のユーザは、必ずしもそのミーティングルーム(グループ)に含まれている必要はなく、そのミーティングルーム(グループ)に含まれない場合があってもよい。
【0182】
また、この場合、限定ではなく例としてルームトピック情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、第2ミーティングルーム(限定ではなく、第2グループの一例)で送受信された音情報に基づく情報を含み、上記の通知(限定ではなく、第1通知の一例)は、ルームトピック情報やルームタグ通知用情報などの情報の表示(限定ではなく、第1情報に基づく第1表示の一例)を端末20の表示部24に表示されるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、第2グループで送受信された音情報に基づく情報を含む第1情報を受信した上で、その第1情報に基づく第1表示を表示することで、第2グループで送受信された音情報を、端末のユーザが推測できるようにすることができる。
【0183】
また、本実施例は、サーバ10が、第1ミーティングルーム(限定ではなく、第1グループの一例)での動画像情報(限定ではなく、映像情報と音情報との一例)の送受信を中継し、第2ミーティングルーム(限定ではなく、第2グループの一例)での動画像情報(限定ではなく、映像情報と音情報との一例)を中継する。そして、サーバ10は、第2ミーティングルームで送受信された情報に基づくルームトピック情報などの情報(限定ではなく、第2グループに関連する第1情報の一例)を取得する制御部11と、ルームトピック情報などの情報を第1ミーティングルームに対して送信する通信I/F14とを備える構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1グループでの映像情報と音情報との送受信を中継し、第1グループとは異なる第2グループでの映像情報と音情報との送受信を中継するサーバが、第2グループに関連する第1情報を取得した上で、取得した第1情報を第1グループに対して送信することができる。
【0184】
ここで、「グループで送受信された情報」について説明する。
「グループで送受信された情報」とは、限定ではなく例として、そのグループに含まれるユーザ(そのグループに含まれるユーザの端末20)を送信元とする情報をサーバ10に送信し、サーバ10が前述したルーム内動画像情報などの情報を生成してそのグループ(そのグループに含まれるユーザの端末20)に送信することや、そのグループに含まれる一のユーザ(一のユーザの端末20)を送信元とする情報を、その一のユーザ以外のそのグループに含まれる他のユーザの端末20に送信すること、などを含む概念としてよいものとする。また、サーバ10を介して情報を送信する場合と、サーバ10を介さずに情報を送信する場合とのいずれを含んでもよいものとする。
【0185】
また、「音情報と映像情報とのグループでの送受信」とは、限定ではなく例として、以下の態様を含む概念としてよいものとする。いくつかのパターンを例示するが、これらに限られるものではない。
・グループに含まれる対象のユーザ(以下、「対象ユーザ」と称する。)が送った映像情報・音情報、グループに含まれる対象ユーザ以外のユーザ(以下、「対象ユーザ以外のユーザ」と称する。)から送られた映像情報・音情報がいずれも対象ユーザの端末20で出力される
・対象ユーザ以外のユーザから送られた映像情報は対象ユーザの端末20で表示されるが、対象ユーザが送った映像情報は対象ユーザの端末20で表示されない(端末(アプリケーション)からサーバに映像情報を送信しない、端末からサーバに映像情報を送信するがサーバから端末に映像情報を送信しない、端末からサーバに映像情報を送信しサーバから受信した映像情報を表示しない)
・対象ユーザ以外のユーザから送られた音情報は対象ユーザの端末20で音出力されるが、対象ユーザが送った音情報は対象ユーザの端末20で音出力されない(端末(アプリケーション)からサーバに音情報を送信しない、端末からサーバに音情報を送信するがサーバから端末に音情報を送信しない、端末からサーバに音情報を送信しサーバから受信した音情報を出力しない)
・対象ユーザが送った映像情報と、対象ユーザ以外のユーザから送られた音情報・映像情報とは対象ユーザの端末20で出力されるが、対象ユーザが送った音情報は対象ユーザの端末20で出力されない(音情報に関して上記と同様)
・対象ユーザが送った音情報と、対象ユーザ以外のユーザから送られた音情報・映像情報とは対象ユーザの端末20で出力されるが、対象ユーザが送った映像情報は対象ユーザの端末20で表示されない(映像情報に関して上記と同様)
・対象ユーザが送った音情報と映像情報とがいずれも対象ユーザの端末20で出力されない(音情報と映像情報とに関して上記と同様)
・対象ユーザ以外のユーザのうちの一部のユーザから送られた音情報と映像情報とのうちの少なくともいずれか一方の情報は対象ユーザの端末20で出力されない
・対象ユーザの端末20における出力に関する設定に応じて、対象ユーザの端末20で映像情報・音情報の出力を制御可能(動画像情報「ON/OFF」、音情報「ON/OFF」、映像情報「ON/OFF」)
【0186】
<第1変形例(1)>
上記の実施例や他の実施例を含む、ミーティングアプリケーションの表示画面の構成やUIはあくまで一例に過ぎず、これらに限定されるものではない。以下、別の表示画面の構成例を示す。
【0187】
図1-13は、ユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
図1-9に示した例とは異なり、自分が参加しているルームAに関する参加者(ユーザA.A~ユーザD.D)の情報も、自分が参加していない他ルーム(ルームB、ルームC、ルームD)に関する参加者の情報と同様の態様で、画面右端のルームメンバー一覧領域MLRに表示されている。
【0188】
ルームメンバー一覧領域MLRには、自分が参加しているルームAに関する参加者(ユーザA.A~ユーザD.D)の情報と、自分が参加していない各ルーム(ルームB、ルームC、ルームD、…)に関する参加者(ユーザE.E~ユーザH.H、ユーザI.I~ユーザK.K、ユーザL.L~ユーザO.O、…)の情報と、が縦並びに表示されている。ユーザA.Aは、上下方向のスクロール操作を行うことにより、自分が参加しているルームAの参加者と、自分が参加していない各ルーム(ルームB、ルームC、ルームD、…)の参加者とを確認することができる。
【0189】
また、ミーティングルーム領域RRAの周囲には、自分か参加していない各ルーム(ルームB、ルームC、ルームD、…)の話題に関連するワードを表示するルームトピック領域(TRB、TRC、TRD、…)が設けられている。ユーザA.Aは、ルームトピック領域を確認することで、自分が参加していない各ミーティングルームで、どのような話題のミーティングが行われているのかを確認することができる。
限定ではなく例として、ルームCのルームトピック領域TRCには、「保育園」及び「好き嫌い」のワードが表示されることにより、ルームCでは、これらの話題で会話が行われていることを把握することができる。
【0190】
なお、自分が参加していない各ルーム(B、C、D、…)に対応するルームトピック領域(TRB、TRC、TRD、…)とともに、自分が参加しているルームAの話題に関連するワード(限定ではなく例として「趣味」及び「観葉植物」)を表示するルームトピック領域TRAを設けるようにしてもよい。
また、ルームメンバー一覧領域MLRで、何れかのミーティングルームに対応した領域をタップすることで、そのミーティングルームに対応したルームトピック領域の態様が変化する(限定ではなく例として、色が変化する、位置が変化する、拡大表示される等)ようにしてもよい。このような構成とすることで、各ルームの参加者と、その参加者により行われているミーティングの話題との関係が明確になる。
【0191】
<第1変形例(2)>
上記の実施例において、限定ではなく例として
図1-12の処理のS140のステップにおいて、サーバ10の制御部11が、ルームトピックに基づく画像を検索する検索処理を行うなどし、検索結果として得られた画像を、ルームトピック情報に含めて端末20に送信するようにしてもよい。そして、端末20Aや端末20Aを含むルームメンバー端末の制御部21が、受信したルームトピック情報に含まれる画像を表示部24に表示させるようにしてもよい。
【0192】
また、限定ではなく例として
図1-12の処理のA110やB110のステップにおいて、端末20Aや端末20Bの制御部21が、サーバ10から受信したルームトピック情報に基づいて、そのルームトピック情報のルームトピックに基づく画像を検索する検索処理を行うなどし、検索結果として得られた画像を表示部24に表示させるようにしてもよい。
【0193】
また、限定ではなく例として
図1-12の処理のS140のステップにおいて、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、そのミーティングルームで画面共有された情報といった、そのミーティングルームで共有された情報をルームトピック情報に含めて、端末20に送信するようにしてもよい。
【0194】
これらの具体例は、次の第2実施例の表示画面で例示する。
【0195】
<第2実施例>
第2実施例は、ユーザの全体ミーティングからの退出や、他のミーティングルームへの移動に関する実施例である。ユーザによっては、全体ミーティングルームから退出したり、現在のミーティングルームとは別のミーティングルームに移動したいと考えるような場合があり得る。
【0196】
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0197】
<表示画面>
図2-1の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
なお、ここでは、ルームトピックがワードで表示される場合の他、第1変形例(2)で説明したような情報が表示され得る場合を例示する。
【0198】
この例では、
図1-9に示した例とは異なり、ミーティングルーム領域RRAには退室ボタンLBTが、入室中のルーム名(A)に対応した位置に設けられている。また、自分が現在入室していない他ルーム(ルームB、ルームC、ルームD)に入室するための参加ボタンPBTが、他ルーム名(ルームB、ルームC、ルームD)のそれぞれに対応した位置に設けられている。
【0199】
本実施例において、退室ボタンLBTの操作は、限定ではなく例として、ユーザA.Aが、全体ミーティングから退出する操作の一例とすることができる。この場合は、退室ボタンを「(全体ミーティングからの)退出ボタン」としてもよい。
【0200】
なお、退室ボタンLBTの操作を、限定ではなく例として、ユーザA.Aが、ルームAから退出(詳細後述するルームからの退出(退室))する操作の一例としてもよく、ルームAにおいて行われているミーティング(個別ミーティング)を抜ける操作の一例としてもよい。
【0201】
また、ユーザA.AがルームBに入室する操作(ルームBに対応した参加ボタンPBTの操作)は、ユーザA.Aが、ルームBに入室する操作の一例としてもよく、ルームBにおいて行われているミーティングに参加する操作の一例としてもよい。
【0202】
ここで、(1)ユーザA.Aが、退室ボタンLBTの操作を行うことなく、ルームBに対応した参加ボタンPBTの操作を行うことが可能なように構成してもよく、(2)ユーザA.Aが、退室ボタンLBTの操作を行わなければ、ルームBに対応した参加ボタンPBTの操作を行うことができないように構成してもよい。
【0203】
(1)前者の場合には、ユーザA.Aが、ルームBに対応した参加ボタンPBTをタップすることにより、ルームAの参加者(ユーザA.A~ユーザD.D)からユーザA.Aが除外されるとともに、ルームBの参加者(ユーザE.E~ユーザH.H)にユーザA.Aが追加されることになる。すなわち、ルームAのグループからユーザA.Aが自動的に除外されることになる。つまり、ルームの移動に退室を伴わないようにしてもよい。
このような構成により得られる効果の一例として、他のグループに参加することを希望しているユーザを現在参加しているグループから除外するための操作及び処理を簡略化できる。
【0204】
(2)後者の場合には、ユーザA.Aが、退室ボタンLBTをタップすることにより、一旦、ルームAの参加者(ユーザA.A~ユーザD.D)からユーザA.Aを除外して、ユーザA.Aが何れのルームにも参加していない状態とした後、ルームBに対応した参加ボタンPBTをタップすることで、ユーザA.Aが、ルームBの参加者(ユーザE.E~ユーザH.H)に追加されることになる。すなわち、ユーザA.Aが、ルームAの退室ボタンLBTをタップすることなくルームBの参加ボタンPBTをタップしても、ルームBに参加することはできない。つまり、ルームの移動に退室を伴うようにしてもよい。
このような構成により得られる効果の一例として、ユーザの誤解等によって現在参加しているグループから意図せず除外されてしまうことを抑制するとともに、安易なグループ間の移動を抑制することができる。
【0205】
図2-1の下側の図は、上側の図とは異なり、ユーザA.Aが参加していない他ルーム(ルームB、ルームC、ルームD)のミーティングに参加しているユーザの端末間で送受信された情報に基づく情報として、ワード以外の情報が表示されている。
【0206】
限定ではなく例として、ルームBの場合は、限定ではなく例として、ルームBのミーティングに参加しているユーザ間(ユーザE.E~ユーザH.H)において送受信されたテキストに含まれるワードのうち出現頻度が高いワード又は直近に出現したワードの少なくとも一方に関連付けられた画像(本例では魚(鯛)の画像)が、対応するサブ領域SRBに表示されている。
なお、このようにして表示される画像は、前述したルーム内音声解析処理の結果に基づく画像、限定ではなく例として、ルーム内音声解析処理の結果として推定されたルームトピックに基づき検索された画像等としてもよい。
【0207】
また、ルームDの場合は、ルームDのミーティングに参加しているユーザ間(ユーザL.L~ユーザO.O)において共有(画面共有)されている画面の映像が、対応するサブ領域SRBに表示されている。
【0208】
図2-2の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
図2-1に示した例とは異なり、ユーザA.Aが参加していない他ルーム(ルームB、ルームC、ルームD)に対応したサブ領域(SRB、SRC、SRD)に、他ルームで行われているミーティングの映像が表示されている。
【0209】
限定ではなく例として、ルームBの場合は、ルームBのミーティングに参加しているユーザ(ユーザE.E~ユーザH.H)の端末20におけるミーティングルーム領域RRBに表示されているミーティングの映像(ユーザE.E~ユーザH.Hのそれぞれに対応した映像)が、縮小された態様で、対応するサブ領域SRBに表示されている。
このように、ユーザA.Aは、自分が参加していないルームBにおいて行われているミーティングの映像を把握することができる。
【0210】
図2-2の下側の図は、上側の図において、ユーザA.Aが、ルームBに対応するサブ領域SRBに対する操作を行った場合に表示される画面の一例である。
この例では、ユーザA.Aがサブ領域SRBをタッチしてホールドしている間は、ルームBにおいて行われているミーティングの映像(ユーザE.E~ユーザH.Hのそれぞれに対応した映像)が、ルームBの話題に関連するワード(「釣り」及び「週末」)の表示に切り替わって表示される。そして、画面から指を離すと、表示がミーティングの映像(ユーザE.E~ユーザH.Hのそれぞれに対応した映像)に戻るように構成されている。
【0211】
なお、ユーザA.Aがサブ領域SRBをタップする(タッチして指を離す)と、ルームBにおいて行われているミーティングの映像(ユーザE.E~ユーザH.Hのそれぞれに対応した映像)が、ルームBの話題に関連するワード(「釣り」及び「週末」)の表示に切り替わり、その後、ユーザA.Aがサブ領域SRBを再びタップする(タッチして指を離す)と、ルームBの話題に関連するワード(「釣り」及び「週末」)が、ルームBにおいて行われているミーティングの映像(ユーザE.E~ユーザH.Hのそれぞれに対応した映像)に切り替わるようにしてもよい。
【0212】
このように、ユーザA.Aは、自分が参加していないルームBにおいて行われているミーティングの話題(ルームBに参加しているユーザE.E~ユーザH.Hの話題)を把握することができる。
【0213】
なお、サブ領域SRBにミーティングの話題に関連する画像が表示されている状態(
図2-1を参照)や、サブ領域SRDにミーティングで共有されている画面が表示されている状態(
図2-1を参照)についても、上記と同様としてもよい。
【0214】
図2-3の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
ルームAのユーザA.Aが、ルームBに対応した参加ボタンPBTをタップすることにより、ルームAの参加者(ユーザA.A~ユーザD.D)からユーザA.Aが除外され、ルームBの参加者(ユーザE.E~ユーザH.H)にユーザA.Aが追加される。
【0215】
図2-3の下側の図に示すように、ユーザA.Aのルーム移動に対応して、ユーザA.Aが参加しないことになったルームAに対応した他ルーム情報表示領域MRAが、「他のミーティングルーム」の情報として表示される。他ルーム情報表示領域MRAには、ユーザA.Aが参加しなくなった後もルームAに参加しているユーザB.B~ユーザD.D(計3名)の各ユーザのアイコン画像及びユーザ名が表示されているが、ユーザA.Aのアイコン画像及びユーザ名は表示されていない。
また、ユーザA.Aが参加することになったルームBに対応した他ルーム情報表示領域MRBは、「他のミーティングルーム」の情報として表示されていない。
【0216】
また、ユーザA.Aが参加したルームBに対応したミーティングルーム領域RRBが、それまでのミーティングルーム領域RRAに代わって表示される。ミーティングルーム領域RRBには、ユーザA.Aが参加する前から参加者であったユーザB.B~ユーザH.Hのそれぞれの映像と、新たに参加したユーザA.Aの映像とが含まれる(計5名)。
【0217】
図2-4は、ルームAのユーザA.Aが、ルームBに対応した参加ボタンPBTをタップした場合に表示される画面の一例を示す図である。
上側の図に示すように、ユーザA.Aが参加していたルームAに対応したミーティングルーム領域RRAには、ユーザA.A~ユーザD.D(計4名)の映像が表示されているが、ユーザA.Aが、ルームBに対応した参加ボタンPBTをタップしたことにより、下側の図に示すように、ユーザA.Aの画像UAI(ユーザA.Aの映像又は映像に基づいて生成された静止画像(アイコン))が、ミーティングルーム領域RRAからルームBに対応した他ルーム情報表示領域MRBに、縮小されながら移動する。
【0218】
この例では、ミーティングルーム領域RRAからユーザA.Aの画像UAIが移動することにより、ユーザA.Aの映像が表示されていた領域がブランクになっている。
なお、ユーザA.Aの映像が他ルーム情報表示領域MRBに移動した後に、
図2-3の下側の図に示した画面に遷移するようにしてもよい。
【0219】
<処理>
図2-5は、本実施例における通信システム1において実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。図の見方は、
図1-10と同様である。
【0220】
W120のステップの後、サーバ10の制御部11は、ルーム移動処理を行う(W210)。
【0221】
図2-6は、本実施例におけるルーム移動処理の流れの一例を示すフローチャートである。図の左側に端末20Aの制御部21が実行する処理を示し、図の右側にサーバ10の制御部11が実行する処理を示している。
サーバ10の制御部11は、各々のミーティングルームを対象として、以下の処理を行う。なお、端末20の制御部21が実行する処理は、いずれの端末20も同様とすることができるため、ここでは端末20Aのみを図示している。
【0222】
端末20Aの制御部21は、入出力部23を介してユーザによりミーティングルームを移動するための入力がなされたか否かを判定するなどして、ルームを移動するか否かを判定する(A201)。
【0223】
ここで、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介して、他ルーム情報(他のミーティングルームを示す情報や他のグループを示す情報と言ってもよい。)を表示部24に表示する。そして、端末20は、表示した他ルーム情報に対する自己の端末20のユーザによる入力に基づいて、ミーティングルームを移動するか否か(他のミーティングルームに参加するか否か)を判定するようにすることができる。
【0224】
ここで、他ルーム情報には、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれか1つを含めてよいものとする。
・そのミーティングルームのルームトピック、ルームタグ通知用情報、ルーム会話状況情報
・そのミーティングルームのルーム名
・そのミーティングルームに参加するための操作情報(参加ボタン等)
・そのミーティングルームのルームメンバーに関する情報
・そのミーティングルームの映像情報
図2-3や
図2-4の例では、端末20の制御部21が、参加ボタンの操作に基づいてミーティングルームを移動するか否かを判定しているが、この他にも、上記のいずれかの情報に対する操作に基づいて、ミーティングルームを移動するか否かを判定してもよい。また、他ルーム情報が表示される領域(限定ではなく、他ルーム情報表示領域やサブ領域)に対する自己の端末20のユーザによる入力に基づいて、ミーティングルームを移動させるか否かを判定するようにしてもよい。
【0225】
ルームを移動しないと判定したならば(A201:NO)、端末20Aの制御部21は、ルーム移動処理を終了する。
ルームを移動すると判定したならば、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、少なくとも、その端末20のユーザのアプリケーションIDと、移動先のルームを識別する識別情報(限定ではなく例としてルームID)とを含むルーム移動要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A203)。ルーム移動要求情報は、他のルームへの参加の要求に関する情報等のように表現してもよい。
なお、ここでは、ミーティングルーム間の移動を想定している。
【0226】
サーバ10の制御部11は、通信I/F14によってルーム移動要求情報を受信したか否かを判定する(S201)。受信しなかったと判定したならば(S201:NO)、サーバ10の制御部11は、ルーム移動処理を終了する。
【0227】
受信したと判定したならば(S201:YES)、サーバ10の制御部11は、受信したルーム移動要求情報に含まれるユーザのアプリケーションIDを、ミーティングルーム管理データにおける、現在のミーティングルームのルームIDに関連付けられたルームメンバーIDから削除し、移動先のミーティングルームのルームIDに関連付けられたルームメンバーIDに追加する(S203)。そして、サーバ10の制御部11は、ルーム移動処理を終了する。
【0228】
限定ではなく例として、ユーザA.Aの端末20は、ルームAが表示された画面において、入出力部23を介して、ルームBを示す情報に対するユーザ入力が行われると、限定ではなく例として、ユーザA.AのアプリケーションIDと、ルームBのルームIDとを含むルーム移動要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信するようにすることができる(A203)。
【0229】
この場合、サーバ10の制御部11は、ミーティングルーム管理データにおける、ルームAのルームIDに関連付けられたルームメンバーIDからユーザA.AのアプリケーションIDを削除し、ルームBのルームIDに関連付けられたルームメンバーIDにユーザA.AのアプリケーションIDを追加するようにすることができる(S203)。
【0230】
なお、ここでは、ユーザA.AをルームAからルームBに移動させるにあたり、ルームAのルームIDに関連付けられたルームメンバーIDからユーザA.AのアプリケーションIDを削除している。これは、ユーザA.AのルームAとの関連付けを解除することと考えてもよい。
しかし、これに限定されるわけではなく、ユーザA.AをルームAからルームBに移動させるにあたり、ルームAのルームIDに関連付けられたルームメンバーIDにユーザA.AのアプリケーションIDを残すようにすることも可能である。これは、ユーザA.AのルームAとの関連付けを解除しないことと考えてもよい。つまり、ユーザA.AがルームAに参加しながらルームBにも参加できるようにしてもよい。
これは、以降の処理においても同様としてもよい。
【0231】
図2-5に戻り、W210のステップでルーム移動処理を行った後、サーバ10の制御部11は、W130のステップに処理を移す。
【0232】
サーバ10の制御部11によって、W120~W160のステップが実行されることで、端末20Aでは、移動先のミーティングルーム(限定ではなく例としてルームB)のルーム内動画像情報が出力される(限定ではなく例としてルームBに対応する出力に切り替える制御が行われる)とともに、移動元のミーティングルーム(限定ではなく例としてルームA)を含む他のミーティングルームのルームタグ通知用情報(またはルームトピック)が表示される。なお、この場合、ルームBのルームタグ通知用情報(またはルームトピック)は端末20Aに表示されなくてもよい。
【0233】
なお、第1変形例(2)で説明したように、W150のステップのルームトピック更新処理、限定ではなく例として
図1-12の処理のS140のステップにおいて、サーバ10の制御部11が、ルームトピックに基づく画像(限定ではなく、ルームトピックに合致する画像、またはルームトピックに近しい画像)を検索する検索処理を行うなどし、ルームトピック情報に含めて端末20に送信するようにしてもよい。そして、端末20Aや端末20Aを含むルームメンバー端末の制御部21が、受信したルームトピック情報に含まれる画像を、表示部24に表示させるようにしてもよい。
【0234】
また、限定ではなく例として
図1-12の処理のA110のステップやB110のステップにおいて、端末20Aや端末20Bの制御部21が、サーバ10から受信したルームトピック情報に基づいて、そのルームトピック情報のルームトピックに基づく画像(限定ではなく、ルームトピックに合致する画像、またはルームトピックに近しい画像)を検索する検索処理を行うなどし、検索結果として得られた画像を表示部24に表示させるようにしてもよい。
【0235】
また、限定ではなく例として
図1-12のS140のステップにおいて、サーバ10の制御部11が、そのミーティングルームで画面共有された情報をルームトピック情報に含めて、端末20に送信するようにしてもよい。
【0236】
<第2実施例の効果>
本実施例は、限定ではなく例としてルームトピック情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、第2ミーティングルーム(限定ではなく、第2グループの一例)で送受信された音情報に基づく画像情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、第2グループで送受信された音情報に基づく画像情報を含む第1情報を受信した上で、その第1情報に基づく第1表示を表示することで、第2グループで送受信された音情報を、端末のユーザが画像情報によって、より簡易かつ適切に推測できるようにすることができる。
【0237】
また、本実施例は、限定ではなく例としてルームトピック情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、第2ミーティングルーム(限定ではなく、第2グループの一例)で画面共有された情報などの第2ミーティングルームで共有された情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、第2グループで共有された情報を含む第1情報を受信した上で、その第1情報に基づく第1表示を表示することで、第2グループで共有された情報を、端末のユーザが知ることができるようにすることができる。
【0238】
また、本実施例は、端末20が、第1ミーティングルーム(限定ではなく、第1グループの一例)で送受信された映像情報と、第2ミーティングルームを示す情報(限定ではなく、第2グループを示す情報の一例)とを表示部24に表示する。そして、端末20は、この第2ミーティングルームを示す情報に対する自己の端末20のユーザによる入力に基づいて、第2ミーティングルームへのルーム移動要求情報をサーバ10に送信する制御や第2ミーティングルームに対応する出力に切り替える制御などの制御(限定ではなく、第2グループに端末のユーザが参加する制御の一例)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1グループで送受信された映像情報と、第2グループを示す情報とが表示された状態で、第2グループを示す情報に対する端末のユーザによる入力に基づいて、第2グループに端末のユーザが参加する制御が行われることで、第2グループに端末のユーザが参加できるようにすることができ、利便性を向上させることができる。
【0239】
<第3実施例>
第3実施例は、ミーティングルームに含まれるルームメンバーの情報に基づいて、限定ではなく例として他ルームに関する情報の表示態様を変更することを可能にする実施例である。
限定ではなく例として、ユーザが興味や関心のある話題の話が他ルームで行われている場合がある。また、このような場合、そのユーザは、そのルームに移動して話に加わりたいと考えるような場合があり得る。
【0240】
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0241】
<表示画面>
図3-1の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
ユーザA.Aのユーザ情報、限定ではなく例として、趣味が「釣り」であることに基づいて、ルームBに対応したサブ領域SRBに表示されているワード「釣り」の表示枠が太くなるとともにハートマークを含むアイコンHICが付加されている。このように、ルームAに参加しているユーザA.Aのユーザ情報と、ルームBの話題とが関連していることに基づいて、ルームBの話題に関連するワードが表示されているサブ領域SRBが強調される。
【0242】
また、
図3-1の下側の図に示すように、ユーザA.Aが、サブ領域SRBをタッチすることにより、タッチしている期間、ルームBのミーティングの音声(限定ではなく例として、ユーザF.Fの音声「船釣りで鯛狙いにいきましょうよ!」)が音出力部26から出力される。この音声は、ルームBに参加しているユーザE.E~H.Hの端末20から出力されている音声でもある。
このように、ユーザA.Aは、参加していないルームBで興味のある話題が出た場合に、そのことを把握して、ルームBの音声を聴くことができる。
【0243】
なお、ここに示した例は、あくまでも一例に過ぎない。
ルームメンバーのユーザのユーザ情報(限定ではなく例として、ユーザの属性情報)に基づいて、そのユーザと関連性のある話題のルームに対応する他ルーム情報を強調表示させるなどすることができる。
【0244】
ユーザ情報には、限定ではなく例として、ユーザの性別、年齢、年代、居住地、職業、趣味・嗜好・関心、などのうちの少なくともいずれか1つの情報を含めることができ、また、これらの情報のうちの少なくともいずれか1つの情報に基づいて関連性を判定するようにすることができる。1つの情報に基づいて関連性を判定してもよいし、複数の情報に基づいて関連性を判定してもよい。
【0245】
限定ではなく例として、ルームAのユーザD.Dは性別が女性であり、家族構成として子供(幼児)がいることに基づいて、ユーザD.Dの端末20Dにおいて、「保育園」、「好き嫌い」がルームトピックであるルームCの情報を強調表示させるなどしてもよい。
限定ではなく例として、ルームAのユーザC.Cの職業が知的財産に関する職業である場合、ユーザC.Cの端末20Cにおいて、「特許」、「不労所得」がルームトピックであるルームDの情報を強調表示させるなどしてもよい。
【0246】
<処理>
図3-2は、本実施例におけるルームトピック更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。
なお、ここでは、ルームAに含まれるユーザの端末20が実行する処理として、ユーザA.Aの端末20Aが実行する処理を示すが、ルームAのその他のルームメンバー端末が実行する処理も同様とすることができる。
また、ルームAとは異なるルームのルームメンバーの端末20が実行する処理も同様とすることができる。
【0247】
S140のステップの後、サーバ10の制御部11は、ユーザA.Aが含まれるグループのルームとは異なる他ルームのルームトピック情報が、ユーザA.Aのユーザ情報と関連があるか否かを判定する(S310)。具体的には、限定ではなく例として、アカウント登録データ153のその他登録情報に登録されているユーザA.Aのユーザ情報と、他ルームのルームトピック情報との関連性(類似性)を、限定ではなく例として、関連性判定アルゴリズムや類似性判定アルゴリズム等の手法に基づいて判定する。そして、関連性があると判定したならば、判定結果を肯定判定とする。一方、関連性がないと判定したならば、判定結果を否定判定とする。
【0248】
なお、この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、関連性判定アルゴリズムや類似性判定アルゴリズム等に基づいて関連度や類似度等の指標値を算出し、その指標値に対する閾値判定を行って、関連性があるか否かを判定するようにしてもよい。
【0249】
また、他ルームのルームトピック情報の判定は、ユーザA.Aが含まれるミーティングルームとは異なる全てのミーティングルームを対象として行うようにしてもよいし、ユーザA.Aが含まれるミーティングルームとは異なる一部のミーティングルームを対象として行うようにしてもよい。
【0250】
関連性があると判定したならば(S310:YES)、サーバ10の制御部11は、関連性があると判定したミーティングルームのルームトピック情報を強調させるためのルームトピック強調情報(限定ではなく例として、そのミーティングルームのルームIDを含む情報)を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S320)。
そして、サーバ10の制御部11は、ルームトピック更新処理を終了する。
【0251】
A120の後、端末20Aの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10からルームトピック強調情報を受信したか否かを判定し(A310)、受信したと判定したならば(A310:YES)、他ルーム強調情報表示を行う(A320)。具体的には、端末20Aの制御部21は、受信したルームトピック強調情報に含まれるルームIDによって識別されるルームについて、関連性があると判定された他ルームの他ルーム情報(限定ではなく例として、グループを示す情報の一例)の表示態様を変更する制御を行う。
【0252】
ここで、他ルーム情報(限定ではなく、グループを示す情報の一例)は第2実施例で説明した通りである。そして、端末20Aの制御部21は、関連性があると判定された他のミーティングルームについて、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかの1つの情報の表示態様を変更する制御を行うようにしてもよい。
・そのミーティングルームのルームトピック、ルームタグ通知用情報、ルーム会話状況情報
・そのミーティングルームのルーム名
・そのミーティングルームに参加するための操作情報(「参加」ボタン等)
・そのミーティングルームのルームメンバーに関する情報
・そのミーティングルームの映像情報
なお、他ルーム情報が表示される領域(限定ではなく、他ルーム情報表示領域やサブ領域)の表示態様を変更するようにしてもよい。
【0253】
また、この場合、表示態様の変更対象とする情報について、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれか1つの手法によって表示態様を変更するようにすることができる。
・サイズを変える(限定ではなく例として、サイズを大きくする)
・色を変える(限定ではなく例として、赤色など目立つ色で表示する)
・点灯表示や点滅表示させる
・アイコンやマーク等を付加する
なお、これらに限定されるわけではなく、他の手法を適用してもよい。
【0254】
S320の後、サーバ10の制御部11は、他ルームの音声情報(以下、「他ルーム内音声情報」と称する。)であって関連性があると判定された他ルームの他ルーム内音声情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S330)。
A320の後、端末20Aの制御部21は、通信I/F22によって受信した他ルーム内音声情報を音出力部26から音出力させる制御を行う(A330)。
サーバ10が端末20Aに送信する他ルーム内音声情報は、関連性があると判定された他ルーム内音声情報のうちの少なくとも一部とすることができる。限定ではなく例として、
図3-1に示したようにユーザがタッチなどの操作をしている期間における音声情報としてもよいし、サーバ10で録音しておいた他ルーム内音声情報のうちの少なくとも一部を切り取った音声情報としてもよい。
そして、端末20Aの制御部21は、ルームトピック更新処理を終了する。
【0255】
A310においてルームトピック強調情報を受信しなかった場合(A310:NO)、端末20Aの制御部21は、A320、A330のステップを行わずに、ルームトピック更新処理を終了する。つまり、他ルームのルームトピック情報とユーザA.Aのユーザ情報との関連性がないと判定された場合は、他ルーム強調情報表示は行われず、他ルーム内音声も再生されない。
【0256】
なお、S330のステップにおいて、サーバ10の制御部11が、他ルーム内音声情報を端末20Aからの要求に基づいて送信するようにしてもよいし、無条件に送信するようにしてもよい。
【0257】
また、A330のステップにおいて、端末20Aの制御部21が、入出力部23を介してユーザ入力がなされたことに基づいて、他ルーム内音声情報を再生するようにしてもよいし、無条件に再生するようにしてもよい。また、ルームAのルーム内音声情報とミックスして他ルーム内音声情報を再生するようにしてもよいし、ミックスせずに他ルーム内音声情報のみを再生するようにしてもよい。
【0258】
また、端末20Aの制御部21が、限定ではなく例として、ユーザA.Aのユーザ情報に基づいて、他ルーム内音声情報の少なくとも一部の音量を制御するようにしてもよい。限定ではなく例として、関連性はあるが関連性が低いと判定された場合や、ユーザA.Aの情報のうちの関連性があると判定された情報の数が少ない場合は、第1音量で他ルーム内音声情報を再生させる制御を行う。それに対し、関連性が高いと判定された場合や、ユーザA.Aの情報のうちの関連性があると判定された情報の数が多い場合は、第1音量よりも高い第2音量で他ルーム内音声情報を再生させる制御を行うようにしてもよい。
【0259】
また、上記の処理では、他ルームのルームトピック情報と、ユーザA.Aのユーザ情報との関連性をサーバ10が判定することとしたが、これを端末20Aの制御部21が実行するようにしてもよい。この場合は、限定ではなく例として、端末20Aの記憶部28に、ユーザA.Aのユーザ情報を記憶させておく、またはサーバ10からユーザA.Aのユーザ情報を取得した上で、限定ではなく例として、上記の処理のA120のステップの後に、端末20Aの制御部21が、関連性の判定を行うようにすることができる。そして、端末20Aの制御部21は、A310のステップに移行するようにすることができる。
【0260】
<第3実施例の効果>
本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザの情報に基づいて、他ルーム強調情報表示を行う制御などの制御(限定ではなく、第1表示の表示態様を異ならせて表示部に表示する制御の一例)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザの情報に基づいて、第1情報に基づく第1表示の表示態様を異ならせることができる。限定ではなく例として、端末のユーザが興味や関心のある第1情報に基づく第1表示を強調して表示するなどすることができ、利便性を向上させることができる。
【0261】
また、本実施例は、端末20が、第2ミーティングルームで送受信された音情報の少なくとも一部を通信I/F22によって受信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2グループで送受信された音情報の少なくとも一部を受信することができる。限定ではなく例として、受信した音情報を音出力部から音出力させることで、第2グループで送受信された音情報の少なくとも一部を端末のユーザに知らせることができる。
【0262】
また、この場合、端末20が、自己の端末20のユーザの情報に基づいて、受信した第2ミーティングルームで送受信された音情報の少なくとも一部の音量を制御部21によって制御するようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザの情報に基づいて、第2グループで送受信された音情報の少なくとも一部の音量を制御することができる。限定ではなく例として、端末のユーザが興味や関心のある音情報をより高い音量で音出力させるなどすることができ、利便性を向上させることができる。
【0263】
<第3変形例(1)>
図3-2の処理のS310のステップにおいて、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、ルームA(ルームAのグループ)に関連する情報と、他ルームのルームトピック情報との関連性を判定するようにしてもよい。
【0264】
具体的には、限定ではなく例として、ルームAに関連する情報をルームAのルーム内音声解析処理の結果とし、サーバ10の制御部11が、ルームAのルーム内音声解析処理の結果と、他ルームのルームトピック情報との関連性を判定するようにしてもよい。そして、その判定結果に基づいて、端末20Aの制御部21が、A310~A330のステップを行うようにしてもよい。
【0265】
また、限定ではなく例として、ルームAに関連する情報を、ルームAのルーム名(グループ名)や、ルームAがオンラインミーティングを行う際に登録したミーティングタイトル等の情報とし、サーバ10の制御部11が、これらの情報と、他ルームのルームトピック情報との関連性を判定するようにしてもよい。そして、その判定結果に基づいて、端末20Aの制御部21が、A310~A330のステップを行うようにしてもよい。
【0266】
図3-3の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。ルームAのミーティングの音声(限定ではなく例として、ユーザB.Bの音声「最近観葉植物にはまっているんですよ」)が音出力部26から出力されている。
【0267】
ここで、ルームAのミーティングの音声に含まれるワード「観葉植物」と、ルームBのサブ領域SRBに表示されているワード「観葉植物」とが関連していることに基づいて、
図3-3の下側の図に示すように、ルームBのサブ領域SRBが、他のルーム(C、D)のサブ領域(SRC、SRD)よりも拡大して表示される。
このように、ユーザA.A(ユーザB.B~D.D)が参加しているルームAの話題に関連するワードと、ユーザA.A(ユーザB.B~D.D)が参加していないルームBの話題に関連するワードとが関連していることに基づいて、ルームBのサブ領域SRBが強調されることにより、ルームAに参加しているユーザ(A.A~D.D)は、ルームBでルームAと関連する話題が出たことを把握できる。
【0268】
本変形例は、端末20が、第1ミーティングルームで送受信された映像情報と、第2ミーティングルームを示す情報とを表示部24に表示する。そして、端末20は、第1ミーティングルームに関連する情報に基づいて、表示部24に表示される第2ミーティングルームを示す情報の表示態様の制御を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1グループに関連する情報に基づいて、表示される第2グループを示す情報の表示態様を制御することができる。
【0269】
また、この場合、第1ミーティングルームに関連する情報は、第1ミーティングルームのルーム内音声情報(限定ではなく、第1グループで送受信された音情報に基づく情報)を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、上記と相まって、第1グループで送受信された音情報に基づく情報に基づいて、表示される第2グループを示す情報の表示態様を制御することができる。限定ではなく例として、第1グループで話されていた内容に関連する内容が第2グループで話されていたような場合に、第2グループを示す情報を強調して表示させるなどすることができる。
【0270】
<第3変形例(2)>
第3実施例や第3変形例(1)において、ルームメンバーが他ルームに移動することを可能としたり、ミーティングルームを併合(統合)することを可能としてもよい。
なお、ここでは、話題が関連しているミーティングルームを併合する場合を例示するが、話題が関連しているか否かに関わらず、ミーティングルーム(グループ)同士の合意によってミーティングルームを併合することができるようにしてもよい。
【0271】
図3-4の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
ルームAの話題とルームBの話題とが関連していることに基づいて、ユーザに操作を促す領域PPR1が、ミーティングルーム領域RRAに重畳表示されている。領域PPR1には、「現在、ルームBと共通の話題です ルームBと合流しますか?」というメッセージと共に、「いいえ」及び「はい」のボタンが表示されている。
【0272】
ユーザA.Aが、「はい」のボタンをタップすると、
図3-4の下側の図に示すように、ルームBの各参加者(E.E~H.H)が、ルームAの参加者として含まれるようになる。結果として、ルームAのミーティングルーム領域RRAには、ユーザA.A~H.H(計8名)の映像が表示されることになり、ルーム参加者領域PRAには、ルームAにおけるユーザA.A以外の各ユーザ(B.B~H.H)のアイコン画像及びユーザ名(並びに、各ユーザに対応したチャット用のボタン)が表示されることになる。
また、「他のミーティングルーム」の情報として、ルームBに対応する他ルーム情報表示領域MRBが表示されなくなっている。
【0273】
なお、
図3-4の例は、ルームAの参加者であるユーザA.Aが、ルームAとルームBとを併合するための操作を行った場合に、ルームB(ユーザE.E~H.Hからなるグループ)がルームA(ユーザA.A~D.Dからなるグループ)に併合される例を示したが、これに限らず、この操作により、ルームAがルームBに併合されて、ユーザA.Aの端末20Aには、ルームAのミーティングルーム領域RRAに代えて、ルームBのミーティングルーム領域RRBが表示されるようにしてもよい。
【0274】
また、
図3-4の例では、ルームAの参加者のうちの何れか1名(本例ではユーザA.A)の操作によって、ルームAとルームBとの併合が行われているが、このような形態に限らず、ルームAの参加者うちの複数名(2名~全員)が併合を許可する操作を行うことにより、他のルームとの併合が行われるようにしてもよい。また、ルームAの参加者のうち、予めルーム管理者として設定されたユーザの操作によって、他のルームとの併合が行われるようにしてもよい。
【0275】
また、この他にも、限定ではなく例として、ルームAとルームBの両方のルームのルームメンバーの全員が許可した場合、ルームAとルームBの両方のルームのルームメンバーのうちの過半数のメンバーが許可した場合、ルームAのルーム管理者とルームBのルーム管理者の両方が許可した場合、ミーティングマスターが許可した場合等に、他のルームとの併合が行われるようにしてもよい。
【0276】
また、限定ではなく例として、ルームAのルーム管理者としてユーザA.Aが設定されている場合には、ユーザA.Aの端末20Aにのみ、併合操作のための領域PPR1が表示され、他のユーザ(B.B~D.D)の端末20には、領域PPR1が表示されない(または表示されても操作できない)ようにしてもよい。
【0277】
図3-5は、本変形例において通信システム1において実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
W210のステップの後、通信システム1は、ルーム併合処理を行う(W310)。
【0278】
図3-6は、本変形例におけるルーム併合処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側に端末20Aの制御部21が実行する処理を示し、右側にサーバ10の制御部11が実行する処理を示している。
【0279】
なお、ここでは、ルームAに含まれるユーザの端末20が実行する処理として、ユーザA.Aの端末20Aが実行する処理を示すが、ルームAのその他のルームメンバー端末が実行する処理も同様とすることができる。
また、ルームAとは異なるルームのルームメンバーの端末20が実行する処理も同様とすることができる。
【0280】
サーバ10の制御部11は、ユーザA.Aが含まれるルームA以外の他ルームのルームトピック情報が、ユーザA.Aが含まれるルームAのルーム内音声解析処理の結果と関連があるか否かを判定する(S350)。
【0281】
なお、
図3-5の処理において、初回のルームトピック取得処理が行われるまでの間はルームトピックが存在しないため、この場合、上記のS350のステップはスキップされる。
【0282】
関連があると判定したならば(S350:YES)、サーバ10の制御部11は、ミーティングルームを併合するか否かをユーザに確認するためのルーム併合確認情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S360)。
【0283】
端末20Aの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10からルーム併合確認情報を受信したか否かを判定する(A350)。そして、受信したと判定したならば(A350:YES)、端末20Aの制御部21は、ルーム併合に同意するか否かを判定する(A360)。具体的には、限定ではなく例として、受信したルーム併合確認情報を表示部24に表示させるなどし、限定ではなく例として、入出力部23を介してルーム併合に同意するユーザA.Aによる入力がなされたか否かを判定する。
【0284】
ルーム併合に同意すると判定したならば(A360:YES)、端末20Aの制御部21は、ルーム併合要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A370)。
【0285】
S360の後、サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Aからルーム併合要求情報を受信したか否かを判定し(S370)、受信したと判定したならば(S370:YES)、ルーム併合するか否かを判定する。この処理では、限定ではなく例として、以下のいずれかの条件が成立したことに基づいて、ルーム併合を行うと判定するようにすることができる。
・対象ルームに含まれる過半数のユーザの端末20からルーム併合要求情報を受信したこと
・対象ルームに含まれる全てのユーザの端末20からルーム併合要求情報を受信したこと
・対象ルームに含まれる代表者の端末20からルーム併合要求情報を受信したこと
【0286】
ルーム併合を行うと判定したならば、サーバ10の制御部11は、対象ルーム併合処理を行う(S380)。ここで、併合元となるミーティングルームを「併合元ルーム」と称し、併合先となるミーティングルームを「併合先ルーム」と称する。この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、以下のいずれかの処理を行う。
・ミーティングルーム管理データのうち、併合元ルームのデータレコード(データ行)を削除する:併合元ルームを削除する
・ミーティングルーム管理データのうち、併合元ルームのデータレコード(データ行)のうちのルームメンバーIDを空にする:併合元ルームを空き部屋とする
【0287】
この場合、1つの例としては、ユーザA.Aが含まれるルームAを併合元ルームとし、他ルームを併合先ルームとして、ルームを併合するようにすることができる。
【0288】
しかし、上記に限定されるわけではなく、サーバ10の制御部11が、以下のいずれかによって、併合先ルームを決定してもよい。
・ルームトピックが長い方のミーティングルームを併合先ルームに決定する
・ルームIDが若い方のミーティングルームを併合先ルームに決定する
・ルームメンバーの滞在時間が長い方のミーティングルームを併合先ルームに決定する
【0289】
その後、サーバ10の制御部11は、ルーム併合処理を終了する。
また、A370の後、端末20Aの制御部21は、ルーム併合処理を終了する。
【0290】
<第4実施例>
第4実施例は、ミーティングルームのルームトピックを隠蔽(秘匿)したり、ミーティングルームへの移動を制限することなどを可能にする実施例である。
ユーザによっては、他ルームのルームメンバーや他ルームそのものを話題として聞かれたくない話をするような場合があり得る。
【0291】
第4実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0292】
<データ構成>
図4-1は、本実施例におけるミーティング管理データベース155の一例であるミーティング管理データベース155Bのデータ構成例を示す図である。
このミーティング管理データベース155Bでは、各々のミーティング管理データにおけるミーティングルーム管理データのデータ構成が、前述したミーティング管理データベース155Aとは異なっている。
【0293】
具体的には、ミーティングルーム管理データには、ルームIDと、ルーム名と、ルームメンバーIDと、ルームトピックとに加えて、限定ではなく例として、トピックロックフラグと、ルームロックフラグとが関連付けて記憶される。
【0294】
トピックロックフラグは、関連付けられたルームIDのルームについて前述したルームトピック更新処理によるルームトピックの更新を停止したり、関連付けられたルームIDのルームトピックを他ルームに表示させない(非表示とする)ために用いられるフラグであり、この例では、フラグが「ON」とされるデータ欄には「〇」が記憶され、フラグが「OFF」とされるデータ欄には「-」が記憶される。
【0295】
ルームロックフラグは、関連付けられたルームIDのルームへの入出を禁止するために用いられるフラグであり、この例では、フラグが「ON」とされるデータ欄には「〇」が記憶され、フラグが「OFF」とされるデータ欄には「-」が記憶される。
【0296】
なお、トピックロックとルームロックとの少なくともいずれか一方について、制限(条件)を追加して設定することを可能としてもよい。限定ではなく例として、以下のいずれかを対象として設定できるようにしてもよい。
・全てのルームを対象とする(ただし、自ルームは含めてもよいし含めなくてもよい)
・設定された特定のルームを対象とする
・設定された特定のユーザを対象とする
【0297】
また、トピックロックフラグを「ON」とする設定を行った場合は、自動的にルームロックフラグも「ON」に設定するようにしてもよい。
また、逆に、ルームロックフラグを「ON」とする設定を行った場合は、自動的にトピックロックフラグも「ON」に設定するようにしてもよい。
【0298】
なお、ミーティングルーム管理データに、上記以外のルーム情報として、限定ではなく例として、ルームメンバーごとの発言量(ルームメンバーIDごとの発言量)や、ルーム内で共有されるリンクや画像保存先等の情報を記憶させるようにしてもよい。
【0299】
<表示画面>
図4-2の上側の図は、ルームBに参加しているユーザE.Eの端末20Eに表示される画面の一例を示す図である。
ユーザE.Eの端末20Eの音出力部26からは、ユーザE.Eの音声「釣りの話はさておき、ここだけの話しをしたいのでちょっと待ってね」が出力されている。
ルームB(参加者E.E~H.H)のミーティングルーム領域RRBの右上部には、ルーム外のユーザのルームBへの参加を制限するためのロックアイコンRICが表示されている。
【0300】
ユーザE.Eが、ロックアイコンRICをタップすると、
図4-2の下側の図に示すように、ロックアイコンRICの態様が無効態様(チェックされていない態様)から有効態様(チェックされた態様)に変化する。ロックアイコンRICが有効態様となっている期間は、ルーム外のユーザが、ルームBに参加することが禁止される。
この例では、ルームCに参加しているユーザJ.Jが、ルームBに参加することが禁止された状態にあるため、ユーザE.Eは、ルームBでユーザJ.Jに聞かれたくない話(「最近J.Jさんに意地悪されてるんだ...」)をすることができる。
【0301】
なお、
図4-2の例では、ルームBの参加者のうちの何れか1名(本例ではユーザE.E)の操作によって、外部ユーザのルームBへの参加が禁止されているが、このような形態に限らず、ルームBの参加者うちの複数名(2名~全員)がロックアイコンRICの操作を行うことにより、外部ユーザの参加が禁止されるようにしてもよい。また、ルームBの参加者うち、予めルーム管理者として設定されたユーザの操作によって、外部ユーザの参加が禁止されるようにしてもよい。
限定ではなく例として、ルームBのルーム管理者としてユーザE.Eが設定されている場合には、ユーザE.Eの端末20Eにのみ、ロックアイコンRICが表示され、他のユーザ(F.F~H.H)の端末20には、ロックアイコンRICが表示されない(または表示されても操作できない)ようにしてもよい。
【0302】
また、参加を禁止する対象は、他の全てのグループに限らず、グループ毎に参加の可否を設定できるようにしてもよい。限定ではなく例として、
図4-2の例で、ルームB以外の各ルームに対応したロックアイコンRICを設けておき、ルームCに対応するロックアイコンRICのみを有効態様とした場合には、ルームCに参加しているユーザ(I.I~K.K)は、ルームBに参加することはできないが、ルームAに参加しているユーザ(A.A~D.D)は、ルームBに参加することができるようにしてもよい。
【0303】
また、ユーザ毎に参加の可否を設定できるようにしてもよい。限定ではなく例として、
図4-2の例で、ルームBに参加していない各ユーザに対応したロックアイコンRICを設けておき、ルームCに参加しているユーザ(I.I~K.K)のうち、ユーザJ.Jに対応したロックアイコンRICのみを有効態様とした場合には、ユーザJ.JはルームBに参加できないが、ユーザI.IとK.KはルームBに参加できるようにしてもよい。
【0304】
図4-3の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
ユーザA.AがルームBに参加することを希望して、ルームBに対応する他ルーム情報表示領域MRBの参加ボタンPBTをタップした場合、ルームBについて、
図4-2に示したように外部ユーザの参加が禁止されていることに基づいて、ユーザA.AはルームBに参加することはできない。この場合、
図4-3の下側の図に示すように、「ルームBへ参加ができませんでした」というメッセージが表示される。
【0305】
<処理>
図4-4は、本実施例における通信システム1において実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
W120のステップの後、サーバ10の制御部11は、ルームトピック隠蔽設定処理を行う(W410)。具体的には、限定ではなく例として、端末20から送信されたルームトピックの隠蔽を要求するためのルームトピック隠蔽要求情報を通信I/F14によって受信したことに基づいて、ミーティングルーム管理データのうち、その端末20のユーザが含まれるグループ(ミーティングルーム)のルームIDに関連付けられたトピックロックフラグに「〇」を記憶させて更新する。
【0306】
その後、サーバ10の制御部11は、ルーム移動制限設定処理を行う(W430)。具体的には、限定ではなく例として、端末20から送信されたミーティングルームへの入出を制限することを要求するためのルーム入出制限要求情報を受信したことに基づいて、ミーティングルーム管理データのうち、その端末20のユーザが含まれるグループ(ミーティングルーム)のルームIDに関連付けられたルームロックフラグに「〇」を記憶させて更新する。
【0307】
次いで、サーバ10の制御部11は、ルーム移動処理を行う(W440)。このルーム移動処理では、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、
図2-6の処理に基づき、各々のミーティングルームについて、そのミーティングルームに移動することを要求するルーム移動要求情報を端末20から受信したか否かを判定する(S201)。そして、受信したと判定したならば(S201:YES)、そのミーティングルームに対応するミーティングルーム管理データに記憶されたルームロックフラグを参照する。そして、ルームロックフラグに「〇」が記憶されていない場合は、受信したルーム移動要求情報に基づいて、そのミーティングルームに対応するミーティングルーム管理データのルームメンバーIDに、移動することが要求された端末20(またはその端末20のユーザ)のアプリケーションIDを追加して更新する(S203)。
そして、サーバ10の制御部11は、W310に処理を進める。
【0308】
W140のステップの後、サーバ10の制御部11は、ルームトピック更新処理を行う(W420)。このルームトピック更新処理では、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、
図1-12のS140のステップにおいて、各々のミーティングルームについて、そのミーティングルームに対応するミーティングルーム管理データに記憶されたトピックロックフラグを参照する。そして、トピックロックフラグに「〇」が記憶されていない場合は、そのミーティングルームのルームトピック情報を、通信I/F14によって端末20(
図1-12に示した例では端末20Aおよび端末20B)に送信する。
【0309】
なお、ルームトピック更新処理(W420)において、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、
図1-12のS140のステップの前(またはS140のステップ)において、ルームトピックをロックする対象の端末20に対して、ルームトピックがロックされていることを示す情報(限定ではなく例として、ルームトピックフラグ「ON」)を送信するようにしてもよい。そして、その対象の端末20は、限定ではなく例として、
図1-12において、通信I/F22によってサーバ10からルームトピック情報を受信すると、ルームトピックがロックされていることを示す情報をサーバ10から受信したか否かを判定し、受信したと判定したならば、ルームタグ通知用情報生成処理(
図1-12のA110のステップやB110のステップ)を行わないことでルームタグ通知用情報を生成しないようにしてもよい。その結果、ルームタグ通知用情報は、その端末20で表示されない(
図1-12のA120のステップやB120のステップは行われない)ようにしてもよい。
【0310】
また、ルーム併合処理(W310)において、サーバ10の制御部11が、ルームロックフラグが「ON」に設定されているミーティングルームは、併合の対象としない(併合対象ルームから除外する)ようにしてもよい。
【0311】
<第4実施例の効果>
本実施例は、限定ではなく例としてルームトピック情報(限定ではなく、第1情報の一例)は、第2ミーティングルームのルームメンバーによって、第2ミーティングルームに対するトピックロックフラグを「ON」にする設定などの設定(限定ではなく、第2グループに対する設定の一例)が行われていた場合、端末20に送信されない構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2グループに含まれるユーザによって、第2グループに対する設定が行われていた場合、第1情報が端末に送信されないようにすることができる。限定ではなく例として、第2グループ内で、第1グループに含まれるユーザや第1グループ全体に秘匿したい話をするような場合に、その話の内容が第1グループに含まれるユーザや第1グループに知られないようにすることができる。
【0312】
また、本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザによる、限定ではなく例としてルームロックフラグを設定する入力などの入力に基づいて、ルームロックフラグなどを設定する制御(限定ではなく、第1グループに参加するユーザの設定の一例)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末が、自己の端末のユーザによる自己の端末に対する入力に基づいて、第1グループに参加するユーザを、簡易かつ適切に設定することができる。
【0313】
<第5実施例>
第5実施例は、他のミーティングルームのルームメンバーを、自分のミーティングルームに招待(勧誘)したり、それに伴いミーティングルームを移動することを可能にする実施例である。
ユーザによっては、他ルームの一部のルームメンバーや全部のルームメンバーを自分のミーティングルームに招待して一緒に話をすることを希望するような場合があり得る。
【0314】
第5実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0315】
図5-1は、本実施例におけるミーティング管理データベース155の一例であるミーティング管理データベース155Cのデータ構成例を示す図である。
このミーティング管理データベース155Cでは、各々のミーティング管理データにおけるミーティングルーム管理データのデータ構成が、前述したミーティング管理データベース155A,155Bとは異なっている。
【0316】
具体的には、ミーティングルーム管理データには、ルームIDと、ルーム名と、ルームメンバーIDとが関連付けて記憶される。
【0317】
なお、ミーティングルーム管理データに、上記以外のルーム情報として、限定ではなく例として、ルームメンバーごとの発言量(ルームメンバーIDごとの発言量)や、ルーム内で共有されるリンクや画像保存先等の情報を記憶させるようにしてもよい。また、前述したルームトピック等を記憶させるようにしてもよい。
【0318】
<表示画面>
図5-2の上側の図は、ルームBに参加しているユーザE.Eの端末20Eに表示される画面の一例を示す図である。
「他のミーティングルーム」の情報として、ルームAに関する情報が表示されており、ルームAに対応する他ルーム情報表示領域MRAには、ルームAに参加している各ユーザ(A.A~D.D)のアイコン及びユーザ名に対応して、そのユーザを、自分が参加しているルームに招待するための招待アイコンIICが表示されている。
【0319】
ユーザE.Eが、ユーザA.Aに対応した招待アイコンIICをタップすると、
図5-2の下側の図に示すように、ルームAに参加している各ユーザ(A.A~D.D)のそれぞれの端末20に、ユーザA.AがルームBから招待されたことを通知するメッセージが表示される。
この例では、ユーザD.Dの端末20Dにおいて、ミーティングルーム領域RRAに重畳する領域PPR3に「A.AがルームBから招待を受けました」というメッセージが表示されている。
【0320】
このように、ルームBに参加している何れかのユーザが、ルームAに参加している何れかのユーザを招待した場合には、ルームAに参加しているユーザのうち、招待を受けたユーザと、招待を受けなかったユーザとのいずれの端末20にも、招待を受けたユーザのユーザ名(ユーザA.A)と、招待を行ったユーザ(ユーザE.E)が参加しているルームのルーム名(ルームB)とが表示される。
【0321】
この例では、招待を行ったユーザのユーザ名までは、領域PPR3に表示されていないため、ルームAに参加しているユーザ(A.A~D.D)は、ルームBの誰がユーザA.Aを招待したのかまでは知ることができない。
【0322】
図5-3の上側の図は、ルームBに参加しているユーザE.Eの端末20Eに表示される画面の一例を示す図である。ユーザE.Eが、ユーザA.Aに対応した招待アイコンIICをタップすると、
図5-2の下側の図に示すように、ルームAに参加している各ユーザ(A.A~D.D)のそれぞれの端末20に、ユーザA.AがルームBのユーザE.Eから招待されたことを通知するメッセージが表示される。
この例では、ユーザD.Dの端末20Dにおいて、ミーティングルーム領域RRAに重畳する領域PPR4に「A.AがルームBのE.Eから招待を受けました」というメッセージが表示されている。
【0323】
この例では、招待を行ったユーザのユーザ名(E.E)が領域PPR4に表示されるため、ルームAに参加しているユーザ(A.A~D.D)は、ルームBの誰がユーザA.Aを招待したのかまで知ることができる。
【0324】
<処理>
図5-4は、本実施例における通信システム1において実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
W120のステップの後、通信システム1は、他ルームメンバー勧誘処理を行う(W510)。
【0325】
図5-5は、他ルームメンバー勧誘処理の流れの一例を示すフローチャートである。この処理では、左側から順に、端末20Eの制御部21が実行する処理、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理を示している。
【0326】
以下では、便宜的に、勧誘を行うユーザ(勧誘を要求するユーザ)を「勧誘要求ユーザ」と称し、勧誘されるユーザ(勧誘の対象となるユーザ)を「勧誘対象ユーザ」と称する。そして、ここでは、限定ではなく例として、ルームBに含まれるユーザE.E(限定ではなく、第1ユーザの一例)を勧誘要求ユーザとし、ルームAに含まれるユーザA.Aを勧誘対象ユーザとする。そして、ユーザE.Eの端末20Eが、ルームAのグループ(ルームAの全てのルームメンバー端末)に対して、メンバー勧誘情報(限定ではなく、招待に関する情報の一例)を送信する場合の処理を例示する。
【0327】
なお、ここでは、ルームAに含まれるユーザの端末20が実行する処理として、ユーザA.Aの端末20Aが実行する処理のみを示すが、ルームAのその他のルームメンバー端末が実行する処理も同様とすることができる。
同様に、ここでは、ルームBに含まれるユーザの端末20が実行する処理として、ユーザE.Eの端末20Eが実行する処理のみを示すが、ルームBのその他のルームメンバー端末が実行する処理も同様とすることができる。
【0328】
最初に、端末20Eの制御部21は、入出力部23を介したユーザE.Eによる入力に基づいて、限定ではなく例として、ユーザE.EのアプリケーションIDと、勧誘対象ユーザ(この例ではユーザA.A)のアプリケーションIDとを含むメンバー勧誘要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(E510)。そして、端末20Eの制御部21は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0329】
通信I/F14によって端末20Eからメンバー勧誘要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、勧誘対象ユーザ(この例ではユーザA.A)に対するルームBへの招待があったことを示すメンバー勧誘情報を、通信I/F14によって端末20Aおよびその他のルームメンバー端末に送信する(S510)。そして、サーバ10の制御部11は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0330】
通信I/F22によってサーバ10からメンバー勧誘情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信したメンバー勧誘情報を表示部24に表示させる(A510)。そして、端末20Aの制御部21は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
ルームAのその他のルームメンバー端末も同様に、受信したメンバー勧誘情報を表示部24に表示させる。
【0331】
なお、A510のステップにおいて、端末20Aの制御部21が、招待されたルームの情報(限定ではなく例として、ルーム名)を強調して表示させるようにしてもよい。
【0332】
また、上記のメンバー勧誘情報に、勧誘要求ユーザの情報(限定ではなく例として、ユーザ名等の情報)を含めるようにしてもよい。本処理では、勧誘要求ユーザであるユーザE.Eのユーザ名等の情報をメンバー勧誘情報に含めて、サーバ10がメンバー勧誘情報をルームAに含まれる各々のユーザの端末20に送信するようにしてもよい。
【0333】
また、ここでは、ルームBに含まれるユーザE.E(勧誘要求ユーザ)が、ルームAに含まれるユーザA.A(勧誘対象ユーザ)を勧誘する場合の処理を例示したが、これに限定されない。
【0334】
限定ではなく例として、ルームB(ルームBのグループ)が、ルームAに含まれるユーザA.A(勧誘対象ユーザ)を勧誘するようにしてもよい。この場合は、限定ではなく例として、ルームBに含まれる各々のユーザの端末20がメンバー勧誘要求情報(メンバー勧誘情報)を送信するようにしたり、ルームBの代表者のユーザの端末20がメンバー勧誘要求情報(メンバー勧誘情報)を送信するようにしてもよい。つまり、勧誘(招待)を要求する主体は、ユーザとしてもよいし、ルーム(グループ)としてもよい。
【0335】
また、サーバ10の制御部11が、サーバ10(システム)からの勧誘情報としてメンバー勧誘情報を送信するようにしてもよい。この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ルームメンバー数の少ないルームや、会話量が少ないルーム(会話が盛り上がっていないルーム)に勧誘するメンバー勧誘情報を送信するようにしてもよい。
【0336】
また、ルームAに含まれる勧誘対象ユーザの端末20と、ルームAのその他のルームメンバー端末とで、送信するメンバー勧誘情報の内容を変えるようにしてもよい。
限定ではなく例として、勧誘対象ユーザの端末20には、勧誘要求ユーザの情報を含めて送信するが、その他のルームメンバー端末には、勧誘要求ユーザの情報を含めずに送信するようにしてもよい。
【0337】
図5-4に戻り、W510のステップの後、サーバ10の制御部11は、W210に処理を進める。
【0338】
なお、上記の処理において、メンバー勧誘情報を受信した端末20が、メンバー勧誘情報を表示部24に表示させることで勧誘(招待)されたことをユーザに通知することとしたが、これに限定されない。メンバー勧誘情報を受信した端末20が、メンバー勧誘情報を音出力部26から音出力させるなどしてユーザに通知するようにしてもよい。つまり、通知は表示によって実現するものに限らず、音出力によって実現してもよい。
【0339】
また、限定ではなく例として、端末20の記憶部28に、各々のルーム(グループ)に関する情報(限定ではなく例として、各々のグループのグループ構成の情報(ルームメンバーの情報等を含む。))を記憶させておくようにしてもよい。そして、サーバ10を介することなく、端末20間で、直接的にメンバー勧誘情報の送受信を行うようにしてもよい。これは、他の実施例や変形例についても同様としてもよい。
【0340】
<第5実施例の効果>
本実施例は、第1ミーティングルームで送受信された動画像情報(限定ではなく、音情報と映像情報との一例)を出力する端末20Aが、第1ミーティングルームに対して送信された、ユーザA.Aに対するメンバー勧誘情報などの情報(限定ではなく、端末のユーザに対する第2グループの招待に関する情報の一例)を通信I/F22によって受信する。そして、端末20Aは、そのメンバー勧誘情報を通知する制御(またはメンバー勧誘情報に基づく通知を行う制御)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、端末のユーザに対して第2グループへの招待がなされたことを、第1グループに対して送信された招待に関する情報を通知することによって、端末のユーザに通知することができる。また、招待に関する情報は、第1グループに対して送信されるため、端末のユーザが第2グループに招待されたことを、第1グループに含まれる他のユーザにも知らせる(周知する)ことができる。
【0341】
また、この場合、メンバー勧誘情報は、第2ミーティングルームのルームメンバー(限定ではなく、第1ユーザの一例)から第1ミーティングルームに対して送信される、または第2ミーティングルームから第1ミーティングルームに対して送信されるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2グループに含まれる第1ユーザから第1グループに対して、または第2グループから第1グループに対して、招待に関する情報が送信されるようにすることができる。
【0342】
また、この場合、限定ではなく例としてメンバー勧誘情報は、端末20Aの表示部24に表示されることで通知されるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末の表示部に招待に関する情報が表示されることで、端末のユーザが第2グループに招待されたことを、端末のユーザに通知することができる。
【0343】
また、本実施例は、第1ミーティングルームで送受信された動画像情報(限定ではなく、映像情報と音情報との一例)を中継し、第1ミーティングルームとは異なる第2ミーティングルームで送受信された動画像情報(限定ではなく、映像情報と音情報との一例)を中継するサーバ10は、第2ミーティングルームのルームメンバー(限定ではなく、第2ユーザの一例)の端末20(限定ではなく、第2端末の一例)によって送信された、第1ミーティングルームのルームメンバー(限定ではなく、第1ユーザの一例)に対する第2ミーティングルームへのメンバー勧誘情報などの情報(限定ではなく、招待に関する情報の一例)を受信する通信I/F14と、受信したメンバー勧誘情報などの情報を、第1ミーティングルームの端末20に対して通信I/F14によって送信する制御を行う制御部11とを備える構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバが、第2グループに含まれる第2ユーザの第2端末によって送信された、第1グループに含まれる第1ユーザに対する第2グループへの招待に関する情報を受信した上で、受信した招待に関する情報を、第1グループに含まれる端末に対して送信する制御を行うことで、第1ユーザを第2グループに招待することができる。また、招待に関する情報を、第1グループに含まれる端末に対して送信することで、第1ユーザが第2グループに招待されたことを、第1グループに含まれる他のユーザにも知らせる(周知する)ことができる。
【0344】
<第5変形例(1)>
上記の実施例において、勧誘を承諾(受諾)するか否かを勧誘対象ユーザに確認させるようにし、承諾する確認がとれた場合に、勧誘(招待)されたルームに勧誘対象ユーザを移動させることを可能としてもよい。
【0345】
図5-6の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。ユーザA.Aが、ルームBのユーザE.Eから招待されたことに基づいて(
図5-3を参照)、「ルームBのE.Eから招待を受けました」というメッセージとともに、「移動しない」と表示されたキャンセルボタンCBTと、「移動する」と表示された移動ボタンMBTとが、ミーティングルーム領域RRAに重畳する領域PPR5に表示される。
キャンセルボタンCBTは、招待されたルームへの参加を拒否するために操作するボタンであり、移動ボタンMBTは、招待されたルームへの参加を承諾するために操作するボタンである。
【0346】
また、ルームBの参加者(E.E~H.H)の映像が表示されているサブ領域SRBの表示枠が強調して表示されていることにより、招待を受けたユーザA.Aは、どのようなユーザが参加しているルームから招待を受けたのかを把握することができる。
【0347】
なお、
図5-2に示したように、ルームAのユーザのうち招待を受けていないユーザ(B.B~D.D)の端末20に、招待したユーザのユーザ名(E.E)が表示されないように構成されている場合であっても、
図5-6に示すように、招待を受けたユーザ(A.A)の端末20Aには、招待したユーザのユーザ名(E.E)まで表示されるようにしてもよい。
【0348】
また、
図5-2に示したように、ルームAのユーザのうち招待を受けていないユーザ(B.B~D.D)の端末20に、招待したユーザのユーザ名(E.E)が表示されないように構成されている場合には、招待を受けたユーザ(A.A)の端末20Aにも、招待したユーザのユーザ名(E.E)が表示されないようにしてもよい。
【0349】
ユーザA.Aが、移動ボタンMBTをタップした場合、
図5-6の下側の図に示すように、ユーザA.AがルームAからルームBに移動する。
ユーザA.Aの端末20Aには、ルームAのミーティングルーム領域RRAに代わり、参加者が5名(A.A、E.E~H.H)となったルームBのミーティングルーム領域RRBが表示され、「他のミーティングルーム」の情報として、ユーザA.Aが参加していない、参加者が3名(B.B~D.D)となったルームAの情報が表示される。
【0350】
なお、
図5-6の上側の図において、ユーザA.Aが、領域PPR5の移動ボタンMBTではなくキャンセルボタンCBTをタップした場合、ユーザA.AはルームBに移動しない。また、この場合、キャンセルボタンCBTのタップにより、ポップアップで表示された領域PPR5の表示は消える。
【0351】
なお、領域PPR5に、招待を受けたルーム(ルームB)に送信するメッセージの入力欄を設けておき、招待を受けたユーザ(A.A)が、招待されたルーム(ルームB)の参加者(E.E~H.H)に対して、参加することを通知するメッセージ又は参加しないことを通知するメッセージを送信できるようにしてもよい。
また、領域PPR5に、現在参加しているルーム(ルームA)に送信するメッセージの入力欄を設けておき、招待を受けたユーザ(A.A)が、現在のルーム(ルームA)の参加者(B.B~D.D)に対して、他のルームに参加することを通知するメッセージ又は他のルームに参加しないことを通知するメッセージを送信できるようにしてもよい。
【0352】
また、
図5-6の例において、ユーザA.AがルームBに移動した場合、ルームAに残っているユーザ(ユーザB.B~ユーザD.D)の端末20には、ユーザA.AがルームBに移動したことを示すメッセージが表示されるようにしてもよい。このメッセージは、ユーザA.AがルームBに移動してから設定時間(限定ではなく例として10分)経過後に表示されるようにしてもよい。
【0353】
図5-7は、本変形例における他ルームメンバー勧誘処理の流れの一例を示すフローチャートである。図の見方は、
図1-11と同様である。
【0354】
A510のステップの後、端末20Aの制御部21は、A510で表示部24に表示したメンバー勧誘情報に基づき、その勧誘を承諾するユーザ入力が入出力部23を介してなされたか否かを判定するなどして、勧誘を承諾するか否かを判定する(A520)。承諾しないと判定したならば(A520:NO)、端末20Aの制御部21は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。なお、この場合、S510のステップにおいて、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、
図5-6に示したような招待元のミーティングルームに参加するために用いられるメッセージや移動ボタン(移動ボタンを表示させるための情報)等を含むメンバー勧誘情報を送信するようにすることができる。そして、端末20Aの制御部21は、ユーザA.Aによる、受信したメッセージや移動ボタン等の操作に基づいて、勧誘を承諾すると判定するようにすることができる。
【0355】
勧誘を承諾すると判定したならば(A520:YES)、端末20Aの制御部21は、ルーム移動要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A530)。そして、端末20Aの制御部21は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0356】
S510の後、サーバ10の制御部11は、通信I/F14によってルーム移動要求情報を受信したか否かを判定し(S520)、受信しなかったと判定したならば(S520:NO)、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0357】
ルーム移動要求情報を受信したと判定したならば(S520:YES)、サーバ10の制御部11は、ルーム移動処理を行う(S530)。このルーム移動処理は、前述した通りである。そして、サーバ10の制御部11は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0358】
なお、A510のステップにおいて、端末20Aの制御部21が、メンバー勧誘情報を表示する際に、勧誘要求ユーザが含まれる第2グループを示す情報(限定ではなく、第2グループのルーム名等の情報)を、他のグループを示す情報(限定ではなく、他ルーム名等の情報)とは異なる表示態様で表示させる制御を行うようにしてもよい。
【0359】
また、上記の処理において、限定ではなく例として、端末20Aの制御部21が、メンバー勧誘情報を受信した後、またはA510のステップでメンバー勧誘情報を表示した後、設定された時間が経過した場合、A520のステップを行わずに、A530のステップを行うようにしてもよい。
また、上記の処理において、限定ではなく例として、端末20Aの制御部21が、メンバー勧誘情報を受信した後、またはA510のステップでメンバー勧誘情報を表示した後、設定された時刻になった場合、A520のステップを行わずに、A530のステップを行うようにしてもよい。
【0360】
また、上記の処理において、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11が、端末20Eからメンバー勧誘要求情報を受信した後、またはS510のステップでメンバー勧誘情報を送信した後、設定された時間が経過された場合、S520のステップを行わずに、S530のステップを行うようにしてもよい。
また、上記の処理において、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11が、端末20Eからメンバー勧誘要求情報を受信した後、またはS510のステップでメンバー勧誘情報を送信した後、設定された時刻になった場合、S520のステップを行わずに、S530のステップを行うようにしてもよい。
【0361】
本変形例は、限定ではなく例としてメンバー勧誘情報(限定ではなく、招待に関する情報の一例)は、勧誘を承諾するための情報(限定ではなく、第2グループに参加するための第1情報の一例)を含む。そして、勧誘対象ユーザの端末20は、勧誘対象ユーザによる勧誘を承諾するための情報に対する入力に基づいて、ルーム移動要求情報を送信する処理などの処理(限定ではなく、第2グループに参加することに関する処理の一例)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、端末のユーザによる、第2グループに参加するための第1情報に対する入力に基づいて、端末のユーザが第2グループに参加できるようにすることができる。
【0362】
また、この場合、勧誘対象ユーザの端末20は、第2ミーティングルームを示す情報と、第3ミーティングルームを示す情報とを表示部24に表示する。そして、勧誘対象ユーザの端末20は、メンバー勧誘情報の受信に基づいて、第2ミーティングルームを示す情報の表示態様を変更する制御を制御部21によって行うようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、招待に関する情報の受信に基づいて、第2グループを示す情報の表示態様を変更する制御を行うことで、招待を受けたグループ(第2グループ)を他のグループ(第3グループ)と区別して表示することが可能となり、ユーザが招待を受けたグループを認識し易くなるようにすることができる。
【0363】
また、この場合、限定ではなく例としてメンバー勧誘情報(限定ではなく、招待に関する情報の一例)は、第2ミーティングルームに含まれる一の勧誘要求ユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)から第1ミーティングルームに対して送信され、勧誘対象ユーザの端末20は、メンバー勧誘情報に含まれる勧誘要求ユーザの情報を表示部24に表示するようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、招待に関する情報を第1グループに対して送信した、第2グループに含まれる第1ユーザの情報を、端末のユーザに知らせることができる。
【0364】
また、この場合、勧誘対象ユーザの端末20が、メンバー勧誘情報が通知された後、設定された時間が経過された場合、または設定された時刻になった場合、ルーム移動要求情報を送信する制御などの制御(限定ではなく、第2グループに参加することに関する制御の一例)を制御部21によって行うようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、招待に関する情報が通知された後、ある程度の時間が経過した場合や、特定の時刻となった場合に、いわば自動的に、端末のユーザを第2グループに参加させることができる。
【0365】
<第5変形例(2)>
第5変形例(1)において、勧誘が承諾されなかった場合に、その旨を示す情報を勧誘の要求を行った端末20に送信して、勧誘が承諾されなかったことをユーザに報知するようにしてもよい。
【0366】
図5-8は、本変形例における他ルームメンバー勧誘処理の流れの一例を示すフローチャートである。図の見方は、
図5-7と同様である。
A520において勧誘を承諾しないと判定したならば(A520:NO)、端末20Aの制御部21は、ルームの移動を拒絶することを示すルーム移動拒絶情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A540)。そして、端末20Aの制御部21は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
なお、ルーム移動拒絶情報に、ユーザA.Aによって入力されたメッセージ(限定ではなく例として、拒絶する理由を示すメッセージ等)を含めてもよい。
【0367】
S520においてルーム移動要求情報を受信しなかった場合(S520:NO)、サーバ10の制御部11は、メンバーの勧誘が失敗したことを示すメンバー勧誘失敗情報を、通信I/F14によって端末20Eに送信する(S540)。そして、サーバ10の制御部11は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0368】
E510の後、端末20Eの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10からメンバー勧誘失敗情報を受信したか否かを判定し(E520)、受信しなかったと判定したならば(E520:NO)、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0369】
メンバー加入失敗情報を受信したと判定したならば(E520:YES)、端末20Eの制御部21は、受信したメンバー勧誘失敗情報を表示部24に表示させる(E530)。そして、端末20Eの制御部21は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0370】
本変形例は、限定ではなく例としてメンバー勧誘情報(限定ではなく、招待に関する情報の一例)は、勧誘対象ユーザの表示部24に表示されることで通知される。そして、勧誘対象ユーザの端末20は、メンバー勧誘情報に対する入力に基づいて、メンバー勧誘情報を送信した招待元に、ルーム移動拒絶情報/メンバー勧誘失敗情報(限定ではなく、招待を断ることに関する情報の一例)を送信する制御を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、招待に関する情報に対する入力に基づいて、招待に関する情報を送信した招待元に、招待を断ることを通知することができる。
【0371】
<第5変形例(3)>
第5変形例(1)や第5変形例(2)は、他のミーティングルームから招待を受けたユーザが、他のミーティングルームに参加するか否かを選択できる例であるが、このような構成に限定されない。
【0372】
限定ではなく
図5-6において、他のルームBから招待を受けたユーザA.Aは、ルームBに参加するか否かを選択することができず、強制的にルームBに参加させられるようにしてもよい。また、この場合、限定ではなく
図5-6において、領域PPR5には、招待を受けたユーザA.AがルームBに参加することのみが表示され、設定時間(限定ではなく例として5秒)経過後に、
図5-6の下側の図に移行するようにしてもよい。
【0373】
また、この場合、
図5-6の例において、ユーザA.AがルームBに移動した場合、ルームAに残っているユーザ(ユーザB.B~ユーザD.D)の端末20には、ユーザA.AがルームBに移動したことを示すメッセージが表示されるようにしてもよい。このメッセージは、ユーザA.AがルームBに移動してから設定時間(限定ではなく例として10分)経過後に表示されるようにしてもよい。
【0374】
<第5変形例(4)>
上記の実施例では、限定ではなく例としてメンバー勧誘情報(限定ではなく、招待に関する情報の一例)が第1ミーティングルームに対して送信され、第1ミーティングルームに含まれる勧誘対象ユーザ以外のユーザにも勧誘対象ユーザが第2ミーティングルームに招待されたことが周知されるようにしたが、これに限定されない。
【0375】
具体的には、メンバー勧誘情報が、第1ミーティングルームに含まれる勧誘対象ユーザの端末20に対してのみ送信されるようにしてもよい。
より具体的には、限定ではなく例として、上記の実施例で説明した処理例では、メンバー勧誘情報が、勧誘対象ユーザであるユーザA.Aの端末20Aに対してのみ送信されるようにしてもよい。
【0376】
つまり、上記の実施例において、第1ミーティングルームで送受信された動画像情報(限定ではなく、音情報と映像情報との一例)を出力する端末20Aが、ユーザA.Aに対して送信された、ユーザA.Aに対するメンバー勧誘情報などの情報(限定ではなく、端末のユーザに対する第2グループの招待に関する情報の一例)を通信I/F22によって受信する。そして、端末20Aは、そのメンバー勧誘情報を通知する制御(またはメンバー勧誘情報に基づく通知を行う制御)を制御部21によって行うようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザに対して第2グループへの招待がなされたことを、端末のユーザに対して送信された招待に関する情報を通知することによって、端末のユーザに通知することができる。また、限定ではなく例として、端末のユーザに対してのみ招待に関する情報が送信され、端末でのみ通知がされるようにすることで、端末のユーザが第2グループに招待されたことを、第1グループに含まれる他のユーザには秘匿することができる。
【0377】
また、上記の実施例において、第1ミーティングルームで送受信された動画像情報(限定ではなく、映像情報と音情報との一例)を中継し、第2ミーティングルームで送受信された動画像情報(限定ではなく、映像情報と音情報との一例)を中継するサーバ10は、第2グループに含まれるユーザ(限定ではなく、第2ユーザの一例)の端末20(限定ではなく、第2端末の一例)によって送信された、第1ミーティングルームに含まれるユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)に対する第2グループへのメンバー勧誘情報などの情報(限定ではなく、招待に関する情報の一例)を受信する通信I/F14と、受信したメンバー勧誘情報などの情報を、第1ユーザの端末20に対して通信I/F14によって送信する制御を行う制御部11とを備えるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバが、第2グループに含まれる第2ユーザの第2端末によって送信された、第1グループに含まれる第1ユーザに対する第2グループへの招待に関する情報を受信した上で、受信した招待に関する情報を、第1ユーザの端末に対して送信する制御を行うことで、第1ユーザを第2グループに招待することができる。また、限定ではなく例として、招待に関する情報を、第1ユーザの端末のみに対して送信することで、第1ユーザが第2グループに招待されたことを、第1グループに含まれる他のユーザには秘匿することができる。
【0378】
<第6実施例>
第6実施例は、限定ではなく例として第5実施例や第5変形例において、勧誘要求ユーザ(勧誘要求ユーザの端末20)が送信した動画像情報を、勧誘対象ユーザの端末20で出力することを可能にする実施例である。
【0379】
第6実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0380】
<表示画面>
図6-1の上側の図は、ルームBに参加しているユーザE.Eの端末20Eに表示される画面の一例を示す図である。ユーザE.Eが、ルームAに参加しているユーザA.Aに対応した招待アイコンIICをタップすると、
図6-1の下側の図に示すように、ルームAに参加している各ユーザ(ユーザA.A~ユーザD.D)のうち、招待されたユーザA.Aの端末20Aにおいて、ユーザA.Aを招待したユーザE.Eの映像、並びに、アイコン画像及びユーザ名が、ミーティングルーム領域RRAの一部に表示される。
【0381】
また、ユーザE.Eの映像に対応して、ユーザA.Aに対してルームBに招待されたことを通知するメッセージ(「ルームBに招待されました」)と、ルームBへの参加に関するキャンセルボタンCBT及び移動ボタンMBTが表示されている。この例では、ミーティングルーム領域RRAにユーザE.Eの映像等が追加されることにより、ルームAに参加している各ユーザ(ユーザA.A~ユーザD.D)の映像は縮小されている。
ミーティングルーム領域RRAに表示させるユーザE.Eの映像として、ルームBに参加しているユーザ(ユーザE.E~ユーザH.H)の端末20において、ミーティングルーム領域RRBに表示されているユーザE.Eの映像が使用されるようにしてもよい。
【0382】
なお、この例では、ルームAに参加している各ユーザ(ユーザA.A~ユーザD.D)の映像よりもユーザE.Eの映像が大きく表示されるようにしているが、これに限定されない。
逆に、ルームAに参加している各ユーザ(ユーザA.A~ユーザD.D)の映像よりもユーザE.Eの映像が小さく表示されるようにしてもよい。
【0383】
このように、ルームAのミーティングルーム領域RRAには、ルームBに参加しており、ユーザA.Aを招待したユーザE.Eの映像が表示されることにより、ユーザA.Aに対して、あたかもルームBからユーザE.Eから抜け出してユーザA.Aを誘いに来たかのように思わせるUIを提供できる。
なお、この場合、
(A)ユーザA.Aを招待するためにユーザE.Eが一時的にミーティングルームをルームAに移動するようにする
(B)ユーザA.Aを招待するためにユーザE.EがルームBを移動せずにユーザE.Eの映像情報だけがルームAに表示されるようにする
のいずれの手法を適用してもよい。
【0384】
(A)の場合は、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11が、前述したルーム移動処理によって、ユーザE.EのアプリケーションIDをルームBから一旦削除してルームAに記憶させ、ユーザA.Aによって移動ボタンMBTまたはキャンセルボタンCBTがタップされたことに基づいて、ユーザE.EのアプリケーションIDをルームAから削除してルームBに記憶させるようにすることができる。
なお、この場合、ユーザE.EのアプリケーションIDをルームAには記憶させるがルームBから削除しないようにしてもよい。そして、このような処理を行うことを、ルームの一時的な移動としてもよい。
【0385】
(B)の場合は、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11が、ユーザE.EのアプリケーションIDをルームBから削除せず、また、ユーザE.EのアプリケーションIDをルームAに記憶させず、ユーザE.Eの映像情報をルームAに送信するようにすることができる。
【0386】
なお、ルームAのユーザのうち、招待されていないユーザ(ユーザB.B~ユーザD.D)の端末20においても、招待されたユーザA.Aと同様に、ミーティングルーム領域RRAにユーザE.Eの映像等(ただしキャンセルボタンCBT及び移動ボタンMBTを除く。)が追加されるようにしてもよい。
【0387】
また、ミーティングルーム領域RRAにユーザE.Eの映像等が追加されている期間、換言すると、ルームBのユーザE.EがルームAのユーザA.Aを誘いに行っている期間は、ルームBに参加しているユーザ(ユーザE.E~ユーザH.H)の端末20において、ミーティングルーム領域RRBにユーザE.Eの映像が表示されないようにしてもよく、ルームAに参加しているユーザ(ユーザA.A~ユーザD.D)の端末20において、ルームBに対応する他ルーム情報表示領域MRBに、ユーザE.Eのアイコン画像及びユーザ名が表示されないようにしてもよい。
このような構成とすることで、アプリケーションにおける各ユーザの唯一性を確保することができる。
【0388】
ユーザA.Aが、ユーザE.Eの映像に対応した移動ボタンMBTをタップすると、ユーザA.AがルームBに参加し、ユーザA.Aの端末20Aに表示される画面は、
図5-6の下側の図に示される画面となる。一方、ルームAに残っているユーザ(ユーザB.B~ユーザD.D)の端末20において、ミーティングルーム領域RRAには、ユーザA.Aの映像及びユーザE.Eの映像等が表示されない状態となる。
【0389】
<処理>
図6-2は、本実施例における他ルームメンバー勧誘処理の流れの一例を示すフローチャートである。
E510の後、端末20Eの制御部21は、限定ではなく例として、動画像情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(E610)。この動画像情報は、限定ではなく例として、ユーザE,Eの動画像の情報とすることができる。
【0390】
同様に、端末20Aの制御部21は、動画像情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A610)。この動画像情報は、限定ではなく例として、ルームAのミーティングルームの動画像の情報とすることができる。
【0391】
サーバ10の制御部11は、上記の各々の端末20から動画像情報を受信すると、S510のステップを行う。そして、サーバ10の制御部11は、ルーム内動画像生成処理を行う(S610)。具体的には、この処理例では、端末20Eから受信した動画像情報情報を、端末20Aから受信した動画像情報に含めた動画像情報をルーム内動画像情報として生成する。
【0392】
次いで、サーバ10の制御部11は、生成したルーム内動画像情報を、通信I/F14によって端末20Eおよび端末20Aにそれぞれ送信する(S620)。そして、サーバ10の制御部11は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0393】
通信I/F22によってサーバ10からルーム内動画像情報を受信すると、端末20Eの制御部21は、受信したルーム内動画像情報を表示部24に表示させる(E620)。そして、端末20Eの制御部21は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0394】
同様に、通信I/F22によってサーバ10からルーム内動画像情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信したルーム内動画像情報を表示部24に表示させる(A620)。そして、端末20Aの制御部21は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0395】
なお、上記の処理では、勧誘対象ユーザの端末20において、ルーム内動画像情報としてルーム内音情報とルーム内映像情報とを出力することとしたが、これに限定されない。
これに代えて、ルーム内音情報のみを音出力させるようにしてもよいし、ルーム内映像情報のみを表示させるようにしてもよい。
【0396】
<第6実施例の効果>
本実施例は、限定ではなく例としてメンバー勧誘情報(限定ではなく、招待に関する情報の一例)は、第2ミーティングルームに含まれる勧誘要求ユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)から第1ミーティングルームに対して送信される。そして、勧誘対象ユーザの端末20は、メンバー勧誘情報に含まれる勧誘要求ユーザの情報(限定ではなく、第1ユーザの情報の一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、招待に関する情報に含まれる第1ユーザの情報を表示して、招待元の第1ユーザの情報を端末のユーザに知らせることができる。
また、招待元の第1ユーザの情報が表示されるため、招待元のユーザにとっては招待がし易くなり、招待されるユーザにとっては招待を受け易くなる可能性がある。
【0397】
また、この場合、勧誘要求ユーザの情報(限定ではなく、第1ユーザの情報の一例)は、勧誘要求ユーザの端末20(限定ではなく、第1ユーザの第1端末の一例)から送信された映像情報を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、招待に関する情報に含まれる第1ユーザの第1端末から送信された映像情報を表示して、招待元の第1ユーザの第1端末から送信された映像情報を端末のユーザに見せながら、招待元の第1ユーザの情報を端末のユーザに知らせることができる。
また、招待元の第1ユーザの映像情報が表示されるため、招待元のユーザにとっては招待がよりし易くなり、招待されるユーザにとっては招待をより受けやすくなる可能性がある。
【0398】
<第6変形例(1)>
上記の実施例では、勧誘要求ユーザが勧誘対象ユーザを勧誘(招待)してルームを移動させる場合を示した。この場合において、勧誘対象ユーザが、自分のミーティングルームに勧誘要求ユーザを逆勧誘(逆招待)することができるようにしてもよい。
【0399】
図6-3の上側の図は、ルームBのユーザE.Eから招待されたルームAのユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
図6-1に示した例とは異なり、ユーザE.Eの映像に対応して、ルームBへの移動に関するキャンセルボタンCBT及び移動ボタンMBTとともに、ユーザE.Eを自分が参加しているルームAに招待するための招待ボタンIBTが表示されている。
【0400】
ユーザA.Aが、招待ボタンIBTをタップすると、ユーザE.Eの端末20Eには、ルームAのユーザA.Aから招待されていることを示すメッセージと、ルームAへの移動に関するキャンセルボタンCBT及び移動ボタンMBTとを含む領域PPR5が表示され(限定ではなく例として、
図5-6を参照)、ユーザE.Eが、ルームAへの移動に関する移動ボタンMBTをタップすることにより、
図6-3の下側の図に示すように、ユーザE.Eが、ルームAに移動する。
【0401】
その結果、ユーザA.Aの端末20AにおけるルームAのミーティングルーム領域RRAには、それまでの参加者(A.A~D.D)の映像に加えて、新たに参加したユーザE.Eの映像が表示される。また、「他のミーティングルーム」の情報として、ユーザE.Eが参加していない、参加者が3名(F.F~H.H)となったルームBの情報が表示される。
【0402】
このように、ルームAのユーザA.Aを招待したルームBのユーザE.Eに対して、ユーザA.Aが、逆にユーザE.Eを、自分が参加しているルームAに招待することが可能となっている。
【0403】
なお、ルームAのユーザA.Aに限らず、ルームAの他のルームメンバー(ユーザB.B~ユーザD.D)も、ユーザE.EをルームAに招待できるようにしてもよい。つまり、逆招待することのできるユーザは、招待を受けたユーザのみとしてもよいし、招待を受けたユーザを含む同じルームのいずれかのルームメンバーとしてもよい。言い換えれば、逆招待することができるユーザに、招待を受けたユーザばかりでなく、同じルームに含まれる他のルームメンバーを含めてもよい。
【0404】
図6-4は、本変形例における他ルームメンバー勧誘処理の流れの一例を示すフローチャートである。図の見方は、
図6-2と同様である。
A620のステップの後、端末20Aの制御部21は、入出力部23を介して勧誘要求ユーザであるユーザE.Eを逆勧誘するための入力がなされたか否かを判定するなどして、ユーザE.Eを逆勧誘するか否かを判定する(A630)。逆勧誘しないと判定したならば(A630:NO)、端末20Aの制御部21は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0405】
逆勧誘すると判定したならば(A630:YES)、端末20Aの制御部21は、ユーザE.Eを自分のミーティングルームに逆勧誘することを要求するためのメンバー逆勧誘要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A640)。そして、端末20Aの制御部21は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0406】
S620のステップの後、サーバ10の制御部11は、通信I/F22によって端末20Aからメンバー逆勧誘要求情報を受信したか否かを判定する(S630)。受信しなかったと判定したならば(S630:NO)、サーバ10の制御部11は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0407】
受信したと判定したならば(S630:YES)、サーバ10の制御部11は、ユーザE.Eが逆招待されたことを示すメンバー逆勧誘情報を、通信I/F14によって端末20Eに送信する(S640)。
なお、この場合に、サーバ10の制御部11が、第2グループのその他のルームメンバー端末にも、メンバー逆勧誘情報を送信するようにしてもよい。
【0408】
E620のステップの後、端末20Eの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10からメンバー逆勧誘情報を受信したか否かを判定する(E630)。受信しなかったと判定したならば(E630:NO)、端末20Eの制御部21は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0409】
受信したと判定したならば(E630:YES)、端末20Eの制御部21は、受信したメンバー逆勧誘情報を表示部24に表示させる(E640)。そして、端末20Eの制御部21は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0410】
なお、ユーザE.Eが逆勧誘を承諾した場合や承諾しなかった場合の処理は、前述した
図5-7や
図5-8と同様に構成することができるため、図示および説明は省略する。
【0411】
本変形例は、勧誘対象ユーザの端末20は、表示部24に表示された勧誘要求ユーザの情報(限定ではなく、第1ユーザの情報の一例)に対する勧誘対象ユーザによる入力に基づいて、第2ミーティングルームに含まれる勧誘要求ユーザに対してメンバー逆勧誘要求情報(メンバー逆勧誘情報)を送信する処理などの処理(限定ではなく、第1グループに招待する処理の一例)を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、端末が、表示部に表示された第1ユーザの情報に対する端末のユーザによる入力に基づいて第1グループに招待する処理を行うことで、第2グループに含まれる第1ユーザを第1グループに逆招待できるようにすることができる。これにより、別のグループのユーザを自分のグループに招待したつもりが、逆に自分がその別のグループに招待されてしまう、いわばミイラ取りがミイラになるようなことを実現することができる。
【0412】
<第7実施例>
第7実施例は、複数のミーティングルームのルームメンバーや複数のミーティングルームから他のミーティングルームのルームメンバーに対して、それぞれのミーティングルームへの招待を行うことを可能にする実施例である。
【0413】
第7実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0414】
<表示画面>
図7-1の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。ユーザA.Aが、ルームBのユーザE.Eと、ルームDのユーザL.Lとから、それぞれ招待されたことに基づいて、「他のルームから招待を受けました」というメッセージとともに、ユーザE.Eのアイコン画像、ユーザ名、及びルーム名(ルームB)に対応する参加ボタンPBTと、ユーザL.Lのアイコン画像、ユーザ名、及びルーム名(ルームD)に対応する参加ボタンPBTと、他のルームへの移動に関する(ルームBとルームDのどちらにも移動しない場合に操作する)キャンセルボタンCBTとが、ミーティングルーム領域RRAに重畳する領域PPR6に表示される。
【0415】
また、ルームBの話題に関連するワード(「釣り」及び「週末」)が表示されているサブ領域SRBの表示枠が強調して表示されていること、ルームDの話題に関連するワード(「特許」及び「不労所得」)が表示されているサブ領域SRDの表示枠が強調して表示されていることから、ユーザA.Aは招待された複数のルームについて、それぞれの話題に関連したワードを把握して、どちらのルームに参加するか、あるいはどちらにも参加しないかを判断することができる。
【0416】
ユーザA.Aが、ユーザE.E(ルームB)に対応する参加ボタンPBTをタップした場合、
図7-1の下側の図に示すように、ユーザA.Aが、ルームAからルームBに移動する。一方、ユーザA.Aが、ユーザL.L(ルームD)に対応する参加ボタンPBTをタップした場合には、ユーザA.Aが、ルームAからルームDに移動する。
【0417】
図7-2の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
ユーザA.Aが、ルームBに参加しているユーザE.EをルームAに招待したい場合、ルームBに対応した他ルーム情報表示領域MRBにおいて、ユーザE.Eに対応した招待アイコンIICをタップすることで(1)、ユーザE.Eのアイコン画像及びユーザ名と、メッセージ入力領域MIRと、招待ボタンIBTとが、ミーティングルーム領域RRAに重畳する領域PPR7に表示される。
【0418】
ユーザA.Aが、メッセージ入力領域MIRに、招待するユーザE.Eに対するメッセージ(限定ではなく例として「E.Eさん観葉植物育ててるよね?こっちこない?」)を入力して、招待ボタンIBTをタップした場合(2)、
図7-2の下側の図に示すように、ユーザE.Eの端末20Eにおいて、ルームAから招待されたことを通知するメッセージ(「ルームAから招待を受けました」)とともに、ユーザA.Aのアイコン画像及びユーザ名、メッセージ入力領域MIRに入力されたメッセージ、ルームAへの参加に関するキャンセルボタンCBT及び移動ボタンMBTが、ミーティングルーム領域RRBに重畳する領域PPR8に表示される。
【0419】
ユーザE.Eが、領域PPR8の移動ボタンMBTをタップした場合、ユーザE.Eが、ルームBからルームAに移動する。
【0420】
<処理>
図7-3は、本実施例における他ルームメンバー勧誘処理の流れの一例を示すフローチャートである。この処理では、左側から順に、ルームBに含まれるユーザE.Eの端末20Eの制御部21が実行する処理、ルームDに含まれるユーザL.Lの端末20Lが実行する処理、ルームAに含まれるユーザA.Aの端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理を示している。
【0421】
端末20Eの制御部21は、前述したE510のステップを行う。そして、端末20Eの制御部21は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
同様に、端末20Lの制御部21は、ユーザA.Aを勧誘することを要求するメンバー勧誘要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。そして、端末20Lの制御部21は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0422】
サーバ10の制御部11は、S510のステップにおいてユーザE.Eを勧誘要求ユーザとするメンバー勧誘情報を、ルームAのユーザA.Aの端末20Aおよびその他のルームメンバー端末に送信した後、ユーザL.Lを勧誘要求ユーザとする第2メンバー勧誘情報を、ルームAのユーザA.Aの端末20Aおよびその他のルームメンバー端末に送信する(S710)。そして、サーバ10の制御部11は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
【0423】
端末20Aの制御部21は、A510のステップにおいてユーザE.Eを勧誘要求ユーザとするメンバー勧誘情報を表示した後、サーバ10から受信した第2メンバー勧誘情報を表示部24に表示させる(A710)。具体的には、限定ではなく例として、サーバ10から受信したメンバー勧誘情報と、同じくサーバ10から受信した第2メンバー勧誘情報とを合成した情報を表示部24に表示させる。
【0424】
なお、このようにするのではなく、メンバー勧誘情報と、第2メンバー勧誘情報とを別々に表示させてもよい。また、これら2つのメンバー勧誘情報は、同じタイミングで表示させてもよいし、異なるタイミングで表示させてもよく、また、一緒に表示させてもよく、一緒に表示させなくてもよい。また、これら2つのメンバー勧誘情報を異なる表示態様で表示させるようにしてもよい。
【0425】
また、S710のステップにおいて、サーバ10の制御部11が、ユーザE.Eを勧誘要求ユーザとする情報とユーザL.Lを勧誘要求ユーザとする情報とを含む1つのメンバー勧誘情報を端末20Aに送信するようにしてもよい。
【0426】
A710のステップの後、端末20Aの制御部21は、他ルームメンバー勧誘処理を終了する。
ルームAのその他のルームメンバー端末についても同様である。
【0427】
なお、この場合に、端末20AのユーザA.Aが、勧誘要求ユーザを逆に勧誘するようにすることも可能である。この場合、限定ではなく例として、ユーザA.AがルームBに含まれるユーザE.Eを勧誘するのであれば、限定ではなく例として、
図5-7で説明した処理において、端末20Aの制御部21が実行する処理と、端末20Eの制御部21が実行する処理とを入れ替えればよい。
【0428】
具体的には、端末20Aの制御部21が、ルームBに対して、そのルームBに含まれるユーザE.Eに対するルームAへの招待を行うためのメンバー勧誘要求情報を送信する(
図5-7のE510のステップに相当)。そして、サーバ10の制御部11が、端末20Aから受信したメンバー勧誘要求情報に基づいて、
図5-7のS510のステップにおいて、ユーザA.Aを勧誘要求ユーザとするメンバー勧誘情報を、ルームBのユーザE.Eの端末20Eおよびその他のルームメンバー端末に送信するようにすればよい。
ユーザA.AがルームDに含まれるユーザL.Lを勧誘する場合も同様である。
【0429】
また、この場合、前述したように、メンバー勧誘要求情報(メンバー勧誘情報)には、勧誘対象ユーザが含まれるルームに対するメッセージの情報を含めてもよい。
【0430】
<第7実施例の効果>
本実施例は、限定ではなく例としてメンバー勧誘情報(限定ではなく、招待に関する情報の一例)は、一のメンバー勧誘情報(限定ではなく、第1招待情報の一例)である。そして、勧誘対象ユーザの端末20は、この一のメンバー勧誘情報とは異なる他のメンバー勧誘情報である第2メンバー勧誘情報(限定ではなく、第2招待情報の一例)を通信I/F22によって受信した後、一のメンバー勧誘情報に対応する勧誘対象ユーザの情報(限定ではなく、第1招待情報の招待元の情報の一例)と、第2メンバー勧誘情報に対応する勧誘対象ユーザの情報(限定ではなく、第2招待情報の招待元の情報の一例)とを表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1招待情報とは異なる第2招待情報を通信部によって受信した場合、第1招待情報の招待元の情報と、第2招待情報の招待元の情報とを端末の表示部に表示して、2つの招待の招待元の情報を端末のユーザに知らせることができる。
【0431】
また、この場合、第2ミーティングルームへの招待を受けたユーザの端末20が、第2ミーティングルームに対して、その第2ミーティングルームに含まれる一のユーザ(限定ではなく、第2ユーザの一例)を第1ミーティングルームに招待するためのメンバー勧誘情報を通信I/F22によって送信するようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2グループへの招待を受けたユーザの端末20が、逆に、第2グループに含まれる第2ユーザを第1グループに招待し、それを第2グループに周知させることができる。
なお、前述したように、ルームメンバーは「1人」としてもよいため、上記の第2グループに含まれる第2ユーザは、第2グループに含まれる唯一のユーザであってもよい。つまり、第2グループに含まれる第1ユーザと言ってもよい。
【0432】
また、この場合、上記のメンバー勧誘情報は、第2ミーティングルームに対するメッセージの情報を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2グループに対するメッセージの情報を第1グループへの招待に関する情報に含めることで、第2ユーザの招待に関して、第2グループがより分かり易くなるようにすることができる。
【0433】
<第8実施例>
第8実施例は、ユーザが、他のミーティングルームに関心や興味を持っていることを、他のミーティングルームのルームメンバーに知らせることを可能にする実施例である。
【0434】
第8実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0435】
<表示画面>
図8-1の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
ユーザA.Aが、ルームBの話題に関連するワード(「釣り」及び「週末」)が表示されている(またはルームBの参加者の映像が表示されている)サブ領域SRBをタップすると、
図8-1の下側の図に示すように、ルームBのユーザE.Eの端末20Eにおいて、ルームAのユーザA.Aが、ルームBに興味を持っていることを通知するメッセージ(「ルームAのA.AがルームBに興味を示しています」)と、ユーザA.AをルームBに招待する場合に操作する招待ボタンIBTと、招待しない場合に操作するキャンセルボタンCBTとが、ミーティングルーム領域RRBに重畳する領域PPR9に表示される。
【0436】
また、ルームAに対応した他ルーム情報表示領域MRAにおいて、ユーザA.Aに対応した領域の態様が変化することによっても、どのグループのどのユーザが、自分(ユ―ザE.E)が参加しているグループBに興味を持っているのかを知ることができる。
【0437】
ユーザE.Eが、領域PPR9の招待ボタンIBTをタップすることにより、ユーザA.Aの端末20Aにおいて、ルームAからルームBに移動するための移動ボタンMBTが、ミーティングルーム領域RRAに重畳する領域PPR5に表示される(
図5-6を参照)。
一方、ユーザE.Eが、領域PPR9のキャンセルボタンCBTをタップすると、ユーザA.Aの端末20Aには、移動ボタンMBT(領域PPR5)が表示されず、ユーザA.Aは、ルームAからルームBに移動することはできない。
【0438】
このように、ユーザA.Aは、興味のある情報が表示されているサブ領域SRBをタップすることにより、そのサブ領域SRBに対応したルームBのユーザ(E.E~H.H)に対して、ルームBに興味があること(ルームBに参加する可能性があること)を通知することができる。また、ルームBのユーザ(E.E~H.H)は、ユーザA.AがルームBに興味があることを把握して、ユーザA.AをルームBに招待することが可能であり、また、招待しないことも可能である。
【0439】
なお、ルームBに参加しているユーザ(E.E~H.H)の各端末20において、領域PPR9の招待ボタンIBT及びキャンセルボタンCBTの操作を行うことが可能であるようにしてもよく、ルームBのユーザのうち、予め定められたユーザ(限定ではなく例としてルーム管理者として設定されたユーザ)の端末20においてのみ、領域PPR9の招待ボタンIBT及びキャンセルボタンCBTの操作を行うことが可能であるようにしてもよい。また、ルームBに興味を持っているユーザA.AをルームBに招待するか否かを、ルームBのユーザが多数決で決定するようにしてもよい。
【0440】
なお、ルームBに参加しているユーザ(E.E~H.H)の各端末20において、ルームAのユーザA.AがルームBに興味を持っていることが通知されるようにしてもよく、ルームBのユーザのうち、予め定められたユーザ(限定ではなく例としてルーム管理者として設定されたユーザ)の端末20においてのみ、通知がされるようにしてもよい。
【0441】
<処理>
図8-2は、本実施例における通信システム1において実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
W510のステップの後、通信システム1は、他ルーム関心提示処理を行う(W810)。
【0442】
図8-3は、他ルーム関心提示処理の流れの一例を示すフローチャートである。この処理では、左側から順に、ルームAに含まれるユーザA.Aの端末20Aの制御部21が実行する処理、ルームBに含まれるユーザE.Eの端末20Eの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理を示している。
【0443】
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介した、他ルームについて表示されたルームトピックやルームタグ通知用情報等に対する入力に基づいて、そのルームにユーザA.Aが興味や関心を持っていることをそのルームに提示することを要求するための他ルーム関心提示要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A810)。
【0444】
なお、端末20Aの制御部21が、他ルームについて表示された他ルームの映像情報等に対する入力に基づいて、他ルーム関心提示要求情報をサーバ10に送信するようにしてもよい。
【0445】
他ルーム関心提示要求情報には、限定ではなく例として、その興味や関心があるルーム(グループ)に対して、またはそのルームのルームメンバーに対して、そのルームに興味や関心があることを示す他ルーム関心提示情報を送信するようにサーバ10に依頼する情報を含めることができる。
【0446】
また、他ルーム関心提示要求情報には、限定ではなく例としてSNSで用いられる「いいね」に相当する情報や、ユーザによって入力された興味や関心があることを示すメッセージの情報を含めてもよい。
【0447】
また、他ルーム関心提示要求情報には、自分(この例ではユーザA.A)をそのルーム(この例ではユーザE.Eを含むルームB)に招待するように催促する情報(より積極的に招待を送るように催促する情報でもよい。)、限定ではなく例として、メンバー勧誘要求情報の送信を依頼する情報を含めてもよい。
【0448】
通信I/F14によって端末20Aから他ルーム関心提示要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、それに対応する他ルーム関心提示情報を、通信I/F14によって、第2グループの端末20E(およびその他のルームメンバー端末)に送信する(S810)。
【0449】
なお、本例において、サーバ10が、端末20Eに対してのみ他ルーム関心提示情報を送信するようにしてもよい。
また、上記に関連するが、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、ユーザE.Eを含む第2グループのミーティングルームにユーザA.Aを招待するようにメンバー勧誘要求情報の送信を依頼することに関する情報を上記の他ルーム関心提示情報に含めて送信するようにしてもよい。
【0450】
通信I/F22によってサーバ10から他ルーム関心提示情報を受信すると、端末20Eの制御部21は、受信した他ルーム関心提示情報を表示部24に表示させる(E810)。
【0451】
その後、端末20Eの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介して、自分のミーティングルーム(第2グループのミーティングルーム)にユーザA.Aを勧誘するための入力がなされたか否かに基づいて、自分のミーティングルームにユーザA.Aを勧誘するか否かを判定する(E820)。勧誘しないと判定したならば(E820:NO)、端末20Eの制御部21は、他ルーム関心提示処理を終了する。
【0452】
勧誘すると判定したならば(E820:YES)、ユーザA.Aを勧誘するように要求するメンバー勧誘要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(E520)。
【0453】
S810の後、サーバ10の制御部11は、通信I/F14によってメンバー勧誘要求情報を受信したか否かを判定し(S820)、受信したと判定しなかったと判定したならば(S820:NO)、他ルーム関心提示処理を終了する。
【0454】
メンバー勧誘要求情報を受信したと判定したならば(S820:YES)、サーバ10の制御部11は、前述したメンバー勧誘情報を、通信I/F22によって、ルームAの端末20A(およびその他のルームメンバー端末)に送信する(S510)。そして、サーバ10の制御部11は、他ルーム関心提示処理を終了する。
【0455】
なお、メンバー勧誘情報を端末20Aに対してのみ送信するようにしてもよい。
また、端末20Aに送信するメンバー勧誘情報と、その他のルームメンバー端末に送信するメンバー勧誘情報とを異なる情報(異なる内容の情報)としてもよい。
【0456】
A810の後、端末20Aの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10からメンバー勧誘情報を受信したか否かを判定する(A820)。受信しなかったと判定したならば(A820:NO)、端末20Aの制御部21は、他ルーム関心提示処理を終了する。
【0457】
メンバー勧誘情報を受信したと判定したならば(A820:YES)、端末20Aの制御部21は、受信したメンバー勧誘情報を表示部24に表示させる(A510)。そして、端末20Aの制御部21は、他ルーム関心提示処理を終了する。
【0458】
図8-2に戻り、他ルーム関心提示処理(W810)を行った後、サーバ10の制御部11は、W210に処理を進める。
【0459】
<第8実施例の効果>
本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザによる自己の端末20に対する入力に基づいて、第2グループ、または第2グループに含まれるユーザ(限定ではなく、第2ユーザの一例)に対して、他ルーム関心提示情報などの情報(限定ではなく、第2グループに興味があることを示す第2情報の一例)を通信I/F22によって送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末は、自己の端末のユーザによる自己の端末に対する入力に基づいて、第2グループ、または第2グループに含まれる第2ユーザに対して、第2グループに興味があることを伝えることができる。
【0460】
また、この場合、限定ではなく例として他ルーム関心提示情報は、限定ではなく例としてメンバー勧誘情報(限定ではなく、招待に関する情報の一例)の送信を依頼することに関する情報を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2グループに興味があることを示す第2情報に、招待に関する情報の送信を依頼することに関する情報を含めることで、端末のユーザは、興味がある第2グループに対して、自分を招待してくれるように依頼することができる。
【0461】
また、この場合、端末20は、他ルームで送受信されている映像情報や他ルームで送受信されている情報に基づくルームトピック情報やルームタグ通知用情報などの情報(限定ではなく、第2グループで送受信されている情報に基づく第3情報の一例)を表示部24に表示する。そして、端末20は、その情報に対する入力に基づいて、他ルーム関心提示情報(限定ではなく、第2情報の一例)を通信I/F22によって送信するようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2グループで送受信されている情報に基づく第3情報が端末の表示部に表示され、この第3情報に対する入力に基づいて、第2グループに興味があることを示す第2情報を送信して、第2グループ、または第2グループに含まれる第2ユーザに対して、第2グループに興味があることを伝えることができる。
【0462】
<第9実施例>
第9実施例は、ユーザのルームからの退出に関連する実施例である。
第2実施例等では、ユーザが全体ミーティングから退出することを可能としたが、ユーザによっては、全体ミーティングからは退出しないが、現在のルームから退出することを希望する場合がある。また、この場合、現在のルームから退出したユーザは、元のルームに戻るのに限らず、他のルームに移動することを希望する場合があり得る。
【0463】
以下の実施例では、現在のルームから退出することを「退室」と称する。退室を「中座」としてもよい。退室や中座は、限定ではなく例として、そのルームでのやり取りをやめ、別のルームに移動し得る状態や、全体ミーティングからは抜けないもののルーム(ミーティングルーム/ベンチルーム)には含まれていない状態を意味してもよいものとする。なお、離席としてもよいものとする。
【0464】
第9実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0465】
<表示画面>
図9-1の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
この図では、ミーティングルーム領域RRAの右側に、ルームAで行われているミーティングに参加しているユーザに関する情報が表示されるルーム参加者領域PRAが設けられている
【0466】
図9-1の下側の図は、
図9-1の上側の図において、退室ボタンLBTがタップされた場合に端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
本実施例では、ユーザA.Aにより退室ボタンLBTがタップされたことに基づき、ユーザA.AがルームAから退室し、端末20Aの表示部24の左部には、ルームAからの退室によってブランクとなった画面が表示されている。
【0467】
また、このブランクとなった画面の右には、退室したルームAを含む、各々の他ルームに対応する他ルーム情報表示領域MRA、MRB、MRC、・・・、が設けられており、他ルーム情報表示領域MRA、MRB、MRC、・・・、には、対応するルームの映像情報が表示されるサブ領域SRA、SRB、SRC、・・・、が設けられている。つまり、この例では、ユーザA.AがルームAから退室した場合、退室したルームAを含む他ルームの映像情報や参加者の情報をユーザA.Aが確認できるようになっている。また、他ルーム情報表示領域に表示されている参加ボタンを操作することで、ユーザA.Aはそのルームに参加することが可能に構成されている。なお、前述した各種の他ルーム情報のうちの参加ボタン以外の情報を操作することで、ユーザA.Aがそのルームに参加することができるようにしてもよい。
【0468】
<処理>
図9-2は、本実施例における通信システム1において実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
W110のステップの後、通信システム1は、ルーム内動画像配信処理を実行する(W910)。
【0469】
図9-3は、本実施例におけるルーム内動画像配信処理の流れの一例を示すフローチャートである。この処理では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、端末20Bの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理を示している。
【0470】
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介して退室するユーザ入力(限定ではなく例として、退室ボタンの操作)がなされたか否かを判定することによって、退室するか否かを判定する(A910)。退室しないと判定したならば(A910:NO)、端末20Aの制御部21は、動画像情報の送信のステップ(A920)と、ルーム内動画像情報の表示のステップ(A930)とを行った後、ルーム内動画像配信処理を終了する。
【0471】
退室すると判定したならば(A910:YES)、端末20Aの制御部21は、現在のミーティングルームからの退室を要求するための退室要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A940)。
【0472】
S920のステップの後、サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって退室要求情報を受信したか否かを判定し(S930)、受信しなかったと判定したならば(S930:NO)、ルーム内動画像情報を端末20Aに送信するステップ(S940)を行った後、ルーム内動画像配信処理を終了する。
【0473】
退室要求情報を受信したと判定したならば(S930:YES)、サーバ10の制御部11は、他ルームに関する情報である他ルーム情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S950)。この場合、退室によってユーザA.AはルームAのルームメンバーから除外されるため、他ルーム情報には、限定ではなく例として、ルームAを含む各々のルームのルーム情報を含めることができる。なお、他ルーム情報に含めることのできる情報については、前述した通りである。
【0474】
A940のステップの後、端末20Aの制御部21は、ルームAのミーティングルームの表示を「OFF」とし、通信I/F22によってサーバ10から受信した他ルーム情報を表示部24に表示させる(A950)。そして、端末20Aの制御部21は、ルーム内動画像配信処理を終了する。つまり、端末20Aでは、ルームAで送受信された動画像情報の出力をやめる制御を行い、退室したルームAを含む他ルーム情報を表示する制御を行う。
【0475】
図9-2に戻り、W910のステップの後、サーバ10の制御部11は、ルーム移動処理を行う(W920)。このルーム移動処理では、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、
図2-6の処理に基づき、各々のルームについて、通信I/F14によって端末20からルーム移動要求情報を受信したか否かを判定する(S201)。そして、受信したと判定したならば(S201:YES)、サーバ10の制御部11は、ミーティングルーム管理データのうち、そのルーム移動要求情報の送信元の端末20のユーザのアプリケーションIDを、現在のルームのルームIDに関連付けられたルームメンバーIDから削除し、移動先のルームのルームIDに関連付けられたルームメンバーIDに追加する(S203)。
【0476】
また、W910のステップにおいて端末20から退室要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、ミーティングルーム管理データのうち、その退室要求情報の送信元の端末20のユーザのアプリケーションIDを、現在のルームのルームIDに関連付けられたルームメンバーIDから一時的に削除し、そのアプリケーションIDを記憶部15に記憶させて保持する。これにより、退室したユーザは、いずれのルームにも含まれない状態となる。
【0477】
W920のステップの後、サーバ10の制御部11は、W160のステップに処理を進める。
【0478】
なお、入出力部23を介して退室するユーザ入力がなされた後、または、端末20の制御部21が退室要求情報をサーバ10に送信してサーバ10がこれを受信した後、設定された時間が経過した場合、または設定された時刻となった場合に、サーバ10の制御部11が、そのユーザを退室させるようにしてもよい。
【0479】
具体的には、限定ではなく例として、入出力部23を介して退室するユーザ入力がなされた後、設定された時間(限定ではなく例として、1分)が経過した場合、または設定された時刻(限定ではなく例として、毎時5分ごとの時刻)となった場合に、端末20の制御部21が、退室要求情報をサーバ10に送信するようにしてもよい。
また、限定ではなく例として、サーバ10が退室要求情報を端末20から受信した後、設定された時間(限定ではなく例として、1分)が経過した場合、または設定された時刻(限定ではなく例として、毎時5分ごとの時刻)となった場合に、サーバ10の制御部11が、その端末20のユーザを退室させるようにしてもよい。
【0480】
このようにするのは、すぐに退室してしまうことにユーザが気まずさを感じる可能性があるためである。これは、他のミーティングルームに移動する場合はより顕著であり、すぐにユーザを退室させて他のミーティングルームに移動させてしまうと、ユーザは元のミーティングルームのルームメンバーに対して、より気まずさを感じてしまう可能性がある。
【0481】
<第9実施例の効果>
本実施例は、第1ミーティングルームで送受信された動画像情報(限定ではなく、音情報と映像情報との一例)を出力する端末20は、自己の端末20のユーザを含む第1ミーティングルームで送受信された動画像情報を表示部24および音出力部26から出力する。そして、端末20は、自己の端末20のユーザによる自己の端末20への退室を行うための入力(限定ではなく、第1入力の一例)に基づいて、第1ミーティングルームで送受信された動画像情報の出力をやめる制御を制御部21によって行う。そして、端末20は、他ルーム情報(限定ではなく、第1グループを示す情報と、第1グループとは異なる第2グループを示す情報との一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末が、端末のユーザを含む第1グループで送受信された音情報と映像情報とを出力し、端末のユーザによる端末への第1入力に基づいて、第1グループで送受信された音情報と映像情報との出力をやめることができる。また、この場合、端末が、第1グループを示す情報と、第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを表示することで、第1グループで送受信された音情報と映像情報との出力がやめられた場合であっても、端末のユーザが、第1グループを示す情報と、第2グループを示す情報とを確認できるようにすることができる。
【0482】
なお、上記の処理例では、ユーザを退室させるにあたり、ユーザのルームとの関連付けを解除し、退室したルームの情報を含む他ルーム情報を表示することとしたが、これに限定されない。
ユーザを退室させるにあたり、ユーザのルームとの関連付けを解除しないようにし、退室したルームのルーム情報と、それ以外のルームのルーム情報(他ルーム情報)とを表示するようにしてもよい。
また、退室したルームのルーム情報は表示させないようにしてもよい。
【0483】
また、この場合、端末20は、自己の端末20のユーザによる自己の端末20への退室を行うための入力(限定ではなく、第1入力の一例)に基づいて、退室要求情報をサーバ10に送信する制御(限定ではなく、第1グループの参加をやめる制御の一例)を制御部21によって行うようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末が、端末のユーザによる端末への第1入力に基づいて、端末のユーザによる第1グループの参加をやめるように制御することができる。また、このような制御を行うことで、端末のユーザを第1グループから退室させるといったことが可能となる。
【0484】
また、この場合、端末20は、他ルーム情報(限定ではなく、第2グループを示す情報の一例)に対する入力に基づいて、他ルームに参加する制御を制御部21によって行うようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末が、第2グループを示す情報に対する入力に基づいて、第2グループにユーザを参加させることができる。
【0485】
また、この場合、端末20は、自己の端末20のユーザによる退室を行うための入力(限定ではなく、第1入力の一例)の後、設定された時間が経過した場合、または設定された時刻になった場合、第1ミーティングルームで送受信された動画像情報の出力をやめる制御を制御部21によって行うようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末が、第1入力の後、設定された時間が経過した場合、または設定された時刻になった場合、第1グループで送受信された音情報と映像情報との出力をやめることができる。また、このようにすることで、端末のユーザがグループからすぐに退室することに気まずさを感じるようなことを防止することできる。
【0486】
また、本実施例は、第1ミーティングルームで送受信された動画像情報(限定ではなく、音情報と映像情報との一例)を中継するサーバ10は、第1ミーティングルームに含まれる端末20(限定ではなく、第1端末の一例)のユーザによる自己の端末20への退室を行うための入力(限定ではなく、第1入力の一例)に基づいて、第1ミーティングルームに含まれる端末20から送信された動画像情報を、上記の第1端末へ送信することをやめる制御を行う制御部11と、他ルーム情報(限定ではなく、第1グループを示す情報と、第1グループとは異なる第2グループを示す情報との一例)を上記の第1端末に送信する通信I/F14とを備える構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、サーバが、第1グループに含まれる第1端末のユーザによる第1端末への第1入力に基づいて、第1グループに含まれる端末から送信された、音情報と映像情報とを第1端末へ送信することをやめることができる。また、サーバは、第1グループを示す情報と、第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを第1端末に送信することで、第1グループに含まれる端末から送信された、音情報と映像情報とを第1端末へ送信することをやめた場合であっても、第1端末のユーザが、第1グループを示す情報と、第2グループを示す情報とを確認できるようにすることができる。
【0487】
<第10実施例>
第10実施例は、第9実施例とは少し異なり、ミーティングルームから退出したユーザを、前述したベンチルームに移動させることに関する実施例である。
【0488】
第10実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0489】
<データ構成>
図10-1は、本実施例におけるミーティング管理データベース155の一例であるミーティング管理データベース155Dのデータ構成例を示す図である。
ミーティング管理データベース155Dでは、各々のミーティング管理データに含まれるミーティングルーム管理データにおいて、限定ではなく例として、ルームIDと、ルーム名と、ルームメンバーIDとが関連付けて記憶される。
【0490】
本実施例において、ルームIDには、限定ではなく例として、前述したミーティングルームのルームIDの他、「ベンチルーム」のルームID(この例では「R999」)が記憶される。
また、ベンチルームのルームIDには、限定ではなく例として、ルーム名として「ベンチルーム」が、ルームメンバーIDとしてベンチルームに含まれるユーザのアプリケーションIDが記憶される。
【0491】
なお、ミーティングルーム管理データに、上記以外のルーム情報として、限定ではなく例として、ルームメンバーごとの発言量(ルームメンバーIDごとの発言量)や、ルーム内で共有されるリンクや画像保存先等の情報を記憶させるようにしてもよい。また、前述したルームトピック等(ただし、ベンチルームを除く。)を記憶させるようにしてもよい。
【0492】
なお、後述するが、ベンチルーム(ベンチルームのルームメンバー、ベンチルームのルームメンバーの端末、ベンチルームのグループ)でメッセージ等の送受信を行うようにしてもよい。そして、この場合、サーバ10の制御部11は、ベンチルームで送受信されたメッセージ等に基づいて、ベンチルームのルームトピックを推定して取得するようにしてもよい。そして、この場合は、上記のミーティングルーム管理データのベンチルームの欄にも、ルームトピックを記憶させるようにしてもよい。
【0493】
<表示画面>
図10-2の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図であり、
図9-1の上側の図と同様である。
【0494】
図10-2の下側の図は、
図10-2の上側の図において、退室ボタンLBTがタップされた場合に端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
ユーザA.Aによって退室ボタンLBTがタップされたことに基づき、ユーザA.AはルームAから退室し、端末20Aの表示部24の左部には、
図9-1下側の図とは異なり、ユーザA.Aが移動したベンチルームの画面が表示されるベンチルーム領域BRRが表示されている。また、ベンチルーム領域BRRの下には、ベンチルームに参加している(ベンチルームで待機している)、ユーザA.A以外のユーザに関する情報が表示されるベンチルーム参加者領域PRBRが設けられており、この例では、ベンチルームにいるユーザA.A以外のユーザであるユーザP.PとユーザQ.Qとに関する情報が表示されている。
また、これらの領域の右には、
図9-1の下側の図と同様の、他ルームごとの他ルーム情報表示領域MRA、MRB、MRC、・・・、として、対応する他ルームの映像情報が表示されるサブ領域SRA、SRB、SRC、・・・、を含む領域が表示されている。
この場合、自分が含まれるルームは「ベンチルーム」であり、他ルームは「ミーティングルーム」となる。
【0495】
なお、前述したように、ベンチルームのルームメンバー間で、メッセージ等の送受信を行うことができるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0496】
図10-3の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図であり、
図9-1の上側の図や
図10-2の上側の図とほぼ同様であるが、この例では、ミーティングルーム領域RRAの右に、他ルームごとの他ルーム情報表示領域MRA、MRB、MRC、・・・、として、対応する他ルームで行われているミーティングの映像情報が表示されるサブ領域SRA、SRB、SRC、・・・と、ルーム名、参加ボタン、ルームメンバーに関する情報、招待ボタン等を含む領域とが表示されている。
【0497】
図10-3の下側の図は、
図10-3の上側の図において、退室ボタンLBTがタップされた場合に端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
退室ボタンLBTがタップされたことに基づき、端末20Aの表示部24の左部には、
図9-1下側の図と同様にブランクの画面が表示されている。また、その右には、他ルームごとの他ルーム情報表示領域MRA、MRB、MRC、・・・、として、対応する他ルームのワード(ルームトピックやルームタグ通知用情報)が表示されるサブ領域SRA、SRB、SRC、・・・、を含む領域が表示されている。
つまり、この例では、ユーザA.AがルームAから退室した場合、ベンチルームに移動せず、退室したルームAを含む他ルームの話題をユーザA.Aが確認できるようになっている。
【0498】
図10-4の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図であり、
図10-3の上側の図と同様である。
【0499】
図10-4の下側の図は、
図10-4の上側の図において、退室ボタンLBTがタップされた場合に端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
退室ボタンLBTがタップされたことに基づき、端末20Aの表示部24の左部には、
図10-2下側の図と同様にベンチルーム領域BRRにベンチルームの画面が表示されている。また、その右には、
図10-3の下側の画面と同様に、他ルームごとの他ルーム情報表示領域MRA、MRB、MRC、・・・、として、対応する他ルームのワード(ルームトピックやルームタグ通知用情報)が表示されるサブ領域SRA、SRB、SRC、・・・、を含む領域が表示されている。
つまり、この例では、ユーザA.AがルームAから退室した場合、ベンチルームに移動し、退室したルームAを含む他ルームの話題をユーザA.Aが確認できるようになっている。
【0500】
なお、他ルーム情報表示領域には、限定ではなく例として、
図2-1と同様に、ルームトピックに関連する画像や共有される画像が表示されてもよい。
また、
図2-2と同様に、映像情報等に対する入力に基づいて、ルームトピックやルームタグ通知用情報等が表示されるようにしてもよい。
また、
図3-1や
図3-3に示すように、ベンチルームに移動したユーザの情報に基づいて、関連性のある他ルーム情報を強調表示させるようにしてもよい。
【0501】
<処理>
図10-5は、本実施例における通信システム1において実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
W110のステップの後、通信システム1は、ルーム内動画像配信処理を行う(W1010)。このルーム内動画像配信処理では、限定ではなく例として
図9-3の処理において退室要求情報を受信すると(S930:YES)、サーバ10の制御部11は、他ルーム情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S950)。この場合、他ルーム情報には、前述した情報の他に、限定ではなく例として、以下の情報を含めてもよい。
・ベンチルームのルームメンバーの情報(限定ではなく例として、ベンチルームのルームメンバー名、そのルームメンバーID、そのルームメンバーの画像)
【0502】
また、ルーム内動画像配信処理において、サーバ10の制御部11は、以下のいずれかの処理を行うようにすることができる。
・ベンチルームのルームメンバーの端末20から動画像情報を受信してもルーム内動画像生成処理を行わない
・ベンチルームのルームメンバーの端末20から動画像情報を受信した場合、ルーム内動画像生成処理は行うが、生成したルーム内動画像情報をその端末20に送信しない
このようにすることで、上記の処理例では、端末20Aの表示部24に、ルーム内動画像情報が表示されないようにすることができる。
【0503】
なお、これとは異なり、サーバ10の制御部11が、ルーム内動画像情報をベンチルームのルームメンバーの端末20に送信するようにしてもよい。この場合、ルーム内動画像配信処理において、ベンチルームのルームメンバーの端末20の制御部21は、受信したルーム内動画像情報を表示部24に表示しないようにすることができる。
また、これとは異なり、ベンチルームのルームメンバーの端末20の制御部21が、動画像情報をサーバ10に送信しないようにしてもよい。
このようにすることで、上記の処理例では、ルーム内動画像情報が端末20Aの表示部24に表示されないようにすることができる。
【0504】
また、前述したように、ベンチルームのルームメンバーの端末20が、入出力部23を介したユーザ入力に基づいて、ベンチルームの他のユーザに対して、サーバ10を介してメッセージを送信することを可能としてもよい。この場合は、入出力部23を介してテキストコンテンツ等のコンテンツが入力され、コンテンツの送信ボタンがタップされると、端末20Aの制御部21は、入力されたコンテンツをサーバ10に送信する。そして、サーバ10の制御部11は、受信したコンテンツに基づきメッセージ情報を生成し、生成したメッセージ情報を、ベンチルームの他のユーザの端末20に送信するようにすることができる。
【0505】
W1010のステップの後、通信システム1は、ルーム移動処理を行う(W1040)。このルーム移動処理では、サーバ10の制御部11は、各々のルームについて、通信I/F14によって端末20からルーム移動要求情報を受信したか否かを判定する。そして、受信したと判定したならば、サーバ10の制御部11は、ミーティングルーム管理データのうち、そのルーム移動要求情報の送信元の端末20のユーザのアプリケーションIDを、現在のルームのルームIDに関連付けられたルームメンバーIDから削除し、移動先のルームのルームIDに関連付けられたルームメンバーIDに追加する。
【0506】
また、端末20において、入出力部23を介して退室するユーザ入力(限定ではなく例として、退室ボタンの操作等)がなされると、その端末20からサーバ10に対して、ベンチルームへの移動を要求するルーム移動要求情報、または現在のミーティングルームからの退出を要求する退室要求情報が送信される。そして、サーバ10の制御部11は、受信した情報に基づいて、ミーティングルーム管理データのうち、その端末20のユーザのアプリケーションIDを、現在のルームのルームIDに関連付けられたルームメンバーIDからベンチルームのルームIDに関連付けられたルームメンバーIDに付け替える。
【0507】
W1040のステップの後、サーバ10の制御部11は、W130のステップに処理を移し、設定時間が経過したと判定した場合(W130:YES)、ルームトピック取得処理を行う(W1020)。
このルームトピック取得処理では、サーバ10の制御部11は、ベンチルームについてはルームトピックを取得しなくてもよいが、上記のように、限定ではなく例として、ベンチルームのルームメンバー間で送受信されたメッセージ(コンテンツ)等に基づいて、ベンチルームのルームトピックを推定して取得するようにしてもよい。
【0508】
その後、通信システム1は、ルームトピック更新処理を行う(W1030)。
【0509】
ルームトピック更新処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ルームトピック情報をベンチルームのルームメンバーの端末20に送信しないようにすることができる。
このようにすることで、ルームトピックやルームタグ通知用情報が、ベンチルームのルームメンバーの端末20に表示されないようにすることができる。
【0510】
なお、これとは異なり、サーバ10の制御部11が、ルームトピック情報をベンチルームのルームメンバーの端末20に送信するようにしてもよい。この場合、ルームトピック更新処理において、ベンチルームのルームメンバーの端末20の制御部21は、限定ではなく例として、以下のいずれかの処理を行うようにしてもよい。
・ルームトピック情報を受信してもルームタグ通知用情報生成処理を行わず、ルームタグ通知用情報を表示しない
・受信したルームトピック情報に基づいてルームタグ通知用情報生成処理を行うが、生成したルームタグ通知用情報を表示しない
・受信したルームトピック情報のルームトピックを表示しない(ルームタグ通知用情報も表示しない)
このようにすることで、ルームトピックやルームタグ通知用情報が、ベンチルームのルームメンバーの端末20に表示されないようにすることができる。
【0511】
W1030のステップの後、サーバ10の制御部11は、W160のステップに処理を進める。
【0512】
<第10実施例の効果>
本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザによる自己の端末20への退室を行うための入力(限定ではなく、第1入力の一例)に基づいて、現在いるミーティングルームとは異なるルームの1つであるベンチルーム(限定ではなく、第3グループの一例)に移動する制御を制御部21によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1入力に基づいて、第1グループとは異なる第3グループに端末のユーザを移動させることができる。
【0513】
また、この場合、ベンチルーム(ベンチルームのグループ)は、ベンチルーム(ベンチルームのグループ)内で動画像情報の送受信が不可であるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1入力に基づいて、第1グループとは異なる第3グループに移動した後は、その第3グループ内で、音声情報および映像情報が送受信できないようにすることができ、ユーザが待機することを可能とすることができる。
【0514】
また、この場合、ベンチルーム(ベンチルームのグループ)は、メッセージの送受信が可能であるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、上記と相まって、第3グループ内での音声情報および映像情報の送受信は不可であるが、メッセージの送受信は可能とすることで、第3グループ内でメッセージによる簡単なやり取りを行うことを可能とすることができる。
【0515】
また、この場合、端末20は、自己の端末20のユーザがベンチルーム(ベンチルームのグループ)に含まれる場合、ベンチルームに移動する前のルーム(グループ)を示す情報と、他ルーム(他グループ)を示す情報とを表示する制御を制御部21によって行うようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザが第3グループに含まれる場合であっても、第1グループを示す情報と、第2グループを示す情報とを表示して、第1グループを示す情報と、第2グループを示す情報とを端末のユーザが確認できるようにすることができる。
【0516】
<第10変形例(1)>
上記の実施例において、設定された条件が成立したことに基づいて、ベンチルームに含まれるユーザに対して、ミーティングルームに参加することの提案等を行うようにしてもよい。
【0517】
図10-6の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図であり、
図10-4の下側の図と同様である。
図10-6の上側の図のベンチルームの画面が表示された後、
図10-6の下側の図に示すように、この例では、ルームAに参加することをユーザA,Aに促すテキスト(この例では「ルームAに参加してみませんか?」のテキスト)と、移動ボタンMBTと、キャンセルボタンCBTとを含むメンバー勧誘情報(ルーム参加提案情報と言ってもよい。)が、ポップアップ形式で表示されるポップアップ領域PPR10に表示されている。
【0518】
このメンバー勧誘情報は、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11が、設定された条件が成立したことに基づいて、端末20Aに送信するようにすることができる。設定された条件は、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれか1つとすることができる。
・ユーザがベンチルームに移動してから設定時間が経過したこと
・ユーザがベンチルームに移動した後、設定時刻となったこと
【0519】
また、この場合、提案する移動先のルームは、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11が、以下のいずれかのルームに決定することができる。
・サーバ10に対して前述したメンバー勧誘要求情報を送信した端末20(メンバー勧誘要求情報を受信した端末20)のユーザが含まれるルーム
・ベンチルームのルームメンバーがベンチルームに移動する直前にいたミーティングルーム
・ベンチルームのルームメンバーのユーザ情報に基づいて決定したミーティングルーム(手法は前述した実施例と同様)
・ランダムに決定したミーティングルーム
【0520】
サーバ10に対してメンバー勧誘要求情報を送信した端末20のユーザが含まれるルームを移動先のルームに提案することは、ベンチルームのルームメンバーに対する招待を受けて、その招待を受けたルームに移動することをユーザに提案することを意味する。
【0521】
また、この例では、
図10-6の上側の図では、ベンチルーム領域BRRおよびベンチルーム参加者領域PRBRの右に表示される他ルームごとの他ルーム情報表示領域MRA、MRB、MRC、・・・、のサブ領域SRA、SRB、SRC、・・・、には、対応する他ルームのワード(ルームトピックやルームタグ通知用情報)が表示されていた。しかし、上記の設定された条件が成立したことに基づいて、
図10-6の下側の図では、サブ領域SRA、SRB、SRC、・・・、には、表示されていたワード(ルームトピックやルームタグ通知用情報)の表示が消去され、それに代えて、対応する他ルームの映像情報が表示されている。
なお、この場合に、設定された条件が成立したことに基づいて、
図10-6の下側の画面において、他ルーム情報表示領域に他ルーム情報を何も表示させないようにしてもよい。
【0522】
移動ボタンMBTがタップされると、端末20Aからサーバ10に対してルーム移動要求情報が送信され、サーバ10によってルーム移動処理が実行されることで、提案された移動先のルーム(この例ではルームA)にユーザA.Aが移動される。
【0523】
なお、サーバ10の制御部11が、メンバー勧誘情報を端末20Aに送信し、それを端末20Aの制御部21が表示部24に表示するようにするのではなく、端末20Aの制御部21が、設定された条件(上記と同様)が成立したか否かを判定し、成立したと判定した場合に、メンバー勧誘情報を表示部24に表示するようにしてもよい。
【0524】
図10-7の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
この例では、ベンチルーム領域BRRおよびベンチルーム参加者領域PRBRの右に、他ルームごとの他ルーム情報表示領域MRA、MRB、MRC、・・・、として、対応する他ルームのワード(ルームトピックやルームタグ通知用情報)が表示されるサブ領域SRA、SRB、SRC、・・・、を含む領域が表示されている。
【0525】
また、この例では、ベンチルーム領域BRR内に、他ルームごとの会話量を棒グラフで表した会話量領域CARが表示されている。他ルームごとの会話量は、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、ミーティングルーム管理データに各々のルームと関連付けて記憶されるルームメンバーごとの発言量に基づいて、ルームごとに集計するようにすることができる。そして、集計の結果として得られたルームごとの会話量の情報がサーバ10から端末20に送信され、この例では、端末20Aの制御部21が、受信した会話量の情報に基づいて、他ルームごとの会話量をグラフ形式で表示させるようにすることができる。
なお、サーバ10の制御部11がグラフまで生成して端末20に送信するようにしてもよい。
【0526】
なお、端末20の制御部21が、ミーティングルームでのミーティング中に、その端末20のユーザの発言量の情報を要求する発言量要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する。そして、サーバ10の制御部11が、通信I/F14によって端末20から発言量要求情報を受信したことに基づいて、そのユーザの発言量の情報をその端末20に送信するようにしてもよい。そして、端末20の制御部21は、受信した発言量を表示部24に表示させるようにしてもよい。なお、自分の発言量ではなく、任意に選択・指定したユーザの発言量の情報をサーバ10に要求し、それを取得することができるようにしてもよい。また、端末20の制御部21が、音入力部25によって入力された音情報に基づいて、自己の端末20のユーザの発言量を取得するようにしてもよい。
【0527】
図10-7の上側の図のベンチルームの画面が表示された後、
図10-7の下側の図に示すように、この例では、ルームDに参加することをユーザA,Aに促すテキスト(この例では「ルームDに参加してみませんか?」のテキスト)と、移動ボタンMBTと、キャンセルボタンCBTとを含むメンバー勧誘情報が、ポップアップ形式で表示されるポップアップ領域PPR11に表示されている。
【0528】
このルーム参加者情報は、限定ではなく例として
図10-6と同様に、サーバ10の制御部11が、設定された条件(限定ではなく例として、ユーザがベンチルームに移動してから設定された時間が経過したことや、ユーザがベンチルームに移動した後、設定された時刻となったこと等)が成立したことに基づいて、端末20Aに送信するようにすることができる。
【0529】
また、この例において、提案する移動先のルームは、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11が、他ルームごとの会話量に基づいて決定することができる。具体的には、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、会話量が最も少ないルームを、提案する移動先のルームに決定するようにすることができる。
【0530】
また、この例では、
図10-7の上側の図では、ベンチルーム領域BRRおよびベンチルーム参加者領域PRBRの右に表示される他ルームごとの他ルーム情報表示領域MRA、MRB、MRC、・・・、のサブ領域SRA、SRB、SRC、・・・、には、対応する他ルームのワード(ルームトピックやルームタグ通知用情報)が表示されていた。
しかし、上記の設定された条件が成立したことに基づいて、
図10-7の下側の図では、
図10-7の上側の図においてサブ領域SRA、SRB、SRC、・・・、に表示されていたワード(ルームトピックやルームタグ通知用情報)の表示が消え、それに代えて、対応する他ルームの映像情報が表示されている。
【0531】
移動ボタンMBTがタップされると、端末20Aからサーバ10に対してルーム移動要求情報が送信され、サーバ10によってルーム移動処理が実行されることで、提案された移動先のルーム(この例ではルームD)にユーザA.Aが移動される。
【0532】
なお、サーバ10の制御部11が、メンバー勧誘情報を端末20Aに送信し、それを端末20Aの制御部21が表示部24に表示するようにするのではなく、端末20Aの制御部21が、設定された条件(上記と同様)が成立したか否かを判定し、成立したと判定した場合に、メンバー勧誘情報を表示部24に表示するようにしてもよい。
【0533】
また、
図10-6や
図10-7の例では、提案する移動先のルームに移動するか否かの確認をベンチルームのルームメンバーに対して行い、ユーザが移動することに承認した場合に、提案する移動先のルームにユーザを移動させることとしたが、これに限定されない。
サーバ10の制御部11が、設定された条件が成立したことに基づいて、ユーザの承認を得ることなくルーム移動処理を行うようにし、提案する移動先のルームにユーザを移動させるようにしてもよい(ベンチルームからの強制移動と言ってもよい。)。
【0534】
また、サーバ10の制御部11が、設定された条件が成立したことに基づいて、ユーザをベンチルームから強制的に退出(以下、「強制退出」(強制退室)と称する。)させてもよい。この場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、そのユーザのアプリケーションIDを、ベンチルームのルームIDに関連付けられたルームメンバーIDから一時的に削除し、そのアプリケーションIDを記憶部15に記憶させて保持する。これは、ベンチルームから強制退出させたユーザを把握できるようにするためである。これにより、ユーザは、いずれのルーム(ベンチルームを含む。)にも含まれない状態となる。
【0535】
また、上記のように、サーバ10の制御部11がユーザをベンチルームから強制退出させるにあたり、上記の設定された条件が成立した場合に、限定ではなく例として、そのユーザの端末20への他ルーム情報の送信をやめ、そのユーザの端末20に他ルーム情報が表示されなくなるようにしてもよい。つまり、ベンチルームから強制退出させるユーザは、他のルームの情報を確認することができなくなるようにしてもよい。
【0536】
本変形例は、端末20は、自己の端末20のユーザがベンチルーム(ベンチルームのグループ)に含まれ、メンバー勧誘情報やルーム参加提案情報(限定ではなく、招待に関する情報の一例)を通信I/F22によって受信した場合、メンバー勧誘情報やルーム参加提案情報に基づくルーム(グループ)に移動する制御を制御部21によって行うようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、端末が、端末のユーザが第3グループに含まれ、招待に関する情報を受信した場合、招待に関する情報に基づくグループに端末のユーザを移動させることができる。また、このような制御を行うことで、限定ではなく例として、ユーザを第3グループから招待されたグループに強制移動させるといったことが可能となる。
【0537】
また、この場合、端末20は、設定時間以上、または設定時刻まで、ベンチルーム(ベンチルームのグループ)に端末20のユーザが含まれる場合、他ルーム情報(限定ではなく、第1グループを示す情報と第2グループを示す情報との一例)の表示を表示部24に表示しない制御を制御部21によって行うようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末が、設定された時間以上、または設定された時刻まで第3グループに端末のユーザが含まれる場合、第1グループを示す情報と第2グループを示す情報との表示を表示部に表示しないようにすることで、第1グループを示す情報と第2グループを示す情報とを端末のユーザが確認できないようにすることができる。また、このような制御を行うことで、限定ではなく例として、ユーザを第3グループから強制退出させるといったことが可能となる。
【0538】
また、この場合、端末20は、設定時間以上、または設定時刻まで、ベンチルーム(ベンチルームのグループ)に端末20のユーザが含まれる場合、ベンチルーム(ベンチルームのグループ)とは異なるルーム(グループ)に移動する制御を制御部21によって行うようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末が、設定された時間以上、または設定された時刻まで第3グループに端末のユーザが含まれる場合、第3グループとは異なる第4グループにユーザを移動させることができる。また、このような制御を行うことで、限定ではなく例として、ユーザを第3グループから第4グループに強制移動させるといったことが可能となる。
【0539】
また、この場合、端末20が、自己の端末20のユーザによる発言量を、制御部21、通信I/F22、音入力部25等(限定ではなく、取得部の一例)によって取得するようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末が、端末のユーザによる発言量を取得することができる。また、限定ではなく例として、端末が、取得した発言量を表示部に表示するなどすることで、自己の端末のユーザが自分の発言量を把握できるようにすることができる。
【0540】
<第11実施例>
第11実施例は、設定された条件が成立したことに基づいて、ユーザを退室させることを可能にする実施例である。
【0541】
第11実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0542】
第9実施例や第10実施例で説明したように、ユーザは退室するためのユーザ入力(限定ではなく例として、退室ボタンのタップ等)を行うことによって、退室することができる。このユーザ入力が行われることも、設定された条件の1つと捉えてもよい。
本実施例では、このユーザ入力が行われること以外の条件が成立したことに基づいて、ユーザが退室することを可能にする。一例として、端末20が、自己の端末20のユーザに関する情報を取得し、そのユーザに関する情報の取得に基づいて、いわば自動的に端末20のユーザを退室させる手法を例示する。
【0543】
<表示画面>
図11-1の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
この例では、ミーティング中にユーザAが席を立ったことにより、ミーティングルーム領域RRAのユーザAの映像が表示される領域に、撮像部27によって撮像されたユーザA.Aが離席していることを示す映像(ユーザA.Aが座っている椅子を含む映像)が表示されている。
【0544】
図11-1の下側の図は、その後、設定された条件が成立した場合に端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
この例では、限定ではなく例として、端末20Aの撮像部27によって撮像された映像から、設定された時間以上(または設定された時間超)、人物が検出されなかったことに基づいて、ユーザA.Aは離席した状態(限定ではなく例として、一定時間以上、席を離れている状態)であると判定される。そして、この例では、その判定結果に基づいて、ユーザA.Aがベンチルームに移動された状態が示されている。
【0545】
具体的には、前述したベンチルーム領域BRRおよびベンチルーム参加者領域PRBRを含む画面が表示されている。また、ベンチルーム領域BRRおよびベンチルーム参加者領域PRBRの右には、ルームAを含む他ルーム別の話題に関するワード(ルームトピックやルームタグ通知用情報)が表示されるサブ領域SRA、SRB、SRC、・・・、を含む他ルーム情報表示領域MRB、MRC、MRD、・・・、が表示されている。
【0546】
図11-2の上側の図は、ルームAに参加しているユーザA.Aの端末20Aに表示される画面の一例を示す図である。
この例では、ミーティング中にユーザAが自己の端末20AのビデオボタンVBTをタップしたことで、自分の映像(限定ではなく例として、端末20Aの撮像部27により撮像された映像)が非表示とされた状態が示されている。また、この例では、ミーティングルーム領域RRAのユーザA.Aの映像が表示される領域に、「自動退室」の文字とともにスライドボタンが表示されており、このスライドボタンがユーザA.Aによって「ON」とされた状態が示されている。
【0547】
このスライドボタンは、限定ではなく例として、自分(この例ではユーザA.A)をルームAから自動退室させるために用いられるボタンとすることができる。
また、この例では、ビデオボタンVBTがタップされた後、またはスライドボタンが「ON」とされた後、設定された条件が成立すると、ユーザがベンチルームに移動されるように構成されている。
なお、スライドボタンが「OFF」とされた場合は、設定された条件が成立しても、ルームから自動退室されないようにすることができる。
【0548】
図11-2の下側の図は、上記の設定された条件が成立した場合に端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
この例では、限定ではなく例として、ビデオボタンVBTがタップされた後、またはスライドボタンが「ON」とされてから、設定された時間以上(または設定された時間超)、時間が経過したことに基づいて、ユーザA.Aがベンチルームに移動された状態が示されている。
【0549】
なお、ここでは、ユーザA.AがビデオボタンVBTを操作して映像「OFF」の状態としたことに基づいて自動退室する例を示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、ユーザA.AがスピーカボタンSBTを操作して音声「OFF」(ミュート)の状態としたことに基づいて、上記と同様にユーザA.Aを自動退室させるようにしてもよい。
【0550】
<処理>
図11-3は、本実施例における通信システム1において実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
W110のステップの後、通信システム1は、ルーム内動画像配信処理を行う(W1110)。
【0551】
図11-4は、本実施例におけるルーム内動画像配信処理の流れの一例を示すフローチャートである。この処理では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、端末20Bの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理を示している。
【0552】
S920のステップの後、サーバ10の制御部11は、ユーザの離席検出を行う(S1110)。具体的には、限定ではなく例として、端末20Aから送信される動画像情報、端末20Bから送信される動画像情報(およびその他のルームメンバー端末から送信される動画像情報)に基づいて、離席したユーザが存在するか否かを判定する。ここでいう離席とは、ユーザが事情(休憩等)により一時的に自分の席から離れることを意味するものとする。
【0553】
より具体的には、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、各々の動画像情報に含まれる映像情報に対して人物検出処理を行い、設定された時間以上(または設定された時間超)、人物が検出されなかった場合に、その動画像情報の送信元の端末20のユーザは離席していると判定する。
なお、この場合、設定された時刻まで、人物が検出されなかった場合に、その動画像情報の送信元の端末20のユーザは離席していると判定してもよい。
【0554】
また、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、各々の動画像情報に含まれる音情報に対して話者検出処理を行い、設定された時間以上(または設定された時間超)、話者が検出されなかった場合に、その動画像情報の送信元の端末20のユーザは離席していると判定するようにしてもよい(端末20のユーザの発言量に基づく離席判定と考えてもよい)。
なお、この場合、設定された時刻まで、話者が検出されなかった場合に、その動画像情報の送信元の端末20のユーザは離席していると判定してもよい。
【0555】
また、前述したように、サーバ10の制御部11が、端末20のユーザによって映像「OFF」とされてから、設定された時間以上(または設定された時間超)、時間が経過した場合に、その端末20のユーザは離席していると判定してもよい。
なお、この場合、端末20のユーザによって映像「OFF」とされた後、設定された時刻まで映像「OFF」とされている場合に、その端末20のユーザは離席していると判定してもよい。
【0556】
また、前述したように、サーバ10の制御部11が、端末20のユーザによって音声「OFF」とされてから、設定された時間以上(または設定された時間超)、時間が経過した場合に、その端末20のユーザは離席していると判定してもよい。
なお、この場合、端末20のユーザによって音声「OFF」とされた後、設定された時刻まで音声「OFF」とされている場合に、その端末20のユーザは離席していると判定してもよい。
【0557】
離席が検出されたと判定したならば(S1110:YES)。サーバ10の制御部11は、S950に処理を移す。
一方、離席が検出されなかったと判定したならば(S1110:NO)、サーバ10の制御部11は、S940に処理を移す。
【0558】
A920の後、端末20Aの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10からルーム内動画像情報を受信したか否かを判定する(A1110)。
【0559】
受信したと判定したならば(A1110:YES)、端末20Aの制御部21は、A930に処理を移す。
受信しなかったと判定したならば(A1110:NO)、端末20Aの制御部21は、A950に処理を移す。
【0560】
図11-3に戻り、W1110のステップの後、サーバ10の制御部11は、ルーム移動処理を行う(W920 or W1040)。ユーザA.Aをベンチルームに移動させない場合は、前述したW920のステップのルーム移動処理を適用し、ユーザA.Aをベンチルームに移動させる場合は、前述したW1040の処理を適用することができる。
そして、サーバ10の制御部11は、W160のステップに処理を進める。
【0561】
なお、上記の処理では、離席検出をサーバ10が行うこととしたが、これに限定されない。離席検出を端末20が行うようにしてもよい。この場合、端末20は、上記と同様の手法によって自己の端末20のユーザの離席検出を行い、離席を検出したと判定したならば、離席を検出したことを示す離席検出情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信するようにすることができる。
【0562】
端末20の制御部21が行う離席検出は、限定ではなく例として、上記のように映像情報(撮像部27によって撮像された画像)に基づく人物検出処理によって実現してもよいし、上記のように音入力部25によって入力された音情報に基づく話者検出処理(端末20のユーザの発言量の判定)によって実現してもよい。また、上記のように映像「OFF」や音声「OFF」とされたことに基づいて実現してもよい。
【0563】
また、離席が検出された場合に、限定ではなく例として
図11-1や
図11-2のようにユーザをベンチルームに移動させてベンチルームの画面を表示させるのではなく、限定ではなく例として
図9-1や
図10-3のようにユーザをベンチルームに移動させずにブランクの画面を表示させるようにしてもよい。
【0564】
<第11実施例の効果>
本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザに関する情報を取得部によって取得し、その取得に基づいて、第1ミーティングルームで送受信された動画像情報の出力をやめる制御を制御部21によって行う。そして、端末20は、他ルーム情報(限定ではなく、第1グループを示す情報と、第1グループとは異なる第2グループを示す情報との一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末が、自己の端末のユーザに関する情報を取得した上で、その取得に基づいて、第1グループで送受信された音情報と映像情報との出力をやめることができる。また、この場合、端末が、第1グループを示す情報と、第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを表示することで、第1グループで送受信された音情報と映像情報との出力がやめられた場合であっても、端末のユーザが、第1グループを示す情報と、第2グループを示す情報とを確認できるようにすることができる。
【0565】
また、この場合、端末20の取得部は、端末20の撮像部27であり、端末20は、撮像部27によって撮像された撮像画像に自己の端末20のユーザが含まれているか否かを撮像画像によって取得するようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末が、端末の撮像部によって撮像された画像に基づいて端末のユーザが含まれているか否かを簡易かつ適切に取得(検出)した上で、その取得に基づいて、第1グループで送受信された音情報と映像情報との出力をやめることができる。
【0566】
また、この場合、端末20が、自己の端末20のユーザによる発言量を音入力部25(限定ではなく、取得部の一例)によって取得するようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末が、端末のユーザによる発言量を取得した上で、その取得に基づいて、第1グループで送受信された音情報と映像情報との出力をやめることができる。
【0567】
また、この場合、端末20は、自己の端末20の撮像部27によって撮像された映像情報が、設定された期間、または設定された時刻まで「OFF」とされた場合(限定ではなく、端末の撮像部によって撮像された映像情報が、設定された期間、または設定された時刻まで第1グループに送信されていない場合の一例)、第1グループで送受信された動画像情報の出力をやめる制御を制御部21によって行う。そして、端末20は、他ルーム情報(限定ではなく、第1グループを示す情報と、第1グループとは異なる第2グループを示す情報との一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末が、端末の撮像部によって撮像された映像情報が、設定された期間、または設定された時刻まで第1グループに送信されていない場合、第1グループで送受信された音情報と映像情報との出力をやめることができる。また、この場合、端末が、第1グループを示す情報と、第1グループとは異なる第2グループを示す情報とを表示することで、第1グループで送受信された音情報と映像情報との出力がやめられた場合であっても、端末のユーザが、第1グループを示す情報と、第2グループを示す情報とを確認できるようにすることができる。
【0568】
<第12実施例>
第12実施例は、限定ではなく例としてミーティングマスターが行うことができることに関する実施例である。
【0569】
第12実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0570】
<表示画面>
図12-1は、ミーティングマスターの端末20の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。ここでは、ミーティングマスターを、ルームAに含まれるユーザB.Bとし、ユーザB.Bの端末20Bの表示部24に表示される画面の一例を示す。
この画面は、ミーティングマスター用管理画面の一例であり、限定ではなく例として、「ミーティングルーム一覧」の文字とともに、自分のルームを含む各々のルームのルーム情報が表示されている。
【0571】
この例では、各々のルームについて、前述した他ルーム情報表示領域MRA、MRB、MRC、・・・、と同様のルーム情報表示領域MRA2、MRB2、MRC2、・・・、が設けられている。また、各々のルームについて、ルーム情報表示領域MRA2、MRB2、MRC2、・・・、には、前述した他ルーム情報表示領域MRA、MRB、MRC、・・・、と同様のサブ領域SRA、SRB、SRC、・・・、が設けられている。そして、この例では、そのルームの話題に関するワードが表示されている。
【0572】
また、最上部のルームAのルーム情報表示領域MRA2の右上には、ミーティングマスターが全ルームに対して全体アナウンスを行うための全体アナウンスアイコンAICと、全ルームまたは一部のルームを対象としてルームメンバーをシャッフルするためのシャッフルアイコンSICと、ミーティングを終了するためのミーティング終了アイコンEICとが表示されている。
【0573】
全体アナウンスアイコンAICがタップされた後、端末20Bの音入力部25によってユーザB.Bの全体アナウンス用の音声が音入力されると、サーバ10を介して、各々の端末20に対して、この全体アナウンス用の音声の情報が送信され、各々の端末20において音出力される。
なお、全体アナウンスを、メッセージの送信によって実現してもよい。
【0574】
また、シャッフルアイコンSICがタップされると、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11によってランダムにルームメンバーのシャッフルが行われる。
なお、ルームメンバーをシャッフルさせるルームをミーティングマスターであるユーザB.Bが指定することを可能としてもよい。
【0575】
ミーティング終了アイコンEICがタップされると、サーバ10を介して、各々の端末20に対してミーティング終了情報が送信され、その後、全ルームのミーティングが終了される。
【0576】
また、各々のルームのルーム情報表示領域のルーム名の右には、ミーティングマスターがそのルームに対してルームアナウンスを行うためのルームアナウンスアイコンRAICが設けられている。
【0577】
ルームアナウンスアイコンRAIがタップされた後、端末20Bの音入力部25によってユーザB.Bのルームアナウンス用の音声が音入力されると、サーバ10を介して、対象とするルームに含まれる各々のユーザの端末20に対して、このルームアナウンス用の音声の情報が送信され、各々の端末20において音出力される。
なお、ルームアナウンスを、メッセージの送信によって実現してもよい。
【0578】
各々のルーム情報表示領域内のサブ領域の右には、そのルームのルームメンバーに関する情報が表示されており、各々のルームメンバーのアイコン画像、ユーザ名、チャットアイコン等の他、そのルームメンバーを他のルームに強制移動させるための強制移動アイコンFICや、そのルームメンバーのそのミーティングルームでの滞在時間の情報が表示されている。
【0579】
また、その右には、そのミーティングルームにおける各々のルームメンバーの発言量を、限定ではなく例として円グラフで表した発言量グラフが表示されている。このような表示をすることで、ミーティングマスターは、各々のミーティングルームにおいて、各々のルームメンバーがどの程度発言しているかを把握することができる。
なお、発言量グラフは、円グラフに限らず、棒グラフ等としてもよい。また、発言量の具体的な数値(回数や頻度など)を表示してもよい。
【0580】
また、この例では、画面左下部には、ベンチルームに関する情報を含むベンチルーム情報表示領域BRIRが設けられている。ベンチルーム情報表示領域BRIRには、限定ではなく例として、ベンチルームのルームメンバーに関する情報が表示されており、ベンチルームのルームメンバーのアイコン画像、ユーザ名、チャットアイコン、ベンチルームでの滞在時間等の情報が表示されている。
【0581】
また、ベンチルーム情報表示領域BRIRの右には、各々のミーティングルームの会話量の情報が表示される会話量領域CARが設けられている。この例では、会話量領域CARには、各々のミーティングルームの会話量を、限定ではなく例として棒グラフで表した会話量グラフが表示されている。
【0582】
また、会話量領域CARでは、会話量が最も少ないミーティングルームに関連付けて、注意を喚起する情報が表示されている。この例では、ルームDの会話量が最も少ないことに基づいて、会話量グラフのうちのルームDの棒グラフのバーと関連付けて注意マークが表示されている。このような表示をすることで、ミーティングマスターは、各々のミーティングルームの会話の盛り上がり具合を把握することができる。
【0583】
なお、会話量グラフは、棒グラフに限らず、円グラフ等としてもよい。また、会話量の具体的な数値を表示してもよい。また、注意マークを表示させるのに限らず、会話量が最も少ないルームの棒グラフのバーを点滅して表示させるなどしてもよい。
【0584】
また、この表示画面例では、ルームCにおいて、そのルームメンバーであるユーザK.Kに関する情報が表示される欄に、ユーザK.Kからのヘルプを求めるヘルプサインが表示され、ユーザK.Kの表示欄が、他のユーザの表示欄とは異なる表示態様で表示されている。
【0585】
これは、ユーザK.Kの端末20Kからヘルプ情報がサーバ10に送信されることに基づいて、ミーティングマスター用管理画面に表示されるようにすることができる。ヘルプ情報は、限定ではなく例として、ユーザがそのミーティングルームでのミーティングに退屈していたり、そのミーティングルームから抜けたいと考えたような場合に、ユーザが自己の端末20を操作してサーバ10にヘルプ情報を送信させるようにすることができる。そして、サーバ10の制御部11は、受信したヘルプ情報を、ミーティングマスターのユーザの端末20に送信するようにすることができる。
【0586】
この例では、ミーティングマスターであるユーザB.Bは、ユーザK.Kからのヘルプを受けて、限定ではなく例として、ユーザK.Kに関連付けて表示された強制移動アイコンFICを操作して、限定ではなく例として、会話量が最も少ないルームDにユーザK.Kを移動させるなどすることができる。
なお、この強制移動を行うにあたり、ユーザK.Kの承諾を得るようにしてもよいし、承諾を得ないようにしてもよい。
【0587】
なお、強制移動は、前述したサーバ10の制御部11が行うルーム移動処理によって実現することができるため、説明は省略する。
【0588】
<処理>
本実施例における処理では、サーバ10の制御部11は、
図1-10の処理を含む通信システム1において実行される処理において、限定ではなく例として、W160のステップの前などのタイミングで、ミーティングマスターの端末20から、ミーティングマスター用管理画面を表示するための情報の要求を受けたか否かを判定する。そして、受けたと判定したならば、サーバ10の制御部11は、ミーティングマスター用管理画面を表示するために必要な情報を取得する。
【0589】
具体的には、限定ではなく例として、ミーティング管理データベース155のうち、そのミーティングマスターのミーティングマスターIDが記憶されているミーティング管理データを特定する。そして、そのミーティング管理データに含まれるミーティングルーム管理データに基づいて、各々のルームについて、最新のルームトピック、ルームメンバーごとの発言量、各々のルームメンバーの参加の状態(ON/OFF)といった各種の情報を取得する。
【0590】
サーバ10の制御部11は、各々のルームについて、そのルームに含まれるルームメンバーごとの発言量に基づいて、そのルーム内でのルームメンバーごとの発言量の比率を算出する。
また、サーバ10の制御部11は、各々のルームについて、そのルームでのルームメンバーの発言回数を合計するなどして、そのルームの会話量を算出する。そして、その会話量が設定数以下(または設定数未満)であるルームに会話量低フラグ「ON」を設定する。
【0591】
サーバ10の制御部11は、これらの情報を、通信I/F14によってミーティングマスターの端末20に送信する。そして、ミーティングマスターの端末20は、サーバ10から受信した情報に基づいて、ミーティングマスター用管理画面を表示部24に表示させる。
【0592】
なお、サーバ10側で、グラフなどを含むミーティングマスター用管理画面を表示させるための表示用情報を生成するようにし、生成した表示用情報をミーティングマスターの端末20に送信する。そして、ミーティングマスターユーザの端末20が、受信した表示用情報に基づいて、グラフなどを含むミーティングマスター用管理画面を表示させるようにしてもよい。
また、サーバ10から受信した情報に基づいて、ミーティングマスターの端末20側でグラフなどを生成して、ミーティングマスター用管理画面に表示させてもよい。
つまり、ミーティングマスター用管理画面の表示に際して、グラフなどの構成要素を端末20とサーバ10とのどちらで生成するかは、どのようにプログラムされていてもよい。
【0593】
また、ミーティングマスターの端末20が、限定ではなく例として、ルームメンバーの端末20に対して、そのルームメンバーの発言量の情報を、サーバ10を介して送信するようにしてもよい。そして、端末20は、受信した発言量の情報を表示部24に表示するようにしてもよい。
【0594】
なお、ミーティングマスターの端末20からの要求ではなく、前述したように、ミーティングマスター以外のユーザの端末20からの要求に基づいて、サーバ10の制御部11が、そのユーザの発言量の情報をそのユーザの端末20に送信するようにしてもよい。
このようにすることで、各々の端末20のユーザは、自身の発言量を知ることができる。
【0595】
本実施例は、端末20が、自己の端末20のユーザによる発言量を、制御部11や通信I/F14等(限定ではなく、取得部の一例)によって取得する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末が、端末のユーザによる発言量を取得することができる。また、限定ではなく例として、端末が、取得した発言量を表示部に表示するなどすることで、自己の端末のユーザが自分の発言量を把握できるようにすることができる。
【0596】
<第13実施例>
第13実施例は、本開示の手法を、上記の第1実施例~第12実施例や対応する変形例で説明した対面式のミーティングとは異なる形式のミーティングに適用する場合の実施例である。
【0597】
第13実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0598】
本実施例では、第1実施例~第12実施例や対応する変形例とは異なり、ルーム等(ルーム、チーム、チャンネル等)なしに、ユーザのグループが構成される実施例の一例について説明する。つまり、本実施例におけるグループは、ルーム等を伴わないものである。
ただし、前述したように、グループは、アプリケーション等を利用して、ユーザがコミュニケーションを行う場合における、少なくとも1名のユーザで構成される集まりと捉えることができ、また、データ(データ構成)の一種と捉えることができる点は同様である。
【0599】
<表示画面>
図13-1の上側の図は、本実施例においてユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
この画面は、限定ではなく例として、二次元の仮想空間(仮想二次元空間、仮想平面)上に、端末20のユーザを示す情報を表示した画面の一例である。
【0600】
ユーザを示す情報は(ユーザの示し方としては)、限定ではなく例として、ユーザ名、アイコン画像、キャラクタ、アバター、自分の顔画像等の少なくともいずれか1つを適用することができる。この表示画面例では、アイコン画像およびユーザ名を組み合わせた情報によってユーザを示している(以下、説明の便宜上、これを「アバター」と称する。)。そして、各々のユーザのアバターを含む仮想領域GRが表示されている。
なお、仮想空間は、メタバースの一種と捉えてもよいものとする。また、仮想空間は三次元(仮想三次元空間)としてもよいものとする。また、この場合、ユーザを示す情報として、仮想三次元空間上でモデリングしたキャラクタやアバター等を用いてもよいものとする。
【0601】
この例では、各々の端末20のユーザは、自分の好きな場所(自分の都合のよい場所)で端末20を操作し、仮想空間に位置する自分のアバターを操作しながら、サーバ10を介して他のユーザと会話等をすることができるように構成されている。
仮想空間での会話は、オンラインミーティングの一種と捉えることもできるため、前述した実施例と同様に「オンラインミーティングアプリケーション」としている。ただし、これに限定されず、「メタバースアプリケーション」等としてもよい。
【0602】
本実施例では、限定ではなく例として、仮想空間上で一定範囲内にアバターが含まれるユーザ同士は、それらの端末20間で、サーバ10を介して、音情報(限定ではなく例として、音入力部25に入力された自分の音声の情報)や映像情報(限定ではなく例として、自分のアバター視点の映像の情報。撮像部27によって撮像された自分の顔画像を送信してもよい。)を送受信することができるように構成されている。仮想空間上で、距離が近いユーザ同士は、互いに声や姿が伝わるイメージである。
【0603】
より具体的には、ユーザは、仮想空間に位置する自分のアバターを操作して、グループという概念を意識することなく自由に移動して会話をすることができる(明示的にグループ分けされるものではない)ものの、本開示の手法では、仮想空間における一群のアバター(そのユーザ)によって構成されるクラスターを「グループ」とみなして、端末20やサーバ10が前述した各実施例と同様の処理を行うことができるように構成されている。
【0604】
この例では、サーバ10によってグループ分け(グループの分類)が行われ、その結果に基づく情報として他のグループの情報が、仮想領域GRの右に表示されるように構成されている。この例では、グループA、グループB、グループC、・・・、等のようにグループ分けした情報としている。本実施例では、同じグループに含まれるユーザを「グループメンバー」と称してもよいし、同じグループに含まれるユーザの端末20を「グループ内端末」と称してもよい。
【0605】
サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、仮想空間上でのアバターの距離に基づいてグループ分けを行う。
・限定ではなく例として、第1ステップで、仮想空間上で距離が設定距離以下(または設定距離未満)となった2名のアバターのユーザをグループとし、その代表位置(限定ではなく例として、重心)を算出する。第2ステップで、この代表位置から設定距離以下(または設定距離未満)となったアバターがあった場合、そのアバターのユーザもそのグループに含め、再び代表位置を算出する。以下、第2ステップを繰り返す。つまり、グループの重心から所定範囲に含まれることとなったアバターのユーザは、そのグループに含まれることになる。なお、グループに含まれる全部のユーザのアバターの位置から重心を算出してもよいし、グループに含まれる一部のユーザのアバターの位置から重心を算出してもよい。
アバターが移動して代表位置から設定距離超(または設定距離以上)となった場合は、そのアバターのユーザはそのグループから外し、再びそのグループの代表位置を算出する。
【0606】
なお、代表位置を重心とするのではなく、そのグループに含まれる特定のユーザのアバターの位置を代表位置としてもよい。この場合は、グループに含まれる特定のユーザのアバターに近づいたアバターのユーザは、そのグループに含まれることになる。
【0607】
ユーザは、自分のアバターをタッチして移動させる移動操作を行って自分のアバターを仮想領域GR上で移動させる。
この例では、現時点において、ユーザA.A~ユーザD.Dがサーバ10によってグループAに分類され、ユーザE.E~ユーザH.Hがサーバ10によってグループBに分類され、ユーザI.I~ユーザK.Kがサーバ10によってグループCに分類され、ユーザL.L~ユーザO.Oがサーバ10によってグループDに分類されている。
【0608】
それに伴い、
図13-1の上側の図では、仮想領域GRの右に、ユーザA.Aが分類されたグループA以外のグループ(他グループ)であるグループB、グループC、グループD、・・・、に対応する、前述した他ルーム情報表示領域と同様の態様の他グループ情報表示領域MRGB、MRGC、MRGD、・・・、が表示されている。また、各々の他グループ情報表示領域には、前述したサブ領域と同様のサブ領域SRGB、SRGC、SRGD、・・・、が設けられており、この例では、各々のグループの話題に関するワード(グループトピックやグループタグ通知用情報)が表示されている。
【0609】
この例では、ユーザA.Aが自分のアバターをタッチし、右上方向に位置する、ユーザE.E、ユーザF.F、ユーザG.G、ユーザH.Hのアバターのクラスターの近くにスライドさせる移動操作を行った状態が示されている。すると、
図13-1の下側の図が表示される。
【0610】
上記の移動操作により、ユーザA.Aのアバターが移動され、ユーザE.E、ユーザF.F、ユーザG.G、ユーザH.Hの4名のアバターのクラスターの近くにユーザA.Aのアバターが表示されている。その結果、ユーザA.Aはサーバ10によってグループBに分類され、グループBのグループメンバーは、ユーザA.A、ユーザE.E~ユーザH.Hの計5名となる。つまり、グループの再分類が行われる。
【0611】
また、それに伴い、
図13-1の下側の図では、仮想領域GRの右に、ユーザA.Aが抜けたグループAを含み、ユーザA.Aが新たに入ったグループBを除く、グループA、グループC、グループD、・・・、の他グループ情報を含む他グループ情報表示領域MRGA、MRGC、MRGD、・・・、が表示されている。
【0612】
図13-2の上側の図は、本実施例においてユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
この画面では、他グループ情報表示領域MRGB、MRGC、MRGD、・・・、のうちのグループ名等が表示される領域に、前述した実施例と同様の参加ボタンPBTが設けられている。そして、この例では、ユーザA.Aによって、グループDの他グループ情報表示領域MRGDに含まれる参加ボタンPBTがタップされた状態が示されている。すると、
図13-2の下側の図が表示される。
【0613】
上記の参加ボタンPBTの操作により、仮想領域GRにおいて、ユーザA.Aのアバターが移動され、ユーザL.L、ユーザM.M、ユーザN.N、ユーザO.Oの4名のアバターのクラスターの近くにユーザA.Aのアバターが表示されている。その結果、ユーザA.AはグループDに分類され、グループDのグループメンバーは、ユーザA.A、ユーザL.L~ユーザO.Oの計5名となる。つまり、グループの再分類が行われる。
【0614】
また、それに伴い、
図13-2の下側の図では、仮想領域GRの右に、ユーザA.Aが抜けたグループAを含み、ユーザA.Aが新たに入ったグループDを除く、グループA、グループB、グループC、グループE、・・・、の他グループ情報を含む他グループ情報表示領域MRGA、MRGB、MRGC、MRGE、・・・、が表示されている。
【0615】
図13-3の上側の図は、本実施例においてユーザE.Eの端末20Eの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
この画面では、他グループ情報表示領域MRGA、MRGC、MRGD、・・・、のうちの他グループ名等が表示される領域に、その他グループのグループメンバーと関連付けて前述した実施例と同様の招待アイコンIICが設けられている。そして、この例では、ユーザE.Eによって、グループAの他グループ情報表示領域MRGAに含まれるユーザA.Aと関連付けられた招待アイコンIICがタップされた状態が示されている。
【0616】
図13-3の下側の図は、この場合にグループAに含まれるユーザB.Bの端末20Bの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
上記のユーザE.EによるグループAに含まれるユーザA.Aを招待する招待アイコンIICの操作により、仮想領域GRの下部には、ユーザA.AがグループBから招待を受けたことを示す情報PPR13がポップアップ形式で表示されている。
【0617】
なお、この例では、前述した実施例と同様に、メンバー勧誘情報がグループAのグループ内端末に対して送信されるようにすることができ、招待されたユーザA.AではないユーザB.Bの端末20Bの表示部24にも、このような情報が表示されるようにすることができる。
なお、前述した実施例と同様に、メンバー勧誘情報が、招待されたユーザA.Aの端末20Aに対してのみ送信されるようにしてもよい。
【0618】
図13-4の上側の図は、本実施例においてユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
この画面では、他グループ情報表示領域MRGB、MRGC、MRGD、・・・、のサブ領域SRGB、SRGC、SRGD、・・・、には何も情報が表示されていない。
【0619】
また、仮想領域GRの下部には、仮想空間上の休憩所が設けられている。この休憩所は、前述したベンチルームに相当する領域であり、この例では、ユーザA.Aが自分のアバターをタッチして、休憩所にスライドさせる移動操作がなされた状態が示されている。すると、
図13-4の下側の画面が表示される。
【0620】
上記の移動操作により、ユーザA.Aのアバターが休憩所に移動されている。また、ユーザP.PとユーザQ.Qも休憩所に移動する移動操作を行ったことに基づき、この例では、ユーザA.Aと、ユーザP.Pと、ユーザQ.Qとの3名が休憩所におり、これら3名のユーザがサーバ10によって休憩所のグループに分類された状態が示されている。
【0621】
また、休憩所への移動に伴い、
図13-4の下側の図では、ユーザA.Aが抜けたグループAを含む他グループ情報表示領域MRGA、MRGB、MRGC、・・・、のサブ領域SRGA、SRGB、SRGC、・・・、に、各々の他グループに対応するワード(グループトピックやグループタグ通知用情報)が表示されている。
【0622】
なお、上記の仮想空間で表現されるミーティング画面から、第1実施例~第12実施例で説明した対面式のミーティング画面に表示を切り替えることができるようにしてもよい。また、その逆を可能としてもよい。
【0623】
この場合、限定ではなく例として、各々のユーザの端末20に表示される表示画面に「モード切替」等のボタンを設け、このボタンがタップされたことに基づいて、サーバ10の制御に基づき、端末20の制御部21は画面(モード)を切り替えるようにしてもよい。また、この逆を可能としてもよい。
ただし、1名でも可能ではあるが、少なくとも2名以上のユーザが同じモードでなければ、そのモードでのミーティングを行うことが実質的にできないため、他の端末20のユーザに対してモード切替を促すメッセージを送信したり、前述したメンバー勧誘情報(メンバー招待状態)と同様の情報を送信することができるようにしてもよい。
【0624】
<処理>
本実施例における処理は、第1実施例~第12実施例および各変形例で説明した処理に倣って同様に実現することが可能であるため、詳細な説明は省略する。
また、第1実施例~第12実施例および各変形例で説明した内容は、第13実施例に対しても同様に適用可能である。
【0625】
<第13変形例(1)>
第13実施例において、上記のように仮想空間上でのアバター(限定ではなく、ユーザを示す情報の一例)の距離に基づいてグループ分けを行う他にも、限定ではなく例として、仮想空間上にエリアの一種として仮想的な建物(限定ではなく例として、会議室やミーティングルームのイメージ)を1つ以上構成してもよい。そして、サーバ10が、同じ建物内に位置することとなったアバターのユーザを、同じグループに分類するようにしてもよい。つまり、仮想空間上でのアバターの場所に基づいてグループ分けを行うようにしてもよい。
なお、仮想空間上に1つ以上の建物以外のエリア(ミーティングスペース等)を構成するようにし、同様の処理を行うようにしてもよい。
【0626】
また、これらの場合、アバターがエリアに入ると、サーバ10の制御に基づき、端末20で第1実施例~第12実施例で説明した対面式のミーティング画面に自動的に表示が切り替わるようにしてもよい。また、エリアに入った後、上記と同様に、ボタン操作等によって手動で画面(モード)を切り替えるようにしてもよい。
【0627】
また、サーバ10が、限定ではなく例として、同じグループに分類したグループユーザのグループ内端末に対して、そのグループユーザがそのグループに分類されたことを示す情報を送信するようにしてもよい。そして、その情報を受信したグループ内端末は、受信した情報に基づいて、自己の端末20のユーザを示す情報の表示態様を変更する制御を行うようにしてもよい。限定ではなく例として、ユーザを示す情報としてアバターを用いるのであれば、同じグループのアバターを同じ色にする制御を行ったり、同じグループのアバターに同じマークやアイコンを付ける制御を行うなどしてもよい。
【0628】
また、サーバ10が、同じグループに分類したユーザに対応するユーザを示す情報を包含する仮想空間上の範囲を指定し、その指定に基づいて、端末20が、仮想空間上に同じグループであることを示すエフェクトを表示させるなどしてもよい。
【0629】
上記の例では、端末側(ユーザ側)の視点で、仮想空間上でグループが明示され、ユーザは自分がどのグループに含まれるのかを、仮想空間上の表示によって知ることができるようになる。限定ではなく例として、このような表示をUI(GUI)の一種と捉えるのであれば、前述したように、グループをUI(GUI)で表現したものと捉えてもよい。また、前述したルーム等(ルーム、チーム、チャンネル等)と同じもの、またはこれに類するものと捉えてもよい。
【符号の説明】
【0630】
1 通信システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク