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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023111240
(43)【公開日】2023-08-10
(54)【発明の名称】情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/14 20060101AFI20230803BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20230803BHJP
【FI】
G08G1/14 A
G08G1/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022013000
(22)【出願日】2022-01-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-06-10
(71)【出願人】
【識別番号】000153443
【氏名又は名称】株式会社 日立産業制御ソリューションズ
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木下 佳
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181BB04
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC14
5H181CC24
5H181FF04
5H181KK01
5H181KK07
5H181MC04
5H181MC27
(57)【要約】
【課題】駐車可能な領域を検出して駐車可能な領域の情報を提供できる。
【解決手段】情報提供システムは、センサがセンシングして得られる情報であるセンサ出力に基づき、車両を駐車可能な駐車可能領域を検出する領域検出部と、駐車可能領域の情報を情報利用車両に送信する送信部と、を備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサがセンシングして得られる情報であるセンサ出力に基づき、車両を駐車可能な駐車可能領域を検出する領域検出部と、
前記駐車可能領域の情報を情報利用車両に送信する送信部と、を備える、情報提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供システムにおいて、
前記駐車可能領域の状態を管理する状態管理部、をさらに備える、情報提供システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報提供システムにおいて、
前記領域検出部は車両に搭載され、
1または複数の前記領域検出部が検出した前記駐車可能領域の情報を受信する検出情報受信部をさらに備え、
前記検出情報受信部、前記状態管理部、および前記送信部は、前記車両の外部に存在する演算装置に備えられる、情報提供システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報提供システムにおいて、
前記センサは車両に搭載され、
前記車両に搭載され、前記センサ出力を前記車両の外部に存在する演算装置に送信するセンサ出力送信部と、
前記演算装置に搭載され、前記センサ出力を受信するセンサ出力受信部と、をさらに備え、
前記領域検出部は前記演算装置に搭載される、情報提供システム。
【請求項5】
請求項2に記載の情報提供システムにおいて、
前記状態管理部が管理する前記駐車可能領域の状態には、稼働、および候補が含まれ、
前記状態管理部は、第1の前記駐車可能領域である第1駐車可能領域の情報を1回目に受信すると、前記第1駐車可能領域の状態を前記候補に設定し、
前記状態管理部は、前記第1駐車可能領域の情報を所定回数受信すると、前記第1駐車可能領域の状態を前記稼働に設定し、
前記送信部は、前記状態が前記稼働である前記駐車可能領域の情報を送信する、情報提供システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報提供システムにおいて、
前記状態管理部が管理する前記状態には、中止がさらに含まれ、
前記状態管理部および前記送信部は演算装置に備えられ、
前記演算装置は、前記駐車可能領域の情報を送信した前記情報利用車両から当該駐車可能領域の利用可否に関するフィードバック情報を受信するフィードバック受信部をさらに備え、
前記状態管理部は、前記フィードバック受信部が受信する前記フィードバック情報が利用不可であった前記駐車可能領域の前記状態を前記中止に変更する、情報提供システム。
【請求項7】
請求項6に記載の情報提供システムにおいて、
前記情報利用車両に搭載され、前記フィードバック情報を生成するフィードバック部をさらに備え、
前記フィードバック部は、前記駐車可能領域が利用不可であり、かつ利用不可である原因が他の車両が当該駐車可能領域に存在すること以外である場合に、利用不可である旨の前記フィードバック情報を送信する、情報提供システム。
【請求項8】
請求項1に記載の情報提供システムにおいて、
前記領域検出部は、道路区画線の外側に存在する所定幅以上の空間を前記駐車可能領域として検出する、情報提供システム。
【請求項9】
請求項1に記載の情報提供システムにおいて、
前記領域検出部は、道路区画線の外側に存在する所定幅以上の空間であって、所定の高さを有する空間を前記駐車可能領域として検出する、情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の自動運転技術に関する開発が進んでいる。高度な自動運転が実現できたとしても、車両への人の乗降のためには、駐車領域が不可欠である点には変わりがない。特許文献1には、目的地の所定距離以内の駐車状況を、車両の運転手に注意喚起するためのシステムであって、1台以上の他の車両から、前記目的地の前記所定距離以内の駐車状況の1つ以上の標識を含んでいる駐車状況データを受信するように構成されている、前記車両のトランシーバと、前記トランシーバに接続され、前記駐車状況データに基づいて、駐車混雑レベルを決定し、前記駐車混雑レベルが、閾値駐車混雑レベルを超えているかどうかを決定し、前記駐車混雑レベルが前記閾値駐車混雑レベルを超えているときは、出力装置に、前記目的地の近くの駐車混雑を、前記運転手に注意喚起するように指示するように構成されている、前記車両の電子制御ユニット(ECU)を備えている、システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-113261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されている発明では、駐車可能な領域を新たに検出できない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様による情報提供システムは、センサがセンシングして得られる情報であるセンサ出力に基づき、車両を駐車可能な駐車可能領域を検出する領域検出部と、前記駐車可能領域の情報を情報利用車両に送信する送信部と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、駐車可能な領域を検出して駐車可能な領域の情報を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施の形態における情報提供システムの概要を示す図
図2】第1の実施の形態における情報収集車両の機能構成図
図3】第1の実施の形態における演算装置の機能構成図
図4】駐車可能領域データベースの一例を示す図
図5】情報利用車両の機能構成図
図6】領域検出部の処理を示すフローチャート
図7】領域検出部による領域検出処理を示すフローチャート
図8】領域検出部によるルール検出処理を示すフローチャート
図9】第2の実施の形態における情報提供システムの概要を示す図
図10】第2の実施の形態における情報収集車両の機能構成図
図11】第2の実施の形態における演算装置の機能構成図
【発明を実施するための形態】
【0008】
―第1の実施の形態―
以下、図1図8を参照して、情報提供システムの第1の実施の形態を説明する。
【0009】
図1は、情報提供システム100の概要を示す図である。空き情報提供システム100は、1または複数の情報収集車両1と、演算装置2と、1または複数の情報利用車両3とを含む。情報収集車両1は、空き領域情報を作成して演算装置2に送信する。演算装置2は、空き領域情報を蓄積および管理する。演算装置2は、情報利用車両3からの要求に応じて空き領域情報を提供する。たとえば演算装置2は、情報利用車両3が送信する位置情報に基づき、その位置の周辺に存在する空き領域情報を提供する。
【0010】
以下では、ある1つの情報収集車両1と、演算装置2と、ある1つの情報利用車両3とについて、構成および動作を説明する。それぞれの情報収集車両1の構成および動作が完全に同一でなくてもよく、以下に説明する構成および動作は全ての情報収集車両1に共通する事項にすぎない。すなわち、それぞれの情報収集車両1が以下に説明する以外の構成を備えてもよいし、以下に説明する以外の動作を行ってもよい。これと同様に、それぞれの情報利用車両3の構成および動作が完全に同一でなくてもよく、以下に説明する構成および動作は全ての情報利用車両3に共通する事項にすぎない。すなわち、それぞれの情報利用車両3が以下に説明する以外の構成を備えてもよいし、以下に説明する以外の動作を行ってもよい。
【0011】
図2は、情報収集車両1の機能構成図である。情報収集車両1は、センサ91と、情報収集車両通信部92と、情報収集装置10と、を備える。
【0012】
センサ91は、情報収集車両1の周囲をセンシングするためのセンサ、たとえばカメラ、レーザレンジファインダ、およびLiDAR(Light Detection And Ranging)の少なくとも1つを含む。センサ91にはさらに、GNSS(Global Navigation Satellite System)に対応する受信機が含まれてもよい。以下では、センサ91がセンシングして得られる情報を「センサ出力」と呼ぶ。ただしセンサ出力にはセンサ91の全てのセンサがセンシングして得られる情報が含まれなくてもよく、少なくとも情報収集車両1の周囲をセンシングするためのセンサがセンシングして得られる情報が含まれればよい。
【0013】
情報収集車両通信部92は、情報収集車両1が演算装置2との通信を実現するために用いる無線通信装置である。情報収集車両通信部92が実現する無線通信は、車車間でもよいし路車間通信でもよい。情報収集車両通信部92は、演算装置2と直接に通信してもよいし、1または複数の通信装置を経由して通信してもよい。
【0014】
情報収集装置10は、たとえばECU(Electronic Control Unit)である。情報収集装置10は、中央演算装置である不図示のCPU、読み出し専用の記憶装置である不図示のROM、および読み書き可能な記憶装置である不図示のRAMを備える。CPUがROMに格納されるプログラムをRAMに展開して実行することで次に説明する複数の機能を実現する。情報収集装置10は、CPU、ROM、およびRAMの組み合わせの代わりに書き換え可能な論理回路であるFPGA(Field Programmable Gate Array)や特定用途向け集積回路であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)により複数の機能を実現してもよい。また情報収集装置10は、CPU、ROM、およびRAMの組み合わせの代わりに、異なる構成の組み合わせ、たとえばCPU、ROM、RAMとFPGAの組み合わせにより複数の機能を実現してもよい。
【0015】
情報収集装置10は、その機能としてセンサ情報取得部11と、自己位置算出部12と、領域検出部13と、情報送信部14と、を備える。また情報収集装置10は、地図データベース15を格納する記憶装置16を備える。
【0016】
センサ情報取得部11は、センサ91からセンサ出力を取得する。自己位置算出部12は、自車両、すなわち情報収集車両1の位置を算出する。自己位置算出部12はたとえば、情報収集車両1がGNSS(Global Navigation Satellite System)に対応する受信機を備える場合には、その受信機がGNSSを構成する複数の衛星から信号を受信して緯度および経度を算出するので、その緯度および経度を取得する。また自己位置算出部12は、センサ出力および既知の地形情報を用いてマップマッチングにより自己位置を算出してもよい。さらに自己位置算出部12は、デッドレコニングを併用して高頻度に位置情報を更新してもよい。
【0017】
領域検出部13は、空間的な条件を満たす空きスペースを検索し、さらに付加的な条件を満たす空きスペースを駐車可能領域とする。領域検出部13の処理の詳細は後述する。情報送信部14は、領域検出部13が検出した駐車可能領域の情報を演算装置2に送信する。情報送信部14は、情報収集車両通信部92を経由して演算装置2と通信してもよいし、情報収集車両通信部92を経由せずに演算装置2と通信してもよい。すなわち情報送信部14は、情報収集車両1の内部で情報収集車両通信部92と有線または無線で通信する通信モジュールであってもよいし、情報収集車両1の外部と直接通信する無線通信モジュールであってもよい。
【0018】
図3は、演算装置2の機能構成図である。演算装置2は、たとえば汎用の計算機である。演算装置2は、中央演算装置である不図示のCPU、読み出し専用の記憶装置である不図示のROM、および読み書き可能な記憶装置である不図示のRAMを備える。CPUがROMに格納されるプログラムをRAMに展開して実行することで次に説明する複数の機能を実現する。情報収集装置10は、CPU、ROM、およびRAMの組み合わせの代わりに書き換え可能な論理回路であるFPGAや特定用途向け集積回路であるASICにより複数の機能を実現してもよい。また演算装置2は、CPU、ROM、およびRAMの組み合わせの代わりに、異なる構成の組み合わせ、たとえばCPU、ROM、RAMとFPGAの組み合わせにより複数の機能を実現してもよい。
【0019】
演算装置2は、演算装置通信部21と、駐車可能領域データベース22と、状態管理部23と、領域情報送信部24と、を備える。演算装置通信部21は、演算装置2が備える通信インタフェース、たとえばネットワークインタフェースカードである。演算装置通信部21は、直接、または他の通信装置を介して情報収集車両1および情報利用車両3と通信する。演算装置通信部21は、情報収集車両1から駐車可能領域の情報を受信し、情報利用車両3からフィードバック情報を受信する。
【0020】
駐車可能領域データベース22は、不揮発性の記憶領域29に格納されるデータベースである。駐車可能領域データベース22には、情報収集車両1から受信する駐車可能領域の情報が格納される。ただし駐車可能領域データベース22には情報収集車両1から受信する駐車可能領域の情報がそのまま格納されるのではなく、状態管理部23により情報が付加される。
【0021】
図4は、駐車可能領域データベース22の一例を示す図である。駐車可能領域データベース22は複数のレコードから構成され、各レコードは、番号221、位置222、サイズ223、検出224、否定225、および状態226のフィールドを有する。位置222およびサイズ223は、情報収集車両1から受信する駐車可能領域の情報である。検出224、否定225、および状態226は、状態管理部23が設定する情報である。
【0022】
番号221は、各レコードの通し番号である。位置222は、駐車可能領域の位置を示す情報、たとえば緯度と経度の組み合わせである。サイズ223は、駐車可能領域の大きさを示す情報であり、たとえばA~Cの3ランクのいずれかである。検出224は、駐車可能領域が検出された回数である。否定225は、情報利用車両3から受信するフィードバック情報において駐車可能領域が利用不可と報告された回数である。状態226は、状態管理部23が設定する駐車可能領域の状態である。
【0023】
図4に示す例における1番目のレコードは、緯度が「L11」、経度が「L12」でありサイズが「A」に分類される駐車可能領域が「15」回検出され、利用不可とされた回数は「0」であり「稼働」の状態にあることが示されている。図3に戻って説明を続ける。
【0024】
状態管理部23は、情報収集車両1から受信する駐車可能領域情報、および情報利用車両3から受信するフィードバック情報に基づき駐車可能領域データベース22を更新する。状態管理部23は、情報収集車両1から駐車可能領域情報を受信すると、その駐車可能領域情報が駐車可能領域データベース22に含まれるか否かを判断し、駐車可能領域データベース22に含まれない場合は新たなレコードを作成する。新たに作成するレコードの位置222およびサイズ223は、受信した駐車可能領域情報に含まれる情報を用い、検出224は「1」、否定225は「0」、状態226は「候補」とする。状態管理部23は、すでに駐車可能領域データベース22に含まれる駐車可能領域情報を受信した場合には、そのレコードの検出224の値を1だけ増加させ、検出224の値が所定の閾値、たとえば「3」を超える場合には状態226を「候補」から「稼働」に変更する。
【0025】
状態管理部23は、情報利用車両3から受信するフィードバック情報が利用不可を示す旨の場合には、該当するレコードの否定255の値を1だけ増加させ、否定255の値が所定の閾値、たとえば「2」を超える場合にはそのレコードの状態266を「中止」に変更する。状態管理部23は、フィードバック情報が利用可能を示す旨の場合には、何ら処理をしなくてもよいし、検出224の値を1だけ増加させてもよい。
【0026】
領域情報送信部24は、情報利用車両3からの要求に応じて駐車可能領域の情報を送信する。ただし領域情報送信部24は、駐車可能領域データベース22において状態266が「稼働」である駐車可能領域の情報だけを送信する。たとえば領域情報送信部24は、情報利用車両3から位置情報とともに駐車可能領域情報を要求された場合には、位置222がその位置を中心として所定距離以内、たとえば半径1km以内であって、かつ状態266が「稼働」である駐車可能領域の情報を送信する。
【0027】
図5は、情報利用車両3の機能構成図である。情報利用車両3は、センサ93と、情報利用車両通信部94と、情報利用装置30と、を備える。センサ93は、情報利用車両3の周囲をセンシングするためのセンサ、たとえばカメラ、レーザレンジファインダ、およびLiDARの少なくとも1つを含む。センサ93にはさらに、GNSSに対応する受信機が含まれてもよい。以下では、センサ93がセンシングして得られる情報を「利用車両センサ出力」と呼ぶ。
【0028】
情報利用車両通信部94は、情報利用車両3が演算装置2との通信を実現するために用いる無線通信装置である。情報利用車両通信部94が実現する無線通信は、車車間でもよいし路車間通信でもよい。情報利用車両通信部94は、演算装置2と直接に通信してもよいし、1または複数の通信装置を経由して通信してもよい。
【0029】
情報利用装置30は、たとえばECUである。情報利用装置30は、中央演算装置である不図示のCPU、読み出し専用の記憶装置である不図示のROM、および読み書き可能な記憶装置である不図示のRAMを備える。CPUがROMに格納されるプログラムをRAMに展開して実行することで次に説明する複数の機能を実現する。情報利用装置30は、CPU、ROM、およびRAMの組み合わせの代わりにFPGAやASICにより複数の機能を実現してもよい。また情報利用装置30は、CPU、ROM、およびRAMの組み合わせの代わりに、異なる構成の組み合わせ、たとえばCPU、ROM、RAMとFPGAの組み合わせにより複数の機能を実現してもよい。
【0030】
情報利用装置30は、センサ情報取得部31と、自己位置算出部32と、情報取得部35と、フィードバック部36とを備える。センサ情報取得部31は、センサ93から利用車両センサ出力を取得する。自己位置算出部32は、自車両、すなわち情報利用車両3の位置を算出する。自己位置算出部32の動作は自己位置算出部12と同一のため説明を省略する。情報取得部35は、演算装置2に要求を送信して駐車可能領域の情報を取得する。たとえば情報取得部35は、自己位置算出部32が算出する位置情報とともに駐車可能領域情報の要求を送信すると、情報利用車両3の周辺に存在する駐車可能領域(以下では「対象駐車領域」と呼ぶ)の情報が得られる。
【0031】
フィードバック部36は、対象駐車領域の利用可否を示すフィードバック情報を生成し、演算装置2に送信する。フィードバック部36は、センサ情報取得部31が取得する利用車両センサ出力を用いて、対象駐車領域の利用可否を判断する。たとえばフィードバック部36は、対象駐車領域が空いている場合には利用可能である旨のフィードバック情報を生成し、対象駐車領域が存在しない場合には利用不可である旨のフィードバック情報を生成する。ただしフィードバック部36は、対象駐車領域に他の車両が停車している場合には、利用不可とは判断しない。この場合には、利用可能である旨のフィードバック情報を生成してもよいし、使用中である旨のフィードバック情報を生成してもよい。
【0032】
なお、対象駐車領域に車両が停車しているのか、それとも車両以外の障害物が存在するかは、たとえば次のように判断できる。すなわち、センサ93がカメラの場合にはパターンマッチングなどの公知の物体認識技術により判断でき、センサ93がレーザレンジファインダの場合には物体の形状から判断できる。
【0033】
図6は、領域検出部13の処理を示すフローチャートである。領域検出部13は、まずステップS301において空きスペースを検出する領域検出処理を行う。ステップS301の処理の詳細は後述する。続くステップS302では領域検出部13は、領域検出処理により空きスペースが検出されたか否かを判断する。空きスペースが検出されたと判断する場合はステップS303に進み、空きスペースが検出されないと判断する場合はステップS306に進む。
【0034】
ステップS303では領域検出部13は、ルール検出処理を行いステップS304に進む。ルール検出処理の詳細は後述する。ステップS304では領域検出部13は、ルール検出処理の結果、ルール該当なしであったと判断する場合はステップS305に進み、いずれかのルールに該当すると判断する場合はステップS306に進む。ステップS305では領域検出部13は、領域検出処理により検出された駐車可能領域の位置および大きさを演算装置2に送信して図6に示す処理を終了する。ステップS306では領域検出部13は、自己位置算出部12が算出する位置情報と、駐車可能領域が存在しない旨の情報を演算装置2に送信して図6に示す処理を終了する。
【0035】
図7は、領域検出部13による領域検出処理、すなわち図6におけるステップS301の詳細を示すフローチャートである。ステップS311では領域検出部13は、センサ情報を用いて道路区画線および障害物を検出する。
【0036】
たとえば領域検出部13は、センサがカメラの場合には、公知の画像処理手法を用いて白線を検出し、検出された両端の白線を道路区画線とする。またセンサがレーザレンジファインダの場合には、白線などを示す塗料とアスファルトはレーザの反射率が異なることを利用して白線を検出し、検出された両端の白線を道路区画線とする。障害物の検出は、センサがカメラの場合にはパターンマッチングや機械学習などの公知の物体認識手法により実現でき、センサがレーザレンジファインダの場合には地面以外を障害物として検出できる。
【0037】
ステップS312では領域検出部13は、道路区画線の外側に所定以上の幅の地面が存在するか否かを判断する。具体的には、左側の道路区画線の左側から障害物までの距離が所定以上の幅であるか否か、および、右側の道路区画線の右側から障害物までの距離が所定以上の幅であるか否か、を判断する。所定の幅とはたとえば、2メートルである。ただし領域検出部13は、本ステップにおいて左側の道路区画線の左側、および右側の道路区画線の右側のいずれか一方だけを確認および判断してもよい。領域検出部13は、左側の道路区画線の左側、および右側の道路区画線の右側の少なくとも一方に所定の幅以上の地面が存在すると判断する場合はステップS313に進み、いずれにも所定の幅以上の地面は存在しないと判断する場合はステップS315に進む。
【0038】
ステップS313では領域検出部13は、ステップS312において検出した所定の幅以上の地面の上部に何も障害物がない、たとえばその位置では少なくとも地上2メートルまでは障害物が存在しないか否かを判断する。領域検出部13は、ステップS312において検出した所定の幅以上の地面の上部に何も障害物がないと判断する場合はステップS314に進み、ステップS312において検出した所定の幅以上の地面の上部に何らかの障害物があると判断する場合はステップS315に進む。なお、本ステップにおいて肯定判断がされた空間が「空きスペース」である。
【0039】
ステップS314では領域検出部13は、空きスペースが存在する旨の処理結果を一時的に記憶するとともに、検出された空間の大きさで空きスペースのランク分けを行い、ステップS315に進む。このランク分けはたとえば、最小の「A」、中程度の「B」、および最大の「C」の3段階である。このランクの基準はたとえば、道路区画線の端から障害物までの距離であり、2.5m以下、3m以下、および3m超えなどの基準を用いることができる。
【0040】
ステップS315では領域検出部13は、自己位置算出部12が算出する情報収集車両1の位置と、センサ情報とを用いて空きスペースの位置を特定し、図7に示す処理を終了する。具体的には、センサ情報を用いて情報収集車両1と空きスペースとの相対的な位置関係を特定し、自己位置算出部12が算出する情報収集車両1の位置と合わせることで、空きスペースの絶対位置が特定される。ステップS316では領域検出部13は、空きスペースが存在しない旨の処理結果を一時的に記憶して図7に示す処理を終了する。
【0041】
図8は、領域検出部13によるルール検出処理、すなわち図6におけるステップS303の詳細を示すフローチャートである。ステップS321では領域検出部13は、地図情報を読み込む。続くステップS322では領域検出部13は、自己位置算出部12が算出する情報収集車両1の位置と地図情報とに基づき、情報収集車両1の現在位置周辺にバス停が存在するか否かを判断する。領域検出部13は、現在位置周辺にバス停が存在すると判断する場合はステップS326に進み、現在位置周辺にバス停が存在しないと判断する場合はステップS323に進む。
【0042】
ステップS323では領域検出部13は、自己位置算出部12が算出する情報収集車両1の位置と地図情報とに基づき、情報収集車両1の現在位置周辺に横断歩道が存在するか否かを判断する。領域検出部13は、現在位置周辺に横断歩道が存在すると判断する場合はステップS326に進み、現在位置周辺に横断歩道が存在しないと判断する場合はステップS324に進む。
【0043】
ステップS324では領域検出部13は、自己位置算出部12が算出する情報収集車両1の位置と地図情報とに基づき、情報収集車両1の現在位置周辺に停止禁止標識が存在するか否かを判断する。領域検出部13は、現在位置周辺に停止禁止標識が存在すると判断する場合はステップS326に進み、現在位置周辺に停止禁止標識が存在しないと判断する場合はステップS325に進む。ステップS325では領域検出部13は、ルールに該当しない旨の処理結果を一時的に記憶して図8に示す処理を終了する。ステップS326では領域検出部13は、ルールに該当する旨の処理結果を一時的に記憶して図8に示す処理を終了する。
【0044】
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)情報提供システム100は、センサがセンシングして得られる情報であるセンサ出力に基づき、車両を駐車可能な駐車可能領域を検出する領域検出部13と、駐車可能領域の情報を情報利用車両3に送信する領域情報送信部24と、を備える。そのため情報提供システム100は、駐車可能な領域を検出して駐車可能な領域の情報を提供できる。
【0045】
(2)情報提供システム100は、駐車可能領域の状態を管理する状態管理部23を備える。そのため情報提供システム100は、駐車可能領域の状態を管理できる。
【0046】
(3)領域検出部13は情報収集車両1に搭載される。情報提供システム100の演算装置2は、1または複数の領域検出部13が検出した駐車可能領域の情報を受信する検出情報受信部、すなわち演算装置通信部21を備える。演算装置通信部21、状態管理部23、および領域情報送信部24は、情報収集車両1の外部に存在する演算装置2に備えられる。そのため、複数の情報収集車両1が個別に算出する駐車可能領域の情報を統合して管理できる。
【0047】
(4)状態管理部23が管理する駐車可能領域の状態には、稼働、および候補が含まれる。状態管理部23は、第1の駐車可能領域である第1駐車可能領域の情報を1回目に受信すると、第1駐車可能領域の状態を候補に設定する。状態管理部23は、第1駐車可能領域の情報を所定回数受信すると、第1駐車可能領域の状態を稼働に設定する。領域情報送信部24は、状態226が「稼働」である駐車可能領域の情報を送信する。そのため情報提供システム100は、複数回の検出が行われ、確からしさが高い駐車可能領域の情報を提供できる。
【0048】
(5)状態管理部23が管理する状態には、中止が含まれる。状態管理部23および送信部は演算装置2に備えられる。演算装置2は、駐車可能領域の情報を送信した情報利用車両から当該駐車可能領域の利用可否に関するフィードバック情報を受信するフィードバック受信部、すなわち演算装置通信部21を備える。状態管理部23は、演算装置通信部21が受信するフィードバック情報が利用不可であった駐車可能領域の状態を中止に変更する。そのため、利用不可能な駐車可能領域の情報を排除できる。
【0049】
(6)情報提供システム100は、情報利用車両3に搭載され、フィードバック情報を生成するフィードバック部36を備える。フィードバック部36は、駐車可能領域が利用不可であり、かつ利用不可である原因が他の車両が当該駐車可能領域に存在すること以外である場合に、利用不可である旨のフィードバック情報を送信する。そのため、その情報利用車両3が駐車不可能であっても、他の車両が利用している駐車可能領域は状態を「稼働」に維持できる。
【0050】
(7)領域検出部13は、道路区画線の外側に存在する所定幅以上の空間を駐車可能領域として検出する。そのため、駐車場として登録されていない場所でも駐車可能領域として検出できる。
【0051】
(8)領域検出部13は、道路区画線の外側に存在する所定幅以上の空間であって、所定の高さを有する空間を駐車可能領域として検出する。そのため情報提供システム100は、高さ方向も考慮して駐車可能領域を検出できる。
【0052】
(変形例1)
図6図8に示した領域検出部13の動作を次のように変更してもよい。
【0053】
(変更1)
図6において、ステップS303およびステップS304の処理を省略してもよい。すなわち情報提供システム100は、駐車可能領域の検出において交通ルールを考慮しなくてもよい。
【0054】
(変更2)
図7に示す領域検出処理において、ステップS313の処理を省略してもよい。すなわち情報提供システム100は、駐車可能領域の検出において高さ方向に存在する障害物を考慮しなくてもよい。
【0055】
(変更3)
図7に示す領域検出処理において、ステップS314の処理を省略してもよい。すなわち情報提供システム100は、駐車可能領域のサイズを評価しなくてもよい。
【0056】
(変更4)
図8に示すルール検出処理において、ステップS322~S324は少なくとも1つが存在すればよく、最大でいずれか2つを省略してもよい。
【0057】
(変形例2)
演算装置2は、状態管理部23を備えなくてもよい。この場合には、情報収集車両1が検出した駐車可能領域の情報は状態226が「稼働」と同じ扱いになり、1回検出されただけで情報利用車両3に送信される。
【0058】
(変形例3)
情報収集装置10は、地図データベース15を備えた。しかし、センサ91にカメラが含まれる場合には、センシング出力を用いてバス停、横断歩道、および停止禁止標識を検出できるので、情報収集装置10は地図データベース15を備えなくてもよい。
【0059】
―第2の実施の形態―
図9図11を参照して、情報提供システムの第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、演算装置に領域検出部が備えられる点で、第1の実施の形態と異なる。
【0060】
図9は、第2の実施の形態における空き情報提供システム100Aの概要を示す図である。空き情報提供システム100Aは、1または複数の情報収集車両1Aと、演算装置2Aと、1または複数の情報利用車両3とを含む。情報収集車両1Aは、センサ出力を演算装置2Aに送信する。演算装置2は、センサ出力に基づき空き領域情報を作成し、作成した空き領域情報を蓄積および管理する。演算装置2Aは、情報利用車両3からの要求に応じて空き領域情報を提供する。情報利用車両3の構成及び動作は第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
【0061】
図10は、情報収集車両1Aの機能構成図である。情報収集車両1Aは、情報収集装置10の代わりに情報収集装置10Aを備える。情報収集装置10Aは、第1の実施の形態における情報収集装置10の構成から領域検出部13、情報送信部14、および地図データベース15を削除し、センサ出力送信部14Aを追加した構成である。センサ出力送信部14Aは、センサ91がセンシングして得られたセンサ出力と自己位置算出部12が算出する情報収集車両1Aの位置情報を演算装置2Aに送信する。
図11は、演算装置2Aの機能構成図である。演算装置2Aは、第1の実施の形態における演算装置2の構成に加えて、領域検出部13をさらに備え、不揮発性の記憶領域29には地図データベース15がさらに格納される。本実施の形態における演算装置通信部21は、情報収集装置10Aからセンサ出力を受信するセンサ出力受信部としても機能する。本実施の形態における領域検出部13の動作は、第1の実施の形態と同様である。
【0062】
上述した第2の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(9)センサ91は情報収集車両1に搭載される。情報提供システム100Aは、情報収集車両1に搭載され、センサ出力を車両の外部に存在する演算装置に送信するセンサ出力送信部と、演算装置2に搭載され、センサ出力を受信するセンサ出力受信部、すなわち演算装置通信部21と、を備える。領域検出部13は演算装置2に搭載される。そのため、情報提供システム100Aは、演算装置2が有する豊富な演算リソースを利用して駐車可能領域を検出できる。
【0063】
上述した各実施の形態および変形例において、機能ブロックの構成は一例に過ぎない。別々の機能ブロックとして示したいくつかの機能構成を一体に構成してもよいし、1つの機能ブロック図で表した構成を2以上の機能に分割してもよい。また各機能ブロックが有する機能の一部を他の機能ブロックが備える構成としてもよい。
【0064】
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0065】
1、1A…情報収集車両
2、2A…演算装置
3…情報利用車両
10、10A…情報収集装置
11…センサ情報取得部
13…領域検出部
14…情報送信部
14A…センサ出力送信部
16…記憶装置
21…演算装置通信部
22…駐車可能領域データベース
23…状態管理部
24…領域情報送信部
30…情報利用装置
31…センサ情報取得部
32…自己位置算出部
35…情報取得部
36…フィードバック部
92…情報収集車両通信部
94…情報利用車両通信部
100、100A…情報提供システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2022-04-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサがセンシングして得られる情報であるセンサ出力に基づき、車両を駐車可能な駐車可能領域を検出する領域検出部と、
前記駐車可能領域の情報を情報利用車両に送信する送信部と、
前記駐車可能領域の状態を管理する状態管理部と、を備え、
前記状態管理部が管理する前記駐車可能領域の状態には、稼働、および候補が含まれ、
前記状態管理部は、第1の前記駐車可能領域である第1駐車可能領域の情報を1回目に受信すると、前記第1駐車可能領域の状態を前記候補に設定し、
前記状態管理部は、前記第1駐車可能領域の情報を所定回数受信すると、前記第1駐車可能領域の状態を前記稼働に設定し、
前記送信部は、前記状態が前記稼働である前記駐車可能領域の情報を送信し、
前記状態管理部が管理する前記状態には、中止がさらに含まれ、
前記状態管理部および前記送信部は演算装置に備えられ、
前記演算装置は、前記駐車可能領域の情報を送信した前記情報利用車両から当該駐車可能領域の利用可否に関するフィードバック情報を受信するフィードバック受信部をさらに備え、
前記状態管理部は、前記フィードバック受信部が受信する前記フィードバック情報が利用不可であった前記駐車可能領域の前記状態を前記中止に変更する、情報提供システム。
【請求項2】
請求項に記載の情報提供システムにおいて、
前記情報利用車両に搭載され、前記フィードバック情報を生成するフィードバック部をさらに備え、
前記フィードバック部は、前記駐車可能領域が利用不可であり、かつ利用不可である原因が他の車両が当該駐車可能領域に存在すること以外である場合に、利用不可である旨の前記フィードバック情報を送信する、情報提供システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明の第1の態様による情報提供システムは、センサがセンシングして得られる情報であるセンサ出力に基づき、車両を駐車可能な駐車可能領域を検出する領域検出部と、前記駐車可能領域の情報を情報利用車両に送信する送信部と、前記駐車可能領域の状態を管理する状態管理部と、を備え、前記状態管理部が管理する前記駐車可能領域の状態には、稼働、および候補が含まれ、前記状態管理部は、第1の前記駐車可能領域である第1駐車可能領域の情報を1回目に受信すると、前記第1駐車可能領域の状態を前記候補に設定し、前記状態管理部は、前記第1駐車可能領域の情報を所定回数受信すると、前記第1駐車可能領域の状態を前記稼働に設定し、前記送信部は、前記状態が前記稼働である前記駐車可能領域の情報を送信し、前記状態管理部が管理する前記状態には、中止がさらに含まれ、前記状態管理部および前記送信部は演算装置に備えられ、前記演算装置は、前記駐車可能領域の情報を送信した前記情報利用車両から当該駐車可能領域の利用可否に関するフィードバック情報を受信するフィードバック受信部をさらに備え、前記状態管理部は、前記フィードバック受信部が受信する前記フィードバック情報が利用不可であった前記駐車可能領域の前記状態を前記中止に変更する
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正の内容】
図6
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正の内容】
図10