(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023011124
(43)【公開日】2023-01-24
(54)【発明の名称】苗の搬送装置
(51)【国際特許分類】
A23N 15/04 20060101AFI20230117BHJP
【FI】
A23N15/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021114758
(22)【出願日】2021-07-12
(71)【出願人】
【識別番号】514135904
【氏名又は名称】有限会社アイエムエイ
(74)【代理人】
【識別番号】100124316
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】今口 正一
【テーマコード(参考)】
4B061
【Fターム(参考)】
4B061BA01
4B061BB07
4B061BB13
4B061CB05
4B061CB07
4B061CB16
(57)【要約】
【課題】野菜等の苗、もしくは苗木の根、または無用な茎の一部を切断するために苗等を一方向に送り出す上で、苗の太さに拘わらず、常に安定させて苗をカッターまで送り出すことを可能にする。
【解決手段】フレーム2に、フレーム2の一方向に沿って循環自在に支持され、並列して配置される2本の環状材3、3と、2本の各環状材3をそれぞれ循環自在に保持し、フレーム2の一方向に距離を置き、支持軸43、43を中心として回転自在に支持された回転体41、42と、一方の回転体41、41を支持軸43、43を中心として同一回転速度で回転させ、2本の環状材3、3を循環させる駆動装置6から搬送装置1を構成する。2本の環状材3、3に互いに平行で、線対称な直線移動区間3Aを形成し、2本の環状材3の直線移動区間3Aを同時に、同一向きに移動する位置に、容器8を分割した形状の、苗10を支持する容器材81、81を接続する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持軸が鉛直方向、もしくは鉛直に近い方向を向いた状態でフレームに、このフレームのいずれか一方向に沿って循環自在に支持され、前記一方向に直交する他方向に並列して配置される2本の環状材と、
この2本の各環状材をそれぞれ循環自在に、張架状態で保持し、前記フレームの前記一方向に距離を置き、前記支持軸を中心として回転自在に支持された少なくとも2個で対になって前記フレームに支持される回転体と、
前記2本の各環状材の前記対になった回転体の内、一方の回転体を前記支持軸を中心として同一回転速度で回転させ、前記2本の環状材を循環させる駆動装置とを備え、
前記2本の環状材は前記フレームの前記一方向に沿って互いに平行で、前記他方向に線対称な直線移動区間を有し、
前記2本の各環状材の前記直線移動区間を同時に、同一向きに移動する位置に、立体形状の容器を分割した形状の、苗を支持する容器材が接続されており、この容器材は各環状材の前記直線移動区間を移動するときに前記立体形状の容器に組み合わせられることを特徴とする苗の搬送装置。
【請求項2】
前記2本の環状材の前記直線移動区間から、前記環状材の移動方向前方側に位置する前記回転体寄りに移行する区間は、移動方向前方側の前記回転体の手前で互いに遠ざかる向きに、前記直線移動区間に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の苗の搬送装置。
【請求項3】
前記2本の環状材の前記直線移動区間の手前の、前記環状材の進行方向後方側に位置する前記回転体寄りに移行する区間は、進行方向後方側の前記回転体から前記直線移動区間へかけて次第に、互いに接近する向きに、前記直線移動区間に対して傾斜していることを特徴とする請求項1、もしくは請求項2に記載の苗の搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は主に野菜等の苗、もしくは苗木の根、または無用な茎の一部を切断するために使用され、苗木を含む苗を一方向に送り出す苗の搬送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば野菜等の根が付いた状態の苗や苗木(以下、苗)を出荷の目的で、苗の根や茎を除去する場合、機械的に、あるいは規則的に根等を切断するには、苗をフレームの長辺方向等の一方の端部から中間部か端部に装着されたカッターにまで送り出すことが必要になる(特許文献1、2参照)。
【0003】
苗をフレームの長辺方向等に送る(搬送する)ことは、フレームの長辺方向等に沿って苗を直線運動させることである。苗を把持(保持)したまま直線運動させる方法として、苗を対になって把持するベルトの幅方向を鉛直方向に向け、ベルトの厚さ方向をフレームの幅方向に並列させ、苗をベルトの厚さ方向に挟み込む方法がある(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭63-119627号公報(公報第2頁上右欄第16行~第4頁上右欄第3行、第1図~第5図)
【特許文献2】特開平1-157317号公報(公報第2頁下左欄第14行~第4頁下左欄第12行、第1図~第7図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
但し、並列するベルトに、厚さ方向両側から苗を把持させる方法では、ベルトに常に一定以上の張力が付与された状態が保たれなければ、苗を落下させる可能性がある。また苗の大きさ(太さ)に応じてベルト間距離を調整することが必要になることもあり、苗の大きさに拘わらず、常に安定させて苗をカッターにまで送り出せる確実さに欠ける。
【0006】
本発明は上記背景より、根等の切断を目的にする場合に、苗の大きさに拘わらず、常に安定させて苗をカッターまで送り出すことが可能な苗の搬送装置を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の苗の搬送装置は、支持軸が鉛直方向、もしくは鉛直に近い方向を向いた状態でフレームに、このフレームのいずれか一方向に沿って循環自在に支持され、前記一方向に直交する他方向に並列して配置される2本の環状材と、
この2本の各環状材をそれぞれ循環自在に、張架状態で保持し、前記フレームの前記一方向に距離を置き、前記支持軸を中心として回転自在に支持された少なくとも2個で対になって前記フレームに支持される回転体と、
前記2本の各環状材の前記対になった回転体の内、一方の回転体を前記支持軸を中心として同一回転速度で回転させ、前記2本の環状材を循環させる駆動装置とを備え、
前記2本の環状材は前記フレームの前記一方向に沿って互いに平行で、前記他方向に線対称な直線移動区間を有し、
前記2本の各環状材の前記直線移動区間を同時に、同一向きに移動する位置に、立体形状の容器を分割した形状の、苗を支持する容器材が接続されており、この容器材は各環状材の前記直線移動区間を移動するときに前記立体形状の容器に組み合わせられることを構成要件とする。
【0008】
「支持軸が鉛直方向、もしくは鉛直に近い方向を向いた状態で」とは、環状材が循環する軌跡を線とみなしたとき、線を含む面が水平面内か、水平面に対して傾斜した面内にあることを言い、「水平面に対して傾斜した面」は鉛直面より水平面に近い面を言う。
【0009】
フレームは搬送装置を支持する骨組であり、基本的には鉛直方向等を向く縦枠と、水平方向の、もしくは水平方向に近い二方向を向いた横枠から立体形状に形成されるが、フレーム自体の形態は問われない。水平方向等の二方向の内、長辺方向等、いずれかの一方向に沿って環状材が循環自在に、対になる2個以上の回転体に支持される。
【0010】
「循環」とは、閉じた形状の環状材が閉じた線(環)に沿っていずれかの向きに移動することを言う。2本の環状材3、3は
図1-(a)、
図2に示すようにフレーム2の短辺方向等、一方向に直交する他方向に並列し、対になって配置される。環状材3、3が並列して配置されることで、2本の環状材3、3は対になって
図6-(a)に示すような苗10をフレーム2の一方向に搬送する。環状材3はチェーン、ベルト等である。
【0011】
図1-(a)で言えば、図中、矢印で示すように環状材3、3の左側から右側へ苗10が搬送される。
図1-(a)中、左側の位置で各環状材3単位で分離している容器材81、81が移動(進行)に伴い、組み合わせられ、閉じた形、または閉じた形に近い形の容器8を構成するとき、または構成したときに、容器8内に苗10が収納され、右側の位置で互いに分離するまで苗10を搬送する。
【0012】
2本の各環状材3は、フレーム2の一方向に距離を置き、支持軸43を中心として回転自在に支持された少なくとも2個で対になってフレーム2に支持される回転体41、42に循環自在に、張架状態に保持される。回転体41、42は環状材3の形態に応じ、スプロケット、滑車等である。環状材3単位で対になった回転体41、42の内、いずれか一方の回転体41は駆動輪として駆動装置6によって支持軸43を中心として回転させられる。
【0013】
請求項1における「一方の回転体を支持軸を中心として回転させ」とは、一方の回転体41が支持軸43の回りに回転することと、支持軸43の回転と共に回転することがあることを意味する。「少なくとも2個で対になって」の「少なくとも」は、各環状材3に付き、回転体41、42以外に、環状材3の内周にテンショナー5として機能するアイドラー(従動輪)が配置されることがあることを意味する。
【0014】
請求項1における「対になった回転体の内、」とは、「各環状材に付き、対になった回転体の内、」の意味である。駆動装置6は各環状材3の一方の回転体41毎に1個、配置される場合と、
図3、
図4に示すように両環状材3、3の循環を連動させるよう、両環状材3、3の一方の回転体41、41を同時に回転させるために、2本の環状材3、3に対して1個、配置される場合がある。
【0015】
2本の環状材3、3に対して駆動装置6が1個、設置される場合、両環状材3、3の一方の回転体41は、環状材3が直線移動区間3Aを移動するときの移動方向前方側に位置する回転体41か、後方側に位置する回転体42のいずれかになり、そのいずれかの回転体41が駆動輪になる。駆動装置6が各環状材3の一方の回転体41(42)毎に1個、設置される場合も、駆動輪になる回転体41(42)は移動方向前方側に位置する回転体41か、後方側に位置する回転体42のいずれかになる。その場合、駆動装置6はフレーム2に2個、設置される。
【0016】
駆動装置6がフレーム2に1個、設置される場合、両環状材3、3の駆動輪になる両回転体41、41の支持軸43、43の回転が連動させられるか、両回転体4、41が各支持軸43の回りに連動して回転させられる。回転体41は支持軸43の回りに介在させられるベアリングの回りに配置されることもある。
【0017】
支持軸43が回転させられる場合、
図3、
図4に示すようにいずれか一方の回転体41の支持軸43にモータ等の駆動装置6が直接、もしくは間接的に接続されるか、あるいは駆動装置6の回転軸(駆動軸61)が一方の回転体41の支持軸43を兼ねる。これらの場合、両回転体41、41の支持軸43、43間に他の環状材や歯車の組み合わせからなる機構、または自在継手(ユニバーサルジョイント)を使用した動力伝達装置等の連動装置7が架設される等により、両回転体41、41が連動させられることもあり、両回転体41、41を同時に回転(連動)させるための具体的な機構は問われない。
【0018】
フレーム2の他方向(短辺方向等)に並列する2本の環状材3、3は、少なくとも直線移動区間3Aでは互いに平行で、平行な直線に関して線対称に配置される(請求項1)。直線移動区間3Aでは
図1-(a)に示すように各環状材3の同一位置に接続(固定)された、立体形状を2分割された形状、または2分割に近い形状等の容器材81、81が、線対称方向に互いに突き合わせられる等により対向するように組み合わせられ、立体形状の容器8を構成した状態を維持したまま、移動する必要があるためである。
【0019】
「各環状材の同一位置」は、両環状材3、3が直線移動区間3Aを移動するときに、互いに線対称となる位置(部分)であり、この同一位置は線対称状態を維持したまま、同時に(同一速度で)、
図1-(a)に矢印で示すように直線移動区間3Aを進行方向後方側から前方側へ移動する。
【0020】
容器材81は環状材3が、対になる回転体41、42間を循環するときに、環状材3に接続された姿勢に変動が生じない程度の安定性を持つように環状材3に接続され、支持される。「接続された姿勢」は
図5-(b)に示すように容器材81が進行方向後方側から直線運動区間3Aを移動し、並列する側に位置する環状材3に接続された容器材81と対向し、組み合わせられたときに、全体として立体形状の容器8の形態を失わない程度のことを言う。
【0021】
並列する環状材3、3に接続された各容器材81が直線移動区間3Aを同時に、同一向きに移動するときに、互いに対向し、立体形状の容器8を構成することで、苗10が容器8内に納まる大きさであれば、苗10の大きさ(太さ)に拘わらず、常に安定させたまま、苗10を、直線移動区間3Aを移動させることが可能になる。「同時に」は同一速度で直線移動(運動)することであり、「同一向き」は直線移動区間3Aの一端側から他端側へ向かっての意味である。
図1に示すようにフレーム2にカッター91を設置する場合、カッター91は直線移動区間3Aの一端側から他端側へ向かういずれかの位置、または直線移動区間3Aを過ぎた位置に設置される。
【0022】
図6に示すように苗10の一部である根10a、または茎10bの一部を切断する場合には、苗10の切断箇所にカッター91が確実に当たるようにする上で、
図1-(a)、(b)、(d)に示すように容器8の下方に開口8aが形成される。但し、対になる容器材81、81が互いに突き合わせられたときに、両容器材81、81の下端間に空隙が生じ、この空隙が開口8aとして機能する場合には必ずしも容器材81に開口8aを形成する必要はない。
【0023】
容器8が下方に開口8aを有する場合、根10a付きの苗10が容器8内に納まるときに、開口8aから、
図6-(a)に示すようにカッター91で切断されるべき根10a、または根10aを含む茎10bの一部が下方へ突出し、この突出した部分がカッター91で切断される。開口8aは2個の容器材81、81が組み合わせられて容器8を構成したときに形成されればよく、少なくともいずれか一方の容器材81に開口8aが形成されていればよい。対になる2個の容器材81、81は必ずしも同一形状である必要もない。切断された根10aや茎10bは
図1-(b)に示す回収材11等内に落下する。
【0024】
2本の環状材3、3が互いに平行で、線対称な直線移動区間3Aを有し、2本の各環状材3の直線移動区間3Aを同時に、同一向きに移動する位置に接続された容器材81が直線移動区間3Aを移動するときに立体形状の容器8に組み合わせられることで、苗10を環状材3、3が並列する方向の両側から包み込むように保持することが可能になり、苗10を保持した状態での安定性が向上する。この結果、苗10を並列するベルトで把持する場合のような、保持上の不安定さはなくなり、苗10の大きさに拘わらず、常に安定させて苗10をカッター91まで送り出すことが可能になる。
【0025】
また容器8、または容器材81が開口8aを有する場合には、容器材81、81が組み合わせられたときの容器8の下方の開口8aから根10aや根10aと茎10bの一部を突出させることができるため、容器8自体が有する容積に納まる範囲で、苗10の大きさに拘わらず、苗10を容器8内に収納することが可能である。
【0026】
本発明の搬送装置1は以上のように主に苗10の不要な根10aや茎10bの一部を切断する目的で使用されるが、必ずしもこの目的には限られず、根10aや茎10b付きの苗10、またはこれらのいずれかが除去された苗10を包装等する目的で使用されることもある。
【0027】
例えば2本の環状材3、3の直線移動区間3Aの移動方向前方側の端部の近くに回転体41が配置された場合、環状材3が直線移動区間3Aから直接、移動方向前方側の回転体41に移行する関係で、対になる容器材81、81の分離が急激に生じるため、時間を掛けながら容器8から苗10を降下させることはできず、落下した苗10を損傷させる可能性がある。
【0028】
そこで、
図5-(a)に示すように2本の環状材3、3の直線移動区間3Aから、環状材3の移動方向前方側に位置する回転体41寄りに移行する区間(前方側緩衝区間3B)を、移動方向前方側の回転体41の手前で互いに遠ざかる向きに、直線移動区間3Aに対して傾斜させることで(請求項2)、容器材81、81が互いに分離しようとするときに、両容器材81、81を急激にではなく、徐々に分離させることが可能になる。
【0029】
両容器材81、81が徐々に分離することで、葉付きの苗10の大きさに応じ、苗10の落下速度を低下させるか、苗10が最終的に自由落下するときの絶対高さを降下させることができるため、落下した苗10の損傷を緩和することができる。分離した容器材81、81から落下した苗10は何らかの受け材内に入り込む。
【0030】
また例えば環状材81、81が進行方向後方側の回転体41から直線移動区間3Aに直接、移行するとすれば、分離している状態の容器材81、81が急速に容器8を構成するため、容器8内への苗10の収納に時間を掛けることができず、苗10を正しくない姿勢で容器8内に収納する可能性がある。
【0031】
そこで、
図5-(b)に示すように2本の環状材3、3の直線移動区間3Aの手前の、環状材3の進行方向後方側に位置する回転体42寄りに移行する区間(後方側緩衝区間3C)を、進行方向後方側の回転体42から直線移動区間3Aへかけて次第に、互いに接近する向きに、直線移動区間3Aに対して傾斜させることで(請求項3)、容器材81、81が互いに対向し、容器8を構成しようとするときに、両容器材81、81を急激にではなく、徐々に組み合わせることができる。
【0032】
両容器材81、81が徐々に容器8を構成することで、手動、あるいは自動での根10a付きの苗10の容器8への収納作業に少しだけ多く時間を掛けることができるため、容器8への苗10の収納作業を確実に、丁寧にすることが可能になり、苗10を正しい姿勢で容器8内に収納することが可能になる。
【0033】
2本の環状材3、3の直線移動区間3Aの移動方向前方側と後方側にそれぞれ前方側緩衝区間3Bと後方側緩衝区間3Cが形成された場合(請求項3)には、並列する2本の環状材3、3が直線移動区間3Aを含め、両側の回転体41、42間への張架状態の全体が並列する方向に直交する方向(フレーム2の一方向)に平行な直線に関して線対称に配置された状態にすることもできる。
【0034】
並列する2本の環状材3、3の全体が線対称に配置された場合、各環状材3の両回転体41、42と支持軸43の配置を統一することができ、両回転体41、42を回転させる駆動装置6の配置を容易に、あるいは簡略化することが可能である。
【発明の効果】
【0035】
2本の環状材が互いに平行で、線対称な直線移動区間を有し、2本の各環状材の直線移動区間を同時に、同一向きに移動する位置に接続された容器材を、直線移動区間を移動するときに立体形状の容器に組み合わせるため、環状材が並列する方向の両側から苗を包み込むように保持することができ、苗を保持した状態での安定性が向上する。この結果、苗を並列するベルトで把持する場合のような、保持上の不安定さはなくなり、苗の大きさに拘わらず、常に安定させて苗をカッターまで送り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】(a)はフレームに支持された搬送装置を示した平面図、(b)は(a)の立面図、(c)は(b)の左側の側面図、(d)は(a)~(c)に示す容器材の製作例を示した斜視図である。
【
図2】
図1に示す搬送装置のフレームの他方向(短辺方向)に並列する環状材を示した平面図である。
【
図3】(a)は環状材を循環させる一方の回転体を回転させるための駆動装置と連動装置の構成例を示した平面図、(b)は(a)に示す連動装置を分解し、並列する環状材を同時に循環させる駆動輪としての2個の回転体の関係を示した平面図、(c)は(b)に示す一方の回転体とこれを回転させる駆動装置の関係を示した平面図である。
【
図4】
図3に示す駆動装置と連動装置の具体的な構成例を示した斜視図である。
【
図5】(a)は2個の容器材が直線移動区間から前方側緩衝区間へ移行するときの分離の様子を示した斜視図、(b)は2個の容器材が後方側緩衝区間から直線移動区間へ移行するときの組み合わせの様子を示した斜視図である。
【
図6】(a)は容器内に収納されている苗の根、または茎の一部を切断するときの様子を示した斜視図、(b)は(a)の容器を省略した根付き苗を示した斜視図、(c)は根、または茎の一部を切断したときの様子を示した斜視図である。
【
図7】
図1-(a)、
図6-(a)に示す切断装置の詳細例を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
図1は支持台としてのフレーム2に循環自在に、フレーム2のいずれかの方向に並列した状態で支持される2本のチェーン、ベルト等の環状材3、3と、2本の各環状材3をそれぞれ循環自在に保持し、環状材3毎に対になってフレーム2に支持される2個のスプロケット、滑車等の回転体41、42とを備えた搬送装置1の構成例を示す。搬送装置1はこの他、各環状材3の2個の回転体41、42の内、いずれか一方の回転体41を駆動輪として支持軸43を中心として同一回転速度で回転させ、2本の環状材3、3を循環させるモータ等の駆動装置6を備える。
【0038】
2本の環状材3、3は鉛直方向、もしくは鉛直に近い方向を向いた状態で、フレーム2の例えば長辺方向等、いずれか一方向の両側に、支持軸43を中心として回転自在にフレーム2に支持された2個の回転体41、42間に掛け渡される(張架される)。2本の環状材3、3は循環する方向に直交する方向であるフレーム2の例えば短辺方向等、いずれか他方向に並列する。
【0039】
各環状材3は2個の回転体41、42の内、上記した駆動輪になる一方の回転体41の支持軸43回りの回転に伴い、または支持軸43と同時の回転に伴い、いずれかの向きに、フレーム2の一方向に沿って循環する。他方の回転体42は環状材3の循環に伴って従動輪(アイドラー)として支持軸43回りを回転する。
図1-(a)は矢印の向きに環状材3、3が循環する場合を示している。環状材3が循環する軌跡は水平面内か、水平面に対して傾斜した面内にあり、必ずしも水平面内に位置するとは限らない。
【0040】
回転体41、42を支持する支持軸43はフレーム2に支持、もしくは軸支され、回転体41、42は支持軸43を中心として回転自在に支持される。例えば支持軸43がフレーム2に支持された場合、回転体41、42は支持軸43の回りに回転し、支持軸43がフレーム2に軸支された場合、回転体41、42は支持軸43の回転と共に回転する。
【0041】
各環状材3の循環方向であるフレーム2の一方向の両側で支持された回転体41、42間には環状材3を張架状態に維持するためのテンショナー(張力付与材)5が1箇所、もしくは複数箇所、配置され、フレーム2に支持される。後述のように環状材3の直線移動区間3Aを形成する少なくとも2個のテンショナー5は閉じた環状材3の内側に配置される(内接する)が、他のテンショナー5は外側に配置される(外接する)こともある。
【0042】
2本の環状材3、3はフレーム2の一方向(長辺方向)に沿って互いに平行で、他方向(短辺方向)に線対称な直線移動区間3Aを有し、両環状材3、3はこの直線移動区間3Aを互いに平行なまま、同一向きに、同一速度で移動する。
図1-(a)に環状材3、3の循環の向きを矢印で示しているが、
図1-(a)で言えば、上側の環状材3は全体として反時計回りに循環し、下側の環状材3は全体として時計回りに循環する。
【0043】
両環状材3、3が直線移動区間3Aを互いに平行なまま、同一向きに、同一速度で移動することで、両環状材3、3の同一位置に接続された後述の容器材81、81が互いに対称な方向(並列する方向)に対向し(突き合わせられ)、容器8を構成したまま、直線移動区間3Aを移動方向後方側(上流側)から移動方向前方側(下流側)まで直線運動する。両環状材3、3に支持され、互いに対になる容器材81、81が直線移動区間3Aで常に互いに対向する状態になるために、両環状材3、3の全長は等しい。但し、両環状材3、3の直線移動区間3A以外の区間は必ずしも線対称の形状をしている必要はない。
【0044】
直線移動区間3Aは
図2に示すように直線移動区間3Aの移動方向後方側と前方側の少なくとも2箇所にアイドラーであるテンショナー5、5を配置し、2個以上のテンショナー5、5の環状材3側の接線が直線になるように調整することで、形成される。直線移動区間3Aを形成する2個以上のテンショナー5、5は環状材3の内側に配置され、環状材3に内接する。直線移動区間3Aはその長さ方向両側に位置する2個のテンショナー5、5と環状材3との接触部分との間の区間になる。両環状材3、3のそれぞれの2個以上のテンショナー5、5の環状材3側の接線が互いに平行であることで、両環状材3、3の直線移動区間3A、3Aが平行になる。
【0045】
駆動装置6は前記のように各環状材3のいずれか一方の回転体41を駆動輪として回転させ、この一方の回転体41(駆動輪)は環状材3を循環させる。他方の回転体42は従動輪として一方の回転体41の回転に伴う環状材3の循環に従って回転する。駆動装置6は各環状材3の回転体41に付き、1個、設置されることもあるが、
図3、
図4では両環状材3、3の直線移動区間3Aの方向の一方側に位置する2個の回転体(駆動輪)41、41を同時に回転させるように駆動装置6に連動装置7を組み合わせている。
【0046】
図3-(a)に例示する連動装置7は、モータ等の駆動装置6の駆動軸61に嵌合等により一体化したスプロケット等の回転体62と、下記のように一方の回転体41と同軸の中間回転体44との間に張架されるチェーン等の環状材71と、この一方の回転体41と同軸の他の中間回転体44と、フレーム2の他方向に並列する回転体41と同軸の中間回転体44との間に張架される環状材72を有する。
【0047】
図3-(a)は
図1-(a)に示す、フレーム2の他方向(短辺方向)に並列する回転体41、41の配置状態を拡大し、平面で見たときの駆動装置6との組み合わせ状況を表している。
図3-(b)は
図4に示すように
図3-(a)の内、両回転体41、41に、中間回転体44を介して組み合わせられる環状材72の張架状態を示す。
図3-(c)は駆動装置6と、
図3-(a)中、下側の回転体41と支持軸43を共通にする中間回転体44への環状材71の張架状態を示す。
図3-(a)中、下側に位置する回転体41と上記中間回転体44の支持軸43は
図4に示すように同一(同軸)であり、回転体41と中間回転体44は支持軸43の軸方向に距離を置いて配置される。
【0048】
図4で詳しく言えば、駆動装置6に一体化した回転体62と、
図3-(a)中、下側の回転体41と同軸の中間回転体44との間に環状材71が張架される。その中間回転体44と同軸の、段差の付いた(軸方向の上方に位置する)中間回転体44と、
図3-(a)中、上側の回転体41と同軸の、段差の付いた(軸方向の下方に位置する)中間回転体44との間に環状材72が張架される。この軸方向の下方に位置する中間回転体44の回転がそれと軸を共通にする
図3-(a)中、上側の回転体41に伝達され、上側の回転体41が回転する。
【0049】
図3-(a)に示す例では並列する両回転体41、41の内、上側に位置する回転体41は矢印で示すように反時計回りに回転し、下側に位置する回転体41は矢印で示すように時計回りに回転する。このように両回転体41、41を互いに逆向きに回転させるために、
図3では上側の回転体41を環状材72の内側に配置して内接させ、下側の回転体41を環状材72の外側に配置して外接させている。これに伴い、環状材72を張架状態に保つために、平面上、下側の回転体41の両側にテンショナーとして機能する従動輪としての回転体73、73を配置している。
【0050】
図3、
図4では並列する回転体41、41の内の一方(下側)の回転体41を回転させる駆動装置6による回転を他方(上側)の回転体41に伝達する連動装置7として、2本の環状材71、72と回転体73、及び回転体41と同軸の中間回転体44を利用した場合の例を示している。この他、連動装置7としては、両回転体41、41の支持軸43、43間に他の環状材や傘歯車を組み合わせた機構、または自在継手を使用した動力伝達装置等、駆動装置6の回転運動を2個の並列する回転体41、41に伝達する機構であれば、連動装置7の機構(構成)は問われない。
【0051】
図1-(a)~(c)に示すように2本の環状材3、3が直線移動区間3Aを同時に、同一向きに移動する位置に、例えば下方に、苗10の根10aや茎10bの一部を突出させるための開口8aを有する立体形状の容器8を2分割等した形状の、苗10を搬送のために支持する容器材81が接続される。但し、両容器材81、81が組み合わせられたときに、両容器材81、81の突き合わせられる端面間に、根10aや茎10bが突出可能な空隙が形成されるような場合には、必ずしも開口8aが形成される必要はない。
【0052】
各環状材3の容器材81は各環状材3の直線移動区間3Aを移動するときに、
図5-(b)に示すように対になる他方の容器材81と対向するように突き合わせられて容器8を構成し、そのまま直線移動区間3Aを移動する。直線移動区間3Aを過ぎたところで、
図5-(a)に示すように互いに分離する。
図5-(b)と(a)はそれぞれ容器材81、81が組み合わせられるときと、分離するときの様子を二点鎖線で示している。
【0053】
容器材81は、2個の容器材81、81が直線移動区間3Aの移動方向後方側で組み合わせられ、苗10を移動方向前方側まで搬送する間、苗10を保持した状態を維持できる程度に、紐(番線)やピン、クリップその他の手段で環状材3に接続されればよい。容器材81は主にプラスチック等で製作されるが、素材は問われない。
【0054】
容器8は基本的には椀状、円錐台状等、任意の立体形状に形成され、容器材81、81は
図1-(d)に示すように容器8を例えば2分割(半割りに)した形状に形成される。但し、容器材81、81は直線移動区間3Aにあるときの容器8を、直線移動区間3Aに平行な直線に関して線対称形になるように、完全に2分割した形状をしている必要はなく、容器材81、81が突き合わせられたときに双方の端面間に空隙が生じる形状である場合もある。
【0055】
苗10は、2個の容器材81、81が直線移動区間3Aの移動方向後方側で組み合わせられるときに、または組み合わせられた後に、容器8内に差し込まれ、根10a、または茎10bの一部は
図6-(a)に示すように開口8aや空隙から下方へ突出する。容器材81、81が組み合わせられ、苗10を受けたときに苗10を支持し、容器8の形態が維持されれば、苗10の搬送中、または搬送後の移動方向後方側への復帰までの間を含め、環状材3の循環に伴う容器材81自体の振動は許容される。
【0056】
容器材81、81は上記のように直線移動区間3Aの移動方向前方側で互いに分離し、直線移動区間3Aに並列する復帰区間3Dを経由した後、直線移動区間3Aの移動方向後方側で互いに組み合わせられ、容器8を構成する。ここで、例えば直線移動区間3Aの移動方向前方側の、直線移動区間3Aの端部に回転体41が位置しているとすれば、容器材81が直線運動から回転運動に急に切り替わり、容器材81、81の分離が急激に生じるため、容器8が苗10を支持している高さから、苗10を直接、落下させることになり、落下先にある籠等の受け材内に落下した苗10を損傷させる可能性がある。
【0057】
それに対し、
図1-(a)では
図5-(a)に示すように2本の環状材3、3の直線移動区間3Aから、環状材3の移動方向前方側に位置する回転体41寄りに移行する区間(前方側緩衝区間)3Bを、移動方向前方側の回転体41の手前で両環状材3、3が互いに遠ざかる向きに、直線移動区間3Aに対して傾斜させている。
【0058】
この傾斜により、容器材81、81が互いに分離しようとするときに、両容器材81、81が直ちにではなく、
図5-(a)に二点鎖線で示すように徐々に端面間距離が拡大するように分離する。両容器材81、81が徐々に分離することで、葉付きの苗10の大きさに応じ、苗10の落下速度を低下させるか、苗10が少しずつ降下し、落下するときの降下高さを小さくすることができるため、落下した後の苗10の損傷が緩和される利点がある。
【0059】
前方側緩衝区間3Bは直線移動区間3Aの移動方向前方側のテンショナー5と直線移動区間3Aの前方側に位置する回転体41との間に形成される。ここで、
図2に示すように回転体41と環状材3との接触部分を、直線移動区間3Aの移動方向前方側のテンショナー5と環状材3との接触部分より上記した復帰区間3D寄りに位置させることで、回転体41の手前で両環状材3、3が互いに遠ざかる向きに、直線移動区間3Aに対して傾斜するように形成される。前方側緩衝区間3Bは直線移動区間3Aの前方側のテンショナー5と環状材3との接触部分から、前方側の回転体41と環状材3との接触部分までの区間になる。
【0060】
なお、容器材81、81が直線移動区間3Aから前方側緩衝区間3Bに移行し、互いに分離しようとするとき、環状材81、81の対向する端面の内、移動方向後方側の端部同士が重なり合う(衝突する)ように直線移動区間3Aに対して傾斜しようとするが、この重なり合いは、環状材81、81の対向する端面を、開口8a以外に空隙が形成されるような形状にすることで、回避される。
【0061】
また環状材81、81が進行方向後方側に位置する回転体42から直線移動区間3Aに直接、移行する状態にあれば、容器材81が回転運動から直線運動に急に切り替わり、容器材81、81が急速に容器8の形態に変化するため、容器8内への苗10の収納に時間を掛けることができず、苗10を正確に容器8内に納めることが難しくなる。苗10の容器8内への収納は手動で、または自動的に行われる。
【0062】
それに対し、
図1-(a)では
図5-(b)に示すように2本の環状材3、3の直線移動区間3Aの手前の、環状材3の進行方向後方側に位置する回転体42寄りに移行する区間(後方側緩衝区間)3Cを、進行方向後方側の回転体42から直線移動区間3Aへかけて次第に、両環状材3、3が互いに接近する向きに、直線移動区間3Aに対して傾斜させている。
【0063】
この傾斜により、容器材81、81が互いに対向し、容器8を構成しようとするときに、両容器材81、81を急激にではなく、
図5-(b)に二点鎖線で示すように徐々に組み合わせることができる。両容器材81、81が徐々に容器8を構成することで、手動、あるいは自動での根10a付きの、または茎10b付きの苗10の容器8への収納作業に少しだけ多く時間を掛けることができるため、容器8への苗10の収納作業を確実に、丁寧にすることが可能になり、収納の正確性が高まる。
【0064】
後方側緩衝区間3Cは直線移動区間3Aの移動方向後方側のテンショナー5と直線移動区間3Aの後方側の回転体42との間に形成される。ここで、
図2に示すように回転体42と環状材3との接触部分を、直線移動区間3Aの後方側のテンショナー5と環状材3との接触部分より上記した復帰区間3D寄りに位置させることで、後方側の回転体42から直線移動区間3Aへかけて両環状材3、3が互いに接近する向きに、直線移動区間3Aに対して傾斜するように形成される。後方側緩衝区間3Cは直線移動区間3Aの後方側の回転体42と環状材3との接触部分から、テンショナー5と環状材3との接触部分までの区間になる。
【0065】
容器材81、81が後方側緩衝区間3Cから直線移動区間3Aに移行し、互いに組み合わせられようとするとき、環状材81、81の対向する端面の内、移動方向前方側の端部同士が重なり合う(衝突する)ように直線移動区間3Aに対して傾斜しようとするが、この重なり合いも、環状材81、81の対向する端面を、開口8a以外に空隙が形成されるような形状にすることで、回避される。
【0066】
根10a付きの、または茎10b付きの苗10の、容器8の開口8aや空隙から突出した部分は
図1-(a)に示すように直線移動区間3A内のいずれかの位置、または直線移動区間3Aから回転体41側(前方側緩衝区間3B)へ移行した位置のフレーム2に支持された、
図7に示すような切断装置9のカッター91で
図6-(a)に示すように切断される。カッター91は直線移動区間3Aを移動する容器8(苗10)の移動速度と、切断すべき根10a、または茎10bの太さ、または硬さ等に応じ、直線移動区間3Aの方向に対してある角度の傾斜を付けただけでも根10a、または茎10bを切断することはできる。
【0067】
直線移動区間3Aの方向に対して傾斜を付けるだけでは切断が難しい場合には、
図6-(a)に示すようにカッター9をその軸方向に往復動させることで、根10a、または茎10bを確実に切断することができる。カッター9を往復動させる機構には、例えば
図7に示すようにモータ等の駆動装置92で回転する回転軸93の回転に連動する円板94やクランクの回転運動を直線運動に変換する機構の他、ソレノイド等が使用される。
【0068】
図7に示す切断装置9はフレーム2に固定される駆動装置92と、駆動装置92の回転軸93に一体化した円板94(クランク)のピン95の回転軸93回りの回転に伴って往復動するロッド96と、ロッド96に連結され、ガイド97、97に移動方向を拘束されながら、往復動するスライダ98と、スライド98に接続されるカッター91から構成されている。この切断装置9は例えば
図1-(a)に示すように環状材3、3の直線移動区間3Aに対し、カッター91が交差した方向を向いた状態でフレーム2に固定される。
【0069】
図6-(a)は往復動するカッター91が茎10bを切断するときの様子を示している。(b)は茎10bと根10aが付いた苗10を、(c)は茎10bの一部以下を切断したときの様子を示す。苗10の種類に応じた茎10bの太さの差異に対しては、両環状材3、3に接続される、開口8a等の大きさの相違する容器材81を使用することで、対応することができる。
【符号の説明】
【0070】
1……搬送装置、
2……フレーム、21……縦枠、22……横枠、
3……環状材、3A……直線移動区間、3B……前方側緩衝区間、3C……後方側緩衝区間、3D……復帰区間、
41……回転体(駆動輪)、42……回転体(従動輪)、43……支持軸、44……中間回転体、
5……テンショナー、
6……駆動装置、61……駆動軸、62……回転体、
7……連動装置、71……環状材、72……環状材、73……回転体、
8……容器、8a……開口、81……容器材、
9……切断装置、91……カッター、92……駆動装置、93……回転軸、94……円板(クランク)、95……ピン、96……ロッド、97……ガイド、98……スライダ、
10……苗、10a……根、10b……茎、
11……回収材。